JP2000102729A - 固体酸触媒の製造方法 - Google Patents
固体酸触媒の製造方法Info
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Abstract
り高い活性の固体酸触媒およびその製造方法を提供す
る。 【構成】 本発明による固体酸触媒の製造方法は、(a)
白金族金属を含み硫酸根を含まない金属含水酸化物およ
び/または酸化物からなる粒子と (b)白金族金属を含
まず固体酸触媒機能を有する部分からなる粒子とを機械
的に混合するものであり、前記硫酸根を含まない金属含
水酸化物および/または酸化物が、III族金属、IV族金
属、並びに、鉄系金属から選ばれる少なくとも1種の金
属含水酸化物および/または酸化物であることが好まし
い。
Description
応などの酸触媒反応に有用な固体酸触媒、その製造方法
に関する。この触媒は、炭化水素変換反応、増炭反応、
分解反応、重合反応、水素化反応、脱水素反応などを促
進する。
無く、環境にやさしい触媒として最近注目されている。
ジルコニウムの酸化物からなる触媒や、それらに白金等
のVIII族金属を加えた触媒は、炭化水素の異性化、低重
合反応等に有効な触媒である。
として、一種以上の酸化物あるいは/および含水酸化物
に硫酸根を含有させた後に白金を担持する、あるいはそ
の逆を行う方法が最も良く知られている。最近、白金担
持シリカとゼオライトを混合した触媒を異性化反応に用
いた例があるが、転化率に関しては特に良好な結果が得
られていない(石油学会誌、38巻、4号、286(1
995))。
の変換反応において、固体酸触媒の活性をより高めるこ
とが望まれていた。本発明は、このような課題を解決
し、より高い活性の固体酸触媒およびその製造方法を提
供するものである。
酸触媒を組み合わせて機械的に混合することにより、よ
り高い活性が得られることを見出し、本発明を完成し
た。
方法は、(a)白金族金属を含み硫酸根を含まない金属含
水酸化物および/または酸化物からなる粒子と (b)白
金族金属を含まず固体酸触媒機能を有する部分からなる
粒子とを機械的に混合するものであり、前記硫酸根を含
まない金属含水酸化物および/または酸化物が、III族
金属、IV族金属、並びに、鉄系金属から選ばれる少なく
とも1種の金属含水酸化物および/または酸化物である
ことが好ましい。
ライト、シリカ−アルミナ、ヘテロポリ酸、並びに、硫
酸根を含む金属含水酸化物および/または酸化物から選
ばれる少なくとも1種から構成されることが好ましく、
特に、前記硫酸根を含む金属含水酸化物および/または
酸化物が、III族金属、IV族金属、並びに、鉄系金属か
ら選ばれる少なくとも1種の金属含水酸化物および/ま
たは酸化物であることが好ましい。
まない金属含水酸化物および/または酸化物を金属重量
として0.1〜70重量%、および白金族金属を金属重
量として0.01〜5重量%含むことが好ましい。
られる固体酸触媒は、(a)白金族金属を含み硫酸根を含
まない金属含水酸化物および/または酸化物からなる部
分と(b)白金族金属を含まず固体酸触媒機能を有する部
分とを含み、これらの部分が混合されているものであ
る。
法は、(a)白金族金属を含み硫酸根を含まない金属含水
酸化物および/または酸化物からなる粒子と (b)白金
族金属を含まず固体酸触媒機能を有する部分からなる粒
子とを機械的に混合するものであり、それぞれの部分を
単独で用いるよりも、また、同一粒子上に活性成分を担
持した場合よりも高い触媒活性が得られる。
部分は、実質的に白金族金属を含まないものであり、ゼ
オライト、シリカ−アルミナ、ヘテロポリ酸、並びに、
硫酸根を含む金属含水酸化物および/または酸化物から
選ばれる少なくとも1種から構成されることが好まし
い。
は酸化物は公知の方法、たとえば荒田の文献(K. Arat
a, Appl. Catal. A; General, 146(1966)3)に記載の方
法によって調製される。金属含水酸化物および/または
酸化物は、周期律表IVB,VB,VIB,VIIB,VIII,IB,IIB,III
A, IVA族に属する金属の含水酸化物および/または酸化
物を用いることができる。IVB族金属としては、チタニ
ウム、ジルコニウムが、VB族金属としては、ニオブ、バ
ナジウムが、VIB族金属としては、クロム、モリブデ
ン、タングステンが好ましい。VIIB族金属としてはマン
ガンが、VIII族金属としては鉄、IIIA族金属としてはア
ルミニウムが、IVA族金属としては、シリコン、錫が好
ましい。特に、III族金属、IV族金属、および、VIII族
金属から選ばれることが好ましい。なお、本願において
含水酸化物とは、水酸化物、水酸化物から水が抜けたも
の、結晶水を含んだ酸化物などを含むものである。
は酸化物に含まれる硫酸根の量は、この金属含水酸化物
および/または酸化物の重量に対して、硫黄重量として
0.01〜20重量%、特には0.1〜10重量%が好
ましい。
Y型ゼオライト、X型ゼオライト、L型ゼオライト、ペ
ンタシル型ゼオライト、Ω型ゼオライト、β型ゼオライ
ト、モルデナイト、ZSM−5などを用いることができ
る。本発明に用いられるシリカ−アルミナとしては、S
i/Al比、製造方法によらず、固体酸触媒作用を有す
るあらゆる種類のシリカ−アルミナを用いることができ
る。本発明に用いられるヘテロポリ酸としては、タング
ストケイ酸ヘテロポリ酸、タングストリン酸ヘテロポリ
酸などのヘテロポリ酸の範疇に含まれる全種類のヘテロ
ポリ酸を用いることができる。これらのゼオライト、シ
リカ−アルミナ、ヘテロポリ酸として、藤堂ら「触媒調
製」(1974)、尾崎ら「触媒調製化学」(198
0)に記載されている化合物やその調製方法を用いるこ
とができる。
酸化物および/または酸化物は、白金族金属を含むもの
であり、例えば、上記の荒田の文献に記載されるよう
に、公知の方法を用いて作成することができる。この金
属含水酸化物および/または酸化物としては、ジルコニ
ウム、チタン、ハフニウム、錫、鉄などの含水酸化物お
よび/または酸化物を用いることができ、特にジルコニ
ウム、チタンが好ましく用いられる。含有される白金族
金属は、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウ
ム、イリジウム、白金から選択されるすくなくとも一種
であるが、特には白金あるいはパラジウムが好ましい。
白金族金属を含む金属含水酸化物および/または酸化物
中の白金族金属含有量は、任意であるが、金属重量とし
て0.01〜10重量%、特には0.1〜5重量%が好
ましい。白金族金属は一種類のものを利用してもよい
し、異なる二種類以上を組み合わせて使用することもで
きる。
に制限はないが、アルカリ金属などの触媒毒となる成分
の含有量が少ないものが好適に使用できるが、例えば、
酸化物、塩化物、硫酸塩、硝酸塩、硫化物、酸素酸のア
ンモニウム塩、塩化物イオンとの錯体、アンモニウムイ
オンなどとの錯体、シアンイオンとの錯体、チオシアン
イオンとの錯体、前記イオンの複合錯体、前記錯体のア
ンモニウム塩などを挙げることができる。白金族金属成
分の結合状態は、金属状態ではないことが、特にはカチ
オン状態に近いことが好ましい。具体的には、白金族金
属のX線電子分光による4f電子の結合エネルギーが、
金属状態での結合エネルギーよりも0.5eV以上異な
っていることが好ましい。
述の(a)白金族金属を含む金属酸化物(および/または
含水酸化物)粒子と上述の(b)固体酸触媒機能を有する
部分からなる粒子とを機械的に混合するものである。混
合される粒子の大きさは、通常0.1μm〜100μ
m、好ましくは0.5μm〜20μm程度のものであ
る。混合の割合は、特に限定されないが、(a):(b)が重
量比で1:10〜10:1、特には8:1〜1:8、さ
らには6:1〜2:1が好ましい。機械的な混合は、2
種類の粒子が化学的に反応することなく、均一に混合さ
れることが好ましい。そして、混合された固体酸触媒
は、(a)を構成する金属酸化物(および/または含水酸
化物)を金属重量として0.1〜70重量%、特には5
〜30重量%、および白金族金属を金属重量として0.
01〜5重量%、特には0.1〜5重量%含むことが好
ましい。
(ハッメットの酸度関数Ho は−11.93)より高
い酸強度を示すものであり、酸触媒であるいは水素化触
媒で進行する全ての反応に適用することが出来る。酸触
媒で進行する反応としては、例えば異性化、アルキル
化、アルキレーション、脱水反応、エステル化、水素
化、脱水素、重合、アシル化、エーテル化、分解などで
ある。特に、本発明による触媒は、炭化水素の変換反応
に好ましく用いられ、この変換反応には、異性化、増
炭、分解などの反応が含まれる。
なるため特定の範囲に限定されるものではない。ここに
一例をあげると、例えば異性化などの変換反応の条件
は、対象とする炭化水素原料によって変わりうるが、温
度、空間速度、圧力等は以下の通りである。温度は15
0℃から300℃、好ましくは250℃以下であり、空
間速度は0.1から10h−1、好ましくは0.5から
5h−1である。圧力は常圧以上50メガパスカル、好
ましくは20から30メガパスカルである。ただし、こ
れらの数値によって、本特許の請求範囲が限定されるも
のではない。本触媒を用いる際の反応形式は反応に応じ
ていかなる形式も取りうる。固定床流通式反応、液相不
均一系反応、回分式反応、半回分式反応、連続式反応等
である。
(ZrOCl2・8H2O)水溶液にアンモニア水溶液を加えてp
H=8にし、得られた水酸化ジルコニウムの沈殿を回
収、水洗、100℃にて24時間乾燥して乾燥水酸化ジ
ルコニウムを得た。得られた乾燥水酸化ジルコニウムを
100メッシュ以下に粉砕し、塩化白金酸水溶液を含浸
させた後乾燥させ、750℃にて3時間焼成して白金濃
度は0.5wt%の白金担持ジルコニアを得た。
ル(ZrOCl2・8H2O)水溶液にアンモニア水溶液を加えて
pH=8にし、得られた水酸化ジルコニウムの沈殿を回
収、水洗し、0.5モル/Lの硫酸水溶液で処理し、6
00℃にて3時間焼成し、100メッシュ以下に粉砕す
ることにより硫酸含有ジルコニアを得た。
塩化ジルコニル(ZrOCl2・8H2O)水溶液にアンモニア水
溶液を加えてpH=8にし、得られた水酸化ジルコニウ
ムの沈殿を回収、水洗、100℃にて24時間乾燥して
乾燥水酸化ジルコニウムを得た。得られた乾燥水酸化ジ
ルコニウムを100メッシュ以下に粉砕し、メタタング
ステン酸アンモニウム水溶液を含浸させた後乾燥させ、
800℃にて3時間焼成してタングステン濃度が13w
t%のタングステン酸担持ジルコニアを得た。
ンモニア水溶液を加えることにより、水酸化物に変換し
た後、乾燥し、100メッシュ以下に粉砕した。得られ
た乾燥水酸化チタニアに塩化白金酸水溶液を含浸させた
後乾燥させ、400℃にて3時間焼成して白金濃度は
0.5wt%の白金担持チタニアを得た。
−11)に塩化白金酸水溶液を含浸させた後、乾燥さ
せ、500℃にて3時間焼成して白金濃度は0.5wt
%の白金担持アルミナを得た。
ア、硫酸含有酸化錫、硫酸含有酸化鉄は、それぞれ四塩
化チタン、四塩化錫、硝酸鉄にアンモニア水溶液を加え
ることにより、それぞれの水酸化物に変換した後、それ
ぞれ0.5、3、0.5モル/Lの硫酸水溶液で処理
し、さらにそれぞれ500℃、550℃、500℃で焼
成し、100メッシュ以下に粉砕した。
カは、市販のγ−アルミナ(日本クロマト、AE−1
1)および市販のシリカ(GLサイエンス、クロマト
用)をそれぞれ3、0.5モル/Lの硫酸水溶液で処理
した後、それぞれ650℃、400℃で焼成して得た。
硫酸含有アルミナ−2および−3は、原料としてALO
−1(日本触媒学会、参照アルミナ触媒)、ALO−3
(日本触媒学会、参照アルミナ触媒)を用いた以外は硫
酸含有アルミナ−1と同様の方法で調製した。
硫酸含有チタニアは、四塩化チタンにアンモニア水溶液
を加えることにより、水酸化物に変換した後、0.5モ
ル/Lの硫酸水溶液で処理し、塩化白金酸水溶液を含浸
させた後乾燥させ、500℃にて焼成し、100メッシ
ュ以下に粉砕した。得られた白金担持硫酸含有チタニア
の白金濃度は0.5wt%であった。
担持硫酸含有シリカは、市販のγ−アルミナ(日本クロ
マト、AE−11)および市販のシリカ(GLサイエン
ス、クロマト用)をそれぞれ3、0.5モル/Lの硫酸
水溶液で処理し、塩化白金酸水溶液を含浸させた後乾燥
させ、それぞれ650℃、400℃で焼成して得た。得
られた白金担持硫酸含有アルミナ−1および白金担持硫
酸含有シリカの白金濃度は0.5wt%であった。
本触媒学会の参照モルデナイト触媒であるZ−HM1
0、Z−HM15,Z−HM20を用いた。シリカ/ア
ルミナ比は順に10、15、20である。Y型ゼオライ
トとZSM−5およびシリカ−アルミナも日本触媒学会
の参照触媒を使用した。これらはZ−HY5.6、Z5
−70H,SAH−1,SAL−2と略記され、シリカ
/アルミナ比は順に5.6、70、2.6、6.7であ
る。ヘテロポリ酸は和光純薬製を用いた。
価は、以下の条件によるブタンの異性化により行った。
反応は固定床触媒のパルス式反応装置を用いた。反応は
温度:140〜300℃、ヘリウムガス流速:20ml
/分、パルスサイズ:0.05mlで行い、生成物は直
結したガスクロマトグラフィーにて分析した。触媒は、
反応前に300℃にて1時間乾燥して用いた。転化率の
値はパルス実験を10回行って得られた第6から第10
パルスでの平均値を用いた。なお、以下の表で生成物と
してエタンと示した組成は、エタンおよびメタンの合計
量である。
混合触媒]白金担持ジルコニア0.8gと、上述の硫酸
含有酸化物0.2gをモーター駆動攪拌羽根付き混練機
にてよく混合して触媒を得た。硫酸含有酸化物の種類に
よる転化率および生成物組成を表1に示す。この表から
わかるように、白金担持ジルコニアと硫酸含有酸化物を
混合した触媒は、高い転化率でイソブタンに異性化され
ていることがわかる。硫酸含有チタニア、硫酸含有アル
ミナ、硫酸含有酸化鉄、硫酸含有シリカの順で高い活性
が得られることがわかる。
有酸化物および白金担持硫酸含有酸化物を単体で触媒と
して用いた場合の転化率および生成物組成を表2、表3
に示す。表2の反応温度は280℃であり、表3の反応
温度は300℃である。この表からわかるように、これ
らの混合されていない触媒は、反応温度を300℃とし
ても、ほとんどイソブタンを異性化していないことがわ
かる。
混合触媒]白金担持ジルコニア0.8gと、上述の酸性
複合酸化物0.2gをモーター駆動攪拌羽根付き混練機
にてよく混合して触媒を得た。ただし、*で示した触媒
は、白金担持ジルコニア0.4gと、上述の酸性複合酸
化物0.1gを混合したものを用いた。酸性複合酸化物
の種類による転化率および生成物組成を表4に示す。こ
の表からわかるように、白金担持ジルコニアと酸性複合
酸化物を混合した触媒は、高い転化率でイソブタンに異
性化されていることがわかる。
合酸化物を単体で触媒として用いた場合の転化率および
生成物組成を表5に示す。この表からわかるように、こ
れらの混合されていない触媒は、反応温度を300℃と
しても、ほとんどイソブタンを異性化していないことが
わかる。
合触媒]白金担持チタニア0.8gと、硫酸含有チタニ
ア0.2gをモーター駆動攪拌羽根付き混練機にてよく
混合して混合触媒1を得た。また、白金担持アルミナ
0.8gと、硫酸含有チタニア0.2gをモーター駆動
攪拌羽根付き混練機にてよく混合して混合触媒2を得
た。混合触媒1、2による転化率および生成物組成を表
6に示す。
した触媒は、プロパンの変換反応により評価を行った。
反応は、プロパンを原料とし、固定床触媒のパルス式反
応装置を用いた。反応は温度:200〜250℃、ヘリ
ウムガス流速:20ml/分、パルスサイズ:0.05
mlで行い、生成物は直結したガスクロマトグラフィー
にて炭素数が1、2、4または5の全炭化水素化合物を
分析し、全生成物重量にしめるそれぞれの合計重量を測
定した。触媒は、反応前に300℃にて1時間乾燥して
用いた。転化率の値はパルス実験を10回行って得られ
た第6から第10パルスでの平均値を用いた。
混合触媒]白金担持ジルコニア0.3〜1.2gと、硫
酸含有酸化物としての硫酸含有ジルコニア0.3gをモ
ーター駆動攪拌羽根付き混練機にてよく混合して触媒を
得た。白金担持ジルコニアの重量と反応温度を変え、触
媒をプロパンと反応させた場合の転化率および生成物組
成を表7に示す。この表からわかるように、白金担持ジ
ルコニアと硫酸含有ジルコニアを混合した触媒により、
プロパンがブタンに増炭されていることがわかる。な
お、表7のC1,C2,C4,C5は、それぞれ炭素数
1、2、4、5の全炭化水素化合物の生成量を示す。
ルミナ、硫酸含有チタニア、硫酸含有酸化鉄、または酸
化タングステン担持ジルコニアを用いて調製した触媒を
プロパンと反応させた場合の転化率および生成物組成を
表7に併せて示す。この表からわかるように、白金担持
ジルコニアと硫酸含有酸化物を混合した触媒により、プ
ロパンがメタン、エタンに分解されていることがわか
る。
子分光法)により分析したところ、白金4f電子の結合
エネルギーは72.6eVであった。これは、同じ電子
の金属状態での結合エネルギーである71.7eVから
離れており、カチオン状態での結合エネルギーに近いと
考えられ、このような結合状態にある白金が担持されて
いる状態が好ましいと考えられる。
ジルコニアおよび白金担持硫酸含有ジルコニアを単体で
触媒として用い、プロパンと反応させた場合の転化率お
よび生成物組成を表8に示す。これらの触媒ではプロパ
ンがほとんど変換されていないことがわかる。
Claims (6)
- 【請求項1】 (a)白金族金属を含み硫酸根を含まない
金属含水酸化物および/または酸化物からなる粒子と
(b)白金族金属を含まず固体酸触媒機能を有する部分か
らなる粒子とを機械的に混合する固体酸触媒の製造方
法。 - 【請求項2】 前記硫酸根を含まない金属含水酸化物お
よび/または酸化物が、III族金属、IV族金属、並び
に、鉄系金属から選ばれる少なくとも1種の金属含水酸
化物および/または酸化物である請求項1に記載の固体
酸触媒の製造方法。 - 【請求項3】 前記固体酸触媒機能を有する部分が、ゼ
オライト、シリカ−アルミナ、ヘテロポリ酸、並びに、
硫酸根を含む金属含水酸化物および/または酸化物から
選ばれる少なくとも1種から構成される請求項1ないし
2に記載の固体酸触媒の製造方法。 - 【請求項4】 前記硫酸根を含む金属含水酸化物および
/または酸化物が、III族金属、IV族金属、並びに、鉄
系金属から選ばれる少なくとも1種の金属含水酸化物お
よび/または酸化物である請求項3に記載の固体酸触媒
の製造方法。 - 【請求項5】 前記固体酸触媒が、前記硫酸根を含まな
い金属含水酸化物および/または酸化物を金属重量とし
て0.1〜70重量%、および白金族金属を金属重量と
して0.01〜5重量%含む請求項1ないし4記載の固
体酸触媒の製造方法。 - 【請求項6】 (a)白金族金属を含み硫酸根を含まない
金属含水酸化物および/または酸化物からなる部分と
(b)白金族金属を含まず固体酸触媒機能を有する部分と
を含み、これらの部分が混合されている炭化水素の酸触
媒反応に用いられる固体酸触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11030899A JP2000102729A (ja) | 1998-07-28 | 1999-02-09 | 固体酸触媒の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP10-212134 | 1998-07-28 | ||
JP21213498 | 1998-07-28 | ||
JP11030899A JP2000102729A (ja) | 1998-07-28 | 1999-02-09 | 固体酸触媒の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008289991A (ja) * | 2007-05-24 | 2008-12-04 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | プロピレン合成用触媒 |
KR20190134713A (ko) | 2017-03-31 | 2019-12-04 | 미쯔비시 케미컬 주식회사 | 불포화 카복실산 제조용 촉매, 불포화 카복실산의 제조 방법, 및 불포화 카복실산 에스터의 제조 방법 |
-
1999
- 1999-02-09 JP JP11030899A patent/JP2000102729A/ja active Pending
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JP4742371B2 (ja) * | 2007-05-24 | 2011-08-10 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | プロピレン合成用触媒 |
KR20190134713A (ko) | 2017-03-31 | 2019-12-04 | 미쯔비시 케미컬 주식회사 | 불포화 카복실산 제조용 촉매, 불포화 카복실산의 제조 방법, 및 불포화 카복실산 에스터의 제조 방법 |
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