JP2000110714A - 電動式ポンプ - Google Patents

電動式ポンプ

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JP2000110714A
JP2000110714A JP10288137A JP28813798A JP2000110714A JP 2000110714 A JP2000110714 A JP 2000110714A JP 10288137 A JP10288137 A JP 10288137A JP 28813798 A JP28813798 A JP 28813798A JP 2000110714 A JP2000110714 A JP 2000110714A
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Yukio Murata
幸雄 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リザーバに貯留されてポンプ部に供給される
被吐出流体の、液通路等での圧力損失を補完してポンプ
性能の向上が得られる電動式ポンプを得る。 【解決手段】 ハウジング3に収容したピストン5の往
復動で流体の吐出を行うポンプ部7と、電流印加により
伸長動作する超磁歪素子9を用いて前記ピストン5を往
復動作ささせるピストン駆動部11と、前記ポンプ部7
に被吐出流体を供給するリザーバ24とを備える電動式
ポンプにおいて、前記リザーバ24には、前記リザーバ
24を加圧して前記被吐出流体を前記ポンプ部7に送出
する加圧手段25が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動式ポンプに関
し、詳しくは、往復動作によって流体を吐出するピスト
ンの駆動源として、伸縮動作が電気的に制御可能な固体
素子を使用した電動式ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の車両用のブレーキ装置は、アンチ
ロックブレーキシステムの装備や、トラクションコント
ロールシステムの装備など、ブレーキ機能のインテリジ
ェント化が活発に行われている。そして、このようなイ
ンテリジェント化に伴い、油圧発生源としてブレーキ装
置に組み込まれるポンプの電動化や小型化が必要不可欠
になってきている。
【0003】このような背景から、ハウジングに収容し
たピストンの往復動で流体の吐出を行うポンプ部と、ピ
ストンを往復動させる駆動源として伸縮動作を電気的に
制御可能な固体素子を使用したピストン駆動部とを備え
た電動式ポンプが提案されている。この場合に、伸縮動
作を電気的に制御可能な固体素子としては、圧電セラミ
ックスや超磁歪素子等が提案されている(特開平7−1
67327号公報、特開平8−334082号公報等参
照)。
【0004】これらの固体素子を用いた電動式ポンプで
は、機構及び制御系が比較的簡単、且つ、小型に実現で
きること、あるいは、応答性に優れていることなどから
車両用ブレーキ装置の油圧発生源として利用されるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の固体素子を用いた電動式ポンプでは、ハウジング内に
ピストンを備えたポンプ部とこのポンプ部の吸入口に供
給する被吐出流体を貯留するリザーバとを液通路で繋ぐ
ため、この液通路で発生する管路抵抗や形状損失に起因
した圧力損失がポンプ性能の低下を招いた。また、ピス
トンポンプでは、固体素子の振動周波数が高すぎると、
被吐出流体の吸入時に液室圧力が過剰に低下して、被吐
出流体よりも、液室内のシール性能を越えてエアを引き
込もうとしてしまう。そのため、ピストンの最大駆動周
波数は、約50Hz程度とするに止まり、ポンプ性能の限
界となっていた。本発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、液通路での圧力損失が生じても十分なポンプ性能が
得られて、しかも、ピストンの駆動周波数を高めて被吐
出流体の吐出圧を上げることでポンプ性能の向上も図れ
る電動式ポンプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る電動式ポンプは、ハウジングに収容した
ピストンの往復動で流体の吐出を行うポンプ部と、電流
印加により伸縮動作する固体素子を用いて前記ピストン
を往復動作させるピストン駆動部と、前記ポンプ部の吸
入口に供給する被吐出流体を貯留するリザーバとを具備
する電動式ポンプにおいて、前記リザーバを加圧して前
記被吐出流体を前記ポンプ部に送出する加圧手段が設け
られたことを特徴とする。
【0007】そして、上記構成によれば、リザーバに貯
留した被吐出流体は加圧してポンプ部に送出されるの
で、ポンプ部の吸入口に至る液通路で圧力損失が起こっ
ても、ポンプ部への吸入効率を低下させない。また、ポ
ンプ部の液室の最低圧力は、液室が加圧手段により加圧
された被吐出流体を受給することによってリザーバ圧力
で補完されるので、液室内へのシール性能を越えるエア
の混入が防止される。さらに、被吐出流体は加圧されて
ポンプ部に供給されるので、ピストンの駆動周波数を高
めてもキャビテーションの発生を抑えてこの駆動周波数
に追従できるので、ポンプ部より吐出される被吐出流体
の吐出圧を上げることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電動式ポンプ
の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電動式ポンプを油圧発生源として
組み込んだ車両用のブレーキ装置の一実施形態を示す縦
断面図である。ブレーキ装置50は、本発明に係る電動
式ポンプ1の発生する油圧が供給されて制動力を発生す
る構成で、油圧が、ブレーキユニット52のシリンダ部
54に形成した液室56に供給されると、その液圧によ
ってシリンダ部54のピストン58が変位して、摩擦パ
ッド60をロータ62に押圧する。
【0009】電動式ポンプ1は、円筒状の内部ハウジン
グ3に収容保持されたピストン5の往復動で流体の吐出
を行うポンプ部7と、ポンプ部7に設けられたピストン
5に当接し電気的に制御可能な固体素子である超磁歪素
子9の伸縮動作によってこのピストン5を往復動させる
ピストン駆動部11とを備えて構成される。なお、電気
的に制御可能な固体素子としては、超磁歪素子の他に、
圧電セラミックス等を利用することもできる。
【0010】ポンプ部7は、内部ハウジング3及び後述
する有底筒状の外部ハウジング31の開口端を塞ぐ端壁
材4によって、この端壁材4とポンプ部7のピストン5
との間に液室12が画成されている。端壁材4は、円柱
状で、且つ、外端側から内端側に向かって外径が大、
中、小の三つの円柱状のボス部41、42、43を同軸
上に配置した形態で、中径のボス部42が、内部ハウジ
ング3の開口端に内嵌して、この開口端を塞いでいる。
なお、中径のボス部42の外周部には、内部ハウジング
3との嵌合部を気密にするシールリング44が配置され
ている。
【0011】端壁材4の小径のボス部43は、内部ハウ
ジング3内に突出しており、ピストン5の中心部に突出
形成された円筒部13内に摺動可能に嵌合して、前記し
た液室12を画成する。円筒部13と小径のボス部43
との間は、円筒部13の内側に嵌合装備されたリング状
のシール材15により気密状態に封止されている。
【0012】小径のボス部43には、液室12に連通す
る吐出口12aと吸入口12bとが貫通形成されてい
る。そして、これらの吐出口12a及び吸入口12bに
は、それぞれチェック弁16、17、18が装備されて
いる。吐出口12aのチェック弁16は、ピストン5の
吐出行程時に流路を開き、吸入行程時には流路を閉じ
る。一方、吸入口12bのチェック弁17、18は、吸
入口12bに対して直列に装備されていて、それぞれ、
吸入行程時に流路を開き、吐出行程時には流路を閉じ
る。
【0013】ポンプ部7のピストン5は、小径のボス部
43と内部ハウジング3との間に形成されたリング状の
空隙に配備した戻しスプリング19によって、端壁材4
から離間する方向(即ち、固体素子である超磁歪素子9
に当接する方向)に付勢されている。
【0014】端壁材4の大径のボス部41は、内部ハウ
ジング3の外周を覆うように配置された有底筒状の外部
ハウジング31の開口端に内嵌されている。外部ハウジ
ング31の底壁部32は、内部ハウジング3の他方の開
口端を塞いでいる。また、大径のボス部41の外周部に
は、外部ハウジング31との嵌合部を気密にするシール
リング45が装備されている。すなわち、端壁材4は、
内部ハウジング3と外部ハウジング31とを同軸上に配
置して、大径のボス部41が、内部ハウジング3の外周
と外部ハウジング31との間に円環状の空隙20を画成
するように、内部ハウジング3と外部ハウジング31と
を所定位置に位置決めする機能を併せ有する。
【0015】そして、空隙20内には、加圧手段である
ばね25によって端壁材4側に付勢されるリザーバピス
トン21が装備されている。このリザーバピストン21
と、端壁材4の大径のボス部41と、内外のハウジング
3、31とで囲まれた空間が、ポンプ部7の液室12に
被吐出流体を供給するための、被吐出流体を貯留するリ
ザーバ24となっている。なお、先のリザーバピストン
21には、リング状のシール材23が嵌合装備されてい
て、内外のハウジング3、31とリザーバピストン21
との間をシールしている。
【0016】リザーバ24は、貯留している被吐出流体
を、端壁材4に穿設の液通路46により、吸入口12b
に接続しているチェック弁17とチェック弁18との中
間部に供給する。被吐出流体を供給する際、リザーバピ
ストン21には、ばね25によって予負荷が与えられて
いるので、リザーバピストン21は、被吐出流体をリザ
ーバ圧で加圧した状態で送出する。なお、リザーバ圧
は、ばね25の設定により任意に選択できる。
【0017】ピストン駆動部11は、磁界が加えられる
と伸長する特性を有する超磁歪素子9と、電流が印加さ
れると超磁歪素子9に磁界を加えるコイル22とから構
成されている。コイル22は棒状をなす超磁歪素子9の
外周を覆う円筒構造である。そして、コイル22と超磁
歪素子9は、内部ハウジング3内のピストン5と外部ハ
ウジング31の底壁部32とで画成された空間内に収容
保持されている。従って、本実施形態では、リザーバ2
4が、内部ハウジング3を介してコイル22の外周部に
位置する構成となっている。
【0018】超磁歪素子9は、その伸縮動作がポンプ部
7のピストン5に伝達するように、一端をピストン5に
当接させると共に、他端を外部ハウジング31の底壁部
32に当接させている。
【0019】ポンプ部7のピストン5、内部ハウジング
3及び外部ハウジング31の底壁部32が、既述したよ
うに、超磁歪素子9とコイル22とを収容保持する収容
空間を画成すると共に、これらの周囲を覆う閉磁気回路
を構成するヨークとして機能する。また、ピストン5の
戻しスプリング19は、超磁歪素子9の伸長動作を最適
化する予負荷ばねを兼ねている。
【0020】超磁歪素子9の伸縮動作は、コイル22へ
の印加電流を制御する制御装置33によって制御され
る。この制御装置33は、ブレーキユニット52のシリ
ンダ部54に形成された液室56とポンプ部7のチェッ
ク弁18とを連通するバイパス液通路47に装備された
常閉型の電磁弁35の切換制御も行う。
【0021】すなわち、制御装置33は、制動動作時に
ピストン5を適正に往復動させるために、コイル22へ
の電流印加によって超磁歪素子9を所定周期で伸縮動作
させる不図示のポンプ動作制御回路と、非制動時又は制
動解除時に電磁弁35を開栓状態に切り換えて、シリン
ダ部54の液圧をリザーバ24に戻す不図示の電磁弁制
御回路とを有している。
【0022】超磁歪素子9の伸縮量は、コイル22より
加えられる磁界の強さに比例する。従って、ポンプ部7
のピストン5による吐出行程は、コイル22の発生する
磁界を初期値から所定値まで上昇させて、超磁歪素子9
に所定の伸長動作をさせることで行い、また、吸入行程
は、コイル22の発生する磁界を所定値から初期値まで
降下させて、超磁歪素子9に所定の収縮動作をさせるこ
とで行う。
【0023】制御装置33のポンプ動作制御回路は、ピ
ストン5による吐出行程の時は、コイル22が発生する
磁界が初期値から所定値まで上昇するように、コイル2
2に印加する電流を制御し、また、吸込行程の時は、コ
イル22が発生する磁界が所定値から初期値まで降下す
るように、コイル22に印加する電流を制御する。ポン
プ動作制御回路は、このような吐出行程と吸込行程の繰
り返しを、コイル22に供給する電流を所定周期の交流
電流とすることで実現する。
【0024】次に、上述したブレーキ装置50の動作に
ついて説明する。制動動作時、例えば不図示のブレーキ
ペダルが踏まれると、制御回路33は、ペダル踏力に応
じた電気信号に基づいてコイル22に電流を印加して磁
界を発生させ、超磁歪素子9を伸縮動作させる。
【0025】超磁歪素子9の伸縮動作により、ポンプ部
7はピストン5が変位してリザーバ24内の被吐出流体
を、液通路46、チェック弁17、吸入口12bを経由
して液室12内に吸い込んだ後、作動油(被吐出流体)
を吐出口12a、チェック弁16を経由してシリンダ部
54の液室56に送出する。なお、このポンプ部7の駆
動動作時、電磁弁35は閉栓状態となってバイパス液通
路47を遮断している。シリンダ部54は、作動油が液
室56に供給されると、ピストン58が変位して摩擦パ
ッド60をロータ62に押圧させて、制動力が得られ
る。
【0026】ところで、上述した被吐出流体をポンプ部
7に供給する吸込行程において、リザーバ24より送出
される被吐出流体は、液通路46での圧力損失、チェッ
ク弁17のチェック圧、及び超磁歪素子9が収縮動作し
てピストン5が変位することで発生する液室12内の圧
力降下等の圧力低下を受ける。
【0027】具体的には、例えば、ばね25設定により
リザーバピストン21に500kPaのリザーバ圧が与え
られていたとすると、このリザーバ圧500kPa は、管
径等を適切に設定して液通路46で圧力損失が最小限と
なるように抑えられているものの、圧力損失により液通
路46通過後の液圧が例えば400kPa となる。次に、
この液圧は、吸入側のチェック弁17を通過するが、チ
ェック圧が仮に100kPa とすると、液室12に到達し
たとき液圧が300kPa となる。さらに、到達液圧が超
磁歪素子9の収縮動作で低下するので、液室圧力は、到
達時の液圧300kPa から約100kPa 低いピストンス
トロークと仮定することができる。言い換えれば、同様
の状態でリザーバ圧が付与されていない場合を想定した
とき、圧力低下の合計が300kPa 以下となるため、被
吐出流体の大気圧下での吸入が難しく、結果として液の
キャビテーションや液室12内のシール性を越えてエア
の混入を引き起こす。
【0028】しかし、上述のような圧力損失等があった
としても、本実施形態の電動式ポンプは、リザーバ圧で
加圧された被吐出流体の供給により、液室12の最低圧
力をこのリザーバ圧で補完することができるので、実質
的に、エアの混入が生じない大気圧下で被吐出流体を吸
引して、吐出することができる。従って、吐出されるポ
ンプ流量は、図2に示すように、液室12の最低圧力を
越えてリザーバ圧が上昇すれば、この上昇に伴って増加
する。
【0029】また、ピストン5の駆動周波数が増加する
と、液室12への被吐出流体の流速が早まるが、従来構
造のようにリザーバ圧が付与されない場合、図3中の破
線で示すように、最大駆動周波数が低めにされてポンプ
性能の限界となっていたのに対し、リザーバ圧が付与さ
れた被吐出流体の供給により、図3中の実線で示すよう
に、キャビテーションの発生を抑えて最大駆動周波数を
高めることができ、高周波数下でのピストン駆動によっ
てポンプ流量を上げ、ポンプ性能の向上を図ることがで
きる。
【0030】次に、制動動作の解除時、制御回路33は
ピストン駆動部11への電流印加を止めてポンプ部7の
駆動を停止させると共に、電磁弁35を開栓状態に切り
換えて、シリンダ部54に送出された作動油を、バイパ
ス液通路47、電磁弁35、チェック弁18、液通路4
6を経由させてリザーバ24に戻す。これにより、シリ
ンダ部54のピストン58は、ロータ62から離間する
方向に押し戻されて、制動力を解除する。なお、この制
動解除時、直列に装備された2つのチェック弁17、1
8は、チェック弁18よりもチェック弁17のチェック
圧が高く設定してあるので、作動油を吸入口12bに戻
さないでリザーバ24のみに戻す。そして、作動油が十
分にリザーバ24内に吸収された時点で、電磁弁35は
閉じられて、定常状態(非制動状態)になる。
【0031】以上の電動式ポンプ1では、被吐出流体
が、ばね付勢されて変位するリザーバピスント21によ
り付与されるリザーバ圧で加圧されてポンプ部7の液室
12に供給されるので、ポンプ部7の液通路46等で圧
力損失が起こっても、被吐出流体の液室12への吸入効
率は低下しない。また、リザーバ圧が付与された被吐出
流体の供給により、液室12の最低圧力がこのリザーバ
圧で補完されるので、液室のシールを越えたエアの混入
をなくすことができる。
【0032】さらに、上記した実施形態では、リザーバ
24が、内部ハウジング3を介してコイル22の外周部
に隣接配置されている。つまり、コイル22に隣接する
部位は、コイル22への通電時におけるコイル22の発
熱により加熱される加熱領域となるため、リザーバ24
は、コイル22の加熱領域内に存在する。これにより、
本実施形態の電動式ポンプ1では、リザーバ24はコイ
ル22の通電時の発熱により加熱されるため、寒冷地等
での使用時にも、リザーバ24に貯留された被吐出流体
の温度低下に伴う粘度増大を排除して、ポンプ機能の低
下を防止することができる。
【0033】また、リザーバ24の位置は、コイル22
の加熱領域内で、実質的には、ポンプ部7にも近接した
位置となるため、リザーバ24とポンプ部7との間を連
絡する液通路46の短縮に適し、更に、ポンプ部7のハ
ウジングの構造等を工夫すれば、リザーバ24とポンプ
部7との間を連絡する液通路46がポンプ部7の外部に
露出することを回避することができる。従って、リザー
バ24とポンプ部7との間の液通路46の圧力損失によ
るポンプ性能の低下や、外部に露出した液通路への飛び
石等による障害の発生が防止でき、車両用ブレーキ装置
に利用した場合、安定したポンプ機能によって制動性能
やブレーキ操作性の向上を図ることができる。
【0034】なお、上記実施形態では、リザーバをポン
プ部と一体構造としたが、加圧手段を設けて別体化され
ていても構わない。その場合、上述した加熱効果を期待
するためには、加熱用に専用の加熱手段を装備する必要
がある。また、上記実施形態では、伸縮動作を電気的に
制御可能な固体素子として、超磁歪素子を使用したが、
伸縮動作を電気的に制御可能な固体素子として圧電セラ
ミックスを利用するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明の電動式ポンプによれば、リザー
バは被吐出流体を加圧してポンプ部に供給しているの
で、液通路等において圧力損失が起こっても、被吐出流
体の液室への吸入効率を低下させない。従って、電動式
ポンプは、ポンプ性能を充分に発揮することができる。
また、被吐出流体がリザーバ圧で加圧されているので、
液室の最低圧力がこのリザーバ圧で補完されることとな
り、ポンプ部は液室のシール性能を越えてエアを混入す
ることがなくなる。従って、ピストンの駆動周波数を高
めても被吐出流体を吸引することができるので、被吐出
流体の吐出圧を上げてポンプ性能の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式ポンプを用いた車両用のブ
レーキ装置の縦断面図である。
【図2】電動式ポンプのリザーバ圧とポンプ流量との関
係を示す特性図である。
【図3】電動式ポンプのピストン周波数とポンプ流量と
の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 電動式ポンプ 3 内部ハウジング 5 ピストン 7 ポンプ部 9 超磁歪素子 11 ピストン駆動部 12 液室 16、17、18 チェック弁 21 リザーバピストン 22 コイル 22 電源 24 リザーバ 25 ばね(加圧手段) 31 外部ハウジング 33 制御装置 46 液通路 50 ブレーキ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D046 BB17 BB28 CC02 CC04 EE01 LL15 LL23 LL29 LL40 LL43 LL47 LL50 3H069 AA01 BB02 CC10 DD01 DD41 DD42 EE05 EE14 EE33 EE47 3H075 AA02 BB03 CC25 CC34 CC35 DA03 DA04 DA05 DA30 DB02 DB49 EE12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに収容したピストンの往復動
    で流体の吐出を行うポンプ部と、 電流印加により伸縮動作する固体素子を用いて前記ピス
    トンを往復動作させるピストン駆動部と、 前記ポンプ部の吸入口に供給する被吐出流体を貯留する
    リザーバとを具備する電動式ポンプにおいて、 前記リザーバを加圧して前記被吐出流体を前記ポンプ部
    に送出する加圧手段が設けられたことを特徴とする電動
    式ポンプ。
JP10288137A 1998-10-09 1998-10-09 電動式ポンプ Withdrawn JP2000110714A (ja)

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