JP2000107481A - 縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置 - Google Patents

縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置

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JP2000107481A
JP2000107481A JP10316788A JP31678898A JP2000107481A JP 2000107481 A JP2000107481 A JP 2000107481A JP 10316788 A JP10316788 A JP 10316788A JP 31678898 A JP31678898 A JP 31678898A JP 2000107481 A JP2000107481 A JP 2000107481A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体の縫製能率を低下させることなく、縫製
生地の縫い始め端への空環の縫い込み長さをできる限り
短く、かつ、ばらつきなく一定化して品質の安定化が図
れるようにする。 【解決手段】 針板の縫い目形成用爪部に一端部分が巻
き付けられて残存している空環を空環切り装置によって
切断したうえ、その切断された空環を針落ち部手前部の
生地端切断用メスよりも手前の位置で保持させて次の縫
製生地の縫い始め端の縫い目中に縫い込むようにされた
縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置において、空環
縫い込み時のミシンの回転速度Vsを、通常縫製時のミ
シンの回転速度Vfよりも低速に設定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は縁かがり縫いミシン
の空環縫い込み装置に関するもので、詳しくは、ニット
Tシャツ、アウトウェア、肌着等の袖口や脇合わせ、ブ
リーフやショーツ等の脇合わせなどの縫製に適用される
もので、先行縫製生地の縫製終了後に残存する空環を次
の縫製生地の縫い始め端の縫い目中に縫い込む通称、バ
ックタック縫製を行なうことにより、縫い始め端部のほ
つれを防止するように構成された縁かがり縫いミシンの
空環縫い込み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の縁かがり縫いミシンの空環縫い
込み装置として、縫製終了後に針板の爪部に連なって残
存する空環を吸い込み切断した後、その切断空環を吸い
込み方向とは逆方向へ吹き返す作業から、その吹き返さ
れた空環を針落ち部手前に設けられている生地端切断用
メスよりも手前の位置に保持させて次の縫製生地の縫い
始め端の縫い目中に縫い込むとともに、余分な空環を上
記メスにより切断するまでの作業を全自動化したものは
従来から既に知られている。
【0003】ところで、従来から知られている縁かがり
縫いミシンの空環縫い込み装置においては、空環が生地
切断用メスよりも手前の位置に保持されている状態で針
板上に次の縫製生地をセットしてミシンを通常縫製時
(地縫い時)と同速度に回転させることにより、縫製生
地が縫製進行方向に移送され、該縫製生地の縫い始め端
縁が針板の針落ち部の位置に到達してから針板爪部の先
端付近に達する位置までの間の移送中に空環を縫製生地
の縫い目中に縫い込み、縫い始め端縁が針板爪部の先端
付近に達した時点で余剰の空環を手前側に引張り、以降
の運針で縫製生地の端縁と共に余剰の空環を上記メスに
より切断するように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
空環の縫い込み時のミシンの回転速度が通常縫製時の回
転速度と同速に設定されていた従来の縁かがり縫いミシ
ンの空環縫い込み装置によると、通常縫製時の回転速度
が縫製能率を考慮して高速であることから、空環縫い込
み時のミシンの回転速度も高速であって、縫製生地が速
いスピードで送られることになる。そのため、縫製生地
の縫い始め端縁が針板爪部の先端付近に達した時点で余
剰の空環を手前側に引張りメスで切断する際、その空環
の引張り動作を行なう機構としてどのような機構を用い
たとしても、それの動作開始から所定の動作完了までに
はある程度の時間がかかり、その間にも縫製生地は速い
スピードで送り続けられており、したがって、縫製生地
の速い送りに対して空環の引張り動作タイミングが遅れ
気味となるだけでなくばらつきも生じやすく、その結
果、空環の縫い目中への縫い込み長さが長目となり、し
かも、縫製品毎に縫い込み長さにばらつきを生じやす
く、縫製品の品質を一定化することがむずかしいという
問題があった。
【0005】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、縫製能率をほとんど低下させることなく、空
環の縫い込み長さを短か目で、しかも、縫製品毎でばら
つきがでないように一定長さに縫い込むことができる縁
かがり縫いミシンの空環縫い込み装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装
置は、縫製終了時に生じた空環を次の縫製生地の縫い始
め端の縫い目中に縫い込むように構成されている縁かが
り縫いミシンの空環縫い込み装置において、縫製生地の
縫い始め端の縫い目中に空環を縫い込む時のミシンの回
転速度を、通常縫製時のミシンの回転速度よりも低速に
設定していることを特徴とするものである。
【0007】上記のような構成の本発明によれば、縫製
生地の縫い始め端の縫い目中に空環を縫い込む時のミシ
ンの回転速度が通常縫製時の回転速度よりも低速に設定
されているので、ゆっくりと送られている縫製生地の縫
い始め端縁が針落ち部から針板爪部付近の位置に達した
時点で、余剰の空環を手前に引張ることにより、縫製生
地の縫い始め端縁が針板爪部付近の位置からオーバーラ
ンすることのないタイミングで余剰の空環を切断するこ
とが可能であり、これによって、縫製生地の縫い始め端
縁から縫い目中に縫い込まれる空環の縫い込み長さを短
か目で、かつ、縫製品毎で切断長さにばらつきを生じる
ことなく、常に一定の長さで切断し縫い始め端に縫い込
むことができる。
【0008】特に、請求項2に記載のように、ミシンの
回転速度が低速の状態で縫製進行方向に送られる縫製生
地の縫い始め端縁が所定の位置に達した時点で、ミシン
の回転を一旦、停止させた後、通常縫製時の回転速度に
復帰させるように構成する場合は、縫製生地の縫い始め
端縁が所定の位置に達しその送りが停止された時点で余
剰の空環を手前に引張ることによって、縫い始め端が針
板爪部付近の所定位置からオーバーランすることを皆無
として、余剰の空環を確実に短か目の一定長さに切断し
縫い込むことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係る縁かがり縫
いミシンの空環縫い込み装置の主要部の構成を示す斜視
図である。同図において、11はクロスプレートで、こ
のクロスプレート11の所定位置には針板1が固定され
ている。
【0010】この針板1は、図2に明示するように、針
落ち部2とこの針落ち部2を基端として矢印Xで示す縫
製進行方向へ向けて突出形成された縫い目形成用の爪部
3とを有しており、上記縫い目形成用爪部3の基端近く
の手前部には固定下メス4aとガイド5に沿って上下に
駆動移動する可動メス4bからなる生地端切断用メス4
が設けられている。
【0011】このような構成の針板上のほかに、針板1
上面に対して押え腕12を介して駆動昇降自在な押え金
13、針棒14を介して上記針落ち部2に対し上下に駆
動往復運動自在な針15、針板1の上下に配置された投
光器16aと受光器16bとからなり、針板1の上面へ
の縫製生地の有無を検知して縫製生地有り(暗状態)の
ときミシンの回転を許容する生地センサー16が設けら
れているとともに、針板1に対して縫製進行方向Xの後
方上方部には空環切り装置17が配置され、かつ、針板
1の右側部には空環保持装置18が配置され、さらに、
針板1の左側上方部には空環誘導装置19(図4、図5
参照)が配置されている。
【0012】上記空環切り装置17は、縫製終了時に針
板1の縫い目形成用爪部3に巻き付けられた空環部分に
連なる空環を吸い込むとともに切断し、かつ、その切断
後の空環を吸い込み方向とは逆方向へ向けて吹き返すも
ので、これは周知であるため、その詳細な構成の説明は
省略する。上記空環保持装置18は、空環押えシリンダ
20を取付けた空環押えシリンダ取付台21から左方へ
延出されたエアー吸込管18Aからなり、そのエアー吸
込管18Aが、上記空環切り装置17より吹き返された
空環Aを受け取って吸入保持する図3の第1位置とその
空環Aの吸入保持状態で上記針板1の縫い目形成用爪部
3の基端近くの手前部の生地端切断用メス4の近傍位置
に後退揺動して待機する図3の第2位置と空環Aの縫い
込み動作の開始に伴って第2位置よりさらに縫製進行方
向Xとは逆方向へ後退揺動して空環Aを縫製生地Bの縫
い始め端の縫い目中に引き込む図3の第3位置とに亘っ
て、図示省略した位置を支点としてエアシリンダなどを
介して矢印Y方向に駆動揺動自在に構成されている。
【0013】また、上記空環誘導装置19は、図4及び
図5に明示するように、空環Aに係合可能な略V字状の
係合部22を有する空環押し具23と、この空環押し具
23を押え金13の斜め左上方位置から斜め右下方の生
地端切断用メス4の切断部へ向けて進出移動並びに退却
移動させる図示省略したエアシリンダなどの伸縮駆動手
段とからなり、通常は図4に示すように、押え金13の
斜め左上方位置に待機しており、上記空環保持器18が
第2位置から第3位置へ移動することに連動して図5に
示すように、斜め右下方へ進出移動して空環Aを生地端
切断用メス4の切断部に強制的に押し込み誘導するよう
に構成されている。
【0014】上記構成の空環縫込み装置を備えた縁かが
りミシンにおいて、縫製生地Bの縫い始め端の縫い目中
に空環Aを縫い込む時のミシンの回転速度Vsは、図6
のタイミングチャート中に示すように、通常縫製時のミ
シンの回転速度Vfよりも低速に設定され、かつ、その
低速回転から通常縫製時の高速回転への切替え時にはミ
シンの回転を一旦、停止させるように設定、つまり、プ
ログラミングされている。
【0015】次に、上記のように構成された縁かがり縫
いミシンの空環縫い込み装置の動作について、図6のタ
イミングチャート及び図7(A)〜(C)の状態変化図
を参照して説明する。
【0016】先行する縫製生地の縫い終り端が生地セン
サー16を通過し該センサー16が非検知(明状態)と
なった時点で空環切り装盾17が吸い込みを開始して残
存する空環を吸い込むとともに、公知の糸緩め装置がO
Nして糸を緩める一方、ミシンは予め設定された運針数
に達するまで回転(地縫い時の高速回転)を続けその間
に一定長さの空環が形成される。設定運針数に達する
と、ミシンの回転が停止し、上記空環切り装置17が吸
い込んで空環を切断するとともに、その切断した空環を
吸い込み方向とは逆方向へ吹き出し、その直後に図3の
第2位置に待機していた空環保持装置18のエアー吸込
管18Aが第1位置に移動するとともに、エア吸い込み
を開始して空環切り装直17より吹き出される空環Aを
吸引保持した後、再び第2位置に移動して待機すると同
時に、押え金13は針板1の上面から離間するように上
昇する。この状態で、ペダルをOFFすることにより縫
製が完了する。
【0017】次に、上記空環保持装置18のエアー吸込
管18Aに吸入保持された空環Aが該エアー吸込管18
Aの第2位置への移動により針板1の針落ち部2よりも
手前に引き込まれた図7(A)に示す状態で、次の縫製
生地Bをその縫い始め端縁eが縫製進行方向Xで上メス
ガイド5とほぼ同一線上に位置するように針板1上にセ
ットし、上記生地センサー16がそれを検知(暗状態)
すると、押え金13が針板1の上面に当接するように下
降するとともに、糸緩め装置がOFFとなって糸緩めを
解除し、縫製の開始が可能となる。
【0018】この状態で、ペダルをONすると、ミシン
が回転し始める。このときのミシンの回転速度Vsは地
縫い時の回転速度Vfに比べて低速であるため、縫製生
地Bは縫製進行方向Xに向けて、その縫い始め端縁eが
針板1の針落ち部2に到達するまで低速で送られること
になり、この間に、針板1の縫い目形成用爪部3に巻き
付いている空環Aは、図7(B)に示すように、該爪部
3に巻き付いたままである。
【0019】さらに、縫製生地Bが縫製進行方向Xに低
速で送られて、その縫い始め端縁eが針板1の縫い目形
成用爪部3の先端付近の位置にまで達して縫い始め端縁
eから生地端縁切断用メス4までの寸法が所定長さとな
る位置に達したとき、ミシンの回転が一旦、所定時間に
亘って停止されると同時に、上記空環保持装置18のエ
アー吸込管18Aが第2位置から図3の第3位置に移動
して空環Aを手前に引張ることになり、その直後に空環
誘導装置19がONし略V字状の係合部22を有する空
環押し具23が押え金13の斜め左上方位置から斜め右
下方の生地端切断用メス4の切断部へ向けて進出移動
し、これに伴い余分な空環Aは上記係合部22に係合さ
れて図7(C)に示すように、生地端切断用メス4の切
断部に強制的に押し込み誘導されることになり、その
後、空環保持装置18のエアー吸込管18Aによる吸引
保持は解除される。
【0020】このように、縫製生地Bの縫い始め端縁e
が針落ち部2から縫い目形成用爪部3の先端付近の位置
に達するまでの間もミシンの回転速度Vsは低速であっ
て、縫製生地Bは縫製進行方向Xに向けて低速で送られ
るために、ミシンの回転を所定時間tに亘り一旦、停止
した図7(C)の状態においては、縫製生地Bの縫い始
め端縁eが縫い目形成用爪部3の先端付近の位置からオ
ーバーランすることなく、所定の位置で確実に一旦停止
されることになる。
【0021】一旦、停止後、ミシンは地縫い時の高速回
転に復帰して縫製生地Bを所定の縫製進行方向Xに高速
に送ることになるが、その高速復帰初期の運針で生地端
切断用メス4の切断部に押し込み誘導された空環Aが縫
製生地Bの端部と共にメス4により切断されるととも
に、その切断された空環部分が縫製生地Bの縫い始め端
の縫い目中に縫い込まれることになる。これによって、
図8に示すように、縫製生地Bの縫い始め端への空環A
の縫い込み長さHは短か目で、かつ、縫製品毎でばらつ
きのない一定の長さで縫い込まれることになり、空環A
の縫い込み長さのばらつきによる縫製品の品質低下の発
生を防止することができる。
【0022】さらに、上記のような空環縫い込み後の地
縫い時の運針数が所定値に達した時点で、上記空環誘導
装置19は、図4に示す斜め左上方位置に復帰移動し、
かつ、空環保持装置18のエアー吸込管18Aも第2位
置に復帰して次の空環縫い込みに備えられることにな
る。
【0023】なお、上記実施の形態で説明した図4及び
図5に示すような構成の空環誘導装置19に代えて、エ
アー吹き付け形式の空環誘導装置19′を用いてもよ
い。この空環誘導装置19′は、図9に示すように、先
端開口部24aが上記生地端切断用メス4の切断部近傍
の針板1上方に臨み、該先端開口部24aから下向きに
エアーを吹き付けることで空環Aを押え金13の下方へ
押し案内する第1の空環吹き付け管24と、その先端開
口部25aが押え金13の上面を横切って上記生地端切
断用メス4の切断部に向かうように屈曲されて配置さ
れ、該先端開口部25aから上記生地端切断用メス4の
切断部に向けてエアーを吹き付けることで空環Aを上記
切断部に誘導する第2の空環吹き付け管25とから構成
されたものである。このようなエアー吹き付け形式の空
環誘導装置19′におけるエアーの吹き付けタイミング
は、上記実施の形態で用いた強制押し込み形式の空環誘
導装置19と同様に、空環保持器18が第2位置から第
3位置へ移動する際に吹き付け動作するものである。
【0024】また、上記実施の形態では、空環保持装置
18として、空環切り装置17より吹き返された空環A
を受け取って図3で説明した第1位置、第2位置及び第
3位置に亘って移動可能で、その第3位置において空環
Aの吸入保持を解除するように構成されたエアー吸込管
18Aを備えたものを用いたが、これ以外に、空環切り
装置17により切断された空環を風圧により針落ち部手
前部へ移動させ、その移動してきた空環を生地端切断用
メス4の手前の位置で保持させるように構成したもの
や、押え金13とクロスプレート11との間を通過して
その先端が空環切り装置17の空環吸込み位置と生地端
切断用メス4の手前の位置との間に亘って往復移動する
ことにより空環切り装置17内の空環を吸込んで生地端
切断用メス4の手前の位置に保持可能とされた空環吸込
みパイプと、この空環吸込みパイプによって保持された
空環を嵌入保持する溝と吸込み穴とを上面に形成しクロ
スプレートの側面に対して遠近方向に移動可能に構成さ
れた空環保持台とを備えてなるものなど、要するに、空
環切り装置17によって切断された空環を次の縫製生地
の縫い始め端に縫い込めるように保持できるものであれ
ば、どのような構成のものであってもよい。
【0025】さらに、上記実施の形態では、空環Aの縫
い込み時のミシンの回転速度を通常縫製(地縫い)時の
回転速度よりも低速に設定し、かつ、その低速回転状態
から一旦、停止させることによって、縫製生地Bがその
縫い始め端縁eから生地端切断用メス4までの寸法が所
定長さとなる位置に達したとき、縫製生地Bをオーバー
ランさせることなく、所定の位置で確実に停止可能とし
たものについて説明したが、これに代えて、図6の仮想
線で示すように、ミシンを低速回転状態から一旦、停止
させることなく、低速回転状態のままとして縫製生地を
連続的にゆっくりと送りながら空環を手前側へ引張る動
作及び切断部へ誘導する動作を行っても、上記と同様に
縫い込み長さを短め目に、かつ、縫製品毎でのばらつき
も非常に小さい状態で空環Aを縫い始め端に縫い込むこ
とが可能である。
【0026】さらにまた、上記実施の形態の縁かがり縫
いミシンは、1本針であるが、2本針の縁かがり縫いミ
シンに適用しても、同様な効果が奏されるものである。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、縫製生
地の縫い始め端の縫い目中に空環を縫い込む時のミシン
の回転速度を通常縫製時の回転速度よりも低速に設定す
ることにより、全体の縫製能率をほとんど低下させるこ
となく、縫製生地の縫い始め端縁が針落ち部から針板爪
部付近の位置に達した時点で縫製生地の送りを一旦停止
させるにしても、あるいは、停止させないで低速送りを
保ったままであっても、余剰の空環を手前に引張る時に
縫製生地の縫い始め端縁が針板爪部付近の位置からオー
バーランしていることのないタイミングで余剰の空環を
引張り切断することができる。したがって、縫製生地の
縫い始め端縁から縫い目中に縫い込まれる空環の縫い込
み長さをできる限り短か目にできるとともに、縫製品毎
でのばらつきをなくする、あるいは、非常に小さくし
て、空環の縫い込み長さを一定とすることができ、これ
によって、縫製品の品質を安定化することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る縁かがり縫いミシンの空環縫い込
み装置の主要部の構成を示す斜視図である。
【図2】同上縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置に
おける針板の構成を示す拡大平面図である。
【図3】同上縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置に
おける空環保持装置の構成及び動作を示す要部の拡大一
部切欠き平面図である。
【図4】同上縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置に
おける空環誘導装置の構成を示す要部の拡大斜視図であ
る。
【図5】同上空環誘導装置が動作した状態を示す要部の
拡大斜視図である。
【図6】同上空環縫い込み装置における動作タイミング
を説明するタイミングチャートである。
【図7】(A)〜(C)は空環縫い込み動作の状態変化
図である。
【図8】空環縫い込み後の縫製品を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る縁かがり縫いミシンの空環縫い込
み装置における空環誘導装置の変形例の構成を示す要部
の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 針板 2 針落ち部 3 縫い目形成用爪部 17 空環切り装置 18 空環保持装置 19,19′ 空環誘導装置 A 空環 B 縫製生地 e 縫い始め端縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA08 BA03 BA04 BA13 CB20 CD02 CD08 CE16 CE17 CE18 CE20 CE23 FC03 FH04 FH11 FH14 GA07 GD02 GD27 JA02 LA10 LA36 LA38 LA61 NA26 NA55 NB12 NB13 PA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製終了時に生じた空環を次の縫製生地
    の縫い始め端の縫い目中に縫い込むように構成されてい
    る縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置において、 縫製生地の縫い始め端の縫い目中に空環を縫い込む時の
    ミシンの回転速度を、通常縫製時のミシンの回転速度よ
    りも低速に設定していることを特徴とする縁かがり縫い
    ミシンの空環縫い込み装置。
  2. 【請求項2】 ミシンの回転速度が低速の状態で縫製進
    行方向に送られる縫製生地の縫い始め端縁が所定の位置
    に達した時点で、ミシンの回転を一旦、停止させた後、
    通常縫製時の回転速度に復帰させるように構成している
    請求項1に記載の縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装
    置。
  3. 【請求項3】 縫製終了時に生じた空環を次の縫製生地
    の縫い始め端に縫い込む手段として、空環を吸い込むと
    ともに切断し、かつ、その切断後の空環を吸い込み方向
    とは逆方向へ吹き返す空環切り装置と、この空環切り装
    置より吹き返された空環を針落ち部手前部に設けられた
    生地端切断用メスよりも手前の位置で保持する空環保持
    装置と、縫製生地の縫い始め端の縫い目中に縫い込まれ
    ていく空環を上記生地端切断用メスの切断部方向に誘導
    する空環誘導装置とを備えている請求項1または2に記
    載の縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009095616A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Yamato Sewing Mach Co Ltd ミシンの空環縫い込み方法及び空環縫い込み装置
CN102140737A (zh) * 2010-01-28 2011-08-03 兄弟工业株式会社 缝纫机的压布装置
CN102206904A (zh) * 2010-03-31 2011-10-05 兄弟工业株式会社 缝纫机

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