JP2000119899A - メッキ用薄板装着治具及び薄板着脱装置 - Google Patents

メッキ用薄板装着治具及び薄板着脱装置

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JP2000119899A
JP2000119899A JP10290979A JP29097998A JP2000119899A JP 2000119899 A JP2000119899 A JP 2000119899A JP 10290979 A JP10290979 A JP 10290979A JP 29097998 A JP29097998 A JP 29097998A JP 2000119899 A JP2000119899 A JP 2000119899A
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thin plate
plating
mounting jig
attaching
pin body
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JP10290979A
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English (en)
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Kusuo Miyagawa
九州男 宮川
Hisanori Hattori
弥徳 服部
Yoshihiro Hirakawa
善博 平川
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HATTORI SANGYO KK
IMAIZUMI TEKKOSHO KK
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
Original Assignee
HATTORI SANGYO KK
IMAIZUMI TEKKOSHO KK
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着脱操作が面倒で、着脱に人手や手間を多く
必要とすると共に、メッキ処理を施す際、薄板16が変
形したり、落下するおそれがあり、メッキ処理工程にお
ける薄板16の品質を確保することが難しかった。 【解決手段】 メッキ用薄板装着治具20の取り付け手
段23を、薄板16の外周端部15b〜15eを支持す
る支持部24と、支点24aを中心として回動する回動
部25と、回動部25を支持部24側に付勢する付勢部
26とを含んで構成すると共に、薄板16に形成された
孔16a、16bに挿入されるピン体24cを支持部2
4に形成し、ピン体24cを係止させるための孔部25
cを回動部25に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメッキ用薄板装着治
具と着脱装置及びその使用方法に関し、より詳細には、
例えばBGA(Ball Grid Array)形パッケージ等を構成
する回路基板が複数個並んだ態様のプリント配線板にお
ける導体パターン等を、メッキ処理により形成する際に
用いられるようなメッキ用薄板装着治具と着脱装置及び
その使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7はセミ・アディティブプロセスを用
いて製造中のこの種プリント配線板を模式的に示した拡
大断面図であり、図8は従来のこの種メッキ用薄板装着
治具に導体パターン形成前のプリント配線板(以下、メ
ッキ用薄板と記す)が装着されいる状態を示した概略図
であり、(a)は平面図、(b)は(a)におけるB−
B線断面図である。絶縁板11は例えば樹脂材料を用い
て厚さtが約0.2mm、長さLが約500mm、幅W
が約400mmの略長方形形状(図8)に形成されてい
る。絶縁板11の所定箇所には複数個のスルーホール1
1cが形成され、各スルーホール11c内面と絶縁板主
面11a、11bとには導電層12が無電解銅メッキ処
理により形成されている。この導電層12表面の所定箇
所にはネガパターンとしてのレジスト膜13が印刷され
ている。これら絶縁板11、スルーホール11c、導電
層12、レジスト膜13を含んで上記回路基板となる部
分(以下、回路基板部)10aが構成されている。これ
ら複数個の回路基板部10a等を含んでメッキ用薄板1
0が構成されている。
【0003】この薄板10に電解銅メッキ処理等を施す
と、一点鎖線で示したように、レジスト膜13が印刷さ
れていない箇所における導電層12表面に導体パターン
14が形成される。
【0004】図示しないが、さらにこのものにクイック
エッチング処理等を施し、レジスト膜13及びその下方
に形成されていた導電層12を除去すると、前記回路基
板が複数個並んだ態様のプリント配線板が製造される。
【0005】図中10は図7で説明したものと略同様の
メッキ用薄板を示しており、メッキ用薄板10は複数個
の回路基板部10aを備えている。また図示しないが、
例えば薄板10の角部15a近傍には電極端子が形成さ
れ、薄板10の外周端部15b〜15e近傍にはタイバ
ーが周設されている。そして隣接する回路基板部10a
の導電層12(図7)どうしは第1の配線を介して接続
され、前記タイバーとこの近傍に位置する回路基板部1
0aの導電層12とは第2の配線を介して接続されると
共に、前記タイバーは前記電極端子に接続されるように
なっている。
【0006】一方、薄板外周端部15b〜15eの外側
には平面視略長方形形状をした枠体91が配設されてい
る。枠体91aの両側端部には略板形状をしたブラケッ
ト92aの一端部が外側水平方向に取り付けられ、ブラ
ケット92aの他端部からは側面視略コの字形状をした
吊り下げ部92bが延設されている。吊り下げ部92b
にはこれに沿うように銅製の導電体92cが配設されて
おり、導電体92c及び吊り下げ部92bにはねじ体9
2dが螺合されている。これらブラケット92a、吊り
下げ部92b、導電体92c、ねじ体92dを含んで吊
り下げ手段92が構成されている。
【0007】枠体91a、枠体91bの所定箇所には、
所定長さの複数個の支持部94が内側水平方向に突き出
す態様で取り付けられている。各支持部94には、拡大
図視略くの字形状をした回動部95が支点94aを回動
中心として軸支されており、回動部95は垂直面内を回
動し得るようになっている。また支持部94と回動部9
5のつまみ部95bとの間には、例えば圧縮コイルバネ
より構成された付勢部96が介装されており、付勢部9
6の付勢力Fにより、回動部95の先端部95aが支持
部94の先端部94b側に常時押圧されるようになって
いる。これら支持部94、回動部95、付勢部96等を
含んで取り付け手段93が構成されている。これら枠体
91、吊り下げ手段92、取り付け手段93等を含んで
メッキ用薄板装着治具90が構成されている。
【0008】このように構成されたメッキ用薄板装着治
具90に薄板10を装着する場合、取り付け手段93の
回動部95を上にして装着治具90を略水平に置いた
後、各つまみ部95bを支持部94側へ同時に押し付
け、回動部95の先端部95aをすべて開ける。次に薄
板10を上方より降ろして支持部94の先端部94b上
に載置した後、つまみ部95bから指を離すと、支持部
先端部94b、回動部先端部95a間に薄板10の長さ
方向両端部15b、15dが挟持される。
【0009】この装着治具90を用いて薄板10に銅メ
ッキ処理を施す場合、薄板10の前記電極端子と装着治
具90の導電体92cとは電気的に接続されており、吊
り下げ手段92を介して装着治具90をメッキ装置(図
示せず)に吊り下げ・取り付けると、枠体91及び薄板
10がメッキ液(図示せず)中に侵漬されると共に、導
電体92cがメッキ装置の電源に接続される。次に前記
メッキ液を撹拌しつつ、このメッキ液中に侵漬しておい
た銅電極(図示せず)に正の直流電圧を印加する一方、
導電体92c等を介して薄板10の導電層12に負の直
流電圧を印加する。すると前記銅電極、メッキ液、導電
層12、導電体92c等の順に電流が流れる回路が形成
され、レジスト膜13(図7)に覆われていない導電層
12表面に銅がメッキされて導体パターン14(図7)
が形成される。その後、前記メッキ装置より装着治具9
0を取り出し、装着時とは逆の工程を行うと、導体パタ
ーン14が形成された薄板が装着治具90より取り外さ
れる。
【0010】しかしながらこの装着治具90において
は、メッキ処理工程で繰り返し使用するにつれて付勢部
96が劣化し、その付勢力Fが次第に低下し易く、前記
メッキ液の撹拌流動抵抗に対抗して薄板10を装着治具
90に確実に保持させておくことが難しいという問題が
あった。
【0011】この問題に対処するため、図示しないが、
装着治具90の各枠体内側隅部91cに引っ張りコイル
バネの一端部側が取り付けられ、これらのコイルバネの
他端部側が薄板10の各角部15aに係合されるように
構成されたメッキ用薄板装着治具が開発されている。こ
の装着治具の場合、取り付け手段93の挟持力に加え
て、前記コイルバネにおける各枠体内側隅部91方向へ
の引っ張り力も同時に作用するようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したメッキ用薄板
装着治具90においては、上述したようにメッキ処理工
程に繰り返し使用するにつれて付勢部96が劣化し、そ
の付勢力Fが次第に低下し易く、前記メッキ液の流動抵
抗に対抗して薄板10を装着治具90に確実に保持させ
ておくことが難しい。その結果、メッキ処理中に薄板1
0が湾曲、変形したり、あるいは薄板10が装着治具9
0より外れて落下し、プリント配線板に品質不良が発生
するおそれがあるという問題があった。また装着治具9
0に薄板10を着脱する際、各回動部95の先端部95
aを同時に開いた状態に維持するのが面倒であり、かつ
人手を要すると共に、1個の大きい装着治具に薄板10
を複数個装着することが難しいという課題があった。
【0013】また、上記した引っ張りコイルバネを取り
付けたメッキ用薄板装着治具においては、付勢部96と
同様、このコイルバネも繰り返し使用するにつれて劣化
し、引っ張り力が次第に低下し易い。また取り付け手段
93の操作の外に、コイルバネの取り付け、取り外し作
業が加わるので、装着治具に薄板10を着脱するのが一
層面倒であるという課題があった。
【0014】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、着脱操作が簡単で、着脱に要する人手や手間を削減
することができると共に、薄板を常時確実に保持させて
おくことができ、メッキ処理工程における薄板の品質を
確保することができるメッキ用薄板装着治具と着脱装置
及びその使用方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係るメッキ用薄板装着治具は、
メッキ用薄板の外周に配置される枠体と、該枠体を吊り
下げる吊り下げ手段と、前記枠体に取り付けられた複数
個の取り付け手段とを備えたメッキ用薄板装着治具にお
いて、前記取り付け手段が前記メッキ用薄板の外周端部
を支持する支持部と、該支持部の所定箇所を支点として
回動する回動部と、該回動部を前記支持部側に付勢する
付勢部とを含んで構成され、前記メッキ用薄板に形成さ
れた第1の孔に挿入される第1のピン体が前記支持部ま
たは前記回動部のいずれかに形成され、前記第1のピン
体を係止させるための係止部が前記回動部または前記支
持部のいずれかに形成されていることを特徴としている
(1)。
【0016】上記したメッキ用薄板装着治具(1)によ
れば、前記取り付け手段が前記メッキ用薄板の外周端部
を支持する支持部と、該支持部の所定箇所を支点として
回動する回動部と、該回動部を前記支持部側に付勢する
付勢部とを含んで構成され、前記メッキ用薄板に形成さ
れた第1の孔に挿入される第1のピン体が前記支持部ま
たは前記回動部のいずれかに形成されているので、前記
複数個の取り付け手段を対向的に配置することにより、
前記メッキ用薄板の前記枠体主面と平行方向への移動を
規制することができる。また、前記第1のピン体を係止
させるための係止部が前記回動部または前記支持部のい
ずれかに形成されているので、前記メッキ用薄板におけ
る前記枠体主面と直交する方向への移動を規制すると共
に、前記第1のピン体より前記メッキ用薄板が外れるの
を阻止することができる。これらの結果、前記メッキ用
薄板を常時確実に保持させておくことができ、メッキ処
理工程の品質を確保することができると共に、一度に複
数個の前記メッキ用薄板を装着することが容易となる。
【0017】また本発明に係るメッキ用薄板装着治具
は、上記メッキ用薄板装着治具(1)において、前記回
動部が前記付勢部により前記支持部側へ押圧される方向
に回動させられるものであり、かつ前記回動部の先端を
前記支持部に直交する方向に一時的に開いた状態で維持
するストッパが装備されていることを特徴としている
(2)。
【0018】上記したメッキ用薄板装着治具(2)によ
れば、前記回動部が前記付勢部により前記支持部側へ押
圧される方向に回動させられるものであり、かつ前記回
動部の先端を前記支持部に直交する方向に一時的に開い
た状態で維持するストッパが装備されているので、前記
メッキ用薄板を着脱させる際、前記ストッパを予め前記
回動部の所定箇所に係合させておくと、前記回動部の先
端を開いた状態に維持するための人手を不要とすること
ができる。
【0019】また本発明に係るメッキ用薄板装着治具
は、上記メッキ用薄板装着治具(1)において、前記支
持部の所定箇所に前記第1のピン体が形成され、前記回
動部が前記支持部の主面に沿う方向に回動可能に配設さ
れ、前記回動部が前記付勢部により前記回動部の回動方
向と直交する方向に付勢され、該回動部に形成された前
記係止部に前記第1のピン体が係止するように構成され
ていることを特徴としている(3)。
【0020】上記したメッキ用薄板装着治具(3)によ
れば、前記支持部の所定箇所に前記第1のピン体が形成
され、前記回動部が前記支持部の主面に沿う方向に回動
可能に配設され、前記回動部が前記付勢部により前記回
動部の回動方向と直交する方向に付勢され、該回動部に
形成された前記係止部に前記第1のピン体が係止するよ
うに構成されているので、前記回動部を開方向に回転さ
せると、その位置に確実に維持しておくことができる。
一方、前記回動部を閉じた後は前記回動部の先端と前記
メッキ用薄板との間に摩擦抵抗が生じ易く、かつ前記係
止部に前記第1のピン体が係止させられるため、前記回
動部が開方向に回動するのを確実に阻止することができ
る。
【0021】また本発明に係るメッキ用薄板装着治具
は、上記メッキ用薄板装着治具(3)において、前記複
数個の取り付け手段のうちの一部が、2個の前記メッキ
用薄板を同時に支持し得る両支持タイプであることを特
徴としている(4)。
【0022】上記したメッキ用薄板装着治具(4)によ
れば、前記複数個の取り付け手段のうちの一部が、2個
の前記メッキ用薄板を支持し得る両支持タイプであるの
で、取り付け手段の設置個数を削減することができると
共に、1回の操作により2個の前記メッキ用薄板を同時
に支持することができる。
【0023】また本発明に係る着脱装置は、上記メッキ
用薄板装着治具(1)に前記メッキ用薄板を着脱する際
に使用される着脱装置であって、前記メッキ用薄板装着
治具を位置決め固定するための固定手段と、前記メッキ
用薄板を昇降させる昇降手段とを備え、該昇降手段に前
記メッキ用薄板を前記固定手段の高さ位置で一旦停止さ
せる停止手段が装備されていることを特徴としている
(1)。
【0024】上記した着脱装置(1)によれば、前記メ
ッキ用薄板装着治具(1)を位置決め固定するための固
定手段と、前記メッキ用薄板を昇降させる昇降手段とを
備え、該昇降手段に前記メッキ用薄板を前記固定手段の
高さ位置で一旦停止させる停止手段が装備されているの
で、前記メッキ用薄板装着治具(1)に接触することな
く、該メッキ用薄板装着治具(1)の高さ位置まで前記
メッキ用薄板を確実かつ自動的に移動させ得ると共に、
前記メッキ用薄板装着治具(1)より前記メッキ用薄板
を確実かつ自動的に搬出させることができ、着脱に要す
る手間を削減することができる。
【0025】また本発明に係る着脱装置は、上記着脱装
置(1)において、前記昇降手段が多位置形エアーシリ
ンダを含んで構成されていることを特徴としている
(2)。
【0026】上記した着脱装置(2)によれば、前記昇
降手段が多位置形エアーシリンダを含んで構成されてお
り、該多位置形エアーシリンダには停止機能も装備され
ているので、構造が簡単で比較的安価なものにすること
ができると共に、クッション作用があるので、前記昇降
手段を駆動させた際に生じる衝撃力を十分に吸収させる
ことができる。
【0027】また本発明に係る着脱装置は、上記着脱装
置(1)または(2)において、前記昇降手段にプレー
トが装備され、該プレート上の所定箇所に第2のピン体
が立設され、該第2のピン体が挿入される第2の孔が形
成された前記メッキ用薄板が前記プレート上に載置され
るように構成されていることを特徴としている(3)。
【0028】上記した着脱装置(3)によれば、前記昇
降手段にプレートが装備され、該プレート上の所定箇所
に第2のピン体が立設され、該第2のピン体が挿入され
る第2の孔が形成された前記メッキ用薄板が前記プレー
ト上に載置されるように構成されており、該プレートを
介して前記メッキ用薄板が正確に位置決めされるので、
前記プレートを降下させると前記メッキ用薄板装着治具
に前記メッキ用薄板を確実かつ自動的に支持させること
ができると共に、前記プレートを上昇させると前記メッ
キ用薄板装着治具より前記メッキ用薄板を確実かつ自動
的に抜き出すことができる。
【0029】また本発明に係る着脱装置は、上記着脱装
置(1)において、前記固定手段が前記メッキ用薄板装
着治具の所定箇所に形成された孔部に挿入される第3の
ピン体と、該第3のピン体を挿入しつつ押えるロータリ
ークランプとを含んで構成されていることを特徴として
いる(4)。
【0030】上記した着脱装置(4)によれば、前記固
定手段が前記メッキ用薄板装着治具の所定箇所に形成さ
れた孔部に挿入される第3のピン体と、該第3のピン体
を挿入しつつ押えるロータリークランプとを含んで構成
されているので、前記メッキ用薄板装着治具を簡単、か
つ確実に位置決め固定させることができる。
【0031】また本発明に係る着脱装置の使用方法は、
着脱装置(1)の使用方法であって、該着脱装置(1)
に前記固定手段を介して前記メッキ用薄板装着治具を固
定し、前記固定手段の高さを超える位置まで前記昇降手
段を上昇させ、該昇降手段に前記メッキ用薄板をセット
した後、前記昇降手段を前記固定手段の高さ位置まで一
旦下降・停止させ、前記メッキ用薄板装着治具に前記取
り付け手段を介して前記メッキ用薄板を取り付け、この
後さらに前記昇降手段を降下させ、前記固定手段を緩め
ることにより前記メッキ用薄板装着治具と共に前記メッ
キ用薄板を取り出すことを特徴としている(1)。
【0032】上記した着脱装置の使用方法(1)によれ
ば、着脱装置(1)に前記固定手段を介して前記メッキ
用薄板装着治具を固定し、前記固定手段の高さを超える
位置まで前記昇降手段を上昇させ、該昇降手段に前記メ
ッキ用薄板をセットした後、前記昇降手段を前記固定手
段の高さ位置まで一旦下降・停止させ、前記メッキ用薄
板装着治具に前記取り付け手段を介して前記メッキ用薄
板を取り付け、この後さらに前記昇降手段を降下させ、
前記固定手段を緩めることにより前記メッキ用薄板装着
治具と共に前記メッキ用薄板を取り出すので、確実かつ
半自動的に前記メッキ用薄板を前記メッキ用薄板装着治
具に装着することができる。
【0033】また本発明に係る着脱装置の使用方法は、
着脱装置(1)の使用方法であって、前記取り付け手段
を介して前記メッキ用薄板が取り付けられた前記メッキ
用装着治具を前記着脱装置に前記固定手段を用いて固定
した後、該固定手段の高さ位置まで前記昇降手段を一旦
上昇・停止させ、前記取り付け手段の回動部を回動させ
て係止部の係止を解除し、この後さらに前記昇降手段を
上昇させることにより前記メッキ用装着治具から前記メ
ッキ用薄板を取り出すことを特徴としている(2)。
【0034】上記した着脱装置の使用方法(2)によれ
ば、前記取り付け手段を介して前記メッキ用薄板が取り
付けられた前記メッキ用装着治具を前記着脱装置に前記
固定手段を用いて固定した後、該固定手段の高さ位置ま
で前記昇降手段を一旦上昇・停止させ、前記取り付け手
段の回動部を回動させて係止部の係止を解除し、この後
さらに前記昇降手段を上昇させることにより前記メッキ
用装着治具から前記メッキ用薄板を取り出すので、確実
かつ半自動的に前記メッキ用薄板を前記メッキ用薄板装
着治具より取り外すことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るメッキ用薄板
装着治具と着脱装置及びその使用方法の実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、従来例と同一機能を有す
る構成部品には同一の符号を付すこととする。図1は実
施の形態(1)に係るメッキ用薄板装着治具にメッキ用
薄板が装着されている状態を示した概略図であり、
(a)は平面図、(b)は(a)におけるB−B線断面
図である。枠体21は上・中・下段部21a〜21c及
び左・中・右枠部21d〜21fにより平面視略田の字
形状に形成されており、枠体21内にはメッキ用薄板1
6が4個ほど挿入されている。メッキ用薄板16の外周
端部15bの所定箇所には例えば4個の孔16aが形成
される一方、外周端部15dにおける孔16aと対向し
ない箇所には例えば3個の孔16bが形成されている。
その他の構成は図7、図8に示した薄板10と略同様で
あるので、ここではその構成の詳細な説明は省略するこ
ととする。これら回路基板部10a、孔16a、16b
等を含んでメッキ用薄板16が構成されている。
【0036】枠体上段部21aの両側部及び略中央部に
は、側面視略鈎形状をしたブラケット22aの一端部が
外側水平方向に取り付けられ、ブラケット22aどうし
は補強部材22eにより連結されている。一方、ブラケ
ット22aの他端部側には側面視略コの字形状をした吊
り下げ部22bが取り付けられ、この吊り下げ部22b
にはこれに沿うように銅製の導電体22cが配設され、
導電体22c及び吊り下げ部22bにはねじ部22dが
螺合されている。これらブラケット22a、吊り下げ部
22b、導電体22c、ねじ部22d等を含んで吊り下
げ手段22が構成されている。
【0037】枠体上段部21a、中段部21b、下段部
21fの所定箇所には、所定長さの複数個の支持部24
が内側水平方向に突き出す態様でそれぞれ取り付けられ
ている。各支持部24には、拡大図視略くの字形状をし
た回動部25が支点24aを回動中心として軸支されて
おり、回動部25は垂直面内を回動し得るようになって
いる。また支持部24と回動部25のつまみ部25bと
の間には、例えばねじりバネ等より構成された付勢部2
6が介装されており、付勢部26の付勢力Fにより、回
動部25の先端部25aが支持部24の先端部24b側
に常時押圧されるようになっている。支持部24の先端
部24b近傍にはピン体24cが形成される一方、回動
部25の先端部25a近傍にはピン体24cを挿入させ
るための孔部25cが形成されている。これら支持部2
4、回動部25、付勢部26等を含んで取り付け手段2
3が構成されている。なお、付勢部26は図8に示した
ものと同様の圧縮コイルバネにより構成されたものであ
ってもよく、あるいは引っ張りコイルバネにより構成さ
れた付勢部が先端部24b、25a側に介装されていて
もよい。
【0038】支持部24における先端部24bの反対側
にはリング24aが枢支される一方、回動部25のつま
み部25b側にはリング24aが係合される溝部24b
が形成されている。これらリング24a、溝部24b等
を含んでストッパ24が構成されている。これら枠体2
1、吊り下げ手段22、取り付け手段23、ストッパ2
4等を含んでメッキ用薄板装着治具20が構成されてい
る。
【0039】このように構成されたメッキ用薄板装着治
具20に薄板16を装着する場合、取り付け手段23の
回動部25を上にして装着治具20を略水平に置いた
後、つまみ部25bを支持部24側へ押し付けた後、リ
ング24aを溝部24bに係合させると、回動部25の
先端部25aが開いた状態で維持される。次に薄板16
を上方より降ろして支持部24の先端部24b上に載置
した後、ストッパ24の係合を解除すると、支持部先端
部24b、回動部先端部25a間に薄板上下端部15
b、15dが挟持され、薄板16が装着治具20に装着
される。
【0040】この装着治具20を用いて薄板16に銅メ
ッキ処理を施す場合、図8に示したものの場合と略同
様、薄板16の前記電極端子と装着治具20の導電体2
2cとは電気的に接続されており、吊り下げ手段22を
介して装着治具20を比較的大型のメッキ装置(図示せ
ず)に吊り下げ・取り付けると、枠体21及び薄板16
がメッキ液(図示せず)中に侵漬されると共に、導電体
22cが前記メッキ装置の電源に接続される。次に前記
メッキ液を撹拌しつつ、このメッキ液中に侵漬しておい
た銅電極(図示せず)に正の直流電圧を印加する一方、
導電体22c等を介して薄板16の導電層12(図7)
に負の直流電圧を印加する。すると前記銅電極、メッキ
液、導電層12、導電体22c等の順に電流が流れる回
路が形成され、レジスト膜13(図7)に覆われていな
い導電層12表面に銅がメッキされて導体パターン14
(図7)が形成される。その後、前記メッキ装置より装
着治具20を取り出し、装着時とは逆の工程を行うと、
導体パターン14が形成された薄板が装着治具20より
取り外される。
【0041】上記説明から明らかなように、実施の形態
(1)に係る装着治具20では、取り付け手段23が薄
板16の外周端部15b、15dを支持する支持部24
と、支持部24の所定箇所を支点24aとして回動する
回動部25と、回動部25を支持部24側に付勢する付
勢部26とを含んで構成され、薄板16に形成された孔
16a、16bに挿入されるピン体24cが支持部24
に形成されているので、複数個の取り付け手段23を対
向的に配置することにより、薄板16の枠体21主面と
平行方向への移動を規制することができる。また、ピン
体24cを係止させるための孔部25cが回動部25に
形成されているので、薄板16の枠体21主面と直交す
る方向への移動を規制すると共に、ピン体24cより薄
板16が外れるのを阻止することができる。これらの結
果、薄板16を常時確実に保持させておくことができ、
メッキ処理工程の品質を確保することができると共に、
一度に複数個の薄板16を装着することが容易となる。
【0042】また、回動部25が付勢部26により支持
部24側へ押圧される方向に回動させられるものであ
り、かつ回動部25の先端部25aを支持部24に直交
する方向に一時的に開いた状態で維持するストッパ24
が装備されているので、薄板16を着脱させる際、スト
ッパ24のリング24aを予め回動部25の溝部24b
に係合させておくと、回動部25の先端部25aを開い
た状態に維持するための人手を不要とすることができ
る。
【0043】なお、実施の形態(1)に係る装着治具2
0では、ピン体24c、孔部25cが支持部24、回動
部25にそれぞれ形成されている場合について説明した
が、別の実施の形態のものでは、これらのピン体、孔部
が回動部25、支持部24にそれぞれ形成されてもよ
い。
【0044】図2は実施の形態(2)に係るメッキ用薄
板装着治具にメッキ用薄板が装着されている状態を概略
的に示した平面図である。また図3、図4は実施の形態
(2)に係るメッキ用薄板装着治具における2種類の取
り付け手段をそれぞれ示した概略図であり、(a)は平
面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図を示して
いる。着脱装置50のピン体54b(図5、図6)が挿
入される孔部31gが形成されている以外、枠体31は
図1に示した枠体21と略同様に構成されている。
【0045】枠体31内にはメッキ用薄板17が4個ほ
ど挿入されている。これらのメッキ用薄板17には外周
端部15bの所定箇所に例えば4個の孔17aが形成さ
れると共に、外周端部15dにおける孔17aと対向す
る箇所に4個の孔17bが形成されている。また薄板1
7角部の所定箇所には、着脱装置50のピン体58a
(図5、図6)が挿入される孔17cが形成されてい
る。その他の構成は図1に示したものと同様であるの
で、ここではその構成の詳細な説明は省略することとす
る。これら回路基板部10a、孔17a、17b、17
c等を含んでメッキ用薄板17が構成されている。
【0046】図3に示したように、枠体上段部21a、
下段部21cの所定箇所には、所定長さの複数個の支持
部34が内側水平方向に突き出す態様でそれぞれ取り付
けられる一方、支持部34の上方にはこれと略同様の長
さの回動部35が配設されている。この回動部35の所
定箇所には凸部35dが形成され、凸部35dは支持部
34上に形成された支点としての凹部34aに枢支され
ており、回動部35は図中矢印C、D方向に回動し得る
ようになっている。また凹部34a、凸部35dの中心
軸を通る貫通孔37cにはボルト37が挿入され、ボル
ト37の一端部にはナット37bが取り付けられてい
る。またボルト頭部37aと回動部35との間には、例
えば圧縮コイルバネより構成された付勢部36が介装さ
れており、付勢部36の付勢力Fにより、回動部35が
下方に常時付勢されるようになっている。この回動部3
5には断面視略逆L字形状をしたつまみ部35bが取り
付けられており、つまみ部35bにより回動部35の回
動操作が楽に行えるようになっている。また支持部34
の所定箇所にはピン体34cが形成される一方、回動部
35の先端部35a近傍にはピン体34cを係止させる
ための切り欠き部35cが形成されている。これら支持
部34、回動部35、付勢部36、ピン体34c、切り
欠き部35c、ボルト37等を含んで取り付け手段33
が構成されている。
【0047】また図4に示したように、枠体中段部21
bの所定箇所には、所定長さの複数個の支持部44が両
側水平方向に突き出す態様でそれぞれ取り付けられる一
方、支持部44の上方にはこれと略同様の長さの回動部
45が配設されている。この回動部45の所定箇所には
凸部35dが形成され、凸部35dは支持部44上に形
成された支点としての凹部34aに枢支されており、回
動部45は図中矢印C、D方向に回動し得るようになっ
ている。図3に示したものと同様、凹部34a、凸部3
5dの中心を通る貫通孔37cにはボルト37が挿入さ
れ、ボルト37の一端部にはナット37bが取り付けら
れている。ボルト頭部37aと回動部45との間には付
勢部46が介装されており、付勢部46の付勢力Gによ
り、回動部45が下方に常時付勢されるようになってい
る。この回動部45には断面視略逆U字形状をしたつま
み部45bが取り付けられており、つまみ部45bによ
り回動部45の回動操作が楽に行えるようになってい
る。また支持部44の所定の2箇所にはピン体34cが
それぞれ形成される一方、回動部45の両先端部45a
近傍にはピン体34cを係止させるための切り欠き部3
5cがそれぞれ形成されている。これら支持部44、回
動部45、付勢部46、ピン体34c、切り欠き部35
c、ボルト37等を含んで取り付け手段43が構成され
ている。その他の構成は図1に示したものと略同様であ
るので、ここではその構成の詳細な説明は省略すること
とする。これら枠体31、取り付け手段33、43等を
含んでメッキ用薄板装着治具30が構成されている。
【0048】このように構成されたメッキ用薄板装着治
具30に薄板17を装着する場合、まず取り付け手段3
3、43の回動部35、45を上にして装着治具30を
略水平に置き、つまみ部35b、45bをC方向に回
す。すると図3、図4の破線で示したように、回動部3
5、45が枠体21a、21c、21bに沿った(開)
状態に設定・維持される。次にすべての薄板17を上方
より順次降ろしてゆき、薄板17の孔17a、17bを
取り付け手段33のピン体34cに挿入しながら支持部
先端部34b、44b上にそれぞれ載置する。次にすべ
てのつまみ部35b、45bをD方向に順次回して切り
欠き部35cにピン体34cを係合すると、各薄板17
が装着治具20に装着される。一方、装着時とは逆の工
程を行うと、薄板が装着治具30より取り外される。
【0049】上記説明から明らかなように、実施の形態
(2)に係る装着治具30では、取り付け手段33、4
3が薄板17の外周端部15b、15dを支持する支持
部34、44と、支持部34、44の凹部34aを支点
として回動する回動部35、45と、回動部35、45
を支持部34、44側に付勢する付勢部36、46とを
含んで構成され、薄板17に形成された孔17a、17
bに挿入されるピン体34cが支持部34、44に形成
されているので、複数個の取り付け手段33、44を対
向的に配置することにより、薄板17の枠体31主面と
平行方向への移動を規制することができる。また、ピン
体34cを係止させるための切り欠き部35cが回動部
35、45に形成されているので、薄板17における枠
体31主面と直交する方向への移動を規制すると共に、
ピン体34cより薄板17が外れるのを阻止することが
できる。これらの結果、薄板17を常時確実に保持させ
ておくことができ、メッキ処理工程の品質を確保するこ
とができると共に、一度に複数個の薄板17を装着する
ことが容易となる。
【0050】また、支持部34、44の所定箇所にピン
体34cが形成され、回動部35、45が支持部34、
44の主面に沿うC、D方向に回動可能に配設され、回
動部35、45が付勢部36、46により下方に付勢さ
れ、回動部35、45に形成された切り欠き部35cに
ピン体34cが係止するように構成されているので、回
動部35、45をC方向に回転させると、その位置に確
実に維持しておくことができる。一方、回動部35、4
5をD方向に閉じた後は回動部35、45の先端35
a、45aと薄板17との間に摩擦抵抗が生じ易く、か
つ切り欠き部35cにピン体34cが係止させられるた
め、回動部35、45がC方向に回動するのを確実に阻
止することができる。
【0051】また、複数個の取り付け手段33のうちの
一部が、2個の薄板17を支持し得る両支持タイプ43
であるので、取り付け手段33の設置個数を削減するこ
とができると共に、1回の操作により2個の薄板17を
同時に支持することができる。
【0052】なお、実施の形態(2)に係る装着治具3
0では、孔部31gが形成されている枠体31を用いた
場合について説明したが、孔部31gが形成されていな
い枠体21(図1)であってもよい。
【0053】また、実施の形態(2)に係る装着治具3
0では、孔部17cが形成されている薄板17を装着す
る場合について説明したが、薄板は孔部17cが形成さ
れていなくてもよい。
【0054】図5は実施の形態(3)に係る着脱装置を
示した概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)
におけるB−B線拡大部分断面図である。また図6は実
施の形態(3)に係る着脱装置の使用方法を説明するた
めに模式的に示した断面図であり、(a)〜(d)は装
着工程順の動作を示している。
【0055】略直方体板形状をした台板51aの角部に
は平面視略L字形状をした所定長さの脚部51bが下方
向に取り付けられており、これら台板51a、脚部51
b等を含んで架台51が構成されている。
【0056】台板51aの所定箇所にはシリンダ53a
がフランジ53eを介して垂直方向に取り付けられてい
る。シリンダ53aにはピストン53bが配設され、こ
のピストン53b上端部にはアーム53cの根元部が取
り付けられ、アーム53cの先端部近傍には切り欠き部
53dが形成されている。そしてシリンダ53aの下部
にエアーを供給すると、ピストン53bを介してアーム
53cが図中矢印E方向に回転しつつ上方向に駆動(開
状態に設定)させられる。一方、シリンダ53aの上部
にエアーを供給すると、ピストン53bを介してアーム
53cが図中矢印F方向に回転しつつ、ブロック54a
側に押圧(位置決め・固定状態に設定)させられるよう
になっている。これらシリンダ53a、ピストン53
b、アーム53c等を含んでロータリークランプ53が
構成されている。
【0057】フランジ53eの所定箇所には所定高さの
ブロック54aが取り付けられており、ブロック54a
の上面には、破線で示したように例えば装着治具30の
枠体上段部21aが載置されるようになっている。また
ブロック54a上部の所定箇所にはピン体54bが立設
されており、このピン体54bには装着治具30の孔部
31gが挿入され、かつロータリークランプ53の切り
欠き部53cが係合されるようになっている。これらブ
ロック54a、ピン体54bを含んで治具受け部54が
構成されている。これら治具受け部54、ロータリーク
ランプ53を含んで固定手段52が構成されている。
【0058】台板51aの所定箇所にはシリンダ56a
が取り付けられ、シリンダ56a内にはピストン56
g、56h(図6)が上下方向摺動可能に配設されてい
る。シリンダ56a内部は隔壁56b(図6)で仕切ら
れ、シリンダ56a側壁部の所定箇所にはエアー孔56
c〜56f(図6)が形成されている。そしてエアー孔
56c〜56fよりエアーを供給・排出すると、ピスト
ン56gが昇降させられると共に、所定高さで停止させ
られるようになっている。これらシリンダ56a、ピス
トン56g、56h等を含んで一時停止機能を備えた多
位置形エアーシリンダ56が構成されている。
【0059】台板51aにおける多位置形エアーシリン
ダ56の周囲には、ガイド機構57が取り付けられてお
り、ガイド機構57は軸受け部57aとこの中を上下方
向に摺動するスライド軸57bとを含んで構成されてい
る。
【0060】台板51a上の所定箇所には例えば4個の
プレート58が配設されている。プレート58の外形寸
法は薄板17の外形と略同様に設定されており、プレー
ト58外周部の所定箇所には装着治具30の取り付け手
段33、34が挿入される凹部58b等が形成されてい
る。またプレート58上部の所定箇所には、薄板17の
孔17c(図6)に挿入されるピン体58aが立設され
ている。
【0061】各プレート58下部の所定箇所には、多位
置形エアーシリンダ56のピストン56g上端部、ガイ
ド機構57のスライド軸57b上端部がそれぞれ取り付
けられている。これら多位置形エアーシリンダ56、ガ
イド機構57、プレート58を含んで昇降手段55が構
成されている。これら架台51、固定手段52、昇降手
段55を含んで着脱装置50が構成されている。
【0062】このように構成された着脱装置50を用
い、装着治具50に薄板17を装着する場合、図6
(a)に示したように、エアーを孔56c、56eより
供給すると共に孔56d、56fより排出し、ピストン
56g、56hを介してプレート58を下げる。ロータ
リークランプ53を駆動してアーム53cを開状態に設
定し、ピン体54bに孔部31gを挿入しつつ装着治具
30をブロック54a上に載置した後、ロータリークラ
ンプ53により位置決め固定する。
【0063】次に図6(b)に示したように、エアーを
孔56d、56fより供給すると共に孔56c、56e
より排出し、ピストン56gを介してプレート58を上
げる。この後、ピン体58aに孔17cを挿入しつつ薄
板17をプレート58上に載置する。また図2に示した
場合と同様、取り付け手段33の回動部35を開状態に
設定する。
【0064】次に図6(c)に示したように、エアーを
孔56c、56fより供給すると共に孔56d、56e
より排出し、ピストン56hを上方に保持した状態でピ
ストン56gを下げる。するとピストン56hにおいて
衝撃が吸収されると同時に、ピストン56gを介してプ
レート58が所定高さで停止する。そのとき孔17bに
ピン体34cが挿入され、薄板17が支持部34に位置
決め支持される。その後図2に示した場合と同様、取り
付け手段33の回動部35を回してピン体34cを係止
する。
【0065】次に図6(d)に示したように、エアーを
孔56c、56eより供給すると共に孔56d、56f
より排出する。するとピストン56g、56hを介して
プレート58が下がり、薄板17がプレート58より離
れる。そしてロータリークランプ53を駆動してアーム
53cを開状態に設定すると、薄板17が装着された装
着治具30が上方に取り出される。
【0066】一方、このように構成された着脱装置50
を用いて装着治具50より薄板17を取り外す場合、上
記工程を逆に行えばよい。
【0067】上記説明から明らかなように、実施の形態
(3)に係る着脱装置50では、装着治具30を位置決
め固定するための固定手段52と、薄板17を昇降させ
る昇降手段55とを備え、昇降手段55に薄板17を固
定手段52の高さ位置で一旦停止させる停止機能が装備
されているので、装着治具30に接触することなく、装
着治具30の高さ位置まで薄板17を確実かつ自動的に
移動させ得ると共に、装着治具30より薄板17を確実
かつ自動的に搬出させることができ、着脱に要する手間
を削減することができる。
【0068】また、昇降手段が多位置形エアーシリンダ
を含んで構成されており、多位置形エアーシリンダには
停止機能も装備されているので、構造が簡単で比較的安
価なものにすることができると共に、クッション作用が
あるので、昇降手段を駆動させた際に生じる衝撃力を十
分に吸収させることができる。
【0069】また昇降手段55にプレート58が装備さ
れ、プレート58上の所定箇所にピン体58aが立設さ
れ、ピン体58aが挿入される孔17cが形成された薄
板17がプレート58上に載置されるように構成されて
おり、プレート58を介して薄板17が正確に位置決め
されるので、プレートを降下させると装着治具に薄板を
確実かつ自動的に支持させることができると共に、プレ
ートを上昇させると装着治具より薄板を確実かつ自動的
に抜き出すことができる。
【0070】また、固定手段52が装着治具30の所定
箇所に形成された孔部31gに挿入されるピン体54b
と、ピン体54bを挿入しつつ押えるロータリークラン
プ53とを含んで構成されているので、装着治具30を
簡単、かつ確実に位置決め固定させることができる。
【0071】また実施の形態(3)に係る着脱装置50
の使用方法では、着脱装置50に固定手段52を介して
装着治具30を固定し、固定手段52の高さを超える位
置まで昇降手段55を上昇させ、昇降手段55に薄板1
7をセットした後、昇降手段55を固定手段52の高さ
位置まで一旦下降・停止させ、装着治具30に取り付け
手段33、43を介して薄板17を取り付け、この後さ
らに昇降手段55を降下させ、固定手段52を緩めるこ
とにより装着治具30と共に薄板17を取り出すので、
確実かつ半自動的に薄板17を装着治具30に装着する
ことができる。
【0072】また、取り付け手段33、43を介して薄
板17が取り付けられた装着治具30を着脱装置50に
固定手段52を用いて固定した後、固定手段52の高さ
位置まで昇降手段55を一旦上昇・停止させ、取り付け
手段33、43の回動部35、45を回動させて切り欠
き部35cの係止を解除し、この後さらに昇降手段55
を上昇させることにより装着治具30から薄板17を取
り出すので、確実かつ半自動的に薄板17を装着治具3
0より取り外すことができる。
【0073】なお、実施の形態(3)に係る着脱装置5
0では、多位置形エアーシリンダ56を用いた場合につ
いて説明したが、別の実施の形態のものではブレーキ付
きシリンダを用いてもよい。
【0074】また、実施の形態(3)に係る着脱装置5
0では、装着治具30に薄板17を着脱する場合につい
て説明したが、別の実施の形態のものでは装着治具20
に薄板16を着脱させてもよい。
【0075】また、実施の形態(1)〜(3)に係る装
着治具20、30では、セミ・アディティブプロセスに
おいて、薄板16、17を装着し、電解銅メッキ処理を
施す場合について説明したが、別の実施の形態では、セ
ミ・アディティブプロセスにおいて、スルーホール11
cが形成された絶縁板11(共に図7)を装着し、無電
解銅メッキ処理を施してもよい。
【0076】また、実施の形態(1)〜(3)に係る装
着治具20、30では、セミ・アディティブプロセスに
おける薄板16、17を装着する場合について説明した
が、何らこのプロセスに限定されるものではなく、別の
実施の形態ではフル・アディティブプロセス、パートリ
ー・アディティブプロセス等における薄板を装着し、無
電解銅メッキ処理等を施してもよい。
【0077】また、実施の形態(1)〜(3)に係る装
着治具20、30では、薄板16、17を装着して電解
銅メッキ処理を施す場合について説明したが、何ら銅メ
ッキに限定されるものではなく、別の実施の形態ではAu
メッキ、Niメッキ処理等を施してもよい。
【0078】また、実施の形態(1)〜(3)に係る装
着治具20、30では、BGA(Ball Grid Array)形パ
ッケージ等に用いられる薄板16、17を装着する場合
について説明したが、何らこの用途及び構成の薄板1
6、17に限定されるものではなく、厚さtが比較的に
薄く、かつ長さLや幅Wが比較的に大きいものであれ
ば、同様の効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメッキ用薄板装着治具の実施の形
態(1)を示した概略図であり、(a)は平面図、
(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
【図2】実施の形態(2)に係るメッキ用薄板装着治具
にメッキ用薄板が装着されている状態を概略的に示した
平面図である。
【図3】実施の形態(2)に係るメッキ用薄板装着治具
の取り付け手段を示した概略図であり、(a)は平面
図、(b)は(a)におけるB−B線断面図を示してい
る。
【図4】実施の形態(2)に係るメッキ用薄板装着治具
の別の取り付け手段を示した概略図であり、(a)は平
面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図を示して
いる。
【図5】実施の形態(3)に係る着脱装置を示した概略
図であり、(a)は平面図、(b)は(a)におけるB
−B線拡大部分断面図である。
【図6】実施の形態(3)に係る着脱装置の使用方法を
説明するために模式的に示した断面図であり、(a)〜
(d)は装着工程順の動作を示している。
【図7】セミ・アディティブプロセスを用いて製造中の
この種プリント配線板を模式的に示した拡大断面図であ
る。
【図8】従来のこの種メッキ用薄板装着治具にメッキ用
薄板が装着されいる状態を示した概略図であり、(a)
は平面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図であ
る。
【符号の説明】
15b〜15e 薄板外周端部 16 メッキ用薄板 16a、16b 孔 20 メッキ用薄板装着治具 21 枠体 22 吊り下げ手段 23 取り付け手段 24 支持部 24a 支点 24c ピン体 25 回動部 26 付勢部 25c 孔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮川 九州男 山口県美祢市大嶺町東分字岩倉2701番1 株式会社住友金属エレクトロデバイス内 (72)発明者 服部 弥徳 横浜市青葉区鴨志田町531番地11 服部産 業株式会社内 (72)発明者 平川 善博 佐賀県西松浦郡有田町中部丙1054 株式会 社今泉鐵工所内 Fターム(参考) 4M104 BB04 DD52 5E343 AA02 BB24 DD43 FF16 FF20 GG11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ用薄板の外周に配置される枠体
    と、該枠体を吊り下げる吊り下げ手段と、前記枠体に取
    り付けられた複数個の取り付け手段とを備えたメッキ用
    薄板装着治具において、前記取り付け手段が前記メッキ
    用薄板の外周端部を支持する支持部と、該支持部の所定
    箇所を支点として回動する回動部と、該回動部を前記支
    持部側に付勢する付勢部とを含んで構成され、前記メッ
    キ用薄板に形成された第1の孔に挿入される第1のピン
    体が前記支持部または前記回動部のいずれかに形成さ
    れ、前記第1のピン体を係止させるための係止部が前記
    回動部または前記支持部のいずれかに形成されているこ
    とを特徴とするメッキ用薄板装着治具。
  2. 【請求項2】 前記回動部が前記付勢部により前記支持
    部側へ押圧される方向に回動させられるものであり、か
    つ前記回動部の先端を前記支持部に直交する方向に一時
    的に開いた状態で維持するストッパが装備されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のメッキ用薄板装着治具。
  3. 【請求項3】 前記支持部の所定箇所に前記第1のピン
    体が形成され、前記回動部が前記支持部の主面に沿う方
    向に回動可能に配設され、前記回動部が前記付勢部によ
    り前記回動部の回動方向と直交する方向に付勢され、該
    回動部に形成された前記係止部に前記第1のピン体が係
    止するように構成されていることを特徴とする請求項1
    記載のメッキ用薄板装着治具。
  4. 【請求項4】 前記複数個の取り付け手段のうちの一部
    が、2個の前記メッキ用薄板を支持し得る両支持タイプ
    であることを特徴とする請求項3記載のメッキ用薄板装
    着治具。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のメッキ用薄板装着治具に
    前記メッキ用薄板を着脱する際に使用される着脱装置で
    あって、前記メッキ用薄板装着治具を位置決め固定する
    ための固定手段と、前記メッキ用薄板を昇降させる昇降
    手段とを備え、該昇降手段に前記メッキ用薄板を前記固
    定手段の高さ位置で一旦停止させる停止手段が装備され
    ていることを特徴とする着脱装置。
  6. 【請求項6】 前記昇降手段が多位置形エアーシリンダ
    を含んで構成されていることを特徴とする請求項5記載
    の着脱装置。
  7. 【請求項7】 前記昇降手段にプレートが装備され、該
    プレート上の所定箇所に第2のピン体が立設され、該第
    2のピン体が挿入される第2の孔が形成された前記メッ
    キ用薄板が前記プレート上に載置されるように構成され
    ていることを特徴とする請求項5または請求項6記載の
    着脱装置。
  8. 【請求項8】 前記固定手段が前記メッキ用薄板装着治
    具の所定箇所に形成された孔部に挿入される第3のピン
    体と、該第3のピン体を挿入しつつ押えるロータリーク
    ランプとを含んで構成されていることを特徴とする請求
    項5記載の着脱装置。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の着脱装置の使用方法であ
    って、該着脱装置に前記固定手段を介して前記メッキ用
    薄板装着治具を固定し、前記固定手段の高さを超える位
    置まで前記昇降手段を上昇させ、該昇降手段に前記メッ
    キ用薄板をセットした後、前記昇降手段を前記固定手段
    の高さ位置まで一旦下降・停止させ、前記メッキ用薄板
    装着治具に前記取り付け手段を介して前記メッキ用薄板
    を取り付け、この後さらに前記昇降手段を降下させ、前
    記固定手段を緩めることにより前記メッキ用薄板装着治
    具と共に前記メッキ用薄板を取り出すことを特徴とする
    着脱装置の使用方法。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の着脱装置の使用方法で
    あって、前記取り付け手段を介して前記メッキ用薄板が
    取り付けられた前記メッキ用装着治具を前記着脱装置に
    前記固定手段を用いて固定した後、該固定手段の高さ位
    置まで前記昇降手段を一旦上昇・停止させ、前記取り付
    け手段の回動部を回動させて係止部の係止を解除し、こ
    の後さらに前記昇降手段を上昇させることにより前記メ
    ッキ用装着治具から前記メッキ用薄板を取り出すことを
    特徴とする着脱装置の使用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100995878B1 (ko) * 2008-10-06 2010-11-22 주식회사 케이피엠테크 다관절로봇용 인쇄회로기판 고정장치
CN106132088A (zh) * 2015-05-06 2016-11-16 台湾先进系统股份有限公司 电镀制程的电路板治具
KR101819363B1 (ko) 2016-08-29 2018-01-16 주식회사 포스코 시편 고정 장치

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