JP2000110718A - リニアコンプレッサ - Google Patents

リニアコンプレッサ

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JP2000110718A
JP2000110718A JP10286260A JP28626098A JP2000110718A JP 2000110718 A JP2000110718 A JP 2000110718A JP 10286260 A JP10286260 A JP 10286260A JP 28626098 A JP28626098 A JP 28626098A JP 2000110718 A JP2000110718 A JP 2000110718A
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JP
Japan
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yoke
outer yoke
inner yoke
linear compressor
piston
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Pending
Application number
JP10286260A
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English (en)
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Hideo Yamamoto
秀夫 山本
Koji Hamaoka
孝二 浜岡
Hiromi Shibuya
浩洋 渋谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Priority to TW89114227A priority patent/TW453014B/zh
Priority to SG1999000483A priority patent/SG71908A1/en
Priority to CNB991017803A priority patent/CN1136646C/zh
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率を向上し、製造の簡易化したリニアコン
プレッサを提供する。 【解決手段】 薄板11を積み重ねた角柱状のインナヨ
ーク10と、薄板12を積み重ねて形成し薄板の積み重
ね方向に切り欠いたスロットを2個配したアウタヨーク
13と、アウタヨーク13の3個の磁極の中央の磁極に
巻き付けると共に異磁極を交互に形成するコイル23
と、両インナヨークの中央に位置するようにベース22
に取り付けたシリンダ2と、インナヨーク10とアウタ
ヨーク12の対向する方向に磁化した一対の平板状永久
磁石25,26を磁化の向きが逆向きになるように所定
間隔を設けてインナヨーク10とアウタヨーク12間の
空隙内に保持した可動部24と、可動部支持体28を介
して可動部24と一体化したシャフト29の先端に設け
ると共に前記シリンダ2に挿入したピストン3と、シャ
フト29に連結したバネ9から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアコンプレッ
サに係わり、効率の向上と製造の簡易化を図るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、リニアコンプレッサの開発が活発
に行われつつある。従来から欧米では宇宙空間で用いる
リニアコンプレッサが研究されていた。近年、米国SU
NPOWER社は一般の環境下で用いるリニアコンプレ
ッサを開発した(Nicholas R.van de
r Walt,Reuven Unger:Linea
r compressors−amaturing t
echnology,International A
ppliance Technical Confer
ence,ppl−6,1994)。
【0003】図19は従来のリニアコンプレッサ100
の構成を示す断面図である。リニアコンプレッサ100
はシリンダ101と、シリンダ101内に往復動自在に
挿入されたピストン102と、ピストン102のヘッド
に面して形成された圧縮室103と、圧縮室103のガ
ス圧に応じて開閉する吸い込みバルブ104及び吐出バ
ルブ105を備えている。
【0004】リニアコンプレッサ100は、ピストン1
02を往復動させるためのリニアモータ106と、ピス
トン102を往復動自在に支持するための共振バネ10
7を備えている。リニアモータ106は、円筒状のイン
ナヨーク108と、2個の磁極109,110を有する
アウタヨーク111と、中心軸112の周りに巻いたコ
イル113と、円筒状の永久磁石114を有する可動子
115より構成されており、可動子115はピストン1
02と連結している。
【0005】そして、コイル113に交流電流が供給さ
れると、磁極109,110に軸方向に異磁極が交互に
形成され、可動子115の永久磁石114との磁気的吸
引,反発作用により、コイル113電流の大きさと永久
磁石114の磁束密度に比例した推力が発生し、可動子
115が交流電流の周波数に同期して往復動し、ピスト
ン102が往復動する。そして、圧縮室103内が低圧
時に膨張ガスが吸い込みバルブ104を介して圧縮室1
03内に吸い込まれ、高圧時に圧縮ガスが吐出バルブ1
05を介して圧縮室103内に吸い込まれたコンプレッ
サとしての仕事を行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】コンプレッサの効率向
上を阻害するのがリニアモータ渦電流損失,ヒステリシ
ス損失等の鉄損である。渦電流損失は、ヨーク材の板厚
の2乗に比例する特性を有しているため、ヨークを薄板
を積層して構成することが有効である。しかし、従来の
リニアモータの構成では、ヨークが円筒形成であり、製
造において中心軸に向けて薄板を積層することが非常に
困難であるという課題があった。
【0007】本発明は上記従来の課題を解消するもので
あり、鉄損の中の渦電流損失を低減し、リニアコンプレ
ッサの効率を向上すると共に、製造が簡易なリニアコン
プレッサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のリニアモータは、透磁率が高い薄板を多数積
み重ねて形成した角柱状のインナヨークと、透磁率が高
い薄板を多数積み重ねて形成したアウタヨークと、アウ
タヨークの3個の磁極の中央の磁極に巻き付けたコイル
と、インナヨークとアウタヨークの対向する方向に磁化
した一対の平板状永久磁石を磁化の向きが逆向きになる
ように所定間隔を設けてインナヨークとアウタヨーク間
の空隙内に保持した可動部と、支持部を介して可動部と
一体化したシャフトの先端に設けると共に前記シリンダ
に挿入したピストンと、シャフトに取り付けたバネから
構成している。
【0009】これにより、リニアコンプレッサの効率を
向上すると共に、リニアコンプレッサの製造が簡易にな
る。
【0010】また、本発明は、可動部を略6面枠体形状
に構成し、インナヨークとアウタヨークの対向する方向
に磁化すると共に磁化の向きが逆向きになるように前記
ピストンの軸方向に所定間隔を設けて6面枠体のインナ
ヨークとアウタヨークに挟まれた2面に配置した各1対
の平板状永久磁石と、シャフトの反ピストン側で可動部
とシャフトを接続する可動部支持体とから構成してい
る。
【0011】これにより、可動部の製造が簡易になると
共に、構造的にも強固になる。また、本発明は、可動部
を略6面枠体形状に構成し、インナヨークとアウタヨー
クの対向する方向に磁化すると共に磁化の向きが逆向き
になるように前記ピストンの軸方向に所定間隔を設けて
6面枠体のインナヨークとアウタヨークに挟まれた2面
に配置した各1対の平板状永久磁石と、両インナヨーク
間の中空部で可動部とシャフトを接続する可動部支持体
とから構成している。
【0012】これにより、リニアコンプレッサの高さを
低くし、構造的にも更に強固になる。
【0013】また、本発明は、ベースを非磁性体で構成
している。これにより、ベースでの鉄損を低減し、リニ
アコンプレッサの効率を向上する。
【0014】また、本発明は、インナヨーク,アウタヨ
ークがベース以外とは接触しないように構成している。
【0015】これにより、リニアコンプレッサにおける
の鉄損を低減し、リニアコンプレッサの効率を向上す
る。
【0016】また、本発明は、シリンダに、可動部が往
復動する際に可動部支持体が接触しないように軸方向に
スリットを設けている。
【0017】これにより、信頼性を向上する。また、本
発明は、ピストンを先端部に設けた第1摺動部と、前記
第1摺動部に連続して径を小さくして設けた非摺動部
と、前記非摺動部に連続して設けた第2摺動部から構成
し、可動部とピストンを接続する支持部を前記非摺動部
に設けている。
【0018】これにより、リニアコンプレッサの効率を
向上し、リニアコンプレッサの組立も簡易になる。
【0019】また、本発明は、略6面枠体のインナヨー
クとアウタヨークに挟まれた2面以外の2面で、可動部
とシャフトを連結する可動部補強体を追加している。
【0020】これにより、構造的にも更に強固になる。
また、本発明は、板バネの最大移動時に板バネがベース
に接触しないように、ベースのピストン挿入開口部周辺
に傾斜を設けている。
【0021】これにより、リニアコンプレッサの高さ方
向を小型化できる。また、本発明は、板バネの取り付け
部材を前記ベースと一体化したものである。
【0022】これにより、リニアコンプレッサの製造が
簡易になる。また、本発明は、インナヨーク,アウタヨ
ークの薄板積み重ね方向の中央付近におけるインナヨー
クと永久磁石間空隙距離及びアウタヨークと永久磁石間
空隙距離に対して、インナヨーク,アウタヨークの薄板
積み重ね方向の両端位置におけるインナヨークと永久磁
石間空隙距離及びアウタヨークと永久磁石間空隙距離が
中央付近から両端位置に向けて徐々に広くなるようにイ
ンナヨーク,アウタヨークを構成している。
【0023】これにより、ピストンの往復動時に板バネ
が微少回転した際にも可動部がインナヨーク及びアウタ
ヨークと衝突することはなく、推力の低下を抑える。
【0024】また、本発明は、インナヨーク,アウタヨ
ークの薄板積み重ね方向の中央付近から一方の端位置ま
では、インナヨークと永久磁石間空隙距離が一定になる
ようにインナヨークを構成し、且つアウタヨークと永久
磁石間空隙距離を中央付近から一方の端位置に向けて徐
々に広くなるようにアウタヨークを構成し、インナヨー
ク,アウタヨークの薄板積み重ね方向の中央付近から他
方の端位置までは、アウタヨークと永久磁石間空隙距離
が一定になるようにアウタヨークを構成し、且つインナ
ヨークと永久磁石間空隙距離を中央付近から他方の端位
置に向けて徐々に広くなるようにインナヨークを構成し
ている。
【0025】これにより、ピストンの往復動時に板バネ
が微少回転した際にも可動部がインナヨーク及びアウタ
ヨークと衝突することはなく、推力の低下を殆ど生じな
い。
【0026】また、本発明は、インナヨーク,アウタヨ
ークを同一形状寸法の薄板を多数積み重ねて形成してい
る。
【0027】これにより、ピストンの往復動時に板バネ
が軸回転した際にも可動部がインナヨーク及びアウタヨ
ークと衝突することはなく、リニアコンプレッサの製造
も簡易になるという作用を有する。
【0028】また、本発明は、インナヨーク,アウタヨ
ークを同一形状寸法の薄板を多数積み重ねて形成してい
る。
【0029】これにより、ピストンの往復動時に板バネ
が微少回転した際にも可動部がインナヨーク及びアウタ
ヨークと衝突することはないという作用を有すると共
に、インナヨークとアウタヨーク間空隙における磁束密
度の低下を抑え、リニアコンプレッサの製造も簡易にな
るという作用を有する。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、透磁率が高い薄板を多数積み重ねて形成した角柱状
のインナヨークと、透磁率が高い薄板を多数積み重ねて
形成すると共に薄板の積み重ね方向に切り欠いたスロッ
トを2個配することにより3個の磁極を形成したアウタ
ヨークと、アウタヨークの3個の磁極の中央の磁極に巻
き付けると共に異磁極を交互に形成するコイルと、アウ
タヨークの磁極を有する面をインナヨークに対向して所
定空隙を隔てて構成したヨークブロックと、2個のヨー
クブロックをインナヨーク側を所定間隔を設けて対向さ
せて保持する平板状のベースと、両インナヨークの中央
に位置するようにベースに取り付けたシリンダと、イン
ナヨークとアウタヨークの対向する方向に磁化した一対
の平板状永久磁石を磁化の向きが逆向きになるように所
定間隔を設けてインナヨークとアウタヨーク間の空隙内
に保持した可動部と、可動部支持体を介して可動部と一
体化したシャフトの先端に設けると共に前記シリンダに
挿入したピストンと、シャフトに連結したバネから構成
したものであり、リニアコンプレッサの効率を向上する
と共に、リニアコンプレッサの製造が簡易になるという
作用を有する。
【0031】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の可動部を略6面枠体形状に構成し、インナヨークとア
ウタヨークの対向する方向に磁化すると共に磁化の向き
が逆向きになるように前記ピストンの軸方向に所定間隔
を設けて6面枠体のインナヨークとアウタヨークに挟ま
れた2面に配置した各1対の平板状永久磁石と、シャフ
トの反ピストン側で可動部とシャフトを接続する可動部
支持体とから構成したものであり、可動部の製造が容易
になり、構造的にも強固になるという作用を有する。
【0032】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の可動部を略6面枠体形状に構成し、インナヨークとア
ウタヨークの対向する方向に磁化すると共に磁化の向き
が逆向きになるように前記ピストンの軸方向に所定間隔
を設けてインナヨークとアウタヨークに挟まれた2面に
配置した各1対の平板状永久磁石と、両インナヨーク間
の中空部で可動部とシャフトを接続する可動部支持体と
から構成したものであり、高さ方向を小型化し、構造的
にも更に強固になるという作用を有する。
【0033】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のベースを非磁性体で構成したものであり、ベースでの
鉄損を低減し、リニアコンプレッサの効率を向上すると
いう作用を有する。
【0034】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
のインナヨーク,アウタヨークがベース以外とは接触し
ないように構成したものであり、リニアコンプレッサに
おける鉄損を低減し、リニアコンプレッサの効率を向上
するという作用を有する。
【0035】請求項7に記載の発明は、請求項3に記載
のシリンダに、前記可動部が往復動する際に可動部支持
体が接触しないように軸方向にスリットを設けたもので
あり、信頼性を向上するという作用を有する。
【0036】請求項8に記載の発明は、請求項3に記載
のピストンを先端部に設けた第1摺動部と、第1摺動部
に連続して径を小さくして設けた非摺動部と、非摺動部
に連続して設けた第2摺動部から構成し、可動部とピス
トンを接続する支持部を前記非摺動部に設けたものであ
り、ピストンとシリンダ間の摺動損失を低減し、リニア
コンプレッサの効率を向上すると共に、可動部の製造が
簡易になるという作用を有する。
【0037】請求項9に記載の発明は、請求項2に記載
の可動部において、略6面枠体のインナヨークとアウタ
ヨークに挟まれた2面以外の面で、可動部とシャフトを
連結する可動部補強体を追加したものであり、構造的に
も更に強固になるという作用を有する。
【0038】請求項10に記載の発明は、請求項5に記
載の板バネの最大移動時に板バネがベースに接触しない
ように、ベースのピストン挿入開口部周辺に傾斜を設け
たものであり、リニアコンプレッサの高さ方向を小型化
するという作用を有する。
【0039】請求項11に記載の発明は、請求項5に記
載の板バネの取り付け部材を前記ベースと一体化したも
のであり、リニアコンプレッサの製造が簡易になるとい
う作用を有する。
【0040】請求項12に記載の発明は、請求項5に記
載の発明において、インナヨーク,アウタヨークの薄板
積み重ね方向の中央付近におけるインナヨークと永久磁
石間空隙距離及びアウタヨークと永久磁石間空隙距離に
対して、インナヨーク,アウタヨークの薄板積み重ね方
向の両端位置におけるインナヨークと永久磁石間空隙距
離及びアウタヨークと永久磁石間空隙距離が中央付近か
ら両端位置に向けて徐々に広くなるようにインナヨー
ク,アウタヨークを構成したものであり、ピストンの往
復動時に板バネが軸回転した際にも可動部がインナヨー
ク及びアウタヨークと衝突することはなく、推力の低下
を抑えるという作用を有する。
【0041】請求項13に記載の発明は、請求項5に記
載の発明において、インナヨーク,アウタヨークの薄板
積み重ね方向の中央位置から一方の端位置までは、イン
ナヨークと永久磁石間空隙距離が一定になるようにイン
ナヨークを構成し、且つアウタヨークと永久磁石間空隙
距離を中央位置から一方の端位置に向けて徐々に広くな
るようにアウタヨークを構成し、インナヨーク,アウタ
ヨークの薄板積み重ね方向の中央付近から他方の端位置
までは、アウタヨークと永久磁石間空隙距離が一定にな
るようにアウタヨークを構成し、且つインナヨークと永
久磁石間空隙距離を中央付近から他方の端位置に向けて
徐々に広くなるようにインナヨークを構成したものであ
り、ピストンの往復動時に板バネが微少回転した際にも
可動部がインナヨーク及びアウタヨークと衝突すること
はなく、推力の低下が殆どないという作用を有する。
【0042】請求項14に記載の発明は、請求項12に
記載の発明において、インナヨーク,アウタヨークを同
一形状寸法の薄板を多数積み重ねて形成したものであ
り、ピストンの往復動時に板バネが微少回転した際にも
可動部がインナヨーク及びアウタヨークと衝突すること
はなく推力の低下を抑え、リニアコンプレッサの製造も
簡易になるという作用を有する。
【0043】請求項15に記載の発明は、請求項13に
記載の発明において、インナヨーク,アウタヨークを同
一形状寸法の薄板を多数積み重ねて形成したものであ
り、ピストンの往復動時に板バネが微少回転した際にも
可動部がインナヨーク及びアウタヨークと衝突すること
はなく推力の低下が殆どないと共に、リニアコンプレッ
サの製造も簡易になるという作用を有する。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施の形態について、図1か
ら図14を用いて説明する。
【0045】(実施例1)図1は本発明によるリニアコ
ンプレッサ1の第1実施例を示す平面断面図であり、図
2は図1におけるA−A正面断面図である。
【0046】図1,図2において、リニアコンプレッサ
1はシリンダ2と、シリンダ2内に往復動自在に挿入さ
れたピストン3と、ピストン3のヘッド4に面して形成
された圧縮室5と、圧縮室5のガス圧に応じて開閉する
吸い込みバルブ6及び吐出バルブ7を備えている。
【0047】リニアコンプレッサ1は、ピストン3を往
復動させるためのリニアモータ8と、ピストン3を往復
動自在に支持するための共振バネ9を備えている。
【0048】リニアモータ8の構成を説明する。10は
インナヨークであり、透磁率の高い薄板11を多数積み
重ねて角柱状に形成している。12はアウタヨークであ
り、透磁率の高い薄板13を多数積み重ねて角柱状に形
成すると共に薄板13の積み重ね方向にスロット14,
15を切り欠いて3つの磁極16,17,18を形成し
ている。アウタヨーク12の磁極16,17,18を有
する面をインナヨーク10に対向して所定空隙19を隔
ててヨークブロック20,21を構成している。そし
て、2個のヨークブロック20,21をインナヨーク1
0側を所定間隔を設けて対向させて平板状のベース22
上に保持している。
【0049】アウタヨーク12の3つの磁極16,1
7,18に異磁極を交互に形成するように、中央の磁極
17の周りにコイル23が巻かれており、コイル23は
各々のアウタヨーク12に個別に巻かれており、各々の
コイル23は並列に接続されている。
【0050】可動部24は、インナヨーク10とアウタ
ヨーク12の対向する方向に磁化した一対の平板状永久
磁石25,26と、永久磁石支持体27から構成してい
る。永久磁石25,26はNd−Fe−B系の希土類磁
石が望ましく、磁化の向きが交互に逆向きになるように
ピストン3の軸方向に所定間隔を設けて永久磁石支持体
27で固定され、インナヨーク10とアウタヨーク12
間の空隙19内に配置されている。
【0051】可動部24は可動部支持体28を介してシ
ャフト29と一体化している。以上のように構成された
リニアコンプレッサ1について、以下その動作を説明す
る。
【0052】永久磁石26のN極から出た磁束30は、
空隙19,アウタヨーク12,空隙19,永久磁石25
のS極,永久磁石25のN極,インナヨーク10,空隙
19を通って永久磁石24のS極に戻ると共に空隙19
に静磁界を発生する。インナヨーク10,アウタヨーク
12中では薄板11,13の平面内を循環する。
【0053】そして、コイル23に交流電流が供給され
ると、磁極16,17,18に軸方向に異磁極が交互に
形成され、可動部24の永久磁石25,26との磁気的
吸引,反発作用により、コイル23電流の大きさと永久
磁石25,26の磁束密度に比例した推力が発生し、可
動部24と共にピストン3が往復動する。そして、圧縮
室5内が低圧時に膨張ガスが吸い込みバルブ6を介して
圧縮室5内に吸い込まれ、高圧時に圧縮ガスが吐出バル
ブ7を介して圧縮室5外に吐出され、リニアコンプレッ
サ1としての冷凍仕事を行うものである。
【0054】ここで、直動型のリニアモータ8をピスト
ン3と一体構成とし、リニアモータ8の可動部24の往
復動と共にピストン3がシリンダ2内を往復動すること
により、リニアコンプレッサ1の機械的摺動損失発生源
はピストン3とシリンダ2間のみとなる。従って、機械
的摺動損失発生源が限定されることにより、リニアコン
プレッサ1としての機械的損失が低減され、コンプレッ
サ効率を向上することができる。
【0055】また、永久磁石25,26から発生した磁
束30は、インナヨーク10,アウタヨーク12中では
薄板11,13の平面内を循環する。磁束30が薄板1
1,13の平面内を循環する時に、磁束30と交差する
方向に渦電流31を発生しようとする。これは磁束密度
の2乗に比例しヨーク材の板厚の2乗に比例する電流で
ある。インナヨーク10及びアウタヨーク12を透磁率
が高く表面が絶縁された多数の薄板11,13を多数積
み重ねて角柱状に形成したことにより、渦電流の発生を
殆ど無くすことができ、鉄損が大幅に低減する。従っ
て、コンプレッサ効率を向上することができる。
【0056】また、インナヨーク10及びアウタヨーク
12を薄板11,13を単純に多数積み重ねて角柱状に
形成したことにより、リニアコンプレッサ1の製造が非
常に簡易になる。
【0057】また、Nd−Fe−B系の希土類磁石は加
工が難しく、円筒形状は加工が複雑になるためコストが
高い。加工の単純な平板状永久磁石25,26としたこ
とにより、磁石の製造が簡易になり、磁石コストの低
減、即ちリニアコンプレッサの低コスト化が図れる。
【0058】また、以上の説明ではアウタヨーク12に
コイル23を巻いた例で説明したが、インナヨーク10
にコイル23を巻いた構成も可能である。
【0059】また、以上の説明では磁極が3個の例で説
明したが、インナヨーク10及びアウタヨーク12,磁
石25,26,コイル23を軸方向に更に直列接続した
構成も可能である。
【0060】以上のように本実施例のリニアモータは、
透磁率が高い薄板11を多数積み重ねて形成した角柱状
のインナヨーク10と、透磁率が高い薄板13を多数積
み重ねて形成すると共に薄板の積み重ね方向に切り欠い
たスロット14,15を2個配することにより3個の磁
極16,17,18を形成したアウタヨーク12と、ア
ウタヨーク12の3個の磁極16,17,18の中央の
磁極17に巻き付けると共に異磁極を交互に形成するコ
イル23と、アウタヨーク12の磁極を有する面をイン
ナヨーク10に対向して所定空隙を隔てて構成したヨー
クブロック20,21と、2個のヨークブロック20,
21をインナヨーク10側を所定間隔を設けて対向させ
て保持する平板状のベース22と、両インナヨーク10
の中央に位置するようにベース22に取り付けたシリン
ダ2と、インナヨーク10とアウタヨーク12の対向す
る方向に磁化した一対の平板状永久磁石25,26を磁
化の向きが逆向きになるように所定間隔を設けてインナ
ヨーク10とアウタヨーク12間の空隙19内に保持し
た可動部24と、可動部支持体28を介して可動部24
と一体化したシャフト29の先端に設けると共にシリン
ダ2に挿入したピストン3と、シャフトに連結したバネ
9から構成したものであり、リニアコンプレッサ1の効
率を向上すると共に、リニアコンプレッサ1の製造が簡
易になる。
【0061】(実施例2)図3は本発明の第2実施例に
よる可動部の斜視図であり、図4は本発明によるリニア
コンプレッサの正面断面図であり、図5は別のアイデア
の斜視図である。
【0062】図3〜図5において、可動部24は略6面
枠体形状に構成し、インナヨーク10とアウタヨーク1
2の対向する方向に磁化すると共に磁化の向きが逆向き
の一対の平板状永久磁石25,26を永久磁石支持体2
7を介することにより、ピストン3の軸方向に所定間隔
を設けて略6面枠体のインナヨーク10とアウタヨーク
12に挟まれた2面32,33に配置している。
【0063】可動部24の永久磁石支持体27は非磁性
体で且つ固有抵抗の高い素材で構成している。具体的に
は、比透磁率が1に近く固有抵抗がアルミの10倍以上
は大きい素材が望ましい。また、可動部は軽量であるこ
とも求められるので、軽量セラミック,ヤング率の高い
樹脂材料等が適当である。
【0064】可動部24はシャフト29の反ピストン側
で可動部支持体28を介してシャフト29と接続してい
る。
【0065】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サ1について、以下その動作を説明する。
【0066】コイル23に交流電流が供給されると、可
動部24とシャフト29の反ピストン側で可動部支持体
28を介して一体化したピストン3が往復動する。そし
て、圧縮室5内が低圧時に膨張ガスが吸い込みバルブ6
を介して圧縮室5内に吸い込まれ、高圧時に圧縮ガスが
吐出バルブ7を介して圧縮室5内に吸い込まれリニアコ
ンプレッサ1としての仕事を行うものである。
【0067】リニアコンプレッサ1の組立は、ベース2
2にシリンダ2を取り付け、シリンダ2にピストン3を
挿入すると同時に、インナヨーク10とアウタヨーク1
2間の空隙19に所定クリアランスを保持した状態で可
動部24を挿入し、その後シャフト29の反ピストン側
に共振バネ9を取り付ける。従って、リニアコンプレッ
サ1の製造が簡易になる。
【0068】また、可動部を略6面体形状に構成したこ
とにより、可動部24が構造的に強固になり、永久磁石
25,26がインナヨーク10,アウタヨーク12に吸
引されることによる応力にも耐えることができる。
【0069】以上の説明は、略6面体形状で構成した例
で説明したが、図5に示すように略U字形状の構成も可
能である。
【0070】以上のように本実施例のリニアコンプレッ
サ1は、可動部24を略6面枠体形状に構成し、インナ
ヨーク10とアウタヨーク12の対向する方向に磁化す
ると共に磁化の向きが逆向きになるように前記ピストン
3の軸方向に所定間隔を設けて略6面枠体のインナヨー
ク10とアウタヨーク12に挟まれた2面に配置した各
1対の平板状永久磁石25,26と、シャフトの反ピス
トン側で可動部24とシャフト29を接続する可動部支
持体28とから構成したものであり、リニアコンプレッ
サの製造が簡易になる。
【0071】(実施例3)図6は本発明の第3実施例に
よる可動部の斜視図である。リニアコンプレッサの構成
は、前述の図1,図2と同様である。
【0072】図6において、可動部24は略6面枠体形
状に構成し、インナヨーク10とアウタヨーク12の対
向する方向に磁化すると共に磁化の向きが逆向きの一対
の平板状永久磁石25,26を永久磁石支持体27を介
することにより、ピストン3の軸方向に所定間隔を設け
て略6面枠体のインナヨーク10とアウタヨーク12に
挟まれた2面31,32に配置している。
【0073】可動部24の永久磁石支持体27は非磁性
体で且つ固有抵抗の高い素材で構成している。具体的に
は、比透磁率が1に近く固有抵抗がアルミの10倍以上
は大きい素材が望ましい。また、可動部は軽量であるこ
とも求められるので、軽量セラミック,ヤング率の高い
樹脂材料等が適当である。
【0074】可動部24は前記両インナヨークの中空部
35で可動部支持体28を介してシャフト29と接続し
ている。
【0075】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サ1について、以下その動作を説明する。
【0076】コイル23に交流電流が供給されると、可
動部24とその底面部33で支持部34を介して一体化
したピストン3が往復動する。そして、圧縮室5内が低
圧時に膨張ガスが吸い込みバルブ6を介して圧縮室5内
に吸い込まれ、高圧時に圧縮ガスが吐出バルブ7を介し
て圧縮室5内に吸い込まれリニアコンプレッサ1として
の仕事を行うものである。
【0077】可動部24を両インナヨーク10の中空部
35で可動部支持体28を介してシャフト29と接続し
たことにより、可動部24が往復動する際にも可動部2
4の移動位置はインナヨーク10の高さ範囲内に収ま
る。従って、リニアコンプレッサ1の高さ方向を小型化
できる。
【0078】また、可動部24の中央部でシャフト29
と一体化することにより、構造的なバランスに優れ、構
造的に更に強固になる。
【0079】以上のように本実施例のリニアモータは、
可動部24を略6面枠体形状に構成し、インナヨーク1
0とアウタヨーク12の対向する方向に磁化すると共に
磁化の向きが逆向きになるように前記ピストン3の軸方
向に所定間隔を設けて略6面枠体のインナヨーク10と
アウタヨーク12に挟まれた2面に配置した各1対の平
板状永久磁石25,26と、両インナヨーク10間の中
空部で可動部24とシャフト29を接続する可動部支持
体28とから構成したものであり、リニアコンプレッサ
1の高さ方向を小型化し、構造的にも更に強固になる。
【0080】(実施例4)本発明の第4実施例のリニア
コンプレッサの構成は、前述の図2と同様である。
【0081】図2において、インナヨーク10とアウタ
ヨーク12を固定するためのベース22を非磁性体で構
成している。具体的には、比透磁率が1に近い素材が望
ましく、オーステナイト系のステンレスやアルミ等が適
当である。
【0082】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サ1において、永久磁石26のN極から出た磁束30
は、空隙19,アウタヨーク12,空隙19,永久磁石
25のS極,永久磁石25のN極,インナヨーク10,
空隙19を通って永久磁石24のS極に戻ると共に空隙
19に静磁界を発生する。インナヨーク10,アウタヨ
ーク12中では薄板11,13の平面内を循環する。
【0083】インナヨーク10及びアウタヨーク12は
ベース22と接しているが、ベース22を非磁性体で構
成しているので、インナヨーク10及びアウタヨーク1
2を流れる磁束30がベース22まで循環することはな
く、ベース22において不要な渦電流による鉄損を発生
することがない。従って、リニアコンプレッサ1の効率
を向上することがてきる。
【0084】以上のように本実施例のリニアコンプレッ
サ1は、ヨークブロック20,21を保持するベース2
2を非磁性体で構成したものであり、ベース22で鉄損
を発生せず、リニアコンプレッサ1の効率を向上する。
【0085】(実施例5)本発明の第5実施例のリニア
コンプレッサの構成は、前述の図1,図2と同様であ
る。
【0086】図1,図2において、リニアコンプレッサ
1はシリンダ2と、シリンダ2内に往復動自在に挿入さ
れたピストン3と、ピストン3のヘッド4に面して形成
された圧縮室5と、圧縮室5のガス圧に応じて開閉する
吸い込みバルブ6及び吐出バルブ7を備えている。
【0087】シリンダ2はリニアモータ8を構成するベ
ース22に取り付けられている。リニアモータ1のイン
ナヨーク10及びアウタヨーク12から構成される2個
のヨークブロック20,21をインナヨーク10側を所
定間隔を設けて対向させて平板状のベース22上に保持
している。ここで、インナヨーク10及びアウタヨーク
12はベース22以外とは接触しないように構成してい
る。即ち、鉄系のシリンダ2等とは接触しない。
【0088】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サ1において、永久磁石26のN極から出た磁束29
は、空隙19,アウタヨーク12,空隙19,永久磁石
25のS極,永久磁石25のN極,インナヨーク10,
空隙19を通って永久磁石24のS極に戻ると共に空隙
19に静磁界を発生する。インナヨーク10,アウタヨ
ーク12中では薄板11,13の平面内を循環する。
【0089】インナヨーク10及びアウタヨーク12は
ベース22と接しているが、ベース22を非磁性体で構
成しているので、インナヨーク1及びアウタヨーク3を
流れる磁束がベース11まで循環することはなく、ベー
ス11において不要な渦電流による鉄損を発生すること
がない。
【0090】また、インナヨーク10及びアウタヨーク
12はベース22以外とは接触しないように構成してい
るので、シリンダ2等の鉄系部材で不要な渦電流による
鉄損を発生することがない。
【0091】以上のように本実施例のリニアコンプレッ
サ1は、インナヨーク10,アウタヨーク12がベース
22以外とは接触しないように構成したものであり、リ
ニアコンプレッサ1における鉄損を低減し、リニアコン
プレッサの効率を向上する。
【0092】(実施例6)図7は本発明の第7実施例に
よるシリンダの斜視図である。本発明の第6実施例のリ
ニアコンプレッサの構成は、前述の図1,図2と同様で
ある。
【0093】本実施例は、実施例1におけるリニアモー
タ1のシリンダ2の形状を改善したものであり、他の構
成は実施例1と同じであり、詳細な説明を省略する。
【0094】図7において、シリンダ2は可動部24が
往復動する際に可動部支持体28が接触しないように軸
方向にスリット34を設けている。従って、ピストン3
の往復動と共に可動部24が往復動しても、可動部24
の可動部支持体28がシリンダに接触或いは衝突するこ
とはない。
【0095】以上のように本実施例のリニアモータは、
前記シリンダに、前記可動部が往復動する際に可動部支
持体が接触しないように軸方向にスリットを設けたもの
であり、信頼性を向上する。
【0096】(実施例7)図8は本発明の第7実施例に
よる可動部の斜視図であり、図9は本発明によるリニア
コンプレッサの正面断面図である。
【0097】図8,図9において、可動部24は略6面
枠体形状に構成し、インナヨーク10とアウタヨーク1
2の対向する方向に磁化すると共に磁化の向きが逆向き
の一対の平板状永久磁石25,26を永久磁石支持体2
7を介することにより、ピストン3の軸方向に所定間隔
を設けて略6面枠体のインナヨーク10とアウタヨーク
12に挟まれた2面31,32に配置している。
【0098】ピストン3を、先端部に設けた第1摺動部
35と、第1摺動部35に連続してピストン3の径を小
さくして設けた非摺動部36と、非摺動部36に連続し
て設けた第2摺動部37とから構成し、可動部24とピ
ストン3を接続する可動部支持体28を非摺動部36に
設けている。
【0099】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サ1について、以下その動作を説明する。
【0100】コイル23に交流電流が供給されると、可
動部24と両インナヨーク10間の中空部で支持部34
を介して一体化したピストン3が往復動する。そして、
圧縮室5内が低圧時に膨張ガスが吸い込みバルブ6を介
して圧縮室5内に吸い込まれ、高圧時に圧縮ガスが吐出
バルブ7を介して圧縮室5内に吸い込まれリニアコンプ
レッサ1としての仕事を行うものである。
【0101】ここで、ピストン3が往復動する際には、
第1摺動部35と非摺動部36を介して第2摺動部37
がシリンダ2内を摺動しながら移動する。従って、第1
摺動部35と第2摺動部37という軸受けが上下に2個
あることとなり、可動部24は軸方向に非常に安定した
動作ができ、摺動損失を低減し、リニアコンプレッサ1
の効率を向上する。
【0102】リニアコンプレッサ1の組立は、ベース2
2にシリンダ2を取り付け、シリンダ2にピストン3を
挿入すると同時に、インナヨーク10とアウタヨーク1
2間の空隙19に可動部24を挿入し、その後シャフト
29の反ピストン側に共振バネ9を取り付ける。この場
合、第1摺動部35と非摺動部36を介して第2摺動部
37がシリンダ2内を摺動しながら挿入する。従って、
軸受けが上下に2個あることとなり、シリンダ2へのピ
ストン3の挿入時に軸が偏心することがなく、組立が容
易になる。従って、リニアコンプレッサ1の製造が簡易
になる。
【0103】以上のように本実施例のリニアコンプレッ
サは、ピストン3を先端部に設けた第1摺動部39と、
第1摺動部39に連続してピストン3の径を小さくして
設けた非摺動部40と、非摺動部40に連続して設けた
第2摺動部41から構成し、可動部とピストンを接続す
る支持部を非摺動部40に設けたものであり、ピストン
3の動作が安定することにより摺動損失を低減し、リニ
アコンプレッサ1の効率を向上すると共に、製造が簡易
になる。
【0104】(実施例8)図10は本発明の第8実施例
による可動部の斜視図である。リニアコンプレッサの構
成は、前述の図4と同様である。
【0105】図10,図4において、可動部24は略6
面枠体形状に構成し、インナヨーク10とアウタヨーク
12の対向する方向に磁化すると共に磁化の向きが逆向
きの一対の平板状永久磁石25,26を永久磁石支持体
27を介することにより、ピストン3の軸方向に所定間
隔を設けて略6面枠体のインナヨーク10とアウタヨー
ク12に挟まれた2面32,33に配置している。
【0106】可動部24の永久磁石支持体27は非磁性
体で且つ固有抵抗の高い素材で構成している。具体的に
は、比透磁率が1に近く固有抵抗がアルミの10倍以上
は大きい素材が望ましい。また、可動部は軽量であるこ
とも求められるので、軽量セラミック,ヤング率の高い
樹脂材料等が適当である。
【0107】可動部24はシャフト29の反ピストン側
で可動部支持体28を介してシャフト29と接続してい
る。そして、略6面枠体のインナヨーク10とアウタヨ
ーク12に挟まれた2面以外の面で、可動部24とシャ
フト29を連結する可動部補強体38を追加している。
【0108】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サ1について、以下その動作を説明する。
【0109】コイル23に交流電流が供給されると、可
動部24とシャフト29の反ピストン側で可動部支持体
28を介して一体化したピストン3が往復動する。そし
て、圧縮室5内が低圧時に膨張ガスが吸い込みバルブ6
を介して圧縮室5内に吸い込まれ、高圧時に圧縮ガスが
吐出バルブ7を介して圧縮室5内に吸い込まれリニアコ
ンプレッサ1としての仕事を行うものである。
【0110】リニアコンプレッサ1の組立は、ベース2
2にシリンダ2を取り付け、シリンダ2にピストン3を
挿入すると同時に、インナヨーク10とアウタヨーク1
2間の空隙19に所定クリアランスを保持した状態で可
動部24を挿入し、その後シャフト29の反ピストン側
に共振バネ9を取り付ける。従って、リニアコンプレッ
サ1の製造が簡易になる。
【0111】また、可動部を略6面体形状に構成し、且
つ略6面枠体のインナヨーク10とアウタヨーク12に
挟まれた2面以外の面で、可動部24とシャフト29を
連結する可動部補強体38を追加したことにより、可動
部24が構造的に更に強固になり、永久磁石25,26
がインナヨーク10,アウタヨーク12に吸引されるこ
とによる応力にも充分耐えることができる。
【0112】以上のように本実施例のリニアコンプレッ
サ1は、請求項2に記載の可動部24において、略6面
枠体のインナヨーク10とアウタヨーク12に挟まれた
2面以外の面で、可動部24とシャフト29を連結する
可動部補強体38を追加したものであり、構造的にも更
に強固になる。
【0113】(実施例9)図11は本発明の第9実施例
によるリニアコンプレッサの正面断面図である。
【0114】リニアコンプレッサ1はシリンダ2と、シ
リンダ2内に往復動自在に挿入されたピストン3と、ピ
ストン3のヘッド4に面して形成された圧縮室5と、圧
縮室5のガス圧に応じて開閉する吸い込みバルブ6及び
吐出バルブ7を備えている。
【0115】リニアコンプレッサ1は、ピストン3を往
復動させるためのリニアモータ8と、ピストン3を往復
動自在に支持するための板バネ9を備えている。
【0116】リニアモータ1のインナヨーク10及びア
ウタヨーク12から構成される1組のヨークブロック2
0,21は上ベース39,下ベース40間に保持されて
いる。そして、板バネ9の最大移動時に板バネ9が下ベ
ース40に接触しないように、下ベース40のピストン
3挿入開口部41周辺に傾斜を設けている。
【0117】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サ1について、以下その動作を説明する。
【0118】コイル23に交流電流が供給されると、可
動部24と一体化したピストン3が往復動する。そし
て、圧縮室5内が低圧時に膨張ガスが吸い込みバルブ6
を介して圧縮室5内に吸い込まれ、高圧時に圧縮ガスが
吐出バルブ7を介して圧縮室5内に吸い込まれリニアコ
ンプレッサ1としての仕事を行うものである。
【0119】ここで、ピストン3の往復動時にも、下ベ
ース40のピストン3挿入開口部41周辺に傾斜を設け
ているので、リニアコンプレッサの高さ方向を小型化で
きる。
【0120】以上のように本実施例のリニアコンプレッ
サ1は、板バネ9の最大移動時に板バネ9が下ベース4
0に接触しないように、下ベース40のピストン挿入開
口部41周辺に傾斜を設けたものであり、リニアコンプ
レッサ1の高さ方向を小型化できる。
【0121】(実施例10)図12は本発明の第10実
施例によるリニアコンプレッサの断面図である。
【0122】リニアコンプレッサ1はシリンダ2と、シ
リンダ2内に往復動自在に挿入されたピストン3と、ピ
ストン3のヘッド4に面して形成された圧縮室5と、圧
縮室5のガス圧に応じて開閉する吸い込みバルブ6及び
吐出バルブ7を備えている。
【0123】リニアコンプレッサ1は、ピストン3を往
復動させるためのリニアモータ8と、ピストン3を往復
動自在に支持するための共振バネ9を備えている。
【0124】リニアモータ1のインナヨーク10及びア
ウタヨーク12から構成される1組のヨークブロック2
0,21は上ベース39,下ベース40間に保持されて
いる。そして、板バネ取り付け部材42を下ベース40
と一体化している。
【0125】従って、リニアモータの部品数が減ること
により、組立が容易になり、コストの低減にもつながる
ものである。
【0126】以上のように本実施例のリニアコンプレッ
サは、板バネの取り付け部材を前記ベースと一体化した
ものであり、リニアコンプレッサの製造が簡易になる。
【0127】(実施例11)図13は本発明の第11実
施例によるリニアコンプレッサの平面断面図であり、正
面断面図は前述の図2と同様である。図14は板バネの
1例を示す平面図である。また、図15は本実施例の効
果を示すためのリニアコンプレッサの平面断面図であ
る。
【0128】本実施例は、実施例1におけるリニアモー
1のインナヨーク10,アウタヨーク12の形状を改善
したものであり、他の構成は実施例1と同じであり、詳
細な説明を省略する。
【0129】インナヨーク10aは、薄板11aの積み
重ね方向の中央位置C−Cにおけるインナヨーク10a
と永久磁石25,26間空隙距離43に対して、薄板1
1aの積み重ね方向の両端位置D−Dにおけるインナヨ
ーク10aと永久磁石25,26間空隙距離44が中央
位置から両端位置に向けて徐々に広くなるように構成し
ている。
【0130】アウタヨーク12aは、薄板13aの積み
重ね方向の中央位置C−Cにおけるアウタヨーク12a
と永久磁石25,26間空隙距離45に対して、薄板1
3aの積み重ね方向の両端位置D−Dにおけるアウタヨ
ーク12aと永久磁石25,26間空隙距離46が中央
位置から両端位置に向けて徐々に広くなるように構成し
ている。
【0131】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サ1について、以下その動作を説明する。
【0132】コイル23に交流電流が供給されると、可
動部24と一体化したピストン3が板バネ9と共に往復
動する。そして、圧縮室5内が低圧時に膨張ガスが吸い
込みバルブ6を介して圧縮室5内に吸い込まれ、高圧時
に圧縮ガスが吐出バルブ7を介して圧縮室5内に吸い込
まれリニアコンプレッサ1としての仕事を行うものであ
る。
【0133】板バネ9は図14に示すようなスパイラル
型等の板バネ9を使用している。ピストン3の往復動と
同時に板バネ9が往復動する時、アーム47の中心に向
かう方向にバネの中心軸48が回転する。板バネ9はシ
ャフト29に取り付けられ、可動部24もシャフト29
に取り付けられているため、板バネ9の軸回転と共に図
15に示すように可動部24も同時に軸回転する。
【0134】永久磁石26のN極から出た磁束29は、
空隙19,アウタヨーク12,空隙19,永久磁石25
のS極,永久磁石25のN極,インナヨーク10a,空
隙19を通って永久磁石24のS極に戻ると共に空隙1
9に静磁界を発生する。インナヨーク10a,アウタヨ
ーク12a中では薄板11a,13aの平面内を循環す
る。ここで、空隙19の距離が大きくなると空隙19内
の磁束密度が低下するためにリニアコンプレッサ1の推
力が低下する。従って、空隙19の距離はできるだけ小
さいことが望ましい。
【0135】共振バネとして板バネを使用する際に、図
15に示すようにインナヨーク10a,アウタヨーク1
2aを本実施例の如く構成せず、請求項1に示すように
インナヨーク10,アウタヨーク12を角柱状に構成し
たままだと、ピストン3の往復動と同時に板バネ9が往
復動することにより板バネ9が軸回転する際に、板バネ
9と、インナヨーク10,アウタヨーク12が衝突しな
いように、板バネ9の回転分だけインナヨーク10,ア
ウタヨーク12間空隙19の距離を大きくする必要があ
る。
【0136】ここで、インナヨーク10a,アウタヨー
ク12aの薄板11a,13a積み重ね方向の中央位置
C−Cにおけるインナヨーク10aと永久磁石25,2
6間空隙距離及びアウタヨーク12aと永久磁石25,
26間空隙距離に対して、前記インナヨーク10a,ア
ウタヨーク12aの薄板11a,13a積み重ね方向の
両端位置D−Dにおけるインナヨーク10aと永久磁石
25,26間空隙距離及びアウタヨーク12aと永久磁
石25,26間空隙距離が中央位置から両端位置D−D
に向けて徐々に広くなるように、インナヨーク10a,
アウタヨーク12aを構成し、且つインナヨーク10
a,アウタヨーク12aの広がりを板バネの54回転角
度に合わせている。
【0137】従って、ピストン3の往復動と同時に板バ
ネ9が往復動することにより板バネ9が軸回転する際に
も、可動部24がインナヨーク10a及びアウタヨーク
12aと衝突することはない。
【0138】また、インナヨーク10a,アウタヨーク
12aと永久磁石25,26間空隙距離を平均的に小さ
くできるものであり、磁束密度低下の影響が小さく、リ
ニアコンプレッサ1の推力の低下を抑えるものである。
【0139】また、インナヨーク10a,アウタヨーク
12aをそれぞれ中央位置C−Cで2分割すれば、同一
形状の分割ヨークを2個組み合わせることとなり、リニ
アコンプレッサ1の製造も容易となる。
【0140】以上のように本実施例のリニアコンプレッ
サ1は、インナヨーク10a,アウタヨーク12aの薄
板11a,13aの積み重ね方向の中央位置D−Dにお
けるインナヨーク10aと永久磁石25,26間空隙距
離43及びアウタヨーク12aと永久磁石25,26間
空隙距離45に対して、前記インナヨーク10a,アウ
タヨーク12aの薄板11a,13a積み重ね方向の両
端位置D−Dにおけるインナヨーク10aと永久磁石2
5,26間空隙距離44及びアウタヨーク12aと永久
磁石25,26間空隙距離46が中央位置C−Cから両
端位置D−Dに向けて徐々に広くなるように前記インナ
ヨーク10a,アウタヨーク12aを構成したものであ
り、ピストン3の往復動時に板バネ54が回転した際に
も可動部24がインナヨーク10a及びアウタヨーク1
2aと衝突することはなく、リニアコンプレッサ1の推
力の低下を抑えるものである。
【0141】(実施例12)図16は本発明の第12実
施例によるリニアコンプレッサの平面断面図であり正面
断面図は前述の図2と同様である。また、板バネの構成
は、前述の図15と同様である。
【0142】本実施例は、実施例1におけるリニアモー
タ1のインナヨーク10,アウタヨーク12の形状を改
善したものであり、他の構成は実施例1と同じであり、
詳細な説明を省略する。
【0143】インナヨーク10bは、薄板11bの積み
重ね方向の中央位置C−Cから一方の端位置E−Eまで
は、インナヨーク10bと永久磁石25,26間空隙距
離49,50が一定になるようにインナヨーク10bを
構成し、薄板11bの積み重ね方向の中央位置C−Cか
ら他方の端位置F−Fまでは、インナヨーク11bと永
久磁石25,26間空隙距離49,51を中央位置C−
Cから一方の端位置F−Fに向けて徐々に広くなるよう
に構成している。
【0144】アウタヨーク12bは、薄板13bの積み
重ね方向の中央位置C−Cから一方の端位置E−Eまで
は、アウタヨーク12bと永久磁石25,26間空隙距
離52,53を中央位置C−Cから一方の端位置E−E
に向けて徐々に広くなるように構成し、薄板13bの積
み重ね方向の中央位置C−Cから他方の端位置F−Fま
では、アウタヨーク12bと永久磁石25,26間空隙
距離52,54が一定になるようにアウタヨーク12b
を構成している。
【0145】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サ1について、以下その動作を説明する。
【0146】コイル23に交流電流が供給されると、可
動部24と一体化したピストン3が板バネ9と共に往復
動する。そして、圧縮室5内が低圧時に膨張ガスが吸い
込みバルブ6を介して圧縮室5内に吸い込まれ、高圧時
に圧縮ガスが吐出バルブ7を介して圧縮室5内に吸い込
まれリニアコンプレッサ1としての仕事を行うものであ
る。
【0147】板バネ9は図14に示すようなスパイラル
型等の板バネ9を使用している。ピストン3の往復動と
同時に板バネ9が往復動する時、アーム47の中心に向
かう方向にバネの中心軸48が回転する。板バネ9はシ
ャフト29に取り付けられ、可動部24もシャフト29
に取り付けられているため、板バネ9の軸回転と共に図
15に示すように可動部24も同時に軸回転する。
【0148】永久磁石26のN極から出た磁束29は、
空隙19,アウタヨーク12,空隙19,永久磁石25
のS極,永久磁石25のN極,インナヨーク10b,空
隙19を通って永久磁石24のS極に戻ると共に空隙1
9に静磁界を発生する。インナヨーク10b,アウタヨ
ーク12b中では薄板11b,13bの平面内を循環す
る。ここで、空隙19の距離が大きくなると空隙19内
の磁束密度が低下するためにリニアコンプレッサ1の推
力が低下する。従って、空隙19の距離はできるだけ小
さいことが望ましい。
【0149】共振バネとして板バネを使用する際に、図
15に示すようにインナヨーク10b,アウタヨーク1
2bを本実施例の如く構成せず、請求項1に示すように
インナヨーク10,アウタヨーク12を角柱状に構成し
たままだと、ピストン3の往復動と同時に板バネ9が往
復動することにより板バネ9が軸回転する際に、板バネ
9と、インナヨーク10,アウタヨーク12が衝突しな
いように、板バネ9の回転分だけインナヨーク10,ア
ウタヨーク12間空隙19の距離を大きくする必要があ
る。
【0150】ここでインナヨーク10bは、薄板11b
の積み重ね方向の中央位置C−Cから一方の端位置E−
Eまでは、インナヨーク10bと永久磁石25,26間
空隙距離49,50が一定になるようにインナヨーク1
0bを構成し、薄板11bの積み重ね方向の中央位置C
−Cから他方の端位置F−Fまでは、インナヨーク11
bと永久磁石25,26間空隙距離49,51を中央位
置C−Cから一方の端位置F−Fに向けて徐々に広くな
るように構成し、インナヨーク10aの広がりを板バネ
の54の回転角度に合わせている。
【0151】アウタヨーク12bは、薄板13bの積み
重ね方向の中央位置C−Cから一方の端位置E−Eまで
は、アウタヨーク12bと永久磁石25,26間空隙距
離52,53を中央位置C−Cから一方の端位置E−E
に向けて徐々に広くなるように構成し、薄板13bの積
み重ね方向の中央位置C−Cから他方の端位置F−Fま
では、アウタヨーク12bと永久磁石25,26間空隙
距離52,54が一定になるようにアウタヨーク12b
を構成し、アウタヨーク12aの広がりを板バネの54
の回転角度に合わせている。
【0152】従って、ピストン3の往復動と同時に板バ
ネ9が往復動することにより板バネ9が軸回転する際に
も可動部24がインナヨーク10b及びアウタヨーク1
2bと衝突することはない。
【0153】また、インナヨーク10b,アウタヨーク
12bと永久磁石25,26間空隙距離を更に平均的に
小さくできるものであり、磁束密度低下の影響が小さ
く、推力の低下を殆ど生じないものである。
【0154】以上のように本実施例のリニアコンプレッ
サ1は、インナヨーク10b,アウタヨーク12bの薄
板11b,13b積み重ね方向の中央位置から一方の端
位置までは、インナヨーク10bと永久磁石25,26
間空隙距離49,50が一定になるようにインナヨーク
10bを構成し、且つアウタヨーク12bと永久磁石2
5,26間空隙距離52,53を中央位置から一方の端
位置に向けて徐々に広くなるようにアウタヨーク12b
を構成し、インナヨーク10b,アウタヨーク12bの
薄板11b,13bの積み重ね方向の中央位置から他方
の端位置までは、アウタヨーク12bと永久磁石25,
26間空隙距離52,54が一定になるようにアウタヨ
ーク12bを構成し、且つインナヨーク10bと永久磁
石25,26間空隙距離49,51を中央位置から一方
の端位置に向けて徐々に広くなるようにインナヨーク1
0bを構成したものであり、ピストン3の往復動時に板
バネ54が回転した際にも可動部24がインナヨーク1
0b及びアウタヨーク10bと衝突することはなく、イ
ンナヨークとアウタヨーク間空隙における磁束密度の低
下を抑えることによりリニアコンプレッサの推力の低下
を生じない。
【0155】(実施例13)図17は本発明の第13実
施例によるリニアコンプレッサの平面断面図であり正面
断面図は前述の図2と同様である。
【0156】本実施例は、実施例12におけるリニアモ
ータ1のインナヨーク10a,アウタヨーク12aの形
状を更に改善したものであり、他の構成は実施例10と
同じであり、詳細な説明を省略する。
【0157】インナヨーク10cは、薄板11cの積み
重ね方向の中央位置C−Cにおけるインナヨーク10c
と永久磁石25,26間空隙距離43に対して、薄板1
1cの積み重ね方向の両端位置D−Dにおけるインナヨ
ーク10cと永久磁石25,26間空隙距離44が中央
位置から両端位置に向けて徐々に広くなるように構成
し、且つインナヨーク10cを同一形状寸法の薄板を多
数積み重ねて形成している。
【0158】アウタヨーク12cは、薄板13cの積み
重ね方向の中央位置C−Cにおけるアウタヨーク12c
と永久磁石25,26間空隙距離45に対して、薄板1
3cの積み重ね方向の両端位置D−Dにおけるアウタヨ
ーク12cと永久磁石25,26間空隙距離46が中央
位置から両端位置に向けて徐々に広くなるように構成
し、且つアウタヨーク12cを同一形状寸法の薄板を多
数積み重ねて形成している。
【0159】インナヨーク10c,アウタヨーク12c
は、簡単な金型を用いることにより、同一形状寸法の薄
板を多数積み重ねて形成されるものである。実際には、
空隙距離44,空隙距離46の広がりは微少であり、コ
イル23の巻き付け等にも何ら問題はない。
【0160】従って、実施例12の効果に加えて、イン
ナヨーク10c,アウタヨーク12cの製造が容易にな
る。
【0161】以上のように本実施例のリニアコンプレッ
サ1は、インナヨーク10c,アウタヨーク12cの薄
板11c,13cを積み重ね方向の中央付近におけるイ
ンナヨーク10cと永久磁石25,26間空隙距離及び
アウタヨーク12cと永久磁石25,26間空隙距離に
対して、前記インナヨーク10c,アウタヨーク10c
の薄板11c,13c積み重ね方向の両端位置における
インナヨーク10cと永久磁石25,26間空隙距離及
びアウタヨーク12cと永久磁石25,26間空隙距離
が中央付近から両端位置に向けて徐々に広くなるように
前記インナヨーク10c,アウタヨーク12cを構成す
ると共に、前記インナヨーク10c,アウタヨーク12
cを同一形状寸法の薄板を多数積み重ねて形成したもの
であり、ピストン3の往復動時に板バネ54が回転した
際にも可動部24がインナヨーク10b及びアウタヨー
ク10bと衝突することはなく、インナヨークとアウタ
ヨーク間空隙における磁束密度の低下を抑えることによ
りリニアコンプレッサの推力の低下を生じず、更に作り
やすいものである。
【0162】(実施例14)図18は本発明の第14実
施例によるリニアコンプレッサの平面断面図であり正面
断面図は前述の図2と同様である。
【0163】本実施例は、実施例10におけるリニアモ
ータ1のインナヨーク10b,アウタヨーク12bの形
状を更に改善したものであり、他の構成は実施例10と
同じであり、詳細な説明を省略する。
【0164】インナヨーク10dは、薄板11dの積み
重ね方向の中央位置C−Cから一方の端位置E−Eまで
は、インナヨーク10dと永久磁石25,26間空隙距
離49,50が一定になるようにインナヨーク10dを
構成し、薄板11dの積み重ね方向の中央位置C−Cか
ら他方の端位置F−Fまでは、インナヨーク11dと永
久磁石25,26間空隙距離49,51を中央位置C−
Cから一方の端位置F−Fに向けて徐々に広くなるよう
に構成し、且つインナヨーク10dを同一形状寸法の薄
板を多数積み重ねて形成している。
【0165】アウタヨーク12dは、薄板13dの積み
重ね方向の中央位置C−Cから一方の端位置E−Eまで
は、アウタヨーク12dと永久磁石25,26間空隙距
離52,53を中央位置C−Cから一方の端位置E−E
に向けて徐々に広くなるように構成し、薄板13dの積
み重ね方向の中央位置C−Cから他方の端位置F−Fま
では、アウタヨーク12dと永久磁石25,26間空隙
距離52,54が一定になるようにアウタヨーク12d
を構成し、且つアウタヨーク12dを同一形状寸法の薄
板を多数積み重ねて形成している。
【0166】インナヨーク10c,アウタヨーク12c
は、簡単な金型を用いることにより、同一形状寸法の薄
板を多数積み重ねて形成されるものである。実際には、
空隙距離44,空隙距離46の広がりは微少であり、コ
イル23の巻き付け等にも何ら問題はない。
【0167】従って、実施例13の効果に加えて、イン
ナヨーク10c,アウタヨーク12cの製造が容易にな
る。
【0168】以上のように本実施例のリニアコンプレッ
サ1は、インナヨーク10d,アウタヨーク12dの薄
板11d,13d積み重ね方向の中央付近から一方の端
位置までは、インナヨーク10dと永久磁石25,26
間空隙距離49,50が一定になるようにインナヨーク
10dを構成し、且つアウタヨーク12dと永久磁石2
5,26間空隙距離52,53を中央付近から一方の端
位置に向けて徐々に広くなるようにアウタヨーク12d
を構成し、前記インナヨーク10d,アウタヨーク12
dの薄板11d,13d積み重ね方向の中央付近から他
方の端位置までは、アウタヨーク12dと永久磁石2
5,26間空隙距離52,54が一定になるようにアウ
タヨーク12dを構成し、且つインナヨーク10dと永
久磁石25,26間空隙距離49,51を中央付近から
一方の端位置に向けて徐々に広くなるようにインナヨー
ク10dを構成すると共に、前記インナヨーク10d,
アウタヨーク12dを同一形状寸法の薄板11d,13
dを多数積み重ねて形成したものであり、ピストン3の
往復動時に板バネ54が回転した際にも可動部24がイ
ンナヨーク10b及びアウタヨーク10bと衝突するこ
とはなく、インナヨークとアウタヨーク間空隙における
磁束密度の低下を抑えることによりリニアコンプレッサ
の推力の低下を生じず、更に作りやすいものである。
【0169】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、透磁率が高い薄板を多数積み重ねて形成した角柱
状のインナヨークと、透磁率が高い薄板を多数積み重ね
て形成すると共に薄板の積み重ね方向に切り欠いたスロ
ットを2個配することにより3個の磁極を形成したアウ
タヨークと、アウタヨークの3個の磁極の中央の磁極に
巻き付けると共に異磁極を交互に形成するコイルと、ア
ウタヨークの磁極を有する面をインナヨークに対向して
所定空隙を隔てて構成したヨークブロックと、2個のヨ
ークブロックをインナヨーク側を所定間隔を設けて対向
させて保持する平板状のベースと、両インナヨークの中
央に位置するようにベースに取り付けたシリンダと、イ
ンナヨークとアウタヨークの対向する方向に磁化した一
対の平板状永久磁石を磁化の向きが逆向きになるように
所定間隔を設けてインナヨークとアウタヨーク間の空隙
内に保持した可動部と、可動部支持体を介して可動部と
一体化したシャフトの先端に設けると共に前記シリンダ
に挿入したピストンと、シャフトに連結したバネから構
成したものであり、リニアコンプレッサの効率を向上す
ると共に、リニアコンプレッサの製造が簡易になる。
【0170】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の可動部を略6面枠体形状に構成し、インナヨー
クとアウタヨークの対向する方向に磁化すると共に磁化
の向きが逆向きになるように前記ピストンの軸方向に所
定間隔を設けて6面枠体のインナヨークとアウタヨーク
に挟まれた2面に配置した各1対の平板状永久磁石と、
シャフトの反ピストン側で可動部とシャフトを接続する
可動部支持体とから構成したものであり、可動部の製造
が容易になり、構造的にも強固になる。
【0171】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の可動部を略6面枠体形状に構成し、インナヨー
クとアウタヨークの対向する方向に磁化すると共に磁化
の向きが逆向きになるように前記ピストンの軸方向に所
定間隔を設けてインナヨークとアウタヨークに挟まれた
2面に配置した各1対の平板状永久磁石と、両インナヨ
ーク間の中空部で可動部とシャフトを接続する可動部支
持体とから構成したものであり、高さ方向を小型化し、
構造的にも更に強固になる。
【0172】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載のベースを非磁性体で構成したものであり、ベー
スでの鉄損を低減し、リニアコンプレッサの効率を向上
する。
【0173】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
に記載のインナヨーク,アウタヨークがベース以外とは
接触しないように構成したものであり、リニアコンプレ
ッサにおける鉄損を低減し、リニアコンプレッサの効率
を向上する。
【0174】また、請求項7に記載の発明は、請求項3
に記載のシリンダに、前記可動部が往復動する際に可動
部支持体が接触しないように軸方向にスリットを設けた
ものであり、信頼性を向上する。
【0175】また、請求項8に記載の発明は、請求項3
に記載のピストンを先端部に設けた第1摺動部と、第1
摺動部に連続して径を小さくして設けた非摺動部と、非
摺動部に連続して設けた第2摺動部から構成し、可動部
とピストンを接続する支持部を前記非摺動部に設けたも
のであり、ピストンとシリンダ間の摺動損失を低減し、
リニアコンプレッサの効率を向上すると共に、可動部の
製造が簡易になる。
【0176】また、請求項9に記載の発明は、請求項2
に記載の可動部において、略6面枠体のインナヨークと
アウタヨークに挟まれた2面以外の面で、可動部とシャ
フトを連結する可動部補強体を追加したものであり、構
造的にも更に強固になる。
【0177】また、請求項10に記載の発明は、請求項
5に記載の板バネの最大移動時に板バネがベースに接触
しないように、ベースのピストン挿入開口部周辺に傾斜
を設けたものであり、リニアコンプレッサの高さ方向を
小型化する。
【0178】また、請求項11に記載の発明は、請求項
5に記載の板バネの取り付け部材を前記ベースと一体化
したものであり、リニアコンプレッサの製造が簡易にな
る。
【0179】また、請求項12に記載の発明は、請求項
5に記載の発明において、インナヨーク,アウタヨーク
の薄板積み重ね方向の中央付近におけるインナヨークと
永久磁石間空隙距離及びアウタヨークと永久磁石間空隙
距離に対して、インナヨーク,アウタヨークの薄板積み
重ね方向の両端位置におけるインナヨークと永久磁石間
空隙距離及びアウタヨークと永久磁石間空隙距離が中央
付近から両端位置に向けて徐々に広くなるようにインナ
ヨーク,アウタヨークを構成したものであり、ピストン
の往復動時に板バネが軸回転した際にも可動部がインナ
ヨーク及びアウタヨークと衝突することはなく、推力の
低下を抑える。
【0180】また、請求項13に記載の発明は、請求項
5に記載の発明において、インナヨーク,アウタヨーク
の薄板積み重ね方向の中央位置から一方の端位置まで
は、インナヨークと永久磁石間空隙距離が一定になるよ
うにインナヨークを構成し、且つアウタヨークと永久磁
石間空隙距離を中央位置から一方の端位置に向けて徐々
に広くなるようにアウタヨークを構成し、インナヨー
ク,アウタヨークの薄板積み重ね方向の中央付近から他
方の端位置までは、アウタヨークと永久磁石間空隙距離
が一定になるようにアウタヨークを構成し、且つインナ
ヨークと永久磁石間空隙距離を中央付近から他方の端位
置に向けて徐々に広くなるようにインナヨークを構成し
たものであり、ピストンの往復動時に板バネが微少回転
した際にも可動部がインナヨーク及びアウタヨークと衝
突することはなく、推力の低下が殆どない。
【0181】また、請求項14に記載の発明は、請求項
12に記載の発明において、インナヨーク,アウタヨー
クを同一形状寸法の薄板を多数積み重ねて形成したもの
であり、ピストンの往復動時に板バネが微少回転した際
にも可動部がインナヨーク及びアウタヨークと衝突する
ことはなく推力の低下を抑え、リニアコンプレッサの製
造も簡易になる。
【0182】また、請求項15に記載の発明は、請求項
13に記載の発明において、インナヨーク,アウタヨー
クを同一形状寸法の薄板を多数積み重ねて形成したもの
であり、ピストンの往復動時に板バネが微少回転した際
にも可動部がインナヨーク及びアウタヨークと衝突する
ことはなく推力の低下が殆どないと共に、リニアコンプ
レッサの製造も簡易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のリニアコンプレッサの平
面断面図
【図2】図1におけるA−A断面図
【図3】本発明の第2実施例の可動部の斜視図
【図4】同実施例のリニアコンプレッサの正面断面図
【図5】本発明の第2実施例の別のアイデアの可動部の
斜視図
【図6】本発明の第3実施例の可動部の斜視図
【図7】本発明の第7実施例のシリンダの斜視図
【図8】本発明の第8実施例の可動部の斜視図
【図9】同実施例のリニアコンプレッサの正面断面図
【図10】本発明の第9実施例の可動部の斜視図
【図11】本発明の第10実施例のリニアコンプレッサ
の正面断面図
【図12】本発明の第11実施例のリニアコンプレッサ
の正面断面図
【図13】本発明の第12実施例のリニアコンプレッサ
の正面断面図
【図14】同実施例の板バネの平面図
【図15】同実施例のリニアコンプレッサの平面断面図
【図16】本発明の第13実施例のリニアコンプレッサ
の平面断面図
【図17】本発明の第14実施例のリニアコンプレッサ
の平面断面図
【図18】本発明の第15実施例のリニアコンプレッサ
の平面断面図
【図19】従来例のリニアモータの断面図
【符号の説明】
1 リニアコンプレッサ 2 シリンダ 3 ピストン 10 インナヨーク 11,13 薄板 12 アウタヨーク 20,21 ヨークブロック 23 コイル 24 可動部 25,26 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 浩洋 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H076 AA02 BB21 BB38 CC05 CC18 5H633 BB08 BB10 GG02 GG17 HH03 HH05 HH09 HH13 HH18 JA07 5H641 BB19 GG02 GG04 GG20 HH03 HH09 HH12 JA08 JA14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透磁率が高い薄板を多数積み重ねて形成
    した角柱状のインナヨークと、透磁率が高い薄板を多数
    積み重ねて形成すると共に薄板の積み重ね方向に切り欠
    いたスロットを2個配することにより3個の磁極を形成
    したアウタヨークと、前記アウタヨークの3個の磁極の
    中央の磁極に巻き付けると共に異磁極を交互に形成する
    コイルと、前記アウタヨークの磁極を有する面をインナ
    ヨークに対向して所定空隙を隔てて構成したヨークブロ
    ックと、2個のヨークブロックをインナヨーク側を所定
    間隔を設けて対向させて保持する平板状のベースと、両
    インナヨークの中央に位置するようにベースに取り付け
    たシリンダと、インナヨークとアウタヨークの対向する
    方向に磁化した一対の平板状永久磁石を磁化の向きが逆
    向きになるように所定間隔を設けてインナヨークとアウ
    タヨーク間の空隙内に保持した可動部と、可動部支持体
    を介して可動部と一体化したシャフトの先端に設けると
    共に前記シリンダに挿入したピストンと、前記シャフト
    に連結したバネから構成したリニアコンプレッサ。
  2. 【請求項2】 可動部を略6面枠体形状に構成し、前記
    インナヨークとアウタヨークの対向する方向に磁化する
    と共に磁化の向きが逆向きになるように前記ピストンの
    軸方向に所定間隔を設けて略6面枠体のインナヨークと
    アウタヨークに挟まれた2面に配置した各1対の平板状
    永久磁石と、シャフトの反ピストン側で可動部とシャフ
    トを接続する可動部支持体とから構成した請求項1記載
    のリニアコンプレッサ。
  3. 【請求項3】 可動部を略6面枠体形状に構成し、前記
    インナヨークとアウタヨークの対向する方向に磁化する
    と共に磁化の向きが逆向きになるように前記ピストンの
    軸方向に所定間隔を設けて略6面枠体のインナヨークと
    アウタヨークに挟まれた2面に配置した各1対の平板状
    永久磁石と、前記両インナヨーク間の中空部で可動部と
    シャフトを接続する可動部支持体とから構成した請求項
    1記載のリニアコンプレッサ。
  4. 【請求項4】 ベースを非磁性体で構成した請求項1記
    載のリニアコンプレッサ。
  5. 【請求項5】 インナヨーク,アウタヨークが前記ベー
    ス以外とは接触しないように構成した請求項1記載のリ
    ニアコンプレッサ。
  6. 【請求項6】 バネを板バネで構成した請求項1記載の
    リニアコンプレッサ。
  7. 【請求項7】 シリンダに、前記可動部が往復動する際
    に可動部支持体が接触しないように軸方向にスリットを
    設けた請求項3記載のリニアコンプレッサ。
  8. 【請求項8】 ピストンを、先端部に設けた第1摺動部
    と、前記第1摺動部に連続して径を小さくして設けた非
    摺動部と、前記非摺動部に連続して設けた第2摺動部か
    ら構成し、可動部とピストンを接続する支持部を前記非
    摺動部に設けた請求項3記載のリニアコンプレッサ。
  9. 【請求項9】 略6面枠体のインナヨークとアウタヨー
    クに挟まれた2面以外の2面で、可動部とシャフトを連
    結する可動部補強体を追加した請求項2記載のリニアコ
    ンプレッサ。
  10. 【請求項10】 板バネの最大移動時に板バネがベース
    に接触しないように、ベースのピストン挿入開口部周辺
    に傾斜を設けた請求項5記載のリニアコンプレッサ。
  11. 【請求項11】 板バネの取り付け部材を、前記ベース
    と一体化した請求項5記載のリニアコンプレッサ。
  12. 【請求項12】 インナヨーク,アウタヨークの薄板積
    み重ね方向の中央付近におけるインナヨークと永久磁石
    間空隙距離及びアウタヨークと永久磁石間空隙距離に対
    して、前記インナヨーク,アウタヨークの薄板積み重ね
    方向の両端位置におけるインナヨークと永久磁石間空隙
    距離及びアウタヨークと永久磁石間空隙距離が中央付近
    から両端位置に向けて徐々に広くなるように前記インナ
    ヨーク,アウタヨークを構成した請求項5記載のリニア
    コンプレッサ。
  13. 【請求項13】 インナヨーク,アウタヨークの薄板積
    み重ね方向の中央付近から一方の端位置までは、インナ
    ヨークと永久磁石間空隙距離が一定になるようにインナ
    ヨークを構成し、且つアウタヨークと永久磁石間空隙距
    離を中央付近から一方の端位置に向けて徐々に広くなる
    ようにアウタヨークを構成し、前記インナヨーク,アウ
    タヨークの薄板積み重ね方向の中央位置から他方の端位
    置までは、アウタヨークと永久磁石間空隙距離が一定に
    なるようにアウタヨークを構成し、且つインナヨークと
    永久磁石間空隙距離を中央付近から他方の端位置に向け
    て徐々に広くなるようにインナヨークを構成した請求項
    5記載のリニアコンプレッサ。
  14. 【請求項14】 インナヨーク,アウタヨークの薄板積
    み重ね方向の中央付近におけるインナヨークと永久磁石
    間空隙距離及びアウタヨークと永久磁石間空隙距離に対
    して、前記インナヨーク,アウタヨークの薄板積み重ね
    方向の両端位置におけるインナヨークと永久磁石間空隙
    距離及びアウタヨークと永久磁石間空隙距離が中央付近
    から両端位置に向けて徐々に広くなるように前記インナ
    ヨーク,アウタヨークを構成すると共に、前記インナヨ
    ーク,アウタヨークを同一形状寸法の薄板を多数積み重
    ねて形成した請求項12記載のリニアコンプレッサ。
  15. 【請求項15】 インナヨーク,アウタヨークの薄板積
    み重ね方向の中央付近から一方の端位置までは、インナ
    ヨークと永久磁石間空隙距離が一定になるようにインナ
    ヨークを構成し、且つアウタヨークと永久磁石間空隙距
    離を中央付近から一方の端位置に向けて徐々に広くなる
    ようにアウタヨークを構成し、前記インナヨーク,アウ
    タヨークの薄板積み重ね方向の中央付近から他方の端位
    置までは、アウタヨークと永久磁石間空隙距離が一定に
    なるようにアウタヨークを構成し、且つインナヨークと
    永久磁石間空隙距離を中央付近から一方の端位置に向け
    て徐々に広くなるようにインナヨークを構成すると共
    に、前記インナヨーク,アウタヨークを同一形状寸法の
    薄板を多数積み重ねて形成した請求項13記載のリニア
    コンプレッサ。
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