JP2000114658A - 発光素子及び光検出器のモノリシック集積化構造及びその製造方法 - Google Patents

発光素子及び光検出器のモノリシック集積化構造及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】低バイアス電圧によって動作可能であり、レー
ザと光検出器との間の電気的分離を可能にする3端子モ
ノリシック集積化レーザ・光検出器構造及びその製造方
法を提供する。 【解決手段】レーザ・光検出器構造(100)は、VC
SELタイプの発光素子(120)及び発光素子(12
0)に光学的に結合される光検出器(110)とを有す
る。発光素子(120)及び発光素子(120)はモノ
リシック集積化技術によって光検出器(110)が発光
素子(120)上に重なるように形成され、両者の境界
部分にはpn接合(115、215、315、415)
が形成される。pn接合(115、215、315、4
15)の存在によって、発光素子(120)及び光検出
器(110)に加えるためのバイアスを電気的に独立さ
せることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概略発光素子に関
するものであり、特に低バイアス電圧動作のために発光
素子と光検出器のモノリシック集積化を行うシステム及
び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体発光素子、特に垂直共振
器型面発光レーザ(VCSEL)は、電子機器、通信シ
ステム、及びコンピュータシステムを含む多くの用途に
用いられている。レーザは、指向性を有する光を発生す
る。レーザの多くの用途、特に多くのVCSELの応用
によれば、レーザの出力パワーを精密に制御する必要が
ある。半導体レーザの出力パワーは、主としてバイアス
電流によって決まる。しかし、それは周囲温度及びデバ
イスのエージングによって大きく変化する可能性があ
る。このため、出力パワーの制御は、レーザ出力をモニ
タして所定のレーザ出力パワーが保たれるようにレーザ
電流を調整することによって実現される。光の測定は、
一般に半導体光検出器を利用して実施され、一方フィー
ドバックのためのループは外部電子回路を用いて実現さ
れる。こうしたレーザ・光検出器システムの種々の実施
例が様々な用途、性能にして非常に多く存在している。
【0003】レーザ・光検出器システムに関連した2つ
の主要な設計上の問題は、デバイスのコスト及び特定の
用途に必要とされる性能を提供する能力である。コスト
の観点からすると、同一か又は類似の製造技術を利用し
て、同一のチップ上にレーザ及び光検出器を製造するの
が望ましい。これは、レーザと光検出器のモノリシック
集積化によって実現される。モノリシック集積化は、個
々のレーザ及び光検出デバイスが、ウェハレベルで一緒
に実現されることを示している。性能の観点からする
と、いくつかの所望の特性が得られる。検出器の電流
は、全方向自然放射光の捕捉を最小限に抑えつつ、レー
ザからの指向性を有する出力光に追随して検出できるこ
とが望ましい。指向性レーザ出力パワーと光検出器の電
流との関係は、安定したものであり且つ再現性を有する
ことが望ましい。適正な動作のためには、光検出器の電
流は、外部アナログフィードバック回路に必要とされる
範囲内であることが望ましい。光検出器の存在及びその
バイアスがレーザの動作、特にレーザの変調特性に及ぼ
す影響は、無視できる程度であることが望ましい。ま
た、レーザの変調及びバイアスによる光検出器の動作へ
の影響はごくわずかであることが望ましい。
【0004】最後に、駆動回路について考慮されなけれ
ばならない。コンピュータ通信用途では、コンピュータ
の電力消費を減らしたいという要求のために、バイアス
電圧を最小にするとことがますます重要な問題になって
来ている。今日のコンピュータのアーキテクチャでは、
下限が約3.1V(ボルト)である3.3V電源を利用
している。今後の用途及び他の用途では、電力消費が更
に減らされることが要求され、必要とされるバイアス電
圧レベルも更に小さいものであろうことが予測される。
【0005】レーザ・光検出器システムの望ましい構成
は、レーザと光検出器が同一電源から独立にバイアスを
加えられる構成である。結果的にこの構成を実現するた
めに、電源電圧は、フォトンのエネルギーによって決ま
るレーザの動作電圧、及び効率の良い性能に必要な光検
出器の逆バイアスによって決まる光検出器の動作電圧の
両方より大きく設定されなければならない。光通信の場
合、垂直共振器型レーザのための電圧は約1乃至2Vの
範囲であり、一方典型的な光検出器の逆バイアス電圧は
0.5乃至1Vである。他の用途の場合、これらの電圧
は変動する可能性がある。
【0006】レーザと光検出器の個別バイアスを可能に
する集積型のレーザ・光検出器構造は、バイアス電圧を
最小にして利用している。これは、2つの端子が電源に
まとめて接続された4端子デバイス構造を利用して実施
可能であるが、このときレーザと光検出器との間の相対
極性を任意にとることができる。3端子モノリシック集
積化デバイスの場合、レーザと光検出器の間における相
対極性は、製造上の制限のため任意にはならない。
【0007】従来、光検出器は、完成度を上げる試みの
中でレーザと共に集積化されてきた。例えば、集積化方
式には、異なるチップ上で別個に製造された光検出器と
レーザとを利用するものもある。2つのデバイスは、製
造後のパッケージング段階で集積化されるので、結果と
してレーザと光検出器との間に任意の相対極性が得られ
ることになる。この集積化方式は、「混成集積化又はハ
イブリッド集積化」と呼ばれる。このアプローチの主た
る欠点は、製造後に光検出器とレーザとを集積化する追
加の処理工程を有するために、製造コストが増してしま
うことであり、好ましくない。加えて、多くの場合には
レーザ出力ビーム形状の揺らぎのために、光検出器の電
流とレーザ出力との関係が、不安定で且つ再現性もな
い。
【0008】他の1つの方式では、側部発光を利用した
結合を含むようにして光検出器とレーザのモノリシック
集積化が行われるが、この場合は結果として3端子デバ
イスと4端子デバイスの両方が得られる。こうしたデバ
イスの主たる欠点は、光検出器が指向性を有するレーザ
出力を検出するものでなく、主として全方向の自然放射
光を捕捉して検出してしまうという点である。
【0009】最後に、更に他の1つの方式によれば、結
合は頂部(又は底部)発光を利用して実現されるレーザ
と光検出器とのモノリシック集積化であり、結果として
3端子デバイスと4端子デバイスの両方が得られる。
【0010】全ての実施例によれば、後述されるように
動作に比較的高いバイアス電圧を必要とし、レーザと光
検出器とが電気的に結合される、レーザと光検出器とが
共通のn層側(陰極)と共通のp層側(陽極)を共用す
る3端子デバイス、又は製造が比較的難しくコストが高
くなってしまう4端子デバイスが結果として提供され
る。従って、3.3Vといった低バイアス電圧で動作可
能で、レーザと光検出器との間の電気的分離を可能にす
るモノリシック集積化3端子デバイスが所望される。
【0011】図1(a)によれば、3端子構成による従
来技術のレーザと光検出器との組み合わせが示されてい
る。レーザ・光検出器構造又はレーザ・光検出器アセン
ブリ11は、共通陰極での構成の場合、基本的にレーザ
13の上に配置された光検出器12を有する。共通陰極
の構成は、半導体の導電性タイプが構造内において2度
変化するので、PNP構造とも呼ばれる。レーザ13
は、一般に垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL)で
ある。この構成の特徴を説明すると、2つのPN接合を
備えるということになる。第1のPN接合はレーザ13
内に配置された活性層14であり、第2のPN接合は、
光検出器12内に配置された吸収層16である。レーザ
13は、p型基板22を備えており、その底面にはp型
接触部21が配置されている。基板22の上には、p型
ミラー23が設けられている。発光媒体によって分離さ
れたn型材料とp型材料を含む活性領域14が、p型ミ
ラー23上に成長させられている。活性領域14の上に
はn型ミラー24が設けられ、その上にはn型接触部2
6が成長させられている。
【0012】n型ミラー24のすぐ上に、光検出器12
のn型層31が設けられ、その上に、吸収層16及びp
型層32が成長させられている。層32、16、及び3
1は、PIN構造を備えた光検出器を構成している。p
型材料32の上には、p型接触部33が設けられてい
る。レーザ13から放出される光の一部は光検出器12
に吸収され、その他の光はデバイスから図1(a)中に
矢印で示す方向に放出される。
【0013】図1(b)は、関連する例示的な外部回路
を含む図1(a)の従来技術によるレーザ・光検出器構
造の概略図である。ダイオード36及びダイオード37
を包囲する点線のボックスは、レーザ・光検出器構造1
1を例示しており、ダイオード36はレーザ13に相当
し、ダイオード37は光検出器12に相当する。レーザ
駆動用トランジスタ41、及びトランジスタ38及び3
9によって形成されるカレントミラー回路は、NPNバ
イポーラトランジスタを用いて例示されている。PNP
構造に比較してNPNトランジスタが高速度且つ高利得
の性能を有するものであるために、増幅器ではNPNト
ランジスタを利用するのが一般的である。もっとも、P
NPトランジスタを利用しての実施も実現可能である。
【0014】この回路の動作に必要とされる最低バイア
ス電圧VCCは、個々のPN接合の最低電圧の合計より高
く、以下の関係式によって表すことが可能である: VCC>VL+VPD+VCM (式1) ここで、VLは、レーザ動作電流においてレーザダイオ
ード36の両端間にかかるVCSEL順バイアス電圧で
あり、VPDは、光検出器ダイオード37の両端間にかか
る逆バイアス電圧であり、VCMは、トランジスタ38及
び39によって形成されるカレントミラー回路42にお
けるトランジスタ38に対する順バイアス電圧である。
例えばこれらの電圧値は、VLが約1.7V、VPDが約
0.5V、VCMが約0.8Vとされる。この例の場合、
CMが約0.8Vであることはシリコン系バイポーラト
ランジスタに対応し、トランジスタのタイプ及びトラン
ジスタが製造される材料次第で、VCMが0.8Vを超え
ることも0.8Vを下回ることもあり得る。これによっ
て、最低バイアス電圧についてVCC>3Vの関係とな
る。システム全体の電圧消費が最小限に抑えられるよう
に、バイアス電圧VCCを最低にすることが望ましい。
前述のレーザ・光検出器アセンブリは、3.1Vを最小
電源とするシステムによればごくわずかの余裕しかな
い。
【0015】更に、上述の例ではトランジスタ41はレ
ーザ36と光検出器ダイオード37の両方を駆動する
が、この場合、光検出器37の寄生容量がトランジスタ
41に負荷を加えるので、レーザの周波数応答が制限さ
れる。加えて、レーザ36の動作点が所定の出力パワー
に達するように調整することは、本質的に光検出器37
の動作点を修正することになり、これはこの構成にとっ
て極めて不利な望ましくない副作用である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、低バイアス電圧を利用して動作し、レーザと光検出
器との間の電気的分離を可能にする、3端子モノリシッ
ク集積化レーザ・光検出器構造を提供することにある。
更に本発明の他の目的は、そのようなレーザ・光検出器
構造を容易に且つ安価に製造する製造方法を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、従来実
現可能であったよりも低い動作バイアス電圧を可能に
し、発光素子と光検出器との間における電気的分離を可
能にする3端子モノリシック集積化構造が得られる。こ
れらの特定の用途に制限されるわけではないが、本発明
のシステム及び方法は、特に電力消費を最小限に抑える
新規の構造で、光検出器と垂直共振器型面発光レーザ
(VCSEL)をモノリシック集積化するのに好適であ
る。低バイアス電圧動作のために発光素子及び光検出器
のモノリシック集積化を行うシステム及び方法は、様々
な電気特性を備えた種々のエピタキシャル成長半導体材
料を用いて実施することが可能である。例えば、好適実
施形態及びいくつかの他の実施形態によって後述する材
料層は、本発明の概念を逸脱することなく、n型又はp
型の材料とすることが可能である。
【0018】アーキテクチャに関して、本発明は、適当
な動作電流を有する発光素子と、発光素子に光学的に結
合される光検出器とを有し、発光素子の出力を測定でき
るシステムとして概念化することが可能である。更に光
検出器は、適当な動作電流を有する。発光素子及び光検
出器は単一装置となるように集積され、且つ寄生PN接
合が発光素子と光検出器との接合部に形成される。
【0019】モノリシック集積化発光素子及び光検出器
の他の実施形態の場合、発光素子と光検出器の接合部に
形成される寄生PN接合は短絡させられる。
【0020】モノリシック集積化発光素子及び光検出器
の更に他の実施形態の場合、光検出器及び寄生PN接合
は発光素子のミラー部の1つの内側に形成される。
【0021】本発明は、低バイアス電圧動作を行わせる
べく、発光素子と光検出器とをモノリシックに構成する
ための方法を提供するものとして、後述の工程を含むも
のとして概念化することも可能である。
【0022】適当な動作電流が決まっている発光素子が
形成される。更に、適当な動作電流が決まっている光検
出器が発光素子と一体化又は集積化されて形成される。
発光素子と光検出器との境界部分にPN接合が形成され
る。
【0023】本発明には多くの利点があるが、単なる例
示として、そのいくつかが後述される。
【0024】本発明の利点の1つは、従来技術に対して
動作バイアス電圧が大幅に低下する構成で発光素子の光
出力を測定可能にする点にある。
【0025】本発明の他の1つの利点は、光検出器と発
光素子とが電気的に分離されることによって、発光素子
及び光検出器の個別バイアスが可能になり、光検出器の
寄生容量による発光素子駆動回路に対する不要な負荷が
除去されることによって、従来技術に対してデバイスの
高周波応答が改善されるという点である。
【0026】本発明のもう1つの利点は、設計が単純で
あり、市販品の大量生産が容易に実現できるという点で
ある。
【0027】本発明の他の特徴及び効果については、以
下の図面及び詳細な説明を検討することによって当業者
にとって明確なものとなるであろう。これらの追加の特
徴及び効果は、本発明の範囲内に含まれることを意図し
たものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して本発明
の好適実施形態について詳細に説明する。本発明は、一
般に、様々な電気特性を備えたエピタキシャル材料層を
成長させることによって実施され、様々な基板及びエピ
タキシャル成長材料を用いることによって実施可能であ
る。更に、モノリシック集積化光検出器を備える垂直共
振器型面発光レーザ(VCSEL)に関連して解説され
るが、本発明はこれに制限されるものではなく、例えば
発光ダイオード(LED)のような他の発光構造にも適
用可能である。更にVCSELにおける電流及び光モー
ドの閉じ込めは、側方酸化、絶縁物注入、又は当該技術
において既知の他の適合する技法によって実施すること
が可能である。
【0029】次に、本発明に従って構成されたレーザ・
光検出器構造100の断面図である図2(a)を参照す
る。この好適実施形態の場合、光検出器110はVCS
EL120の上側に配置されている。
【0030】レーザ構造120の基盤は、n型基板層1
02によって形成され、その底面には、n型接触部10
1が成膜させられる。n型底側ミラー部104が、基板
層102上に成長させられており、更にその上に活性領
域106が成長させられている。少ない層を用いて例示
されているが、言及したミラー層は、一般に多くの材料
層から構成されており、「分布反射器(DBR: Di
stributed Bragg Reflecto
r)」又は「ミラー」として示される。
【0031】活性領域106には、光増幅媒体を包囲す
るn型の材料及びp型の材料が含まれている。PN接合
は、半導体の導電性タイプが異なる2つの層間における
接合である。この接合には、任意の数のドープ量の少な
い層又はドープしていない層、及び量子井戸又はバルク
半導体層を形成する任意の数の材料を含むことが可能で
ある。活性領域106の中間層の機能は、接合を横切る
光を発生し、増幅することである。
【0032】活性領域106上には、p型頂側ミラー部
108及びp型接触部107が成長させられている。p
型頂側ミラー部108上には、光検出器110のn型底
側透明層111が成長させられている。VCSEL12
0のp型頂側ミラー部108と光検出器110のn型底
側透明層111の接合部は、寄生PN接合とも呼ばれる
第2のPN接合115を形成している。この接合によっ
て、本発明は低バイアス電圧レベルで動作することが可
能になるが、その動作については、図2(b)、図3
(b)、及び図4(b)に関連して後述される。
【0033】PIN型の第3のPN接合は、n型底側透
明層111、吸収層112、及び吸収層112上に成長
させられたp型頂側透明層114によって形成されてい
る。p型頂側透明層114の上には、図示のように、p
型接触部(又は接触層)116が成膜させられている。
PIN型接合は、任意の数のドープ量の少ない層又はド
ープしていない層、或いは1つのp型層と1つのn型層
との間に位置する量子井戸又はバルク半導体層を構成す
る任意の数の異なる材料を特徴とする。光検出器110
のPIN接合における中間層の機能は、接合を横切る光
を部分的に吸収することである。
【0034】このデバイス構成によって、PNPN構造
を成すレーザ及び光検出器の結合が得られる。このPN
PN構造は、基板層102から光検出器110の頂面ま
での間に、半導体導電性タイプがp型材料とn型材料と
の間で3回交番するレーザ・光検出器構造100を示し
ている。即ち、活性層106はPIN構造を備えた第1
のPN接合であり、レーザ120が光検出器110と接
する接合115は第2のPN接合であり、更に吸収層1
12はPIN構造を備えた第3のPN接合である。この
配列によって、上述のPNPN構造が得られる。PNP
N構造は、集積化レーザ・光検出器を形成する各層の上
側又は下側に異なる半導体導電性タイプの層が設けられ
る構造を企図している。
【0035】レーザ・光検出器構造100の上側の矢印
は、この好適実施形態の光出力を表している。留意すべ
きは、材料層を逆にすることができるという点である
(即ち、全てのn型層がp型層に置き換えられ、全ての
p型層がn型層に置き換えられることもあり得る)。
【0036】光検出器における透明層は、部分的吸収が
可能である。出力光はレーザの頂側又は底側から得られ
るので、検出器は、本発明の概念から逸脱することな
く、レーザのいずれか任意の側に配置することが可能で
ある。検出器がレーザ出力ビームの光路内に配置される
場合には、吸収層112はレーザ出力パワーの一部のみ
を吸収し、残りの光はデバイスから放出されるように設
計され得る。一方、検出器がレーザ出力ミラーの逆側に
配置される場合には、検出器の吸収層は検出器を横切る
光を全て吸収するように設計することが可能である。後
者の構造は図示されていないが、当業者には明らかなよ
うに、光が捉えられるか又は吸収される検出器とミラー
の位置関係は、本発明の基本概念から逸脱することな
く、任意に変更可能である。
【0037】n型底側ミラー部102と接触する接触部
101、p型頂側ミラー部108と接触するp型接触部
107、及び光検出器110のp型頂側透明層114と
接触するp型接触部116によって、3つの接触部が形
成される。これら3つの接触部は、光検出器110のn
型底側透明層111を備えた前述の光検出器構造と共
に、VCSEL120のp型頂側ミラー部108に接触
して、レーザ及び光検出器が必要とするバイアス電圧を
大幅に低下させることを可能にするが、この回路構成に
ついては後述する。
【0038】当然明らかなように、活性層106に対す
るn型接触部は、本発明の概念を逸脱せずに、基板10
2を介してではなく、p型接触部107から横方向に離
間した位置で、直接的にn型底側ミラー層104上に配
置された接触部を利用して実現することが可能である。
【0039】図2(b)は、本発明の好適実施形態とな
る図2(a)のレーザ・光検出器アセンブリ100の概
略図であり、それは関連する外部バイアス回路の構成概
要を示す。特にそれは、低バイアス電圧及び電気的に分
離された動作を明らかにするために利用される。
【0040】例証のため、レーザ・光検出器構造100
は、図2(a)のレーザ・光検出器構造を点線のボック
ス100に囲まれたダイオード151、152、及び1
53として示している。ダイオード151の両端にかか
る電圧は、VCSEL120の両端にかかる電圧VL
あり、ダイオード152の両端にかかる電圧VDは、P
N接合115の両端にかかる順バイアス電圧であり、ダ
イオード153の両端にかかる電圧VPDは、光検出器の
動作電流において光検出器110の両端間にかかる逆バ
イアス電圧である。単純化されたレーザ駆動回路158
は、レーザ120を介してバイアス電流IBIAS及び変調
電流IMODを制御する。
【0041】この回路の動作に必要な最低バイアス電圧
は、個々のPN接合の最低動作電圧の合計より高く、以
下の関係式で表すことが可能である: VCC>VD+VPD+VCM(式2) ここで、VDは光検出器153の動作電流に対する寄生
PN接合152での順バイアス電圧であり、VPDは光検
出器153に対する逆バイアス電圧であり、VCMは、ト
ランジスタ154及び157によって形成されるカレン
トミラー回路156におけるトランジスタ154に対す
る順バイアス電圧である。カレントミラー回路156
は、光検出器110を流れる電流を測定するものして本
図に例示されている。
【0042】従来技術による式(1)と上述の式(2)
を比較することによって明らかになるように、ダイオー
ド152の両端に加えられる寄生PN接合の順バイアス
電圧VDがVCSELの順バイアス電圧VLより低ければ
(即ち、VD<VL)、レーザ・光検出器アセンブリ10
0が必要とするバイアス電圧VCCを低下させることが可
能である。ここで、VLは、レーザ動作点(又はレーザ
動作電流)におけるVCSELの順バイアス電圧であ
る。
【0043】この条件は、典型的には以下の理由によっ
て満足されるものである。第1に、レーザ又はVCSE
L120の直列抵抗は、レーザ120の電流経路がより
長いため、寄生PN接合115の抵抗よりも大きくな
る。第2に、VCSEL120(第1のPN接合を含
む)と寄生PN接合115の動作点が異なる。レーザ
は、数ミリアンペア(mA)の範囲で動作するが、一般
に0.5mA未満の検出器電流が寄生PN接合115に
も流れる。
【0044】一例を示すため、代表的な電圧値として、
Dが約1.2Vであり、VPDが約0.5Vであり、更
にVCMが約0.8Vであると仮定すると、VCC>2.5
Vとなる。寄生PN接合115の両端にかかる電圧VD
が上述の如く約1.2Vであることは、ガリウム砒素系
材料でのホモ接合で一般的であるが、それに制限される
わけではなく、禁止帯の幅を制御する技術、即ち多量の
ドーピング、グレーディング等によって、又は当該技術
において既知の他の半導体材料を利用して、更に低下さ
せることもできる。更に、VCMが約0.8Vであること
は、シリコン系のバイポーラトランジスタに対応してお
り、使用されるトランジスタ、及びトランジスタの製造
材料次第で、0.8Vを超える場合もあれば0.8Vを
下回る場合もあり得る。前述の例は従来技術に対して
0.5Vの改善に相当し、3.1Vの最低電源電圧を有
するシステムでは0.6Vの余力をもたらす。
【0045】レーザ・光検出器回路のブランチは、同一
電源によってバイアスを加えられているので、最低回路
バイアス電圧VCCも、レーザの動作電圧VLと駆動トラ
ンジスタ158の電圧との合計によって制限されるとい
う点に留意するのが重要である。
【0046】図2(b)中には好適実施形態として、3
端子デバイス内のレーザと光検出器の間における所望の
相対極性が示されるが、それによれば、単一電源の利用
によってレーザに対する順バイアスと光検出器に対する
逆バイアスとが同時に可能になることが示されている。
更にこれと同じ構成の場合、レーザ及び光検出器のそれ
ぞれの電流は、レーザ・光検出器構造の個々のバイアス
条件によって別個に決まり互いに完全に独立している。
後者は、本発明のレーザ・光検出器構造の電気的分離の
重要な特徴を構成するものである。
【0047】図3(a)は、図2(a)のレーザ・光検
出器アセンブリの他の実施形態(第2の実施形態)20
0の断面図である。本発明のレーザ・光検出器構造の第
2の実施形態200は、後述のように製造されるが、そ
れは図2(a)のレーザ・光検出器構造100に関して
解説のものと類似する。
【0048】レーザ構造の基盤は、n型基板層202と
して形成され、その上に基板層にn型接触部201が成
膜させられる。n型底側ミラー部204が基板層202
の上に成長させられ、その上に活性領域206が成長さ
せられる。活性領域206には、発光媒体を包囲するn
型材料及びp型材料が含まれており、図2(a)に関連
して既述のものと同様である。活性領域206は、レー
ザ・光検出器構造200における第1のPN接合を形成
し、例示のように光増幅媒体(又はレーザ媒体)として
作用する。
【0049】活性領域206の上にはp型頂側ミラー部
208が成長させられ、その上に、p型接触部207が
成膜される。
【0050】p型頂側ミラー208上には光検出器21
0のn型透明層211が成長させられる。接触部207
は、2つの異なる金属を利用するか、又は単一金属によ
って、p型頂側ミラー部208とn型透明層211との
両方に対して実現される。明らかに、図2(a)に関連
して既述の構造に対する改良として、接触部207は、
レーザ220のp型頂側ミラー部208及び光検出器2
10のn型透明層211の両方に接触して、p型頂側ミ
ラー部208をn型透明層211に対して有効に接続す
る。レーザ220のp型頂側ミラー部208と光検出器
210のn型透明層211の境界部分に形成される接合
215に対する短絡又は分路の設置によって、レーザ及
び光検出器にバイアスをかけるのに必要な電圧を更に低
下させることが可能である。これについて図3(b)に
関連して詳細に後述することにする。
【0051】更に図3(a)を参照すると、n型透明層
211の上には、吸収層212及び頂側p型透明層21
4の形で、第3のPN接合が形成される。結果生じる構
造は、図2(a)に関連して既述のものと同様のPNP
N構造を示す。頂側p型透明層214の上には、略図示
のように、p型接触部216が成膜させられる。レーザ
・光検出器構造220の上の矢印は、この第2の実施形
態の光出力を表している。留意すべきは、本発明の概念
を逸脱することなく、材料層を逆にすることができると
いう点である(即ち、全てのn型層がp型層に置き換え
られ、全てのp型層がn型層に置き換えられる)。
【0052】n型の基板層202に接触する接触部20
1、p型頂側ミラー部208に接触する接触部207、
及び光検出器210の頂側p型透明層214は、VCS
EL220のp型頂側ミラー部208に対して短絡させ
られたn型透明層211を備える前述の光検出器構造と
共に、レーザ及び光検出器が必要とするバイアス電圧を
極めて低くすることを可能ならしめる3つの接触部を形
成するが、その回路構成については後述することにす
る。
【0053】図3(b)は、第2の好適実施形態の低バ
イアス電圧動作を例証するために利用される、関連する
外部バイアス回路要素を含む、図3(a)のレーザ・光
検出器構造200の概略図250が示されている。
【0054】例示されるレーザ・光検出器構造200
は、点線ボックス200に囲まれたダイオード251、
252、及び253として示されている。ダイオード2
51の両端にかかる電圧はVCSEL220の両端にか
かる電圧VLに相当し、ダイオード252の両端にかか
る電圧VDは、光検出器の動作電流においてPN接合2
15の両端にかかる順バイアス電圧に相当し、ダイオー
ド253の両端にかかる電圧VPDは、光検出器210の
両端にかかる逆バイアスに相当する。
【0055】これによれば、図示されるレーザ220の
p型頂側ミラー部208及び光検出器210のn型透明
層211を短絡させる接触部207に相当する分路25
5が追加されているので、寄生PN接合215の両端に
かかる電圧が除去される。接触部207は、2つの異な
る金属又は単一金属を利用することによって、p型及び
n型の両方の材料で形成される。
【0056】回路バイアス電圧が、回路の各素子の最低
動作バイアス電圧の合計より高くなければならないとい
う点、及びそれが以下の式によって表されるという点を
想起されたい: VCC>VD+VPD+VCM (式2) ここで、VDは、光検出器253の動作電流における寄
生PN接合252の順バイアス電圧であり、VPDは、光
検出器253に対する逆バイアス電圧であり、VCMは、
トランジスタ254及び257によって形成されるカレ
ントミラー回路256におけるトランジスタ254に対
する順バイアス電圧である。分路255を用いることに
よって、寄生電圧VDが除去され、その結果、電圧要件
は以下のようになる: VCC>VPD+VCM (式3)
【0057】一例を挙げて説明するため、前述の典型的
な値VDが約1.2V、VPDが約0.5V、及びVCM
約0.8Vであると仮定し、VDを除去すると、結果は
CC>1.3Vになる。寄生PN接合215の両端にか
かる電圧VDが上述の如く約1.2Vであることは、ガ
リウム砒素系材料でのホモ接合において一般的である。
更に、VCMが約0.8Vであることは、シリコン系バイ
ポーラトランジスタに対応し、使用されるトランジスタ
のタイプ及びトランジスタの製造材料次第で、0.8V
を超えることもあれば、或いは0.8Vを下回ることも
あり得る。しかし、この場合、VCC値はおそらく1.3
Vを超えることになるレーザVL及び駆動トランジスタ
258へのバイアスに必要な電圧によって制限される。
従って、この用途の場合VCCは、光検出回路によって制
限されるのではなく、むしろレーザ及び駆動トランジス
タによって制限される。
【0058】寄生PN接合252のバイパスに用いられ
る分路255は、半導体/金属接触部の特性に起因す
る、検出器の動作電流における非消滅抵抗又は非消滅電
圧降下を生じ得る点に留意することが重要である。しか
しながら、検出器の動作電流における分路の両端間の全
電圧降下が、同じ電流における寄生PN接合の電圧降下
よりも低い限りにおいては、バイアス電圧が改善され
る。
【0059】当然明らかなように、図2(a)のレーザ
・光検出器アセンブリの第2の好適実施形態200は、
3端子デバイス内のレーザと光検出器の間で所望の相対
極性を示す。この構成によれば、単一電源を利用してレ
ーザに対する順バイアスと光検出器に対する逆バイアス
が同時に可能になる。更に当然明らかなように、前述の
ものと同じであるので、レーザの電流及び光検出器の電
流は、レーザ及び光検出器の個々のバイアス条件によっ
て別個に決まり、互いに完全に独立している。後者は、
レーザと光検出器との電気的分離の特徴を構成するもの
である。
【0060】図4は、図2(a)のレーザ・光検出器ア
センブリの第3の実施形態を示す断面図である。レーザ
・光検出器構造300は、光検出器と寄生PN接合とが
レーザ・デバイスのミラーの1つに組み込まれるという
可能性のある一つの組み合わせの構造を示している。こ
の構成によれば、吸収層による全方向自然放射光の捕捉
を最小限に抑えることができる。量子井戸又はバルク半
導体である吸収層312及び寄生pn接合315はレー
ザ320内の任意の場所に配置されるが、このときPN
PN構成を維持することが可能である。これにより、集
積化されたレーザ・光検出器構造は、従来技術よりも低
いバイアス電圧で動作することが可能になるが、この場
合にも、レーザ及び光検出器は電気的に分離された状態
にすることが可能である。この第3の好適実施形態の構
造は、図2(a)に関連して既述したものと類似し、従
って、同様の構成要素の参照番号には頭に「3」を付け
て「3XX」として示すが、「XX」は同様の構造を備
える図2(a)の同様の素子を表しており、その詳細な
説明については省略するものとする。
【0061】図4をもう一度参照すると、光検出器11
0(図2(a))のp型材料層114は、p型ミラー部
314に置き換えられる。p型ミラー部314の配置に
よって、光検出器310及びレーザ320は集積化構造
に組み込まれる。
【0062】図5は、図3(a)のレーザ・光検出器構
造の第4の好適実施形態に関する断面図である。レーザ
・光検出器構造400は、光検出器410がやはりレー
ザ420内に組み込まれている更にもう1つの可能性の
ある組み合わせを例示したものである。しかし、図5の
レーザ・光検出器構造400には、更に図3(a)に関
連して説明した分路が組み込まれている。この第4の好
適実施形態の構造は、図3(a)に関連して既に説明し
たものと類似し、従って類似の構成要素には、「4」を
頭につけて、「4XX」と示しているが、「XX」は、
同様の構造を備える図3(a)中の同様の構成要素を表
しており、その詳細な説明については省略するものとす
る。
【0063】図5を再度参照すると、図3(a)に関連
して既述したように、レーザのp型頂側ミラー部408
と光検出器のn型透明層411の境界部分に形成された
接合は、接触部407によって短絡又は分路設置を施さ
れる。接触部407は、p型頂側ミラー部408とn型
透明層411の両方に接触し、p型頂側ミラー部層40
8をn型透明層411に有効に接続する。
【0064】以上のように、本発明の好適実施形態とな
る、モノリシック集積化されたレーザ・光検出器構造に
ついて説明したが、当業者には明らかなように、本発明
の原理をほとんど逸脱することなく、上述の本発明の望
ましい実施形態に更に様々な修正及び変更を施すことが
可能である。例えば、低バイアス電圧動作のためにレー
ザ及び光検出器のモノリシック集積化を行うシステム及
び方法は、各種半導体技術を用いて実施可能である。更
に本明細書では、光検出器は、レーザ構造の上又は内部
に位置するものとして例示されているが、レーザより先
に成長させることもできるし、レーザ構造の上方又は下
方に離して位置させることも可能である。こうした変形
及び変更は、特許請求の範囲の請求項に定義された本発
明の範囲内に含まれるものである。
【0065】即ち、本発明を上述の実施形態に即して説
明すると、本発明によれば、発光素子動作電流によって
動作する発光素子(120、220、320、420)
と、該発光素子に光学的に結合され、光検出器動作電流
によって動作する光検出器(110、210、310、
410)と、前記発光素子(120、220、320、
420)と前記光検出器(110、210、310、4
10)との境界部分に形成されたpn接合(115、2
15、315、415)とを有し、前記発光素子(12
0、220、320、420)の出力が前記光検出器に
よって測定されるよう構成されることを特徴とする、発
光素子及び光検出器のモノリシック集積化構造が提供さ
れる。
【0066】好ましくは、前記発光素子(120、22
0、320、420)は、垂直共振器型面発光レーザで
ある。
【0067】好ましくは、前記発光素子(120、22
0、320、420)及び前記光検出器(110、21
0、310、410)は、全体としてPNPN構造を成
す。
【0068】好ましくは、全体として3つのpn接合
(106、112、115;206、212、215;
306、312、315;406、412、415)が
含まれる。
【0069】好ましくは、前記光検出器(310、41
0)及び前記pn接合(315、415)は、前記発光
素子(320、420)内に配置される。
【0070】好ましくは、前記pn接合(215、41
5)を交差する分路(207、407)を更に有する。
【0071】更に本発明によれば、発光素子及び光検出
器のモノリシック集積化構造の製造方法であって、発光
素子動作電流を有する発光素子(120、220、32
0、420)を形成する工程と、光検出器動作電流を有
する光検出器(110、210、310、410)を前
記発光素子(120、220、320、420)と共に
モノリシック集積化して形成する工程とを有し、前記光
検出器を形成する工程で、前記発光素子(120、22
0、320、420)と前記光検出器(110、21
0、310、410)の境界部分にpn接合(115、
215、315、415)が形成されることを特徴とす
る、発光素子及び光検出器のモノリシック集積化構造の
製造方法が提供される。
【0072】好ましくは、前記光検出器動作電流が前記
pn接合(215、415)をバイパスする分路(20
7、407)を形成する工程を更に有する。
【0073】好ましくは、前記光検出器(310、41
0)及び前記pn接合(315、415)は、前記発光
素子(320、420)内部に配置される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、従来技術によるレーザ・光検出器構
造の断面図であり、(b)は、関連する典型的な外部バ
イアス回路要素を含む、図1(a)の従来技術によるレ
ーザ・光検出器構造の概略図である。
【図2】(a)は、本発明に従って構成されたレーザ・
光検出構造の断面図であり、(b)は、関連する単純化
された外部バイアス回路要素を含む、図2(a)のレー
ザ・光検出器構造の概略図である。
【図3】(a)は、図2(a)のレーザ・光検出器構造
の変形である第2の好適実施形態の断面図であり、
(b)は、関連する単純化された外部バイアス回路要素
を含む、図3(a)のレーザ・光検出器構造の概略図で
ある。
【図4】図2(a)のレーザ・光検出器構造の変形であ
る第3の好適実施形態の断面図である。
【図5】図3(a)のレーザ・光検出器構造の変形であ
る第4の好適実施形態の断面図である。
【符号の説明】
106、206、306、406 pn接合 110、210、310、410 光検出器 112、212、312、412 pn接合 115、215、315、415 pn接合 120、220、320、420 発光素子
(レーザ) 207、407 分路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 399117121 395 Page Mill Road P alo Alto,California U.S.A. (72)発明者 スコット・ダブリュ・コルジン アメリカ合衆国カリフォルニア州サニーヴ ェイル イーグレット・ドライブ 1354

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光素子動作電流によって動作する発光素
    子と、 該発光素子に光学的に結合され、光検出器動作電流によ
    って動作する光検出器と、 前記発光素子と前記光検出器との境界部分に形成された
    pn接合とを有し、 前記発光素子の出力が前記光検出器によって測定される
    よう構成されることを特徴とする、発光素子及び光検出
    器のモノリシック集積化構造。
  2. 【請求項2】前記発光素子は、垂直共振器型面発光レー
    ザであることを特徴とする、請求項1に記載の発光素子
    及び光検出器のモノリシック集積化構造。
  3. 【請求項3】前記発光素子及び前記光検出器は、全体と
    してPNPN構造を成すことを特徴とする、請求項1に
    記載の発光素子及び光検出器のモノリシック集積化構
    造。
  4. 【請求項4】全体として3つのpn接合が含まれること
    を特徴とする、請求項1に記載の発光素子及び光検出器
    のモノリシック集積化構造。
  5. 【請求項5】前記光検出器及び前記pn接合は、前記発
    光素子内に配置されることを特徴とする、請求項1に記
    載の発光素子及び光検出器のモノリシック集積化構造。
  6. 【請求項6】前記pn接合を交差する分路を更に有する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の発光素子及び光検
    出器のモノリシック集積化構造。
  7. 【請求項7】発光素子及び光検出器のモノリシック集積
    化構造の製造方法であって、 発光素子動作電流を有する発光素子を形成する工程と、 光検出器動作電流を有する光検出器を前記発光素子と共
    にモノリシック集積化して形成する工程とを有し、 前記光検出器を形成する工程で、前記発光素子と前記光
    検出器の境界部分にpn接合が形成されることを特徴と
    する、発光素子及び光検出器のモノリシック集積化構造
    の製造方法。
  8. 【請求項8】前記光検出器動作電流が前記pn接合をバ
    イパスする分路を形成する工程を更に有することを特徴
    とする、請求項7に記載の発光素子及び光検出器のモノ
    リシック集積化構造の製造方法。
  9. 【請求項9】前記光検出器及び前記pn接合は、前記発
    光素子内部に配置されることを特徴とする、請求項7に
    記載の発光素子及び光検出器のモノリシック集積化構造
    の製造方法。
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