JP2000118186A - 筆記具用ペン先 - Google Patents

筆記具用ペン先

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JP2000118186A
JP2000118186A JP10291016A JP29101698A JP2000118186A JP 2000118186 A JP2000118186 A JP 2000118186A JP 10291016 A JP10291016 A JP 10291016A JP 29101698 A JP29101698 A JP 29101698A JP 2000118186 A JP2000118186 A JP 2000118186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
nib
resin
longitudinal direction
dry heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP10291016A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ito
隆志 伊東
Makoto Horino
誠 堀野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teibow Co Ltd
Original Assignee
Teibow Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外径の寸法精度が良好で、気孔率のバラツキ
が少なく且つインクフローのバラツキも少ない筆記具用
ペン先を提供すること。 【解決手段】 嵩だか加工された合成繊維を樹脂加工し
て得られる長手方向に連続した気孔を内部に有する筆記
具用ペン先において、前記繊維は、主成分としてアクリ
ロニトリルからなり、長手方向に連続したフィラメント
状をなし、また、前記繊維は乾熱収縮率が、140℃、
30分で5〜20%であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は筆記具用ペン先に関
係しており、とりわけ合成繊維を樹脂加工したペン先に
関係している。さらに詳しくはアクリル繊維を樹脂加工
したペン先に関係している。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のペン先として、特公昭4
5−23967号及び特公昭53−16736号が知ら
れている。この中で、ペン先に使用される合成繊維とし
てアクリル、ポリエステル、ナイロンなどの各繊維が開
示され、糸の形態としてフィラメント(トウ)、スライ
バーが開示されている。一般に、合成繊維は、使用する
インクに対する耐久性、筆記における筆感、耐久性等を
考慮して選定されるが、アクリルは油性インク用途に、
また、ポリエステル、ナイロンは水性インク用途に主に
使用される。そして、糸の形態において、スライバー、
フィラメントを比較した場合、スライバーは、加工上、
重量バラツキが一般に大きいため、外径の小さなペン先
には使用されず、代わりにフィラメントの方が多く使用
される。しかしながら、前記した従来技術では、合成繊
維の中でも特にアクリルのフィラメントについて、ペン
先として必要な糸の特性値については、何等開示されて
いない。糸を選定し、ペン先に加工する工程を通す中
で、糸の特性、特に熱処理に対する特性が重要である
が、この点について、前記した従来技術では何等開示さ
れていない。また、アクリル繊維からなるフィラメント
形態のペン先は、市場に出ていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、外径の寸法精度が良好で、気孔率のバラツキが少な
く且つインクフローのバラツキも少ない筆記具用ペン先
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
達成するため、嵩だか加工された合成繊維を樹脂加工し
て得られる長手方向に連続した気孔を内部に有する筆記
具用ペン先において、前記繊維は、主成分としてアクリ
ロニトリルからなり、長手方向に連続したフィラメント
状をなし、また、前記繊維は乾熱収縮率が、140℃、
30分で5〜20%であることを特徴とする。本発明に
おける前記アクリル繊維のフィラメントが、乾熱収縮率
で5%未満の場合、熱ダイスで十分膨らまず、繊維全体
のまとまりが無く、所定の径を維持できない。又、乾熱
収縮率が20%を超えた場合、熱ダイス内で糸の膨らみ
が大きすぎて、抵抗が上がりすぎ同様に所定の径を維持
できない。この乾熱収縮率(140℃×30分)は、5
〜20%の範囲内で任意に設定でき、外径の寸法精度、
気孔率、インクフローを考慮して適宜の数値に設定され
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の1形態に
ついて説明する。 <実施例1>ペン先は、嵩だか加工された合成繊維を樹
脂加工して得られるところの長手方向に連続した気孔を
内部に有する横断面構造のもので、前記繊維は、主成分
としてアクリロニトリルからなり、長手方向に連続した
フィラメント状をなし、また、前記繊維は乾熱収縮率
が、140℃、30分で10%である。このペン先の製
造方法について一例を挙げると、アクリロニトリルを主
成分とする長手方向に連続したアクリル繊維は、乾熱収
縮率(140℃×30分)が10%であり、単糸デニー
ルは3.27、糸の本数は60本である。当繊維を57
本集束してペン芯外径2.0mmのペン先用繊維体とし
た。次に、前記繊維体は、予め205℃まで加熱された
熱ダイスを0.5m/minの速度で通過させて外径2.0
mmまで圧縮成形し、続いて、15%の樹脂溶液(例え
ば、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂な
ど)槽を通過させて、樹脂液を含浸せしめ、さらに、乾
燥、硬化させてペン先用棒状体を得た。その後、所定寸
法にカット・研磨して比較例のものと各特性値を比較し
た。
【0006】<比較例1>アクリロニトリルを主成分と
するスライバー状体のアクリル繊維を1.50g/mに
加工し、ペン芯外径2.0mmのペン先用繊維体とし
た。当繊維体を上記実施例と同様に、予め205℃まで
加熱された熱ダイスを0.5m/minの速度で通過さ
せ外径2.0mmまで圧縮成形し、続いて、15%の樹
脂溶液(例えば、メラニン樹脂、ポリウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂など)槽を通過させて、樹脂液を含浸せし
め、さらに、乾燥、硬化させてペン先用棒状体を得た。
その後、所定寸法にカット、研磨して比較例のものと各
特性値を比較した。
【0007】
【表1】
【0008】表1の通り、本発明における実施例1のペ
ン先が、熱ダイス内で適度に膨らみ且つ繊維全体のまと
まりが有って、外径の寸法精度が良好で2.0mmの径
を維持し、気孔率及びインクフローのバラツキが少ない
ものであった。これに対して、比較例1のもののよう
に、前記アクリル繊維のフィラメントが、乾熱収縮率で
5%未満の場合、熱ダイスで十分膨らまず、繊維全体の
まとまりが無く、2.0mmの径を維持できない。又、
20%を超えた場合、熱ダイス内で糸の膨らみが大きす
ぎて、抵抗が上がりすぎ同じく2.0mmの径を維持で
きない。
【0009】
【発明の効果】A.請求項1により、アクリル繊維のフ
ィラメントの中より、成形に重要な乾熱収縮率という特
性値について、成形に相応しい範囲を見出したことで、
外径の寸法精度が良好で、気孔率のバラツキも少なく、
インクフローのバラツキも少ないペン先にできた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嵩だか加工された合成繊維を樹脂加工し
    て得られる長手方向に連続した気孔を内部に有する筆記
    具用ペン先において、前記繊維は、主成分としてアクリ
    ロニトリルからなり、長手方向に連続したフィラメント
    状をなし、また、前記繊維は乾熱収縮率が、140℃、
    30分で5〜20%であることを特徴とする筆記具用ペ
    ン先。
JP10291016A 1998-10-13 1998-10-13 筆記具用ペン先 Pending JP2000118186A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020175608A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 テイボー株式会社 筆先及び筆先を備える液体塗布具

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