JP2000118118A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2000118118A
JP2000118118A JP10289507A JP28950798A JP2000118118A JP 2000118118 A JP2000118118 A JP 2000118118A JP 10289507 A JP10289507 A JP 10289507A JP 28950798 A JP28950798 A JP 28950798A JP 2000118118 A JP2000118118 A JP 2000118118A
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roller
shaft
gear
counting
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Shiro Sato
司郎 佐藤
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Riso Kagaku Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/18Inking units

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  • Screen Printers (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキージローラとドクタローラとのギャップ
調整において、熟練した技術を要さずに、容易に調整可
能とする。 【解決手段】 版胴と同一軸心方向で版胴内に内蔵され
外周面を版胴の内周面に接触させて版胴と同期して回転
自在なスキージローラ31と、スキージローラ31と同
一軸心方向でスキージローラ31の外周面に所定の間隙
を隔てて配設されるドクタローラ41と、先端が前記ス
キージローラ31の軸受け部35に固定されてスキージ
ローラ31の軸心に直交方向に配設されるとともに、ド
クタローラ41の軸43両端を移動自在に支持する一対
の調整ネジ49と、それぞれの調整ネジ49に螺合され
たウォームホイール53と、一対のウォームホイール5
3に噛合し回転することによって一対のウォームホイー
ル53を同時に駆動するウォームギア59とを具備して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周面にインクの
供給されたスキージローラを、版胴の内周面に接触さ
せ、孔版原紙の穿孔部を透過させたインクを用紙に転写
して印刷を行う孔版印刷装置に関し、さらに詳しくは、
スキージローラと、このスキージローラに対して接近離
反自在に設けたドクタローラとの間隔調整機構の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷装置は、孔版原紙を巻装した版
胴の内部に、スキージローラを備える。図14に示すよ
うに、スキージローラ1の外周面は版胴3の内周面に摺
接される。また、版胴3の内部には、スキージローラ1
の外周面との間に所定の間隙を隔てたインク量制御部材
(ドクタローラ)5が、スキージローラ1と平行に配設
されている。これにより、スキージローラ1の外周面
と、ドクタローラ5の間には、両外周面に挟まれた楔状
の隅部空間(インク溜り部)7が形成される。
【0003】インク溜り部内には、スキージローラ1と
平行なインク塊強制駆動棒9が、回転自在に配設されて
いる。インク塊強制駆動棒9は、その一端に設けられた
歯車11がスキージローラ1の一端に設けられた歯車1
3に噛合し、スキージローラ1の回転に同期してそれと
反対の方向に回転されるようになっている。
【0004】孔版印刷装置の作動中、版胴3は図14中
A方向に回転し、スキージローラ1は図中B方向に回転
する。これにより、インク溜り部7のインクは、インク
塊強制駆動棒9の回りに矢印C方向の渦となって旋回
し、インク塊を形成する。このインク塊形成用のインク
は、図示しないインクポンプ、インク導管、インク分配
管(ディストリビュータ)からなるインク供給装置によ
って供給される。
【0005】孔版印刷装置では、スキージローラ1への
インク量の供給コントロールが、印刷品質上重要とな
る。このインク量は、スキージローラ1と、ドクタロー
ラ5との間の間隙(ギャップ)によってコントロールさ
れる。このため、ドクタローラ5は、スキージローラ1
に対して接近離反自在な機構によって支持されている。
【0006】この機構は、スキージローラ1の軸受け1
5と、軸受け15に先端を螺合させた調整ネジ17と、
調整ネジ17が貫通したドクタローラ軸端部19と、軸
受け15とドクタローラ軸端部19との間に配設された
圧縮コイルバネ21とから概略構成される。調整ネジ1
7の基端は、大径の頭部17aとなり、ドクタローラ軸
端部19が当接してドクタローラ軸端部19の脱落を阻
止している。つまり、ドクタローラ軸端部19は、圧縮
コイルバネ21によって、常に、頭部17aに当接する
方向に付勢されている。
【0007】この状態で、スキージローラ1と、ドクタ
ローラ5との間には、所定のギャップが形成されてい
る。このギャップを小さくするには、ドクタローラ両端
の調整ネジ17を、頭部17aにドライバー等の治具を
係合させて締め方向へ回転する。すると、ドクタローラ
軸端部19は、圧縮コイルバネ21の付勢力に抗して軸
受け15に接近する方向に移動する。この結果、ギャッ
プが小さくなる。また、ギャップを大きくするには、調
整ネジ17を、弛め方向へ回転する。すると、ドクタロ
ーラ軸端部19は、圧縮コイルバネ21の付勢力によっ
て軸受け15から離反する方向に移動する。この結果、
ギャップが大きくなる。
【0008】このように、従来の孔版印刷装置では、ド
クタローラ両端の調整ネジ17を、それぞれ治具を用い
て回転することで、ドクタローラ5をスキージローラ1
に対して接近離反させ、ギャップを調整することによっ
て、インク量の供給をコントロールし、高品位な印刷を
可能にしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】孔版印刷装置のスキー
ジローラとドクタローラとのギャップは、スキージロー
ラの磨耗によって変わる。この場合、ギャップ調整頻度
は、比較的低いので、上述したギャップ調整機構によっ
ても調整は可能となる。ところが、スキージローラの表
面材料であるアルミニュームやゴムは、環境温度によっ
て膨張収縮する。一例では、ギャップが0.004mm
/℃変動するものもある。一方、許容値は0.04mm
である。従って、10℃以上の温度変動が生じた場合に
は、ギャップ変動が許容値を越えることになり、印刷濃
度を不安定にする要因となる。このため、ギャップ調整
頻度も高くなる。
【0010】しかしながら、従来のギャップ調整機構
は、ネジピッチが0.7mm程度の調整ネジを回転する
ことにより、1/100mm程度のギャップ調整を行っ
ていた。このため、調整ネジを1回転以下の微妙な角度
で回転しなければならず、その調整には勘と経験による
熟練技術が要求された。そして、従来のギャップ調整機
構は、独立した二つの調整ネジで、ドクタローラの両端
を調整していたため、それぞれの調整が必要で煩雑であ
るとともに、平行度も出しにくい問題があった。
【0011】また、版胴内のスキージローラが上下動す
る中押し式の孔版印刷装置では、調整ネジの回転操作の
ために、版胴から孔版原紙を取り外さなければならず、
ギャップ調整に余分な作業が付随し、調整作業をより煩
雑なものにしていた。さらに、従来の独立した二つのネ
ジ調整方式は、調整が微妙であるとともに構造が複雑で
あるため、モータを駆動源とした自動化方式の実現の障
害ともなっていた。
【0012】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、熟練した技術を要さずに、容易にギャップ調整を行
うことのできる孔版印刷装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明に係る請求項1の孔版印刷装置
は、版胴と同一軸心方向で該版胴内に内蔵され外周面を
該版胴の内周面に接触させて該版胴と同期して回転自在
なスキージローラと、該スキージローラと同一軸心方向
で該スキージローラの外周面に所定の間隙を隔てて配設
されるドクタローラと、先端が前記スキージローラの軸
受け部に固定されて前記スキージローラの軸心に直交方
向に配設されるとともに、前記ドクタローラの軸両端を
移動自在に支持する一対の調整ネジと、それぞれの該調
整ネジに螺合されたウォームホイールと、一対の該ウォ
ームホイールに噛合し回転することによって一対の該ウ
ォームホイールを同時に駆動するウォームギアとを具備
したことを特徴としている。
【0014】この孔版印刷装置では、スキージローラの
軸受部に固定された調整ネジにウォームホイールが螺合
され、このウォームホイールにウォームギアが噛合され
る。従って、ウォームホイールの歯数だけウォームギア
を回転させることで、ウォームホイールを1回転させる
ことができる。これにより、粗い調整ネジを用いた場合
であっても、調整のレンジが広がることになり、微妙な
調整が可能になる。また、ドクタローラの左右の調整ネ
ジが、ウォームシャフトによって一体に連結され、ウォ
ームシャフトの回転によって、左右の調整ネジが同時に
且つ同量調整可能になる。
【0015】請求項2の孔版印刷装置は、前記ウォーム
ギアの固定されるウォームシャフトに同一軸心で固設さ
れ治具の係合を可能にするとともに、該治具の回転によ
って前記ウォームシャフトを回転する計数用ドライブギ
アと、該計数用ドライブギアと異なる歯数を有して該計
数用ドライブギアに噛合し且つ前記計数用ドライブギア
との回転量の差を目盛り間隔の基準としたギャップ量表
示目盛りを円周方向に有する計数用フォロアー用ギアと
を具備したことを特徴としている。
【0016】この孔版印刷装置では、治具を用いて計数
用ドライブギアを回転すると、計数用ドライブギアと噛
合している計数用フォロアーギアも回転する。計数用フ
ォロアーギアは、計数用ドライブギアとの歯数の差だけ
回転位置がずれることになる。これにより、操作者は、
計数用フォロアーギアのギャップ量表示目盛りを読むこ
とで、現在のギャップ量を知ることができる。
【0017】請求項3の孔版印刷装置は、前記スキージ
ローラと前記ウォームホイールとの間の前記調整ネジ
に、前記ドクタローラの軸両端がそれぞれ摺動自在に支
持され、前記軸受け部と前記ドクタローラの軸との間に
配設した圧縮コイルバネによって前記ドクタローラがウ
ォームホイール側に付勢されることを特徴としている。
【0018】この孔版印刷装置では、ドクタローラの軸
両端が、圧縮コイルバネによってウォームホイール側に
付勢され、ドクタローラが常にウォームホイールに当接
した位置で保持され、ドクタローラが不必要に移動する
ことによるギャップの変動が防止される。
【0019】請求項4の孔版印刷装置は、前記ウォーム
ギアの固定されるウォームシャフトを、駆動モータによ
って回転駆動することを特徴とする。
【0020】この孔版印刷装置では、駆動モータによ
り、ウォームシャフトが駆動されることで、ギャップ調
整の自動化が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る孔版印刷装置
の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る孔版印刷装置のギャップ調整機構部
を示す斜視図、図2はスキージローラ及びその近傍の断
面図、図3は図2の要部拡大図、図4は図2の端部側面
図、図5はモータ駆動部の側面図、図6は図5のD矢視
図である。
【0022】プレスローラが上下動する外押し式の孔版
印刷装置の内部には、両端のフランジ外周にスクリーン
を巻き付けた図示しない円筒状の版胴が設けられてい
る。版胴は、図示しない装置フレームに固設された固定
軸に、フランジが貫通され、この固定軸回りに回転自在
となっている。
【0023】版胴の内部には、図1に示すスキージロー
ラ31が設けられている。スキージローラ31は、上述
した固定軸に一体固定された図2に示す版胴内フレーム
33の軸受け部35に、両端の軸37が軸受39を介し
て回転自在に支持されている。従って、版胴内フレーム
33に支持されたスキージローラ31は、版胴の回転に
よっても、一定位置に保持されて回転する。
【0024】版胴内には、スキージローラ31と同軸方
向の非回転のドクタローラ41が設けられている。ドク
タローラ41は、スキージローラ31より小径の円柱体
で形成され、両端から突出した軸43を、版胴内フレー
ム33の図3に示す支持穴45に挿通している。この支
持穴45は、軸43の外径より大きく形成されている。
従って、ドクタローラ41は、支持穴45の内周に軸4
3が当接する範囲で、平行移動可能となっている。
【0025】支持穴45から版胴内フレーム33の外側
へ突出した軸43の両端には、軸43に直交する方向の
貫通穴47が穿設されている。この貫通穴47には、調
整ネジ49が挿通されている。貫通穴47に挿通された
調整ネジ49は、先端が、軸受け部35に固設したナッ
ト51に固定されている。貫通穴47は、調整ネジ49
の外径より大きく設定されている。従って、軸43は、
調整ネジ49に対して、調整ネジ49の軸方向に摺動自
在となっている。
【0026】調整ネジ49の基部側は頭部となり、頭部
の直下には、ウォームホイール53が螺合されている。
従って、ドクタローラ41は、軸43がウォームホイー
ル53に当接することで、調整ネジ49からの抜けが阻
止されている。軸43とナット51との間の調整ネジ4
9の外周には、圧縮コイルバネ55が圧縮された状態で
外挿されている。従って、軸43は、圧縮コイルバネ5
5の付勢力により、常に、ウォームホイール53に押圧
された状態となっている。
【0027】孔版印刷装置の装置製造時には、一対の調
整ネジ49の螺合深さが、ドクタローラ41の両端で同
等に調整される。これにより、ドクタローラ41とスキ
ージローラ31との間には、等間隔の間隙(ギャップ)
が形成される。
【0028】ドクタローラ41の近傍には、ドクタロー
ラ41と同一軸心方向のウォームシャフト57が設けら
れている。ウォームシャフト57は、図6に示すよう
に、両端が、上述した版胴内フレーム33に回転自在に
支持されている。このウォームシャフト57の両端に
は、一対のウォームギア59が固定されている。それぞ
れのウォームギア59は、調整ネジ49に螺合されたウ
ォームホイール53に噛合している。
【0029】ウォームシャフト57の一端側には、従動
ギア61が固定されている。また、版胴内フレーム33
には駆動モータ63が固定されており、駆動モータ63
の駆動軸には駆動ギア65が固定されている。この駆動
ギア65は、ウォームシャフト57の従動ギア61に噛
合している。従って、駆動モータ63が駆動され、駆動
ギア65が回転すると、従動ギア61を介してウォーム
シャフト57が回転し、ウォームシャフト57のウォー
ムギア59を介してウォームホイール53が回転され
る。
【0030】そして、ウォームホイール53が回転され
ることにより、このウォームホイール53に対して調整
ネジ49がその軸方向に移動することにより、ウォーム
ホイール53とナット51との間の距離が変化し、これ
に伴いウォームホイール53に当接している軸43が移
動し、ドクタローラ41が、スキージローラ31に対し
て接近離反方向に平行移動することとなる。これによ
り、スキージローラ31とドクタローラ41との間のギ
ャップが任意に調整可能となる。なお、図5中の67は
プレスローラ、69はスクリーンを表す。
【0031】次に、駆動モータ63の駆動制御について
説明する。図7は制御装置の概略構成を示すブロック図
である。制御装置71は、CPU73と、このCPU7
3に電気的に接続される温度センサ75、入力手段7
7、RAM79、ROM81、駆動制御手段83とによ
り主要部が構成されている。
【0032】温度センサ75は、装置内の雰囲気温度を
検出する。入力手段77は、外部操作により、CPU7
3への印刷濃度値の入力を可能としている。RAM79
には、スキージローラ31及びドクタローラ41の各温
度に対応した熱膨張率を記憶させたルックアップテーブ
ルが格納されている。ROM81には、ギャップ調整制
御のためのプログラムが格納されている。駆動制御手段
83は、CPU73から送出された制御信号に基づき、
駆動モータ63へ駆動制御信号を送出するようになって
いる。
【0033】次に、制御装置71により駆動モータ63
を駆動制御することにより行われるギャップ調整の手順
を説明する。図8は制御手順(1)のフローチャート、
図9は制御手順(2)のフローチャートである。なお、
図8中[1]は図9中[1]に接続され、図9中[イ]
は図8中[イ]に接続されるものとする。
【0034】先ず、プログラムが実行されると、予め設
定されている基準値goが、ギャップ値Gに設定される
(st1)。基準値goは、ドクタローラ41の半径R
1、スキージローラ31の半径R2の和を、一定値kか
ら減算することにより設定される。
【0035】次いで、キー入力待ち(st3)の状態を
経てキー入力の有無を判断し(st5)、「キー入力有
り」の場合には、入力された入力値g1、g2、・・・
giを、ギャップ値Gに設定する(st7)。ギャップ
値Gに設定された入力値g1、g2、・・・giは、変
更値GNとして設定される(st9)。なお、キー入力
がなされない場合には、基準値goで設定されたギャッ
プ値Gがそのまま変更値GNとして設定される。
【0036】次いで、変更値GNから前回の設定値Go
が減算され、その差が調整量ΔGに設定される(st1
1)。次いで、温度センサ75により装置雰囲気内の温
度データを抽出する(st13)。
【0037】CPU73は、RAM79内のルックアッ
プテーブルを参照し、検出温度に対応したドクタローラ
41、スキージローラ31の熱膨張率αを引き出す。C
PU73は、この熱膨張率αを用いて、ドクタローラ4
1、スキージローラ31の膨縮量S1、S2を算出する
(st15)。
【0038】膨縮量S1、S2に基づき、変更値SNを
設定する(st17)。この変更値SNから現在既に設
定されている設定値Soを減算した値を、調整量ΔSと
して設定する(st19)。
【0039】次いで、調整量ΔG、調整量ΔSに対応し
た駆動モータ63のステップ数、a、bをCPU73に
より算出する(st21)。次いで、CPU73は、駆
動制御手段83を介して、駆動モータ63を(a+b)
分だけ駆動する(st23)。従って、現在の雰囲気温
度によるスキージローラ31、ドクタローラ41の膨縮
量が加味された値で、入力ギャップ値が調整されること
になる。
【0040】次いで、設定値Go、設定値Soに、今回
の変更値SNを設定して(st25)、再び、st3の
「キー入力待ち」処理へと処理手順を戻し、以下同様の
処理を行う。
【0041】すなわち、この制御装置71を用いた制御
では、現在の雰囲気温度に応じて膨縮量が補正されて、
ギャップ量が調整されることになる。これにより、雰囲
気温度の変動に係わらず、常にギャップが高精度に調整
できることとなる。
【0042】このように構成された孔版印刷装置では、
従来同様の粗い調整ネジ49を用いながらも、この調整
ネジ49にウォームホイール53を固定し、このウォー
ムホイール53にウォームギア59を噛合させた。ウォ
ームホイール53は、ウォームギア59が1回転する
と、一つの歯分だけ回転することになる。例えば、20
歯のウォームホイール53をウォームギア59に噛合さ
せると、ウォームホイール53を1回転させるために
は、ウォームギア59を20回転させる必要がある。つ
まり、調整のレンジが20倍に広がることになり、それ
だけ微妙な調整が可能となる。
【0043】また、上述の孔版印刷装置では、ドクタロ
ーラ41の左右の調整ネジ49を、ウォームシャフト5
7によって一体に連結した。これにより、ウォームシャ
フト57を回転することで、左右の調整ネジ49が同時
に、かつ同量調整されることとなる。
【0044】また、ウォームギア59と、ウォームホイ
ール53との組み合わせは、駆動伝達方向の一方向性を
保証するものである。つまり、ウォームギア59の回転
によりウォームホイール53を回転させることは可能で
あるが、その逆、すなわち、ウォームホイール53の回
転によって、ウォームギア59を回転させることは不可
能となる。従って、ドクタローラ41に対して外力、振
動が加わっても、ウォームホイール53はウォームギア
59によりロックされる。この結果、外乱によってギャ
ップの変わることがない。
【0045】さらに、上述の実施の形態に係る孔版印刷
装置では、制御装置71を用いて駆動モータ63を駆動
制御するので、雰囲気温度による膨縮量の変化を補正し
た値でのギャップ調整の自動化が可能となる。
【0046】次に、本発明に係る孔版印刷装置の他の実
施の形態を説明する。図10は本発明に係る孔版印刷装
置の他の実施の形態を示す手動駆動部の側面図、図11
は図10のE矢視図、図12は手動調整位置を示した計
数ギア近傍の断面図、図13は計数ギアを図12の矢印
F方向から見た拡大図である。なお、図1乃至図6に示
した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する
説明は省略するものとする。
【0047】この実施の形態に係る孔版印刷装置は、調
整ネジ49が、上述の実施の形態の駆動モータ63によ
らず、手動により調整される機構となっている。従っ
て、この実施の形態では、上述の駆動モータ63及び制
御装置71を省略することが可能になる。
【0048】一方、ウォームシャフト57の端部には、
計数用ドライブギア81が固定されている。計数用ドラ
イブギア81は、側面に、ドライバー係合用の溝83が
凹設されている。すなわち、ウォームシャフト57は、
この計数用ドライブギア81の溝83にドライバー等の
治具を係合させて回転できるようになっている。
【0049】上述したように、版胴は、図12に示す両
端がフランジ85となっている。このフランジ85は、
その面積の大部分が開口部87として開口されている。
また、版胴を保持する装置フレーム89にも、フランジ
85と対向する面に調整用穴91を穿設してある。従っ
て、計数用ドライブギア81は、版胴のスクリーンを取
り外すことなく、調整用穴91及び開口部87にドライ
バー等を挿入することにより、版胴の外部から回転操作
できるようになっている。
【0050】また、計数用ドライブギア81には、計数
用フォロアーギア93が噛合される。この計数用フォロ
アーギア93は、計数用ドライブギア81と歯数がn枚
だけ異なるものとなっている。従って、計数用ドライブ
ギア81が1回転すると、計数用フォロアーギア93の
回転が歯数n枚分ずれることとなる。このずれ量に応じ
て、計数用フォロアーギア93の表面には、ギャップ量
表示目盛り95を付してある。このギャップ量表示目盛
り95も、調整用穴91、開口部87を介して外部から
目視可能となっている。
【0051】この実施の形態に係る孔版印刷装置では、
ギャップ調整を行う場合、操作者は、計数用ドライブギ
ア81を、ドライバー等の治具で所定回数だけ回す。す
ると、計数用ドライブギア81と同軸に設けられたウォ
ームギア59が回転し、これと噛合しているウォームホ
イール53が回転する。ウォームホイール53の回転
は、調整ネジ49をその軸方向に移動する。これによ
り、ウォームホイール53に押圧しているドクタローラ
41は、調整ネジ49の軸方向に移動し、その結果、ス
キージローラ31とのギャップが変更されることにな
る。
【0052】また、これに伴い、計数用ドライブギア8
1と噛合している計数用フォロアーギア93も回転し、
計数用フォロアーギア93は、計数用ドライブギア81
との歯数の差だけ回転位置がずれることになる。これに
より、操作者は、計数用フォロアーギア93のギャップ
量表示目盛り95を読むことで、現在のギャップ量を知
ることができる。
【0053】なお、上述の実施の形態では、プレスロー
ラが上下動する外押し式の孔版印刷装置の場合を例に説
明したが、本発明に係る孔版印刷装置は、スキージロー
ラ側が上下動する中押し式に採用されても、同様の効果
を得ることができるものである。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る孔版印刷装置は、調整ネジにウォームホイールを螺合
し、このウォームホイールにウォームギアを噛合させた
ので、ウォームホイールの歯数だけウォームギアを回転
させて、ウォームホイールを1回転させることができ、
従来同様の粗い調整ネジを用いた場合であっても、調整
のレンジを広げることができ、微妙な調整を可能にする
ことができる。
【0055】また、ドクタローラの左右の調整ネジを、
ウォームシャフトによって一体に連結したので、ウォー
ムシャフトを回転することで、左右の調整ネジを同時に
且つ同量調整することができる。これにより、容易且つ
高精度なギャップ調整が可能になる。
【0056】さらに、駆動モータを用いてウォームシャ
フトを駆動すれば、ギャップ調整の自動化を容易に実現
することができる。この結果、熟練した技術を要さず
に、容易にギャップ調整の行える孔版印刷装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る孔版印刷装置のギャップ調整機構
部を示す斜視図
【図2】スキージローラ及びその近傍の断面図
【図3】図2の要部拡大図
【図4】図2の端部側面図
【図5】モータ駆動部の側面図
【図6】図5のD矢視図
【図7】制御装置の概略構成を示すブロック図
【図8】制御手順(1)のフローチャート
【図9】制御手順(2)のフローチャート
【図10】本発明に係る孔版印刷装置の他の実施形態を
示す手動による駆動部の側面図
【図11】図10のE矢視図
【図12】手動調整位置を示した計数ギア近傍の断面図
【図13】計数ギアを図12の矢印F方向から見た拡大
【図14】従来の孔版印刷装置のギャップ調整機構部を
示す斜視図
【符号の説明】
31…スキージローラ 35…軸受け部 41…ドクタローラ 49…調整ネジ 53…ウォームホイール 55…圧縮コイルバネ 57…ウォームシャフト 59…ウォームギア 63…駆動モータ 81…計数用ドライブギア 93…計数用フォロアー用ギア 95…ギャップ量表示目盛り

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴と同一軸心方向で該版胴内に内蔵さ
    れ外周面を該版胴の内周面に接触させて該版胴と同期し
    て回転自在なスキージローラと、 該スキージローラと同一軸心方向で該スキージローラの
    外周面に所定の間隙を隔てて配設されるドクタローラ
    と、 先端が前記スキージローラの軸受け部に固定されて前記
    スキージローラの軸心に直交方向に配設されるととも
    に、前記ドクタローラの軸両端を移動自在に支持する一
    対の調整ネジと、 それぞれの該調整ネジに螺合されたウォームホイール
    と、 一対の該ウォームホイールに噛合し回転することによっ
    て一対の該ウォームホイールを同時に駆動するウォーム
    ギアと、 を具備したことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記ウォームギアの固定されるウォーム
    シャフトに同一軸心で固設され治具の係合を可能にする
    とともに、該治具の回転によって前記ウォームシャフト
    を回転する計数用ドライブギアと、 該計数用ドライブギアと異なる歯数を有して該計数用ド
    ライブギアに噛合し且つ前記計数用ドライブギアとの回
    転量の差を目盛り間隔の基準としたギャップ量表示目盛
    りを円周方向に有する計数用フォロアー用ギアと、 を具備したことを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装
    置。
  3. 【請求項3】 前記スキージローラと前記ウォームホイ
    ールとの間の前記調整ネジに、前記ドクタローラの軸両
    端がそれぞれ摺動自在に支持され、 前記軸受け部と前記ドクタローラの軸との間に配設した
    圧縮コイルバネによって前記ドクタローラがウォームホ
    イール側に付勢されることを特徴とする請求項1記載の
    孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記ウォームギアの固定されるウォーム
    シャフトを、駆動モータによって回転駆動することを特
    徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
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