JP2000115291A - シーケンシャルトリガ判定回路 - Google Patents

シーケンシャルトリガ判定回路

Info

Publication number
JP2000115291A
JP2000115291A JP10294552A JP29455298A JP2000115291A JP 2000115291 A JP2000115291 A JP 2000115291A JP 10294552 A JP10294552 A JP 10294552A JP 29455298 A JP29455298 A JP 29455298A JP 2000115291 A JP2000115291 A JP 2000115291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trigger
data
output
address
sequence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10294552A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Ishii
久雄 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ando Electric Co Ltd
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ando Electric Co Ltd filed Critical Ando Electric Co Ltd
Priority to JP10294552A priority Critical patent/JP2000115291A/ja
Publication of JP2000115291A publication Critical patent/JP2000115291A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模やソフトウェア規模を増やすことな
く、期待しているトリガ要因のシーケンスを検出できる
シーケンシャルトリガ判定回路を提供する。 【解決手段】 トリガ要因ラッチ回路12はトリガ要因
ITRG0〜7をラッチする。メモリ13の上位アドレ
スには初め固定値x“00”を与え、下位アドレスには
トリガ要因ITRG0〜7を与える。各試行回数に対応
するアドレスの内容は次の試行回数に与える上位アドレ
スとし、最後のトリガ要因についてはシーケンス終了を
示す既定値とする。出力データラッチ回路14はメモリ
13の出力を次の試行回数の上位アドレスとしてラッチ
する。この上位アドレスをもとに、チャネル選択回路1
5はトリガ信号を発生させるチャネルを選択し、シーケ
ンス終了検出回路16はシーケンス終了を検出する。出
力回路17はシーケンス終了トリガTRG0〜7の中か
らシーケンス終了時に選択されたチャネルのものを発生
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランダムに発生す
る複数のトリガ要因が予め設定された順序で発生してい
るか否かの判定を行うシーケンシャルトリガ判定回路に
関するものであって、通信回線上のプロトコル解析を行
うプロトコルアナライザなどに好適なシーケンシャルト
リガ判定回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の技術によるシーケンシャル
トリガ判定回路の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、トリガ判定回路1は複数の入力信号2,…,2
を一定時間間隔で取り込み、取り込んだこれら入力信号
2に基づいてトリガ要因が存在するかどうかを調べる。
ここで言うトリガ要因としては、シーケンシャルトリガ
判定回路が適用される分野や各装置に応じて様々なもの
が考えられるが、例えば上述したプロトコルアナライザ
の場合で言うならば、任意長の文字列,フレーム識別信
号といった所定長のビット列,パリティエラー,タイム
アウト,フラグのオンオフ,操作パネルに設けられたキ
ーの押下といった事象が一例として挙げられる。
【0003】トリガ要因は複数存在していることから、
トリガ判定回路1のリードポート3には個々のトリガ要
因が検出されたことを示すビットがトリガ要因毎にそれ
ぞれ設けられている。トリガ要因が検出された場合、ト
リガ判定回路1は検出されたトリガ要因に対応するリー
ドポート3上の該当ビットに割り込み要因を設定したの
ち、CPU(中央処理装置)4に対して割り込み信号5
を送出する。CPU4はこの割り込み信号5を受けて割
り込み処理を開始させ、リードポート3から割込要因6
を取り込み、トリガ判定回路1が検出したトリガ要因を
特定してこれを内部に蓄積させてゆく。また、CPU4
は蓄積されているトリガ要因に基づき、一連のシーケン
スが正常に終了した場合など、複数のトリガ要因が予め
決められた順序で正しく発生しているかどうかを判定す
る。
【0004】トリガ要因が所定のシーケンスで発生して
いると判定されたならば、CPU4は検出されたシーケ
ンスの種類を特定する。ここで、ある特定のシーケンス
が検出された場合には、トリガ出力回路7に設けられた
チャネル(図中の“CH”)#1〜チャネル#Nの何れ
かにシーケンス終了トリガ8が出力される。そこで、C
PU4は検出されたシーケンスの種類からシーケンス終
了トリガ7を出力すべきチャネルを決定して、当該チャ
ネルを示すデータを検出信号9としてトリガ出力回路7
へ送出したのちに割り込み処理を終了させる。一方、ト
リガ出力回路7はCPU4から送られた検出信号9で指
定されるチャネルからシーケンス終了トリガ8を出力す
る。シーケンシャルトリガ判定回路の後続の回路(図示
省略)は、シーケンス終了トリガ8が出力されたチャネ
ルに応じて種々の処理を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
シーケンシャルトリガ判定回路では、一連のトリガ要因
が決められたシーケンスで発生したかどうかの判定をC
PUが割り込み処理を用いてソフトウェア的に行ってい
る。しかしながら、例えば上述したプロトコルアナライ
ザではCPUがトリガ判定処理だけを行えば良いわけで
はないため、トリガ判定処理に専念するとそれ以外の処
理を遅らせてしまうことになる。また、トリガ判定処理
に優先させてリアルタイムに行う必要のある処理もある
ため、こうした処理とトリガ判定処理が競合してしまう
と、たとえ割り込みを用いていたとしてもCPUがトリ
ガ判定処理を行えない事態も生じうる。結局、トリガ判
定処理をCPUに行わせるのは、CPUの負担を徒に増
大させるだけでなく、トリガ判定処理を実現するための
プログラムが必要となるため、ソフトウェア規模が大き
くなって好ましくない。
【0006】一方、元から存在するCPU以外にトリガ
判定処理を専用に行うためのCPUを設けることも考え
られなくはない。しかしながら、CPUを2個設ける構
成にするとどうしても回路規模が大きくなってしまうた
め、こうした方式を採用することは現実的な解決策とは
言えない。本発明は上記の点に鑑みてなされたものであ
って、その目的は、回路規模やソフトウェア規模を増大
させることなく、一連のトリガ要因が発生したかどうか
を判定することができるシーケンシャルトリガ判定回路
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、順次発生するトリガ要因
が予め決められた第1〜第nのトリガ要因であるか否か
を判定するシーケンシャルトリガ判定回路において、前
記第1〜第nのトリガ要因を示す第1〜第nのデータが
アドレスの一部に含まれた第1〜第nのアドレスに対
し、予め所定のデータを記憶させた手段であって、前記
第nのアドレスには前記第1〜第nのトリガ要因の発生
を意味する所定値を記憶し、前記第1〜第(n−1)の
アドレスには前記第2〜第nのアドレスからそれぞれ前
記第2〜第nのデータを除いたデータを記憶する記憶手
段と、前記トリガ要因が発生する度に前記記憶手段から
データを読み出し、該読み出しデータと該トリガ要因の
次に発生するトリガ要因を示すデータとを連結したアド
レスを前記記憶手段に供給する制御手段と、前記読み出
しデータが前記所定値であるかどうかを判定して前記第
1〜第nのトリガ要因の発生を検出する検出手段とを具
備することを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記記憶手段は、前記第nのアドレ
スに格納されているデータと前記第1のデータを連結し
たアドレスに、前記第1のアドレスに格納されているの
と同じデータを記憶していることを特徴としている。ま
た、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明
において、前記第1〜第nのトリガ要因の発生を示す終
了トリガを複数のチャネルのうちの何れかに出力するシ
ーケンシャルトリガ判定回路であって、前記所定値に
は、前記終了トリガを出力するチャネルを指定する選択
データが含まれており、前記検出手段は、前記選択デー
タに相当する部分以外について、前記記憶手段から読み
出されるデータと前記所定値が一致するかどうかを判定
し、前記第1〜第nのトリガ要因の発生が検出されたこ
とを条件に、前記選択データで指定されているチャネル
に前記終了トリガを出力する手段をさらに有することを
特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明する。図1は、本実施形態による
シーケンシャルトリガ判定回路の構成を示すブロック図
である。同図において、CPU10はシーケンシャルト
リガ判定回路の外部に設けられており、上述したプロト
コルアナライザなどの全体動作を制御するために元々存
在するものである。CPUインタフェース回路11は、
CPU10とシーケンシャルトリガ判定回路内の各部と
の間で信号を授受するための回路である。
【0010】トリガ要因ラッチ回路12は、フリーラン
のクロックTRGCLKの立ち上がりタイミングで8本
のトリガ要因ITRG0〜7を取り込んでこれらを内部
に保持する。各トリガ要因ITRG0〜7はクロックT
RGCLKに同期して発生するものであって、トリガ要
因が存在する場合に“1”となり,トリガ要因が存在し
ない場合は“0”となる。これらのトリガ要因ITRG
0〜7は複数のトリガ要因が同時に発生することもあ
る。なお、以下の説明ではトリガ要因ITRG0〜7を
8ビットのデータと見なしてこれを16進数で表現する
ことにする。
【0011】メモリ13はトリガ条件比較用のメモリで
あって、アドレスバスの幅が16ビット,データバスの
幅が8ビットで構成された64キロバイトの容量を持つ
メモリである。また、出力データラッチ回路14はクロ
ックTRGCLKの立ち下がりタイミングでメモリ13
のデータ端子から出力される8ビットのデータを取り込
んでこれを内部に保持する。メモリ13に与えられる1
6ビット幅のアドレスは論理的に上位8ビット及び下位
8ビットに分けられる。下位8ビットには、トリガ要因
ラッチ回路12から出力される8本のトリガ要因,CP
Uインタフェース回路11から出力されるアドレス信号
のうちの何れかが供給される。一方、上位8ビットに
は、出力データラッチ回路14から出力されるデータ,
CPUインタフェース回路11から出力されるアドレス
信号のうちの何れかが供給される。
【0012】メモリ13の内容はCPUインタフェース
回路11を介してCPU10が予め設定する。ここで、
図2を参照してメモリ13の内容を設定してゆく手順に
ついて説明する。なお、本実施形態ではメモリ13上に
設定される内容をトリガシーケンス条件テーブルと呼ぶ
場合がある。図2において、「試行回数」は順次与えら
れる個々のトリガ要因が期待しているものであるかどう
かを判定する回数に相当している。TN0〜7はメモリ
13のデータ端子から出力されるデータである。TA0
〜7はメモリ13に供給される8ビットの下位アドレス
であって、上述したようにトリガ要因ITRG0〜7の
値が入力される。TA8〜15はメモリ13に供給され
る8ビットの上位アドレスであって、試行回数が“1”
のときには図示しないプルダウン抵抗によってハードウ
ェア的に固定値x“00”(xは16進数を意味してい
る,以下同じ)が与えられる。一方、試行回数が“2”
以降の場合には、各試行回数の直前の試行回数で得られ
たデータTN0〜7の値が入力される。
【0013】図2では、n個のトリガ要因ITRG0〜
7がx“01”→ x“08”→x“02”→……→x
“05”のように順に発生し、なおかつ、このシーケン
スが無限に繰り返されることを検出する場合を示してあ
る。メモリ13に格納されるデータのうち、x“00”
とx“FF”は特別の意味を有しており、データx“0
0”は期待するトリガ要因とは異なったトリガ要因が検
出されたことを示すデータである。これに対し、データ
x“FF”は期待したトリガ要因のシーケンスが検出さ
れたことを示すデータであって、従来技術で説明したシ
ーケンス終了トリガに相当する信号を出力する契機とな
る。なお、後述する出力チャネルの選択が行われる場合
には、下位5ビット〜下位7ビットが全て“1”のデー
タもx“FF”と同じく特別の意味を持つことになる
が、ここでは説明を簡単にするために出力チャネルが1
本の場合を想定することにしており、シーケンスの終了
を示すデータはx“FF”であるものとする。
【0014】まず、最初のトリガ要因がx“01”であ
ることから、固定値x“00”とトリガ要因x“01”
を連結したアドレスx“0001”に対してデータx
“0A”を設定する。ここで、当該アドレスに設定する
データはx“0A”に限られるものではなく、x“0
0”及びx“FF”以外の任意の値であれば良く、上位
8ビットアドレスとしてそれまでに使用していない値で
あればどのようなものでも良い。次に、2番目のトリガ
要因はx“08”であるから、直前の試行回数で設定し
たデータx“0A”とトリガ要因x“08”を連結した
アドレスx“0A08”に対してデータx“0B”を設
定する。なお、このデータx“0B”が未使用の上位ア
ドレスであれば任意の値であって良いのは先のデータx
“0A”の場合と同様である。
【0015】これ以後のトリガ要因についても同様の手
順でデータを設定してゆく。すなわち、3番目のトリガ
要因x“02”に関してはアドレスx“0B02”に対
してデータx“0C”を設定する。そして、シーケンス
の最後に相当するn番目のトリガ要因x“05”につい
ては、直前(n−1番目)の試行回数で設定したデータ
がx“0E”であるとすれば、アドレスx“0E05”
に対してシーケンス終了を意味するデータx“FF”を
設定する。
【0016】次いで、固定値x“FF”と最初のトリガ
要因x“01”を連結したアドレスx“FF01”につ
いては、最初のトリガ要因に設定したのと同じ値である
x“0A”を設定する。これは、図3に示したように一
連のシーケンスの繰り返しを検出することを考慮しての
ことである。すなわち、シーケンスの最初のトリガ要因
に対応するx“00”とシーケンスの最後のトリガ要因
に対応するx“FF”について同じデータを設定するこ
とで、例えば2回目のシーケンスにおける最初のトリガ
要因(試行回数“n+1”;アドレスx“FF01”)
の次の試行回数(試行回数“n+2”)では、1回目の
シーケンスにおける2番目のトリガ要因(試行回数
“2”)の場合と同一のアドレスx“0A08”にアク
セスすることになる。こうしたことから、一連のシーケ
ンスの繰り返しを無限に検出し続けることができる。
【0017】以上に加えて、期待しないトリガ要因が検
出されたときのために設定を行う。すなわち、上述した
トリガ要因のシーケンスだけの検出を期待しているとす
れば、例えば3番目のトリガ要因としてx“02”以外
のトリガ要因が検出された場合は、再びシーケンスの最
初のトリガ要因であるx“01”を検出する必要があ
る。そこで図2に示したように、例えば試行回数“3”
におけるトリガ要因としてx“04”が検出された場合
のために、メモリ13のアドレスx“0B04”に対し
て固定値x“00”を設定しておくようにする。また、
こうした設定を期待しないトリガ要因すべて(即ち、ア
ドレスx“0000”,アドレスx“0002”〜x
“00FF”,アドレスx“0A00”〜x“0A0
7”,x“0A09”〜x“0AFF”,……)につい
て行っておく。もっとも、最初にメモリ13の内容をす
べてゼロクリアしておくようにすれば、期待しないトリ
ガ要因に関するメモリ13の設定は実際には不要とな
る。
【0018】一方、上述した一連のシーケンス以外のシ
ーケンスも検出した場合には、いま説明したのと同様の
手順でメモリ13に設定を行えば良い。例えば、一連の
シーケンスとしてx“01”→x“09”→……といっ
たシーケンスを検出するのであれば、アドレスx“0A
09”に対して上位アドレスが未使用の任意の値を設定
するほか、試行回数“3”以降のトリガ要因以降につい
ても同様に設定してゆく。また、例えば一連のシーケン
スとしてトリガ要因x“02”から始まるシーケンスを
検出するのであれば、アドレスx“0002”に対して
上位アドレスが未使用の任意の値として例えばx“8
0”を設定し、試行回数“2”以降のトリガ要因につい
ても同様に設定するほか、アドレスx“FF02”に対
して最初のトリガ要因と同じ値x“80”を設定する。
【0019】次に、図1に示したチャネル選択回路15
は、出力データラッチ回路14から出力される上位アド
レスであるTA8〜15に基づいて、シーケンス終了ト
リガを出力すべきチャネルを選択する。先に触れたよう
に、本実施形態によるシーケンシャルトリガ判定回路
は、付加的な機能として一連のシーケンスが検出された
場合に8本の出力チャネルの何れにシーケンス終了トリ
ガを出力するかを指定することができる。この点につい
て図4を参照しつつ以下に説明する。
【0020】同図に示したように、ユーザの指定に基づ
くCPU10からの設定によって、出力チャネルとして
選択可能な最大出力チャネル数として“1”,“2”,
“4”,“8”の何れかを設定することができる。最大
出力チャネル数が“1”の場合は出力チャネルが一つの
チャネルに固定されるが、最大チャネル数“2”,
“4”,“8”の場合にはそれぞれTA15,TA14
〜15,TA13〜15を用いて出力チャネルを指定す
ることが可能である。なお、出力チャネルを指定する場
合にはTA15がMSB(Most Significant Bit),T
A13がLSB(Least Significant Bit)である。
【0021】一方、選択可能な最大出力チャネル数に応
じて、トリガ条件判定のために使用可能なアドレスのビ
ット数が制限されることになる。言い換えるならば、検
出可能なシーケンスの長さが制限されることになる。例
えば、最大出力チャネル数が“8”の場合はTA8〜1
2の5ビットがトリガ条件判定のために使えることか
ら、図2に示したTA8〜15の値としてx“00”〜
x“1F”の範囲内の値が使用できることになり、シー
ケンスの最大長は“32”(もっともより正確にはx
“1F”が特別の意味を持つことから“31”)とな
る。また、シーケンスの最後のトリガ要因に対応させて
メモリ13へ設定するデータは、最大出力チャネル数が
“1”のときのようにx“FF”に固定されるのではな
く、下位5ビットがすべて“1”でなお且つ上位3ビッ
トが出力チャネルの指定を含んだデータとなる。例えば
最大出力チャネル数が“8”の場合に、出力チャネルの
指定として“011”(2進数)を指定するのであれば
シーケンス終了を示すバイトの値はx“7F”となる。
また、これに対応するように、試行回数“n+1”のた
めにアドレスx“7F01”に対してデータx“0A”
を設定する。また、上述した説明からわかるように、最
大出力チャネル数が“2”,“4”の場合には検出でき
るシーケンスの最大長がそれぞれ“128”,“64”
となる。
【0022】次に、図1に示すシーケンス終了検出回路
16は、一連のシーケンスの終了を検出するための回路
であって、出力データラッチ回路14から出力される上
位アドレスTA8〜15のうち、最大出力チャネル数に
応じてきまる下位ビットが全て“1”であることを検出
する。例えば、最大出力チャネル数が“4”であれば、
シーケンス終了検出回路16は下位6ビットが全て
“1”であるかどうか調べることになる。出力回路17
は、シーケンス終了検出回路16からシーケンスの終了
を通知されたタイミングにおいて、チャネル選択回路1
5で選択された出力チャネルに対してシーケンス終了ト
リガ信号TRG0〜7の何れか一つを発生させる。イン
バータ18はクロックTRGCLKを反転させた信号を
出力データラッチ回路14のクロック端子に供給するこ
とで、前述したように、出力データラッチ回路14がク
ロックTRGCLKの立ち下がりタイミングでメモリ1
3の出力データを取り込めるようにする。
【0023】次に、図5は図2に示したシーケンシャル
トリガ判定回路の具体的実現例を示した回路図である。
この図5では図2に示したものと同じ構成要素について
は同一の符号を付してあり、ここではそれらの説明を省
略する。図5において、CPUMOD,CPUWR,C
PURD,CPUR/W,A0〜7,A8〜15,D0
〜8,TRGMOD,TRGRD,TRG2EN,TR
G2・4EN,TRG2・4・8ENの各信号は、何れ
もCPU10がシーケンシャルトリガ判定回路に与える
信号である。
【0024】CPUMOD信号は、CPU10がシーケ
ンシャルトリガ判定回路に対して各種設定を行うにあた
って“1”に設定する信号である。CPUWR信号,C
PURD信号は、CPU10がメモリ13に対してそれ
ぞれ書き込み,読み出しを行うにあたって“1”にする
タイミング信号である。これらのうち、CPURD信号
はCPU10がメモリ13に書き込みを行ったのち、書
き込みが正しく行われているかどうかの確認のために用
いられる。また、CPUR/W信号はCPU10がメモ
リ13に対して書き込み,読み出しの何れを行うのかを
表す信号である。A0〜7信号及びA8〜15信号は、
CPU10がメモリ13に対してアクセスする際のアド
レスであり、また、D0〜8信号はCPU10が当該ア
ドレスに対して書き込みを行うデータである。
【0025】一方、TRGMOD信号はシーケンシャル
トリガ判定回路を使用してトリガ要因のシーケンスを検
出する動作を行っている期間中に“1”に設定される信
号である。CPUMOD信号とTRGMOD信号が同時
に“1”へ設定されることはない。なお、以下ではCP
UMOD信号が“1”になっている場合をCPUモード
と呼び、TRGMOD信号が“1”になっている場合を
トリガモードと呼ぶことにする。TRGRD信号はトリ
ガモードにおいて、メモリ13に対して読み出しを行う
際に“1”とするタイミング信号である。
【0026】他方、TRG2EN信号は最大出力チャネ
ル数として“2”が指定されているときに“1”へ設定
される信号である。また、TRG2・4EN信号は最大
出力チャネル数として“4”又は“8”が指定されてい
るときに“1”へ設定される信号である。さらに、TR
G2・4・8EN信号は最大出力チャネル数として
“8”が指定されているときに“1”へ設定される信号
である。したがって、最大出力チャネル数として“1”
が指定されているのであれば、TRG2EN信号,TR
G2・4EN信号,TRG2・4・8EN信号には何れ
も“0”が設定される。
【0027】次に、図5に示すバッファ21はトリガモ
ードのときにクロックTRGCLKに従ってトリガ要因
ITRG0〜7を取り込むラッチ回路であって、図1に
示したトリガ要因ラッチ回路12に相当する。バッファ
22及びバッファ23はCPUモードのときにアドレス
信号A0〜A15を取り込むラッチ回路である。オアゲ
ート25は、CPU10がCPUモード時にメモリ13
から読み出しを行う場合、および、トリガモード時にシ
ーケンシャルトリガ判定回路を動作させてメモリ13か
ら順次データを読み出してゆく場合に、メモリ13の読
み出し制御端子RDへ“1”を供給してメモリ13を読
み出しモードにする。一方、オアゲート26はCPUモ
ード又はトリガモードにおいてメモリ13のチップセレ
クト端子CSへ“1”を供給してメモリ13を活性化さ
せる。
【0028】バッファ27はCPUモードのときに動作
する双方向バッファであり、CPUR/W信号に応じ
て、メモリ13への書き込み時には端子A→端子Bの方
向にデータD0〜7を通過させてメモリ13に与える一
方、メモリ13からの読み出し時には端子B→端子A方
向にデータを通過させてメモリ13のデータ端子から出
力されるデータをCPU10に送出する。なお、バッフ
ァ22,23,27及びオアゲート25〜26が図1に
示したCPUインタフェース回路11に相当している。
また、バッファ28はトリガモードのときにメモリ13
から出力されるデータを取り込んみ、次の試行回数の時
点で取り込んだデータをメモリ13の上位アドレスとし
て与える。このバッファ28は図1に示した出力データ
ラッチ回路14に相当している。
【0029】なお、上述したバッファ21〜23,27
〜28はいずれもイネーブル端子ENが“0”のときに
は出力端子Do(バッファ27に関しては端子A又は端
子B)がハイインピーダンス状態となるように構成され
ている。そのために、CPUモード時はアドレスA0〜
A15がメモリ13に与えられるとともに、バッファ2
7を介してメモリ13との間でデータが送受信される。
一方、トリガモード時はバッファ21の出力が下位アド
レスTA0〜7としてメモリ13へ与えられるととも
に、メモリ13のデータ端子からバッファ28にデータ
TN0〜7が出力され、バッファ28はメモリ13から
出力されるデータを取り込んで上位アドレスTA8〜1
5としてメモリ13に供給する。
【0030】次に、デコーダ29は3入力8出力のデコ
ーダであって、選択端子S0〜S2に入力される値(即
ち、アドレスTA13〜15)に従って端子T0〜T7
のうちの何れかを選択するとともに、選択された端子に
対して“1”(即ち、ローレベル)を出力する。ここ
で、図6はデコーダ29の出力,アドレスTA8〜1
5,TRG2EN信号,TRG2・4EN信号,TRG
2・4・8EN信号,シーケンス終了トリガTRG0〜
7に関する真理値表を示している。そして、例えばデコ
ーダ29の選択端子S0〜S2に入力される値が“00
0”(2進数)であれば端子T0に“1”が出力され、
また、選択端子S0〜S2に入力される値が“111”
(2進数)であれば端子T7に“1”(即ち、ローレベ
ル)が出力される。
【0031】アンドゲート33はTA8〜12の5ビッ
トが全て“1”であることを検出する回路である。図4
に示したトリガ条件判定のビット数からわかるように、
シーケンス終了時においては最大チャネル数の指定に依
らず常にTA8〜12が全ビット“1”となるので、ア
ンドゲート33はこうした状態を検出するためのもので
ある。アンドゲート34〜41は最大チャネル数によっ
て決まるトリガ条件判定ビットの上位ビットが“1”で
あることを検出する回路である。
【0032】すなわち、まず最大出力チャネル数として
“1”が指定されているときには、TRG2EN信号,
TRG2・4EN信号,TRG2・4・8EN信号はい
ずれも有効化されない。そのため、アンドゲート34〜
40の出力は何れも“0”となり、シーケンス終了トリ
ガTRG1〜7が出力されることはなく、デコーダ29
の端子T7に“1”が出力される場合にだけ、シーケン
ス終了トリガTRG0がアンドゲート41から出力され
る。こうした状態になるのは、TA15〜13の値が全
て“1”(=“7”)であって且つアンドゲート33の
出力が“1”の場合に限られる。したがって、最大チャ
ネル数が“1”のときは、TA15〜8の8ビット全て
が“1”である場合にのみシーケンス終了トリガTRG
0が出力されることになる。
【0033】次に、最大出力チャネル数として“2”が
指定されているときには、TRG2EN信号が有効化さ
れる。そのため、アンドゲート34〜41のうちアンド
ゲート37及び41を除くものの出力は何れも“0”で
あり、シーケンス終了トリガTRG2〜7が出力される
ことはなく、デコーダ29の端子T3,端子T7に
“1”が出力される場合にシーケンス終了トリガTRG
1,TRG0がそれぞれ出力される。こうした状態とな
るのは、TA14及びTA13の値がともに“1”であ
って且つアンドゲート33の出力が“1”の場合に限ら
れる。そして、TA15が“0”であればデコーダ29
の端子T3が“1”になってシーケンス終了トリガTR
G1が出力され、TA15が“1”であればデコーダ2
9の端子T7が“1”になってシーケンス終了トリガT
RG0が出力される。以上のように、最大出力チャネル
数が“2”のときは、TA14〜8の7ビット全てが
“1”である場合にTA15の値に応じたシーケンス終
了トリガが出力される。
【0034】次に、最大出力チャネル数として“4”が
指定されているときには、TRG2EN信号及びTRG
2・4EN信号が有効化される。したがって、アンドゲ
ート34,36,38,40の出力は何れも“0”とな
り、シーケンス終了トリガTRG4〜TRG7が出力さ
れることはない。そして、デコーダ29の端子T1,端
子T3,端子T5,端子T7の何れかに“1”が出力さ
れる場合に、各端子に対応するシーケンス終了トリガT
RG0〜TRG3の何れかが出力される。こうした状態
になるのは、TA13の値が“1”であって且つアンド
ゲート33の出力が“1”の場合に限られる。そして、
TA15及びTA14の値に従って当該値が“00”,
“01”,“10”,“11”(何れも2進数)であれ
ば、端子T1,端子T3,端子T5,端子T7にそれぞ
れ“1”が出力されて、シーケンス終了トリガTRG
3,TRG1,TRG2,TRG0が出力される。以上
のように、最大出力チャネル数が“4”のときは、TA
13〜8の6ビット全てが“1”である場合にTA15
及びTA14の値に応じてシーケンス終了トリガが出力
される。
【0035】次に、最大出力チャネル数として“8”が
指定されているときには、TRG2EN信号,TRG2
・4EN信号及びTRG2・4・8EN信号が何れも有
効化されるため、アンドゲート34〜41の出力は、そ
れぞれアンドゲート33の出力及びデコーダ29の端子
T0〜端子T7からの出力によって決まる。すなわち、
TA13〜TA15の値が“0”〜“7”であると、デ
コーダ29の端子T0〜T7に各々“1”が出力され
て、シーケンス終了トリガTRG7,TRG3,TRG
5,TRG1,TRG6,TRG2,TRG4,TRG
0が出力される。以上のように、最大出力チャネル数が
“8”のときは、TA12〜8の5ビット全てが“1”
である場合にTA13〜TA15の値に応じてシーケン
ス終了トリガが出力される。なお、デコーダ29が図1
のチャネル選択回路15に相当し、アンドゲート33〜
41が図1のシーケンス終了検出回路16及び出力回路
17に相当する。
【0036】次に、上記構成によるシーケンシャルトリ
ガ判定回路の動作を説明する。ここで、図7は同回路の
動作を説明するためのタイミングチャートであり、ま
た、図8は同回路の動作を時系列的に記述したフローチ
ャートである。なお、図8においてオンライン処理と
は、トリガ要因のシーケンスをシーケンシャルトリガ回
路が自動的に検出してゆくときの処理であって、オフラ
イン処理はオンライン処理に必要となる準備段階として
行われる処理を意味している。また、以下では一連のト
リガ要因として図2に示したシーケンスの繰り返しを検
出する場合について説明する。さらに、図1に示した回
路と図5に示した回路の機能は実質的に同じであること
から、以下では図1の構成を中心にして動作説明を行っ
てゆく。
【0037】まず、ユーザは例えばプロトコルアナライ
ザに設置されたパネルを操作し、検出すべきシーケンス
に対応したデータを予めメモリ13へ設定するための指
示を行う。この指示がなされると、CPU10はCPU
インタフェース回路11を介して(以下同じ)シーケン
シャルトリガ判定回路をCPUモードに設定したのち、
メモリ13の各アドレスに対して順次データx“00”
を書き込んで全アドレスの内容をゼロクリアする。次
に、CPU10はユーザから順次指定されるアドレス及
びデータに従ってメモリ13へ書き込みを行う。先に詳
述したように、図2に示すシーケンスに対して、CPU
10は〔アドレス.データ〕の組として〔x“000
1”,x“0A”〕,〔x“0A08”,x“0B”〕
〔x“0B02”,x“0C”〕,……,〔x“0E0
5”,x“FF”〕,〔x“FF01”,x“0A”〕
の各組を指定して、各アドレスにデータの書き込みを行
う。
【0038】次に、CPU10はユーザからの指示に従
って最大出力チャネル数をシーケンシャルトリガ判定回
路に設定する。ここでは最大出力チャネル数としてユー
ザが“1”を指定しているものとする。次いで、CPU
10はシーケンシャルトリガ判定回路をトリガモードに
切り替える(以上、図8のステップS1)。このとき、
メモリ13の上位アドレスTA8〜15はプルダウン抵
抗によってx“00”に設定される(図7の時刻t1な
いし図8のステップS2)。
【0039】トリガモードに移行した直後の時点ではト
リガ要因が存在しないことから、時刻t2におけるトリ
ガ要因ITRG0〜7(図7に示すトリガ要因No.
1)は何れも“0”であって、トリガ要因ラッチ回路1
2がクロックTRGCLKの立ち上がりタイミング(即
ち、時刻t3)でトリガ要因ITRG0〜7を取り込む
と、メモリ13の下位アドレスTA0〜7としてx“0
0”が与えられる(図8のステップS3)。これによっ
て、時刻t3を基準としてメモリ13のアクセスタイム
に相当するディレータイムだけ経過した時刻t4におい
て、メモリ13のx“0000”番地からデータTN0
〜7が読み出される。読み出されたx“0000”番地
のデータは最初にメモリクリアされたままの“00”で
あって、出力データラッチ回路14はクロックTRGC
LKの立ち下がりタイミング(即ち、時刻t5)でデー
タx“00”を取り込む。
【0040】このとき、シーケンス終了検出回路16は
出力データラッチ回路14から出力されたデータTN0
〜7がx“FF”であるかどうか判断する(図8のステ
ップS4)が、この場合はデータTN0〜7が“00”
である(同ステップの判断結果が“NO”)ため、シー
ケンスの終了は検出されない。したがって、出力回路1
7がシーケンス終了トリガTRG0〜7を発生させるこ
とはない。一方、この後に出力データラッチ回路14か
らメモリ13に与えられる上位アドレスTA8〜15
(時刻t5〜t6)は再び“00”になる(ステップS
5)ため、トリガモードに移行した直後と同じ状態にな
って、トリガ要因が存在しない間はメモリ13の“00
00”番地が繰り返し読み出される。なお、これ以後の
トリガ要因(図7のトリガ要因No.2,No.3,…
…)に関する動作タイミングは、図7の時刻t2〜t5
について説明したものと全く同じであって(例えば時刻
t5〜t6を参照のこと)、図8のフローチャートで言
えばステップS3〜S5のループを繰り返し実行するこ
とになる。
【0041】以上の動作は、検出すべき最初のトリガ要
因であるx“01”以外のトリガ要因ITRG0〜7が
入力された場合もほぼ同様である。例えば、トリガ要因
ITRG0〜7としてx“02”がトリガ要因ラッチ回
路12に供給されると、上位アドレスTA8〜15がx
“00”であり且つ下位アドレスTA0〜7がx“0
2”となるため、メモリ13のx“0002”番地から
データTN0〜7が読み出される。しかし、この場合も
データTN0〜7の値はメモリクリアされたままのデー
タx“00”であるため、メモリ13に与えられる上位
アドレスTA8〜15はx“00”となって、トリガモ
ードに移行した直後と同じ状態になる。
【0042】その後、クロックTRGCLKの立ち上が
りタイミングで、トリガ要因ITRG0〜7としてx
“01”がトリガ要因ラッチ回路12へ入力されると、
メモリ13のx“0001”番地からデータTN0〜7
としてx“0A”が読み出され、クロックTRGCLK
の立ち下がりタイミングで当該データが出力データラッ
チ回路14にラッチされ、次の試行回数における上位ア
ドレスTA8〜15となる。次に、トリガ要因ITRG
0〜7としてx“08”が入力されると、このデータが
次のクロックTRGCLKの立ち上がりタイミングでト
リガ要因ラッチ回路12に取り込まれて下位アドレスT
A0〜7となる。この結果、メモリ13のx“0A0
8”番地からデータTN0〜7としてx“0B”が読み
出されて出力データラッチ回路14にラッチされる。以
後同様に、メモリ13のx“0B02”番地からデータ
x“0C”が読み出される。こうして、検出すべきシー
ケンスに従ってトリガ要因が検出されるのに伴い、試行
回数“n−1”になるまでデータがメモリ13から順次
読み出されてゆく。ここで、この期間中にメモリ13か
ら読み出されるデータはx“00”及びx“FF”以外
であることから、出力回路17からシーケンス終了トリ
ガTRG0〜7が出力されることはない。
【0043】そして、試行回数“n”においてメモリ1
3のx“0E05”番地からデータx“FF”が読み出
されて出力データラッチ回路14にラッチされる(試行
回数“n+1”)と、シーケンス終了検出回路16がシ
ーケンスの終わりを認識する(図8に示すステップS4
の判断結果が“YES”)。このとき、チャネル選択回
路15は、最大出力チャネル数が“1”であることから
出力チャネルとして固定のチャネルを選択(図8のステ
ップS6)し、出力回路17は当該出力チャネルに対応
するシーケンス終了トリガTRG0を発生させる(同図
のステップS7)。次いで、クロックTRGCLKの立
ち上がりタイミングでトリガ要因ITRG0〜7に再び
X“01”が入力されると、メモリ13のx“FF0
1”番地から試行回数“1”のときと同様にデータx
“0A”が読み出される。そのため、期待しているトリ
ガ要因のシーケンス(x“01”→x“08”→x“0
2”→,……,→x“05”)が繰り返し検出されてい
る限り、上述した動作が継続して行われることになる。
【0044】一方、シーケンスの繰り返し過程におい
て、トリガ要因ITRG0〜7として期待しているのと
は異なるトリガ要因が入力されると、メモリ13から読
み出されるデータTN0〜7の値はx“00”となり、
再び試行回数“1”の場合の状態に戻ってトリガ要因x
“01”の検出が行われるようになる。なお、上述した
説明ではトリガ要因のシーケンスをメモリ13に一つだ
け設定するようにしたが、複数のシーケンスがメモリ1
3に設定される場合であっても同様の動作が行われるこ
とは上述した説明から明らかである。
【0045】次に、最大出力チャネル数として“1”以
外の指定がなされた場合について説明する。ここでは、
ユーザが最大出力チャネル数として“4”を指定したも
のとするが、これ以外に“2”又は“8”が指定された
場合も同様の動作となる。また、メモリ13に設定され
るデータは上述した最大出力チャネル数“1”の場合と
同じものとする。つまり、この場合は最大出力チャネル
数が“4”であるから、データ“FF”の上位2ビット
(TA14〜15)は“11”(2進数)であって、当
該シーケンスが終了した場合の出力チャネルとして
“3”(即ち、シーケンス終了トリガTRG0)を指定
したことを意味する。ユーザがこれ以外の出力チャネル
として例えばTA15及びTA14に“01”(2進
数)を指定したのであれば、メモリ13の“0E05”
番地に設定されるデータは“7F”となり、x“FF0
1”番地の代わりにx“7F01”番地へデータx“0
A”が設定されることになる。
【0046】さて、この場合も基本的な動作は最大出力
チャネル数が“1”のときと同じである。すなわち、ト
リガ要因ITRG0〜7に検出すべきトリガ要因が順次
供給されている間は、トリガ要因ITRG0〜7がトリ
ガ要因ラッチ回路12にラッチされ、その出力を下位ア
ドレスTA0〜7,直前の試行回数でメモリ13から読
み出されたデータ(最初は固定値x“00”)を上位ア
ドレスTA8〜15として、メモリ13からデータTN
0〜7を読み出して出力データラッチ回路14にラッチ
するという一連の動作が繰り返される。
【0047】このとき、最大出力チャネル数が“1”の
場合とは違って、シーケンス終了検出回路16は出力デ
ータラッチ回路14から出力される8ビットのデータの
うち、下位6ビットが全て“1”であるかどうかを判断
する。この判断結果は試行回数“n”が実行されてメモ
リ13からデータ“FF”が読み出されて出力データラ
ッチ回路14にラッチされるまでは否定的となる。そし
て、出力データラッチ回路14からデータ“FF”が出
力されると、シーケンス終了検出回路16は期待してい
たシーケンスが検出されたことを認識し、一方で、チャ
ネル選択回路15は出力データラッチ回路14の出力デ
ータの上位2ビットで示される出力チャネルを選択す
る。これにより、出力回路17は選択された出力チャネ
ルに対応するシーケンス終了トリガTRG0を発生させ
る。
【0048】なお、上記実施形態ではトリガ要因を8本
としたがトリガ要因の本数に特に制限がないことは当然
であって、このことは最大出力チャネル数の本数につい
ても同様である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、第1
〜第nのトリガ要因を示す第1〜第nのデータがアドレ
スの一部に含まれた記憶手段上の第1〜第nのアドレス
のうち、第nのアドレスには第1〜第nのトリガ要因の
発生を意味する所定値を記憶し、第1〜第(n−1)の
アドレスには第2〜第nのアドレスからそれぞれ第2〜
第nのデータを除いたデータを記憶しておく。そして、
トリガ要因が発生する度に記憶手段からデータを読み出
し、この読み出しデータと当該トリガ要因の次に発生す
るトリガ要因を示すデータとを連結したアドレスを記憶
手段に供給するようにして、記憶手段からの読み出しを
繰り返し行う。一方、記憶手段からの読み出しデータが
所定値になっているかどうかを判定して第1〜第nのト
リガ要因の発生を検出している。これにより、回路規模
やソフトウェア規模を増大させることなく、一連のトリ
ガ要因が発生したかどうかを判定することができる。
【0050】また、請求項2記載の発明では、第nのア
ドレスに格納されているデータと第1のデータを連結し
たアドレスについては、第1のアドレスに格納されてい
るのと同じデータを記憶させている。これにより、第n
のトリガ要因が検出された後は、再び第1のトリガ要因
から順番に各トリガ要因を検出してゆくことができるた
め、繰り返し発生するトリガ要因のシーケンスを検出す
ることが可能となる。また、請求項3記載の発明では、
第nのアドレスに格納される所定値に終了トリガの出力
チャネルを指定するための選択データを含ませておく。
そして、選択データに相当する部分以外について、記憶
手段から読み出されるデータと所定値が一致するかどう
かを判定するようにして、第1〜第nのトリガ要因の発
生が検出された場合にはこの選択データで指定されるチ
ャネルへ終了トリガを出力するようにしている。これに
より、複数種類のトリガ要因のシーケンスを記憶手段へ
設定した場合に、検出されたシーケンスに応じてそれぞ
れ異なるチャネルに終了トリガを出力することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるシーケンシャルト
リガ判定回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態において、メモリ13に与えられ
るアドレスと当該アドレスから読み出されるデータをト
リガ要因検出の試行回数に対応させて示した説明図であ
る。
【図3】 同実施形態において、一連のシーケンスの繰
り返しを検出するために必要となるメモリ13上の設定
を示した説明図である。
【図4】 同実施形態において、メモリ13に与えられ
るアドレスのビット割り当て、及び、最大出力チャネル
数のビット数とトリガ条件判定に使用可能なビット数の
関係を示した説明図である。
【図5】 同実施形態によるシーケンシャルトリガ判定
回路の具体的な実現例を示した回路図である。
【図6】 同実施形態において、デコーダ29の出力,
アドレスTA8〜15,TRG2EN信号,TRG2・
4EN信号,TRG2・4・8EN信号,シーケンス終
了トリガTRG0〜7に関する真理値表を示した説明図
である。
【図7】 同実施形態によるシーケンシャルトリガ判定
回路の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図8】 同実施形態によるシーケンシャルトリガ判定
回路の動作を時系列的に記述したフローチャートであ
る。
【図9】 従来の技術によるシーケンシャルトリガ判定
回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…CPU、11…CPUインタフェース回路、12
…トリガ要因ラッチ回路、13…メモリ、14…出力デ
ータラッチ回路、15…チャネル選択回路、16…シー
ケンス終了検出回路、17…出力回路、18…インバー
タ、ITRG0〜7…トリガ要因、TRG0〜7…シー
ケンス終了トリガ、TRGCLK…クロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次発生するトリガ要因が予め決められ
    た第1〜第nのトリガ要因であるか否かを判定するシー
    ケンシャルトリガ判定回路において、 前記第1〜第nのトリガ要因を示す第1〜第nのデータ
    がアドレスの一部に含まれた第1〜第nのアドレスに対
    し、予め所定のデータを記憶させた手段であって、前記
    第nのアドレスには前記第1〜第nのトリガ要因の発生
    を意味する所定値を記憶し、前記第1〜第(n−1)の
    アドレスには前記第2〜第nのアドレスからそれぞれ前
    記第2〜第nのデータを除いたデータを記憶する記憶手
    段と、 前記トリガ要因が発生する度に前記記憶手段からデータ
    を読み出し、該読み出しデータと該トリガ要因の次に発
    生するトリガ要因を示すデータとを連結したアドレスを
    前記記憶手段に供給する制御手段と、 前記読み出しデータが前記所定値であるかどうかを判定
    して前記第1〜第nのトリガ要因の発生を検出する検出
    手段とを具備することを特徴とするシーケンシャルトリ
    ガ判定回路。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、前記第nのアドレスに
    格納されているデータと前記第1のデータを連結したア
    ドレスに、前記第1のアドレスに格納されているのと同
    じデータを記憶していることを特徴とする請求項1記載
    のシーケンシャルトリガ判定回路。
  3. 【請求項3】 前記第1〜第nのトリガ要因の発生を示
    す終了トリガを複数のチャネルのうちの何れかに出力す
    るシーケンシャルトリガ判定回路であって、 前記所定値には、前記終了トリガを出力するチャネルを
    指定する選択データが含まれており、 前記検出手段は、前記選択データに相当する部分以外に
    ついて、前記記憶手段から読み出されるデータと前記所
    定値が一致するかどうかを判定し、 前記第1〜第nのトリガ要因の発生が検出されたことを
    条件に、前記選択データで指定されているチャネルに前
    記終了トリガを出力する手段をさらに有することを特徴
    とする請求項1又は2記載のシーケンシャルトリガ判定
    回路。
JP10294552A 1998-09-30 1998-09-30 シーケンシャルトリガ判定回路 Withdrawn JP2000115291A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10294552A JP2000115291A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 シーケンシャルトリガ判定回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10294552A JP2000115291A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 シーケンシャルトリガ判定回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000115291A true JP2000115291A (ja) 2000-04-21

Family

ID=17809276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10294552A Withdrawn JP2000115291A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 シーケンシャルトリガ判定回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000115291A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10789144B2 (en) 2018-03-01 2020-09-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Supervisory circuit, supervisory system, motor control system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10789144B2 (en) 2018-03-01 2020-09-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Supervisory circuit, supervisory system, motor control system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4873666A (en) Message FIFO buffer controller
US5410687A (en) Analyzing device for saving semiconductor memory failures
US4870562A (en) Microcomputer capable of accessing internal memory at a desired variable access time
JPH07282576A (ja) Fifoモジュール
US4873667A (en) FIFO buffer controller
JPH1083303A (ja) コプロセッサを使用するための電子回路及び方法
JP2000115291A (ja) シーケンシャルトリガ判定回路
US5396611A (en) Microprocessor use in in-circuit emulator having function of discriminating user's space and in-circuit emulator space
JPH11259335A (ja) トレーサ装置、トレースデータ圧縮方法および圧縮トレースデータ読み出し方法
JPH08149160A (ja) データ受信装置
JPH10340596A (ja) データ記憶装置および半導体記憶装置
JP2538095B2 (ja) 同期保護回路
JP3132665B2 (ja) パラメ−タ設定回路
JP2539079B2 (ja) カラムデ―タ選択処理回路
RU1803912C (ru) Суммирующее устройство
JP2002073411A (ja) Eepromの記憶容量判別装置およびeepromの記憶容量判別方法
US5815098A (en) Circuit and method for efficiently expanding compressed data stored in memory
JPH10162567A (ja) メモリ判別装置
JPS63299458A (ja) メモリアクセス回路
JPS5850699A (ja) デ−タ書込装置
JPH0575072B2 (ja)
JPH0573437A (ja) メモリパリテイ回路
JPH05181784A (ja) データ転送装置
JPH06222975A (ja) 記憶制御装置
JPH118614A (ja) フレーム同期検出方式

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110