JP2000106453A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000106453A
JP2000106453A JP10274545A JP27454598A JP2000106453A JP 2000106453 A JP2000106453 A JP 2000106453A JP 10274545 A JP10274545 A JP 10274545A JP 27454598 A JP27454598 A JP 27454598A JP 2000106453 A JP2000106453 A JP 2000106453A
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JP
Japan
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single crystal
layer
type single
conductivity type
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JP10274545A
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Katsuya Oda
克矢 小田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リーク電流が小さく、受光効率が高く、高速動
作が可能なSi/Si1-xGex光受信器を得る。 【解決手段】選択的に形成された、方位の異なる複数の
面が存在するSi/Si1-xGex超格子層を光の受信部
として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係
り、特に単結晶Si/Si1-xGex超格子を有する光受
信器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光受信器は、例えば特開平7−231
113 号に記載されている。この従来例の光受信器の断面
構造を図2に示す。
【0003】図2において、参照符号101はシリコン
基板を示し、このシリコン基板101上に形成した高濃度
n型埋込層102上に、単結晶シリコン層103のエピ
タキシャル成長を行った後、シリコン酸化膜などにより
埋設された溝104を埋込層102に達するまでの深さ
に形成する。この溝104に囲まれた領域のエピタキシ
ャル層103を除去した後、単結晶p型シリコン層10
5を選択成長する。次に単結晶シリコンと単結晶シリコ
ン・ゲルマニウムを交互に繰り返し成長することによ
り、Si/Si1-xGex超格子層106を形成し、その
上に高濃度p型シリコン層107を選択的に成長する。
基板表面に形成した酸化膜108の開口部を形成し、高
濃度n型拡散層109を形成することによって、高濃度
n型埋め込み層102とアルミ電極110を接続する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のSi/
Si1-xGex超格子を受光部に用いた光受信器では、受
光効率を上げるためにSi/Si1-xGex超格子を厚く
形成すると、シリコンとシリコン・ゲルマニウムの格子
不整合に起因する歪みが緩和して結晶欠陥が生じ、暗電
流の原因となるリーク電流が発生するという問題があ
る。また、光ファイバーを基板表面と水平に配置するた
め、光受信部とファイバとのアライメントが困難とな
り、調整に要するコストが高くなるという問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、Si/Si1-x
Gex超格子を受光部に用いた光受信器において、高受
光効率を可能にする光受信器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光受信器
は、第1導電型の単結晶シリコン層、例えば図1で言え
ば、高濃度n型埋め込み層2と、上記第1導電型単結晶
シリコン層上に設けられた第2の第2導電型単結晶シリ
コン層すなわちp型シリコン層3と、上記第2の第2導
電型単結晶シリコン層上に設けられた開口部を有する絶
縁膜4と、上記開口部に設けられた単結晶シリコン層と
単結晶シリコン・ゲルマニウム層とが交互に1回以上複
数回積層された多層膜すなわちSi/Si1-xGex超格
子層7と、上記多層膜上に設けられた第2の第2導電型
単結晶シリコン層すなわち高濃度p型シリコン層8とを
少なくとも有し、前記第2導電型単結晶シリコン層と、
単結晶シリコン層と単結晶シリコン・ゲルマニウム層を
積層してなる多層膜との表面が方位の異なる複数の面に
より構成されることを特徴とするものである。
【0007】前記光受信器において、前記絶縁膜が第1
導電型単結晶シリコン層上に設けられ、上記絶縁膜の開
口部に第2導電型単結晶シリコン層を設ければ、すなわ
ち図13で言えば、p型シリコン層3を絶縁膜4の開口
部のみに選択的に設ければ好適である。
【0008】さらに、前記第2導電型単結晶シリコンと
第2導電型単結晶シリコン・ゲルマニウムからなる多層
膜は、ゲルマニウム組成比の異なる単結晶シリコン・ゲ
ルマニウム層を積層して多層膜とすればよい。
【0009】また、前記第2導電型単結晶層は、単結晶
シリコン層または単結晶シリコン・ゲルマニウム層とす
ればよい。
【0010】また、前記第2導電型単結晶層が、単結晶
シリコン・ゲルマニウム層であり、上記第2導電型単結
晶シリコン・ゲルマニウム層と第1導電型単結晶シリコ
ン層の間に前記第2導電型単結晶シリコン・ゲルマニウ
ム層とはゲルマニウム組成比プロファイルの異なる第2
の第2導電型単結晶シリコン・ゲルマニウム層を更に設
ければ、すなわち図14で言えば、p型シリコン・ゲル
マニウム層15と高濃度n型埋込層2の間にp型シリコ
ン・ゲルマニウム層15とはゲルマニウムの組成比プロ
ファイルの異なる第2のp型シリコン・ゲルマニウム層
14を更に設ければ好適である。
【0011】前記光受信器において、第1導電型単結晶
シリコン層が第3の第2導電型単結晶シリコン層上に設
けられていてもよい。
【0012】この場合、前記第1導電型単結晶シリコン
層と、第3の第2導電型単結晶シリコン層との双方に接
して形成される第2の絶縁膜、すなわち図15で言え
ば、素子分離絶縁膜18を更に設ければ好適である。
【0013】さらに前記第2の絶縁膜の内部に多結晶シ
リコンまたは多結晶シリコン・ゲルマニウム層、すなわ
ち図16で言えば、素子分離絶縁膜19の内部に多結晶
シリコンまたは多結晶シリコン・ゲルマニウムからなる
光反射膜20を更に設ければ好適である。
【0014】前記第3の第2導電型単結晶シリコンを設
けた光受信器において、上記第3の第2導電型単結晶シ
リコン層の下に、更に第3の絶縁膜、すなわち図17で
言えば、素子・基板分離絶縁膜21を設ければ好適であ
る。
【0015】前記いずれかの光受信器において、前記第
2導電型単結晶シリコン層および単結晶シリコン層と単
結晶シリコン・ゲルマニウム層とが交互に1回以上複数
回積層された多層膜の凹凸の高さが少なくとも10nm
以上であれば好適である。
【0016】また、本発明に係る光受信システムは、光
信号を受け電気信号を出力する受光素子と、上記受光素
子からの電気信号を受ける第1の増幅回路と、上記第1
の増幅回路の出力を受ける第2の増幅回路と、所定のク
ロック信号に同期して前記第2の増幅回路の出力をディ
ジタル信号に変換する識別器とを有する光受信システム
であって、前記受光素子が前述したいずれかに記載の光
受信器により構成されたことを特徴とするものである。
【0017】さらに、前記受光素子と第1および第2の
バイポーラトランジスタが単一の半導体チップ上に形成
されていれば好適である。
【0018】また、本発明に係る光加入者系送受信シス
テムは、光信号を受け電気信号を出力する受光素子と、
電気信号を光信号に変換する発光素子と、電気信号を増
幅しディジタル信号処理を行う制御回路とを有する光加
入者系送受信システムであって、前記受光素子が前述し
たいずれかに記載の光受信器により構成されたことを特
徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る光受信器の好適な実
施の形態は、n型電極引き出し層である高濃度単結晶シ
リコンと低濃度p型単結晶シリコン上に形成された絶縁
膜の開口部のみに、単結晶シリコンと単結晶シリコン・
ゲルマニウムを複数回交互に積層してなるSi/Si
1-xGex超格子からなる光受信部が設けられていて、し
かも超格子層の表面が方位の異なる複数の面からなる構
造を有するものである。
【0020】このように単結晶シリコン層と単結晶シリ
コン・ゲルマニウム層を交互に積層した多層膜からなる
光受信部の表面に方位の異なる複数の面を設けることに
より、基板と垂直方向に設置された光ファイバーより入
射した光がこれらの面で反射・屈折され、基板表面と平
行方向の光の成分が発生するため、光がSi/Si1-x
Gex超格子を通過する距離が長くなるため、受光効率
を高くできる。さらに、光吸収層の膜厚が薄くても光の
吸収係数を高くできるため、積層欠陥が発生する臨界膜
厚以下でSi/Si1-xGex超格子光吸収層を形成する
ことによりリーク電流の発生を抑制することができ、光
受信器の暗電流を低減することができる。
【0021】さらに、基板と平行な面内にシリコンとシ
リコン・ゲルマニウムの領域が混在するため、面内の歪
みが分散されて膜厚を大きくしても歪みの緩和による結
晶欠陥は発生しにくく、リーク電流の発生を抑制するこ
とができ、光受信器の暗電流を低減することができる。
【0022】また、基板と垂直方向に光ファイバーを設
置すればよいことから、光受信器と光ファイバーとのア
ライメントが容易になる。従って、光受信部の面積を縮
小することが可能となり、寄生容量が低減できることか
ら光受信器の高速動作が可能となることに加え、アライ
メントの調整コストを低減することができる。
【0023】次に、本発明に係るバイポーラトランジス
タおよびその製造方法の更に具体的な実施例につき、添
付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0024】<実施例1>図1は、本発明に係る半導体
装置の第1の実施例を示す断面構造図である。以下、図
1に示した構造の光受信器の製造方法を説明する。
【0025】まず、高濃度n型埋め込み層2を形成した
p型シリコン基板1の全面に低濃度p型シリコン層3を
エピタキシャル成長する。次いで、シリコン酸化膜から
なる絶縁膜4を堆積し、受光部となる領域に開口部を形
成する。開口部の内部にシリコン酸化膜のパターンを形
成し、このパターンをマスクとして単結晶シリコン3を
エッチングすることにより、単結晶シリコン層3の表面
に基板の面方位とは異なる方位を持った面を形成する。
マスクとしたシリコン酸化膜を除去した後、単結晶シリ
コン層と単結晶シリコン・ゲルマニウム層を交互に絶縁
膜4の開口部のみに選択的に成長することによりSi/
Si1-xGex超格子層7を形成する。次いで、絶縁膜4
の開口部に高濃度p型単結晶シリコンからなるキャップ
層8を選択的に形成した後、シリコン窒化膜からなる反
射防止膜9およびシリコン酸化膜からなる絶縁膜10を
形成する。n型領域に接続する電極部分を開口して、こ
の開口部にn型のドーパントであるリンをイオン打ち込
みによって注入し、高濃度n型引き出し層12を形成す
る。絶縁膜10と反射防止膜9のp型電極部分を選択的
に除去し、電極となる金属を全面に堆積した後、部分的
に電極11をエッチングすることにより、n型領域の電
極とp型領域の電極を分離し、最後に受光部の絶縁膜1
0を選択的に除去し、反射防止膜9aを露出させる。
【0026】なお、上記光受信器において、高濃度n型
シリコン基板にp型シリコン層3を形成してもよい。以
下の実施例でも、これらの層に関しては同様である。
【0027】また、上記光受信器において、低濃度p型
単結晶層に単結晶シリコン・ゲルマニウム層を用いても
よい。以下の実施例でも、この層に関しては同様であ
る。
【0028】図3および図4に、本実施例の光受信器の
要部である光受信部の製造方法のフロー図を示す。
【0029】高濃度n型埋め込み層2上に単結晶シリコ
ンからなる低濃度p型層3をエピタキシャル成長により
形成する。次に、シリコン酸化膜からなる絶縁膜4を形
成し、エッチングにより開口部を形成する(図3(a)
参照)。
【0030】次いで、エッチングマスクとなる絶縁膜5
を堆積し、絶縁膜4の開口部内にパターニングを行う
(図3(b)参照)。そして、絶縁膜5のパターンをマ
スクとして絶縁膜の開口部5aからシリコンの異方性エ
ッチングにより低濃度p型シリコン層3を部分的にエッ
チングする。
【0031】例えば、シリコンの異方性エッチングとし
て、ヒドラジンを用いることによりシリコンの(11
1)面が形成される。(100)の面方位を持つ基板を
用いた場合、絶縁膜5のマスクを用いてヒドラジン水溶
液でエッチングを行うと、絶縁膜の開口部5aに露出し
た部分からエッチングされてp型単結晶シリコン層3に
(111)面6bが形成され、エッチングされない表面
には(100)面6aの部分が残る(図3(c)参
照)。
【0032】エッチングマスクとなる絶縁膜5のパター
ンとエッチング後の低濃度p型単結晶シリコン層の平面
図を図5に示す。エッチング開始領域となる絶縁膜5の
開口部を形成した後(図5(a)参照)、単結晶シリコ
ンの異方性エッチングにより低濃度p型単結晶シリコン
の平坦部6aと平坦部とは異なる面方位を持った傾斜部
6bを形成する(図5(b)参照)。前述のように、異
方性エッチングとしてヒドラジンを用いた場合、平坦部
6aの面方位は基板と同じ方位となり、傾斜部6bの面
方位は(111)となる。
【0033】また、図6に示すパターンとすることによ
り、寄生容量を低減することが可能となる。光ファイバ
ーは断面が円形であるため、入射する光も円形となる。
従って光の入射する領域に対して最小のアライメントの
みを受光部としてパターニングすると円形のパターンと
なる。この領域にエッチング開始領域となる絶縁膜5の
開口部を形成する(図6(a)参照)。ついで、異方性
エッチングを行うことにより、寄生容量の少ない受光部
領域を形成する(図6(b)参照)。
【0034】異なる複数の面方位を持つ低濃度p型シリ
コン層3上に単結晶シリコン層と単結晶シリコン・ゲル
マニウム層を少なくとも1回以上の複数回交互に選択エ
ピタキシャル成長を行うことにより、絶縁膜4の開口部
のみに光受信部となるSi/Si1-xGex超格子層7を
形成する。次いで高濃度p型単結晶シリコン層を選択エ
ピタキシャル成長を行うことによりSi/Si1-xGex
上のみにキャップ層8を形成する。
【0035】例えば、エピタキシャル成長温度が600
℃、且つ成長圧力が1Paの場合、シリコン酸化膜上に
多結晶シリコン・ゲルマニウムが堆積を始めるまでに単
結晶シリコン上に成長する単結晶シリコン・ゲルマニウ
ムの膜厚すなわち選択成長の臨界膜厚と、単結晶シリコ
ン・ゲルマニウム中に含まれるゲルマニウムの組成比と
の関係を図7に示す。図7より、シリコンだけの場合
(Ge組成比=0%)でも、単結晶シリコン上に成長す
る単結晶シリコンの厚さが50nm以下ではシリコン酸
化膜上には多結晶シリコンは堆積しない。また、シリコ
ン・ゲルマニウムの場合、ゲルマニウムの組成比を上げ
るに従いこの膜厚は大きくなり、組成比が30%では単
結晶シリコン上に約150nmの単結晶シリコン・ゲル
マニウムが成長してもシリコン酸化膜上には多結晶シリ
コン・ゲルマニウムは堆積しない。従ってこの臨界膜厚
以下の単結晶シリコン・ゲルマニウム層を選択成長して
も、絶縁膜4上には多結晶シリコン・ゲルマニウムは堆
積しない(図4(a)参照)。
【0036】なお、このような成長を行うにはガスソー
スMBE(Molecular Beam Epitaxy)法やCVD(Chemica
l Vapor Deposition)法を用いることができるが、選択
性の制御が良好なことからCVD法がより好適である。
また、温度範囲は、シリコン酸化膜と単結晶シリコンと
の選択性が良好に得られる500℃以上で、上限は結晶
欠陥が生じ始める800℃以下の範囲である。この温度
範囲で、成長圧力はシリコン酸化膜上に多結晶シリコン
・ゲルマニウム層が成長を開始する100Pa以下であ
ればよい。
【0037】また、上記選択成長は、塩素ガス(Cl)
や塩化水素ガス(HCl)を成長中に供給することによ
っても実現可能である。例えばエピタキシャル成長温度
が600℃、且つ成長圧力が10000Paの場合、シ
リコン酸化膜上に多結晶シリコン・ゲルマニウムが堆積
しないために必要なHCl流量の全原料ガス流量に示す
割合と単結晶シリコン・ゲルマニウム中に含まれるゲル
マニウムの組成比の関係を図8に示す。図8より、シリ
コンだけの場合(Ge組成比=0%)でも、HCl流量
を全原料ガス流量の50%以上とすることによりシリコ
ン酸化膜上には多結晶シリコンは堆積しない。また、シ
リコン・ゲルマニウムの場合、ゲルマニウムの組成比を
上げるに従いHCl流量は少なくてよく、組成比が30
%ではHCl流量を全原料ガス流量の20%以上とする
ことによりシリコン酸化膜上には多結晶シリコン・ゲル
マニウムは堆積しない。なお、このような成長を行うに
はガスソースMBE法やCVD法を用いることができる
が、選択性の制御が良好なことからCVD法がより好適
である。また、温度範囲は、シリコン酸化膜と単結晶シ
リコンとの選択性が良好に得られる500℃以上で、上
限は結晶欠陥が生じ始める800℃以下の範囲である。
【0038】次いで、反射防止膜となる絶縁膜9と絶縁
膜10を堆積し、電極を形成するために絶縁膜9と絶縁
膜10の開口部を形成する(図4(b)参照)。電極1
1を形成した後、受光部のみをエッチングして電極11
の開口部を形成し、絶縁膜10をエッチング除去するこ
とにより図1に示した断面構造が得られる。
【0039】ここで、基板に対して垂直な方向から、光
受信部に光信号が入力された場合の光路を図9に示す。
受光部の平坦部6aに入射した光は、反射防止膜9aと
キャップ層8を通過して、Si/Si1-xGex超格子か
らなる受光部7に達し、単結晶シリコン層7aと単結晶
シリコン・ゲルマニウム層7bのGe組成比に応じた吸
収効率で吸収される(図9(a)参照)。一方、傾斜部
6bに入射した光は、傾斜角度と界面での屈折率に応じ
た角度で透過および反射される。例えば、(100)の
面方位を持った単結晶シリコン基板を用い、低濃度p型
単結晶シリコン層の異方性エッチングにより(111)
面の傾斜部が形成された場合、傾斜部の基板の方線方向
との角度は54.7° となる。基板の方線方向から入射
した光は反射防止膜9a表面や反射防止膜9aと単結晶
シリコンからなるキャップ層8との界面、キャップ層8
とSi/Si1-xGex超格子からなる光吸収層7の界
面、超格子内部の単結晶シリコン層7aと単結晶シリコ
ン・ゲルマニウム層7bの界面で反射および屈折を繰り
返す(図9(b)参照)。この結果、基板表面と水平な
光の成分が生じるため、光吸収層の膜厚以上の距離を光
が通過する。
【0040】本実施例により、光受信部の吸収効率を上
げることがが可能となり、さらに、選択的に光受信部を
形成することにより寄生抵抗を低減できるため、この光
受信器の高速化・高性能化に有効である。
【0041】<実施例2>図10は、本発明に係る半導
体装置の第2の実施例を示す断面構造図である。本実施
例の構造の光受信器の製造方法は、以下の通りである。
【0042】実施例1と同様に、高濃度n型埋め込み層
2を形成したp型シリコン基板1の全面に低濃度p型シ
リコン層3をエピタキシャル成長する。次いで、シリコ
ン酸化膜からなる絶縁膜4を堆積し、受光部となる領域
に開口部を形成し、開口部の内部にシリコン酸化膜のパ
ターンを形成する。
【0043】図1に示した実施例1との相違は、低濃度
p型単結晶シリコン層3の異方性エッチングを用いず
に、開口部内に形成したパターン上に選択エピタキシャ
ル成長を行い、発生したファセットを利用して基板の面
方位と異なる面を持つSi/Si1-xGex超格子層を形
成することである。その後、実施例1と同様に、シリコ
ン窒化膜からなる反射防止膜9およびシリコン酸化膜か
らなる絶縁膜10を形成し、n型領域に接続する電極部
分を開口して、この開口部にn型のドーパントであるリ
ンをイオン打ち込みによって注入し、高濃度n型引き出
し層12を形成する。絶縁膜10と反射防止膜9のp型
電極部分を選択的に除去し、電極となる金属を全面に堆
積した後、部分的に電極11をエッチングすることによ
り、n型領域の電極とp型領域の電極を分離し、最後に
受光部の絶縁膜10を選択的に除去し、反射防止膜9a
を露出させる。
【0044】図11および図12に、本実施例の光受信
器の要部である光受信部の製造方法のフロー図を示す。
【0045】実施例1と同様に、高濃度n型埋め込み層
2上に単結晶シリコンからなる低濃度p型層3をエピタ
キシャル成長により形成する。次に、シリコン酸化膜か
らなる絶縁膜4を形成し、エッチングにより開口部を形
成する(図11(a)参照)。
【0046】次いで、選択成長のマスクとなる絶縁膜5
を堆積し、絶縁膜4の開口部内にパターニングを行う
(図11(b)参照)。そして、絶縁膜5のパターンを
マスクとしてシリコンの選択エピタキシャル成長により
絶縁膜の開口部5aの領域のみに低濃度p型シリコン層
の島13を部分的に形成する(図11(c)参照)。こ
のときのエピタキシャル成長の条件は実施例1に示した
条件と同様である。(100)基板上に選択エピタキシ
ャル成長を行うと、ファセットとしてシリコン酸化膜な
どの絶縁膜と基板の界面から(111)面や(311)
面が発生する。(111)面の基板の放線方向となす角
度は54.7゜で、(311)面の基板の放線方向となす
角度は25.5゜ である。絶縁膜5をエッチング除去し
た後、絶縁膜4の開口部のみに単結晶シリコン層と単結
晶シリコン・ゲルマニウム層を少なくとも1回以上の複
数回交互に選択エピタキシャル成長を行うことにより、
光受信部となるSi/Si1-xGex超格子層7を形成す
る。次いで高濃度p型単結晶シリコン層を選択エピタキ
シャル成長を行うことによりSi/Si1-xGex上のみ
にキャップ層8を形成する(図12(a)参照)。この
ときのエピタキシャル成長の条件も実施例1に示した条
件と同様である。
【0047】次いで、反射防止膜となる絶縁膜9と絶縁
膜10を堆積し、電極を形成するために絶縁膜9と絶縁
膜10の開口部を形成する(図12(b)参照)。電極
11を形成した後、受光部のみをエッチングして電極1
1の開口部を形成し、絶縁膜10をエッチング除去する
ことにより図10に示した断面構造が得られる。
【0048】本実施例により、実施例1の効果に加え
て、超格子層の面方位制御が精度良く行えるため、光受
信器のさらなる安定動作が可能となる。また、異方性エ
ッチングのかわりに選択成長を行うことから、デバイス
試作のスループットが向上するため、光受信器の製造コ
ストを低減することができる。
【0049】<実施例3>図13は、本発明に係る半導
体装置の第3の実施例を示す断面構造図である。本実施
例の構造の光受信器の製造方法は以下の通りである。
【0050】高濃度n型埋め込み層2を形成したp型シ
リコン基板1上にシリコン酸化膜からなる絶縁膜4を堆
積し、受光部となる領域に開口部を形成した後、この開
口部のみに低濃度p型単結晶シリコン層3を選択エピタ
キシャル成長により形成する。次いで、実施例1と同様
の方法により開口部の内部にシリコン酸化膜のパターン
を形成し、このパターンをマスクとして単結晶シリコン
3をエッチングすることにより、単結晶シリコン層3の
表面に基板の面方位とは異なる方位を持った面を形成す
る。マスクとしたシリコン酸化膜を除去した後、単結晶
シリコン層と単結晶シリコン・ゲルマニウム層を交互に
絶縁膜4の開口部のみに選択的に成長することによりS
i/Si1-xGex超格子層7を形成する。
【0051】次いで、絶縁膜4の開口部に単結晶シリコ
ンからなるキャップ層8を選択的に形成した後、シリコ
ン窒化膜からなる反射防止膜9およびシリコン酸化膜か
らなる絶縁膜10を形成する。n型領域に接続する電極
部分を開口して、この開口部にn型のドーパントである
リンをイオン打ち込みによって注入し、高濃度n型引き
出し層12を形成する。次いで、部分的に電極11をエ
ッチングすることにより、n型領域の電極とp型領域の
電極を分離し、最後に受光部の絶縁膜10を選択的に除
去し、反射防止膜9aを露出させる。
【0052】本実施例では、低濃度p型単結晶シリコン
層を絶縁膜4の開口部の内部のみに形成することによ
り、pn接合面積の縮小に伴い寄生容量が低減できる。
その結果、CR時定数を低減することができ、実施例1
の効果に加え、光受信器のさらなる高速化が可能とな
り、この光受信器の特性を向上させることができる。
【0053】<実施例4>図14は、本発明に係る半導
体装置の第4の実施例を示す断面構造図である。本実施
例の構造の光受信器の製造方法は以下の通りである。
【0054】高濃度n型埋め込み層2を形成したp型シ
リコン基板1上に単結晶シリコン・ゲルマニウムからな
るバッファ層14をエピタキシャル成長により形成す
る。シリコン・ゲルマニウムの格子定数はゲルマニウム
の組成比により増加するので、シリコン基板1上に成長
することによってバッファ層14はひずみを持って成長
する。
【0055】ここで、バッファ層の膜厚を厚くし、段階
的にゲルマニウム組成比を増加させることにより、バッ
ファ層14のひずみが緩和し、バッファ層14の格子定
数は本来シリコン・ゲルマニウムがもつ格子定数と等し
くなる。表面に転移が現れないようにゲルマニウムの組
成比を一定にして更にエピタキシャル成長を行い、単結
晶シリコン・ゲルマニウムからなるスペーサ層15を形
成する。
【0056】シリコン酸化膜からなる絶縁膜4を堆積
し、受光部となる領域に開口部を形成した後、実施例1
と同様の方法により開口部の内部にシリコン酸化膜のパ
ターンを形成し、このパターンをマスクとして単結晶シ
リコン・ゲルマニウムからなるスペーサ層15をエッチ
ングすることにより、スペーサ層3の表面に基板の面方
位とは異なる方位を持った面を形成する。マスクとした
シリコン酸化膜を除去した後、ゲルマニウムの組成比が
異なる複数種類の単結晶シリコン・ゲルマニウム層を絶
縁膜4の開口部のみに選択的に交互に成長することによ
りSi1-xGex/Si1-yGey超格子層16を形成す
る。
【0057】次いで、絶縁膜4の開口部に単結晶シリコ
ン・ゲルマニウムからなるキャップ層8を選択的に形成
した後、シリコン窒化膜からなる反射防止膜9およびシ
リコン酸化膜からなる絶縁膜10を形成する。n型領域
に接続する電極部分を開口して、この開口部にn型のド
ーパントであるリンをイオン打ち込みによって注入し、
高濃度n型引き出し層12を形成する。次いで、部分的
に電極11をエッチングすることにより、n型領域の電
極とp型領域の電極を分離し、最後に受光部の絶縁膜1
0を選択的に除去し、反射防止膜9aを露出させる。
【0058】本実施例では、欠陥のないSi1-xGex
Si1-yGey超格子層16により光受信部を形成するこ
とにより、シリコンでは吸収係数の低い1.3μmや1.
55μmの波長の光に対する感度を上げることができ
る。その結果、今まで化合物半導体でしか実現できなか
った波長領域に対する光受信器を、シリコン系半導体で
実現できるため、光受信器のコストを大幅に低減するこ
とができる。さらに、信号処理を行う回路と同一チップ
上に光受信器を形成することが可能になることから、さ
らなるコスト低減が可能となる。
【0059】<実施例5>図15は、本発明に係る半導
体装置の第5の実施例を示す断面構造図である。本実施
例の構造の光受信器の製造方法は以下の通りである。
【0060】高濃度n型埋め込み層2を形成したp型シ
リコン基板1の全面に低濃度p型シリコン層3をエピタ
キシャル成長する。次いで、p型シリコン層3とp型シ
リコン基板1をエッチング除去し、その中に素子分離絶
縁膜18を形成する。その後、実施例1と同様に、開口
部を持ったシリコン酸化膜を素子分離絶縁膜18で囲ま
れた領域の内部に形成し、基板の面方位とは異なる方位
を持った低濃度p型シリコン層3の表面構造を形成す
る。選択エピタキシャル成長を用いて、Si/Si1-x
Gex超格子層7を形成し、絶縁膜4の開口部に単結晶
シリコンからなるキャップ層8を選択的に形成した後、
シリコン窒化膜からなる反射防止膜9およびシリコン酸
化膜からなる絶縁膜10を形成する。n型領域に接続す
る電極部分を開口して、この開口部にn型のドーパント
であるリンをイオン打ち込みによって注入し、高濃度n
型引き出し層12を形成する。次いで、部分的に電極1
1をエッチングすることにより、n型領域の電極とp型
領域の電極を分離し、最後に受光部の絶縁膜10を選択
的に除去し、反射防止膜9aを露出させる。
【0061】本実施例では、素子分離絶縁膜18によっ
て光受信部のシリコン基板1や高濃度n型埋込層が周辺
の領域と分離されるため、光受信器の寄生容量が低減で
きる。また、横方向に散乱された光が素子分離絶縁膜1
8で反射され、光が活性領域内に閉じこめられるため、
受光効率を上げることができる。その結果、この光受信
器を用いることによって、実施例1,実施例2,実施例
3および実施例4で述べた効果に加えて、さらに光受信
器の特性を向上させることができる。
【0062】<実施例6>図16は、本発明に係る半導
体装置の第6の実施例を示す断面構造図である。本実施
例の構造の光受信器の製造方法は以下の通りである。
【0063】実施例5と同様に、高濃度n型埋め込み層
2を形成したp型シリコン基板1の全面に低濃度p型シ
リコン層3をエピタキシャル成長する。次いで、p型シ
リコン層3とp型シリコン基板1をエッチング除去し、
その中に素子分離絶縁膜19と多結晶シリコンまたは多
結晶シリコン・ゲルマニウムからなる光反射層20を形
成する。その後、実施例5と同様に、開口部を持ったシ
リコン酸化膜4を素子分離絶縁膜18で囲まれた領域の
内部に形成し、基板の面方位とは異なる方位を持った低
濃度p型シリコン層3の表面構造を形成する。
【0064】選択エピタキシャル成長を用いて、Si/
Si1-xGex超格子層7を形成し、絶縁膜4の開口部に
単結晶シリコンからなるキャップ層8を選択的に形成し
た後、シリコン窒化膜からなる反射防止膜9およびシリ
コン酸化膜からなる絶縁膜10を形成する。n型領域に
接続する電極部分を開口して、この開口部にn型のドー
パントであるリンをイオン打ち込みによって注入し、高
濃度n型引き出し層12を形成する。次いで、部分的に
電極11をエッチングすることにより、n型領域の電極
とp型領域の電極を分離し、最後に受光部の絶縁膜10
を選択的に除去し、反射防止膜9aを露出させる。
【0065】本実施例では、素子分離絶縁膜19の内部
にさらに光反射層20を形成することによって横方向に
散乱された光が光反射膜20で反射され、活性領域内に
閉じこめられるため、光の吸収効率を向上することがで
きる。光の反射率は、素子分離絶縁膜19のみの場合よ
りも光反射膜を形成した方が高くなるので、その結果、
この光受信器を用いることによって、実施例5で述べた
効果に加えて、さらに光受信器の特性を向上させること
ができる。
【0066】<実施例7>図17は、本発明に係る半導
体装置の第7の実施例を示す断面構造図である。本実施
例の構造の光受信器の製造方法は以下の通りである。
【0067】シリコン基板1上に、張り合わせや酸素注
入などにより形成した酸化膜21と単結晶シリコン層2
2からなるシリコン オン インシュレータ(SOI)
構造上に、高濃度n型埋め込み層2を形成したp型シリ
コン基板1の全面に低濃度p型シリコン層3をエピタキ
シャル成長する。実施例5と同様に、p型シリコン層3
とp型シリコン基板1をエッチング除去し、その中に素
子分離絶縁膜18を形成する。その後、実施例1と同様
に、開口部を持ったシリコン酸化膜を素子分離絶縁膜1
8で囲まれた領域の内部に形成し、基板の面方位とは異
なる方位を持った低濃度p型シリコン層3の表面構造を
形成する。
【0068】選択エピタキシャル成長を用いて、Si/
Si1-xGex超格子層7を形成し、絶縁膜4の開口部に
単結晶シリコンからなるキャップ層8を選択的に形成し
た後、シリコン窒化膜からなる反射防止膜9およびシリ
コン酸化膜からなる絶縁膜10を形成する。n型領域に
接続する電極部分を開口して、この開口部にn型のドー
パントであるリンをイオン打ち込みによって注入し、高
濃度n型引き出し層12を形成する。次いで、部分的に
電極11をエッチングすることにより、n型領域の電極
とp型領域の電極を分離し、最後に受光部の絶縁膜10
を選択的に除去し、反射防止膜9aを露出させる。
【0069】本実施例では、n型シリコン層21とシリ
コン基板1が分離されているため、寄生容量を低減する
ことができる。また、Si/Si1-xGexからなる光吸
収層を通過した光が、絶縁膜21と単結晶シリコン層2
1の界面で反射され、再び光吸収層に入射することによ
って、光の吸収効率を向上することができる。その結
果、この光受信器を用いることによって、実施例5で述
べた効果に加えて、さらに光受信器の特性を向上させる
ことができる。
【0070】<実施例8>図18は、本発明に係る半導
体装置の第8の実施例を示す断面構造図である。本実施
例の構造の光受信器の製造方法は以下の通りである。
【0071】実施例1と同様に、p型シリコン基板1上
に高濃度n型埋め込み層2を形成し、低濃度p型シリコ
ン層3をエピタキシャル成長する。その後、開口部を持
ったシリコン酸化膜を形成し、基板の面方位とは異なる
方位を持った低濃度p型シリコン層3の表面構造を形成
する。成長温度を上げたり添加するHCl流量を増やす
ことによって、ファセットの発生する条件で選択エピタ
キシャル成長を行うことにより、ファセット面23を持
ったSi/Si1-xGex超格子層7とキャップ層8を選
択的に形成する。
【0072】シリコン窒化膜からなる反射防止膜9およ
びシリコン酸化膜からなる絶縁膜10を形成した後、n
型領域に接続する電極部分を開口して、この開口部にn
型のドーパントであるリンをイオン打ち込みによって注
入し、高濃度n型引き出し層12を形成する。次いで、
部分的に電極11をエッチングすることにより、n型領
域の電極とp型領域の電極を分離し、最後に受光部の絶
縁膜10を選択的に除去し、反射防止膜9aを露出させ
る。
【0073】実施例1と異なる点は、Si/Si1-x
x超格子層7にファセット面23が発生している点で
あり、Si/Si1-xGex超格子層7が絶縁膜4と接触
していないため、界面の欠陥等に起因するリーク電流を
低減することができる。その結果、この光受信器を用い
ることによって、実施例1で述べた効果に加えて、さら
に光受信器の特性を向上させることができる。
【0074】<実施例9>図19は、本発明に係る半導
体装置の第9の実施例を示す断面構造図である。本実施
例の構造の光受信器の製造方法は以下の通りである。
【0075】高濃度n型シリコン基板24上に低濃度p
型シリコン層3をエピタキシャル成長した後、開口部を
持ったシリコン酸化膜を形成し、基板の面方位とは異な
る方位を持った低濃度p型シリコン層3の表面構造を形
成する。選択エピタキシャル成長により、Si/Si
1-xGex超格子層7とキャップ層8を選択的に形成す
る。シリコン窒化膜からなる反射防止膜9およびシリコ
ン酸化膜からなる絶縁膜10を形成する。全面に堆積し
た電極11を部分的にエッチングすることにより、p型
領域の電極を形成する。また、高濃度n型シリコン基板
24の裏面にn型領域の電極を形成し、最後に受光部の
絶縁膜10を選択的に除去し、反射防止膜9aを露出さ
せる。最後に、高濃度n型シリコン基板の裏面に金属層
を堆積し、n型電極25を形成する。
【0076】実施例1と異なる点は、n型領域の取り出
しを基板の裏面から行っている点であり、Si/Si
1-xGex超格子層7からなる光受信部7に入射された光
のうち、キャリアを発生することなく通過したものは、
裏面電極25によって反射され、再び光受信部7に入力
される。その結果、この光受信器を用いることによっ
て、光が受光部に閉じこめられることにより光の吸収効
率が増加するため、実施例1で述べた効果に加えて、さ
らに光受信器の特性を向上させることができる。
【0077】<実施例10>図20は、本発明に係る半
導体装置の第10の実施例を示す断面構造図である。本
実施例の構造の光受信器の製造方法は以下の通りであ
る。
【0078】シリコン基板1上に、開口部を持ったシリ
コン酸化膜4を形成し、基板の面方位とは異なる方位を
持った高濃度p型シリコン層26を絶縁膜4の開口部内
に形成する。選択エピタキシャル成長を用いて、Si/
Si1-xGex超格子層7を形成し、非選択成長条件で絶
縁膜4の開口と絶縁膜4上の全面に高濃度n型シリコン
層27を形成する。その後、絶縁膜28を全面に堆積す
る。
【0079】次に、基板の表と裏を反転し、高濃度p型
シリコン層26が表面に現れるまでケミカルメカニカル
ポリッシュ等により基板を除去し、シリコン窒化膜から
なる反射防止膜9およびシリコン酸化膜からなる絶縁膜
10を形成する。n型領域に接続する電極部分を開口
し、全面に電極を堆積した後、部分的に電極11をエッ
チングすることにより、n型領域の電極とp型領域の電
極を分離し、最後に受光部の絶縁膜10を選択的に除去
することにより反射防止膜9aを露出させる。
【0080】本実施例では、反射防止膜9aと高濃度p
型シリコン層の表面は平坦であるため、入射した光はこ
の界面では散乱されずに光受信部7に到達して初めて散
乱を受ける。その結果、光受信部に到達する光の量が増
えて受光効率が増加するため、実施例1で述べた効果に
加えて、さらに回路の特性を向上させることができる。
【0081】<実施例11>図21は本発明に係る半導
体装置の第11の実施例を示す図であり、光伝送システ
ムに用いられるフォトダイオードおよび前置増幅回路の
回路図である。周知のとおり、光伝送システムは数十G
bpsの高速伝送が必要であり、そのフォトダイオード
および前置増幅回路は特に高速動作が要求される。従っ
て、このフォトダイオードとして本発明による光受信器
を採用することにより、光伝送システム全体での性能を
著しく向上することができる。
【0082】図21において、参照符号300は単一の
半導体基板上に形成された前置増幅回路を構成する半導
体集積回路を示し、この半導体集積回路300の入力端
子INにはフォトダイオードPDが外付けされ、電源端
子301と接地端子302間にはデカップリング容量3
03が外付けされている。フォトダイオードPDは光伝
送ケーブルを通して送信されてくる光信号を受ける受光
素子であり、デカップリング容量303は電源ラインと
接地ラインとの間の交流成分をショートするための容量
である。
【0083】本実施例の光伝送システム用前置増幅回路
を構成する半導体集積回路300は、光伝送ケーブルを
介して伝送されてきた光信号がフォトダイオードPDに
より変換された電気信号を入力端子INの入力として、
この入力された電気信号を増幅用トランジスタQ1およ
びQ2により増幅して出力端子OUTから出力するよう
に動作する。実施例1〜10で説明した本発明に係るい
ずれかの光受信器をフォトダイオードとして用いること
により、フォトダイオードPDと前置増幅回路を同一チ
ップ上に形成することが可能となる。
【0084】ここで、フォトダイオードPDおよび前置
増幅回路が実装基板に集積された光伝送システムのフロ
ントエンドモジュールの断面図を、図22に示す。図2
2において、参照符号401は光ファイバー、402は
レンズ、403はフォトダイオード、404は前置増幅
器が形成された半導体集積回路を示し、フォトダイオー
ド403および前置増幅器IC404が同一基板407
上に形成され、フォトダイオード403および前置増幅
器IC404はダイオードおよび増幅器等を接続する配
線405を介して出力端子406に接続されている。ま
た、基板407は金属ケースなどの気密封止パッケージ
408内に収納されている。図示していないが、基板4
07上には図21に示すコンデンサ303も実装されて
いる。このように、フロントエンドを構成するフォトダ
イオードおよび前置増幅器を同一チップ上に構成するこ
とにより、信号経路を短くすることができノイズの乗り
にくく寄生のL成分(インダクタ成分)やC成分(容量
成分)も小さく抑えることができる。
【0085】図22に示したフロントモジュールにおい
て、光ファイバー401から入力した光信号はレンズ4
02により集光され、フォトダイオード403で電気信
号に変換される。この電気信号は、基板407上の配線
405を通して前置増幅器IC404で増幅され出力端
子406から出力される。
【0086】図23には、図21および図22に示した
前置増幅器およびフロントエンドモジュールを利用した
光伝送システムの光受信型モジュール510を示す。図
23において、参照符号520はフロントエンドモジュ
ール部を示し、このフロントエンドモジュール部520
は、光ファイバー544を介して伝送されて来る光信号
を受光して電気信号に変換出力する受光器521と、受
光器出力を増幅するプリアンプ522とから構成され
る。プリアンプ522により増幅された電気信号は、メ
インアンプ部530に入力され増幅される。メインアン
プ部530は、光伝送の距離や製造偏差によるバラツキ
を避け、出力を一定に保つため、メインアンプ532の
出力が帰還される自動利得調整器(AGC)531に入
力されるよう構成されている。
【0087】なお、メインアンプ部530は利得を調整
する構成の他、出力振幅を制限するリミットアンプを採
用することもできる。識別器540は所定のクロックに
同期して1ビットのアナログ−ディジタル変換を行うよ
う構成され、メインアンプ部530の出力をディジタル
化し、分離器DMUXにより例えば1:4に分離されて
後段のディジタル信号処理回路560に入力され、所定
の処理が行われる。
【0088】クロック抽出部550は、識別器540お
よび分離器DMUXの動作タイミングを制御するための
クロックを、変換した電気信号から形成するためのもの
であり、メインアンプ部530の出力を全波整流器55
1により整流し、帯域の狭いフィルタ552によりフィ
ルタリングしてクロック信号となる信号を抽出する。フ
ィルタ552の出力は、位相器553に入力される。こ
の位相器553は、フィルタ出力とアナログ信号の位相
をあわせるための位相器であり、予め定められた遅延量
に基づきフィルタ出力を遅延させるものである。位相器
553の出力は、リミットアンプ554を介して識別器
540とDMUX570へ入力される。
【0089】ここで述べた光通信システムにおいては、
その受光器に先の実施例1〜10に述べた構成の本発明
に係る光受信器を用いて回路を構成することができる。
【0090】前記実施例に従って製造した本発明に係る
光受信器は、信号処理回路と同一チップ上に形成するこ
とが可能なため、信号経路を短くすることができノイズ
の乗りにくく寄生のL成分(インダクタ成分)やC成分
(容量成分)も小さく抑えることができる。また、従来
このような光受信器については、シリコン系光受信器に
比べ波長の長い光に感度がある化合物半導体による光受
信器を用いる必要があった。しかし、このような回路に
対して、本発明に係る安価なシリコン系光受信器を用い
ることができるため、光伝送システム全体のコストを低
減することが可能となる。
【0091】<実施例12>図24は本発明に係る半導
体装置の第12の実施例を示す図であり、光加入者系シ
ステムに用いられる光送受信器のブロック図である。図
24において、参照符号600は光加入者システムを示
し、この光加入者システム600には2種類の波長の光
信号が入力され、一方の波長の光が出力される。例えば
通信用の信号として、波長λ1 =1.3μmの光が入出
力され、ビデオ信号として波長λ2 =1.55μm の光
が入力される。入力された波長λ1 の光信号は、光合分
波器610を通って光受信器であるフォトディテクタ6
20により電気信号に変換され、制御回路640により
信号処理が行われる。信号を送信する場合、制御回路6
40により処理された信号はレーザダイオード630に
より光信号に変換され、光合分波器610を通って出力
される。一方、ビデオ信号である波長λ2 の光信号が入
力された場合、光合分波器610で分波され、ビデオ信
号として、ビデオ信号処理部650へ入力される。
【0092】ここで述べた光加入者系送受信システムに
おいては、その光受信器に実施例1〜10に述べた構成
の本発明に係る光受信器を用いて構成することができ
る。
【0093】前記実施例に従って製造した本発明に係る
光受信器は、信号処理回路と同一チップ上に形成するこ
とが可能なため、信号経路を短くすることができノイズ
の乗りにくく寄生のL成分(インダクタ成分)やC成分
(容量成分)も小さく抑えることができる。また、従来
このような光受信器については、シリコン系光受信器に
比べ波長の長い光に感度がある化合物半導体による光受
信器を用いる必要があった。しかし、このような回路に
対して、本発明に係る安価なシリコン系光受信器を用い
ることができるため、光加入者系送受信システム全体の
コストを低減することが可能となる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、方
位の異なる複数の面によって界面が構成されるSi/S
1-xGexからなる受光部を選択的に形成できることか
ら、入力された光信号がこの面によって反射されるた
め、受光部の膜厚が薄くても受光効率を高くすることが
可能となり、選択的に形成することにより寄生容量が低
減され、高速動作が可能となる。また、基板と同一の平
面でみると、面内にシリコンの領域とシリコン・ゲルマ
ニウムの領域が混在することから、ひずみの緩和による
結晶欠陥が生じにくくなるため、暗電流の原因となるリ
ーク電流を低減することができる。また、受光部の膜厚
を大きくすることができることから、受光効率を高くす
ることが可能となる。
【0095】すなわち、本発明に係る光受信器およびそ
の製造方法によれば、リーク電流の低減,受光効率の増
加,寄生容量の低減が可能となり、高速かつ高性能な光
受信器を構成することが可能となる。従って、特に高速
動作が必要とされる回路やシステムに本発明による光受
信器を用いることで、回路およびシステム全体での性能
の向上を図ることができる。また、加入者系光通信のよ
うなシステムを本発明に係る光受信器によって構成する
ことにより、安価なシリコン半導体で、受光および信号
処理部を形成できるため、システムのコストを下げ、よ
り安定したシステムの構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す光受信器の断面
図。
【図2】受光部にSi/Si1-xGex超格子を用いた従
来例の光受信器の断面図。
【図3】図1の光受信器の活性領域の製造工程を示す断
面図。
【図4】図3の次の工程以降を示す断面図。
【図5】図1の光受信器の複数の方位を持つ面を形成す
る工程を示す平面図。
【図6】図1の光受信器の複数の方位を持つ面を形成す
る工程を示す平面図。
【図7】シリコン酸化膜上に選択的に成長できる単結晶
シリコン・ゲルマニウムの最大膜厚とゲルマニウム組成
比との関係を示す特性線図。
【図8】シリコン酸化膜上に多結晶シリコン・ゲルマニ
ウムを堆積せずに選択的に単結晶シリコン・ゲルマニウ
ムを成長できるHCl流量の全原料ガス流量に対する割
合とゲルマニウム組成比との関係を示す特性線図。
【図9】Si/Si1-xGex超格子層からなる受光部に
入射した光の軌跡を示す断面図。
【図10】本発明の第2の実施例を示す光受信器の断面
図。
【図11】図10の光受信器の活性領域の製造工程を示
す断面図。
【図12】図11の次の工程以降を示す断面図。
【図13】本発明の第3の実施例を示す光受信器の断面
図。
【図14】本発明の第4の実施例を示す光受信器の断面
図。
【図15】本発明の第5の実施例を示す光受信器の断面
図。
【図16】本発明の第6の実施例を示す光受信器の断面
図。
【図17】本発明の第7の実施例を示す光受信器の断面
図。
【図18】本発明の第8の実施例を示す光受信器の断面
図。
【図19】本発明の第9の実施例を示す光受信器の断面
図。
【図20】本発明の第10の実施例を示す光受信器の断
面図。
【図21】本発明の第11の実施例の前置増幅回路の回
路図。
【図22】図21に示した回路を実装したフロントエン
ドモジュールの断面図。
【図23】図21および図22に示した回路およびモジ
ュールを利用した光伝送システムの受信側モジュールの
ブロック図。
【図24】本発明の第12の実施例を示す光加入者系送
受信システムのブロック図。
【符号の説明】
1,101…p型シリコン基板、2,102…高濃度n
型埋込層(単結晶シリコン)、3,103,105…p
型単結晶シリコン層、4,9b,10,28,104,
108…絶縁膜、5…エッチングマスク、6a…p型シ
リコン平坦部、6b…p型シリコン傾斜部、7,106
…Si/Si1-xGex超格子層、7a…シリコン層、7
b…シリコン・ゲルマニウム層、8,107…キャップ
層(高濃度p型単結晶シリコン)、9a…反射防止膜、
11,110…電極、12,109…高濃度n型引き出し
層(単結晶シリコンもしくは単結晶シリコン・ゲルマニ
ウム)、13…シリコンの島、14…バッファ層(単結
晶シリコン・ゲルマニウム)、15…p型単結晶シリコ
ン・ゲルマニウム層、16…Si1-xGex/Si1-y
y超格子層、17…キャップ層(高濃度p型単結晶シ
リコン・ゲルマニウム)、18,19…素子分離絶縁
膜、20…反射膜(多結晶シリコン)、21…素子・基
板分離絶縁膜、22…p型単結晶シリコン層、23…フ
ァセット面、24…高濃度n型単結晶シリコン基板、2
5…裏面電極、26…高濃度p型単結晶シリコン層、2
7…高濃度n型シリコン層。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型単結晶シリコン層と、上記第1
    導電型単結晶シリコン層上に設けられた第2導電型単結
    晶シリコン層と、上記第2の第2導電型単結晶シリコン
    層上に設けられた開口部を有する絶縁膜と、上記開口部
    に設けられた第2導電型単結晶シリコン層と第2導電型
    単結晶シリコン・ゲルマニウム層とが交互に1回以上複
    数回積層された多層膜と、上記多層膜上に設けられた第
    2の第2導電型単結晶シリコン層と、を少なくとも有
    し、前記第2導電型単結晶シリコン層と、単結晶シリコ
    ン層と単結晶シリコン・ゲルマニウム層を積層してなる
    多層膜の表面が方位の異なる複数の面で構成されること
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記絶縁膜が第1導電型単結晶シリコン層
    上に設けられ、上記絶縁膜の開口部に第2導電型単結晶
    シリコン層を設けてなる請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記第2導電型単結晶シリコンと第2導電
    型単結晶シリコン・ゲルマニウムからなる多層膜は、ゲ
    ルマニウム組成比の異なる単結晶シリコン・ゲルマニウ
    ム層を積層してなる多層膜である請求項1または2記載
    の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記第2導電型単結晶層は、単結晶シリコ
    ン層または単結晶シリコン・ゲルマニウム層である請求
    項1ないし3のいずれか記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記第2導電型単結晶層が、単結晶シリコ
    ン・ゲルマニウム層であり、上記第2導電型単結晶シリ
    コン・ゲルマニウム層と第1導電型単結晶シリコン層の
    間に前記第2導電型単結晶シリコン・ゲルマニウム層と
    はゲルマニウム組成比プロファイルの異なる第2の第2
    導電型単結晶シリコン・ゲルマニウム層を更に設けてな
    る請求項1ないし4のいずれか記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記第1導電型単結晶シリコン層が第3の
    第2導電型単結晶シリコン層上に設けられてなる請求項
    1ないし5のいずれか記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】前記第1導電型単結晶シリコン層と、第3
    の第2導電型単結晶シリコン層との双方に接して形成さ
    れる第2の絶縁膜を更に設けてなる請求項6記載の半導
    体装置。
  8. 【請求項8】前記第2の絶縁膜の内部に多結晶シリコン
    または多結晶シリコン・ゲルマニウム層を更に設けてな
    る請求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】前記第3の第2導電型単結晶シリコン層の
    下に、第3の絶縁膜を更に設けてなる請求項6ないし8
    のいずれか記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】前記第2導電型単結晶シリコン層および
    第2導電型単結晶シリコン層と第2導電型単結晶シリコ
    ン・ゲルマニウム層とが交互に1回以上複数回積層され
    た多層膜の凹凸の高さが少なくとも10nm以上である
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか記載の半
    導体装置。
  11. 【請求項11】光信号を受け電気信号を出力する受光素
    子と、上記受光素子からの電気信号を受ける第1の増幅
    回路と、上記第1の増幅回路の出力を受ける第2の増幅
    回路と、所定のクロック信号に同期して前記第2の増幅
    回路の出力をディジタル信号に変換する識別器とを有す
    る光受信システムであって、前記受光素子が請求項1な
    いし10のいずれか記載の半導体装置により構成された
    ことを特徴とする光受信システム。
  12. 【請求項12】前記受光素子と第1および第2のバイポ
    ーラトランジスタとが単一の半導体チップ上に形成され
    てなる請求項11記載の光受信システム。
  13. 【請求項13】光信号を受け電気信号を出力する受光素
    子と、電気信号を光信号に変換する発光素子と、電気信
    号を増幅しディジタル信号処理を行う制御回路とを有す
    る光加入者系送受信システムであって、前記受光素子が
    請求項1ないし10のいずれか1項に記載の半導体装置
    により構成されたことを特徴とする光加入者系送受信シ
    ステム。
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