JP2000105400A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000105400A
JP2000105400A JP10277175A JP27717598A JP2000105400A JP 2000105400 A JP2000105400 A JP 2000105400A JP 10277175 A JP10277175 A JP 10277175A JP 27717598 A JP27717598 A JP 27717598A JP 2000105400 A JP2000105400 A JP 2000105400A
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JP
Japan
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voltage
charging
main capacitor
light emitting
switch
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JP10277175A
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English (en)
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Yoshiro Ichihara
義郎 市原
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Canon Inc
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Publication date
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイマーによる計測時間が所定時間に達した
ときに、フラッシュ発光回数のカウント値を減算・リセ
ットする方法では、構成が複雑化する。 【解決手段】 閃光発光部14と、この閃光発光部に発
光エネルギーを供給する主コンデンサ6と、この主コン
デンサを充電する充電手段1,3と、主コンデンサの充
電電圧を検出する充電電圧検出手段5と、充電手段によ
る閃光発光部の充電に応じてカウンタ値を積算し、この
カウンタ値が所定積算値を超えたときに保護動作を行う
制御手段17とを有するカメラにおいて、制御手段に、
充電電圧検出手段により主コンデンサの充電後に検出さ
れた第1検出電圧と、この第1検出電圧の検出後であっ
て閃光発光部の次の発光前に検出された第2の検出電圧
との差を判別させ、この差が所定電圧以上の場合はカウ
ンタ値を順次減算又はリセットさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュ連続発
光時の閃光発光部の熱上昇を防ぐカメラに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子閃光発光部を有するカメラにおいて
は、主コンデンサの容量の増加による発光エネルギーの
増加や閃光発光部の小型化による放熱スペースの減少に
より、閃光発光部の熱上昇が問題となっている。
【0003】このため、フラッシュ連続発光を行った場
合に、閃光発光部とその周辺部が高温になり使用者に不
快感を与える場合がある。
【0004】そこで、特公平1−22717号公報や特
開平9−61907号公報にて提案されているように、
フラッシュ充電動作に応じてカウンタを加算し、カウン
タ値が設定値以上になるとフラッシュ発光を規制する方
法がある。
【0005】但し、この方法では、前回のフラッシュ充
電動作後、閃光発光部の温度が十分に低下する程度に時
間が経過したにもかかわらず、次のフラッシュ発光・充
電動作に応じてカウンタ値が積算されてしまう。このた
め、それほど温度が上昇していないにもかかわらず、カ
ウンタ値が設定値に達したということのみでフラッシュ
発光が規制されてしまうことになる。
【0006】このような不都合を解消するために、上記
公報提案のカメラでは、前回のフラッシュ充電動作から
の経過時間をタイマーによりカウントし、経過時間が所
定時間に達したときは充電カウンタ値を減算する構成を
採用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報提案の方法では、充電カウンタとタイマーとを併用す
るために、構成が複雑になるという問題がある。
【0008】また、カメラの非使用時にもタイマー回路
が作動するようにしなくてはならないので、電池の消費
電流のロスがあるといった欠点がある。
【0009】そこで、本発明は、タイマーを用いること
なく簡単な構成で閃光発光部の熱上昇を確実に防止し、
かつ不必要に撮影が規制されないようにしたカメラを提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、閃光発光部と、この閃光発光部に発
光エネルギーを供給する主コンデンサと、この主コンデ
ンサを充電する充電手段と、主コンデンサの充電電圧を
検出する充電電圧検出手段と、充電手段による閃光発光
部の充電に応じてカウンタ値を積算し、このカウンタ値
が所定積算値を超えたときに保護動作を行う制御手段と
を有するカメラにおいて、制御手段に、主コンデンサの
フル充電後、次の発光前に充電電圧検出手段により検出
された検出電圧とフル充電電圧との差を判別し、この差
が所定電圧以上であるときはカウンタ値を順次減算させ
たりリセットさせたりするようにしている。
【0011】また、制御手段に、充電電圧検出手段によ
り主コンデンサの充電後に検出された第1検出電圧と、
この第1検出電圧の検出後であって閃光発光部の次の発
光前に検出された第2の検出電圧との差を判別させ、こ
の差が所定電圧以上の場合はカウンタ値を順次減算させ
たりリセットさせたりするようにしてもよい。
【0012】主コンデンサと一般に用いられる電解コン
デンサには充電エネルギーの自然放電があり、充電後時
間の経過とともに充電電圧が低下する。このため、発光
に伴う充電直後のフル充電電圧又は第1検出電圧とその
後(例えば、各種スイッチが操作されたとき)に検出さ
れた検出電圧又は第2検出電圧との差が上記所定電圧よ
り小さい状態では、まだ十分閃光発光部の温度が低下し
ていないと判断できる一方、上記差が所定電圧以上の状
態では十分閃光発光部の温度が低下したと判断できる。
したがって、前者の場合はカウンタ手段によるカウント
値積算をそのまま続行して、閃光発光部が高温になって
しまうのを確実に防止できる一方、後者の場合はカウン
ト値を順次減算又はリセットして、閃光発光部が低温で
あるにもかかわらずカウント値がそのまま積算されて発
光・充電や撮影が規制されてしまうのを防止できる。そ
して、このような閃光発光部の過熱防止回路をタイマー
を用いることなく簡単に構成することが可能になる。
【0013】なお、主コンデンサの自然放電量は温度に
よって増減するため、制御手段に、主コンデンサの温度
に応じて上記所定電圧を設定させるようにして、より精
密な制御を行えるようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態であるカメラの回路構成を示してい
る。この図において、1は電源である電池、2は電池1
に接続されて負荷への電源供給を制御するスイッチ、3
は電池1の電圧を昇圧するための昇圧回路である。
【0015】この昇圧回路3を構成する31〜39の要
素のうち、31はPNPトランジスタからなる発振トラ
ンジスタであり、エミッタがスイッチ2を介して電池1
に接続されている。また、32は発振トランジスタ31
の発振を制御するためのNチャンネル電界効果トランジ
スタ(以下、FETと略す)であり、ドレインが発振ト
ランジスタ31のベースに接続され、ゲートが後述のワ
ンチップマイコン17に接続されている。
【0016】また、34はダイオードであり、カソード
がNチャンネルFET32のソースに接続され、アノー
ドが接地(アース)されている。また、36は発振昇圧
のためのトランスであり、一次巻線36aにはPNPト
ランジスタ31のコレクタが接続され、帰還巻線36b
の一端にはNチャンネルFET32のソースが接続さ
れ、他端には後述の抵抗37が接続され、二次巻線36
cには後述のダイオード4のアノードが接続されてい
る。37は抵抗で一端は発振トランス36の帰還巻線3
6bに接続し、他の一端はアースされている。さらに、
38は抵抗37の両端に接続されているコンデンサであ
り、39は発振トランス36の二次巻線36cに接続さ
れているコンデンサである。
【0017】4は高圧整流用ダイオードであり、アノー
ドには発振トランス36の二次巻線36cに接続され、
カソードは後述の電圧検出回路5に接続されている。
【0018】5は電圧検出回路であり、主コンデンサ6
の充電電圧を検出してワンチップマイコン17に充電電
圧(実際の電圧に比例する分圧電圧)に対応した信号を
送る。
【0019】この電圧検出回路5を構成する51〜54
の要素のうち、51は高耐圧NチャネルFETであり、
ドレインには後述の抵抗52の一端が接続され、ソース
には後述の抵抗53の一端が接続され、ゲートには後述
の抵抗54の一端とワンチップマイコン17のCHSW
信号として接続される。
【0020】また、抵抗52,53は、ワンチップマイ
コン17のCHSW信号がオンしたときにNチャネルF
ET51がオンすることで、主コンデンサ6の充電電圧
を分圧する抵抗であり、抵抗52はダイオード4のカソ
ードと主コンデンサ6に接続され、他の一端はNチャネ
ルFET51のドレインに接続されている。一方、抵抗
53の一端はNチャネルFET51のソースに、他の一
端は接地されている。NチャネルFET51のソースか
ら主コンデンサ6の充電電圧を分圧した信号は、SEN
信号としてワンチップマイコン17(マイコン内A/D
変換器)に入力される。また、54は抵抗であり、一端
がNチャネルFET51のゲートに、他端が接地されて
いる。
【0021】主コンデンサ6は、フラッシュ発光に必要
なエネルギーを充電する電解コンデンサである。この主
コンデンサ6は、電源電池1および昇圧回路3によって
充電される。
【0022】7は抵抗であり、主コンデンサ6の正極に
接続されている。また、8は抵抗7に接続されているト
リガ用コンデンサである。さらに、9は発光開始のため
の発光サイリスタで、アノードに抵抗7とコンデンサ8
の一端が接続され、カソードはアースされている。10
は抵抗、11はコンデンサであり、ともにサイリスタ9
のゲート−カソード間に接続されている。
【0023】12は抵抗であり、一端がサイリスタ9の
ゲートに、他端がワンチップマイコン17に接続されて
いる。発光開始信号としてワンチップマイコン17より
TRG1信号がパルス出力されると、サイリスタ9はゲ
ートをオンしてトリガをかける。
【0024】13はトリガトランスであり、一次巻線に
はトリガコンデンサ8の他端が接続され、二次巻線には
閃光放電管14のトリガ電極に接続されている。
【0025】閃光放電管14は、その陽極に主コンデン
サ6の正極と抵抗7の一端とが接続され、陰極には後述
のダイオード28のアノードが接続されている。電池1
の電圧を昇圧回路3で昇圧し、抵抗7を介してトリガコ
ンデンサ8に充電し、TRG1信号でサイリスタ9をオ
ンしてトリガコンデンサ8を放電すると、トリガトラン
ス13の一次巻線にパルスが発生し、二次巻線に高圧パ
ルスが発生し、閃光放電管14に発光トリガがかかる。
これにより、主コンデンサ6の充電電荷(発光エネルギ
ー)が閃光放電管14内にて放電し、フラッシュ発光が
行われる。
【0026】26はコンデンサであり、その一端が抵抗
7の一端とサイリスタ9のアノードとに接続されてい
る。27は抵抗で、その一端がコンデンサ26の他端に
接続され、他端は閃光放電管14の陰極に接続される。
【0027】28はダイオードであり、アノードに閃光
放電管14の陰極が、カソードにアースが接続されてい
る。なお、コンデンサ26、抵抗27およびダイオード
28により倍圧回路が構成される。
【0028】15は定電圧回路であり、電池1の電圧が
変化しても一定の電圧(Vcc)を出力するための回路
である。
【0029】16はカメラシステムの制御を行うための
スイッチ回路である。このスイッチ回路16は、メイン
スイッチ(SW)、フィルム挿入動作検知SW、ズーム
SW、リモコンSW、フラッシュSW等の各種スイッチ
操作を検出する。
【0030】17はマイコン内蔵ワンチップIC回路
(制御手段:以下、マイコンという)であり、CPU,
ROM,RAM等から構成されるマイクロコンピュータ
171、入出力制御を行うI/O CONTROL回路
172、A/Dコンバータ173、マルチプレクサ17
4およびタイマ回路等を含み、カメラシステムのコント
ロールをソフトウェアで行う。
【0031】このマイコン17には、電源として定電圧
出力Vccが接続され、スイッチ2がオンすると電源電
池1(Vbat)と接続される。
【0032】18は自動焦点検出(オートフォーカス:
AF)回路であり、被写体に対してピントを合わせるた
めに自動的に焦点検出を行い、撮影レンズ(不図示)を
駆動する回路である。このAF回路18には、マイコン
17から焦点検出に必要な信号(AFC信号)が送ら
れ、またAF回路18からも焦点検出に必要な信号(A
FD信号)をマイコン17に送信する。
【0033】19は自動露出(AE)回路であり、被写
体輝度を測定し、これに応じて適正露出(シャッタ速度
や絞り値)を決定するための回路である。このAE回路
19には、適正露出を決めるために必要な信号(AFC
信号)がマイコン17から送られ、またAE回路19か
らは適正露出を得るために必要なデータ(AED信号)
がマイコン17に送信される。
【0034】20は、LCD,LED等を有する表示回
路)であり、撮影に関する情報(シャッタ速度、絞り、
充電完了、フィルム感度、リモコンモード、セルフタイ
マー等の各種情報)を表示する。
【0035】21は、シンクロスイッチを含むシャッタ
回路であり、マイコン17からの信号に応じてシャッタ
の動作を制御する。
【0036】22は絞り制御回路であり、マイコン17
からの信号に応じてレンズの絞りを制御する。
【0037】23は発光停止回路である。この発光停止
回路23を構成する231〜234の要素のうち、23
1はサイリスタであり、アノードは主コンデンサ6の正
極に接続され、カソードは接地されている。また、23
2はコンデンサであり、サイリスタ231のゲート−カ
ソード間に接続される。また、233は抵抗であり、サ
イリスタ231のゲート−カソード間に接続される。2
34は抵抗であり、サイリスタ231のゲートとマイコ
ン17との間に接続される。
【0038】30は測光回路であり、フラッシュ発光時
の被写体からの反射光を受けて光電変換し、積分する回
路である。
【0039】400はフィルム感度検知回路であり、フ
ィルムのDX接点を検知してフィルム感度を自動的に検
知し、マイコン17にフィルム感度情報(ISO信号)
を送る。500はフラッシュズーム回路、600はデー
ト写し込み回路であり、ともにマイコン17に接続され
ている。
【0040】70は定電源回路である。この定電源回路
70を構成する700〜702の要素のうち、700は
昇圧回路3の電源電流制限のためのコンパレータであ
り、電源電圧がマイコン17により設定される電源電圧
遮断レベル(以下、Vref電圧と略す)以下になる
と、昇圧回路3の制御信号OSCを遮断する。
【0041】また、701はNPNトランジスタであ
り、昇圧回路3の制御信号OSCを遮断するためのトラ
ンジスタである。このNPNトランジスタ701のベー
スは抵抗702を介してコンパレータ700に接続され
ている。
【0042】ここで、この定電源回路70とマイコン1
7との関係について説明する。まず一定の電源電圧以下
にならないようにマイコン17によってVref電圧
(これをVref電圧1とする)が決定される。次に、
昇圧動作を開始させるためにマイコン17により発振開
始信号OSC信号が”ローレベル(以下、LLとい
う)”から”ハイレベル(以下、HLという)”に切り
換えられる。これにより、NチャンネルFET32がオ
ンし、これに伴ってPNPトランジスタ31もオンし、
発振トランス36aに電池電源1の電源が供給されて発
振がスタートする。
【0043】さらにこれにより発振トランス36の2次
巻線36cに高圧電圧が発生し、PNPトランジスタ3
1のエミッタ、ベース、NチャンネルFET32のドレ
イン、ソースを介して発振トランス36の二次巻線36
cに電流が流れ、ダイオード4を介して主コンデンサ6
への充電が行なわれる。
【0044】このとき、PNPトランジスタ31のオン
により電池電源1の電圧が急激に低下するが、電源電圧
1の電圧がコンパレータ700の入力のVref電圧1
以下まで下がると、コンパレータ700の出力がLLか
らHLに反転し、抵抗702を介してNPNトランジス
タ701のベースをオンし、マイコン17の充電制御信
号OSCの出力を下げる。このため、NチャンネルFE
T32がオフになり、PNPトランジスタ31もオフに
なるため、発振トランス36への電池電源1の電源が供
給が止まり、発振トランス36の発振も止まる。発振が
止まることで電池電源1の電圧の低下は止まり、電圧が
復帰してくる。
【0045】電池電源1の電圧が復帰してコンパレータ
700の入力のVref電圧1を超えると、コンパレー
タ700の出力がHLからLLに反転し、抵抗702を
介してNPNトランジスタ701のベースをオフする。
これによりマイコン17の充電制御信号OSCの出力は
HLになり、NチャンネルFET32がオンになり、P
NPトランジスタ31もオンになるため、発振トランス
36に電池電源1の電源が供給され、発振トランス36
の発振が開始される。以上の動作を繰り返すことで、電
源電圧が一定電圧以下にならないように維持される。
【0046】800はEEPROM(電気的消去可能プ
ログラム書き込み可能ROM)であり、マイコン17に
接続されている。このEEPROM800にはカメラに
必要な設定情報、例えばフラッシュ発光回数の制限値
(本発明にいう所定積算値)や主コンデンサ6の検出電
圧の差と比較される所定電圧(本発明にいう所定電圧)
が書き込まれる。なお、これら設定情報は外部から設定
変更ができるようにしてもよい。
【0047】900はレンズの焦点距離を変更するため
のズーム回路であり、スイッチ回路16の中のズームS
Wが押されることによりレンズを駆動する。ズームSW
は、レンズ(レンズ鏡筒)をテレ側に移動させるズーム
TeleSWと、ワイド側に移動させるズームWide
SWからなる。
【0048】次に、図2〜図12に示すフローチャート
およびグラフに基づいて、上記カメラの動作を説明す
る。なお、これらの図において、丸囲みの数字を付した
部分同士は互いに繋がっていることを示す。
【0049】まず、電源スイッチ2がオンされると、昇
圧回路3に電源電池1が接続され、また定電圧回路15
が起動する。これにより、定電圧回路15に定電圧Vc
cが発生し、これらはマイコン17や各回路ブロックに
定電圧を供給する。マイコン17に電源が入力される
と、マイコン17は内部のCPUのリセットを行った上
で図2のフローに従って動作する。
【0050】ステップ(図では、sと略す)1では、マ
イコン17は初期設定を行なう。つまり、プログラム上
のフラグ(後述するフラッシュフラグFAL、強制フラ
ッシュオンフラグFON、強制フラッシュオフフラグF
OFF、Hカウンタフラグ、remSWフラグ、rem
Mフラグ等)をクリアしたり、メモリの内容をリセット
したりする。また、後述するHカウンタのリセットも行
う。
【0051】次に、ステップ2では、スイッチ回路16
よりカメラの制御のためのスイッチ操作(シャッタ,絞
りおよびフラッシュモード切り換えのためのフラッシュ
動作SW、フィルム挿入動作SW、ズーム動作SW、リ
モコン設定SW、フィルム感度切り換えSW、レリーズ
SW等の操作)を検知し、マイコン17に信号伝達す
る。これにより、後述するズーム動作、フィルム挿入動
作、リモコンSW動作およびフラッシュSW動作が行わ
れる。また、このステップでは、フィルム感度検知回路
400により自動的にDXコード等からフィルム感度を
読み取る。
【0052】続いてステップ3では、レリーズボタンの
半押し操作等によってレリーズスイッチSW1がオンし
ているか否かを判別し、オフのときはステップ2に戻
り、オンのときはステップ4に進む。
【0053】ステップ4では、電源電池1の電圧(バッ
テリ電圧)を検知する。具体的には、マイコン17内の
A/Dコンバータ173でバッテリレベルをアナログ値
からデジタル値に変換してメモリしておく。
【0054】次にステップ5では、検知したバッテリ電
圧が任意のレベル(例えば、カメラ最低動作電圧)以下
であるか否かを判別し、任意のレベル以下であるとき
(NG)はステップ2に戻り、任意のレベルより大きい
とき(OK)はステップ6に進む。
【0055】ステップ6では、マイコン17からAF回
路18にAFC信号を送り、AF回路18からAFD信
号を受ける。これにより、自動的に焦点検出が行われ、
レンズ駆動されて被写体にピントが合う。
【0056】次にステップ7では、マイコン17からA
E回路19にAFC信号を送り、自AE回路19から送
られてきた被写体輝度信号やAED信号に基づいて適正
露出を演算する。
【0057】続いてステップ8では、フラッシュ動作S
Wの操作によって強制フラッシュオフが設定されている
か否かの判定を行う。強制フラッシュオフが設定されて
いるとき(強制フラッシュオフフラグFOFF=1)は
ステップ13に進み、設定されていないとき(FOFF
=0)はステップ9に進む。
【0058】ステップ9では、フラッシュ動作SWの操
作により強制フラッシュオンが設定されているか否かの
判定を行う。強制フラッシュオンが設定されているとき
(強制フラッシュオンフラグFONフラグ=1)はステ
ップ11へ、設定されていないとき(FON=0)とき
はステップ10に進む。
【0059】ステップ10では、ステップ7で入手した
被写体輝度が任意の輝度以下であるかどうかを判別し、
任意の輝度以下(低輝度)のときは、フラッシュが必要
であるとしてステップ11に進み、フラッシュフラグF
AL=1を立て、フラッシュモードに入る。一方、任意
の輝度より高輝度のときは、フラッシュフラグFAL=
0を0のままとしてステップ13に進む。
【0060】ステップ11では、フラッシュの充電シー
ケンスを実行するフラッシュモードに入る。なお、この
シーケンスについては後述する。
【0061】次に、ステップ12では、フラッシュモー
ドでの充電動作が完了したか否かを判別し、完了のとき
は充電完了のラッチ動作を行い、表示回路20で充電完
了表示を行ってステップ13に進む。完了していなけれ
ばステップ2に戻る。
【0062】ステップ13では、レリーズボタンの全押
し等によってレリーズスイッチSW2がオンしているか
どうかを判別し、オフのときはステップ2に戻り、オン
のときはステップ14に進む。
【0063】ステップ14では、レンズをリセット位置
からAF回路18による焦点検出データに基づいたレン
ズ移動量だけレンズを駆動して合焦させる。
【0064】次に、ステップ15では、シャッタ・絞り
制御ならびにフラッシュ発光制御シーケンスを実行して
撮影を行う。なお、このシーケンスについては後述す
る。
【0065】撮影が終了すると、ステップ16に進んで
レンズをリセット位置(初期位置)に戻す。
【0066】続いてステップ17では、フィルムの1駒
巻き上げ動作を行なう。
【0067】そして、ステップ18で、フラッシュフラ
グFALの値が1であるかどうかを判別し、FAL=1
で次の駒の撮影に際してフラッシュ発光が必要であると
きはステップ19へ、FAL=0でフラッシュ発光が必
要でないときはステップ2に戻る。
【0068】ステップ19では、再びフラッシュモード
に入ってフラッシュの充電シーケンスを実行する。
【0069】ここで、上記ステップ11とステップ19
にて実行されるフラッシュ充電シーケンスについて図4
を用いて説明する。
【0070】まず、ステップ1101では、フラッシュ
使用を示すフラッシュフラグFALに1を立てる(未使
用時は”0”)。
【0071】次に、ステップ1102では、マイコン1
7からのCHSW信号をLLからHLに切り換えて、高
耐圧NチャネルFET51のゲートにHLを入力してこ
の高耐圧NチャネルFET51をオンする。これによ
り、主コンデンサ6の電圧が抵抗52,53で分圧さ
れ、この分圧された電圧がSEN信号端子からマイコン
17に入力される。
【0072】マイコン17は、マイクロコンピュータ1
71の命令により内部のA/Dコンバータ173を同じ
く内蔵されたマルチプレクサ174につなぎ、主コンデ
ンサ6の充電電圧をアナログ値からデジタル値(電圧に
対応)に変換してマイクロコンピュータ171のメモリ
に記憶する。そして、測定した充電電圧レベルが予め設
定された閃光放電管14の発光可能電圧(フラッシュ撮
影可能なフラッシュ充電レベル)であるかどうかを判別
し、発光可能電圧である(充完)ときはステップ110
3に、発光可能電圧に満たない(未充完)ときはステッ
プ1105に進む。
【0073】ステップ1103では、昇圧回路3による
電源電圧の昇圧動作を停止させるためにマイコン17は
発振開始信号OSCをHLからLLに切り換える。これ
により、NチャンネルFET32がオフし、これに伴っ
てPNPトランジスタ31もオフし、発振トランス36
への電池電源1からの電源供給が遮断され、発振トラン
ス36の発振が停止する。また、マイコン17はCHS
W信号をHLからLLに切り換える。
【0074】そして、発振トランス36の発振を停止さ
せた後、ステップ1104に進み、表示回路20に充電
完了の表示を行わせる。続いてステップ1106に進
み、上記ステップ1102と同様に主コンデンサ6の充
電電圧を検出し、その検出電圧(第1検出電圧)をマイ
コン17内のメモリ又はEEPROM800に記憶して
おく。その後、ステップ12もしくはステップ2に戻
る。
【0075】ステップ1105では、昇圧回路3による
電源電圧の昇圧動作を開始又は続行させるためにマイコ
ン17は発振開始信号OSC信号をLLからHLに切り
換える。これにより、NチャンネルFET32がオン
し、これに伴ってPNPトランジスタ31もオンし、発
振トランス36への電池電源1からの電源供給が行わ
れ、発振トランス36の発振がスタートする。これによ
り発振トランス36の二次巻線36cに高電圧が発生
し、ダイオード4を介して主コンデンサ6への充電を行
なう。そして再度ステップ1102にて充電完了したか
の判定を行う。
【0076】次に、図5および図6を用いて上記ステッ
プ15にて実行されるシャッタ・絞り制御について説明
する。
【0077】まずステップ1501では、ステップ7に
て演算された適正露出データに対応するシャッタ速度・
絞り値にするためにシャッタ回路21および絞り回路2
2の動作を開始させる。
【0078】次に、ステップ1502では、フラッシュ
フラグFALの値を判別して、フラッシュフラグFAL
=1のときはフラッシュ発光が必要であるとしてステッ
プ1503に、FAL=0のときはフラッシュ不要とし
てステップ1507−2に進む。このステップ1507
−2では、ステップ7にて演算された適正露出データに
対応するシャッタ速度・絞り値にするためにシャッタ回
路21および絞り回路22の動作を停止させる。
【0079】一方、ステップ1503では、マイコン1
7はトリガ信号1(TRG1)をパルス出力する。トリ
ガ信号が抵抗12を介してサイリスタ9のゲートをオン
すると、コンデンサ8およびコンデンサ26の一端が接
地されて放電し、閃光放電管14の両端に主コンデンサ
6の端子電圧とコンデンサ26の端子電圧の和の電圧が
かかる。そして、コンデンサ8の放電によりトランス1
3の一次側にパルスが発生し、これにより2次側に高圧
パルスが発生して閃光放電管14のトリガ電極にトリガ
がかかり、閃光放電管14が放電発光する(ステップ1
504)。
【0080】続いてステップ1505では、閃光放電管
14の発光量が適正光量に達したか否かを判断する。具
体的には、測光回路30により被写体から反射した光を
受光し、光電変換を行い、その積分値が設定した値以上
になったか否かを判断する。そして、SP信号を介して
マイコン17に判断結果が入力される。
【0081】こうして閃光放電管14の発光量が適正光
量に達すると、ステップ1506にて発光停止回路23
にトリガ信号2(TRG2)を出力し、発光を停止させ
る。さらに、ステップ1507では、ステップ1570
−2と同様にシャッタ回路21および絞り回路22の動
作を停止させる。
【0082】そして、ステップ1508では、何回フラ
ッシュ発光したかをカウントするマイコン17の内部カ
ウンタ(Hカウンタ)のカウンタ値を1つ加算し、次に
ステップ1509で、Hカウンタのカウンタ値が予め設
定された発光回数(所定積算値)(X回)を超えたかど
うかを判別する。ここで、X回以下ならばステップ16
に、X回を超えたときはステップ1511に進む。
【0083】なお、上記発光回数の設定については、マ
イコン17内のROMに予め書き込んでおいてもよい
し、外部のEEPROM800にデータを書き込むこと
によって設定を変えられるようにしてもよい。
【0084】ステップ1511では、フラッシュ発光や
主コンデンサ6の充電を規制したり撮影動作を規制した
りするとともに、このように作動規制状態になったこと
を表示回路20に表示させて使用者に警告する。
【0085】なお、この警告の方法としては、作動規制
状態になったことが使用者に分かればよく、表示回路2
0における撮影に関する情報の表示をすべて不表示とし
たり、警告音を鳴らしたりするようにしてもよい。
【0086】このように警告した後、ステップ1512
において、スイッチ回路16のメインSWがON→OF
F→ONというように操作されたことを検知すると、ス
テップ1へ戻って作動規制状態を解除する。一方、この
ようなメインSWの操作がなされない間はステップ15
11へ戻り、作動規制状態および警告状態を保持する。
【0087】次に、図7を用いて上記ステップ20にて
実行されるズーム動作について説明する。
【0088】まず、ステップ2001では、スイッチ回
路16のズームSWのうちズームTeleSWが押され
たか否かを判断する。押されているときはステップ20
02に、押されていないときはステップ2005に進
む。
【0089】ステップ2002では、マイコン17から
ズーム回路900に信号を送り、レンズをテレ方向にズ
ーム駆動させる。そして、ステップ2003では、マイ
コン17はCHSW信号をHLとして高耐圧Nチャネル
FET51のゲートに入力し、高耐圧NチャネルFET
51をオンさせる。これにより、主コンデンサ6の電圧
が抵抗52、53で分圧され、この分圧電圧がSEN信
号端子からマイコン17に入力される。
【0090】マイコン17では、マイクロコンピュータ
171の命令により内部のA/Dコンバータ173を同
じく内蔵されたマルチプレクサ174につなぎ、主コン
デンサ6の充電電圧をアナログ値からデジタル値(電圧
に対応)変換してマイクロコンピュータ171のメモリ
に記憶する。そして、ステップ19にて発光後(充電完
了直後)に検出した充電電圧レベル(第1検出電圧)
と、このとき検出した充電電圧レベル(第2検出電圧)
とを比較し、これらの差が予め設定された電圧差(所定
電圧差)以上であるか否かを判別する。
【0091】ここで、上記所定電圧差は、前回のフラッ
シュ発光およびこれに伴う充電時から、連続発光しても
閃光放電管14を含む発光部が過熱状態にならない十分
な時間が経過する間に、主コンデンサ6の充電電荷の自
然放電により降下する充電電圧に相当する。つまり、図
11に示すように、充電電圧が330V(請求項5,6
にいう第1検出電圧)であるフル充電時から主コンデン
サ6の自然放電によりaV(請求項5,6にいう第2検
出電圧)まで低下した時点(フル充電電圧からの差がΔ
1 )では、まだ充電時から十分な時間が経過しておら
ず、連続発光すると発光部が過熱状態になるおそれがあ
ると判断できる。
【0092】一方、充電電圧がaVからΔV2 だけ下が
ったbV(請求項5,6にいう第2検出電圧)まで低下
した時点では、充電時から十分な時間が経過しており、
連続発光しても発光部が過熱状態にならないものと判断
できる。このため、タイマーを用いることなく連続発光
による発光部の過熱状態を招かない十分な時間が経過し
たかどうかを判断することができる。
【0093】なお、上記所定電圧差は一定に設定しても
よいが、条件に応じて変更設定されるようにしてもよ
い。例えば、主コンデンサ6の充電電荷の自然放電量
は、主コンデンサ6の温度によって増減する。このた
め、主コンデンサ6の温度をセンサにより検出し、この
検出温度に応じて、メモリ内に記憶させたいくつかの所
定電圧差データのいずれかが選択されるようにしてもよ
い。
【0094】そして検出電圧の差が上記所定電圧差以上
のとき(1)はステップ2004に、まだ上記所定電圧
差に達しないとき(0)はステップ2005に進む。
【0095】ステップ2004では、Hカウンタをリセ
ットもしくは予め設定された回数分だけ減算する。この
ように、カウント値をリセットもしくは減算すること
で、発光が十分に低温であるにもかかわらず、カウント
値がそのまま積算されていき不発光・充電が規制されて
しまうのを防止できる。そして、ステップ2005に進
む。
【0096】ステップ2005では、ズームSWのうち
ズームWideSWが押されたか否かを判断する。押さ
れていればステップ2006に、押されていなければス
テップ2に戻って他のスイッチ状態の検出を行う。
【0097】ステップ2006では、マイコン17から
ズーム回路900に信号を送り、レンズをワイド方向に
ズーム駆動させる。そして、ステップ2007では、マ
イコン17はCHSW信号をHLとして高耐圧Nチャネ
ルFET51のゲートに入力し、高耐圧NチャネルFE
T51をオンさせる。これにより、主コンデンサ6の電
圧が抵抗52、53で分圧され、この分圧電圧がSEN
信号端子からマイコン17に入力される。
【0098】マイコン17では、上記ステップ2003
と同様にして、ステップ19にて発光後(充電完了直
後)に検出した充電電圧レベル(第1検出電圧)と、こ
のとき検出した充電電圧レベル(第2検出電圧)とを比
較し、これらの差が上述した所定電圧差以上であるか否
かを判別する。
【0099】そして検出電圧の差が上記所定電圧差以上
のとき(1)はステップ2008に、まだ上記所定電圧
差に達しないとき(0)は、ステップ2に戻り、他のス
イッチ状態の検出を行う。
【0100】ステップ2008では、Hカウンタをリセ
ットもしくは予め設定された回数分だけ減算する。そし
て、ステップ2に戻り、他のスイッチ状態の検出を行
う。
【0101】次に、図8を用いて上記ステップ21にて
実行されるフィルム挿入検知動作について説明する。
【0102】まず、ステップ2101では、スイッチ回
路16のうちフィルムが挿入されたことを確認するため
のスイッチ部材がオンか否かを判別し、オンのときはス
テップ2102に、オフのときはステップ2に戻って他
のスイッチ状態の検出を行う。
【0103】ステップ2102では、マイコン17はC
HSW信号をHLに切り換え、高耐圧NチャネルFET
51のゲートにHLを入力させてこの高耐圧Nチャネル
FET51をオンにする。これにより、主コンデンサ6
の電圧が抵抗52,53で分圧され、この分圧電圧がS
EN信号端子からマイコン17に入力される。
【0104】マイコン17では、上記ステップ2003
と同様にして、ステップ19にて発光後(充電完了直
後)に検出した充電電圧レベル(第1検出電圧)と、こ
のとき検出した充電電圧レベル(第2検出電圧)とを比
較し、これらの差が上述した所定電圧差以上であるか否
かを判別する。
【0105】そして検出電圧の差が上記所定電圧差以上
のとき(1)はステップ2103に、まだ上記所定電圧
差に達しないとき(0)は、ステップ2に戻り、他のス
イッチ状態の検出を行う。
【0106】ステップ2103では、Hカウンタをリセ
ットもしくは予め設定された回数分だけ減算する。そし
て、ステップ2に戻り、他のスイッチ状態の検出を行
う。
【0107】次に、図9を用いて上記ステップ22にて
実行されるリモコンスイッチ検知動作について説明す
る。
【0108】まずステップ2201では、スイッチ回路
16のうちカメラをリモコン動作させるためのスイッチ
がオンか否かを判別し、オンのときはステップ2203
に、オフのときステップ2202に進む。
【0109】ステップ2202では、リモコンフラグr
emSWに“0”を立て、ステップ2に戻って他のスイ
ッチ状態の検出を行う。
【0110】一方、ステップ2203では、マイコン1
7はCHSW信号をHLに切り換え、高耐圧Nチャネル
FET51のゲートにHLを入力させてこの高耐圧Nチ
ャネルFET51をオンにする。これにより、主コンデ
ンサ6の電圧が抵抗52,53で分圧され、この分圧電
圧がSEN信号端子からマイコン17に入力される。マ
イコン17では、上記ステップ2003と同様にして、
ステップ19にて発光後(充電完了直後)に検出した充
電電圧レベル(第1検出電圧)と、このとき検出した充
電電圧レベル(第2検出電圧)とを比較し、これらの差
が上述した所定電圧差以上であるか否かを判別する。
【0111】そして検出電圧の差が上記所定電圧差以上
のとき(1)はステップ2204に、まだ上記所定電圧
差に達しないとき(0)は、ステップ2202を経てス
テップ2に戻る。
【0112】ステップ2203では、Hカウンタをリセ
ットもしくは予め設定された回数分だけ減算する。そし
て、ステップ2204に進んで、リモコンフラグrem
SWに“1”を立てる。
【0113】続いてステップ2206では、リモコンモ
ードが、mode1かmode2のどちらに設定された
ているかを判別する。なお、リモコンmode1はリモ
コン送信機(不図示)がオンした時に即レリーズするモ
ードであり、リモコンmode2はリモコン送信機(不
図示)がオンしたら数秒後にレリーズするモードであ
る。そして、mode1ならステップ2208に、 m
ode2ならステップ2207に進む。
【0114】ステップ2207では、リモコンモードを
mode2に設定するために、リモコンモードフラグr
emMに“1”を立てる。そして、ステップ2に戻り、
他のスイッチ状態の検出を行う。
【0115】一方、ステップ2208では、リモコンモ
ードをmode1に設定するために、リモコンモードフ
ラグremMに“0”を立てる。そして、ステップ2に
戻り、他のスイッチ状態の検出を行う。
【0116】次に、図10を用いて上記ステップ23に
て実行されるフラッシュモードSW検知動作について説
明する。
【0117】まずステップ2301では、フラッシュフ
ラグFALに“0”を立てる。そして、ステップ230
2では、スイッチ回路16のうちフラッシュモード(フ
ラッシュ強制ONモード、フラッシュ強制OFFモード
(禁止)、オートモード等)を変更するためのスイッチ
がオンしているか否かを判別する。スイッチがオンの場
合(フラッシュ強制ONモードもしくはフラッシュ強制
OFFモードが設定される場合)はステップ2303
に、オフの場合(暗中で自動発光するオートモードが設
定される場合)はステップ2に戻って他のスイッチ状態
の検出を行う。
【0118】ステップ2303では、マイコン17はC
HSW信号をHLに切り換え、高耐圧NチャネルFET
51のゲートにHLを入力させてこの高耐圧Nチャネル
FET51をオンにする。これにより、主コンデンサ6
の電圧が抵抗52,53で分圧され、この分圧電圧がS
EN信号端子からマイコン17に入力される。
【0119】マイコン17では、上記ステップ2003
と同様にして、ステップ19にて発光後(充電完了直
後)に検出した充電電圧レベル(第1検出電圧)と、こ
のとき検出した充電電圧レベル(第2検出電圧)とを比
較し、これらの差が上述した所定電圧差以上であるか否
かを判別する。
【0120】そして検出電圧の差が上記所定電圧差以上
のとき(1)はステップ2304に、まだ上記所定電圧
差に達しないとき(0)は、ステップ2305に進む。
【0121】ステップ2304では、Hカウンタをリセ
ットもしくは予め設定された回数分だけ減算する。そし
て、ステップ2305に進む。
【0122】ステップ2305では、フラッシュ強制O
FFモードが選択されているか否かを判別する。このモ
ードならステップ2310に進んで、フラッシュ強制O
FFモードを設定するためにフラグFOFFに“1”を
立てる。そして、ステップ2に戻り、他のスイッチ状態
の検出を行う。一方、フラッシュ強制OFFモードでな
いときは、ステップ2306に進んでフラグFOFFに
“0”を立てて、ステップ2307に進む。
【0123】ステップ2307では、フラッシュ強制O
Nモードが選択されているか否かを判別する。このモー
ドならステップ2309に進んで、フラッシュ強制ON
モードを設定するためにフラグFONに“1”を立て
る。そして、ステップ2に戻り、他のスイッチ状態の検
出を行う。一方、フラッシュ強制ONモードでないとき
は、ステップ2308に進んでフラグFONに“0”を
立てて、ステップ2に戻る。
【0124】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、主コンデンサ6の充電電圧が充電エネルギーの自然
放電により時間の経過とともに低下することを利用し
て、フラッシュ発光に伴う充電直後の検出電圧(第1検
出電圧)とその後(スイッチ回路16のスイッチが操作
されたとき)の検出電圧(第2検出)との差が所定電圧
以上となったときに次のフラッシュ発光を許容するよう
にしている。このため、従来のようにタイマーを用いる
ことなく、フラッシュの連続発光による発光部の過熱を
防止できる。また、なお、スイッチ検知の有無によって
Hカウンタをリセットもしくは予め設定された回数分減
算することは、ここで挙げたスイッチ以外のものに対し
ても同様である。
【0125】また、予め設定するカウンタの所定積算値
(X)や減算するカウンタ数については、プログラム上
の内部ROMで設定してもよいし、外部のEEPROM
800に書き込んでもよい。
【0126】(第2実施形態)図12には、本発明の第
2実施形態であるカメラの動作フローチャートを示して
いる。このフローチャートは、第1実施形態にて説明し
た図6のフローチャートに代えて用いられるものであ
る。
【0127】すなわち、図5のステップ1509にてH
カウンタのカウント回数がX回を超えたと判別されたと
きは、ステップ1510に進み、カメラのレンズ鏡筒を
カメラ本体に対して沈胴する沈胴位置に戻し、不図示の
レンズバリアを閉じる。このようにレンズ鏡筒を沈胴さ
せ、レンズバリアを閉じることで、より確実に動作規制
状態であることを使用者に知らせることができる。
【0128】その後、第1実施形態と同様に、ステップ
1511に進んで警告表示を行い、ステップ1512に
てメインスイッチのオン・オフ判別を行う。
【0129】なお、上記各実施形態において、第2検出
電圧の検出後、再度第2検出電圧を検出した場合には、
再度の検出によって減算するカウンタ値を、前回に減算
した値によって決めればよい。例えば、主コンデンサの
電圧がフル充電電圧の330V(第1検出電圧)から3
10V(a点:第2検出電圧)に落ちた(ΔV1 )とき
にカウンタを1減算するとした場合、再度第2検出電圧
を検出したときに主コンデンサの電圧が280Vに落ち
た(ΔV2 )ときに(b点)、第1検出電圧から再度検
出の第2検出電圧までの差の電圧(ΔV1 +ΔV2 )に
相当するカウンタ値(例えば、3)を重ねて減算してし
まうと減算し過ぎることになるので、前回カウンタ値が
1減算されていることを考慮して、前回検出の第2検出
電圧から再度検出の第2検出電圧までの差の電圧(ΔV
2 )に相当するカウンタ値(例えば、2)を減算する。
【0130】また、本発明においては、充電完了直後に
検出する充電電圧レベル(第1検出電圧)は上記各実施
形態のようにフル充電電圧に限定されるものではなく、
例えば被写体距離に応じて充電レベルを変更するような
場合はフル充電前の電圧でもよい。
【0131】一方、上記各実施形態では、第1検出電圧
および第2検出電圧の2回の充電電圧検出を行う場合に
ついて説明したが、第1検出電圧に相当するものをフル
充電電圧として予め設定しておく場合には、第1検出電
圧の検出を省略して、第2充電電圧の検出に相当する1
回の充電電圧検出を行い、この検出結果とフル充電電圧
との差を判別するようにしてもよい。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、主コ
ンデンサの充電エネルギーの自然放電によって充電後の
時間の経過とともに主コンデンサの充電電圧が低下する
ことを利用して、発光に伴う充電直後の充電電圧(フル
充電電圧又は第1検出電圧)とその後に検出された電圧
(検出電圧又は第2検出電圧)との差が所定電圧より小
さい状態では、まだ十分閃光発光部の温度が低下してい
ないと判断してカウンタ手段によるカウント値積算をそ
のまま続行するが、上記差が所定電圧以上の状態では十
分閃光発光部の温度が低下したと判断してカウント値を
順次減算又はリセットする。したがって、本発明によれ
ば、従来のようにタイマーを用いることなく、カウンタ
手段の積算続行および減算・リセット判別を行うことが
でき、簡単に発光部の過熱を防止するための回路を構成
することができる。また、カメラの非使用時にはタイマ
ー回路等を作動させる必要がないので、電池の消費を抑
えることができる。
【0133】なお、主コンデンサの自然放電量は温度に
よって増減するため、制御手段に、主コンデンサの温度
に応じて上記所定電圧を設定させるようにすれば、より
精密な制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラの電気回路
図。
【図2】上記カメラの動作フローチャート。
【図3】上記カメラの動作フローチャート。
【図4】上記カメラの動作フローチャート。
【図5】上記カメラの動作フローチャート。
【図6】上記カメラの動作フローチャート。
【図7】上記カメラの動作フローチャート。
【図8】上記カメラの動作フローチャート。
【図9】上記カメラの動作フローチャート。
【図10】上記カメラの動作フローチャート。
【図11】上記カメラに用いられる主コンデンサの自然
放電による充電電圧に変化を示すグラフ。
【図12】本発明の第2実施形態であるカメラの動作フ
ローチャート。
【符号の説明】
1 電源電池 2 メインスイッチ 3 昇圧回路 5 電圧検知回路 6 主コンデンサ 16 スイッチ回路 17 ワンチップマイクロコンピュータ 20 表示回路 21 シャッタ回路 22 絞り回路 51 NチャンネルFET 800 EEPROM 900 ズーム回路

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閃光発光部と、この閃光発光部に発光エ
    ネルギーを供給する主コンデンサと、この主コンデンサ
    を充電する充電手段と、前記主コンデンサの充電電圧を
    検出する充電電圧検出手段と、前記充電手段による前記
    閃光発光部の充電に応じてカウンタ値を積算し、このカ
    ウンタ値が所定積算値を超えたときに保護動作を行う制
    御手段とを有するカメラにおいて、 前記制御手段は、前記主コンデンサのフル充電後、次の
    発光前に前記充電電圧検出手段により検出された検出電
    圧とフル充電電圧との差を判別し、この差が所定電圧以
    上であるときは前記カウンタ値を順次減算することを特
    徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 閃光発光部と、この閃光発光部に発光エ
    ネルギーを供給する主コンデンサと、この主コンデンサ
    を充電する充電手段と、前記主コンデンサの充電電圧を
    検出する充電電圧検出手段と、前記充電手段による前記
    閃光発光部の充電に応じてカウンタ値を積算し、このカ
    ウンタ値が所定積算値を超えたときに保護動作を行う制
    御手段とを有するカメラにおいて、 前記制御手段は、前記主コンデンサのフル充電後、次の
    発光前に前記充電電圧検出手段により検出された検出電
    圧とフル充電電圧との差を判別し、この差が所定電圧以
    上であるときは前記カウンタ値をリセットすることを特
    徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、所定スイッチの操作に
    応じて前記検出電圧の検出を行うことを特徴とする請求
    項1又は2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記所定スイッチが、電源投入のための
    スイッチ、ズーム動作を行わせるためのスイッチ、リモ
    コン操作を可能とするためのスイッチ又はフィルムを装
    填させるためのスイッチであることを特徴とする請求項
    3に記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 閃光発光部と、この閃光発光部に発光エ
    ネルギーを供給する主コンデンサと、この主コンデンサ
    を充電する充電手段と、前記主コンデンサの充電電圧を
    検出する充電電圧検出手段と、前記充電手段による前記
    閃光発光部の充電に応じてカウンタ値を積算し、このカ
    ウンタ値が所定積算値を超えたときに保護動作を行う制
    御手段とを有するカメラにおいて、 前記制御手段は、前記充電電圧検出手段により前記主コ
    ンデンサの充電後に検出された第1検出電圧と、この第
    1検出電圧の検出後であって前記閃光発光部の次の発光
    前に検出された第2の検出電圧との差を判別し、この差
    が所定電圧以上であるときは前記カウンタ値を順次減算
    することを特徴とするカメラ。
  6. 【請求項6】 閃光発光部と、この閃光発光部に発光エ
    ネルギーを供給する主コンデンサと、この主コンデンサ
    を充電する充電手段と、前記主コンデンサの充電電圧を
    検出する充電電圧検出手段と、前記充電手段による前記
    閃光発光部の充電に応じてカウンタ値を積算し、このカ
    ウンタ値が所定積算値を超えたときに保護動作を行う制
    御手段とを有するカメラにおいて、 前記制御手段は、前記充電電圧検出手段により前記主コ
    ンデンサの充電後に検出された第1検出電圧と、この第
    1検出電圧の検出後であって前記閃光発光部の次の発光
    前に検出された第2の検出電圧との差を判別し、この差
    が所定電圧以上であるときは前記カウンタ値をリセット
    することを特徴とするカメラ。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、所定スイッチの操作に
    応じて前記第2検出電圧の検出を行うことを特徴とする
    請求項5又は6に記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 前記所定スイッチが、電源投入のための
    スイッチ、ズーム動作を行わせるためのスイッチ、リモ
    コン操作を可能とするためのスイッチ又はフィルムを装
    填させるためのスイッチであることを特徴とする請求項
    7に記載のカメラ。
  9. 【請求項9】 前記所定電圧は、前記主コンデンサの充
    電電圧の自然放電による降下電圧に対応して設定される
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のカ
    メラ。
  10. 【請求項10】 前記主コンデンサの温度を検出する温
    度検出手段を設け、 前記制御手段は、前記所定電圧を前記温度検出手段によ
    る検出温度に応じて設定することを特徴とする請求項1
    から9のいずれかに記載のカメラ。
  11. 【請求項11】 前記保護動作が、前記閃光発光部の発
    光を規制する動作であることを特徴とする請求項1から
    10のいずれかに記載のカメラ。
  12. 【請求項12】 前記保護動作が、撮影動作を規制する
    動作であることを特徴とする請求項1から10のいずれ
    かに記載のカメラ。
  13. 【請求項13】 前記撮影動作を規制動作が、撮影レン
    ズをカメラ本体に沈胴させる動作であることを特徴とす
    る請求項12に記載のカメラ。
  14. 【請求項14】 前記保護動作が、前記充電手段による
    前記主コンデンサの充電を規制する動作であることを特
    徴とする請求項1から10のいずれかに記載のカメラ。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、前記保護動作を行っ
    たときはこの旨を警告するための動作を行うことを特徴
    とする請求項1から14のいずれかに記載のカメラ。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、前記保護動作を行っ
    た後に電源投入のためのスイッチが操作されたときは、
    前記カウンタ値をリセットして前記保護動作を解除する
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の
    カメラ。
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