JP2000117745A - タイヤ用金型 - Google Patents

タイヤ用金型

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JP2000117745A
JP2000117745A JP28859798A JP28859798A JP2000117745A JP 2000117745 A JP2000117745 A JP 2000117745A JP 28859798 A JP28859798 A JP 28859798A JP 28859798 A JP28859798 A JP 28859798A JP 2000117745 A JP2000117745 A JP 2000117745A
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screw
coupling
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Masami Karakuni
正美 唐國
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TAIYO SEIMITSU KIKAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のタイヤ用金型では、結合ネジ部材は雌ネ
ジ穴に直接ねじ込んでいるため、雌ネジ穴の雌ネジが破
損すると、修理が非常に面倒であった。 【解決手段】結合ネジ部材33は、収容穴35に収容さ
れ、且つ結合ネジ部材33の外周面に結合部材側凹部4
1が形成され、収容穴35の内周面に穴側凹部37が形
成されており、しかも結合部材側凹部41に雌ネジ45
と穴側凹部37に雌ネジ39が形成され、雌ネジ45と
雌ネジ39の両方に跨るように雄ネジ部材47を取り付
けたことを特徴とするタイヤ用金型。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ用金型に係
り、特に、タイヤ用金型を構成するブロックを駆動する
ブロック駆動手段とを連結する連結部材をブロックに取
り付けるために用いるブロック側結合部材の取り付け部
分が破損しても簡単に修理することができるタイヤ用金
型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に従来例にか係るタイヤ用金型1を
示す。タイヤ用金型1は8つのブロック3を備えてお
り、このブロック3は組み合わされるとほぼ円筒形にな
る。ブロック3はアルミ合金によって構成されており、
内周面にはタイヤのパターンを形成するための凹凸部4
が形成されている。図4に示すように各ブロック3の外
周面には、一対の雌ネジ穴5が形成され、この雌ネジ穴
5の内周面には雌ネジ6が形成されている。
【0003】符号7は鋼材によって構成された結合ネジ
部材を示し、この結合ネジ部材7は肉厚のほぼ円筒状
で、外周面に雄ネジ9が形成され、内周面に雌ネジ11
が形成されている。また、結合ネジ部材7には、先端部
から外周面の途中まで延びる一対の切り欠き13が形成
されている。結合ネジ部材7の雄ネジ9は、雌ネジ穴5
の雌ネジ6に取り付けられ、結合ネジ部材7は雌ネジ穴
5に収容されている。結合ネジ部材7を雌ネジ穴5に取
り付ける際には、工具を切り欠き13に挿入して、結合
ネジ部材7を回して、雄ネジ9を雌ネジ6にねじ込む。
【0004】符号15は取り付け板を示し、この取り付
け板15は図示しないブロック駆動手段のアーム21が
固定されている。取り付け板15には一対の挿入穴17
が形成され、この挿入穴17からボルト19が挿入され
る。そしてボルト19は、結合ネジ部材7の雌ネジ11
に取り付けられ、ブロック3が取り付け板15に固定さ
れて、ブロック3が取り付け板15とアーム21を介し
てブロック駆動手段に連結される。他の6つのブロック
3も同様にして取り付け板15にボルト19によって固
定され、取り付け板15とアーム21を介してブロック
駆動手段に連結される。
【0005】このタイヤ用金型1では、ブロック駆動手
段によってアーム21を駆動させ、取り付け板15と共
にブロック3をタイヤ用金型1の中心から離間する方向
へ動作させて、タイヤ用金型1を開き、タイヤの半製品
を収容する。次に、アーム21を駆動させて、取り付け
板15と共にブロック3をタイヤ用金型1の中心に向か
って動作させ、タイヤ用金型1を閉じ、さらに図示しな
い蓋体を上方から被せる。そして、タイヤ用金型1を2
00℃から300℃に加熱し、ブロック3の凹凸部4に
よってタイヤの半製品にパターンを形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、タイヤ用金
型は、製造するタイヤの種類や大きさによって交換する
必要がある。このため、比較的頻繁にブロック3を取り
付け板15に着脱する作業が行われ、その度にボルト1
9が結合ネジ部材7の雌ネジ11に対し取り外された
り、取り付けられたりすることになる。タイヤ用金型1
の交換は、当然、製造作業を中断して行うため、迅速に
行うことが要求される。従って、ボルト19の取り付
け、取り外しを、つい乱暴に行うこともあり、結合ネジ
部材7に無理な力がかかってしまうこともある。前述の
ようにブロック3は比較的柔らかいアルミ合金によって
構成されているめ、結合ネジ部材7に無理な力がかかる
と、雌ネジ穴5の雌ネジ6が破損してしまうことがあ
る。
【0007】結合ネジ部材7は雌ネジ穴5に直接ねじ込
まれているため、雌ネジ穴5の雌ネジ6が破損すると、
雌ネジ穴5の周囲を削らなければ、結合ネジ部材7を取
り出すことができない。さらに、破損した雌ネジ穴5を
合金で埋めてからでないと、再度雌ネジ穴5を形成する
ことができず、修理が非常に面倒であるという問題があ
った。
【0008】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、結合ネジ部材をブロックに固定して
いるネジが破損しても、簡単に修理することができるタ
イヤ用金型を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、型締め状態と型開き状態とに動作する複
数のブロックと、前記複数のブロックを動作させるため
の動力を発揮するブロック駆動手段と、前記ブロックと
前記ブロック駆動手段とを連結する連結部材と、前記複
数のブロックに着脱自在に取り付けられ前記連結部材と
結合するブロック側結合部材とを具備するタイヤ用金型
において、前記ブロック側結合部材は、前記ブロックに
形成された収容穴に収容され、且つブロック側結合部材
の外周面に結合部材側凹部が形成され、前記収容穴の内
周面に穴側凹部が形成されており、しかも前記結合部材
側凹部と前記穴側凹部に雌ネジの一部が形成され、前記
結合部材側凹部と前記穴側凹部の雌ネジの両方に跨るよ
うに雄ネジ部材を取り付けたことを特徴とするタイヤ用
金型である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
るタイヤ用金型を図1と図2に従って説明する。実施の
形態に係るタイヤ用金型は、従来例に係るタイヤ用金型
1とほぼ同様の構成を有し、且つ同様にして使用される
ので、実施の形態に係るタイヤ用金型については、従来
例に係るタイヤ用金型1との相違点についてのみ説明す
る。また、実施の形態において従来例と同様の部材につ
いては従来例と同じ符号を引用して説明することとす
る。符号31は実施の形態に係るタイヤ用金型を構成す
るブロックを示し、このブロック31には一対の結合ネ
ジ部材33が取り付けられている。
【0011】ブロック31には、収容穴35が形成さ
れ、この収容穴35の内周面には一対の穴側凹部37が
形成されている。穴側凹部37は円柱を縦断した形状に
形成されており、内周面に縦断した雌ネジ39のほぼ半
分、即ち雌ネジの一部が形成されている。結合ネジ部材
33は肉厚のほぼ円筒状に形成され、この結合ネジ部材
33の外周面には、一対の結合部材側凹部41が形成さ
れている。この結合部材側凹部41は円柱を縦断した形
状に形成されており、結合部材側凹部41の内周面に
は、縦断した雌ネジ41のほぼ半分、即ち雌ネジの一部
が形成されている。この雌ネジ43は、穴側凹部37の
雌ネジ39と対になって、ほぼ完全な雌ネジとなる。雌
ネジ39、43の形成方法について説明する。結合ネジ
部材33を収容穴35に収容し、その状態でタップを用
いて雌ネジ39、43を形成する。このようにして雌ネ
ジ39、43を形成するので、雌ネジ39と雌ネジ43
は確実に合致したものとなり、後述する雄ネジ部材47
を確実に取り付けることができる。
【0012】また、結合ネジ部材33の雌ネジ穴44の
内周面には、雌ネジ45が形成されている。雄ネジ部材
47の外周面には雄ネジ49が形成されている。また、
雄ネジ部材47の先端面には、六角形の工具差込穴51
が形成されている。
【0013】このタイヤ用金型では結合ネジ部材33を
収容穴35に収容し、結合部材側凹部41と穴側凹部3
7とが対向するように位置合わせを行う。そして、雄ネ
ジ部材47の雄ネジ49を結合部材側凹部41の雌ネジ
43と穴側凹部37の雌ネジ39に跨るように取り付け
る。この際、雄ネジ部材47の工具差込穴51に工具を
差し込んで、雄ネジ部材47を回転させる。このよう
に、雄ネジ部材47が結合部材側凹部41の雌ネジ43
と穴側凹部37の雌ネジ39に跨るように取り付けられ
るので、結合ネジ部材33が収容穴35に収容された状
態で固定される。
【0014】そして、従来例のタイヤ用金型1と同様に
して、連結部材としての取り付け板15がボルト19に
よって取り付けられる。即ち、ボルト19が挿入穴17
に挿入され、結合ネジ部材33の雌ネジ穴44の雌ネジ
45に取り付けられ、取り付け板15がブロック31に
固定される。
【0015】このタイヤ用金型では、ボルト19を結合
ネジ部材33の雌ネジ45から外す際に、無理な力がか
かり穴側凹部37の雌ネジ39が破損しても、図2にお
いて一点鎖線で示すように破損した穴側凹部39からず
れた位置に別の雌ネジ39を形成して修理することがで
きる。そして、結合ネジ部材33を収容穴35に収容
し、雄ネジ部材47を、新たに形成した穴側凹部37の
雌ネジ39と結合ネジ部材33の雌ネジ43に跨るよう
に取り付ける。
【0016】このように、破損した雌ネジ39とはずれ
た位置に新しい雌ネジ39を形成することができるの
で、従来例のように雌ネジ穴5の内周面全体に雌ネジ6
が形成されている場合と比べ、非常に簡単に修理を行う
ことができる。また、ブロック31が比較的柔らかいア
ルミ合金で構成されているため、雌ネジ39のネジ山が
潰れる等しても、結合ネジ部材33の雌ネジ43が破損
していなければ、雄ネジ部材47を回転させることによ
って容易に引き出すことができる。万が一、雌ネジ3
9、43の双方とも破損しても、雌ネジ39、43は従
来例の雌ネジ6よりかなり小さい面積に形成されている
ので、工具を用いて雄ネジ部材47を容易に引き抜くこ
とができる。従って収容穴35内周面を削るような大が
かりな作業をする必要はない。
【0017】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。例えば、実
施の形態においては、穴側凹部及び結合部材側凹部を各
々2カ所としたが、3カ所以上形成するようにしてもよ
い。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明にあっては、ブロ
ックと連結部材とを連結するための穴側凹部が破損して
も、非常に簡単に修理することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタイヤ用金型を構成
するブロックの一部、結合ネジ部材及び雄ネジ部材の斜
視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るタイヤ用金型を構成
するブロックの一部、結合ネジ部材及び雄ネジ部材の正
面である。
【図3】従来例に係るタイヤ用金型の斜視図である。
【図4】従来例に係るタイヤ用金型の一部斜視図であ
る。
【符号の説明】
31 ブロック 33 結合ネジ部材 35 収容穴 37 穴側凹部 39 雌ネジ 41 結合部材側凹部 43 雌ネジ 47 雄ネジ部材 49 雄ネジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型締め状態と型開き状態とに動作する複数
    のブロックと、前記複数のブロックを動作させるための
    動力を発揮するブロック駆動手段と、前記ブロックと前
    記ブロック駆動手段とを連結する連結部材と、前記複数
    のブロックに着脱自在に取り付けられ前記連結部材と結
    合するブロック側結合部材とを具備するタイヤ用金型に
    おいて、前記ブロック側結合部材は、前記ブロックに形
    成された収容穴に収容され、且つブロック側結合部材の
    外周面に結合部材側凹部が形成され、前記収容穴の内周
    面に穴側凹部が形成されており、しかも前記結合部材側
    凹部と前記穴側凹部に雌ネジの一部が形成され、前記結
    合部材側凹部と前記穴側凹部の雌ネジの両方に跨るよう
    に雄ネジ部材を取り付けたことを特徴とするタイヤ用金
    型。
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