JP2000110995A - 液化ガス強制気化装置 - Google Patents

液化ガス強制気化装置

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JP2000110995A
JP2000110995A JP10283771A JP28377198A JP2000110995A JP 2000110995 A JP2000110995 A JP 2000110995A JP 10283771 A JP10283771 A JP 10283771A JP 28377198 A JP28377198 A JP 28377198A JP 2000110995 A JP2000110995 A JP 2000110995A
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JP
Japan
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heating medium
water
heat
liquefied gas
fat
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JP10283771A
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English (en)
Inventor
Nobutaka Nakamichi
信貴 中道
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱媒の蒸発を抑制することができる液化ガス
強制気化装置を提供する。 【解決手段】 熱媒3を貯えた槽5と、槽5内に設置さ
れた熱交換器26と、熱媒3の加熱手段27とを備え、
液相の液化ガスを熱交換器26内に通流して気化する液
化ガス強制気化装置1において、熱媒3の表面に油脂の
膜7を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化ガス強制気化
装置に係り、特に、熱媒を用いた液化ガス強制気化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱媒により液相の液化ガス、例えばLP
Gなどを気化する液化ガス強制気化装置は、熱媒を貯え
た槽、この槽内に設置された熱交換器、及び、熱媒の加
熱手段などから構成されている。このような液化ガス強
制気化装置の多くは、熱媒として、水を主成分とする熱
媒水を用いている。液化ガス強制気化装置は、槽内の熱
媒水をヒータやバーナなどの加熱手段で昇温して、一定
の温度範囲、例えば70℃〜75℃に保ち、熱交換器内
を通流する液相の液化ガスを熱媒水により加熱して気化
させることにより、気相の液化ガスを安定供給してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱媒水の入
った槽は、通常、コストを抑えるため圧力容器となって
おらず、完全に密閉できない。このため、加熱された熱
媒水の蒸気が、熱媒水を補充するための給水口の蓋の隙
間などから漏出して減少する。このような熱媒水の減少
を防ぐため、頻繁に熱媒水の点検作業や補充作業を行わ
なければならないという問題がある。また、熱媒水の補
充を行わなかった場合、熱媒水の減少により、ガスの安
定供給ができなくなるばかりか、熱媒水のヒータやバー
ナなどによる過熱を防止するための安全機構が作動し、
ガスの供給が止まることもある。
【0004】本発明の課題は、熱媒の蒸発を抑制した液
化ガス強制気化装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の液化ガス強制気
化装置は、以下の手段により上記課題を解決する。熱媒
を貯えた槽と、この槽内に設置された熱交換器と、熱媒
の加熱手段とを備え、液相の液化ガスを熱交換器内に通
流して気化する液化ガス強制気化装置において、熱媒の
表面に油脂の膜を形成する。
【0006】このようにすれば、熱媒表面に形成した油
脂膜の層が、熱媒と空気との接触を遮断するため、熱媒
の蒸発を抑制することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用してなる液化
ガス強制気化装置の一実施形態を図1を参照して説明す
る。図1は、本発明を適用してなる液化ガス強制気化装
置の一実施形態の概略構成を示す断面図である。
【0008】まず、本実施形態の液化ガス強制気化装置
1の構成を説明する。なお、本実施形態は、LPG用の
強制気化装置である。防錆剤を含む水からなる熱媒水3
は、圧延鋼板で造られた槽5の中に貯えられている。熱
媒水3の表面には、油脂、例えばシリコ−ンオイルなど
を槽5内に注入することで、油脂膜7が形成されてい
る。槽5は、胴9と天板11で構成されている。天板1
1は、胴9との間にシール材13を挟み込む形で胴9に
ボルト止め、または、クランプ止めされている。天板1
1には、熱媒水3を補充するための給水口15が設けら
れており、給水口15は、給水時以外は、蓋17により
塞がれている。さらに、天板11には、熱媒水3のレベ
ルを検知するためのレベルセンサ19、図示していない
LPG容器に貯蔵された液相のLPGを強制気化装置1
へ導くための配管21、及び、気化したLPGを供給す
るための配管23が取り付けられている。天板11の配
管21, 23が取り付けられた面と反対側の面には、配
管21, 23と連通する伝熱管25からなる熱交換器2
6が取り付けられている。伝熱管25は、配管21との
連結部から胴9の底部に向けて螺旋状に形成され、胴9
の底部から螺旋の円のほぼ中心を通り天板11に向けて
延び、配管23と連結するように形成されている。熱媒
水3が胴9の上部まで貯えられているとき、熱交換器2
6の大部分は、熱媒水3の中に浸された状態になってい
る。胴9の底部側壁には、熱媒水3を加熱するためのヒ
ータ27が取り付けられ、胴9の側壁中央部には、熱媒
水3の温度を計測するための温度センサ29が取り付け
られている。レベルセンサ19、ヒータ27、及び、温
度センサ29は、配線33により、熱媒水3の温度やレ
ベルの管理を行うための制御部31と接続されている。
【0009】このような構成の液化ガス強制気化装置の
動作と本発明の特徴部について説明する。制御部31
は、ヒータ27で熱媒水3を加熱し、また、温度センサ
29の情報に応じてヒータ27をオン・オフして、熱媒
水3の温度を70℃〜75℃に保つ。この状態で、液相
のLPGが、図示していないLPGを貯蔵した容器から
矢印37方向に流れ、配管21を通り熱交換器26の伝
熱管25内を流れることにより熱媒水より蒸発潜熱を得
て瞬間的に気化する。気化したLPGは、配管23を通
り、矢印39方向へと流れ、配管23に連結された図示
していない圧力調整器で減圧されて、図示していない消
費機器などに気相のLPGとして安定供給される。ま
た、液化ガス強制気化装置1には、安全機構として過熱
防止機能が備えられており、制御部31は、温度センサ
29により設定温度以上の温度を検知した場合や、レベ
ルセンサ19により熱媒水3が設定レベル以下に減少し
たことを検知した場合には、直ちにヒータ27をオフし
加熱を中止する。
【0010】このような液化ガス強制気化装置1におい
て、槽5は、通常、コストを抑えるために圧力容器にな
っておらず、完全に密閉することができない。このた
め、油脂膜7を形成していない従来技術では、70℃〜
75℃に常時保たれた熱媒水の蒸気が、給水口15と蓋
17に取り付けられたシール材35との隙間や、場合に
よっては、シール材13と胴9や天板11との隙間など
から槽5の外部へ漏れだし、熱媒水3は短期間で減少し
てしまう。熱媒水3が減少し、熱交換器26の大部分が
空気中に露出すると、温度が安定し難くなるため、気相
のLPGの安定供給ができなくなる場合がある。さら
に、本実施形態の液化ガス強制気化装置1のように、過
熱防止機能を備えているものでは、熱媒水3が設定した
レベル以下に減少すると、制御部31がヒータ27をオ
フするため、気相のLPGの供給が止まる場合もある。
したがって、従来技術の液化ガス強制気化装置では、熱
媒水3の減少を防ぐため、頻繁に熱媒水3の点検作業や
補充作業が必要である。
【0011】ところが、本発明に係る本実施形態の液化
ガス強制気化装置1は、槽5内にシリコ−ンオイルなど
の油脂を注入している。油脂は、水に対し不溶性であ
り、かつ、水より比重が軽いため、熱媒水3の表面に油
脂膜7の層を形成する。このため、熱媒水3の表面と槽
5内の空気との接触をほぼ遮断することができる。すな
わち、油脂膜7によって、熱媒水3の蒸発を抑制するこ
とができる。したがって、熱媒水3の減少が抑制される
ため、頻繁に熱媒水3の点検作業や補充作業を行う必要
がなくなる。さらに、蒸発の際の気化熱による熱媒水3
の温度低下も抑制できるため、熱媒水3を保温するため
のヒータ27の消費熱量が少なくなり、省エネルギー効
果も得られる。
【0012】また、本実施形態では、LPG用の強制気
化装置について説明したが、本発明は、LPG以外の液
化ガス、例えばLNGなどの強制気化装置にも適用でき
る。
【0013】また、本発明は、本実施形態の構成の液化
ガス強制気化装置に限らず、熱媒を用いる様々な構成の
液化ガス強制気化装置に適用することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、熱媒の蒸発を抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる液化ガス強制気化装置の
一実施形態の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 液化ガス強制気化装置 3 熱媒水 5 槽 7 油脂膜 21, 23 配管 25 伝熱管 26 熱交換器 27 ヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒を貯えた槽と、該槽内に設置された
    熱交換器と、前記熱媒の加熱手段とを備え、液相の液化
    ガスを前記熱交換器内に通流して気化する液化ガス強制
    気化装置において、 前記熱媒の表面に油脂の膜を形成したことを特徴とする
    液化ガス強制気化装置。
JP10283771A 1998-10-06 1998-10-06 液化ガス強制気化装置 Pending JP2000110995A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010110508A (ko) * 2000-06-07 2001-12-13 김소중 열저장 매체를 포함하는 기화기
KR20010110961A (ko) * 2000-06-07 2001-12-15 김소중 열저장 매체를 포함하는 기화기
KR20030064232A (ko) * 2002-01-23 2003-07-31 이토고키 가부시키가이샤 베이퍼라이저
KR100469226B1 (ko) * 2002-04-12 2005-02-02 강기묵 액유출방지장치 기화기
KR100475434B1 (ko) * 2002-09-25 2005-03-10 진우디이브이(주) 액체가스 강제기화기
KR101124525B1 (ko) * 2009-04-30 2012-03-15 진우디이브이(주) 물이 줄지 않는 에너지절약형 기화기
CN106481979A (zh) * 2016-12-20 2017-03-08 上海华林工业气体有限公司 一种具有反馈控制的蒸汽加热水浴式汽化系统
JP7390062B2 (ja) 2022-02-14 2023-12-01 日本ガス開発株式会社 気化器

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