JP2000109162A - Cd収納ケース - Google Patents

Cd収納ケース

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JP2000109162A
JP2000109162A JP10299094A JP29909498A JP2000109162A JP 2000109162 A JP2000109162 A JP 2000109162A JP 10299094 A JP10299094 A JP 10299094A JP 29909498 A JP29909498 A JP 29909498A JP 2000109162 A JP2000109162 A JP 2000109162A
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Makoto Kamata
眞 鎌田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のCD(ディスク型情報記録媒体)収納
ケースの構造を改良し、CDを出し入れする際やCDの
収納中において、そのデータ部にキズを付けるおそれが
きわめて少ない、新規なCD収納ケースの構造を提供す
る。またCDの出し入れに特別な注意や熟練を要せず、
ダレでも容易にCDを収納し取り出すことができ、しか
もCDのデータ面にキズを付ける心配がほとんどないC
D収納ケースの構造を提供する。 【解決手段】 CDの全形又は一部を収納できるくぼみ
を有し、くぼみの周壁のCD挿入部を湾曲形状とし、く
ぼみのCD挿入側の内面をくぼみの奥側に向かってカー
ブ状、テーパー状又は段状に下降傾斜させてあり、かつ
くぼみの内面又は周壁にもしくは周壁の表面から突出さ
せてCD係止手段を1箇所以上設けてあるケース本体か
らなるCD収納ケース。好ましくは、閉蓋したときにケ
ース本体に収納したCDのセンターホールに挿入されC
Dを係止でき、CDの厚みよりもやや高い凸起を備えた
蓋体をケース本体に連設してなるCD収納ケース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク、デジタルビデオディスク、光ディスク、レーザーデ
ィスク等のディスク型情報記録媒体(CDRすなわちコ
ンパクトディスクレコーダブルの情報記録媒体を含む。
本発明では、その全説明において、これらのディスク型
情報記録媒体のことをCDと総称する。)を収納するた
めのケースに関する。さらに詳しくは、CDを収納・保
持する際に、特別な注意を払わなくても、CDの表面や
裏面のデータ部にキズが付きにくい構造のCD収納ケー
スに関する。さらに詳しくは、その上、製作が簡単で、
コストが安く、しかも薄型に成形できるCD収納ケース
に関する。
【0002】一般に、CDには、その外端の全域に設け
てあるエッヂ部とセンターホール近傍の全域に設けてあ
る非記録領域との間に、情報の記録領域であるデータ部
が形成してある。すなわち、これを図9に基づいて説明
すると、図において、Aで示すCDには、その外端の全
域にエッヂ部a1が、またセンターホールa2の近傍には非
記録領域a3が設けてあり、そしてエッヂ部a1と非記録領
域a3の間にはデータ部a4が形成されている。
【0003】またCDには、再生専用、書き込み可能の
両タイプがあり、光ディスクの場合は、表裏両面に記録
領域を有する両面記録型のものが多い。いずれのタイプ
のCDであっても、その表面及び/又は裏面のデータ部
には各種の情報が記録されているか又は記録される予定
なので、キズを付けるとエラーが生じやすくなり、再生
不能や書き込み不能の原因になりかねない。したがっ
て、CDをケースに収納する場合には、できるだけCD
のデータ面にキズを付けないように気をつけて挿入し、
また保持し、取り出さなければならない。そのために
は、紙材で作ったCD収納ケースの場合でも、CD収納
ケースの内面にCDの表面及び/又は裏面のデータ部を
できるだけ接触させないように収納し、また保持する必
要がある。
【0004】
【従来の技術】従来においても、CDのデータ部にキズ
を付け難いように工夫した構造のCDやCD収納ケース
がいくつか提案されている。例えば、 (1)特開平8-3246
68号や特開平8-337280号には、背面部材と正面部材とで
構成するCD収納室の内厚をCDの厚さよりも厚くし
て、背面部材や正面部材がCDに接する度合いを小さく
したCD収納ケースが開示されている。また (2)特開平
8-295383号には、その表面又は裏面を粘着シートで着脱
自在に覆ってあるCDが開示されてあり、特開平8-3246
67号には、CDのデータ部と対応する内面に不織布やガ
ーゼなどの保護ベースが設けてあるCD収納ケースが開
示されている。さらに (3)特開平9-020381号には、蓋板
を開けた際にCDの取り出し口が容易に広がるようにし
て、CDの記録面側が硬質の紙表面や厚紙表面と擦れ合
い難いようにしたCD収納ケースが開示されている。
【0005】しかしながら、上記従来のCD収納ケース
の構造では、データ部の保護機能としては、まだ十分と
は言えない。例えば、上記の (1)の場合は、CD収納室
の内厚をCDの厚さよりも厚くしてあるだけであるか
ら、CDをケースに収納するときに、よく注意していな
いと、背面部材や正面部材の端がCDのデータ部に接触
することになりかねない。すなわち、この程度の構造で
は、背面部材や正面部材の端がCDのデータ部に接触す
る度合いが大きく、かつ保存又は輸送中に積み重ねたり
して荷重がかかると、CDのデータ面とCD収納ケース
の背面部材又は正面部材の内面が接触し擦れ合うことは
避けられない。また上記の (2)の場合は、CDのデータ
面を保護材で覆ってCD収納ケースの硬い部材と接触し
難いようにしたものであるから、その保護材の分だけコ
ストが上がることは避けられない。さらに上記の (3)の
場合は、開蓋の際にCDの取り出し口がいくぶん広がる
だけであるから、上記 (1)の場合と同様、うっかりする
と、CDを収納する際にCDの取り出し口の端がCDの
データ部に接触することが起こり得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の事情に鑑み、本
発明は、従来のCD収納ケースの構造を改良し、CDを
出し入れする際やCDの収納中において、そのデータ部
にキズを付けるおそれがきわめて少ない、新規なCD収
納ケースの構造を提供することを課題とするものであ
る。本発明はまた、CDの出し入れに特別な注意や熟練
を要せず、ダレでも容易にCDを収納又は取り出すこと
ができ、しかもCDのデータ面にキズを付ける心配がほ
とんどないCD収納ケースの構造を提供するものであ
る。その上、本発明は、製作が簡単で、コストが安く、
しかも薄型に成形できるCD収納ケースの構造を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明のうち請求項1に記載する発明は、CDの
全形又は一部を収納できるくぼみを有し、くぼみの周壁
のCD挿入部を湾曲形状とし、くぼみのCD挿入側の内
面をくぼみの奥側に向かってカーブ状、テーパー状又は
段状に下降傾斜させてあり、かつくぼみの内面又は周壁
にもしくは周壁の表面から突出させてCD係止手段を1
箇所以上設けてあるケース本体からなるCD収納ケース
である。
【0008】本発明のうち請求項2に記載する発明は、
閉蓋したときにケース本体に収納したCDのセンターホ
ールに挿入されCDを係止でき、CDの厚みよりもやや
高い凸起を備えた蓋体をケース本体に連設してなる請求
項1に記載のCD収納ケースである。
【0009】以下、本発明のCD収納ケースの構造につ
いて、詳細に説明する。本発明のCD収納ケースは、C
Dを収納するためのケース本体又はこれに蓋体を連設し
たものからなる。本発明のCD収納ケースのケース本体
は、CDの全形又は一部を収納できるくぼみを有する。
すなわち、本発明において、ケース本体のくぼみの大き
さは、図2、図3(各図の詳細は後記の実施例にて説明
する。)に示すように、CDの全形を露出させないよう
に全体をすっぽり収納できる広さや深さのものであって
もよいし、図13、図14のように、CDの全形を収納
できる広さを有するがCDの表面の全部又は一部を露出
させる程度の深さのものでもよいし、或いは、図15に
示すように、CDの前部は納まるが後部はくぼみの周壁
からはみ出す程度の大きさや深さのものでもよい。しか
し、いずれの場合でも、本発明におけるCD収納ケース
のケース本体のくぼみは、その周壁のCD挿入部を湾曲
形状としてあり、かつくぼみのCD挿入側の内面をくぼ
みの奥側に向かってカーブ状、テーパー状又は段状に下
降傾斜させてあることが必要で、またそのような形状に
してあれば十分である。
【0010】本発明において、ケース本体のくぼみの周
壁のCD挿入部を湾曲形状にするとは、くぼみの周壁す
なわちくぼみを取り囲む壁のCD挿入部すなわちくぼみ
にCDを挿入する時にCDが最初に通過する周壁部分の
頂部を、図5のように、下方に向かって湾曲させた形状
に形成するか、又は図1に示すように、くぼみの奥側に
向かってくぼみを囲むように湾曲させた形状に形成する
か、もしくはこれらを組み合わせた形状に形成すること
を言う。
【0011】また本発明において、ケース本体のくぼみ
のCD挿入側の内面をくぼみの奥側に向かってカーブ
状、テーパー状又は段状に下降傾斜させてあるとは、く
ぼみをその中心点を境にしてCD挿入側と奥側に分ける
として、そのCD挿入側の内面を、くぼみの奥側に向か
って、例えば、すり鉢状、舟の底状、もしくはスコップ
の先の形状等のカーブ状に下降傾斜させて形成するか、
或いはくぼみの奥側に向かってテーパー状又は段状に下
降傾斜させて形成するという意味である。尚、くぼみの
CD挿入側と奥側とは、CDを挿入する方向を指すだけ
の意味で使用しているので、面積的に厳密に区別する必
要はない。
【0012】また本発明において、ケース本体のくぼみ
の奥側の内面は、CD挿入側と対称形状に、くぼみのC
D挿入側に向かってカーブ状とし、例えば、図18の
(イ)や(ロ)に示すように、くぼみの全形がすり鉢状
又は舟の底状となるようにしてもよいし、CD挿入側と
対称形状のテーパー状又は段状としてもよい。また、図
2に示すように、CD挿入側の内面のカーブにそって下
降傾斜を続けさせてもよいし、図16、図17、図18
(ハ)に示すように、フラット状としてもよく、別の形
状に成形してもよい。すなわち、くぼみの奥側の内面
は、本発明の課題を解決できるかぎり、任意の形状にし
て差し支えない。尚、図18は、くぼみの形状について
の参考例を図示したものである。
【0013】さらに本発明のケース本体には、くぼみの
内面又は周壁に、もしくは周壁の表面から突出させてC
D係止手段を1箇所以上設けてある。すなわち、くぼみ
の奥側の内面下方に係止片を設け、くぼみに挿入された
CDの裏面の先端又は側端がこの係止片に当たってCD
を係止させるようにするとか、又はくぼみの奥側の内面
上方に係止片を設け、くぼみに挿入されたCDの表面の
先端又は側端がこの係止片に当たってCDを係止させる
ようにするとか、或いは図1や図6に示すように、くぼ
みの周壁の表面から係止片を突出させて、CDの表面の
先端又は側端がこの係止片に当たってCDを係止させる
ようにしてもよい。本発明のCD収納ケースのケース本
体には、このような係止手段を1箇所以上設ける必要が
ある。好ましくは、くぼみの内面の上方と下方にそれぞ
れ1箇所づつ設けるとよい。係止片の形状、構造、大き
さ等は、特に限定されるものではなく、CDをくぼみに
安定的に係止できるのであれば、どのような手段・方法
を採っても差し支えない。
【0014】本発明のCD収納ケースは、適当な紙材又
はプラスティック材等を折り曲げて組み立てるか又は貼
り合わせて作ってもよいし、プラスティック材をプレス
加工等によって一体成形のものとして作ってもよい。本
発明のCD収納ケースは、ケース本体だけで使用するこ
ともできるし、ケース本体に蓋体を連設して使用するこ
ともできる。ケース本体だけで使用する場合は、ケース
本体にCDを収納し、常法にしたがい、その上から透明
なシート等で包装すれば、そのまま展示したり、持ち運
んだり、輸送して差し支えない。もっとも、ケース本体
に蓋体を連設させた構成で使用する方が、本発明の目的
にいっそう適うことになり、さらに使用しやすくなるの
で好ましい。
【0015】
【作用】本発明に係るCD収納ケースのケース本体は、
CDの全形又は一部を収納できるくぼみを有し、くぼみ
の周壁のCD挿入部を下方に向かって湾曲形状とするか
及び/又はくぼみの奥側に向かってくぼみを取り囲むよ
うに湾曲形状にしてあるので、CDをくぼみ内へ収納す
る際に、CDを一旦くぼみの周壁のCD挿入部に載せて
からくぼみの奥側へ挿入しても、CDは、その裏面のエ
ッヂ部がくぼみの周壁のCD挿入部に触れるだけであ
り、CDのデータ部はくぼみの周壁と接触しないので、
CDのデータ部にキズを付けることがきわめて少ない。
また、くぼみの大きさや深さが、CDの前部は納まるが
後部は周壁からはみ出す程度のものであっても、CD
は、周壁のCD挿入部を枕にした状態となってくぼみ内
に収納されることになるので、CDのエッヂ部がくぼみ
の内面に当接するだけであり、そのまま保持してもCD
のデータ部にキズを付けることがない。
【0016】また本発明に係るCD収納ケースのケース
本体は、くぼみのCD挿入側の内面をくぼみの奥側に向
かってカーブ状、テーパー状又は段状に下降傾斜させて
あるので、CD挿入側からさらに奥側へ向かって、その
ままCDをくぼみの内面にそってすべらせながら挿入を
続けても、CDは、その裏面の先端や側端及びCD裏面
のエッヂ部がくぼみの内面に触れるだけであり、CDの
データ部はくぼみの内面と接触しないので、CDのデー
タ部にキズを付けることがない。したがって、一旦くぼ
みの周壁のCD挿入部に載せたCDは、そのままくぼみ
の内面をすべらせながら奥側へ挿入することができるの
で、CDの収納にムリがなく、特別な注意や熟練を要せ
ず、ダレでも容易に、CDをくぼみ内に収納することが
できる。
【0017】またCDを取り出す場合も同様であり、C
Dをくぼみの内面をすべらせながら取り出すことがで
き、またCDの裏面をくぼみの周壁のCD挿入部に当て
ながら取り出しても、CDの裏面のデータ部はくぼみの
内面と接触しないので、ダレでも、容易に取り出すこと
ができ、そのように取り出しても、データ部にキズを付
けるおそれはない。
【0018】また本発明に係るCD収納ケースのケース
本体には、くぼみの内面又は周壁にもしくは周壁の表面
から突出させてCD係止手段を1箇所以上設けてあるの
で、CDのくぼみ内への挿入の進行とともに、CDの裏
面の先端もしくは側端又はCDの表面の先端もしくは側
端が、CD係止手段によって係止されCDは固定され
る。したがって、本発明のCD収納ケースは、このまま
展示しても、また持ち運んでも、或いは輸送しても、C
Dを安定した状態で保持することができる。
【0019】また本発明に係るCD収納ケースは、CD
の厚みよりもやや高い凸起を備えた蓋体をケース本体に
連設したときには、閉蓋したときに、この凸起がケース
本体に収納したCDのセンターホールに挿入され、ケー
ス本体内のCDは、この凸起によって係止固定される。
さらに、CD収納ケースの表面又は裏面に外圧がかかっ
た場合でも、CDの厚みよりもやや高くしてある凸起が
ストッパーとなって支えるので、蓋体やケース本体が凹
むおそれが少なく、CD収納ケースの内面がCDの表面
又は裏面のデータ部に接触するのを防止できる。したが
って、本発明のCD収納ケース内に長期間にわたってC
Dを保持し続けても、また持ち運んだり輸送しても、C
Dは安定に保持され、CDのデータ部にキズを付けるお
それがきわめて少ない。
【0020】本発明のCD収納ケースは、従来から使用
されている紙材又はプラスティック材等を使用すること
ができ、しかも、ケース本体にくぼみと係止片を設ける
だけであるから、製作は簡単で、コストもかからず、そ
の上薄型に製することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき実施例をもっ
て、本発明をさらに説明する。
【0022】
【実施例1】図1は、本発明のCD収納ケースの一実施
例の平面図であり、図2はその開蓋状態における側面中
央断面図、図3はその閉蓋状態における側面中央断面
図、図4は蓋体を省略した状態におけるX1-X1 で切断し
た正面断面図、図5は蓋体を省略した状態におけるX2-X
2 で切断した正面断面図である。各図において、1はC
D収納ケースのケース本体を、2はケース本体1に設け
たくぼみを、3はケース本体1に連設してある蓋体を、
それぞれ示す。またAはCDを表す。
【0023】本実施例では、ケース本体1と蓋体2と
は、それぞれプラスティック材をプレス加工して一体成
形のものとして作ってある。本実施例では、ケース本体
1のくぼみ2は、ケース本体1の中央に略円板状に形成
してあり、1枚のCD(図中には符号Aで表してある)
をすっぽり収納できるように、CDの全形よりもやや広
い広さとCDの厚みよりもやや深い深さを有する。
【0024】図1において、下方がCD挿入側であり、
上方が奥側である。略円板状のくぼみ2についても、そ
の中心点26から下方がくぼみ2のCD挿入側22であり、
中心点26から上方がくぼみ2の奥側23である。しかし、
くぼみ2のCD挿入側22と奥側23との境界は、厳密に区
別する必要はない。くぼみ2の周壁20のCD挿入部21す
なわちくぼみ2を取り囲む壁のCDが最初に通過する周
壁部分(図1においてくぼみ2の下端壁)の断面は、図
5に示すように、下方に向かって湾曲した開口形状に形
成してある。したがって、CDを周壁20のCD挿入部21
の上に載せても、そのエッヂ部がCD挿入部21に触れる
だけであり、CDのデータ部は周壁20にはほとんどは触
れないまま、くぼみ2の奥側22の方へ進行することにな
る。尚、周壁20のCD挿入部21の開口の深さや形状は任
意でよい。また、本実施例においては、くぼみ2のCD
挿入側22は、くぼみ2の中心26に向かって下降傾斜する
すり鉢状に形成してあり、それに続くくぼみ2の奥側23
は、CD挿入側22の描くカーブにそって自然に下降傾斜
するように形成してある。したがって、くぼみ2の中心
点26の付近におけるCD挿入側22の断面は、図4に示す
ように、すり鉢形状となっているので、挿入されたCD
は、その裏面のエッヂ部の側端がくぼみ2の内面に当接
する状態で、奥側23に進行する。本実施例では、くぼみ
2に挿入・収納されたCDの表面の両側端に当たってC
Dを係止するための係止片24・24がくぼみ2の両側略中
央の周壁の表面から突出している。この係止片24・24
は、くぼみ2の周壁最奥部の表面又はその近くから張り
出させてもよい。
【0025】図2、図3に示すように、ケース本体1の
奥側に連設した蓋体3には、その中央に円柱状の凸起31
が設けてある。凸起31は、CDの厚みよりもやや高い高
さに形成し、ケース本体1のくぼみ2内に収納されたC
Dのセンターホールに挿入・嵌合して、CDを係止・固
定する。蓋体3のその他の構造は任意である。
【0026】本実施例では、上記のとおりの構成にした
ので、今、1枚のCDをケース本体1のくぼみ2内に収
納しようとすると、通常の場合は、まずCDを、図1で
下方のCD挿入側22から上方の奥側23に向かって、CD
挿入部21すなわちくぼみ2の下端壁に載せて、CDの裏
面をCD挿入部21に擦りつけながら、くぼみ2の奥側23
へ進めることになる。図10〜図12は、この様子を示
す説明図である。すなわち、図10〜図12は、本実施
例においてCD挿入側22から奥側23へCDを進行させる
状態を説明する側面中央断面図であり、CDは図の右方
から左方に向かって挿入される。まず図10では、CD
はくぼみ2の周壁20のCD挿入部21すなわちくぼみ2の
右端壁(図1では下端壁)にその裏面のエッヂ部が当た
るがそのデータ部は全くどこにも接触しない状態で、C
Dの裏面の先端をくぼみ2の内面に当てて擦りながら、
少しづつくぼみ2の奥側(左方)へさらに挿入される。
すなわち、CDをこのように挿入しても、くぼみ2のC
D挿入部21は、下方に湾曲した開口形状に形成してある
ので、図10に示すように、くぼみ2のCD挿入部21に
はCDのエッヂ部が触れるだけであり、CDのデータ部
は触れないので、データ部にはキズが付かない。次いで
図11の位置では、CDはほとんど収納が終わろうとし
ているが、依然として、くぼみ2の右端壁にCDの裏面
が当たっており、CDの裏面の先端はくぼみ2の内面を
擦りながら、やや斜めの状態になって少しづつくぼみ2
の奥側23へ進む。この状態に至っても、くぼみ2のCD
挿入部21にはCDのエッヂ部が触れるだけであり、CD
のデータ部は触れないので、データ部にはキズが付かな
い。さらに図12の状態になって、CDはくぼみ2内に
完全に収納される。そして、図12のように、くぼみ2
のCD挿入側22はその中心26に向かって傾斜するすり鉢
状に形成してあり、くぼみ2の奥側23はおおむね平面状
にしてある場合には、CDは斜めの状態になってくぼみ
2内に保持されることになる。この状態でも、くぼみ2
のCD挿入部21にはCDのエッヂ部が触れるだけであり
CDのデータ部は触れないので、データ部にはキズが付
かない。
【0027】上記説明のとおり、本実施例のCD収納ケ
ースのケース本体1は、1枚のCDを収納できかつCD
の厚みよりもやや深いくぼみ2を有し、くぼみ2のCD
挿入部21は下方に湾曲した開口状に形成してあるので、
CDをくぼみ2内へ収納する際に、CDを一旦くぼみの
挿入部21に当ててからくぼみ2の奥側23へCDの裏面の
先端をくぼみ2の内面にそってすべらせながら挿入して
も、CDは、そのエッヂ部がくぼみ2のCD挿入部21に
触れるだけであり、CDのデータ部はくぼみ2のCD挿
入部21と接触しないので、CDのデータ部にキズを付け
ることがない。
【0028】また本実施例では、ケース本体1のくぼみ
2のCD挿入側22の内面をくぼみ2の奥側23に向かって
傾斜するすり鉢状の凹面に形成してあるので、CDをく
ぼみ2の内面にそってさらにCD挿入側22から奥側23へ
向かってすべらせながら挿入を続けても、CDは、くぼ
み2の凹面にそってやや斜めの状態になってくぼみ2の
奥側23まで挿入されるが、CDのエッヂ部がくぼみ2の
内面に触れるだけであって、CDのデータ部がくぼみ2
の内面と接触しないので、CDのデータ部にキズを付け
ることがない。したがって、CDを一旦くぼみの挿入部
21に当ててからくぼみ2の内面をすべらせながら奥側23
の方へ挿入することができるので、CDの収納にムリが
なく、特別な注意や熟練を要せず、ダレでも容易にCD
をくぼみ2内に収納することができる。そして本実施例
では、CDはやや斜めの状態になってくぼみ2内に収納
・保持されることになる。
【0029】またCDを取り出す場合も同様であり、C
Dをくぼみ2の内面をすべらせながら取り出すことがで
き、また、CDをくぼみ2のCD挿入部21に当てながら
取り出しても、CDのデータ部はくぼみ2の内面と接触
しないので、ダレでも、容易に取り出すことができ、そ
のように取り出しても、CDのデータ部にキズを付ける
おそれはない。
【0030】また本実施例のCD収納ケースでは、挿入
されたCDの表面の両側端に当たってCDを係止するた
めの係止片24・24がくぼみ2の表面から突出させて形成
してあるので、CDの表面の両側端が係止片24・24によ
って係止され固定される。したがって、本実施例のCD
収納ケースは、このまま持ち運んだり輸送しても、ケー
ス本体1内に収納してあるCDを安定した状態で保持す
ることができる。
【0031】本実施例のCD収納ケースは、ケース本体
1にCDの厚みよりもやや高い凸起31を備えた蓋体3を
連設してあるので、閉蓋したときには、この凸起31がケ
ース本体1内に収納したCDのセンターホールに挿入さ
れ、ケース本体1内のCDはこの凸起31によって係止・
固定される。さらに、蓋体3の表面又はケース本体1の
裏面に外圧がかかった場合でも、CDの厚みよりもやや
高くしてある凸起31がストッパーとなって外圧を支える
ので、蓋体3やケース本体1が凹んだりゆがんだりする
おそれが少なく、またCD収納ケースの内面がCDの表
面又は裏面のデータ部に接触するのを防止することがで
きる。したがって、長期間にわたりCDをCD収納ケー
ス内に保持し続けても、また持ち運んだり輸送しても、
CDは安定に保持され、CDのデータ部にキズを付ける
おそれがきわめて少ない。
【0032】
【実施例2】図6は、本発明のCD収納ケースの他の実
施例の平面図である。図7はその蓋体を省略した状態に
おける側面中央断面図、図8は蓋体を省略した状態にお
けるX1-X1 で切断したケース本体の正面中央断面図であ
る。各図において、特記しない限り、各部の符号と名称
は実施例1の場合と同様である。
【0033】本実施例においては、くぼみ2のCD挿入
側22はくぼみ2の奥側23に向かって平行状態で傾斜する
舟の底状に形成してあり、それに続くくぼみ2の奥側23
は、おおむね平面状に形成してある。すなわち、くぼみ
2の中心点26の付近におけるCD挿入側22の断面は、図
8に示すように、舟の底部の形状となっている。したが
って、挿入されたCDは、そのエッヂ部がくぼみ2の内
面に当接するだけで、データ部には当接しない状態で、
くぼみ2の奥側23まで進行する。
【0034】本実施例では、くぼみ2に挿入・収納され
たCDの両側端に当たってCDを係止するための係止片
24・24をくぼみ2の両側中央の周壁の表面から突出させ
るとともに、くぼみ2の最奥部の周壁20から係止片25を
張り出させてある。したがって、くぼみ2に収納された
CDは係止片24・24によってその表面の両側部を、係止
片25によってその表面部の先端を、それぞれ固定される
ことになる。
【0035】上記の実施例によって明かなとおり、くぼ
みのCD挿入側の内面の形状については、実施例1では
すり鉢状、実施例2では舟の底状にカーブを描いて下降
傾斜させているが、本発明ではこれらに限るものではな
く、図13や図18(ル)のように、テーパー状に下降
傾斜させてもよく、図18(ヘ)のように、段状に下降
傾斜させたものでもよい。すなわち、くぼみの内面の形
状については、図17に示すように、いろいろな形状に
することが考えられるが、くぼみのCD挿入側の内面を
くぼみの奥側に向かってカーブ状、テーパー状又は段状
に下降傾斜させてある限り、いずれも本発明の範囲に含
まれるものである。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上記詳細に説明のとおり、従
来のCD収納ケースの構造を改良し、CDを出し入れす
る際やCDの収納中において、そのデータ部にキズを付
けるおそれがきわめて少ない、新規なCD収納ケースの
構造を提供するものである。本発明はまた、CDの出し
入れに特別な注意や熟練を要せず、ダレでも容易にCD
を収納又は取り出すことができ、しかもCDのデータ面
にキズを付ける心配がほとんどないCD収納ケースの構
造を提供するものである。その上、本発明は、製作が簡
単で、コストが安く、しかも薄型に成形できるCD収納
ケースの構造を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCD収納ケースの一実施例の平面
図である。
【図2】上記実施例のCD収納ケースの開蓋状態におけ
る側面中央断面図である。
【図3】上記実施例のCD収納ケースの閉蓋状態におけ
る側面中央断面図である。
【図4】上記実施例のCD収納ケースの蓋体を省略した
状態におけるX1-X1 で切断した断面図である。
【図5】上記実施例のCD収納ケースの蓋体を省略した
状態におけるX2-X2 で切断した断面図である。
【図6】本発明のCD収納ケースの他の実施例の平面図
である。
【図7】上記実施例のCD収納ケースのケース本体の側
面中央断面図である。
【図8】上記実施例のCD収納ケースのケース本体のX1
-X1 で切断した断面図である。
【図9】CDの各部についての説明図である。
【図10】上記実施例のCD収納ケースのケース本体に
CDを収納する途中の状態を示す側面中央断面図であ
る。
【図11】上記実施例のCD収納ケースのケース本体に
CDを収納する途中の状態を示す側面中央断面図であ
る。
【図12】上記実施例のCD収納ケースのケース本体に
CDを収納し終わった状態を示す側面中央断面図であ
る。
【図13】本発明のCD収納ケースのケース本体にCD
を収納した状態を示す説明図である。
【図14】本発明のCD収納ケースのケース本体にCD
を収納した状態を示す説明図である。
【図15】本発明のCD収納ケースのケース本体にCD
を収納した状態を示す説明図である。
【図16】本発明のCD収納ケースのケース本体のくぼ
みの形状の説明図である。
【図17】本発明のCD収納ケースのケース本体のくぼ
みの形状の説明図である。
【図18】本発明のCD収納ケースのケース本体のくぼ
みの各種形状の説明図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 2 くぼみ 20 くぼみ2の周壁 21 くぼみ2の周壁20のCD挿入部 22 くぼみ2のCD挿入側 23 くぼみ2の奥側 24 係止片 25 別の係止片 26 くぼみ2の中心点 3 蓋体 31 蓋体の凸起 A CD(ディスク型情報記録盤)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDの全形又は一部を収納できるくぼみ
    を有し、くぼみの周壁のCD挿入部を湾曲形状とし、く
    ぼみのCD挿入側の内面をくぼみの奥側に向かってカー
    ブ状、テーパー状又は段状に下降傾斜させてあり、かつ
    くぼみの内面又は周壁にもしくは周壁の表面から突出さ
    せてCD係止手段を1箇所以上設けてあるケース本体か
    らなるCD収納ケース。
  2. 【請求項2】 閉蓋したときにケース本体に収納したC
    Dのセンターホールに挿入されCDを係止でき、CDの
    厚みよりもやや高い凸起を備えた蓋体をケース本体に連
    設してなる請求項1に記載のCD収納ケース。
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