JP2000114111A - 電解コンデンサ及びこれを用いた電源回路 - Google Patents

電解コンデンサ及びこれを用いた電源回路

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JP2000114111A
JP2000114111A JP10278664A JP27866498A JP2000114111A JP 2000114111 A JP2000114111 A JP 2000114111A JP 10278664 A JP10278664 A JP 10278664A JP 27866498 A JP27866498 A JP 27866498A JP 2000114111 A JP2000114111 A JP 2000114111A
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Yukio Kuriyama
幸雄 栗山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整流出力に含まれるリップル成分を低減する
電解コンデンサ及びこれを用いた電源回路を提供する。 【解決手段】 整流回路32のプラス及びマイナスの整
流出力をそれぞれ平滑化して(+)電源出力端子33及
び(−)電源出力端子34に出力する第1及び第2電解
コンデンサ10、20を有する。第1電解コンデンサ1
0の陽極箔101の巻き始め端と巻き終り端に入力端子
107及び出力端子108を設け、第1電解コンデンサ
10の陰極箔102にグランド端子110を設ける。第
2電解コンデンサ20の陰極箔202の巻き始め端と巻
き終り端に入力端子207及び出力端子208を設け、
第2電解コンデンサ20の陽極箔201にグランド端子
210を設ける。そして、入力端子と出力端子間の陽極
箔または陰極箔をリップル吸収用フィルタのインダクタ
ンスとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ機器等
の電源回路に適用される電解コンデンサ及び該電解コン
デンサを用いた電源回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオ機器のパワーアンプやプリメ
インアンプなどに適用される、(+)と(−)の両方の
直流電圧を生成できる電源回路としては、図5に示す構
成のものが知られている。この図5において、電源回路
は、交流入力ACを所定の電圧に変換する電源トランス
51と、この電源トランス51の二次巻線511の両端
に入力端が接続された、ダイオードD1〜D4をブリッ
ジに接続してなる全波整流回路52と、この全波整流回
路52の出力端間に並列に接続され、互いに直列接続さ
れた一対の2端子構造の平滑用電解コンデンサ53、5
4を備え、この電解コンデンサ53の陽極側が接続され
る全波整流回路52の(+)側出力端は(+)電源用の
出力端子55に接続され、また、電解コンデンサ54の
陰極側が接続される全波整流回路52の(−)側出力端
は(−)電源用の出力端子56に接続されている。さら
に、電解コンデンサ53の陰極と電解コンデンサ54の
陽極との接続点はグランド端子57に接続されていると
ともに、電源トランス51の二次巻線511の中間タッ
プに接続されている。また、(+)電源用の出力端子5
5、(−)電源用の出力端子56及びグランド端子57
には、(+)と(−)の両電源を必要とするオーディオ
機器のパワーアンプやプリメインアンプなどが接続され
る。
【0003】上記のように構成された従来の電源回路に
おいて、交流入力ACの正の半波時は、電源トランス5
1における二次巻線511の両端及び中間タップの各極
性は図5に示すようになるため、ダイオードD1及びD
2が導通し、また、交流入力ACの負の半波時は、電源
トランス51における二次巻線511の両端及び中間タ
ップの各極性は図5に示す場合と逆の極性になるため、
ダイオードD3及びD4が導通する。この結果、(+)
電源用の出力端子55には交流入力の正及び負の両波が
整流され、かつ電解コンデンサ53により平滑化された
(+)の直流電圧が取り出され、また、(−)電源用の
出力端子56には交流入力の正及び負の両波が整流さ
れ、かつ電解コンデンサ54により平滑化された(−)
の直流電圧が取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の電
源回路に使用される電解コンデンサ53、54は、整流
出力に含まれるリップル(ノイズ成分)を低減するため
に大容量・低インピーダンスにしているが、この電解コ
ンデンサ53、54は、その陽極及び陰極に1本ずつの
電極端子を有する2端子構造であるため、この電解コン
デンサを用いて図5に示す電源回路を構成した場合、電
解コンデンサ53の陽極側端子は充電側と放電側に分離
されることなく、全波整流回路52のプラス側出力端子
及び(+)電源用の出力端子55に直結され、また、電
解コンデンサ54の陰極側端子も充電側と放電側に分離
されることなく、全波整流回路52のマイナス側端子と
(−)電源用の出力端子56に直結される。
【0005】すなわち、(+)電源用の出力端子55は
全波整流回路52のプラス側出力端子に直結され、同様
にして、(−)電源用の出力端子56は全波整流回路5
2のマイナス側端子に直結される結果、電解コンデンサ
を大容量・低インピーダンスにしても、全波整流回路5
2の整流波形に含まれるリップル・ノイズ成分(主に高
調波成分)を除去することができず、その低減にも限界
があった。したがって、このような従来の電源回路をオ
ーディオ機器のパワーアンプやプリメインアンプに使用
した場合、聴感上のS/Nが低下し、音質も悪化すると
いう問題があった。本発明は、上記のような点に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、整流出力に含まれるリ
ップル成分を低減できる電解コンデンサ及びこれを用い
た電源回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、所定の幅を有する長尺の陽極箔と陰極箔
をセパレータを介して重ね合わせ、これを巻回すること
により構成される電解コンデンサであって、前記陽極箔
及び陰極箔のいずれか一方の巻き始め端と巻き終り端に
電極リードを介して入力端子及び出力端子のいずれか一
方を設け、前記入力端子及び出力端子が設けられない前
記陽極箔または陰極箔に電極リードを介してグランド端
子を設けたことを特徴とする。
【0007】また、本発明は、交流入力を全波整流する
整流回路と、前記整流回路のプラス側出力端とグランド
間に接続され、該整流回路の整流出力を平滑化してプラ
スの電源出力端子に出力する第1電解コンデンサと、前
記整流回路のマイナス側出力端とグランド間に接続さ
れ、該整流回路の整流出力を平滑化してマイナスの電源
出力端子に出力する第2電解コンデンサを備える電源回
路であって、前記第1電解コンデンサを構成する陽極箔
の巻き始め端と巻き終り端に電極リードを介して入力端
子及び出力端子のいずれか一方を設け、前記第1電解コ
ンデンサを構成する陰極箔に電極リードを介してグラン
ド端子を設け、前記第1電解コンデンサの入力端子を前
記整流回路のプラス側出力端に接続するともに出力端子
をプラスの電源出力端子に接続し、かつ前記第1電解コ
ンデンサのグランド端子を接地し、前記第2電解コンデ
ンサを構成する陰極箔の巻き始め端と巻き終り端に電極
リードを介して入力端子及び出力端子のいずれか一方を
設け、前記第2電解コンデンサを構成する陽極箔に電極
リードを介してグランド端子を設け、前記第2電解コン
デンサの入力端子を前記整流回路のマイナス側出力端に
接続するともに出力端子をマイナスの電源出力端子に接
続し、かつ前記第2電解コンデンサのグランド端子を接
地したことを特徴とする。
【0008】本発明の電解コンデンサにおいては、電解
コンデンサの陽極箔及び陰極箔のいずれか一方の巻き始
め端と巻き終り端に入力端子及び出力端子のいずれか一
方を設け、この入力端子及び出力端子が設けられない陽
極箔または陰極箔にグランド端子を有する3端子構造と
することにより、入力端子と出力端子間の陽極箔または
陰極箔がリップル吸収用フィルタのインダクタンスとな
り、このインダクタンスを利用して直流に含まれるリッ
プル成分を有効に減衰させることができる。また、本発
明の電源回路においては、その整流出力のプラス側及び
マイナス側の平滑用電解コンデンサに、その陽極箔及び
陰極箔のいずれか一方の巻き始め端と巻き終り端に入力
端子及び出力端子のいずれか一方を設け、この入力端子
及び出力端子が設けられない陽極箔または陰極箔にグラ
ンド端子を有する3端子構造にし、この両電解コンデン
サの入力端子と出力端子間の陽極箔または陰極箔でリッ
プル吸収用フィルタのインダクタンスを形成する構造に
することにより、電解コンデンサだけで直流に含まれる
リップル成分を有効に減衰でき、オーディオ機器の聴感
上のS/N比が向上し、音質を飛躍的に改善できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電解コンデンサ及
びこれを用いた電源回路の実施の形態について、図面を
参照して説明する。図1(A)は本発明の第1の実施の
形態における電解コンデンサの外観図、同図(B)は電
解コンデンサを記号化して示す図、図2は電解コンデン
サを構成する陽極箔、陰極箔及びセパレータ等を展開し
て示した説明図である。
【0010】図2に示すように、電解コンデンサ10
は、アルミ箔やタンタル箔などの所定の幅を有する長尺
の陽極箔101及び陰極箔102と、電解液を含浸させ
たクラフト紙などのセパレータ103、104を有し、
陽極箔101の表面には、梨地で示すように酸化被膜か
らなる誘電体が形成されている。また、陽極箔101の
巻き始め端と巻き終り端には、その幅方向に延在する電
極リード(タグ)105、106がそれぞれ取り付けら
れており、この電極リード105の陽極箔101から外
方に突出する先端部は電解コンデンサ10の充電用の入
力端子107として構成され、さらに、電極リード10
6の陽極箔101から外方に突出する先端部は電解コン
デンサ10の放電用の出力端子108として構成され
る。また、陰極箔102の所定の箇所には、その幅方向
に延在する電極リード(タグ)109が取り付けられて
おり、この電極リード109の陰極箔102から外方に
突出する先端部は電解コンデンサ10のグランド端子1
10として構成される。
【0011】上記の陽極箔101及び陰極箔102はセ
パレータ103を介して重ね合わされ、さらに陰極箔1
02の裏面にセパレータ104を重ね合わせた状態で、
電極リード105を巻き中心にして巻回することによ
り、図1(A)に示すように入力端子107、出力端子
108及びグランド端子110を有する3端子構造の電
解コンデンサ10が構成される。なお、上記のように巻
回された電解コンデンサ10は、周知のアルミニウムケ
ース内に収納され、その開口は封口部材により封止され
た後、入力端子107、出力端子108及びグランド端
子110は封口部材を貫通して外方に突出される構成に
なっている。また、図1(B)は、上記電解コンデンサ
10を記号化して示した場合である。
【0012】上記のように構成された電解コンデンサ1
0を整流回路の平滑回路に使用した場合は、この電解コ
ンデンサ10の充放電により、整流回路の出力を平滑化
し滑らか直流にして負荷に供給することができる。そし
て、陽極箔101の巻き始め端と巻き終り端に入力端子
107と出力端子108がそれぞれ接続されているた
め、入力端子107と出力端子108間にある巻回され
た陽極箔101が等価的にインダクタンスとなり、この
インダクタンスがコンデンサの等価回路であるL・C・
RフィルタのLを形成するため、直流に含まれるリップ
ル成分を有効に減衰させることができる。したがって、
この電解コンデンサ10をオーディオ機器のパワーアン
プやプリメインアンプの電源回路に使用した場合は、オ
ーディオ機器の聴感上のS/N比が向上し、音質を飛躍
的に改善できる。
【0013】図3は本発明の第2の実施の形態における
電解コンデンサを構成する陽極箔、陰極箔及びセパレー
タ等を展開して示した説明図である。この図3におい
て、電解コンデンサ20は、アルミ箔やタンタル箔など
の所定の幅を有する長尺の陽極箔201及び陰極箔20
2と、電解液を含浸させたクラフト紙などのセパレータ
203、204を有し、陽極箔201の表面には、梨地
で示すように酸化被膜からなる誘電体が形成されてい
る。また、陰極箔202の巻き始め端と巻き終り端に
は、その幅方向に延在する電極リード(タグ)205、
206がそれぞれ取り付けられており、この電極リード
205の陰極箔202から外方に突出する先端部は電解
コンデンサ20の入力端子207として構成され、さら
に、電極リード206の陰極箔202から外方に突出す
る先端部は電解コンデンサ20の出力端子208として
構成される。また、陽極箔201の所定の箇所には、そ
の幅方向に延在する電極リード(タグ)209が取り付
けられており、この電極リード209の陽極箔201か
ら外方に突出する先端部は電解コンデンサ20のグラン
ド端子210として構成される。
【0014】上記陽極箔201及び陰極箔202はセパ
レータ203を介して重ね合わされ、さらに陰極箔20
2の裏面にセパレータ204を重ね合わせた状態で、電
極リード205を巻き中心にして巻回することにより、
入力端子207、出力端子208及びグランド端子21
0を有する3端子構造の電解コンデンサ20が構成され
る。この時の電解コンデンサ20を外観は、入力端子2
07、出力端子208及びグランド端子210の接続箇
所が上記電解コンデンサ10と異なるものの、図1
(A)に示す形状になる。
【0015】上記のように構成された電解コンデンサ2
0を整流回路の平滑回路に使用した場合は、この電解コ
ンデンサ20の充放電により、整流回路の出力を平滑化
し滑らか直流にして負荷に供給することができる。そし
て、陰極箔201の巻き始め端と巻き終り端に入力端子
207と出力端子208が接続されているため、入力端
子207と出力端子208間にある巻回された陰極箔2
01が等価的にインダクタンスとなり、このインダクタ
ンスがコンデンサの等価回路であるL・C・Rフィルタ
のLを形成するため、直流に含まれるリップル成分(主
に高調波成分)を有効に減衰させることができる。した
がって、この電解コンデンサ20をオーディオ機器のパ
ワーアンプやプリメインアンプの電源回路に使用した場
合は、オーディオ機器の聴感上のS/N比が向上し、音
質を飛躍的に改善できる。
【0016】次に、上記電解コンデンサ10及び20を
オーディオ機器のパワーアンプやプリメインアンプの電
源回路に適用した場合の実施の形態について、図4を参
照して説明する。図4はこの実施の形態における電源回
路の構成図である。なお、この図4における電解コンデ
ンサ10及び20は、それぞれ上記図2及び図3に示す
構造のものであり、それぞれを記号化して示している。
【0017】図4において、電源回路は、交流入力AC
を所定の電圧に変換する電源トランス31と、この電源
トランス31の二次巻線311の両端に入力端が接続さ
れた、ダイオードD1〜D4をブリッジに接続してなる
全波整流回路32と、この全波整流回路32のプラス側
出力端32Aとグランド間に接続され、全波整流回路3
2の整流出力を平滑化してプラスの電源出力端子33に
出力する第1電解コンデンサ10と、全波整流回路32
のマイナス側出力端32Bとグランド間に接続され、全
波整流回路23の整流出力を平滑化してマイナスの電源
出力端子34に出力する第2電解コンデンサ20を備え
る。
【0018】上記第1電解コンデンサ10は、上記図2
について述べた場合と同様に構成されるものであり、こ
の陽極箔101の巻き始め端に取り付けた電極リード1
05の入力端子107は全波整流回路32のプラス側出
力端32Aに接続され、また、陽極箔101の巻き終り
端に取り付けた電極リード106の出力端子108はプ
ラスの電源出力端子33に接続され、さらに、陰極箔1
02に取り付けた電極リード109のグランド端子11
0は電源回路のグラント端子35及び電源トランス31
の二次巻線311の中間タップに接続されている。
【0019】上記第2電解コンデンサ20は、上記図3
について述べた場合と同様に構成されるものであり、こ
の陰極箔202の巻き始め端に取り付けた電極リード2
05の入力端子207は全波整流回路32のマイナス側
出力端32Bに接続され、また、陰極箔202の巻き終
り端に取り付けた電極リード206の出力端子208は
マイナスの電源出力端子34に接続され、さらに、陽極
箔201に取り付けた電極リード209のグランド端子
210は電源回路のグラント端子35及び電源トランス
31の二次巻線311の中間タップに接続されている。
【0020】上記のように構成された本実施の形態の電
源回路において、交流入力ACの正の半波時は、電源ト
ランス31における二次巻線311の両端及び中間タッ
プの各極性は図4に示すようになるため、ダイオードD
1及びD2が導通し、また、交流入力ACの負の半波時
は、電源トランス31における二次巻線311の両端及
び中間タップの各極性は図4に示す場合と逆の極性にな
るため、ダイオードD3及びD4が導通する。この結
果、(+)電源用の出力端子33には、全波整流回路3
2で整流されたプラス側の出力が電解コンデンサ10の
入力端子107、陽極箔101及び出力端子108を通
して供給されるとともに、電解コンデンサ10に充電さ
れた電荷は出力端子108を通して(+)電源用の出力
端子33に放電されることで、負荷に供給されるプラス
の直流電圧を平滑化する。そして、(−)電源用の出力
端子34には、全波整流回路32で整流されたマイナス
側の出力が電解コンデンサ20の入力端子207、陰極
箔202及び出力端子208を通して供給されるととも
に、電解コンデンサ20に充電された電荷はグランド端
子35を通して(−)電源用の出力端子34に放電され
ることで、負荷に供給されるマイナスの直流電圧を平滑
化する。
【0021】一方、電解コンデンサ10の入力端子10
7と出力端子108間にある巻回された陽極箔101は
等価的にインダクタンスとなり、このインダクタンスが
コンデンサの等価回路であるL・C・RフィルタのLを
形成するため、直流に含まれるリップル成分を有効に減
衰させることができる。また、電解コンデンサ20の入
力端子207と出力端子208間にある巻回された陰極
箔202は等価的にインダクタンスとなり、このインダ
クタンスがコンデンサの等価回路であるL・C・Rフィ
ルタのLを形成するため、直流に含まれるリップル成分
を有効に減衰させることができる。したがって、上記の
電解コンデンサ10及び20をオーディオ機器のパワー
アンプやプリメインアンプの電源回路に使用した場合
は、オーディオ機器の聴感上のS/N比が向上し、音質
を飛躍的に改善することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電解コンデ
ンサによれば、電解コンデンサの陽極箔及び陰極箔のい
ずれか一方の巻き始め端と巻き終り端に入力端子及び出
力端子のいずれか一方を設け、この入力端子及び出力端
子が設けられない陽極箔または陰極箔にグランド端子を
設ける3端子構造とし、入力端子と出力端子間の陽極箔
または陰極箔でリップル吸収用フィルタのインダクタン
スを形成するようにしたので、直流に含まれるリップル
成分を有効に減衰させることができる。また、本発明の
電源回路によれば、その整流出力のプラス側及びマイナ
ス側の平滑用電解コンデンサに、その陽極箔及び陰極箔
のいずれか一方の巻き始め端と巻き終り端に入力端子及
び出力端子のいずれか一方を設け、この入力端子及び出
力端子が設けられない陽極箔または陰極箔にグランド端
子を設ける3端子構造とし、この両電解コンデンサの入
力端子と出力端子間の陽極箔または陰極箔でリップル吸
収用フィルタのインダクタンスを形成する構造にしたの
で、電解コンデンサだけで直流に含まれるリップル成分
を有効に減衰させることができる。これにより、上記電
源回路を使用するオーディオ機器の聴感上のS/N比が
向上し、音質を飛躍的に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態における電
解コンデンサの外観図、(B)は電解コンデンサを記号
化して示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における電解コンデ
ンサを構成する陽極箔、陰極箔及びセパレータ等を展開
して示した説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における電解コンデ
ンサを構成する陽極箔、陰極箔及びセパレータ等を展開
して示した説明図である。
【図4】本発明の実施の形態における電源回路の構成図
である。
【図5】従来における電源回路の構成図である。
【符号の説明】
10、20……電解コンデンサ、101、201……陽
極箔、103、104、203、204……セパレー
タ、105、106、205、206……電極リード、
107、207……入力端子、108、208……出力
端子、31……電源トランス、32……全波整流回路、
33……(+)電源用出力端子、34……(−)電源用
出力端子、35……グランド端子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の幅を有する長尺の陽極箔と陰極箔
    をセパレータを介して重ね合わせ、これを巻回すること
    により構成される電解コンデンサであって、 前記陽極箔及び陰極箔のいずれか一方の巻き始め端と巻
    き終り端に電極リードを介して入力端子及び出力端子の
    いずれか一方を設け、 前記入力端子及び出力端子が形成されない前記陽極箔ま
    たは陰極箔に電極リードを介してグランド端子を設け
    た、 ことを特徴とする電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】 交流入力を全波整流する整流回路と、 前記整流回路のプラス側出力端とグランド間に接続さ
    れ、該整流回路の整流出力を平滑化してプラスの電源出
    力端子に出力する第1電解コンデンサと、 前記整流回路のマイナス側出力端とグランド間に接続さ
    れ、該整流回路の整流出力を平滑化してマイナスの電源
    出力端子に出力する第2電解コンデンサを備える電源回
    路であって、 前記第1電解コンデンサを構成する陽極箔の巻き始め端
    と巻き終り端に電極リードを介して入力端子及び出力端
    子のいずれか一方を設け、 前記第1電解コンデンサを構成する陰極箔に電極リード
    を介してグランド端子を設け、 前記第1電解コンデンサの入力端子を前記整流回路のプ
    ラス側出力端に接続するともに出力端子をプラスの電源
    出力端子に接続し、かつ前記第1電解コンデンサのグラ
    ンド端子を接地し、 前記第2電解コンデンサを構成する陰極箔の巻き始め端
    と巻き終り端に電極リードを介して入力端子及び出力端
    子のいずれか一方を設け、 前記第2電解コンデンサを構成する陽極箔に電極リード
    を介してグランド端子を設け、 前記第2電解コンデンサの入力端子を前記整流回路のマ
    イナス側出力端に接続するともに出力端子をマイナスの
    電源出力端子に接続し、かつ前記第2電解コンデンサの
    グランド端子を接地した、 ことを特徴とする電源回路。
  3. 【請求項3】 前記整流回路はブリッジに接続されたダ
    イオードから構成されることを特徴とする請求項2記載
    の電源回路。
  4. 【請求項4】 前記交流入力を所定の電圧に変換して前
    記整流回路に供給する電源トランスを更に設けたことを
    特徴とする請求項2記載の電源回路。
JP10278664A 1998-09-30 1998-09-30 電解コンデンサ及びこれを用いた電源回路 Pending JP2000114111A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011049359A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Nec Tokin Corp 三端子型容量素子、及び三端子型受動フィルタ

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JP2011049359A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Nec Tokin Corp 三端子型容量素子、及び三端子型受動フィルタ

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