JP2000104878A - 配管接続用コネクタ - Google Patents

配管接続用コネクタ

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JP2000104878A
JP2000104878A JP10271457A JP27145798A JP2000104878A JP 2000104878 A JP2000104878 A JP 2000104878A JP 10271457 A JP10271457 A JP 10271457A JP 27145798 A JP27145798 A JP 27145798A JP 2000104878 A JP2000104878 A JP 2000104878A
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checker
locking
pipe
connector
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JP10271457A
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English (en)
Inventor
Kenji Tozaki
健慈 戸崎
Masatoshi Harada
正利 原田
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Togo Seisakusho Corp
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管の正規挿入の確認を確実に行うことがで
きようにする。 【解決手段】 コネクタ本体1には配管2が正規に挿入
されると係止する抜け止め突起20を備えたリテーナ1
7が装着される。挿入孔4内にはチェッカー係止具13
が挿入されている。チェッカー係止具13はバルジ部3
によって押し込まれる当接部21が形成され、ここから
は係止爪16を備えた弾性腕23が延出されている。弾
性腕23はチェッカー14の規制片18に係止して常に
はチェッカー14が外れないようにしている。正規挿入
されると弾性腕23が撓んで係止爪16の係止が外れる
が、この間、チェッカー14は鍔縁10部分を圧縮変形
させているため、係止爪16の係止が外れた瞬間に弾発
力によってチェッカー14を外方へ弾き出し、これによ
って作業者は正規挿入を視覚的に把握することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車に
使用されている比較的細径の金属管あるいは樹脂チュー
ブ(配管)を接続するためのコネクタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種コネクタとして実公平6−
018117号が知られている。このものは、内部に挿
入孔を有する継手本体(コネクタ本体)と、この継手本
体内に正規深さまで配管が挿入されたか否かを確認する
確認部材とから構成されている。配管が正規に嵌合され
たか否かのチェックは、常には抜き取り不能な状態にあ
る確認部材が配管の正規挿入によって抜き取り可能にな
ったか否かによって行っている。
【0003】具体的な構造は、継手本体の側面の一部に
開口を設けており、ここに二股状の脚部を有する確認部
材を取付けて確認部材の突出部分を挿入孔内に臨ませる
ようにしている。そして、配管が正規深さまで挿入され
たときに、配管においてフランジ状に形成された膨出部
が突出部分を径方向へ押して確認部材の脚部を強制的に
開脚させ、これによって継手本体に対する確認部材の係
止を解除させる、というものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、配管が
正規位置まで挿入されているかどうかは、確認部材の抜
き取りの可否によっているため、正規挿入の有無の確認
は実際に抜き取り操作を行ってみなければ解らない。し
たがって、仮に不完全な挿入である場合には、第1回の
確認部材の抜き取りを行って抜き取れないことを知り、
配管をより深い正規位置へ挿入のし直しを行い、改めて
第2回の確認部材の抜き取りを行うこととなり、作業の
遅延につながる、という問題点があった。本発明は、こ
うした問題点に鑑みて開発工夫されたものであり、その
目的とするところは、配管の正規挿入の確認を抜き取り
操作がなされる前に視覚的にも容易に確認できるように
して、作業性の向上を図ることができる配管接続用コネ
クタを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明は、軸芯に沿って配管の挿入孔が形
成されたコネクタ本体と、内周面にはコネクタ本体の側
面に形成された窓部より前記挿入孔内に臨む抜け止め突
起が形成されるとともに、全体は前記配管の前記挿入孔
への挿入に伴ってこの配管の外周面に張り出すバルジ部
が抜け止め突起を通過する途上でこの抜け止め突起を径
方向外方へ退避させるよう拡開し、バルジ部が前記抜け
止め部を通過する正規位置まで挿入されたときには弾性
復帰した抜け止め突起がバルジ部に係合するよう、前記
コネクタ本体の側面に対し前記窓部を覆うようにして弾
性的に嵌着されたリテーナと、一端側には前記挿入孔内
に挿入され前記バルジ部によって押し込まれることで全
体をより深い位置へ変位させるための当接部が形成さ
れ、この当接部からは前記配管とは撓み時の逃げ空間を
保有しつつ前記コネクタ本体の外方へ突出する撓み変形
可能な弾性腕が前記挿入孔の軸芯に沿って延出形成さ
れ、かつ、この弾性腕の先端には係止爪が外向きに屈曲
形成されてなるチェッカー係止具と、前記コネクタ本体
の端部寄りに配され、常には前記コネクタ本体の端面と
対向しつつ前記係止爪に係止して全体をコネクタ本体か
ら軸方向へ離間する方向への変位が規制され、配管が正
規位置まで挿入されたときには、前記チェッカー係止具
全体の押し込み変位に伴って弾性腕が前記逃げ空間へ撓
み変形することで、前記係止爪との係合を解離させて前
記コネクタ本体から離間する方向への変位が許容される
規制片を備えたチェッカーとからなり、さらに、前記規
制片における前記コネクタ本体の端面と対向する面に
は、前記配管の押し込みに伴って前記チェッカー係止具
が押し込み方向へ変位したときに、前記係止爪によって
コネクタ本体の端面側へ押し付けられることの反作用と
してコネクタ本体側からの軸方向に沿う弾性反力を受承
する受承面となっていることを特徴とするものである。
【0006】また請求項2の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記チェッカーは、前記規制片を有する検
知部と、前記コネクタ本体の側面に対し径方向への抜き
取りは規制されるが軸方向への変位により解離可能に係
止する係止部とからなり、前記係止部と前記検知部とは
薄肉のヒンジ片によって接続されるとともに、このヒン
ジ片は前記係止爪と係止した状態で装着されているとき
の検知部の位置から、前記係止爪との係止が解除されて
自然状態に復帰したときの跳ね出し位置へと検知部を変
位させるばね力が付与されていることを特徴とするもの
である。
【0007】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、配
管が挿入される前の状態のコネクタ本体には、リテーナ
が組み付けられて、その抜け止め突起が窓部を通して挿
入孔内に臨んでおり、また、チェッカー係止具はその当
接部が挿入孔内に挿入された状態でコネクタ本体に組み
込まれている。コネクタ本体の挿入孔へ配管が挿入され
ると、配管のバルジ部が抜け止め突起を外方へ押し上げ
るため、リテーナ全体が拡開変形する。その一方で、バ
ルジ部はチェッカー係止具の当接部を押圧するため、チ
ェッカー係止具全体が内部に押し込まれてゆく。そし
て、配管がコネクタ本体に対して正規深さまで挿入され
ると、バルジ部が抜け止め突起を通過するため、リテー
ナ全体は弾性復帰して抜け止め突起とバルジ部との係合
によって配管が抜け止め状態に保持される。また、配管
の挿入によりチェッカー係止具が押し込み方向へ変位す
ることに伴って弾性腕は窄んで逃げ空間側へ徐々に変位
する。そして、配管が正規深さに至ったときにはチェッ
カーはチェッカー係止具の係止爪が規制片から解離する
が、正規挿入状態に至るまでの間に、規制片はコネクタ
本体の端面へ押し付け力を作用させているため、コネク
タ本体は圧縮変形し、弾発力を規制片の受承面に作用さ
せ続ける。このため、正規挿入に至って係止爪との規制
片との係止が解除された時点で、上記弾発力を受けてチ
ェッカーはコネクタ本体から軸方向に弾き出される。作
業者は、外方へ大きく弾き出されてきたチェッカーを見
て配管の正規挿入を知り、これを取り除く。仮に、配管
が不完全挿入であれば、チェッカーは依然としてコネク
タ本体に保持されたままで、係止爪と規制片とは係止状
態のままであるため、抜き取ることもできない。
【0008】また、請求項2の発明によれば、配管が正
規挿入位置に至れば、上記と同様にして係止爪と規制片
との係止が解ける。すると、チェッカーは軸方向へ変位
してコネクタ本体に対する係止部の係止を解くととも
に、ヒンジ片のばね力によって検知部が自然状態におけ
る跳ね出し位置へと変位する。これによって、作業者は
チェッカー全体の軸方向への跳ね出しと共に検知部自体
も大きく変位するため、チェッカーの抜き取り前の時点
で正規挿入があったことを確実に認識することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】−実施形態1− 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の実施形態1を示すものである。図
において、1はコネクタ本体であり、合成樹脂材にて略
円筒状に形成され、図示しない先端側は他の配管(例え
ばチューブ)が嵌合可能となっている。また、コネクタ
本体1の内部には配管2(例えば、金属製で、先端寄り
の位置にはバルジ部3が全周に沿ってフランジ状に張り
出している。)を挿入するための挿入孔4が軸芯に沿っ
て形成されている。挿入孔4は図2に示すように、途中
でストッパ面5が段差状に形成されており、挿入された
配管2の前端位置を規定している。さらに、挿入孔4に
おいてストッパ面5が形成されている部分より入り口側
(同図における右側)にはこれより大径に形成された中
間部6があり、ここにはスペーサ7を介して2つのシー
ルリング8が嵌着されている。両シールリング8は配管
2の外周面に密着して配管2と挿入孔4の孔壁との間の
シールを行っている。さらにまた、挿入孔4において前
記中間部6と入り口との間に配された導入部12の内径
は中間部6よりさらに大径に形成されており、バルジ部
3がほぼ摺接可能となっている。また、コネクタ本体1
の内面には、後述するチェッカー係止具13に対する一
対の位置決め溝15が凹設されている。両位置決め溝1
5は挿入孔4の入り口側端部より軸方向へ所定長さ範囲
にわたって設けられている。
【0010】一方、コネクタ本体1の外周面には周方向
に沿って位置決め縁9が形成されており、後述するリテ
ーナ17の位置決めを行う。図示では、この位置決め縁
9は一部が切り欠かれた状態で形成されているが、全周
に沿って環状に形成してもよい。また、これに対応して
コネクタ本体1の端縁にも鍔縁10が全周に沿って形成
されている。さらに、コネクタ本体1の外周面における
位置決め縁9と鍔縁10との間であって前記両位置決め
溝15とほぼ直交する位置には、前記した一対の窓部1
1がほぼ対称に開設されている。
【0011】上記した位置決め縁9と鍔縁10との間に
は略C字形状をなしたリテーナ17が弾性力をもって嵌
着されている。リテーナ17はリングの一部を切ること
で、拡開方向への変形が可能となっている。また、本実
施形態ではコネクタ本体1への装着時の拡開操作を容易
にするため、切り離し部分には操作用突部19が突出形
成されている。さらに、リテーナ17の内周面には配管
2の抜け止めを行うための一対の抜け止め突起20(図
1では片側のみが示されている)が突出形成されてい
る。両抜け止め突起20は、リテーナ17がコネクタ本
体1に装着されたときに、窓部11を通して挿入孔4内
へ突出して臨むようにしてある。また、抜け止め突起2
0は前面側(挿入孔4の入り口側)は外方へ向けて拡開
するテーパー面20Aとなっており、バルジ部3の通過
時に抜け止め突起20を押し上げ易くしている。
【0012】次に、チェッカー係止具13について説明
すると、チェッカー係止具13はその一端に、配管2の
バルジ部3によって押圧可能な当接部21を有してい
る。この当接部21は導入部12の内周面に摺接可能な
リング状に形成されているが、その孔径はバルジ部3以
外の配管2部分を挿通可能に形成されている。また、当
接部21の外周面の対称位置には、この実施形態におい
ては一対の弾性腕23が軸方向に沿って延出している。
両弾性腕23はコネクタ本体より外方へ突出する長さに
設定されているとともに、内方への撓み変形が可能に形
成されている。また、両弾性腕23は挿入孔4の内周面
にほぼ接触するようにしてあり、かつ配管の外周面(バ
ルジ部を除く)とは上記した撓み変形を許容する逃げ空
間が保有されている。さらにまた、両弾性腕23の先端
は外向きにほぼ直角に屈曲して係止爪16が形成されて
いる。
【0013】チェッカー14はリテーナ17と同様に、
全体は略C字状をなし、コネクタ本体1の鍔縁10とチ
ェッカー係止具13との間を跨ぐようにして嵌め付けら
れている。また、その内周面には鍔縁10と係止爪16
との間に入り込む規制片18が全周に沿って突出してい
る(規制片18が設けられる範囲は全周でなくとも、所
定角度範囲に限定的に形成したものであってもよく、ま
た周方向に沿って断続的に形成してもよい)。この規制
片18における両係止爪16との対応位置にそれぞれ係
止凹部22が形成されており、係止爪16がこの係止凹
部22に係止することによってチェッカー14がコネク
タ本体1から軸方向へ離間するのが規制されている。し
かし、配管2が正規深さまで挿入された時点で係止爪1
6と係止凹部22との係止が解かれ、これによってチェ
ッカー14はコネクタ本体1から軸方向に沿って離間す
る方向への変位が許容されることになる。また、規制片
18において鍔縁10と対向する側の面には受承面24
となっている。この受承面24は、チェッカー係止具1
3が押し込み方向へ変位して規制片18を鍔縁10に押
し付けたときに、鍔縁10の周辺部分を圧縮変形させる
が、このときに生じる軸方向に沿った弾性反力を受ける
役割を果たす。また、チェッカー14の内周面における
端縁には凸部14Bが部分的に形成されて鍔縁10と緩
く係止している。この鍔縁10はチェッカー14に軸方
向に外力が加わっても容易には外れないようにするため
のものであるが、チェッカー14がチェッカー係止具1
3により弾性反力を受けたときの軸方向の外れ動作を阻
害しないような高さにしてある。
【0014】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用効果を具体的に説明すると、図3に示すように、
チェッカー係止具13、チェッカー14及びリテーナ1
7がコネクタ本体1に組み付けられた状態において、配
管2を挿入孔4の入り口側から挿入する。この間、配管
2はバルジ部3が挿入孔4の孔壁にほぼ摺接しつつ前進
してゆく。そして、バルジ部3はまず窓部11から挿入
孔4へ突出しているリテーナ17の両抜け止め突起20
に当接する(図3参照)。そして、両抜け止め突起20
のテーパー面20Aによる案内作用を受けて抜け止め突
起20が外方へ退避するようにリテーナ17が拡開変形
する(図4参照)。
【0015】このままさらに配管2の挿入が進行する
と、バルジ部3は両抜け止め突起20を通過するため、
リテーナ17は弾性復帰して抜け止め突起20を再度挿
入孔4内へ突入させる。これによって、両抜け止め突起
20がバルジ部3と係合する結果、配管2が抜け止め状
態に保持される(図5に示す正規挿入状態)。
【0016】バルジ部3が抜け止め突起20を通過する
過程で、バルジ部3は同時にチェッカー係止具13の当
接部21を押圧するため、チェッカー係止具13全体は
挿入孔4内のより深い位置へ軸方向に沿って変位する。
これに伴って、係止爪16がチェッカー14の規制片1
8を押圧するため、コネクタ本体1の鍔縁10にはこの
ときの押圧力が作用する。コネクタ本体1は、二箇所に
窓部11が開口していることもあって、上記押圧力を受
けて僅かに圧縮変形する。したがって、規制片18の受
承面24には鍔縁10からの弾発力が作用することとな
る。
【0017】その一方で、チェッカー係止具13の押し
込み変位に伴って、両弾性腕23は挿入孔4内へ引きず
り込まれるような力を受けて、全体が弓なりに変形して
係止爪16の規制片18に対する引掛かりが徐々に少な
くなってゆく。そして、バルジ部3が両抜け止め突起2
0を乗り越えて上記した正規挿入位置に至った時点で、
係止爪16は規制片18との係止が外れて全体が挿入孔
4内に進入する(図5状態)。これにより、チェッカー
14はチェッカー係止具13による規制から解かれると
ともに、受承面24が受けている上記した鍔縁10から
の弾発力によりチェッカー14がコネクタ本体1から離
間する方向へ弾き出される。
【0018】これにより、作業者は配管2からチェッカ
ー14を取り外しして除去することができるとともに、
外方へ弾き出されたチェッカー14を見て配管2が正規
挿入に至ったことを知ることができる。すなわち、従来
のように単にチェッカー14の取り外しの可否によって
のみ正規挿入の有無を検知する場合に比較して、チェッ
カー14の取り外しを行う前の段階で視覚的にも誤りな
く正規挿入を検知できるため、不完全挿入にも拘わらず
チェッカー14を抜き取ろうとする事態は確実に回避で
きる。仮に、配管2が正規深さ位置まで挿入されていな
い場合(半挿入)には、係止爪16と規制片18との係
止状況が維持されるため、チェッカー14の離間動作が
なされないばかりか、抜き取ることもできないので、作
業者はこの状況によって半挿入であることを知る。
【0019】−実施形態2− 図6〜図10は本発明の実施形態2を示すものである。
リテーナ17およびチェッカー係止具13については、
実施形態1と同様の構成であるため、同一符号を付して
説明は省略する。実施形態2におけるコネクタ本体1の
外周面には、位置決め縁9より奥側にロック用の突片3
0が対称位置に設けられている。両突片30は窓部11
とはほぼ直交する配置となっているとともに、それらの
下端面にはチェッカー31を係止させるための係止面3
0Aが形成されている。
【0020】この実施形態2におけるチェッカー31
は、コネクタ本体1に係止可能な係止部31Aと、この
係止部31Aとはヒンジ片32を介して接続され、常に
はチェッカー係止具13に係止するが配管2が正規挿入
状態になったときに係止が解かれる検知部31Bとから
なっている。係止部31Aは、コネクタ本体1の外周面
を跨ぐようにして一対の側片33と、この側片33同士
を接続する円弧状の連結片34とからなっている。両側
片33は、コネクタ本体1の両突片30の側面と適合す
るように連結片34から真っ直ぐに垂下されているとと
もに、両側片33の下端にはロック爪35が形成されて
おり、それぞれは係止面30Aに対して解離可能に係止
する。係止部31Aにおける連結片34の頂部には連結
片34と直交する方向に接続腕36が延出し、さらにヒ
ンジ片32を介して検知部31Bと接続されている。検
知部31Bは、鍔縁10の外周に沿うアーチ形状に形成
されているとともに、その内周面中央部には規制片37
が周方向に沿って突出し、その内面側は鍔縁10の外端
面に当接する受承面38となっている。また、規制片3
7の外面側においてチェッカー係止具13の係止爪16
と対応する位置には、一対の係止凹部39が形成されて
いる。さらに、検知部31Bの上面中央部には抜き取り
のための操作リング40が立設されている。
【0021】さらにまた、チェッカー31は成形状態で
は、検知部31Bが図10に示すように、跳ね上がった
状態にあり、係止部31Aの軸芯と外れた状態にある。
しかし、コネクタ本体1側に装着されるときには、ヒン
ジ片32が強制的に湾曲状態とされているので、チェッ
カー係止具13との係止が解かれたときには、ヒンジ片
32に設定されたばね力によって跳ね上げ状態に復帰す
るようになっている。なお、他の構成は、実施形態1と
同様である。
【0022】次に、上記のように構成された実施形態2
の作用効果を具体的に説明する。配管2が挿入孔4へ挿
入されると、バルジ部3がリテーナ17の両抜け止め突
起20に当接する。そして、両抜け止め突起20のテー
パー面20Aによる案内作用を受けて抜け止め突起20
が外方へ退避するようにリテーナ17が拡開変形する
(図8及び図9状態)。さらに配管2の挿入がなされて
正規挿入位置に至ると、バルジ部3が両抜け止め突起2
0を通過するため、リテーナ17は弾性復帰して抜け止
め突起20とバルジ部3とが係合し、これによって配管
2は抜け止め状態に保持される。
【0023】バルジ部3が抜け止め突起20を通過する
過程で、バルジ部3は同時にチェッカー係止具13の当
接部21を押圧するため、チェッカー係止具13を押し
込み方向へ変位させる。この間に、弾性腕23は引っ張
り方向の力を受けて係止爪16と規制片37との引っ掛
かり代を徐々に少なくしていくように弓なりに変形す
る。この間に、規制片37は鍔縁10を押圧するため、
コネクタ本体1の周辺部分は圧縮方向に変形し、その反
力として受承面38に弾発力を作用させ続ける。そし
て、配管2が正規挿入位置に至った時点で、係止爪16
は係止凹部39から解離するため、チェッカー31は係
止爪16から解放される。このため、検知部31Bはヒ
ンジ片32のばね力によって上方へ跳ね上げられるとと
もに、受承面38が受承する弾発力によってチェッカー
31全体が軸方向へ変位し、その結果、コネクタ本体1
の係止面30Aとロック爪35との係合も解かれる。し
たがって、操作リング40をつまんで上方へ引っ張り上
げれば、チェッカー31をコネクタ本体1から抜き取る
ことができる。
【0024】このように、実施形態2によれば、配管の
正規挿入によって、チェッカー31全体が大きく変位す
ることに加え、これとは異なる方向に変位する検知部3
1Bを設けたため、正規挿入の事実をより確実に作業者
に伝えることができる。また、実施形態1では、解離し
たチェッカー31は配管2に嵌しているものの、跳ね出
し位置が定まらないこと、また多くの場合はチェッカー
31の切り離された部分(開口部分)を上にした姿勢で
止まるものと考えられるが、上方へ抜き取ろうとすれ
ば、チェッカー31の姿勢を修正して上記開口部分を下
向きにしなければならない。その点、実施形態2であれ
ば、チェッカー31の跳ね出し位置はせいぜい係止部3
1Aがコネクタ本体1の鍔縁に至る範囲までの間の位置
ににとどまり、また操作リング40も上を向いているた
め、抜き取りの作業がしやすくなる、という利点が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1におけるコネクタの分解斜視図
【図2】配管の挿入前の状態を一部破断して示す斜視図
【図3】配管の挿入初期の状態を示す断面図であり、図
において上半分と下半分とは90゜異なる方向から見た
断面を示している。
【図4】同じく挿入途上の状態を示す断面図
【図5】同じく配管の完全挿入状態を示す縦断面図
【図6】実施形態2におけるコネクタの分解斜視図
【図7】配管の挿入前の状態を一部破断して示す斜視図
【図8】配管の挿入初期の状態を示す断面図であり、図
において上半分と下半分とは90゜異なる方向から見た
断面を示している。
【図9】同じく挿入途上の状態を示す断面図
【図10】同じく配管の完全挿入状態を示す断面図
【符号の説明】
1…コネクタ本体 2…配管 3…バルジ部 4…挿入孔 11…窓部 13…チェッカー係止具 14、31…チェッカー 16…係止爪 18,37…規制片 20…抜け止め突起 21…当接部 23…弾性腕
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J106 AA04 AA06 AB01 BA01 BB01 BC04 BD01 BE25 BE29 EA03 EB02 EC01 EC07 ED14 EE02 EF04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸芯に沿って配管の挿入孔が形成された
    コネクタ本体と、 内周面にはコネクタ本体の側面に形成された窓部より前
    記挿入孔内に臨む抜け止め突起が形成されるとともに、
    全体は前記配管の前記挿入孔への挿入に伴ってこの配管
    の外周面に張り出すバルジ部が抜け止め突起を通過する
    途上でこの抜け止め突起を径方向外方へ退避させるよう
    拡開し、バルジ部が前記抜け止め部を通過する正規位置
    まで挿入されたときには弾性復帰した抜け止め突起がバ
    ルジ部に係合するよう、前記コネクタ本体の側面に対し
    前記窓部を覆うようにして弾性的に嵌着されたリテーナ
    と、 一端側には前記挿入孔内に挿入され前記バルジ部によっ
    て押し込まれることで全体をより深い位置へ変位させる
    ための当接部が形成され、この当接部からは前記配管と
    は撓み時の逃げ空間を保有しつつ前記コネクタ本体の外
    方へ突出する撓み変形可能な弾性腕が前記挿入孔の軸芯
    に沿って延出形成され、かつ、この弾性腕の先端には係
    止爪が外向きに屈曲形成されてなるチェッカー係止具
    と、 前記コネクタ本体の端部寄りに配され、常には前記コネ
    クタ本体の端面と対向しつつ前記係止爪に係止して全体
    をコネクタ本体から軸方向へ離間する方向への変位が規
    制され、配管が正規位置まで挿入されたときには、前記
    チェッカー係止具全体の押し込み変位に伴って弾性腕が
    前記逃げ空間へ撓み変形することで、前記係止爪との係
    合を解離させて前記コネクタ本体から離間する方向への
    変位が許容される規制片を備えたチェッカーとからな
    り、 さらに、前記規制片における前記コネクタ本体の端面と
    対向する面には、前記配管の押し込みに伴って前記チェ
    ッカー係止具が押し込み方向へ変位したときに、前記係
    止爪によってコネクタ本体の端面側へ押し付けられるこ
    との反作用としてコネクタ本体側からの軸方向に沿う弾
    性反力を受承する受承面となっていることを特徴とする
    配管接続用コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記チェッカーは、前記規制片を有する
    検知部と、前記コネクタ本体の側面に対し径方向への抜
    き取りは規制されるが軸方向への変位により解離可能に
    係止する係止部とからなり、前記係止部と前記検知部と
    は薄肉のヒンジ片によって接続されるとともに、このヒ
    ンジ片は前記係止爪と係止した状態で装着されていると
    きの検知部の位置から、前記係止爪との係止が解除され
    て自然状態に復帰したときの跳ね出し位置へと検知部を
    変位させるばね力が付与されていることを特徴とする請
    求項1記載の配管接続用コネクタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024800A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Sanoh Industrial Co Ltd クイックコネクタ
JP2014119025A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Nifco Inc パイプコネクタ
JP2017026119A (ja) * 2015-07-28 2017-02-02 株式会社東郷製作所 配管用コネクタ

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