JP2000105327A - 光受信モジュール - Google Patents

光受信モジュール

Info

Publication number
JP2000105327A
JP2000105327A JP10274670A JP27467098A JP2000105327A JP 2000105327 A JP2000105327 A JP 2000105327A JP 10274670 A JP10274670 A JP 10274670A JP 27467098 A JP27467098 A JP 27467098A JP 2000105327 A JP2000105327 A JP 2000105327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
optical fiber
optical
substrate
optical path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10274670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3019078B1 (ja
Inventor
Hiromi Nakanishi
裕美 中西
Miki Kuhara
美樹 工原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP10274670A priority Critical patent/JP3019078B1/ja
Priority to CA002282612A priority patent/CA2282612A1/en
Priority to DE69907351T priority patent/DE69907351T2/de
Priority to DK99117965T priority patent/DK0987769T3/da
Priority to EP99117965A priority patent/EP0987769B1/en
Priority to US09/398,148 priority patent/US6257772B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3019078B1 publication Critical patent/JP3019078B1/ja
Publication of JP2000105327A publication Critical patent/JP2000105327A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4256Details of housings
    • G02B6/4257Details of housings having a supporting carrier or a mounting substrate or a mounting plate
    • G02B6/4259Details of housings having a supporting carrier or a mounting substrate or a mounting plate of the transparent type
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4219Mechanical fixtures for holding or positioning the elements relative to each other in the couplings; Alignment methods for the elements, e.g. measuring or observing methods especially used therefor
    • G02B6/4236Fixing or mounting methods of the aligned elements
    • G02B6/424Mounting of the optical light guide
    • G02B6/4243Mounting of the optical light guide into a groove
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4219Mechanical fixtures for holding or positioning the elements relative to each other in the couplings; Alignment methods for the elements, e.g. measuring or observing methods especially used therefor
    • G02B6/4236Fixing or mounting methods of the aligned elements
    • G02B6/4245Mounting of the opto-electronic elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4251Sealed packages
    • G02B6/4253Sealed packages by embedding housing components in an adhesive or a polymer material
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4256Details of housings
    • G02B6/4262Details of housings characterised by the shape of the housing
    • G02B6/4265Details of housings characterised by the shape of the housing of the Butterfly or dual inline package [DIP] type

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作製容易で低コストであって光量損失が少な
く堅牢な表面実装型PDモジュールを提供する事 【解決手段】 基板の上にV溝とこれに直交する光路変
換溝を形成し、PDを光路変換溝の前後の3点で支持
し、光ファイバ先端、光路変換溝、PDの部分は透光性
樹脂によって固定し、光ファイバやフェルールは固定樹
脂によって固定し、全体を樹脂モールドする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に用いる平
面実装型受信モジュールに関する。平面実装という言葉
について述べる。従来例の光受信モジュールは、ステム
にPDを固定し、光ファイバをPDの上方にステム面に
直角になるように支持し中間にレンズを設けていた。光
ファイバからの光を集光レンズで絞って垂直にPDの上
面に入射させる。光線はステムやPD面に直角である。
ファイバとPDにはかなりの空間距離があり光が広がる
のでこれを防ぐためにレンズが必要である。縦長円筒形
で光ファイバが円筒の頂点から出ているという扱いにく
い形状をしている。プリント基板に実装する場合は、ピ
ンを半田付けしモジュールを固定した後ピンを曲げて円
筒を横に寝かせる必要がある。プリント基板を何枚も重
ねる場合、そのピッチは9ミリであるが、基板の厚みと
素子の厚みの合計が9ミリ以下としなければいけない。
従来の円筒形縦長の光受信モジュールではそのような要
求に応えることができない。
【0002】平面実装型モジュールというのはそのよう
な嵩高い縦長モジュールの反対概念である。光ファイバ
の入射方向が基板面に平行で基板上に固定されるものを
平面実装型と呼ぶ。光ファイバが平面を這うので平面実
装なのである。光ファイバが基板面に平行だから円筒形
のパッケージが最早不要である。平坦な基板に光ファイ
バやPDを固定して平坦な形状のパッケージとすること
ができる。また光ファイバとPDを接近させ自由空間で
伝搬しないようにするからレンズは要らない。レンズが
不要だと材料コストが下がるだけでなく、調芯作業を省
き組立コストを下げることができる。平坦な形状なので
プリント基板に実装したとき高さを取らないため好都合
である。そのようなわけで光モジュールのコストをさら
に抑制するためには平面実装型のものが強く望まれる。
【0003】表面実装モジュールでは、光結合のため集
光レンズを使わない。光ファイバと発光素子(LD、L
ED)若しくは受光素子(PD)を対向接近させて直接
光結合させる。このため実装の寸法精度がよりいっそう
厳しくなる。光ファイバと発光素子や受光素子を精度良
く固定するためのいくつかの工夫が提案されている。し
かし何れの提案も難がある。広く実施されるには至って
いない。
【0004】
【従来の技術】平面実装型光受信モジュールとしてしば
しば提案されているものは、Si基板に構造物を作り光
ファイバとPDを固定するものである。Si単結晶の異
方性エッチングを利用しSi基板にV溝を形成し、ここ
に光ファイバを固定し、光ファイバ端面より出射した光
を略直角に曲げ、Si表面に実装した受光素子に入射さ
せる。ここでエッチングの異方性というのは{100}
面と{111}面のエッチング速度が相違し、前者が後
者より著しく速いという性質をいう。そのような異方性
を示すエッチャントが知られている。
【0005】(100)面Si単結晶にレジストを塗布
し[011]方向のストライプ状の窓を開け、適当なエ
ッチャントによって異方性エッチングすると、[01
1]方向に伸びる(1−11)面と(11−1)面より
なるV溝ができる。異方性エッチャントによるエッチン
グ速度が{100}面では速く、{111}面で遅いか
らそのようなV溝ができる。さらに好都合な事はV溝の
終点に(111)面が露出するという事である。表面
(100)とV溝の面(1−11)、(11−1)のな
す角度は126゜である。V溝の底角は72゜である。
終端面(111)とV溝両面(1−11)、(11−
1)との角度は、108゜である。終端面(111)と
表面のなす角度は126゜である。135゜ではない。
【0006】ここで[…]は個別方向を、<…>は包括
方向を示す。(…)は個別面を、{…}は包括面を表
す。上の説明は[011]ストライプについてのもので
あるが、[0±1±1]の方位のストライプについても
同様なV溝を作製できる。Si基板というがSi基板は
そのままでは導電性なので表面の一部0.5μm〜1μ
m程度を酸化してSiO2にする。あるいはスパッタリ
ングによってSiO2膜を堆積させる。大部分はSi単
結晶であるが、表面は絶縁性のSiO2である。だから
Si基板というのは、詳しくはSiO2/Si基板のこ
とである。簡単のため、以後単にSi基板と表現する。
【0007】表面実装型のモジュールを作製する場合、
このV溝に光ファイバをはめ込んで固定する。溝終端の
(111)面で光を反射させてその上方に固定したPD
に光を入射させる。そうするとレンズが不要で光ファイ
バが表面に平行な平面実装型モジュールが得られる。
【0008】平面実装型モジュールの基本的な構造は以
上に述べてとおりである。さらに進んで平面実装型に関
して幾つもの提案がなされている。いずれも何らかの難
点があり未だ広く実施されていない。平面実装PDモジ
ュールに関する主な公知技術について3つの構造を説明
する。 [従来構造1:PD直下ファイバ挿入構造(図1〜図
4)] ドイツ特許公報DE 35 43 558 C2(1
985年12月10日出願)発明者ヒラーリッヒベルン
ト、ローデマンフレッド B.HILLERICH & A.GEYER, "SELF-ALIGNED FLAT-PACK
FIBRE-PHOTODIODE COUPLLING", Electronics Lett. vo
l.24, No.15, 1988, p918-919、
【0009】異方性エッチングによってSi基板にV溝
を堀る。V溝の終端の上に受光素子(PD)を取り付け
る。V溝のPDの直下まで光ファイバを差し込んで光フ
ァイバとほぼ同じ屈折率の接着剤によって光ファイバを
固定する。受光素子の直下まで光ファイバの先端が入り
込むところに特徴がある。図1〜4によってこの構造を
述べる。図1は完成した状態の断面図、図2はV溝の部
分の平面図、図3はV溝に光ファイバを取り付けた状態
の平面図、図4はPDチップ、光ファイバを固定した状
態の平面図である。
【0010】(100)面Si基板1にレジストを塗布
しマスクを使った露光と現像により[011]方向のス
トライプ窓をあけ、異方性エッチャントを使ってエッチ
ングする。(1−11)、(11−1)面よりなるV溝
2ができる。(111)面である傾斜反射面4がV溝2
の終端に生成される。傾斜反射面4の直上にPDチップ
5を位置決めし固定する。ワイヤ配線する。光ファイバ
3の先端をPDチップ5の下に差し込み、先端を傾斜反
射面4に当てる。光ファイバ3をV溝に入れる。光ファ
イバ3、V溝2に接着剤7を塗布する。接着剤が乾燥す
ればできあがりである。
【0011】V溝はかなり深く掘る必要がある。光ファ
イバがすっぽりと埋まるからである。V溝の深さをW、
底角の半分をφ、光ファイバの直径をDとすると、 W>D(1+cosecφ)/2 (1) である必要がある。V溝の底角が72゜であるから、W
>D(1+cosec36゜)/2=1.35Dでなければ
ならない。たとえばD=125μmとすると、Wは16
9μmより深い。V溝が完全な{111}面であれば、
深さWと、幅Bは単純な関係
【0012】 B=2Wtanφ=2Wtan36゜=1.45W (2) によって与えられる。だからこのV溝の幅Bは、245
μm以上である。光ファイバの横方向の位置決めはV溝
によって自然になされる。光ファイバの軸方向の位置決
めは傾斜反射面によって正確になされる。つまり光ファ
イバは調芯の必要がない。これは利点である。光ファイ
バ先端からPDチップまでの距離は極めて短いからビー
ムが広がらない。PDチップ5がV溝の上面のコの字型
の部分に安定に固定される。構造が単純である。これも
利点である。PDを正確に位置決めしておけば良い。
【0013】ところがこの構造には二つの欠点がある。
ひとつは光ファイバ3の先端をPD5の下へ潜り込ませ
るので先端が見えないということである。だから先端が
傾斜反射面4に接触しているのかどうか分からない。接
着剤の回り込み状態を観察できない。
【0014】もう一つは接着剤7がPDの下のV溝部分
まで回り込まないということである。PDとV溝によっ
て作られる狭い穴に光ファイバを差し込んでそのあとで
接着剤を塗布するが粘度が大きいから穴に入りにくい。
例えばW=1.35DとするとV溝とPDで囲まれる穴
の断面積は光ファイバ断面積の約1.7倍である。しか
し光ファイバが差し込まれているから、実効面積は光フ
ァイバ断面積の0.7倍しかない。このように狭いから
接着剤が入りにくい。接着剤が光ファイバの先端を覆わ
ないと図1のように穴の中に空隙部8が生ずる。接着剤
は光ファイバと同じ屈折率を持ち光ファイバの光が端面
で反射しないようにする作用もある。もしも空隙部8が
発生すると、端面反射による損失がある。空気中である
とビームの広がりが大きくなる。チップ裏面での反射損
失も増加する。図1のようでなくても接着剤の中に気泡
ができると気泡での散乱や反射損失がある。接着剤が穴
を完全に満たしていないとそのような損失がある。PD
のためファイバ先端が見えないから果たして接着剤が穴
を充填しているかどうかという事も分からない。[従来
構造2:二基板貼り合わせ構造(図5、図6)]
【0015】特公昭63−22565号に提案されてい
る構造である。1枚の基板に平面実装できず、2枚の基
板に光ファイバ、PDを取り付け、互いに貼り合わせる
ようになっている。図5、図6によって説明する。図5
は第1のSi基板の斜視図である。(100)Si基板
11の上に異方性エッチングによって[011]方向に
延びる平行な第1V溝12、13を設ける。同時にこれ
と直交する[0−11]方向に横溝14を穿つ。平行な
二つのV溝12、13の底より、横溝14の底が深い。
同時に異方性エッチングするが深いので時間が足らず横
溝14の底面は(100)面が残っているようである。
横溝14の対向面は(111)面になっている。これが
反射面15となる。V溝12、13に光ファイバ16、
17を差し込み先端を傾斜反射面15に当てる。その状
態で光ファイバを接着剤で固定する。光ファイバから出
た光は傾斜反射面15によって反射されて上向きの光線
23、24になる。
【0016】横溝14が横にのびているからPDを固定
できない。そこで第2のSi基板18を使う。L型断面
の複雑なSi基板18である。二つの穴を穿ち、二つの
PD19、20を穴に埋め込む。このPDはp電極、n
電極ともに上面にあり、ワイヤボンデイングによってメ
タライズパターン(図示しない)と接続する。第2Si
基板18を反対に向けて、第1Si基板11の背面21
が、第2Si基板18の横片22内面に当たるように、
基板11、18を重ね合わせ、接着する。光線23、2
4がPD19、20に入射するようになる。
【0017】この構造の場合、光ファイバが基板面より
下に沈んでいるから溝の深さWは W>(D/2)(cosecφ+1) (3) でなければならない。横溝14はこれ以上に深い溝であ
る。
【0018】これはPDの下に光ファイバを差し込まな
い。光ファイバの先端がよく見える状態で作業する。軸
方向の位置合わせ(傾斜反射面15に当てる)と接着が
容易である。また横溝14に接着剤を満たす事ができ、
光ファイバの先端も接着剤で完全に覆う事ができる。接
着剤の付着のムラ、空隙での乱反射などの問題がない。
さらに複数のPD、光ファイバを取り付けるのに便利で
ある。それらは利点である。
【0019】しかし横溝14が広がっておりPDを三方
で支える事ができない。PDを片持ち支持するというよ
うな不安定なことはもちろんできないことである。つま
り光ファイバと同じ基板によってPDを支持できない。
PDを支持するために第2の基板18が不可欠である。
すると二つの基板間の位置合わせをしなければならな
い。基板の一方を裏返して張り合わせるのであるから極
めて難しい位置合わせになる。第2Si基板18でのP
D位置、第1基板での横溝の位置なども誤差の要因にな
る。これらが狂っていると2枚基板間の時後的な調芯だ
けでは最適位置を見い出すことができない。
【0020】それになにより構造が複雑である。2枚の
Si基板にそれぞれPDと、光ファイバを取り付けてこ
れを合体させるのであるから表面実装とはもはや呼べな
い。製作コストが嵩むので実用的でない。 [従来構造3:二段階V溝構造(図7〜図9)]
【0021】二段階V溝構造受光モジュールが特開平9
−54228号によって提案されている。図7〜図9に
よって二段階V溝構造の受光モジュールを説明する。図
7は縦断面図、図8は平面図、図9はV溝を横切る線で
切った断面図である。
【0022】(100)Si基板25に大きい第1V溝
26とそれに続く、より小さい第2V溝27を異方性エ
ッチングによって同時に形成する。いずれも[011]
方向に伸びるV溝で中心線は共通である。V溝の面は
(1−11)、(11−1)面である。深さが違うので
中間に傾斜面28ができる。第2V溝27の終端に小さ
い傾斜反射面29ができる。これも(111)面であ
る。光ファイバ30は第1V溝26にはめ込む。先端が
傾斜面28に当たる位置で固定される。第2V溝27の
上に当たる部分にPDチップ32を固定する。光ファイ
バ30から出た光は第2V溝27を通過し傾斜反射面2
9で上方へ反射される。そしてPDチップ32に下面か
ら入射する。
【0023】光ファイバ30は第1V溝26の上に一部
が露呈する。第1V溝の深さWは、 W<D(1+cosecφ)/2=D(1+cosec36゜)/2=1.35D (4 ) でなければならない。たとえばD=125μmとする
と、Wは169μmより浅い。しかしビームは第2V溝
27を進行しなければならないから、
【0024】 W>(D/2)cosecφ=(D/2)cosec36゜=0.85D (5) である。つまり第1V溝の深さWは、 (D/2)cosecφ <W< (D/2)(cosecφ+1) (6) であるが、φ=36゜の場合、Wは0.85D〜1.3
5Dの間にある。光ファイバの先端が傾斜面28に当た
ることから、第2V溝の深さUは、
【0025】 U<W−(D/2)(cosec36゜−1)=W−0.35D (7) でなければならない。光ファイバから出たビームが第2
V溝を通るためには、
【0026】 U>W−(D/2)cosec36゜=W−0.85D (8) である。つまり第2V溝深さUは、 W−(D/2)cosecφ<U<W−(D/2)(cosecφ−1) (9) であるが、この場合UはW−0.85D〜W−0.35
Dの間にあることが必要である。
【0027】この構造の利点を述べる。まず光ファイバ
30の先端がPD32の下に潜り込まない。先端が見え
るので光ファイバの固定状態を観察できる。光ファイバ
固定が容易である。光ファイバ先端とPD下部の空間を
樹脂によって埋め尽くすことができる。樹脂のない部分
ができて光が反射されたり散乱されたりすることがな
い。二段階の溝は一度の異方性エッチングによって彫り
つけることができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来技術とし
て紹介した3つの構造にはいずれも欠点がある。[従来
構造1(PD直下ファイバ挿入構造)]では、受光素子
の下まで、光ファイバが挿入されている。狭い穴に樹脂
が受光素子の下まで十分に回り込まないと言う欠点があ
る。接着剤が光ファイバ先端を完全に覆わないと空気と
光ファイバ、接着剤の境界で反射する。光路中に気泡が
あれば乱反射がおこり光量損失の原因になる。また特開
平9−54228号にも欠点として指摘されているよう
に、光ファイバの先端が見えないという問題もある。
[従来構造2(二基板貼り合わせ構造)]の場合は、横
溝が横に伸びているので、PDを同じ基板に付けること
ができず、基板が2枚になってしまう。光ファイバ側基
板と、PD側基板の位置合わせが難しい。平面型でなく
て厚みのある構造物になる。構造が複雑であって製作が
困難である。コスト高になる。
【0029】[従来構造3(二段階V溝構造)]は接着
剤の種類に対する配慮がたりない。接着剤は第1には光
ファイバを基板に固定するためのものである。それだけ
でない、接着剤は光ファイバとPDの間を埋め尽くすの
であるから光を通すものでなければならない。透光性が
あるということである。それに、光ファイバの屈折率
(1.4)に近似する屈折率をもつものであることが望
ましい。そうでないと、光ファイバ・接着剤界面で反射
が起こるからである。それゆえ二段階V溝構造は、透光
性の接着剤を光ファイバ全面に塗布して光ファイバの固
定、光路充填に用いている。ところが透光性の樹脂は接
着力が弱い。乾燥した後であってもブヨブヨと柔らかく
部材が微かに動き得る。光ファイバと基板を永久的に固
定するにはより強力な接着剤を用いることが望ましい。
しかし強力な接着性を持つ接着剤は不透明であり、光フ
ァイバ・PD間には使えない。だからこの提案は接着剤
に難点があり永年の使用に耐えない。
【0030】性質の異なる二通りの樹脂を用いて光を通
しながら光ファイバを確実に固定できるようにした表面
実装型受光モジュールを提供することが本発明の第1の
目的である。性質の異なる二通りの樹脂が混在しないよ
うに空間的に分離できるようにした表面実装型光受信モ
ジュールを提供することが本発明の第2の目的である。
安価な樹脂モールド型の光受信モジュールを提供するこ
とが第3の目的である。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の光受信モジュー
ルは、基板と、基板の上に穿たれたV溝と、V溝の先に
これと直交するよう基板上に設けられる光路変換溝と、
光路変換溝の一面である傾斜反射面と、光路変換溝の上
において基板に固定されるPDチップと、V溝に挿入さ
れ固定される光ファイバと、光ファイバの先端部のV溝
と、光路変換溝と、PDチップの下面に充填される透光
性樹脂と、光ファイバの大部分を基板に固定する固定樹
脂と、基板および光ファイバ、PDチップの全体を覆っ
て硬化した樹脂モールドのパッケージよりなる。光ファ
イバから出た光は光路変換溝に入り、ここで傾斜反射面
によって上向きに反射されPDチップに下から入射して
受光層に至る。光ファイバが基板面に平行に固定される
から平面実装である。
【0032】本発明では光ファイバを固定するV溝と、
これに直交する光路変換溝を基板上に設け、光路変換溝
の上方の基板面にPDを固定する。光路変換溝はPDよ
り横に広いものとする。光路変換溝が重要である。光路
変換溝は軸線と直交する方向に伸びる溝であり、光路を
上向きに変える作用と、接着剤がPDの下の空間に満ち
るようにする作用がある。光ファイバとPDの間の光路
を接着剤が埋め尽くす様にしないといけないが、横方向
に長い光路変換溝がこれを可能にする。容積の広い溝で
あるから接着剤が充分に流動し空隙が生じない。
【0033】2種類の接着剤を使うのが本発明の特徴の
一つである。光ファイバとPDの間の光路は透光性樹脂
の接着剤によって満たす。光ファイバとV溝の間の接着
は固定樹脂接着剤によって強く固定する。透光性の樹脂
としては、シリコン系の柔らかい透明の樹脂が適する。
柔らかいので受光素子や光ファイバの端面ヘのストレス
が少ない。特に温度変化による伸び縮みで受光素子や光
ファイバの位置関係を大きく狂わせる事もない。この樹
脂は、紫外線、若しくは温度加熱によって硬化させる
が、完全に固化せず、ゼラチン状の状態を保ち、周りの
部品にストレスを掛けない。シリコン系の透光性樹脂は
屈折率も光ファイバに近く、マッチングオイル的な役割
もするし、通信用波長帯の1300nm〜1600nm
での吸収も殆どない。従来技術としてこれまで紹介した
ものは透光性を重視しているから全面に透光性ある樹脂
を使っていた。
【0034】しかしV溝へ光ファイバを固定するには透
光性樹脂では不十分である。硬化が完全でなく光ファイ
バがずれるおそれがある。透光性樹脂の長所が、光ファ
イバ固定という目的に対しては短所になる。そこで本発
明は光ファイバの固定のためには透光性樹脂でない硬化
の完全な樹脂を用いる。固定樹脂とここでは表現する。
固定樹脂は光ファイバを強固に支持できればよいので、
透明性、屈折率同一性などの光学的性質は要求されな
い。不透明で屈折率は任意であってよい。しっかりと確
実に固定することが主眼であるので固定樹脂としては例
えばエポキシ系の樹脂を用いる。
【0035】このように二種類の樹脂を用いることが本
発明の新規な特徴の一つである。しかし単に2種類の樹
脂を流すだけだと境界が決まらず相互に混合してしまい
固定樹脂が光ファイバとPDを結ぶ光路を塞ぐ可能性も
ある。本発明はそのような問題に対する備えをもちろん
持っている。光ファイバとPDの間の空間が狭いので透
光性樹脂が充分に広がらないものであるが、本発明では
広い光路変換溝をPDの直下に存在させて流動性を高
め、透光性樹脂が空間を隈なく満たすようにしている。
透光性樹脂が光路を満たした後に固定樹脂を流すから固
定樹脂が光路を遮るというようなことはありえない。透
光性樹脂がまんべんなく流動し光路を隈なく満たすた
め、光路変換溝は容積が大きくないといけない。縦方向
のV溝と直交し長い溝となるのがよい。少なくともPD
よりは広いという必要がある。基板を横方向に全部横断
するようにしても良い。光路変換溝の長さをLとする
と、PDの幅をBとし、基板幅をHとすると、
【0036】 B<L≦H (10) となる。本発明の光路変換溝は、図5の横溝とは違う。
幅広横長の横溝であると、そこにPDチップを固定でき
ない。本発明は光路変換溝の前後の基板表面でPDを固
定する。PDは光路変換溝を前後に跨ぐようになる。そ
のために光路変換溝幅Qは当然にPDの長さCより小さ
いことが必要である。Qの下限は、光ファイバコアの高
さと、傾斜反射面の傾斜角Θによって決まる。コアと基
板表面の距離はW−(D/2)cosecφであるから、こ
れにcotΘを掛けたものが下限を与える。
【0037】 {W−(D/2)cosecφ}cotΘ<Q<C (11) 機械加工する場合、φ、Θは自在に選ぶことができる。
Si異方性エッチングの場合は、φ=36゜、Θ=54
゜である。
【0038】それだけでなく光路変換溝に直交する溝の
幅がPDよりも狭い必要がある。本発明はもちろんその
ような配慮をしている。だから図5、図6の従来例のよ
うに2枚の基板を必要としない。
【0039】
【発明の実施の形態】4つの実施形態を説明する。 [実施形態1:(V溝+間隙溝+小V溝+光路変換
溝)]図10〜図14によってひとつの実施形態を説明
する。図10は光ファイバ固定部のみの一部斜視図であ
る。図11は同じ部分の平面図である。図12、図13
は、12ー12断面図、13ー13断面図である。
【0040】溝は機械的手段によって作製することもで
きる。溝は湿式の異方性エッチングによっても製作でき
る。Si異方性エッチングを利用して溝を形成する場合
は、方位(100)のSi基板33を基材として用い
る。Siそのままであると導電性があるからSiO
を表面に形成する。スパッタリングによってSiO
を付けるか、酸化によって膜を作る。膜厚は0.5μm
〜1μm程度で充分である。Si基板33にフォトレジ
ストを塗布しマスクを通して露光し[011]方向のス
トライプ窓を形成する。レジストを現像し異方性あるエ
ッチングによって、光ファイバを挿入固定すべきV溝3
4を[011]方向に形成する。V溝34は光ファイバ
が入る程度の幅、深さとする。V溝34の終端にこれと
直交する間隙溝36を形成する。図12、図13に現れ
るように、間隙溝36はV溝34より深い。間隙溝は3
6エッチングによって作る事もできるが、ダイシングソ
ーによって機械加工することもできる。間隙溝36の前
面38は垂直またはこれに近い壁であることが光ファイ
バの位置合わせという観点からは望ましい。しかし間隙
溝36は傾斜を持つ溝であっても良い。
【0041】間隙溝36を越えて、V溝34と同じ軸線
上により狭い小V溝35を設ける。小V溝35は短い溝
である。小V溝35の先にこれと直交するように光路変
換溝37を設ける。光路変換溝37は前面が傾斜した反
射用の傾斜反射面41になっている。光ファイバから出
た光が傾斜反射面41に当たって上向きの光になる。光
路を変換する溝であるから光路変換溝と呼んでいる。光
路変換溝37の幅QはPDの長さCより小さい。溝37
はSi地肌そのままであっても良い。屈折率がかなり違
うので反射率が大きい。しかし傾斜反射面41、或いは
光路変換溝37の全体に金属薄膜(Al、Auなど)を
蒸着すればさらによい。金属膜を付けると反射率を10
0%近くに上げる事ができる。
【0042】このモジュールは4つの溝を基板上に設け
ている。適当な刃先形状の刃物を使って機械加工するこ
とができる。また異方性エッチングによってこれらの溝
を作る事もできる。異方性エッチングと機械加工の両方
を用いて形成することもできる。垂直壁はRIEエッチ
ングによって作製することができる。
【0043】異方性エッチングによる場合は、V溝の方
向は[011]方向とし、V溝の面は(1−11)、
(11−1)となる。小V溝の面も同じように(1−1
1)と(11−1)面である。光路変換溝の傾斜反射面
41は(111)面である。間隙溝、光路変換溝の方向
は[0−11]方向である。間隙溝36の壁は垂直壁を
形成したならそれは(0±1±1)面である。
【0044】間隙溝36と光路変換溝37の間に狭いス
トライプ状の表面45が残る。光路変換溝37の前方に
広い表面46が存在する。PD42は、光路変換溝37
を跨ぎ、広い表面46と狭い表面45の上の3箇所にボ
ンディングによって固定される。小表面45があるから
図5、図6のように2枚の基板を必要としない。狭い小
V溝35は小表面45を残すために必要である。
【0045】被覆のない光ファイバ40(コア+クラッ
ド)をV溝34に挿入する。図10〜12に示すよう
に、光ファイバ40の先端は、間隙溝36の前面38に
当たって位置決めされる。光ファイバの先端部を透光性
樹脂接着剤43によって固定する。小V溝35の中、P
D42の下方の光路変換溝37に接着剤が回り込まない
といけない。粘度の高い接着剤であるから広い空間が必
要である。ここでは横に広がる間隙溝36と光路変換溝
37があるから接着剤はやすやすとPDの直下の空間へ
回り込む。
【0046】光ファイバ40の先端、小V溝35、PD
42の下方の光路変換溝37、PD42は透光性樹脂接
着剤43によって固定される。通信光に対して透明でな
ければならない。そうでないと光が通らないからであ
る。透明だというだけでなく光ファイバと近似した屈折
率をもち光ファイバ端面で反射が起こらないような樹脂
が適する。透光性樹脂は例えばシリコン系の樹脂とす
る。この樹脂は紫外線照射、或いは加熱によって硬化さ
せる事ができるが完全に固化しない。ゼラチン状の柔軟
な状態を保ち周りの部品にストレスを掛けない。
【0047】V溝34にはめ込まれた光ファイバ40
は、透光性樹脂43とは異なるより強固な固定樹脂44
によって固定する。固定樹脂44は透光性樹脂43を覆
い光ファイバ40の全体を固定する。これは通信光に対
して不透明であっても良い。屈折率も制限はない。接着
力に優れていれば良いのである。固定樹脂接着剤はゲル
状の透光性樹脂43を内包する。例えばエポキシ系樹脂
の接着剤を固定樹脂接着剤として用いる。固定樹脂接着
剤によって光ファイバが強固にV溝に接着される。透光
性樹脂43はこれによって包囲されるが、骨格がしっか
りしているので、外部のストレスが透光性樹脂にかから
ない。透光性樹脂の柔軟性は損なわれない。固定樹脂は
透光性樹脂部分を保護する作用もある。本発明は2つの
接着剤を組み合わせてその長所を相補的に生かして使っ
ている。そのような工夫がなされたものは従来技術には
全く見られない。
【0048】間隙溝36や光路変換溝37は横に広く
て、透光性樹脂を遍く広がらせる作用がある。その点で
図1〜図4の従来構造とは違う。V溝34に光ファイバ
40を差し込んで固定するから光ファイバの調芯などは
不要である。PDの位置合わせはマークを基板に付けて
おいてそれを目指してPDチップを取り付けるようにす
る。図14は光路変換溝37をもV溝にした例を示す。
光路変換溝37は光を反射するための傾斜面があれば良
いのでV溝であっても良いのである。光ファイバ40か
ら出た光は小V溝35を通過し傾斜反射面41で斜め上
向きに反射されて下面からPD42に入射する。
【0049】V溝の底角の半分をφとする。Si基板の
異方性エッチングを利用する場合はφ=36゜である。
光路変換部37の傾斜反射面41(111)の傾斜角は
54゜である。V溝34の斜面は(1−11)、(11
−1)面である。順序は図11に示す通りでなく先にP
Dをボンディングによって付ける。その後に光ファイバ
を取り付ける。傾斜反射面37とその近傍の第2V溝3
5は金属膜を蒸着し反射率を高揚させる。PDチップ4
2は光路変換部のすぐ上に固定する。そのためメタライ
ズ面を基板上に作っておく。PDチップは背面入射型が
適する。背面入射型の場合n電極がリング電極になりこ
こから光が入る。n電極をメタライズ面にボンドする。
【0050】PDチップは例えば、450μm角、厚み
200μmのInGaAsのPDチップを用いる。これ
を所定位置45、46に半田づけする。光路変換溝の幅
Qは当然450μm未満(Q<C)である。半田代が必
要であるから光路変換溝幅Qは150μm〜250μm
程度である。光ファイバ先端はPDから少し離れてい
る。潜り込まないから光ファイバの背中(頂部)が基板
面より下であっても、基板面より上であっても、はたま
た面一であってもよい。V溝深さをW、溝底角を2φ、
光ファイバ(クラッド)径をDとすると、光ファイバ背
中が基板面より隆起する高さΔhは
【0051】 Δh=(D/2)(1+cosecφ)−W (12) である。 [実施形態2:(V溝+間隙溝+小V溝+光路変換
溝)]図15〜図19によって本発明の第2の実施形態
を説明する。これもV溝34、小V溝35が軸方向に存
在し、それと直交するように間隙溝36、光路変換溝4
7が形成される。光路変換溝幅Qは、PD長さCより小
さい(Q<C)。但し光路変換溝47の横広がりが前例
よりも狭い。狭いと言ってもPDよりは広い。光路変換
溝の長さをLとすると、PDの幅をBとし、基板幅をH
とすると、B<L≦Hである。前例はL=Hであるが、
この例は、B<L<Hである。PDの幅より狭いと、P
Dの直下に接着剤が回り込みにくい。
【0052】軸方向にV溝34があり、それの前端に直
交するように間隙溝36がある。これはダイシングでも
エッチングでも作製することができる。さらに小V溝3
5があり、小V溝35の先に光路変換溝47がある。こ
れは端までなくて途切れている。前例と同じように光フ
ァイバから出た光が、小V溝35を通り傾斜反射面48
で上向きに反射されPD42に裏面から入る。図15〜
図18の例では、光路変換溝47の断面が倒立台形であ
るが、図19のようにV溝としても良い。この例でも小
V溝両側の小表面45と光路変換溝47の前方の表面4
6と3箇所においてPD42が支持される。
【0053】PD、光ファイバ、小V溝、間隙溝の部分
のみに透光性樹脂の接着剤43をポッティングしてい
る。その点も前例と同じである。光ファイバから出た光
は透明な樹脂の中を進み傾斜反射面48で反射されPD
42に入射する。傾斜反射面48は金属薄膜を蒸着、ス
パッタリングしておくのがよい。
【0054】PDの下に光ファイバが入り込まないか
ら、光ファイバの背中がV溝より突出していても良い
(W<(D/2)(1+cosecφ))し、V溝の中に沈
んで(W>(D/2)(1+cosecφ))いても良い。
Dは光ファイバの直径、WはV溝の深さ、φはV溝の底
角の半分である。
【0055】間隙溝36の前面38によって光ファイバ
の軸方向の位置決めがなされる。透光性樹脂43を間隙
溝36、光路変換溝47、小V溝35に充填して光ファ
イバの先端を固定する。その上を固定樹脂44で固め
る。 [実施形態3:(V溝+光路変換溝)]
【0056】図20〜図24によって第3の実施形態を
説明する。Si基板33に縦方向にV溝34を切りこれ
に直接に光路変換溝52を形成してある。光路変換溝5
2の幅QはPDの長さCより小さい(Q<C)。光路変
換溝52に続いて傾斜反射面53があるのは前例と同じ
である。しかし実施例2、実施例1の間隙溝や、小V溝
がない。V溝34に光ファイバを固定し、光ファイバ先
端、PD直下、光路変換溝52には透明な透光性樹脂4
3をポッティングする。光路変換溝(幅L)52は横方
向に長いが基板の全体(H)を横切っていない。途中で
切れている。しかしPDの幅Bよりは広い。B<L<H
であるから、光路変換溝52は透光性樹脂43の流動を
助けPD42の直下へ透光性樹脂43が回り込むように
する。小V溝がないが、V溝34の終端の表面45にP
D42が乗るようになっている。光路変換溝52、傾斜
反射面53には金属薄膜を被覆するのが良い。傾斜反射
面53、V溝34はエッチングによって形成できる。光
路変換溝52の後面は機械的手段で垂直に切り欠くこと
ができる。また反応性イオンエッチングによって垂直に
切る事もできる。光路変換溝52は図24に示すように
V溝であっても良い。その場合は、V溝34、光路変換
溝52ともに異方性エッチングで作製することができ
る。
【0057】この例は単純化されているだけにPD42
の取り付け座45が両側に退く。V溝の深さをWとし、
底角の半分をφとするとV溝34の横方向の幅Tは、T
=2tanφであるが、PD42の一辺Bよりもこれが小
さくないといけない。つまりT<Bである。光ファイバ
40はV溝34に埋まっているという必要はないので、
これは常に可能である。PDと光ファイバ直径の比B/
Dが小さいと光ファイバはV溝からかなり背中を出すよ
うな関係になる。
【0058】光ファイバの頂面(背中)が基板表面と同
じ高さだとすると、W=(D/2)(1+cosecφ)で
ある。溝の幅TはDに対して、T=Dtanφ(1+cosec
φ)となる。PDの幅BがTより大きければ、PDがV
溝をまたぐ位置に固定できる。つまりB>Dtanφ(1
+cosecφ)であればPD42がV溝の両側の部分面4
5、45に接触固定され得る。φが36度とすると、B
>1.96Dであれば良い。D=125μmとすると、
Bが245μmより大きければそれが可能である。1辺
が400μm〜500μmのPDを用いるから充分な余
裕がある。 [実施形態4:(V溝+光路変換溝)]
【0059】図25〜図29によって第4の実施形態を
説明する。Si基板33に縦方向にV溝34を切りこれ
に直角に光路変換溝54を形成してある。それに続いて
傾斜反射面55がある。光路変換溝54が基板33の全
幅に及ぶ広がりを持っている。機械加工で光路変換溝5
4を切る場合は基板の全体幅Hと同じ幅の方が加工が容
易である。その他は前例と同じである。光ファイバの取
り付けも同様になされる。
【0060】V溝34に光ファイバ40を固定し、光フ
ァイバ先端、PD直下、光路変換溝52には透明な透光
性樹脂43をポッティングする。光路変換溝(幅L)5
4は横方向に長いので、透光性樹脂43の流動を助けP
D42の直下へ透光性樹脂43が回り込むようにする。
V溝34の終端の左右の表面45にPD42が乗るよう
になっている。光路変換溝54、傾斜反射面55には金
属薄膜を被覆するのが良い。傾斜反射面55、V溝34
はエッチングによって形成できる。光路変換溝54の後
面は機械的手段で垂直に切り欠くことができる。また反
応性イオンエッチングによって垂直に切る事もできる。
光路変換溝54は図29に示すように単純なV溝であっ
ても良い。その場合は、V溝34、光路変換溝54とも
に異方性エッチングで作製することができる。
【0061】透光性樹脂の上へさらに固定樹脂を乗せて
光ファイバをV溝に堅固に固定する。この例ではB<L
=Hとなっている。図30は第1の実施形態に対応する
Si基板33の全体平面図である。縦中央に光ファイバ
(クラッド+コア)を収容するV溝34が形成される。
先述の光ファイバ用V溝34の先に大V溝56がある。
これは光ファイバ先端に付けたフェルールを収容する溝
である。光ファイバはクラッド径が125μmであるが
フェルールはこれよりずっと太いので大V溝56が必要
である。その部分は前低面58となっている。傾斜面5
7ができるのは、異方性エッチングによってV溝56、
34、35、傾斜面57を一挙に形成したからである。
中間部面59には縦方向にV溝34があるだけである。
【0062】間隙溝36より後方の後面60には小V溝
35、光路変換部溝37の他にメタライズ62、63な
どが印刷あるいは蒸着によって形成される。後面60に
は、PD42の他に、増幅器64やコンデンサ65、そ
の他の電子回路素子66を取り付けることができる。そ
のために電極引き出し用のメタライズ面が設けられるの
である。Si基板の表面は酸化膜SiO2で覆われメタ
ライズはSiO2の上にあるから相互に絶縁されてい
る。溝を切った部分はSiが露呈している。しかし溝に
接触するのは光ファイバだけであるから差し支えない事
である。
【0063】図31はSi基板33のV溝など構造物
に、チップや光ファイバを取り付けた状態を示す斜視図
である。V溝34の延長線上、光路変換溝37の上、メ
タライズ63の終端にPD42が半田付けしてある。そ
のすぐ前にはメタライズ62に増幅器IC64が半田付
けしてある。同じメタライズ62に平板コンデンサ6
5、67が取り付けられる。これはダイキャップともい
う。電源のインピーダンスを下げてノイズを遮断するた
めに入れている。PD42はn電極(カソード)が下に
なっておりこれがメタライズ63に直接に接続されてい
る。上のp電極はワイヤ70によって増幅器64の入力
端子に接続される。増幅器の出力端子と電源端子がワイ
ヤによって別のメタライズ68につながれている。グラ
ンドはメタライズ62から取っている。PDの光電流を
同じパッケージ内で増幅するから外部ノイズの影響を受
け難い。
【0064】このように電子部品をリフロー炉によって
半田付けしてから、フェルール74を付けた短い光ファ
イバ40をSi基板に取り付ける。フェルール74を大
V溝56に入れ、V溝34に光ファイバ40を入れる。
その後接着剤を使って光ファイバを固定するのである
が、初めに透光性樹脂43を光ファイバ先端、間隙溝3
6、小V溝35、PD42、光路変換溝37の辺りに滴
下(ポッテイング)する。次いでフェルール74、光フ
ァイバ40の上、透光性樹脂の上に固定樹脂44を塗布
する。固定樹脂44が乾燥して硬化する。フェルール7
4、光ファイバ40が固定される。
【0065】図32は図31の部分図である。図32
(1)はPDを取り付ける部分の平面図である。光路変
換溝37、傾斜反射面41には金属膜を被覆してある。
反射率を上げるためである。基板33の側部から伸びる
メタライズ63が光路変換溝37、傾斜反射面41によ
って分断されている。分断された部分を仮想的につなぐ
とメタライズ63は小V溝35を囲むようなコの字型に
なっている。メタライズ63の上に電極用のパターン7
5が蒸着、メッキ(例えばAu−Sn)などによって作
成してある。間隙溝36と光路変換溝37の中間の面で
はPD取付け座45、45に、光路変換溝37の後ろで
は広いPD取付け座46の上にパターン75が形成され
る。
【0066】パターン75の外側でメタライズ63の上
に4つの位置合わせマーク76、77、78、79が付
されている。PD42の4隅の点がこれらのマークに合
うようにしてPD42を取り付ける。PD42は、前の
二つのPD取付け座45と後ろのPD取付け座46によ
って安定に支持される。
【0067】図32(2)は光ファイバの突き合わせ部
である。光ファイバから出た光は平面方向にも広がるが
光路変換溝37の傾斜反射面41で反射され底面からP
D42にはいる。図32(3)は光ファイバの光が傾斜
反射面41で上向きに反射されPD42に入射するとこ
ろを示す。図32(4)は光ファイバ40を横切る部分
の横断面図である。V溝の深さW、底角の半分φ、V溝
の幅Tなどの定義も示している。(5)は光路変換溝3
7の部分の横断面図である。この例では光ファイバ40
の大部分はV溝34に沈み上部の幾分かが露出してい
る。光ファイバは半分以上がV溝中にある事が必要であ
るが、それ以上の制約はない。光ファイバがV溝の中に
完全に沈んでいても良い。
【0068】図33は間隙溝、小V溝、光路変換溝近傍
の拡大断面図である。光ファイバ40はコア80とクラ
ッド81とからなる。光路変換溝37の底面と傾斜反射
面41には金属膜が被覆される。反射率を高めるためで
ある。光ファイバの先端は間隙溝36の前面38によっ
て軸方向の位置決めがなされる。V溝であって底角が7
2゜であるから小V溝35の側方にも光ファイバ先端が
当たる。コア80の中心Pから出た光は、開口角に応じ
て広がる。広がり角θはcosθ=n1/n0によって与
えられる。n1はクラッド屈折率、n0はコア屈折率であ
る。広がりビームをPQ1、PQ2、PQ3とする。傾斜
反射面41でビームが斜め上方に反射されて底面U1
2、U3から裏面入射型のPD42に入る。PDの屈折
率が大きいからビームはより垂直な経路を描き受光部S
のR1、R2、R3に到達する。ここで光は光電流に変換
される。
【0069】傾斜反射面41の傾斜角は45゜でなくて
54゜であるから、反射ビームはPD底面に垂直でな
い。多少後ろ向きのビームとなる。これらが屈折率の大
きいPD42に入射し、上方の受光部Sまで伝搬しここ
で感受される。垂直上向きでないから、PD面のU1
2、U3で反射されたビームは同じ道筋を戻らない。こ
れが好都合な点である。もしも反射光が戻ると光ファイ
バを逆進し光源であるレ−ザ(図示しない)に戻りレ−
ザ発振に悪影響を及ぼすところである。本発明では54
゜の傾斜反射面を使うからそのような事はない。従来の
円筒形の光受信モジュールでは光ファイバの先端を8゜
の傾斜に研磨して反射光がレ−ザに戻るのを防いだもの
である。本発明ではそれが不要である。現にここで光フ
ァイバ40の先端は(傾き0゜に)正しく切ってある。
【0070】近赤外光(1.55μmや1.3μm)を
通信光に用いる場合、PDはInP基板の上に、InG
aAsPやInGaAsの受光層をエピタキシャル成長
させ、Zn拡散でpn接合を作成したものを使う。もち
ろん通信光の波長によって、Si−PD、Si−APD
を使う事もできる。
【0071】図31のようなものができると、これを金
属板82を打ち抜いたリードフレームに乗せて、パター
ンとリードとをワイヤによって接続する。さらに型に入
れて流動性ある樹脂をそそぎ込み固化する。形状が決ま
った後、リードの外側に出ている部分を切断する。つま
り樹脂モールドによってパッケージを作るのである。従
来の円筒形光受信モジュールは平面実装でないのでやむ
をえず金属性のパッケージにハーメチックシールしてい
たがそれはコスト高になる。本発明はSi基板の上に平
面実装しているから安価なモールド型のパッケージに収
容することができる。これによってもコストを削減でき
る。モールドであるというのも本発明の特徴の一つであ
る。
【0072】図34は樹脂モールド後の本発明の素子の
斜視図である。図35は光路変換溝37、傾斜反射面4
1の辺りの横断面図、図36は中央縦断面図、図37は
フェルール辺りの横断面図である。光路変換溝37の辺
りでは透光性樹脂接着剤43が光路部分を覆っている。
さらに光ファイバ、フェルールは固定樹脂44によって
覆われる。さらにその外側において、安価なモールド樹
脂90が全体を覆っている。両側にはリード83〜89
などが出ている。通常のモールドタイプICと外観は殆
ど同じである。ただし、光ファイバを繋ぐためのフェル
ール74が外部に突き出ている。これが電気的なICと
少し違うところである。
【0073】以上に述べたものは光ファイバが一本のも
のであった。本発明は複数の光ファイバと複数のPDを
設けた複数連の光受信モジュールにも適用できる。 [3連の光ファイバの実施例]
【0074】図38は、3連の光受信モジュールに適用
したもののSi基板の平面図を示す。Si基板33に1
本の共通の間隙溝36が彫られている。これと直角に3
本のV溝34、34、34が基板端面から半ばにかけて
形成される。間隙溝36の先にはより狭い小V溝35、
35、35が形成される。小V溝の先にはこれと直交す
る共通の光路変換溝37が彫られている。その一方の壁
は傾斜反射面41になっている。それが光路を上向きに
変換する。前例と同じように、V溝34、35は異方性
エッチングによって作製できる。間隙溝36だけダイシ
ングソーで切り欠いてもよい。間隙溝36も方向性ある
RIEなどのエッチングで形成できる。もちろんV溝3
4、35も機械的手段によって切り込むこともできる。
【0075】光路変換部の上にはPD42、42、42
を固定してある。PD42のさらに前方には増幅器6
4、64、64とそのほかの電子回路素子93、94な
どが実装してある。これらは増幅器、コンデンサ、波形
整形器など任意である。V溝34には、光ファイバ40
を埋め込んである。光路部分(小V溝、間隙溝、光路変
換溝、PD下)は透光性樹脂によって、光ファイバの全
体は固定樹脂によって固定する。3連に限らず、4連、
…など任意の多連のモジュールとすることができる。こ
の例ではフェルールが外部に突出していない。それはテ
ープ光ファイバなどと突き合わせ結合させるためであ
る。もちろん図34の素子のように、フェルールを3本
外部に突き出すような構造にしてもよい。結合の相手に
なる光ファイバ群の形状によってフェルールの組み合わ
せも自在に変えることができる。これは基板部分だけを
図示しているが、実際には図34のように全体を樹脂モ
ールドして完成品とする。パッケージが樹脂モールドで
あるから金属カンパッケージやセラミックパッケージよ
りずっと安価になる。[5連光ファイバの実施例]
【0076】図39は、5連の場合の実施例を示す。S
i基板33に、横方向に共通の間隙溝36を彫りつけ
る。これに垂直に5本のV溝34を形成する。それの続
きとしてより狭い幅の小V溝35を間隙溝36の先に設
ける。小V溝35の終端は共通の光路変換溝37となっ
ている。光路変換溝37の前方の壁は(111)面の傾
斜反射面41となっている。その上に5連のPDアレイ
42が固定してある。個々に分離したPDでなくてここ
ではアレイを使っている。PDアレイなら位置合わせが
一回で済む。PD群の後方には電子回路部品95、9
6、97が取り付けてある。これもSi基板の部分だけ
しか示していないが、実際には樹脂によって全体をモー
ルドする。光ファイバの開口端には、やはり5連のテー
プ光ファイバ99のコネクタが何らかの手段によって着
脱自在に取り付けられる。3連や5連に限らず、8連や
10連など任意の数の光ファイバ、V溝、PDを並列に
並べた受光モジュールを作製することができる。
【0077】
【発明の効果】本発明は、光ファイバ固定用V溝、広い
光路変換溝をSi基板上に独立させて形成している。P
Dの裏面を3箇所で支持しその下方は横に広い光路変換
溝となっている。容積の大きい光路変換溝がPDの下に
あるから透光性樹脂の流動を促進する。光ファイバから
PDに至る短い光路を空隙を作ることなく透光性樹脂に
よって完全に満たすことができる。光ファイバ屈折率と
近似した屈折率をもつ透光性樹脂が均一に存在するから
光の散乱や反射、屈折などが起こらない。熱や紫外線で
硬化させてもなお柔軟性が残る透光性樹脂によって光フ
ァイバやPDが覆われているから外部のストレスなどが
直接に作用しない。反面、フェルールや光ファイバは固
定樹脂接着剤によって強固堅固に固定する。間隙溝を設
けると一層明確な二つの接着剤の空間的な切り分けが可
能になる。透光性樹脂と固定用樹脂の組み合わせで良好
な性能の受信モジュールができる。そのようなものは従
来の光受信モジュールにはなかった事である。
【0078】光路変換溝の幅QはPDの長さCよりも小
さくなっているから、PDは光路変換溝を前後に跨ぐよ
うに取り付ける事ができる。それで3箇所においてPD
を基板に接触固定させることができる。ために1枚の基
板だけで足りる。2枚の基板を組み合わす必要がない。
【0079】平面実装型であって円筒形のパッケージで
ないからプリント基板に実装したとき9mm以下にでき
る。平面実装型であってしかも樹脂によってモールドし
たものであるからさらに安価になる。
【0080】1本の光ファイバ1個のPDだけでなく、
複数の光ファイバ、PDを接続する光パラレルリンクの
ような複数本の光ファイバ伝送にも応用できる。光ファ
イバやPDの数が増えるとV溝による調芯作用、樹脂に
よる固定などが一層その効果を発揮する。製作コスト、
部品コストともに低減できる表面実装型の光受信モジュ
ールを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドイツ特許DE3543558C2およびB.Hi
llerich & A.Geyer,"Self-aligned Flat-Pack Fibre ph
otodiode coupling", ELECTRONICS LETTERS VOL.24, N
O.15, P918(1988)によって提案された光受信モジュール
の中央縦断面図。
【図2】同じ光受信モジュールのV溝を含む一部の平面
図。
【図3】同じ光受信モジュールにおいてV溝に光ファイ
バを挿入した状態の一部平面図。
【図4】同じ光受信モジュールにおいてPDを取り付け
て光ファイバをV溝に挿入した状態の一部平面図。
【図5】特公昭63ー22565号において提案された
光受信モジュールの第1の基板の斜視図。
【図6】同じ特公昭63ー22565号において提案さ
れた光受信モジュールの第2の基板の斜視図。
【図7】特開平9ー54228号において提案された光
受信モジュールの中央縦断面図。
【図8】同じ特開平9ー54228号において提案され
た光受信モジュールの一部平面図。
【図9】同じもののV溝部分の横断面図。
【図10】本発明の第1の実施形態にかかる光受信モジ
ュールのV溝、光路変換溝、PDを含む部分の斜視図。
【図11】本発明の第1の実施形態にかかる光受信モジ
ュールのV溝、光路変換溝、PDを含む部分の平面図。
【図12】図10の12ー12断面図。
【図13】図10の13−13断面図。
【図14】図10の形態において光路変換溝の断面形状
だけをV溝に変更したものの図13に対応する部分の断
面図。
【図15】本発明の第2の実施形態にかかる光受信モジ
ュールのV溝、光路変換溝、PDを含む部分の斜視図。
【図16】本発明の第2の実施形態にかかる光受信モジ
ュールのV溝、光路変換溝、PDを含む部分の平面図。
【図17】図15の18−18断面図。
【図18】図15の17−17断面図。
【図19】図16の形態において光路変換溝の断面形状
だけをV溝に変更したものの図18に対応する部分の断
面図。
【図20】本発明の第3の実施形態にかかる光受信モジ
ュールのV溝、光路変換溝、PDを含む部分の斜視図。
【図21】本発明の第3の実施形態にかかる光受信モジ
ュールのV溝、光路変換溝、PDを含む部分の平面図。
【図22】図21の22−22断面図。
【図23】図20の23−23断面図。
【図24】図21の形態において光路変換溝の断面形状
だけをV溝に変更したものの図23に対応する部分の断
面図。
【図25】本発明の第4の実施形態にかかる光受信モジ
ュールのV溝、光路変換溝、PDを含む部分の斜視図。
【図26】本発明の第4の実施形態にかかる光受信モジ
ュールのV溝、光路変換溝、PDを含む部分の平面図。
【図27】図26の27−27断面図。
【図28】図26の28−28断面図。
【図29】図26の形態において光路変換溝の断面形状
だけをV溝に変更したものの図28に対応する部分の断
面図。
【図30】本発明の光受信モジュールのSi基板の平面
図。
【図31】本発明の光受信モジュールにPDチップ、光
ファイバを固定した状態の斜視図。
【図32】同じモジュールの各部分の詳細図。(1)は
光路変換溝、PD取付け座部分の平面図。(2)はV溝
に光ファイバを固定した状態の光路変換溝近傍平面図。
(3)は同じものの縦断面図。(4)は光ファイバの部
分の横断面図。(5)は光路変換溝の部分の横断面図。
【図33】本発明の光受信モジュールの光ファイバ先
端、間隙溝、小V溝、光路変換溝部分の拡大縦断面図。
【図34】Si基板に電子部品や光ファイバを実装して
全体をモールドしたものの斜視図。
【図35】同じ光受信モジュールのPDチップを含む部
分の横断面図。
【図36】同じ光受信モジュールの中央縦断面図。
【図37】同じ光受信モジュールの光ファイバを含む部
分の横断面図。
【図38】光ファイバ3連の場合に適用した本発明の光
受信モジュールのSi基板部分の平面図。
【図39】光ファイバ5連の場合に適用した本発明の光
受信モジュールのSi基板部分の平面図。
【符号の説明】
1 Si基板 2 V溝 3 光ファイバ 4 傾斜反射面 5 PDチップ 6 光線 7 接着剤 8 空隙部 11 Si基板 12 V溝 13 V溝 14 横溝 15 傾斜反射面 16 光ファイバ 17 光ファイバ 18 蓋板 19 PDチップ 20 PDチップ 21 Si基板背面 22 横片 23 反射光線 24 反射光線 25 Si基板 26 第1V溝 27 第2V溝 28 傾斜面 29 傾斜反射面 30 光ファイバ 32 PDチップ 33 Si基板 34 V溝 35 小V溝 36 間隙溝 37 光路変換溝 38 間隙溝前面 40 光ファイバ 41 傾斜反射面 42 PDチップ 43 透光性樹脂 44 固定樹脂 45 前接合面 46 後接合面 47 光路変換溝 48 傾斜反射面 52 光路変換溝 53 傾斜反射面 54 光路変換溝 55 傾斜反射面 56 大V溝 57 段部 58 前平面 59 中平面 60 後平面 62〜63 メタライズ 64 増幅器 65〜67 電子回路部品 68〜69 メタライズ 70〜73 ワイヤ 74 フェルール 75 パッド 76〜79 位置合わせマーク 80 コア 81 クラッド 82 金属板 83〜89 リードピン 90 樹脂モールド 91〜92 ワイヤ 93〜94 電子回路素子 95 増幅器 96〜97 電子回路素子 99 テープファイバ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月30日(1999.8.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体が絶縁物であるか或いは表面が絶縁
    被膜によって覆われた基板と、光ファイバを固定するた
    め基板の上に形成されたV溝と、V溝に直交するよう基
    板上に形成されたPD幅Bより大きい長さLを有しPD
    長さCより短い幅Qを有する光路変換溝と、光路変換溝
    の一面をなし基板表面に対して傾斜した傾斜反射面と、
    傾斜反射面の直上に3箇所において基板と接触するよう
    に固定されるPDと、先端がPDから離隔した位置でV
    溝に挿入固定された光ファイバと、光ファイバ先端、光
    路変換溝、PDの部分に塗布され光ファイバと近似した
    屈折率を有し光ファイバから出射される光に対して透明
    である透光性樹脂接着剤と、透光性樹脂を覆い光ファイ
    バの残りの部分に塗布され光ファイバを基板に接着する
    固定樹脂接着剤とを含み、光ファイバから出た光は光路
    変換溝を通り傾斜反射面で反射されPDに底面から入射
    するようにしたことを特徴とする光受信モジュール。
  2. 【請求項2】 V溝と光路変換溝の間に、光路変換溝と
    平行でV溝より深い間隙溝が形成され、間隙溝と光路変
    換溝の間にV溝と軸線を共通にしV溝より浅い小V溝が
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光受
    信モジュール。
  3. 【請求項3】 基板が(100)面Si基板であり、
    {100}面より{111}面のエッチング速度が遅く
    なる異方性エッチングによってV溝、傾斜反射面が形成
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    光受信モジュール。
  4. 【請求項4】 間隙溝または光路変換溝が基板をダイシ
    ングなどの機械加工によって形成される事を特徴とする
    請求項1または2に記載の光受信モジュール。
  5. 【請求項5】 間隙溝がSi基板をエッチングすること
    により形成される事を特徴とする請求項1、2または3
    に記載の光受信モジュール。
  6. 【請求項6】 PDが裏面入射型受光素子である事を特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光受信モジュ
    ール
  7. 【請求項7】 傾斜反射面には金属膜もしくは誘電体膜
    をコ−テイングしてあることを特徴とする請求項1〜6
    の何れかに記載の光受信モジュール。
  8. 【請求項8】 PDからの電気信号を処理するための電
    子回路部品を同一の基板上に集積したことを特徴とする
    請求項1〜7のいずれかに記載の光受信モジュール。
  9. 【請求項9】 モジュールの全体が樹脂によってモール
    ドされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    に記載の光受信モジュール。
  10. 【請求項10】 光ファイバが石英系のシングルモード
    ファイバであり、受光素子がInGaAs若しくはIn
    GaAsP受光層を有する裏面入射型受光素子である事
    を特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の光受信モ
    ジュール。
  11. 【請求項11】 光ファイバが一定間隔を置いて並列に
    配置された複数本の集合体であり、光ファイバに対応し
    てV溝が複数本同じ一定間隔で平行に基板上に設けら
    れ、V溝に対して共通の光路変換溝がV溝に直角に1本
    設けられ、光路変換溝の光ファイバの対向面には表面に
    対して傾斜した共通の傾斜反射面が形成され、傾斜反射
    面の上方にはこれと等しい数のPD或いは等しい数のP
    Dを含むPDアレイが設けられていることを特徴とする
    請求項1〜10に記載の光受信モジュール。
JP10274670A 1998-09-18 1998-09-29 光受信モジュール Expired - Fee Related JP3019078B1 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10274670A JP3019078B1 (ja) 1998-09-29 1998-09-29 光受信モジュール
CA002282612A CA2282612A1 (en) 1998-09-18 1999-09-16 Photodiode module
DE69907351T DE69907351T2 (de) 1998-09-18 1999-09-16 Photodiodenmodul
DK99117965T DK0987769T3 (da) 1998-09-18 1999-09-16 Fotodiodemodul
EP99117965A EP0987769B1 (en) 1998-09-18 1999-09-16 Photodiode module
US09/398,148 US6257772B1 (en) 1998-09-18 1999-09-17 Photodiode module

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10274670A JP3019078B1 (ja) 1998-09-29 1998-09-29 光受信モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3019078B1 JP3019078B1 (ja) 2000-03-13
JP2000105327A true JP2000105327A (ja) 2000-04-11

Family

ID=17544934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10274670A Expired - Fee Related JP3019078B1 (ja) 1998-09-18 1998-09-29 光受信モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3019078B1 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000352640A (ja) * 1999-06-10 2000-12-19 Kyocera Corp 光部品実装用基板及びそれを用いた光モジュール
JP2002048951A (ja) * 2000-08-07 2002-02-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 光学装置
JP2002064212A (ja) * 2000-08-18 2002-02-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 光受信モジュール
JP2004341535A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 Samsung Electronics Co Ltd 光モジュール
US7057255B2 (en) 2001-12-20 2006-06-06 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Photodiode, optical receiver device including the same, and method of making the photodiode
US7355259B2 (en) 2002-02-26 2008-04-08 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Photodiode array and optical receiver device including the same
KR100836362B1 (ko) * 2006-10-13 2008-06-09 현대자동차주식회사 병렬형 하이브리드 동력전달구조
JP2012058731A (ja) * 2010-09-03 2012-03-22 National Central Univ 光導波路構造を有する電気−光カプラモジュール
JP2012133236A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Hitachi Chem Co Ltd 光ファイバコネクタ及びその製造方法
JP2012133234A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Hitachi Chem Co Ltd ミラー付き光ファイバコネクタ、その製造方法、及び光ファイバケーブル
JP2013152286A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Hitachi Cable Ltd 光モジュール及びその製造方法
JP2013152287A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Hitachi Cable Ltd 光モジュール及びその製造方法
JP2013222095A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Panasonic Corp 光モジュールの実装体
JP2015102648A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 新光電気工業株式会社 光導波路装置及びその製造方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000352640A (ja) * 1999-06-10 2000-12-19 Kyocera Corp 光部品実装用基板及びそれを用いた光モジュール
JP2002048951A (ja) * 2000-08-07 2002-02-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 光学装置
JP2002064212A (ja) * 2000-08-18 2002-02-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 光受信モジュール
US7057255B2 (en) 2001-12-20 2006-06-06 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Photodiode, optical receiver device including the same, and method of making the photodiode
US7355259B2 (en) 2002-02-26 2008-04-08 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Photodiode array and optical receiver device including the same
JP2004341535A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 Samsung Electronics Co Ltd 光モジュール
KR100836362B1 (ko) * 2006-10-13 2008-06-09 현대자동차주식회사 병렬형 하이브리드 동력전달구조
US8588559B2 (en) 2010-09-03 2013-11-19 National Central University Optical coupler module having optical waveguide structure
JP2012058731A (ja) * 2010-09-03 2012-03-22 National Central Univ 光導波路構造を有する電気−光カプラモジュール
JP2012133236A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Hitachi Chem Co Ltd 光ファイバコネクタ及びその製造方法
JP2012133234A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Hitachi Chem Co Ltd ミラー付き光ファイバコネクタ、その製造方法、及び光ファイバケーブル
JP2013152286A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Hitachi Cable Ltd 光モジュール及びその製造方法
JP2013152287A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Hitachi Cable Ltd 光モジュール及びその製造方法
US9103971B2 (en) 2012-01-24 2015-08-11 Hitachi Metals, Ltd. Optical module and method for producing the same
JP2013222095A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Panasonic Corp 光モジュールの実装体
JP2015102648A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 新光電気工業株式会社 光導波路装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3019078B1 (ja) 2000-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0987769B1 (en) Photodiode module
US5446814A (en) Molded reflective optical waveguide
US7118293B2 (en) Optical module and manufacturing method of the same, optical communication device, opto-electrical hybrid integrated circuit, circuit board, and electronic apparatus
US7406229B2 (en) Optical module
KR100720854B1 (ko) 광·전기배선기판, 실장기판 및 광전기배선기판의 제조방법
US8774576B2 (en) Optical module and method for manufacturing the same
US5337391A (en) Optoelectronic sub-module and method of making same
JP3019078B1 (ja) 光受信モジュール
JP3540834B2 (ja) 光コネクタ及びそれに使用する光結合装置
JP3403306B2 (ja) 光モジュール
JP2001203419A (ja) 発光装置
JPH1082930A (ja) 光モジュール,およびその製造方法
JP2001324631A (ja) 基板、光ファイバ接続端部材、光素子ハウジング部材、光モジュール及び基板の製造方法
JP3775069B2 (ja) 光受信モジュール
JP2007003817A (ja) 光導波路構造体、光モジュールおよびレンズアレイ
US4836633A (en) Optical connecting arrangements
US20090304323A1 (en) Optical coupling structure and substrate with built-in optical transmission function, and method of manufacturing the same
CN113835165B (zh) 一种光发射组件、芯片、光模块及光通信设备
JP2001343560A (ja) 光モジュール
JP2003008065A (ja) Smd型光素子モジュールの製造方法
JP2008109048A (ja) 光半導体装置及び光伝送装置
EP1610162A1 (en) A method of assembling optoelectronic devices and an optoelectronic device assembled according to this method
US20030068142A1 (en) Optical subassembly for fiber arrays with a 90 degree conductor turn
JP5047591B2 (ja) フレキシブル光導波路および光導波路モジュール
KR100317397B1 (ko) 자유공간 광연결 모듈 구조

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120107

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120107

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees