JP2000116970A - 往復式電気かみそり - Google Patents

往復式電気かみそり

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JP2000116970A
JP2000116970A JP10294208A JP29420898A JP2000116970A JP 2000116970 A JP2000116970 A JP 2000116970A JP 10294208 A JP10294208 A JP 10294208A JP 29420898 A JP29420898 A JP 29420898A JP 2000116970 A JP2000116970 A JP 2000116970A
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friction
cassette
blade
friction member
force
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JP10294208A
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English (en)
Inventor
Takeshi Shiba
武志 柴
Harutaka Otsuka
陽孝 大塚
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌に対する追従性とソフトな肌当たりを確保
しながら、一定量以上のフロート量が発生したときに
は、肌を強く伸ばして、髭を外刃内に大きく絞り出すこ
とにより、より短く剃ることができ、且つフロート途中
で使用者が肌への押し付け力を認識でき、且つ構造が簡
素化できる電気かみそりを提供する。 【解決手段】 外刃8を有する外刃ヘッド10と、内刃
押上バネ9により外刃8に押し付けられて往復駆動する
内刃7とからなり、外刃ヘッド10をバネ力により上下
にフロートさせる往復式電気かみそりであって、外刃ヘ
ッド10の肌への押し付けによって外刃ヘッド10が下
方へ所定量変位した時に、外刃ヘッド10への押上力を
増加させる摩擦手段13を内カセット11と外カセット
12に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外刃ヘッドがフロ
ート自在に支持された往復式電気かみそりに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】以下の説明では、バネ力により本体に支
持された外刃ヘッドが上下動することをフロートと呼
び、また、その際、外刃ヘッドに上向きに加わる力をフ
ロート力と呼び、更に、外刃ヘッドが押さえ付けられて
初期位置から下方へ変位した量をフロート量と呼ぶこと
にする。
【0003】電気かみそりのフロート力は、フロート力
を柔らかくして肌への追従性とソフトな肌当たり感を得
るという性能と、また逆にフロート力を強くして肌への
押し付け力をしっかりと得ることにより肌を強く伸ばし
て髭を短く剃るという性能のバランスにより設定され
る。
【0004】その両方を両立させる手段として、内刃に
2種類のバネを直列に連結させて、内刃押上力を段階的
に変化させるようにし、フロート量が小さい時には弱い
フロート力で、途中からは強いフロート力を発揮させる
構造としたものが知られている。しかしながら、この構
造では内刃押上バネの押上力のみで外刃ヘッドを押し上
げるために、フロート力の変化が内刃押上バネの押上力
の変化となり、外刃に対する内刃の摺動抵抗が大きくな
り、内刃の温度上昇や過負荷を招く(特に電池駆動式で
は使用時間が短くなる)という問題がある。また、この
構造を外刃に対して応用した場合には、外刃ヘッドの両
端に複数のバネを設けることになり、構造が複雑になり
すぎて、コスト、スペースの面で大きな問題が発生す
る。
【0005】また、他の従来例として、フロート可能で
且つフロート力が途中で増加する例として、特開平7−
194858号公報に記載されているものが提案されて
いる。この例は本体からの内刃押上力と内カセットに設
けられたE字状アームのバネ力が、フロート領域全体で
バネ力として作用し、それに途中から付加するバネ力と
して、内カセットの下端に設けられた弾性部材を作用さ
せる構造のものである。この構造では強いフロート力を
発生させる部材を内カセット側に設けているために、内
刃押上力の増加を小さくして負荷増も小さく抑えられる
という特徴を有している。しかし、途中から付加される
バネ力は構造上、スペースに制約があるために小さな力
しか発生しないだけでなく、常に0からバネ力が発生す
るために、フロート力がスムーズに変化し、使用者が途
中からのバネ力の作用の発生を認識できないために、必
要以上に肌に刃ヘッドを押し付けてしまい、肌を傷めて
しまうという問題を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みてなされたものであり、肌に対する追従性とソフト
な肌当たりを確保しながら、一定量以上のフロート量が
発生したときには、肌を強く伸ばして、髭を外刃内へ大
きく絞り出すことにより、より短く剃ることができ、且
つフロート途中で使用者が肌への押し付け力を認識で
き、且つ構造が簡素化できる電気かみそりを提供するに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して本発
明の目的を達成するために、外刃8を有する外刃ヘッド
10と、内刃押上バネ9により外刃8に押し付けられて
往復駆動する内刃7とを備え、外刃ヘッド10をバネ力
により上下にフロートさせる往復式電気かみそりであっ
て、外刃ヘッド10の肌への押し付けによって外刃ヘッ
ド10が下方へ所定量変位した時に、外刃ヘッド10へ
の押上力を増加させる摩擦手段13を内カセット11と
外カセット12に設けて成るものである。このように外
刃8を有する外刃ヘッド10と、内刃押上バネ9により
外刃8に押し付けられて往復駆動する内刃7とを備え、
外刃ヘッド10をバネ力により上下にフロートさせる往
復式電気かみそりであって、外刃ヘッド10の肌への押
し付けによって外刃ヘッド10が下方へ所定量変位した
時に、外刃ヘッド10への押上力を増加させる摩擦手段
13を内カセット11と外カセット12に設けて成る構
成とすることで、肌に対する追従性とソフトな肌当たり
を確保しながら、一定量以上のフロート量が発生したと
きには、所定の摩擦力が加わるので、フロート力を段階
的に変化させると共に、強いフロート力を発生させるこ
とができる。
【0008】また、内カセット11に設ける摩擦手段を
板バネ19に摩擦部材を取り付けて構成するとよい。こ
のように内カセット11に設ける摩擦手段13を板バネ
19に摩擦部材を取り付けて構成することで、内カセッ
ト11に設けた摩擦部材が一定の弾性力を以って、外カ
セット12に設けた摩擦手段13と接触するので、摩擦
手段13を構成する部品の寸法等による影響が少なく、
摩擦力を安定して発生させることができる。
【0009】また、内カセット11に設ける摩擦手段と
して内カセット11とバネ部20と摩擦部材とを一体化
させて設けるとよい。このように内カセット11に設け
る摩擦手段として内カセット11とバネ部20と摩擦部
材とを一体化させて設けることで、部品点数を減らすこ
とができる。
【0010】また、摩擦部材の材質をゴムとするとよ
い。このように摩擦部材をゴムとすることで、ゴムの摩
擦係数がプラスチックと比べて大きく、また弾性を有し
ているために摩擦発生時に摩擦力によるフロート力がよ
りスムーズに加わる。
【0011】また、外カセット12に摩擦手段13とし
て設けた摩擦部材22を内刃摺動方向に移動可能とし、
該摩擦部材22の、内カセット11に摩擦手段13とし
て設けた摩擦部材と当接する摩擦面22aを内刃摺動方
向にテーパ状に傾斜させるとよい。このように外カセッ
ト12に設けた摩擦部材22を内刃摺動方向に移動可能
とし、該摩擦部材22の、内カセット11に設けた摩擦
部材と当接する摩擦面22aを内刃摺動方向にテーパ状
に傾斜させることで、使用者の好みに応じて外カセット
12に設けた摩擦部材22を内刃摺動方向に移動させ
て、内カセット11に設けた摩擦部材と当接する摩擦面
22aの厚さを任意に変えることができるので、内カセ
ット11と外カセット12の摩擦部材間に発生する接触
圧を変化させることができ、その結果、摩擦部材間に発
生する摩擦力を変化させることができる。
【0012】また、外カセット12に摩擦手段13とし
て設けた摩擦部材24を内刃摺動方向に移動可能とし、
該摩擦部材24の、内カセット11に摩擦手段13とし
て設けた摩擦部材と当接する摩擦面24aの上縁24c
を内刃摺動方向にテーパ状に傾斜させるとよい。このよ
うに外カセット12に設けた摩擦部材24を内刃摺動方
向に移動可能とし、該摩擦部材24の、内カセット11
に設けた摩擦部材と当接する摩擦面24aの上縁24c
を内刃摺動方向にテーパ状に傾斜させることで、使用者
の好みに応じて外カセット12に設けた摩擦部材24を
内刃摺動方向に移動させて、内カセット11に設けた摩
擦部材と当接する摩擦面24aの上縁24cの高さを任
意に変えることができるので、内カセット11と外カセ
ット12の摩擦部材が互いに当接する位置を変化させる
ことができる。
【0013】また、内カセット11に摩擦手段13とし
て設けた摩擦部材の厚みをフロートする方向の上方へ行
くほど厚くするとよい。このように内カセット11に設
けた摩擦部材の厚みをフロートする方向の上方へ行くほ
ど厚くすることで、内カセット11と外カセット12の
摩擦部材間に発生する摩擦力の大きさをフロート量に比
例して大きくすることができる。
【0014】また、外刃ヘッド10をフロートさせるた
めのバネ付勢された押上部材26に摩擦部31を設け、
該摩擦部31をカバー部材28で覆うと共に、カバー部
材28の内側に該摩擦部31と摩擦接触する摩擦部材3
0を設けて成る構成とするとよい。このように外刃ヘッ
ド10をフロートさせるためのバネ付勢された押上部材
26に摩擦部31を設け、該摩擦部31をカバー部材2
8で覆うと共に、カバー部材28の内側に該摩擦部31
と摩擦接触する摩擦部材30を設けて成る構成とするこ
とで、摩擦部31と摩擦部材30から成る摩擦手段13
をカバー部材28で覆うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
図1乃至図5に基づいて説明する。本実施例に用いられ
る往復式電気かみそりは、図3,4に示すように、本体
1のハウジング5内にモーター2、電池部3、スイッチ
部4等が収納されると共に、モーター2の出力軸2aに
は、偏芯軸(図示せず)と、この偏芯軸の回転を往復運
動に変換する1対の駆動子6,6とが連結されており、
本体1の上面に突出した各駆動子6,6の上部に内刃
7,7が連結されている。この内刃7には、駆動子6内
に取り付けられた圧縮コイルバネから成る内刃押上バネ
9による押上力が常に作用しており、この内刃押上バネ
9により内刃7は常に上方へとバネ付勢されている。
【0016】一方、各外刃ヘッド10は、金属薄板状の
ネット刃がかまぼこ状に湾曲して内カセット11に張設
保持される外刃8と、この外刃8を保持する内カセット
11とで構成されている。内カセット11には、図1に
示すように、その両端に外カセット12に連結するため
の突起部14が設けられ、外カセット12には突起部1
4と嵌合するガイド溝15が設けてある。そして、内カ
セット11の両端の突起部14が外カセット12のガイ
ド溝15と嵌合し、その中を突起部14が上下すること
により、内カセット11は外カセット12に対してスラ
イド自在となる。このように内カセット11をスライド
自在に取り付けた外カセット12は外カセット収納ケー
ス32に収められ、外カセット収納ケース32を介して
本体1に取り付けられる。尚、内カセット11は内刃押
上バネ9のバネ力により、内刃7及び外刃8を介して上
方へと付勢されている。
【0017】内カセット11の外壁11aの下方と外カ
セット12の内壁12aの下方には摩擦手段13として
それぞれ摩擦突起部16,17が設けられている。摩擦
突起部16,17は台形状の突起であり、各々の摩擦面
16a,17aは内カセット11がフロートする方向に
対して平行な面となっている。そして、図2(a)に示
すように内カセット11がフロートの上端位置では摩擦
突起部16,17は上下に離れているが、フロートによ
り内カセット11が下に移動することにより、摩擦突起
部16,17は接触するようになり、図2(b)のよう
になる。このときのフロート量とフロート力の関係を図
5に示す。図5(a)で示す内刃押上バネ9によるバネ
力Sと摩擦突起部16,17で発生する摩擦力Pの合力
が図5(b)で示す全体のフロート力Fになる。これに
より、肌に対する追従性とソフトな肌当たりを確保しな
がら、一定量以上のフロート量が発生したときには、フ
ロート力に所定の摩擦力が加わるので、フロート力を段
階的に変化させると共に、強いフロート力を発生させる
ことができる。即ち、これはフロート量が大きい領域で
外刃ヘッドの肌に押し付ける力を大きくすることで、肌
を強く伸ばして、髭を外刃内へ大きく絞り出すことによ
り、より短く剃ることができると共に、フロート途中で
使用者が肌に押し付ける力の程度を認識することができ
るようになり、異常に強い押し付けを防止できるため
に、必要以上の押し付けによる肌へのダメージをなくす
ことができる。
【0018】他の例を図6に示す。この例では内カセッ
ト11側の摩擦突起部18が内カセット11とは別部材
で構成され、この摩擦突起部18を保持する部分を金属
の板バネ19とし、この摩擦突起部18と板バネとで内
カセット11に設ける摩擦手段13を構成している。板
バネ19は外刃8と共にヒートシールで内カセット11
に取り付けられる。この構造により、摩擦突起部18は
内刃摺動方向と直交する水平方向に撓むことができ、且
つ板バネ19による弾性力が常に安定して摩擦面に発生
するために、部品寸法等による影響が少なく、摩擦力を
安定して発生させることができる。
【0019】また、摩擦突起部17,18の材質はゴム
であることが望ましい。このように摩擦突起部17,1
8をゴムとすることで、ゴムの摩擦係数がプラスチック
と比べて大きく、また弾性を有しているために、摩擦突
起部17と摩擦突起部18とが接触する際に両者間に滑
りがなく、即座に摩擦抵抗が発生するので、摩擦力によ
るフロート力がよりスムーズに加わり、外刃ヘッド10
への肌当たりを良くすることができる。
【0020】図7の例は、内カセット11の外壁11a
にバネ部20と摩擦突起部21を一体化して設け、この
バネ部20と摩擦突起部21とで内カセット11に設け
る摩擦手段13を構成したものである。このように、摩
擦突起部21とバネ部20とを内カセット11に一体化
して設けることにより、部品点数を減らすことができ、
構造を簡素化すると共にコストを低減化することができ
る。
【0021】また、図8に示す例は、外カセット12に
摩擦手段13として摩擦部材22を内刃摺動方向にスラ
イド自在に取り付けたものである。即ち、この構造は摩
擦面22aを内刃摺動方向にテーパ状に傾斜させたもの
をスライドハンドル取付部22bの両側に設けて成る摩
擦部材22を、スライドハンドル23と共に外カセット
12の側壁12bを挟み込むようにして取り付けて成る
ものであり、スライドハンドル23は内刃摺動方向に移
動可能となっており、それに伴い摩擦部材22も内刃摺
動方向に移動する。これにより、摩擦面22aの位置は
内刃摺動方向に移動することになり、内カセット11に
摩擦手段13として設けた摩擦部材21と接触する摩擦
面22aの厚さを可変にすることができる。そして、摩
擦部材22と内カセット11の摩擦突起部21との接触
圧は、内カセット11のバネ部20の力が変化すること
により変化するものであり、摩擦力は接触圧に摩擦係数
を乗じたものであるので、図10(a)のように外刃ヘ
ッド10が下方へフロートした時に発生する摩擦力も変
化させることができる。即ち、内カセット11に設けた
摩擦突起部21と接触する摩擦部材22の摩擦面22a
の厚さを可変にすることで、内カセット11の摩擦突起
部21に対する外カセット12の摩擦部材22の接触圧
を任意の大きさに変化させることができるので、内カセ
ット11の摩擦突起部21と外カセット12の摩擦部材
22間に発生する摩擦力の大きさを任意に変化させるこ
とができる。このように使用者の好みに応じて途中で変
化するフロート力の大きさを調整できるので、多様な使
用者の剃り仕様に対応できるようになる。
【0022】図9に示す例は外カセット12に摩擦手段
13として設けた摩擦部材24を内刃摺動方向に移動可
能とし、摩擦部材24の、内カセット11に設けた摩擦
突起部21と当接する摩擦面24aの上縁24cを内刃
摺動方向にテーパ状に傾斜させたものである。即ち、こ
の構造は前記の例と同じく、摩擦面24aの上縁24c
を内刃摺動方向にテーパ状に傾斜させてスライドハンド
ル取付部24bの両側に設けた摩擦部材24をスライド
ハンドル23と共に外カセット12の側壁12bを挟み
込むようにして取り付けて成るものである。この例では
外カセット12の摩擦部材24の摩擦面24aの上縁2
4cを上下方向にテーパにしているために、スライドハ
ンドル23を内刃摺動方向に動作させることにより、内
カセット11の摩擦突起部21と外カセット12の摩擦
部材24とが接触を始める位置を変化させることができ
るので、図10(b)のようにフロート力の変化点を任
意の位置に変化させることができるようにするものであ
る。このように外カセット12に設けた摩擦部材24を
内刃摺動方向に移動させて、内カセット11に設けた摩
擦突起部21と当接する摩擦面24aの上縁24cの高
さを任意に変えることができることにより、使用者の好
みに応じてフロート力が大きくなる位置を調整すること
ができるので、多様な使用者の剃り仕様に対応できるよ
うになる。
【0023】図11に示す例は、内カセット11に摩擦
手段13として設けた摩擦突起部25の厚みをフロート
する方向の上方へ行くほど厚くしたものである。即ち、
摩擦突起部25の摩擦を発生させる摩擦面25aを上下
方向にテーパ状にすることにより、内カセット11の摩
擦突起部25が外カセット12の摩擦手段13として設
けられた摩擦突起部17に深く当接するほど摩擦力を増
加させるようにしたものである。この構造は内カセット
11の外壁11aに設けた摩擦突起部25が外カセット
15の摩擦部材18と接触するときに、フロート量が小
さい時は内カセット11のバネ部20のバネ力が弱いた
めに、摩擦力が小さく、フロート量が大きくなるとバネ
部20のバネ力が大きくなり、摩擦面25aとの接触圧
が高まる。このようにすることにより、図12のように
摩擦力をフロート量に対して変化させることができるの
で、摩擦力発生点でのフロート力段差を小さくできると
共に、フロート量が大きな領域でのフロート力を大きく
することができ、ゴツゴツした肌当たりを小さくして、
外刃ヘッドと肌との接触圧を大きくすることが可能とな
る。
【0024】図13,14の例では、押上部材26が各
外刃ヘッド10の両端に位置する箇所に4個設けられて
おり、押上部材26は押上バネ27により上方向に付勢
されている。押上部材26は上からカバー部材28をネ
ジ29により本体1に取り付けることによりカバーさ
れ、押上部材26の上部はカバー部材28の上部開口2
8aから突出させてある。押上部材26の中央部に設け
られたフランジ部26aは上方向の抜け止めをなしてい
ると共に、カバー部材28の内側に設けられた摩擦部材
30との間に摩擦力を発生させるための摩擦部31でも
あり、摩擦部材30と摩擦部31とで摩擦手段13が構
成されている。この状態で押上部材26は常に内カセッ
ト11の下端を押し上げることになり、また、一定量以
上のフロート量が発生した時に摩擦部材30と摩擦部3
1が接触して摩擦力が発生し、内カセット11のフロー
ト力を変化させるものである。このような構造にするこ
とにより、押圧部材26の摩擦部31と摩擦部材30を
カバー部材28で覆うことができ、摩擦手段13の摩擦
面への髭屑や石鹸の付着による摩擦力の変動をなくすこ
とができるものである。
【0025】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、外刃を有する外刃ヘッドと、内刃押上バネにより外
刃に押し付けられて往復駆動する内刃とを備え、外刃ヘ
ッドをバネ力により上下にフロートさせる往復式電気か
みそりであって、外刃ヘッドの肌への押し付けによって
外刃ヘッドが下方へ所定量変位した時に、外刃ヘッドへ
の押上力を増加させる摩擦手段を内カセットと外カセッ
トに設けて成ることで、肌に対する追従性とソフトな肌
当たりを確保しながら、一定量以上のフロートが発生し
たときには、所定の摩擦力が加わるので、フロート力を
段階的に変化させると共に、強いフロート力を発生させ
ることができ、これにより、肌を強く伸ばして、髭を大
きく絞り出すことにより、より短く剃ることができ、且
つフロート途中で使用者が肌への押し付け力を認識でき
るようになる。また、構造も簡素化できる。
【0026】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明の効果に加えて、内カセットに設ける摩擦手
段を板バネに摩擦部材を取り付けて構成することで、内
カセットに設けた摩擦部材が一定の弾性力を以って、外
カセットに設けた摩擦部材と接触するので、摩擦手段を
構成する部品の寸法等による影響が少なく、摩擦力を安
定して発生させることができる。
【0027】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
又は2のいずれかに記載の発明の効果に加えて、内カセ
ットに設ける摩擦手段として内カセットにバネ部と摩擦
部材とを一体化させて設けることで、部品点数を減らす
ことができ、コストを低減することができる。
【0028】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、摩擦部
材の材質をゴムとすることで、ゴムの摩擦係数がプラス
チックと比べて大きく、また弾性を有しているために摩
擦発生時に摩擦力によるフロート力がよりスムーズに加
わり、外刃ヘッドへの肌当たりを良くすることができ
る。
【0029】請求項5記載の発明にあっては、請求項1
乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、外カセ
ットに摩擦手段として設けた摩擦部材を内刃摺動方向に
移動可能とし、該摩擦部材の、内カセットに摩擦手段と
して設けた摩擦部材と当接する摩擦面を内刃摺動方向に
テーパ状に傾斜させることで、使用者の好みに応じて外
カセットに設けた摩擦部材を内刃摺動方向に移動させ
て、内カセットに設けた摩擦部材と当接する摩擦面の厚
さを任意に変えることができるので、内カセットと外カ
セットの摩擦部材間に発生する接触圧を変化させること
ができ、その結果、摩擦部材間に発生する摩擦力の大き
さを変化させることができる。そして、使用者の好みに
応じて途中で変化するフロート力の大きさを調整できる
ので、多様な使用者の剃り仕様に対応できるようにな
る。
【0030】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の
いずれかに記載の発明の効果に加えて、外カセットに摩
擦手段として設けた摩擦部材を内刃摺動方向に移動可能
とし、該摩擦部材の、内カセットに摩擦手段13として
設けた摩擦部材と当接する摩擦面の上縁を内刃摺動方向
にテーパ状に傾斜させることで、使用者の好みに応じて
外カセットに設けた摩擦部材を内刃摺動方向に移動させ
て、内カセットに設けた摩擦部材と当接する摩擦面の上
縁の高さを任意に変えることができるので、内カセット
と外カセットの摩擦部材が互いに当接する位置を変化さ
せることができる。そして、使用者の好みに応じて途中
で変化するフロート力が大きくなる位置を調整できるの
で、多様な使用者の剃り仕様に対応できるようになる。
【0031】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれかに記載の発明の効果に加えて、内カセットに摩
擦手段として設けた摩擦部材の厚みをフロートする方向
の上方へ行くほど厚くすることで、摩擦部材間に発生す
る摩擦力の大きさをフロート量に比例して大きくするこ
とができるために、摩擦力発生点でのフロート力段差を
小さくできると共に、フロート量が大きな領域でのフロ
ート力を大きくすることができ、ゴツゴツした肌当たり
を小さくして、外刃ヘッドと肌との接触圧を大きくする
ことが可能となる。
【0032】請求項8記載の発明は、外刃ヘッドをフロ
ートさせるためのバネ付勢された押上部材に摩擦部を設
け、該摩擦部をカバー部材で覆うと共に、カバー部材の
内側に該摩擦部と摩擦接触する摩擦部材を設けて成る構
成とすることで、摩擦部と摩擦部材から成る摩擦手段を
カバー部材で覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例の刃部の分解斜視図で
ある。
【図2】(a),(b)は同上の刃部の縦断面図での動
作説明図である。
【図3】同上の往復式電気かみそりの縦断面図である。
【図4】同上の本体と内刃の分解斜視図である。
【図5】(a),(b)は同上のフロート量とフロート
力を示すグラフである。
【図6】同上の他の例の刃部の分解斜視図である。
【図7】同上の更に他の例の刃部の分解斜視図である。
【図8】同上の更に他の例の刃部の分解斜視図である。
【図9】同上の更に他の例の刃部の分解斜視図である。
【図10】図8,図9の例でのフロート量とフロート力
の関係を示すグラフである。
【図11】(a),(b)は同上の更に他の例の刃部の
縦断面図での動作説明図である。
【図12】図11の例のフロート量とフロート力の関係
を示すグラフである。
【図13】同上の更に他の例での本体と内刃の分解斜視
図である。
【図14】同上の刃部の縦断面図である。
【符号の説明】
7 内刃 8 外刃 9 内刃押上バネ 10 外刃ヘッド 11 内カセット 12 外カセット 13 摩擦手段 19 板バネ 20 バネ部 22 摩擦部材 22a 摩擦面 24 摩擦部材 24a 摩擦面 24c 上縁 30 摩擦部材 31 摩擦部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外刃を有する外刃ヘッドと、内刃押上バ
    ネにより外刃に押し付けられて往復駆動する内刃とを備
    え、外刃ヘッドをバネ力により上下にフロートさせる往
    復式電気かみそりであって、外刃ヘッドの肌への押し付
    けによって外刃ヘッドが下方へ所定量変位した時に、外
    刃ヘッドへの押上力を増加させる摩擦手段を内カセット
    と外カセットに設けて成ることを特徴とする往復式電気
    かみそり。
  2. 【請求項2】 内カセットに設ける摩擦手段を板バネに
    摩擦部材を取り付けて構成したことを特徴とする請求項
    1記載の往復式電気かみそり。
  3. 【請求項3】 内カセットに設ける摩擦手段として内カ
    セットにバネ部と摩擦部材とを一体化させて設けること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の往復式電気か
    みそり。
  4. 【請求項4】 摩擦部材の材質をゴムとしたことを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の往復式電気か
    みそり。
  5. 【請求項5】 外カセットに摩擦手段として設けた摩擦
    部材を内刃摺動方向に移動可能とし、該摩擦部材の、内
    カセットに摩擦手段として設けた摩擦部材と当接する摩
    擦面を内刃摺動方向にテーパ状に傾斜させたことを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の往復式電気か
    みそり。
  6. 【請求項6】 外カセットに摩擦手段として設けた摩擦
    部材を内刃摺動方向に移動可能とし、該摩擦部材の、内
    カセットに摩擦手段として設けた摩擦部材と当接する摩
    擦面の上縁を内刃摺動方向にテーパ状に傾斜させたこと
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の往復式
    電気かみそり。
  7. 【請求項7】 内カセットに摩擦手段として設けた摩擦
    部材の厚みをフロートする方向の上方へ行くほど厚くし
    たことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
    往復式電気かみそり。
  8. 【請求項8】 外刃ヘッドをフロートさせるためのバネ
    付勢された押上部材に摩擦部を設け、該摩擦部をカバー
    部材で覆うと共に、カバー部材の内側に該摩擦部と摩擦
    接触する摩擦部材を設けて成ることを特徴とする往復式
    電気かみそり。
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