JP2000117435A - 溶接装置 - Google Patents

溶接装置

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JP2000117435A JP10294771A JP29477198A JP2000117435A JP 2000117435 A JP2000117435 A JP 2000117435A JP 10294771 A JP10294771 A JP 10294771A JP 29477198 A JP29477198 A JP 29477198A JP 2000117435 A JP2000117435 A JP 2000117435A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アナログ系を介在させることによる変換誤差を
含まない溶接装置を提供する。 【解決手段】ティーチングプレイバック式のロボットの
ロボット制御装置本体1と溶接電源3の制御部とを組合
せた溶接装置であって、ロボット制御装置本体1および
溶接電源3の制御部は、各々がデジタル制御式であると
ともにデジタルの通信制御部15、16を有し、ロボッ
ト制御装置本体1から溶接電源3の制御部への少なくと
も溶接電流指令値を含む溶接条件指令の伝達を、通信制
御部15、16を通してデジタル量により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ティーチングプ
レイバック式のロボットと溶接電源とを組合わせた溶接
ロボットシステムのアーク溶接装置等の溶接装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術は特開平9−85443号公
報に記載のように、図4に示すような構成をなしてい
る。
【0003】まず初めに、溶接電流指令値に対して一意
に定まるアナログ指令電圧値と、溶接電圧指令値に対し
て一意に定まるアナログ指令電圧値と、そのそれぞれを
一意に定める出力特性カーブなるものをロボット制御装
置側と溶接電源側の両者が有する。図4において、溶接
電流指令信号iと溶接電圧指令信号Vとは、それぞれに
対応したD/Aコンバータを介して出力特性カーブに基
づいてアナログ電圧信号としてロボット制御装置101
から溶接電源103へ指令される。各アナログ指令電圧
を溶接電源103ではA/Dコンバータにてデジタル量
に変換した後、各出力特性カーブに基づいて溶接電流指
令値と溶接電圧指令値とを求め、溶接条件制御部に取り
込む。
【0004】次に、溶接条件制御部はこの溶接電流指令
および溶接電圧指令のそれぞれの値に応じた実溶接電流
および実溶接電圧を出力するよう制御を行う。ここで、
ロボットには移動する目標位置とその教示されている目
標位置が溶接施工該当個所であるか否かが、また溶接施
工該当個所の場合は溶接条件指令値も教示され、データ
としてロボット制御装置101内のメモリに記憶保持さ
れる。
【0005】ロボット運転中は教示されメモリに記憶保
持されたデータに従いロボットは移動を行い、所定のア
ーク溶接施工箇所にロボット5が到達したら、教示され
メモリに記憶保持されたデータに従い溶接電流指令およ
び溶接電圧指令を出力特性カーブを基に溶接電源103
へ出力すべきアナログ指令電圧である溶接電流指令電圧
と溶接電圧指令電圧を求め、それぞれの指令電圧の電圧
を発生すべく、所望のそれぞれの指令電圧が発生される
ようD/Aコンバータのバスにバイナリデータを設定し
書き込む。
【0006】この作業により溶接電源103に所望の実
溶接電流と実溶接電圧を出力させる構成であった。
【0007】また、従来の技術は特開昭63−1199
79号公報に記載のように、ロボット制御装置側に溶接
電源側へ指令する条件ごとにハードウェアを具備しなけ
ればならない構成をなしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロボッ
ト制御装置101内も溶接電源103の制御内も制御系
はマイクロコンピュータを主体とするデジタル回路であ
り、上記のような溶接電源とのインタフェースでは、デ
ジタル量である溶接電流・溶接電圧指令値をロボット側
から各出力特性カーブに基づきそれぞれアナログ指令へ
D/A変換して送り、溶接電源側ではそれぞれのアナロ
グ電圧をA/D変換し再度、各出力特性カーブに基づき
デジタル量へと変換し溶接制御を実施している。
【0009】このように、相互の制御系はデジタル回路
であるにもかかわらずアナログ回路を介在させるため変
換誤差が発生し、ロボット側が送信した溶接電流指令値
・溶接電圧指令値と、溶接電源側が受信した上記溶接電
流指令値・溶接電圧指令値が等しくならないという問題
点があった。
【0010】また、環境変化(特に温度)や経年変化に
よるアナログ系のドリフトの影響を受けるという問題点
もあった。
【0011】加えて、溶接電源103もしくはロボット
制御装置101が故障して交換した場合には同一機種で
あるにもかかわらず、それぞれのアナログ回路に若干の
個体差があるため、ロボット側の教示データがまったく
同一でも少なくとも一方を交換すると、溶接施工を実施
し条件出しと言う溶接施工確認調整を実施しなければな
らず、そのため即座にはロボット溶接システムの運転再
開ができないという間題点があった。
【0012】本発明は上記従来の問題点に鑑み、ロボッ
トと溶接電源とを使用した自動溶接ラインにおいて、ロ
ボット制御装置側と溶接電源側の相互にデジタルの通信
制御部を備え、デジタル量である溶接電流および溶接電
圧の指令値をロボット側から溶接電源側へデジタル通信
にてデジタル量で送信して、従来の様なアナログ系を介
在させることによる変換誤差を含まない溶接装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の溶接装置
は、ティーチングプレイバック式のロボットのロボット
制御装置と溶接電源の制御部とを組合せた溶接装置であ
って、ロボット制御装置および溶接電源の制御部は、各
々がデジタル制御式であるとともにデジタルの通信制御
部を有し、ロボット制御装置から溶接電源の制御部への
少なくとも溶接電流指令値を含む溶接条件指令の伝達
を、通信制御部を通してデジタル(離散)量により行う
ことを特徴とするものである。
【0014】請求項1記載の溶接装置によれば、溶接条
件指令をロボット制御装置から溶接電源の制御部へ通信
制御部を通してデジタル量で伝達することにより、アナ
ログ量との変換手段が不要となり、変換誤差を含まない
信号伝達が可能となり、アナログ系のドリフトの影響も
なく、装置交換に伴うアナログ回路の固体差の影響も受
けない。さらにアナログを介在させる送信とは異なりデ
ジタル通信を用いることにより送信時間が極端に短くな
るので情報伝達が速く機敏な溶接制御が行なえる。
【0015】請求項2記載の溶接装置は、請求項1にお
いて、溶接開始時に溶接施工速度の情報をデジタル量で
ロボット制御装置から溶接電源の制御部へ伝達するもの
である。
【0016】請求項2記載の溶接装置によれば、請求項
1と同様な効果のほか、3種の溶接条件指令に対応した
溶接制御を溶接電源で実施可能となり、個々のハードウ
ェアを用意する必要がなく、通信制御部をロボット制御
装置と溶接電源の両者に有するだけでよいため、非常に
拡張性に優れ、安価な商品のユーザ提供を実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
1、図2および図3を参照しながら説明する。図1にお
いて、ロボット制御装置本体1は教示用のTP(ティー
チペンダント)2を備え、通信線制御線Llで、溶接電
源3とは通信制御線L2でつながっている。オペレータ
はTP2を操作しながら、産業用ロボットの制御基準点
に配置されている溶接トーチ4を直接見ながら、ロボッ
ト本体5を微細に動かし、ロボットにさせたい仕事の順
に順序よく教示していく。オペレータは被溶接物である
ワーク6を母材7へ固定しておき、TP2を操作し溶接
トーチ4を溶接開始点である図2のa点へ移動させ、教
示位置データとその点が溶接開始点であること、また溶
接条件指令(図2の場合、溶接電流指令値200アンペ
ア(以下、Aと略す)、溶接電圧指令値24.0ボルト
(以下、Vと略す))、および溶接開始指令(アークオ
ン処理シーケンス)をTP2上の溶接登録キー(図示せ
ず)にてワンキー登録する。次に、溶接終了点である図
2のb点へ溶接トーチ4をロボット本体5により移動さ
せて、教示位置データとその点が溶接終了点であること
また、クレータ溶接条件指令(図2の場合、溶接電流指
令値160A、溶接電圧指令値21.5V)、および溶
接終了指令(アークオフシーケンス)をTP2上の溶接
終了キー(図示せず)にてワンキー登録する。
【0018】これらの教示されたプログラムはデータと
して図3のRAMllへティーチペンダント用インタフ
ェース9およびバスを通してCPU部10により処理、
格納され、またこのティーチングされたプログラムによ
り、図1の溶接システムが自動運転される。
【0019】溶接運転の内容としては、ロボット本体5
が溶接トーチ4をワーク6の所定溶接開始位置すなわち
図2のa点へ到達したら、ロボット制御装置本体1は溶
接電源3へ通信制御線L2を介して、予め記憶してある
本溶接条件(図2の場合、溶接電流指令値200A、溶
接電圧指令値24.0V)を直値でデジタル送信した後
に溶接開始指令を実行し、アークアンサが溶接電源3か
ら返信されたら、溶接トーチ4をワーク6の所定溶接経
路に従って、予め記憶してある溶接速度でアーク溶接を
実施していく。
【0020】その後、溶接トーチ4が溶接終了点すなわ
ち図2のb点に到達すると、予め記憶してあるクレータ
溶接条件(図2の場合、溶接電流指令値160A、溶接
電圧指令値21.5V)を直値でデジタル送信しロボッ
トを停止させて、クレータ処理の実行にともない溶接終
了指令を実行させ、その後、公知のスティックチェック
を実施し、消耗性電極(ワイヤ)8のワーク6への融着
がなければ次教示点へ移動する。
【0021】次に、本発明の第1の実施の形態について
図1から図3を用いて説明を加える。まず図3におい
て、ロボット制御装置本体1は外部より運転が起動され
ると、RAMllに記憶されている既ティーチングされ
たプログラムに従って、ロボット本体5を移動させて溶
接トーチ4をワーク6の所定溶接開始位置図2のa点へ
運ぶ。
【0022】次に、溶接トーチ4が溶接開始点に到達し
たらロボット本体5を停止させて、溶接条件指令を溶接
電源3との通信制御部15から通信制御線L2を介して
通信制御部16へ直値でデジタル伝送することで、デジ
タル回路部であるCPU部14が本溶接条件を直値で受
け取る。
【0023】データリンク層内での通信仕様を一部記す
と、 ボーレート 9600bps データビット 8bits パリテイ 偶数 ストップビット 2bits 通信方式 全二重 Xパラメータ なし である。
【0024】その他の詳細な通信プロトコルやデータフ
オーマットの仕様については割愛するが、溶接電流指令
値は、コード文字aとデータ1バイトによる溶接電流指
令値下位(255まで)と、コード文字bとデータ1バ
イトによる溶接電流指令値上位(256以上)との2バ
イトデータで、次に溶接電圧指令値は、コード文字cと
データ1バイトによる溶接電圧指令値下位(255ま
で)と、コード文字dとデータ1バイトによる溶接電圧
指令値上位(256以上)との2バイトデータで、次に
コード文字eとデータ1バイトによる溶接施工速度(2
55までを)を、それぞれ、ロボツト制御装置1側から
溶接電源3側にデータ送信している。
【0025】溶接電圧指令は指令値の10倍を、溶接施
工速度は教示速度の100倍を送信し、受信(溶接電
源)側でそれぞれ1/10、1/100倍の処理をして
いる。ここで、図2の場合、ロボット制御装置本体1よ
り溶接電源3へ予め記憶してある本溶接条件である溶接
電流指令値200Aは文字コードaとデータC8hと文
字コードbとデータ00hで、溶接電圧指令値24.0
Vは文字コードcとデータF0hと文字コードdとデー
タ00hという直値で、デジタル送信した後に溶接開始
指令がデジタル送信されると、溶接電源3において、C
PU部14が図示しない制御回路によりドライバ17を
駆動し溶接エネルギーが生成され溶接電源3の+出力L
3より消耗性電極(以下、ワイヤと略す。)8へ伝えら
れ、ワイヤは図1のワイヤ送給装置13にてワーク6へ
送給される。ワーク6は溶接電源3の−出力L4と接続
されていてワイヤ8がワーク6と、接触すると200
A、24.0V程度の電気エネルギーがワイヤ先端から
ワークへ流れることによりワイヤ8とワーク6の一部の
金属を溶かし始める。これがアーク溶接開始である.ア
ークがスタートすると溶接電源3は通信制御部16によ
り通信制御線L2を介してロボット制御装置本体1へア
ークアンサを返信する。このアークアンサを受け取る
と、ロボット制御装置本体1はロボット本体5を予め記
憶されている教示データに従い所定の溶接施工速度で移
動を開始させることで溶接トーチ4をワーク6の所定溶
接経路に沿わせ溶接を実施する。
【0026】溶接中、溶接電源3は溶接制御を行うべく
DCCT(ホール素子)18とA/Dコンバータ19に
より実溶接電流値をまた、ブリーダ抵抗20の両端の電
圧をA/Dコンバータ22を介して実溶接電圧値を入手
している。この入手したデータを格納しておき、サンプ
リング時間ごとに平均化して溶接制御を行う。
【0027】次に、溶接トーチ4が溶接終了点図2のb
点に到達するとロボット制御装置本体1は予め記憶して
いるクレータ溶接条件を溶接電源3へデジタル送信し、
次に溶接終了指令をデジタル送信し実行させた後、公知
のスティツクチェックを行わせる。ワイヤ8のワーク6
への融着がなければ次教示点へ移動する。
【0028】このように、第1の実施の形態によるアー
ク溶接ロボットシステムの溶接装置では、ロボット制御
装置本体1内も溶接電源3内も制御系はマイクロコンピ
ュータを主体とするデジタル回路であり、ロボットアー
ム(溶接トーチ)が溶接開始点に到達した時に、溶接条
件指令(溶接電流値・溶接電圧値)を、同様にロボット
アーム(溶接トーチ)が溶接終了点に到達した時に、ク
レータ溶接条件指令(溶接電流値・溶接電圧値)を、そ
れぞれ溶接電源に指令するティーチングプレイバック式
のアーク溶接ロボット制御装置本体1側と溶接電源3側
の両者にデジタルの通信制御部15、16を有し、溶接
条件指令をデジタル量で指令できる構成としているの
で、従来の様な溶接電源とのアナログインタフェースで
問題となっていたデジタル量である溶接電流・溶接電圧
指令値をロボット制御装置側からそれぞれアナログ電圧
指令へD/A変換して送り、溶接電源側では受け取った
それぞれのアナログ指令電圧をA/D変換しデジタル量
へと変換し溶接制御を実施する構成で、アナログ回路が
介在することによる変換誤差を含むためにロボット側が
送信した溶接電流指令値・溶接電圧指令値と溶接電源側
が受信した前記溶接電流指令値・溶接電圧指令値が等し
くならないという問題があったが、この問題が解決され
る。また、従来の様なアナログインタフェースで問題と
なっていた環境変化(特に温度)や経年変化によるドリ
フトの影響を受けるという問題点も無くなる。
【0029】しかも、溶接電源3もしくはロボット制御
装置本体1が故障して交換した場合に同一機種、同一教
示データであるにもかかわらず、それぞれのアナログ回
路に若干の個体差があるため、溶接施工を実施し条件出
しと言う溶接施工確認調整を実施しなければならず、そ
のため即座にはロボット溶接システムの運転再開ができ
ないという問題点があったが、この問題も解決すること
ができる。
【0030】また、第1の実施の形態は、ロボットと溶
接電源3とを使用した自動溶接ラインにおいて、ロボッ
ト制御装置本体1側と溶接電源3側の相互に(デジタ
ル)通信制御部15、16を備えデジタル量である溶接
電流・溶接電圧指令値をロボット側から溶接電源側へ
(デジタル)通信にてデジタル量で送信することで、従
来の様なアナログを介在させることによる変換誤差を含
まないという利点に加えて、従来のアナログ変換時間7
0〜80ミリ秒に対して、第1の実施の形態の場合のデ
ジタル通信時間は9〜10ミリ秒と遙に小さいため、ロ
ボット制御装置本体1側から溶接電源3側への情報伝達
が速く機敏な溶接制御を実施できるアーク溶接ロボット
システムを提供できるという効果も奏する。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態を図1か
ら図3を用いて説明する。図1の溶接システムが自動運
転されるが、溶接運転の内容としては、ロボット本体5
が溶接トーチ4をワーク6の所定溶接開始位置すなわち
図2のa点へ到達したらロボット制御装置本体1は溶接
電源3へ通信制御線L2を介して、予め記憶してある本
溶接条件(図2の場合、溶接電流指令値200A、溶接
電圧指令値24.0V)と加えて、溶接経路をロボット
が保持している溶接トーチ4のワイヤ8の先端(アーク
発生点)が移動する速度(図2の場合、溶接施工速度
0.8m/分)を、文字コードeとデータ50hという
直値で溶接電源側に送信し、次に、溶接開始指令をデジ
タル送信した後でアークアンサが溶接電源3から返信さ
れたら、溶接トーチ4をワーク6の所定溶接経路に従っ
て、予め記憶してある上記の溶接施工速度でアーク溶接
を実施していく。
【0032】その後、溶接トーチ4が溶接終了点図2の
b点に到達すると、予め記憶してあるクレータ溶接条件
(図2の場合、溶接電流指令値160A、溶接電圧指令
値21.5V)をデジタル送信しロボットを停止させ
て、クレータ処理の実行にともない溶接終了指令を実行
させ、その後、公知のスティツクチェックを実施し、消
耗性電極(ワイヤ)8のワーク6への融着がなければ次
教示点へロボット本体5を移動させる。
【0033】このように、第2の実施の形態において
は、上記のデジタル通信制御部15、16をロボット制
御装置本体1側と溶接電源3側の両者に有する構成に
て、ロボットアーム(溶接トーチ)が溶接開始点に到達
した時に、溶接条件指令(溶接電流値・溶接電圧値)と
ともに予め教示され、ロボット制御装置本体1のメモリ
に記憶保持されている溶接施工速度を溶接電源3側にデ
ジタル量でロボット制御装置本体1側から溶接電源3側
に送信することで上記3種の溶接条件指令(電流・電圧
・速度)に対応した溶接制御を溶接電源3側で実施可能
とするもので、従来の様に溶接電流、溶接電圧及び溶接
速度に対応した信号を出力する個々のハードウェアを逐
一、個別に用意する必要がないので、デジタル通信制御
部15、16をロボット制御装置本体1と溶接電源3の
制御部の両者に有するだけで拡張性に優れている。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の溶接装置によれば、溶接
条件指令をロボット制御装置から溶接電源の制御部へ通
信制御部を通してデジタル量で伝達することにより、ア
ナログ量との変換手段が不要となり、変換誤差を含まな
い信号伝達が可能となり、アナログ系のドリフトの影響
もなく、装置交換に伴うアナログ回路の固体差の影響も
受けない。さらにデジタル通信時間の方が所要時間が短
くなるので情報伝達が速く機敏な溶接制御が行なえる。
【0035】請求項2記載の溶接装置によれば、請求項
1と同様な効果のほか、3種の溶接条件指令に対応した
溶接制御を溶接電源で実施可能となり、個々のハードウ
ェアを用意する必要がなく、通信制御部をロボット制御
装置と溶接電源の両者に有するだけでよいため、非常に
拡張性に優れ、安価な商品のユーザ提供を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の溶接装置における溶接条
件のデジタル通信の全体のシステム構成図である。
【図2】一溶接工程を示す概略斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態の溶接装置における溶接条
件のデジタル通信の全体の回路ブロックの構成図であ
る。
【図4】従来の溶接条件の伝達のシステム構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ロボット制御装置本体 2 ティーチペンダント 3 溶接電源 4 溶接トーチ 5 ロボット本体 6 ワーク 14 溶接電源のCPU部 15、16 通信制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ティーチングプレイバック式のロボット
    のロボット制御装置と溶接電源の制御部とを組合せた溶
    接装置であって、前記ロボット制御装置および前記溶接
    電源の制御部は、各々がデジタル制御式であるとともに
    デジタルの通信制御部を有し、前記ロボット制御装置か
    ら前記溶接電源の制御部への少なくとも溶接電流指令値
    を含む溶接条件指令の伝達を、前記通信制御部を通して
    デジタル量により行うことを特徴とする溶接装置。
  2. 【請求項2】 溶接開始時に溶接施工速度の情報をデジ
    タル量でロボット制御装置から溶接電源の制御部へ伝達
    する請求項1記載の溶接装置。
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