JP2000110029A - 優れた制電性能を有する割繊型複合糸 - Google Patents
優れた制電性能を有する割繊型複合糸Info
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- JP2000110029A JP2000110029A JP10278505A JP27850598A JP2000110029A JP 2000110029 A JP2000110029 A JP 2000110029A JP 10278505 A JP10278505 A JP 10278505A JP 27850598 A JP27850598 A JP 27850598A JP 2000110029 A JP2000110029 A JP 2000110029A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリアミド及びポリエステルを用いて、染色
性及び制電性に優れた扱い易い割繊型複合糸を提供す
る。 【解決手段】 ポリアミド成分Ａと、ポリエステル中に
含有する酸成分に対し、0.５〜2.０モル％の金属スルホ
ネート基含有イソフタル酸を含有する繊維形成性ポリエ
ステル成分Ｂからなる複合糸で、一方の成分Ａ又はＢ
が、他方の成分Ｂ又はＡを少なくとも２分割するよう
に、前記複合糸の横断面に放射状に位置するものであっ
て、上記成分Ｂ中に、イオン性制電剤とポリアルキレン
グリコールを使用したポリエステル系制電剤を、前記複
合糸の長手方向に、筋状に前記成分Ｂの重量に対して0.
１〜3.０重量％の割合で含有させる。
性及び制電性に優れた扱い易い割繊型複合糸を提供す
る。 【解決手段】 ポリアミド成分Ａと、ポリエステル中に
含有する酸成分に対し、0.５〜2.０モル％の金属スルホ
ネート基含有イソフタル酸を含有する繊維形成性ポリエ
ステル成分Ｂからなる複合糸で、一方の成分Ａ又はＢ
が、他方の成分Ｂ又はＡを少なくとも２分割するよう
に、前記複合糸の横断面に放射状に位置するものであっ
て、上記成分Ｂ中に、イオン性制電剤とポリアルキレン
グリコールを使用したポリエステル系制電剤を、前記複
合糸の長手方向に、筋状に前記成分Ｂの重量に対して0.
１〜3.０重量％の割合で含有させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、静電気の発生が抑制さ
れた、扱い易い極細繊維製造用の割繊型複合糸に関す
る。
れた、扱い易い極細繊維製造用の割繊型複合糸に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】極細繊維製造用の割繊型複合糸は、単一
フィラメント内で第一成分が第二成分によって少なくと
も３個以上のセグメントに分離されているマルチセグメ
ントフィラメントであって、二成分間の親和性、溶解
性、分解性尚の違いによって、第二成分Ｂを化学的に溶
解又は分解除去したり、又は機械的に二成分間を分離し
て、セグメントを分割し、極細繊維に形成できるもので
ある。
フィラメント内で第一成分が第二成分によって少なくと
も３個以上のセグメントに分離されているマルチセグメ
ントフィラメントであって、二成分間の親和性、溶解
性、分解性尚の違いによって、第二成分Ｂを化学的に溶
解又は分解除去したり、又は機械的に二成分間を分離し
て、セグメントを分割し、極細繊維に形成できるもので
ある。
【０００３】その製法は、種々検討されており、例え
ば、特公昭４８−２８００５号公報、特公昭６１−３４
２７８号公報、特開平６−３０６７３４号公報等に開示
されており、ナイロンとポリエステルからなる割繊型複
合糸も知られているが、割繊型複合糸は、割繊して極細
繊維となるため、静電気の発生が大きく、扱い難く、ま
た、染色後の発色性や堅牢度にも問題があった。
ば、特公昭４８−２８００５号公報、特公昭６１−３４
２７８号公報、特開平６−３０６７３４号公報等に開示
されており、ナイロンとポリエステルからなる割繊型複
合糸も知られているが、割繊型複合糸は、割繊して極細
繊維となるため、静電気の発生が大きく、扱い難く、ま
た、染色後の発色性や堅牢度にも問題があった。
【０００４】そこで、ポリエステル成分に制電剤を入れ
て使用する試みもあるが、通常のポリエステル成分に市
販の制電剤を混入しても、十分な制電効果は得られず、
また、染色後の発色性等の問題は解決されなかった。
て使用する試みもあるが、通常のポリエステル成分に市
販の制電剤を混入しても、十分な制電効果は得られず、
また、染色後の発色性等の問題は解決されなかった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ナイロンと
ポリエステルからなる割繊型複合糸を、より制電性に富
んだ扱い易いものとし、かつ染色後の発色性も改善する
ことを課題とする。
ポリエステルからなる割繊型複合糸を、より制電性に富
んだ扱い易いものとし、かつ染色後の発色性も改善する
ことを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明では、ポリエステ
ル成分にカチオン型ポリエステルを使用し、制電剤に特
殊なポリエステル系制電剤を使用することにより、上記
課題を解決した。即ち、本発明の割繊型複合糸は、ポリ
アミド成分Ａと、ポリエステル中に含有する酸成分に対
し、0.５〜2.０モル％の金属スルホネート基含有イソフ
タル酸を含有する繊維形成性ポリエステル成分Ｂからな
る複合糸で、一方の成分Ａ又はＢが、他方の成分Ｂ又は
Ａを少なくとも２分割するように、前記複合糸の横断面
に放射状に位置するものであって、上記成分Ｂ中に、ポ
リアルキレングリコール及びイオン性制電剤からなるポ
リエステル系制電剤が、前記複合糸の長手方向に、筋状
に前記成分Ｂの重量に対して0.１〜3.０重量％の割合で
含有されていることを特徴とする。
ル成分にカチオン型ポリエステルを使用し、制電剤に特
殊なポリエステル系制電剤を使用することにより、上記
課題を解決した。即ち、本発明の割繊型複合糸は、ポリ
アミド成分Ａと、ポリエステル中に含有する酸成分に対
し、0.５〜2.０モル％の金属スルホネート基含有イソフ
タル酸を含有する繊維形成性ポリエステル成分Ｂからな
る複合糸で、一方の成分Ａ又はＢが、他方の成分Ｂ又は
Ａを少なくとも２分割するように、前記複合糸の横断面
に放射状に位置するものであって、上記成分Ｂ中に、ポ
リアルキレングリコール及びイオン性制電剤からなるポ
リエステル系制電剤が、前記複合糸の長手方向に、筋状
に前記成分Ｂの重量に対して0.１〜3.０重量％の割合で
含有されていることを特徴とする。
【０００７】ここに「長手方向に、筋状に」とは、必ず
しも長手方向に一本の筋となっていなくてもよく、ポリ
エステル系制電剤が0.１〜3.０重量％の添加率で十分な
効果が得られるように長手方向に連続して存在すればよ
い。ポリエステル系制電剤がポリマー全体に均一に混合
されてしまうと上記添加率では、十分な効果を得ること
ができないので、例えば、当該制電剤をポリエステル成
分Ｂに圧入した後に、Ｌ／Ｄ＝1.５のスタティックミキ
サーを５から１１ケ通過させて混合するのが好ましい。
しも長手方向に一本の筋となっていなくてもよく、ポリ
エステル系制電剤が0.１〜3.０重量％の添加率で十分な
効果が得られるように長手方向に連続して存在すればよ
い。ポリエステル系制電剤がポリマー全体に均一に混合
されてしまうと上記添加率では、十分な効果を得ること
ができないので、例えば、当該制電剤をポリエステル成
分Ｂに圧入した後に、Ｌ／Ｄ＝1.５のスタティックミキ
サーを５から１１ケ通過させて混合するのが好ましい。
【０００８】上記制電剤としては、例えば式１で示され
るイオン性制電剤を１５〜４０重量％含有し、平均分子
量が１０００〜１００００の範囲にある式２のポリアル
キレングリコールとテレフタル酸からなるポリエステル
化合物を使用するのが好ましい。 〔式１〕 ＲＳＯ3 - Ｍ+ 〔式２〕 ＨＯ−（Ｃn Ｈ2nＯ）m −ＯＨ （但し、式１のＲはアルキル基、アリール基、アルアル
キル基又はアルキルアリール基を、ＭはＬｉ、Ｎａ又は
Ｋを示し、式２のｎは１〜４の整数を、ｍは式２のポリ
アルキレングリコールの平均分子量が１０００〜１００
００になる数を示す。）
るイオン性制電剤を１５〜４０重量％含有し、平均分子
量が１０００〜１００００の範囲にある式２のポリアル
キレングリコールとテレフタル酸からなるポリエステル
化合物を使用するのが好ましい。 〔式１〕 ＲＳＯ3 - Ｍ+ 〔式２〕 ＨＯ−（Ｃn Ｈ2nＯ）m −ＯＨ （但し、式１のＲはアルキル基、アリール基、アルアル
キル基又はアルキルアリール基を、ＭはＬｉ、Ｎａ又は
Ｋを示し、式２のｎは１〜４の整数を、ｍは式２のポリ
アルキレングリコールの平均分子量が１０００〜１００
００になる数を示す。）
【０００９】なお、式１の制電剤としては、通常、Ｒと
して、例えば炭素数１０〜２０のアルキル基、アリール
基、アルアルキル基又はアルキルアリール基を有するも
のを使用するのが好ましい。
して、例えば炭素数１０〜２０のアルキル基、アリール
基、アルアルキル基又はアルキルアリール基を有するも
のを使用するのが好ましい。
【００１０】また、成分Ｂとしては、特に0.５〜2.０モ
ル％の金属スルホネート基含有イソフタル酸を含有する
繊維形成性ポリエステルを使用するのが好ましい。金属
スルホネート基含有イソフタル酸の量が0.５モル％未満
では、制電性、染色性共に十分な効果が得られず、2.０
モル％を越えると、ポリアミド成分のカチオン基との電
気的な親和性が増加するために、割繊し難くなってしま
う。また、上記繊維形成性ポリエステルとは、具体的に
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート等、ポリアミドと
の複合形態で繊維形成能あるポリエステルポリマーを示
す。
ル％の金属スルホネート基含有イソフタル酸を含有する
繊維形成性ポリエステルを使用するのが好ましい。金属
スルホネート基含有イソフタル酸の量が0.５モル％未満
では、制電性、染色性共に十分な効果が得られず、2.０
モル％を越えると、ポリアミド成分のカチオン基との電
気的な親和性が増加するために、割繊し難くなってしま
う。また、上記繊維形成性ポリエステルとは、具体的に
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート等、ポリアミドと
の複合形態で繊維形成能あるポリエステルポリマーを示
す。
【００１１】なお、これに混入する上記制電剤の量は、
成分Ｂの重量に対して0.１〜3.０重量％であるのが好ま
しく、0.５〜1.５重量％であるのが特に好ましい。
成分Ｂの重量に対して0.１〜3.０重量％であるのが好ま
しく、0.５〜1.５重量％であるのが特に好ましい。
【００１２】かかる本発明の複合糸は、成分Ａ─ポリア
ミド─のカチオン基及び成分Ｂ─カチオン性ポリエステ
ル─のアニオン基により、静電気の発生が抑制され、ま
た、イオン性制電剤を含む特殊なポリエステル系制電剤
が、繊維の長手方向に筋状に存在するため、発生した静
電気が直に消失される（電圧の半減期が短い）という効
果を有するものであり、複合糸を構成するポリマー全体
に電荷を有しているため、静電気の繊維表面からの消失
も早く、非常に扱い易いものとなる。
ミド─のカチオン基及び成分Ｂ─カチオン性ポリエステ
ル─のアニオン基により、静電気の発生が抑制され、ま
た、イオン性制電剤を含む特殊なポリエステル系制電剤
が、繊維の長手方向に筋状に存在するため、発生した静
電気が直に消失される（電圧の半減期が短い）という効
果を有するものであり、複合糸を構成するポリマー全体
に電荷を有しているため、静電気の繊維表面からの消失
も早く、非常に扱い易いものとなる。
【００１３】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を示すが、
実施例において部及び％とあるのは、特に断らない限
り、重量部及び重量％を示す 実施例１（ポリエステル系制電剤の製造方法） 平均分子量８０００のポリエチレングリコール７3.６
部、酸化防止剤（日本チバガイギー社製のイルガノック
ス１０１０）0.１部、重縮合触媒（三酸化アンチモン）
0.０３７部、ビスヒドロキシエチルテレフタレート（以
下ＢＨＥＴと称す）8.８部及びドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリムの６５％水混合物３0.８部を、それぞれ重
縮合反応器に投入して、窒素気流中、常圧下、攪拌混合
しつつ昇温した。１６０℃で６時間、その後２４０℃×
６時間かけて、十分に水分を除去した後に、２４０℃に
維持したまま、２時間かけて７６０mmHgから１mmHgまで
減圧した。更に、２５０℃まで昇温して、３時間１mmHg
以下を保持し、溶融粘度を上昇させて相対粘度3.００の
ポリエステル系制電剤１００部を得た。
実施例において部及び％とあるのは、特に断らない限
り、重量部及び重量％を示す 実施例１（ポリエステル系制電剤の製造方法） 平均分子量８０００のポリエチレングリコール７3.６
部、酸化防止剤（日本チバガイギー社製のイルガノック
ス１０１０）0.１部、重縮合触媒（三酸化アンチモン）
0.０３７部、ビスヒドロキシエチルテレフタレート（以
下ＢＨＥＴと称す）8.８部及びドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリムの６５％水混合物３0.８部を、それぞれ重
縮合反応器に投入して、窒素気流中、常圧下、攪拌混合
しつつ昇温した。１６０℃で６時間、その後２４０℃×
６時間かけて、十分に水分を除去した後に、２４０℃に
維持したまま、２時間かけて７６０mmHgから１mmHgまで
減圧した。更に、２５０℃まで昇温して、３時間１mmHg
以下を保持し、溶融粘度を上昇させて相対粘度3.００の
ポリエステル系制電剤１００部を得た。
【００１４】実施例２ 常法に従い、全酸成分に対して1.５モル％のソジウムス
ルホイソフタル酸成分を含有する、固有粘度が0.５７の
共重合ポリエチレンテレフタレート（以下、ＣＰと称
す）─成分Ｂ─を得た。ＣＰと相対粘度が2.７０の６−
ナイロン（以下、ＮＰと称す）─成分Ａ−を用いて、図
１に示される断面形状の糸に、従来公知の複合紡糸方法
に従い、ＣＰとＮＰの複合比（重合比）が２：１の複合
マルチフィラメント（５０デニール２５フィラメント）
を紡糸温度２９０℃、捲取速度１０００ｍ／分で紡糸し
た。その際、ＣＰ中に、ＣＰ成分に対して0.９重量％の
割合で実施例１のポリエステル系制電剤を、フィラメン
トの長手方向に筋状となるように圧入した。得られた未
延伸糸を、速度８００ｍ／分、８５℃のローラーヒータ
ー及び１５０℃のプレートヒーターで熱処理をしつつ延
伸倍率3.２３２で延伸して、５０デニール２５フィラメ
ントの複合マルチフィラメントを得た。
ルホイソフタル酸成分を含有する、固有粘度が0.５７の
共重合ポリエチレンテレフタレート（以下、ＣＰと称
す）─成分Ｂ─を得た。ＣＰと相対粘度が2.７０の６−
ナイロン（以下、ＮＰと称す）─成分Ａ−を用いて、図
１に示される断面形状の糸に、従来公知の複合紡糸方法
に従い、ＣＰとＮＰの複合比（重合比）が２：１の複合
マルチフィラメント（５０デニール２５フィラメント）
を紡糸温度２９０℃、捲取速度１０００ｍ／分で紡糸し
た。その際、ＣＰ中に、ＣＰ成分に対して0.９重量％の
割合で実施例１のポリエステル系制電剤を、フィラメン
トの長手方向に筋状となるように圧入した。得られた未
延伸糸を、速度８００ｍ／分、８５℃のローラーヒータ
ー及び１５０℃のプレートヒーターで熱処理をしつつ延
伸倍率3.２３２で延伸して、５０デニール２５フィラメ
ントの複合マルチフィラメントを得た。
【００１５】比較例３ ＣＰとＮＰを用いて、実施例２と同様に複合マルチフィ
ラメントを紡糸した。ただし、ポリエステル系制電剤は
圧入しなかった。
ラメントを紡糸した。ただし、ポリエステル系制電剤は
圧入しなかった。
【００１６】比較例４ ＣＰの代わりに固有粘度0.６４のポリエチレンテレフタ
レート（以下、ＰＥＴと称する）を用いて、実施例２と
同様に、ポリエステル系制電剤を圧入して複合マルチフ
ィラメントを得た。
レート（以下、ＰＥＴと称する）を用いて、実施例２と
同様に、ポリエステル系制電剤を圧入して複合マルチフ
ィラメントを得た。
【００１７】比較例５ 比較例４と同様の方法を、ポリエステル系制電剤を圧入
せずに実施した。
せずに実施した。
【００１８】制電性能評価方法 １．複合マルチフィラメントの開繊処理 実施例２、比較例３、４で得られた複合マルチフィラメ
ントをそれぞれ、２本合糸にて、筒編み機にて布帛と
し、各布帛を、室温にて、１５％のベンジルアルコール
水溶液に１０分間浸漬し、ＮＰ成分を十分に膨潤させた
後、６０℃の温水で、１０分間湯洗処理して、室温にて
風乾した。処理後の筒編み布帛は、全て完全にＮＰ成分
とポリエステル成分が分割され割繊されていた。 ２．制電性能の評価 上記１で得られた割繊された筒編み布帛を、ＪＩＳ Ｌ
−１０９４に記載された測定方法の内、帯電圧はＢ法、
半減期はＡ法にて、それぞれ測定した。測定結果を表１
に示す。
ントをそれぞれ、２本合糸にて、筒編み機にて布帛と
し、各布帛を、室温にて、１５％のベンジルアルコール
水溶液に１０分間浸漬し、ＮＰ成分を十分に膨潤させた
後、６０℃の温水で、１０分間湯洗処理して、室温にて
風乾した。処理後の筒編み布帛は、全て完全にＮＰ成分
とポリエステル成分が分割され割繊されていた。 ２．制電性能の評価 上記１で得られた割繊された筒編み布帛を、ＪＩＳ Ｌ
−１０９４に記載された測定方法の内、帯電圧はＢ法、
半減期はＡ法にて、それぞれ測定した。測定結果を表１
に示す。
【００１９】 表１─測定条件：温度２０℃、湿度４０ＲＨ％─ ． 実施例２ 比較例３ 比較例４ 比較例５ 糸構成 ・ポリアミド成分 ＮＰ ＮＰ ＮＰ ＮＰ ・ＰＥＴ成分 ＣＰ ＣＰ ＰＥＴ ＰＥＴ ・制電剤 0.９w% 無 0.９w% 無 帯電圧（Ｖ） １０５０ ５４３４ ２２０１ ６３５２ 半減期（秒） 9.０ １２０以上 9.５ １２０以上
【００２０】
【発明の効果】本発明の割繊型複合糸は、カチオン型ポ
リエステルの使用により、染色後の発色性等にも優れ、
しかも、ナイロンとカチオン型ポリエステルの相反する
イオン性、及びポリエステル成分が特殊なポリエステル
系制電剤を繊維の長手方向に筋状に含有することによ
り、非常に制電性に富み、また静電気が発生しても直に
消失するという効果を有する。
リエステルの使用により、染色後の発色性等にも優れ、
しかも、ナイロンとカチオン型ポリエステルの相反する
イオン性、及びポリエステル成分が特殊なポリエステル
系制電剤を繊維の長手方向に筋状に含有することによ
り、非常に制電性に富み、また静電気が発生しても直に
消失するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例における複合糸の断面図であ
る。
る。
Ａ ナイロン Ｂ 共重合ポリエチレンテレフタレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊黒 敏裕 山口県防府市鐘紡町４番１号 カネボウ合 繊株式会社内 (72)発明者 本田 繁喜 山口県防府市鐘紡町４番１号 カネボウ合 繊株式会社内 (72)発明者 吉田 伸治 福井県鯖江市水落町47字三反田35番１ カ ネボウ合繊株式会社内 (72)発明者 高瀬 清 大阪府大阪市北区梅田１丁目２番２号 カ ネボウ合繊株式会社内 Ｆターム(参考） 4L041 AA07 AA20 BA04 BA05 BA11 BC08 BD14 CA12 CA15 CA21 CB28 DD01 DD06 DD14 DD18 EE06 EE14 EE20
Claims (2)
- 【請求項１】 ポリアミド成分Ａと、ポリエステル中に
含有する酸成分に対し、0.５〜2.０モル％の金属スルホ
ネート基含有イソフタル酸を含有する繊維形成性ポリエ
ステル成分Ｂからなる複合糸で、一方の成分Ａ又はＢ
が、他方の成分Ｂ又はＡを少なくとも２分割するよう
に、前記複合糸の横断面に放射状に位置するものであっ
て、上記成分Ｂ中に、イオン性制電剤とポリアルキレン
グリコールを使用したポリエステル系制電剤が、前記複
合糸の長手方向に、筋状に前記成分Ｂの重量に対して0.
１〜3.０重量％の割合で含有されていることを特徴とす
る優れた制電性能を有する割繊型複合糸。 - 【請求項２】 上記制電剤が式１で示されるイオン性制
電剤を１５〜４０重量％含有し、平均分子量が１０００
〜１００００の範囲にある式２のポリアルキレングリコ
ールとテレフタル酸からなるポリエステル化合物である
ことを特徴とする請求項１記載の割繊型複合糸。 〔式１〕 ＲＳＯ3 - Ｍ+ 〔式２〕 ＨＯ−（Ｃn Ｈ2nＯ）m −ＯＨ （但し、式１のＲはアルキル基、アリール基、アルアル
キル基又はアルキルアリール基を、ＭはＬｉ、Ｎａ又は
Ｋを示し、式２のｎは１〜４の整数を、ｍは式２のポリ
アルキレングリコールの平均分子量が１０００〜１００
００になる数を示す。）
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27850598A JP3279529B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 優れた制電性能を有する割繊型複合糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27850598A JP3279529B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 優れた制電性能を有する割繊型複合糸 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000110029A true JP2000110029A (ja) | 2000-04-18 |
| JP3279529B2 JP3279529B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=17598257
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27850598A Expired - Lifetime JP3279529B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 優れた制電性能を有する割繊型複合糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3279529B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008202194A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Teijin Cordley Ltd | 極細長繊維不織布および極細長繊維不織布の製造方法 |
| WO2019013004A1 (ja) * | 2017-07-13 | 2019-01-17 | 東レ株式会社 | 収縮割繊用芯鞘型複合繊維およびそれを含む織編物 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5013802B2 (ja) * | 2006-09-29 | 2012-08-29 | Ｋｂセーレン株式会社 | 芯鞘型複合ポリエステル繊維 |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP27850598A patent/JP3279529B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008202194A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Teijin Cordley Ltd | 極細長繊維不織布および極細長繊維不織布の製造方法 |
| WO2019013004A1 (ja) * | 2017-07-13 | 2019-01-17 | 東レ株式会社 | 収縮割繊用芯鞘型複合繊維およびそれを含む織編物 |
| JPWO2019013004A1 (ja) * | 2017-07-13 | 2020-04-16 | 東レ株式会社 | 収縮割繊用芯鞘型複合繊維およびそれを含む織編物 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3279529B2 (ja) | 2002-04-30 |
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