JP2000112098A - 自動現像機用熱交換器 - Google Patents

自動現像機用熱交換器

Info

Publication number
JP2000112098A
JP2000112098A JP10277793A JP27779398A JP2000112098A JP 2000112098 A JP2000112098 A JP 2000112098A JP 10277793 A JP10277793 A JP 10277793A JP 27779398 A JP27779398 A JP 27779398A JP 2000112098 A JP2000112098 A JP 2000112098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
processing liquid
heat exchanger
pipe
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10277793A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshie Nozawa
良衛 野沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP10277793A priority Critical patent/JP2000112098A/ja
Publication of JP2000112098A publication Critical patent/JP2000112098A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け作業が簡便、かつ組み付け部品の着
脱を可能として、欠損があった場合に、必要最小限の部
品の交換によって修復する。 【解決手段】 熱交換器200を構成する、チャンバ2
06、蓋体216、一次管204、二次管210、並び
にヒータユニット250をぞれぞれ着脱可能に取付けた
ため、一部の部品が欠損した場合において、その欠損し
た部品のみの交換で修復することができるため、必要最
小限の部品の交換で済む。また、それぞれの部品を着脱
可能としたため、組み付け作業性もよく、メンテナンス
作業(チャンバ206の内部の洗浄等)も容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材料を搬
送しながら処理槽中の処理液へ順次浸漬して現像処理す
る自動現像機に用いられ、前記処理液を加熱する加熱手
段を備え、前記処理槽内の処理液を取り込み、これを加
熱して前記処理槽へ返送する循環路が形成された自動現
像機用熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動現
像機では、現像液が貯留された現像槽、定着液が貯留さ
れた定着槽、水洗水が貯留された水洗槽を配し、写真感
光材料を現像液、定着液、水洗液へ順次浸漬するように
搬送して現像処理を行い、乾燥部で乾燥して排出する。
【0003】ここで、現像液或いは定着液は、最適な処
理温度が存在するため、自動現像機が稼働中にはそれぞ
れ現像槽或いは定着槽中で加熱された状態にある(以
下、現像槽の現像液を例にとり説明する)。
【0004】この加熱のために現像槽にヒータが配置さ
れるか、あるいは現像槽から現像液を現像槽外へ持ち出
して再度現像槽へ戻す循環路が設けられて、この循環路
の途中に熱交換器が配設され、この熱交換器によって現
像液が加熱されるのが普通である。
【0005】この熱交換器は、現像液によって化学的に
侵されない材質、例えばステンレススチール製であり、
円筒形のチャンバの両端面に円板状の蓋体をその合わせ
面で溶接することによって製造されている。一方の端面
の蓋体には、棒状のヒータをチャンバ内に挿入するため
の貫通孔及び現像槽から現像液をチャンバ内へ導入する
配管の一部が設けられ、ヒータの加熱部がこの貫通孔か
らチャンバ内部に挿入された状態でねじ止め等によって
固定される。すなわち、ヒータはチャンバに対して着脱
可能となっている。
【0006】他方の端面の蓋体には、現像液を現像槽へ
返送するための返送用配管が溶接されている。
【0007】このような構造により、ポンプ等によって
導入用配管を介して現像槽内の現像液をチャンバへ導入
し、ヒータによって加熱した後、返送用配管を経て、現
像槽へ戻すことができる。
【0008】しかしながら、上記構成の熱交換器におい
ては、ヒータを除くそれぞれの部材がチャンバに溶接に
よって固定された構造のため、製造工数がかかり、その
結果製造コストも高くなっている。
【0009】また、欠損(ピンホール状の穴あき)があ
ると修理が困難であり、溶接一体ものであるため、一部
の部品の交換等が行えないため、熱交換器全体を交換し
なければならない。さらに、チャンバと部品の組み合わ
せが固定されているため、自動現像機の機種毎に適した
熱交換器を一部品として準備しておかなければならな
い。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、チャンバへの
部材の組み付け作業が簡便であり、かつ組み付け部材の
着脱を可能として、欠損があった場合に、必要最小限の
部品の交換によって修復することができ、また、適宜に
最適の部材の組み合わせのものを得ることができる自動
現像機用熱交換器を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、写真感光材料を搬送しながら処理槽中の処理液へ順
次浸漬して現像処理する自動現像機に用いられ、前記処
理液を加熱する加熱手段を備え、前記処理槽内の処理液
を取り込み、これを加熱して前記処理槽へ返送する循環
路が形成された自動現像機用熱交換器であって、前記循
環路の一部に設けられ、前記加熱手段が収容された筒状
のチャンバと、前記チャンバの一方の端面に着脱可能構
造で取付けられ、前記処理液を前記処理液槽から導入す
るための処理液送入口を備えた第1の蓋体と、前記チャ
ンバへ所定の着脱可能構造で取付けられ、前記処理液を
前記処理液槽へ返送するための処理液導出口を備えた第
2の蓋体と、を有している。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記第1の蓋体が処理液を移動さ
せるポンプを持っていることを特徴としている。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記チャンバの一方の端面にフラ
ンジを介して取付けられる第1の蓋体の前記処理液導入
口が、他方の端面にフランジを介して取付けられる前記
第2の蓋体の前記処理液返送用導出口より相対的に鉛直
方向の低い位置であることを特徴としている。
【0014】請求項4に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記フランジ間に着脱可能に取付
けられ、前記チャンバ内の処理液とは完全に独立にチャ
ンバ内を通過する管路を形成する予備配管を、さらに有
することを特徴としている。
【0015】請求項1に記載の発明によれば、熱交換器
を構成するチャンバと、処理液導入用配管、処理液返送
用配管とがそれぞれ所定の着脱可能構造を持つため、組
み付け作業性が簡便となる。また、それぞれの部品に故
障が生じた場合には、その部品のみを交換すればよく、
故障発生の度にに熱交換器全体を新品に交換するといっ
た無駄をなくすことができる。また、所定の着脱可能構
造を複数の構成部品に共通に採用しておくことにより、
これらの部品をつけ替えるだけで熱交換器の構造変更や
機能変更を達成することができる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の着脱可能なユニットにポンプを組み付ける。すなわ
ち、所定の着脱可能構造を有しているため、他の部品に
比べて故障し易いポンプも組み付けることができる。ま
た、熱交換器として必要な熱交換機能と、処理液流動機
能とを併せ持つことができ、自動現像機への装着が容易
となる。また、着脱可能であるため、他の部品に比べて
故障し易いポンプも組み付けることができる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、円状のチ
ャンバの一方の端面にフランジを介して取付けられる第
1の蓋体の処理液導入口が、他方の端面にフランジを介
して取付けられる第2の蓋体の処理液返送用導出口より
相対的に鉛直方向で低い一におくことにより、何らかの
理由で配管又はチャンバに入った空気を熱交換室から処
理液返送用導出口を経て速やかに排出させることができ
る。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、主となる
処理液の循環系とは完全に独立した予備配管経路をチャ
ンバ内に形成することにより、1個の熱交換器によって
2種類の処理液(例えば現像液と定着液)を同時にそれ
ぞれ加熱することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係る自
動現像機100が示されている。
【0020】自動現像機100には、その本体102の
側面(図1において右側)にオートフィーダ装置104
が備付けられており、画像が露光された複数枚の感光材
料106を積み重ねてセットすることによって、自動的
に1枚ずつ本体102内へ送り込むことができる。な
お、このオートフィーダ装置104は本体102に対し
て着脱可能であり、感光材料106を1枚ずつ手差しに
よって本体102へ送り込むための案内支持板としての
トレイ(図示省略)を取り付けることも可能となってい
る。
【0021】本体102内には、処理液処理部108と
乾燥部110とが図1において図示されているように右
側から順に配設されており、オートフィーダ装置104
(或いはトレイ)から挿入された感光材料106は、ま
ず処理液処理部108へ送り込まれる。
【0022】処理液処理部108は、図1において順に
現像槽112、定着槽114及び水洗槽116となって
おり、これらの各槽は合成樹脂で一体的に成形されてい
る。
【0023】図1において現像槽112の右上部には、
現像処理すべき感光材料106を現像槽112へ案内す
る挿入案内ローラ118が設けられている。また、現像
槽112と定着槽114との間、及び定着槽114と水
洗槽116との間には、クロスオーバローラ122が配
設されており、それぞれリンス槽120を備えており、
さらに、図1において水洗槽116の左上部には、現像
処理された感光材料106を水洗槽116から乾燥部1
10へ搬送すると共に、水洗槽116で多くの水分を含
んだ感光材料106から水分を絞り取るためのスクイズ
ローラ124が配設されている。
【0024】現像槽112、定着槽114及び水洗槽1
16の各槽内には、処理ラック(図示省略)が配設され
ており、各槽内で感光材料106を略U字状に搬送案内
するように複数の搬送ローラ対126が取り付けられて
いる。
【0025】乾燥部110には、感光材料106を略水
平に搬送案内するために、複数の搬送ーラ対128が配
置されており、その上下には、乾燥ファン130が配置
されている。乾燥ファン130によって生成された乾燥
風は、ヒータ132によって加熱され、感光材料106
の表裏面に当てられ感光材料を乾燥させる。
【0026】乾燥部110を出た感光材料106は、ガ
イド板134に案内されると共に排出用搬送ローラ対1
36に挟持され、箱状のストッカ138へ送り出され
る。
【0027】図2及び図3に示される如く、現像槽11
2の底部には、現像液を現像槽から導出する出口200
が設けられ、配管204を介して、熱交換器202の導
入口としてのパイプ222に接続されている。配管20
4の中間部には、ポンプ208が取付けられており、前
記現像槽112内の現像液をチャンバ206内へ導入す
るようになっている。
【0028】また、熱交換器202の他端の導出口とし
てのパイプ236には、配管210が接続されており、
その他端は、現像槽112の側壁ん意も受けられた口2
12に接続され、熱交換によって加熱された現像液を現
像槽112へ戻すようになっている。
【0029】熱交換器202のチャンバ206は、ステ
ンレス製の両端面が開口した円筒であり、両端面開口部
周縁には、フランジ部214が形成されている。これら
のフランジ部214に対してそれぞれ円形の蓋体216
がビス止めされている。なお、この蓋体216とフラン
ジ部214との間には、ゴム製リング状のパッキン21
8(図3参照)が介在しており、合わせ面からの現像液
の漏出を防止している。
【0030】図2及び図3において左側に図示してある
一方の蓋体216(第1の蓋体)には、この蓋体216
の中心より下方の一に円孔220が設けられ、短尺のパ
イプ222が同軸的に溶接されている。このパイプ22
2の他端には、フランジ部224が形成され、現像槽1
12の出口200に接続された配管204の他端部に形
成されたフランジ226部との合わせ面となっている。
これらフランジ部224、226には、パッキン228
を介した状態でビス止めされており、これにより、配管
204に導出された現像液は、チャンバ206内へ送り
込まれる。すなわち、パイプ222は熱交換器202の
導入口となっている。
【0031】また、この一方の蓋体には、ヒータユニッ
ト230を取付けるための円孔232が設けられ、ヒー
タユニット230のヒータ部230Aがこの円孔232
を貫通して、チャンバ206内に配設された状態にビス
止めされている。
【0032】図2及び図3において、右側に図示したる
他方の蓋体216(第2の蓋体)には、この蓋体216
の中心より上方に円孔234が設けられ、短尺のパイプ
236が同軸的に溶接されている。このパイプ236の
先端部には、フランジ部238が形成され、現像槽11
2の口212に接続される配管210の一端部に形成さ
れたフランジ部240との合わせ面となっている。この
フランジ部238、240間には、パッキン242を介
在させた状態でビス止めされており、このパイプ236
を熱交換器202の導出口としてチャンバ206の内方
の現像液は配管210へ送り出される。
【0033】上記熱交換器202を構成するチャンバ2
06、両端面に取付けられた蓋体216、パッキン21
8、228、242、並びにパイプ222、236にそ
れぞれ取付けられた配管204及び配管210は、互い
に分離可能であるため、何れかの部品に、例えばピンホ
ール状の穴があく等の欠損が生じた場合、その欠損部品
のみを交換することが可能となっている。
【0034】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0035】オートフィーダ部104に感光材料106
をセットし、運転を開始すると、積層された感光材料1
06の最上の一枚が吸盤によってオートフィーダから持
ち出され、挿入案内ローラ118に挟持され、現像槽1
12へ案内される。現像槽112では、感光材料106
は複数の搬送ローラ対126に挟持され、現像槽112
内の現像液中を略U字状の経路に沿って搬送され、現像
液面まで戻され、クロスオーバローラ122に挟持さ
れ、定着槽114へ案内される。定着槽114では、現
像槽112内と同様に感光材料106は複数の搬送ロー
ラ対126に挟持されて略U字状の経路に沿って搬送さ
れた後、クロスオーバローラ122に挟持され、水洗槽
116へ案内される。水洗槽116では、感光材料10
6は複数の搬送ローラ対126に挟持され、略U字状に
搬送されて水面まで戻され、スクイズローラ124によ
ってスクイズ処理(感光材料106が持ち出す水分を絞
り取る処理)が施された後、乾燥部110へ送られる。
乾燥部110では、感光材料106は水平搬送されなが
ら所定の温度に加熱された乾燥風が吹きつけられること
により乾燥され、ガイド板134に案内され、排出用搬
送ローラ対136に挟持搬送されて箱状のストッカ13
8へ送り出される。
【0036】この自動現像機の現像槽112には、熱交
換器202が設けられている。この熱交換器202で
は、現像槽112内の現像液をポンプ208の駆動によ
って現像槽外へ導出し、現像液を加熱して現像槽112
へ戻す、所謂循環経路を構成している。
【0037】すなわち、ポンプ208を駆動すると、現
像槽112内の現像液は、配管204を介して熱交換器
202のチャンバ206内へ取り込まれる。この熱交換
器202には、ヒータユニット230のヒータ部230
Aが差し込まれており、現像液はこのヒータ部230A
によって加熱される。
【0038】ポンプ208によって現像液はチャンバ2
06内に導入され、その圧力により、チャンバ206内
で加熱された現像液は配管210を介して現像槽112
へ返送される。
【0039】ここで、何らかの理由でチャンバ206
内、或いは配管204内に空気が残っても、空気は水よ
りも軽いため、配管204から導入された現像液と共
に、チャンバ206から排出され、配管210を介して
現像槽内へ抜ける。このため、配管内でエアロックによ
り現像液の流れが阻害されることはない。
【0040】上記熱交換器202において、チャンバ2
06にピンホール状の穴があく等の故障が生じた場合、
従来は、全ての部品(ヒータユニット202は除く)が
溶接で組み付けられていたため、チャンバ206のみの
不良であっても、熱交換器全体を交換しなければならな
かった。
【0041】しかし、本実施の形態では、チャンバ20
6、蓋体216、配管204、配管210をそれぞれビ
ス止めによって着脱可能に組み付けているため、上記の
ようにチャンバ206に欠陥が生じた場合には、分解し
てチャンバ206のみを交換し、再度組み付ければよ
く、必要最小限の部品の交換で済ませることができる。
【0042】また、上記のように着脱可能であれば、定
期的なメンテナンス作業で、チャンバ206の内部等、
普段手の届かない場所も洗浄することができ、寿命を伸
ばすことができる。
【0043】このように、本実施の形態では、熱交換器
200を構成する、チャンバ206、蓋体216、配管
204、配管210、並びにヒータユニット230をそ
れぞれ着脱可能に取付けたため、一部の部品に故障が生
じた場合において、その部品のみの交換で修復すること
ができ、必要最小限の部品の交換で済む。また、それぞ
れの部品を着脱可能としたため、組み付け作業性もよ
く、メンテナンス作業(チャンバ206の内部の洗浄
等)も容易となる。
【0044】なお、上記熱交換器202では、ポンプ2
08を配管204の途中に配設したが、図4に示される
如く、チャンバ206の一方の蓋体216の代わりに、
ポンプユニット250を取付けるようにしてもよい。
【0045】ポンプユニット250は、モータ252と
前記チャンバ206の一方の開口を閉塞するケーシング
254とから構成されている。このケーシング254内
は、モータ252の駆動力を磁力を介して受けて回転す
る羽根車256が設けられている。ケーシング254の
周面の接線方向には配管204が接続される給液部25
8が設けられており、モータ252を駆動すると、羽根
車256が回転して、前記給液部258からケーシング
254内に現像液が導入され、熱交換器のチャンバ20
6へ送り出すことができる。
【0046】このポンプユニット250もチャンバ20
6に対してビス止めしてあり着脱可能であるため、仮に
モータ252が故障しても、このモータ252のみを交
換(或いはポンプユニット250のみを交換)すればよ
く、チャンバ206等の他の部品をそのまま継続して利
用することができる。
【0047】以上、図2及び図3によって説明した熱交
換器202(ポンプを配管204の一部に設ける)に代
えて、ここに図4を最小して説明したようなポンプユッ
トを備えた熱交換器へ変更することも、部品交換だけで
実行することができる。
【0048】図5及び図6において、一対の蓋体216
には、同軸的に円孔300が設けられ、それぞれ短尺の
パイプ302が取付けられている。このパイプ302間
には、パイプ302の内径よりも若干小径の予備配管3
04が掛け渡されている。ここで、予備配管304とパ
イプ302との間には、Oリング等のシール部材が介在
して、チャンバ206内の処理液(現像液)の漏出を防
止している。
【0049】蓋体216から突出された予備配管304
のそれぞれの端部には、定着槽114の底部からの配管
306と、定着槽114の側壁へ至る配管308とがぞ
れぞれ嵌合されている。すなわち、互いの外径が所定の
嵌め合い公差の関係となっており、緊密に嵌合されるた
め、予備配管304内の処理液(定着液)の漏出が防止
されている。
【0050】熱交換器をチャンバ206を経て現像液を
加熱する経路とは別に蓋体216間に予備配管304を
掛け渡し、定着槽114内の定着液をこの予備配管30
4内を経て循環させるようにしたため、1個の熱交換器
200によって、異なる2種類の処理液を同時に熱交換
することができるようにしてある。
【0051】以上、説明したように、様々な熱交換器の
構造に対応できるように、チャンバ206の開口端に取
り付ける部材、配管部材としては、図7に示されるよう
に、様々な形状又は機能を持った部品が用意されてお
り、これらを自由に組み合わせることが可能となってい
る。すなわち、チャンバ206としては、上記軸線が直
線の円筒形のチャンバ206の他に、L字形チャンバ2
06L、U字形チャンバ206Uを用いてもよい。な
お、これらの両端のフランジ部214の外径寸法は全て
一致させてある。
【0052】次に、チャンバ206の開口端に取り付け
る部材としては、上記短尺パイプ222(又は236)
が取り付けられた蓋体216の他に、モータユニット2
50、フィルタユニット250F、完全閉塞蓋250S
等を適宜利用できるようにしておく。これらは全て共通
の寸法のフランジ部を有している。
【0053】また、配管204又は配管210とチャン
バ206とを連結する配管部材としては、直線延長管2
80S、L字管280L、U字管280U、手動バルブ
付き管280MV、ソレノイド付きバルブ280SV等
を用意し、それぞれ同一形状のフランジ部で相互に交換
できるようにしておく。
【0054】このように、様々な形状のチャンバや配管
を予め準備し、自動現像機100に適切な配管を行うこ
とができるため、熱交換器200を狭いスペース内にコ
ンパクトに収容することができる。
【0055】なお、上記では、パイプ222の突出方向
先端部にフランジ228を形成し、このフランジ228
と配管204のフランジ226とをネジ止めし、かつパ
イプ236の突出方向先端部にフランジ238を形成
し、このフランジ238と配管210のフランジ240
とをネジ止めする構成としたが、図8に示される如く、
パイプ222及びパイプ236の基部側、すなわち蓋体
214と対向する端部側にフランジ260及びフランジ
262を設け、パッキン280を介して蓋体216とネ
ジ止めするようにしてもよい。
【0056】また、予備配管304においては、蓋体2
16に重ね合わせるように蓋体216とほぼ同一形状の
スペーサ282を配設し、予備配管304が貫通する円
孔300と同軸となる位置にパッキン収容孔284を設
けている。
【0057】パッキン収容孔284には、予備配管30
4の挿通された円筒状のパッキン286の端面に形成さ
れたフランジ部286Aが収容される。
【0058】このパッキン286は、ブラケット270
によって被覆されている。ブラケット270には、前記
パッキン286を被覆する円筒部266と、円筒部26
6の蓋体216側端部に形成されたフランジ268と、
で構成されており、このフランジ268を蓋体216に
ネジ止めする構造となっている。
【0059】このネジ止めによって、パッキン286の
フランジ部286Aに一定の圧力がかかる(スペーサ2
82の肉厚寸法により、つぶれない程度に圧力がかか
る)ので、チャンバ206内を完全密封することができ
る。
【0060】これにより、蓋体216は、単純な平板に
円孔及びビス止め用の雌ねじ孔を設ければよく、パイプ
溶接等の手間を省くことができる。
【0061】なお、図8では、パイプ222及びパイプ
236の突出方向先端部を、配管204及び配管210
に代わる合成樹脂製(例えば塩化ビニル製)のホース2
64を接続することが可能な形状となっているが、この
部分は、前述の如く配管204及び配管210を接続す
る場合には、前述のようなフランジ228、236を形
成してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る自動現像
機用熱交換器は、組み付け作業が簡便、かつ組み付け部
品の着脱を可能として、欠損があった場合に、必要最小
限の部品の交換によって修復することができるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る自動現像機の概略図であ
る。
【図2】本実施の形態に係る熱交換器の配管概略図であ
る。
【図3】本実施の形態に係る熱交換器の分解斜視図であ
る。
【図4】熱交換器(モータユニット付)の概略図であ
る。
【図5】熱交換器(現像、定着両用)の配管概略図であ
る。
【図6】熱交換器(現像、定着両用)のチャンバ内を示
す断面図である。
【図7】チャンバ、チャンバ開口端部品、配管部品を示
す一覧図である。
【図8】(A)は図6の変形例を示す熱交換器の分解斜
視図、(B)はIIXB−IIXB線断面図である。
【符号の説明】
100 自動現像機 106 感光材料 112 現像槽 114 定着槽 116 水洗槽 200 熱交換器 204 配管 204 熱交換器 206 チャンバ 210 配管 214 フランジ部 216 蓋体 218 パッキン 230 ヒータユニット 250 モータユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料を搬送しながら処理槽中の
    処理液へ順次浸漬して現像処理する自動現像機に用いら
    れ、前記処理液を加熱する加熱手段を備え、前記処理槽
    内の処理液を取り込み、これを加熱して前記処理槽へ返
    送する循環路が形成された自動現像機用熱交換器であっ
    て、 前記循環路の一部に設けられ、前記加熱手段が収容され
    た筒状のチャンバと、前記チャンバの一方の端面に着脱
    可能構造で取付けられ、前記処理液を前記処理液槽から
    導入するための処理液送入口を備えた第1の蓋体と、 前記チャンバへ所定の着脱可能構造で取付けられ、前記
    処理液を前記処理液槽へ返送するための処理液導出口を
    備えた第2の蓋体と、を有する自動現像機用熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記第1の蓋体が処理液を移動させるポ
    ンプを持っていることを特徴とする請求項1記載の自動
    現像機用熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記チャンバの一方の端面にフランジを
    介して取付けられる第1の蓋体の前記処理液導入口が、
    他方の端面にフランジを介して取付けられる前記第2の
    蓋体の前記処理液返送用導出口より相対的に鉛直方向の
    低い位置であることを特徴とする請求項1記載の自動現
    像機用熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記フランジ間に着脱可能に取付けら
    れ、前記チャンバ内の処理液とは完全に独立にチャンバ
    内を通過する管路を形成する予備配管を、さらに有する
    ことを特徴とする請求項1記載の自動現像機用熱交換
    器。
JP10277793A 1998-09-30 1998-09-30 自動現像機用熱交換器 Pending JP2000112098A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10277793A JP2000112098A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 自動現像機用熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10277793A JP2000112098A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 自動現像機用熱交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000112098A true JP2000112098A (ja) 2000-04-21

Family

ID=17588374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10277793A Pending JP2000112098A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 自動現像機用熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000112098A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5753111A (en) Photographic processor and improved filter assembly
JP2000112098A (ja) 自動現像機用熱交換器
JP2866749B2 (ja) 感光材料処理装置
US5059996A (en) Apparatus for processing a photosensitive element
JPH10111553A (ja) 写真処理装置およびモジュール化された写真処理装置
JP2981431B2 (ja) 感光材料処理装置の補充液供給装置
JP2708258B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH09264446A (ja) 開閉バルブ装置及び自動現像装置
JPH0387738A (ja) 自動現像機の補充液補充装置
US5701540A (en) Photographic processor and improved filter assembly
JPH10111557A (ja) モジュール化された写真処理装置
JP3331071B2 (ja) 感光材料処理装置用の計量ラック
JPH10111550A (ja) 写真処理装置及びその処理
JP2878897B2 (ja) 感光材料処理装置用乾燥装置
JP3321305B2 (ja) 液外搬送部用洗浄ノズルユニット
JPH10111555A (ja) 写真材料処理装置
JPH0387741A (ja) 自動現像機の乾燥ラック構造
JPH0387739A (ja) 自動現像機のクロスオーバラック構造
JPH04324860A (ja) 感光材料処理装置の処理液供給構造
JPH0387737A (ja) 自動現像機の処理液撹拌装置
JP3142979B2 (ja) カートリッジ受け構造
JPH10111551A (ja) 写真処理装置及びその操作方法
JPH0311342A (ja) 感光材料処理装置
JPH10197999A (ja) 写真処理剤用容器
JP2006348913A (ja) マグネットポンプ及び感光材料処理装置