JP2000114159A - 投影露光装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

投影露光装置およびデバイス製造方法

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JP2000114159A
JP2000114159A JP10299070A JP29907098A JP2000114159A JP 2000114159 A JP2000114159 A JP 2000114159A JP 10299070 A JP10299070 A JP 10299070A JP 29907098 A JP29907098 A JP 29907098A JP 2000114159 A JP2000114159 A JP 2000114159A
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Hiroyoshi Kubo
博義 久保
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の製造コストをさほど上昇させず、かつ
精度劣化等の問題を発生させることなく、生産性を高め
ることができるようにする。 【解決手段】 原板に形成されたパターンを感光基板上
に投影露光するための投影光学系9と、原板および感光
基板を保持して投影光学系に対してそれぞれ移動可能な
原板ステージ12および基板ステージSA、SBとを備
えた投影露光装置において、原板ステージは少なくとも
2以上の原板RA1、RB2を同時に保持し、それによ
ってこれらの原板を交替で使用できるようにする。さら
に、基板ステージと、それに保持される感光基板の位置
を計測するための基板アライメント手段OAA、OBB
とを、原板ステージ上に保持される2以上の原板の各々
に対応させて用いることができるように、これら原板と
同数備え、かつ、前記投影光学系および露光用の光源を
含む露光光学系15を各対応する原板および基板ステー
ジ間で共用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子や液晶表
示素子等のデバイスを製造するために用いられる投影露
光装置およびデバイス製造方法に関し、特に、半導体ウ
ェハ等の基板を高速処理できるようにし、生産性を向上
させたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子等を製造するために
は、例えば、シリコンインゴットから円筒の薄板である
ウェハを切り出し、露光、現像、エッチング、ドーピン
グ、蒸着等の工程を何回か繰り返して、この上に複数個
の半導体素子(チップ)を形成する。そして、ウェハを
切断してチップ単位に切り離し、各チップ毎にボンディ
ングし、モールディングして半導体素子を完成させてい
る。
【0003】その中で、露光の工程で用いる装置を図1
4に示す。この装置は、ベース300(床等のべースと
なるもの)上に感光基板であるウェハ302を所定の位
置に移動させるためのウェハステージ301を有し、そ
れは、ベース300上の定盤304の上面305上を走
行する。また、ウェハステージ301を所定の位置に導
くために、反射ミラー303、干渉計306および図示
されていないレーザ光源からなるレーザ干渉系計測シス
テムを有している。この干渉計で、ウェハステージ30
1のXY位置ならびにピッチング、ヨーイングおよびロ
ーリングを計測している。同時に、ウェハ302表面の
凹凸を含めて、ウェハ302の高さや傾きを知るため
に、フォーカスレベリング計測システムを備えている。
これは、光源部315と、ウェハ302で反射した高さ
情報や傾き情報をもった光を受け取る受光部314を有
している。
【0004】図14の装置はまた、ウェハステージ30
1にウェハ302を供給するための搬送系を備え、この
搬送系では、キャリア台310の上に外部から搬入され
たキャリア309が位置し、キャリア309の中にはウ
ェハがあり、ロボット308がウェハを取り出す。取り
出されたウェハが307である。露光が完了したウェハ
は、ロボット308によって排出され、再び、キャリア
309に戻る。なお、図14では、ステージ301が右
端に移動しても、ウェハ307がステージ301に届か
ないように見えるが、実際は、図の紙面の垂直方向にあ
って、問題なく交換することができる。
【0005】ベース300上には投影光学系(投影レン
ズ)313を保持する定盤311が配置され、定盤31
1は、先に説明したレベリング計測システム315およ
び314や干渉計306を支持している。また、ウェハ
302の位置と装置基準との相関を知るためのウェハア
ライメント計測系が316であり、これも、定盤311
に取り付けられている。
【0006】定盤311の上部には原画(レチクル)3
18を保持するステージ317、およびこれを保持する
レチクル定盤312が設けられている。このレチクルス
テージ317は基本的に、ウェハステージ301と同様
に、レチクル定盤312の上面332の上を走行する。
レチクルステージ317を所定の位置に導くために、反
射ミラー319、干渉計320、および図示されていな
いレーザ光源からなるレーザ干渉系計測システムが設け
られている。この干渉計で、レチクルステージ317の
位置を計測している。ウェハの場合と同様に、レチクル
318と装置基準との相関を知るために、レチクルアラ
イメント計測系321が設けられている。その上部に
は、図示されていない光源からの光をレチクル318に
照明するための照明光学系322があり、それは、照明
範囲を制限するためのマスキングブレード323を具備
している。
【0007】図14の装置はまた、レチクル318を交
換できるように、要素330を含むレチクルチェンジャ
を具備している。交換のために、レチクルステージ31
7は右の点線で示される位置328に移動する。レチク
ル318が点線で示される位置329にある時、レチク
ル回転ハンド325が下がり、ハンド324によって、
レチクル329はピックアップされる。レチクル回転ハ
ンド325は図示の位置に上昇し、回転して、ハンド3
24と326を交換する。ハンド326は次のレチクル
327を持っている。レチクル327はレチクルカセッ
ト331の中に保管されていたもので、必要に応じて取
り出されたものである。逆に使用済となったレチクル3
18は、レチクルカセット331に戻される。さて、3
24の位置に来たレチクル327は、先ほどと逆の手順
でレチクルステージ317に搭載され、先に述べたよう
にレチクルアライメント計測系321で位置計測され、
所定の位置に移動する。次に、露光動作の流れを説明す
る。レチクルが前述したようにセットされるとともに、
搬送系308によって供給されたウェハは、まず、ウェ
ハステージ301に搭載され、その状態で、そのウェハ
302の高さや傾きを計測するために、投影レンズ31
3直下に移動され、フォーカス計測される。そして、ウ
ェハステージ301はウェハ302を所定のZ方向に移
動させる。次に、XY方向の位置合せのために、ウェハ
アライメント計測系316で計測をする。これによっ
て、装置基準に対する相対位置が求められる。レチクル
についてもレチクルアライメント計測系321によっ
て、装置基準に対する位置が求められているので、ウェ
ハ302とレチクル318の位置関係が求められる。こ
の相対情報と、レチクル側とウェハ側のレーザ干渉系に
よって、レチクル上のパターンをウェハに投影レンズ3
13を通して転写することが可能となる。露光は、レチ
クルにスリット状の光を当て、レチクルとウェハを投影
レンズの倍率比に比例した関係に基づいて、左右に相対
運動(スキャン)させることにより実行される。図14
で説明すると、レチクルステージ317が左側に走り抜
けると、ウェハステージ301は投影レンズ比だけ遅い
速度で反対の右側へ走り抜ける。走り抜ける距離(露光
範囲)は投影レンズ313の倍率比分だけ、ウェハステ
ージ301の方が等しいか小さいのが一般的である。ウ
ェハステージ301の走り抜ける速度は、ウェハ302
の上面に塗布された感光剤の感度、ウェハ面での照明照
度、および上記スリットのスキャン方向の幅から決ま
る。ここで、マスキングブレード323は、ウェハ上の
1つ分の露光(スキャン)が完了すると、露光光を遮光
してレチクルに光を当てないようにし、ウェハ上の次の
露光部に光が洩れないようにする役目をしている。この
ようにして、1つの露光部分に対する露光が完了する。
【0008】次の1つの露光部分に対する露光について
説明する。レチクル318は、先の説明のように左側に
向かって所定の露光に必要な速度で走行し、レチクル3
18への露光光からちょうど外れた位置にある。この
後、次の露光のために、レチクル318を減速して停止
させ、逆方向(右側)に加速し、レチクル318に露光
光が当たる直前までに、減速を開始する前の所定の露光
に必要な速度に戻す。このとき、ウェハ側も同様に減
速、停止、加速を行ない、所定の速度になっている。た
だし、ウェハステージ301は図の紙面に垂直な方向に
1つの露光部分の分だけずらす。そうしないと同じ場所
を露光してしまうからである。そして、前と同じように
して、1つ分の露光を実行する。今度はレチクルの逆側
から光を順番に当てるが、スキャンが完了した時点で
は、前回とまったく同じ結果になっている。
【0009】このようにして、図の紙面に垂直な方向に
ウェハステージ301をステップするように1露光部分
ずつずらしながら露光を行ない、ウェハの端まできた
ら、一行改行するようにして1露光部分の露光長だけず
らし、同様にして露光を行なって、ウェハ全面の露光を
完了する。
【0010】このようにして1枚のウェハの必要とする
露光が完了すると、ウェハ302を搬送系のロボットハ
ンド308によって回収し、キャリア309に収納す
る。同時に新しいウェハをステージ301に供給し、先
ほどの回収されたウェハの場合と同様に、ウェハをウェ
ハアライメント計測系316によって必ずアライメント
し、レチクル318との相対関係を求め、再び、露光を
再開する。先ほどと同様にしてウェハ全面露光が終了す
ると、そのウェハをキャリア309に回収し、次のウェ
ハを供給する。キャリア309内のすべてのウェハの露
光が完了すると、キャリア309は図示されていない手
段や人力によって新しいものと交換される。新しいキャ
リアに収納されているウェハに必要とされる露光工程が
前回と同じならば、レチクルも同じものを用いて、前回
と同じ露光が実行される。通常は、同じ露光工程ではな
いので、ここで、レチクルの交換が実行される手順とな
っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来のウ
ェハの処理工程の流れは図5の下部(従来のインデック
ス・タイム)に示したようになる。すなわち新しい仕事
が供給され(工程JOB)、ウェハをキャリアから取り
出し(工程WF)、ステージにウェハ供給し(工程LO
AD)、ウェハをアライメントする(工程W/AA)。
この工程WFからW/AAまでの動作中に、レチクルを
レチクルライブラリにあるカセットから取り出し、レチ
クルステージに搭載し、レチクルアライメントし、所定
位置に移動する。この後、レチクルステージ317とウ
ェハステージ301とを相対移動させながらウェハ全面
で露光を行なう(工程EXP)。露光工程EXPが完了
すると、ウェハをステージから回収し、新しいウェハを
供給し(工程WF)、ステージにウェハを供給し(工程
LOAD)、ウェハをアライメントする(工程W/A
A)。再び、レチクルステージとウェハステージとを相
対移動させて、ウェハ全面で露光ができる(工程EX
P)。
【0012】このように、従来技術によれば、露光工程
EXPの動作に入る前に、ウェハの供給回収工程WF、
ステージへのウェハ供給工程LOAD、およびウェハア
ライメント工程W/AAが毎回必要である。このため、
生産性を著しく低下させるという問題がある。また、例
えば、特開平5−175098号公報に示されるよう
な、ウェハステージ上に2つのウェハを搭載してアライ
メントすることができるステーションを露光する場所の
左右に2つ設け、露光中に事前に次のウェハのアライメ
ントを並行処理する方法も考えられるが、アライメント
光学系が独立しているために、各系で経時変化や同じウ
ェハに対するプロセスの敏感度は異なる。これは実際
上、無視できない量であり、アライメントの計測誤差と
なって不良の半導体素子を作る可能性を生じさせ、その
結果として、生産性を著しく低下させるという問題を生
じさせる。そこで、本発明は、装置の製造コストをさほ
ど上昇させず、かつ精度劣化等の問題を発生させること
なく、生産性を高めることができる投影露光装置および
デバイス製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明では、原板に形成されたパターンを感光基板上に
投影露光するための投影光学系と、前記原板および感光
基板を保持して前記投影光学系に対してそれぞれ移動可
能な原板ステージおよび基板ステージとを備えた投影露
光装置において、前記原板ステージは少なくとも2以上
の原板を同時に保持し、それによってこれらの原板を交
替で使用できるようにしたものであることを特徴とす
る。
【0014】前記原板ステージとしては、所定の基準面
の上を走行するとともに、露光動作時には保持している
前記2以上の原板とともに一体的に移動するものが使用
できる。あるいは、前記2以上の原板と同数の、各原板
に対応した原板ステージであって、各原板ステージは、
対応する原板を保持し、露光動作時には独立して所定の
基準面上を移動するものであってもよい。いずれの場合
も、投影露光装置は、前記基板ステージと、それに保持
される感光基板の位置を計測するための基板アライメン
ト手段とを、前記原板ステージ上に保持される2以上の
原板の各々に対応させて用いることができるように、こ
れら原板と同数備え、かつ、前記投影光学系および露光
用の光源を含む露光光学系を各対応する原板および基板
ステージ間で共用するものであることを特徴とする。
【0015】また、本発明のデバイス製造方法は、この
ような投影露光装置を使用して実施することができるも
のである。すなわち、第1および第2の原板を原板ステ
ージ上に同時に保持しながら、第1のロットの基板を第
1の基板ステージ上に保持して前記第1原板のパターン
を前記第1ロットの基板に投影光学系を介して露光し、
かつ第2のロットの基板を第2の基板ステージ上に保持
して前記第2原板のパターンを前記第2ロットの基板に
前記と同一の投影光学系を介して露光するとともに、そ
の際、前記第1ロットの基板と第2ロットの基板を交互
に1枚ずつ露光し、かつ、一方のロットの基板を露光し
ている間に次に露光すべき他方のロットの基板を対応す
る基板ステージ上に供給して位置合せを行なっておくこ
とを特徴とする。
【0016】これによれば、一方のロットの基板を露光
している間に次に露光すべき他方のロットの基板を対応
する基板ステージ上に供給して位置合せを行なっておく
ことによって、処理効率が向上して生産性が高まるとと
もに、同一ロットの基板の露光については常に同一の基
板ステージおよび基板アライメント手段が用いられるた
め、同一ロット内で異なる基板ステージや基板アライメ
ント手段を用いることによるアライメント誤差等による
露光精度の劣化が防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の投影露光装置の好ましい
実施形態においては、各基板ステージに保持された感光
基板のフォーカス計測を原板を通さないで行なう各基板
ステージに共通のフォーカス計測手段と、前記原板ステ
ージに保持された各原板の位置を計測するための各原板
に共通の原板位置計測手段とを備え、各原板ステージお
よび基板ステージはそれらに保持された原板と感光基板
との相対位置を測定するために用意された基準マークを
有する。また、経時変化や露光による変化を、装置自身
がチェックするための自己診断機能のために用意された
センサやマーク等を各ステージに具備してもよい。ま
た、感光基板を前記基板ステージに対して供給および回
収するための基板供給回収手段、前記原板ステージに保
持された各原板の位置を計測するための原板位置計測手
段、または、原板を前記原板ステージに対して供給およ
び回収するための原板供給回収手段を、前記原板ステー
ジに保持された各原板に対応するように、これら原板と
同数備える。
【0018】このような特徴のある投影露光装置におい
て、原板と基板は、基板に原板のパターンを転写するた
めに、原板ステージと基板ステージはある関係を保ちな
がら相対運動し、露光動作が行なわれる。ここで、実際
に露光動作に入る前に、基板の供給や基板のアライメン
ト等の準備が必要である。そこで、原板ステージ上の1
つの原板のパターンを1つの基板ステージ上の感光基板
に露光している最中に、原板ステージ上の他の原板のパ
ターンを他の基板ステージ上で感光基板に露光するため
の準備として、感光基板を前記他の基板ステージに供給
して所定位置にアライメントする手段を有する。またこ
の手段は、前記他の基板ステージには前記他の原板に対
応する感光基板のみを供給する。つまり、前記1つの原
板Aには必ずそれに対応するロットAの基板が対応する
基板ステージAに供給され、前記他の原板Bには必ずそ
れに対応するロットBの基板が対応する基板ステージB
に供給される。あるロットの基板が分割されて、異なる
基板アライメント手段に対応する2つの基板ステージに
供給されることはない。もし、このような分割した供給
が行なわれる場合は、各分割部分は、相互に異なるロッ
トとして以降処理されることになる。
【0019】一方、原板については、あるロットの処理
が終了して他の次のロットの処理へ移行する際に、次の
ロットの原板を準備する必要がある。そこで、原板ステ
ージ上の1つの原板を用いて感光基板に露光している最
中に、次にその原板の交替として原板ステージ上に供給
すべき原板を、原板がストックしてあるライブラリから
取り出し、原板ステージに搭載する直前の位置に供給す
る手段を有する。
【0020】また、基板ステージに基板が搭載されてい
る段階でも、その基板ステージに次の基板を直ちに供給
できるようにしておくことが効率上望ましい。そこで、
1つの基板ステージ上の感光基板に露光している最中
に、次に前記1つの基板ステージ上に供給すべき感光基
板を、感光基板がストックしてあるキャリアから取り出
し、前記1つの基板ステージに搭載する直前の位置に供
給する手段を有する。さらに、基板ステージ上の感光基
板と、次にそこへ供給する感光基板との交換を直ちに行
なうために、基板ステージ上の感光基板の回収専用のハ
ンドを有するのが望ましい。また、原板ステージ上の1
つの原板のパターンを1つの基板ステージ上の感光基板
に露光している最中に、前記原板ステージ上の他の原板
のパターンを他の基板ステージ上で感光基板に露光する
ための準備として感光基板を前記他の基板ステージに供
給する時、すでに露光が完了した感光基板が前記他の基
板ステージ上にある場合、その露光済の感光基板を前記
他の基板ステージから回収した後かまたは回収と同時並
行で、供給すべき感光基板を、それがストックしてある
キャリアから取り出して前記他の基板ステージに搭載す
る直前の位置に供給する手段を有し、また、この手段
は、前記回収と同時並行で処理するためには少なくとも
供給と回収用に別個のハンド部を有する。
【0021】また、各基板ステージを露光位置から感光
基板のアライメント位置に移動するときに各基板ステー
ジの位置を計測するためのレーザ光を少なくとも前記基
板ステージの数よりも1本以上多く用い、各基板ステー
ジが1本のレーザ光で位置を計測できる(非計測方向
(反射ミラーの長手方向)の)ストロークの端に来た時
点で、他のレーザ光でその基板ステージの位置を同時に
計測するとともにその時の前記1本のレーザ光による位
置計測値を前記他のレーザ光による位置計測のために伝
達することにより、その基板ステージを移動しながら位
置計測のためのレーザ光を切り替えて、さらに(反射ミ
ラーの長手方向の長さ以上に)その基板ステージが移動
できるようにその基板ステージの位置を計測する手段を
備える。
【0022】また、前記2以上の原板と同数の原板ステ
ージが各原板に対応して存在する場合は、各原板ステー
ジを露光位置から原板のアライメント位置に移動すると
きに各原板ステージの位置を計測するためのレーザ光を
少なくとも原板ステージの数よりも1本以上多く用い、
各原板ステージが1本のレーザ光で位置を計測できるス
トロークの端に来た時点で、他のレーザ光でその原板ス
テージの位置を同時に計測するとともにその時の前記1
本のレーザ光による位置計測値を前記他のレーザ光によ
る位置計測のために伝達することにより、その原板ステ
ージを移動しながら位置計測のためのレーザ光を切り替
えて、さらにその原板ステージが移動できるようにその
原板ステージの位置を計測する手段を備える。
【0023】また、照明光学系から投影されるスリット
状の照明範囲の短寸方向に前記原板ステージおよび基板
ステージを走査移動させて走査露光を行なうため、前記
2以上の原板は前記原板ステージ上に走査方向に並べて
保持され、前記走査移動の間は、基板ステージを移動し
ながらの位置計測のためのレーザ光の切替えを行なわな
い。そして、1つの原板が露光に使用されている時、そ
の原板上にスリット状の光が通過し、その後、他の原板
にスリット状の光が通過する際に、マスキングブレード
で露光光を遮光し、原板に光を当てないようにしてい
る。また、前記基板アライメント手段は、前記基板ステ
ージ上の感光基板のフォーカスおよびレベリング方向の
位置計測機能を兼ね備えている。また、本発明のデバイ
ス製造方法の好ましい実施形態においては、前記原板ス
テージが前記第1原板および第2原板を一体的に保持し
て移動する1つの原板ステージである場合において、前
記第1ロットの全基板の露光が終了し、次の第3のロッ
トの基板の露光を開始する際には、前記第1ロットの最
後の基板を露光している間に前記第3ロットの露光に使
用する第3の原板を前記原板ステージに直ちにロードで
きる位置にまで供給しておき、前記第1ロットの最後の
基板の露光が完了したら直ちに前記第1原板と第3原板
とを交換し、交換が完了したら直ちに前記第2ロットの
次の基板の露光を開始する。
【0024】あるいは、前記原板ステージが前記第1原
板および第2原板をそれぞれ別個に保持して独立して移
動する第1および第2の原板ステージである場合におい
て、前記第1ロットの全基板の露光が終了し、次の第3
のロットの基板の露光を開始する際には、前記第1ロッ
トの最後の基板の露光が完了して前記第2ロットの次の
基板の露光を行なっている間に前記第3ロットの露光に
使用する第3の原板を前記第1原板ステージ上に供給し
て位置合せを行なっておく。
【0025】本発明においては、高価な投影レンズやレ
ーザ光源を増やすことなく、最大限に装置の生産性を向
上させるために、1つの原板ステージに原板を少なくと
も2つ以上具備しあるいはこの1つの原板ステージの代
わりに原板と同数の原板ステージを備えるとともに、基
板ステージ、基板アライメント手段および原板供給回収
手段を前記原板の数と同じ数だけ具備し、投影光学系、
レーザ光源を含む露光光学系、フォーカス計測手段や自
己診断機能用のセンサやマーク等を共用するようにして
いる。すなわち、1つの原板Aのパターンをあるロット
Aの基板に露光している最中に、並行して、もう1つの
原板Bのパターンを露光するために、別のロットBの基
板を搬送系から基板ステージに供給し、アライメントす
る等の準備動作ができる。したがって、従来は必ず直列
的に行なうことが必要とされた露光の準備動作として
の、基板の供給および回収、基板ステージヘの基板の供
給、基板のアライメント等、あるいはさらに原板の供給
および回収が並列して処理されるようになり、原板交換
時を除いて、あるいはこれをも含めて、常に露光動作の
みを実施させることが可能となる。つまり、準備時間を
見かけ上削除したことになり、従来は独立して必要とさ
れた準備時間においても半導体素子を製造するための露
光ができ、単位時間あたりの生産性は向上し、製造コス
トを低く押えることができる。
【0026】また、高価な材料を使う投影レンズやレー
ザ光源を増やさずに、比較的安価なステージやアライメ
ント計測系等の高価な部品を必要としないユニットを増
やすことによって、装置を2台並べたときに比べて、低
コスト化を実現することができる。さらに、本発明で
は、処理する基板のロットに合わせて、基板ステージ、
基板アライメント手段、原板等を統一させているので、
これらが同一ロットの処理で混在するときに発生するお
それのあるアライメント光学系の経時変化や同じ基板に
対するプロセスの敏感度による計測誤差によって不良の
半導体素子を作る可能性はまったくない。これにより、
高い信頼性も保証され、より生産性を向上させることが
できる。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の一実施例に係る半導体製造
装置について、図1〜図4を用いて説明する。図1はこ
の装置の構成を示す概略図である。同図においては、感
光基板である2つのウェハWA1とWB1が示されてい
るが、ウェハWA1の処理に関連する構成をA側とし、
ウェハWB1に関係する方をB側として、区別して説明
する。図で用いる符号にも、区別が必要なものにはAま
たはBを付加してある。この装置は、図1に示すよう
に、ベース25(床等のベースとなるもの)上に、2つ
のウェハWA1とWB1を所定の位置に移動させるため
に各々に対応してウェハステージSAとSBを備え、そ
れらは両者とも、ベース25上の共通の定盤1の上面2
8上を走行できるようになっている。また、ウェハステ
ージSAとSBを所定の位置に導くために、A側では、
反射ミラーMA、干渉計4、および図示されていないレ
ーザ光源からなるレーザ干渉系計測システムを備え、同
様にB側では、反射ミラーMB、干渉計3、および図示
されていないレーザ光源からなる別のレーザ干渉系計測
システムを備えている。ただし、図示されていないレー
ザ干渉系計測システムの光源(レーザヘッド)等はA側
とB側で共通でもよい。これは、レーザ干渉系計測シス
テムの制約により決まるものであり、本発明が制約する
ものではない。この干渉計は、ウェハステージのXY位
置ならびにピッチング、ヨーイングおよびローリングを
計測することができる。ピッチング、ヨーイングまたは
ローリングの方向に関しては、ステージの構成に応じて
削除される場合もある。
【0028】この装置はまた、干渉系の計測と同時に、
ウェハWA1やWB1の表面の凹凸を含めて、ウェハの
高さやウェハの傾きを知るために、A側およびB側に共
通のフォーカスレベリング計測システムを有している。
これは、光源部29とウェハで反射した高さ情報や傾き
情報をもった光を受け取る受光部30を有している。フ
ォーカスレベリング計測システムは共通定盤2に保持さ
れている。なお、ウェハ表面を直接計測するのと等価に
なるように、ウェハステージSAおよびSBが走行する
基準面28とステージの上下動や傾きを観察してもよ
い。ただし、この場合は、ウェハWA1およびWB1の
表面の凹凸は検出できないので、表面の凹凸を、事前
に、後で説明する搬送系WFAおよびWFBで検出した
り、アライメント計測系OAAおよびOABを用いて事
前に検出させ、露光中に表面の凹凸を反映させてもよ
い。
【0029】この装置はまた、ウェハステージSAにウ
ェハWA1を供給するための搬送系を備え、この搬送系
においては、キャリア台8上に外部から搬入されたキャ
リア6が載せられ、キャリア6の中にはウェハがあり、
ロボットWFAがこのウェハを取り出す。取り出された
ウェハが次に供給されるべきウェハWA2である。露光
が完了したウェハは、ロボットWFAによって排出さ
れ、再び、キャリア6に戻る。B側も構成はまったく同
じで、ウェハステージSBにウェハWB1を供給するた
めの搬送系を有し、キャリア台7上に外部から搬入され
たキャリア5が載置されており、キャリア5の中にもウ
ェハがあり、ロボットWFBがそのウェハを取り出す。
取り出されたウェハが次にB側に供給されるべきウェハ
WB2である。なお、露光が完了したウェハは、ロボッ
トWFBによって排出され、再び、キャリア5に戻る。
【0030】なお、A側およびB側において、図1上で
は、ステージSAが左端に、ステージSBが右端に各々
移動しても、ウェハWA2やWB2が各々のステージS
AやSBに届かないように見えるが、実際には、図の紙
面の垂直方向に搬送系が存在するため、問題なく交換す
ることができる。また、5や6はウェハがストックされ
ているキャリアであると説明したが、このキャリアは、
処理が終わると図示されていないロボットによって露光
装置の外に搬出され、半導体工場の他の処理位置に移動
される。そして、新しい処理すべきウェハが入ったキャ
リアが持ち込まれる。また、露光装置にキャリアを持ち
込まずに、露光装置に供給するウェハの感光材の塗布や
露光済のウェハの現像処理をするコータデベロッパから
1枚ずつウェハを供給回収する場合であってもよいこと
は言うまでもない。その場合は、本露光装置に対して、
コータデベロッパをA側用とB側用に左右に2台並べる
のが良いが、露光装置に比べて、コータデベロッパの処
理能力が高い場合は、共通の1台のコータデベロッパか
ら、A側およびB側に供給してもよい。ただし、この場
合は、共通のコータデベロッパ側でA側用およびB側用
のウェハの区別をしながら露光装置の搬送ロボットWF
AやWFBに送ることができることは言うまでもない。
【0031】ベース25上には投影光学系(投影レン
ズ)9を保持する共通定盤2が配置され、この定盤2
は、先に説明したレベリング計測システム29、30、
A側の干渉計4、B側の干渉計3等を支持している。ま
た、ウェハWA1の位置と装置基準との相関を知るため
のA側用のウェハアライメント計測系OAA、およびウ
ェハWB1の位置と装置基準との相関を知るためのB側
用のウェハアライメント計測系OABが両者とも、共通
定盤2に取り付けられている。
【0032】この定盤2の上部にはA側用のレチクルR
A1とB側用のレチクルRB1の両方を保持するレチク
ルステージ12、およびこれを支持するレチクルステー
ジ定盤11が設けられている。このレチクルステージ1
2は基本的に、ウェハステージSAやSBと同じで、レ
チクルステージ定盤11の上面27上を走行する。この
共通のレチクルステージ12を所定の位置に導くため
に、反射ミラーMR、干渉計26、および図示されてい
ないレーザ光源からなるレーザ干渉系計測システムが設
けられている。この干渉計で、レチクルステージ12の
位置を計測している。また、ウェハの場合と同様に、レ
チクルRA1やRB1と装置基準との相関を知るため
に、レチクルアライメント計測系16が設けられてい
る。このレーザ干渉計システムは、先に述べたA側やB
側のウェハ系のレーザ干渉計システムと独立したもので
もよいし、共通システムを分割して使用してもよい。レ
チクルアライメント計測系16の上部には、図示されて
いないレーザ光源からの光をレチクルに照明するための
照明光学系15があり、これは、照明範囲を制限するた
めのマスキングブレード14を具備している。
【0033】この露光装置はさらに、レチクルRA1や
RB1を交換できるように、A側では要素RCAを含む
レチクルチェンジャを、B側では要素RCBを含むレチ
クルチェンジャを具備している。例えば、A側のレチク
ルRA1の交換のために、レチクルステージ12は左の
点線で示されている位置12’に移動する。レチクルR
A1が点線で示される位置RA1’にある時、レチクル
回転ハンド23が下がり、そのハンド22によって、レ
チクルRA1’はピックアップされる。レチクル回転ハ
ンド23は図示の位置に上昇し、回転して、ハンド22
と24を交換する。ハンド24は次のレチクルRA2を
持っている。レチクルRA2はレチクルカセット21の
中に保管されていたもので、必要に応じて取り出され
る。逆に使用済となったレチクルRA1’は、レチクル
カセット21に戻される。
【0034】B側でもまったく同じ構成になっていて、
B側のレチクルRB1の交換のために、レチクルステー
ジ12は右の点線で示されている位置12”に移動す
る。レチクルRB1が右の点線で示される位置RB1’
にある時、レチクル回転ハンド18が下がり、そのハン
ド17によって、レチクルRB1’はピックアップされ
る。レチクル回転ハンド18は図示の位置にまで上昇
し、ハンド17と19を交換する。ハンド19は次のレ
チクルRB2を持っている。レチクルRB2はレチクル
カセット20の中に保管されていたもので、必要に応じ
て取り出される。逆に使用済となったレチクルRB1’
は、レチクルカセット20に戻される。さて、A側の位
置12’やB側の位置12”に来たレチクルRA2やR
B2は先ほどと逆の手順でレチクルステージ12に搭載
された後に、先に述べたようにレチクルアライメント計
測系16で位置計測され、所定の位置に移動する。この
とき、レチクルRA2やRB2の位置が所定の位置に比
べて、ステージ12の補正範囲を超えるような場合は、
図示しない機構によって補正範囲内となるように粗移動
する。
【0035】上述した本実施例の露光装置の構成を用い
た場合の露光動作の流れの特徴を図5と図1を用いて説
明する。本実施例の露光装置が初めて動作しようとする
時点が101である。半導体工場の生産計画に基づい
て、優先度の高い処理すべきウェハ群(ロット)に関す
る情報が装置に送られるとA側が動作を開始し、初めに
送られてくるロットAに関係する露光情報、すなわち作
業情報であるジョブを装置の制御部にロードさせる(工
程A−JOB)。これが102の時点で完了する。次
に、工程A−WFを進める。すなわち、ロットAのウェ
ハが収納されているキャリア6から1枚目のウェハWA
1を搬送系ロボットWFAによって取り出し、A側のス
テージSAに供給できる直前の位置に移動する。移動が
完了した時点が103である。これと同時に、次に処理
すべきウェハ群であるロットBに関係する作業情報であ
るジョブを装置の制御部にロードさせる(工程B−JO
B)。これは104の時点で完了する。A側の時と同様
に、次に、ロットBのウェハが収納されているキャリア
5から1枚目のウェハWB1を搬送系ロボットWFBに
よって取り出し、B側のステージSBに供給できる位置
まで持ってくる(工程B−WF)。これは106の時点
で完了する。
【0036】A側に戻って、102の時点でA側のレチ
クルの処理を工程A−WFと同時に始める(工程A−R
C)。すなわち先に述べたように、ロットAに対応した
レチクルRA1をレチクルチェンジャRCA内のライブ
ラリ21から引き出し、収納カセットから取り出し、図
1に示すRA2’の位置にセットし、回転ハンド23を
下げ、先端のハンド24でレチクルをピックアップし、
回転ハンド23を上昇させ、そしてハンド22と24を
入れ替える。この工程の完了時点が105である。な
お、ロットAで必要とされるレチクルがライブラリ21
に存在しないときは、そのレチクルを、図示されていな
いロボットによって、半導体工場内のレチクル収納部よ
り搬送する。ロットA用のレチクルがB側にあるとき
は、当然A側でなくB側にジョブをロードさせる手順と
なる。この判断は、装置の制御部が行ない、装置が保有
しているレチクルを管理することによって可能である。
【0037】工程BJOBの終了時点104より、B側
のレチクルの搬入動作である工程B−RCを開始する。
すなわち、ロットBに対応したレチクルをレチクルチェ
ンジャRCB内のライブラリ20から引き出し、収納カ
セットから取り出し、RB2’の位置にセットし、回転
ハンド18を下げ、先端のハンド19でレチクルをピッ
クアップし、回転ハンド18を上昇させ、そしてハンド
17と19を入れ替える。この工程B−RCの完了時点
が107である。
【0038】一方、工程A−WFを終了した時点103
で、キャリア6から取り出したウェハWA1をA側のウ
ェハステージSAに搭載する工程(工程A−STにおけ
る工程LOAD)を開始する。すなわち、A側のウェハ
ステージSAをウェハの供給が受けられる位置、つまり
図1の点線で示されるウェハステージSA’の位置に移
動する。そしてWA’の位置にウェハWA1を搭載す
る。これで、工程A−STにおける工程LOADが完了
し、この時点が108である。
【0039】工程A−STにおける工程LOADが実行
されているころ、105の時点で、同時並行して行なわ
れていたA側のレチクルRA1をレチクルステージ12
に搭載する準備(工程A−RC)が完了している。この
時点で、次の工程A−RSにおける工程LOAD&R/
AAに入る。すなわち、図1の破線で示す位置12’に
レチクルステージ12を移動し、回転ハンド23を下
げ、図1上では先端ハンド22の位置にある先端のハン
ド24でレチクルステージ12’上にレチクルRA1を
搭載し、回転ハンド23を上昇させ、先端ハンド24を
待避させる。次に、レチクルアライメント計測系16を
用いて、露光装置の基準に対するレチクル位置を計測す
るために、レチクルステージ12をレチクルアライメン
ト計測系16の直下に移動する。そして、レチクルRA
1の位置を記憶する。このとき、レチクルRA1の位置
が装置の基準に対して著しくずれている場合は、図示し
ない機構によって粗移動する。ずれがステージ12で補
正できる範囲に入れば、レチクルステージ12の目標値
に先ほどのアライメント計測結果に基づいてオフセット
等を自動入力し、レチクルの位置を所定の位置に補正す
る。なお、粗移動した場合やオフセット量が大きいとき
は、もう一度確認のために、レチクルアライメント計測
系16を用いて計測する。これで、レチクルのアライメ
ントが完了し、109の時点となる。
【0040】レチクルRA1のアライメントが完了した
時点109までには、図5に示すように、工程B−RC
により、B側のレチクルRB1をレチクルステージ12
に搭載する準備が完了している。工程B−RCが完了し
た107の時点で、工程A−RSと同様にすぐに工程L
OAD&R/AAに入りたいが、レチクルステージ12
はA側の処理をしていて、B側の処理ができない。そこ
で、A側の処理が終わる時点109までB側のレチクル
系を待機させる。A側の工程LOAD&R/AAが終了
した時点109で、B側の工程LOAD&R/AAに入
る。すなわち、図1の破線で示す位置12”にレチクル
ステージ12を移動し、回転ハンド18を下げ、図1上
では先端ハンド17の位置にある先端のハンド19でレ
チクルステージ12”上にレチクルRB1を搭載し、再
び、回転ハンド18を上昇させ、先端ハンドを待避させ
る。次に、A側の場合と同様に、レチクルアライメント
計測系16を用いて、露光装置の基準に対するレチクル
位置を計測するために、レチクルステージ12をレチク
ルアライメント計測系16の直下に移動する。これで、
レチクルRB1の相対位置が装置に記憶される。装置の
基準に対して著しくずれている場合等を含めて、A側の
場合と同様に処理し、レチクルが所定の位置に位置する
ように補正を施す。これで、B側のレチクルのアライメ
ントが完了し、111の時点に至る。
【0041】一方、A側のウェハについては、工程A−
STにおける工程LOADが完了した時点108の後、
工程W/AAに入る。すなわちまず、アライメントに入
る前にウェハWA1の高さや傾きを補正する。そのため
に、ウェハアライメント計測系OAAは、フォーカスレ
ベリング計測系と同じ機能を具備している。これで、フ
ォーカスレベリング計測を行ない、その結果に基づき、
ウェハステージSAはウェハを所定のZ方向に移動させ
る。この後、XY方向の位置合せのために、A側のウェ
ハアライメント計測系OAAによって計測を開始する。
このアライメント計測系OAAの計測結果に基づいて、
A側のウェハステージSAの目標値にオフセット等を自
動入力し、A側のウェハの位置を所定の位置に補正す
る。これで、露光装置の基準に対するウェハ位置が求め
られた。この完了時点が112である。ここでは、フォ
ーカスレベリング補正した後、ウェハアライメントした
が、アライメント計測する各ショット位置において、ア
ライメント計測する直前にウェハアライメント計測系O
AAに内蔵したフォーカスレベリング計測機能でレベリ
ング補正を実施しても良い。
【0042】この工程W/AAの完了時点112はB側
のレチクルのアライメントが完了する時点111よりも
後にある。時点111の方が後になると、A側の工程E
XPがスタートできないからである。つまり、B側のレ
チクルアライメントが完了するのを待つことになるから
である。本実施例では、そのようにレチクルセットが遅
くならないように、図1に示すように、レチクルチェン
ジャをA側用とB側用の2基用意している。なお、交換
時間を短縮できる時は、レチクルを供給回収するレチク
ルチェンジャをA側とB側で共用して、1基にしてもよ
い。
【0043】112の時点に来た段階で、ウェハWA1
とレチクルRA1の位置関係は求められている。この相
対情報と、レチクル側とウェハ側のレーザ干渉系によ
り、レチクル上のパターンをウェハに投影レンズ9を通
して転写することが可能となっている。この時点から、
工程A−STとA−RSによる工程EXPを開始する。
図1は、ちょうどレチクルステージ12およびウェハス
テージSAを動作させて、露光している最中の状態を示
している。露光は、レチクルRA1にスリット状の光を
当て、レチクルRA1とウェハWA1を投影レンズ9の
倍率比に比例した関係に基づいて左右に相対運動(スキ
ャン)させることにより実行する。図1で説明すれば、
レチクルステージ12が左側に走り抜けると、ウェハス
テージSAは投影レンズ9の縮小倍率比だけ遅い速度で
反対の右側へ走り抜ける。走り抜ける距離(露光範囲)
は、投影レンズ9の縮小倍率比分だけ、ウェハステージ
の方が小さい。ウェハステージの走り抜ける速度は、ウ
ェハWA1の上面に塗布された感光剤の感度、ウェハ面
での照明照度、および上記スリットのスキャン方向の幅
から決まり、次に示す式で表現される。ウェハステージ
速度=照明照度*スリット幅/感光剤の感度レチクルス
テージ速度=ウェハステージ速度/縮小倍率比さて、ウ
ェハWA1上での1つ分の露光(スキャン)が完了する
と、図2に示すように、マスキングブレード14に内蔵
されている内蔵ブレード30が移動して、露光光を遮光
できる。これによって、レチクルステージ上に111の
時点で搭載された次のロットB用に準備されたB側のレ
チクルRB1に照明光を当てないようにし、ウェハWA
1上の未露光部に光が洩れないようにする役目をしてい
る。当然、B側のレチクルRB1が照明範囲にある時
は、レーザの照射を照明用レーザ光源側で遮断してもよ
い。
【0044】次のステップである未露光部分の露光につ
いて説明する。レチクルRA1が、左側に向かって、所
定の露光に必要な速度で走り、レチクルRA1の露光す
べき範囲を露光スリットが外れると、次の露光のため
に、レチクルステージ12は、整定時間に相当する時間
分だけ露光速度で走り、その後、減速をする。次に、レ
チクルステージ12は停止し、再び、逆方向(右側)に
加速する。そして、レチクルRA1に露光すべき範囲に
露光スリットが入る直前までに、減速する前の所定の露
光速度になるように制御する。制御している時間が整定
時間である。当然、ウェハステージSA側も同様に減
速、停止、逆方向の加速をし、所定の速度に到達してい
る。ただし、同じ場所を露光しないように、ウェハステ
ージSAは、減速/停止/加速中に図の紙面に垂直な方
向(非スキャン方向)に1つ分ずらす。あとは、前回と
同じように、1つ分の露光を実行すればよい。今度はレ
チクルの逆側から光を順番に当てるが、スキャンが完了
した時点では、前回とまったく同じ結果が得られる。
【0045】このように、図の紙面に垂直な方向にウェ
ハステージSAをステップするように1つずつずらしな
がら露光を行なう。ウェハの端まできたら、1行改行す
るように露光部分をスキャン方向に露光長だけずらして
露光を進める。最終的にウェハWA1の全面の露光が完
了する。この時点が図5の114の時点である。
【0046】時点114でロットAのウェハWA1の処
理が終わったら、図5に示すように、連続して、ロット
BのウェハWB1の処理を行ないたい。そこで、工程A
−STにおける工程LOAD、W/AAおよびEXPを
処理している裏で、ウェハステージSBを動作させて、
ロットBのウェハWB1について工程LOADおよびW
/AAの処理をさせる。そして、時点114がきたら、
工程B−STにおける工程EXPがすぐにスタートでき
るようになっている。B側において、106の時点で、
工程BWFを終了し、そして次の、キャリア5から取り
出したウェハWB1をB側のウェハステージSBに搭載
する工程が工程B−STにおけるLOADである。すな
わち、まずB側のウェハステージSBをウェハの供給が
受けられる位置に移動する。図1のSBで示されるウェ
ハステージ位置である。そして図示された位置にウェハ
WB1が搭載される。これで、工程LOADが完了し、
この時点が110である。
【0047】B側のウェハについて、工程LOADが完
了した時点110の後、工程B−STにおける工程W/
AAに入る。すなわちまず、アライメントに入る前に、
ウェハWB1の高さや傾きを補正する。そのために、ウ
ェハアライメント計測系OABにも、ウェハアライメン
ト計測系OAAと同様にフォーカスレベリング計測系と
同じ機能を具備している。これで、フォーカスレベリン
グ計測を行ない、ウェハステージSBによりウェハWB
1を所定のZ方向に移動させる。この後、XY方向の位
置合せのために、図1に示すように、B側のウェハアラ
イメント計測系OABによって計測を開始する。このア
ライメント計測系OABの計測結果に基づいて、B側の
ウェハステージSBの目標値にオフセット等を自動入力
し、B側のウェハWB1の位置を所定の位置に補正す
る。これで、露光装置の基準に対するウェハ位置が求め
られた。この完了時点が113である。なお、ウェハア
ライメント計測系OAAと同様に、アライメントを計測
する各ショットで、アライメント計測する直前に、内蔵
されたフォーカスレベリング計測機能でフォーカスレベ
リング計測を実施しても良い。
【0048】113の時点で、B側のウェハWB1は、
待機状態になる。投影レンズの下にはステージSAがあ
り、入ることはできない。しかし、113の時点に来た
段階で、ウェハWB1とレチクルRB1の位置関係は求
められた。この相対情報と、レチクル側とウェハ側のレ
ーザ干渉系で、レチクル上のパターンをウェハに投影レ
ンズ9を通して転写することがいつでも可能である。
【0049】時点114で、ウェハWA1の露光が完了
したので、ここから、B側の工程B−STと工程B−R
Sによる工程EXPが始まる。露光動作の方法はA側と
同じであり、図3は、ちょうどレチクルステージ12と
ウェハステージSBを動作させて、露光している最中の
状態を示す。露光中に、レチクルRB1には、スリット
状の光が当たり、レチクルRB1とウェハWB1を投影
レンズ9の倍率比に比例した関係に基づいて、左右に相
対運動(スキャン)させ、露光行為が実行される。レチ
クルステージ12が左側に走り抜けると、ウェハステー
ジSBは投影レンズ9の縮小倍率比だけ遅い速度で反対
の右側へ走り抜ける。
【0050】さて、ウェハWB1上に1つ分の露光(ス
キャン)が完了すると、A側のときと同様にマスキング
ブレード14に内蔵されている内蔵ブレード30が移動
して、露光光を遮光できる。これによって、レチクルス
テージ上のA側のレチクルRA1に照明光を当てないよ
うにし、ウェハWB1上の未露光部に光が洩れないよう
な役目をしている。当然、A側のレチクルRA1が照明
範囲にある時は、レーザの照射を照明用レーザ光源側で
遮断してもよい。
【0051】次のステップである未露光部分の露光以降
の工程については、A側のときと同じである。そして、
最終的にウェハWB1の全面の露光が完了する。この時
点が図5の118の時点である。
【0052】114の時点と同様に、今度はロットBの
ウェハWB1の処理が終わったら、連続して、ロットA
の2枚目のウェハWA2の処理を行ないたい。そこで、
工程B−STにおける工程EXPの処理をしている裏
で、ロットAの2枚目のウェハWA2の準備を行なう。
【0053】すなわち、時点114において、ウェハス
テージSAは投影レンズ9下から待避し、図3に示すよ
うに左端に移動する。先に述べたようにステージSBは
投影レンズ9下に移動し、B側の露光を開始する。この
ときA側のウェハステージSA上には露光を完了したウ
ェハWA1がある。そして、工程A−WFがスタートす
る。まず、ウェハWA1を搬送系のロボットハンドWF
Aによって回収し、キャリア6に収納する。同時に、2
枚目の未露光ウェハWA2を搬送系ロボットWFAによ
ってキャリア6から取り出し、A側のステージSAに供
給できる直前の位置に移動する。移動が完了した時点が
115である。
【0054】時点115で工程A−WFを終了し、工程
A−STにおける工程LOADに移行する。この工程で
は、A側のウェハステージSAをウェハの供給が受けら
れる位置に移動し、ウェハWA2をA側のウェハステー
ジSAに搭載する。この工程LOADが完了した時点が
116である。
【0055】次に工程A−STにおける工程W/AAに
入る。この工程では、アライメントに入る前に、ウェハ
アライメント計測系OAAでフォーカスレベリング計測
を行ない、ウェハWA2を所定のZ方向に移動させる。
次に、ウェハアライメント計測系OAAによってアライ
メント計測を行ない、ウェハWA2の位置を所定の位置
に補正する。これで、露光装置の基準に対するウェハW
A2の位置が求められた。この完了時点が117であ
る。
【0056】これで、ロットAの2枚目のウェハWA2
の準備が完了する。117の時点に来た段階で、ウェハ
WA2とレチクルRA1の位置関係は求められており、
いつでも投影レンズ9を通して転写することが可能であ
る。B側のウェハWB1全面の露光が完了する時点11
8まで、ウェハWA2は、待機状態になる。
【0057】時点118でウェハWB1の露光が完了す
るので、この時点から、再び、A側の工程A−STとA
−RSによる工程EXPが始まる。その裏ではロットB
の2枚目のウェハWB2の準備が始まる。つまり、ウェ
ハステージSBは投影レンズ9下から待避し、ステージ
SAは投影レンズ9下に移動する。そして、ステージS
B上にある露光済ウェハWB1を回収し、キャリア5に
収納する。同時に、2枚目の未露光ウェハWB2を取り
出し、ウェハステージSBに供給し、アライメントを行
ない、これで、ロットBの2枚目のウェハWB2の準備
が完了する。A側のウェハWA2全面の露光が完了する
時点119まで、ウェハWB2は、待機状態になる。こ
こから先も、ロット内のウェハが終了するまで同様の処
理を繰り返す。
【0058】ここで、ウェハの回収、供給およびアライ
メントの一連の裏での準備動作を前のウェハ露光動作前
に完了させるために、図1に示すように、ウェハ搬送系
としてA側用とB側用の2基を用意している。なお、交
換時間を短縮できる場合は、A側とB側で共用して、1
基にしてもよいが、ウェハに初めて露光をする場合等
は、その後の工程に比べて1枚あたりの処理時間が短
い。そのような場合でも、露光完了時に、次のウェハの
アライメントは完了しておく必要がある。いろいろな処
理時間の差のあるウェハに対処するためには、搬送系の
製造コストは投影レンズに比べて高価でないので、2基
用意する方が得策である。
【0059】さて、このように処理する工程において、
同時並行処理している部分を除いてウェハの処理の流れ
を示したのが、図5中の、「本発明によるインデックス
・タイム(Index Time)」である。「従来例
のインデックス・タイム(Index Time)」と
比較してみれば、A側の作業情報であるジョブが渡され
(工程JOB)、1枚目のウェハを供給し(工程W
F)、ステージにロードし(工程LOAD)、ウェハを
アライメントし(工程W/AA)、そして露光する(工
程A−EXP)までの処理は、従来例とまったく差はな
い。しかし、A側の露光A−EXPが終了した後から違
いが出てくる。従来例では、新しいウェハの供給・ロー
ド・アライメントの工程(工程WF、LOAD、W/A
A)が入るが、本発明では、すぐに、B側の露光(工程
B−EXP)ができる。これが終わると、またすぐに、
A側の露光(工程A−EXP)ができる。本実施例によ
れば、このように、見かけ上連続して露光動作のみが実
行される。これにより生産性は向上する。
【0060】次に、あるロットのウェハの処理がすべて
終了し、新しいロットのウェハが供給される場合の例に
ついて説明する。この例はB側がロット交換される場合
の例である。A側をロット交換する場合もまったく同じ
である。
【0061】この例では、B側のロットBの最後のウェ
ハの露光(工程B−STとB−RSによる工程EXP)
を実行している最中に、図6に示すように、並行して、
201の時点より、新しいロットCの作業情報であるジ
ョブを制御部にロード(LOAD)させる(工程B−J
OB)。これが202の時点で完了する。
【0062】このあと、ロットC用の新しいレチクルの
準備を始める。つまり、ロットCに対応したレチクルR
B2をレチクルチェンジャRCB内にライブラリ20か
ら引き出し、収納カセットから取り出し、図1に示すR
B2’の位置にセットし、回転ハンド18を下げ、先端
のハンド19でレチクルをピックアップし、そして待機
する。この完了時点が203である。
【0063】このジョブのロード(工程B−JOB)と
レチクルの供給準備(工程B−RC)をしている最中
に、A側では、前と同じように、新しいウェハの回収供
給・アライメントを並行して行ない、204の時点でB
側の処理の終了を待機する。
【0064】205の時点でロットBの最後のウェハの
露光が終了すると、ロット交換がない場合は、ステージ
SBとSAの入替えが入るが、今回は、それに加えて、
レチクルの交換を行なう。つまり、レチクルステージ1
2を右端の12”で示される位置に移動する。そして、
回転ハンド18を下げ、先端のハンド17でロットB用
のレチクルRB1をピックアップし、回転ハンドを上昇
させ、ハンド17と19を入れ替える。先に述べたよう
に先端ハンド19には、次のロットCのレチクルRB2
を保持している。今、レチクルRB2は図1の先端ハン
ド17の位置にいる。ここで、回転ハンド18を下げ、
ロットC用のレチクルRB2をレチクルステージ12に
セットする。そして、次に、レチクルアライメント計測
系16を用いて、露光装置の基準に対するレチクル位置
を計測し、レチクルRB2の位置を装置に記憶し、レチ
クルの位置を所定の位置に補正する。これで、レチクル
の交換とアライメントが完了し、206の時点になる。
【0065】ここから先は、今までと同様に、A側でロ
ットAのウェハの露光が行なわれ、その裏で、ロットB
の最後のウェハをウェハステージSBより回収し、キャ
リア5に戻す。そして、新しいロットのウェハの搬入を
始める。ロットC用の新しいキャリアよりウェハを取り
出し、ウェハステージSBに1枚目のウェハWC1をス
テージに供給し(工程LOAD)、ウェハのアライメン
トをする(工程W/AA)。これを、A側のウェハの露
光が完了する208の時点より前の時点207までに完
了する。時点208以降は、ロットAとロットBの処理
であったのが、ロットAとロットCの処理に変わるだけ
で、基本的な動作は同様に繰り返される。
【0066】以上の動作を、インデックス・タイム(I
ndex Time)で表現すると、図6に示されるよ
うに、B側の露光(工程B−EXP)とA側の露光(工
程A−EXP)が交互に繰り返されている。ロットBの
ウェハすべての露光が完了した時点205で、レチクル
交換(工程LOAD&R/AA)が行なわれる。それが
完了すると、工程B−EXPで露光されるウェハはロッ
トC用のウェハに変わっているが、また元のようにA側
の露光A−EXPとB側の露光B−EXPが交互に繰り
返されて、ロット交換前と同じ状況になる。
【0067】従来例と比較してみる。従来は、ロット内
のウェハの処理が終わると、次の新しいロットの露光動
作に入るまでに、ロット作業情報であるジョブを制御部
にロード(LOAD)し(工程JOB)、レチクルを交
換しながら、前のウェハを回収し、新しいウェハを供給
し、アライメントしなければならない。これは、210
の時点までに行なうことが必要であるが、本実施例で
は、レチクルの交換とアライメントだけであるので、2
06の時点で終了している。この差の分でも、さらに本
実施例の露光装置は効率的に露光動作でき、半導体素子
の生産性がさらに向上する。
【0068】本実施例の露光装置は、図4に示すよう
に、各々の独立したステージやアライメント系と装置の
基準との変化を自動的に補正するために、ウェハステー
ジSA、SBやレチクルステージ12に基準マークやセ
ンサを設けている。ウェハステージSAにはマーク31
があって、レチクル上のマークとの相対位置の変化等を
計測できる。図示していないが、ステージSBにも同じ
機能をもったマーク等がある。レチクルステージ12に
も、同じように、基準マークやセンサ13を具備してい
る。これらのマークによって、複数のステージを有して
も、装置は安定した状態を確保できるようになってい
る。
【0069】A側の露光工程A−EXPからB側の露光
工程B−EXPに変わる時のステージSAとステージS
Bの移動について追加説明する。図1のウェハステージ
を上から見た絵が図7の工程Aである。図7の250、
251および253〜257が各干渉計である。図1の
A側の干渉計4に対応しているのが、図7のX干渉計2
50、図1のB側の干渉計3に対応しているのが、図7
のX干渉計251である。図1の紙面に垂直な方向の計
測をするのが、Y干渉計253〜257である。これら
のY干渉計の間隔はすべてαである。ミラーの長さは、
図7上ではαに等しく見えるが、下記の式で示される関
係になっている。βの量は10〜20mm程度である。 ミラー長さ=干渉計のスパンα+干渉計ビーム径+面ダ
レ等β ここで示すように、各ステージはステージ上のミラーを
頼りに移動するが、縦方向を測定するX干渉計のミラー
は、横方向を測定しているY干渉系の計測範囲(=移動
範囲)に比べて短い。もし、ストローク分もあるミラー
にすると、ステージSAのミラーとステージSBのミラ
ーが干渉してしまう。干渉しないように左右に張り出す
構造にする方法もあるが、ミラーが片持ち構造になるの
で、ステージ移動の加速度等の外乱に弱く、ミラーが振
動し、正しい計測ができない。そこで、本実施例では、
短いミラーを用い、途中で干渉計を切替えながら移動し
ている。
【0070】移動の手順を説明する。工程Aの状態は、
図1に示すステージの状態と同じであり、ステージSA
はY干渉計255とX干渉計250で制御され、投影レ
ンズ9下にいる。ステージSBはY干渉計257とX干
渉計251で制御され、B側のアライメント計測系OA
Bの下にいる。残りの3つの干渉光は、干渉系へ出てい
ない。レーザヘッドと干渉計の間に設置されたシャッタ
によって遮光されている。使用する寸前に電源を入れる
のでは、レーザの発振が安定せず、正しい計測ができな
いからである。また、遮光しないと、外部にレーザ光が
洩れ、オペレータやメンテナンス作業者が被曝する可能
性があり、危険だからである。シャッタは、レーザヘッ
ドに内蔵しても良い。また、干渉計とミラーとの間の、
ステージが移動しても干渉しない位置で、被曝の可能性
がない位置に設けても良い。
【0071】工程Bで、ステージSAをα/2だけ左に
移動させる。ここで、干渉計254の遮光シャッタを開
け、レーザ光をミラーに当てる。そして、干渉計254
で計測を開始する。次に、干渉計255でカウントして
いる位置と干渉計254の位置を同時に計測する。干渉
計255の計測値(干渉計255でカウントした移動距
離γ)を記憶し、干渉計254の値を新しい原点として
扱う。工程Aからの総移動距離は、干渉計254の値
に、記憶した干渉計255の値γを加えたものである。
そして、干渉計255のレーザ光を遮光する。
【0072】同様に、ステージSBもα/2だけ左に移
動させる。ここで、干渉計256の遮光シャッタを開
け、レーザ光をミラーに当てる。そして、計測を開始す
る。次に、干渉計257でカウントしている位置と干渉
計256の位置を同時に計測する。干渉計257の計測
値(干渉計257でカウントした移動距離δ)を記憶
し、干渉計256の値を新しい原点として扱う。工程A
からの総移動距離は、干渉計256の値に、記憶した干
渉計257の値δを加えたものである。そして、干渉計
257のレーザ光を遮光する。
【0073】工程Cで、さらに、ステージSAおよびS
Bをα/2だけ左に移動させる。すると、ステージの中
心と、干渉計のレーザ光の位置が一致する。
【0074】工程Dで、工程Cの状態から、ステージS
Aをα/2だけ左に移動させる。干渉計253の遮光シ
ャッタを開け、レーザ光をミラーに当てる。そして、計
測を開始する。次に、干渉計254でカウントしている
位置と干渉計253の位置を同時に計測する。干渉計2
54の計測値(干渉計254でカウントした移動距離
ε)を記憶し、干渉計253の値を新しい原点として扱
う。工程Aからの総移動距離は、干渉計253の値に、
記憶した干渉計255の値γと記憶した干渉計254の
値εを加えたものである。そして、干渉計254のレー
ザ光を遮光する。
【0075】同様に、ステージSBもα/2だけ左に移
動させる。ここで、干渉計255の遮光シャッタを開
け、レーザ光をミラーに当てる。そして、計測を開始す
る。次に、干渉計256でカウントしている位置と干渉
計255の位置を同時に計測する。干渉計256の計測
値(干渉計256でカウントした移動距離ζ)を記憶
し、干渉計255の値を新しい原点として扱う。工程A
からの総移動距離は、干渉計255の値に、記憶した干
渉計256の値ζと記憶した干渉計257の値δを加え
たものである。そして、干渉計257のレーザ光を遮光
する。
【0076】工程Eで、さらに、ステージSAおよびS
Bをα/2だけ左に移動させる。これで、ステージSA
およびSBが入れ替わったことになる。つまり図3に示
すステージの状態と同じ状態となり、ステージSAはA
側のアライメント計測系OAAの下にいる。ステージS
Bは投影レンズ9下にいる。このとき使用していない残
りの3つの干渉光は干渉系へ出ていない。工程AからE
までにおけるステージの移動では、各工程でステージを
停止させる必要はなく、走行させながら干渉計等の切替
え動作が可能であるという特徴がある。
【0077】逆に、ステージSAを工程Eから工程Aの
状態に戻す場合は、まず工程Dで、工程Eの状態から、
ステージSAをα/2だけ右に移動させる。干渉計25
4の遮光シャッタを開け、レーザ光をミラーに当てる。
そして、計測を開始する。次に、干渉計253でカウン
トしている位置と干渉計254の位置を同時に計測す
る。そして干渉計253の計測値(干渉計253でカウ
ントした移動距離η)を記憶し、干渉計254の値を新
しい原点として扱う。初めの工程Aからの総移動距離
は、 総移動距離=干渉計254の値+(γ+ε)+η である。そして、干渉計254のレーザ光を遮光する。
ここで、γ、εおよびηは、おのおの記憶しておく必要
はなく、和の値として記憶すれば良い。工程Bでの切替
えでは、干渉計254でカウントした移動距離をκとす
ると、干渉計255での初めの工程Aからの総移動距離
は、 総移動距離=干渉計255の値+(γ+ε+η)+κ となり、(γ+ε+η+κ)を新たに記憶する。当然、
工程Dで記憶した(γ+ε+η)は、消去する。
【0078】ステージSBも同様にして工程Aの状態に
まで戻せることは言うまでもない。このような手段に従
い、干渉計の切替えを繰り返すことによって、ステージ
の交換は容易に実現できる。図示していない制御部が、
移動中にステージSAとSBが干渉しないように、互い
の間の距離を同時に監視する機能も有していることは言
うまでもない。
【0079】最後に、本実施例では、特徴のある処理を
している。すなわち、A側のレチクルAに対しては必ず
ロットAのウェハを対応するウェハステージAに供給
し、レチクルBに対しては必ずロットBのウェハを対応
するウェハステージBに供給する。そして、各ウェハス
テージに対応して、アライメント計測系をもっている。
つまり、あるロットのウェハを分割して、異なるアライ
メント計測系をもつ2つのウェハステージに供給される
ことはないような処理となっている。このように、アラ
イメント光学系が独立しているために、経時変化や同じ
ウェハに対するプロセスの敏感度等にユニット差等があ
っても、アライメントの計測誤差によるウェハ差はなく
なり、安定した半導体素子が製造できる。
【0080】仮に、1つのロットをA側とB側に混在さ
せて処理した場合には、工場のホストコンピュータに対
して、そのロットについては2つのロットに分割された
情報を出す機能を有し、この時点以降、そのロットは相
互に分割された別のロットして処理するようになってい
る。回収されるウェハをストックするキャリアも別々に
なる。もし、2つに分けたロットのうちの一方のため
に、空のキャリアがないときは、オペレータやホストコ
ンピュータに対してそれを要求する機能も有している。
【0081】なお、本実施例では、この露光装置が工場
内で孤立して動作しているような場合について説明した
が、当然、コータデベロッパや工場内のAGV等と接続
し、ウェハやレチクルが外部から供給される場合であっ
てもよく、また、作業情報であるジョブも、オンライン
で工場の生産計画に従って供給されてもよい。逆に新し
いウェハキャリアを人の手によって供給するのでも何ら
問題はない。
【0082】図8は本発明の他の実施例に係る投影露光
装置の構成を示す概略図である。ここでは、上述実施例
と異なる点を主に説明する。この装置では、レチクルス
テージとしては、それが同時に保持するレチクルRA1
およびRA2と同数のレチクルステージRSAおよびR
SBが存在し、それぞれ各レチクルRA1およびRA2
に対応している。レチクルステージRSAおよびRSB
は、対応するレチクルを保持し、露光動作時には独立し
て基準面27上を移動する。また、レチクルステージR
SAおよびRSBに保持された各レチクルの位置(装置
を基準とする位置)を計測するためのレチクルアライメ
ント計測系12および16を、レチクルステージRSA
およびRSBに保持された各レチクルRA1およびRA
2に対応するように、これらレチクルと同数備える。レ
チクルステージRSAおよびRSBには、それぞれ反射
ミラーMRAおよびMRBが設けられており、これら反
射ミラーMRAおよびMRB、干渉系26および32、
ならびに図示していないレーザ光源により、それぞれレ
チクルステージRSAおよびRSBを所望の位置に導く
ためにそれらの位置を計測するレーザ干渉系システムを
構成している。レーザ光源は、各レーザ干渉系システム
で共通のものとしてもよい。各レーザ干渉系システムは
それぞれレチクルステージRSAおよびRSBのXY位
置ならびにピッチング、ヨーイングおよびローリングを
計測することができる。ただし、ピッチング、ヨーイン
グおよびローリングについては、ステージの構成に応
じ、計測機能を有しなくてもよい。また、このレーザ干
渉系システムは、ウェハ側のレーザ干渉系システムと共
通または独立のいずれであってもよい。他の構成は、図
1の装置の場合とほぼ同様である。
【0083】レチクルRA1やRB1の交換動作も図1
の装置の場合と同様であるが、レチクルステージ等の動
作はその構成に応じたものとなる。すなわち、A側のレ
チクルRA1の交換のためには、レチクルステージRS
Aが左側の点線で示されたRSA’の位置に移動する。
B側のレチクルRB1の交換のためにはレチクルステー
ジRSAが右側の実線で示されたRSBの位置に移動す
る。それぞれの交換位置において、図1の場合と同様に
して新たなレチクルRA2またはRB2がレチクルステ
ージRSAまたはRSBに搭載されると、それぞれレチ
クルアライメント計測系12または16で計測され、各
ステージはそれぞれ所定の位置に移動する。このとき、
レチクルRA2やRB2の位置が所定の位置に比べて、
レチクルステージRSAやRSBによる補正範囲を超え
るような場合は、図示しない機構によって補正範囲内と
なるように粗移動する。
【0084】露光動作の流れも図1の装置の場合と大体
において同じであるが、上述のように、A側およびB側
のレチクル交換あるいは供給動作がそれぞれレチクルス
テージRSAおよびRSBに対して行なわれることのほ
か、さらに次のような点で図1の装置の場合と異なる。
【0085】すなわち、図5に示すように、図1の装置
によれば、工程B−RCが完了した時点107では、レ
チクルステージについては工程A−RSでの工程LOA
D&R/AAを実行しているため、レチクルRB1に対
する工程B−RSでの工程LOAD&R/Aを並行して
スタートさせることはできない。しかし本実施例の場合
はレチクルステージRSAと独立に駆動できるレチクル
ステージRSBを具備しているため、工程A−RSでの
工程LOAD&R/AAの完了を待つ必要なく、レチク
ルRB1に対する工程B−RSでの工程LOAD&R/
Aを並行してスタートすることができる。
【0086】また、本実施例ではレチクルステージおよ
びレチクルアライメント計測系がA側とB側とで独立し
ているため、A側が露光中(工程A−RSおよびA−S
Tでの工程EXP)にB側のレチクルステージRSBで
レチクルアライメントするタイミングとなっても、何ら
問題はない。したがって、レチクルの交換時間に余裕が
できるため、レチクルチェンジャを1基としてA側とB
側で共用し、工程A−RCが終了してから工程B−RC
を行なうことができる。
【0087】また、A側の露光では、図8に示すよう
に、レチクルステージRSAを移動させ、B側の露光で
は、図10に示すように、レチクルステージRSBを移
動させて露光を行なう。いずれの場合も、各ショットの
露光が完了する度に、図9示すように、ブレード30を
移動させて露光光を遮光し、不用意にウェハ上の未露光
部分に光が漏れないようにしている。
【0088】また、B側でのロットBの処理を終了し、
処理対象をロットBから、新たなロットCに交換する場
合、新たなロットC用のレチクルの準備は、A側の露光
を行なっている間(工程A−RSおよびA−STでの工
程EXP)に行なう。つまり、図13に示すように、2
06の時点でロットBの最後のウェハの露光が終了する
と、続けて、A側のロットAの露光がスタートするが、
この時、B側では、通常のウェハ交換(工程B−WFお
よび工程B−STにおける工程LOADとW/AA)に
加えて、ロットC用のレチクルへの交換(工程B−RC
および工程B−RSにおける工程LOAD&R/AA)
を行なう。
【0089】すなわち、まず、ロットCに対応したレチ
クルRB2をレチクルチェンジャRCB内のライブラリ
20から引き出し、収納カセットから取り出し、図8に
示すRB2’の位置にセットし、回転ハンド18を下
げ、先端のハンド19でレチクルRB2をピックアップ
し、待機する(工程B−RC)。この完了時点が205
である。次に、レチクルステージRSBを右端に移動す
る。そして、回転ハンド18を下げ、先端のハンド17
でロットB用のレチクルRB1をピックアップし、回転
ハンド18を上昇させ、ハンド17と19を入れ替え
る。先に述べたように先端ハンド19には、次のロット
CのレチクルRB2を保持している。今、レチクルRB
2は図1の先端ハンド17の位置にある。ここで、回転
ハンド18を下げ、ロットC用のレチクルRB2をレチ
クルステージRSBにセットする。そして、レチクルア
ライメント計測系16を用いて、露光装置の基準に対す
るレチクル位置を計測し、レチクルRB2の位置を装置
に記憶し、レチクルRB2の位置を所定の位置に補正す
る。これで、レチクルの交換とアライメントが完了し、
207の時点になる。
【0090】また、同時に、時点206より、B側のウ
ェハ側で、次に示す作業が行なわれる。まず、ロットB
の最後のウェハをウェハステージSBより回収し、キャ
リア5に戻す。そして、新しいロットCのウェハの搬入
を始める。すなわち、まず、ロットC用の新しいキャリ
アより1枚目のウェハを取り出す(工程B−WF)。こ
れが時点203で終了すると、ウェハステージSBに1
枚目のウェハWC1を供給(ロード)し(工程B−ST
における工程LOAD)、ウェハのアライメントを行な
う(工程B−STにおける工程W/AA)。これを、A
側のウェハの露光が完了する時点208より前の時点2
07までに完了する。時点208以降は、今まではロッ
トAとロットBの処理であったのが、ロットAとロット
Cの処理に変わるだけで、基本的な動作は同様に繰り返
される。
【0091】なお、図13では、ロットCのジョブのロ
ード(LOAD)を時点201で行なっている(工程J
OB)が、これを206の時点で実行してもよい。ただ
し、時点207から208までの時間が、時点201か
ら202までの時間に比べて長いことが、過去のデータ
から明らかな場合に限る。この判断は、収集されている
装置処理時間を管理している制御部が自動で行なうこと
も可能である。
【0092】本実施例の場合の動作を、インデックス・
タイム(Index Time)で表現すると、図13
に示されるように、B側の露光工程B−EXPとA側の
露光工程A−EXPが交互に繰り返されているのがわか
る。また、ロットBのウェハすべての露光が完了し、A
側のロットAの露光工程A−EXPが実行されるとき
は、その最中に並行して、ロットBとロットCの交換
(レチクル交換工程LOAD&R/AA等)が実行され
るため、露光工程A−EXPが終了し次第、すぐにロッ
トCの露光工程B−EXPが始まっている。すなわち、
外部からみると、切れ目なく、露光動作のみが連続して
いるように見える。また、従来例のインデックス・タイ
ムと比較してみると、従来は時点210までに終了する
ことが必要であった工程JOB、LOADおよびW/A
Aに要する時間が本実施例では必要でないため、半導体
素子の生産性がさらに向上する。
【0093】なお、図11に示すように、レチクルステ
ージRSAおよびRSBにも、図1の装置のレチクルス
テージ12の場合と同様に、各々の独立したステージや
アライメント系と装置の基準との変化を自動的に補正す
るために、基準マークやセンサ13および33がそれぞ
れ設けられており、ウェハステージSAのマーク31等
との相対位置の変化等が計測できるようになっている。
【0094】また、レチクルステージRSAおよびRS
Bの位置を計測するレーザ干渉系計測システムも、図7
を用いて説明したような、レーザ光を切り替えてステー
ジ位置を計測する機能を有しており、それにより、レチ
クルステージの交換を容易にしている。
【0095】<デバイス製造方法の実施例>次に上記説
明した露光装置を利用したデバイス製造方法の実施例を
説明する。図15は微小デバイス(ICやLSI等の半
導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マ
イクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ1
(回路設計)ではデバイスのパターン設計を行なう。ス
テップ2(マスク製作)では設計したパターンを形成し
たマスクを製作する。一方、ステップ3(ウェハ製造)
ではシリコンやガラス等の材料を用いてウェハを製造す
る。ステップ4(ウェハプロセス)は前工程と呼ばれ、
上記用意したマスクとウェハを用いて、リソグラフィ技
術によってウェハ上に実際の回路を形成する。次のステ
ップ5(組立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によっ
て作製されたウェハを用いて半導体チップ化する工程で
あり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディン
グ)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含
む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半
導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査
を行なう。こうした工程を経て、半導体デバイスが完成
し、これが出荷(ステップ7)される。図16は上記ウ
ェハプロセス(ステップ4)の詳細なフローを示す。ス
テップ11(酸化)ではウェハの表面を酸化させる。ス
テップ12(CVD)ではウェハ表面に絶縁膜を形成す
る。ステップ13(電極形成)ではウェハ上に電極を蒸
着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)で
はウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト
処理)ではウェハにレジストを塗布する。ステップ16
(露光)では上記説明した露光装置または露光方法によ
ってマスクの回路パターンをウェハの複数のショット領
域に並べて焼付露光する。ステップ17(現像)では露
光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)
では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステッ
プ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要と
なったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返
し行なうことによって、ウェハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0096】本実施例の生産方法を用いれば、従来は製
造が難しかった大型のデバイスを低コストに製造するこ
とができる。
【0097】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、2以上の
原板を同時に保持し、これらの原板を交替で使用できる
ようにしたため、同一ロットの基板の露光については常
に同一の基板ステージおよび基板アライメント手段を用
いることができ、したがって同一ロット内で異なる基板
ステージや基板アライメント手段を用いることによるア
ライメント誤差等による露光精度の劣化を防止すること
ができる。したがって、装置の製造コストをさほど上昇
させず、かつ精度劣化等の問題を発生させることなく、
複数の基板ステージを交代で用いて基板の露光とアライ
メント等とを並行処理し、生産性を高めることができ
る。
【0098】より具体的には、原版ステージに原版を少
なくとも2つ以上具備し、かつ各原板に対応させて、基
板ステージ、基板供給回収手段、基板アライメント手段
および原板供給回収手段を具備し、あるいはさらに原板
ステージも各原板に対応させて具備し、投影光学系とレ
ーザ光源を含む露光光学系、フォーカス計測手段、自己
診断機能用センサやマーク等を共用するようにしたた
め、高価な投影レンズやレーザ光源を増やすことなく、
かつ露光精度の劣化を招くこともなく、基板の並行処理
を行なうことが可能となり、最大限に装置の生産性を向
上させることができる。
【0099】すなわち、1つの原板のパターンをあるロ
ットの基板に露光している最中に、並行して、他方の原
板のパターンを露光するための、別のロットの基板を搬
送系から基板ステージに供給してアライメントする等の
準備動作を行なうことができるため、従来は必ず必要と
された露光の準備動作としての基板ステージ直前までの
基板の供給および回収、基板ステージヘの基板の供給、
および基板のアライメントに要する時間を実質的に不要
とし、常に露光動作のみを実施させることが可能とな
る。すなわち、準備時間を見かけ上削除したことにな
り、従来必要とされた準備時間も半導体素子を製造する
ための露光動作に当てることができるので、単位時間あ
たりの生産性を向上させ、生産コストを低く抑えること
ができる。また同時に、高価な材料を使う部分の部品を
共通化し、安価な部品で済む部分を基板ごとに用意した
ので、装置の製造コストを低く抑えることができる。さ
らに、構造体などの大物は、共通部品であるため、装置
を単純に2台並べて処理する場合に比べて、設置面積は
小さくなり、工場の床面積に対する生産性は向上し、基
板1枚あたりのクリーンルーム等の運転費用を抑えるこ
とができるという効果もある。さらに、本発明では、処
理する基板のロットに合わせて、ステージやアライメン
ト計測系や基板を統一させているので、同一ロットにこ
れらが混在する場合に発生するおそれのあるアライメン
ト光学系の経時変化や同じ基板に対するプロセスの敏感
度による計測誤差によって不良の半導体素子を作る可能
性はまったくない。これにより、既存の工場生産管理シ
ステム、従来のプロセス手順や工程等にも対応でき、し
かも、高い信頼性も保証されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るレチクルステージ上
に2枚のレチクルをもった投影露光装置の構成を示す概
略図であって、1つのレチクルが露光中で、もう1つの
レチクルがアライメント中である場合の図である。
【図2】 図1の構成において、1つのレチクルの露光
が完了したところを示す図である。
【図3】 図1の構成において、1つのレチクルがアラ
イメント中で、もう1つのレチクルが露光中である場合
の様子を示す図である。
【図4】 図1の構成において、装置の経時変化等を自
動補正している様子を示す図である。
【図5】 図1の投影露光装置でのシーケンスチャート
であって、比較として従来例も並列して示すものであ
る。
【図6】 図1の投影露光装置でのレチクル交換時を含
むシーケンスチャートであって、比較として従来例も並
列して示すものである。
【図7】 図1の投影露光装置での2つのステージの移
動方法に関して説明するための図である。
【図8】 本発明の他の実施例に係る2枚のレチクルを
もった投影露光装置の構成を示す概略図であって、1つ
のレチクルが露光中で、もう1つのレチクルがアライメ
ント中である場合の図である。
【図9】 図8の構成において、1つのレチクルの露光
が完了したところを示す図である。
【図10】 図8の構成において、1つのレチクルがア
ライメント中で、もう1つのレチクルが露光中である場
合の様子を示す図である。
【図11】 図8の構成において、装置の経時変化等を
自動補正している様子を示す図である。
【図12】 図8の投影露光装置でのシーケンスチャー
トであって、比較として従来例も並列して示すものであ
る。
【図13】 図8の投影露光装置でのレチクル交換時を
含むシーケンスチャートであって、比較として従来例も
並列して示すものである。
【図14】 従来の投影露光装置を示す図である。
【図15】 本発明の露光装置を利用できるデバイス製
造方法を示すフローチャートである。
【図16】 図15中のウェハプロセスの詳細なフロー
チャートである。
【符号の説明】
1:定盤、2:共通定盤、3,4:干渉計、5,6:キ
ャリア、7,8:キャリア台、9:投影光学系(投影レ
ンズ)、11:レチクルステージ定盤、12,RSA,
RSB:レチクルステージ、12’,12”:レチクル
ステージの位置、13:基準マークやセンサ、14:マ
スキングブレード、15:照明光学系、16,12:レ
チクルアライメント計測系、17,19,22,24:
ハンド、17’:ハンドの位置、18,23:レチクル
回転ハンド、20,21:レチクルカセット、25:ベ
ース、26:干渉計、27:上面、28:基準面、2
9:光源部、30:受光部、31:マーク、MA,M
B,MR,MRA,MRB:反射ミラー、MRA’:反
射ミラーの位置、OAA,OAB:ウェハアライメント
計測系、RA1,RB1,RA2,RB2:レチクル、
RA1’,RB1’,RA2’,RB2’:レチクルの
位置、RCA,RCB:レチクルチェンジャ、SA,S
B:ウェハステージ、SA’:ウェハステージの位
置、:WFA,WFB:搬送系(ロボット)、WA1,
WB1,WA2,WB2:ウェハ、WA’:ウェハの位
置。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原板に形成されたパターンを感光基板上
    に投影露光するための投影光学系と、前記原板および感
    光基板を保持して前記投影光学系に対してそれぞれ移動
    可能な原板ステージおよび基板ステージとを備えた投影
    露光装置において、前記原板ステージは少なくとも2以
    上の原板を同時に保持し、それによってこれらの原板を
    交替で使用できるようにしたものであることを特徴とす
    る投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記原板ステージは、所定の基準面の上
    を走行するとともに、露光動作時には保持している前記
    2以上の原板とともに一体的に移動するものであり、前
    記投影露光装置は、前記基板ステージと、それに保持さ
    れる感光基の位置を計測するための基板アライメント手
    段とを、前記原板ステージ上に保持される2以上の原板
    の各々に対応させて用いることができるように、これら
    原板と同数備え、かつ、前記投影光学系および露光用の
    光源を含む露光光学系を各対応する原板および基板ステ
    ージ間で共用するものであることを特徴とする請求項1
    に記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記原板ステージは、前記2以上の原板
    と同数のものが存在して各原板に対応しており、各原板
    ステージは、対応する原板を保持し、露光動作時には独
    立して所定の基準面上を移動するものであり、前記投影
    露光装置は、前記基板ステージと、それに保持される感
    光基板の位置を計測するための基板アライメント手段と
    を、前記原板ステージ上に保持される2以上の原板の各
    々に対応させて用いることができるように、これら原板
    と同数備え、かつ、前記投影光学系および露光用の光源
    を含む露光光学系を各対応する原板ステージおよび基板
    ステージ間で共用するものであることを特徴とする請求
    項1に記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 各基板ステージに保持された感光基板の
    フォーカス計測を原板を通さないで行なう各基板ステー
    ジに共通のフォーカス計測手段と、前記原板ステージに
    保持された各原板の位置を計測するための各原板に共通
    の原板位置計測手段とを備え、各原板ステージおよび基
    板ステージはそれらに保持された原板と感光基板との相
    対位置を測定するために用意された基準マークを有する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の投影露光装
    置。
  5. 【請求項5】 感光基板を前記基板ステージに対して供
    給および回収するための基板供給回収手段、前記原板ス
    テージに保持された各原板の位置を計測するための原板
    位置計測手段、または、原板を前記原板ステージに対し
    て供給および回収するための原板供給回収手段を、前記
    原板ステージに保持された各原板に対応するように、こ
    れら原板と同数備えることを特徴とする請求項2〜4の
    いずれか1項に記載の投影露光装置。
  6. 【請求項6】 前記原板ステージ上の1つの原板のパタ
    ーンを1つの基板ステージ上の感光基板に露光している
    最中に、前記原板ステージ上の他の原板のパターンを他
    の基板ステージ上で感光基板に露光するための準備とし
    て、感光基板を前記他の基板ステージに供給して所定位
    置にアライメントし、かつその際、前記他の基板ステー
    ジには前記他の原板に対応する感光基板のみを供給する
    手段を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか
    1項に記載の投影露光装置。
  7. 【請求項7】 前記原板ステージ上の1つの原板を用い
    て感光基板に露光している最中に、次にその原板の交替
    として前記原板ステージ上に供給すべき原板を、原板が
    ストックしてあるライブラリから取り出し、前記原板ス
    テージに搭載する直前の位置に供給する手段を有するこ
    とを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の投
    影露光装置。
  8. 【請求項8】 1つの基板ステージ上の感光基板に露光
    している最中に、次に前記1つの基板ステージ上に供給
    すべき感光基板を、感光基板がストックしてあるキャリ
    アから取り出し、前記1つの基板ステージに搭載する直
    前の位置に供給する手段を有することを特徴とする請求
    項2〜7のいずれか1項に記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】 前記原板ステージ上の1つの原板のパタ
    ーンを1つの基板ステージ上の感光基板に露光している
    最中に、前記原板ステージ上の他の原板のパターンを他
    の基板ステージ上で感光基板に露光するための準備とし
    て感光基板を前記他の基板ステージに供給する時、すで
    に露光が完了した感光基板が前記他の基板ステージ上に
    ある場合、その露光済の感光基板を前記他の基板ステー
    ジから回収した後かまたは回収と同時並行で、供給すべ
    き感光基板を、それがストックしてあるキャリアから取
    り出して前記他の基板ステージに搭載する直前の位置に
    供給する手段を有し、また、この手段は、前記回収と同
    時並行で処理するためには少なくとも供給と回収用に別
    個のハンド部を有することを特徴とする請求項2〜8の
    いずれか1項に記載の投影露光装置。
  10. 【請求項10】 各基板ステージを露光位置から感光基
    板のアライメント位置に移動するときに各基板ステージ
    の位置を計測するためのレーザ光を少なくとも前記基板
    ステージの数よりも1本以上多く用い、各基板ステージ
    が1本のレーザ光で位置を計測できるストロークの端に
    来た時点で、他のレーザ光でその基板ステージの位置を
    同時に計測するとともにその時の前記1本のレーザ光に
    よる位置計測値を前記他のレーザ光による位置計測のた
    めに伝達することにより、その基板ステージを移動しな
    がら位置計測のためのレーザ光を切り替えて、さらにそ
    の基板ステージが移動できるようにその基板ステージの
    位置を計測する手段を備えることを特徴とする請求項2
    〜9のいずれか1項に記載の投影露光装置。
  11. 【請求項11】 各原板ステージを露光位置から原板の
    アライメント位置に移動するときに各原板ステージの位
    置を計測するためのレーザ光を少なくとも前記原板ステ
    ージの数よりも1本以上多く用い、各原板ステージが1
    本のレーザ光で位置を計測できるストロークの端に来た
    時点で、他のレーザ光でその原板ステージの位置を同時
    に計測するとともにその時の前記1本のレーザ光による
    位置計測値を前記他のレーザ光による位置計測のために
    伝達することにより、その原板ステージを移動しながら
    位置計測のためのレーザ光を切り替えて、さらにその原
    板ステージが移動できるようにその原板ステージの位置
    を計測する手段を備えることを特徴とする請求項3に記
    載の投影露光装置。
  12. 【請求項12】 照明光学系から投影されるスリット状
    の照明範囲の短寸方向に前記原板ステージおよび基板ス
    テージを走査移動させて走査露光を行なうとともに、前
    記2以上の原板は前記原板ステージ上に走査方向に並べ
    て保持されることを特徴とする請求項2〜11のいずれ
    か1項に記載の投影露光装置。
  13. 【請求項13】 前記走査移動の間は、請求項9のレー
    ザ光の切替えを行なわないことを特徴とする請求項12
    に記載の投影露光装置。
  14. 【請求項14】 前記基板アライメント手段は、前記基
    板ステージ上の感光基板のフォーカスおよびレベリング
    方向の位置計測機能を兼ね備えていることを特徴とする
    請求項2〜13のいずれか1項に記載の投影露光装置。
  15. 【請求項15】 第1および第2の原板を原板ステージ
    上に同時に保持しながら、第1のロットの基板を第1の
    基板ステージ上に保持して前記第1原板のパターンを前
    記第1ロットの基板に投影光学系を介して露光し、かつ
    第2のロットの基板を第2の基板ステージ上に保持して
    前記第2原板のパターンを前記第2ロットの基板に前記
    と同一の投影光学系を介して露光するとともに、その
    際、前記第1ロットの基板と第2ロットの基板を交互に
    1枚ずつ露光し、かつ、一方のロットの基板を露光して
    いる間に次に露光すべき他方のロットの基板を対応する
    基板ステージ上に供給して位置合せを行なっておくこと
    を特徴とするデバイス製造方法。
  16. 【請求項16】 前記原板ステージが前記第1原板およ
    び第2原板を一体的に保持して移動する1つの原板ステ
    ージである場合において、前記第1ロットの全基板の露
    光が終了し、次の第3のロットの基板の露光を開始する
    際には、前記第1ロットの最後の基板を露光している間
    に前記第3ロットの露光に使用する第3の原板を前記原
    板ステージに直ちにロードできる位置にまで供給してお
    き、前記第1ロットの最後の基板の露光が完了したら直
    ちに前記第1原板と第3原板とを交換し、交換が完了し
    たら直ちに前記第2ロットの次の基板の露光を開始する
    ことを特徴とする請求項15に記載のデバイス製造方
    法。
  17. 【請求項17】 前記原板ステージが前記第1原板およ
    び第2原板をそれぞれ別個に保持して独立して移動する
    第1および第2の原板ステージである場合において、前
    記第1ロットの全基板の露光が終了し、次の第3のロッ
    トの基板の露光を開始する際には、前記第1ロットの最
    後の基板の露光が完了して前記第2ロットの次の基板の
    露光を行なっている間に前記第3ロットの露光に使用す
    る第3の原板を前記第1原板ステージ上に供給して位置
    合せを行なっておくことを特徴とする請求項15に記載
    のデバイス製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002280283A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Canon Inc 基板処理装置
JP2009054729A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Nikon Corp 露光装置及びデバイス製造方法
KR20100123611A (ko) * 2009-05-15 2010-11-24 상에이 기켄 가부시키가이샤 노광 장치

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KR101635962B1 (ko) 2009-05-15 2016-07-04 상에이 기켄 가부시키가이샤 노광 장치

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