JP2000107217A - 排泄物収容装具 - Google Patents

排泄物収容装具

Info

Publication number
JP2000107217A
JP2000107217A JP10285433A JP28543398A JP2000107217A JP 2000107217 A JP2000107217 A JP 2000107217A JP 10285433 A JP10285433 A JP 10285433A JP 28543398 A JP28543398 A JP 28543398A JP 2000107217 A JP2000107217 A JP 2000107217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
engagement
skin
ring
portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10285433A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Sasaki
和弘 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alcare Co Ltd
Original Assignee
Alcare Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alcare Co Ltd filed Critical Alcare Co Ltd
Priority to JP10285433A priority Critical patent/JP2000107217A/ja
Publication of JP2000107217A publication Critical patent/JP2000107217A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接皮部と収容器部との着脱が何人にも容易に
且つ確実になし得るものを提供する。 【解決手段】 接皮部1と、接皮部1の非接皮側に固定
される第1のフランジ2と、第1のフランジ2の接皮部
と反対側に着脱可能な第2のフランジ3と、第2のフラ
ンジ3の接皮部と反対側に取り付けられた袋体5と、第
1のフランジ2と第2のフランジ3にそれぞれ設けられ
相互に着脱可能な第1、第2の係合部22、35と、第
1の係合部22に対向して回転可能に配置したリング状
の操作部4とを備え、第1の係合部22は相互に分離し
て形成した複数の部分からリング状に形成され、第2の
係合部35は連続したリング状に形成され、操作部4を
回転させることにより第1の係合部22を係合位置から
変位させ、両係合部22、3間の係合を外し得るように
なっており、両フランジ2、3は相互に対向する部分に
両フランジの係合部とは異なる位置にシール機構を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体に造設した排
泄孔に装着して体内から排出する排泄物を一時的に収容
するための排泄物収容装具に関する。
【0002】
【従来の技術】便、尿の失禁者、消化器系や泌尿器系器
官の疾患のため外科的手術を行い腸管や尿管を体表まで
導き体表面にストーマを造設した人、或いはその他の疾
患で体表面にストーマやフィステルを造設した人は、そ
れらの造設された排泄孔から排出される便、尿、体液等
の排泄物を処理するため、排泄物を一時的に貯留できる
排泄物収容装具を排泄孔に装着する。この排泄物収容装
具は一般に接皮部と収容器部とから構成され、接皮部は
体表面の排泄孔の周囲に粘着固定し、排泄物を漏らすこ
となく収容器部へ導くと共に収容器部を保持する機能を
持っている。接皮部と収容器部とを組み合わせるための
構造には、両者を一体化したワンピース型と、両者を粘
着や嵌合により着脱可能にしたツーピース型とがあり、
それぞれに適した目的で使用されている。
【0003】ツーピース型は、接皮部を排泄孔に装着し
たままで収容器部を着脱することができるから、一度使
用した収容器部を接皮部から外し、洗浄して再使用する
ことが可能であり、また新しい収容器部を接皮部に連結
することも可能で、それ相応の操作技術を要し若干痛み
を伴うことのある接皮部の排泄孔への着脱回数を減らす
ことができるという利点がある。このツーピース型の接
皮部と収容器部との着脱は前述のように従来粘着、嵌合
等の手段により行われているが、粘着によるものは装着
時収容器部を接皮部上に押しつける必要があり、その際
排泄孔部に圧迫力がかかるから痛みを感じ、また時間の
経過と共に排泄物の浸透により粘着物が劣化して漏れを
生ずるおそれがあるといった問題点がある。嵌合による
代表的なものは、接皮部と収容器部の両者の一方に雄型
リング、他方にこの雄型リングと相互に係合可能な雌型
リングを設け、両リングの嵌め合わせ、引き離しにより
着脱を行うものである。この両リングの連結に際しては
両リングの位置を合わせ両者を互いに押しつけなければ
ならないが、このような操作は力の弱った病後の患者や
高齢者には苛酷であり、しばしば連結の不確実さから排
泄物の漏れ事故を発生させることがあり、また両リング
間の着脱に際して人体の増設された排泄孔部に圧力がか
かるのを避けることができず、苦痛を伴う。この点を解
決すべく、両リング間の着脱に際し排泄孔部にできるだ
け圧力がかからないような構造を連結部に設ける手段も
種々提案されているが、なお満足すべきものはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上述
のようなツーピース型の排泄物収容装具における問題点
を解決し、接皮部と収容器部との着脱が何人にも容易に
且つ確実になし得るものを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明によれば、人体に造設した排泄孔に対応する
開口を有する接皮部と、接皮部の非接皮側に固定され接
皮部の開口に対応する開口を有する第1のフランジと、
第1のフランジの接皮部と反対側に着脱可能であり第1
のフランジの開口に対応する開口を有する第2のフラン
ジと、第2のフランジの接皮部と反対側に取り付けられ
接皮部、第1のフランジ及び第2のフランジの各開口と
対応する開口を有する袋体と、第1のフランジと第2の
フランジにそれぞれ設けられ相互に着脱可能な第1、第
2の係合部と、リング状の操作部とを備え、第1、第2
の係合部のいずれか一方は連続したリング状に形成さ
れ、他方は相互に分離して形成した複数の部分からリン
グ状に形成され、リング状の操作部は第1又は第2の係
合部の相互に分離して形成した方の係合部と対向する位
置に回転可能に配置され、リング状の操作部を回転させ
ることにより第1又は第2の係合部の相互に分離して形
成した方の係合部を係合位置から変位させ、両係合部間
の係合を外し得るようになっており、第1のフランジと
第2のフランジは相互に対向する部分に両フランジの係
合部とは異なる位置にシール機構を有する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明においては、人体に造設し
た排泄孔に対応する開口を有する接皮部を設け、接皮部
の開口に対応する開口を有するリング状の第1のフラン
ジを接皮部の非接皮側に固定し、第1のフランジの接皮
部と反対側に相互に分離して形成した複数の部分からリ
ング状に形成した第1の係合部を設け、第1のフランジ
の開口に対応する開口を有する第2のフランジを第1の
フランジの接皮部と反対側に配置し、第2のフランジの
接皮部の側に連続したリング状に形成した第2の係合部
を設け、接皮部、第1のフランジ及び第2のフランジの
各開口と対応する開口を有する袋体を第2のフランジの
接皮部と反対側に取付け、第1、第2の係合部はリング
の軸方向に着脱可能であり、第1の係合部に対向して回
転可能なリング状の操作部を配置し、第1、第2の係合
部が係合した状態でリング状の操作部を回転させること
により第1の係合部の相互に分離して形成した複数の部
分を第2の係合部との係合位置から押し出し、第1のフ
ランジと第2のフランジは相互に対向する部分に両フラ
ンジの係合部とは異なる位置に両フランジ間の通路を外
部に対し液密に封止するシール機構を設けると有利であ
る。
【0007】リング状の操作部が外周に漸次外径が大と
なる複数の突出縁を有し、操作部を回転することにより
突出縁が、相互に分離して複数の部分から形成した係合
部の各部分を係合位置から押し出して両係合部間の係合
を外し得るようにすることができる。
【0008】リング状の操作部が内周に漸次内径が小と
なる複数の突出縁を有し、操作部を回転することにより
突出縁が、相互に分離して複数の部分から形成した係合
部の各部分を係合位置から押し出して両係合部間の係合
を外し得るようにしてもよい。
【0009】リング状の操作部が弾性部材を備え、リン
グ状の操作部を両係合部間の係合引外しのため回転させ
た後、弾性部材により自動的に元の位置に復帰し得るよ
うにすると有利である。
【0010】
【実施例】次に本発明を図面に示す実施例について説明
する。
【0011】図1は本発明の実施例の分解図を示し、1
は接皮部、2は接皮部1の非接皮側に固定された第1の
フランジ、3は第1のフランジ2の非接皮側と着脱可能
な第2のフランジ、4は第1のフランジ2に組み込まれ
るリング状の操作部、5は第2のフランジ3の非接皮側
に固定される袋体である。
【0012】図2は接皮部1の詳細図で、aは正面図、
bは断面図を示す。接皮部1は円板状の本体11、本体
11の接皮側に固定された円板状の粘着層12を備え、
両者は中心部に開口13を有する。この接皮部1は従来
使用されているものと本質的な相違はなく、その構造に
関しても従来の種々のものを使用することができる。1
4は本体11の非接皮側表面で、第1のフランジ2が固
定される面である。
【0013】図3は第1のフランジ2の詳細図で、aは
正面図、bは側面図、cはaのC‐C線に沿う断面図、
dは背面図、eは要部の拡大断面図を示す。第1のフラ
ンジ2はリング状に形成された本体21、本体21の非
接皮側の表面の周縁に間隔を置いて固定された4個の係
合部22、本体21の中心部に形成した開口23、開口
23の周縁に形成したリング状のシール壁24、本体2
1の接皮側に形成したリング状の操作部挿入溝25、各
係合部22の個所で操作部挿入溝25とそれぞれ連通す
る貫通孔26を備え、各係合部22は本体21の表面に
ほぼ垂直に立つ壁部27と、壁部27の頂点から本体2
1の表面に向かい内方に伸びる傾斜部28と、傾斜部2
8の末端近傍で傾斜部の内側において本体21の表面に
向かいほぼ垂直に伸び操作部挿入溝25に達する操作片
29とを有し、傾斜部28と操作片29との間に内側下
方に向け開いた係合凹所210が形成され、傾斜部2
8、操作片29とシール壁24との間にはリング状の溝
211が形成され、操作部挿入溝25は1箇所において
その溝を形成する外周壁212の一部が切り欠かれ、溝
25を本体21の外部と連通する通路213を有し、更
に溝の外周壁212に溝に向け突出するストッパ214
が4個設けられている。
【0014】図4は第2のフランジ3の詳細図で、aは
正面図、bはaのB‐B線に沿う断面図、cは背面図、
dは要部の拡大断面図を示す。第2のフランジ3はリン
グ状に形成された本体31、本体31の中心部に形成し
た開口32、開口32の周縁に形成した突出部33を備
え、この突出部33の内側即ち開口側には可撓性で弾性
を有するシール体34が形成され、突出部33の外側即
ち開口32と反対側の末端には外側に向け突出するよう
に係合部35が形成され、図3に示す第1のフランジ2
の傾斜部28と操作片29とで形成される係合凹所21
0に嵌まり込み得るようになっている。本体31の非接
皮側表面36は袋体が固定される面である。
【0015】図5はリング状の操作部4の詳細図で、a
は正面図、bはaのB‐B線に沿う断面図、cは背面図
を示す。操作部4はリング状に形成された本体41を備
え、本体41は第1のフランジの操作部挿入溝25に挿
入し得る厚みsを有している。本体41は中心部に開口
42を備え、外周部は第1のフランジの係合部22に対
応する位置において漸次径が大となる4個の部分43を
持っている。即ち外周部は第1のフランジの係合部22
に対向する位置で径がd1からd2に漸次増大する。更
に各部分43に続いて連続した波状の弾性部材44が設
けられ、その先端45は後述するように操作部4を回転
したとき第1のフランジ2の操作部挿入溝25内のスト
ッパ212に当たるように形成されている。本体41に
は操作用の把手46が設けられている。
【0016】図6は袋体5の詳細図で、aは正面図、b
は断面図を示す。袋体5は袋状に形成された本体51、
開口52を備え、開口52の周縁部53でもって第2の
フランジ3の非接皮側表面36上に固定されるようにな
っている。
【0017】図7は接皮部1、第1のフランジ2、第2
のフランジ3、操作部4、袋体5をすべて組み込んで構
成した排泄物収容装具の断面図を示す。なお操作の機構
の理解を容易にするため各部の断面図はそれぞれ前述の
ものを使用してある。接皮部1上に第1のフランジ2が
固定されているが、その際第1のフランジの操作部挿入
溝25内に操作部4が嵌め込まれ、操作部本体41の把
手46が操作部挿入溝25の通路211から外部へ突き
出るようにし、操作部4は把手46でもって操作部挿入
溝25内を回転させることができる。第2のフランジ3
の非接皮側には袋体5が固定されている。図7のaは第
1のフランジ2と第2のフランジ3とが分離状態で、操
作部4の径の小さい部分即ち径がd1の部分が第1のフ
ランジ2の操作片29に対向しており、従って操作片2
9はなんら外力を受けていない。次に第2のフランジ3
を第1のフランジ2に装着すべく第2のフランジ3のリ
ング状の突出部33を第1のフランジ2のリング状のシ
ール壁24と4個の係合部22との間に形成されたリン
グ状の溝211に押し込むと、第2のフランジ3の突出
部33は第1のフランジの係合部22の傾斜部28に沿
い係合部22を変形させながら挿入され、最終的には図
7のbに示すように、第1のフランジ2の傾斜部28と
操作片29とで形成される係合凹所210に第2のフラ
ンジ3の係合部35が嵌まり込み、かつ第1のフランジ
2のシール壁24と第2のフランジ3のシール体34と
は押圧し合い、両フランジ2、3はシール結合される。
その結果、接皮部1を人体に造設した排泄孔の周りに固
定することにより、人体から排泄された排泄物は接皮部
1の開口13、第1のフランジ2の開口23、第2のフ
ランジ3の開口32を通って袋体5に達し、そこに貯蔵
される。
【0018】今袋体5に貯蔵された排泄物を処理するた
め袋体5を接皮部1から分離する必要が生じたときは、
操作部4の本体41を第1のフランジの操作部挿入溝2
5内で把手46を持って時計方向に回転せしめると、操
作部4の外径の大きい部分が第1のフランジ2の4個の
操作片29を外方へ押しやってゆき、従って第1のフラ
ンジ2の4個の係合凹所210も外方へ移動し、その結
果最終的に操作部4の外径d2の部分により、図7のc
に示すように、第2のフランジ3の係合部35はこれら
の係合凹所210から外され、それ故両フランジ2、3
間の結合は外され、袋体5は第2のフランジ3と共に第
1のフランジ2、接皮部1から分離され、袋体5の内部
の処理をして再使用するか、又は新しい袋体と交換して
第1のフランジ2と連結することができる。操作部4を
時計方向に回転して両フランジ間の結合を外した時、操
作部4の弾性部材44の先端45は第1のフランジ2の
ストッパ212に突き当たり、弾性部材44は圧縮され
るから、両フランジを分離した後操作部46を手から離
すと、圧縮された弾性部材44の復帰力により操作部4
は図7のaに示す元の位置に戻り、両フランジの結合可
能待機状態になる。
【0019】上述の実施例で、第1のフランジ2は接皮
部1に固定し、操作部4は接皮部1と第1のフランジ2
との間に挟み込み、袋体5は第2のフランジ3に固定し
たものを示したが、第2のフランジ3を接皮部1に固定
し、袋体5は第1のフランジ2に固定し、袋体5と第1
のフランジ2との間に操作部4を挟み込むようにしても
よく、操作は全く同様である。ただ、この場合は、袋体
を使い捨てにする場合操作部も使い捨てになるためコス
ト的には若干不利である。
【0020】上述の実施例の操作部4は両フランジ分離
の際の回転方向は一定の一方向に限られているが、いず
れの方向に回転しても分離可能にすることもできる。図
8はその一実施例の正面図を示す。即ち、第1のフラン
ジ2の4個の係合部22に対応する操作部4の4個の個
所47にそれぞれ左右対称に小さい外径d1と大きい外
径d2とからなる部分48を設けてある。なお、図では
弾性部材44は示していないが、各個所47の左右にそ
れぞれ弾性部材を、計8個設けるようにしてもよい。
【0021】第1のフランジに設けるべき係合部の数
は、上述の例のように4個に限るものではない。しかし
個数が多くなると両フランジ間を連結するときにそれだ
け力を要し、装着者に痛みを与え、個数が少ないと両フ
ランジ間の連結の信頼性が小さくなるという問題も生
じ、実用上4個が適している。
【0022】上述の実施例で説明した操作部の弾性部材
は必ずしも付加する必要はなく、両フランジの分離後手
動で逆方向に回転させて元の待機状態に戻してもよい。
また、弾性部材の構造も上述の例のように波状に形成し
たものに限らず、例えばエラストマーで形成し、エラス
トマーの素材の持つ弾性を利用してもよい。図9はその
一例の正面図で、操作部4の部分43に続いてエラスト
マーで形成した突出片49が設けられている。この突出
片49は操作部4が回転されたとき第1のフランジ2の
ストッパ214に当たるとき収縮し、弾性により再び元
の形に復帰することにより操作部4を元の位置に戻すこ
とができる。
【0023】図10は本発明の異なる実施例の分解図を
示し、6は接皮部、7は接皮部1の非接皮側に固定され
た第1のフランジ、8は第1のフランジ7の非接皮側と
着脱可能な第2のフランジ、9は第1のフランジ7に組
み込まれるリング状の操作部、10は第2のフランジ8
の非接皮側に固定される袋体である。
【0024】図11は接皮部6の詳細図で、aは正面
図、bは断面図を示す。接皮部6は図1、図2に示す実
施例と同様に、円板状の本体61、本体61の接皮側に
固定された円板状の粘着層62を備え、両者は中心部に
開口63を有する。64は本体61の非接皮側表面で、
第1のフランジ7が固定される面である。
【0025】図12は第1のフランジ7の詳細図で、a
は正面図、bはaのB‐B線に沿う断面図、cは背面
図、dは要部の拡大断面図を示す。第1のフランジ7は
リング状に形成された本体71、本体71の非接皮側の
表面の周縁に間隔を置いて固定され、図3に示す実施例
と異なり外方に向け突出する4個の係合部72、本体7
1の中心部に形成した開口73、開口73の周縁に形成
したリング状のシール壁74を備え、各係合部72は本
体71の表面にほぼ垂直に立つ壁部75と、壁部75の
頂点から本体71の表面に向かい外方に伸びる傾斜部7
6と、傾斜部76の末端近傍で傾斜部の内側において本
体71の表面に向かいほぼ垂直に伸びる操作片77とを
有し、傾斜部76と操作片77との間に外側下方に向け
開いた係合凹所78が形成されている。
【0026】図13は第2のフランジ8の詳細図で、a
は正面図、bはaのB‐B線に沿う断面図、cは背面
図、dは要部の拡大断面図を示す。第2のフランジ8は
リング状に形成された本体81、本体81の中心部に形
成した開口82、開口82の周縁に形成した突出部83
を備え、この突出部83の内側即ち開口側には可撓性で
弾性を有するシール体84が形成され、突出部83の外
側即ち開口82と反対側にリング状の溝85を介して突
出部83とほぼ平行な第2の突出部86が設けられ、こ
の第2の突出部86の末端には内側に向け突出するよう
に係合部87が形成され、図12に示す第1のフランジ
7の係合凹所78に嵌まり込み得るようになっている。
本体81の非接皮側表面88は袋体が固定される面であ
る。
【0027】図14はリング状の操作部9の詳細図で、
aは正面図、bはaのB‐B線に沿う断面図を示す。操
作部9はリング状に形成された本体91を備え、本体9
1は中心部に開口92を備え、内周部は第1のフランジ
の係合部72に対応する位置において漸次内径が小とな
る4個の部分93を持っている。即ち内周部は第1のフ
ランジの係合部72に対向する位置で径がd3からd4
に漸次減少する。なお後述するように操作部9は接皮部
6と第1のフランジ7との間にフリーな状態で位置する
が、操作部9の内径の最大値が第1のフランジ7の傾斜
部76の末端の外径より小さく選定され、操作部9が第
1のフランジ7より脱落しないように考慮されている。
他の係合手段、例えば第1のフランジ7の傾斜部76な
いし係合片77に突起状のものを設け、操作部9が自由
に回転はするが第1のフランジ7から脱落しないような
構造としてもよい。本体91には操作用の把手94が設
けられている。
【0028】図15は袋体10の詳細図で、aは正面
図、bは断面図を示す。袋体10は袋状に形成された本
体101、開口102を備え、開口102の周縁部10
3でもって第2のフランジ8の非接皮側表面88上に固
定されるようになっている。
【0029】図16は図10〜15に示す接皮部6、第
1のフランジ7、第2のフランジ8、操作部9、袋体1
0をすべて組み込んで構成した排泄物収容装具の断面図
を示す。なお操作の機構の理解を容易にするため各部の
断面図はそれぞれ前述のものを使用してある。接皮部1
上に操作部9が配置され、その上に第1のフランジ7が
重ねられて接皮部6と固定されている。第2のフランジ
8の非接皮側には袋体10が固定されている。図16の
aは第1のフランジ7と第2のフランジ8とが分離状態
で、操作部9の内径の大きい部分即ち径がd3の部分が
第1のフランジ7の操作片77に対向しており、従って
操作片77はなんら外力を受けていない。次に第2のフ
ランジ8を第1のフランジ7に装着すべく第2のフラン
ジ8のリング状の突出部86を第1のフランジ7の4個
の係合部72の外側に押し込むと、第2のフランジ8の
突出部86は第1のフランジの係合部72の傾斜部76
に沿い係合部72を変形させながら挿入され、最終的に
は図16のbに示すように、第1のフランジ7の傾斜部
76と係合片77とで形成される係合凹所78に第2の
フランジ8の係合部87が嵌まり込み、かつ第1のフラ
ンジ7のシール壁74と第2のフランジ8のシール体8
4とは押圧し合い、両フランジ7、8はシール結合され
る。その結果、接皮部6を人体に造設した排泄孔の周り
に固定することにより、人体から排泄された排泄物は接
皮部6の開口63、第1のフランジ7の開口73、第2
のフランジ8の開口82を通って袋体10に達し、そこ
に貯蔵される。
【0030】今袋体10に貯蔵された排泄物を処理する
ため袋体10を接皮部6から分離する必要が生じたとき
は、操作部9の本体91を把手94を持って時計方向に
回転せしめると、操作部9の内径の大きい部分が第1の
フランジ7の4個の操作片77を内方へ押しやってゆ
き、従って第1のフランジ7の4個の係合凹所78も内
方へ移動し、その結果最終的には操作部9の径がd3の
部分により、図16のbに示すように、第2のフランジ
8の係合部87はこれらの係合凹所78から外され、そ
れ故両フランジ7、8間の結合は外され、袋体10は第
2のフランジ8と共に第1のフランジ7、接皮部6から
分離され、袋体10の内部の処理をして再使用するか、
又は新しい袋体と交換して第1のフランジ7と連結する
ことができる。
【0031】上述の図10〜16に示す実施例で、第1
のフランジ7は接皮部6に固定し、操作部9は接皮部6
と第1のフランジ7との間に挟み込み、袋体10は第2
のフランジ8に固定したものを示したが、図1〜7に示
す実施例と同様に、第2のフランジ8を接皮部6に固定
し、袋体10は第1のフランジ7に固定し、袋体10と
第1のフランジ7との間に操作部9を挟み込むようにし
てもよく、操作は全く同様である。ただ、この場合は、
袋体を使い捨てにする場合操作部も使い捨てになるため
コスト的には若干不利である。
【0032】接皮部、第1のフランジ、第2のフラン
ジ、袋体を構成する材料についてはそれぞれ従来と同様
な材料を使用することができる。接皮部には、本体とし
てはポリエチレン、エチレンメタクリレート、塩素化ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル等の熱可塑性材料、熱可塑性材料を表面に
用いた複合ラミネート材料、発泡体(ポリエチレン、ウ
レタン、ゴム、シリコン等)、ゲル(アクリル、ウレタ
ン、ポリエチレン、シリコン等)等を使用することがで
きる。その粘着層としてはゴム系粘着剤、アクリル系粘
着剤、カラヤガム、親水性ポリマー(カラヤガム、ペク
チン、CMC、スターチ、EVA等)と疎水性ポリマー
(PIB、SIS、IIR)との組み合わせが使用でき
る。第1のフランジ、第2のフランジの材料としては、
エチレン・アクリル酸コポリマー、エチレン・メタクリ
ル酸コポリマー、エチレン・アクリル酸エチルコポリマ
ー、エチレン・アクリル酸メチルコポリマー、エチレン
・酢酸ビニルコポリマー、エチレン・メタクリル酸メチ
ルコポリマー、ポリエチレン、塩化ビニル、塩素化ポリ
エチレン、熱可塑性エラストマー、エチレン・オクテン
コポリマー等が使用できる。袋体としては接皮部の本体
と同様の材料を使用することができ、ポリエチレン、エ
チレンメタクリレート、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化
ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等の熱可
塑性フィルム、熱可塑性材料を表面に用いた複合ラミネ
ートフィルム等を使用することができる。操作部として
は第1のフランジ、第2のフランジと同様のもの、ポリ
アセタール、ABS、ナイロン、ポリプロピレン等が使
用できる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、両フランジの一方の係
合部が相互に分離して形成した複数の部分からリング状
に形成されているため、従来のように両リングの位置を
合わせて両者を押しつけるような必要性がなく、一方の
フランジの係合部を僅かな力で他方のフランジの係合部
に挿入するだけで係合が完成し、装着に当たって使用者
に苦痛を与えることが全くなく、取り外す場合も操作部
を回転するだけでよいから使用者に圧力は全く作用せ
ず、装具の脱着に従来のような熟練を必要としない。ま
た、係合部に作用する係合力とシール機構に作用する圧
迫力とが同方向であるから相互に補い合い、信頼性のあ
る係合とシール機能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の分解図である。
【図2】図1に示す実施例の接皮部の、aは正面図、b
は断面図である。
【図3】図1に示す実施例の第1のフランジの、aは正
面図、bは側面図、cはaのC‐C線に沿う断面図、d
は背面図、eは要部の拡大断面図である。
【図4】図1に示す実施例の第2のフランジの、aは正
面図、bはaのB‐B線に沿う断面図、cは背面図、d
は要部の拡大断面図である。
【図5】図1に示す実施例の操作部の、aは正面図、b
はaのB‐B線に沿う断面図、cは背面図である。
【図6】図1に示す実施例の袋体の、aは正面図、bは
断面図である。
【図7】図1に示す実施例の組み立てた状態の、aは非
連結状態、bは連結状態、cは分離操作状態の断面図で
ある。
【図8】図1に示す実施例の操作部の一部を変形したも
のの正面図である。
【図9】図1に示す実施例の操作部の一部を変形したも
のの他の例の正面図である。
【図10】本発明の他の実施例の分解図である。
【図11】図10に示す実施例の接皮部の、aは正面
図、bはaのB‐B線に沿う断面図である。
【図12】図10に示す実施例の第1のフランジの、a
は正面図、bはaのB‐B線に沿う断面図、cは背面
図、dは要部の拡大断面図である。
【図13】図10に示す実施例の第2のフランジの、a
は正面図、bはaのB‐B線に沿う断面図、cは背面
図、dは要部の拡大断面図である。
【図14】図10に示す実施例の操作部の、aは正面
図、bはaのB‐B線に沿う断面図である。
【図15】図10に示す実施例の袋体の、aは正面図、
bは断面図である。
【図16】図10に示す実施例の組み立てた状態の、a
は非連結状態、bは連結状態、cは分離操作状態の断面
図である。
【符号の説明】
1 接皮部 11 本体 12 粘着層 13 開口 2 第1のフランジ 21 本体 22 係合部 23 開口 24 シール壁 25 操作部挿入溝 26 貫通孔 27 壁部 28 傾斜部 29 操作片 210 係合凹所 211 溝 212 外周壁 213 通路 214 ストッパ 3 第2のフランジ 31 本体 32 開口 33 突出部 34 シール体 35 係合部 36 非接皮側表面 4 操作部 41 本体 42 開口 43 外径の変化する部分 44 弾性部材 45 先端 46 把手 47 係合部に対応する部分 48 外径の変化する部分 49 突出片 5 袋体 51 本体 52 開口 53 周縁部 6 接皮部 61 本体 62 粘着層 63 開口 7 第1のフランジ 71 本体 72 係合部 73 開口 74 シール壁 75 壁部 76 傾斜部 77 操作片 78 係合凹所 8 第2のフランジ 81 本体 82 開口 83 突出部 84 シール体 85 溝 86 突出部 87 係合部 88 非接皮側表面 9 操作部 91 本体 92 開口 93 内径の変化する部分 94 把手 10 袋体 101 本体 102 開口 103 周縁部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体に造設した排泄孔に対応する開口を
    有する接皮部と、接皮部の非接皮側に固定され接皮部の
    開口に対応する開口を有する第1のフランジと、第1の
    フランジの接皮部と反対側に着脱可能であり第1のフラ
    ンジの開口に対応する開口を有する第2のフランジと、
    第2のフランジの接皮部と反対側に取り付けられ接皮
    部、第1のフランジ及び第2のフランジの各開口と対応
    する開口を有する袋体と、第1のフランジと第2のフラ
    ンジにそれぞれ設けられ相互に着脱可能な第1、第2の
    係合部と、リング状の操作部とを備え、第1、第2の係
    合部のいずれか一方は連続したリング状に形成され、他
    方は相互に分離して形成した複数の部分からリング状に
    形成され、リング状の操作部は第1又は第2の係合部の
    相互に分離して形成した方の係合部と対向する位置に回
    転可能に配置され、リング状の操作部を回転させること
    により第1又は第2の係合部の相互に分離して形成した
    方の係合部を係合位置から変位させ、両係合部間の係合
    を外し得るようになっており、第1のフランジと第2の
    フランジは相互に対向する部分に両フランジの係合部と
    は異なる位置にシール機構を有することを特徴とする排
    泄物収容装具。
  2. 【請求項2】 第1のフランジ、第2のフランジはリン
    グ状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    排泄物収容装具。
  3. 【請求項3】 リング状の操作部が外周に漸次外径が大
    となる複数の突出縁を有し、操作部を回転することによ
    り突出縁が相互に分離して複数の部分から形成した係合
    部の各部分を係合位置から押し出して両係合部間の係合
    を外し得るようになっていることを特徴とする請求項1
    記載の排泄物収容装具。
  4. 【請求項4】 リング状の操作部が内周に漸次内径が小
    となる複数の突出縁を有し、操作部を回転することによ
    り突出縁が相互に分離して複数の部分から形成した係合
    部の各部分を係合位置から押し出して両係合部間の係合
    を外し得るようになっていることを特徴とする請求項1
    記載の排泄物収容装具。
  5. 【請求項5】 リング状の操作部が弾性部材を備え、リ
    ング状の操作部を両係合部間の係合引外しのため回転さ
    せた後、弾性部材により自動的に元の位置に復帰し得る
    ようになっていることを特徴とする請求項1記載の排泄
    物収容装具。
JP10285433A 1998-10-07 1998-10-07 排泄物収容装具 Pending JP2000107217A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10285433A JP2000107217A (ja) 1998-10-07 1998-10-07 排泄物収容装具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10285433A JP2000107217A (ja) 1998-10-07 1998-10-07 排泄物収容装具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000107217A true JP2000107217A (ja) 2000-04-18

Family

ID=17691470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10285433A Pending JP2000107217A (ja) 1998-10-07 1998-10-07 排泄物収容装具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000107217A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106420146A (zh) * 2016-08-19 2017-02-22 丽水市人民医院 一种可转动的造口袋及其使用方法
US11051969B2 (en) 2015-03-16 2021-07-06 Coloplast A/S Ostomy device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11051969B2 (en) 2015-03-16 2021-07-06 Coloplast A/S Ostomy device
US11690752B2 (en) 2015-03-16 2023-07-04 Coloplast A/S Method of providing an ostomy device that is shape-adjustable to conform to a bulge or a hernia associated with a stoma
CN106420146A (zh) * 2016-08-19 2017-02-22 丽水市人民医院 一种可转动的造口袋及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3068166B2 (ja) 人工肛門用具の凸面状アダプタ
US4681574A (en) Ostomy appliance with flexible membrane connector
AU700851B2 (en) Self-aligning ostomy device
EP1163892B1 (en) Reformable convex adapter for ostomy appliance and method of use
JPS6122974B2 (ja)
JPH06510212A (ja) 人工肛門形成装置と接続するためのアダプタ
CA2809618C (en) Adaptive floating flange for ostomy appliance
BR112013030383B1 (pt) aparelho de ostomia para fixação a um estoma
EP0510802B1 (en) Two-piece ostomy appliance
JP2842628B2 (ja) 人工肛門用器具
JPH0444548B2 (ja)
US20020032418A1 (en) Device for securing ostomy pouches
JP2000107217A (ja) 排泄物収容装具
EP0850613A1 (en) Excrement collecting bag
JPH02172470A (ja) 内科―外科的収集バッグ アセンブリ及びオストミー バッグ アセンブリ
JPH038771B2 (ja)
JPH0527932Y2 (ja)
JP4206439B2 (ja) 嵌合装置及び同嵌合装置を備える排泄物収容装具
JPH0524781B2 (ja)
JPS6214844Y2 (ja)
JPS6214846Y2 (ja)
JPH11267146A (ja) 排泄物収容装具
JPH11290364A (ja) 排泄物収容装具
JPS6214845Y2 (ja)
JP3127539U (ja) 排泄物収容装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080424

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080828