JP2000113793A - 熱動形過負荷継電器 - Google Patents

熱動形過負荷継電器

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JP2000113793A
JP2000113793A JP10280850A JP28085098A JP2000113793A JP 2000113793 A JP2000113793 A JP 2000113793A JP 10280850 A JP10280850 A JP 10280850A JP 28085098 A JP28085098 A JP 28085098A JP 2000113793 A JP2000113793 A JP 2000113793A
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JP
Japan
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release lever
movable plate
tension spring
thermal overload
overload relay
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JP10280850A
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English (en)
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Yukio Furuhata
幸生 古畑
Toshikatsu Ogami
聡克 大上
Fumihiro Morishita
文浩 森下
Naoki Fukaya
直樹 深谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】調整ダイヤルの調整位置に関係なく、常に安定
した反転動作が得られるように改良する。 【解決手段】過電流に基づいて湾曲する主バイメタル2
と、そのシフタ3の変位に従動する釈放レバー4と、該
釈放レバーで駆動される接点開閉用の反転機構と、釈放
レバーの基端に調整リンク6を連結して調整ダイヤル7
により整定電流値を調整する機構とからなり、主バイメ
タルの湾曲を捉えて出力接点を開閉する熱動形過負荷継
電器であって、前記反転機構が下端を支点にして反転可
能に支持した可動板8と、該可動板の上端と可動板の下
方に配した支持アーム13との間に張架した引っ張りば
ね9とからなり、該引っ張りばねの中腹に前記釈放レバ
ーの先端部4aを押し当てて可動板を反転駆動するよう
にしたものにおいて、前記引っ張りばねの線条の中腹に
輪を形成したリング状の線条突起部9dを設け、該線条
突起部に釈放レバーの先端部を押し当てるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁接触器などに
組合せて使用する熱動形過負荷継電器(サーマルリレ
ー)に関する。
【0002】
【従来の技術】頭記の熱動形過負荷継電器は、過電流に
基づいて湾曲する主バイメタルと、該主バイメタルの自
由端に連結したシフタの変位に従動する釈放レバーと、
該釈放レバーで駆動される接点開閉用の反転機構と、釈
放レバーの基端に調整リンクを連結して整定電流値の調
整を行う調整ダイヤル機構とからなり、主バイメタルの
湾曲を捉えて出力接点を開閉するようにしたものであ
り、その反転機構が下端を支点にして反転可能に支持し
た可動板と、該可動板の上端と可動板の下方に配した支
持片との間に張架した引っ張りばねとからなり、該引っ
張りばねの線条の中腹に前記釈放レバーの先端を押し当
てて可動板を反転駆動するようにしたものが、本発明と
同一出願人より先に提案されている実公平3−9234
号公報などに開示されて公知である。
【0003】図4(a),(b) は前記公報に開示されている
熱動形過負荷継電器の従来構成図である。まず、図4
(a) において、1は本体ケース、2は主バイメタル(3
相回路の1相のみを示している)、3は主バイメタル2
の先端に連結したシフタ、4は温度補償バイメタル5と
組み合わせて前記シフタ2に対向配置した釈放レバー、
6は釈放レバー4の上端に連結した調整リンク、7は調
整リンク6の頂部にカム機構を介して連結した整定電流
値調整用の調整ダイヤル、8は反転機構の揺動式可動
板、9は可動板8の引っ張りばね、10は出力接点の常
開可動接点、11は可動接点10に対向する固定接点で
ある。
【0004】ここで、前記反転機構の可動板8はコ字形
の金属板からなり、その左右脚部の先端(下端)をナイ
フエッジとして端子片12に形成したV字溝へ揺動可能
に係止支持されている。また、引っ張りばね9は図4
(b) で示すようにばね鋼材の線条9aにコイル状ばね部
9b,および上下のフック部9cを形成したもので、可
動板8の上端と可動板の下方に配した支持アーム13と
の間に張架されており、この位置で前記した釈放レバー
4の先端部4aがばね線条9aの中腹に当接している。
なお、図4には可動板8の反転動作に応動する常閉接
点,および可動板8に対するリセット機構が省略して描
かれてない。
【0005】かかる構成で、図示の定常状態では主バイ
メタル2に連結したシフタ3が右側に後退しており、反
転機構の可動板8は引っ張りばね9のばね力で右側に傾
動していて出力接点がOFFとなっている。この状態か
ら主バイメタル2のヒートエレメント(図示せず)に過
電流が流れると、ヒートエレメントの発熱により主バイ
メタル2が湾曲するとともに、その自由端の変位により
シフタ3が矢印P方向に移動し、温度補償バイメタル5
を介して釈放レバー4(その上端が調整リンク6に軸支
されている)を時計方向に回動する。これにより、釈放
レバー4の先端部4aが反転機構の引っ張りばね9の線
条(直線部分)9aの中腹を押し、引っ張りばね9を左
側へ「く」字状に撓ませる。そして、釈放レバー4の回
動がさらに進んで引っ張りばね9のばね線条9aと先端
部4aとの当接点が可動板8の支点位置を超えると、可
動板8が左側に急速反転して出力接点(接点10,1
1)がONとなる。なお、接点機構のリセットは、図示
されてないリセットロッドを自動復帰位置,手動復帰位
置にセットすることにより行う。
【0006】一方、過電流継電器の整定電流値の調整に
際して調整ダイヤル7を回すと、調整リンク6が支点O
1 の回りに回動し、これに伴って釈放レバー4はその揺
動支点O2 が図に鎖線で表した軌跡Xに沿って移動する
とともに、この動きに伴って釈放レバー4の姿勢が図示
の実線と点線の間で変わってシフタ3の先端と温度補償
バイメタル5との間のギャップが変化する。また、この
整定電流値の調整操作に伴い、釈放レバー4の先端部4
aはY方向(上下方向)に移動する(その移動範囲をA
で表す)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来構造の熱動形過負荷継電器では動作特性面で次に記す
ような問題点がある。すなわち、前述のように調整ダイ
ヤル7を回して整定電流値を調整すると、釈放レバー4
の先端部4aが反転機構の引っ張りばね9の線条9aを
押圧する力点Qの位置が線条9aの中腹に沿ってY方向
に移動する(移動範囲A)。しかも、ばね線条9aに沿
って前記の力点Qが上下方向に変化すると引っ張りばね
9の見かけ上の横剛性が変わり、これが基で可動板8の
反転動作特性が変化するようになる。つまり、力点Qの
位置が線条9aに対して上方に移動すると、力点Qと引
っ張りばね9の上端との間の距離が短くなってばねの見
かけ上の横剛性が強くなり、主バイメタル2の湾曲に従
動するシフタ3が釈放レバー4を介して引っ張りばね9
を押したときの撓み代が抑えられて反転機構の可動板8
が一気に反転できず、徐々に左側へ変位しながら反転す
るような挙動を示す。
【0008】しかも、このように整定電流の調整位置に
よって可動板8の反転動作に遅れが生じると、出力接点
の切換動作に遅れが生じて出力接点の信号に基づいて行
う過電流保護動作に支障を来すようになる。本発明は上
記の点にかんがみなされたものであり、その目的は前記
課題を解決し、整定電流値の調整に関係なく、安定した
反転動作,動作特性が得られるように改良した熱動形過
負荷継電器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、過電流に基づいて湾曲する主バイ
メタルと、該主バイメタルの自由端に連結したシフタの
変位に従動する釈放レバーと、該釈放レバーで駆動され
る接点開閉用の反転機構と、釈放レバーの基端に調整リ
ンクを連結して整定電流値の調整を行う調整ダイヤル機
構とからなり、主バイメタルの湾曲を捉えて出力接点を
開閉する熱動形過負荷継電器であって、前記反転機構が
下端を支点にして反転可能に支持した可動板と、該可動
板の上端と可動板の下方に配した支持片との間に張架し
た引っ張りばねとからなり、該引っ張りばねの線条の中
腹に前記釈放レバーの先端を押し当てて可動板を反転駆
動するようにしたものにおいて、前記引っ張りばねの線
条の中腹に線条突起部を形成し、該線条突起部に釈放レ
バーの先端部を押し当てるよう構成する(請求項1)。
【0010】かかる構成によれば、整定電流値の調整位
置に関係なく、釈放レバーの先端部は常に線条突起部に
当接するようになる。これにより、引っ張りばねに作用
する釈放レバーの力点の位置が常に一定不変となるの
で、反転機構の反転動作に遅れ,ばらつきがなくって出
力接点の切換え動作が安定する。また、前記構成におけ
る引っ張りばねの線条突起部,および該突起部に当接し
合う釈放レバーの先端部を次記のような具体的な形態で
構成するのがよい。
【0011】(1) 引っ張りばねに形成した線条突起部
を、ばね線条の途中に輪の形を形成したリング状突起と
なし、可動板と支持片との間に張架した引っ張りばねの
向きが変化しても、リング状突起の周面が釈放レバーの
先端部と必ず当接するようにする(請求項2)。 (2) 引っ張りばねに形成した線条突起部と当接し合う釈
放レバーの先端部の端面をばね線条と平行な平坦面,な
いし凹面に形成し、多少の組立誤差があっても釈放レバ
ーの先端部が引っ張りばねの線条突起部との当接状態が
保持できるようにす(請求項3)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図3の図示実施例に基づいて説明する。なお、実施例
の図中で図4に対応する同一部材には同じ符号を付して
その説明は省略する。すなわち、図示実施例の熱動形過
負荷継電器は基本的に図4と同様な構成になるが、反転
機構の可動板8と下方の支持アーム13との間に架け渡
した引っ張りばね9について、釈放レバー4の先端部4
aと当接し合う線条9aの中間部位には、図2(a),(b)
で示すような輪形のリング状突起部9dがばね線条突起
として形成されている。ここで、(a) 図ではばね線条9
aの途中をコイルばね部9bと同様な加工法で輪をひと
巻き形成し、(b) 図ではひと巻きより少ない輪を形成し
てリング状突起部9dとしている。
【0013】一方、前記のリング状突起部9dに当接す
る釈放レバー4の先端部4aは、図3(a),(b) で示すよ
うにその端面高さHが図4で述べた調整ダイヤル7の操
作に伴う上下移動範囲Aをカバーする(H≧A)ように
設定されており、かつその端面形状がばね線条9aと平
行に沿った凹面4c(図3(a) 参照),あるいは平坦面
4d(図3(b) 参照)に形成されている。
【0014】かかる構成によれば、調整ダイヤル7の操
作で釈放レバー4の先端部4aがY方向に変位移動して
も、引っ張りばね9に作用する力点Qはリング状突起部
9dの位置から上下に変位せず、主バイメタル2の湾曲
に伴って釈放レバー4が引っ張りばね9を同じ位置から
押して可動板8を反転動作させる。これにより、遅れの
ない安定した反転動作が得られる。
【0015】また、引っ張りばね9の線条突起部をリン
グ状突起9dとして形成することにより、引っ張りばね
9を可動板8と支持アーム13との間に張架した状態で
ばねの向きが変わっても、リング状突起9dと釈放レバ
ー4の先端部4aとが必ず向き合うようになり、これに
併せて釈放レバー4の先端部4aの端面を図3(a),(b)
のように凹面4b,あるいは平坦面4cとすることで、
釈放レバー4の動作時にその先端部4aとリング状突起
9dとの係合が外れるおそれがなく、動作面での信頼性
が増す。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明の構成によれ
ば、反転機構の引っ張りばねに対し、そのばね線条の中
腹に線条突起部を形成し、該線条突起部に釈放レバーの
先端部を押し当てるようにしたことにより、調整ダイヤ
ルによる整定電流値の調整操作に伴って釈放レバーの先
端部が反転機構の引っ張りばねに対して上下方向に変位
しても、この変位に関係なく常に安定した反転動作を確
保できる。しかも、引っ張りばねの線条突起部は、ばね
材の線条一部にコイルばね部と同様な曲げ加工を施すだ
けで簡単に対応できる。
【0017】また、線条突起部をリング状突起部として
形成し、これに併せて釈放レバー先端部の端面をばね線
条と平行な平坦面,ないし凹面に形成したことにより、
引っ張りばねの線条突起部とレバー先端部との係合を安
定保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による熱動形過負荷継電器の内
部機構図
【図2】図1における反転機構の引っ張りばねの構造図
であり、(a),(b) はそれぞれ異なる実施例の外形斜視図
【図3】図1における釈放レバーの先端部の形状を引っ
張りばねとともに表した図であり、(a),(b) はそれぞれ
異なる実施例の外形斜視図
【図4】熱動形過負荷継電器の従来例を示す図であり、
(a) はその内部機構図、(b) は(a) 図における反転機構
の引っ張りばねの外形斜視図
【符号の説明】
2 主バイメタル 3 シフタ 4 釈放レバー 4a レバー先端部 5 温度補償バイメタル 6 調整リンク 7 調整ダイヤル 8 可動板 9 引っ張りばね 9a ばね線条 9b コイルばね部 9d 線条突起部 10 常開可動接点 11 固定接点 13 引っ張りばねの支持アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森下 文浩 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 深谷 直樹 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】過電流に基づいて湾曲する主バイメタル
    と、該主バイメタルの自由端に連結したシフタの変位に
    従動する釈放レバーと、該釈放レバーで駆動される接点
    開閉用の反転機構と、釈放レバーの基端に調整リンクを
    連結して整定電流値の調整を行う調整ダイヤル機構とか
    らなり、主バイメタルの湾曲を捉えて出力接点を開閉す
    る熱動形過負荷継電器であって、前記反転機構が下端を
    支点にして反転可能に支持した可動板と、該可動板の上
    端と可動板の下方に配した支持片との間に張架した引っ
    張りばねとからなり、該引っ張りばね線条の中腹に前記
    釈放レバーの先端を押し当てて可動板を反転駆動するよ
    うにしたものにおいて、前記引っ張りばねの線条の中腹
    に線条突起部を形成し、該線条突起部に釈放レバーの先
    端部を押し当てるようにしたことを特徴とする熱動形過
    負荷継電器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱動形過負荷継電器におい
    て、引っ張りばねに形成した線条突起部が、ばね線条の
    途中箇所を輪の形に形成したリング状突起であることを
    特徴とする熱動形過負荷継電器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の熱動形過負荷継電器におい
    て、引っ張りばねに形成した線条突起部と当接し合う釈
    放レバーの先端部の端面を、ばね線条と平行な平坦面,
    ないし凹面に形成したことを特徴とする熱動形過負荷継
    電器。
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