JP2000113863A - 円筒形電池の成形方法および装置 - Google Patents

円筒形電池の成形方法および装置

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JP2000113863A
JP2000113863A JP10287813A JP28781398A JP2000113863A JP 2000113863 A JP2000113863 A JP 2000113863A JP 10287813 A JP10287813 A JP 10287813A JP 28781398 A JP28781398 A JP 28781398A JP 2000113863 A JP2000113863 A JP 2000113863A
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JP
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battery
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lubricant
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JP10287813A
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English (en)
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Takao Asakura
孝郎 浅倉
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Abstract

(57)【要約】 【課題】溝部成形時にローラ部材と電池缶との間に摩擦
力が発生することがなく、高品質な電池を効率的に製造
することを可能にする。 【解決手段】電池缶12を軸方向に押圧した状態で回転
させるための電池缶押圧機構14と、この電池缶12の
開口部12aの近傍に環状溝部16を形成するための溝
部形成機構18と、前記溝部形成機構18を構成するロ
ーラ部材20の突出部36に潤滑剤としてドデカン40
を塗布する潤滑剤塗布機構22とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池缶の外周部に
ローラ部材を介して溝部を形成する円筒形電池の成形方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、リチウムイオン電池のような二
次電池を製造する際、先ず、正極板と負極板をセパレー
タを介して巻回した極板群(巻回体)が形成された後、
この極板群が有底円筒形状の電池缶内に挿入される。そ
の際、極板群の負極リード(金属リード)が電池缶の内
底面に当接する一方、正極リード(金属リード)が前記
電池缶の開口から外方に突出している。
【0003】次いで、一対の溶接電極により電池缶の底
部と負極リードの溶接部位とが挟持された状態で溶接電
流が供給されることによって、前記一対の溶接電極を介
して前記負極リードが前記電池缶の内底面にスポット溶
接される。そして、電池缶内には、極板群の上方に上部
絶縁板が挿入された後、この電池缶の外周部に前記極板
群を固定するための溝部が形成される。
【0004】具体的には、電池缶が上下両方向から押圧
されながら高速で回転された状態で、回転自在なビーデ
ィング用ローラが前記電池缶の側部から所定の速度で該
電池缶に押圧される。これにより、電池缶の上部外周部
には、所定の溝部が形成されて極板群が固定されること
になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電池缶に
は、錆等の発生を防止するために、通常、この電池缶の
表面にニッケルメッキ等によるコーティング処理が施さ
れている。このため、上記の溝部形成時にビーディング
用ローラと電池缶との間に滑りが発生すると、摩擦力が
生じて前記電池缶の外周部にコーティングされているメ
ッキ層が剥がれる場合がある。これにより、電池缶に錆
が発生し易くなるとともに、この電池缶内に剥がれたメ
ッキ層が混入して短絡するという問題が指摘されてい
る。
【0006】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、溝部形成時にローラ部材と電池缶との間に滑りが発
生してもメッキ層の剥がれを可及的に阻止することがで
き、高品質な電池を効率的に製造することが可能な円筒
形電池の成形方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る円筒形電池
の成形方法および装置では、ビーディング用ローラ部材
または電池缶の外周部に、電池缶内に混入しても電池性
能に影響を与えない飽和炭化水素系(Cn 2n+2)の潤
滑剤が塗布された後、前記ローラ部材を介して前記電池
缶の外周部にビーディング処理が施される。
【0008】このため、ローラ部材と電池缶の外周部と
の間に滑りが発生しても、摩擦力の発生を可及的に阻止
し、前記電池缶の外周部にコーティングされているメッ
キ層の剥がれを惹起することがない。従って、メッキ層
の剥がれにより電池缶に錆が発生することや、剥がれた
メッキ層が電池缶内に混入して短絡が発生することを確
実に阻止し、高品質な電池を効率的に得ることが可能に
なる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る円筒形電池の成形装置10の概略構成説明図であ
る。成形装置10は、電池缶12を軸方向(矢印A方
向)に押圧した状態で回転させるための電池缶押圧機構
14と、前記電池缶12の開口部12aの近傍に環状溝
部16を形成するための溝部形成機構18と、前記溝部
形成機構18を構成するビーディング用ローラ部材20
に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布機構22とを備える。電
池缶12内には、正極板および負極板がセパレータを介
して巻回された巻回体24が収容されている。
【0010】電池缶押圧機構14は、電池缶12の底部
12bを支持する受け部材26と、この受け部材26を
上方向に押圧する第1ばね28と、前記電池缶12の開
口部12a側を支持して矢印B方向に回転自在なマンド
レル30と、このマンドレル30を下方向に押圧する第
2ばね32とを備える。
【0011】溝部形成機構18は、カムやボールねじ等
の図示しない送り手段によって電池缶12の外周面に向
かって矢印C方向に移動自在な本体部34と、この本体
部34に回転自在に支持されるローラ部材20とを備え
る。このローラ部材20の外周側には、径方向外方に突
出する幅狭な突出部36が設けられている。ローラ部材
20は、超硬材料で構成されるとともに、その表面にチ
タンコーティングによる処理が施されている。
【0012】潤滑剤塗布機構22は、タンク38を備え
ており、このタンク38には、飽和炭化水素として、例
えば、n=12のドデカン、すなわち、CH3 (C
2 10CH3 の分子式を有する油状パラフィン系化合
物40(以下、単にドデカン40という)が貯留されて
いる。
【0013】タンク38には、PTFE(ポリテトラフ
ルオロエチレン)製の第1チューブ42の一端が配置さ
れており、この第1チューブ42の他端がポンプ44の
導入口側に接続されている。ポンプ44の導出口側に
は、同様にPTFE製の第2チューブ46の一端が連結
されるとともに、この第2チューブ46の他端がノズル
48に接続される。
【0014】ノズル48は、可動型のブラケット50に
対して鉛直下方向に向かって固定されている。このノズ
ル48の先端に設けられたノズルチップ52は、常時、
ローラ部材20の突出部36に対応する位置に配置され
ている。ノズルチップ52からドデカン40が不要に液
垂れした際に、ローラ部材20以外に前記ドデカン40
が付着することを阻止するためである。第1の実施形態
では、ノズルチップ52は、電池缶12に対して一缶当
たり0.002cc以下程度のドデカン40を塗布する
ように設定されている。
【0015】このように構成される第1の実施形態に係
る成形装置10の動作について、本発明に係る成形方法
との関連で以下に説明する。
【0016】先ず、図1に示すように、溝部形成機構1
8を構成するローラ部材20が後退位置に配置された状
態で、潤滑剤塗布機構22が駆動される。すなわち、ポ
ンプ44が駆動されてタンク38内に貯留されているド
デカン40が第1チューブ42から第2チューブ46を
介してノズル48に送られる。このため、ノズルチップ
52からローラ部材20の突出部36には、所定量のド
デカン40が塗布される。
【0017】次いで、電池缶12が、受け部材26およ
びマンドレル30に作用する第1および第2ばね28、
32を介して軸方向(矢印A方向)に圧縮力を付与され
た状態で、前記マンドレル30を介して矢印B方向に回
転される。一方、溝部形成機構18では、ローラ部材2
0が本体部34と一体的に電池缶12の外周側に向かっ
て矢印C方向に移動する。これにより、図2に示すよう
に、電池缶12の開口部12aの近傍には、ローラ部材
20の先端部に設けられている突出部36が当接し、こ
の突出部36の形状に対応した環状溝部16が形成され
る。
【0018】電池缶12にビーディング処理が終了した
後、溝部形成機構18を構成するローラ部材20がこの
電池缶12から離間する方向に移動する。そして、ロー
ラ部材20の突出部36には、必要に応じて潤滑剤塗布
機構22の作用下にドデカン40の塗布が行われるとと
もに、電池缶押圧機構14では、ビーディング処理後の
電池缶12が取り外されて、新たな電池缶12が配置さ
れる。
【0019】この場合、第1の実施形態では、電池缶1
2の外周面に押し付けられるローラ部材20の突出部3
6に、潤滑剤塗布機構22を構成するノズル48からド
デカン40が所定量(本実施形態では、0.002cc
/缶)だけ塗布された後、このローラ部材20を前記電
池缶12の外周面に押し付けている。
【0020】このため、ローラ部材20と電池缶12と
の間に滑りが発生しても、この間に介在しているドデカ
ン40の作用下に摩擦力の発生を可及的に阻止すること
ができる。これにより、電池缶12の外周面にコーティ
ングされているニッケルメッキ等のメッキ層の剥がれを
惹起することがなく、このメッキ層の剥がれによる錆や
この剥がれたメッキ層が電池缶12内に混入することに
よる電池使用時の短絡を惹起することがない。従って、
高品質な電池を効率的に製造することが可能になるとい
う効果が得られる。
【0021】なお、ローラ部材20を超硬材料で形成す
るとともに、その表面にチタンコーティング処理を施す
ことによって、前記ローラ部材20の耐用性を有効に向
上させることができる。
【0022】図3は、本発明の第2の実施形態に係る成
形装置60の概略構成説明図である。なお、第1の実施
形態に係る成形装置10と同一の構成要素には、同一の
参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0023】この成形装置60は、潤滑剤塗布機構62
を備えている。潤滑剤塗布機構62は、ドデカン40を
貯留するタンク64と、このドデカン40に一端を浸漬
するドデカン供給部材66とを備える。ドデカン供給部
材66の他端側には、ローラ部材20の突出部36に接
触する接触部68が設けられるとともに、この他端側が
鉄板等の押し付け板70を介してボルト72によりタン
ク64の上端に固定されている。
【0024】このドデカン供給部材66は、毛管現象に
よってタンク64内のドデカン40をローラ部材20の
突出部36に一定量だけ供給し得るものであれば如何な
る材質を使用してもよく、例えば、フェルト材等が使用
される。押し付け板70は、ドデカン供給部材66から
多量のドデカン40が供給されることを阻止する絞り機
能を有している。
【0025】このように構成される第2の実施形態に係
る成形装置60では、ローラ部材20が電池缶12にビ
ーディング処理を施す前、および前記電池缶12にビー
ディング処理を施した後、所定の待機位置に配置される
と、ドデカン供給部材66の接触部68がこのローラ部
材20の突出部36に接触する。従って、タンク64内
のドデカン40は、毛管現象によってドデカン供給部材
66に沿って移動し、接触部68から突出部36に一定
量だけ供給される。
【0026】これにより、第2の実施形態では、ローラ
部材20と電池缶12との間で滑りによる摩擦力の発生
を可及的に阻止することができる等、第1の実施形態と
同様の効果が得られる。
【0027】図4は、本発明の第3の実施形態に係る成
形装置80の概略構成説明図である。なお、第1、第2
の実施形態に係る成形装置10、60と同一の構成要素
には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略す
る。
【0028】この成形装置80では、ドデカン供給部材
66の接触部68が電池缶12の外周部に接触してお
り、この電池缶12にドデカン40が一定量だけ供給さ
れるように構成されている。この接触部68が接触する
位置は、ローラ部材20の突出部36が押し付けられる
位置に対応している。
【0029】従って、第3の実施形態では、ローラ部材
20の突出部36と電池缶12との間に一定量のドデカ
ン40が確実に供給され、このローラ部材20とこの電
池缶12との間に摩擦力が発生することを確実に阻止で
きる等、第1および第2の実施形態と同様の効果が得ら
れる。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る円筒形電池の成形方法およ
び装置では、ビーディング用ローラ部材または電池缶の
外周部に、飽和炭化水素系の潤滑剤が塗布された後、前
記ローラ部材を介して前記電池缶の外周部にビーディン
グ処理が施される。このため、ローラ部材と電池缶との
間に滑りが発生しても摩擦力の発生を可及的に阻止する
ことができ、前記電池缶にコーティングされているメッ
キ層の剥がれを有効に阻止することが可能になる。これ
により、電池缶に錆が発生したり、電池缶内に剥がれた
メッキ層が混入して短絡が発生したりすることを確実に
阻止し、高品質な電池を効率的に製造することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る円筒形電池の成
形装置の概略構成説明図である。
【図2】前記成形装置を構成するローラ部材によりビー
ディング処理を施す際の動作説明図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る成形装置の概略
構成説明図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る成形装置の概略
構成説明図である。
【符号の説明】
10、60、80…成形装置 12…電池缶 16…環状溝部 18…溝部形成機
構 20…ローラ部材 22、62…潤滑
剤塗布機構 24…巻回体 36…突出部 38、64…タンク 40…ドデカン 42、46…チューブ 44…ポンプ 48…ノズル 52…ノズルチッ
プ 66…ドデカン供給部材 68…接触部 70…押し付け板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正極板および負極板がセパレータを介して
    巻回された巻回体を収容する電池缶の外周部に、ビーデ
    ィング用ローラ部材を介して前記巻回体を固定するため
    の溝部を形成する円筒形電池の成形方法であって、 前記ローラ部材または前記電池缶の外周部に、飽和炭化
    水素系の潤滑剤を塗布する工程と、 前記潤滑剤の塗布後に、前記ローラ部材を介して前記電
    池缶の外周部にビーディング処理を施す工程と、 を有することを特徴とする円筒形電池の成形方法。
  2. 【請求項2】正極板および負極板がセパレータを介して
    巻回された巻回体を収容する電池缶の外周部に、ローラ
    部材を介して前記巻回体を固定するための溝部を形成す
    る円筒形電池の成形装置であって、 前記ローラ部材または前記電池缶の外周部に、飽和炭化
    水素系の潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布機構を備えること
    を特徴とする円筒形電池の成形装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115136394A (zh) * 2021-01-14 2022-09-30 株式会社Lg新能源 制造柱形二次电池电芯的设备和方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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