JP2000115871A - 超音波探触子とその製造方法及びその超音波探触子を用いた超音波診断装置 - Google Patents

超音波探触子とその製造方法及びその超音波探触子を用いた超音波診断装置

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JP2000115871A
JP2000115871A JP10290132A JP29013298A JP2000115871A JP 2000115871 A JP2000115871 A JP 2000115871A JP 10290132 A JP10290132 A JP 10290132A JP 29013298 A JP29013298 A JP 29013298A JP 2000115871 A JP2000115871 A JP 2000115871A
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Hidezo Sano
秀造 佐野
Takaya Osawa
孝也 大澤
Jun Kubota
純 窪田
Mikio Izumi
美喜雄 泉
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動子を2次元分割する方式の超音波診断用
探触子において、直交する2方向の素子分割溝の一方の
短軸方向溝を完全に切り離さない構造とすることで、S
/N低下を生ずることなく画像の高画質化を図るととも
に、探触子を製造しやすくして歩留りの向上を図る。 【解決手段】 振動子21の下部電極22側に所定の幅
と深さの長方向溝24を所定ピッチで所定本数加工して
形成した互いに独立した素子25,25’,25”に対
し、2次元配列の各素子に対応した信号配線と接続部を
有するフレキシブル基板26が接続され、さらに裏面に
は音響減衰層27が固定されるとともに、上部電極23
には、超音波を発生しない端部28にグランド電極29
が、超音波を発生する領域には音響整合層30が固定さ
れ、最上面には音響レンズ31が固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断用の探触
子とその製造方法及びその探触子を用いた超音波診断装
置に関し、特に被検体内部の断層像を浅部から深部まで
高分解能に観察するために、従来の振動子素子が短冊状
に整列した構造から直交する方向にも3列以上切断した
構造の探触子とそのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波診断用探触子の構造を図1
3と図14を用いて説明する。図13で1は圧電材料か
らなる振動子で、その両面には電極2及び3が形成され
ており、さらに電子的に超音波を走査するように一方向
11(長軸方向)に複数の素子に分割されている。なお
生体側の電極3はグランドに接続され、その上には1層
ないし複数層の音響整合層4が形成されるとともに反対
の電極2側には音響減衰層5が形成されている。各電極
2及び3には半田付け8などによりフレキシブル基板6
及び7のパターン9が接続され、コネクタ(図示せず)
を介して本体の超音波診断装置に接続される。音響整合
層4の上には、さらに音響レンズ10が固定されてい
る。
【0003】以上の構成において、電子的に超音波を走
査して断層像を得る場合、分割された振動子1の複数の
素子で収束超音波を形成し、そのビームで送受波を繰り
返しながら走査することにより断層像を得る。しかし、
素子が並ぶ方向11では使用する素子数を適当に選ぶこ
とにより焦点位置Lを探触子の近くから遠くまで任意に
設定できるが、これと直交する方向12では音響レンズ
10による焦点位置Lが一定であり、焦点深度に相当す
るL1の範囲ではクリアな断層像を得ることができるも
ののこれ以外では不鮮明になるという欠点があった。
【0004】図14はこれを解決するため、振動子1を
一方向11だけでなくこれと直交する方向12(短軸方
向)にも分割したもので、各部の構成は図13と同様で
ある。この場合には、音響レンズ10を用いることなく
12方向についても焦点位置Lを探触子の近くから遠く
まで任意に設定できるため、焦点深度をL2≫L1とす
ることが可能で、断層像全体について鮮明な像が得られ
ると予想される。このようなものが、1996 IEE
E ULTRASONICS SYMPOSIUM,p
p1523−1526(1996)に掲載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図14のよう
な構造では素子を2次元的に切断するために電極の取り
出しが大変に複雑になり、特に上部電極をグランドとす
る場合には振動子の電極3と音響整合層4との間に金属
箔を入れたり、音響整合層4を導電性の材料で作成して
その上面に同様に金属箔を接続するため、前者では振動
子からの超音波が金属箔で反射されたり吸収されたりし
て生体に十分なエネルギが供給されないだけでなく、生
体からの反射信号も同様に減衰してしまうために感度の
良い画像が得られないと言う問題が、また後者では導電
性を維持しながら音響整合層として適当な音響インピー
ダンスを有する材料の作成が難しくて同様にS/Nの良
い画像が得られにくいと言う問題がある。また、医療用
として用いられる探触子で2次元的に配列の各素子の大
きさは0.5mm程度で素子数も数100から数100
0と多くて、切断された各素子を3次元的に整列してか
ら電極を接続する方法は作成が難しいだけでなく歩留り
も低下する恐れがある。本発明の目的は、これらの問題
を解決する方法に関するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めには、振動子を2次元的に切断する溝のうち振動子を
短冊状に素子分離する溝と直交する長軸方向に素子分離
する溝を、振動子が完全に切断されない深さに加工する
ことが有効である。すなわち両面に電極を設けた振動子
に対して、信号電極側に上記の所定深さの溝を形成する
ことにより電極が切り離され、所定幅と数の列に分割さ
れる。そして探触子を構成する素子に対応した信号配線
と接続部を有するフレキシブル基板を振動子の分割した
電極に合わせて接続し、その裏面に音響減衰層を、振動
子のもう一方の電極にグランド電極及び音響整合層を固
定して、信号電極側に設けた溝に直交するように音響整
合層と振動子とフレキシブル基板と音響減衰層の一部を
全て、又は部分的に短冊状に切断して電気的に素子分離
し、溝にマイクロバルーン状の音響的クロストークが小
さい材料を混入した所定の樹脂を充填し、さらに前面に
所定の焦点距離を有する音響レンズを固定する。
【0007】これにより、フレキシブル基板を接続しそ
の裏面に音響減衰層を固定した後の振動子の上部電極は
全面繋がっており、この上部電極にグランド電極及び音
響整合層を重ならないように積載することにより従来と
同様の構造で、さらに短冊状の素子分離以降のプロセス
を従来と同様に行うことにより振動子とマッチング層間
での超音波の減衰がなくS/Nの劣化が少ない2次元素
子配列の探触子を実現できる。
【0008】また、前記の方法により探触子を作成する
ので、2次元配列の各素子を個々の状態ないいま組み立
てを必要とすることがないので整列が不要となり、探触
子を容易に作成することができる。さらにまた、振動子
の信号電極側に形成する所定幅と深さの溝が、広くて浅
い溝と狭くて深い溝の2段階で構成することにより、溝
部での割れに対する強度を向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1から
図12を用いて説明する。図1は超音波探触子の一方向
の部分断面図を示しており、PZTなどの圧電材料から
なる振動子21には下部電極22及び上部電極23がそ
れぞれ形成されている。
【0010】そして振動子21には、所定の幅と深さの
長軸方向溝24が所定ピッチで所定本数加工されてお
り、これにより下部電極22が分離されて互いに独立し
た素子25,25’,25”が形成される(左半分は図
示せず)。下部電極22の下には、2次元配列の各素子
に対応した信号配線と接続部を有するフレキシブル基板
26が接続され、コネクタとケーブル(図示せず)を介
して本体に接続される。また、フレキシブル基板26の
裏面には音響減衰層27が固定されている。
【0011】一方上部電極23には、超音波を発生しな
い端部28にフレキシブル基板29’のグランド電極2
9が接続され、超音波を発生する領域に対応して1層な
いし複数層の音響整合層30が固定されている。そして
最上面には、音響レンズ311が固定されている。
【0012】図2は電極接続部の概略構成を示してお
り、接着剤(図示せず)で音響減衰層27上に固定され
たフレキシブル基板26は誘電体膜35をベースに信号
配線パターン36と接続部パターン37をスルーホール
38で繋ぐ構造となっており、さらに接続部パターン3
7上の半田パターン39により、長軸方向溝24で分離
された各素子25の下部電極22に固定されている。な
お本図では溝の形状が矩形断面となっているが、溝の底
の角部分がR形状になっていると機械強度上さらによ
い。
【0013】図3は図1において音響レンズを取り外し
た時の平面図の一部で、振動子21,裏側の長軸方向溝
24,グランド電極29,音響整合層30,は図1と対
応しており、さらに短軸方向溝31,31’,31”,
・・・を長軸方向溝24に直交するように加工して音響
整合層30と振動子21とフレキシブル基板と音響減衰
層の一部を短冊状に切り離し、この溝31,31’,3
1”と溝24とにより下部電極が電気的に独立した2次
元配列素子32を形成するとともに各溝にマイクロバル
ーン状の音響的クロストークが小さい材料(図示せず)
を混入したポリウレタン樹脂などを充填して機械的強度
を確保する。
【0014】以上の構成において、本体装置(図示せ
ず)からの信号によりフレキシブル基板26を介して2
次元配列素子32を駆動することで超音波を発生させ、
測定対象物から反射してきた超音波を同様に2次元配列
素子32で受信してその信号を本体装置で処理すること
で画像表示を行うが、このように振動子を縦方向だけで
なく横方向についても焦点の範囲が広くなるように所定
の関係で制御しながら駆動することにより生体の近傍か
ら深部までクリアな断層画像を得ることができる。ま
た、同様に複数の振動子を2次元的に電子走査すること
により、任意方向の複数のBモード走査や全視野及び部
分体積走査が可能で、リアルタイムの3次元画像化が可
能となる。
【0015】なおフレキシブル基板の厚さについては、
極力薄く構成することが裏面からの反射を防止する観点
から重要であり、できれば使用する超音波の波長の1/
4以下が好ましい。
【0016】図4は素子分離溝の閉口部に従来の長軸方
向溝24より幅が広くて深さが浅い第2の溝24’を追
加した場合である。これにより振動子の溝部での割れに
対する強度を劣化させることなく、フレキシブル基板を
下部電極に半田付けする際の半田拡がりによるショート
を防止できる。
【0017】図5は図2におけるフレキシブル基板26
の信号配線パターン36の詳細を示すものである。信号
配線パターン41,42,43は図2の信号配線パター
ン36に相当するもので、振動子21の長軸中心線50
に対して対称的な位置にスルーホールを形成したもので
ある。すなわち、信号配線パターン41は長軸中心線7
0に対して対称的な位置にスルーホール41’,41”
を設け、信号配線パターン42および43は、それぞ
れ、長軸中心線50に対して対称的な位置にスルーホー
ル42’,42”および43’,43”を設けたもので
ある。これらスルーホール41’,41”,42’,4
2”および43’,43”は図2のスルーホール38に
相当するもので、それぞれ、独立の接続部パターン37
に相当する接続部パターンに接続されている。このよう
に形成された信号配線パターン41,42,43は、こ
れが一組になって必要な組数だけ長軸中心線70と直角
方向に並んでフレキシブル基板26に設けられる。な
お、44は図3の短軸方向溝31,31’,31”に相
当する溝であって、これにより信号配線パターン41,
42,43は組ごとに分離される。このように各組の信
号配線パターン41,42,43のそれぞれのスルーホ
ールを長軸中心線50に対して対称的な位置に設けたの
で、例えば図14に示すように使用素子を変えてビーム
形状をコントロールして焦点範囲を拡げる可変口径を実
現する場合には、最初に各組の信号配線パターン41の
スルーホール41’,41”を選んで口径の小さなビー
ムとし、次にそれぞれ各組の信号配線パターン42およ
び43のスルーホール42’,42”および43’,4
3”を作動して口径の大きなビームとすればよい。
【0018】図6から図8は本発明の探触子の応用例で
図6は電気配線を、図7はシステム構成を、図8は可変
口径の説明をそれぞれ示す。図において左端は本発明の
超音波探触子45で、7.5MHzを中心周波数とする
リニアアレイ探触子の場合には11方向には従来通り
0.36mmピッチで192素子が、また直交する12
方向には2mmピッチで4列乃至6列の素子が並ぶ。な
お11方向或いは12方向のピッチや素子数は、これに
限られることがないのは言うまでもない。12方向につ
いても可変口径制御を行うため、対称の2素子づつをフ
レキシブル基板でパターン52,53,54のように共
通化して同軸ケーブル46で探触子コネクタ47まで接
続し、さらに探触子コネクタ内の電気回路48,49を
介して本体装置50と接続する。
【0019】以上の構成において、本体装置から同期信
号とともに送波信号51が探触子コネクタ側に送られ、
電気回路48,49により送波信号は中央の2列に対応
するパターン52のみに送られるように作用する。そし
て生体より反射して戻ってきた受波信号の近傍からの信
号、即ち時間的に早く戻ってきた信号は同様に中央の2
列のみで受信して信号55を本体装置に送る。
【0020】一方深部からの受波信号、即ち時間的に遅
く戻ってきた信号は電気回路48,49により所定時間
を経過した後に中央の2列を含む4列乃至6列で閉口を
広くして受信するようにして信号55を本体装置に送
る。図8に口径を変えたときの深度とビーム形状の関係
を示している。56は口径を小さくしたときのビームパ
ターンであり、深度0よりaまでの深度範囲においてビ
ーム径が小さく、深度a以上でビーム径が大きくなって
いる。57は口径を大きくしたときのビームパターンで
あり、深度0からaまでの範囲および深度b以上でビー
ム径が大きく、深度aからbの範囲でビーム径が小さく
なっている。従って、深度0からaまでの範囲ではビー
ムパターン56を用い、深度aからbの範囲ではビーム
パターン57を用いるように可変口径にして、結局、ビ
ームパターン56,57を合成したビームパターン58
を用いるように可変口径にすることにより高画質の画像
を得るのに有効である。
【0021】図9乃至図11は図1から図3の探触子構
造を実現する製造方法の主な内容を示す。図9はフレキ
シブル基板26の平面図で、59は切断位置の位置合わ
せ用のパターン,36は信号配線パターン,39は接続
部パターンに対応した半田パターンである。図11およ
び図12のフレキシブル基板26は図2のフレキシブル
基板26に相当するものである。フレキシブル基板26
の裏面には切断位置の位置合わせ用のパターン59と信
号配線パターン36,36’,36”とが形成されてい
る。この信号配線パターン36,36’,36”は、そ
れぞれ、図5の信号配線パターン42,41,43に対
応している。フレキシブル基板26の上面(図2の誘電
体膜35上)には図5のスルーホール41’,41”,
42’,42”,43’,43”に相当する位置に独立
の接続部パターンが形成されている。そしてこの接続部
パターンは前記スルーホールを介して信号配線パターン
36,36’,36”に接続されている。フレキシブル
基板26の上面の接続部パターン上には信号配線パター
ン36,36’,36”と直交するように半田パターン
39が複数本形成されている。また、図10において、
31は素子分離の短軸方向溝であり、図3の溝31,3
1’,31”および図5の溝44に相当するものであ
る。図11において、振動子21の上面および下面に
は、それぞれ、上部電極および下部電極が形成されてい
る。このような振動子21に対し、ダイシングソーによ
り長軸方向溝24を加工する。次にフレキシブル基板2
6の半田パターン39の面を振動子21の長軸方向溝2
4の面に対接させる。この場合半田パターン39と長軸
方向溝24が平行になるように位置合わせ用パターン5
9を用いて位置合せする。そしてヒータバー110をフ
レキシブル基板26に押し当てることによりこのフレキ
シブル基板26を振動子21に半田付けする。半田付け
の方法は、この他に加熱炉やレーザ、或いは超音波など
の熱源を用いても達成できるのは言うまでもない。そし
てフレキシブル基板26の裏側に音響減衰層27を接着
剤を用いて接着し、その上に補強板111を固定する。
次に振動子21の上部電極(図1の23)とフレキシブ
ル基板29’のグランド電極(図1の29)とをヒータ
バーにより半田付けする。振動子21の上部電極側には
音響整合層30を接着する。その後、位置合わせ用パタ
ーン59でダイシング位置を確認して、図10の短軸方
向溝31に従って素子分離を行う。なおここでは、半田
パターンは連続していたものを溝で切り離すように説明
したが、予め2次元配列の素子に対応したパターンであ
ってもよい。また音響整合層は最後に振動子と一緒に切
り離すように説明したが、これについても必ずしも切り
離す必要はない。
【0022】そして、溝31にマイクロバルーン状の音
響的クロストークが小さい材料を混入したポリウレタン
樹脂などを充填して固めた後、音響レンズ311を載せ
て完成する。
【0023】また図12は本発明の超音波探触子を接続
したシステム構成を示したものである。探触子45はケ
ーブル46を介して本体のUS部63に接続され、制御
部64からのコントロールで送波整相部65により作成
されるビームパターンに従って超音波を送波し、さらに
生体からの反射信号を受信して受波整相部66により整
相処理を行った後に信号処理部67で画像化のための処
理を行い、表示部68で信号処理した結果を表示する。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば2次
元的に配置する素子の一方の長軸方向溝を完全に切り離
さない構造としているので電極の取り出しが容易で、上
部電極の端部にグランド電極を半田付けして接続できる
ので、振動子の電極と音響整合層との間に金属箔を入れ
たり音響整合層を導電性の材料で作成してその上面に同
様に金属箔を接続するなどの必要がないために、振動子
からの超音波が金属箔で反射されたり吸収されたりして
生体に十分なエネルギが供給されないとか生体からの反
射信号が同様に減衰してしまうために感度の良い画像が
得られないと言う問題がなく、また導電性の音響整合層
を用いる必要もないことから音響インピーダンスを広範
囲で設定することが可能でS/Nの良い画像が得られに
くいと言う問題もない。また、各素子を切り離した状態
から3次元的に整列して組み立てる構造ではないので、
電極の接続が容易で歩留りの低下も大幅に改善すること
ができる。
【0025】また探触子コネクタ内部に可変口径を実現
可能な電気回路を設けているので、従来の超音波診断装
置を改造することなくビームの焦点範囲を拡げることが
できるようになり、これにより近傍から深部までクリア
な画像を得ることが可能で、超音波診断の質を大幅に向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す超音波探触子の一方向の
部分断面図である。
【図2】電極接続部の概略構成を示す図1の部分拡大図
である。
【図3】図1において、音響レンズを取り外した時の一
部平面図である。
【図4】本発明の実施例の電極接続部の概略構成図であ
る。
【図5】本発明の実施例のフレキシブル基板の構成図で
ある。
【図6】本発明の実施例の電気配線図である。
【図7】システム構成図である。
【図8】可変口径の説明図である。
【図9】本発明の実施例の製造方法に関するフレキシブ
ル基板の平面図である。
【図10】本発明の実施例の製造方法の説明図である。
【図11】本発明の探触子の製造方法を説明するための
ブロック図である。
【図12】システム構成図である。
【図13】従来の探触子の概略構成図である。
【図14】同じく従来の探触子の概略構成図である。
【符号の説明】
21 振動子 22 下部電極 23 上部電極 24 長方向溝 25 素子 26 フレキシブル基板 29 グランド電極 31 短軸方向溝 47 探触子コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 美喜雄 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 Fターム(参考) 2G047 EA04 EA16 GB02 GB32 GB33 GB36 4C301 EE04 EE17 GB09 GB33 GB34 GB37 5D019 AA26 CC08 FF04 GG02 GG03 HH01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子と、該振動子の前面側を被覆する
    音響整合層及び裏面側の音響減衰層と、該振動子に接続
    するフレキシブル基板などの電源ケーブルから構成され
    る超音波探触子において、両面に電極を形成した前記振
    動子の信号電極側に所定幅と深さの溝が加工されて電極
    が所定幅と数の列に分離されるとともに、前記振動子の
    前記信号電極にはフレキシブル基板を介して信号配線が
    接続されるとともにその裏面には音響減衰層が固定さ
    れ、さらに前記振動子のもう一方の電極にはグランド電
    極が接続されるとともに音響整合層が固定されて、前記
    信号電極側に設けた前記溝に直交するように音響整合層
    と振動子とフレキシブル基板と音響減衰層の一部を切断
    した溝により電気的に分離された素子が並び、この溝に
    はマイクロバルーン状の音響的クロストークが小さい材
    料を混入した所定の樹脂が充填され、さらに前面には所
    定の焦点距離を有する音響レンズが固定されたことを特
    徴とする超音波探触子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の超音波探触子におい
    て、前記振動子の端部に超音波を発生しない領域を設
    け、この領域にフレキシブル基板のグランド電極を取付
    けたことを特徴とする超音波探触子。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の超音波探触子におい
    て、振動子の信号電極側に形成する所定幅と深さの溝
    が、広くて浅い溝と狭くて深い溝の2段階で構成されて
    いることを特徴とする超音波探触子。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の超音波探触子におい
    て、振動子の複数の電極をフレキシブル基板を介して共
    通化するようにしたことを特徴とする超音波探触子。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の超音波探触子におい
    て、電極が分離された列の数が3以上で、中央の1列乃
    至電気的に共通の2列に相当する各素子に送波信号を印
    加して超音波を生体内に送波し、生体からの受波信号を
    同様の各素子で所定時間だけ受信した後に同様の各素子
    とその隣り合う電気的に共通のさらに2列に相当する各
    素子で所定時間だけ次々と受信できるように、タイムシ
    ェアリング機能を本体の超音波診断装置に接続する探触
    子コネクタに設けたことを特徴とする超音波探触子。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の超音波探触子におい
    て、両面に電極を形成した振動子の信号電極側に所定幅
    と深さの溝で電極を所定幅と数の列に分離し、探触子を
    構成する素子に対応した信号配線と接続パターンを有す
    るフレキシブル基板を振動子の分離した電極に合わせて
    接続し、その裏面に音響減衰層を、振動子のもう一方の
    電極にグランド電極及び音響整合層を固定して、信号電
    極側に設けた溝に直交するように音響整合層と振動子と
    フレキシブル基板と音響減衰層の一部を切断して電気的
    に分離された素子を構成し、溝にはマイクロバルーン状
    の音響的クロストークが小さい材料を混入した所定の樹
    脂を充填して、さらに前面に所定の焦点距離を有する音
    響レンズを固定することを特徴とする超音波探触子の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から5に記載の超音波探触子
    と、該超音波探触子から所定のビーム波形の超音波を送
    波する送波整相部と受波信号から所定の受波波形を形成
    する受波整相部と受波信号を高S/Nに取り込む信号処
    理部からなる超音波本体部と、該超音波本体部の送波タ
    イミング及び受波信号からの表示タイミングを制御する
    制御部と表示部から構成されたことを特徴とする超音波
    診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011223468A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Toshiba Corp 超音波トランスデューサおよび超音波プローブ

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