JP2000107502A - 多段フラッシュ蒸発器 - Google Patents

多段フラッシュ蒸発器

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JP2000107502A
JP2000107502A JP10280982A JP28098298A JP2000107502A JP 2000107502 A JP2000107502 A JP 2000107502A JP 10280982 A JP10280982 A JP 10280982A JP 28098298 A JP28098298 A JP 28098298A JP 2000107502 A JP2000107502 A JP 2000107502A
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浩敏 柳
Yasuhide Okazaki
泰英 岡▲崎▼
Kazunori Urata
和則 浦田
Takeshi Yamanami
威 山南
Koichiro Nakayama
耕一郎 中山
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 海水淡水化に用いられる多段フラッシュ蒸発
器について、オリフィス下流に設けられた堰の形状・構
造を工夫することにより、下層の高温ブラインを表層へ
と速やかに移動させて、フラッシュ蒸発せしめることが
でき、蒸発効率が大幅に向上した多段フラッシュ蒸発器
を提供する。 【解決手段】 多段フラッシュ蒸発器は、堰20の下部
に、該堰20を貫通しかつ堰上流側の下層ブラインを堰
下流側の上層ブラインに混合するブライン上昇流を生じ
るためのバイパス流路21が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば海水淡水
化に用いられる多段フラッシュ蒸発器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、海水淡水化に用いられる多段フラ
ッシュ蒸発器としては、減圧状態に維持された多数の長
いハウジングを備えており、各ハウジングの下部の蒸発
室内底部にオリフィスを通じて加熱ブライン(海水)を
順次流入させ、フラッシュ蒸発させるようになされてい
る。そしてこの場合、オリフィスより蒸発室内に流入し
たブラインのうち、比較的上層のブラインのみがフラッ
シュ蒸発し、下層のブラインは未蒸発のまま蒸発室外へ
流出されてしまうという問題があり、そこで、蒸発を少
しでもよくする工夫として、オリフィス下流に種々の形
の堰を設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の多段フラッシュ蒸発器の堰では、ブライン流量が
多くなるに従って、性能低下は否めず、下層の高温ブラ
インと上層の低温ブラインとが入れ替わらずに、蒸発量
が少なく、ブライン流の上下層の入れ替えを効率よく行
なう堰形状の出現が強く要望されていた。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、上記の要望に応えんとするもので、下層の高
温ブラインを表層へと速やかに移動させて、フラッシュ
蒸発せしめることができ、蒸発効率が大幅に向上した多
段フラッシュ蒸発器を提供しようとすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の請求項1記載の多段フラッシュ蒸発器
は、減圧状態に維持された多数の長いハウジングを備え
ており、各ハウジングの下部が蒸発室となされて、すべ
てのハウジングの蒸発室に加熱ブラインをオリフィスを
通じて順次流入し、各オリフィスの下流側に設けられた
堰を越えまたは通過してフラッシュ蒸発させる多段フラ
ッシュ蒸発器において、堰の下部に、該堰を貫通しかつ
堰上流側の下層ブラインを堰下流側の上層ブラインに混
合するブライン上昇流を生じるためのバイパス流路が設
けられていることを特徴としている。
【0006】また、この発明の請求項2記載の多段フラ
ッシュ蒸発器は、堰が、オリフィスの下流側に配置され
かつ下部にブライン通過口を有する第1堰および第2堰
と、第2堰の下流側に配置されたブライン通過口の無い
第3堰とよりなるものであることを特徴としている。
【0007】なおこの場合、相対的に第1堰の高さが最
も高く、第2堰の高さがこれより低く、第3堰の高さが
最も低いものであり、かつ第1堰のブライン通過口の高
さが第2堰のブライン通過口の高さよりも高いものであ
るのが、望ましい。
【0008】さらに、この発明の請求項4記載の多段フ
ラッシュ蒸発器は、堰が、オリフィスの下流側にハウジ
ングの全長にわたって所定間隔おきに配置された2列の
分割堰によって構成され、第1列の隣り合う分割堰同士
の間の間隙に第2列の分割堰が位置するように配せられ
ていることを特徴としている。
【0009】なおここで、分割堰は、垂直断面倒L字形
を有するものである場合と、水平断面略V字形の対向面
を有するものである場合と、水平断面略逆V字形の対向
面を有するものである場合とがある。
【0010】また、この発明の請求項8記載の多段フラ
ッシュ蒸発器は、堰が、オリフィスの下流側にハウジン
グの全長にわたって交互に配置されかつブライン流の前
方下向きに傾斜した傾斜板よりなる第1堰とブライン流
の前方上向きに傾斜した傾斜板よりなる第2堰とによっ
て構成されていることを特徴としている。
【0011】また、この発明の請求項9記載の多段フラ
ッシュ蒸発器は、堰が、オリフィスの下流側にハウジン
グの全長にわたって交互に配置されかつブライン流の前
方下向きに傾斜した傾斜面を有する三角柱形ブロック状
第1堰とブライン流の前方上向きに傾斜した傾斜面を有
する三角柱形ブロック状第2堰とによって構成され、各
三角柱形ブロック状第1堰が、オリフィスの開口部に対
向せしめられていることを特徴としている。
【0012】さらに、この発明の請求項10記載の多段
フラッシュ蒸発器は、オリフィスの下流側にハウジング
の全長にわたって配置された堰が、交互に配置された堰
部Aと堰部Bとによって構成され、堰部Aが、垂直壁部
とこれの上端よりオリフィスの開口部側に突出した爪状
の凸部とを有するものであり、堰部Bが、隣り合う堰部
A同士の間に設けられた切欠きによりブライン流の前方
上向きに傾斜した傾斜面を有するものであることを特徴
としている。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態
を、図面を参照して説明する。
【0014】この明細書において、前後、左右は図2を
基準とし、前とは図2の図面紙葉の表側、後とは同裏側
をいゝ、また左とは同図の左側、右とは同右側をいうも
のとする。
【0015】図1〜図4は、この発明の第1実施形態を
示すものである。
【0016】まず図1〜図3を参照すると、海水淡水化
に用いられる多段フラッシュ蒸発器は、減圧状態に維持
された前後方向に長い多数のハウジング(1) を左右に並
列状に備えており、各ハウジング(1) の下部が蒸発室
(2) となされて、すべてのハウジング(1) の蒸発室(2)
に加熱ブライン(海水)をオリフィス(10)を通じて順次
流入し、各オリフィスの下流側に設けられた堰を越えま
たは通過して、その水分をフラッシュ蒸発させるもので
ある。
【0017】多段フラッシュ蒸発器の各ハウジング(1)
下部の蒸発室(2) は、ハウジング(1) の幅中央部におい
て長手方向に伸びる仕切壁(4) により左側の高温蒸発段
(2a)と右側の低温蒸発段(2b)とに区分されている。また
各ハウジング(1) の上部は凝縮部(3) となされ、凝縮部
(3) には、凝縮管束(5) が長手方向に貫通状に備えられ
るとともに、凝縮管束(5) の下方に樋状の凝縮物受け
(6) が全長にわたって設けられている。
【0018】凝縮管束(5) の中央部は仕切用管板(7) に
貫通状に支持せられ、凝縮部(3) 内の凝縮管束(5) の左
右両側にデミスタ(8)(8)がそれぞれ全長にわたって設け
られ、これらのデミスタ(8)(8)と樋状の凝縮物受け(6)
とによって蒸発室(2) と凝縮部(3) とが区分されてい
る。なお、蒸発室(2) の高温蒸発段(2a)と低温蒸発段(2
b)との間の上記仕切壁(4) は、ハウジング(1) の底壁(1
c)と樋状の凝縮物受け(6) の底壁(6c)との間に介在され
ている。
【0019】また、各ハウジング(1) の下部の蒸発室
(2) においてオリフィス(10)は、ハウジング(1) の左側
壁(1a)の下端部と、ハウジング(1) の幅中央部の仕切壁
(4) の下端部と、各ハウジング(1) の右側壁(1b)の下端
部とにそれぞれ設けられており、各オリフィス(10)の下
流側には、堰(20)が設けられている。
【0020】この発明の特徴は、このオリフィス(10)の
下流側に設けられた堰(20)の構造にある。すなわち、こ
の発明の第1実施形態においては、図4に詳しく示すよ
うに、堰(20)は垂直な板壁状であり、堰(20)の下部に、
該堰を貫通しかつ堰上流側の下層ブラインを堰下流側の
上層ブラインに混合するブライン上昇流を生じるための
バイパス流路(21)が、各オリフィス(10)に対向するよう
に所定間隔おきに設けられている。具体的には、垂直板
壁状の堰(20)の下部に貫通孔があけられ、この貫通孔に
連通するように水平パイプ部(22a) とこれの先端より上
方に伸びる傾斜パイプ部(22b) とよりなる短い屈曲パイ
プ(22)が接続されて、バイパス流路(21)が設けられてい
るものである。
【0021】ここで、堰(20)の高さは、オリフィス(10)
の開口高さの1.0〜2.0倍程度が好ましい。バイパ
ス流路(21)の入口、すなわち垂直板壁状の堰(20)下部の
貫通孔の高さは、オリフィス(10)の開口高さまでとす
る。また、バイパス流路(21)の傾斜パイプ部(22b) の角
度は30度〜90度であるのが、好ましい。
【0022】なお、オリフィス(10)と垂直板壁状の堰(2
0)との間隔は、例えばオリフィス(10)の開口高さの1.
0〜2.0倍程度、また蒸発室の長さは、オリフィス(1
0)の開口高さの7〜14倍程度とするのが好ましい。
【0023】その他、図1〜図3において、凝縮部(3)
の左半前部において凝縮管束(5) の前半上部が、これの
外面に沿いかつ樋状凝縮物受け(6) の左側壁(6a)上縁部
に連なる横断面円弧状の第1カバー部材(11)により被覆
されて、凝縮管束(5) 前半部へのデミスタ通過蒸気の流
通が閉ざされ、凝縮部(3) の左半後部においては凝縮管
束(5) 後半部へのデミスタ通過蒸気の流通が開放されて
いる。
【0024】これに対し、凝縮部(3) の右半前部におい
て凝縮管束(5) 前半部へのデミスタ通過蒸気の流通が開
放され、凝縮部(3) の右半後部において凝縮管束(5) の
後半上部が、これの外面に沿いかつ樋状凝縮物受け(6)
の右側壁(6b)上縁部に連なる横断面円弧状の第2カバー
部材(12)により被覆されて、凝縮管束(5) 後半部へのデ
ミスタ通過蒸気の流通が閉ざされている。
【0025】また図2に示すように、ハウジング(1) の
幅中央部の頂壁(1d)に垂下状にかつハウジング(1) の全
長にわたって設けられた蒸気流路規制板(16)が、凝縮管
束(5) 内の上部中央に配置され、またハウジング(1) の
前端壁(図示略)よりハウジング(1) 中央部の仕切用管
板(7) に至るまでの間において樋状凝縮物受け(6)の左
側壁(6a)上縁より水平かつ右方突出状に蒸気流路規制板
(16)が設けられて、この水平状蒸気流路規制板(17)が凝
縮管束(5) 内の左半前部中央に配置されていて、蒸気の
流路がジグザグ状となるように規制されている。
【0026】また図3に示すように、ハウジング(1) 中
央部の仕切用管板(7) よりハウジング(1) の後端壁(1e)
に至るまでの間において樋状凝縮物受け(6) の右側壁(6
b)上縁より水平かつ左方突出状に蒸気流路規制板(18)が
設けられて、この水平状蒸気流路規制板(17)が凝縮管束
(5) 内の右半後部中央に配置されていて、同様に蒸気の
流路がジグザグ状となるように規制されている。
【0027】上記凝縮部(3) の左半前部において凝縮管
束(5) の前半上部を被覆する横断面円弧状の第1カバー
部材(11)は、樋状凝縮物受け(6) の左側壁(6a)上縁より
右方に突出する水平状の蒸気流路規制板(17)と、ハウジ
ング(1) の幅中央部の頂壁(1d)より垂下状の蒸気流路規
制板(16)との間に設けられている。一方、凝縮部(3)の
右半後部において凝縮管束(5) の後半上部を被覆する横
断面円弧状の第2カバー部材(12)は、樋状凝縮物受け
(6) の右側壁(6b)上縁より左方に突出する水平状の蒸気
流路規制板(18)と、ハウジング(1) の幅中央部の頂壁(1
d)より垂下状の蒸気流路規制板(16)との間に設けられて
いる。
【0028】上記の多段フラッシュ蒸発器は、減圧状態
に維持されたハウジング(1) の前後方向の長さが、例え
ば二十数メートルあり、例えばハウジング(1) の15〜
25基が左右に並列状に備えられている。各ハウジング
(1) の蒸発室長さは、例えば3.5メートル程度であ
る。
【0029】上記の多段フラッシュ蒸発器において、図
2〜図4に示すように、ハウジング(1) の左側壁(1a)下
端部の多数のオリフィス(10)から蒸発室(2) の左側高温
蒸発段(2a)に加熱ブラインが流入すると、ブラインの大
半は、垂直板壁状の堰(20)に衝突し、堰(20)の上端を乗
り越えて、次段の蒸発段に流出して行く。その間、ブラ
インの液面表層付近では、圧力の低下や液深の減少によ
りフラッシュ蒸発が起こるが、堰(20)の上流側のブライ
ンの下層には未蒸発のブラインが残っている。
【0030】堰(20)に衝突する流入ブラインの一部が堰
(20)の下部に設けたバイパス流路(21)を通って堰(20)下
流側のブライン層へと流れ込む。このときバイパス流路
(21)の出口方向が30〜90度の角度で上方に向けられ
ているため、下層ブラインを上層へ押し上げる流れを作
る。下層にあるブラインが上層に押し上げられること
で、液深の減少によりフラッシュ蒸発する。
【0031】このように、蒸発室底部の未蒸発ブライン
を上層に押し上げることによってフラッシュ蒸発量を増
加させることにより、蒸発効率を高めることができる。
【0032】ブラインは、ついで蒸発室(2) 幅中央部の
仕切壁(4) の下端部の多数のオリフィス(10)から右側低
温蒸発段(2b)に流入するが、この場合も上記と同様に、
オリフィス(10)通過後の加熱ブラインの大半は、垂直板
壁状の堰(20)に衝突し、堰(20)の上端を乗り越えて、次
段の蒸発段に流出し、その間、ブラインの液面表層付近
では、圧力の低下や液深の減少によりフラッシュ蒸発が
起こる。また堰(20)に衝突する流入ブラインの一部は、
堰(20)下部のバイパス流路(21)を通って上昇流となって
堰(20)下流側のブライン表層へと速やかに流れ込む。こ
のとき下層にあるブラインが上層に押し上げられること
で、液深の減少によりフラッシュ蒸発する。
【0033】以下同様にして、右側低温蒸発段(2b)のブ
ラインは、ハウジング(1) の右側壁(1b)下端部の多数の
オリフィス(10)から流入し、堰(20)を乗り越えかつバイ
パス流路(21)を通過して次のハウジング(1) の蒸発室
(2) の左側高温蒸発段(2a)内へと流入する。
【0034】一方、ハウジング(1) の蒸発室(2) の高温
蒸発段(2a)と低温蒸発段(2b)でフラッシュ蒸発した蒸気
は、それぞれデミスタ(8)(8)を通過して凝縮部(3) に至
り、デミスタ(8)(8)の通過の間に、蒸気に同伴される塩
分を含む微小な水滴(ミスト)が除去される。このよう
な加熱ブラインのフラッシュ蒸発は、高温蒸発段(2a)お
よび低温蒸発段(2b)の全長にわたって生じるものであ
る。
【0035】上記の多段フラッシュ蒸発器は、凝縮部
(3) の左半前部においては、凝縮管束(5) の前半上部が
第1カバー部材(11)により被覆されて、凝縮管束(5) 前
半部へのデミスタ通過蒸気の流通が閉ざされ、かつ凝縮
部(3) の右半後部においては、凝縮管束(5) の後半上部
が第2カバー部材(12)により被覆されて、凝縮管束(5)
後半部へのデミスタ通過蒸気の流通が閉ざされているの
に対し、凝縮部(3) の左半後部と凝縮部(3) の右半前部
とにおいては凝縮管束(5) へのデミスタ通過蒸気の流通
が開放されているため、結局、仕切壁(4) により区分さ
れた2つの蒸発段(2a)(2b)においてフラッシュ蒸発した
蒸気を、単一の凝縮管束(5) を使用して凝縮できるよう
になされており、このタイプの多段フラッシュ蒸発器
は、ペアード・ステージ(PAIRED STAGE)・エバポレー
タ(登録商標)と呼ばれているものである。
【0036】図5と図6は、この発明の請求項2記載の
発明に対応する第2実施形態を示すものである。ここ
で、上記第1実施形態の場合と異なる点は、堰(20)の構
造にある。
【0037】すなわち、この第2実施形態では、堰(20)
が、潜りオリフィス(10)の下流側に所定間隔おきに配置
されかつ下部にブライン通過口(23a)(24a)を有する薄板
状の第1堰(23)および第2堰(24)と、第2堰(24)の下流
側に配置されたブライン通過口の無い薄板状の第3堰(2
5)とよりなるものである。
【0038】そして、相対的に第1堰(23)の高さが最も
高く、第2堰(24)の高さがこれより低く、第3堰(25)の
高さが最も低いものであり、かつ第1堰(23)のブライン
通過口(23a) の高さが第2堰(24)のブライン通過口(24
a) の高さよりも高いものとなされている。
【0039】潜りオリフィス(10)と第1堰(23)との間の
距離は、潜りオリフィス(10)の開口高さの1.0倍〜
2.0倍とする。また第1堰(23)と第2堰(24)との間、
および第2堰(24)と第3堰(25)との間の距離は、それぞ
れ潜りオリフィス(10)の開口高さの1.0倍〜1.5倍
とするのが好ましい。
【0040】またここで、薄板状の第1堰(23)〜第3堰
(25)の高さは、潜りオリフィス(10)の開口高さの1.0
倍から2.0倍である。なお、第1堰(23)〜第3堰(25)
の高さがすべて同じでも構わない。
【0041】また、第1堰(23)下部のブライン通過口(2
3a) は、オリフィス(10)の開口高さよりも低いものであ
り、例えば0.9〜0.5倍程度とするのが、好まし
い。また第2堰(24)下部のブライン通過口(24a) は、こ
の第1堰(23)のブライン通過口(23a) の開口高さよりも
さらに低いものであり、例えばオリフィス(10)開口高さ
の0.8〜0.3倍程度とするのが、好ましい。
【0042】上記の第2実施形態の多段フラッシュ蒸発
器において、潜りオリフィス(10)を通過し減圧されたブ
ラインは、上層付近のみ1枚目の垂直板壁状の第1堰(2
3)に衝突し、フラッシュ蒸発をしながら第1堰(23)の上
端を乗り越え、液深の減少によりさらに蒸発する。一
方、未蒸発の下層付近の高温ブラインは、第1堰(23)下
部のブライン通過口(23a) を通過する。この堰通過ブラ
インは、2枚目の第2堰(24)に衝突したのち、上層部に
移動してフラッシュ蒸発する。さらに最下層の高温ブラ
インは、第2堰(24)下部のブライン通過口(24a) を通過
した後、3枚目の第3堰(25)に衝突し上層付近に持ち上
げられ、液深の減少によりフラッシュ蒸発する。このよ
うに蒸発室底部の高温ブラインを順次上層付近に移動さ
せることにより、充分な蒸発量を得ることができる。
【0043】図7と図8は、請求項4記載の発明に対応
するこの発明の第3実施形態を示すものである。
【0044】ここで、上記第1実施形態の場合と異なる
点は、堰(20)の構造にある。
【0045】すなわち、この第2実施形態では、堰(20)
が、オリフィス(10)の下流側にハウジング(1) の全長に
わたって所定間隔おきに配置された2列の分割堰(26)(2
7)によって構成され、第1列の隣り合う分割堰(26)(26)
同士の間の間隙に第2列の分割堰(27)が位置するように
配せられている点にある。第1列の分割堰(26)と第2列
の分割堰(27)とは互い違いにすなわちいわゆる千鳥状配
置に配せられている。
【0046】分割堰(26)(27)が、いずれも垂直断面倒L
字形を有していて、それぞれ上端にオリフィス(10)側に
突出した凸部(26a)(27a)が設けられている。
【0047】ここで、2列の分割堰(26)(27)の高さは、
潜りオリフィス(10)の開口高さの1.0倍から1.5倍
程度、各分割堰(26)(27)の幅は、オリフィス(10)の開口
高さの1.0倍から2.5倍程度とする。第1列目の分
割堰(26)の幅と第2列目の分割堰(27)の幅とは、図示の
ように、同じであるのが好ましいが、互いに異なる幅を
有していてもよい。隣り合う分割堰(26)(26)同士あるい
は分割堰(27)(27)の間の間隔は、オリフィス(10)の開口
高さの1.0倍から2.5倍程度、さらに1列目と2列
目の分割堰(26)(27)同士の間の間隔は、オリフィス(10)
の開口高さの1.0倍から3.0倍程度とするのが、好
ましい。
【0048】なお、各段のフラッシュ室より1段下流側
のフラッシュ室では、1列目と2列目の分割堰(26)(27)
の配置を入れ替えるのが、好ましい。
【0049】上記の第3実施形態の多段フラッシュ蒸発
器において、ブラインは、潜りオリフィス(10)を通過し
て蒸発室に流入し、フラッシュ蒸発しつつ、第1列の分
割堰(26)に衝突し、さらに蒸発しながら越流する。この
第1列の分割堰(26)付近でブラインは最高の液面にな
り、下流に行くに従って液面は低くなる。
【0050】一方、第1列の分割堰(26)に衝突しなかっ
たブラインは、第2列の分割堰(27)に衝突し、第1列の
分割堰(26)の場合と同様に、蒸発しながら越流する。そ
こで第2列の分割堰(27)付近のブラインの最高液面で
は、第1列の分割堰(26)下流の液面は低くなっており、
第2列の分割堰(27)を越流するブラインは、第1列の分
割堰(26)下流へ覆い被さるように流れる結果、上層と下
層のブラインが適度に入れ替わることとなり、充分な蒸
発量を得ることができる。
【0051】なお、ブラインが、各分割堰(26)(27)を蒸
発しながら越流するさい、それぞれの上端のオリフィス
(10)側に突出した凸部(26a)(27a)の存在により、これら
の凸部(26a)(27a)に当たる下層ブラインは、上層ブライ
ンと速やかに入れ替わることができる。
【0052】ブライン流量の違いにより、図9に示すよ
うに、2列の分割堰(26)(27)が、それぞれ水平断面略逆
V字形の対向面を有するもの、あるいはまた図10に示
すように、2列の分割堰(26)(27)が、それぞれ水平断面
略V字形の対向面を有するものを用いてもよい。水平断
面略逆V字形の対向面あるいは略V字形の対向面の角度
は、180°〜90°であり、板状であるものに限ら
ず、角柱や円柱状のものであってもよい。
【0053】上記の第3実施形態の変形例の多段フラッ
シュ蒸発器においては、いずれの場合も、ブラインの流
れは、上記第3実施形態の場合と同様であり、潜りオリ
フィス(10)を通過して蒸発室に流入したブラインは、第
1列の分割堰(26)に衝突し、さらに蒸発しながら越流す
る。この第1列の分割堰(26)に衝突しなかったブライン
は、第2列の分割堰(27)に衝突し、結局、上層と下層の
ブラインが適度に入れ替わることとなって、充分な蒸発
量を得ることができるものである。
【0054】図11と図12は、請求項8記載の発明に
対応するこの発明の第4実施形態を示すものである。
【0055】ここで、上記第1実施形態の場合と異なる
点は、堰(20)の構造にある。
【0056】すなわち、この第4実施形態では、堰(20)
が、オリフィス(10)の下流側にハウジング(1) の全長に
わたって交互に配置されかつブライン流の前方下向きに
傾斜した所定幅の傾斜板よりなる第1堰(28)とブライン
流の前方上向きに傾斜した傾斜板よりなる第2堰(29)と
によって構成されている。第1堰(28)および第2堰(29)
の上端部は、それぞれ一対の脚部(30)(30)により支持さ
れている。また図示のように、ブライン流の前方下向き
に傾斜した所定幅の傾斜板よりなる各第1堰(28)が、オ
リフィス(10)の開口部に対向せしめられている。
【0057】第1堰(28)と第2堰(29)の高さは、潜りオ
リフィス(10)の開口高さの1.0倍から1.5倍程度、
第1堰(28)と第2堰(29)の幅は、オリフィス(10)の開口
高さの0.2倍から1.0倍程度が、効果的である。ま
た第1堰(28)と第2堰(29)のブライン流れ方向の長さ
は、両堰(28)(29)の高さの1〜3倍程度が好ましい。
【0058】なお、各段のフラッシュ室より1段下流側
のフラッシュ室では、上記第1堰(28)と第2堰(29)の配
置を入れ替えるのが、好ましい。
【0059】上記の第4実施形態の多段フラッシュ蒸発
器において、潜りオリフィス(10)を通過して蒸発室に流
入したブラインは、ブライン流前方下向き傾斜板よりな
る第1堰(28)と、ブライン流前方上向き傾斜板よりなる
第2堰(29)とによって二手に分流される。
【0060】すなわち、ブライン流前方下向き傾斜板よ
りなる第1堰(28)に向かったブライン流は、第1堰(28)
を越流するものと、第1堰(28)の下側を流れ、中腹にお
いて隣りの第2堰(29)の上に流れるものとに分かれる。
これに対し、ブライン流前方上向き傾斜板よりなる第2
堰(29)に向かったブライン流は、第2堰(29)を越流する
ものと、中腹において隣りの第1堰(28)の上に流れるも
のとに分かれる。
【0061】ここで、ブライン流の前方下向きに傾斜し
た傾斜板よりなる第1堰(28)の下方に潜り込んだブライ
ンは、第1堰(28)の裏面に下側から衝突して、両側方に
流出し、隣りのブライン流前方上向き傾斜板よりなる第
2堰(29)の上面に沿って上昇してフラッシュ蒸発しつ
つ、第2堰(29)を越流する。一方、ブライン流前方下向
き傾斜板よりなる第1堰(28)の上端を越流したブライン
はフラッシュ蒸発しつつ、第1堰(28)の上面に沿って下
降し、第1堰(28)の中腹において隣りのブライン流前方
上向き傾斜板よりなる第2堰(29)の下側に潜り込んで、
高温の下層ブラインと混合せしめられる。
【0062】このように、第1堰(28)と第2堰(29)のそ
れぞれの越流時に、下層にあるブラインが上層になるた
め、フラッシュ蒸発しやすくなる。また、第1堰(28)お
よび第2堰(29)のそれぞれ中腹で両側に二手に分かれた
ブライン流(上層と下層)が合流するため、熱交換が行
なわれ、ブライン蒸発が誘起されることとなり、充分な
蒸発量を得ることができる。
【0063】図13と図14は、請求項9記載の発明に
対応するこの発明の第5実施形態を示すものである。
【0064】ここで、上記第4実施形態の場合と異なる
点は、堰(20)の構造にある。
【0065】すなわち、この第5実施形態では、堰(20)
が、オリフィス(10)の下流側にハウジング(1) の全長に
わたって交互に配置されかつブライン流の前方下向きに
傾斜した傾斜面を有する三角柱形ブロック状第1堰(31)
とブライン流の前方上向きに傾斜した傾斜面を有する三
角柱形ブロック状第2堰(32)とによって構成され、各三
角柱形ブロック状第1堰(31)が、オリフィス(10)の開口
部に対向せしめられている。
【0066】第1堰(31)と第2堰(32)の高さは、上記第
4実施形態の場合と同様に、潜りオリフィス(10)の開口
高さの1.0倍から1.5倍程度、第1堰(31)と第2堰
(32)の幅は、オリフィス(10)の開口高さの0.2倍から
1.0倍程度が、効果的である。また第1堰(31)と第2
堰(32)のブライン流れ方向の長さは、両堰(31)(32)の高
さの1〜3倍程度が好ましい。
【0067】なお、各段のフラッシュ室より1段下流側
のフラッシュ室では、上記第1堰(31)と第2堰(32)の配
置を入れ替えるのが、好ましい。
【0068】上記の第5実施形態の多段フラッシュ蒸発
器において、潜りオリフィス(10)を通過して蒸発室に流
入したブラインは、ブライン流前方下向き傾斜面を有す
る三角柱形ブロック状第1堰(31)と、ブライン流前方上
向き傾斜面を有する三角柱形ブロック状第2堰(32)とに
よって二手に分流される。
【0069】すなわち、ブライン流前方下向き傾斜面を
有する三角柱形ブロック状第1堰(31)に向かったブライ
ン流は、第1堰(31)を越流した後、第1堰(31)の上面に
沿って下降し、第1堰(31)の中腹において両隣りの第2
堰(32)(32)の傾斜上面の方に二手に分流する。これに対
し、ブライン流前方上向き傾斜面を有する三角柱形ブロ
ック状第2堰(32)に向かったブライン流は、第2堰(32)
の上面に沿って上昇してフラッシュ蒸発しつつ、第2堰
(32)を越流する。また第2堰(32)の中腹において両隣り
の第1堰(31)(31)の傾斜上面の方に二手に分流する。
【0070】このように、第1堰(31)と第2堰(32)のそ
れぞれの越流時に、下層にあるブラインが上層になるた
め、フラッシュ蒸発しやすくなる。また、第1堰(31)お
よび第2堰(32)のそれぞれ中腹で両側に二手に分かれた
ブライン流(上層と下層)が合流するため、熱交換が行
なわれ、ブライン蒸発が誘起されることとなり、充分な
蒸発量を得ることができる。
【0071】図15〜図17は、請求項10記載の発明
に対応するこの発明の第6実施形態を示すものである。
【0072】ここで、上記第1実施形態の場合と異なる
点は、堰(20)の構造にある。
【0073】すなわち、この第6実施形態では、オリフ
ィス(10)の下流側にハウジング(1)の全長にわたって配
置された堰(20)が、交互に配置された堰部Aと堰部Bと
によって構成され、堰部Aが、垂直壁部(33)とこれの上
端よりオリフィス(10)の開口部側に突出した爪状の凸部
(34)とを有するものであり、堰部Bが、隣り合う堰部A
同士の間に設けられた切欠き(35)によりブライン流の前
方上向きに傾斜した傾斜面(36)を有するものである。
【0074】堰部Aと堰部Bの高さは、例えば潜りオリ
フィス(10)の開口高さの1.0倍から1.5倍程度、堰
部Aと堰部Bの幅は、オリフィス(10)の開口高さの0.
2倍から1.0倍程度が、効果的である。また堰部Aと
堰部Bのブライン流れ方向の長さは、両堰部Aと堰部B
の高さの1〜3倍程度が好ましい。
【0075】なお、各段のフラッシュ室より1段下流側
のフラッシュ室では、上記堰部Aと堰部Bの配置を入れ
替えるのが、好ましい。
【0076】上記の第6実施形態の多段フラッシュ蒸発
器において、潜りオリフィス(10)を通過して蒸発室に流
入したブラインは、堰部Aと堰部Bとによって二手に分
流される。
【0077】すなわち、堰部Aに向かったブライン流
は、堰部Aの垂直壁部(33)に衝突して、これの上端のオ
リフィス開口部側に突出した爪状の凸部(34)を越流す
る。このとき、爪状の凸部(34)の存在によりブライン上
昇流の垂直方向の力が与えられる。これに対し、堰部B
に向かったブライン流は、堰部Bの切欠き(35)を通過
し、ブライン流前方上向きの傾斜面(36)上面に沿って上
昇してフラッシュ蒸発しつつ、堰部Bを越流する。こう
して、堰部Aと堰部Bのそれぞれの越流時に、下層にあ
るブラインが上層になるため、フラッシュ蒸発しやすく
なる。
【0078】つまり、この第6実施形態では、潜りオリ
フィス(10)に近い堰部Aにおいて、堰部Aの垂直壁部(3
3)に衝突した未蒸発の下層高温ブラインが、爪状の凸部
(34)を越流して、上層部に移動し、フラッシュ蒸発する
とともに、時間的に早い時期に低温ブラインと入れ替わ
る。一方、堰部Bの切欠き(35)を通過して、傾斜面(36)
上面に沿って上昇した未蒸発の下層高温ブラインは、潜
りオリフィス(10)より遠い場所において堰部Bを越流し
て、上層部に移動し、フラッシュ蒸発するとともに、時
間的に遅い時期に低温ブラインと入れ替わるものであ
り、これによって高温ブラインと低温ブラインとの入れ
替えが効率よくが行なわれるため、安定した充分な蒸発
を得ることができる。また、堰部Bの切欠き(35)を通過
して傾斜面(36)上面に沿って上昇した高温ブラインは、
堰部Bの越流後に横方向に広がり(図17参照)、上層
部に移動して、効率よく低温ブラインと入れ替わるもの
である。
【0079】
【発明の効果】この発明は、上述のように、この発明の
請求項1記載の多段フラッシュ蒸発器は、堰の下部に、
該堰を貫通しかつ堰上流側の下層ブラインを堰下流側の
上層ブラインに混合するブライン上昇流を生じるための
バイパス流路が設けられているものであるから、オリフ
ィスからに加熱ブラインが流入すると、ブラインの大半
は堰に衝突し、堰の上端を乗り越えて、次段の蒸発段に
流出して行く。その間、ブラインの液面表層付近で、圧
力の低下や液深の減少によりフラッシュ蒸発が起こる。
一方、堰に衝突する流入ブラインの一部が、堰の下部に
設けたバイパス流路を通って堰下流側のブライン層へと
流れ込む。このときバイパス流路の出口方向の角度が上
方に向けられているため、下層ブラインを上層へ押し上
げる流れを作る。下層にあるブラインが上層に押し上げ
られることで、液深の減少によりフラッシュ蒸発する。
このように、蒸発室底部の未蒸発ブラインを上層に押し
上げることによってフラッシュ蒸発量を増加させ、蒸発
効率を高めることができるという効果を奏する。
【0080】また、この発明の請求項2記載の多段フラ
ッシュ蒸発器は、堰が、オリフィスの下流側に配置され
かつ下部にブライン通過口を有する第1堰および第2堰
と、第2堰の下流側に配置されたブライン通過口の無い
第3堰とよりなるものであるものであるから、潜りオリ
フィスを通過し減圧されたブラインは、上層付近のみ1
枚目の第1堰に衝突し、フラッシュ蒸発をしながら第1
堰の上端を乗り越え、液深の減少により蒸発する。一
方、未蒸発の下層付近の高温ブラインは、第1堰下部の
ブライン通過口を通過する。この堰通過ブラインは、2
枚目の第2堰に衝突したのち、上層部に移動してフラッ
シュ蒸発する。さらに最下層の高温ブラインは、第2堰
下部のブライン通過口を通過した後、3枚目の第3堰に
衝突し上層付近に持ち上げられ、液深の減少によりフラ
ッシュ蒸発する。このように蒸発室底部の高温ブライン
を順次上層付近に移動させることにより、充分な蒸発量
を得ることができるという効果を奏する。
【0081】さらに、この発明の請求項4記載の多段フ
ラッシュ蒸発器は、堰が、オリフィスの下流側にハウジ
ングの全長にわたって所定間隔おきに配置された2列の
分割堰によって構成され、第1列の隣り合う分割堰同士
の間の間隙に第2列の分割堰が位置するように配せられ
ているものであるから、潜りオリフィスを通過して蒸発
室に流入したブラインは、フラッシュ蒸発しつつ、第1
列の分割堰に衝突し、さらに蒸発しながら越流する。こ
の第1列の分割堰付近でブラインは最高の液面になり、
下流に行くに従って液面は低くなる。一方、第1列の分
割堰に衝突しなかったブラインは、第2列の分割堰に衝
突し、蒸発しながら越流する。そこで第2列の分割堰付
近のブラインの最高液面では、第1列の分割堰下流の液
面は低くなっており、第2列の分割堰を越流するブライ
ンは、第1列の分割堰下流へ覆い被さるように流れる結
果、上層と下層のブラインが適度に入れ替わることとな
り、充分な蒸発量を得ることができるという効果を奏す
る。
【0082】また、この発明の請求項8記載の多段フラ
ッシュ蒸発器は、堰が、オリフィスの下流側にハウジン
グの全長にわたって交互に配置されかつブライン流の前
方下向きに傾斜した傾斜板よりなる第1堰とブライン流
の前方上向きに傾斜した傾斜板よりなる第2堰とによっ
て構成されているものであるから、潜りオリフィスを通
過して蒸発室に流入したブラインは、ブライン流前方下
向き傾斜板よりなる第1堰と、ブライン流前方上向き傾
斜板よりなる第2堰とによって二手に分流され、第1堰
に向かったブライン流は、第1堰を越流するものと、第
1堰の下側を流れて中腹において隣りの第2堰の上に流
れるものとに分かれるのに対し、第2堰に向かったブラ
イン流は、第2堰を越流するものと、中腹において隣り
の第1堰の上に流れるものとに分かれる。第1堰および
第2堰のそれぞれの越流時に、下層にあるブラインが上
層になるため、フラッシュ蒸発しやすくなる。また、第
1堰および第2堰のそれぞれ中腹で両側に二手に分かれ
たブライン流(上層と下層)が合流するため、熱交換が
行なわれ、ブライン蒸発が誘起されることとなり、充分
な蒸発量を得ることができるという効果を奏する。
【0083】また、この発明の請求項9記載の多段フラ
ッシュ蒸発器は、堰が、オリフィスの下流側にハウジン
グの全長にわたって交互に配置されかつブライン流の前
方下向きに傾斜した傾斜面を有する三角柱形ブロック状
第1堰とブライン流の前方上向きに傾斜した傾斜面を有
する三角柱形ブロック状第2堰とによって構成され、各
三角柱形ブロック状第1堰が、オリフィスの開口部に対
向せしめられているものであるから、潜りオリフィスを
通過して蒸発室に流入したブラインは、第1堰と第2堰
とによって二手に分流され、第1堰に向かったブライン
流は、第1堰を越流した後、第1堰上面に沿って下降
し、また第1堰の中腹において両隣りの第2堰の傾斜上
面の方に二手に分流する。これに対し、第2堰に向かっ
たブライン流は、第2堰の上面に沿って上昇してフラッ
シュ蒸発しつつ、第2堰を越流し、また第2堰の中腹に
おいて両隣りの第1堰の傾斜上面の方に二手に分流す
る。このように、第1堰と第2堰のそれぞれの越流時
に、下層にあるブラインが上層になるため、フラッシュ
蒸発しやすくなる。また、第1堰および第2堰のそれぞ
れ中腹で両側に二手に分かれたブライン流(上層と下
層)が合流するため、熱交換が行なわれ、ブライン蒸発
が誘起されることとなり、充分な蒸発量を得ることがで
きるという効果を奏する。
【0084】さらに、この発明の請求項10記載の多段
フラッシュ蒸発器は、オリフィスの下流側にハウジング
の全長にわたって配置された堰が、交互に配置された堰
部Aと堰部Bとによって構成され、堰部Aが、垂直壁部
とこれの上端よりオリフィスの開口部側に突出した爪状
の凸部とを有するものであり、堰部Bが、隣り合う堰部
A同士の間に設けられた切欠きによりブライン流の前方
上向きに傾斜した傾斜面を有するものであるから、潜り
オリフィスを通過して蒸発室に流入したブラインは、堰
部Aと堰部Bとによって二手に分流され、堰部Aに向か
ったブライン流は、堰部Aの垂直壁部に衝突して、これ
の上端のオリフィス開口部側に突出した爪状の凸部を越
流し、このとき、爪状の凸部の存在によりブライン上昇
流の垂直方向の力が与えられる。これに対し、堰部Bに
向かったブライン流は、堰部Bの切欠きを通過し、ブラ
イン流前方上向きの傾斜面上面に沿って上昇してフラッ
シュ蒸発しつつ、堰部Bを越流し、堰部Aと堰部Bのそ
れぞれの越流時に、下層にあるブラインが上層になるた
め、フラッシュ蒸発しやすくなる。すなわち、潜りオリ
フィスに近い堰部Aにおいて、堰部Aの垂直壁部に衝突
した未蒸発の下層高温ブラインが爪状の凸部を越流し
て、上層部に移動し、フラッシュ蒸発する一方、堰部B
の切欠きを通過して、傾斜面上面に沿って上昇した未蒸
発の下層高温ブラインは、潜りオリフィスより遠い場所
において堰部Bを越流して、上層部に移動し、フラッシ
ュ蒸発するものであり、これによって高温ブラインと低
温ブラインとの入れ替えを良くすることで、ブラインの
蒸発を促し、結果としてブライン下流部断面の非平衡温
度差が小さくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の多段フラッシュ蒸発器の第1実施形
態を示す断面図である。
【図2】図1の多段フラッシュ蒸発器の前半部分の拡大
横断面図である。
【図3】同多段フラッシュ蒸発器の後半部分の拡大横断
面図である。
【図4】同多段フラッシュ蒸発器のオリフィスと堰部分
の拡大縦断面図である。
【図5】この発明の多段フラッシュ蒸発器の第2実施形
態を示すオリフィスと堰部分の拡大縦断面図である。
【図6】同部分拡大斜視図である。
【図7】この発明の多段フラッシュ蒸発器の第3実施形
態を示すオリフィスと堰部分の拡大縦断面図である。
【図8】同部分拡大斜視図である。
【図9】図7の第3実施形態の変形例を示すオリフィス
と堰部分の拡大水平断面図である。
【図10】図7の第3実施形態のいま1つの変形例を示
すオリフィスと堰部分の拡大水平断面図である。
【図11】この発明の多段フラッシュ蒸発器の第4実施
形態を示すオリフィスと堰部分の拡大縦断面図である。
【図12】同部分拡大斜視図である。
【図13】この発明の多段フラッシュ蒸発器の第5実施
形態を示すオリフィスと堰部分の拡大縦断面図である。
【図14】同部分拡大斜視図である。
【図15】この発明の多段フラッシュ蒸発器の第6実施
形態を示すオリフィスと堰部分の拡大縦断面図である。
【図16】同部分拡大斜視図である。
【図17】同部分拡大水平断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 蒸発室 2a 左側蒸発段 2b 右側蒸発段 3 凝縮部 4 仕切壁 10 オリフィス 20 堰 21 バイパス流路 23 第1堰 23a ブライン通過口 24 第2堰 24a ブライン通過口 25 第3堰 26 分割堰 27 分割堰 28 傾斜板よりなる第1堰 29 傾斜板よりなる第2堰 31 三角柱形ブロック状第1堰 32 三角柱形ブロック状第2堰 33 堰部Aの垂直壁部 34 堰部Aの爪状凸部 35 堰部Bの切欠き 36 堰部Bの傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦田 和則 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内 (72)発明者 山南 威 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内 (72)発明者 中山 耕一郎 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内 Fターム(参考) 4D034 AA01 BA03 CA13 CA14 4D076 AA22 BB19 BB20 CA11 CA12 CA13 CB01 CB02 CB06 CD22 DA25 EA02X EA02Y EA03X EA12X EA12Y EA14X EA14Y FA31 FA35 HA02 JA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧状態に維持された多数の長いハウジ
    ングを備えており、各ハウジングの下部が蒸発室となさ
    れて、すべてのハウジングの蒸発室に加熱ブラインをオ
    リフィスを通じて順次流入し、各オリフィスの下流側に
    設けられた堰を越えまたは通過してフラッシュ蒸発させ
    る多段フラッシュ蒸発器において、堰の下部に、該堰を
    貫通しかつ堰上流側の下層ブラインを堰下流側の上層ブ
    ラインに混合するブライン上昇流を生じるためのバイパ
    ス流路が設けられていることを特徴とする、多段フラッ
    シュ蒸発器。
  2. 【請求項2】 減圧状態に維持された多数の長いハウジ
    ングを備えており、各ハウジングの下部が蒸発室となさ
    れて、すべてのハウジングの蒸発室に加熱ブラインをオ
    リフィスを通じて順次流入し、各オリフィスの下流側に
    設けられた堰を越えまたは通過してフラッシュ蒸発させ
    る多段フラッシュ蒸発器において、堰が、オリフィスの
    下流側に配置されかつ下部にブライン通過口を有する第
    1堰および第2堰と、第2堰の下流側に配置されたブラ
    イン通過口の無い第3堰とよりなるものであることを特
    徴とする、多段フラッシュ蒸発器。
  3. 【請求項3】 相対的に第1堰の高さが最も高く、第2
    堰の高さがこれより低く、第3堰の高さが最も低いもの
    であり、かつ第1堰のブライン通過口の高さが第2堰の
    ブライン通過口の高さよりも高いものである、請求項2
    記載の多段フラッシュ蒸発器。
  4. 【請求項4】 減圧状態に維持された多数の長いハウジ
    ングを備えており、各ハウジングの下部が蒸発室となさ
    れて、すべてのハウジングの蒸発室に加熱ブラインをオ
    リフィスを通じて順次流入し、各オリフィスの下流側に
    設けられた堰を越えまたは通過してフラッシュ蒸発させ
    る多段フラッシュ蒸発器において、堰が、オリフィスの
    下流側にハウジングの全長にわたって所定間隔おきに配
    置された2列の分割堰によって構成され、第1列の隣り
    合う分割堰同士の間の間隙に第2列の分割堰が位置する
    ように配せられていることを特徴とする、多段フラッシ
    ュ蒸発器。
  5. 【請求項5】 分割堰が、垂直断面倒L字形を有するも
    のである、請求項4記載の多段フラッシュ蒸発器。
  6. 【請求項6】 分割堰が、水平断面略V字形の対向面を
    有するものである、請求項4記載の多段フラッシュ蒸発
    器。
  7. 【請求項7】 分割堰が、水平断面略逆V字形の対向面
    を有するものである、請求項4記載の多段フラッシュ蒸
    発器。
  8. 【請求項8】 減圧状態に維持された多数の長いハウジ
    ングを備えており、各ハウジングの下部が蒸発室となさ
    れて、すべてのハウジングの蒸発室に加熱ブラインをオ
    リフィスを通じて順次流入し、各オリフィスの下流側に
    設けられた堰を越えまたは通過してフラッシュ蒸発させ
    る多段フラッシュ蒸発器において、堰が、オリフィスの
    下流側にハウジングの全長にわたって交互に配置されか
    つブライン流の前方下向きに傾斜した傾斜板よりなる第
    1堰とブライン流の前方上向きに傾斜した傾斜板よりな
    る第2堰とによって構成されていることを特徴とする、
    多段フラッシュ蒸発器。
  9. 【請求項9】 減圧状態に維持された多数の長いハウジ
    ングを備えており、各ハウジングの下部が蒸発室となさ
    れて、すべてのハウジングの蒸発室に加熱ブラインをオ
    リフィスを通じて順次流入し、各オリフィスの下流側に
    設けられた堰を越えまたは通過してフラッシュ蒸発させ
    る多段フラッシュ蒸発器において、堰が、オリフィスの
    下流側にハウジングの全長にわたって交互に配置されか
    つブライン流の前方下向きに傾斜した傾斜面を有する三
    角柱形ブロック状第1堰とブライン流の前方上向きに傾
    斜した傾斜面を有する三角柱形ブロック状第2堰とによ
    って構成され、各三角柱形ブロック状第1堰が、オリフ
    ィスの開口部に対向せしめられていることを特徴とす
    る、多段フラッシュ蒸発器。
  10. 【請求項10】 減圧状態に維持された多数の長いハウ
    ジングを備えており、各ハウジングの下部が蒸発室とな
    されて、すべてのハウジングの蒸発室に加熱ブラインを
    オリフィスを通じて順次流入し、各オリフィスの下流側
    に設けられた堰を越えまたは通過してフラッシュ蒸発さ
    せる多段フラッシュ蒸発器において、オリフィスの下流
    側にハウジングの全長にわたって配置された堰が、交互
    に配置された堰部Aと堰部Bとによって構成され、堰部
    Aが、垂直壁部とこれの上端よりオリフィスの開口部側
    に突出した爪状の凸部とを有するものであり、堰部B
    が、隣り合う堰部A同士の間に設けられた切欠きにより
    ブライン流の前方上向きに傾斜した傾斜面を有するもの
    であることを特徴とする、多段フラッシュ蒸発器。
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