JP2000115306A - 携帯電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作キーの表示が見易く、然も操作キーに持
たせることの出来る機能数に制限を受けることのない携
帯電子機器を提供する。 【解決手段】 本発明に係る携帯電子機器は、モード切
換え操作によって複数のキー入力モードの切換え設定が
可能であって、ケーシング１の表面には、複数の操作キ
ー部を有するデータ入力装置６が配備されている。デー
タ入力装置６は、透明のカバーフィルム62と透明のタッ
チパネル61と液晶表示パネル５とから構成され、カバー
フィルム62は複数のドーム部64を有している。各ドーム
部64は、押圧操作によって、タッチパネル61のタッチ入
力部に接触する反転位置に弾性変形可能であり、各ドー
ム部64と各タッチ入力部によって操作キー部が構成され
ている。各モードにおいて、液晶表示パネル５には操作
キー部のモードに応じた機能が切換え表示され、該表示
は、タッチパネル61及びドーム部64を通して見ることが
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、携帯
ゲーム機等の携帯電子機器に関し、特に、数字、カナ文
字、英字等のデータを入力のためのデータ入力装置を具
えた携帯電子機器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１０に示すように、従来の携帯電話機
は、アンテナ(81)が突設されたケーシング(８)の表面
に、テンキーや機能キー等の複数の操作キー(84)を配設
すると共に、操作キー(84)によって入力された数字や文
字等のデータを表示するためのディスプレイ(83)を設置
し、更にケーシング上端部には、スピーカを内蔵した受
話部(82)が設けられている。又、ケーシング(８)の下端
部には、操作キー(84)を覆うための折り畳み式蓋(80)が
基端部にて開閉可能に連結され、該折り畳み式蓋(80)の
先端部に、マイクロフォンを内蔵した送話部(85)が設け
られている。

【０００３】上記携帯電話機においては、操作キー(84)
の押下操作によって数字を入力することが可能な数字モ
ード、カナ文字を入力することが可能なカナモード、及
び英字を入力することが可能な英字モードの複数のキー
入力モードの間で切換え設定が可能であって、モード切
換え操作によって何れかのキー入力モードが設定され
る。例えば、数字を入力する際には、「カナ／英字」と
表示されている操作キー(84)を押下して数字モードに設
定した上で、各操作キー(84)の表面に表示された数字を
見ながら操作キー(84)を押下して所望の数字を入力す
る。又、カナ文字を入力する際には、「カナ／英字」と
表示されている操作キー(84)を押下してカナモードに設
定した上で、各操作キー(84)の表面に表示されたカナ文
字を見ながら操作キー(84)を押下して所望のカナ文字を
入力する。更に、英字を入力する際には、「カナ／英
字」と表示されている操作キー(84)を押下して英字モー
ドに設定した上で、各操作キー(84)の表面に表示された
英字を見ながら操作キー(84)を押下して所望の英字を入
力する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の携帯電話機においては、図１０に示す如く各操作キ
ー(84)の表面に、その押下操作によって入力が可能な数
字、カナ文字及び英字の全てが混在して表示されている
ため、これらの表示が見づらく、操作性が悪い問題があ
った。又、携帯電話機の小型化を図るためには、操作キ
ー(84)を出来るだけ小さく形成する必要があり、従来の
携帯電話機においては、この様に小さく形成された操作
キー(84)の表面に、その操作キー(84)が発揮し得る全て
の機能を表示することとしていたため、操作キー(84)に
持たせることの出来る機能数が制限される問題があっ
た。本発明の目的は、操作キーの表示が見易く、然も操
作キーに持たせることの出来る機能数に制限を受けるこ
とのない携帯電子機器を提供することである。

【０００５】

【課題を解決する為の手段】本発明に係る携帯電子機器
は、電子回路を内蔵したケーシング(１)の表面に複数の
操作キー部(60)を配列してなるデータ入力装置(６)を具
え、モード切換え操作によって複数のキー入力モードの
切換え設定が可能であって、各キー入力モードにてデー
タ入力装置(６)の各操作キー部(60)がモードに応じた機
能を発揮する。該携帯電子機器の特徴的構成において
は、データ入力装置(６)は、ケーシング(１)の外方に向
かって突出する複数のドーム部(64)を配列したカバーフ
ィルム(62)と、カバーフィルム(62)の複数のドーム部(6
4)に対応させて、複数のタッチ入力部を配列したタッチ
入力装置(61)と、カバーフィルム(62)の複数のドーム部
(64)に対応させて、複数の画像表示部を具えた画像表示
装置(５)とから構成される。カバーフィルム(62)は、少
なくとも画像表示装置(５)の各画像表示部に対応する部
分が透明であって、各ドーム部(64)は、押圧操作によっ
て、タッチ入力装置(61)の対応するタッチ入力部に接触
する反転位置に弾性変位可能であり、カバーフィルム(6
2)の各ドーム部(64)と各ドーム部(64)に対応するタッチ
入力装置(61)の各タッチ入力部とによって前記操作キー
部(60)が構成される。又、画像表示装置(５)は、前記モ
ード切換え操作に応じて、各画像表示部に、対応する操
作キー部(60)のキー入力モードに応じた機能を切換え表
示し、カバーフィルム(62)の前記透明部分を通じて画像
表示装置(５)の各画像表示部の表示を透視することが可
能である。

【０００６】本発明に係る携帯電子機器においては、所
望のキー入力モードを設定すべくモード切換え操作を行
なうと、所望のキー入力モードが設定されて、画像表示
装置(５)の各画像表示部に、対応する操作キー部(60)が
そのキー入力モードにて発揮し得る機能が切換え表示さ
れ、各画像表示部に表示された機能は、カバーフィルム
(62)の透明部分を通して見えることになる。ユーザが、
上述の如くカバーフィルム(62)の透明部分を通して見え
る機能表示を参照して、データ入力装置(６)の複数の操
作キー部(60)の内、何れかの操作キー部(60)を押圧する
と、該操作キー部(60)のドーム部(64)は、弾性変形して
反転し、タッチ入力装置(61)の対応するタッチ入力部に
接触する。この結果、操作キー部(60)は、現在設定され
ているキー入力モードに応じた機能を発揮することにな
る。

【０００７】上記携帯電子機器においては、上述の如く
画像表示装置(５)の各画像表示部に、実際に設定されて
いるキー入力モードにおける操作キー部(60)の機能のみ
が表示されるので、表示が見易く、操作性が向上する。
又、ユーザは、実際に設定されているキー入力モードに
おける各操作キー部(60)の機能を誤って認識することは
なく、操作キー部(60)に確実に所望の機能を発揮させる
ことが出来る。又、データ入力装置(６)の操作キー部(6
0)の機能をキー入力モードに応じて切換え表示するの
で、操作キー(84)の全ての機能をその操作キー(84)の表
面に表示していた従来の携帯電話機の如く、操作キー部
(60)の大きさによって、操作キー部(60)に持たせること
の出来る機能数が制限されることはない。更に、ユーザ
がデータ入力装置(６)の操作キー部(60)を押圧すると、
カバーフィルム(62)のドーム部(64)は押圧力に応じて弾
性変形し、該押圧力が一定値を越えたとき、ドーム部(6
4)は一気に反転する。従って、ユーザは、操作キー部(6
0)を操作したという操作感を得ることが出来、安心して
操作することが出来る。

【０００８】具体的には、タッチ入力装置(61)はタッチ
パネルによって構成され、該タッチパネルは、少なくと
もタッチ操作領域が透明であり、タッチ操作領域を覆っ
てカバーフィルム(62)が設置されている。

【０００９】該具体的構成においては、画像表示装置
(５)の各画像表示部の表示は、タッチパネルのタッチ操
作領域及びカバーフィルム(62)の透明部分を通して見え
ることになる。該具体的構成によれば、タッチ入力装置
(61)は薄いタッチパネルによって構成されるので、携帯
電子機器の薄型化を図ることが出来る。

【００１０】又、具体的には、画像表示装置(５)は液晶
表示装置によって構成され、該液晶表示装置は、第１表
示領域(51)に前記複数の画像表示部を具えると共に、第
２表示領域(52)に、前記複数の操作キー部(60)の操作に
よって入力されたデータを表示するためのデータ表示部
を具えている。

【００１１】上記具体的構成においては、操作キー部(6
0)の機能を表示するための表示手段と、操作キー部(60)
の操作によって入力されたデータを表示するための表示
手段とが、共通の画像表示装置によって実現されるの
で、両表示手段を別個の画像表示装置によって構成した
場合に比べて、部品点数が少なく、構造が簡易となる。
又、上記具体的構成を携帯電話機に実施した場合、従来
と同様に１個の液晶表示装置を装備すればよいので、部
品点数を増加させることなく、本発明を実現することが
可能である。

【００１２】

【発明の効果】本発明に係る携帯電子機器によれば、画
像表示装置(５)の各画像表示部に、実際に設定されてい
るキー入力モードにて発揮し得る機能のみが表示される
ので、表示が見易く、操作性が向上する。又、データ入
力装置(６)の操作キー部(60)の機能をキー入力モードに
応じて切換え表示するので、操作キー部(60)の大きさに
よって、操作キー部(60)に持たせることの出来る機能数
が制限されることはない。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明を携帯電話機に実施
した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。本発
明に係る携帯電話機においては、図１に示す如く上半ケ
ース(11)と下半ケース(12)とを組み合わせることによっ
て、扁平なケーシング(１)が構成され、該ケーシング
(１)の頭部にアンテナ(２)が突設されている。ケーシン
グ(１)の表面には、電話番号等のキー入力のための複数
の操作キー部(60)を有するデータ入力装置(６)が配備さ
れると共に、透明窓部(130)を具えたディスプレイ(13)
が配備され、該ディスプレイ(13)には、データ入力装置
(６)によって入力されたデータを表示することが可能で
ある。ケーシング(１)の内部には、図２に示す如く上段
回路基板(４)と下段回路基板(40)とが上下に配置され、
上段回路基板(４)は、スピーカ(43)及び複数の電子回路
部品(41)を具える一方、下段回路基板(40)は、マイクロ
フォン(44)及び複数の電子回路部品(42)を具えている。
又、下段回路基板(40)の下方位置には、電源となる二次
電池を収容した電池ボックス(３)が設置されている。

【００１４】データ入力装置(６)は、従来の複数の操作
キー(84)と同様にデータを入力する機能と、従来の操作
キー(84)の表面に印刷されていた機能表示と同様に各操
作キーの機能を表示する機能とを発揮するものであっ
て、透明のカバーフィルム(62)とタッチパネル(61)と液
晶表示パネル(５)とから構成されている。カバーフィル
ム(62)は、例えばポリエチレンテレフタレート(ＰＥＴ)
から形成され、タッチパネル(61)から離れる方向に膨ら
むドーム型の複数のドーム部(64)を有している。タッチ
パネル(61)は、図３に示す如くカバーフィルム(62)と略
同一の大きさを有する透明のタッチシート(63a)を具
え、その側部には、前記上段回路基板(４)と接続するた
めのフレキシブルプリント配線板(63b)が突設されてい
る。ケーシング(１)の上半ケース(11)には、データ入力
装置(６)を配備する領域に凹部(14)が形成されており、
該凹部(14)には、前記カバーフィルム(62)の複数のドー
ム部(64)に対応して、複数の丸孔(15)が開設されると共
に、前記タッチパネル(61)のフレキシブルプリント配線
板(63b)を挿入するためのスリット(16)が開設されてい
る。

【００１５】タッチパネル(61)は、フレキシブルプリン
ト配線板(63b)をスリット(16)に挿入した状態で、タッ
チシート(63a)の表面が凹部(14)の表面に貼り付けられ
て、ケーシング(１)に固定される。又、カバーフィルム
(62)は、タッチシート(63a)の表面に貼り付けられ、こ
の状態で、カバーフィルム(62)の各ドーム部(64)とケー
シング(１)の各丸孔(15)とが、図２に示す如く互いに一
致することになる。

【００１６】図４は、カバーフィルム(62)の１つのドー
ム部(64)の近傍領域を拡大して表わす断面図であって、
ケーシング(１)とタッチパネル(61)との間に接着層(65)
が介在すると共に、タッチパネル(61)とカバーフィルム
(62)との間に接着層(66)が介在している。カバーフィル
ム(62)のドーム部(64)を矢印の如く押圧すると、ドーム
部(64)は押圧力に応じて弾性変形し、該押圧力が一定値
を越えたとき、二点鎖線で示す如くドーム部(64)が一気
に反転し、該ドーム部(64)の内面がタッチパネル(61)の
表面に接触して、タッチパネル(61)の接点が閉じられ
る。斯くして、カバーフィルム(62)のドーム部(64)と、
タッチパネル(61)の前記接点とによって、図１に示す操
作キー部(60)が構成される。

【００１７】又、液晶表示パネル(５)は、図２に示す如
く、ケーシング(１)の内部に配置され、ケーシング(１)
の凹部(14)に対応する領域に、操作キー部(60)の機能を
表示するためのキー表示領域(51)を有している。又、液
晶表示パネル(５)は、ケーシング(１)の透明窓部(130)
に対応する領域に、操作キー部(60)の操作によって入力
されたデータを表示するためのデータ表示領域(52)を有
し、透明窓部(130)とデータ表示領域(52)とによって、
図１に示すディスプレイ(13)が構成される。

【００１８】上記携帯電話機においては、モード切換え
操作によって複数のキー入力モードの切換え設定が可能
であって、キー入力モードとして、例えば、データ入力
装置(６)の操作キー部(60)の押下操作によって数字を入
力することが可能な数字モード、カナ文字を入力するこ
とが可能なカナモード、或いは英字を入力することが可
能な英字モードが設定される。各モードにおいて、液晶
表示パネル(５)のキー表示領域(51)には、各操作キー部
(60)に対応する位置にモードに応じた機能表示が為さ
れ、該機能表示は、丸孔(15)、タッチパネル(61)及びカ
バーフィルム(62)のドーム部(64)を通して見ることが可
能である。例えば、数字モードにおいては、図５に示す
如く各操作キー部(60)を通して数字が見えることにな
る。又、カナモードにおいては、図６に示す如く各操作
キー部(60)を通してカタカナ或いはひらがなが見えるこ
とになる。そして、英字モードにおいては、図７に示す
如く操作キー部(60)を通して英字が見えることになる。

【００１９】図８は、上記携帯電話機の回路構成を表わ
している。図示の如く、アンテナ(２)を具えた電話機回
路(71)には、制御回路(７)が接続され、電話機回路(71)
は、制御回路(７)によって制御されている。制御回路
(７)には、前述のタッチパネル(61)、スピーカ(43)及び
マイクロフォン(44)が接続されると共に、ドライバ(73)
を介して液晶表示パネル(５)が接続されている。又、制
御回路(７)にはメモリ(72)が接続され、該メモリ(72)に
は、数字画像データ、カナ画像データ及び英字画像デー
タが格納されている。制御回路(７)は、タッチパネル(6
1)からの入力信号に基づき、ユーザにより押下操作され
た操作キー部がモードを切り換えるため操作キー部(60)
であるか否かを判断し、モードを切り換えるための操作
キー部(60)であると判断したとき、メモリ(72)から数字
画像データ、カナ画像データ或いは英字画像データの何
れかのデータを読み出し、読み出したデータをドライバ
(73)に供給する。ドライバ(73)は、制御回路(７)から供
給された画像データに基づき数字表示信号、カナ表示信
号或いは英字表示信号を作成して、液晶表示パネル(５)
に供給する。

【００２０】図９は、上記制御回路(７)によるキー機能
表示切換え手続を表わしている。ユーザによって、携帯
電話機の電源スイッチがオンに設定されると、先ずステ
ップＳ１にてメモリ(72)から数字画像データを読み出し
た後、ステップＳ２では、読み出した数字画像データを
ドライバ(73)に出力する。この結果、液晶表示パネル
(５)のキー表示領域(51)に複数の数字が表示されて、こ
れらの表示が夫々、図５に示す如く各操作キー部(60)を
通して見えることになる。次に、図９のステップＳ３で
は、ユーザにより押下操作された操作キー部がモードを
切り換えるための操作キー部(60)であるか否かを判断す
る。ここでユーザが、図５乃至図７に示す如く「モー
ド」と表示されている操作キー部(60)を押下すると、イ
エス(ＹＥＳ)と判断されて図９のステップＳ４に移行す
る一方、ノー(ＮＯ)と判断された場合は、ステップＳ３
にて判断を繰り返す。

【００２１】ステップＳ４では、現在設定されているモ
ードが数字モードであるか否かを判断する。ここでユー
ザが、図５に示す如く操作キー部(60)を通して数字が見
えている状態で、「モード」と表示されている操作キー
部(60)を押下すると、イエスと判断されて図９のステッ
プＳ５に移行し、メモリ(72)からカナ画像データを読み
出した後、ステップＳ６では、読み出したカナ画像デー
タをドライバ(73)に出力する。この結果、液晶表示パネ
ル(５)のキー表示領域(51)に複数のカナ文字が表示され
て、これらの表示が夫々、図６に示す如く各操作キー部
(60)を通して見えることになる。

【００２２】図９のステップＳ４にてノーと判断された
場合は、ステップＳ７にて現在設定されているモードが
カナモードであるか否かを判断する。ここでユーザが、
図６に示す如く操作キー部(60)を通じてカナ文字が見え
ている状態で、「モード」と表示されている操作キー部
(60)を押下すると、イエスと判断されてステップＳ８に
移行し、メモリ(72)から英字画像データを読み出した
後、ステップＳ９では、読み出した英字画像データをド
ライバ(73)に出力する。この結果、液晶表示パネル(５)
のキー表示領域(51)に複数の英字が表示されて、これら
の表示が夫々、図７に示す如く操作キー部(60)を通して
見えることになる。一方、図９のステップＳ７にてノー
と判断された場合は、ステップＳ１に戻る。上記手続に
よって、「モード」と表示されている操作キー部(60)が
押下される度に、操作キー部(60)を通して見える表示
が、数字、カナ文字、英字と、順次変化することにな
る。

【００２３】本発明に係る携帯電話機においては、数字
を入力する際に設定する数字モードにおいては数字の
み、カナ文字を入力する際に設定するカナモードにおい
てはカナ文字のみ、英字を入力する際に設定する英字モ
ードにおいては英字のみが、操作キー部(60)を通して見
えるので、表示が見易く、操作性が向上する。又、実際
に設定されているモードにおける各操作キー部(60)の機
能を誤って認識することはなく、確実に所望の文字を入
力することが出来る。又、ユーザが操作キー部(60)を押
下すると、カバーフィルム(62)のドーム部(64)は、上述
の如くその押圧力が一定値を越えたとき一気に反転する
ので、操作キー部(60)を押下したという操作感が得ら
れ、ユーザは、安心して操作を行なうことが出来る。

【００２４】尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に
限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の
変形が可能である。例えば、上記実施の形態において
は、不透明のケーシング(１)に複数の丸孔(15)を設け
て、液晶表示パネル(５)のキー機能表示が見える構成と
しているが、丸孔(15)を省略すべく、全体若しくは必要
部分が透明のケーシング(１)を採用することも可能であ
る。又、カバーフィルム(62)は、その全体が透明である
が、これに限らず、複数のドーム部(64)のみが透明のカ
バーフィルムを採用することも可能である。更に、上記
実施の形態においては、本発明を携帯電話機に実施して
いるが、これに限らず、ゲーム機、電子手帳、電子辞書
等、その他の携帯電子機器に実施することも可能であ
る。更に又、操作キー部(60)の機能表示としては、数
字、カナ文字、英字に限らず、オン、オフ等の特定の動
作を指令する機能を有する操作キー部(60)について、そ
の機能を表わす語句(例えば「ＯＮ」、「ＯＦＦ」)を表
示することも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施した携帯電話機の外観を表わす斜
視図である。

【図２】上記携帯電話機の構成を表わす断面図である。

【図３】上記携帯電話機の上半部を表わす分解斜視図で
ある。

【図４】１つの操作キー部の構成を表わす拡大断面図で
ある。

【図５】数字モードにおけるキー機能表示を表わす図で
ある。

【図６】カナモードにおけるキー機能表示を表わす図で
ある。

【図７】英字モードにおけるキー機能表示を表わす図で
ある。

【図８】本発明を実施した携帯電話機の構成を表わすブ
ロック図である。

【図９】本発明のキー機能表示切換え手続を表わすフロ
ーチャートである。

【図１０】従来の携帯電話機の外観を表わす斜視図であ
る。

【符号の説明】

(１) ケーシング (15) 丸孔 (２) アンテナ (５) 液晶表示パネル (６) データ入力装置 (60) 操作キー部 (61) タッチパネル (62) カバーフィルム (64) ドーム部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子回路を内蔵したケーシング(１)の表
   面に複数の操作キー部(60)を配列してなるデータ入力装
   置(６)を具え、モード切換え操作によって複数のキー入
   力モードの切換え設定が可能であって、各キー入力モー
   ドにてデータ入力装置(６)の各操作キー部(60)がモード
   に応じた機能を発揮する携帯電子機器において、データ
   入力装置(６)は、 ケーシング(１)の外方に向かって突出する複数のドーム
   部(64)を配列したカバーフィルム(62)と、 カバーフィルム(62)の複数のドーム部(64)に対応させ
   て、複数のタッチ入力部を配列したタッチ入力装置(61)
   と、 カバーフィルム(62)の複数のドーム部(64)に対応させ
   て、複数の画像表示部を具えた画像表示装置(５)とから
   構成され、カバーフィルム(62)は、少なくとも画像表示
   装置(５)の各画像表示部に対応する部分が透明であっ
   て、各ドーム部(64)は、押圧操作によって、タッチ入力
   装置(61)の対応するタッチ入力部に接触する反転位置に
   弾性変位可能であり、カバーフィルム(62)の各ドーム部
   (64)と各ドーム部(64)に対応するタッチ入力装置(61)の
   各タッチ入力部とによって前記操作キー部(60)が構成さ
   れ、画像表示装置(５)は、前記モード切換え操作に応じ
   て、各画像表示部に、対応する操作キー部(60)のキー入
   力モードに応じた機能を切換え表示し、カバーフィルム
   (62)の前記透明部分を通じて画像表示装置(５)の各画像
   表示部の表示を透視することが可能である携帯電子機
   器。
2. 【請求項２】 タッチ入力装置(61)はタッチパネルによ
   って構成され、該タッチパネルは、少なくともタッチ操
   作領域が透明であり、タッチ操作領域を覆ってカバーフ
   ィルム(62)が設置されている請求項１に記載の携帯電子
   機器。
3. 【請求項３】 画像表示装置(５)は液晶表示装置によっ
   て構成され、該液晶表示装置は、第１表示領域(51)に前
   記複数の画像表示部を具えると共に、第２表示領域(52)
   に、前記複数の操作キー部(60)の操作によって入力され
   たデータを表示するためのデータ表示部を具えている請
   求項１又は請求項２に記載の携帯電子機器。
4. 【請求項４】 前記複数のキー入力モードには、画像表
   示装置(５)の各画像表示部に数字を表示する数字モード
   と、画像表示装置(５)の各画像表示部にカナ文字を表示
   するカナモードと、画像表示装置(５)の各画像表示部に
   英字を表示する英字モードとが含まれる請求項１乃至請
   求項３の何れかに記載の携帯電子機器。