JP2000108264A - 工程シート及びその製造方法 - Google Patents

工程シート及びその製造方法

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JP2000108264A
JP2000108264A JP10279213A JP27921398A JP2000108264A JP 2000108264 A JP2000108264 A JP 2000108264A JP 10279213 A JP10279213 A JP 10279213A JP 27921398 A JP27921398 A JP 27921398A JP 2000108264 A JP2000108264 A JP 2000108264A
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JP
Japan
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polyolefin
methyl
process sheet
resin composition
pentene
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JP10279213A
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English (en)
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Takumi Araki
工 荒木
Kuniaki Yokoyama
邦明 横山
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Japan Polyolefins Co Ltd
Original Assignee
Japan Polyolefins Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 層間の接着性を充分満足できる水準に維持し
つつ、低温でのラミネート成形であっても短時間で製造
することができて、かつ、耐熱性が高く、しかも、表面
上の剥離性をより高めた安価な工程シート及びその製造
方法。 【解決手段】 基材13上に接着層16を介して表面層
15が形成された工程シート14であって、接着層は、
(A)ポリオレフィン系樹脂と(B)分子内不飽和結合
を有する化合物とを含むポリオレフィン系樹脂組成物か
らなる層を有し、該ポリオレフィン系樹脂組成物中にお
ける前記分子内不飽和結合の数が103炭素当り0.5個
以上であり、表面層は、4−メチル−1−ペンテン系樹
脂または4−メチル−1−ペンテン系樹脂と他のポリオ
レフィンとの組成物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば合成皮革等
の製造に用いられる工程シート及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】靴、鞄、ベルト、手帳等の装丁や壁装材
などとして、種々の織布にポリ塩化ビニルやウレタン等
の樹脂からなる表皮材を設けた多層シート材が広く使用
されている。これらのシート材は、表面に凹凸模様(以
下、エンボスという)を付すことにより、立体的な意匠
を施したり、特に靴や鞄等に用いる場合には合成皮革と
して本革らしさを醸し出して用いられる。エンボスを付
与するには、表面にエンボス模様の刻まれたプレス板や
ロールを押圧して転写する方法が一般的であるが、特に
生産量に限りのある小ロット生産が必要である場合等に
は、エンボスが表面に付与されている工程シート(工程
紙とも称される)を用いて成形する方法が採られる。例
えば、工程シート上に、表皮材となるポリ塩化ビニルや
ポリウレタンを主成分とした溶液を塗布し、乾燥させた
後に、接着剤を塗布して基布を貼り合わせて加熱乾燥し
た後に工程シートと剥離することにより、表皮材及び基
布からなる多層合成皮革となる。この工程シートは、複
数回の使用が可能である。ここで用いられる工程シート
には、通常、エンボスが強固に形成され、かつ、エンボ
ス加工工程での熱に耐え得る耐熱性を有し、表皮材と容
易に剥離する樹脂からなる工程層が、坪量200g/c
2程度の紙製基材上にラミネートされたものが使用さ
れている。具体的には、工程層として安価なポリプロピ
レンを押出機により300℃程度に溶融し、冷却ロール
とニップロールの間で基材上に挟み込んで貼り合わせた
ものが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリプ
ロピレンの紙に対する接着強度はあまり高くなく、表皮
材と圧着してエンボス加工に供した際に、表皮材にくっ
つき、基材と工程層の間で剥離してしまうおそれがあ
り、これらの間での接着強度をより高めることが重要視
されている。しかも、より短時間で製造することが望ま
れている。通常、押出ラミネーションにおいては、層間
の接着強度を向上するには、ラミネート時の樹脂の温度
を高めればよいことは知られており、上記要求に対して
は主としてラミネート温度を高める(通常、約310℃
以上)ことで対処していた。しかしながら、樹脂の温度
を高めることにより、発煙の発生等による作業環境及
び周辺環境への影響の増大、高温での酸化劣化による
製品の臭気の悪化等の問題がある。しかも、高い接着性
を確保しつつ成形速度を上げる為に、樹脂温度をより高
くしなければならず、上記問題が深刻となっている。ま
た、高速成形の為に、オゾン処理を併用しても十分な接
着性を確保することは困難であった。
【0004】また、近年特に、より高品質な合成皮革を
目的として、表皮材をより軟質なものとすることが図ら
れるようになった。その結果、表皮材と工程シートがさ
らにくっつき易くなり、剥離しにくくなってきており、
生産性が低下したり、または、不良が生じることもあっ
た。
【0005】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、層間の接着性を充分満足できる水準に維持し
つつ、低温でのラミネート成形であっても短時間(高速
成形)で製造することができて、かつ、耐熱性が高く、
しかも、表面上の剥離性をより高めた安価な工程シート
及びその製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の工程シートは、
基材上に接着層を介して表面層が形成された工程シート
であって、前記接着層は、(A)ポリオレフィン系樹脂
と(B)分子内不飽和結合を有する化合物とを含むポリ
オレフィン系樹脂組成物からなる層を有し、該ポリオレ
フィン系樹脂組成物中における前記分子内不飽和結合の
数が103炭素当り0.5個以上であり、前記表面層は、
4−メチル−1−ペンテン系樹脂または4−メチル−1
−ペンテン系樹脂と他のポリオレフィンとの組成物から
なることを特徴とするものである。ここで、表面層は、
4−メチル−1−ペンテン系樹脂を2〜50重量%と、
他のポリオレフィンを98〜50重量%含む4−メチル
−1−ペンテン系樹脂組成物からなることが望ましい。
また、ポリオレフィン系樹脂組成物は、ポリオレフィン
系樹脂を99.9〜50重量%、分子内不飽和結合を有
する化合物を0.1〜50重量%含み、該分子内不飽和
結合を有する化合物中における分子内不飽和結合の数が
103炭素当り0.5〜250個であることが望ましい。
また、(B)分子内不飽和結合を有する化合物が、1,
2−ポリブタジエン、エチレン−プロピレン−ジエン共
重合体、ポリイソプレンから選択された少なくとも1種
であることが望ましい。
【0007】本発明の工程シートの製造方法は、ポリオ
レフィン系樹脂と分子内不飽和結合を有する化合物とを
含み、該分子内不飽和結合の数が103炭素当り0.5個
以上であるポリオレフィン系樹脂組成物と、4−メチル
−1−ペンテン系樹脂またはその組成物とを共押出しす
ると共に、該ポリオレフィン系樹脂組成物にオゾン処理
を施して基材上に積層する共押出ラミネーション工程を
有することを特徴とするものである。ここで、基材上に
積層する前に、該基材に表面処理を施しておくことが望
ましい。また、共押出ラミネーション工程は、樹脂温度
が200〜300℃の押出ラミネーション工程であるこ
とが望ましく、また、ラミネート速度が200〜400
m/分の押出ラミネーション工程であることが望まし
い。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における工程シートは、例
えば図1に示す工程シート14のように、少なくとも、
基材13と接着層16と表面層15を有するものであ
る。基材は、用途に応じて適宜選択され、限定されるも
のではないが、一般に、紙、織布、不織布が適用され
る。紙としては、板紙、上質紙、クラフト紙、グラシン
紙、無機繊維混抄紙、合成樹脂混抄紙等が挙げられる。
【0009】接着層としては、ポリオレフィン系樹脂
と、分子内不飽和結合を有する化合物とを含むポリオレ
フィン系樹脂組成物からなる層を有し、そのポリオレフ
ィン系樹脂組成物中における分子内不飽和結合の数が1
3炭素当り0.5個以上であるポリオレフィン系樹脂組
成物からなるものが適用される。ポリオレフィン系樹脂
としては、より具体的には、高圧ラジカル重合による低
密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン・ビニルエス
テル共重合体、エチレン・α、β−不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体との共重合体等が挙げられる。他のポリ
オレフィン系樹脂としては、チーグラー系触媒、フイリ
ップス系触媒、メタロセン系触媒等による低・中・高圧
重合によって得られる密度0.86〜0.98g/cm3
のエチレン単独重合体、プロピレン単独重合体等の炭素
数2〜20のα・オレフィンの単独またはこれらの相互
共重合体が挙げられる。
【0010】上記低密度ポリエチレン(LDPE)とし
ては、密度は0.91〜0.94g/cm3、好ましくは
0.912〜0.935g/cm3、さらに好ましくは0.
912〜0.930g/cm3である。メルトフローレー
トは0.001〜1000g/10分、好ましくは0.1〜
100g/10分であり、さらに好ましくは1.0〜50
g/10分である。溶融張力は好ましくは1.5〜25
g、より好ましくは3〜20gである。また、Mw/M
nは3.0〜10、好ましくは4.0〜8.0の範囲で選
択されることが望ましい。更に該ポリエチレンの末端ビ
ニル基は、ポリマー鎖中の炭素原子1000個当り0.
4個以上、好ましくは0.4〜0.8個の範囲であること
が好ましい。
【0011】本発明におけるエチレン・ビニルエステル
共重合体とは、エチレンを主成分とするプロピオン酸ビ
ニル、酢酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニ
ル、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル、トリフル
オル酢酸ビニルなどのビニルエステル単量体との共重合
体である。これらの中でも特に好ましいものとしては、
酢酸ビニル(EVA)を挙げることができる。すなわ
ち、エチレン50〜99.5重量%、ビニルエステル0.
5〜50重量%、他の共重合可能な不飽和単量体0〜4
9.5重量%からなる共重合体が好ましい。特にビニル
エステル含有量は3〜20重量%、好ましくは5〜15
重量%の範囲である。
【0012】本発明におけるエチレン・α、β−不飽和
カルボン酸またはその誘導体との共重合体の代表的な共
重合体としては、エチレン−(メタ)アクリル酸または
そのアルキルエステル共重合体、その金属塩等が挙げら
れ、これらのコモノマーとしては、アクリル酸、メタク
リル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、
メタクリル酸イソプロピル、アクリル酸−n−ブチル、
メタクリル酸−n−ブチル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ラウリ
ル、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メ
タクリル酸ステアリル、アクリル酸グリシジル、メタク
リル酸グリシジル等を挙げることができる。この中でも
特に好ましいものとして(メタ)アクリル酸のメチル、
エチル(EEA)等のアルキルエステルを挙げることが
できる。特に(メタ)アクリル酸エステル含有量は3〜
20重量%、好ましくは5〜15重量%の範囲である。
【0013】上記高圧ラジカル重合法とは、圧力500
〜3500Kg/cm2Gの範囲、重合温度は100〜
400℃の範囲、チューブ状リアクター、オートクレー
ブリアクターを使用して、有機または無機のパーオキサ
イド等の遊離基発生剤の存在下で重合する方法である。
また、チーグラー系触媒、フイリップス系触媒、メタロ
セン系触媒等による低・中・高圧重合によって得られる
密度0.86〜0.98g/cm3のエチレン単独重合
体、プロピレン単独重合体または炭素数2〜20のα・
オレフィンの相互共重合体としては、密度0.86g/
cm3以上0.91g/cm3未満の超低密度ポリエチレ
ン、密度0.91g/cm3以上0.94g/cm3未満の
線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、密度0.94
g/cm3以上の高密度ポリエチレン等のエチレン系重
合体、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共
重合体等のプロピレン系重合体などが挙げられる。
【0014】上記炭素数2〜20のα−オレフィンとし
ては、具体的にはエチレン、プロピレン、1−ブテン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン等を挙げることができ
る。本発明での(A)成分は、目的により、非極性のポ
リオレフィン系樹脂と、例えばエチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体等の極性
基を有するエチレン共重合体などを50重量%未満、よ
り好ましくは30重量%未満を併用することができる。
また、本発明での(A)成分の荷重2.16kgでのメ
ルトフローレートは0.001〜1000g/10分であ
ることが好ましく、より好ましくは0.1〜100g/1
0分であり、さらに好ましくは1.0〜50g/10分であ
る。該メルトフローレートが低すぎても高すぎても成形
性が劣る。
【0015】本発明での(B)成分は、分子内不飽和結
合を有する化合物である。その分子内不飽和結合の数
は、ポリオレフィン系樹脂組成物全体中において、10
3炭素当り0.5個以上であることが必要である。分子内
不飽和結合の数が0.5個未満であると、接着性等の向
上効果が小さい。(B)成分の化合物として、具体的に
は、分子内に複数の不飽和結合を有する化合物、ポリブ
タジエン、好ましくは1,2−ポリブタジエン、ポリイ
ソプレン、天然ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三
元共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸アリル、エ
チレン−(メタ)アクリル酸ビニルなどから選択される
少なくとも1種の化合物、オリゴマーまたは重合体を挙
げることができる。これら中でも1,2−ポリブタジエ
ン、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPD
M)、ポリイソプレン、特に1,2−ポリブタジエンの
重合体が、取扱い、作業性等から好ましい。これらは一
種のみならず二種以上を併用できる。(B)成分の化合
物は、荷重2.16kgでのメルトフローレートが0.0
01〜1000g/10分であることが好ましく、より好
ましくは0.1〜100g/10分であり、さらに好まし
くは1.0〜50g/10分である。メルトフローレート
が低すぎても高すぎても成形性が劣る。
【0016】分子内不飽和結合の数は、(B)成分の化
合物中においても、その103炭素当り、0.5〜250
個であることが好ましく、より好ましくは103炭素中
5〜250個、さらに好ましくは103炭素中50〜2
50個である。分子内不飽和結合の数が過少であると接
着性等の改良効果が少なく、過多であると熱安定性が悪
化する場合がある。
【0017】本発明におけるポリオレフィン系樹脂組成
物は、上記の(A)成分が99.9〜50重量%及び
(B)成分が0.1〜50重量%の範囲で配合されるこ
とが望まれる。より好ましくは、(A)成分を99.5
〜60重量%、更に好ましくは99.0〜70重量%で
あり、(B)成分を0.5〜40重量%、さらに好まし
くは1.0〜30重量%である。(B)成分が過少
((A)成分が過多)であると接着性能を発現すること
ができず、(B)成分が過多((A)成分が過少)であ
ると混練時、成形時の耐熱性が低下する虞が生じる。ま
た、本発明におけるポリオレフィン系樹脂組成物は、そ
の荷重2.16kgでのメルトフローレートが0.001
〜1000g/10分であることが望ましい。より好まし
くは0.1〜100g/10分であり、さらに好ましくは
1.0〜50g/10分である。メルトフローレートが低
すぎても高すぎても成形性が劣る。
【0018】該組成物を得るためのブレンド方法として
は、通常の混合操作、たとえばタンブラーミキサー法、
ヘンシェルミキサー法、バンバリーミキサー法、または
押出造粒法などにより行うことができる。該組成物を得
るにあたっては、中和剤、分散剤、酸化防止剤、滑材、
耐候性改良剤、帯電防止剤、顔料、フィラーなどの他の
付加的成分を本発明の効果を阻害しない範囲で配合する
ことができる。
【0019】このポリオレフィン系樹脂組成物である
と、異種材料である基材等との接着強度が高く、ラミネ
ート温度を低くしても高い接着強度を発現し、また、ラ
ミネート成形速度を速くしても高い接着強度を維持する
ことができる。
【0020】表面層としては、4−メチル−1−ペンテ
ン系樹脂またはその組成物である。その組成物として
は、上述したポリオレフィン系樹脂を配合したものであ
って、具体的には、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレ
ン系樹脂などが挙げられる。それらの中でも、特に耐熱
性、剥離性、或いは接着層との接着強度などの点から、
ポリプロピレン系樹脂が好ましい。4−メチル−1−ペ
ンテン系樹脂としては、4−メチル−1−ペンテン単
独、または、これと1種または複数種の他の炭素数2〜
16のα−オレフィンとの共重合体等が挙げられる。
【0021】また、本発明での4−メチル−1−ペンテ
ン系樹脂成分の荷重5.0kgでのメルトフローレート
(260℃)は20〜500g/10分であることが好ま
しく、より好ましくは50〜300g/10分である。該
メルトフローレートが低すぎても高すぎても成形性が劣
る。
【0022】本発明の表面層のポリオレフィンとして
は、具体的には、プロピレン単独重合体(ホモポリプロ
ピレン)の他、ブロック共重合体、ランダム共重合体の
いずれか、あるいはこれらの2種以上を組み合わせて使
用することができる。ブロック共重合体またはランダム
共重合体のコモノマーとしては、エチレン、ブテン−
1、ペンテン−1、ヘキセン−1等のプロピレン以外の
α−オレフィン類が用いられるが、なかでもエチレンが
特に好ましい。これらの共重合体中のプロピレン含量は
60〜100モル%が好ましく、80〜99モル%が特
に好ましい。α−オレフィンとしてエチレンを用いたブ
ロック共重合体にあっては、分子内のエチレン−プロピ
レンブロックがホモポリプロピレンブロックに分散して
ゴム弾性を示し、ゴム成分として機能する。このゴム成
分の含量としては、ブロック共重合体の10〜25重量
%が好ましい。このポリプロピレン成分の化合物は、荷
重2.16kgでのメルトフローレート(230℃)が
10〜100g/10分であることが好ましく、より好ま
しくは20〜80g/10分である。メルトフローレート
が低すぎても高すぎても成形性が劣る。
【0023】本発明における表面層は、4−メチル−1
−ペンテン系樹脂単独でもよいが、接着層との接着強度
を向上させるために、好ましくはポリオレフィンとの組
成物層で形成することが望ましく、特に表面層の耐熱
性、剥離性、接着層との接着強度を保持するためには、
ポリプロピレンを混合した4−メチル−1−ペンテン系
樹脂組成物が好ましい。4−メチル−1−ペンテン系樹
脂組成物は、上記の4−メチル−1−ペンテン系樹脂成
分が2〜50重量%及びポリオレフィン成分が98〜5
0重量%の範囲で配合されることが望まれる。より好ま
しくは、4−メチル−1−ペンテン系樹脂成分が10〜
20重量%、ポリオレフィン成分が90〜80重量%で
ある。剥離性または耐熱性の点においては、4−メチル
−1−ペンテン系樹脂が多い方が好ましいが、この4−
メチル−1−ペンテン系樹脂は一般に高価なものであ
り、経済性と接着層との接着強度を保持することを考慮
すると、上記範囲内とすることが望ましい。また、本発
明における4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物全体
としては、その荷重2.16kgでのメルトフローレー
ト(230℃)が0.001〜1000g/10分である
ことが望ましい。より好ましくは0.1〜100g/10
分であり、さらに好ましくは1.0〜50g/10分であ
る。メルトフローレートが低すぎても高すぎても成形性
が劣る。また、4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物
は、その融点が220〜250℃のものが好ましく、2
30〜240℃であればより好ましい。
【0024】該組成物を得るためのブレンド方法として
は、通常の混合操作、たとえばタンブラーミキサー法、
ヘンシェルミキサー法、バンバリーミキサー法、または
押出造粒法などにより行うことができる。該組成物を得
るにあたっては、中和剤、分散剤、酸化防止剤、滑材、
耐候性改良剤、帯電防止剤、顔料、フィラーなどの他の
付加的成分を本発明の効果を阻害しない範囲で配合する
ことができる。
【0025】この4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成
物からなる表面層であると、耐熱性がきわめて高く、一
旦付与したエンボスの残存性に優れる上に、表面の剥離
性にきわめて優れており、工程シートとして優れている
ものである。
【0026】尚、上述した工程シートは、基材、接着
層、表面層の3層構成からなる積層体について説明した
が、本発明はこれに限られるものではなく、本発明の作
用効果を損なうことのない範囲内で、他の層を設けてよ
い。例えば、基材の接着層の形成されていない側の面に
他の任意の層を設けたり、接着層を複数層で構成しても
よい。尚、接着層や基材等の各層の層厚は、限定される
ものではなく、各層の機能を果たす範囲内で適宜設定さ
れる。
【0027】本発明の工程シートは、各層間の接着強度
が高くなるように積層する方法であれば特にその製造方
法は限定されるものではないが、押出ラミネーションに
より積層して製造する方法が好適である。例えば、図2
に示すように、紙等からなる基材13を繰出機40から
所定速度で繰り出し、ニップロール34と冷却ロール3
2の間に送給すると共に、接着層となる溶融樹脂膜状態
の樹脂と表面層となる溶融樹脂膜状態の樹脂とを押出機
30からニップロール34と冷却ロール32との間の冷
却ロール32側に共押し出しし、接着層が基材13と接
するように供給することで、基材13上に接着層16と
表面層15がラミネートされた積層体が製造される。そ
の後、得られた基材13と接着層16と表面層15から
なる工程シートは、巻取機42に巻き取られる。押出成
形時の樹脂温度は、一般に、280〜350℃である
が、本発明においては300℃未満にすることができ
る。また、表面層15となる樹脂からなるフィルムを接
着層と冷却ロール32の間に供給して圧接、積層する所
謂サンドラミネーションによっても形成することができ
る。尚、工程シートとしては、表面層にエンボスを付与
するのは必ずしも必須ではないが、エンボス等の転写シ
ートとして利用する場合には、所定のエンボスが形成さ
れているプレス板やロールを押圧すればよい。表面層の
表面には、必要に応じて、シリコーン系離型剤などで表
面処理しておくことが好ましい。
【0028】本発明においては、接着層16にオゾン処
理を施しておくことが望ましい。オゾン処理は、Tダイ
から出た溶融樹脂膜の、基材と接着する側の面に、オゾ
ン供給器36からオゾンを吹きつければよく、オゾン処
理条件としては、5〜1000g/hr、好ましくは1
00〜500g/hrの範囲である。層間強度を向上さ
せる手段としてオゾン処理は従来から利用されてきたも
のであるが、本発明においては、その接着層中における
不飽和結合とオゾンとが反応することによるオゾン処理
による改質効果が大きく、本発明の接着層とオゾン処理
の相乗効果により、他層との接着強度が従来ないほどに
飛躍的に向上する。このオゾン処理を施すことにより、
押出成形時の樹脂温度を200〜300℃、より好まし
くは240〜280℃の低温でも接着強度を低下させず
にラミネートができる。
【0029】また、基材に対しても、プレヒート処理、
コロナ処理、火炎処理、UV処理等の表面処理を行うこ
とができるが、中でもコロナ処理を施しておくことが望
ましく、コロナ処理を施した基材とオゾン処理を施した
接着層との層間接着強度はきわめて高くなる。コロナ処
理としては、コロナ放電器38を用いて、1〜300W
分/m2が好ましく、10〜100W分/m2の範囲がよ
り好適である。本発明によれば、高い層間強度をもつ工
程シートを低温ラミネートにより、また、200〜40
0m/minの高速成形で製造することができる。
【0030】本発明においては、表面層として、4−メ
チル−1−ペンテン系樹脂組成物を使用する場合におい
て、4−メチル−1−ペンテン系樹脂と、ポリオレフィ
ン、特にポリプロピレンとは結晶化温度が異なることか
ら、押出ラミネーションすることにより、粘度の低い4
−メチル−1−ペンテン系樹脂が表面に偏析するように
なる。その結果、得られる表面層においては、4−メチ
ル−1−ペンテン系樹脂の割合はその表面において多く
なり、4−メチル−1−ペンテン系樹脂を少量配合して
おくだけで、4−メチル−1−ペンテン系樹脂による高
い剥離性と耐熱性が表面層において高効率に発揮される
ようになる。また、表面層の押出ラミネーション工程時
のラミネート温度を調整することにより、転写面の濡れ
性を制御することができ、表面の剥離性を調整できる。
尚、本発明においては、基材と接着層の間に接着剤やア
ンカーコート剤を必要とするものではないが、これら接
着剤やアンカーコート剤等を使用することも可能ではあ
る。
【0031】この工程シートを用いてエンボス加工に用
いるには、例えば、合成皮革を製造するには、図3に示
すように、まず、表面に所定のエンボスが付与されてい
る工程シート14を繰出しロール21から繰り出して、
ガイドロール20等を経てピンチロール22と冷却ロー
ル24の間に導入する。また、基布12を繰出しロール
18から繰出し、同様にピンチロール22と冷却ロール
24の間に導入する。さらに、Tダイ等を備えた押出機
28からウレタン樹脂やPVC等の溶融状態の表皮材1
0を、ピンチロール22と冷却ロール24との間であっ
て、工程シート14と基布12との間に導入する。この
際の樹脂の押出成形温度は、100〜250℃の範囲で
ある。
【0032】そして、これら工程シート14/表皮材1
0/基布12はピンチロール22と冷却ロール24との
間で圧着され、かつ表皮材10はエンボス加工されると
同時に冷却固化され、図1に示すような表皮材10及び
基布12からなる多層合成皮革11が製造される。その
後、表皮材10と基布12とからなる多層合成皮革11
は、巻取りロール19に巻取られると共に、工程シート
14は多層合成皮革用巻取りロール19とは異なる方向
に引き出されて巻取りロール17に巻取られる。この工
程シート14は、複数回の使用が可能である。こうし
て、多層合成皮革が連続的に製造される。また、平坦に
広げた工程シート上に、ウレタン樹脂やPVC等を塗布
し、加熱し、硬化して樹脂膜を形成した後に、その樹脂
膜を工程シートから剥離することによっても、表面にエ
ンボスが形成された樹脂膜からなる合成皮革を製造する
ことができる。
【0033】合成皮革を製造するにあたって、表面にエ
ンボスの形成されたプレス板やロールを使用する方法で
は、それらの寿命がきたり、エンボスの変更をするとき
には、大型なプレス板やロールを交換しなければなら
ず、大変な労力を要するばかりか、コストも高くなる。
その上、エンボス押圧後に樹脂を乾燥させて安定させる
必要があり、製造に長時間を要する。しかしながら、上
述した図3に示した方法等のように工程シートを用いれ
ば、工程シート14を取り替えるのみで種々のエンボス
加工が可能となり、また樹脂は瞬時に冷却固化するの
で、非常に簡易かつ短時間で安価に多層合成皮革を製造
することができる。以上のようにして製造される多層合
成皮革の各層の厚みは、用途によって異なるため一義的
に決められるものではない。しかし、表皮材の厚みは、
エンボス加工を行うことから、少なくとも40μm以上
の厚みであることが好ましい。また、最大厚みは、成形
加工性の点から最大500μmまでの範囲である。一
方、基布の厚みは、10μmから500μmの範囲であ
る。また、用途によっては、基布と表皮材以外の層、例
えば保護層等をさらに設けて、3層以上の積層体とする
ことも可能である。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明はこれらにより限定されるものではない。後述す
る各実施例、比較例においては、下記の各樹脂成分を用
いた。 PP(I):メルトフローレート(230℃)が40g
/10分のポリプロピレン。 PP(II):メルトフローレート(230℃)が20g
/10分のポリプロピレン。 LDPE:メルトフローレート(190℃)が7g/10
分の低密度ポリエチレン。 PB:メルトフローレート(150℃)が9.0g/10
分の1,2−ポリブタジエン樹脂。分子内不飽和結合数
は250個/103炭素 4−メチル−1−ペンテン:荷重5.0kg、260℃
で測定したメルトフローレートが100g/10min。
【0035】[実施例1]上記PP(I)が75重量
%、上記PBが10重量%、上記LDPEが15重量%
となるようにポリオレフィン系樹脂組成物を調製した。
得られたポリオレフィン系樹脂組成物中の103炭素当
りの分子内不飽和結合の数を赤外分析法(IR)で測定
した。別途、上記PP(I)が80重量%、上記4−メ
チル−1−ペンテンが20重量%となる4−メチル−1
−ペンテン系樹脂組成物を調製した。90mm押出機と
65mm押出機を備えた幅1100mmの共押出ラミネ
ート成形機を使用し、図2に示すように、得られたポリ
オレフィン系樹脂組成物と4−メチル−1−ペンテン系
樹脂組成物を共押し出しし、ポリオレフィン系樹脂組成
物からなる溶融樹脂膜状態の接着層にオゾン処理を施
し、これをコロナ処理を施した板紙(160g/m2
13上に表1に示す条件でラミネートして積層体を製造
した。得られた積層体について基材と接着層の間の接着
強度と、表面層上の剥離性試験を行なった。評価結果を
表1に示した。そして、この積層体の表面層に所定のエ
ンボスを付与して工程シートを製造した。得られた工程
シートは、エンボス加工に供することが十分な程度に、
エンボスが残存し、耐熱性が十分であった。
【0036】[実施例2]上記PP(I)が84重量
%、PBが1.0重量%、LDPEが15重量%になる
ようなポリオレフィン系樹脂組成物を調製した。得られ
たポリオレフィン系樹脂組成物を接着層に用いたこと以
外は実施例1と同様にして工程シートを製造した。得ら
れた工程シートは、エンボス加工に供することが十分な
程度に、エンボスが残存し、耐熱性が十分であった。
【0037】[比較例1]上記PP(I)が85重量
%、上記LDPEが15重量%のポリオレフィン系樹脂
組成物を調製した。別途、上記PP(I)が80重量
%、上記4−メチル−1−ペンテンが20重量%となる
4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物を調製した。実
施例1と同様に、接着層としてポリオレフィン系樹脂組
成物を用い、表面層として4−メチル−1−ペンテン系
樹脂組成物を用いて、板紙上にラミネートして積層体を
製造した。
【0038】[比較例2]上記PP(I)が84.95
重量%、上記PBが0.05重量%、上記LDPEが1
5重量%になるようなポリオレフィン系樹脂組成物を調
製した。別途、上記PP(I)が80重量%、上記4−
メチル−1−ペンテンが20重量%となる4−メチル−
1−ペンテン系樹脂組成物を調製した。実施例1と同様
に、接着層としてポリオレフィン系樹脂組成物を用い、
表面層として4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物を
用いて、板紙上にラミネートして積層体を製造した。
【0039】[比較例3]上記PP(I)が85重量
%、上記LDPEが15重量%になるようなポリオレフ
ィン系樹脂組成物を調製した。別途、上記PP(I)が
80重量%、上記4−メチル−1−ペンテンが20重量
%となる4−メチル−1−ペンテン系樹脂組成物を調製
した。実施例1と同様に、接着層としてポリオレフィン
系樹脂組成物を用い、表面層として4−メチル−1−ペ
ンテン系樹脂組成物を用いて、ラミネート温度を305
℃として板紙上にラミネートして積層体を製造した。 [比較例4]上記PP(II)が80重量%、上記LDP
Eが20重量%になるようなポリオレフィン系樹脂組成
物を調製した。そのポリオレフィン系樹脂組成物を板紙
上にラミネートして積層体を製造した。
【0040】[評価方法] 〔紙との接着強度〕紙製基材との接着強度は、層間剥離
作業を行った時の状況から以下の3段階の基準で評価し
た。 ◎:紙と接着層が強固に一体化し、樹脂の糸引きもなし △:それほど丁寧でなくとも剥離可能 ×:容易に剥がれる 〔表面層の剥離性試験〕表面層上に、ウレタンペースト
を厚さ100μmに塗布し、130℃で1分間の熱処理
後に常温に冷却し、得られたウレタン被膜の剥離強度
(g/30mm幅)を引張試験機で測定した。
【0041】
【表1】
【0042】表1から明らかなように、本実施例の工程
シートでは、高い成形速度で、かつ、低い成形温度であ
りながら、高い接着強度を発揮し、しかも、4−メチル
−1−ペンテンを少量しか用いないにも拘らず、ポリウ
レタン被膜と剥離し易くなっている。これに対して、接
着層中に(B)成分を欠く比較例1、または、(B)成
分の配合量が少ない比較例2では、接着強度が低い。ま
た、(B)成分を欠き且つオゾン処理を施していない比
較例3においては、成形温度を高くすることにより、接
着強度を多少改善できているものの、発煙が生じてしま
った。また、比較例4では、成形温度を高くすることに
より、接着強度を多少改善できているものの、発煙が生
じてしまい、かつ、4−メチル−1−ペンテン成分を欠
くので、ウレタン被膜の剥離強度が高くなってしまって
いる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、低い成形温度で、ま
た、高速成形によっても、層間の接着強度が高い工程シ
ートとなる。特にオゾン処理を併用することにより、よ
り高い層間強度を発揮する。従って、成形速度を高めら
れることから、生産性を格段に向上させることができる
上に、低温で成形できることから、発煙による作業環境
及び周辺への影響を極力抑えることができる。しかも、
本発明の工程シートは、その表面の剥離性と耐熱性がき
わめて高く、軟質なポリウレタンやポリ塩化ビニル等か
らなる表皮材等とも良好に剥離し、この工程シートを用
いることにより、高品質な合成皮革の生産性を高めるこ
とができる。また、少量の4−メチル−1−ペンテン系
樹脂の使用量で高効率に効果が発揮されるので、コスト
増加も僅かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 工程シートの層構成の一例を示す側断面図で
ある。
【図2】 ラミネート成形機の一例を示す概略構成図で
ある。
【図3】 合成皮革の製造例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 表皮材 11 合成皮革 12 基布 13 基材 14 工程シート 15 表面層 16 接着層 36 オゾン供給器 38 コロナ放電器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F055 AA15 AA30 BA07 BA12 CA11 DA19 EA26 FA05 GA18 GA33 4F100 AK03G AK06 AK07 AK08B AK08K AK28G AK29G AK75G AL03B AL05B AL05G AT00A BA02 CB00 EH111 EH201 EH232 EJ131 EK06 EK17 GB08 GB33 JJ03 JL02 JL11 JL14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に接着層を介して表面層が形成さ
    れた工程シートであって、 前記接着層は、(A)ポリオレフィン系樹脂と(B)分
    子内不飽和結合を有する化合物とを含むポリオレフィン
    系樹脂組成物からなる層を有し、該ポリオレフィン系樹
    脂組成物中における前記分子内不飽和結合の数が103
    炭素当り0.5個以上であり、 前記表面層は、4−メチル−1−ペンテン系樹脂または
    4−メチル−1−ペンテン系樹脂と他のポリオレフィン
    との組成物からなることを特徴とする工程シート。
  2. 【請求項2】 前記表面層は、4−メチル−1−ペンテ
    ン系樹脂を2〜50重量%と、他のポリオレフィンを9
    8〜50重量%含む4−メチル−1−ペンテン系樹脂組
    成物からなることを特徴とする請求項1記載の工程シー
    ト。
  3. 【請求項3】 前記ポリオレフィン系樹脂組成物は、ポ
    リオレフィン系樹脂を99.9〜50重量%、分子内不
    飽和結合を有する化合物を0.1〜50重量%含み、該
    分子内不飽和結合を有する化合物中における分子内不飽
    和結合の数が103炭素当り0.5〜250個であること
    を特徴とする請求項1または2記載の工程シート。
  4. 【請求項4】 前記(B)分子内不飽和結合を有する化
    合物が、1,2−ポリブタジエン、エチレン−プロピレ
    ン−ジエン共重合体、ポリイソプレンから選択された少
    なくとも1種であることを特徴とする請求項1、2、3
    のいずれかに記載の工程シート。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン系樹脂と分子内不飽和結
    合を有する化合物とを含み、該分子内不飽和結合の数が
    103炭素当り0.5個以上であるポリオレフィン系樹脂
    組成物と、4−メチル−1−ペンテン系樹脂またはその
    組成物とを共押出しすると共に、該ポリオレフィン系樹
    脂組成物にオゾン処理を施して基材上に積層する共押出
    ラミネーション工程を有することを特徴とする工程シー
    トの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記基材上に積層する前に、該基材に表
    面処理を施しておくことを特徴とする請求項5記載の工
    程シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記共押出ラミネーション工程が、樹脂
    温度が200〜300℃の押出ラミネーション工程であ
    ることを特徴とする請求項5または6記載の工程シート
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記共押出ラミネーション工程が、ラミ
    ネート速度が200〜400m/分の押出ラミネーショ
    ン工程であることを特徴とする請求項5、6、7のいず
    れかに記載の工程シートの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004080686A1 (ja) * 2003-03-13 2004-09-23 Nakata Coating Co., Ltd. パウダースラッシュ成形機およびパウダースラッシュ成形方法
KR100936098B1 (ko) * 2002-03-28 2010-01-11 린텍 가부시키가이샤 습식 합성 피혁 제조용 공정 필름
JP2014030974A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Oji Holdings Corp 二軸延伸ポリプロピレンフィルム

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