JP2000118555A - 包装シート及びツイストタイ - Google Patents

包装シート及びツイストタイ

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JP2000118555A
JP2000118555A JP10295318A JP29531898A JP2000118555A JP 2000118555 A JP2000118555 A JP 2000118555A JP 10295318 A JP10295318 A JP 10295318A JP 29531898 A JP29531898 A JP 29531898A JP 2000118555 A JP2000118555 A JP 2000118555A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主に金属検査を受けるような、または電子レ
ンジで加熱するような被包装物・被結束物の包装や結束
に用いられる、被覆材自体に接着性向上のための特別な
改質を必要とせず針金を芯線とする場合と変わらないラ
インスピードで生産できる安価な包装シートを得る。 【構成】 被覆材と熱融着性フィルムを含む積層体から
なる二つの基材を、該基材間にその長手方向に沿う1本
または2本以上の賦形性を有する合成樹脂線を芯線とし
て保持するように、熱融着性フィルム面を貼り合わせ面
にして、上下より貼り合わせて形成された帯状の包装シ
ートであって、被覆材が不織布、紙またはプラスチック
フィルムであり、熱融着性フィルムが210℃以下の温
度で基材同志及び基材と芯線とを一体的に貼り合わすこ
とができ、芯線が熱融着フィルムの融着温度より10℃
以上高い融点を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、天然資源
として用いられる竹皮や桜の葉、柏の葉、竹の葉、柿の
葉等の代用として、パンや菓子、果物、肉類、寿司、団
子、おにぎりなどの食品や高価な化粧品等の彩色包装等
に用いる包装シート、及びパンや菓子の袋の口縁部を封
緘したり、植物の茎をその添え木に結束したり、電気コ
ード等の線状物を束ねて結束したり、捩り結びの必要な
リボン等の装飾物として用いたり、衛生マスクの固定用
芯材料として使用したりするツイストタイに関するもの
である。
【0002】
【従来技術】従来、この種の包装シートまたはツイスト
タイは芯線として針金を用いたものが多い。例えば、最
近では芯線としてプラスチック線を用いた包装用紐やツ
イストタイが本発明の出願人より提案されている(実開
昭60−190654号公報,特願平9−173173
号,特願平10−120057号)。
【0003】しかしながら、包装シートまたはツイスト
タイとして芯線に針金を用いるものは金属検査装置を通
さねばならない被包装物の包装や結束または包装したま
ま電子レンジに入れ加熱するような食品等の被包装物の
包装や結束には用いることができない。
【0004】一方、芯線にプラスチック線を用いるもの
は被覆材との接着性に問題があり、接着性向上のため被
覆材の貼り合わせ面や芯線表面に接着剤を塗布したり被
覆材自体の接着性を改質したり、あるいは高温貼り合わ
せでの芯線の溶融を避けるため貼合わせの加熱温度を下
げると共にライン速度を遅くして加熱時間を延ばすなど
の製品設計、工程設計上の工夫がなされているが、いず
れもコストアップの要因となり、これらの市場への普及
を妨げる一因となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の現状に鑑み創案されたものであり、金属検査を受
ける被包装物,被結束物の包装や結束に用いることがで
きかつ電子レンジで加熱するような被包装物の包装や結
束にも用いられ、しかも被覆材自体に接着性向上のため
の特別な改質を必要とせず、針金を芯材とする場合と変
わらないラインスピードで生産できる安価な包装シート
及びツイストタイを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために鋭意検討した結果、下記のような発明を
完成させた。即ち、本発明は被覆材と熱融着性フィルム
を含む積層体からなる二つの基材を、該基材間にその長
手方向に沿う1本または2本以上の賦形性を有する合成
樹脂線を芯線として保持するように、熱融着性フィルム
面を貼り合わせ面にして、上下より貼り合わせて形成さ
れた帯状の包装シートであって、被覆材が不織布、紙ま
たはプラスチックフィルムであり、熱融着性フィルムが
210℃以下の温度で基材同志及び基材と芯線とを一体
的に貼り合わすことができ、芯線が熱融着フィルムの融
着温度より10℃以上高い融点を有することを特徴とす
る包装シートである。また、本発明は被覆材と熱融着性
フィルムを含む積層体からなる一つの基材を、その長手
方向に沿う1本または2本以上の賦形性を有する合成樹
脂線を芯線として熱融着性フィルム面を貼り合わせ面に
して上下から把持するように、まず芯線の上部を構成す
るように出発して側面で折り返され、次いで芯線の下部
を構成するようにした帯状の包装シートであって、被覆
材が不織布、紙またはプラスチックフィルムであり、熱
融着性フィルムが210℃以下の温度で基材同志及び基
材と芯線とを一体的に貼り合わすことができ、芯線が熱
融着性フィルムの融着温度より10℃以上高い融点を有
することを特徴とする包装シートである。また、本発明
は上記包装シートを少なくとも1本の芯線を有するよう
に長手方向にスリットしかつ所望の長さにカットしてリ
ボン形状に形成してなることを特徴とするツイストタイ
である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
述するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1(a),(b),(C)はそれぞれ本発明の包装シ
ートの一例を示す斜視図、図2は本発明のツイストタイ
の一例を示す斜視図、図3(a),(b),(c),
(d),(e)はそれぞれ本発明に用いる基材の一例を
示す断面図、図4は本発明の包装シートの使用例図、図
5は本発明のツイストタイの使用例図であって、図中1
は本発明の包装シート、2は本発明のツイストタイ、3
は基材、3aは上面基材、3bは下面基材、4は芯線、
5は被覆材、6は熱融着フィルム、7は印刷層、8は金
属蒸着層、9は接着剤層、10は被包装物、11は被結
束物である。
【0008】図1(a),(b)に示す包装シート1は
図3に示す基材3を用い、これらの基材3a,3bを上
下に重ねて加熱加圧して貼り合わせるに際し、該基材3
a,3b間にその長手方向に沿う1本または2本以上の
賦形性を有する合成樹脂線を芯線4として保持させてな
るものである。なお、図1(b)は上下いずれか一方の
基材(図では3b)の幅を他方の基材(図では3a)の
幅より広くした基材を用い、基材3同志の貼り合わせに
際し、幅狭の基材3aの側面を覆うように幅広の基材3
bを幅狭の基材3a上に折り返して貼り合わせ基材3の
一部または全部を三層構造としたものである。また、図
1(c)に示す包装シートは図3に示す基材を用いて1
枚の基材3で芯線4を上下から把持するようにした包装
シートであって、1枚の基材で基材3a,3bの役割を
するように基材の幅を十分に広くし、まず芯線の上部を
構成するように出発して一つの側面で折り返され、次い
で芯線の下部を構成した後、さらに他の側面で折り返さ
れて出発時の基材の上部を構成するようにし、基材の一
部又は全部を三層構造としたものである。図1(b)及
び(c)に示す包装シートは、得られる包装シートによ
り強い強度が必要な場合や、側面エッジからの侵水を防
ぐ必要がある場合などに用いる。
【0009】図2は図1(a)に示す包装シート1を少
なくとも1本の芯線4を有するように長手方向にスリッ
トし、かつ所望の長さにカットしてひねり易くて強固に
結束できるリボン形状に形成したツイストタイを示した
ものである。
【0010】図1,図2に用いる基材3は図3(a),
(b),(c),(d),(e)に示すとおり、被覆材
5と熱融着性フィルム6を含む積層体である。被覆材5
としては、坪量が20g/m〜80g/mのP
E,PP,PET,レーヨン,ウッドパルプ、及びこれ
らの混紡等の不織布、坪量が20g/m〜80g/
のグラシン紙,合成紙,陶紙,和紙,上質紙,クル
パック紙、及びこれらをプラスチック樹脂でラミネート
加工したラミネート紙等一般に入手できる紙、厚さが
10μm〜40μmのPE,PP,PET,レーヨン,
ウレタン,EVA,塩化PEやエチレンメチルメタアク
リレート等のプラスチックフィルム、及び金属検査や電
子レンジ加熱を必要としない化粧品等の被包装物や被結
束物向けに片面に金属蒸着層8を有するプラスチックフ
ィルム等が適宜用いられる。尚、これらの被覆材の片面
には必要により例えば図3(b),(c),(d)のよ
うに着色または印字の目的で印刷層7を設けることもで
きる。また、図3(e)のように被覆材5の上面または
下面の一部もしくは全部にあらかじめ包装時または結束
時の被着体との仮止めまたは包装シート1(もしくはツ
イストタイ2)同志との仮止めを目的とする接着剤層9
を連続的または間欠的に設けておくこともできる。
【0011】熱融着性フィルム6としては、単に熱融着
性を有するポリエチレン樹脂及びポリエチレン共重合体
樹脂が使用できるが、好適には例えばポリエチレン樹
脂,ポリプロピレン樹脂,エチレン−アルキルアクリレ
ート樹脂,エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等のポリ
オレフィン樹脂、またはこれらのポリオレフィン樹脂を
第1成分とし、これにエチレン−アルキルアクリレー
ト共重合体樹脂、カルボニル基,カルボキシル基,エ
ポキシ基のいずれかを有する化合物を重合したアクリル
酸アルキルエステル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体の
ケン化物樹脂、マレイン酸,カルボニル基,カルボキ
シル基,エポキシ基のいずれかを有する化合物をグラフ
トさせたポリオレフィン樹脂の1種または2種以上の樹
脂を第2成分としてブレンドした混合樹脂を主成分とす
る厚さ10μm〜50μmの熱融着性フィルム6が用い
られ、210℃以下の温度で基材3同志及び基材3と芯
線4とを一体的に貼り合わすことができるような熱融着
性フィルムが用いられる。
【0012】尚、上記混合樹脂を主成分とする場合、第
1成分のポリオレフィン樹脂と第2成分の樹脂の混合比
は略95対5〜55対45(重量比)の範囲が望まし
い。この理由は第2成分の樹脂は熱可塑性フィルム6同
志及び熱可塑性フィルム6と芯線4との熱融着強度を高
めるために用いられているので、この第2成分の混合比
が5重量%未満ではかかる熱融着強度が得にくいし、4
5重量%を越えるとコストアップの要因となるばかり
で、さらなる熱融着強度の改善にはつながらないからで
ある。
【0013】一方、芯線4としては、基材3の熱融着性
フィルム6の融着温度より10℃以上高い融点を有する
賦形性を有する合成樹脂線が用いられ、PP、PE、P
ET、ナイロン、PPS(ポリフェニレンサルファイ
ド)、PC(ポリカーボネート)等から選択された樹脂
を主成分とすることが好ましい。尚、融点を熱融着性フ
ィルム6の融着温度より10℃以上高くする理由は、貼
り合わせ時、芯線4が容易に溶解しないようにするため
である。
【0014】また、芯線4は上記の樹脂を通常の溶融紡
糸法によりモノフィラメント状に溶融紡糸した後、延伸
して得られるが、紡糸、延伸条件は使用する上記樹脂の
一般的な紡糸温度、延伸温度などをそのまま適用するこ
とができる。ただし、良好な賦形性を付与できる延伸倍
率は強度とのバランスにより定められ、4倍以下、好ま
しくは1.5倍〜3.5倍の範囲が適当である。また強
度的には、200kg/mm〜1800kg/mm
の引張り弾性率を有するものが好適に使用できる。
【0015】さらに、芯線4は上記の樹脂を100デニ
ール以下の太さのモノフィラメントに溶融紡糸し、次い
でこれらの50本〜300本を1本に集束した後、延伸
して線径0.3mm〜1.5mmの賦形性を有するプラ
スチック線としたものを用いることもできる。また、上
記の芯線44を作るにあたって芯線4を、コアを形成す
るモノフィラメントと、その周囲を覆う前記モノフィラ
メントより細い線径を有するモノフィラメントからなる
マルチフィラメント状のプラスチック線とすることもで
きる。このようにして得た芯線4はマルチフィラメント
線であるため、線表面が毛羽立ちやすく、基材との接着
が特に良好である。尚、延伸温度、延伸倍率、強度等は
モノフィラメントの場合と略同様のものが好適に使用で
きる。尚、芯線4の線径を0.3mm〜1.5mmとす
る理由は線径が0.3mm未満では折り曲げや捩り力が
弱く実用的ではないからであり、1.5mmを越える
と、逆に強度が大きすぎ、折り曲げや捩りに余分な力を
要するからである。
【0016】次に、これらの材料を加工し、図1に示す
ような包装シートまたは図2に示すようなツイストタイ
を得る加工方法の一例を述べる。まず芯線4は5m/m
in〜50m/minの走行速度で表面温度が略100
℃〜400℃のパネルヒーター下に又は熱風槽中に通さ
れ表面加熱されつつ加圧加熱ローラー間に導かれる。
【0017】一方、別個のリールに巻かれた2枚の基材
3a,3bは必要により、熱融着フィルム6面を加熱ヒ
ーターで加熱されながら芯線4が送り込まれた加圧加熱
ローラーへと導かれ、ここで2枚の基材3a,3bは芯
線4を間に保持するように加圧加熱ローラー間で熱融着
される。
【0018】なお、加圧加熱ローラーの加圧力及び加熱
温度は用いる基材3及び芯線4によって適宜変更するこ
とができるが、加圧力は略2.0kg/cm〜80k
g/cm、加熱温度は略210℃〜150℃が好まし
い。
【0019】次いで、熱融着された上記基材及び芯線か
らなるシートはプレスロール間に通され、プレスロール
の加圧によって一体化され巻取られる。
【0020】巻取られたシートは、所望の長さ、幅にカ
ットされ、図1に示す包装シート1となる。尚、ツイス
トタイ2を得たい場合は、得られた包装シート1を少な
くとも1本の芯線を有するように長手方向にスリット
し、所望の長さにカットしてリボン形状に形成して得る
ことができる。このようにして得られるツイストタイは
リール巻きの長尺品としてツイスター機用に使用するこ
とも、園芸用などの手びねりのカット品として使用する
こともできる。
【0021】一方、得られた包装シート及びツイストタ
イは100℃の沸騰水に1.5分間浸漬した場合の基材
3からの芯線4の飛び出し長さが1mm以下、芯線4の
基材3に対する剥離接着力が100gf/mm幅以上と
なるように設計されることが好ましい。この理由は、加
熱使用時における接着不良による基材3の剥がれや芯線
4の基材3からの浮きを防止するためである。
【0022】次に、本発明の包装シート1及びツイスト
タイ2の使用例を図4,図5に基づいて説明する。図4
の包装シート1は例えば、天然資源として用いられる竹
皮や桜の葉、柏の葉、竹の葉、柿の葉等の代用として、
パンや菓子、果物、肉類、寿司、団子、おにぎりなどを
簡易的に包装する包装シートである。これらの包装シー
ト1は基材3の被覆材5の部分を自由に着色できるた
め、入手しにくい天然資源の代わりに天然資源と同様の
図柄、彩色を施して用いることができる。しかも内部に
折り曲げ自在のプラスチックの芯線4が入っているた
め、長さ方向に対して垂直方向(横方向)への折り曲げ
が自在で折ったり、曲げたり、巻いたりして使用するの
にとても重宝である。なお、図では省略したが必要によ
り包装シート1の横端を長さ方向に切り取って結び紐と
して使用することも、図のように上面の一部に仮止め用
の接着剤層9を設けて容易に貼り付けができるようにし
て使用することもできる。
【0023】次に、本発明のツイストタイ2の使用例を
図5に基づいて説明する。本発明のツイストタイ2は、
ツイストタイに必要な捩り性能(捩り機能,捩り保持機
能,捩り戻し機能)を十分に保持するための寸法および
接着力を有しているため、これを被結束物であるキャン
ディ袋11の口縁部に2回転以上の捩りを与えて捩り結
びした図5の使用例は勿論のこと、このように2回転以
上のひねりを与えて捩り結びすれば、どのような袋の口
縁部をも簡単に封緘できるし、電気コードの束なども容
易に捩り結びすることもできる。また、本発明のツイス
トタイ2は捩り結んだ部分が緩み戻る心配もなく、捩り
結んだツイストタイ2を容易に捩り戻しすることもで
き、解き戻したツイストタイ2を繰り返し安全に使用す
ることもできる。
【0024】
【実施例】表1に示す使用材料を用い、表2に示す製造
条件で図1のような包装シートと、該包装シートの線間
をスリット加工して得た図2のようなツイストタイとを
作製して、それぞれの寸法と性能を調べたところ表3に
示す結果を得た。また、これらの包装シート及びツイス
トタイの性能を調べたところ表4に示す結果を得た。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】表3及び表4に示す包装シート及びツイス
トタイの性能に認められるように、本発明の包装シート
及びツイストタイは従来の塩化ビニル被覆押出しツイス
トタイ(参考品)と同等以上の性能を示し、金属検知
機、電子レンジにも使用できる実用性の高いものであっ
た。
【0030】なお、表3に示す芯線の飛び出しは長さ1
0cmのサンプルを沸騰水に5分間浸漬し、長さ方向の
端末からの芯線の飛び出し長さを測定した(n=5)。
また、表3に示す剥離接着力は、図7に示す剥離接着力
測定用試験片12を用いて測定した。即ち、まず剥離接
着力測定用試験片12は、図8に示すようにツイストタ
イ2の基材5を点線の部分を切り取って芯線4の略半周
が露出する棒状に作製し、次にこの剥離接着力測定用試
験片12の片方の端部より基材5を所望長さ剥がし、島
津製作所(株)製のオートグラフS−500の上下チャ
ック部に当該剥離部の芯線4と剥がした基材5の端部を
それぞれ固定し、引張り速度200mm/minの速度
で上下方向に引張り、芯線4と基材5間の剥離接着力
(180℃ピーリング,gf/mm幅)を得た。
【0031】また、表4に示す解き戻し力は、図6に示
す解き戻し力測定用試験サンプル13を用いて測定し
た。即ち、まず解き戻し力測定用試験サンプル13を、
図6に示すようにツイストタイを3回捩りによって結束
部14とループ部15を持つように作製し、次にループ
部15の先端を切り開き、試験用サンプルとする。次に
この解き戻し力測定用試験サンプル13のループ側の両
端を島津製作所(株)製のオートグラフS−500の上
下チャック部にそれぞれ固定し、引張り速度200mm
/minの速度で上下方向に引張り、解き戻し力(gf
/3回捩り)を得た。
【0032】
【発明の効果】本発明の包装シート及びツイストタイは
上述のように構成されているので、以下のような効果を
奏する。 被包装物または被結束物を容易に包装または結束で
きる他、包装物または結束箇所が緩み戻ることもなく、
しかも容易に解包装または捩り戻しができる。 金属検知を受ける被包装物の包装や結束に用いるこ
とができる。 電子レンジで加熱するような被包装物の包装や結束
に使用できる。 柔軟性に優れ、繰り返し使用できる。 量産できるので、製造コストが低い。 本発明のツイストタイは塩化ビニル被覆ツイストタ
イと比較して同等以上のツイストタイに必要な引き抜き
接着力、剥離接着力を有するので、捩り時にはもちろん
のこと、捩り保持中も捩り戻し時にも芯線の飛び出しが
ないなど極めて安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の包装シートの一例を
示す斜視図である。
【図2】本発明のツイストタイの一例を示す斜視図であ
る。
【図3】(a)〜(e)は本発明に用いる基材の一例を
示す断面図である。
【図4】本発明の包装シートの使用例図である。
【図5】本発明のツイストタイの使用例図である。
【図6】解き戻し力測定用試験サンプル作製の模式図で
ある。
【図7】剥離接着力測定用試験サンプル作製の模式図で
ある。
【図8】剥離接着力測定用試験サンプル作製の模式図で
ある。
【符号の説明】
1 本発明の包装シート 2 本発明のツイストタイ 3 基材 3a 上面基材 3b 下面基材 4 芯線 5 被覆材 6 熱融着性フィルム 7 印刷層 8 金属蒸着層 9 接着剤層 10 被包装物 11 被結束物 12 剥離接着力測定用試験片 13 解き戻し力測定用試験サンプル 14 結束部 15 ループ部
フロントページの続き (72)発明者 平川 米夫 大阪府大阪市西成区橘3丁目20番28号 株 式会社共和内 Fターム(参考) 3E064 AA01 HN41 3E085 BA25 BB06 3E086 AC02 AD01 BA04 BA14 BA15 BA19 BA28 BB51 3E094 AA12 CA35 DA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆材と熱融着性フィルムを含む積層体
    からなる二つの基材を、該基材間にその長手方向に沿う
    1本または2本以上の賦形性を有する合成樹脂線を芯線
    として保持するように、熱融着性フィルム面を貼り合わ
    せ面にして上下より貼り合わせて形成された帯状の包装
    シートであって、被覆材が不織布、紙またはプラスチッ
    クフィルムであり、熱融着性フィルムが210℃以下の
    温度で基材同志及び基材と芯線とを一体的に貼り合わす
    ことができ、芯線が熱融着性フィルムの融着温度より1
    0℃以上高い融点を有することを特徴とする包装シー
    ト。
  2. 【請求項2】 上下いずれか一方の基材の幅を他方の基
    材の幅より広くし、幅広の基材が幅狭の基材の側面を覆
    うように幅狭の基材上に折り返されて基材の一部又は全
    部を三層構造に形成したことを特徴とする請求項1記載
    の包装シート。
  3. 【請求項3】 被覆材と熱融着性フィルムを含む積層体
    からなる一つの基材を、その長手方向に沿う1本または
    2本以上の賦形性を有する合成樹脂線を芯線として熱融
    着性フィルム面を貼り合わせ面にして上下から把持する
    ように、まず芯線の上部を構成するように出発して側面
    で折り返され、次いで芯線の下部を構成するようにした
    帯状の包装シートであって、被覆材が不織布、紙または
    プラスチックフィルムであり、熱融着性フィルムが21
    0℃以下の温度で基材同志及び基材と芯線とを一体的に
    貼り合わすことができ、芯線が熱融着性フィルムの融着
    温度より10℃以上高い融点を有することを特徴とする
    包装シート。
  4. 【請求項4】 基材がまず芯線の上部を構成するように
    出発して一つの側面で折り返され、次いで芯線の下部を
    構成した後、さらに他の側面で折り返されて出発時の基
    材の上部を構成するようにし、基材の一部又は全部を三
    層構造に形成したことを特徴とする請求項3記載の包装
    シート。
  5. 【請求項5】 芯線が、100デニール以下の太さのモ
    ノフィラメントに溶融紡糸し、次いでこれらを0.3m
    m〜1.5mmの線径に集束したマルチフィラメント状
    のプラスチック線であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか記載の包装シート。
  6. 【請求項6】 芯線が、コアを形成するモノフィラメン
    トと、その周囲を覆う前記モノフィラメントより細い線
    径を有するモノフィラメントとからなるマルチフィラメ
    ント状のプラスチック線であることを特徴とする請求項
    5記載の包装シート。
  7. 【請求項7】 熱融着性フィルムがポリオレフィン樹
    脂、又はポリオレフィン樹脂を第1成分とし、これに
    エチレン−アルキルアクリレート共重合体樹脂、カル
    ボニル基,カルボキシル基,エポキシ基のいずれかを有
    する化合物を重合したアクリル酸アルキルエステル共重
    合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エ
    チレン酢酸ビニル共重合体のケン化物樹脂、マレイン
    酸,カルボニル基,カルボキシル基,エポキシ基のいず
    れかを有する化合物をグラフトさせたポリオレフィン樹
    脂の1種または2種以上の樹脂を第2成分としてブレン
    ドした混合樹脂から形成されていることを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか記載の包装シート。
  8. 【請求項8】 基材からの芯線の飛び出しが1mm/1
    00℃以下であり、剥離接着力が100gf/mm幅以
    上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載
    の包装シート。
  9. 【請求項9】 被覆材が金属蒸着層を有するプラスチッ
    クフィルムであることを特徴とする請求項1〜8のいず
    れか記載の包装シート。
  10. 【請求項10】 上面または下面の一部もしくは全部に
    接着剤層を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいず
    れか記載の包装シート。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか記載の包装
    シートを少なくとも1本の芯線を有するように長手方向
    にスリットしかつ所望の長さにカットしてリボン形状に
    形成してなることを特徴とするツイストタイ。
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