JP2000103064A - インクジェット記録ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及びその製造方法

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JP2000103064A
JP2000103064A JP27547198A JP27547198A JP2000103064A JP 2000103064 A JP2000103064 A JP 2000103064A JP 27547198 A JP27547198 A JP 27547198A JP 27547198 A JP27547198 A JP 27547198A JP 2000103064 A JP2000103064 A JP 2000103064A
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JP
Japan
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recording head
solid layer
ink jet
jet recording
liquid
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JP27547198A
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Isao Imamura
功 今村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のインクジェット記録ヘッドの製造方法
における液路壁構成材料や、液室分割仕切板に関する諸
制約や、液室部のパターニング精度等の諸問題を解消す
るためのインクジェット記録ヘッド及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 このため、吐出圧発生素子7と、少なく
とも液路となる部分を占有する固体層3とが設けられた
基体1上に硬化性樹脂3を塗布後、この樹脂を硬化し液
路となる固体層を除去する工程と、前記固体層除去前に
少なくとも共通液室部を切削又は研削加工とによって作
成するインクジェット記録ヘッドの製造方法において、
一つの記録ヘッド内に複数の液室10を分離形成する方
法として、前記液室10を、前記固体層2を利用し硬化
性樹脂3により成る溝及び板材12より仕切を設ける製
造方法を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式に用いる記録液滴を発生するためのインクジェッ
ト記録ヘッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録装置は、急速
に発展し、特に、ブラック、イエロー、マゼンタ、シア
ンの各色を有したカラーインクジェット記録装置は、こ
こ数年、その性能と価格とから爆発的に普及した。
【0003】この様なカラーインクジェット記録装置に
は、複数のインクジェット記録ヘッドを4色並設する方
法と、一つのインクジェット記録ヘッドを4色に分割す
る方法とがあるが、部品点数及び小型化、価格的には、
当然、後者の方が有利である。
【0004】従来、この種のインクジェット記録ヘッド
の製造方法として、例えば特開昭62−253457号
公報には、基体上に液路となる固体層を形成し、しかる
後、活性エネルギー線硬化性材料層及び第2の基体とを
積層し、その後、液室予定部位以外の領域に活性エネル
ギー線を照射した後、この液室予定部位の未硬化の活性
エネルギー線硬化材料層を除去して液室を形成し、その
後、前記液室予定部位に形成された固体層を除去する方
法が提案されている。
【0005】この様な方法で液室の分離を行う場合、活
性硬化線によるパターニングで行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような製造方法の場合、1つのインクジェットヘッドの
分割を行おうとすると、以下のような問題点があった。
すなわち、 1、液路の壁を構成する材料は、液室部がパターニング
可能な活性エネルギー線硬化材料のみになり、構造及び
性能上で大きな制約があった。また、液室の分割に仕切
板を併用する場合なども、接着面積を十分に取れない、
接着剤がはみ出す等の制約があった。
【0007】2、インクジェット記録ヘッドのインク滴
の吐出性能上、共通液室の高さを大きく取りたい場合、
前記活性エネルギー線硬化材料層が厚くなるため、液室
部をパターニングする際に精度が悪化したり、高価な露
光装置を使用するためにコストアップの要因となってい
た。
【0008】本発明は、以上のような局面にかんがみて
なされたもので、こられの問題点を解消すめためのイン
クジェット記録ヘッド及びその製造方法の提供を目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため本発明において
は、以下のインクジェット記録ヘッド及びその製造方法
を提供することにより、前記目的を達成しようとするも
のである。
【0010】吐出圧発生素子と、少くとも液路となる部
分を占有する固体層とが設けられた基体上に、硬化性樹
脂を塗布後、この樹脂を硬化し液路となる固体層を除去
し、前記固体層除去前に少くとも共通液室部を切削また
は研削加工により作成されたインクジェット記録ヘッド
であって、前記液室を、前記固体層を利用し前記硬化性
樹脂より成る溝及び板材より仕切を設けることにより、
一つのヘッド内に複数の液室を分離形成したことを特徴
とするインクジェット記録ヘッド。
【0011】吐出圧発生素子と、少くとも液路となる部
分を占有する固体層とが設けられた基体上に、硬化性樹
脂を塗布後、この樹脂を硬化し液路となる固体層を除去
する工程と、前記固体層除去前に、少くとも共通液室部
を切削または研削加工により作成するインクジェット記
録ヘッドの製造方法において、一つの記録ヘッド内に複
数の液室を分離形成する方法として、前記液室を、前記
固体層を利用し前記硬化性樹脂より成る溝及び板材より
仕切を設けることを特徴とするインクジェット記録ヘッ
ド製造方法。
【0012】
【作用】以上のような本発明のインクジェット記録ヘッ
ド及びその製造方法により、次のような作用/効果が得
られる: 1、この種のインクジェット記録装置の製造工程、材料
を増やすことなく、仕切板接着のための溝を形成でき
る。
【0013】2、活性エネルギー線硬化性樹脂を必ずし
も用いる必要がなく、露光、現像等の工程が不要なた
め、安価で高精度のインクジェット記録ヘッドが得られ
る。
【0014】3、接着溝が有るため、硬化性樹脂の粘
度、濡れ等に左右されず、また感光性等も不要のため自
由に硬化性樹脂を選択でき、耐インク性、耐熱性等に優
れた高信頼性のヘッドが得られる。
【0015】4、溝に挿入して接着するため、仕切板の
接着面積が多く取れ、強度が強くなり、各液室間の分離
の信頼性も大きく向上する。
【0016】5、基板上の接着面積を少なくできるた
め、インクのリフィール特性を悪化させることのない高
信頼性で高速応答可能なヘッドを高歩留りで得ることが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、好
適な実施例に基づき、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
【実施例】図1〜3は、本発明の実施例の説明図であ
り、これを基に本発明であるインクジェット記録ヘッド
の製造方法の実施例を工程に従って説明する。図1はそ
の工程説明断面図、図2は同斜視図、図3は、図2
(3)の断面図である。
【0019】まず、図1(1)において、吐出圧発生素
子7が設けられたアルミ基板(第1の基体1)の上に液
路形成部位及びそれと連通する液室形成予定部位に、ポ
ジ型レジストPMER P−MF−58(商品名、東京
応化(株)製)のパターニングにより、第1の固体層2
を形成する。この固体層2は、後述する各工程を経た後
に除去され、残された空間部分が少なくとも液路とな
る。
【0020】次に、図1(2)において、厚さ約100
ミクロンのダイシングテープによるスぺーサ6を、切断
分離後、不要部となる部位に設け、図1(3)におい
て、インク供給口4を有し、表面に耐蝕処理を施したア
ルミ天板(第2の基体5)を接合する。
【0021】次に、図1(4)において、第2の固体層
である常温硬化性樹脂3として以下の組成から成る樹脂
を塗布する: 重量部 エピコート828(商品名、油化シェルエポキシ(株)製) 100 フジキュアー6010(商品名、富士化成工業(株)製) 50 そして、常温24時間、100℃1時間の熱キュアーを
行った。
【0022】次に、図1(5)において、ダイヤモンド
ソーにより、切断線8に沿って、インク供給口下部の硬
化性樹脂を固体層2に至るまで切削し、これにより液室
10を形成する。
【0023】次に図1(6)に示すように、ダイヤモン
ドソーで対向ヘッドを分離する。
【0024】次に図1(7)において、固体層2を除去
液エチルセロソルブで除去し、吐出口9を得るわけであ
る。
【0025】本発明実施例では、図1(1)の第1の固
体層2形成時に、同時に液室分離板用の接着溝のための
パターンを作り込むことから始まるが、詳細については
次工程で説明する。
【0026】図2は、工程説明斜視図で、図1(4)、
(6)の斜視図がそれぞれ図2(1)、(3)に相当
し、図2(2)は、図2(1)の切断線8の切断後のA
−A線方向に分離した斜視図を示す。また、図2(3)
のB−B線で切った断面模式図を図3(1)に示し、図
3(2)〜(4)にその加工工程を示す。
【0027】図3(1)に示すように、第1の固体層2
で形成されたパターンに第2の固体層3が入り込んだ形
状になる。
【0028】次に、第1の固体層2を除去すると、図3
(2)に示すように、第2の固体層による溝が形成され
る。
【0029】これに、図3(3)、(4)に示すよう
に、上記熱硬化性樹脂を塗布したポリサルフォンから成
る仕切板12を挿入する。そして常温24時間、150
℃1時間の熱キュアーを行った。
【0030】以上により、図2(4)に示すように、精
度良く簡単に液室の分離ができる。
【0031】また、このようにして出来上がったインク
ジェット記録ヘッドの液室10に、それぞれ違う色のイ
ンクを試験的に入れてみたが、混色等の不良は見られな
かった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録ヘッドの製造方法によれば、下記のような諸
効果が得られる: 1、工程、材料を増やすことなく、仕切板接着のための
溝を形成できる。
【0033】2、活性エネルギー線硬化性樹脂を必ずし
も用いる必要がなく、露光、現像等の工程が不要なた
め、安価で高精度のインクジェット記録ヘッドが得られ
る。
【0034】3、接着溝が有るため、硬化性樹脂の粘
度、濡れ等に左右されず、また感光性等も不要のため自
由に硬化性樹脂を選択でき、耐インク性、耐熱性等に優
れた高信頼性のヘッドが得られる。
【0035】4、溝に挿入して接着するため、仕切板の
接着面積が多く取れ、強度が強くなり、各液室間の分離
の信頼性も大きく向上する。
【0036】5、基板上の接着面積を少なくし得るた
め、インクのリフィール特性を悪化させることのない高
信頼性で高速応答可能なヘッドを高歩留りで得ることが
できる、など。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の製造方法の工程説明断面図
【図2】 実施例の製造方法の工程説明斜視図
【図3】 実施例の製造方法の図2(3)のB−B断面
模式図
【符号の説明】
1 第1の基体(基板) 2 第1の固体層 3 第2の固体層(硬化性樹脂) 4 第2の基体に設けられたインク供給口 5 第2の基体(天板) 6 スぺーサ 7 吐出圧発生素子 8 切断線 9 吐出口 10 液室 11 対向ヘッド 12 仕切板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出圧発生素子と、少くとも液路となる
    部分を占有する固体層とが設けられた基体上に、硬化性
    樹脂を塗布後、この樹脂を硬化し液路となる固体層を除
    去し、前記固体層除去前に少くとも共通液室部を切削ま
    たは研削加工により作成されたインクジェット記録ヘッ
    ドであって、 前記液室を、前記固体層を利用し前記硬化性樹脂より成
    る溝及び板材より仕切を設けることにより、一つのヘッ
    ド内に複数の液室を分離形成したことを特徴とするイン
    クジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 吐出圧発生素子と、少くとも液路となる
    部分を占有する固体層とが設けられた基体上に、硬化性
    樹脂を塗布後、この樹脂を硬化し液路となる固体層を除
    去する工程と、前記固体層除去前に、少くとも共通液室
    部を切削または研削加工により作成するインクジェット
    記録ヘッドの製造方法において、 一つの記録ヘッド内に複数の液室を分離形成する方法と
    して、前記液室を、前記固体層を利用し前記硬化性樹脂
    より成る溝及び板材より仕切を設けることを特徴とする
    インクジェット記録ヘッド製造方法。
JP27547198A 1998-09-29 1998-09-29 インクジェット記録ヘッド及びその製造方法 Withdrawn JP2000103064A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103158359A (zh) * 2011-12-14 2013-06-19 佳能株式会社 液体喷出头的制造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103158359A (zh) * 2011-12-14 2013-06-19 佳能株式会社 液体喷出头的制造方法

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Effective date: 20060110