JP2000104815A - 電気自動車の変速制御装置 - Google Patents

電気自動車の変速制御装置

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JP2000104815A
JP2000104815A JP10273153A JP27315398A JP2000104815A JP 2000104815 A JP2000104815 A JP 2000104815A JP 10273153 A JP10273153 A JP 10273153A JP 27315398 A JP27315398 A JP 27315398A JP 2000104815 A JP2000104815 A JP 2000104815A
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motor
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shift
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Sadao Imai
貞雄 今井
Nobuaki Takeda
信章 武田
Yusuke Horii
裕介 堀井
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Mitsubishi Motors Corp
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  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、全車速域において、異音の発生を防
ぎつつ、変速を早期に完了させることができる電気自動
車の変速制御装置を提供する。 【解決手段】本発明の変速制御装置は、目標モータ回転
速度の大きさに比例して変化する同期偏差を設定し、こ
の同期偏差内に、モータ同期制御される走行用モータ1
の実モータ回転速度が入ると、変速機3を目標変速比に
変更させる制御を採用して、入出ギヤの回転速度差が小
さい低車速域の変速は、同回転速度差に適した小さな値
の同期偏差D1で同期判定、入出ギヤの回転速度差が中
程度の中車速域の変速は、同回転速度差に適した中程度
の値の同期偏差D2で同期判定、入出ギヤの回転速度差
が大きい高車速域の変速は、同回転速度差に適した大き
な値の同期偏差D3で同期判定して、いずれの車速域の
変速でも、入出ギヤの回転速度差と近い値で同期判定を
行うようにし、変速の早期化を図った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機を介して走
行用モータからの出力を駆動輪へ伝える電気自動車の変
速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】走行用モータ(電動モータ)を駆動源と
して走行する電気自動車でも、特開平8−168110
号公報に開示されているように、内燃機関を搭載した車
両と同様、複数の変速段、具体的にはL(ロー)とH
(ハイ)といった2段の走行段を備える変速機が搭載さ
れるようになった。これは、小さな出力の電動モータを
用いて、種々の走行状況でも円滑な走行を行えるように
するためで、例えば2段変速(Lギヤ/Hギヤ)の場
合、例えば坂道発進時、大きな駆動力を発するLギヤ
(ギヤ比の低いギヤ)で坂道発進し、勾配が緩くなった
場所まで走行してから、H(ギヤ比の高いギヤ)に切換
えて、通常走行へ移行させれば、モータ能力を効率良く
用いた円滑な走行が行える。
【0003】こうした電気自動車の変速には、Hギヤ/
Lギヤの変速を指示するシフト装置から出力される指令
信号にしたがい、変速機のアクチュエータの作動させて
変速機の変速動作を実行する構造が用いられている。特
に電気自動車は、制御が容易な電動モータを用いるため
に、シンクロ機構やクラッチ機構を必要とせずに、電動
モータの回転制御を用いて、入出ギヤを同期させて入出
ギヤをかみ合わせている。具体的には、上記公報中にも
あるようにシフト装置から変速指示の信号が出力される
と、変速機のアクチュエータが作動して、一旦、変速機
をニュートラル状態にし、その後、走行用モータの出力
を加減して入出ギヤの回転速度の同期を行ってから、再
びアクチュエータが作動して、該入出ギヤをかみ合わせ
る変速制御装置が用いられている。
【0004】こうした変速制御装置では、通常、同期偏
差を用いて、入出ギヤの回転速度が同期したか否かを判
定している。同期偏差は、実際のモータ回転速度と、車
速および変速段のギヤ比にもとづき算出される変速後の
目標モータ回転速度との差の絶対値で表される値をい
い、変速制御装置では、この同期偏差値内に、加減した
実際の走行用モータの回転速度が入ると、入出ギヤの回
転速度が同期したと判定し、この結果を受けて、入出ギ
ヤのかみ合わせを行わせるようにしている。
【0005】従来、こうした同期判定に用いられる同期
偏差には、一定の回転速度値、特に低車速域で良好に入
出ギヤがかみ合うことを考慮して定めた小さな回転速度
値が採用されている。そして、この設定した一定の同期
偏差を用いて変速を実行させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電気自動車では、運転
者に違和感を与えずに、できるだけ短い時間(早期)で
変速を完了させることが望まれる。ところで、変速時の
同期前における入出ギヤの回転速度差は、変速段のギヤ
比が一義的に定められているので、車速が高い程、大き
くなる。具体的には、走行用モータが高回転して高車速
域を保っている走行から変速を行う場合、同じギヤ比の
ギヤでも、同入出ギヤの間の回転速度差は、低車速での
変速に比べて、かなり大きい。
【0007】ところが、一定の同期偏差値で同期判定を
行う技術は、低車速域の変速時の場合、入出ギヤの回転
速度差が小さいので、同期偏差値を用いて、早期に同期
判定が行えるものの、高車速域の変速時の場合、入出ギ
ヤの回転速度差が、かなり同期偏差値よりも大きくなる
ので、同期偏差値内へ実際の走行用モータの回転速度が
到達するまでの時間が長く、すなわち同期を判定するま
での時間が長くなってしまう。
【0008】このため、変速機を搭載した電気自動車で
は変速を完了するまでに時間がかかることがある。そこ
で、同期偏差の値そのものを大きくすることが考えられ
るが、単に同期偏差を大きくしたのでは、低車速域の変
速の際、入出ギヤのかみ合わせが良好に行われず、異音
(ギヤ鳴り等)が発生することがある。
【0009】このため、全車速域において短時間で同期
判定を行って変速を完了させる技術が要望されている。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは、全車速域において、異音の発生を防ぎ
つつ、早期に変速を完了させることができる電気自動車
の変速制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した電気自動車の変速制御装置は、目
標モータ回転速度の大きさに比例して変化する同期偏差
を設定し、この同期偏差内に、目標モータ回転速度にし
たがい出力が制御される走行用モータの実モータ回転速
度が入ったとき、変速機を目標変速比に変更させる制御
を採用した。
【0011】これにより、入出ギヤの回転速度差が小さ
い低車速域の変速は、同回転速度差に適した小さな値の
同期偏差で同期判定が行われ、入出ギヤの回転速度差が
大きい高車速域の変速は、同回転速度差に適した大きな
値の同期偏差で同期判定が行われる。また中車速域の変
速も、そのときの入出ギヤの回転速度差に適した中程度
の値の同期偏差で同期が行われる。
【0012】つまり、いずれの車速域の変速も、入出ギ
ヤの回転速度差と近い値の同期偏差を用いて、同期判定
が行われる。それ故、低車速から高車速まで、いずれの
車速域の変速でも早期に変速が完了でき、変速時間の短
縮化が図れる。特に本願発明者らが、目標モータ回転速
度の大きさに比例して同期偏差の大きさを変えて、変速
機の変速を行った結果、低車速域の変速でも、中車速域
の変速でも、高車速域の変速でも、異音(ギヤ鳴り等)
の発生なく、早期に変速が完了できるものであった。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図3に
示す第1の実施形態にもとづいて説明する。図1は電気
自動車の概略構成を示し、図中1は例えば後輪2,2
(駆動輪)間に配置された走行用モータ(電動モー
タ)、3は同モータ1の出力部に直結された複数の変速
段、例えば2種類の異なるギヤ比で設定されたLギヤ/
Hギヤといった2段の走行段をもつトランスミッション
(変速機)である。なお、トランスミッション3には同
期のためのシンクロ機構などの無いダイレクト変速構造
が用いてある(モータ自身の回転制御で同期を行うた
め)。
【0014】トランスミッション3は、オンオフにより
Lギヤをかみ合わせたり解除したりする作業を行うL側
ソレノイド4、オンオフによりHギヤをかみ合わせたり
解除したりする作業を行うH側ソレノイド5(いずれも
ミッションのアクチュエータ)、各ギヤ位置(Lギヤ位
置、Hギヤ位置、ニュートラル位置)を検出するギヤ位
置検出スイッチ6を有して構成されている。
【0015】このトランスミッション3の出力部が、例
えばディファレンシャルギヤ7を介して、それぞれ後輪
2,2に接続されていて、走行用モータ1を動力源とし
て後輪2,2を駆動できるようにしてある。
【0016】車体(図示しない)の中央には、バッテリ
8が搭載されている。そして、このバッテリ8の端子
は、走行用モータ1の接続端子から延びている配線9に
接続されていて、バッテリ8の電力を走行用モータ1へ
供給できるようにしてある。
【0017】前輪10,10間には、発電ユニット11
が搭載されている。発電ユニット11は、エンジン12
と、このエンジン12の出力部に連結された発電機13
とから構成されていて、エンジン12を駆動源として発
電機13が駆動できるようにしている。
【0018】発電機13の出力端子は、配線9の延出端
に接続されていて、配線9を通じて、発電機13で発電
された電力をバッテリ8、走行用モータ1へ供給できる
ようにしてある。
【0019】一方、15はコントローラ(目標モータ回
転速度算出手段、モータ制御手段、変速制御手段に相
当)である。コントローラ15は、例えばマイクロコン
ピュータから構成してある。このコントローラ15に
は、それぞれ走行用モータ1、走行用モータ1に装着さ
れた走行用モータ1の実際の回転速度を検出する実モー
タ回転センサ16(実モータ回転速度検出手段に相
当)、L側ソレノイド4、H側ソレノイド5、ギヤ位置
検出スイッチ(GSW)6、バッテリ8に装着されてい
る充電容量センサ8a、エンジン12、ディファレンシ
ャルギヤ7に取付けた車速センサ17(車速検出手
段)、トランスミッション3のLギヤ/Hギヤの変速指
示を行うシフト装置18(変速指令手段に相当)が接続
してある。
【0020】コントローラ15には、バッテリ8だけの
電力で走行させる機能、バッテリ8の電力が所定値以下
に低下するとエンジン12を始動させて発電機13を作
動させる機能、発電によりバッテリ8を充電しながら走
行用モータ1を駆動させる機能、バッテリ8が所定の電
力量まで充電されると、エンジン12の運転を停止する
機能が設定してあり、バッテリ8の状態に応じて、バッ
テリ8の電力だけの走行、発電機13の電力による発電
走行が行われるようにしてある。
【0021】またコントローラ15は、シフト装置12
の変速指示にしたがい所定の走行段に切換えるようL側
ソレノイド4、H側ソレノイド5を制御する機能が設定
されている。このコントローラ15とこれと接続される
各機器との組み合わせから、シンクロ機構やクラッチ機
構などを必要とせずに、Lギヤ/Hギヤの変速制御が行
える変速制御装置20を構成している。
【0022】すなわち、コントローラ15は、シフト装
置18のシフトポジションとギヤ位置検出スイッチ6の
ギヤ位置との検出信号により、変速指示されたことを検
出する機能、走行用モータ1への供給電流をゼロにする
機能、変速前のギヤを抜くようソレノイド制御を行う機
能、変速指示された走行段のギヤ比と車速とから出力軸
回転数を算出しこれを変速後の目標モータ回転速度とし
て設定する機能、目標モータ回転速度になるよう走行用
モータ1を作動(加減)させる機能(モータ同期制
御)、設定された同期偏差内に実際の走行用モータ1の
回転速度が入るときを検出する機能(同期判定)、同検
出後に変速指示されたギヤをかみ合わせるようにソレノ
イド制御を行う機能、同ギヤのかみ合わせ後、アクセル
ペダル(図示しない)の開度に応じた走行用モータ1の
出力制御に戻す機能が設定してある。
【0023】これら機能により、アクセルペダル(図示
しない)を踏込みながらシフト装置18を変速操作、例
えばシフトレバーをLギヤのポジションからHギヤのポ
ジションへ切換えると、モータが同期制御されて、トラ
ンスミッション3がスムーズにLギヤからHギヤへに切
り換わるようにしている。むろん、HギヤからLギヤへ
の変速も同様である。
【0024】この変速のうちのLギヤからHギヤへシフ
トしたときの変速制御が図2のフローチャートに示して
ある。同フローチャートに説明すれば、今、車両の走行
中、運転者がアクセルペダルを踏み込みながら、シフト
レバーの操作で、LギヤポジションからHギヤポジショ
ンへ切換えたとする。
【0025】すると、ステップS1からステップS2へ
進み、ステップS2においてトランスミッション3の現
在のギヤ位置がギヤ位置検出スイッチ6から検出され
る。このとき、トランスミッション3のギヤ位置は、変
速前のギヤ位置、すなわちLギヤ位置(L)なので、ギ
ヤ位置の違いからステップS2において変速開始と判定
され、ステップS3へ進み、変速制御が開始されてい
く。
【0026】すなわち、変速制御は、まず、ステップS
3において、走行用モータ1への供給電流をゼロにし
て、モータトルクをゼロにすることから始まる。そし
て、続くステップS4により、L側ソレノイド4をオフ
させ、Lギヤ抜きを行う。ここで、Hギヤは、ステップ
S5にあるように抜かれたままとなっているので(H側
ソレノイド:オフ)、トランスミッション3はニュート
ラル状態になる。この状態になるに伴い、ギヤ位置検出
スイッチ6からは、ニュートラル位置(N)の信号が出
力される。
【0027】すると、今度は、ステップ2からステップ
S6へ進み、走行用モータ1による同期制御が行われ
る。これは、Hギヤのギヤ比と現在の車速とからトラン
スミッション3の出力軸回転数を算出して、これを変速
後の目標モータ回転速度とし、走行用モータ1の回転速
度を下げることで行われる(LギヤからHギヤへの変速
はギヤ比の差分、モータ側の回転数が低くするため)。
【0028】そして、続くステップS7において、走行
用モータ1の実際の回転速度が、所定の同期偏差内に入
るか否かを判定していて、同期偏差内に走行用モータ1
の回転速度が入るまでは、ステップS8(L側ソレノイ
ド4:オフ)、ステップS9(H側ソレノイド5:オ
フ)に示されるようにニュートラル状態を保ち、同期偏
差内に走行用モータ1の実回転速度に入ると、Hギヤを
構成する入出ギヤの回転速度が同期したと判定する。
【0029】同期したと判定されると、ステップS10
を経てステップS11へ進み、H側ソレノイド5だけを
オンさせ、同Hギヤを構成する入出ギヤをかみ合わせ
る。これにより、トランスミッション3の走行段はHギ
ヤに切り換わり、ギヤ位置検出スイッチ6からはHギヤ
位置(H)の信号が出力される。
【0030】変速を完了すると、今度は、ステップ2か
らステップS12へ進み、走行用モータ1の通常制御へ
移る。これは、アクセルペダル(図示しない)の開度に
応じたモータトルクとなるよう走行用モータ1の出力を
制御することで行われる。
【0031】なお、HギヤからLギヤへ切換えるときも
同様である。こうした変速制御のうち、ステップS7で
示す同期判定の処理に、本発明の要部となる制御が用い
てある。
【0032】同制御は、同期偏差として「従来の技術」
の項で述べた一定の偏差でなく、目標モータ回転速度の
大きさに比例して変化させた同期偏差の値を用いて、同
期判定を行うものである。
【0033】この同期偏差は、例えば低車速域で良好に
入出ギヤがかみ合うことを考慮して定めた同期偏差を基
準に、中車速域でも、高車速域でも、良好に入出ギヤの
かみ合いが行われる、目標モータ回転速度に対する同期
偏差の比率が一定になる値で設定してある。具体的に
は、本実施形態は、図3のマップに示されるような階段
状に大きくなる値で定めた同期偏差Dのマップが用いて
ある。
【0034】すなわち、図3のマップは、同期偏差Dと
して、例えばゼロから低車速域に対応した目標モータ回
転速度N1までは同車速域で良好なかみ合いが成立する
同期偏差D1(例えば100rpm)、目標モータ回転
速度N1から、該N1の2倍となる中車速域に対応した
目標モータ回転速度N2までは、増加する比率に対応し
た2倍の偏差をもつ同期偏差D2(例えば200rp
m:D1の2倍)、目標モータ回転速度N2から、該N
1の3倍となる高車速域に対応した目標モータ回転速度
N3までは、増加する比率に対応した3倍の偏差をもつ
同期偏差D3(例えば300rpm:D1の3倍)が設
定してある。
【0035】そして、入出ギヤの同期を判定するとき
は、図3に示すマップから、算出された目標モータ回転
速度に対応する同期偏差値(D1,D2又はD3)を読
取り、該同期偏差値(D1,D2又はD3)内に、加減
する実際の走行用モータ1の回転速度が入ると、先のよ
うに入出ギヤの回転速度が同期したと判定するようにし
ている。
【0036】こうした目標モータ回転速度に対し比率が
一定な同期偏差D1〜D3を用いてトランスミッション
3の変速制御を行うと、入出ギヤの回転速度差が小さい
低車速域の変速に対しては、同回転速度差に適した小さ
な値の同期偏差D1を用いて同期判定が行われ、入出ギ
ヤの回転速度差が中程度の中車速域の変速に対しては、
同回転速度差に適した中程度の値の同期偏差D2を用い
て同期判定が行われ、入出ギヤの回転速度差が大きい高
車速域の変速は、同回転速度差に適した大きな値D3の
同期偏差を用いて同期判定が行われる。
【0037】つまり、いずれの車速域で行われる変速
も、入出ギヤの回転速度差と近い値の同期偏差Dを用い
て、同期判定が行われるようになる。それ故、低車速か
ら高車速まで、いずれの車速域(全車速)の変速でも早
期に変速が完了でき、変速時間の短縮化を図ることがで
きる。しかも、本願発明者らが、目標モータ回転速度の
大きさに比例して同期偏差の大きさを変えて、変速を行
った結果、低車速域の変速でも、中車速域の変速でも、
高車速域の変速でも、異音(ギヤ鳴り等)の発生なく、
早期に変速が完了できたことが確認された。
【0038】また図2に示されるフローチャートのよう
にステップ3とステップS4との間に、二点鎖線に示す
ステップS15の「ディレー」の処理を追加して、走行
用モータ1への供給電流をゼロする指令後、直ちにステ
ップS4のギヤを抜く工程を実行するのではなく、時間
差を付け、走行用モータ1のモータトルクが実際にゼロ
になってから、ギヤ抜きの工程を実行させてもよい。こ
のようにすれば、実際にモータトルクが完全にゼロとな
らないうちにギヤ抜けが行われるようなことがなくな
り、変速の際におけるショックが減少できる。
【0039】なお、第1の実施形態では、目標モータ回
転速度に対して同期偏差の比率が一定となるよう、階段
状に同期偏差を変化させたが、図4に示す第2の実施形
態のマップのように目標モータ回転速度に応じて定率に
増減する比例線で表される同期偏差Dを用いてもよい。
【0040】また上述の実施形態では、2段変速式のト
ランスミッションを用いた例を挙げたが、これに限ら
ず、それ以上の変速段が設定されたトランスミッション
を用いてもよく、また手動変速式のトランスミッション
でなく、自動変速式のトランスミッションを用いてもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、入出ギヤの回転速度差が小さい低車速域の
変速は、同回転速度差に適した小さな値の同期偏差で同
期判定が行われ、入出ギヤの回転速度差が中程度の中車
速域の変速は、同回転速度差に適した中程度の値の同期
偏差で同期判定が行われ、入出ギヤの回転速度差が大き
い高車速域の変速は、同回転速度差に適した大きな値の
同期偏差で同期判定が行われるようになり、いずれの車
速域で行われる変速も、入出ギヤの回転速度差と近い値
の同期偏差を用いて、同期判定を行うことができる。
【0042】したがって、低車速から高車速まで、いず
れの車速域の変速でも早期に変速が完了でき、いずれの
変速でも変速時間の短縮化を図ることができる。しか
も、ギヤ鳴り等の異音も防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電気自動車の変
速制御装置の構成を説明するための図。
【図2】同変速制御装置においてLギヤからHギヤへ変
速するときにおける変速制御を説明するためのフローチ
ャート。
【図3】同変速制御で用いられる目標モータ回転速度の
大きさに比例して一定の比率で大きくなる同期偏差を説
明するための線図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る要部を説明する
ための線図。
【符号の説明】
1…走行用モータ 3…トランスミッション(変速機) 4…L側ソレノイド 5…H側ソレノイド 8…バッテリ 11…発電ユニット 15…コントローラ(目標モータ回転速度算出手段、モ
ータ制御手段、変速制御手段) 16…実モータ回転センサ(実モータ回転速度検出手
段) 17…車速センサ(車速検出手段) 18…シフト装置(変速指令手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 裕介 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 5H115 PA05 PG04 PI16 PI22 PU01 PU24 PU26 QE17 QN02 QN06 RB08 TB01 TD20 TI01 TO21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用モータと駆動輪との間に介装され
    た変速機と、 前記変速機の変速比を指示する変速指令手段とを有し、 前記変速指令手段の出力にもとづいて前記変速機を指示
    した変速比に変速させる電気自動車の変速制御装置にお
    いて、 前記変速指令手段により変速比の変更指示が行われたと
    きの車速と前記変速指令手段で選択された目標変速比と
    にしたがって変速後の目標モータ回転速度を算出する目
    標モータ回転速度算出手段と、 前記目標モータ回転速度に応じて前記走行用モータの出
    力を制御するモータ制御手段と、 実際の走行用モータの回転速度を検出する実モータ回転
    速度検出手段と、 前記目標モータ回転速度の大きさに比例して変化する同
    期偏差が設定され、この同期偏差内に前記実モータ回転
    速度が入ったとき前記変速機を前記目標変速比に変更さ
    せる変速制御手段とを有することを特徴とする電気自動
    車の変速制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001280462A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Isuzu Motors Ltd 車両の自動変速装置
JP2015215055A (ja) * 2014-05-12 2015-12-03 株式会社 Acr 車両用駆動装置の制御装置

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