JP2000117964A - インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置Info
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- JP2000117964A JP2000117964A JP10298420A JP29842098A JP2000117964A JP 2000117964 A JP2000117964 A JP 2000117964A JP 10298420 A JP10298420 A JP 10298420A JP 29842098 A JP29842098 A JP 29842098A JP 2000117964 A JP2000117964 A JP 2000117964A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被記録媒体上に高品位の画像と文字を形成す
る。 【解決手段】 記録すべき画像の画像周波数が予め決め
られた値よりも高ければ写真画像であると判断し、低け
れば非写真画像であると判断し、画像周波数をパラメー
タとした印加電圧テーブルにより、写真画像である場合
には、非写真画像よりも低い電圧を記録ヘッドに印加
し、記録ヘッドのノズルからの、非記録媒体に対する吐
出されるインクの着弾位置のゆらぎを大きくさせる。
る。 【解決手段】 記録すべき画像の画像周波数が予め決め
られた値よりも高ければ写真画像であると判断し、低け
れば非写真画像であると判断し、画像周波数をパラメー
タとした印加電圧テーブルにより、写真画像である場合
には、非写真画像よりも低い電圧を記録ヘッドに印加
し、記録ヘッドのノズルからの、非記録媒体に対する吐
出されるインクの着弾位置のゆらぎを大きくさせる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録媒体上に高
品位の画像と文字を得る事ができるインクジェット記録
方法に関する。本発明は紙や布、不織布、ＯＨＰ用紙等
の記録媒体に用いる機器全てに適用でき、具体的には、
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの事務機器や布に
プリントを行う捺染装置等を挙げることができる。
品位の画像と文字を得る事ができるインクジェット記録
方法に関する。本発明は紙や布、不織布、ＯＨＰ用紙等
の記録媒体に用いる機器全てに適用でき、具体的には、
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの事務機器や布に
プリントを行う捺染装置等を挙げることができる。
【０００２】
【従来の技術】従来、紙、布、プラスチックシート、Ｏ
ＨＰ用シート等の被記録媒体に対して記録を行うインク
ジェット記録装置は、高密度かつ高速な記録動作が可能
であることから、情報処理システムの出力手段、たとえ
ば複写機、ファクシミリ、電子タイプライタ、ワードプ
ロセッサ、ワークステーション等の出力媒体としてのプ
リンタ、あるいはパーソナルコンピュータ、ホストコン
ピュータ、光ディスク装置、ビデオ装置等に具備される
ハンディまたはポータブルプリンタとして利用され、か
つ商品化されている。
ＨＰ用シート等の被記録媒体に対して記録を行うインク
ジェット記録装置は、高密度かつ高速な記録動作が可能
であることから、情報処理システムの出力手段、たとえ
ば複写機、ファクシミリ、電子タイプライタ、ワードプ
ロセッサ、ワークステーション等の出力媒体としてのプ
リンタ、あるいはパーソナルコンピュータ、ホストコン
ピュータ、光ディスク装置、ビデオ装置等に具備される
ハンディまたはポータブルプリンタとして利用され、か
つ商品化されている。
【０００３】この場合、インクジェット記録装置は、こ
れらの装置固有の機能、使用形態等に対応した構成をと
る。一般にインクジェット記録装置は、記録手段である
記録ヘッドおよびインクタンクを着脱可能に搭載するキ
ャリッジと、被記録媒体である記録紙を搬送する搬送手
段とこれらを制御するための制御手段とを具備する。そ
して複数の吐出口からインクを吐出させる記録ヘッドを
記録紙の搬送方向（以下、副走査方向）と直行する方向
（以下、主走査方向）にシリアルスキャンさせるととも
に、一方で非記録時に記録紙を記録幅に等しい量で副走
査方向に間欠搬送するものである。この方法は、記録信
号に応じてインクを記録紙上に吐出させて記録を行うも
のであり、ランニングコストが安く、静かな記録方式と
して広く用いられている。また、インクを吐出する多数
のノズルが副走査方向に直線上に配置された記録ヘッド
を用いることにより、記録ヘッドが記録紙上を走査する
ことでノズル数に対応した幅の記録がなされる。そのた
め、記録動作の高速化を達成できることが可能である。
れらの装置固有の機能、使用形態等に対応した構成をと
る。一般にインクジェット記録装置は、記録手段である
記録ヘッドおよびインクタンクを着脱可能に搭載するキ
ャリッジと、被記録媒体である記録紙を搬送する搬送手
段とこれらを制御するための制御手段とを具備する。そ
して複数の吐出口からインクを吐出させる記録ヘッドを
記録紙の搬送方向（以下、副走査方向）と直行する方向
（以下、主走査方向）にシリアルスキャンさせるととも
に、一方で非記録時に記録紙を記録幅に等しい量で副走
査方向に間欠搬送するものである。この方法は、記録信
号に応じてインクを記録紙上に吐出させて記録を行うも
のであり、ランニングコストが安く、静かな記録方式と
して広く用いられている。また、インクを吐出する多数
のノズルが副走査方向に直線上に配置された記録ヘッド
を用いることにより、記録ヘッドが記録紙上を走査する
ことでノズル数に対応した幅の記録がなされる。そのた
め、記録動作の高速化を達成できることが可能である。
【０００４】さらに昨今では、このような記録ヘッドを
３〜４色分搭載し、フルカラーで画像形成が可能な装置
が実用化されている。このような装置は、イエロー
（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）の３原色または
これらにブラック（Ｂ）を含めた４種類の記録ヘッドお
よびインクタンクを搭載することができる。
３〜４色分搭載し、フルカラーで画像形成が可能な装置
が実用化されている。このような装置は、イエロー
（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）の３原色または
これらにブラック（Ｂ）を含めた４種類の記録ヘッドお
よびインクタンクを搭載することができる。
【０００５】特に、最近のインクジェットプリンタの動
向として、高速化やフォト対応のための高画質化のため
小液滴化が進んでいる。小液滴化により吐出したインク
の着弾精度もより高精度なものが必要となる。
向として、高速化やフォト対応のための高画質化のため
小液滴化が進んでいる。小液滴化により吐出したインク
の着弾精度もより高精度なものが必要となる。
【０００６】また、画像信号の周波数である画像周波数
が高い細かな階調画像に対しては、吐出の着弾位置ずれ
により、主走査方向で隣り合うライン間に隙間が生じ、
すじ状に画像の劣化が生じる。このすじ状の画像劣化を
最小限に抑えるために特開平５−３０１４２７号公報な
どでは、被記録媒体の記録領域に対し、記録ヘッドを複
数回走査して、記録ヘッドとともに記録画像を読み取
り、その読み取った画像と、本来記録されるべき画像情
報とを比較して、記録不良位置を判断し、記録不良と判
断された領域を記録ヘッドによる後続の走査で補う、マ
ルチスキャン記録法と称される記録方法が開示されてい
る。
が高い細かな階調画像に対しては、吐出の着弾位置ずれ
により、主走査方向で隣り合うライン間に隙間が生じ、
すじ状に画像の劣化が生じる。このすじ状の画像劣化を
最小限に抑えるために特開平５−３０１４２７号公報な
どでは、被記録媒体の記録領域に対し、記録ヘッドを複
数回走査して、記録ヘッドとともに記録画像を読み取
り、その読み取った画像と、本来記録されるべき画像情
報とを比較して、記録不良位置を判断し、記録不良と判
断された領域を記録ヘッドによる後続の走査で補う、マ
ルチスキャン記録法と称される記録方法が開示されてい
る。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この着
弾の位置ずれをなくすことは大変困難である。さらに、
着弾位置は吐出ごとにも変化する、いわゆる、着弾位置
のゆらぎが生じる。この着弾位置のゆらぎが大きいと、
着弾ずれの方向が一定しなくなるため筋状の画像劣化は
目立ちにくくなるが、逆に文字やグラフ等を印字する場
合着弾位置のゆらぎが大きいと、文字やグラフの境界部
がぼやけてしまうという問題がある。
弾の位置ずれをなくすことは大変困難である。さらに、
着弾位置は吐出ごとにも変化する、いわゆる、着弾位置
のゆらぎが生じる。この着弾位置のゆらぎが大きいと、
着弾ずれの方向が一定しなくなるため筋状の画像劣化は
目立ちにくくなるが、逆に文字やグラフ等を印字する場
合着弾位置のゆらぎが大きいと、文字やグラフの境界部
がぼやけてしまうという問題がある。
【０００８】そこで、本発明は、被記録媒体上に高品位
の画像と文字を形成することができるインクジェット記
録方法を提供することを目的とする。
の画像と文字を形成することができるインクジェット記
録方法を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のインクジェット記録方法は、インクを吐出さ
せるノズルが形成され、かつ、画像信号に基づいて電圧
を印加してインクにエネルギを与え、前記ノズルからイ
ンクを吐出する記録ヘッドを走査して被記録媒体に画像
を記録するインクジェット記録方法において、記録すべ
き画像が写真画像であるか非写真画像であるかを判断
し、写真画像である場合には、非写真画像よりも低い電
圧を前記記録ヘッドに印加する工程を有する。
に本発明のインクジェット記録方法は、インクを吐出さ
せるノズルが形成され、かつ、画像信号に基づいて電圧
を印加してインクにエネルギを与え、前記ノズルからイ
ンクを吐出する記録ヘッドを走査して被記録媒体に画像
を記録するインクジェット記録方法において、記録すべ
き画像が写真画像であるか非写真画像であるかを判断
し、写真画像である場合には、非写真画像よりも低い電
圧を前記記録ヘッドに印加する工程を有する。
【００１０】記録ヘッドに高い電圧を印加することでイ
ンクに高エネルギを与えて記録ヘッドのノズルからイン
クを吐出させると、非記録媒体に対するインクの着弾位
置のゆらぎは小さくなる。また、これとは逆に、記録ヘ
ッドに低い電圧を印加することでインクに低エネルギを
与えて記録ヘッドのノズルからインクを吐出させると、
非記録媒体に対するインクの着弾位置のゆらぎは大きく
なる。
ンクに高エネルギを与えて記録ヘッドのノズルからイン
クを吐出させると、非記録媒体に対するインクの着弾位
置のゆらぎは小さくなる。また、これとは逆に、記録ヘ
ッドに低い電圧を印加することでインクに低エネルギを
与えて記録ヘッドのノズルからインクを吐出させると、
非記録媒体に対するインクの着弾位置のゆらぎは大きく
なる。
【００１１】そこで、本発明では、記録すべき画像が、
写真画像のように画像周波数が高い場合は、記録ヘッド
への印加電圧を下げることで、記録ヘッドからインクへ
与えるエネルギを下げて被記録媒体へのインクの着弾位
置のゆらぎを高めることで、すじ状の画像劣化を最小限
に抑える。また、これとは逆に、文字のように画像周波
数が低い非写真画像である場合は、記録ヘッドへの印加
電圧を高めることで、記録ヘッドからインクへ与えるエ
ネルギを高めて被記録媒体へのインクの着弾位置のゆら
ぎを抑える。
写真画像のように画像周波数が高い場合は、記録ヘッド
への印加電圧を下げることで、記録ヘッドからインクへ
与えるエネルギを下げて被記録媒体へのインクの着弾位
置のゆらぎを高めることで、すじ状の画像劣化を最小限
に抑える。また、これとは逆に、文字のように画像周波
数が低い非写真画像である場合は、記録ヘッドへの印加
電圧を高めることで、記録ヘッドからインクへ与えるエ
ネルギを高めて被記録媒体へのインクの着弾位置のゆら
ぎを抑える。
【００１２】記録すべき画像が写真画像であるか非写真
画像であるかの判断は、記録すべき画像の画像周波数を
分析した結果を基に行うものでもよいし、画像周波数が
予め決められた値よりも高ければ写真画像であると判断
し、低ければ非写真画像であると判断するものであって
もよい。
画像であるかの判断は、記録すべき画像の画像周波数を
分析した結果を基に行うものでもよいし、画像周波数が
予め決められた値よりも高ければ写真画像であると判断
し、低ければ非写真画像であると判断するものであって
もよい。
【００１３】また、画像周波数をパラメータとした印加
電圧テーブルを設定しておき、印加電圧テーブルに基づ
いて印加電圧を決定するものであってもよいし、画像周
波数の分析は、記録すべき画像を任意の大きさでサンプ
リングすることにより行うものであってもよい。
電圧テーブルを設定しておき、印加電圧テーブルに基づ
いて印加電圧を決定するものであってもよいし、画像周
波数の分析は、記録すべき画像を任意の大きさでサンプ
リングすることにより行うものであってもよい。
【００１４】本発明のインクジェット記録装置は、イン
クを吐出させるノズルが形成され、画像信号に基づいて
電圧を印加することでインクを吐出して被記録媒体に画
像を記録をする記録ヘッドを、前記被記録媒体に対して
走査可能に保持するための保持手段と、記録すべき画像
が写真画像であるか非写真画像であるかを判断し、写真
画像である場合には、非写真画像よりも低い電圧を前記
記録ヘッドに印加する制御手段とを有する。
クを吐出させるノズルが形成され、画像信号に基づいて
電圧を印加することでインクを吐出して被記録媒体に画
像を記録をする記録ヘッドを、前記被記録媒体に対して
走査可能に保持するための保持手段と、記録すべき画像
が写真画像であるか非写真画像であるかを判断し、写真
画像である場合には、非写真画像よりも低い電圧を前記
記録ヘッドに印加する制御手段とを有する。
【００１５】制御手段は、記録すべき画像が写真画像で
あるか非写真画像であるかの判断を、記録すべき画像の
画像周波数を分析した結果を基に行うものでもよいし、
画像周波数が予め決められた値よりも高ければ写真画像
であると判断し、低ければ非写真画像であると判断する
ものであってもよい。
あるか非写真画像であるかの判断を、記録すべき画像の
画像周波数を分析した結果を基に行うものでもよいし、
画像周波数が予め決められた値よりも高ければ写真画像
であると判断し、低ければ非写真画像であると判断する
ものであってもよい。
【００１６】また、制御手段は、画像周波数をパラメー
タとした印加電圧テーブルを有し、印加電圧テーブルに
基づいて印加電圧を決定するものであってもよいし、画
像周波数の分析を、記録すべき画像を任意の大きさでサ
ンプリングすることにより行うものであってもよい。
タとした印加電圧テーブルを有し、印加電圧テーブルに
基づいて印加電圧を決定するものであってもよいし、画
像周波数の分析を、記録すべき画像を任意の大きさでサ
ンプリングすることにより行うものであってもよい。
【００１７】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の適用が可能なイ
ンクジェット記録装置の一例の外観斜視図である。
ンクジェット記録装置の一例の外観斜視図である。
【００１８】本体シャーシ１２にはガイドシャフト９が
取付けられ、キャリッジ８は、矢印Ｂ方向に摺動自在に
ガイドシャフト９に支持されている。このキャリッジ８
は、駆動プーリ１３とアイドラプーリ１４との間に張設
されたタイミングベルト１０にキャリッジ８の一部が固
定されており、キャリッジモータ１１の回転に応じガイ
ドシャフト９に沿って矢印Ｂ方向に往復移動可能であ
る。なお、本実施形態において、カートリッジ１はイン
クを吐出することで記録用紙４に記録を行うものであ
り、図２で示すインクを吐出する吐出ノズル列が図示下
向きに形成された記録ヘッド１６及びインクタンク１５
が一体化されている。
取付けられ、キャリッジ８は、矢印Ｂ方向に摺動自在に
ガイドシャフト９に支持されている。このキャリッジ８
は、駆動プーリ１３とアイドラプーリ１４との間に張設
されたタイミングベルト１０にキャリッジ８の一部が固
定されており、キャリッジモータ１１の回転に応じガイ
ドシャフト９に沿って矢印Ｂ方向に往復移動可能であ
る。なお、本実施形態において、カートリッジ１はイン
クを吐出することで記録用紙４に記録を行うものであ
り、図２で示すインクを吐出する吐出ノズル列が図示下
向きに形成された記録ヘッド１６及びインクタンク１５
が一体化されている。
【００１９】カートリッジ１はキャリッジ２に着脱自在
に搭載され、このカートリッジ１を駆動するための電流
や信号を送受信するフレキシブルケーブル２を介して記
録制御部３７（図３参照）と電気的に接続される。
に搭載され、このカートリッジ１を駆動するための電流
や信号を送受信するフレキシブルケーブル２を介して記
録制御部３７（図３参照）と電気的に接続される。
【００２０】また、インクジェット記録装置は、記録ヘ
ッド１６のインク吐出特性を回復するための回復手段を
有するキャップユニット３を有する。キャップユニット
３は、記録ヘッド１６に対応したキャップ部材６と、ゴ
ム等の部材でできたワイパーブレード７とを具備する。
このような構成からなるインクジェット記録装置は、記
録ヘッド１６を被記録媒体の搬送方向Ａと直行する方向
（主走査方向）Ｂにシリアルスキャンさせて、記録ヘッ
ド１６のノズル数に対応した幅の記録を行い、一方で非
記録時に被記録媒体を記録幅に等しい送り量で間欠的に
搬送するものである。
ッド１６のインク吐出特性を回復するための回復手段を
有するキャップユニット３を有する。キャップユニット
３は、記録ヘッド１６に対応したキャップ部材６と、ゴ
ム等の部材でできたワイパーブレード７とを具備する。
このような構成からなるインクジェット記録装置は、記
録ヘッド１６を被記録媒体の搬送方向Ａと直行する方向
（主走査方向）Ｂにシリアルスキャンさせて、記録ヘッ
ド１６のノズル数に対応した幅の記録を行い、一方で非
記録時に被記録媒体を記録幅に等しい送り量で間欠的に
搬送するものである。
【００２１】図２に、記録ヘッド１６の外観斜視図を示
す。
す。
【００２２】記録ヘッド１６は、黒インクを吐出させる
ためのブラックインク吐出ノズル列１ｋと、シアンのイ
ンクを突出させるためのシアンインク吐出ノズル列１ｃ
と、マゼンタのインクを突出させるためのマゼンタイン
ク吐出ノズル列１ｍと、イエローのインクを突出させる
ためのイエローインク吐出ノズル列１ｙとを有する。
ためのブラックインク吐出ノズル列１ｋと、シアンのイ
ンクを突出させるためのシアンインク吐出ノズル列１ｃ
と、マゼンタのインクを突出させるためのマゼンタイン
ク吐出ノズル列１ｍと、イエローのインクを突出させる
ためのイエローインク吐出ノズル列１ｙとを有する。
【００２３】この記録ヘッド１６は、熱等のエネルギを
インクに与えることで、インクに急峻な体積変化（気泡
の発生）を伴う状態変化を生じさせ、この状態変化に基
づく作用力によって各吐出ノズル列からインクを吐出
し、これを被記録媒体上に付着させて画像形成を行なう
インクジェット記録方法、いわゆるバブルジェット記録
方法が採用されている。
インクに与えることで、インクに急峻な体積変化（気泡
の発生）を伴う状態変化を生じさせ、この状態変化に基
づく作用力によって各吐出ノズル列からインクを吐出
し、これを被記録媒体上に付着させて画像形成を行なう
インクジェット記録方法、いわゆるバブルジェット記録
方法が採用されている。
【００２４】ブラックインク吐出ノズル列１ｋと、シア
ンインク吐出ノズル列１ｃと、マゼンタインク吐出ノズ
ル列１ｍと、イエローインク吐出ノズル列１ｙとはそれ
ぞれ３００［dpi］（dot per inch）でならぶ１２５
個のノズルから構成されており、各ノズルからは、約２
０［ng］のインクが吐出される。さらに、ノズルｋ１，
ｋ２は１／６００インチずれて配置されている。したが
って、副走査方向の記録密度は６００［dpi］であり、
それにともない主走査方向の記録密度も６００［dpi］
で記録されるように構成されている。ノズルｃ１、ｃ
２、ノズルｍ１、ｍ２、ノズルｙ１、ｙ２に関しても同
様に配置されており、その主走査方向の記録密度も６０
０［dpi］で記録されるように構成されている。
ンインク吐出ノズル列１ｃと、マゼンタインク吐出ノズ
ル列１ｍと、イエローインク吐出ノズル列１ｙとはそれ
ぞれ３００［dpi］（dot per inch）でならぶ１２５
個のノズルから構成されており、各ノズルからは、約２
０［ng］のインクが吐出される。さらに、ノズルｋ１，
ｋ２は１／６００インチずれて配置されている。したが
って、副走査方向の記録密度は６００［dpi］であり、
それにともない主走査方向の記録密度も６００［dpi］
で記録されるように構成されている。ノズルｃ１、ｃ
２、ノズルｍ１、ｍ２、ノズルｙ１、ｙ２に関しても同
様に配置されており、その主走査方向の記録密度も６０
０［dpi］で記録されるように構成されている。
【００２５】図３は、本発明のインクジェット記録装置
の制御系ブロック図である。
の制御系ブロック図である。
【００２６】主制御部３１はデータ送受信のための装置
全体の制御を行う。
全体の制御を行う。
【００２７】入力画像メモリ３２から、記録すべき画像
データが１ブロックメモリ３４と、出力する画像を任意
の大きさでサンプリングし、その画像信号の周波数であ
る画像周波数を検出する画像周波数分析器３３とに送ら
れる。
データが１ブロックメモリ３４と、出力する画像を任意
の大きさでサンプリングし、その画像信号の周波数であ
る画像周波数を検出する画像周波数分析器３３とに送ら
れる。
【００２８】本実施形態は、記録ヘッド１６として熱エ
ネルギを用いてインクに状態変化を生起させることによ
り、ノズルｋ１〜ｙ１２５よりインク滴を吐出する方式
で数十ドットのセミマルチタイプの記録ヘッド１６を持
ち、１ページ分の情報を複数走査して記録紙に記録する
シャトル方式のインクジェット記録装置である。１ブロ
ックとは、記録ヘッド１６が副走査方向に1走査する際
に記録を行うだけの１走査分の画像データをいう。ま
た、入力された画像データはすでに各々のインクごとに
２値化されたデータなので、ＤＣＴ（Discrete Cosine
Transform：離散コサイン変換）を用いた画像周波数
分析器３３により、これら画像データの周波数分析を行
った。
ネルギを用いてインクに状態変化を生起させることによ
り、ノズルｋ１〜ｙ１２５よりインク滴を吐出する方式
で数十ドットのセミマルチタイプの記録ヘッド１６を持
ち、１ページ分の情報を複数走査して記録紙に記録する
シャトル方式のインクジェット記録装置である。１ブロ
ックとは、記録ヘッド１６が副走査方向に1走査する際
に記録を行うだけの１走査分の画像データをいう。ま
た、入力された画像データはすでに各々のインクごとに
２値化されたデータなので、ＤＣＴ（Discrete Cosine
Transform：離散コサイン変換）を用いた画像周波数
分析器３３により、これら画像データの周波数分析を行
った。
【００２９】１チップマイクロプロセッサ等からなる記
録制御部３７は、１ブロックメモリ３４の画像データを
記録ヘッド３６に転送するデータ転送回路３５を制御す
る制御信号と、キャリッジモータ１１とキャリッジモー
タドライバとで構成されるキャリッジ駆動部３８を制御
する制御信号と、記録用紙搬送モータと記録用紙搬送モ
ータドライバとで構成される記録用紙搬送制御部３９を
制御する制御信号とを出力する。
録制御部３７は、１ブロックメモリ３４の画像データを
記録ヘッド３６に転送するデータ転送回路３５を制御す
る制御信号と、キャリッジモータ１１とキャリッジモー
タドライバとで構成されるキャリッジ駆動部３８を制御
する制御信号と、記録用紙搬送モータと記録用紙搬送モ
ータドライバとで構成される記録用紙搬送制御部３９を
制御する制御信号とを出力する。
【００３０】また、操作表示部１０はキースイッチや記
録装置の状態を示すＬＥＤ、ＬＣＤ等からなる。
録装置の状態を示すＬＥＤ、ＬＣＤ等からなる。
【００３１】なお、記録ヘッド１６は、記録ヘッド１６
の内部に設けられた、温度を検知するためのサーミスタ
等の温度検知素子の出力及び画像周波数分析器３３の分
析結果を基に、記録制御部３７によって記録ヘッド１６
へのインクの吐出エネルギとなる印加電圧が制御され
る。
の内部に設けられた、温度を検知するためのサーミスタ
等の温度検知素子の出力及び画像周波数分析器３３の分
析結果を基に、記録制御部３７によって記録ヘッド１６
へのインクの吐出エネルギとなる印加電圧が制御され
る。
【００３２】次に、本発明の記録ヘッド１６の駆動電圧
制御方法に関して説明する。
制御方法に関して説明する。
【００３３】図４に、制御記録部３７の１チップマイコ
ンのＲＯＭに書き込まれている、記録ヘッド１６のヘッ
ド温度Ｔに対する、印字エネルギである印加電圧を示
す。本実施形態では、画像周波数分析器３３により検出
された画像周波数に応じて、その１主走査内で４段階に
印加電圧を切り替えるためにｔ０〜ｔ３の４種類の印加
電圧テーブルが用意されている。ここで、画像データは
すでに各々のインクごとに２値化されているので、各色
毎の画像周波数の最大値は１走査幅により一意に決定す
る。印加電圧テーブルは本実施形態では、この最大周波
数をｆｍａｘとしたとき、画像周波数ｆとすると次のよ
うに設定した。
ンのＲＯＭに書き込まれている、記録ヘッド１６のヘッ
ド温度Ｔに対する、印字エネルギである印加電圧を示
す。本実施形態では、画像周波数分析器３３により検出
された画像周波数に応じて、その１主走査内で４段階に
印加電圧を切り替えるためにｔ０〜ｔ３の４種類の印加
電圧テーブルが用意されている。ここで、画像データは
すでに各々のインクごとに２値化されているので、各色
毎の画像周波数の最大値は１走査幅により一意に決定す
る。印加電圧テーブルは本実施形態では、この最大周波
数をｆｍａｘとしたとき、画像周波数ｆとすると次のよ
うに設定した。
【００３４】ｔ０：０＜ｆ＜ｆｍａｘ／２ ｔ１：ｆｍａｘ／２＜ｆ＜３／４×ｆｍａｘ ｔ２：３／４×ｆｍａｘ＜ｆ＜１５／１６×ｆｍａｘ ｔ３：１５／１６×ｆｍａｘ＜ｆ
【００３５】上述の印加電圧テーブルにより、記録ヘッ
ド１６の印加電圧を、記録すべき画像の画像周波数ｆに
応じて変化させる。
ド１６の印加電圧を、記録すべき画像の画像周波数ｆに
応じて変化させる。
【００３６】すなわち、文字のような画像周波数ｆの低
い対象を印字する際は、例えば印加電圧テーブルのｔ０
が選択されることで、印加電圧Ｖとして、高い印加電圧
Ｖが記録ヘッド１６に印加される。これにより、記録ヘ
ッド１６からインクへ与えるエネルギを高めて、着弾位
置のゆらぎを抑え、エッジのはっきりとした文字を記録
することができる。
い対象を印字する際は、例えば印加電圧テーブルのｔ０
が選択されることで、印加電圧Ｖとして、高い印加電圧
Ｖが記録ヘッド１６に印加される。これにより、記録ヘ
ッド１６からインクへ与えるエネルギを高めて、着弾位
置のゆらぎを抑え、エッジのはっきりとした文字を記録
することができる。
【００３７】また、写真のような対象を印字する際に
は、例えば印加電圧テーブルのｔ３が選択されること
で、印加電圧Ｖとして、低い印加電圧Ｖが記録ヘッド１
６に印加される。これにより、記録ヘッド１６からイン
クへ与えるエネルギを下げて、着弾位置のゆらぎを発生
させ、画像劣化のない写真を記録することが可能とな
る。
は、例えば印加電圧テーブルのｔ３が選択されること
で、印加電圧Ｖとして、低い印加電圧Ｖが記録ヘッド１
６に印加される。これにより、記録ヘッド１６からイン
クへ与えるエネルギを下げて、着弾位置のゆらぎを発生
させ、画像劣化のない写真を記録することが可能とな
る。
【００３８】なお、本発明は、インクの吐出方式とし
て、インクに熱を与えることで膜沸騰を生じさせること
でインクを吐出させる方式に限られたものではなく、ピ
エゾ素子等の変位を利用してインクを吐出させる方式で
もよい。
て、インクに熱を与えることで膜沸騰を生じさせること
でインクを吐出させる方式に限られたものではなく、ピ
エゾ素子等の変位を利用してインクを吐出させる方式で
もよい。
【００３９】
【発明の効果】上記の通り本発明によれば、記録すべき
画像が写真画像か非写真画像であるかに応じて、インク
に与えるエネルギを制御することにより、写真画像及び
非写真画像を高品位に形成することができる。
画像が写真画像か非写真画像であるかに応じて、インク
に与えるエネルギを制御することにより、写真画像及び
非写真画像を高品位に形成することができる。
【図１】本発明のインクジェット記録装置の一例を示す
外観斜視図である。
外観斜視図である。
【図２】本発明の記録ヘッドの外観斜視図である。
【図３】本発明の制御系ブロック図である。
【図４】本発明の記録ヘッドに対する印加電圧テーブル
である。
である。
１ カートリッジ １ｃ シアンインク吐出ノズル列 １ｋ ブラックインク吐出ノズル列 １ｍ マゼンタインク吐出ノズル列 １ｙ イエローインク吐出ノズル列 ２ フレキシブルケーブル ３ キャップユニット ４ 記録用紙 ５ 給紙トレイ ６ キャップ部材 ７ ワイパーブレード ８ キャリッジ ９ ガイドシャフト １０ タイミングベルト １１ キャリッジモータ １２ 本体シャーシ １３ 駆動プーリ １４ アイドラプーリ １５ インクタンク １６ 記録ヘッド ３１ 主制御部 ３２ 入力画像メモリ ３３ 画像周波数分析器 ３４ １ブロックメモリ ３５ データ転送回路 ３６ ヘッド ３７ 記録制御部 ３８ キャリッジ駆動部 ３９ 記録用紙搬送部 ４０ 操作表示部
Claims (10)
- 【請求項１】 インクを吐出させるノズルが形成され、
かつ、画像信号に基づいて電圧を印加してインクにエネ
ルギを与え、前記ノズルからインクを吐出する記録ヘッ
ドを走査して被記録媒体に画像を記録するインクジェッ
ト記録方法において、 記録すべき画像が写真画像であるか非写真画像であるか
を判断し、写真画像である場合には、非写真画像よりも
低い電圧を前記記録ヘッドに印加する工程を有するイン
クジェット記録方法。 - 【請求項２】 前記記録すべき画像が写真画像であるか
非写真画像であるかの判断は、前記記録すべき画像の画
像周波数を分析した結果を基に行う請求項１に記載のイ
ンクジェット記録方法。 - 【請求項３】 前記画像周波数が予め決められた値より
も高ければ写真画像であると判断し、低ければ非写真画
像であると判断する請求項２に記載のインクジェット記
録方法。 - 【請求項４】 前記画像周波数をパラメータとした印加
電圧テーブルを設定しておき、前記印加電圧テーブルに
基づいて印加電圧を決定する請求項２または３に記載の
インクジェット記録方法。 - 【請求項５】 前記画像周波数の分析は、前記記録すべ
き画像を任意の大きさでサンプリングすることにより行
う請求項２ないし４のいずれか１項に記載のインクジェ
ット記録方法。 - 【請求項６】 インクを吐出させるノズルが形成され、
画像信号に基づいて電圧を印加することでインクを吐出
して被記録媒体に画像を記録をする記録ヘッドを、前記
被記録媒体に対して走査可能に保持するための保持手段
と、 記録すべき画像が写真画像であるか非写真画像であるか
を判断し、写真画像である場合には、非写真画像よりも
低い電圧を前記記録ヘッドに印加する制御手段とを有す
るインクジェット記録装置。 - 【請求項７】 前記制御手段は、前記記録すべき画像が
写真画像であるか非写真画像であるかの判断を、前記記
録すべき画像の画像周波数を分析した結果を基に行う請
求項６に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項８】 前記制御手段は、前記画像周波数が予め
決められた値よりも高ければ写真画像であると判断し、
低ければ非写真画像であると判断する請求項７に記載の
インクジェット記録装置。 - 【請求項９】 前記制御手段は、前記画像周波数をパラ
メータとした印加電圧テーブルを有し、前記印加電圧テ
ーブルに基づいて印加電圧を決定する請求項７または８
に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項１０】 前記制御手段は、前記画像周波数の分
析を、前記記録すべき画像を任意の大きさでサンプリン
グすることにより行う請求項７ないし９のいずれか１項
に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10298420A JP2000117964A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10298420A JP2000117964A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000117964A true JP2000117964A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=17859484
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10298420A Pending JP2000117964A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000117964A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018516187A (ja) * | 2015-06-05 | 2018-06-21 | ザール・テクノロジー・リミテッド | プリンタ作動要素を駆動するための回路 |
-
1998
- 1998-10-20 JP JP10298420A patent/JP2000117964A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018516187A (ja) * | 2015-06-05 | 2018-06-21 | ザール・テクノロジー・リミテッド | プリンタ作動要素を駆動するための回路 |
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