JP2000120651A - V型エンジン - Google Patents
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- JP2000120651A JP2000120651A JP10298182A JP29818298A JP2000120651A JP 2000120651 A JP2000120651 A JP 2000120651A JP 10298182 A JP10298182 A JP 10298182A JP 29818298 A JP29818298 A JP 29818298A JP 2000120651 A JP2000120651 A JP 2000120651A
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- crank pin
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- 241000080590 Niso Species 0.000 claims 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 abstract 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 4
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 3
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- 238000013019 agitation Methods 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/22—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/02—Cylinders; Cylinder heads having cooling means
- F02F1/04—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for air cooling
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/027—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four
-
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- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B2075/1804—Number of cylinders
- F02B2075/1808—Number of cylinders two
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 V型エンジンにおいて,クランクケースの下
部に貯留する規定量のオイルに,コンロッドの大端部を
接触させないようにしても,クランクケースの下部を浅
く形成できて,エンジンの全高を下げ得るようにする。 【解決手段】 クランク軸5の同一のクランクピン5a
に第1及び第2コンロッド71 ,72 を介して連接した
V型エンジンにおいて,各コンロッド71 ,72の大端
部7bを,それの下面Cがクランクピン5aの最下降位
置で略水平となるように構成する。
部に貯留する規定量のオイルに,コンロッドの大端部を
接触させないようにしても,クランクケースの下部を浅
く形成できて,エンジンの全高を下げ得るようにする。 【解決手段】 クランク軸5の同一のクランクピン5a
に第1及び第2コンロッド71 ,72 を介して連接した
V型エンジンにおいて,各コンロッド71 ,72の大端
部7bを,それの下面Cがクランクピン5aの最下降位
置で略水平となるように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,クランクケース
に,これに支承されるクランク軸の中心を通る鉛直線を
挟んでV字状に配置される第1バンク及び第2バンクを
連設し,これら第1及び第2バンクのシリンダブロック
にそれぞれ嵌装される第1及び第2ピストンをクランク
軸の同一のクランクピンに第1及び第2コンロッドを介
して連接した,V型エンジンに関する。
に,これに支承されるクランク軸の中心を通る鉛直線を
挟んでV字状に配置される第1バンク及び第2バンクを
連設し,これら第1及び第2バンクのシリンダブロック
にそれぞれ嵌装される第1及び第2ピストンをクランク
軸の同一のクランクピンに第1及び第2コンロッドを介
して連接した,V型エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】かゝるV型エンジンは,例えば特開昭6
1−291734号公報に開示されるように,公知であ
る。
1−291734号公報に開示されるように,公知であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かゝるV型エンジン
は,各バンクの傾斜姿勢により,気筒数を多くしながら
エンジンの全高を低く抑えるのに有効であるが,クラン
クケースの下部を浅く形成することができれば,エンジ
ンの全高をより低くすることができる。
は,各バンクの傾斜姿勢により,気筒数を多くしながら
エンジンの全高を低く抑えるのに有効であるが,クラン
クケースの下部を浅く形成することができれば,エンジ
ンの全高をより低くすることができる。
【0004】しかしながら,クランクケースの下部に
は,一般に,エンジンの容量に対応した規定量のオイル
を貯留するので,これを浅く形成するにも或る限界があ
り,特に,エンジンの運転中,上記オイルの攪拌による
動力損失を無くするため,コンロッドの大端部に上記オ
イルの液面を接触させないようにする場合には,クラン
クケースの下部を浅くすることが一層困難となる。
は,一般に,エンジンの容量に対応した規定量のオイル
を貯留するので,これを浅く形成するにも或る限界があ
り,特に,エンジンの運転中,上記オイルの攪拌による
動力損失を無くするため,コンロッドの大端部に上記オ
イルの液面を接触させないようにする場合には,クラン
クケースの下部を浅くすることが一層困難となる。
【0005】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,クランクケースの下部に貯留する規定量のオイル
をコンロッドの大端部で攪拌しないようにして,動力損
失を防ぐと共に,クランクケースの下部を浅く形成し得
るようにしてエンジンの全高を下げ,そのコンパクト化
を図ることを目的とする。
ので,クランクケースの下部に貯留する規定量のオイル
をコンロッドの大端部で攪拌しないようにして,動力損
失を防ぐと共に,クランクケースの下部を浅く形成し得
るようにしてエンジンの全高を下げ,そのコンパクト化
を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,クランクケースに,これに支承されるク
ランク軸の中心を通る鉛直線を挟んでV字状に配置され
る第1バンク及び第2バンクを連設し,これら第1及び
第2バンクのシリンダブロックにそれぞれ嵌装される第
1及び第2ピストンをクランク軸の同一のクランクピン
に第1及び第2コンロッドを介して連接した,V型エン
ジンにおいて,前記各コンロッドの,前記クランクピン
に連結する大端部を,それの下面が前記クランクピンの
最下降位置で略水平となるように構成し,前記クランク
ケースの下部には,前記各コンロッドの大端部に触れな
いよう規定量のオイルを貯留したことを第1の特徴とす
る。
に,本発明は,クランクケースに,これに支承されるク
ランク軸の中心を通る鉛直線を挟んでV字状に配置され
る第1バンク及び第2バンクを連設し,これら第1及び
第2バンクのシリンダブロックにそれぞれ嵌装される第
1及び第2ピストンをクランク軸の同一のクランクピン
に第1及び第2コンロッドを介して連接した,V型エン
ジンにおいて,前記各コンロッドの,前記クランクピン
に連結する大端部を,それの下面が前記クランクピンの
最下降位置で略水平となるように構成し,前記クランク
ケースの下部には,前記各コンロッドの大端部に触れな
いよう規定量のオイルを貯留したことを第1の特徴とす
る。
【0007】この第1の特徴によれば,エンジンの運転
中,コンロッドの大端部がクランクケースの下部に貯留
するオイルの液面に触れることはないから,オイルの攪
拌による動力損失を回避することができ,動力性能の向
上に寄与し得る。しかもクランクピンが最下降位置にき
たとき,コンロッドの大端部の最下端に接する水平面と
クランクピン中心との間の距離を最小とすることがで
き,それだけ規定のオイル量を貯留するクランクケース
の下部を浅くしてエンジンの全高を下げ,そのコンパク
ト化を図ることができる。
中,コンロッドの大端部がクランクケースの下部に貯留
するオイルの液面に触れることはないから,オイルの攪
拌による動力損失を回避することができ,動力性能の向
上に寄与し得る。しかもクランクピンが最下降位置にき
たとき,コンロッドの大端部の最下端に接する水平面と
クランクピン中心との間の距離を最小とすることがで
き,それだけ規定のオイル量を貯留するクランクケース
の下部を浅くしてエンジンの全高を下げ,そのコンパク
ト化を図ることができる。
【0008】また本発明は,上記特徴に加えて,前記大
端部を,クランクピンの半周面に適合する半周軸受面を
有してコンロッド本体に一体に形成される大端半部と,
前記クランクピンの他の半周面に適合する半周軸受面を
有して前記大端半部にボルト結合されるキャップとで構
成し,これら大端半部及びキャップの接合面を前記下面
と平行に形成したことを第2の特徴とする。
端部を,クランクピンの半周面に適合する半周軸受面を
有してコンロッド本体に一体に形成される大端半部と,
前記クランクピンの他の半周面に適合する半周軸受面を
有して前記大端半部にボルト結合されるキャップとで構
成し,これら大端半部及びキャップの接合面を前記下面
と平行に形成したことを第2の特徴とする。
【0009】この第2の特徴によれば,コンロッドの大
端部の前記構成により,前記接合面がロッド本体の軸線
に対して傾斜することになっても,キャップは従来一般
のものと同様に左右対称形を維持できて,その成形及び
加工を容易に行うことができる。
端部の前記構成により,前記接合面がロッド本体の軸線
に対して傾斜することになっても,キャップは従来一般
のものと同様に左右対称形を維持できて,その成形及び
加工を容易に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1は本発明の実施例に係るV型エンジン
の横断正面図,図2は図1の2−2線断面図,図3は上
記エンジンにおけるコンロッドの一部縦断正面図であ
る。
の横断正面図,図2は図1の2−2線断面図,図3は上
記エンジンにおけるコンロッドの一部縦断正面図であ
る。
【0012】先ず図1において,V型エンジンEのエン
ジン本体1は,クランクケース2と,このクランクケー
ス2の上部にV字状に一体に形成された左右一対のシリ
ンダブロック31 ,32 と,これらシリンダブロック3
1 ,32 の上端に接合されるシリンダヘッド41 ,42
とから構成され,左方のシリンダブロック31 及びシリ
ンダヘッド41 が第1バンクB1 ,右方のシリンダブロ
ック32 及びシリンダヘッド42 が第2バンクB2 とな
る。これらバンクB1 ,B2 は,これらがなす夾角θが
90°となり,且つクランクケース2に支承されるクラ
ンク軸5の中心を通る鉛直線Yが上記夾角θの2等分線
となるように配置される。
ジン本体1は,クランクケース2と,このクランクケー
ス2の上部にV字状に一体に形成された左右一対のシリ
ンダブロック31 ,32 と,これらシリンダブロック3
1 ,32 の上端に接合されるシリンダヘッド41 ,42
とから構成され,左方のシリンダブロック31 及びシリ
ンダヘッド41 が第1バンクB1 ,右方のシリンダブロ
ック32 及びシリンダヘッド42 が第2バンクB2 とな
る。これらバンクB1 ,B2 は,これらがなす夾角θが
90°となり,且つクランクケース2に支承されるクラ
ンク軸5の中心を通る鉛直線Yが上記夾角θの2等分線
となるように配置される。
【0013】第1及び第2バンクB1 ,B2 のシリンダ
ブロック31 ,32 に嵌装されるピストン61 ,62 に
は,コンロッド71 ,72 の小端部7s,7sがピスト
ンピン101 ,102 を介してそれぞれ連結され,それ
らの大端部7b,7bは,クランク軸5の同一のクラン
クピン5aに連結される(図2参照)。
ブロック31 ,32 に嵌装されるピストン61 ,62 に
は,コンロッド71 ,72 の小端部7s,7sがピスト
ンピン101 ,102 を介してそれぞれ連結され,それ
らの大端部7b,7bは,クランク軸5の同一のクラン
クピン5aに連結される(図2参照)。
【0014】図1及び図2に示すように,クランクケー
ス2の下部は油溜め2aとされ,これに規定量のオイル
11が貯留される。このオイル11を汲み上げてエンジ
ンEの各部に供給するオイルポンプ15がクランクケー
ス2の内壁に取付けられ,このオイルポンプ15は,ク
ランク軸5から一対のギヤ16,17を介して駆動され
るようになっている。
ス2の下部は油溜め2aとされ,これに規定量のオイル
11が貯留される。このオイル11を汲み上げてエンジ
ンEの各部に供給するオイルポンプ15がクランクケー
ス2の内壁に取付けられ,このオイルポンプ15は,ク
ランク軸5から一対のギヤ16,17を介して駆動され
るようになっている。
【0015】図1及び図3に示すように,各コンロッド
71 ,72 の大端部7bは,クランクピン5aの半周面
に適合する半周軸受面91 を有してコンロッド本体7a
に一体に形成される大端半部7b1 と,クランクピン5
aの他の半周面に適合する半周軸受面92 を有するキャ
ップ7b2 と,これら大端半部7b1 及びキャップ7b
2 を接合する一対のボルト12,12とからなる。一対
のボルト12,12は,クランクピン5aを挟んで平行
に配置されるように,キャップ7b2 両端部のボルト孔
13,13に挿通されると共に,大端半部7b1 両端部
のねじ孔14,14に螺合,緊締される。これらボルト
12,12の頭部12a,12aの端面は大端部7bの
下面Cを構成するもので,この下面Cは,大端半部7b
1 及びキャップ7b2 の接合面Dと平行,且つクランク
ピン5aの最下降位置で略水平となるように形成され
る。こうするために,このV型エンジンEの場合,上記
接合面D及び下面Cの,コンロッド本体7aの軸線Aに
対する傾斜角度αが略50°に設定される。
71 ,72 の大端部7bは,クランクピン5aの半周面
に適合する半周軸受面91 を有してコンロッド本体7a
に一体に形成される大端半部7b1 と,クランクピン5
aの他の半周面に適合する半周軸受面92 を有するキャ
ップ7b2 と,これら大端半部7b1 及びキャップ7b
2 を接合する一対のボルト12,12とからなる。一対
のボルト12,12は,クランクピン5aを挟んで平行
に配置されるように,キャップ7b2 両端部のボルト孔
13,13に挿通されると共に,大端半部7b1 両端部
のねじ孔14,14に螺合,緊締される。これらボルト
12,12の頭部12a,12aの端面は大端部7bの
下面Cを構成するもので,この下面Cは,大端半部7b
1 及びキャップ7b2 の接合面Dと平行,且つクランク
ピン5aの最下降位置で略水平となるように形成され
る。こうするために,このV型エンジンEの場合,上記
接合面D及び下面Cの,コンロッド本体7aの軸線Aに
対する傾斜角度αが略50°に設定される。
【0016】一方,前記油溜めは,これに上限レベルH
までオイル11を収容した場合でも,その液面に上記大
端部7bの下面Cが触れないような容量が付与される。
尚,符号Lは,オイル11の下限レベルを示す。
までオイル11を収容した場合でも,その液面に上記大
端部7bの下面Cが触れないような容量が付与される。
尚,符号Lは,オイル11の下限レベルを示す。
【0017】また,クランク軸5のクランクウェブ5b
も,その回転中,油溜め2aのオイル11に触れないよ
うに形成される。
も,その回転中,油溜め2aのオイル11に触れないよ
うに形成される。
【0018】次に,この実施例の作用について説明す
る。
る。
【0019】エンジンEの運転中,クランク軸5から駆
動されるオイルポンプ15は,油溜め2aのオイル11
を汲み上げてエンジンE各部に供給するので,それらを
確実に潤滑することができる。
動されるオイルポンプ15は,油溜め2aのオイル11
を汲み上げてエンジンE各部に供給するので,それらを
確実に潤滑することができる。
【0020】一方,各コンロッド71 ,72 の大端部7
b及びクランクウェブ5bは,油溜め2aに貯留するオ
イル11の液面に触れることがないから,これらがオイ
ル11を攪拌することによる動力損失を回避することが
でき,動力性能の向上に寄与し得る。
b及びクランクウェブ5bは,油溜め2aに貯留するオ
イル11の液面に触れることがないから,これらがオイ
ル11を攪拌することによる動力損失を回避することが
でき,動力性能の向上に寄与し得る。
【0021】しかも,各コンロッド71 ,72 の大端部
7bの下面Cは,クランクピン5aの最下降位置で略水
平となるように形成されるので,クランクピン5aが最
下降位置にきたとき,各コンロッド71 ,72 の大端部
7bの最下端に接する水平面とクランクピン5a中心ま
での距離Sを最小にすることができ,それだけ規定容量
の油溜め2aをクランク軸5に近づけて,即ちクランク
ケース2の下部を浅くしてエンジンEの全高を下げ,そ
のコンパクト化を図ることができる。
7bの下面Cは,クランクピン5aの最下降位置で略水
平となるように形成されるので,クランクピン5aが最
下降位置にきたとき,各コンロッド71 ,72 の大端部
7bの最下端に接する水平面とクランクピン5a中心ま
での距離Sを最小にすることができ,それだけ規定容量
の油溜め2aをクランク軸5に近づけて,即ちクランク
ケース2の下部を浅くしてエンジンEの全高を下げ,そ
のコンパクト化を図ることができる。
【0022】図4は,本発明のV型エンジンに,コンロ
ッド本体07aの軸線Aに対して大端半部07b1 及び
キャップ07b2 の接合面Dを直交させた従来型のコン
ロッド071 ,072 を組み付けた場合を示すもので,
これから明らかなように,このような場合は,クランク
ケース2の下部2aを深くするか,もしくはクランクケ
ース2へのオイル11の貯留量を減らすかしない限り,
クランク軸5の回転中,各コンロッド071 ,072 の
大端部07aがオイル11を攪拌してしまい,動力損失
を招くことになる。
ッド本体07aの軸線Aに対して大端半部07b1 及び
キャップ07b2 の接合面Dを直交させた従来型のコン
ロッド071 ,072 を組み付けた場合を示すもので,
これから明らかなように,このような場合は,クランク
ケース2の下部2aを深くするか,もしくはクランクケ
ース2へのオイル11の貯留量を減らすかしない限り,
クランク軸5の回転中,各コンロッド071 ,072 の
大端部07aがオイル11を攪拌してしまい,動力損失
を招くことになる。
【0023】また本発明においては,各コンロッド07
1 ,072 の大端部7bの下面Cと,この大端部7bを
構成する大端半部7b1 及びキャップ7b2 の接合面D
とが平行に形成されるので,前述のように該接合面Dが
コンロッド本体7aの軸線Aに対して傾斜することにな
っても,キャップ7b2 は従来一般のものと同様に左右
対称形を維持することができ,その成形及び切削加工を
容易に行うことができる。
1 ,072 の大端部7bの下面Cと,この大端部7bを
構成する大端半部7b1 及びキャップ7b2 の接合面D
とが平行に形成されるので,前述のように該接合面Dが
コンロッド本体7aの軸線Aに対して傾斜することにな
っても,キャップ7b2 は従来一般のものと同様に左右
対称形を維持することができ,その成形及び切削加工を
容易に行うことができる。
【0024】本発明は,上記実施例に限定するものでは
なく,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の設計変更を
行うことができる。例えば,クランクケース2の油溜め
2aをオイルパンに置き換えることもできる。
なく,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の設計変更を
行うことができる。例えば,クランクケース2の油溜め
2aをオイルパンに置き換えることもできる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,クランクケースに,これに支承されるクランク軸の
中心を通る鉛直線を挟んでV字状に配置される第1バン
ク及び第2バンクを連設し,これら第1及び第2バンク
のシリンダブロックにそれぞれ嵌装される第1及び第2
ピストンをクランク軸の同一のクランクピンに第1及び
第2コンロッドを介して連接した,V型エンジンにおい
て,前記各コンロッドの,前記クランクピンに連結する
大端部を,それの下面が前記クランクピンの最下降位置
で略水平となるように構成し,前記クランクケースの下
部には,前記各コンロッドの大端部に触れないよう規定
量のオイルを貯留したので,エンジンの運転中,コンロ
ッドの大端部によるクランクケース下部の貯留オイルの
攪拌を回避して,動力性能の向上を図ることができると
共に,クランクピンの最下降位置で,コンロッドの大端
部の最下端に接する水平面とクランクピン中心との間の
距離を最小とすることができ,それだけ規定のオイル量
を貯留するクランクケースの下部を浅くしてエンジンの
全高を下げ,そのコンパクト化を図ることができる。
ば,クランクケースに,これに支承されるクランク軸の
中心を通る鉛直線を挟んでV字状に配置される第1バン
ク及び第2バンクを連設し,これら第1及び第2バンク
のシリンダブロックにそれぞれ嵌装される第1及び第2
ピストンをクランク軸の同一のクランクピンに第1及び
第2コンロッドを介して連接した,V型エンジンにおい
て,前記各コンロッドの,前記クランクピンに連結する
大端部を,それの下面が前記クランクピンの最下降位置
で略水平となるように構成し,前記クランクケースの下
部には,前記各コンロッドの大端部に触れないよう規定
量のオイルを貯留したので,エンジンの運転中,コンロ
ッドの大端部によるクランクケース下部の貯留オイルの
攪拌を回避して,動力性能の向上を図ることができると
共に,クランクピンの最下降位置で,コンロッドの大端
部の最下端に接する水平面とクランクピン中心との間の
距離を最小とすることができ,それだけ規定のオイル量
を貯留するクランクケースの下部を浅くしてエンジンの
全高を下げ,そのコンパクト化を図ることができる。
【0026】また本発明の第2の特徴によれば,前記大
端部を,クランクピンの半周面に適合する半周軸受面を
有してコンロッド本体に一体に形成される大端半部と,
前記クランクピンの他の半周面に適合する半周軸受面を
有して前記大端半部にボルト結合されるキャップとで構
成し,これら大端半部及びキャップの接合面を前記下面
と平行に形成したので,前記接合面がロッド本体の軸線
に対して傾斜することになっても,キャップは従来一般
のものと同様に左右対称形とすることができて,その成
形及び加工を容易に行うことができる。
端部を,クランクピンの半周面に適合する半周軸受面を
有してコンロッド本体に一体に形成される大端半部と,
前記クランクピンの他の半周面に適合する半周軸受面を
有して前記大端半部にボルト結合されるキャップとで構
成し,これら大端半部及びキャップの接合面を前記下面
と平行に形成したので,前記接合面がロッド本体の軸線
に対して傾斜することになっても,キャップは従来一般
のものと同様に左右対称形とすることができて,その成
形及び加工を容易に行うことができる。
【図1】本発明の一実施例に係るV型エンジンの横断正
面図。
面図。
【図2】図1の2−2線断面図。
【図3】上記エンジンにおけるコンロッドの一部縦断正
面図。
面図。
【図4】上記V型エンジンに従来型のコンロッドを組み
付けた場合を示す参考図。
付けた場合を示す参考図。
B1 ・・・・第1バンク B2 ・・・・第2バンク C・・・・・大端部の下面 D・・・・・接合面 E・・・・・V型エンジン Y・・・・・鉛直線 2・・・・・クランクケース 2a・・・・クランクケースの下部(油溜め) 5・・・・・クランク軸 5a・・・・クランクピン 61 ・・・・第1ピストン 62 ・・・・第2ピストン 71 ・・・・第1コンロッド 72 ・・・・第2コンロッド 7a・・・・コンロッド本体 7b・・・・大端部 7b1 ・・・大端半部 7b2 ・・・キャップ 7s・・・・小端部 91 ・・・・半周軸受面 92 ・・・・他の半周軸受面 11・・・・オイル 12・・・・ボルト
Claims (2)
- 【請求項1】 クランクケース(2)に,これに支承さ
れるクランク軸(5)の中心を通る鉛直線(Y)を挟ん
でV字状に配置される第1バンク(B1 )及び第2バン
ク(B2 )を連設し,これら第1及び第2バンク
(B1 ,B2 )のシリンダブロック(31 ,32 )にそ
れぞれ嵌装される第1及び第2ピストン(6 1 ,62 )
をクランク軸(5)の同一のクランクピン(5a)に第
1及び第2コンロッド(71 ,72 )を介して連接し
た,V型エンジンにおいて,前記各コンロッド(71 ,
72 )の,前記クランクピン(5a)に連結する大端部
(7b)を,それの下面(C)が前記クランクピン(5
a)の最下降位置で略水平となるように構成し,前記ク
ランクケース(2)の下部(2a)には,前記各コンロ
ッド(71 ,72 )の大端部(7b)に触れないよう規
定量のオイル(11)を貯留したことを特徴とする,V
型エンジン。 - 【請求項2】 請求項1記載のV型エンジンにおいて,
前記大端部(7b)を,クランクピン(5a)の半周面
に適合する半周軸受面(91 )を有してコンロッド本体
(7a)に一体に形成される大端半部(7b1)と,前
記クランクピン(5a)の他の半周面に適合する半周軸
受面(92 )を有して前記大端半部(7b1 )にボルト
結合されるキャップ(7b2 )とで構成し,これら大端
半部(7b1 )及びキャップ(7b2 )の接合面(D)
を前記下面(C)と平行に形成したことを特徴とする,
V型エンジン。
Priority Applications (2)
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JP10298182A JP2000120651A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | V型エンジン |
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