JP2000116581A - 電気掃除機用ホース - Google Patents

電気掃除機用ホース

Info

Publication number
JP2000116581A
JP2000116581A JP10309456A JP30945698A JP2000116581A JP 2000116581 A JP2000116581 A JP 2000116581A JP 10309456 A JP10309456 A JP 10309456A JP 30945698 A JP30945698 A JP 30945698A JP 2000116581 A JP2000116581 A JP 2000116581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hose
hollow spiral
peripheral surface
pipe
spiral ridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10309456A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Nagayoshi
昭夫 永吉
Seiji Nagayoshi
清治 永吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UC SANGYO KK
Original Assignee
UC SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UC SANGYO KK filed Critical UC SANGYO KK
Priority to JP10309456A priority Critical patent/JP2000116581A/ja
Publication of JP2000116581A publication Critical patent/JP2000116581A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Vacuum Cleaner (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性に優れ且つ耐引張力を有すると共に屈
曲させても管壁内に層間剥離が生じる虞れのない軟質合
成樹脂製の電気掃除機用ホースを提供する。 【解決手段】 軟質合成樹脂製の内層管の外周面に通電
用金属線を内装してなる中空螺旋突条を一体に固着する
と共に中空螺旋突条を含めて内層管の外周全面に軟質合
成樹脂製の外層管を層着してなる電気掃除機用ホースに
おいて、内層管の外周面にホースに耐引張力を付与する
複数本の第一補強線材を長さ方向に平行に添設している
と共にこの第一補強線材を中空螺旋突条部間の中間部外
周面に螺旋状に巻着した第二補強線材によって内層管に
押え付けた構造としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可撓性に優れた軟質
合成樹脂製の電気掃除機用ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、軟質合成樹脂製の掃除機用ホ
ースとしては、図8、図9に示すように、内層管21の外
周面に手元スイッチ用やパワーブラシ駆動用の通電用金
属線22を螺旋状に巻着していると共にこの金属線22を押
さえるようにして一定厚みの中間管壁層23を全長に亘っ
て層着し、さらに、ホースに引張強度を付与するために
複数本の引張強度の大きい糸状物からなる補強線材24を
上記螺旋状に巻装した金属線22上に交差させて周方向に
所定間隔毎にこの中間管壁層23上の全長に添設し、中間
管壁層23に一定厚みの外層管25を一体に層着して上記補
強線材24を管壁内に埋設してなる構造のものが知られて
いる。
【0003】このようなホースを製造するには、まず、
一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を回
転成形軸上に先に巻回した帯状材部分の側端部に次に巻
回する帯状材部分の対向側端部をオーバラップ、即ち、
その一部を重合、融着させながら螺旋状に巻回すること
によって内層管21を形成し、この内層管21上に通電用金
属線22を螺旋状に巻装すると共に該金属線22上に一定幅
を有する半溶融状態の合成樹脂製帯状材を上記同様にそ
の一部を重合させながら螺旋状に巻回して内層管21と一
体に融着した中間管壁層23を形成し、さらに、この中間
管壁層23上に管の周方向に一定間隔毎に引き揃えた複数
本の補強線材24を全長に亘って添設し、引き続いて一定
幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材をその一
部を重合させながら螺旋状に巻回することによって中間
管壁層23と一体に融着した外層管25を形成している。
【0004】そして、外層管24の厚みを全長に亘って均
一に形成することにより、螺旋状に巻装した通電用金属
線22を被覆している外層管24の部分を山部25に、長さ方
向に隣接する通電用金属線22、22間を被覆している外層
管24の部分を均一な厚みを有する外周面が平坦な谷部26
に形成して、上記山部25を節とし谷部26を介して撓み性
を発揮させるように構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな掃除機用ホースによれば、内層管21と外層管25との
間に中間管壁層23が設けられているために、ホースに撓
み性を発揮させるための重要な構成要素である谷部26の
厚みがこの中間管壁層23の存在により厚くなって屈曲に
対する抵抗力が増大し、そのため、良好な可撓性、屈曲
性を付与することができず、その上、ホースを屈曲させ
た時に、圧縮力を受ける内側の管壁部においては隣接す
る山部27、27を節としてこの山部27、27間の谷部26が座
屈することにより圧縮力を吸収しながら屈曲するが、該
谷部26の厚みが山部27、27間の全長に亘って略一定に形
成されているために、その座屈方向が定まらず、図10に
示すように、或る谷部分においては外側に、別な谷部分
においては内側に屈折してホースの柔軟な屈曲性が損な
われて均一且つ円滑な屈曲を行わせることができないと
いう問題点がある。
【0006】さらに、ホースの製造時において、内管層
21上に中間管壁層23を介して複数本の補強線材24を配設
する場合、これらの補強線材24にテンションが掛かって
螺旋状に巻回している通電用金属線22、22間に架設され
た状態、即ち、中間管壁層23の平坦な谷部から浮き上が
った状態となり、そのため、外層管25を形成するための
半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を中間管壁層23の谷
部上に融着させる時に該補強線材24が邪魔をして確実な
融着、一体化を行うことができなくなり、均質な製品が
得られないという問題点があった。
【0007】また、ホースを屈曲させると、ホースの中
心線に対して凸弧状に屈曲する外側の管壁には引張応力
が発生して該管壁側に埋設している補強線材24が緊張し
て中間管壁層23から浮き上がろうとし、その緊張力によ
って外層管25が内層管21側から剥離してホースに必要な
強度を維持し得なくなると共にホースが損傷して使用に
供することができなくなるという問題点があった。
【0008】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは全長に亘って優れ
た可撓性と均一で且つ円滑な屈曲性を発揮し得ると共に
層間剥離などが生じることなく長期間に亘っての使用に
耐えることができる電気掃除機用ホースを提供するにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1に係る電気掃除機用ホースは、一定
厚みを有する内層管の外周面に中空螺旋突条を一体に形
成してこの中空螺旋突条内に通電用金属線を内装してい
ると共に中空螺旋突条上を含む上記内層管の外周面全面
に一定厚みの外層管を一体に層着してなる軟質合成樹脂
製の電気掃除機用ホースにおいて、内層管と外層管との
間に上記中空螺旋突条に交差させて管の長さ方向に平行
な複数本の第一補強線材を介在させていると共に、上記
中空螺旋突条間の中間部分に上記複数本の第一補強線材
上から該第一補強線材に交差させて第二補強線材を螺旋
状に巻着してあり、この第二補強線材によって第一補強
線材を内層管の外周面上に押接、固定させた構造として
いる。
【0010】上記請求項1に記載の電気掃除機用ホース
において、請求項2に係る発明は、内層管の外周面に一
定幅を有する合成樹脂製帯状材を一定のピッチ間隔を存
して通電用金属線を被覆するように螺旋状に巻着するこ
とにより中空螺旋突条を形成し、この中空螺旋突条上に
層着した外層管部分によって山部を、内層管に層着した
外層管部分によって緩やかな凹円弧状の谷部を形成して
いることを特徴とするものであり、請求項3に係る発明
は、上記山部に耐摩耗層を設けていることを特徴として
いる。
【0011】
【作用及び効果】内層管の外周面に突設している隣接す
る中空螺旋突条部間に架設するようにして管の長さ方向
に平行に配設された複数本の第一補強線材は、中空螺旋
突条部間の中間部分に螺旋状に巻着した第二補強線材に
よって内層管上に押し付けられた状態で固定しているの
で、ホースの製造時においてはこれらの第一、第二補強
線材上に外層管形成用軟質合成樹脂製帯状材を螺旋状に
巻回しても第一補強線材はその巻回の邪魔になることな
く内層管の外周面に全長に亘って外層管形成用軟質合成
樹脂製帯状材を融着、一体化させて均一な製品を効率的
に製造することができるものである。
【0012】また、ホースを長さ方向に引張った場合に
は全ての第一補強線材にその引張力が作用すると共に、
ホースを屈曲させた場合にはその屈曲部の外側に位置す
る第一補強線材に緊張力が発生していずれの場合も第一
補強線材が内層管から浮き上がろうとするが、この第一
補強線材は第二補強線材によって内層管上に締め付けら
れて固定されているので浮き上がりが生じるのを強固に
抑制することができ、従って、内層管と外層管との間に
層間剥離が生じるのを確実に防止することができて長期
の使用にもかかわらず、常に所定の強度と良好な可撓性
を発揮することができる。
【0013】さらに、ホースを屈曲させた際には、上述
したようにその屈曲部の外側に位置するホースの長さ方
向に配設した第一補強線材に緊張力が作用して該第一補
強線材上に交差している螺旋方向に巻装した第二補強線
材との交差部にその緊張力が押し上げ方向の力として働
き、この押し上げ力によって交差部に第二補強線材に引
張力が発生してホースの内側に連続している該第二補強
線材部分により管壁が内側に強制的に引き寄せられ、そ
のため、ホースを容易に且つ円滑に屈曲させることがで
きる。その上、谷部は内層管の外周面に外層管を直接、
一体に層着することによって形成されているので、谷部
の管壁が薄肉となってホースの可撓性、屈曲性が一層良
好となる。
【0014】このように、第一補強線材上に交差して螺
旋状に巻着した第二補強線材によりホースの可撓性を向
上させることができるので、内管層を柔軟性の高い柔ら
かい合成樹脂材により形成する一方、外管層を内管層よ
りも硬度の高い合成樹脂材によって形成しても所望の可
撓性を有するホースを提供でき、従って、硬度の高い外
管層により優れた耐磨耗性を発揮させて擦接による損傷
が生じ難い長期の使用に耐えることができるホースを得
ることができる。
【0015】また、請求項2に係る発明によれば、中空
螺旋突条を内層管とは別な一定幅を有する合成樹脂製帯
状材を一定のピッチ間隔を存して通電用金属線を被覆す
るように螺旋状に巻着することにより形成しているの
で、山部が高くなると共に谷部が山部から緩やかに凹円
弧状に湾曲した形状となってホースを屈曲させた時に、
ホースの内側の管壁がその湾曲方向に、即ち、ホースの
中心に向かう方向に自動的に屈折して一層円滑で且つ優
れた可撓性を発揮することができる。
【0016】さらに、請求項3に係る発明によれば、山
部に耐摩耗層を設けているので、他物との擦接により最
も損耗を受けやすい山部の耐磨耗強度を大きくすること
ができ、長期間の使用に耐えるホースを提供できるもの
である。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を図面に基づいて詳述すると、図1は管壁を段階的に
切欠いた軟質合成樹脂製電気掃除機用ホースの一部の外
観を示すものであって、内周面が全長に亘って一定径の
平坦面1aに形成された内層管1の外周面に中空螺旋突条
2を長さ方向に一定のピッチでもって螺旋状に巻着して
いると共にこの中空螺旋突条2内に手元スイッチ用やパ
ワーブラシ駆動用の通電用金属線3を内装してあり、さ
らに、中空螺旋突条2に交差するようにしてこの中空螺
旋突条2を形成している上記内層管1の外周面に管の長
さ方向に平行に複数本の第一補強線材4、4・・4を管
の周方向に一定間隔毎に全長に亘って張設していると共
に、これらの第一補強線材4上に交差させて隣接する中
空螺旋突条部2a、2a間の中央部に該中空螺旋突条2と同
一ピッチでもって第二補強線材5を螺旋状に巻着して第
一補強線材4を内層管1の外周面上に押し付けてあり、
その上から中空螺旋突条2と第一、第二補強線材4、5
を被覆するようにして中空螺旋突条2の外周面を含む内
層管1の外周面全面に一定厚みを有する外層管6を一体
に層着してなるものである。
【0018】上記のように構成した電気掃除機用ホース
において、内層管1と外層管6は軟質塩化ビニル樹脂や
軟質オレフィン系樹脂等の軟質合成樹脂により形成され
てあり、また、第一、第二補強線材4、5は引張強度の
大きい合成樹脂製糸状物又は金属細線を用いている。さ
らに、中空螺旋突条2に内装されている通電用金属線3
は、合成樹脂によって被覆された樹脂被覆金属線であっ
てもよい。なお、中空螺旋突条2は軟質合成樹脂製であ
っても硬質合成樹脂製であってもよい。
【0019】中空螺旋突条2は内層管1の形成時に一体
に形成してもよいが、図2に示すように、その巻きピッ
チの長さの数分の一の一定小幅を有する合成樹脂製帯状
材を内層管1上に螺旋状に巻着した通電用金属線3を被
覆するように巻着してその両側端縁部を内層管1の外周
面に一体に固着することにより形成している。従って、
中空螺旋突条2を被覆した外層管6の部分が内層管1と
中空螺旋突条2と該外層管6との厚みの和に等しい高さ
を有する山部7に形成されてあり、隣接する山部7、7
間が内層管1に層着した外層管部分によって谷部8に形
成されていると共に山部7から谷部8の中央部、即ち、
隣接する中空螺旋突条2a、2a間の中央部に向かって谷部
8の外周面を緩やかな凹円弧状面に形成している。
【0020】内層管1の外周面に該内層管1の長さ方向
に配設されて隣接する中空螺旋突条部2a、2a間に架設状
態で張設されている上記複数本の互いに平行な第一補強
線材4は、隣接する中空螺旋突条部2a、2a間の中央部、
即ち、上記谷部8の中央部において、図3に示すように
谷部8の中央部に螺旋状に巻着した第二補強線材5と交
差してこの第二補強線材5の巻締力により谷部8の中央
部に押し付けられてあり、従って、中空螺旋突条部2aの
頂面から谷部8の中央部に向かって内方に傾斜した状態
で張設されている。そしてこの傾斜した第一補強線材4
に沿うように上記外層管6が内層管1に層着されて上記
凹円弧状に湾曲した谷部8を形成している。
【0021】このように構成した電気掃除機用ホースの
製造方法を図4に基づいて説明すると、一定幅と一定厚
みを有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材1Aを成形
ノズルから押し出しながら成形用回転軸9上に螺旋状に
巻回すると共に成形用回転軸9上を前方に送って内層管
1を形成していく。この際、帯状材1Aは成形用回転軸9
に先に巻回した帯状材部分の一側端部に次に巻回した帯
状材部分の他側端部を重合して一体的に融着させながら
螺旋状に巻回することにより内層管1を形成するのであ
り、互いに重合する側端部は中央部にりも薄肉に形成さ
れていて重合した時の厚みが中央部と同一厚みとなるよ
うにしている。
【0022】上記帯状材1Aによって成形用回転軸9上に
内層管1を形成しながらこの内層管1上に引き続いて2
本の通電用金属線3、3を一定間隔を存した平行状態で
その間隔と同一ピッチ間隔を存して螺旋状に巻回し、さ
らに、これらの通電用金属線3、3上にその螺旋ピッチ
の数分の一の小幅な適宜厚みを有する半溶融状態の合成
樹脂製帯状材2Aを成形ノズルから押し出しながら螺旋状
に巻回して通電用金属線3、3を被覆すると共に該合成
樹脂帯状材2Aの両側端部を内層管1の外周面に一体に融
着することにより通電用金属線3を内包した中空螺旋突
条2を形成していく。
【0023】この中空螺旋突条2の形成途上において、
予め、成形用回転軸9の外周方に周方向に一定間隔毎に
複数本の第一補強線材4、4・・4を成形用回転軸9の
長さ方向に平行して配設しておき、これらの第一補強線
材4を上記内層管1の形成長さ、即ち、成形用回転軸9
上を該成形用回転軸9の先端に向かって進行する内層管
1の進行速度に応じて繰り出しながら内層管1上の中空
螺旋突条2に交差させて該中空螺旋突条2上に架け渡す
ように張設すると共にこれらの第一補強線材4の張設に
後続して成形用回転軸9の外側方から上記2本の通電用
金属線3、3と同一間隔でもって並設している2本の第
二補強線材5、5を通電用金属線3、3と同一ピッチで
もって内層管1の外周面における隣接する中空螺旋突条
部2a、2a間の中央部上にそれぞれ螺旋状に巻回すること
により、該第二補強線材5によって中空螺旋突条部2a、
2a間に架設状態に張設している第一補強線材4の中央部
を中空螺旋突条部2a、2a間の上記内層管1の外周面に巻
き締めするように押接させ、第一補強線材4を中空螺旋
突条部2aの頂面から中空螺旋突条部2a、2a間の中央部に
おける内層管1の外周面に向かって内方に傾斜した状態
にする。
【0024】さらに、第二補強線材5の上記螺旋巻き工
程に引き続いて一定幅と一定厚みを有する半溶融状態の
軟質合成樹脂製帯状材6Aを成形ノズルから押し出しなが
ら中空螺旋突条2の外周面を含む内層管1の外周面に、
先に巻回した帯状材部分の一側端部に次に巻回した帯状
材部分の他側端部を重合して一体的に融着させながら螺
旋状に巻回することにより外層管6を形成するものであ
る。
【0025】この際、中空螺旋突条2の外周面から内層
管1の外周面全面に螺旋状に巻回していく半溶融状態の
軟質合成樹脂製帯状材6Aは、中空螺旋突条部2aの外周面
に対応する部分を該外周面に全面的に融着させてホース
の山部7を形成すると共に隣接する中空螺旋突条部2a、
2a間の内層管外周面に対応する部分を該中空螺旋突条部
2aから内層管1の外周面に向かって傾斜した上記第一補
強線材4に案内されて該第一補強線材4に沿って中空螺
旋突条部2aから緩やかな凹円弧状に湾曲しながら内層管
1の外周面に融着させ、ホースの上記谷部8を形成する
ものである。
【0026】このように、予め、内層管1の外周面に該
管の長さ方向に平行に配設する複数本の第一補強線材4
を螺旋状に巻回する第二補強線材5によって中空螺旋突
条部2aから隣接する中空螺旋突条部2a、2a間の中央部の
内層管1の外周面上に押し付けた状態にしたのち、この
上から半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材6Aを巻回する
ので、第一補強線材4は何らその帯状材6Aの邪魔になる
ことなく、また、帯状材6Aによって第一補強線材4を内
層管1側に強制的に押し付けさせることなく、該帯状材
6Aを円滑且つ確実に内層管1の外周面に融着させること
ができるものである。なお、半溶融状態の軟質合成樹脂
製帯状材6Aを螺旋状に巻回する時に、上述したように先
に巻回した帯状材部分の一側端部に次に巻回する他側端
部を重合する方法以外に、一半部上に他半部を重合させ
てもよく、要するに、全長に亘って略同一厚みの外層管
6を形成すればよい。
【0027】こうして得られた電気掃除機用ホースを湾
曲させると、図5に示すように、その屈曲部の外側に位
置する第一補強線材4に長さ方向に緊張力が発生して内
層管1から浮き上がろうとするが、この第一補強線材4
は第二補強線材5によって隣接する中空螺旋突条部2a、
2a間の中央部における内層管1の外周面上に巻き締め状
態に固定されているので、浮き上がりが防止されて外層
管6が内層管1から剥離するようなことはなく、その
上、第一補強線材4の長さ方向の緊張力が第二補強線材
5の長さ方向、即ち、ホースの径方向に、屈曲したホー
スの内側から外側に向かって同図の矢印で示すように引
張力として作用し、ホースの内側において隣接する中空
螺旋突条2a、2aを節として該中空螺旋突条部2a、2a間の
中間部を内側に確実に襞状に屈折させ、ホースの谷部の
肉厚が薄く且つ該谷部が内方に向かって円弧状に湾曲し
ていることと相まってホースの屈曲を軽快且つ安定した
形態で行わせることができるものである。
【0028】図6は本発明の電気掃除機用ホースの別な
実施例を示す一部拡大断面図であって、上記実施例にお
ける電気掃除機用ホースにおいて、山部7の外周面に耐
摩耗層9を設けているものである。このような耐磨耗層
9としては、図7に示すように、谷部8を含むホースの
外周全面に形成しておいてもよい。耐磨耗層9は耐磨耗
性の硬質合成樹脂を層着することによって形成すること
ができる。この場合、硬質の粉粒体を合成樹脂内に混
合、添加しておけば一層良好な耐磨耗性を付与すること
ができる。なお、これらの電気掃除機用ホースの構造
は、上記実施例で示したホースと同じであるので、同一
部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
また、本発明の電気掃除機用ホースは排水ホース等のそ
の他の可撓性を有する軟質合成樹脂製ホースとしてもそ
の構造を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気掃除機用ホースの一部を段階的に切欠いた
簡略正面図、
【図2】その一部の拡大断面図、
【図3】第一補強線材と第二補強線材との配設状態を示
す拡大断面図、
【図4】製造方法を示す簡略正面図、
【図5】ホースを屈曲させた状態の簡略断面図、
【図6】本発明の別な実施例を示すホースの一部の拡大
断面図、
【図7】本発明のさらに別な実施例を示すホースの一部
の拡大断面図、
【図8】従来例を示す一部切欠簡略正面図、
【図9】その一部の拡大断面図、
【図10】ホースを屈曲させた状態の簡略断面図。
【符号の説明】
1 内層管 2 中空螺旋突条 3 通電用金属線 4 第一補強線材 5 第二補強線材 6 外層管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定厚みを有する内層管の外周面に中空
    螺旋突条を一体に形成してこの中空螺旋突条内に通電用
    金属線を内装していると共に中空螺旋突条上を含む上記
    内層管の外周面全面に一定厚みの外層管を一体に層着し
    てなる軟質合成樹脂製の電気掃除機用ホースにおいて、
    内層管と外層管との間に上記中空螺旋突条に交差させて
    管の長さ方向に平行な複数本の第一補強線材を介在させ
    ていると共に、上記中空螺旋突条間の中間部分に上記複
    数本の第一補強線材上から該第一補強線材に交差させて
    第二補強線材を螺旋状に巻着してあり、この第二補強線
    材によって第一補強線材を内層管の外周面上に押接、固
    定させていることを特徴とする電気掃除機用ホース。
  2. 【請求項2】 中空螺旋突条は内層管の外周面に一定幅
    を有する合成樹脂製帯状材を一定のピッチ間隔を存して
    通電用金属線を被覆するように螺旋状に巻着することに
    より形成されてあり、この中空螺旋突条上に層着した外
    層管部分によって山部を、内層管に層着した外層管部分
    によって緩やかな凹円弧状の谷部を形成していることを
    特徴とする請求項1記載の電気掃除機用ホース。
  3. 【請求項3】 山部に耐摩耗層を設けていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の電気掃除機用ホー
    ス。
JP10309456A 1998-10-14 1998-10-14 電気掃除機用ホース Pending JP2000116581A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10309456A JP2000116581A (ja) 1998-10-14 1998-10-14 電気掃除機用ホース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10309456A JP2000116581A (ja) 1998-10-14 1998-10-14 電気掃除機用ホース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000116581A true JP2000116581A (ja) 2000-04-25

Family

ID=17993218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10309456A Pending JP2000116581A (ja) 1998-10-14 1998-10-14 電気掃除機用ホース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000116581A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4490575A (en) Flexible hose with external sheathed electrical conductor
JP3134094B2 (ja) クリーナーホース
US5316047A (en) Pressure-resistant helical corrugated pipe
KR100521509B1 (ko) 클리너호스
KR100422212B1 (ko) 클리너호오스
US4224463A (en) Dual wire hose
US9322501B2 (en) Flexible tubing with embedded helical conductors and method of making
US3277231A (en) Conductor-carrying flexible conduit
US2706494A (en) Flexible casing for push-pull cable
EP0255359A2 (en) A helically fabricated flexible hose
JP3120166B2 (ja) 補強糸入りホースとその製造方法
US4957792A (en) Self-molding hose and a continuous vulcanization method
JP2006194430A (ja) 耐圧ホース
US3323553A (en) Wire-reinforced helically fabricated flexible conduit
JP2008106879A (ja) 合成樹脂製ホース及びその製造方法
JP2000120945A (ja) 軟質合成樹脂製ホース
JP2000116581A (ja) 電気掃除機用ホース
JP2000157464A (ja) 電気掃除機用ホース
EP0885561B1 (en) Inter-line fishing rod
JP3374951B2 (ja) 中通し釣竿
JP5898467B2 (ja) 合成樹脂製ホースとその製造方法
JP6793965B2 (ja) 可撓管
JP2002263041A (ja) 電気掃除機用ホース
JP2640921B2 (ja) 断熱ホース
JP2012026521A (ja) 補強ホース