JP2000119255A - 蛋白質キナーゼc活性化調節剤 - Google Patents

蛋白質キナーゼc活性化調節剤

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JP2000119255A
JP2000119255A JP29021898A JP29021898A JP2000119255A JP 2000119255 A JP2000119255 A JP 2000119255A JP 29021898 A JP29021898 A JP 29021898A JP 29021898 A JP29021898 A JP 29021898A JP 2000119255 A JP2000119255 A JP 2000119255A
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Institute of Medicinal Molecular Design Inc IMMD
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛋白質キナーゼCの活性化調節剤として有用
な化合物を提供する。 【解決手段】 式(I)(Rは水素原子又はアルキル
基を示し;R、R、及びRは水素原子又はアルキ
ル基を示すが、R及びRは互いに結合して1個又は
2個以上のアルキル基を有していてもよいシクロアルキ
ル環又はビシクロアルキル環を形成していてもよい)で
表される化合物、及び該化合物を含み白血病の治療など
に有用な医薬。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛋白質キナーゼC
の活性化調節剤として有用な化合物及び該化合物を含む
医薬の発明に関する。
【0002】
【従来の技術】蛋白質キナーゼCはほとんど全ての動物
細胞に存在する酵素であり、基質蛋白質をリン酸化する
ことにより、細胞内の情報伝達に深くかかわっている。
生理的条件下では、蛋白質キナーゼCの活性化は、その
酵素上の調節ドメインの認識部位に特異的に結合する1,
2-sn-ジアシルグリセロールによって開始される。一
方、ある種の非常に強力な腫瘍促進物質は、特異的かつ
非常に高い親和性をもってこの酵素のジアシルグリセロ
ール結合部位に結合し、この酵素を活性化する。この部
位に結合する腫瘍促進物質には3つのクラスの化合物が
存在する:ジテルペンエステル類(例えば、ホルボール
エステル、インゲノールエステルなど);インドールア
ルカロイド類(例えばテレオシジン、インドラクタム−
Vなど);及び、ポリアセテート類(例えば、アプリシ
アトキシンなど)。
【0003】これらの化合物、例えば、天然から単離さ
れたホルボール-12-テトラデカノエート-13-アセテー
ト、リングビアトキシン、及びアプリシアトキシンはあ
る種の白血病細胞、例えば、ヒト前骨髄球性白血病細胞
に対し、増殖阻害および正常細胞への分化を促進する抗
白血病活性を有する。また、これらの化合物はヒト後天
性免疫不全症ウイルスの正常細胞への感染を妨げる抗ウ
イルス活性を有する。これらの化合物は極端に細胞毒性
が高く、また、皮膚での発癌促進の疑いのある因子であ
り、そのままヒトの治療因子として用いることには躊躇
があるにもかかわらず、最近、試験的に臨床応用されて
おり、関連化合物への期待は極めて大きい。しかしなが
ら、天然化合物の構造修飾による細胞毒性と抗白血病活
性あるいは抗ウイルス活性の分離は達成されていない。
【0004】上記の異なるクラスの化合物は事実上同一
の生物活性を有するにもかかわらず、構造は多岐にわた
っている。活性発現のための共通の構造要求性を明らか
にする上で障害となっていたテレオシジンクラスの化合
物の2つの立体配座と生物活性との関連に関して、シス
型アミド構造をもつ配座が活性立体配座であるという結
論が得られた。また、ホルボールエステルの一種、ホル
ボール−13−アセテートと蛋白質キナーゼCの1アイ
ソタイプである蛋白質キナーゼCデルタの複合体のX線
結晶解析構造が報告された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、特異
的蛋白質キナーゼCの活性化調節剤として有用な化合物
を提供することにある。また、本発明の別な課題は、蛋
白質キナーゼCの特異的活性化調節剤として優れた活性
を有し、かつ細胞毒性等の少ない化合物を提供すること
にある。さらに、本発明の別の課題は、白血病治療剤又
は抗ウイルス剤として有用な医薬を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく鋭意努力した結果、下記一般式で表される
パーヒドロベンゾアゼピノン構造を有する化合物が蛋白
質キナーゼCに対して優れた活性化調節作用を有してお
り、また、この化合物を有効成分として含む医薬が白血
病の治療や後天性免疫不全症候群の予防及び/又は治療
などに有用であることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0007】すなわち本発明は、下記の一般式(I):
【化2】 (式中、Rは水素原子又はアルキル基を示し;R
、及びRはそれぞれ独立に水素原子又はアルキル
基を示すが、R及びRは互いに結合して1個又は2
個以上のアルキル基を有していてもよいシクロアルキル
環又はビシクロアルキル環を形成していてもよい)で表
される化合物を提供するものである。本発明の好ましい
態様によれば、Rが水素原子又はC1−12アルキル
基を示し;R、R、及びRはそれぞれ独立に水素
原子又はC1−8アルキル基であるか、R及びR
互いに結合して1個又は2個以上のC1−10アルキル
基を有していてもよい5〜8員のシクロアルキル環又は
8〜12員のビシクロアルキル環を形成していてもよい
上記化合物が提供される。
【0008】別の観点からは、上記式(I)で表される
化合物を含む蛋白質キナーゼCの活性化調節剤、及び上
記化合物を有効成分として含む医薬が提供される。この
医薬は、白血病やヒト後天性免疫不全症候群の予防及び
/又は治療に有用である。さらに別の観点からは、白血
病又はヒト後天性免疫不全症候群の予防及び/又は治療
方法であって、上記式(I)で表される化合物の治療及
び/又は予防有効量をヒトを含む哺乳類動物に投与する
工程を含む方法;及び上記医薬の製造のための上記式
(I)で表される化合物の使用が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】一般式(I)において、Rは水
素原子又はアルキル基を示す。本明細書においてアルキ
ル基という場合には、直鎖状又は分枝鎖状のいずれでも
よい。Rが示すアルキル基としては、例えば、C
1−12アルキル基を用いることができ、好ましくは、
メチル基、n−ブチル基、又はn−オクチル基などを用
いることができる。R、R、及びRはそれぞれ独
立に水素原子又はアルキル基を示す。R、R、及び
が示すアルキル基としては、例えば、C1−8アル
キル基を用いることができ、C4−8アルキル基が好ま
しい。R及びRが共にアルキル基である場合には、
は水素原子であることが好ましく、R及びR
共にn−ブチル基であることが好ましい。
【0010】また、R及びRは互いに結合して、そ
れらが結合する2個の炭素原子と共に、シクロアルキル
環又はビシクロアルキル環を形成してもよい。R及び
が互いに結合して形成されるシクロアルキル環とし
ては、例えば、5〜8員環、好ましくは5又は6員環を
挙げることができる。R及びRが互いに結合して形
成されるビシクロアルキル環としては、例えば、8〜12
員環、好ましくは8〜10員環を挙げることができる。こ
れらの環は、環上の任意の位置に1個又は2個以上のア
ルキル基を有していてもよい。環上に置換するアルキル
基としては、例えば、C1−10アルキル基などを用い
ることができ、2個以上の置換基が存在する場合には、
それらは同一でも異なっていてもよい。ビシクロアルキ
ル環を形成する場合の例として、ステロイド骨格、例え
ばコレスタン骨格又はアンドロスタン骨格などのC環及
びD環部分に相当するビシクロアルキル環、並びに必要
に応じてその側鎖構造を有するビシクロ環構造を挙げる
ことができる。
【0011】一般式(I)で表される本発明の化合物に
おいて、7員環の環構造を平面としてみた場合、R
紙面に対して上向き又は下向きの立体配置のいずれの配
置であってもよい。また、7員環を構成するアミド基の
窒素原子に隣接し、かつ、ヒドロキシメチル基により置
換された炭素原子も不斉炭素であり、このヒドロキシメ
チル基は7員環の環構造を平面としてみた場合に紙面に
対して上向き又は下向きの立体配置のいずれの配置であ
ってもよい。さらに、一般式(I)で示される構造式に
おいて6員環の環構造を平面としてみた場合、R、R
、及びRはそれぞれ独立に紙面に対して上向き又は
下向きの立体配置のいずれの配置であってもよい。
【0012】これらの不斉炭素の存在に加えて、本発明
の化合物は、置換基の種類によってはさらに1個又は2
個以上の不斉炭素を有する場合があるが、いずれの不斉
炭素の立体配置も特に限定されない。これらの不斉炭素
に基づく光学活性体やジアステレオ異性体などの立体異
性体、立体異性体の任意の混合物、ラセミ体などは、い
ずれも本発明の範囲に包含される。また、上記化合物の
水和物又は溶媒和物も本発明の範囲に包含される。
【0013】一般式(I)で示される本発明の化合物の
うち、好ましい化合物として、以下の表及び化学式に示
す化合物を挙げることができるが、本発明の範囲はこれ
らの化合物に限定されることはない(下記化学式におけ
る立体配置は相対配置を示すが、下記の化合物のうち、
化学式に示されたとおりの絶対配置を有する化合物はさ
らに好ましい化合物である)。
【0014】
【表1】
【0015】
【化3】
【0016】本発明の化合物の代表例として、上記に化
学式を示したSL-220、SL-230、SL-120、及びSL-130の製
造方法を下記のスキームに示すまた、これらの化合物お
よび他の化合物の製造方法を、本明細書の実施例に詳細
かつ具体的に示した。もっとも、本発明の化合物及びそ
の製造方法に下記のスキームに記載されたものに限定さ
れることはない。当業者は、下記スキームに示された製
造方法及び実施例の具体的説明を参照しつつ、原料化合
物、反応条件、試薬などを適宜選択し、必要に応じてこ
れらの方法に適宜の修飾ないし改変を加えることによ
り、一般式(I)に包含される本発明の化合物をいずれ
も製造することが可能である。
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】本発明の化合物は蛋白質Cキナーゼの活性
化調節作用を有しており、例えば、白血病細胞に対して
増殖阻害および正常細胞への分化を促進する作用や、ヒ
ト後天性免疫不全症ウイルスの正常細胞への感染を妨げ
る作用を有している。従って、本発明の化合物は白血病
の治療や、ウイルス性疾患、例えば、ヒト後天性免疫不
全症候群の予防及び/又は治療のための医薬として有用
である。本発明の医薬の有効成分としては、上記一般式
(I)で表される化合物のほか、その水和物又は溶媒和
物を用いてもよい。本発明の医薬としては、上記有効成
分をそのまま投与してもよいが、一般的には、上記有効
成分と1種又は2種以上の製剤用添加物とを含む医薬組
成物を調製して投与することが望ましい。本発明の医薬
の投与経路は特に限定されず、経口的又は非経口的に投
与することが可能である。
【0020】経口投与に適する医薬用組成物としては、
例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、液
剤、及びシロップ剤等を挙げることができ、非経口投与
に適する医薬組成物としては、例えば、注射剤、点滴
剤、坐剤、吸入剤、点眼剤、点鼻剤、経皮吸収剤、軟膏
剤、クリーム剤、及び貼付剤等を挙げることができる。
製剤用添加物としては、例えば、賦形剤、崩壊剤ないし
崩壊補助剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤、色素、
希釈剤、基剤、溶解剤ないし溶解補助剤、等張化剤、pH
調節剤、安定化剤、噴射剤、及び粘着剤等を用いること
ができ、医薬組成物の形態に応じて適宜のものを選択し
て使用することが可能である。本発明の医薬の投与量は
特に限定されず、有効成分である化合物の種類、予防又
は治療の目的、適用すべき疾患の種類、患者の年齢や症
状、投与経路などの条件に応じて適宜の投与量を選択す
ることが可能である。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されること
はない。 実施例1:SL−20及びSL−30の合成 5−α−コレスタン−3β−オール 15 g を塩化メチレ
ン 200 ml に溶解し、ピリジニウムクロロクロメート2
0.8 g と中性活性アルミナ(メルク社、70-230 メッシ
ュ)45 g の塩化メチレン 300 ml に懸濁液に激しく攪
拌しながら注いだ。室温で5時間攪拌した後、反応液を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶
媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=6:1)、ケトン体の無色
結晶 14.3 gを得た(収率:96%)。
【0022】金属ナトリウム 2.91 g をメタノールに溶
解し、メタノールを減圧留去した後、無水ベンゼン 150
ml を加えて攪拌した。ここに上記のケトン体 14.0
g、ギ酸エチル 8.73 ml のベンゼン 100 ml 溶液をゆっ
くり加え、2時間還流した後、反応液を水に注ぎ、10 %
塩酸で酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を
水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を溜去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=20:1)、ヒド
ロキシメチレン体の無色結晶 13.7 g を得た(収率:91
%)。
【0023】上記のヒドロキシメチレン体 2.5 g をTHF
70 ml に溶解し、無水メタノール 40ml を加えて-10℃
に冷却した。この溶液に水素化ホウ素ナトリウム 2.5 g
を少量ずつ加え、2時間後に水 20 ml 次いで、酢酸
8.0 ml を加えて弱酸性にした。混合物を水に注ぎ、塩
化メチレンで抽出し、有機層を水で洗い、硫酸マグネシ
ウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶媒:塩化
メチレン/酢酸エチル=8:1)、2α−ヒドロキシメチ
ル体と2β−ヒドロキシメチル体の混合物 1.56 g を得
た(収率:62%)。
【0024】上記のヒドロキシメチル体混合物 1.35 g
とジイソプロリルエチルアミン 2.65g を塩化メチレン
18 ml に溶解した溶液をトリメチルシリルエトキシメチ
ルクロリド 2.7 g の塩化メチレン溶液 5 ml に0℃で滴
下し、同温で3時間攪拌を続けた。反応混合物に飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出
し、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
い、硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=12:1)、2α
−SEMOCH2体と2β−SEMOCH2体混合物の無色液体 1.58
g を得た(収率:84%)。
【0025】上記の2α−SEMOCH2 体と2β−SEMOCH2
体の混合物1.58 g のエタノール 40 ml溶液を酢酸ナト
リウム3水和物 1.3 g とヒドロキシルアミン塩酸塩1.1
3 g の4 ml 水溶液に滴下した。混合物を室温で1時間
攪拌した後、エタノールを減圧で留去し、残渣を水で希
釈して塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム上で乾
燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=6:
1)により精製して異性体を分離し、2α−SEMOCH2−オ
キシム体 850 mg(収率:65%)と2β−SEMOCH2−オキ
シム体 197 mg(収率:15%)をそれぞれ無色液体として
得た。
【0026】上記の2α−SEMOCH2−オキシム体 108 mg
をピリジン 0.8 ml に溶解し、トルエン−p−スルホニ
ルクロリド 110 mg を加えて40℃で2時間攪拌した後、
水 0.2 ml を加えて80℃で30分攪拌した。反応液を2N
塩酸 12 ml に注ぎ、塩化メチレン 8 ml を加えて30分
室温で攪拌した後、混合物を塩化メチレンで抽出した。
有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫
酸マグネシウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し
(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=1:1)、2α−SEMOC
H2−アミド体 84 mgを無色結晶として得た(収率:78
%)。
【0027】上記の2α−SEMOCH2−アミド体 102 mg
をTHF 3 ml に溶解し、0℃に冷却した。この溶液にフッ
化水素酸ピリジン 1 ml を滴下し、0℃で2時間攪拌し
た後、反応液を 10% 水酸化ナトリウム水溶液(0℃)に
注ぎ、塩化メチレンで抽出した。有機層を 2N 塩酸、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム
上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をエタノールか
ら再結晶して SL-20 78mg を無色麟片状結晶として得た
(収率:99%)。 mp 249-253℃ 元素分析:C28H49NO2 理論値 N: 3.24%; C: 77.90%;
H: 11.35%,実測値 N:3.20%; C: 77.67%; H: 11.46%
【0028】上記の2β−SEMOCH2−オキシム体 88 mg
をピリジン 0.7 ml に溶解し、p−トルエンスルホニル
クロリド 90 mg を加え、40℃で2時間攪拌した後、水
0.2 mlを加えて80℃で30分攪拌した。反応液を2N 塩酸
12 ml に注ぎ、塩化メチレン8 ml を加えて30分室温で
攪拌した後、反応混合物を塩化メチレンで抽出した。有
機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸
マグネシウム上で乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶媒:
n-ヘキサン/酢酸エチル=1:1)、2β−SEMOCH2−アミ
ド体 65 mg を無色結晶として得た。(収率:74%)
【0029】上記の2α−SEMOCH2−アミド体 58 mg を
THF 2 ml に溶解し、0℃に冷却した。この溶液にフッ化
水素酸ピリジン 1 ml を滴下し、0℃で2時間攪拌した
後、反応液を 10% 水酸化ナトリウム水溶液(0℃)に注
ぎ、塩化メチレンで抽出した。有機層を2N 塩酸、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム上
で乾燥した後、溶媒を留去した。n-ヘキサン/エタノー
ルから再結晶して SL-30(42 mg)を無色麟片状結晶と
して得た(収率:95%)。 mp 196-199℃ 元素分析:C28H49NO2 理論値 N: 3.24%; C: 77.90%;
H: 11.35%,実測値 N:3.22%; C: 77.61%; H: 11.40%
【0030】実施例2:SL−120及びSL−130
の合成 エピアンドロステロン 5.0 g をジエチレングリコール
120 ml に懸濁し、ヒドラジン水和物7.2 g を加えた。
混合物を 130℃で90分攪拌した後、水酸化カリウム 5 g
を加え、さらに210℃で5時間攪拌した。反応液を室温
まで冷却して水で希釈した後、塩化メチレンで抽出し
た。有機層を水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥した
後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製し(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチ
ル=4:1)、5−α−アンドロスタン−3β−オール 4.
86 g を得た(収率:98%)。
【0031】5−α−アンドロスタン−3β−オール
1.7 g を塩化メチレン 50 ml に溶解し、ピリジニウム
クロロクロメート4.0 g と中性活性アルミナ(メルク
社、70-230メッシュ)8.5 g の塩化メチレン 50 ml 懸
濁液に激しく攪拌しながら注いだ。室温で5時間攪拌し
た後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より精製し(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=6:1)、
ケトン体の無色結晶 1.63 gを得た(収率:96%)。
【0032】金属ナトリウム 330 mg をメタノールに溶
解し、メタノールを減圧留去した後、無水ベンゼン 20
ml を加えて攪拌した。ここに上記のケトン体 1.6 g、
ギ酸エチル 0.96 ml のベンゼン 10 ml 溶液をゆっくり
加え、2時間還流した。反応液を水に注ぎ、10 % 塩酸
で酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水で洗
い、硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=20:1)、ヒド
ロキシメチレン体の無色結晶 1.52 g を得た(収率:90
%)。
【0033】上記のヒドロキシメチレン体 880 mg をTH
F 35 ml に溶解し、無水メタノール 20 ml を加えて-10
〜-20℃に冷却した。この溶液に水素化ホウ素ナトリウ
ム 580mg を少量ずつ加え、1時間後に水 10 mlと酢酸
1.86 ml を加えて弱酸性にした。混合物を水に注いで
塩化メチレンで抽出し、有機層を水で洗い、硫酸マグネ
シウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶媒:塩
化メチレン/酢酸エチル=6:1)、2α−ヒドロキシメ
チル体と2β−ヒドロキシメチル体との混合物 604 mg
を得た(収率:68%)。
【0034】上記のヒドロキシメチル体混合物 180 mg
とジイソプロリルエチルアミン 1.56g を塩化メチレン
10 ml に溶解した溶液をトリメチルシリルエトキシメチ
ルクロリド 1.6 g の塩化メチレン溶液 3 ml に 0℃で
滴下し、同温で90分攪拌を続けた。反応混合物に飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出
し、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
い、硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=10:1)、2α
−SEMOCH2 体と2β−SEMOCH2体混合物の無色液体 558
mg を得た(収率:68%)。
【0035】上記の2α−SEMOCH2 体と2β−SEMOCH2
体混合物 558 mg のエタノール 15 ml溶液を酢酸ナトリ
ウム3水和物 690 mg とヒドロキシルアミン塩酸塩500
mg の2 ml 水溶液に滴下し、室温で攪拌した。15分後に
エタノールを減圧で留去し、残渣を水で希釈して塩化メ
チレンで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=9:1)により精製し
て異性体を分離し、2α−SEMOCH2−オキシム体 406 mg
(収率:70%)と2β−SEMOCH2−オキシム体 55 mg(収
率:10%)をそれぞれ無色液体として得た。
【0036】上記の2α−SEMOCH2−オキシム体 400 mg
をピリジン3.7 ml に溶解し、p−トルエンスルホニル
クロリド 506 mg を加え、40℃で2時間攪拌後、水 0.9
ml を加えて80℃で30分攪拌した。反応液を2N 塩酸 5
5 ml に注ぎ、塩化メチレン 35ml を加えて30分室温で
攪拌した後、塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム
上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製し(溶媒:n-ヘキサ
ン/酢酸エチル=2:1)、2α−SEMOCH2−アミド体 310
mg を無色結晶として得た(収率:78%)。 mp 164℃ 元素分析:C26H45NO3Si 理論値 N: 3.13%; C: 69.75
%; H: 10.13%,実測値 N: 3.36%; C: 69.72%; H: 10.3
8%
【0037】上記の2α−SEMOCH2−アミド体 200 mg
をTHF 7 ml に溶解し、0℃ に冷却した。この溶液にフ
ッ化水素酸ピリジン 4 ml を滴下し、0℃で2時間攪拌
した。反応液を 10% 水酸化ナトリウム水溶液(0℃)に
注ぎ、塩化メチレンで抽出して、有機層を 2N 塩酸、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム
上で乾燥して溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製し(溶媒:塩化メチレン
/メタノール=20:1)、エタノールから再結晶してSL-1
20 110mg を無色麟片状結晶として得た(収率:81%)。 mp 278-279℃ 元素分析:C20H33NO2 理論値 N: 4.38%; C: 75.19%;
H: 10.41%, 実測値 N:4.43%; C: 75.32%; H: 10.55%
【0038】上記の2β−SEMOCH2−オキシム体 160 mg
をピリジン 3.7 ml に溶解し、p−トルエンスルホニル
クロリド 210 mg を加え、40℃で2時間攪拌後、水 0.4
ml を加えて80℃で30分攪拌した。反応液を2N 塩酸 2
0 ml に注ぎ、塩化メチレン 15ml を加えて30分室温で
攪拌した。この混合物を塩化メチレンで抽出し、有機層
を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶媒:
n-ヘキサン/酢酸エチル=2:1)、2β−SEMOCH2−アミ
ド体 119 mg を無色液体として得た。(収率:74%)
【0039】上記の2α−SEMOCH2−アミド体 110 mg
をTHF 3.5 ml に溶解し、0℃に冷却した。この溶液にフ
ッ化水素酸ピリジン 2 ml を滴下し、0℃で2時間攪拌
した。反応液を 10% 水酸化ナトリウム水溶液(0℃)に
注ぎ、塩化メチレンで抽出し、有機層を 2N 塩酸、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム上
で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製し(溶媒:塩化メチレ
ン/メタノール=20:1)、エタノール/水から再結晶し
て SL-130 110mg を無色麟片状結晶として得た(収率:
87%)。 mp 184-185℃ 元素分析:C20H33NO2 理論値 N: 4.38%; C: 75.19%;
H: 10.41%,実測値 N:4.27%; C: 75.29%; H: 10.36%
【0040】実施例3:SL−220及びSL−230
の合成 マグネシウム 4.9 g、塩化水銀 (II) 200 mg をTHF 15
ml 中に懸濁し、室温で攪拌した。この懸濁液にクロロ
メチルエチルエーテル 4.0 g の 5 ml THF 溶液を反応
温度に注意しながら滴下し、さらにクロロメチルエチル
エーテル 16.6 g、5−ノナノン20.65 g の 25 ml THF
溶液を氷冷しながら滴下した。反応混合物を室温で攪拌
すると発熱して還流するが、反応がおさまった時点で 9
0℃に加熱して2時間還流した。冷却後、飽和塩化アン
モニウム水溶液を加えて反応を終了し、エーテルで抽出
して、有機層を水、飽和食塩水溶液で洗い、硫酸マグネ
シウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶媒:n-
ヘキサン/酢酸エチル=15:1)、5−エトキシメチル−
5−ノナノール 19.4 g を得た(収率:66%)。
【0041】5−エトキシメチル−5−ノナノール 19.
4 gとギ酸 25 ml を混合し、1時間加熱還流した。反応
液を冷却後、0℃で 0.05 M 硫酸中に徐々に注ぎ、エー
テルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥した
後、溶媒を留去して2−n−ブチル−1−ヘキサナール1
4.0 g を得た(収率:93%)。
【0042】2−n−ブチル−1−ヘキサナール 4.32 g
を無水ベンゼン 10 ml に溶解し、エチルビニルケトン
2.32 g と硫酸 0.03 ml を加え、室温で30分攪拌し
た。ディーンスターク装置を付け、水を共沸しながら還
流を4時間続けた。反応液を冷却後、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液に徐々に注ぎ、エーテルで抽出した。有機
層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=20:1)、シク
ロヘキセノン体 3.33 gを得た(収率:54%)。
【0043】上記のシクロヘキセノン体 3.5 g をn−
ペンタン 15 ml に溶解し、10% パラジウム炭素触媒 30
0 mg を加えて、1気圧水素気流下で1時間攪拌した。
触媒を濾去後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製して(溶媒:n-ヘキサン
/酢酸エチル=20:1)、無色液体のシクロヘキサノン体
3.55 g を得た。(収率:91%) 高分解能マススペクトル:C15H28O 理論値 224.214
0,実測値 224.2125
【0044】上記のシクロヘキサノン体 7.0 g を無水
ベンゼン 12 ml に溶解し、メチルビニルケトン 4.36 g
と硫酸 0.03 ml を加え、室温で30分攪拌した。ディー
ンスターク装置を付け、水を共沸しながら還流を6時間
続けた。反応液を冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液に徐々に注ぎ、エーテルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶
媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製し(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=3
0:1)、淡黄色液体の環化体 3.67 g を得た。(収率:4
3 %)
【0045】乾燥フラスコ中にリチウム 395 mg を入
れ、ドライアイスコンデンサーをつけ、アルゴン気流
下、-78℃に冷却して、アンモニア 500 ml を導入し
た。t-ブタノール 702 mg のTHF 10 ml 溶液を加えた
後、上記の環化体 2.05 g をTHF 60 mlに溶解して加え
た。ドライアイスコンデンサーをつけたまま、反応液を
室温で1時間攪拌し、反応液の青色が消えるまでメタノ
ールを入れ、さらに、飽和塩化アンモニウム水溶液を加
えて、室温で12時間攪拌してアンモニアを留去した。残
渣をエーテルで抽出し、有機層を飽和塩化アンモニウム
水溶液、飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥
後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製し(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチ
ル=20:1)、淡黄色液体のトランス−デカリン体 1.00
g を得た(収率:49 %)。 高分解能マススペクトル:C19H34O 理論値 278.261
0,実測値 278.2610
【0046】金属ナトリウム 220 mg をメタノールに溶
解し、メタノールを減圧留去し、無水ベンゼン 10 ml
を加えて攪拌した。ここに上記のトランス−デカリン体
1.00 g、ギ酸エチル 1.33 g のベンゼン 5 ml 溶液を
ゆっくり加えた。反応混合物を30分還流した後、反応液
を水に注ぎ、10% 塩酸で酸性にしてエーテルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム
上で乾燥した後、溶媒を溜去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製し(溶媒:n-ヘキサ
ン/酢酸エチル=20:1)、ヒドロキシメチレン体の淡黄
色液体 820 mg を得た(収率:74%)。 高分解能マススペクトル:C20H34O2 理論値 306.255
9,実測値 306.2565
【0047】上記のヒドロキシメチレン体 820 mg をTH
F 30 ml に溶解し、無水メタノール 15 ml を加え、-10
〜-20℃に冷却した。この溶液に水素化ホウ素ナトリウ
ム 252mg を少量ずつ加え、15分後に水 10 mlと酢酸 0.
8 ml を順次加えて弱酸性にした。混合物を水に注ぎ、
エーテルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗い、硫
酸マグネシウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し
(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=6:1)、2α−ヒド
ロキシメチル体と2β−ヒドロキシメチル体との混合物
349 mg を得た(収率:42%)。
【0048】上記のヒドロキシメチル体混合物 340 mg
とジイソプロリルエチルアミン 1.13g を塩化メチレン
6 ml に溶解した溶液をトリメチルシリルエトキシメチ
ルクロリド 917 mg を塩化メチレン溶液 2 ml に 0℃で
滴下し、同温で90分攪拌を続けた。反応混合物に飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出
し、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
い、硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=8:1)、2α
−SEMOCH2体と2β−SEMOCH2体混合物の無色液体 59 mg
を得た。(収率:75%)
【0049】上記の2α−SEMOCH2体と2β−SEMOCH2
混合物 359 mg のエタノール 15 ml溶液を酢酸ナトリウ
ム3水和物 558 mg とヒドロキシルアミン塩酸塩470 mg
の1 ml 水溶液に滴下し、室温で攪拌した。10分後にエ
タノールを減圧で溜去し、残渣を水で希釈し、塩化メチ
レンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い、硫酸
マグネシウム上で乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:n-ヘキサン/
酢酸エチル=15:1)により精製して異性体を分離し、2
α−SEMOCH2−オキシム体 173.4 mg(収率:46%)と2
β−SEMOCH2−オキシム体 93.4 mg(収率:26%)をそれ
ぞれ無色液体として得た。
【0050】上記の2α−SEMOCH2−オキシム体 170 mg
をピリジン1.5 ml に溶解し、p−トルエンスルホニル
クロリド 216 mg を加え、40℃で2時間攪拌後、水 0.2
ml を加えて80℃で2時間攪拌した。反応液を2N 塩酸
25 ml に注ぎ、塩化メチレン20 ml を加えて30分室温
で攪拌した。反応混合物を塩化メチレンで抽出し、有機
層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マ
グネシウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶
媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=1:1)、2α−SEMOCH2
アミド体 135 mg を無色液体として得た(収率:79
%)。 高分解能マススペクトル:C26H51NO3Si 理論値 453.3
638,実測値 453.3633
【0051】上記の2α−SEMOCH2−アミド体 123 mg
をTHF 3 ml に溶解し、0℃ に冷却した。この溶液にフ
ッ化水素酸ピリジン 3 ml を滴下し、0℃で2時間攪拌
した。反応液を 10% 水酸化ナトリウム水溶液(0℃)に
注ぎ、塩化メチレンで抽出し、有機層を 2N 塩酸、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム上
で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をエタノール/水
から再結晶して SL-220 65.7 mg を無色麟片状結晶とし
て得た(収率:78%)。 mp 58-59℃ 元素分析:C20H37NO2 理論値 N: 4.33%; C: 74.25%;
H: 11.53%,実測値 N:4.13%; C: 74.08%; H: 11.44%
【0052】上記の2β−SEMOCH2−オキシム体 90 mg
をピリジン 0.7 ml に溶解し、p−トルエンスルホニル
クロリド 114 mg を加え、40℃で2時間攪拌後、水 0.4
ml を加えて80℃で2時間攪拌した。反応液を2N 塩酸
20 ml に注ぎ、塩化メチレン15 ml を加えて30分室温
で攪拌した。反応混合物を塩化メチレンで抽出し、有機
層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マ
グネシウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶
媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=1:1)、2β−SEMOCH2
アミド体 74.6 mgを無色液体として得た(収率:83
%)。 高分解能マススペクトル:C26H51NO3Si 理論値 453.3
638,実測値 453.3642
【0053】上記の2α−SEMOCH2−アミド体 67 mg を
THF 2 ml に溶解し、0℃に冷却した。この溶液にフッ化
水素酸ピリジン 2.5 ml を滴下し、0℃で2時間攪拌し
た。反応液を 10% 水酸化ナトリウム水溶液(0℃)に注
ぎ、塩化メチレンで抽出し、有機層を 2N 塩酸、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム上で
乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をn-ヘキサンから再
結晶して SL-230(33.4mg)を無色麟片状結晶として得
た(収率:70%)。 mp 184-185℃ 元素分析:C20H37NO2 理論値 N: 4.33%; C: 74.25%;
H: 11.53%,実測値 N:4.18%; C: 74.25%; H: 11.52%
【0054】実施例4:SL−221の合成 SL−220およびSL−230の合成中間体であるシクロヘキサ
ノン体 4.78 g を無水ベンゼン 8 ml に溶解し、エチル
ビニルケトン 2.24 g と硫酸 0.02 ml を加え、室温で
1時間攪拌した。ディーンスターク装置を付け、水を共
沸しながら還流を14時間継続した。反応液を冷却後、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液に徐々に注ぎ、エーテルで
抽出し、有機層を 水、飽和食塩水で洗い、硫酸マグネ
シウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶媒:n-
ヘキサン/酢酸エチル=30:1)、淡黄色液体の環化体
3.26g を得た(収率:53%)。
【0055】乾燥フラスコ中にリチウム 850 mg を入
れ、ドライアイスコンデンサーをつけ、アルゴン気流
下、-78℃に冷却してアンモニア 500 ml を導入した。t
-ブタノール 908 mg のTHF 10 ml 溶液を加えた後、上
記の環化体 3.56 g をTHF 60 ml に溶解して加えた。ド
ライアイスコンデンサーをつけたまま、反応液を室温で
1時間攪拌し、反応液の青色が消えるまでメタノールを
入れ、さらに飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて室温
で12時間攪拌し、アンモニアを留去した。残渣をエーテ
ルで抽出し、有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽
和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶
媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製し(溶媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=2
0:1)、淡黄色液体のトランス−デカリン体 2.06 g を
得た(収率:57%)。 高分解能マススペクトル:C20H36O 理論値 292.276
6,実測値 292.2758
【0056】金属ナトリウム 1.6 g をメタノールに溶
解し、メタノールを減圧留去し、無水ベンゼン 20 ml
を加えて攪拌した。ここに上記のトランス−デカリン体
2.06 g、ギ酸エチル 2.59 g のベンゼン 10 ml 溶液を
ゆっくり加え、反応混合物を90分還流した。反応液を水
に注ぎ、10% 塩酸で酸性にして、エーテルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で
乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製し(溶媒:n-ヘキサン/
酢酸エチル=20:1)、ヒドロキシメチレン体の無色液体
1.51 g を得た(収率:67%)。 高分解能マススペクトル:C21H36O2 理論値 320.271
5,実測値 320.2717
【0057】上記のヒドロキシメチレン体 1.4 g をTHF
55 ml に溶解し、無水メタノール 30ml を加え、-10〜
-20℃に冷却した。この溶液に水素化ホウ素ナトリウム
270 mg を少量ずつ加え、5分後に水 10 mlと酢酸 0.8
mlを順次加えて弱酸性にした。混合物を水に注いでエー
テルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗い、硫酸マ
グネシウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶
媒:n-ヘキサン/酢酸エチル=10:1)、2α−ヒドロキ
シメチル体と2β−ヒドロキシメチル体との混合物 864
mg を得た(収率:56%)。
【0058】上記のヒドロキシメチル体混合物 415 mg
とジイソプロリルエチルアミン 1.34g を塩化メチレン
7 ml に溶解した溶液をトリメチルシリルエトキシメチ
ルクロリド 1.08 g の塩化メチレン溶液 2 ml に 0℃で
滴下し、同温で90分攪拌を続けた。飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出し、有機層を
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネ
シウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶媒:n-
ヘキサン/酢酸エチル=6:1)、2α−SEMOCH2体と2β
−SEMOCH2体との混合物の無色液体 560 mg を得た(収
率:99%)。
【0059】上記の2α−SEMOCH2体と2β−SEMOCH2
混合物 1.2 g のエタノール 40 ml 溶液を酢酸ナトリウ
ム3水和物 1.8 g とヒドロキシルアミン塩酸塩1.29 g
の 2 ml 水溶液に滴下し、室温で攪拌した。16時間後に
エタノールを減圧留去し、残渣を水で希釈して酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い、硫酸マ
グネシウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:n-ヘキサン
/酢酸エチル=15:1)により精製して異性体を分離し、
2α−SEMOCH2−オキシム体 260 mg(収率:21%)を無
色液体として得た。
【0060】上記の2α−SEMOCH2−オキシム体 128 mg
をピリジン 1 ml に溶解し、p−トルエンスルホニルク
ロリド 156 mg を加え、40℃で2時間攪拌後、水 0.2 m
l を加えて80℃で2時間攪拌した。反応液を2N 塩酸 2
5 ml に注ぎ、塩化メチレン 20ml を加えて30分室温で
攪拌し、混合物を塩化メチレンで抽出した。有機層を
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネ
シウム上で乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶媒:n-
ヘキサン/酢酸エチル=6:1)、2α−SEMOCH2−アミド
体 33.6 mg を無色液体として得た(収率:26%)。 高分解能マススペクトル:C27H53NO3Si 理論値 467.3
795,実測値 467.3795
【0061】上記の2α−SEMOCH2−アミド体 19 mg を
THF 1 ml に溶解して0℃に冷却した。この溶液にフッ化
水素酸ピリジン 1 ml を滴下し、0℃で2時間攪拌し
た。反応液を 10% 水酸化ナトリウム水溶液(0℃)に注
ぎ、塩化メチレンで抽出し、有機層を 2N 塩酸、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム上で
乾燥した後、溶媒を留去した。残渣をn-ヘキサンから再
結晶して SL-221(9.0 mg)を無色麟片状結晶として得
た(収率:78%) mp 163-164℃ 元素分析:C21H39NO2 理論値 N: 4.15%; C: 74.73%;
H: 11.65%,実測値 N:4.01%; C: 74.53%; H: 11.59%
【0062】試験例 実施例で得た本発明化合物の蛋白質キナーゼC結合活性
および抗白血病活性試験を行った。 (1)蛋白質キナーゼC結合活性 活性は蛋白質キナーゼCデルタ(PanVera 社製、ヒト組
換え体より作製)を用い、トリチウム化したホルボール
-12,13-ジデカノエートとの結合に対する被検化合物の
阻害により測定した。1.5 ml のエッペンドルフチュー
ブ中で、10 nM の蛋白質キナーゼCデルタ、30 nM のト
リチウム化ホルボール−12,13−ジデカノエート、50 mg
/ml のフォスファチジルセリン、30 mg/ml のガンマー
グロブリンと種々の濃度の被検化合物のDMSO溶液を含む
50 mM Tris-塩酸緩衝液(全量 250ml)を1検体として
阻害を測定した。
【0063】検体を30℃で20分インキュベーションした
後、0℃で5分間放置し、187 ml の35% (W/W) ポリエチ
レングリコール溶液を加えて0℃で15分間放置して蛋白
を沈澱させた。4℃、12000 rpm で遠心分離し、上清を
吸引して除き、蛋白の沈澱を含むチューブの先端を切り
取り、シンチレーションカウンターで残存する放射活性
を測定した。被検化合物の蛋白質キナーゼC結合活性は
30 nM のトリチウム化ホルボール-12,13-ジデカノエー
トの結合を50% 阻害する濃度を IC50 として表に示し
た。
【0064】(2)抗白血病活性 ヒト前骨髄球性白血病細胞 HL-60 の増殖抑制を指標と
した。継代培養しているHL-60 細胞をウシ胎児血清と抗
生物質を含む RPMI 1640 培地に初期細胞数 8×104
で接種し、種々の濃度の被検化合物を加えて37℃で培養
した。4日後、細胞数を計測した。被検化合物の抗白血
病活性は薬物を加えない場合の細胞数を50%にまで阻害
する濃度を IC50 として表に示した。
【0065】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07J 63/00 C07J 63/00 Fターム(参考) 4C034 DQ01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC32 DA11 MA04 NA14 ZB27 ZB33 ZC02 ZC55 4C091 AA06 BB01 CC05 DD03 DD20 EE01 FF02 FF14 GG01 HH01 JJ03 KK01 LL01 MM01 NN01 PA02 PA05 PB05 QQ01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I): 【化1】 (式中、Rは水素原子又はアルキル基を示し;R
    、及びRはそれぞれ独立に水素原子又はアルキル
    基を示すが、R及びRは互いに結合して1個又は2
    個以上のアルキル基を有していてもよいシクロアルキル
    環又はビシクロアルキル環を形成していてもよい)で表
    される化合物。
  2. 【請求項2】 Rが水素原子又はC1−12アルキル
    基であり、R、R、及びRはそれぞれ独立に水素
    原子又はC1−8アルキル基であるか、R及びR
    互いに結合して1個又は2個以上のC1−10アルキル
    基を有していてもよい5〜8員のシクロアルキル環又は
    8〜12員のビシクロアルキル環を形成していてもよ
    い、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の一般式(I)で表され
    る化合物を含む蛋白質キナーゼCの活性化調節剤。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の一般式(I)で表され
    る化合物を含む医薬。
  5. 【請求項5】 白血病の治療に用いる請求項4に記載の
    医薬。
  6. 【請求項6】 ヒト後天性免疫不全症候群の予防及び/
    又は治療に用いる請求項4に記載の医薬。
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