JP2000157464A - 電気掃除機用ホース - Google Patents

電気掃除機用ホース

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JP2000157464A
JP2000157464A JP10337424A JP33742498A JP2000157464A JP 2000157464 A JP2000157464 A JP 2000157464A JP 10337424 A JP10337424 A JP 10337424A JP 33742498 A JP33742498 A JP 33742498A JP 2000157464 A JP2000157464 A JP 2000157464A
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JP
Japan
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hose
hollow spiral
outer peripheral
inner tube
vacuum cleaner
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Application number
JP10337424A
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English (en)
Inventor
Kanji Goto
完二 後藤
Toshiyuki Maruyama
敏行 丸山
Tomohisa Imai
智久 今井
Masahiro Baba
正博 馬場
Tatsuya Kuwabara
龍也 桑原
Seiji Nagayoshi
清治 永吉
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KOOWA KK
UC SANGYO KK
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Kowa Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
KOOWA KK
UC SANGYO KK
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Kowa Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性に優れかつ耐引張力を有すると共に、
屈曲させても管壁内に層間剥離が生じる虞れのない軟質
合成樹脂製の電気掃除機用ホースを提供する。 【解決手段】 軟質合成者脂製の内層管1の外周面に通
電用金属線3を内装してなる中空螺旋突条2を一体に固
着すると共に、中空螺旋突条2を含めて内層管1の外周
全面に軟質合成樹脂製の外層管6を層着してなる電気掃
除機用ホースにおいて、内層管1の外周面にホースに耐
引張力を付与する複数本の第一補強線材4を長さ方向に
平行に添設していると共に、この第一補強線材4を中空
螺旋突条部2,2間の中間部外周面に螺旋状に巻着した
第二補強線材5によって内層管1に押え付けた構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性に優れた軟
質合成樹脂製の電気掃除機用ホースに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の軟質合成樹脂製の電気掃除機用ホ
ースに、図8、図9に示すように、内層管21の外周面
に手元スイッチ用やパワーブラシ駆動用の通電用金属線
22を螺旋状に巻着すると共に、この通電用金属線22
を押さえるようにして一定厚みの中間管壁層23を全長
に亘って層着し、さらに、ホースに引張強度を付与する
ために、複数本の引張強度の大きい糸状物からなる補強
線材24を、螺旋状に巻装した通電用金属線22上に交
差させて周方向に所定間隔で中間管壁層23上の全長に
添設し、中間管壁層23に一定厚みの外層管25を一体
に層着して補強線材24を管壁内に埋設してなる構造の
ものが知られている。
【0003】このようなホースを製造するには、まず、
一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を、
回転成形軸上に先に巻回した帯状材部分の側端部に次に
巻回する帯状材部分の対向側端部をオーバラップさせ、
即ち、その一部を重合、融着させながら螺旋状に巻回す
ることによって内層管21を形成し、この内層管21上
に通電用金属線22を螺旋状に巻装すると共に、この通
電用金属線22上に一定幅を有する半溶融状態の合成樹
脂製帯状材を、上記と同様にその一部を重合させながら
螺旋状に巻回して内層管21と一体に融着した中間管壁
層23を形成する。そして、この中間管壁層23上に管
の周方向に一定間隔毎で揃えた複数本の補強線材24を
全長に亘って添設し、引き続いて一定幅を有する半溶融
状態の軟質合成樹脂製帯状材をを、その一部を重合させ
ながら螺旋状に巻回することによって中間管壁層23と
一体に融着した外層管25を形成している。
【0004】そして、外層管25の厚みを全長に亘って
均一に形成することにより、螺旋状に巻装した通電用金
属線22を被覆している外層管25の部分を山部27
に、長手方向に隣接する通電用金属線22,22の間を
被覆している外層管25の部分を均一な厚みを有する外
周面が平坦な谷部26に形成して、山部27を節とし谷
部26を介して撓み性を発揮させるように構成してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電気掃除機用ホースによれば、内層管21と外層管
25との間に中間管壁層23が設けられているために、
ホースに撓み性を発揮させるための重要な構成要素であ
る谷部26の厚みが、この中間管壁層23の存在により
厚くなって屈曲に対する抵抗力が増大し、そのため、良
好な可撓性、屈曲性を付与することがでない。また、ホ
ースを屈曲させたときに、圧縮力を受ける内側の管壁部
においては隣接する山部27,27を節としてこの山部
27,27間の谷部26が座屈することにより圧縮力を
吸収しながら屈曲するが、谷部26の厚みが山部27,
27間の全長に亘ってほぼ一定に形成されているため
に、その座屈方向が定まらず、図10に示すように、或
る谷部分においては外側に、別な谷部分においては内側
に屈折してホースの柔軟な屈曲性が損なわれて、均一か
つ円滑な屈曲を行わせることができないという問題があ
る。
【0006】また、ホースの製造時において、内管層2
1上に中間管壁層23を介して複数本の補強線材24を
配設する場合、これらの補強線材24にテンションが掛
かって螺旋状に巻回している通電用金属線22,22間
に架設された状態、即ち、中間管壁層23の平坦な谷部
から浮き上がった状態となり、そのため、外層管25を
形成するための半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を中
間管壁層23の谷部上に融着させる際に、補強線材24
が邪魔をして確実な融着、一体化を行うことができなく
なり、均質な製品が得られないという問題があった。
【0007】さらに、ホースを屈曲させると、ホースの
中心線に対して凸弧状に屈曲する外側の管壁には引張応
力が発生して該管壁側に埋設している補強線材24が緊
張して中間管壁層23から浮き上がろうとし、その緊張
力によって外層管25が内層管21側から剥離してホー
スに必要な強度を維持し得なくなると共に、ホースが損
傷して使用に供することができなくなるという問題があ
った。
【0008】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは全長に亘って優れ
た可撓性と均一でかつ円滑な屈曲性を発揮し得ると共に
層間剥離などが生じることなく長期間に亘って使用に耐
えることができる電気掃除機用ホースを提供するにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気掃除機
用ホースは、一定厚みを有する内層管の外周面に通電用
金属線を内装した中空螺旋突条を一体に形成し、該中空
螺旋突条を含む上記内層管の外周面全面に一定厚みの外
層管を一体に層着してなる電気掃除機用ホースにおい
て、内層管と外層管との間に上記中空螺旋突条に交差さ
せて管の長手方向に平行な複数本の第一補強線材を介在
させると共に、上記中空螺旋突条間の中間部分に上記複
数本の第一補強線材の上から該第一補強線材に交差させ
て第二補強線材を螺旋状に巻着し、該第二補強線材によ
って第一補強線材を内層管の外周面上に押接、固定させ
るようにしたものである。
【0010】また、上記の中空螺旋突条は、内層管の外
周面に一定幅を有する合成樹脂製帯状材を一定のピッチ
で、通電用金属線を被覆するように螺旋状に巻着するこ
とにより中空螺旋突条を形成されており、該中空螺旋突
条上に層着した外層管部分によって山部を形成し、上記
内層管に層着した外層管部分によって緩やかな凹円弧状
の谷部を形成したものである。さらに、上記の山部に耐
摩耗層を設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は管壁を段
階的に切欠いた状態を示す本発明の実施の形態1に係る
電気掃除機用ホースの要部の外観図である。本発明の実
施の形態は、内周面が全長に亘って一定径の平坦面1a
に形成された内層管1の外周面に、手元スイッチ用やパ
ワーブラシ駆動用の通電用金属線3を内装した中空螺旋
突条2を長手方向に一定のピッチで螺旋状に巻着し、さ
らに、この中空螺旋突条2と交差するようにして中空螺
旋突条2を形成している内層管1の外周面に管の長手方
向と平行に、複数本の第一補強線材4,4・・・・・・が管の
周方向に一定間隔毎に全長に亘って張設されている。そ
して、これら第一補強線材4上に交差させて隣接する中
空螺旋突条部2,2間の中央部に、中空螺旋突条2と同
一ピッチで第二補強線材5を螺旋状に巻着して第一補強
線材4を内層管1の外周面上に押し付けて固定し、その
上から中空螺旋突条2と第一、第二補強線材4,5を被
覆するようにして中空螺旋突条2の外周面を含む内層管
1の外周面全面に一定厚みを有する外層管6を一体的に
層着したものである。
【0012】上記のように構成した電気掃除機用ホース
において、内層管1と外層管6は、軟質塩化ビニル樹脂
や軟質オレフィン系樹脂等の軟質合成樹脂により形成さ
れており、また、第一、第二補強線材4,5は、引張強
度の大きい合成樹脂製糸状物又は金属細線を用いてい
る。なお、中空螺旋突条2に内装されている通電用金属
線3は、合成樹脂によって被覆された樹脂被覆金属線で
あってもよく、また、中空螺旋突条2は軟質合成樹脂製
であっても硬質合成簡脂製であってもよい。
【0013】[実施の形態2]中空螺旋突条2は上述の
ように内層管1の形成時に一体に形成してもよいが、本
実施の形態においては、図2、図3に示すように、その
巻きピッチの数分の1の一定幅を有する合成樹脂製帯状
材2Aを、内層管1上に螺旋状に巻着した通電用金属線
3を被覆するように巻着し、その面側端縁部を内層管1
の外周面に一体に固着することにより形成したものであ
る。
【0014】上記の実施の形態1,2によれば、中空螺
旋突条2を被覆した外層管6の部分が、内層管1と中空
螺旋突条2と外層管6との厚みの和に等しい高さを有す
る山部7に形成され、隣接する山部7,7間が内層管1
に層着した外層管6によって谷部8に形成されると共
に、山部7から谷部8の中央部、即ち、隣接する中空螺
旋突条2,2間の中央部に向かって谷部8の外周面を緩
やかな凹円弧状面に形成される。
【0015】また、内層管1の外周面に、内層管1の長
手方向に配設されて隣接する中空螺旋突条部2,2間に
架設状態で張設されている複数本の互いに平行な第一補
強線材4は、隣接する中空螺旋部2,2間の中央部、即
ち、谷部8の中央部において、図3に示すように、谷部
8の中央部に螺旋状に巻着した第二補強線材5と交差し
て配設され、この第二補強線材5の巻締力によって谷部
8の中央部に押し付けられており、従って、中空螺旋突
条部2の頂面から谷部8の中央部に向かって内方に傾斜
した状態で張設されている。そして、この傾斜した第一
補強線材4に沿うように外層管6が内層管1に層着され
て凹円弧状に湾曲した谷部8が形成されている。
【0016】このように構成した電気掃除機用ホースの
製造方法を図4により説明する。先ず、一定幅と一定厚
みを有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材1Aを、
成形ノズルから押し出しながら成形用回転軸9上に螺旋
状に巻回すると共に、成形用回転軸9上を前方に送って
内層管1を形成していく。この際、帯状材1Aは成形用
回転軸9に先に巻回した帯状材部分の一側端部に、次に
巻回した帯状材部分の他側端部を重合して一体的に融着
させながら螺旋状に巻回することにより内層管1を形成
し、互いに重合する側端部は中央部よりも薄肉に形成さ
れていて重合した時の厚みが中央部とほぼ同じ厚みとな
るようにしている。
【0017】帯状材1Aによって成形用回転軸9上に内
層管1を形成しながら、この内層管1上に引き続いて2
本の通電用金属線3,3を一定間隔で平行に、かつその
間隔と同一ピッチで螺旋状に巻回し、さらに、これらの
通電用金属線3,3上に、その螺旋ピッチの数分の1の
小幅な適宜厚みを有する半溶融状態の合成樹脂製帯状材
2Aを、成形ノズルから押し出しながら螺旋状に巻回し
て通電用金属線3,3を被覆すると共に、合成樹脂帯状
材2Aの両側端部を内層管1の外周面に一体に融着する
ことにより通電用金属線3を内包した中空螺旋突条2を
形成していく。
【0018】この中空螺旋突条2の形成途上において、
予め、成形用回転軸9の外周の周方向に、一定間隔毎に
複数本の第一補強線材4,4,・・・・・・を成形用回転軸9
の長手方向に平行して配設しておき、これらの第一補強
線材4を内層管1の形成長さ、即ち、成形用回転軸9上
をこの成形用回転軸9の先端に向かって進行する内層管
1の進行速度に応じて繰り出しながら、内層管1上の中
空螺旋突条2に交差させて中空螺旋突条2上に架け渡す
ように張設すると共に、これら第一補強線材4の張設に
後続して、成形用回転軸9の外側方から上記2本の通電
用金属線3,3と同一間隔で並設している2本の第二補
強線材5,5を、通電用金属線3,3と同一ピッチで内
層管1の外周面に設けられた中空螺旋突条部2,2間の
中央部上にそれぞれ螺旋状に巻回する。これにより、第
二補強線材5によって中空螺旋突条部2,2間に架設状
態に張設している第一補強線材4の中央部を、中空螺旋
突条部2,2間の内層管1の外周面に巻き締めするよう
に押接させ、第一補強線材4を中空螺旋突条部2の項面
から中空螺旋突条部2,2間の中央部における内層管1
の外周面に向かって内方に傾斜した状態にする。
【0019】さらに、第二補強線材5の螺旋巻き工程に
引き続いて一定幅と一定厚みを有する半溶融状態の軟質
合成樹脂製帯状材6Aを、成形ノズルから押し出しなが
ら中空螺旋突条2の外周面を含む内層管1の外周面に、
先に巻回した帯状材部分の一側端部に次に巻回した帯状
材部分の他側端部を重合して一体的に融着させながら螺
旋状に巻回することにより外層管6を形成する。
【0020】この際、中空螺旋突条2の外周面から内層
管1の外周面全面に螺旋状に巻回していく半溶融状態の
軟質合成樹脂製帯状材6Aは、中空螺旋突条部2aの外
周面に対応する部分を、外周面に全面的に融着させてホ
ースの山部7を形成すると共に、隣接する中空螺旋突条
部2,2間の内層管外周面に対応する部分を中空螺旋突
条部2から内層管1の外周面に向かって傾斜した第一補
強線材4に案内されて、第一補強線材4に沿って中空螺
旋突条部2から緩やかな凹円弧状に湾曲しながら内層管
1の外周面に融着させ、ホースの谷部8を形成する。
【0021】このように、予め、内層管1の外周面に管
の長手方向に平行に配設する複数本の第一補強線材4
を、螺旋状に巻回する第二補強線材5によって隣接する
中空螺旋突条部2,2間の中央部の内層管1の外周面上
に押し付けて固定した状態にしたのち、この上から半溶
融状態の軟質合成樹脂製帯状材6Aを巻回するので、ホ
ースの製造時においてはこれらの第一、第二補強線材
4,5上に軟質合成樹製帯状材6Aを螺旋状に巻回して
も、第一補強線材4はその巻回の邪魔になることなく、
内層管1の外周面に全長に亘って軟質合成樹脂製帯状材
6Aを円滑かつ確実に融着し、一体化させて均一な製品
を効率的に製造することができる。なお、半溶融状態の
軟質合成樹脂製帯状材6Aを螺旋状に巻回するときに、
上述したように先に巻回した帯状材部分の一側端部に次
に巻回する他側端部を重合する方法以外に、一半部上に
他半部を重合させてもよく、要するに、全長に亘ってほ
ぼ同じ厚みの外層管6を形成してもよい。
【0022】また、ホ−スを長手方向に引張った場合に
は、すべての第一補強線材4にその引張力が作用すると
共に、ホースを屈曲させた場合にはその屈曲部の外側に
位置する第一補強線材4に緊張力が発生し、いずれの場
合も第一補強線材4が内層管1から浮き上がろうとする
が、この第一補強線材4は第二補強線材5によって内層
管1上に締め付けられて固定されているので、浮き上が
りが生じるのを強固に抑制することができる。このた
め、内層管1と外層管6との間に層間剥離が生じるのを
確実に防止することができて、長期の使用にもかかわら
ず常に所定の強度と良好な可撓性を発揮することができ
る。
【0023】また、ホースを屈曲させると、図5に示す
ように、その屈曲部の外側に位置する第一補強線材4の
長手方向に緊張力が発生して内層管1から浮き上がろう
とするが、この第一補強線材4は、第二補強線材5によ
って隣接する中空螺旋突条部2,2間の中央部における
内層管1の外周面上に巻き締め状態に固定されているの
で、浮き上がりが防止されて外層管6が内層管1から剥
離するようなことはない。また、第一補強線材4の長手
方向の緊張力が第二補強線材5の長手方向、即ち、ホー
スの径方向に、屈曲したホースの内側から外側に向かっ
て図5の矢印で示すように引張力として作用し、ホース
の内側において隣接する中空螺旋突条2,2を節として
この中空螺旋突条部2,2間の中間部を内側に確実に正
常に屈折させ、ホースの各部の肉厚が薄くかつ谷部8が
内方に向かって円弧状に湾曲していることと相まって、
ホースの屈曲を軽快且つ安定した形態で行わせることが
できる。
【0024】このように、第一補強線材4上に交差して
螺旋状に巻着した第二補強線材5によりホースの可撓性
を向上させることができるので、内管層1を柔軟性の高
い柔らかい合成樹脂材により形成する一方、外管層6を
内管層1よりも硬度の高い合成樹脂材によって形成して
も所望の可撓性を有するホースを得ることができ、従っ
て、硬度の高い外管層6により優れた耐磨耗性を発揮さ
せて擦接による損傷が生じ難い長期の使用に耐えること
ができるホースを得ることができる。
【0025】また、実施の形態2によれば、中空螺旋突
条2を、内層管1とは別な一定幅を有する合成樹脂製帯
状材2Aを、一定のピッチで通電用金属線3を被覆する
ように螺旋状に巻着することにより形成したので、山部
7が高くなると共に谷部8が山部7から緩やかに凹円弧
状に湾曲した形状となって、ホースを屈曲させたときに
ホースの内側の管壁がその湾曲方向に、即ち、ホースの
中心に向かう方向に自動的に屈折して一層円滑でかつ優
れた可撓性を発揮することができる。
【0026】[実施の形態3]図6は本発明の実施の形
態3の一部拡大断面図である。なお、実施の形態1と同
じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。本
実施の形態は、実施の形態1又は2における電気掃除機
用ホースにおいて、山部7の外周面に耐摩耗層9を設け
たものである。このような耐磨耗層9は、図7に示すよ
うに、谷部8を含むホースの外周全面に形成してもよ
い。耐磨耗層9は耐磨耗性の硬質合成樹脂を層着するこ
とによって形成することができる。この場合、硬質の粉
粒体を合成樹脂内に混合、添加しておけば一層良好な耐
磨耗性を付与することができる。本実施の形態によれ
ば、山部7又は外周全面に耐摩耗層9を設けたので、他
物との擦接により最も損耗を受けやすい山部の耐磨耗強
度を大きくすることができ、長期間の使用に耐えるホー
スを得ることができる。
【0027】以上、本発明の電気掃除機用ホースについ
て詳述したが、本発明に係るホースは、排水ホースその
他可撓性を有する軟質合成樹脂製ホースにもその構造を
採用することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る電気掃除機用ホースは、一
定厚みを有する内層管の外周面に通電用金属線を内装し
た中空螺旋突条を一体に形成し、該中空螺旋突条を含む
上記内層管の外周面全面に一定厚みの外層管を一体に層
着してなる電気掃除機用ホースにおいて、内層管と外層
管との間に上記中空螺旋突条の交差させて管の長手方向
に平行な複数本の第一補強線材を介在させると共に、上
記中空螺旋突条間の中間部分に上記複数本の第一補強線
材上から該第一補強線材に交差させて第二補強線材を螺
旋状に巻着し、該第二補強線材によって第一補強線材を
内層管の外周面上に押接、固定したので、全長に亘って
優れた可撓性と均一でかつ円滑な屈曲性を発揮すること
ができ、また、層間剥離などが生じることがなく長期の
使用に耐えることができる。
【0029】また、上記の中空螺旋突条は、内層管の外
周面に一定幅を有する合成樹脂製帯状材を一定のピッチ
で通電用金属線を被覆するように螺旋状に巻着すること
により形成されており、該中空螺旋突上に層着した外層
管部分によって山部を形成し、上記内層管に層着した外
層管部分によって緩やかな凹円弧状の谷部を形成したの
で、より円滑で優れた可撓性を発揮することができる。
【0030】さらに、上記の山部又は外周全面に耐摩耗
層を設けて最も損耗しやすい山部の耐摩耕強度を大きく
したので、さらに、寿命を延すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る電気掃除機用ホ
ースの一部を段階約に切欠いた状態を示す外観図であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態2の要部の断面図であ
る。
【図3】 図2の一部拡大図である。
【図4】 本発明に係る電気掃除機用ホースの製造方法
の一例の説明図である。
【図5】 本発明に係る電気掃除機用ホースを屈曲させ
た状態を示す断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態3の要部の断面図であ
る。
【図7】 実施の形態3の他の例の要部の断面図であ
る。
【図8】 従来の電気掃除機用ホースの一部を切欠いた
外観図である。
【図9】 図8の一部の拡大断面図である。
【図10】 図8のホースを屈曲させた状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 内層管、2 中空螺旋突条、3 通電用金属線、4
第一補強線材、5第二補強線材、6 外層管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000114994 ユーシー産業株式会社 大阪府大阪市平野区長吉長原西2丁目−10 −1 (72)発明者 後藤 完二 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 丸山 敏行 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 今井 智久 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 馬場 正博 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 桑原 龍也 愛知県海部郡甚目寺町大字西今宿字平割一 22番地 株式会社コーワ内 (72)発明者 永吉 清治 大阪府大阪市平野区長吉長原西2丁目10− 1 ユーシー産業株式会社内 Fターム(参考) 3B057 BA06 BA22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定厚みを有する内層管の外周面に通電
    用金属線を内装した中空螺旋突条を一体に形成し、該中
    空螺旋突条を含む上記内層管の外周面全面に一定厚みの
    外層管を一体に層着してなる電気掃除機用ホースにおい
    て、 内層管と外層管との間に上記中空螺旋突条に交差させて
    管の長手方向に平行な複数本の第一補強線材を介在させ
    ると共に、上記中空螺旋突条間の中間部分に上記複数本
    の第一補強線材上から該第一補強線材に交差させて第二
    補強線材を螺旋状に巻着し、該第二補強線材によって第
    一補強線材を内層管の外周面上に押接、固定したことを
    特徴とする電気掃除機用ホース。
  2. 【請求項2】 中空螺旋突条は、内層管の外周面に一定
    幅を有する合成樹脂製帯状材を一定のピッチで通電用金
    属線を被覆するように螺旋状に巻着することにより形成
    されており、該中空螺旋突条上に層着した外層管部分に
    よって山部を形成し、上記内層管に層着した外層管部分
    によって緩やかな凹円弧状の谷部を形成したことを特徴
    とする請求項1記載の電気掃除機用ホース。
  3. 【請求項3】 山部に耐摩耗層を設けてたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の電気掃除機用ホース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100881940B1 (ko) * 2007-10-19 2009-02-04 한경희 청소기 흡입호스
JP2018179240A (ja) * 2017-04-19 2018-11-15 エバック株式会社 合成樹脂製管とその製造方法

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