JP2000111857A - 液晶表示装置の評価方法 - Google Patents

液晶表示装置の評価方法

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JP2000111857A
JP2000111857A JP10282978A JP28297898A JP2000111857A JP 2000111857 A JP2000111857 A JP 2000111857A JP 10282978 A JP10282978 A JP 10282978A JP 28297898 A JP28297898 A JP 28297898A JP 2000111857 A JP2000111857 A JP 2000111857A
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display device
crystal display
luminance
vibration
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JP10282978A
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Masako Komaguchi
雅子 駒口
Yoshiyuki Nakamura
義行 中村
Noriko Naito
紀子 内藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置の振動付加によって生じる表示
品位の変化を定量的に評価する。 【解決手段】 液晶表示装置62の振動付加前後での各
分割領域ごとの輝度を測定し、各測定点での輝度変化率
を定量評価する。また、配向膜処理により決定される主
視角方向へ、表示画面に対して垂直方向より0度を含ま
ず60度以下の角度に輝度測定の受光筒61を傾け、各
測定点の輝度変化率を定量評価する。さらに、評価槽内
を液晶の相転移温度より10℃低い温度を上限とし40
℃を下限とする温度に設定し、各測定点の輝度変化率を
定量評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置の評価
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は図1に示すように透明電
極11を形成した2枚のガラス基板17上に配向膜12
を形成し、一方のガラス基板17にビーズ18を分散
し、他方のガラス基板17には樹脂を塗布し、貼り合わ
せた後液晶13を封入し、シール樹脂15で液晶13を
封止し、ガラス基板17の透明電極11とは反対側に偏
光板14および16を設けた構造となっている。ビーズ
18は表示画面を均一なセル厚に保持するために用いら
れているものである。
【0003】このような液晶表示装置において広く用い
られている液晶モードに、TN(Twisted Nematic(捻
れネマティック))方式のNW(Normally White(ノー
マリーホワイト))モードがある。TN方式は、基板間
で液晶分子が90度捻れた構成をもつ液晶パネルを2枚
の偏光板によりはさんだものである。NWモードにおい
て、2枚の偏光板は、互いの偏光軸方向が直交し、また
一方の偏光板はその偏光板が、一方の基板に接している
液晶分子の長軸方向と平行か垂直になるように配置され
ている。このTN方式のNWモードの場合、電圧無印
加、または、しきい値の電圧付近の低電圧において白表
示、それより高い電圧を印加していくと、だんだん光透
過率が低下して黒表示となる。
【0004】このような表示特性が得られるのは、液晶
パネルに電圧を印加すると液晶分子は捻れ構造をほどき
ながら、電界の向きに配列しようとし、この分子の配列
状態により、パネルを通過してくる光の偏光状態が変わ
り、光の透過率が変調されるからである。
【0005】液晶を応用した表示装置は近年、急速な勢
いで市場に浸透しておりその用途はOA用、民生用、産
業用と拡大の一途をたどっており、市場からは品質の向
上と同時にコストダウンに対する要求が強まっている。
このような市場要望に伴い歩留まり向上が課題となる
中、液晶表示装置の表示品位が問題となる。その中で
も、液晶表示装置に振動を付加した場合に表示画面に現
れるもやの様なムラや輝点の増加が問題とされている。
【0006】こういったムラや輝点増加の原因は、液晶
表示装置に振動を付加した際、画素部に存在したビーズ
が移動し、ビーズ周辺の液晶の配列を乱すため、また
は、ビーズ移動の際に配向膜表面に傷をつけ、配向膜傷
周辺部の液晶に非配向が生じるためである。そして、ム
ラとなって見えるのは面内の各領域のビーズの移動度合
いにばらつきがあるためであり、輝点となって見えるの
は1画素領域の1/3以上の領域でビーズの移動跡が配向
膜傷となるためである。この様な事象が発生すると液晶
表示装置の面内の輝度に分布が生じるため液晶表示装置
の表示品位が低下する。
【0007】従来は、液晶表示装置の振動の付加によっ
て起こる表示品位の相対変化は、測定者が振動を付加し
た前後での輝点の数を目視により測定し、輝点数の差に
よって評価する測定者の感応評価であった。
【0008】すなわちバックライトを点灯させ、測定時
の表示画像はベタ画面とし、黒表示となる電圧を液晶表
示装置に印加する。このようにして液晶表示装置に振動
を付加する前後で輝点の数を数え上げ、輝点数の差によ
って評価する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の測
定方法では測定者の感応評価のため、測定者によって評
価のレベルが変わるという問題を有していた。本発明で
は、従来の液晶表示装置の評価方法が感応評価であった
という課題を考慮し、評価方法を定量化することができ
る液晶表示装置の評価方法を提供することを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、第1の本発明(請求項1に対応)は、透明電極
の形成された上下基板間に液晶が封入された液晶表示装
置を評価する液晶表示装置の評価方法において、前記液
晶表示装置に振動を付加した前後の表示品位の相対変化
を、各測定点の輝度を測定し輝度変化率を算出すること
で定量化することを特徴とする液晶表示装置の評価方法
である。
【0011】また第2の本発明(請求項2に対応)は、
透明電極の形成された上下基板間に液晶が封入された液
晶表示装置を評価する液晶表示装置の評価方法におい
て、前記液晶表示装置に振動を付加した前後の表示品位
の相対変化を、前記液晶表示装置の配向処理により決定
される主視角方向へ、表示画面に対して垂直方向より0
度を含まず60度以下の角度に輝度測定の受光筒を傾け
て、各測定点の輝度を測定し輝度変化率を算出すること
で定量化することを特徴とする液晶表示装置の評価方法
である。
【0012】また第3の本発明(請求項3に対応)は、
透明電極の形成された上下基板間に液晶が封入された液
晶表示装置を評価する液晶表示装置の評価方法におい
て、前記液晶表示装置に振動を付加した前後の表示品位
の相対変化を、液晶の相転移温度より10℃低い温度を
上限とし40℃を下限とする温度に評価槽内を設定し、
各測定点の輝度を測定し輝度変化率を算出することで定
量化することを特徴とする液晶表示装置の評価方法であ
る。
【0013】また第4の本発明(請求項4に対応)は、
透明電極の形成された上下基板間に液晶が封入された液
晶表示装置を評価する液晶表示装置の評価方法におい
て、前記液晶表示装置に振動を付加した前後の表示品位
の相対変化を、前記液晶表示装置の配向処理により決定
される主視角方向へ、表示画面に対して垂直方向より0
度を含まず60度以下の角度に輝度測定の受光筒を傾け
て、液晶の相転移温度より10℃低い温度を上限とし4
0℃を下限とする温度に評価槽内を設定し、各測定点の
輝度を測定し輝度変化率を算出することで定量化するこ
とを特徴とする液晶表示装置の評価方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0015】まず、測定点の各領域を設定する方法につ
いて説明する。測定点は液晶表示装置の表示画面をスポ
ット径によって縦横にくまなく分割した各領域とする。
【0016】第1の発明では振動付加前に各スポット領
域の輝度を測定し、振動付加後にもう一度同じ各スポッ
ト領域の輝度を測定することにより、振動付加前後でど
の程度振動ビーズ光抜けが発生したのかを、測定した輝
度の変化率より評価できる。
【0017】また、第2の発明では評価時に受光筒を液
晶表示装置の主視角方向へ表示画面に対して垂直方向か
ら、0度から60度傾けることを特徴としている。振動
付加後の液晶表示装置の断面図を図2に示す。図2に示
すように振動付加により画素内に発生した非配向領域は
逆チルトドメイン領域21となりやすく、そのため、受
光筒を主視角方向へ傾けることにより、正配向領域はよ
り黒く沈み、逆チルトドメイン領域21は、液晶分子の
立ち上がり方向が反対方向のため、光抜けが顕著となり
振動ビーズ光抜けの評価精度が向上する。
【0018】また、第3の発明は評価時に評価槽内を液
晶の相転移温度より10℃低い温度を上限とし40℃を
下限とする温度に設定することを特徴としている。高温
では配向膜界面の配向規制力が低下しカイラルの規制力
も緩和するため、移動したビーズの周囲や、常温では非
配向になるほどでない微妙な傷でも非配向領域となりや
すく、振動ビーズ光抜けの検出力が向上する。以下に液
晶表示装置の評価方法の具体例を示す。 (実施の形態1)以下に、10.4インチの液晶表示装
置を測定する場合について説明する。液晶表示装置の輝
度を測定する装置としてLCD−7000(大塚電子
製)を用いた。図3は液晶表示装置の分割された各領域
の輝度を、LCD−7000を用いて測定する概略図で
ある。
【0019】測定は、振動付加前の液晶表示装置を図3
のようにLCD−7000のステージ33にセットし、
液晶表示装置の表示領域に測定スポットがくるように受
光筒31を移動させ、ポイントおよびピントをあわせ
た。測定スポット径34を12mmφと設定し、バックラ
イトを点灯させ、測定時の表示画像はベタ画面とし、黒
表示となる電圧を印加した際の輝度を測定した。
【0020】本実施の形態では、スポット径により分割
された分割数は、縦の分割数が13であり、横の分割数
が17であるので、測定点は221点である。この22
1点の分割領域の輝度を全て測定した後、振動付加を行
った。振動付加の条件は、振動の周波数が10〜500
Hzであり、振動の加速度がGを重力加速度として1〜
4Gであり、振動を加えるサイクルが10分/サイクル
である。ここに1サイクルとは一番低い周波数から一番
高い周波数に移り、再び一番低い周波数に戻るまでのこ
とであり、本実施の形態の場合、10Hzから500H
zに移り、再び10Hzに戻るまでのことである。さら
に振動を加える方向がXYZ各方向各1時間(計3時
間)で行った。ただし、X方向は液晶パネルの主面上の
長さの長い方の辺の方向であり、Y方向は液晶パネルの
主面上の長さの短い方の辺の方向であり、Z方向は液晶
パネルの主面と直交する方向である。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】
【表7】
【0028】振動付加後の液晶表示装置を用いて振動付
加前に行った測定と同様の測定を行った。これらの振動
付加前と後での各測定点での輝度およびそれらの変化率
を算出した結果が(表1〜7)、振動付加前と後の面内
輝度分布を示したのが図4と図5である。表1〜7で輝
度の変化率は次のように算出する。すなわち、変化率=
(振動付加後の輝度(%)ー振動付加前の輝度(%))
/振動付加前の輝度(%)である。また図4では黒一色
であったのが、振動付加後は図5のように液晶表示装置
の表示領域の中央部分の輝度が増加したことがわかる。
以上の方法で評価した結果は、常にLCD−7000で
測定した輝度データに基づく評価であるため、定量的で
ある。
【0029】なお、本発明の振動の加速度は1〜4Gに
限らないが、1G以下では不良の検出が十分出来ない場
合があり、一方4G以上では液晶表示装置が破壊される
場合があるため1〜4Gの範囲内が好ましい。 (実施の形態2)以下に7.8インチの液晶表示装置を
測定する場合について説明する。液晶表示装置の輝度を
測定する装置としてLCD−7000(大塚電子製)を
用いた。図6は液晶表示装置の分割された各領域の輝度
を、LCD−7000を用いて測定する概略図である。
【0030】測定は、振動付加前の液晶表示装置を図6
のようにLCD−7000のステージ63にセットし、
液晶表示装置の表示領域に測定スポット64がくるよう
に受光筒61を移動、および、受光筒61を主視角方向
へ、表示画面に対して垂直方向より30度傾け、ポイン
トおよびピントをあわせた。測定スポット径64は12
mmφに設定したが、受光筒61を傾けるため表示面上の
スポットは長軸の13.9mmφ短軸12mmφの楕円とな
った。バックライトを点灯させ、測定時の表示画像はベ
タ画面とし、黒表示となる電圧を印加した際の輝度を測
定した。
【0031】本実施の形態では、スポット径により分割
された分割数は、縦の分割数が13であり、横の分割数
が10であるので、測定点は130点である。この13
0点の分割領域の輝度を全て測定した後、振動付加を行
った。振動付加の条件は、振動の周波数が10〜500
Hzであり、振動の加速度がGを重力加速度として1〜
4Gであり、振動を加えるサイクルが10分/サイクル
である。ここに1サイクルとは一番低い周波数から一番
高い周波数に移り、再び一番低い周波数に戻るまでのこ
とであり、本実施の形態の場合、10Hzから500H
zに移り、再び10Hzに戻るまでのことである。さら
に振動を加える方向がXYZ各方向各1時間(計3時
間)で行った。ただし、X方向は液晶パネルの主面上の
長さの長い方の辺の方向であり、Y方向は液晶パネルの
主面上の長さの短い方の辺の方向であり、Z方向は液晶
パネルの主面と直交する方向である。
【0032】
【表8】
【0033】
【表9】
【0034】
【表10】
【0035】
【表11】
【0036】振動付加後の液晶表示装置を用いて振動付
加前に行った測定と同様の測定を行った。これらの振動
付加前と後での各測定点での輝度およびそれらの変化率
を算出した結果が(表8〜11)、振動付加前と後の面
内輝度分布を示したのが図7と図8である。表8〜11
で輝度の変化率は次のように算出する。すなわち、変化
率=(振動付加後の輝度(%)ー振動付加前の輝度
(%))/振動付加前の輝度(%)である。また図7で
は黒一色であったのが、振動付加後は図8のように液晶
表示装置の表示領域の中央部分の輝度が増加したことが
わかる。以上の方法で評価した結果は、常にLCD−7
000で測定した輝度データに基づく評価であるため、
定量的であるといえ、また、受光筒を主視角方向へ表示
画面対して垂直方向より30度傾けることにより図2の
逆チルトドメイン領域21が検出されやすくなり、振動
ビーズ光抜けの評価精度が向上した。
【0037】なお、本実施の形態は受光筒の角度30度
を例に挙げて説明したが、30度に限らず受光筒の角度
は0度を含まず60度であれば、同様の効果が得られ
る。
【0038】ただし、受光筒の角度が大きくなるとスポ
ットの形が大きく変化する。例えば0度であれば円形と
なるものが長い方の径が大きい楕円となり正確な測定が
困難となる。従って受光筒の角度は0〜30度の範囲が
好ましい。 (実施の形態3)以下に、11.3インチの液晶表示装
置を、測定する場合について説明する。液晶表示装置の
輝度を測定する装置としてLCD−7000(大塚電子
製)を用いた。図3は液晶表示装置の分割された各領域
の輝度を、LCD−7000を用いて測定する概略図で
ある。
【0039】測定は、振動付加前の液晶表示装置を図3
のようにLCD−7000のステージにセットし、液晶
表示装置の表示領域に測定スポットがくるように受光筒
31を移動させ、ポイントおよびピントをあわせた。測
定スポット径34を12mmφと設定し、バックライトを
点灯させ、測定時の表示画像はベタ画面とし、黒表示と
なる電圧を印加した際の輝度を測定した。
【0040】本実施の形態では、スポット径により分割
された分割数は、縦の分割数が14であり、横の分割数
が19であるので、測定点は266点である。この26
6点の分割領域の輝度を全て測定した後、振動付加を行
った。振動付加の条件は、振動の周波数が10〜500
Hzであり、振動の加速度がGを重力加速度として1〜
4Gであり、振動を加えるサイクルが10分/サイクル
である。ここに1サイクルとは一番低い周波数から一番
高い周波数に移り、再び一番低い周波数に戻るまでのこ
とであり、本実施の形態の場合、10Hzから500H
zに移り、再び10Hzに戻るまでのことである。さら
に振動を加える方向がXYZ各方向各1時間(計3時
間)で行った。ただし、X方向は液晶パネルの主面上の
長さの長い方の辺の方向であり、Y方向は液晶パネルの
主面上の長さの短い方の辺の方向であり、Z方向は液晶
パネルの主面と直交する方向である。
【0041】
【表12】
【0042】
【表13】
【0043】
【表14】
【0044】
【表15】
【0045】
【表16】
【0046】
【表17】
【0047】
【表18】
【0048】
【表19】
【0049】振動付加後の液晶表示装置を用いて振動付
加前に行った測定と同様の測定を行った。これらの振動
付加前と後での各測定点での輝度およびそれらの変化率
を算出した結果が(表12〜19)、振動付加前と後の
面内輝度分布を示したのが図9と図10である。表12
〜19で輝度の変化率は次のように算出する。すなわ
ち、変化率=(振動付加後の輝度(%)ー振動付加前の
輝度(%))/振動付加前の輝度(%)である。また図
9では黒一色であったのが、振動付加後は図10のよう
に液晶表示装置の表示領域の中央部分の輝度が増加した
ことがわかる。以上の方法で評価した結果は、常にLC
D−7000で測定した輝度データに基づく評価である
ため、定量的であるといえ、さらに、常温では非配向と
ならない程度の配向膜キズでも、高温で評価することに
より配向膜界面の配向規制力が低下し、非配向領域とな
りやすくなるため、振動ビーズ光抜けの検出力を向上さ
せることができた。
【0050】なお、本実施の形態は槽内温度を60℃を
挙げて説明したが、60℃に限るわけではなく液晶の相
転移温度より10℃低い温度を上限とし40℃を下限と
する温度で有効であれば、同様の効果が得られる。
【0051】ただし、80度以上になると偏光板に影響
を与える等の不具合が発生する場合があり、一方温度が
低いほど不良が発見しにくくなるため50度〜70度の
範囲がさらに好ましい。 (比較例)実施の形態で用いた10.4インチの液晶表
示装置を、振動付加を行う前に測定者Aが輝点の数を目
視にて測定したところ10個であった。次に、振動付加
後の液晶表示装置で輝点の数を測定したところ20個で
あり、10個増えていた。同一の液晶表示装置を用いて
同じ評価を測定者Bに行わせたところ、測定者Bの評価
結果は振動付加前15個、振動付加後23個であり、8
個増であった。
【0052】この場合のように従来の評価は測定者の感
応でしかなく、測定者が変わることになると当然評価結
果が違ってくる。
【0053】なお、本実施の形態は10.4,7.8,
11.3インチの液晶表示装置を例に挙げて説明したが
前記サイズの液晶表示装置に限るわけではなく他のすべ
ての液晶表示装置にも有効である。
【0054】さらに、振動条件およびスポット径は実施
の形態1から3に挙げた条件に限らず、振動条件は液晶
表示装置が破壊あるいは画像を表示出来ない状態となら
ない程度までであればよく、スポット径は光学測定精度
に支障のでない径であればよい。
【0055】さらに、本発明の輝度変化率は上述した実
施の形態における変化率=(振動付加後の輝度(%)ー
振動付加前の輝度(%))/振動付加前の輝度(%)に
限らず、変化率=(振動付加後の輝度(%)ー振動付加
前の輝度(%))/振動付加後の輝度(%)など、要す
るに輝度の変化が算出でき定量的な評価が行えるような
輝度変化率でありさえすればよい。
【0056】さらに、実施の形態2では輝度測定装置の
受光部を傾け各測定点の輝度を測定し、また実施の形態
3では評価槽内の温度を60℃に設定して測定をおこな
ったが、これに限らず輝度測定装置の受光部を傾けさら
に同時に評価槽内の温度を上げて測定をおこなってもよ
い。このようにすることによってさらに振動ビーズ光抜
けの評価精度が向上する。
【0057】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、請求項1の本発明は振動を付加する前後の液晶表示
装置の表示品位の相対変化の定量評価を行うことができ
る液晶表示装置の評価方法を提供することができる。さ
らに請求項2の本発明は逆チルトドメインの領域が検出
されやすくなり、振動ビーズ光抜けの評価精度が向上し
た液晶表示装置の評価方法を提供することができる。さ
らに請求項3の本発明は配向膜界面の配向規制力が低下
し、非配向領域となりやすくなるため、振動ビーズ光抜
けの検出力を向上することができる液晶表示装置の評価
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示装置の断面図。
【図2】振動付加後の液晶表示装置の断面図。
【図3】本発明の第1および第3の実施の形態において
測定装置LCD−7000を用いた輝度測定の概略図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における液晶表示装
置振動付加前の輝度分布図。
【図5】本発明の第1の実施の形態における液晶表示装
置振動付加後の輝度分布図。
【図6】本発明の第2の実施の形態における測定装置L
CD−7000を用いた輝度測定の概略図。
【図7】本発明の第2の実施の形態における液晶表示装
置振動付加前の輝度分布図。
【図8】本発明の第2の実施の形態における液晶表示装
置振動付加後の輝度分布図。
【図9】本発明の第3の実施の形態における液晶表示装
置振動付加前の輝度分布図。
【図10】本発明の第3の実施の形態における液晶表示
装置振動付加後の輝度分布図。
【符号の説明】
11 透明電極 12 配向膜 13 液晶 14 偏光板 15 シール樹脂 16 偏光板 17 ガラス基板 18 ビーズ 21 逆チルトドメイン領域 31 受光筒 32 液晶表示装置 33 ステージ 34 スポット径 61 受光筒 62 液晶表示装置 63 ステージ 64 スポット径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 紀子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G086 EE10 2H088 FA02 FA12 GA02 JA05 MA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明電極の形成された上下基板間に液晶
    が封入された液晶表示装置を評価する液晶表示装置の評
    価方法において、 前記液晶表示装置に振動を付加した前後の表示品位の相
    対変化を、各測定点の輝度を測定し輝度変化率を算出す
    ることで定量化することを特徴とする液晶表示装置の評
    価方法。
  2. 【請求項2】 透明電極の形成された上下基板間に液晶
    が封入された液晶表示装置を評価する液晶表示装置の評
    価方法において、 前記液晶表示装置に振動を付加した前後の表示品位の相
    対変化を、前記液晶表示装置の配向処理により決定され
    る主視角方向へ、表示画面に対して垂直方向より0度を
    含まず60度以下の角度に輝度測定の受光筒を傾けて、
    各測定点の輝度を測定し輝度変化率を算出することで定
    量化することを特徴とする液晶表示装置の評価方法。
  3. 【請求項3】 透明電極の形成された上下基板間に液晶
    が封入された液晶表示装置を評価する液晶表示装置の評
    価方法において、 前記液晶表示装置に振動を付加した前後の表示品位の相
    対変化を、液晶の相転移温度より10℃低い温度を上限
    とし40℃を下限とする温度に評価槽内を設定し、各測
    定点の輝度を測定し輝度変化率を算出することで定量化
    することを特徴とする液晶表示装置の評価方法。
  4. 【請求項4】 透明電極の形成された上下基板間に液晶
    が封入された液晶表示装置を評価する液晶表示装置の評
    価方法において、 前記液晶表示装置に振動を付加した前後の表示品位の相
    対変化を、前記液晶表示装置の配向処理により決定され
    る主視角方向へ、表示画面に対して垂直方向より0度を
    含まず60度以下の角度に輝度測定の受光筒を傾けて、
    液晶の相転移温度より10℃低い温度を上限とし40℃
    を下限とする温度に評価槽内を設定し、各測定点の輝度
    を測定し輝度変化率を算出することで定量化することを
    特徴とする液晶表示装置の評価方法。
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