JP2000103982A - 画像記録用着色組成物 - Google Patents
画像記録用着色組成物Info
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Abstract
及び高耐熱性であって、更に非昇華性の画像記録用着色
組成物を提供すること。 【解決手段】 黄色色素及び樹脂を含む画像記録用着色
組成物において、黄色色素が下記の一般式[1]で表わ
されるペリレンビスカルボニル残基を含む化学構造の黄
色色素であることを特徴とする画像記録用着色組成物。
Description
刷、静電記録、熱転写記録及びインクジェット記録等の
画像記録における記録剤或いはその製造に使用される画
像記録用着色組成物に関する。
写真、静電印刷、静電記録、熱転写記録及びインクジェ
ット記録等の画像記録に使用される黄色や、混色の緑
色、黄味の赤色、橙色或いは黒色の記録剤に使用される
黄色色素としては、黄色の油溶性染料、分散性染料、ジ
アリライド系黄色アゾ顔料、モノアゾ系黄色顔料等が使
用されている。
に、油溶性性染料、分散性染料等の染料は、同じ重量の
顔料に比べ着色力は高いが、耐光性、耐溶剤性、耐薬品
性、耐熱性等の堅牢度の面で顔料に劣るという問題があ
る。又、ジアリライド系黄色ジスアゾ顔料、モノアゾ系
黄色顔料は、耐光性、耐溶剤性、耐熱性等の諸堅牢性の
面で前記染料に勝るものの、色調の鮮明性及び着色力の
面で染料に劣るという問題がある。
及び着色力向上のため、高耐光性且つ高耐熱性の黄色染
料を混合して用いた場合であっても、電子写真方式にお
ける熱定着法の現像剤又は熱転写方式の現像剤(画像記
録剤)として使用した場合、加熱によって染料が昇華
し、現像機構周辺等で析出・堆積すると、堆積物が画像
を汚染したり、機械故障の原因となるという問題があ
る。
解消し、色調が鮮明で、着色力が高く、且つ高耐光性及
び高耐熱性であって、更に非昇華性の画像記録用着色組
成物を提供することを目的とする。
によって達成される。即ち、本発明は、黄色色素及び樹
脂を含む画像記録用着色組成物において、黄色色素が下
記の一般式[1]で表わされるペリレンビスカルボニル
残基を含む化学構造の黄色色素であることを特徴とする
画像記録用着色組成物を提供する。
本発明を更に詳細に説明する。前記一般式[1]で表わ
される黄色色素の好ましい1例としては、下記一般式
[2]で表わされる色素が挙げられる。
々、炭素原子数3以上の炭化水素残基、例えば、n−プ
ロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n
−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、
n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−
テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、
n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル
等の直鎖アルキル基;2−メチル−1−プロピル(se
c−ブチル)、2−ブチル、tert−ブチル、neo
−ペンチル、iso−オクチル等の側鎖アルキル基;シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル等の環状アルキル基等が挙げられる。
子、水酸基、上記の直鎖アルキル基、上記の側鎖アルキ
ル基、上記の環状アルキル基、ベンジル基、又はフェニ
ル基、トリル基、ナフチル基、アントラニル基、フェナ
ントリル基等の芳香族炭化水素残基、又はメトキシ基、
エトキシ基、プロピロキシ基、ブトキシ基等のアルコキ
シ基等の基を置換基として有してもよい。
好ましい他の1例としては、下記一般式[3]で表わさ
れる色素が挙げられる。
及びR4は各々、メチル、エチル、n−プロピル、n−
ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、
n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシ
ル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシ
ル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタ
デシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル等の直鎖ア
ルキル基; イソプロピル、2−メチル−1−プロピル
(sec−ブチル)、2−ブチル、tert−ブチル、
neo−ペンチル、iso−オクチル等の側鎖アルキル
基;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル等の環状アルキル基等の炭素原子数1乃
至30の脂肪族炭化水素残基;フェニル基、トリル基、
ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基等の炭素
原子数6乃至20の芳香族炭化水素残基;イミダゾリ
ル、チアゾリル、オキサゾリル基等の炭素原子数3乃至
20の複素環残基等が挙げられる。
子、水酸基、上記の直鎖アルキル基、上記の側鎖アルキ
ル基、上記の環状アルキル基、ベンジル基、又はフェニ
ル基、トリル基、ナフチル基、アントラニル基、フェナ
ントリル基等の芳香族炭化水素残基、又はメトキシ基、
エトキシ基、プロピロキシ基、ブトキシ基等のアルコキ
シ基等の基を置換基として有してもよい。
好ましい更に他の1例としては、前記の一般式[1]で
表わされるペリレンビスカルボニル残基を含む化学構造
の重合体が挙げられる。前記の一般式[1]で表わされ
るペリレンビスカルボニル残基を含む化学構造の重合体
は、以下のように分類されるものを含む。
リレンジカルボン酸、その酸無水物、酸ハロゲン化物、
又は炭素原子数1乃至3の低級アルコールエステルを単
独に、又は公知のジカルボン酸類と、公知のジオール類
と重縮合させて合成されるポリエステル。
リレンジカルボン酸、その酸無水物、酸ハロゲン化物、
又は炭素原子数1乃至3の低級アルコールエステルを、
分子末端及び/又は側鎖にアルコール性水酸基を有する
重合体と反応させ、ペリレンビス(カルボン酸エステ
ル)構造及び/又はペリレンジカルボン酸モノエステル
型の分子末端及び/又は側鎖を形成させたもの。
リレンジカルボン酸モノエステル、又はその酸ハロゲン
化物を、分子末端及び/又は側鎖にアルコール性水酸基
を有する重合体と反応させ、重合体中にペリレンビス
(カルボン酸エステル)構造を形成させたもの。
又はR’と同義である。)
ニル重合性ペリレンビス(カルボン酸エステル)・モノ
マーを単独、或いはその他のビニル重合性モノマーと共
重合させたもの。
[2]中のR又はR’と同義であり、Xは水素原子又は
メチル基を表わし、Yはメチレン基、エチレン基、1,
2−プロピレン基、1,3−プロピレン基、1,4−ブ
チレン基、2,3−ブチレン基等のアルキレン基を表わ
す。)
特徴づけるものであり前記一般式[1]で表わされるペ
リレンビスカルボニル残基を含む化学構造の黄色色素で
あり、より具体的には、前記の一般式[2]又は[3]
で表わされる低分子化合物[ペリレンビス(カルボン酸
ジエステル)又はビス(カルボン酸アミド)]、又は前
記の一般式[4]で表わされるペリレンジカルボン酸、
その酸無水物、酸ハロゲン化物、又は炭素原子数1乃至
3の低級アルコールエステルを単独に、又は公知のジカ
ルボン酸類と、公知のジオール類と重縮合させて合成さ
れるポリエステル、又は前記の一般式[4]で表わされ
るペリレンジカルボン酸、その酸無水物、酸ハロゲン化
物、又は炭素原子数1乃至3の低級アルコールエステル
を、分子末端及び/又は側鎖にアルコール性水酸基を有
する重合体と反応させ、ペリレンビス(カルボン酸エス
テル)構造及び/又はペリレンジカルボン酸モノエステ
ル型の分子末端及び/又は側鎖を形成させたもの、又は
前記の一般式[5]で表わされるペリレンジカルボン酸
モノエステル、又はその酸ハロゲン化物を、分子末端及
び/又は側鎖にアルコール性水酸基を有する重合体と反
応させ、ペリレンビス(カルボン酸エステル)構造を形
成させたもの、又は前記の一般式[6]で表わされるビ
ニル重合性ペリレンビス(カルボン酸エステル)・モノ
マーを単独、或いはその他のビニル重合性モノマーと共
重合させたものである。
る低分子化合物は公知の方法によって製造することがで
きる。例えば、ペリレン−3,9−ジカルボン酸をオキ
シ塩化リンで処理して酸クロリドとし、これにアルコー
ル類を反応させれば前記の一般式[2]で表わされるエ
ステル誘導体を、一方、アンモニア又はアミン類と反応
させれば前記の一般式[3]で表わされるアミド誘導体
を合成することができる。
ビス(カルボン酸エステル)に分類される低分子化合物
の場合の具体的化学式を下記に示す。
ビス(カルボン酸アミド)に分類される低分子化合物の
場合の具体的化学式を以下に示す。
般式[4]で表わされるペリレンジカルボン酸、その酸
無水物、酸ハロゲン化物、又は炭素原子数1乃至3の低
級アルコールエステルを単独に、又は公知のジカルボン
酸類と、公知のジオール類と重縮合させて合成されるポ
リエステルの場合、原料ジオール成分としては、ビスフ
ェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAF、
又はビスフェノールS等のアルキレンオキサイド付加物
(但し、アルキレン鎖の炭素原子数は2乃至4)、上記
ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物の水素
添加物、ビス(ヒドロキシメチル)ナフタレン、ビス
(ヒドロキシメチル)デュレン、p−キシリレングルコ
ール、ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビス(α
−ヒドロキシイソプロピル)ベンゼン、ビス(ヒドロキ
シメチル)シクロヘキサン、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール等のジオール成分が1種ないし2種以上使
用される。
酸成分の具体例は、テレフタル酸、イソフタル酸、4,
4’−ビフェニルジカルボン酸、ナフタレン−2,6−
ジカルボン酸、シクロヘキサン−1,2−ジカルボン
酸、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸、シクロヘ
キセン−1,2−ジカルボン酸、メチルナジック酸、フ
マール酸、マレイン酸、アジピン酸、セバシン酸等の芳
香族、脂環式、脂肪族ジカルボン酸及びそれらの低級ア
ルキルエステル、酸ハロゲン化物、酸無水物からなる群
から選ばれた少なくとも1種である。
般式[4]で表わされるペリレンジカルボン酸、その酸
無水物、酸ハロゲン化物、又は炭素原子数1乃至3の低
級アルコールエステルを、分子末端及び/又は側鎖にア
ルコール性水酸基を有する重合体と反応させ、ペリレン
ビス(カルボン酸エステル)構造及び/又はペリレンジ
カルボン酸モノエステル型の分子末端及び/又は側鎖を
形成させたものの場合、及び、前記の一般式[5]で表
わされるペリレンジカルボン酸モノエステル、又はその
酸ハロゲン化物を、分子末端及び/又は側鎖にアルコー
ル性水酸基を有する重合体と反応させ、ペリレンビス
(カルボン酸エステル)構造を形成させたものの場合、
分子末端にアルコール性水酸基を有する重合体の具体例
は、次の通りである。
ルポリオール(炭素原子数2乃至4)、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、ビスフェノールAF、又はビス
フェノールS等のアルキレンオキサイド付加物(但し、
アルキレン鎖の炭素原子数は2乃至4)、上記ビスフェ
ノール類のアルキレンオキサイド付加物の水素添加物、
ビス(ヒドロキシメチル)ナフタレン、ビス(ヒドロキ
シメチル)デュレン、p−キシリレングルコール、ビス
(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビス(α−ヒドロキ
シイソプロピル)ベンゼン、ビス(ヒドロキシメチル)
シクロヘキサン、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル等のジオール成分と、テレフタル酸、イソフタル酸、
4,4’−ビフェニルジカルボン酸、ナフタレン−2,
6−ジカルボン酸、シクロヘキサン−1,2−ジカルボ
ン酸、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸、シクロ
ヘキセン−1,2−ジカルボン酸、メチルナジック酸、
フマール酸、マレイン酸、アジピン酸、セバシン酸等の
ジカルボン酸を重縮合させたポリエステルポリオール、
ポリカプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリ
オール等である。
の具体例は、ポリビニルアルコール、ビニルアルコール
と酢酸ビニルの共重合体、ポリビニルホルマール、ポリ
ビニルアセタール、ポリビニルブチラール等の共重合
体、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルやメタクリル酸
2−ヒドロキシプロピル等のメタクリル酸ヒドロキシア
ルキル及び/又はアクリル酸2−ヒドロキシエチルやア
クリル酸2−ヒドロキシプロピル等のアクリル酸ヒドロ
キシアルキルの単独乃至共重合体及びそれらとビニル重
合性モノマーの共重合体からなる群から選ばれた少なく
とも1種である。
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルピリジン、
酢酸ビニル、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエー
テル、ビニルベンジルエーテル、ビニルメチルケトン、
N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリドン、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸、アクリ
ロニトリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ベンジル、メタ
クリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸、メタクリル酸
アミド、メタクリロニトリル等の公知のモノマーから選
ばれた少なくとも1種である。
般式[6]で表わされるビニル重合性ペリレンビス(カ
ルボン酸エステル)・モノマーを単独、或いはその他の
ビニル重合性モノマーと共重合させたものの場合、ビニ
ル重合性ペリレンビス(カルボン酸エステル)・モノマ
ーの具体的化学式を以下に示す。
チレン、α−メチルスチレン、ビニルピリジン、酢酸ビ
ニル、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、
ビニルベンジルエーテル、ビニルメチルケトン、N−ビ
ニルカルバゾール、N−ビニルピロリドン、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸、アクリロニト
リル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸
シクロヘキシル、メタクリル酸、メタクリル酸アミド、
メタクリロニトリル等の公知のモノマーから選ばれた少
なくとも1種である。
可溶のものは「黄色染料」に分類され、一方、前記溶剤
及び水に不溶のものは「黄色顔料」に分類される。これ
らの黄色色素は、「黄色染料」又は「黄色顔料」のいず
れに分類されるものであっても、本発明で好適に用いる
ことができる。これら黄色色素の内、染料に分類される
ものは、透明性及び鮮明性の点で特に優れている。
のは、その製造工程において、結晶を整えたり、粒子の
形状や粒子径を所望の範囲に整えたりする等の後処理
は、必要に応じて通常の方法と同様に行なわれる。一般
に、黄色顔料が塗料或いはプラスチックの着色等の用途
に使用される場合には一般に平均粒子径は大きく、例え
ば、約0.5〜0.7μmの大きさに調整される。しか
し、これを画像記録剤の着色剤として使用した場合に
は、色相の鮮明性及び冴えに欠けるという問題がある。
特に、フルカラー記録剤の着色剤として使用する場合に
は、色相の鮮明性、冴え、更に透明性を有していること
が好ましく、そのためには、分散したときの黄色顔料の
平均粒子径は、0.2μm以下、好ましくは0.15μ
m以下になる様に調整することが好ましい。
わされるペリレンビスカルボニル残基を含む化学構造の
重合体の場合、透明性及び鮮明性に優れるだけでなく、
非マイグレーション性及び非昇華性等の堅牢性の点でも
著しく優れている。
前記黄色色素の他に、公知の染料及び/又は顔料を添加
して用いてもよい。ここで添加する染料及び/又は顔料
が黄色を呈するものであっても差し支えない。但し、本
発明の画像記録用着色組成物が目的とする色調鮮明性、
高着色力、高耐光性、高耐熱性、及び非昇華性を損なう
ものであってはならない。
形の着色組成物にあっては分散媒体であり、液体の形の
着色組成物にあっては顔料の分散助剤として機能するも
のであり、又、実際に記録剤として使用されたときは顔
料の固着剤として作用するものである。この様な目的で
使用される樹脂としては、電子写真、静電印刷、静電記
録等の乾式現像剤及び湿式現像剤、熱転写インクリボン
及びフィルム、油性及び水性インクジェットインク等の
画像記録剤に通常使用されているいずれの樹脂であって
もよい。又、夫々の用途に合わせて、必要に応じて従来
公知の添加剤、例えば、帯電制御剤、流動化剤等、或い
は媒体として溶剤、水系媒体が使用される。
樹脂やその他の添加剤或いは媒体を含む着色組成物中に
おける含有量は、その使用する目的によって異なるもの
である。黄色顔料及び染料を高濃度に含有する固体状、
ペースト状或いは液状の着色組成物では、その含有量は
重量基準(以下同様)でおよそ70%〜10%、好まし
くは60%〜20%程度である。
される場合には、およそ15%〜2%、好ましくは10
%〜3%程度であり、熱転写インクリボン、フィルムの
着色剤として使用される場合には、15%〜4%、好ま
しくは10%〜6%程度であり、使用する目的に応じて
最も好ましい含有量で使用される。
合比率は、その使用する目的によって異なるものであ
る。使用目的に応じて、色調、他色とのカラーバラン
ス、諸堅牢性、化学物質の諸安全基準、製造コスト等の
選択基準及びその優先順位が定まり、例えば、まず、黄
色顔料及び染料の種類・組み合わせを決定し、次いで混
合比率を最適化することができる。又、例えば、まず黄
色顔料の種類を決定し、次いで、色調を最適化するため
染料の種類及び混合比率を選定することもできる。
の目的により種々の使い方がなされる。その一つは、顔
料を高濃度に含み、あらかじめ充分に練肉して分散させ
たり、調色を行なって置くことにより、後の工程を容易
にするのものであり、粗粒、粗粉、微粉、シート状、小
塊状等の固体状、或いはペースト状又は液状のいずれの
形状にても使用される。又、最終的な画像記録用記録剤
として使用される組成のものが挙げられ、いわゆる乾式
現像剤、湿式現像剤、静電記録剤、熱転写インクリボン
及びフィルム、プリンター用インク等である。
前記黄色色素の他に、染料及び/又は顔料を添加する場
合には、従来公知の顔料又は染料から適切な選択をして
本発明の黄色色素と共に使用される。例えば、緑色〜黄
緑色の色相を得るには、青色色素、緑色色素と共に使用
され、黄味赤色〜黄橙色の色相を得るには、赤色色素、
橙色色素と共に使用され、更に黒色にするためは、赤
色、青色等の2種以上の色素と共に使用される。
の画像記録剤として或いは配色により、緑色、黄緑色、
黄味の赤色、橙色、黒色等の画像記録剤が単独で使用さ
れる外、フルカラー記録システムとしてシアン色、マゼ
ンタ色或いは更にブラック色の画像記録剤とセットにな
って一緒に使用され得ることは勿論である。
して、フタロシアニン系、アゾ系、アゾメチンアゾ系、
アンスラキノン系、ペリノン・ペリレン系、インジゴ・
チオインジゴ系、ジオキサジン系、キナクリドン系、イ
ソインドリノン系等であり、カーボンブッラク顔料であ
り、無機顔料としては酸化チタン、酸化鉄、焼成顔料
系、体質顔料等である。
明する。尚、文中、部又は%とあるのは重量基準であ
る。
℃、ガラス転移点約56℃、GPC法重量平均分子量約
9万):70部と加熱3本ロールにて充分混練し、顔料
を分散させた。
30%の濃度で含有する、本発明の画像記録用着色組成
物の粗粉を得た。次に、この様にして得た黄色色素を含
む着色組成物14.7部及びクロム錯塩系負帯電制御剤
3部を上記で使用したスチレン−メタクリル系共重合樹
脂82.3部と常法に従って混練し、冷却後粗砕した
後、ジェットミルで微粉砕し、更に分級して5〜30μ
mの黄色樹脂組成物の微粉末を得た。次に、常法にした
がい流動化剤としてコロイダルシリカを添加し充分混合
し、黄色電子写真乾式現像剤とした。
荷フルカラー現像用電子写真複写機にて単色の複写をし
た結果、鮮明な黄色画像が得られた。画像は鮮明で冴え
た黄色を呈し、耐光性等の諸物性に優れた堅牢性を示し
た。又、オーバーヘッドプロジェクター用のポリエステ
ルシートに複写すると透明な画像を呈し、オーバーヘッ
ドプロジェクタースクリーンに鮮明な黄色の映像を示し
た。
ルー顔料、マゼンタ顔料としてジメチルキナクリドン顔
料、ブラック顔料としてカーボンブラック顔料を用いて
上記と同様にして各々シアン色現像剤、マゼンタ色現像
剤、ブラック色現像剤とし、上記で得たイエロー色現像
剤と共に4色フルカラー複写を行ない、鮮明なフルカラ
ー画像を得た。又、オーバーヘッドプロジェクターシー
トに複写し、スクリーンに鮮明なフルカラー映像を映す
フルカラー画像を得た。
ため、以下に述べるようにして、「時計皿」を用いる試
験方法を実施した。 (1)直径80mm、深さ8mmの硬質ガラス製時計皿
を2枚用意し、1枚の中心部(凹面側)に試験対象の画
像記録用着色組成物(粉末)200mgを置き、もう1
枚の時計皿を凹面側が向かい合うよう重ね、凸レンズ状
の空間を形成させる。 (2)直径80mm以上の大きさの加熱ブロック又はホ
ットプレートの温度を140℃乃至160℃の範囲で制
御する。 (3)上記温度範囲で制御された加熱ブロック又はホッ
トプレート上に、上記の凸レンズ状に重ね合わせた時計
皿を置き、6時間、加熱する。このとき、昇華性が高い
成分が存在すれば、上側時計皿の凹面に、昇華物が徐々
に堆積してくるのが、肉眼でも確認できる。 (4)1晩、放冷した後、上側の時計皿を外し、凹面内
を10mlのメタノール又はアセトニトリルで洗い流
し、この液を液体クロマトグラフィーで分析する。本実
施例の画像記録用着色組成物について、上記の時計皿試
験を実施したが、黄色色素の昇華は、確認されなかっ
た。
施例1と同一のスチレン−メタクリル系共重合樹脂:7
0部と3本ロールにて充分混練し、顔料を分散させた。
30%の濃度で含有する、本発明の画像記録用着色組成
物の粗粉を得た。以下、実施例1の場合と同様にして、
負帯電黄色電子写真乾式現像剤とした。これをキャリア
の磁性鉄粉と混合し、負電荷フルカラー現像用電子写真
複写機にて単色の複写をした結果、鮮明な黄色画像が得
られた。画像は鮮明で冴えた黄色を呈し、耐光性等の諸
物性に優れた堅牢性を示した。又、オーバーヘッドプロ
ジェクター用のポリエステルシートに複写すると透明な
画像を呈し、オーバーヘッドプロジェクタースクリーン
に鮮明な黄色の映像を示した。
ルー顔料、マゼンタ顔料としてジメチルキナクリドン顔
料、ブラック顔料としてカーボンブラック顔料を用いて
上記と同様にして各々シアン色現像剤、マゼンタ色現像
剤、ブラック色現像剤とし、上記で得たイエロー色現像
剤と共に4色フルカラー複写を行ない、鮮明なフルカラ
ー画像を得た。又、オーバーヘッドプロジェクターシー
トに複写し、スクリーンに鮮明なフルカラー映像を映す
フルカラー画像を得た。画像記録用着色組成物の昇華性
を試験するため、実施例1に記載の時計皿を用いた試験
方法を実施したが、黄色色素の昇華は、確認されなかっ
た。
ビス(カルボン酸エステル)・モノマー:5.0部、
76.0部、及びメタクリル酸ブチル16.0部、ラウ
リルメルカプタン1.5部、及びアゾビスイソブチロニ
トリル2.0部を強化ガラス製重合管へ窒素雰囲気下、
仕込み、管を密封してから振りまぜ装置付加熱装置に取
り付け、80℃で24時間加熱し、前記モノマー混合物
を重合固化させた。室温まで冷却した後、共重合させて
合成した重合体型の黄色色素を取り出し、粗砕して、ペ
リレンビスカルボニル残基を含有する重合体型の、本発
明の画像記録用着色組成物の粗粉を得た。これをジェッ
トミルで微粉砕し、更に分級して5〜30μmの黄色樹
脂組成物の微粉末を得た。次に、常法にしたがい流動化
剤としてコロイダルシリカを添加し充分混合し、黄色電
子写真乾式現像剤とした。
荷フルカラー現像用電子写真複写機にて単色の複写をし
た結果、鮮明な黄色画像が得られた。画像は鮮明で冴え
た黄色を呈し、耐光性等の諸物性に優れた堅牢性を示し
た。又、オーバーヘッドプロジェクター用のポリエステ
ルシートに複写すると透明な画像を呈し、オーバーヘッ
ドプロジェクタースクリーンに鮮明な黄色の映像を示し
た。画像記録用着色組成物の昇華性を試験するため、実
施例1に記載の時計皿を用いた試験方法を実施したが、
黄色色素の昇華は、確認されなかった。
ーション)を試験するため、日本電線工業会規格第26
4号B(1982)に定められた電線用塩化ビニル着色
剤試験方法の移行性試験方法を参考にして、以下の試験
を行った。すなわち、試験対象の画像記録用組成物を用
いた画像記録剤によるベタ画像をアート紙上に形成し、
これから20mm×30mmの試験片を切り取り、別に
塩化ビニル樹脂(重合度P=1000〜1300)10
0部、フタル酸ジオクチル50部、三塩基性硫酸鉛5
部、ステアリン酸0.5部、及び酸化チタン1.555
部を混練し厚さ約1mmのシートにプレスしたものから
50mm×50mmの白色試験片を作る。画像記録剤試
験片の画像面を白色試験片の上に充分密着するように重
ね、これを更に平滑で清浄な2枚のガラス板にはさみ、
100g/cm2の重りを載せ、100±2℃の電気恒
温槽中で2時間加熱した後取り出し、白色試験片への汚
染度を調べた。本実施例の画像記録用組成物を用いた画
像記録剤によるベタ画像について、上記の移行性試験を
実施したが、重合体型黄色色素の移行は確認されなかっ
た。
た蛇管コンデンサーの付いた水分測定器及び原料投入口
の付いた縮合重合反応装置に、ビスフェノールAのプロ
ピレンオキサイド付加物(ヒドロキシル価:321)1
113部、ペリレン−3,9−ビス(カルボン酸メチ
ル)(分子量:368.38)90部、テレフタル酸ジ
メチル(分子量:194.18)530部、及び酢酸亜
鉛0.29部を仕込み、窒素ガス雰囲気下、加熱・撹拌
し、230℃乃至240℃において6時間、縮合反応を
行ない、更に、水流ポンプを用いて減圧にして2時間、
上記温度における加熱を続け、反応を完結させた。得ら
れたビスフェノール系ポリエステル型黄色色素はペリレ
ンビスカルボニル残基(C22H10O2)を4.9重量%
の割合で含有する。又、GPC法による数平均分子量は
約6400であった。
キサイド付加物とテレフタル酸ジメチルを重縮合させた
ポリエステル樹脂(数平均分子量:約6000)の微粉
末70部とクロム錯塩系負帯電制御剤30部とを高速撹
拌混合機にて予備混合後、加熱3本ロールによって混練
し、冷却後、粉砕して高濃度電荷制御剤組成物の微粉末
を調製した。
テル型黄色色素100部及び上記の高濃度電荷制御剤組
成物の微粉末13部を、2軸押出機を用い、溶融状態で
混合・混練し、電荷制御剤を均一に分散させた。この溶
融混合物を冷却ロールで薄片状にし、冷却ベルトで冷却
した後、フレーク状に粗粉砕し、ジェットミルで微粉砕
し、分級して平均粒径約7μmの本実施例の黄色画像記
録用組成物微粉末を得た。
電黄色電子写真乾式現像剤とした。これをキャリアの磁
性鉄粉と混合し、負電荷フルカラー現像用電子写真複写
機にて単色の複写をした結果、鮮明な黄色画像が得られ
た。画像は鮮明で冴えた黄色を呈し、耐光性等の諸物性
に優れた堅牢性を示した。
リエステルシートに複写すると透明な画像を呈し、オー
バーヘッドプロジェクタースクリーンに鮮明な黄色の映
像を示した。画像記録用着色組成物の昇華性を試験する
ため、実施例1に記載の時計皿を用いた試験方法を実施
したが、黄色色素の昇華は、確認されなかった。又、本
実施例の画像記録用組成物を用いた画像記録剤によるベ
タ画像について、実施例3と同様にコヒーカップ試験を
実施したが、設定温度50℃及び75度いずれの場合に
おいても、重合体型黄色色素の移行は確認されなかっ
た。
合樹脂と混練し、黄色色素を30%濃度で含む高濃度着
色組成物を得た。次にこれを冷却後、粗砕、微粉砕し
た。
水素系溶媒に可溶のメタクリルエステル系樹脂15部と
共にアイソパーG:75部に加えて、ガラスビーズを加
えてペイントシェーカーにて20時間振とうして分散さ
せ、濃厚着色液を調製した。この濃厚溶液200gを、
アイソパーG:1リットル中に加えて分散させて電子写
真湿式現像剤を得た。これをフルカラー湿式電子写真複
写機にて複写し、鮮明な黄色複写画像を得た。この画像
は、耐光性等の諸物性に優れた堅牢性を示した。
ルキナクリドン系顔料、カーボンブラック顔料を用いて
上記と同様として、各々シアン色湿式現像剤、マゼンタ
湿式現像剤、ブラック湿式現像剤とし、上記で得たイエ
ロー湿式現像液と共に、四色フルカラー複写を行ない鮮
明なフルカラー画像を得た。又、上記の四色フルカラー
現像剤を使用して四色フルカラー湿式静電プロッターに
て鮮明なフルカラー画像を出力させた。
重量平均分子量約45000)を、エステルワックス4
1部、パラフィン系ワックス41部、スチレン−メタク
リル系共重合樹脂5部及びシリカ3部をバインダーとし
て常法にしたがい、ポリエチレンフィルムに塗布し、黄
色熱転写記録用インクフィルムとした。これをフルカラ
ー熱転写複写機にて複写し、鮮明な黄色複写画像を得
た。この画像は、耐光性等の諸物性に優れた堅牢性を示
した。又、オーバーヘッドプロジェクター用のポリエス
テルシートに複写すると、透明な画像が得られ、スクリ
ーンに鮮明な画像を示した。
ルキナクリドン系顔料、カーボンブラック顔料を用いて
上記と同様にして、各々、シアン色、マゼンタ色及びブ
ラック色の熱転写インクフィルムとし、上記で得たイエ
ロー熱転写インクフィルムと共に、四色フルカラー複写
を行ない、鮮明なフルカラー複写画像を得た。更に、オ
ーバーヘッドプロジェクター用のポリエステルシートに
複写し、スクリーンに透明なフルカラー映像を映すフル
カラー画像を得た。
色素成分として黄色色素を使用しているものであるが、
この黄色色素が耐光性、耐熱性、耐薬品性等の諸堅牢性
に優れ、昇華性を示さず、更に高い着色力、鮮明性、冴
え、透明性を有するものであり、着色物の製造の工程に
おいても安定に製造することができ、又、最終的に画像
記録用着色組成物として使用される際にも鮮明で冴え
た、透明感の高い画像を安定して記録することができる
ものである。又、液体記録剤として使用する際にも、長
期間安定に記録することができるものである。従って、
得られた画像は鮮明であると共に上記した諸堅牢性に優
れた性質を示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 黄色色素及び樹脂を含む画像記録用着色
組成物において、黄色色素が下記の一般式[1]で表わ
されるペリレンビスカルボニル残基を含む化学構造の黄
色色素であることを特徴とする画像記録用着色組成物。 【化1】 - 【請求項2】 黄色色素が、下記の一般式[2]で表わ
される化学構造の黄色色素である請求項1に記載の画像
記録用着色組成物。 【化2】 (但し、一般式[2]中のR及びR’は各々炭素原子数
3以上の直鎖アルキル基、側鎖アルキル基、又は環状ア
ルキル基であって置換基を有してもよい。) - 【請求項3】 黄色色素が下記の一般式[3]で表わさ
れる化学構造の黄色色素である請求項1に記載の画像記
録用着色組成物。 【化3】 (但し、一般式[3]中のR1、R2、R3、及びR4は、
各々、水素原子、炭素原子数1乃至30の脂肪族炭化水
素残基、炭素原子数6乃至20の芳香族炭化水素残基、
又は炭素原子数3乃至20の複素環残基であって、これ
らの基は置換基を有してもよい。) - 【請求項4】 黄色色素が、前記の一般式[1]で表わ
されるペリレンビスカルボニル残基を含む化学構造の重
合体である請求項1に記載の画像記録用着色組成物。 - 【請求項5】 組成物が、黄色色素を高濃度に含有する
固体状、ペースト状或いは液状である請求項1〜4の何
れか1項に記載の画像記録用着色組成物。 - 【請求項6】 組成物が、微細粉体状である請求項1〜
4の何れか1項に記載の画像記録用着色組成物。 - 【請求項7】 組成物が、液状画像記録剤である請求項
1〜4の何れか1項に記載の画像記録用着色組成物。 - 【請求項8】 組成物が、紙、フィルム等の基材に塗布
された転写性薄膜状画像記録剤である請求項1〜4の何
れか1項に記載の画像記録用着色組成物。
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JP27834798A JP3728115B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 画像記録用着色組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3728115B2 JP3728115B2 (ja) | 2005-12-21 |
Family
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012189989A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-10-04 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 静電荷像現像用グリーントナー |
CN103773080A (zh) * | 2013-12-25 | 2014-05-07 | 连云港锐华化工有限公司 | 基于溶剂绿5异构体的溶剂型染料 |
CN107916015A (zh) * | 2017-11-15 | 2018-04-17 | 连云港锐华化工有限公司 | 一种溶剂绿5的合成方法 |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP27834798A patent/JP3728115B2/ja not_active Expired - Fee Related
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