JP2000116370A - 吸い殻入れ - Google Patents

吸い殻入れ

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JP2000116370A
JP2000116370A JP10294020A JP29402098A JP2000116370A JP 2000116370 A JP2000116370 A JP 2000116370A JP 10294020 A JP10294020 A JP 10294020A JP 29402098 A JP29402098 A JP 29402098A JP 2000116370 A JP2000116370 A JP 2000116370A
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container
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Kentaro Yoshida
健太郎 吉田
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ABE KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造で使い勝手の良い携帯用の吸い殻
入れを提供する。 【解決手段】 たばこの吸い殻を収容する容器10にヒ
ンジ部20を介して該容器の開口部10aを閉塞可能な
蓋体30を開閉自在に設けると共に、容器の開口部周縁
または蓋体にこれらの間に吸着力を作用させるマグネッ
ト31を設ける。また容器には、前進位置にて蓋体に係
合してその開放を機械的に阻止するストッパ(スライド
体)40をスライド自在に組み込むと共に、このスライ
ド体が後退位置にあるときに傾動操作され、傾動により
蓋体の縁部を持ち上げて前記マグネットにより吸着され
た蓋体を容器の開口部周縁から引き離すリフトレバー5
0を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取り扱い性に優れ
た携帯用のたばこの吸い殻入れに関する。
【0002】
【関連する背景技術】環境保護の観点のみならず喫煙マ
ナーの点においてもたばこの投げ捨ては禁止すべきであ
るが、あらゆる場所に吸い殻入れや灰皿が準備されてい
るとは限らない。これ故、アウトドア・スポーツやレジ
ャーに興じる際に容易に携行し得る携帯用の吸い殻入れ
が種々開発されている。この種の携帯用の吸い殻入れ
は、概略的には耐火性の可撓性素材を用いた袋状のもの
と、箱状または筒状の容器の開口部に蓋体を開閉自在に
設けたものに大別され、使い易さの点でそれぞれ固有な
特徴を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで携帯用の吸い
殻入れにおいては、その取り扱い性(使い勝手)が容易
であることが重要である。例えば手による把持が容易な
形状であることのみならず、蓋体の開閉が容易であり吸
い殻を収納し易いこと、また容器内に溜められた吸い殻
を容易に排出し得ること、更にはその携行時に蓋体が不
用意に開かないこと等が要求される。このような観点か
ら、従来より種々形状・構造の携帯用吸い殻入れが提唱
されているが、一般的にその構造が複雑化する傾向にあ
り、或る点を改善すると別の点で問題が生じる等、却っ
て全体的な取り扱い性が悪くなると言う不具合があっ
た。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、簡易な構造で使い勝手が良く、
実用性の高い携帯用の吸い殻入れを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る吸い殻入れは、たばこの吸い殻を収容
する容器にヒンジ部を介して該容器の開口部を閉塞可能
な蓋体を開閉自在に設けると共に、前記容器の開口部周
縁または上記蓋体に前記容器の開口部周縁と蓋体との間
に吸着力を作用させるマグネットを設け、一方、前記容
器には、前進位置にて前記蓋体に係合して該蓋体の開放
を阻止するスライド体(ストッパ)をスライド自在に組
み込むと共に、このスライド体が後退位置にあるときに
傾動操作され、傾動により前記蓋体の縁部を持ち上げて
前記マグネットにより吸着された前記蓋体を前記容器の
開口部周縁から引き離すリフトレバーを設けたことを特
徴としている。
【0006】即ち、本発明は、例えば容器の開口部を閉
塞する蓋体の裏面にシート状のマグネットを貼付し、こ
のマグネットを上記容器の開口部周縁を吸着させること
で前記容器の開口部の該蓋体による閉塞を確実なものと
し、一方、容器側には前記蓋体に係合して該蓋体の開放
を阻止するストッパとしてのスライド体を進退移動可能
に設けると共に、このスライド体が後退位置にあるとき
に傾動操作が可能となるリフトレバーを設け、このリフ
トレバーを傾動させることで前記蓋体の縁部を持ち上
げ、これによって前記マグネットを前記容器の開口部周
縁から強制的に引き離して前記蓋体を開放させるように
したことを特徴としている。
【0007】特に本発明の好ましい態様は、請求項2に
記載するように前記容器を、底部をなす皿状の下部ケー
スと、その上面に前記蓋体により閉塞される開口部を有
し、上記下部ケースの縁部に嵌合して該下部ケースとの
間に吸い殻を収容可能な空間を形成する上部ケースと、
嵌合一体化された前記下部ケースと上部ケースとの側縁
部を挟み込んで該側縁部に装脱可能に設けられたカバー
体とにより構成し、カバー体を外すことで上部ケースと
下部ケースとを分離させることで、その内部に収納した
吸い殻の廃棄(排出)を容易ならしめたことを特徴とし
ている。
【0008】また本発明の好ましい態様は、請求項3に
記載するように前記容器の開口部に位置してたばこの先
端が挿入可能な消火用筒部を設け、容器内への吸い殻の
収容に先立つたばこの消火を容易化したことを特徴とし
ている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る携帯用の吸い殻入れについて説明する。
図1はこの実施形態に係る吸い殻入れの全体構成を示す
外観斜視図であり、図2はその分解斜視図である。この
吸い殻入れは、その内部に吸い殻を収容する容器10
と、この容器10の上面に設けられた開口部10aを閉
塞可能に該容器10の長手方向の一端部にヒンジ部20
を介して開閉自在に設けられた蓋体30とからなる。上
記容器10は、図2に示すようにその底部をなす皿状の
下部ケース11と、この下部ケース11の縁部に嵌合し
て該下部ケース11との間に吸い殻を収容可能な空間を
形成する上部ケース12と、互いに嵌合一体化された下
部ケース11と上部ケース12との側縁部を挟み込んで
該側縁部に装着されて、上記各ケース11,12をその
組み立て状態に保持するカバー体13との3つの部品か
らなる。換言すれば容器10は、上記カバー体13を外
すことにより前記下部ケース11と上部ケース12とを
上下方向に分離させ、これによってその内部を開放し得
るように構成されている。
【0010】ちなみに前記カバー体13は、底板13a
の周縁に沿って立設された周壁部13bの上端に、内側
に向けてフランジ部13cを形成した構造を有し、嵌合
一体化された下部ケース11および上部ケース12の長
手方向の略半分の領域に横方向から装着される。このカ
バー体13の装着により、前記下部ケース11および上
部ケース12の側縁部にその長手方向の略半分の領域に
亘って形成された段差部11a,12aが、前記底板1
3aと周壁部13bとフランジ部13cとにより、その
外側から包み込むように挟み込みまれて下部ケース11
と上部ケース12との分離が阻止される。
【0011】尚、底板13aの中央部には、長手方向に
形成したスリット溝13dを間にして一対の係合凹部1
3eが弾性変形可能に設けられている。カバー体13
は、前記ケース11,12への装着に伴って上記係合凹
部13eを前記下部ケース11の裏面に設けた係止部1
1aに係合させることで、容易に外れることがないよう
にケース11,12に装着一体化される。またカバー体
13は、上記係合凹部13eを弾性変形させ得る力を以
てケース11,12から引き抜くことで、上記係合凹部
13eでの係合が解除されて前記ケース11,12から
取り外される。
【0012】さて前述した開口部10aは、容器10を
構成する上部ケース12の上面の前述したカバー体13
が装着される側とは反対側の略半分の領域に、その外周
縁に沿った概略樽型形状の開口として穿たれている。特
にこの開口部10aの周縁上面には鉄や鉄合金等の磁性
体からなるリング状の磁性薄板12aが貼着されてい
る。この磁性薄板12aは、前記蓋体30の裏面に貼着
されるシート状のマグネット31との吸着面をなすもの
で、該マグネット31との吸着により前記蓋体30を前
記開口部10aの閉塞位置に保持する役割を担う。
【0013】尚、開口部10aの周縁上面にシート状の
マグネットを貼付し、蓋体30の裏面に磁性薄板を貼着
するようにしても良い。或いは開口部10aの周縁上面
と蓋体30の裏面とにそれぞれシート状のマグネットを
その極性を異ならせて貼付することも可能である。要は
マグネットの磁気吸着力を利用して前記蓋体30を開口
部10aの閉塞位置に保持するべく、前記開口部10a
の周縁上面または蓋体30の裏面にシート状のマグネッ
ト31を貼着し、他方側に磁性薄板を設けてこれらを吸
着させるようにすれば良い。この際、上部ケース12ま
たは蓋体30自体を磁性材で形成し、磁性薄板の貼着を
省くことも可能である。
【0014】また上部ケース12には、前記開口部10
aの縁部に位置してたばこの先端部が挿入可能な消火用
筒部14が一体に設けられている。この消火用筒部14
は、その内部に挿入されたたばこの先端部の熱を急速に
奪うことでたばこを消火する役割を担うもので、例えば
その内周面に熱伝導率の高い金属体を取り付けた構造を
なす。また消火用筒部14の底部には孔が穿たれてお
り、この孔を介して筒部14の底部に残されたたばこの
燃え滓(灰)が容器10(下部ケース11)の内部に落
とし込まれるようになっている。
【0015】さて前記容器10(上部ケース12)に設
けられた開口部10aの近傍には、該開口部10aを閉
塞した前記蓋体30に係合して該蓋体30の開放を阻止
するストッパ(スライド体)40と、傾動により蓋体1
2の縁部を持ち上げて前記マグネット31と磁性薄板1
2aとの吸着を強制的に引き離すリフトレバー50から
なる操作機構が組み込まれる。
【0016】図3にこの操作機構をなすストッパ40と
リフトレバー50の構造を示すように、ストッパ40は
その前端部に前記蓋体30に係合して該蓋体30の開放
を阻止する三角形状の係合突起41を備えている。また
ストッパ40の上面には、指が入り込む程度の浅い凹部
42が設けられており、更にこの凹部42から後端側に
掛けて指に対する滑り止めをなす複数条の歯形部43が
設けられている。このストッパ40は、その下面側に圧
縮コイルばね60を収納する空間(図示せず)を備えた
もので、この収納空間を挟む両側部には一対の脚部4
4,44が設けられている。これらの脚部44,44は、
上部ケース12に設けられた後述する直線ガイド溝12
d,12dに嵌合して、該上部ケース12にストッパ4
0をスライド可能に組み付ける役割を担う。更にこのス
トッパ40の下面後端部には、次に説明するリフトレバ
ー50の軸部51を軸支する係合凹部45が設けられて
いる。
【0017】これに対してリフトレバー50は、上記ス
トッパ40の側部に沿って延びる左右一対のアーム5
2,52を備えたU字形状をなし、アーム52,52の前
端部に前記蓋体30を持ち上げるためのフック53,5
3を備えている。これらのフック53,53は前記開口
部10aを閉塞して位置付けられる前記蓋体30の縁部
下方に位置付けられ、リフトレバー50の傾動により該
蓋体30の縁部を持ち上げる役割を担う。また前記アー
ム52,52の後部側には、前記係合凹部45によって
軸支されてリフトレバー50の傾動支点をなす丸棒状の
軸部51が該アーム52,52間に亘って掛け渡されて
いる。尚、前記アーム52,52の上面には前記ストッ
パ40の凹部42に連なる凹部54,54が形成されて
おり、また前記リフトレバー50の後端部には、前記ス
トッパ40の歯形部43に連なる歯形部55が形成され
ている。
【0018】しかして前述した如き構造をなすストッパ
40は、前記係合凹部45にリフトレバー50の軸部5
1を嵌め込んで該リフトレバー50を一体に保持し、そ
の下面側に圧縮コイルばね60を収納した状態で、前記
上部ケース12の上面に段差をなして形成された凹部1
2bに前記リフトレバー50と共にスライド自在に組み
付けられる。具体的には、前記凹部12bの中央部には
ばね受け溝12cが形成されており、更にこのばね受け
溝12cを挟んで2条の直線ガイド溝12d,12dが
平行に穿たれている。前記ストッパ40は、ばね受け溝
12c内に収納した圧縮コイルばね60を圧縮してその
下面側に保持し、この状態で前記一対の脚部44,44
を前記直線ガイド溝12d,12dにそれぞれ嵌合させ
ることで凹部12b内にスライド自在に組み付けられ
る。
【0019】ちなみに上記ストッパ40の組み付けは、
脚部44,44の先端に形成したフック部を直線ガイド
溝12d,12dの縁部に係合させることで該直線ガイ
ド溝12d,12dに対して抜け止めして行われる。ま
たばね受け溝12cとストッパ40との間に介装される
圧縮コイルばね60は、その付勢力によりストッパ40
を前方側に向けて偏倚する役割を担う。しかしてストッ
パ40のスライド操作は、前述した凹部42,54に指
を掛け、上記圧縮コイルばね60の付勢力に抗して後ろ
向きの力を加えることでなされる。このような指操作に
より、ストッパ40と共にリフトレバー50が一体に後
退移動する。
【0020】尚、凹部12aの奥部に設けられた角穴1
2eは、前記リフトレバー50が後退位置に移動したと
き、前記リフトレバー50の下面側後端部に設けられた
後述する突起が入り込む逃げ部である。この角穴12e
への突起の逃げ込みにより、該リフトレバー50の前記
軸部51を支点とする傾動、即ち、リフトリバー50の
前端側の持ち上げが許可される構造となっている。
【0021】このようなストッパ40とリフトレバー5
0とからなる操作機構を上部ケース12に組み込んだ吸
い殻入れは、図4(a)にその断面構造を示すように、下
部ケース11の縁部に上部ケース12を嵌合させ、その
側部からカバー体13を嵌め込んで上記ケース11,1
2を一体化し、その内側に吸い殻を収容可能な空間を形
成した容器10を形成した状態で使用される。しかして
上部ケース12の縁部にヒンジ部20を介して開閉自在
に取り付けられた蓋体30は、上記容器10の開口部1
0aを閉塞して設けられる。この際、蓋体30の裏面に
貼付されたマグネット31は、開口部10aの縁部に貼
着された磁性薄板12aにその磁気力を以て吸着する。
同時に圧縮コイルばね60により偏倚されているストッ
パ40は前進位置に移動し、その前端部に設けた三角形
状の係合突起41を蓋体30の縁部に係合させて、該蓋
体30の開放を阻止している。このようなマグネット3
1による吸着と、係合突起41による機械的な係合によ
り、蓋体30が不本意に開くことがないようになってい
る。特に吸い殻入れがポケット等に収容されて携行され
ている状態において、上記ストッパ40が何等かに接触
して後退移動した場合、つまり係合突起41と蓋体30
の縁部との係合が外れた場合であっても、前記マグネッ
ト31による吸着力により、蓋体30が開くことがない
ようになっている。
【0022】またこのようにストッパ40が前進位置に
ある状態においては、図4(a)に示すように該ストッパ
40と一体にリフトレバー50も前進した位置にあり、
該リフトレバー50の下面後端部に設けた突起56は上
部ケース12における凹部12aの上面に乗り上げた状
態にある。つまり上記突起56は凹部12aに形成され
た角穴12eから外れた位置にあって逃げ場を失った状
態にあり、これによってリフトレバー50の傾動(前端
部の持ち上げ)が阻止されている。
【0023】さて前記蓋体30を開くべく前記圧縮コイ
ルばね60に抗してストッパ(スライド体)40を後退
させると、図4(b)に示すようにストッパ40の前端部
に設けられた係合突起41が蓋体30の縁部から離反す
る。同時にリフトレバー50は上記ストッパ40と共に
後退し、前記突起56が角穴12eの上方に位置付けら
れる。しかしこの状態においては、前述したマグネット
31が上部ケース12の磁性薄板12aに吸着した状態
にあるので、蓋体30が開口部10aの周縁部上面から
離反することはない。
【0024】しかしてストッパ40と共にリフトレバー
50を後退位置に移動させた状態において、該リフトレ
バー50の後端部を下方に向けて押圧すると、この押圧
力を受けて該リフトレバー50が前記軸部51を支点と
して傾動し、図4(c)に示すようにその前端部を持ち上
げる。するとリフトレバー50の前端に設けられている
フック53,53が蓋体30の裏面側から、その縁部を
持ち上げることになるので、前記マグネット31と磁性
薄板12aとの吸着が強制的に引き離される。この結
果、蓋体30はマグネット31による開口部10aの周
縁部上面への吸着力を失い、ヒンジ部20を軸として上
方に向けて回動して容器10の開口部10aを開放する
ことになる。
【0025】尚、前記ヒンジ部20にコイルばね(図示
せず)を組み込んでおき、上述したマグネット31によ
る吸着力が解除された際に上記ばね力を利用して蓋体3
0を開くように構成することが望ましい。また前述した
リフトレバー50を後退させたとき、マグネット31に
よる吸着力が損なわれない程度に蓋体30の縁部を僅か
に持ち上げる程度に前記フック53,53を蓋体30の
裏面に当接させ、その後、リフトレバー50の傾動によ
り上記フック53,53にて前記蓋体30の前端部を一
気に持ち上げるように構成することも可能である。
【0026】かくして上述した如くして蓋体30を開く
ように構成された吸い殻入れによれば、ストッパ40と
一体にリフトレバー50を指により押圧しながら、該ス
トッパ40およびリフトレバー50を後退操作するだけ
で、リフトレバー50が後退位置に移動した時点で該リ
フトレバー50が傾動し、蓋体30の縁部を持ち上げて
該蓋体30が開かれる。従って指による、いわゆる1ア
クション(操作)により、リフトレバー50が後退移動
した後に傾動すると言う2段階に亘る連続した動作によ
り蓋体30が開放される。換言すれば、不本意にリフト
レバー50が後退しただけでは蓋体30が開放されず、
前述したマグネット31による吸着力により容器10の
開口部10aの閉塞状態が保たれる。
【0027】尚、蓋体30を閉じる場合には、ヒンジ部
20に設けられたばねに抗して蓋体30を開口部10a
に向けて倒せば良い。すると蓋体30の縁部により三角
形状の係合突起41が押され、圧縮コイルばね60に抗
してストッパ40が若干後退するので、蓋体30はその
縁部にてストッパ40を押し退けながら開口部10aを
閉塞する位置に落とし込まれる。そして前記マグネット
31にて前記磁性薄板12aを吸着すると共に、前進位
置に復帰したストッパ40の係合突起41に係合するこ
とで蓋体30は容器10の開口部10aを閉塞した位置
に安定に保持されることになる。
【0028】また上述した構造の吸い殻入れによれば、
蓋体30を開けて使用する際、開口部10aを通して容
器10内に燃え滓(灰)を落とすことができると共に、
たばこを吸い終わった際には前記消火用筒部14にたば
この先端を差し込むだけで、その消火を行い得る。その
後、その吸い殻を容器10内に収容すれば良いので、例
えばたばこを揉み消す等の作業が不要である。
【0029】更に容器10内に収容した吸い殻を廃棄す
るに際しては、前述したようにカバー体13を外すこと
で、容器10を下部ケース11と上部ケース12とに2
分割することができるので、容器10内の吸い殻を開口
部10aを通して摘み出す等の煩わしさがない。また容
器10の内部の清掃も簡単に行うことができる等の実用
的な利点も奏される。
【0030】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば容器10の形状やその開口部1
0a(蓋体30)の形状は、仕様に応じて定めれば良い
ものであり、要は手により把持し易い形状とすれば良
い。また容器10等の形成材料についても、要は不燃性
のものを用いれば良く、例えば合成樹脂にて形成する場
合には、前述した弾性コイルばね60の機能をストッパ
40等に一体に形成した弾性片等として実現することも
可能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、蓋
体の縁部にスライド体を係合させて該蓋体の開放を機械
的に阻止すると共に、例えば蓋体の裏面に貼着したマグ
ネットを開口部の周縁部上面に吸着させてその開放を阻
止するので、蓋体の不本意な開放を効果的に阻止するこ
とができる。しかもスライド体に組み込んだリフトレバ
ーを傾動させて蓋体の縁部を持ち上げ、上記マグネット
による吸着を解除するので、簡単な操作により蓋体を開
けることができる。
【0032】また容器を上下に分割し得る構造としてい
るので、容器内に収容した吸い殻の廃棄が容易であり、
また容器に設けられた消火用筒部にてたばこを効果的に
消火しうる等の使い勝手の良い吸い殻入れを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る吸い殻入れの概略構
成を示す外観斜視図。
【図2】図1に示す吸い殻入れの容器を分解した状態を
示す図。
【図3】図1に示す吸い殻入れの上部ケースに組み込ま
れるストッパとリフトレバーの構造を示す図。
【図4】図1に示す吸い殻入れの断面構造と、ストッパ
およびリフトレバーの操作による蓋体の開放作用を示す
図。
【符号の説明】
10 容器 10a 開口部 11 下部ケース 12 上部ケース 12a 磁性薄板 12e 角穴 13 カバー体 14 消火用筒部 20 ヒンジ部 30 蓋体 31 マグネット 40 ストッパ(スライド体) 41 係合突起 50 リフトレバー 53 フック 56 突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸い殻を収容する容器と、この容器の開
    口部を閉塞可能に該容器にヒンジ部を介して開閉自在に
    設けられた蓋体と、前記容器の開口部周縁または上記蓋
    体に設けられて前記容器の開口部周縁と前記蓋体との間
    に吸着力を作用させるマグネットと、前記容器にスライ
    ド可能に設けられ、前進位置にて前記蓋体に係合して該
    蓋体の開放を阻止するスライド体と、このスライド体が
    後退位置にあるときに傾動操作され、傾動により前記蓋
    体の縁部を持ち上げて前記マグネットにより吸着された
    前記蓋体を前記容器の開口部周縁から引き離すリフトレ
    バーとを具備したことを特徴とする吸い殻入れ。
  2. 【請求項2】 前記容器は、底部をなす皿状の下部ケー
    スと、その上面に前記蓋体により閉塞される開口部を有
    し、上記下部ケースの縁部に嵌合して該下部ケースとの
    間に吸い殻を収容可能な空間を形成する上部ケースと、
    嵌合一体化された前記下部ケースと上部ケースとの側縁
    部を挟み込んで該側縁部に装脱可能に設けられたカバー
    体とからなることを特徴とする請求項1に記載の吸い殻
    入れ。
  3. 【請求項3】 前記容器は、その開口部に位置して、た
    ばこの先端が挿入可能な消火用筒部を備えることを特徴
    とする請求項1に記載の吸い殻入れ。
JP10294020A 1998-10-15 1998-10-15 吸い殻入れ Pending JP2000116370A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014519850A (ja) * 2011-06-24 2014-08-21 エヌダブリュティー ホールディングス,リミテッド ライアビリティー カンパニー 携帯型たばこ気化器

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JP2014519850A (ja) * 2011-06-24 2014-08-21 エヌダブリュティー ホールディングス,リミテッド ライアビリティー カンパニー 携帯型たばこ気化器

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