JP2000113153A - データキャリア及びその製造方法 - Google Patents
データキャリア及びその製造方法Info
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- JP2000113153A JP2000113153A JP10279136A JP27913698A JP2000113153A JP 2000113153 A JP2000113153 A JP 2000113153A JP 10279136 A JP10279136 A JP 10279136A JP 27913698 A JP27913698 A JP 27913698A JP 2000113153 A JP2000113153 A JP 2000113153A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外部からデータキャリアを撓ませてしまうよ
うな比較的大きな応力が加わった場合でも、ICチップ
等の内部部品が破壊されることを抑制する。 【解決手段】 フラッシュメモリ等のICチップが実装
された回路基板3と、回路基板3を封止する比較的硬い
ABS樹脂等である第1の樹脂4と、第1の樹脂4を包
囲する位置に配置された例えば銅製のアンテナコイル5
と、第1の樹脂4よりも比較的軟らかい材料で構成され
アンテナコイル5を封止するシリコーン樹脂等である第
2の樹脂6とから構成されるデータキャリアを提供す
る。これにより、外部から比較的大きな応力が、データ
キャリアのねじれ方向等に加わった場合でも、この外部
からの応力が、回路基板3を封止する第1の樹脂4に伝
わる前に、軟らかい材料で構成された第2の樹脂6によ
り吸収され、ICチップ等の内部部品の破壊が抑制され
ることとなる。
うな比較的大きな応力が加わった場合でも、ICチップ
等の内部部品が破壊されることを抑制する。 【解決手段】 フラッシュメモリ等のICチップが実装
された回路基板3と、回路基板3を封止する比較的硬い
ABS樹脂等である第1の樹脂4と、第1の樹脂4を包
囲する位置に配置された例えば銅製のアンテナコイル5
と、第1の樹脂4よりも比較的軟らかい材料で構成され
アンテナコイル5を封止するシリコーン樹脂等である第
2の樹脂6とから構成されるデータキャリアを提供す
る。これにより、外部から比較的大きな応力が、データ
キャリアのねじれ方向等に加わった場合でも、この外部
からの応力が、回路基板3を封止する第1の樹脂4に伝
わる前に、軟らかい材料で構成された第2の樹脂6によ
り吸収され、ICチップ等の内部部品の破壊が抑制され
ることとなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部部品としてI
Cチップが実装された回路基板及びアンテナを有し、非
接触で外部装置と情報の交信を行うデータキャリア及び
その製造方法に関する。
Cチップが実装された回路基板及びアンテナを有し、非
接触で外部装置と情報の交信を行うデータキャリア及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、物品に識別用のデータを記憶した
タグを取付けておき、電磁波等を介して記憶データの読
出し、書込みを行う自動識別システムとしてデータキャ
リアシステムが用いられている。データキャリアシステ
ムは、データへのアクセスを非接触で行うものが主流と
なっており、応答器としてのデータキャリアとホスト側
に接続される質問器との間で、磁気、誘導電磁界、マイ
クロ波(電波)等の伝送媒体を介して情報の交信が行わ
れる。
タグを取付けておき、電磁波等を介して記憶データの読
出し、書込みを行う自動識別システムとしてデータキャ
リアシステムが用いられている。データキャリアシステ
ムは、データへのアクセスを非接触で行うものが主流と
なっており、応答器としてのデータキャリアとホスト側
に接続される質問器との間で、磁気、誘導電磁界、マイ
クロ波(電波)等の伝送媒体を介して情報の交信が行わ
れる。
【0003】このデータキャリアシステムで用いられる
データキャリアは、記憶素子としてのフラッシュメモリ
等のICチップが実装された回路基板と、この回路基板
に電気的に接続された銅製のコイル等からなるアンテナ
とが内部部品として設けられており、これら回路基板及
びアンテナが樹脂により封止され構成されている。
データキャリアは、記憶素子としてのフラッシュメモリ
等のICチップが実装された回路基板と、この回路基板
に電気的に接続された銅製のコイル等からなるアンテナ
とが内部部品として設けられており、これら回路基板及
びアンテナが樹脂により封止され構成されている。
【0004】ところで、このようなデータキャリアは、
部品点数が少なく容易に薄型構造にできること、又は記
録されている情報の交信が容易に行えること等から、個
人認証用のIDカード等として用いられることがあり、
さらにはクレジットカードとして実用化に向けての開発
も行われている。
部品点数が少なく容易に薄型構造にできること、又は記
録されている情報の交信が容易に行えること等から、個
人認証用のIDカード等として用いられることがあり、
さらにはクレジットカードとして実用化に向けての開発
も行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のデータキャリアでは、前述したようなカード
としての使用状況において、ユーザが衣服に入れて持ち
歩く際、又は情報の交信を実際に行うときの取扱いの際
等に、データキャリア本体を撓ませてしまうこと等が十
分考えられ、比較的大きな応力がデータキャリアのねじ
れ方向等に加わった場合には、弾性を有するアンテナは
未だしも回路基板に実装されたICチップ等が破壊され
てしまう恐れがある。
うな従来のデータキャリアでは、前述したようなカード
としての使用状況において、ユーザが衣服に入れて持ち
歩く際、又は情報の交信を実際に行うときの取扱いの際
等に、データキャリア本体を撓ませてしまうこと等が十
分考えられ、比較的大きな応力がデータキャリアのねじ
れ方向等に加わった場合には、弾性を有するアンテナは
未だしも回路基板に実装されたICチップ等が破壊され
てしまう恐れがある。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、外部からデータキャリア本体を
撓ませてしまうような比較的大きな応力が加わった場合
でも、ICチップ等の内部部品の破壊が抑制できるデー
タキャリアを提供しようとするものである。
になされたものであり、外部からデータキャリア本体を
撓ませてしまうような比較的大きな応力が加わった場合
でも、ICチップ等の内部部品の破壊が抑制できるデー
タキャリアを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のデータキャリアは、請求項1に記載されて
いるように、回路基板と、前記回路基板を封止する第1
の封止体と、前記第1の封止体を包囲する位置に配置さ
れたアンテナコイルと、前記第1の封止体より軟らかい
材料で構成され、前記アンテナコイルを封止する第2の
封止体とを具備することを特徴としている。
に、本発明のデータキャリアは、請求項1に記載されて
いるように、回路基板と、前記回路基板を封止する第1
の封止体と、前記第1の封止体を包囲する位置に配置さ
れたアンテナコイルと、前記第1の封止体より軟らかい
材料で構成され、前記アンテナコイルを封止する第2の
封止体とを具備することを特徴としている。
【0008】また、本発明のデータキャリアは、請求項
2記載されているように、回路基板と、前記回路基板を
封止する第1の封止体と、前記第1の封止体を包囲する
位置に配置されたアンテナコイルと、前記第1の封止体
より軟らかい材料で構成され、前記アンテナコイルを封
止する第2の封止体と、前記第1の封止体より軟らかい
材料で構成され、前記第1及び第2の封止体を挟んで互
いに重ね合わされたシートとを具備することを特徴とし
ている。
2記載されているように、回路基板と、前記回路基板を
封止する第1の封止体と、前記第1の封止体を包囲する
位置に配置されたアンテナコイルと、前記第1の封止体
より軟らかい材料で構成され、前記アンテナコイルを封
止する第2の封止体と、前記第1の封止体より軟らかい
材料で構成され、前記第1及び第2の封止体を挟んで互
いに重ね合わされたシートとを具備することを特徴とし
ている。
【0009】さらに、本発明のデータキャリアは、請求
項3に記載されているように、回路基板と、前記回路基
板を封止する封止体と、前記封止体を包囲する位置に配
置されたアンテナコイルと、前記封止体より軟らかい材
料で構成され、該封止体及び前記アンテナコイルを挟ん
で互いに重ね合わされたシートとを具備することを特徴
としている。
項3に記載されているように、回路基板と、前記回路基
板を封止する封止体と、前記封止体を包囲する位置に配
置されたアンテナコイルと、前記封止体より軟らかい材
料で構成され、該封止体及び前記アンテナコイルを挟ん
で互いに重ね合わされたシートとを具備することを特徴
としている。
【0010】また、本発明のデータキャリアの製造方法
は、請求項4に記載されているように、回路基板を第1
の封止体により封止する第1の工程と、前記第1の封止
体を包囲する位置に配置されたアンテナコイルを、該第
1の封止体より軟らかい材料の第2の封止体により封止
する第2の工程とを有することを特徴としている。
は、請求項4に記載されているように、回路基板を第1
の封止体により封止する第1の工程と、前記第1の封止
体を包囲する位置に配置されたアンテナコイルを、該第
1の封止体より軟らかい材料の第2の封止体により封止
する第2の工程とを有することを特徴としている。
【0011】さらに、本発明のデータキャリアの製造方
法は、請求項5に記載されているように、回路基板を第
1の封止体により封止する第1の工程と、前記第1の封
止体を包囲する位置に配置されたアンテナコイルを、該
第1の封止体より軟らかい材料の第2の封止体により封
止する第2の工程と、前記第1の封止体より軟らかい材
料で構成されたシートにより、前記第1及び第2の封止
体を挟んで互いに重ね合わせる第3の工程とを有するこ
とを特徴としている。
法は、請求項5に記載されているように、回路基板を第
1の封止体により封止する第1の工程と、前記第1の封
止体を包囲する位置に配置されたアンテナコイルを、該
第1の封止体より軟らかい材料の第2の封止体により封
止する第2の工程と、前記第1の封止体より軟らかい材
料で構成されたシートにより、前記第1及び第2の封止
体を挟んで互いに重ね合わせる第3の工程とを有するこ
とを特徴としている。
【0012】また、本発明のデータキャリアの製造方法
は、請求項6に記載されているように、回路基板を封止
体により封止する第1の工程と、前記封止体より軟らか
い材料で構成されたシートにより、該封止体及び該封止
体を包囲する位置に配置されたアンテナコイルを挟んで
互いに重ね合わせる第2の工程とを有することを特徴と
している。
は、請求項6に記載されているように、回路基板を封止
体により封止する第1の工程と、前記封止体より軟らか
い材料で構成されたシートにより、該封止体及び該封止
体を包囲する位置に配置されたアンテナコイルを挟んで
互いに重ね合わせる第2の工程とを有することを特徴と
している。
【0013】本発明によれば、例えばICチップ等の実
装される回路基板が封止され、この回路基板を封止する
第1の封止体等を包囲する位置に配置されたアンテナコ
イルが、第1の封止体よりも軟らかい材料の第2の封止
体等でさらに封止され構成されているので、外部からデ
ータキャリア本体を撓ませてしまうような比較的大きな
応力が、データキャリアのねじれ方向等に加わった場合
でも、この外部からの応力が、回路基板を封止する第1
の封止体に伝わる前に、軟らかい材料で構成された第2
の封止体により吸収され、ICチップ等の内部部品の破
壊が抑制されることとなる。また、本発明には、前述し
た第1の封止体及びアンテナコイルを第1の封止体より
軟らかいシートで被覆したものもある。
装される回路基板が封止され、この回路基板を封止する
第1の封止体等を包囲する位置に配置されたアンテナコ
イルが、第1の封止体よりも軟らかい材料の第2の封止
体等でさらに封止され構成されているので、外部からデ
ータキャリア本体を撓ませてしまうような比較的大きな
応力が、データキャリアのねじれ方向等に加わった場合
でも、この外部からの応力が、回路基板を封止する第1
の封止体に伝わる前に、軟らかい材料で構成された第2
の封止体により吸収され、ICチップ等の内部部品の破
壊が抑制されることとなる。また、本発明には、前述し
た第1の封止体及びアンテナコイルを第1の封止体より
軟らかいシートで被覆したものもある。
【0014】さらに、本発明には、前述した第1、第2
の封止体を挟んで互いに重ね合わされたシートが設けら
れているものもあり、この発明によれば、例えば面粗度
の細かい材料をシートとして用い、このシート表面に印
刷処理をさらに施すことで、前述した発明と同様、内部
部品の破壊され難い、個人認証用のIDカード等を作製
することもできる。
の封止体を挟んで互いに重ね合わされたシートが設けら
れているものもあり、この発明によれば、例えば面粗度
の細かい材料をシートとして用い、このシート表面に印
刷処理をさらに施すことで、前述した発明と同様、内部
部品の破壊され難い、個人認証用のIDカード等を作製
することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する場合の形
態について図面に基づき説明する。
態について図面に基づき説明する。
【0016】図1は本発明の実施形態にかかるデータキ
ャリアを平面からみた断面図、図2はこのデータキャリ
アの側面の断面図、図3はこのデータキャリアの構成を
概略的に示すブロック図である。
ャリアを平面からみた断面図、図2はこのデータキャリ
アの側面の断面図、図3はこのデータキャリアの構成を
概略的に示すブロック図である。
【0017】このデータキャリアは、電磁波等を介し記
憶データの読出し、書込みが非接触で行えるものであ
り、図1乃至図3に示すように、応答器であるこのデー
タキャリアは、バックアップ電源の不要なEEPROM
等のメモリ1、及び質問器である外部装置との間での情
報の伝送を制御する送受信部2としての伝送回路等のI
Cチップが実装された回路基板3と、回路基板3を封止
する比較的硬い第1の樹脂4と、第1の樹脂4を包囲す
る位置に配置された例えば銅製のアンテナコイル5と、
第1の樹脂4よりも比較的軟らかい材料、すなわち第1
の樹脂4よりも縦弾性係数(ヤング率)の小さな値の材
料で構成され、アンテナコイル5を封止する第2の樹脂
6とから構成されている。
憶データの読出し、書込みが非接触で行えるものであ
り、図1乃至図3に示すように、応答器であるこのデー
タキャリアは、バックアップ電源の不要なEEPROM
等のメモリ1、及び質問器である外部装置との間での情
報の伝送を制御する送受信部2としての伝送回路等のI
Cチップが実装された回路基板3と、回路基板3を封止
する比較的硬い第1の樹脂4と、第1の樹脂4を包囲す
る位置に配置された例えば銅製のアンテナコイル5と、
第1の樹脂4よりも比較的軟らかい材料、すなわち第1
の樹脂4よりも縦弾性係数(ヤング率)の小さな値の材
料で構成され、アンテナコイル5を封止する第2の樹脂
6とから構成されている。
【0018】第1の樹脂4としては、ABS(アクリロ
ニトリル・ブタジエン・スチレン共重合)樹脂、塩化ビ
ニール樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹
脂、又はフェノール樹脂等が例示される。
ニトリル・ブタジエン・スチレン共重合)樹脂、塩化ビ
ニール樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹
脂、又はフェノール樹脂等が例示される。
【0019】一方、第2の樹脂6としては、シリコーン
樹脂等に加え、ゴム等といった熱硬化性の材料の中の特
に軟らかい材質のものが例示される。
樹脂等に加え、ゴム等といった熱硬化性の材料の中の特
に軟らかい材質のものが例示される。
【0020】ここで、本実施形態のデータキャリアの製
造方法について、図4乃至図7を用いて説明する。
造方法について、図4乃至図7を用いて説明する。
【0021】まず、図4に示すように、回路基板3のモ
ジュールに電気的に接続されたリード線7が露出する状
態で、ABS樹脂等の比較的硬い第1の樹脂4により回
路基板3を封止する。次に、図5に示すように、第1の
樹脂4から露出されているリード線7とアンテナコイル
5とを半田により結線する。さらに図6に示すように、
シリコーン樹脂等の比較的軟らかい第2の樹脂6より、
第1の樹脂4を包囲する位置に配置したアンテナコイル
5を封止する。
ジュールに電気的に接続されたリード線7が露出する状
態で、ABS樹脂等の比較的硬い第1の樹脂4により回
路基板3を封止する。次に、図5に示すように、第1の
樹脂4から露出されているリード線7とアンテナコイル
5とを半田により結線する。さらに図6に示すように、
シリコーン樹脂等の比較的軟らかい第2の樹脂6より、
第1の樹脂4を包囲する位置に配置したアンテナコイル
5を封止する。
【0022】このようにして作製されたデータキャリア
によれば、例えばICチップ等の実装される回路基板3
が比較的硬い第1の樹脂4により封止され、この第1の
樹脂4を包囲する位置に配置されたアンテナコイル5
が、第1の樹脂4よりも軟らかい材料の第2の樹脂6で
さらに封止され構成されるので、外部からデータキャリ
ア本体を撓ませてしまうような比較的大きな応力が、デ
ータキャリアのねじれ方向等に加わった場合でも、この
外部からの応力が、回路基板3を封止する第1の樹脂4
に伝わる前に、軟らかい材料で構成された第2の樹脂6
により吸収され、ICチップ等の内部部品の破壊が抑制
されることとなる。
によれば、例えばICチップ等の実装される回路基板3
が比較的硬い第1の樹脂4により封止され、この第1の
樹脂4を包囲する位置に配置されたアンテナコイル5
が、第1の樹脂4よりも軟らかい材料の第2の樹脂6で
さらに封止され構成されるので、外部からデータキャリ
ア本体を撓ませてしまうような比較的大きな応力が、デ
ータキャリアのねじれ方向等に加わった場合でも、この
外部からの応力が、回路基板3を封止する第1の樹脂4
に伝わる前に、軟らかい材料で構成された第2の樹脂6
により吸収され、ICチップ等の内部部品の破壊が抑制
されることとなる。
【0023】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。
する。
【0024】図7は本実施形態にかかるデータキャリア
を平面からみた断面図、図8はこのデータキャリアの側
面の断面図である。
を平面からみた断面図、図8はこのデータキャリアの側
面の断面図である。
【0025】これらの図に示すように、このデータキャ
リアは、回路基板3と、回路基板3を封止する比較的硬
い第1の樹脂4と、第1の樹脂4を包囲する位置に配置
されたアンテナコイル5と、第1の樹脂4より軟らかい
材料、すなわち第1の樹脂4よりも縦弾性係数の小さな
値の材料で構成され、アンテナコイル5を封止する第2
の樹脂6と、同様に第1の樹脂4より軟らかい材料で構
成され、第1の樹脂4及び第2の樹脂6を挟んで互いに
重ね合わされたシート8とから構成されている。
リアは、回路基板3と、回路基板3を封止する比較的硬
い第1の樹脂4と、第1の樹脂4を包囲する位置に配置
されたアンテナコイル5と、第1の樹脂4より軟らかい
材料、すなわち第1の樹脂4よりも縦弾性係数の小さな
値の材料で構成され、アンテナコイル5を封止する第2
の樹脂6と、同様に第1の樹脂4より軟らかい材料で構
成され、第1の樹脂4及び第2の樹脂6を挟んで互いに
重ね合わされたシート8とから構成されている。
【0026】シート8は、材質としてシリコーン樹脂等
が例示され、シリコーン樹脂の中でも成形後シート表面
の面粗度が比較的細かくなるタイプものが用いられる。
そして、シート8は、第1の樹脂4及び第2の樹脂6を
挟んで互いに重ね合わされた後、印刷処理等を施すこと
ができる。また、この実施形態のデータキャリアは、回
路基板3がデータキャリア本体の周縁部に配置されてお
り、データキャリア本体を撓ませるような応力が加わっ
た場合に、この応力が最も大きくなる可能性の多い中央
の位置をできるだけ避けるように考慮されている。
が例示され、シリコーン樹脂の中でも成形後シート表面
の面粗度が比較的細かくなるタイプものが用いられる。
そして、シート8は、第1の樹脂4及び第2の樹脂6を
挟んで互いに重ね合わされた後、印刷処理等を施すこと
ができる。また、この実施形態のデータキャリアは、回
路基板3がデータキャリア本体の周縁部に配置されてお
り、データキャリア本体を撓ませるような応力が加わっ
た場合に、この応力が最も大きくなる可能性の多い中央
の位置をできるだけ避けるように考慮されている。
【0027】この実施形態のデータキャリアによれば、
回路基板3を封止する比較的硬い第1の樹脂4、及び第
1の樹脂4より軟らかい材料で構成された第2の樹脂6
を、第2の樹脂6と同等の軟らかいシート8により挟ん
で当該シート8を互いに重ね合わせた後、シート8の表
面に例えば印刷処理等を施すことで、前述した実施形態
のデータキャリアと同様、内部部品が破壊され難い、個
人認証用のIDカード等を作製することができる。
回路基板3を封止する比較的硬い第1の樹脂4、及び第
1の樹脂4より軟らかい材料で構成された第2の樹脂6
を、第2の樹脂6と同等の軟らかいシート8により挟ん
で当該シート8を互いに重ね合わせた後、シート8の表
面に例えば印刷処理等を施すことで、前述した実施形態
のデータキャリアと同様、内部部品が破壊され難い、個
人認証用のIDカード等を作製することができる。
【0028】なお、本実施形態のデータキャリアは、シ
ート8により第1の樹脂4及び第2の樹脂6が共に被覆
され構成されていたが、シート8への例えば印刷等の後
工程処理の必要がなければ、図9、図10の平面及び側
面の断面図に示すように、前述した第1の樹脂4及びア
ンテナコイル5をシート8により直接、被覆しデータキ
ャリアを構成してもよい。
ート8により第1の樹脂4及び第2の樹脂6が共に被覆
され構成されていたが、シート8への例えば印刷等の後
工程処理の必要がなければ、図9、図10の平面及び側
面の断面図に示すように、前述した第1の樹脂4及びア
ンテナコイル5をシート8により直接、被覆しデータキ
ャリアを構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えばICチップ等の実装される回路基板が封止され、
この回路基板を封止する第1の封止体等を包囲する位置
に配置されたアンテナコイルが、第1の封止体よりも軟
らかい材料の第2の封止体等でさらに封止され構成され
ているので、外部からデータキャリア本体を撓ませてし
まうような比較的大きな応力が、データキャリアのねじ
れ方向等に加わった場合でも、この外部からの応力が、
回路基板を封止する第1の封止体に伝わる前に、軟らか
い材料で構成された第2の封止体により吸収され、IC
チップ等の内部部品の破壊が抑制されることとなる。
例えばICチップ等の実装される回路基板が封止され、
この回路基板を封止する第1の封止体等を包囲する位置
に配置されたアンテナコイルが、第1の封止体よりも軟
らかい材料の第2の封止体等でさらに封止され構成され
ているので、外部からデータキャリア本体を撓ませてし
まうような比較的大きな応力が、データキャリアのねじ
れ方向等に加わった場合でも、この外部からの応力が、
回路基板を封止する第1の封止体に伝わる前に、軟らか
い材料で構成された第2の封止体により吸収され、IC
チップ等の内部部品の破壊が抑制されることとなる。
【0030】さらに、本発明には、前述した第1、第2
の封止体を挟んで互いに重ね合わされたシートが設けら
れているものもあり、この発明によれば、例えば面粗度
の細かい材料をシートとして用い、このシート表面に印
刷処理をさらに施すことで、前述した発明と同様、内部
部品の破壊され難い、個人認証用のIDカード等を作製
することもできる。
の封止体を挟んで互いに重ね合わされたシートが設けら
れているものもあり、この発明によれば、例えば面粗度
の細かい材料をシートとして用い、このシート表面に印
刷処理をさらに施すことで、前述した発明と同様、内部
部品の破壊され難い、個人認証用のIDカード等を作製
することもできる。
【図1】本発明の実施形態にかかるデータキャリアを平
面からみた断面図
面からみた断面図
【図2】図1のデータキャリアの側面の断面図
【図3】図1のデータキャリアの構成を概略的に示すブ
ロック図
ロック図
【図4】図1のデータキャリアの第1の樹脂が成形され
た状態を示す図
た状態を示す図
【図5】図1のデータキャリアのアンテナコイルと回路
基板が結線された状態を示す図
基板が結線された状態を示す図
【図6】図1のデータキャリアのアンテナコイルを第2
の樹脂により封止した状態を示す図
の樹脂により封止した状態を示す図
【図7】本発明の他の実施形態のデータキャリアを平面
からみた断面図
からみた断面図
【図8】図7のデータキャリアの側面の断面図
【図9】本発明の他の実施形態の第1の樹脂及びアンテ
ナコイルをシートにより直接、被覆したデータキャリア
を平面からみた断面図
ナコイルをシートにより直接、被覆したデータキャリア
を平面からみた断面図
【図10】図9のデータキャリアの側面の断面図
1……メモリ 2……送受信部 3……回路基板 4……第1の樹脂 5……アンテナコイル 6……第2の樹脂 7……リード線 8……シート
Claims (6)
- 【請求項1】 回路基板と、 前記回路基板を封止する第1の封止体と、 前記第1の封止体を包囲する位置に配置されたアンテナ
コイルと、 前記第1の封止体より軟らかい材料で構成され、前記ア
ンテナコイルを封止する第2の封止体とを具備すること
を特徴とするデータキャリア。 - 【請求項2】 回路基板と、 前記回路基板を封止する第1の封止体と、 前記第1の封止体を包囲する位置に配置されたアンテナ
コイルと、 前記第1の封止体より軟らかい材料で構成され、前記ア
ンテナコイルを封止する第2の封止体と、 前記第1の封止体より軟らかい材料で構成され、前記第
1及び第2の封止体を挟んで互いに重ね合わされたシー
トとを具備することを特徴とするデータキャリア。 - 【請求項3】 回路基板と、 前記回路基板を封止する封止体と、 前記封止体を包囲する位置に配置されたアンテナコイル
と、 前記封止体より軟らかい材料で構成され、該封止体及び
前記アンテナコイルを挟んで互いに重ね合わされたシー
トとを具備することを特徴とするデータキャリア。 - 【請求項4】 回路基板を第1の封止体により封止する
第1の工程と、 前記第1の封止体を包囲する位置に配置されたアンテナ
コイルを、該第1の封止体より軟らかい材料の第2の封
止体により封止する第2の工程とを有することを特徴と
するデータキャリアの製造方法。 - 【請求項5】 回路基板を第1の封止体により封止する
第1の工程と、 前記第1の封止体を包囲する位置に配置されたアンテナ
コイルを、該第1の封止体より軟らかい材料の第2の封
止体により封止する第2の工程と、 前記第1の封止体より軟らかい材料で構成されたシート
により、前記第1及び第2の封止体を挟んで互いに重ね
合わせる第3の工程とを有することを特徴とするデータ
キャリアの製造方法。 - 【請求項6】 回路基板を封止体により封止する第1の
工程と、 前記封止体より軟らかい材料で構成されたシートによ
り、該封止体及び該封止体を包囲する位置に配置された
アンテナコイルを挟んで互いに重ね合わせる第2の工程
とを有することを特徴とするデータキャリアの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10279136A JP2000113153A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | データキャリア及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10279136A JP2000113153A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | データキャリア及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000113153A true JP2000113153A (ja) | 2000-04-21 |
Family
ID=17606943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10279136A Withdrawn JP2000113153A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | データキャリア及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000113153A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5590034B2 (ja) * | 2009-08-26 | 2014-09-17 | 凸版印刷株式会社 | 非接触通信媒体 |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP10279136A patent/JP2000113153A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5590034B2 (ja) * | 2009-08-26 | 2014-09-17 | 凸版印刷株式会社 | 非接触通信媒体 |
KR101669309B1 (ko) * | 2009-08-26 | 2016-10-25 | 도판 인사츠 가부시키가이샤 | 비접촉 통신 매체 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |