JP2000111640A - 道路監視用fm−cwレーダ装置 - Google Patents
道路監視用fm−cwレーダ装置Info
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- JP2000111640A JP2000111640A JP10284990A JP28499098A JP2000111640A JP 2000111640 A JP2000111640 A JP 2000111640A JP 10284990 A JP10284990 A JP 10284990A JP 28499098 A JP28499098 A JP 28499098A JP 2000111640 A JP2000111640 A JP 2000111640A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 道路監視用FM−CWレーダ装置において、
目標物をより遠くまで検出できるようにスレッショルド
を小さくすると送信波が受信波に漏れ込むなどの原因に
より発生する直流成分付近の受信信号を目標物として誤
検知してしまうという課題があった。 【解決手段】 目標物がなにも無い状態、例えば、空中
線部を空に向けたときの受信強度を基準とし、FM−C
Wレーダのような連続波のレーダ時に送信波から受信波
への漏れ込み等が原因により発生する直流成分付近の受
信強度に応じた階段上のスレッショルドを用いることに
より、誤検知を防ぐことができる。
目標物をより遠くまで検出できるようにスレッショルド
を小さくすると送信波が受信波に漏れ込むなどの原因に
より発生する直流成分付近の受信信号を目標物として誤
検知してしまうという課題があった。 【解決手段】 目標物がなにも無い状態、例えば、空中
線部を空に向けたときの受信強度を基準とし、FM−C
Wレーダのような連続波のレーダ時に送信波から受信波
への漏れ込み等が原因により発生する直流成分付近の受
信強度に応じた階段上のスレッショルドを用いることに
より、誤検知を防ぐことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は道路監視を目的と
するレーダ装置に適用し、特に道路上における監視領域
内において、車両やバイク等の目標物の位置情報から危
険度を判定することにより、事故を未然に防止するなど
の安全走行に応用する道路監視用のFM−CWレーダ装
置に関するものである。
するレーダ装置に適用し、特に道路上における監視領域
内において、車両やバイク等の目標物の位置情報から危
険度を判定することにより、事故を未然に防止するなど
の安全走行に応用する道路監視用のFM−CWレーダ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6(a)はこの発明の概念を示す図で
あり、道路に設置された道路監視用FM−CWレーダ装
置1にて路上の監視領域2を監視中に、車両3が矢印に
て示す方向へ走行している様子を示している。図5
(b)は上記図5(a)において道路監視用FM−CW
レーダ装置1にて受信した車両3の受信強度4と周波数
の関係を概念的に示したものである。例えば、車両3が
監視領域2中を走行した場合の受信強度の時間的変化
は、レーダ方程式によれば、道路監視用FM−CWレー
ダ装置1と車両3間の距離Rの4乗に比例して小さくな
っていく。ここで、できるだけ遠くに存在する車両3を
検出するためには、図5(b)中のスレッショルド5を
小さくすることが必要となり、FM−CWレーダのよう
な連続波を使用した場合に、送信波から受信波への漏れ
込みなどの原因によって発生する直流付近の成分を目標
物として誤検知してしまう可能性がある。図5(c)は
空中線を空に向けて、送信した電波を反射する目標物が
何もないときの受信強度6と周波数の関係を概念的に示
したものである。ここで、図5(c)のような受信特性
を基準として、上記直流付近の成分の影響を受けないよ
うに直流成分付近の漏れ込み波の強度に応じた階段上の
スレッショルド7を設定することにより、直流成分付近
の受信強度による誤検知を防ぐことが可能な道路監視用
FM−CWレーダ装置を提案する。
あり、道路に設置された道路監視用FM−CWレーダ装
置1にて路上の監視領域2を監視中に、車両3が矢印に
て示す方向へ走行している様子を示している。図5
(b)は上記図5(a)において道路監視用FM−CW
レーダ装置1にて受信した車両3の受信強度4と周波数
の関係を概念的に示したものである。例えば、車両3が
監視領域2中を走行した場合の受信強度の時間的変化
は、レーダ方程式によれば、道路監視用FM−CWレー
ダ装置1と車両3間の距離Rの4乗に比例して小さくな
っていく。ここで、できるだけ遠くに存在する車両3を
検出するためには、図5(b)中のスレッショルド5を
小さくすることが必要となり、FM−CWレーダのよう
な連続波を使用した場合に、送信波から受信波への漏れ
込みなどの原因によって発生する直流付近の成分を目標
物として誤検知してしまう可能性がある。図5(c)は
空中線を空に向けて、送信した電波を反射する目標物が
何もないときの受信強度6と周波数の関係を概念的に示
したものである。ここで、図5(c)のような受信特性
を基準として、上記直流付近の成分の影響を受けないよ
うに直流成分付近の漏れ込み波の強度に応じた階段上の
スレッショルド7を設定することにより、直流成分付近
の受信強度による誤検知を防ぐことが可能な道路監視用
FM−CWレーダ装置を提案する。
【0003】図7(a),(b)はFM−CWレーダ装
置の原理を示す図であり、その原理は、例えば、Rad
ar System Design & Analys
isP79〜P81「LINEAR FREQUENC
Y MODULATION」に詳述されている。図7
(a)は時間的に送信周波数を上昇(以下上昇変調区間
という)し、または下降(以下下降変調区間という)さ
せていることを示しており、図7(a)において、8は
送信波、9は受信波、10は上記上昇変調区間における
上記送信波8と上記受信波9との差、11は上記下降変
調区間における上記送信波8と上記受信波9との差を示
す。図7(b)において、12は上記送信波8と上記受
信波9との差を示す信号(以下ビート信号という)の時
間的な変化を示しており、上記上昇変調区間において、
上記ビート信号に含まれる目標物の周波数fupは、距
離による周波数成分frと速度による周波数成分fvを
用いて簡易的に、fup=fr−fvと表わされる。ま
た、上記下降変調区間において、上記ビート信号に含ま
れる目標物の周波数fdownは、fdown=fr+
fvと表わされる。図7(c)、図7(d)はそれぞれ
上記上昇変調区間と下降変調区間におけるビート信号を
高速フーリエ変換などの周波数解析手段によって周波数
と受信強度に分離した様子を概念的に示したものであ
り、車両3が速度を持つ場合には、受信信号が上記上昇
変調区間と上記下降変調区間とで異なる周波数に現れる
ことを示している。よって、道路監視用FM−CWレー
ダ装置では、上昇変調区間における目標物の周波数成分
fupと下降変調区間における目標物の周波数成分fd
ownを求めた後、上記上昇変調区間での目標物の周波
数成分と上記下降変調区間での目標物の周波数成分の組
合わせを解くことによって距離と速度とを得ることがで
き、さらに、目標物の走行軌跡を追尾することにより、
ドライバーの不注意などによる急停止や事故などの異常
事象を判定することができる。
置の原理を示す図であり、その原理は、例えば、Rad
ar System Design & Analys
isP79〜P81「LINEAR FREQUENC
Y MODULATION」に詳述されている。図7
(a)は時間的に送信周波数を上昇(以下上昇変調区間
という)し、または下降(以下下降変調区間という)さ
せていることを示しており、図7(a)において、8は
送信波、9は受信波、10は上記上昇変調区間における
上記送信波8と上記受信波9との差、11は上記下降変
調区間における上記送信波8と上記受信波9との差を示
す。図7(b)において、12は上記送信波8と上記受
信波9との差を示す信号(以下ビート信号という)の時
間的な変化を示しており、上記上昇変調区間において、
上記ビート信号に含まれる目標物の周波数fupは、距
離による周波数成分frと速度による周波数成分fvを
用いて簡易的に、fup=fr−fvと表わされる。ま
た、上記下降変調区間において、上記ビート信号に含ま
れる目標物の周波数fdownは、fdown=fr+
fvと表わされる。図7(c)、図7(d)はそれぞれ
上記上昇変調区間と下降変調区間におけるビート信号を
高速フーリエ変換などの周波数解析手段によって周波数
と受信強度に分離した様子を概念的に示したものであ
り、車両3が速度を持つ場合には、受信信号が上記上昇
変調区間と上記下降変調区間とで異なる周波数に現れる
ことを示している。よって、道路監視用FM−CWレー
ダ装置では、上昇変調区間における目標物の周波数成分
fupと下降変調区間における目標物の周波数成分fd
ownを求めた後、上記上昇変調区間での目標物の周波
数成分と上記下降変調区間での目標物の周波数成分の組
合わせを解くことによって距離と速度とを得ることがで
き、さらに、目標物の走行軌跡を追尾することにより、
ドライバーの不注意などによる急停止や事故などの異常
事象を判定することができる。
【0004】図8は、従来の道路監視用FM−CWレー
ダ装置の構成を示すブロック図であり、図8において1
3は空中線部、14は送受信部、15は周波数解析手
段、16は目標検出手段、17は距離・速度演算器、1
8は信号処理部、19は追尾部、20は判定部、21は
表示部である。従来の道路監視用FM−CWレーダ装置
は上記のように構成され、例えば、上記送受信部14に
より発生された上昇変調区間または下降変調区間の送信
波は、上記空中線部13により路上を走行中の車両等の
目標物に対して送信される。上記目標物からの反射波は
上記空中線部13により受信波として受信される。上記
空中線部13により受信された受信波は、上記送受信部
14により送信波と受信波の差分であるビート信号とし
て検波され、増幅し出力される。上記送受信部14出力
は、上記周波数解析手段15により高速フーリエ変換等
を用いて目標物の周波数と受信強度とに分離され、目標
検出手段16により受信強度がスレッショルドより大き
い場合には目標物として検出する。上昇変調区間と下降
変調区間でのそれぞれの目標検出手段16結果により、
上記距離・速度演算器17にて目標物までの距離と速度
が算出される。追尾部19では、上記距離・速度演算器
17出力から同一の目標物の時系列なデータを解析し、
走行軌跡を追尾し、急停止など走行軌跡が著しく変化す
る場合には、判定部20にて危険状態を判定し表示部2
1へ出力する。
ダ装置の構成を示すブロック図であり、図8において1
3は空中線部、14は送受信部、15は周波数解析手
段、16は目標検出手段、17は距離・速度演算器、1
8は信号処理部、19は追尾部、20は判定部、21は
表示部である。従来の道路監視用FM−CWレーダ装置
は上記のように構成され、例えば、上記送受信部14に
より発生された上昇変調区間または下降変調区間の送信
波は、上記空中線部13により路上を走行中の車両等の
目標物に対して送信される。上記目標物からの反射波は
上記空中線部13により受信波として受信される。上記
空中線部13により受信された受信波は、上記送受信部
14により送信波と受信波の差分であるビート信号とし
て検波され、増幅し出力される。上記送受信部14出力
は、上記周波数解析手段15により高速フーリエ変換等
を用いて目標物の周波数と受信強度とに分離され、目標
検出手段16により受信強度がスレッショルドより大き
い場合には目標物として検出する。上昇変調区間と下降
変調区間でのそれぞれの目標検出手段16結果により、
上記距離・速度演算器17にて目標物までの距離と速度
が算出される。追尾部19では、上記距離・速度演算器
17出力から同一の目標物の時系列なデータを解析し、
走行軌跡を追尾し、急停止など走行軌跡が著しく変化す
る場合には、判定部20にて危険状態を判定し表示部2
1へ出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た道路監視用FM−CWレーダ装置では、目標物をより
遠くまで検出できるように目標検出のためのスレッショ
ルドを小さくすると、送信波から受信波への漏れ込みな
どの原因により発生する直流成分付近の信号レベルを目
標物として誤検知してしまう危険があるという課題があ
った。
た道路監視用FM−CWレーダ装置では、目標物をより
遠くまで検出できるように目標検出のためのスレッショ
ルドを小さくすると、送信波から受信波への漏れ込みな
どの原因により発生する直流成分付近の信号レベルを目
標物として誤検知してしまう危険があるという課題があ
った。
【0006】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたものであり、何も反射物のない状態、例えば空中
線部を空に向けた状態での受信強度を基準として、直流
成分付近の漏れ込み波の強度レベルに応じて階段上にス
レッショルドを設定し、直流成分付近の信号レベルを目
標物として誤検知しないようにすることを目的とする。
されたものであり、何も反射物のない状態、例えば空中
線部を空に向けた状態での受信強度を基準として、直流
成分付近の漏れ込み波の強度レベルに応じて階段上にス
レッショルドを設定し、直流成分付近の信号レベルを目
標物として誤検知しないようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明による道路監
視用FM−CWレーダ装置は、目標物がなにも無い状
態、例えば、空中線部を空に向けたときの受信強度を基
準とし、FM−CWレーダのような連続波のレーダ時に
送信波から受信波への漏れ込み等の原因により発生する
直流成分付近の受信強度に応じた階段上のスレッショル
ドを保持する階段上データメモリを付加したものであ
る。
視用FM−CWレーダ装置は、目標物がなにも無い状
態、例えば、空中線部を空に向けたときの受信強度を基
準とし、FM−CWレーダのような連続波のレーダ時に
送信波から受信波への漏れ込み等の原因により発生する
直流成分付近の受信強度に応じた階段上のスレッショル
ドを保持する階段上データメモリを付加したものであ
る。
【0008】また、第2の発明による道路監視用FM−
CWレーダ装置は、目標物がなにも無い状態、例えば、
空中線部を空に向けたときの受信強度を基準とし、FM
−CWレーダのような連続波のレーダ時に送信波から受
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを保持する
階段上データメモリと、送受信部の温度変化に応じて上
記階段上データメモリの値を計算する温度補正部とを付
加したものである。
CWレーダ装置は、目標物がなにも無い状態、例えば、
空中線部を空に向けたときの受信強度を基準とし、FM
−CWレーダのような連続波のレーダ時に送信波から受
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを保持する
階段上データメモリと、送受信部の温度変化に応じて上
記階段上データメモリの値を計算する温度補正部とを付
加したものである。
【0009】また、第3の発明による道路監視用FM−
CWレーダ装置は、目標物がなにも無い状態、例えば、
空中線部を空に向けたときの受信強度を基準とし、FM
−CWレーダのような連続波のレーダ時に送信波から受
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを保持する
階段上データメモリと、送受信部の受信信号の強度に応
じてゲインを制御するゲイン制御部と、上記ゲイン制御
部の値に応じて上記階段上データメモリの値を計算する
ゲイン補正部とを付加したものである。
CWレーダ装置は、目標物がなにも無い状態、例えば、
空中線部を空に向けたときの受信強度を基準とし、FM
−CWレーダのような連続波のレーダ時に送信波から受
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを保持する
階段上データメモリと、送受信部の受信信号の強度に応
じてゲインを制御するゲイン制御部と、上記ゲイン制御
部の値に応じて上記階段上データメモリの値を計算する
ゲイン補正部とを付加したものである。
【0010】また、第4の発明による道路監視用FM−
CWレーダ装置は、目標物がなにも無い状態、例えば、
空中線部を空に向けたときの受信強度を基準とし、FM
−CWレーダのような連続波のレーダ時に送信波から受
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを保持する
階段上データメモリと、目標物までの距離が遠くて受信
強度が小さく、かつ、目標物の周波数が直流成分付近に
存在して検出できなくなった場合には、追尾部における
時系列な目標物の変移によってデータを補間するデータ
補間部とを付加したものである。
CWレーダ装置は、目標物がなにも無い状態、例えば、
空中線部を空に向けたときの受信強度を基準とし、FM
−CWレーダのような連続波のレーダ時に送信波から受
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを保持する
階段上データメモリと、目標物までの距離が遠くて受信
強度が小さく、かつ、目標物の周波数が直流成分付近に
存在して検出できなくなった場合には、追尾部における
時系列な目標物の変移によってデータを補間するデータ
補間部とを付加したものである。
【0011】また、第5の発明による道路監視用FM−
CWレーダ装置は、目標物がなにも無い状態、例えば、
空中線部を空に向けたときの受信強度を基準とし、FM
−CWレーダのような連続波のレーダ時に送信波から受
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを保持する
階段上データメモリと、追尾部における時系列な目標物
の変移により目標物が一定時間以上移動しない場合に
は、目標物を追尾する対象から除外するデータ選択部と
を付加したものである。
CWレーダ装置は、目標物がなにも無い状態、例えば、
空中線部を空に向けたときの受信強度を基準とし、FM
−CWレーダのような連続波のレーダ時に送信波から受
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを保持する
階段上データメモリと、追尾部における時系列な目標物
の変移により目標物が一定時間以上移動しない場合に
は、目標物を追尾する対象から除外するデータ選択部と
を付加したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック図であ
り、図1において13,14,15,16,17,1
8,19,20,21は従来と同様である。22は目標
物がなにも無い状態、例えば、空中線部を空に向けたと
きの受信強度を基準とし、FM−CWレーダのような連
続波のレーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等の原
因により発生する直流成分付近の受信強度に応じた階段
上のスレッショルドを保持する階段上データメモリであ
る。
り、図1において13,14,15,16,17,1
8,19,20,21は従来と同様である。22は目標
物がなにも無い状態、例えば、空中線部を空に向けたと
きの受信強度を基準とし、FM−CWレーダのような連
続波のレーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等の原
因により発生する直流成分付近の受信強度に応じた階段
上のスレッショルドを保持する階段上データメモリであ
る。
【0013】上記のように構成された道路監視用FM−
CWレーダ装置においては、空中線部13出力は、送受
信部14により検波、増幅され、周波数解析手段15に
より上記送受信部14出力であるビート信号が周波数と
受信強度に分離される。階段上データメモリ22には、
目標物がなにも無い状態、例えば、空中線部を空に向け
たときの受信強度を基準とし、FM−CWレーダのよう
な連続波のレーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等
が原因により発生する直流成分付近の受信強度に応じた
スレッショルドデータが格納されており、目標検出手段
16にて上記周波数解析手段15出力と上記階段上デー
タメモリ22出力とを周波数に応じて順次比較し、上記
周波数解析手段15出力のほうが大きい場合には目標物
として検出される。上昇変調区間時と下降変調区間時に
おいて検出された上記目標検出手段15出力を用いて、
距離・速度演算器17により目標物の距離と速度が求め
られる。ここで、目標検出手段16において、階段上デ
ータメモリ22に格納された階段上のスレッショルドデ
ータを用いることにより、送信波から受信波への漏れ込
みなどが原因で発生する直流成分付近の受信強度を目標
物として誤検知することを防ぐことができる。
CWレーダ装置においては、空中線部13出力は、送受
信部14により検波、増幅され、周波数解析手段15に
より上記送受信部14出力であるビート信号が周波数と
受信強度に分離される。階段上データメモリ22には、
目標物がなにも無い状態、例えば、空中線部を空に向け
たときの受信強度を基準とし、FM−CWレーダのよう
な連続波のレーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等
が原因により発生する直流成分付近の受信強度に応じた
スレッショルドデータが格納されており、目標検出手段
16にて上記周波数解析手段15出力と上記階段上デー
タメモリ22出力とを周波数に応じて順次比較し、上記
周波数解析手段15出力のほうが大きい場合には目標物
として検出される。上昇変調区間時と下降変調区間時に
おいて検出された上記目標検出手段15出力を用いて、
距離・速度演算器17により目標物の距離と速度が求め
られる。ここで、目標検出手段16において、階段上デ
ータメモリ22に格納された階段上のスレッショルドデ
ータを用いることにより、送信波から受信波への漏れ込
みなどが原因で発生する直流成分付近の受信強度を目標
物として誤検知することを防ぐことができる。
【0014】実施の形態2 図2はこの発明の実施の形態2を示すブロック図であ
り、図2において13,14,15,16,17,1
9,20,21は従来と同様である。22は目標物がな
にも無い状態、例えば、空中線部を空に向けたときの受
信強度を基準とし、FM−CWレーダのような連続波の
レーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等の原因によ
り発生する直流成分付近の受信強度に応じた階段上のス
レッショルドを保持する階段上データメモリ、23は送
受信部14の温度データをモニタして温度による階段上
のスレッショルドの値の変化を補正する温度補正部であ
る。
り、図2において13,14,15,16,17,1
9,20,21は従来と同様である。22は目標物がな
にも無い状態、例えば、空中線部を空に向けたときの受
信強度を基準とし、FM−CWレーダのような連続波の
レーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等の原因によ
り発生する直流成分付近の受信強度に応じた階段上のス
レッショルドを保持する階段上データメモリ、23は送
受信部14の温度データをモニタして温度による階段上
のスレッショルドの値の変化を補正する温度補正部であ
る。
【0015】上記のように構成された道路監視用FM−
CWレーダ装置においては、空中線部13出力は、送受
信部14により検波、増幅され、周波数解析手段15に
より上記送受信部14出力であるビート信号が周波数と
受信強度に分離される。階段上データメモリ22には、
目標物がなにも無い状態、例えば、空中線部を空に向け
たときの受信強度を基準とし、FM−CWレーダのよう
な連続波のレーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等
が原因により発生する直流成分付近の受信強度に応じた
スレッショルドデータが格納されており、目標検出手段
16にて上記周波数解析手段15出力と上記階段上デー
タメモリ22出力とを周波数に応じて順次比較し、上記
周波数解析手段15出力のほうが大きい場合には目標物
として検出される。上昇変調区間時と下降変調区間時に
おいて検出された上記目標検出手段15出力を用いて、
距離・速度演算器17により目標物の距離と速度が求め
られる。ここで、目標検出手段16において、階段上デ
ータメモリ22に格納された階段上のスレッショルドデ
ータを用いることにより、かつ、送受信部14の温度変
化による上記直流成分付近の受信強度の変化を温度補正
部23にて補正することにより、送信波から受信波への
漏れ込みなどが原因で発生する直流成分付近の受信強度
を目標物として誤検知することを防ぐことができる。
CWレーダ装置においては、空中線部13出力は、送受
信部14により検波、増幅され、周波数解析手段15に
より上記送受信部14出力であるビート信号が周波数と
受信強度に分離される。階段上データメモリ22には、
目標物がなにも無い状態、例えば、空中線部を空に向け
たときの受信強度を基準とし、FM−CWレーダのよう
な連続波のレーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等
が原因により発生する直流成分付近の受信強度に応じた
スレッショルドデータが格納されており、目標検出手段
16にて上記周波数解析手段15出力と上記階段上デー
タメモリ22出力とを周波数に応じて順次比較し、上記
周波数解析手段15出力のほうが大きい場合には目標物
として検出される。上昇変調区間時と下降変調区間時に
おいて検出された上記目標検出手段15出力を用いて、
距離・速度演算器17により目標物の距離と速度が求め
られる。ここで、目標検出手段16において、階段上デ
ータメモリ22に格納された階段上のスレッショルドデ
ータを用いることにより、かつ、送受信部14の温度変
化による上記直流成分付近の受信強度の変化を温度補正
部23にて補正することにより、送信波から受信波への
漏れ込みなどが原因で発生する直流成分付近の受信強度
を目標物として誤検知することを防ぐことができる。
【0016】実施の形態3 図3はこの発明の実施の形態3を示すブロック図であ
り、図3において13,14,15,16,17,1
9,20,21は従来と同様である。22は目標物がな
にも無い状態、例えば、空中線部を空に向けたときの受
信強度を基準とし、FM−CWレーダのような連続波の
レーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等の原因によ
り発生する直流成分付近の受信強度に応じた階段上のス
レッショルドを保持する階段上データメモリ、24は送
受信部14からの受信信号の強度によって送受信部14
のゲインを制御するゲイン制御部、25は上記ゲイン制
御部24出力により上記階段上データメモリの値を補正
するゲイン補正部である。
り、図3において13,14,15,16,17,1
9,20,21は従来と同様である。22は目標物がな
にも無い状態、例えば、空中線部を空に向けたときの受
信強度を基準とし、FM−CWレーダのような連続波の
レーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等の原因によ
り発生する直流成分付近の受信強度に応じた階段上のス
レッショルドを保持する階段上データメモリ、24は送
受信部14からの受信信号の強度によって送受信部14
のゲインを制御するゲイン制御部、25は上記ゲイン制
御部24出力により上記階段上データメモリの値を補正
するゲイン補正部である。
【0017】上記のように構成された道路監視用FM−
CWレーダ装置においては、空中線部13出力は、送受
信部14により検波、増幅され、周波数解析手段15に
より上記送受信部14出力であるビート信号が周波数と
受信強度に分離される。階段上データメモリ22には、
目標物がなにも無い状態、例えば、空中線部を空に向け
たときの受信強度を基準とし、FM−CWレーダのよう
な連続波のレーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等
が原因により発生する直流成分付近の受信強度に応じた
スレッショルドデータが格納されており、目標検出手段
16にて上記周波数解析手段15出力と上記階段上デー
タメモリ22出力とを周波数に応じて順次比較し、上記
周波数解析手段15出力のほうが大きい場合には目標物
として検出される。上昇変調区間時と下降変調区間時に
おいて検出された上記目標検出手段15出力を用いて、
距離・速度演算器17により目標物の距離と速度が求め
られる。ここで、目標検出手段16において、階段上デ
ータメモリ22に格納された階段上のスレッショルドデ
ータを用いることにより、かつ、送受信部14の受信信
号のゲインをゲイン制御部24にて制御したことによっ
て上記直流付近の成分の受信強度も変化するため、階段
上のスレッショルドデータをゲイン制御部24出力によ
って補正することにより、送信波から受信波への漏れ込
みなどが原因で発生する直流成分付近の受信強度を目標
物として誤検知することを防ぐことができる。
CWレーダ装置においては、空中線部13出力は、送受
信部14により検波、増幅され、周波数解析手段15に
より上記送受信部14出力であるビート信号が周波数と
受信強度に分離される。階段上データメモリ22には、
目標物がなにも無い状態、例えば、空中線部を空に向け
たときの受信強度を基準とし、FM−CWレーダのよう
な連続波のレーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等
が原因により発生する直流成分付近の受信強度に応じた
スレッショルドデータが格納されており、目標検出手段
16にて上記周波数解析手段15出力と上記階段上デー
タメモリ22出力とを周波数に応じて順次比較し、上記
周波数解析手段15出力のほうが大きい場合には目標物
として検出される。上昇変調区間時と下降変調区間時に
おいて検出された上記目標検出手段15出力を用いて、
距離・速度演算器17により目標物の距離と速度が求め
られる。ここで、目標検出手段16において、階段上デ
ータメモリ22に格納された階段上のスレッショルドデ
ータを用いることにより、かつ、送受信部14の受信信
号のゲインをゲイン制御部24にて制御したことによっ
て上記直流付近の成分の受信強度も変化するため、階段
上のスレッショルドデータをゲイン制御部24出力によ
って補正することにより、送信波から受信波への漏れ込
みなどが原因で発生する直流成分付近の受信強度を目標
物として誤検知することを防ぐことができる。
【0018】実施の形態4 図4はこの発明の実施の形態4を示すブロック図であ
り、図4において13,14,15,16,17,1
9,20,21は従来と同様である。22は目標物がな
にも無い状態、例えば、空中線部を空に向けたときの受
信強度を基準とし、FM−CWレーダのような連続波の
レーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等の原因によ
り発生する直流成分付近の受信強度に応じた階段上のス
レッショルドを保持する階段上データメモリ、26は目
標物までの距離が遠いために目標物の受信強度が小さ
く、かつ、目標物に相当する周波数が直流成分付近に存
在して上記階段上のスレッショルドにて目標として検出
されない場合に、追尾部19出力によって過去の走行軌
跡より目標物のデータを補間するデータ補間部である。
り、図4において13,14,15,16,17,1
9,20,21は従来と同様である。22は目標物がな
にも無い状態、例えば、空中線部を空に向けたときの受
信強度を基準とし、FM−CWレーダのような連続波の
レーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等の原因によ
り発生する直流成分付近の受信強度に応じた階段上のス
レッショルドを保持する階段上データメモリ、26は目
標物までの距離が遠いために目標物の受信強度が小さ
く、かつ、目標物に相当する周波数が直流成分付近に存
在して上記階段上のスレッショルドにて目標として検出
されない場合に、追尾部19出力によって過去の走行軌
跡より目標物のデータを補間するデータ補間部である。
【0019】上記のように構成された道路監視用FM−
CWレーダ装置においては、空中線部13出力は、送受
信部14により検波、増幅され、周波数解析手段15に
より上記送受信部14出力であるビート信号が周波数と
受信強度に分離される。階段上データメモリ22には、
目標物がなにも無い状態、例えば、空中線部を空に向け
たときの受信強度を基準とし、FM−CWレーダのよう
な連続波のレーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等
が原因により発生する直流成分付近の受信強度に応じた
スレッショルドデータが格納されており、目標検出手段
16にて上記周波数解析手段15出力と上記階段上デー
タメモリ22出力とを周波数に応じて順次比較し、上記
周波数解析手段15出力のほうが大きい場合には目標物
として検出される。上昇変調区間時と下降変調区間時に
おいて検出された上記目標検出手段15出力を用いて、
距離・速度演算器17により目標物の距離と速度が求め
られる。ここで、目標検出手段16において、階段上デ
ータメモリ22に格納された階段上のスレッショルドデ
ータを用いることにより送信波から受信波への漏れ込み
などが原因で発生する直流成分付近の受信強度を目標物
として誤検知することを防ぐことができる。しかしなが
ら、目標物までの距離が遠くて受信強度が小さく、か
つ、距離と速度の関係により目標物の周波数が直流付近
に存在する場合、例えば、距離による周波数が100K
Hzであり、速度による周波数が99KHzであった時
の上昇変調区間におけるビート信号fupは、距離によ
る周波数と速度による周波数の差分となるため直流付近
に目標物の周波数が存在するが、受信強度が小さいため
に目標物としては検出できない。ここで、追尾部19出
力により、目標物が移動して速度を有している場合には
距離による周波数成分が必ず時間的に変化することを利
用して、過去の同一目標物のデータから目標検出手段に
て検出できないデータをデータ補間部26にて補間する
ことにより目標物が検知できなくなることを防ぐことが
できる。
CWレーダ装置においては、空中線部13出力は、送受
信部14により検波、増幅され、周波数解析手段15に
より上記送受信部14出力であるビート信号が周波数と
受信強度に分離される。階段上データメモリ22には、
目標物がなにも無い状態、例えば、空中線部を空に向け
たときの受信強度を基準とし、FM−CWレーダのよう
な連続波のレーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等
が原因により発生する直流成分付近の受信強度に応じた
スレッショルドデータが格納されており、目標検出手段
16にて上記周波数解析手段15出力と上記階段上デー
タメモリ22出力とを周波数に応じて順次比較し、上記
周波数解析手段15出力のほうが大きい場合には目標物
として検出される。上昇変調区間時と下降変調区間時に
おいて検出された上記目標検出手段15出力を用いて、
距離・速度演算器17により目標物の距離と速度が求め
られる。ここで、目標検出手段16において、階段上デ
ータメモリ22に格納された階段上のスレッショルドデ
ータを用いることにより送信波から受信波への漏れ込み
などが原因で発生する直流成分付近の受信強度を目標物
として誤検知することを防ぐことができる。しかしなが
ら、目標物までの距離が遠くて受信強度が小さく、か
つ、距離と速度の関係により目標物の周波数が直流付近
に存在する場合、例えば、距離による周波数が100K
Hzであり、速度による周波数が99KHzであった時
の上昇変調区間におけるビート信号fupは、距離によ
る周波数と速度による周波数の差分となるため直流付近
に目標物の周波数が存在するが、受信強度が小さいため
に目標物としては検出できない。ここで、追尾部19出
力により、目標物が移動して速度を有している場合には
距離による周波数成分が必ず時間的に変化することを利
用して、過去の同一目標物のデータから目標検出手段に
て検出できないデータをデータ補間部26にて補間する
ことにより目標物が検知できなくなることを防ぐことが
できる。
【0020】実施の形態5 図5はこの発明の実施の形態5を示すブロック図であ
り、図5において13,14,15,16,17,1
9,20,21は従来と同様である。22は目標物がな
にも無い状態、例えば、空中線部を空に向けたときの受
信強度を基準とし、FM−CWレーダのような連続波の
レーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等が原因によ
り発生する直流成分付近の受信強度に応じた階段上のス
レッショルドを保持する階段上データメモリ、27は追
尾部19出力により一定時間以上目標物が移動しない場
合には、追尾部における処理負荷を軽減するために追尾
対象から除外するデータ選択部である。
り、図5において13,14,15,16,17,1
9,20,21は従来と同様である。22は目標物がな
にも無い状態、例えば、空中線部を空に向けたときの受
信強度を基準とし、FM−CWレーダのような連続波の
レーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等が原因によ
り発生する直流成分付近の受信強度に応じた階段上のス
レッショルドを保持する階段上データメモリ、27は追
尾部19出力により一定時間以上目標物が移動しない場
合には、追尾部における処理負荷を軽減するために追尾
対象から除外するデータ選択部である。
【0021】上記のように構成された道路監視用FM−
CWレーダ装置においては、空中線部13出力は、送受
信部14により検波、増幅され、周波数解析手段15に
より上記送受信部14出力であるビート信号が周波数と
受信強度に分離される。階段上データメモリ22には、
目標物がなにも無い状態、例えば、空中線部を空に向け
たときの受信強度を基準とし、FM−CWレーダのよう
な連続波のレーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等
が原因により発生する直流成分付近の受信強度に応じた
スレッショルドデータが格納されており、目標検出手段
16にて上記周波数解析手段15出力と上記階段上デー
タメモリ22出力とを周波数に応じて順次比較し、上記
周波数解析手段15出力のほうが大きい場合には目標物
として検出される。上昇変調区間時と下降変調区間時に
おいて検出された上記目標検出手段15出力を用いて、
距離・速度演算器17により目標物の距離と速度が求め
られる。追尾部19では、上記距離・速度演算器17出
力を時系列に取得して同一目標物のデータにより走行軌
跡を得ることができるが、目標物が複数存在する場合に
は処理負荷が大きくなる。そこで、データ選択部27に
て上記追尾部19出力による同一目標物のデータから一
定時間以上移動しない場合には、追尾対象となる目標物
から除外することにより、上記追尾部19における処理
負荷を低減することができる。
CWレーダ装置においては、空中線部13出力は、送受
信部14により検波、増幅され、周波数解析手段15に
より上記送受信部14出力であるビート信号が周波数と
受信強度に分離される。階段上データメモリ22には、
目標物がなにも無い状態、例えば、空中線部を空に向け
たときの受信強度を基準とし、FM−CWレーダのよう
な連続波のレーダ時に送信波から受信波への漏れ込み等
が原因により発生する直流成分付近の受信強度に応じた
スレッショルドデータが格納されており、目標検出手段
16にて上記周波数解析手段15出力と上記階段上デー
タメモリ22出力とを周波数に応じて順次比較し、上記
周波数解析手段15出力のほうが大きい場合には目標物
として検出される。上昇変調区間時と下降変調区間時に
おいて検出された上記目標検出手段15出力を用いて、
距離・速度演算器17により目標物の距離と速度が求め
られる。追尾部19では、上記距離・速度演算器17出
力を時系列に取得して同一目標物のデータにより走行軌
跡を得ることができるが、目標物が複数存在する場合に
は処理負荷が大きくなる。そこで、データ選択部27に
て上記追尾部19出力による同一目標物のデータから一
定時間以上移動しない場合には、追尾対象となる目標物
から除外することにより、上記追尾部19における処理
負荷を低減することができる。
【0022】
【発明の効果】第1の発明によれば、送信波から受信波
への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近の受
信強度に応じた階段上のスレッショルドを用いて目標物
を検出することにより、上記直流成分付近の受信信号を
目標物として誤検知しないようにすることができる。
への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近の受
信強度に応じた階段上のスレッショルドを用いて目標物
を検出することにより、上記直流成分付近の受信信号を
目標物として誤検知しないようにすることができる。
【0023】また、第2の発明によれば、送信波から受
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを用いて目
標物を検出し、さらに、送受信部の温度変化による上記
直流成分付近の受信強度変化分を補正することにより、
上記直流成分付近の受信信号を目標物として誤検知しな
いようにすることができる。
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを用いて目
標物を検出し、さらに、送受信部の温度変化による上記
直流成分付近の受信強度変化分を補正することにより、
上記直流成分付近の受信信号を目標物として誤検知しな
いようにすることができる。
【0024】また、第3の発明によれば、送信波から受
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを用いて目
標物を検出し、さらに、送受信部のゲインによる上記直
流成分付近の受信強度変化分を補正することにより、上
記直流成分付近の受信信号を目標物として誤検知しない
ようにすることができる。
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを用いて目
標物を検出し、さらに、送受信部のゲインによる上記直
流成分付近の受信強度変化分を補正することにより、上
記直流成分付近の受信信号を目標物として誤検知しない
ようにすることができる。
【0025】また、第4の発明によれば、送信波から受
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを用いて目
標物を検出し、さらに、追尾中の同一目標の時系列デー
タを用いて上記階段上のスレッショルドに埋もれた時間
の目標物のデータを補間することにより、目標物の未検
知を防ぐことができる。
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを用いて目
標物を検出し、さらに、追尾中の同一目標の時系列デー
タを用いて上記階段上のスレッショルドに埋もれた時間
の目標物のデータを補間することにより、目標物の未検
知を防ぐことができる。
【0026】また、第5の発明によれば、送信波から受
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを用いて目
標物を検出し、さらに、追尾中の同一目標の時系列デー
タを用いて目標物が一定時間以上移動しない場合には追
尾対象の目標物より除外することにより、追尾処理の負
荷を低減することができる。
信波への漏れ込み等の原因により発生する直流成分付近
の受信強度に応じた階段上のスレッショルドを用いて目
標物を検出し、さらに、追尾中の同一目標の時系列デー
タを用いて目標物が一定時間以上移動しない場合には追
尾対象の目標物より除外することにより、追尾処理の負
荷を低減することができる。
【図1】 この発明の実施の形態1の道路監視用FM−
CWレーダ装置の構成を示すブロック図である。
CWレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2の道路監視用FM−
CWレーダ装置の構成を示すブロック図である。
CWレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3の道路監視用FM−
CWレーダ装置の構成を示すブロック図である。
CWレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態4の道路監視用FM−
CWレーダ装置の構成を示すブロック図である。
CWレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態5の道路監視用FM−
CWレーダ装置の構成を示すブロック図である。
CWレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の概念を示す図である。
【図7】 FM−CWレーダ装置の原理を説明するため
の図である。
の図である。
【図8】 従来の道路監視用FM−CWレーダ装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
1 道路監視用FM−CWレーダ装置、2 監視領域、
3 車両、4 車両3の受信信号、5 スレッショル
ド、6 何も反射物のないときの受信信号、7階段上の
スレッショルド、8 送信波、9 受信波、10 上昇
変調区間の送信波と受信波の差、11 下降変調区間の
送信波と受信波の差、12 ビート信号、13 空中線
部、14 送受信部、15 周波数解析手段、16 目
標検出手段、17 距離・速度演算器、18 信号処理
部、19 追尾部、20 判定部、21 表示部、22
階段上データメモリ、23 温度補正部、24 ゲイ
ン制御部、25 ゲイン補正部、26 データ補間部、
27 データ選択部。
3 車両、4 車両3の受信信号、5 スレッショル
ド、6 何も反射物のないときの受信信号、7階段上の
スレッショルド、8 送信波、9 受信波、10 上昇
変調区間の送信波と受信波の差、11 下降変調区間の
送信波と受信波の差、12 ビート信号、13 空中線
部、14 送受信部、15 周波数解析手段、16 目
標検出手段、17 距離・速度演算器、18 信号処理
部、19 追尾部、20 判定部、21 表示部、22
階段上データメモリ、23 温度補正部、24 ゲイ
ン制御部、25 ゲイン補正部、26 データ補間部、
27 データ選択部。
Claims (5)
- 【請求項1】 道路上の適所に設けられ、道路を走行中
の車両やバイク等の目標物に対して、周波数を時間的に
上昇させたものと下降させたものとの異なる変調を施し
た電波を送信し、目標物からの反射波を受信する空中線
部と、上記空中線部と繋がり送信波と受信波の差分であ
るビート信号を検波し、増幅する送受信部と、上記送受
信部からの信号を処理し、特に、高速フーリエ変換等の
手段を用いて目標物に相当する周波数と受信強度とに分
離する周波数解析手段、目標物がなにもない状態、例え
ば空中線を空へ向けたときに観測される上記ビート信号
を周波数解析したものを元にして、FM−CWレーダの
場合に送信波が受信波に漏れ込むことにより発生する直
流付近の成分の強度レベルに応じた階段上のスレッショ
ルドを保有し、上記直流成分付近のレベルを目標として
誤検知しないようにした参照メモリ、上記参照メモリと
上記周波数解析手段とを比較して、周波数解析手段結果
が参照メモリの値より大きい場合には目標物として検出
する目標検出手段、上記目標検出手段により得られた上
記異なる変調が行われるそれぞれの時間帯においての目
標物の周波数を用いて、目標物までの距離と速度とを算
出する距離・速度演算手段を有する信号処理部と、上記
信号処理部出力の時間的変化を追尾する追尾部と、上記
追尾処理部結果により事故などの危険状態を判定する判
定部とを備えたことを特徴とする道路監視用FM−CW
レーダ装置。 - 【請求項2】 道路上の適所に設けられ、道路を走行中
の車両やバイク等の目標物に対して、周波数を時間的に
上昇させたものと下降させたものとの異なる変調を施し
た電波を送信し、目標物からの反射波より目標物までの
距離と速度を検出して、目標物を追尾して時間的な変化
より事故などの危険状態を判定する道路監視用FM−C
Wレーダ装置において、送信波が受信波に漏れ込むこと
により発生する直流付近の成分の強度レベルに応じた階
段上のスレッショルドを保持する参照メモリと、送受信
部の温度変化をモニタし、送受信部の温度に応じて参照
メモリの値を計算する温度補正部とを備えたことを特徴
とする請求項1記載の道路監視用FM−CWレーダ装
置。 - 【請求項3】 道路上の適所に設けられ、道路を走行中
の車両やバイク等の目標物に対して、周波数を時間的に
上昇させたものと下降させたものとの異なる変調を施し
た電波を送信し、目標物からの反射波より目標物までの
距離と速度を検出して、目標物を追尾して時間的な変化
より事故などの危険状態を判定する道路監視用FM−C
Wレーダ装置において、送信波が受信波に漏れ込むこと
により発生する直流付近の成分の強度レベルに応じた階
段上のスレッショルドを保持する参照メモリと、送受信
部より増幅される受信信号のゲインに応じて参照メモリ
の値を計算するゲイン補正部とを備えたことを特徴とす
る請求項1記載の道路監視用FM−CWレーダ装置。 - 【請求項4】 道路上の適所に設けられ、道路を走行中
の車両やバイク等の目標物に対して、周波数を時間的に
上昇させたものと下降させたものとの異なる変調を施し
た電波を送信し、目標物からの反射波より目標物までの
距離と速度を検出して、目標物を追尾して時間的な変化
より事故などの危険状態を判定する道路監視用FM−C
Wレーダ装置において、送信波が受信波に漏れ込むこと
により発生する直流付近の成分の強度レベルに応じた階
段上のスレッショルドを設定することにより、目標物が
特定の距離において、特定の速度を有する場合に上記の
直流付近の周波数に存在してしまい、かつ、受信強度が
小さい場合には目標検出手段にて検出できなくなること
を防ぐために、追尾手段にて目標物が上記目標を検出で
きない区間に入った場合は、目標物のデータを補間する
ための目標補正手段を備えたことを特徴とする請求項1
記載の道路監視用FM−CWレーダ装置。 - 【請求項5】 道路上の適所に設けられ、道路を走行中
の車両やバイク等の目標物に対して、周波数を時間的に
上昇させたものと下降させたものとの異なる変調を施し
た電波を送信し、目標物からの反射波より目標物までの
距離と速度を検出して、目標物を追尾して時間的な変化
より事故などの危険状態を判定する道路監視用FM−C
Wレーダ装置において、追尾手段にてある一定時間以上
目標物の位置に変化がない場合には、目標物をガードレ
ールや標識などの道路に既存のものと判定してデータを
除去するデータ選択器を備えたことを特徴とする請求項
1記載の道路監視用FM−CWレーダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10284990A JP2000111640A (ja) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | 道路監視用fm−cwレーダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10284990A JP2000111640A (ja) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | 道路監視用fm−cwレーダ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000111640A true JP2000111640A (ja) | 2000-04-21 |
Family
ID=17685724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10284990A Pending JP2000111640A (ja) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | 道路監視用fm−cwレーダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000111640A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6198426B1 (en) * | 1998-09-07 | 2001-03-06 | Denso Corporation | Method and apparatus for detecting road circumstances around a traveling vehicle and a recording medium for storing a related software program |
US7439905B2 (en) | 2004-09-13 | 2008-10-21 | Fujitsu Ten Limited | Radar apparatus |
JP2012103007A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-31 | Denso Corp | ピーク検出閾値の設定方法、物標情報生成装置、プログラム |
KR20190070088A (ko) * | 2017-12-12 | 2019-06-20 | 엘지이노텍 주식회사 | 레이더 센서 및 이의 물체 검출 방법 |
CN116203552A (zh) * | 2023-05-05 | 2023-06-02 | 华清瑞达(天津)科技有限公司 | 一种雷达目标的跟踪路径优化方法 |
-
1998
- 1998-10-07 JP JP10284990A patent/JP2000111640A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6198426B1 (en) * | 1998-09-07 | 2001-03-06 | Denso Corporation | Method and apparatus for detecting road circumstances around a traveling vehicle and a recording medium for storing a related software program |
US7439905B2 (en) | 2004-09-13 | 2008-10-21 | Fujitsu Ten Limited | Radar apparatus |
JP2012103007A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-31 | Denso Corp | ピーク検出閾値の設定方法、物標情報生成装置、プログラム |
KR20190070088A (ko) * | 2017-12-12 | 2019-06-20 | 엘지이노텍 주식회사 | 레이더 센서 및 이의 물체 검출 방법 |
KR102490396B1 (ko) * | 2017-12-12 | 2023-01-19 | 엘지이노텍 주식회사 | 레이더 센서 및 이의 물체 검출 방법 |
CN116203552A (zh) * | 2023-05-05 | 2023-06-02 | 华清瑞达(天津)科技有限公司 | 一种雷达目标的跟踪路径优化方法 |
CN116203552B (zh) * | 2023-05-05 | 2023-07-28 | 华清瑞达(天津)科技有限公司 | 一种雷达目标的跟踪路径优化方法 |
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---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
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