JP2000102123A - 凝縮性ガス回収装置 - Google Patents
凝縮性ガス回収装置Info
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- JP2000102123A JP2000102123A JP10271070A JP27107098A JP2000102123A JP 2000102123 A JP2000102123 A JP 2000102123A JP 10271070 A JP10271070 A JP 10271070A JP 27107098 A JP27107098 A JP 27107098A JP 2000102123 A JP2000102123 A JP 2000102123A
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- condensable gas
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/10—Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working
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- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
- Gas-Insulated Switchgears (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 例えばGILラインのように、凝縮性ガスが
充填されている保守対象区間の総延長が数kmにも及
び、かつ該保守区間が暗渠であるために、その近傍で作
業が出来ない場合であっても、遠隔地から、保守対象区
間に充填されている凝縮性ガスを簡潔に回収することを
可能とした凝縮性ガス回収装置を提供する。 【解決手段】 凝縮性ガス回収装置Xを、GILライン
6内部からSF6 ガスと窒素ガスよりなる混合ガスを回
収することによりGILライン6内部を減圧するガス回
収装置1と、回収された混合ガスからSF6 ガスを分離
回収するガス分離回収装置2と、回収された混合ガスと
窒素ガスを高圧にして貯蔵する高圧ガス貯蔵装置3と、
SF6 ガスと窒素ガスをGILライン6に供給可能とす
る原ガス供給装置4と、より構成した。
充填されている保守対象区間の総延長が数kmにも及
び、かつ該保守区間が暗渠であるために、その近傍で作
業が出来ない場合であっても、遠隔地から、保守対象区
間に充填されている凝縮性ガスを簡潔に回収することを
可能とした凝縮性ガス回収装置を提供する。 【解決手段】 凝縮性ガス回収装置Xを、GILライン
6内部からSF6 ガスと窒素ガスよりなる混合ガスを回
収することによりGILライン6内部を減圧するガス回
収装置1と、回収された混合ガスからSF6 ガスを分離
回収するガス分離回収装置2と、回収された混合ガスと
窒素ガスを高圧にして貯蔵する高圧ガス貯蔵装置3と、
SF6 ガスと窒素ガスをGILライン6に供給可能とす
る原ガス供給装置4と、より構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凝縮性ガスが充填
された設備に対して保守作業を行う時に、保守作業を可
能とするために、該設備内部に充填されている凝縮性ガ
スを回収する凝縮性ガス回収装置に関するもので、特に
複数の区画に区切られた総延長距離の長いガス絶縁電力
機器の任意の区画内部から、電気絶縁ガスとして充填さ
れている6フッ化硫黄ガス(以下、「SF6 ガス」とす
る。)、又はSF6 ガスと窒素ガスで構成される混合ガ
ス中のSF6 ガスを回収する凝縮性ガス回収装置に関す
る。
された設備に対して保守作業を行う時に、保守作業を可
能とするために、該設備内部に充填されている凝縮性ガ
スを回収する凝縮性ガス回収装置に関するもので、特に
複数の区画に区切られた総延長距離の長いガス絶縁電力
機器の任意の区画内部から、電気絶縁ガスとして充填さ
れている6フッ化硫黄ガス(以下、「SF6 ガス」とす
る。)、又はSF6 ガスと窒素ガスで構成される混合ガ
ス中のSF6 ガスを回収する凝縮性ガス回収装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、電力プラントに設置されるガス
絶縁開閉装置等のガス絶縁装置には、絶縁ガスとしてS
F6 ガス等の凝縮性ガスが封入されているが、電力プラ
ントの点検時にはこのガス絶縁装置を開放する必要があ
る。この際、装置に封入されたSF6 ガス等の凝縮性ガ
スを大気中に放出することなく回収することが、経済性
や、地球温暖化防止の観点から求められるようになって
きている。
絶縁開閉装置等のガス絶縁装置には、絶縁ガスとしてS
F6 ガス等の凝縮性ガスが封入されているが、電力プラ
ントの点検時にはこのガス絶縁装置を開放する必要があ
る。この際、装置に封入されたSF6 ガス等の凝縮性ガ
スを大気中に放出することなく回収することが、経済性
や、地球温暖化防止の観点から求められるようになって
きている。
【0003】この要求に応えるべく、例えば特公平5−
78718号公報においてSF6 等の絶縁ガスとして用
いられる凝縮性ガスの回収を目的としたガス置換回収装
置が提案されている。図6に、このガス置換回収装置の
システム系統図を示す。尚、図中、101はガス置換回
収装置であり、接続口105、106、ドライヤ10
7、ガス圧縮機108、油分離器109、空冷クーラ1
10、冷却分離機111、排気管112、気化器11
3、四方切換弁114、空気流入弁115、空気導入管
116、ガス供給弁117、が備えられている。尚、接
続口105、106は後述の容器102とガス置換回収
装置101を、上部口103及び下部口104を介して
接続するための部材である。
78718号公報においてSF6 等の絶縁ガスとして用
いられる凝縮性ガスの回収を目的としたガス置換回収装
置が提案されている。図6に、このガス置換回収装置の
システム系統図を示す。尚、図中、101はガス置換回
収装置であり、接続口105、106、ドライヤ10
7、ガス圧縮機108、油分離器109、空冷クーラ1
10、冷却分離機111、排気管112、気化器11
3、四方切換弁114、空気流入弁115、空気導入管
116、ガス供給弁117、が備えられている。尚、接
続口105、106は後述の容器102とガス置換回収
装置101を、上部口103及び下部口104を介して
接続するための部材である。
【0004】この容器102とは、例えば電力プラント
に利用されるガス絶縁開閉装置の外装容器である。
に利用されるガス絶縁開閉装置の外装容器である。
【0005】そして、このガス置換回収装置101は、
この容器102に凝縮性ガスを充填する場合や、一旦容
器を開放する場合に、容器内の凝縮性ガスを大気中に排
気せずに回収する為に用いる。そこで、このガス置換回
収装置101の動作について、簡単に説明する。
この容器102に凝縮性ガスを充填する場合や、一旦容
器を開放する場合に、容器内の凝縮性ガスを大気中に排
気せずに回収する為に用いる。そこで、このガス置換回
収装置101の動作について、簡単に説明する。
【0006】まず、容器102内をSF6 ガスに置換す
る場合には、四方切換弁114を図6中実線で示す方向
に切換えておき、SF6 ガスボンベよりガス供給弁11
7を経て、液化SF6 ガスを導入する。次いで、この液
化SF6 ガスを気化器113で完全に気化、減圧し、四
方切換弁114と接続口106、下部口104を経て容
器102内にSF6 ガスを導入する。
る場合には、四方切換弁114を図6中実線で示す方向
に切換えておき、SF6 ガスボンベよりガス供給弁11
7を経て、液化SF6 ガスを導入する。次いで、この液
化SF6 ガスを気化器113で完全に気化、減圧し、四
方切換弁114と接続口106、下部口104を経て容
器102内にSF6 ガスを導入する。
【0007】同時に、容器102内部の空気が、上述の
ようにして容器102内部に導入されてきたSF6 ガス
と一緒になって、混合ガスとして容器102の上部口1
03から排出され、この上部口103と連結したガス置
換回収装置102の接続口105より四方切換弁114
を経て、ドライヤ107に導入される。
ようにして容器102内部に導入されてきたSF6 ガス
と一緒になって、混合ガスとして容器102の上部口1
03から排出され、この上部口103と連結したガス置
換回収装置102の接続口105より四方切換弁114
を経て、ドライヤ107に導入される。
【0008】このドライヤ107内で混合ガスに含まれ
る微量の水分が除かれ、完全に乾燥された後、乾燥され
た混合ガスはガス圧縮機108に導入されて30kgf
/cm2 G以上に圧縮される。
る微量の水分が除かれ、完全に乾燥された後、乾燥され
た混合ガスはガス圧縮機108に導入されて30kgf
/cm2 G以上に圧縮される。
【0009】圧縮された混合ガスは油分離機109でオ
イルミストを除去され、空冷クーラ110で常温付近ま
で冷却される。その後、冷却分離機111で、さらに−
20℃以下に冷却される。すると、混合ガス中の空気よ
りも先に、殆どのSF6 ガスが液化される。この時点
で、空気には、液化したSF6 の、冷却温度における蒸
気圧分に相当する微量のSF6 ガスが含まれている。
イルミストを除去され、空冷クーラ110で常温付近ま
で冷却される。その後、冷却分離機111で、さらに−
20℃以下に冷却される。すると、混合ガス中の空気よ
りも先に、殆どのSF6 ガスが液化される。この時点
で、空気には、液化したSF6 の、冷却温度における蒸
気圧分に相当する微量のSF6 ガスが含まれている。
【0010】そして微量のSF6 ガスを含む空気等の不
凝縮性ガスが冷却分離機111で気液分離され、気体は
排気管112より排出される。
凝縮性ガスが冷却分離機111で気液分離され、気体は
排気管112より排出される。
【0011】また、液化したSF6 は、SF6 ガスボン
ベから供給されるSF6 と一緒になって、ほぼ常圧にま
で減圧、加熱して気化され、四方切換弁114を経てS
F6ガス絶縁機器の容器102に循環される。又は、S
F6 ガスボンベから供給されるSF6 の代わりにそのま
ま気化器113に送られ、ここで気化され容器102に
循環する。
ベから供給されるSF6 と一緒になって、ほぼ常圧にま
で減圧、加熱して気化され、四方切換弁114を経てS
F6ガス絶縁機器の容器102に循環される。又は、S
F6 ガスボンベから供給されるSF6 の代わりにそのま
ま気化器113に送られ、ここで気化され容器102に
循環する。
【0012】そして、容器102内部の気体を外気(大
気)中に放出する時は、四方切換弁114を図6中点線
で示す経路に切換え、ガス圧縮機108を動作させて容
器102の底部から排気しながら空気流入弁115を開
き、外気中に開口する空気導入管116から外気を導入
することによって、容器102内を外気と同一の状態に
している。
気)中に放出する時は、四方切換弁114を図6中点線
で示す経路に切換え、ガス圧縮機108を動作させて容
器102の底部から排気しながら空気流入弁115を開
き、外気中に開口する空気導入管116から外気を導入
することによって、容器102内を外気と同一の状態に
している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、このガス
置換回収装置101では、上述のようにして絶縁ガスの
液化置換を行い、また利用方法によっては絶縁ガスの回
収も可能としているが、この絶縁ガス液化置換回収装置
においては、例えば空気等の不凝縮性ガスとSF6 ガス
等の凝縮性ガスからなる混合ガスを冷却しても、冷却温
度状態下では蒸気圧分の凝縮性ガスがそのまま不凝縮性
ガス中に混在したままとなり、これを排気ガスとして大
気中に排出すると、凝縮性ガスも大気中に排出されるこ
とになり、経済的にも、環境的にも問題であった。
置換回収装置101では、上述のようにして絶縁ガスの
液化置換を行い、また利用方法によっては絶縁ガスの回
収も可能としているが、この絶縁ガス液化置換回収装置
においては、例えば空気等の不凝縮性ガスとSF6 ガス
等の凝縮性ガスからなる混合ガスを冷却しても、冷却温
度状態下では蒸気圧分の凝縮性ガスがそのまま不凝縮性
ガス中に混在したままとなり、これを排気ガスとして大
気中に排出すると、凝縮性ガスも大気中に排出されるこ
とになり、経済的にも、環境的にも問題であった。
【0014】この時、処理する絶縁ガスが純粋な凝縮性
ガスのみであれば、上述の処理により大気中に排出して
も、凝縮性ガスは不凝縮性ガス中に微量しか混入しない
ので、その絶対量が少なく、まだ問題は軽微であるが、
絶縁ガスが始めから混合ガスである場合のように、混合
ガス中に占める不凝縮性ガスの比率が、混合ガス中に占
める凝縮性ガスの比率よりも大きい混合ガスを処理する
際には、凝縮性ガスの大気放出量も大きくなるため、こ
の問題は看過できないものとなる。
ガスのみであれば、上述の処理により大気中に排出して
も、凝縮性ガスは不凝縮性ガス中に微量しか混入しない
ので、その絶対量が少なく、まだ問題は軽微であるが、
絶縁ガスが始めから混合ガスである場合のように、混合
ガス中に占める不凝縮性ガスの比率が、混合ガス中に占
める凝縮性ガスの比率よりも大きい混合ガスを処理する
際には、凝縮性ガスの大気放出量も大きくなるため、こ
の問題は看過できないものとなる。
【0015】さらに、ガス絶縁電力機器のうち、複数の
区画に区切られたガス絶縁電力路(Gas Insul
ated Line、以下「GIL」とする。)であっ
て、その総延長が数kmにも及び、さらに取り付けられ
た環境が例えば暗渠のような場合には、このようなガス
置換回収装置101を特定の区画の近傍に移動させて用
いることは非常に困難であった。
区画に区切られたガス絶縁電力路(Gas Insul
ated Line、以下「GIL」とする。)であっ
て、その総延長が数kmにも及び、さらに取り付けられ
た環境が例えば暗渠のような場合には、このようなガス
置換回収装置101を特定の区画の近傍に移動させて用
いることは非常に困難であった。
【0016】それでもGILラインが数kmに及ぶよう
な場合に上述したガス置換回収装置101を用いようと
するのであれば、ガス置換回収装置101のガス圧縮機
108の吸引作用を利用するしかないが、この場合、接
続口105と上部口103、接続口106と下部口10
4の距離がやはり数kmに及ぶこととなり、即ち、数k
mを隔ててガスを吸引することは、大口径の配管敷設が
必要となるが、そのような大口径の配管敷設は非現実的
であり、問題の解決には至らない。
な場合に上述したガス置換回収装置101を用いようと
するのであれば、ガス置換回収装置101のガス圧縮機
108の吸引作用を利用するしかないが、この場合、接
続口105と上部口103、接続口106と下部口10
4の距離がやはり数kmに及ぶこととなり、即ち、数k
mを隔ててガスを吸引することは、大口径の配管敷設が
必要となるが、そのような大口径の配管敷設は非現実的
であり、問題の解決には至らない。
【0017】そこで本発明はこのような問題に鑑みてな
されたものであり、例えばGILラインのように、凝縮
性ガスが充填されている保守対象区間の総延長が数km
にも及び、かつ該保守区間が例えば暗渠であるために、
その近傍で作業が出来ない場合であっても、遠隔地か
ら、保守対象区間に充填されている凝縮性ガスを簡潔に
回収することを可能とした凝縮性ガス回収装置を提供す
るものである。
されたものであり、例えばGILラインのように、凝縮
性ガスが充填されている保守対象区間の総延長が数km
にも及び、かつ該保守区間が例えば暗渠であるために、
その近傍で作業が出来ない場合であっても、遠隔地か
ら、保守対象区間に充填されている凝縮性ガスを簡潔に
回収することを可能とした凝縮性ガス回収装置を提供す
るものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の凝縮性ガス回収装置で
は、凝縮性ガスが内部に充填された、保守作業を行う対
象となる設備に対して、前記設備内部に不凝縮性ガスを
給気して前記設備の内部を加圧する加圧工程と、前記設
備内部から、前記給気された不凝縮性ガスと前記凝縮性
ガスからなる混合ガスを前記設備内部から排気して回収
することによって前記設備内部を減圧する排気・減圧工
程と、からなる凝縮性ガス回収操作を複数回繰り返すこ
とによって、前記設備内部に充填されていた凝縮性ガス
を混合ガスの形で回収し、次いで、前記回収された混合
ガスから凝縮性ガスを分離回収する凝縮性ガス分離回収
工程を行う、凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収方法
に用いる凝縮性ガス回収装置であって、少なくとも前記
凝縮性ガスと、前記凝縮性ガスが凝縮液化する条件下で
は凝縮化しない不凝縮性ガスを前記設備内部に供給可能
とする原ガス供給装置と、前記設備内部から、加圧状態
の混合ガスを回収することにより前記設備内部を減圧す
る、前記混合ガスを回収するガス回収装置と、前記回収
された混合ガスから凝縮性ガスを分離回収するガス分離
回収装置と、前記回収された混合ガスと、前記ガス分離
回収装置で回収された不凝縮ガスを高圧にして貯蔵する
高圧ガス貯蔵装置と、を備えてなることを特徴とする。
め、本発明の請求項1に記載の凝縮性ガス回収装置で
は、凝縮性ガスが内部に充填された、保守作業を行う対
象となる設備に対して、前記設備内部に不凝縮性ガスを
給気して前記設備の内部を加圧する加圧工程と、前記設
備内部から、前記給気された不凝縮性ガスと前記凝縮性
ガスからなる混合ガスを前記設備内部から排気して回収
することによって前記設備内部を減圧する排気・減圧工
程と、からなる凝縮性ガス回収操作を複数回繰り返すこ
とによって、前記設備内部に充填されていた凝縮性ガス
を混合ガスの形で回収し、次いで、前記回収された混合
ガスから凝縮性ガスを分離回収する凝縮性ガス分離回収
工程を行う、凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収方法
に用いる凝縮性ガス回収装置であって、少なくとも前記
凝縮性ガスと、前記凝縮性ガスが凝縮液化する条件下で
は凝縮化しない不凝縮性ガスを前記設備内部に供給可能
とする原ガス供給装置と、前記設備内部から、加圧状態
の混合ガスを回収することにより前記設備内部を減圧す
る、前記混合ガスを回収するガス回収装置と、前記回収
された混合ガスから凝縮性ガスを分離回収するガス分離
回収装置と、前記回収された混合ガスと、前記ガス分離
回収装置で回収された不凝縮ガスを高圧にして貯蔵する
高圧ガス貯蔵装置と、を備えてなることを特徴とする。
【0019】また、請求項2に記載の凝縮性ガス回収装
置では、請求項1に記載の凝縮性ガス回収装置におい
て、前記ガス分離回収装置が、不凝縮性ガスを吸着する
吸着材を充填した吸着層と、冷却手段を備えたことを特
徴とする。
置では、請求項1に記載の凝縮性ガス回収装置におい
て、前記ガス分離回収装置が、不凝縮性ガスを吸着する
吸着材を充填した吸着層と、冷却手段を備えたことを特
徴とする。
【0020】請求項3に記載の凝縮性ガス回収装置で
は、請求項1又は請求項2に記載の凝縮性ガス回収装置
において、前記凝縮性ガス回収方法における前記排気・
減圧工程で回収した前記混合ガスを高圧貯蔵した後、こ
れを逐次取出して凝縮性ガスを分離回収できるように、
前記高圧ガス貯蔵装置と前記ガス分離回収装置とが接続
されていることを特徴とする。
は、請求項1又は請求項2に記載の凝縮性ガス回収装置
において、前記凝縮性ガス回収方法における前記排気・
減圧工程で回収した前記混合ガスを高圧貯蔵した後、こ
れを逐次取出して凝縮性ガスを分離回収できるように、
前記高圧ガス貯蔵装置と前記ガス分離回収装置とが接続
されていることを特徴とする。
【0021】請求項4に記載の凝縮性ガス回収装置で
は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の凝
縮性ガス回収装置において、前記高圧ガス貯蔵装置で貯
蔵される前記混合ガスの混合比が、予め定められた混合
比に従ったものとなることを特徴とする。
は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の凝
縮性ガス回収装置において、前記高圧ガス貯蔵装置で貯
蔵される前記混合ガスの混合比が、予め定められた混合
比に従ったものとなることを特徴とする。
【0022】請求項5に記載の凝縮性ガス回収装置で
は、請求項4に記載の凝縮性ガス回収装置において、前
記ガス回収装置において、不凝縮性ガスと凝縮性ガスを
予め定められた一定の混合比に従って混合し、これを前
記高圧ガス貯蔵装置に貯蔵するようにしたことを特徴と
する。
は、請求項4に記載の凝縮性ガス回収装置において、前
記ガス回収装置において、不凝縮性ガスと凝縮性ガスを
予め定められた一定の混合比に従って混合し、これを前
記高圧ガス貯蔵装置に貯蔵するようにしたことを特徴と
する。
【0023】請求項6に記載の凝縮性ガス回収装置で
は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の凝
縮性ガス回収装置において、前記不凝縮性ガスが窒素ガ
スであることを特徴とする。
は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の凝
縮性ガス回収装置において、前記不凝縮性ガスが窒素ガ
スであることを特徴とする。
【0024】請求項7に記載の凝縮性ガス回収装置で
は、請求項6に記載の凝縮性ガス回収装置において、前
記ガス分離回収装置を構成する吸着材を、窒素ガスを選
択的に吸着する吸着材とし、前記凝縮性ガス回収方法に
用いる窒素ガスを供給する前記原ガス供給装置が、大気
中から空気を取り込む外気導入手段と、前記外気導入手
段により取り込んだ空気を前記ガス分離回収装置に導入
して、前記ガス分離回収装置の吸着材で窒素を吸着した
のち、前記吸着材を脱気して窒素ガスを取出す、窒素ガ
ス回収手段と、前記窒素ガス回収手段により回収した窒
素ガスを貯蔵する窒素ガス貯蔵手段と、を備えたことを
特徴とする。
は、請求項6に記載の凝縮性ガス回収装置において、前
記ガス分離回収装置を構成する吸着材を、窒素ガスを選
択的に吸着する吸着材とし、前記凝縮性ガス回収方法に
用いる窒素ガスを供給する前記原ガス供給装置が、大気
中から空気を取り込む外気導入手段と、前記外気導入手
段により取り込んだ空気を前記ガス分離回収装置に導入
して、前記ガス分離回収装置の吸着材で窒素を吸着した
のち、前記吸着材を脱気して窒素ガスを取出す、窒素ガ
ス回収手段と、前記窒素ガス回収手段により回収した窒
素ガスを貯蔵する窒素ガス貯蔵手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0025】請求項8に記載の凝縮性ガス回収装置は、
請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の凝縮性
ガス回収装置において、前記凝縮性ガスを、6弗化硫黄
(SF6 )ガス、フロンガス、又は炭化水素ガスのいず
れか、若しくは電気機器用凝縮性ガスとしたことを特徴
とする。
請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の凝縮性
ガス回収装置において、前記凝縮性ガスを、6弗化硫黄
(SF6 )ガス、フロンガス、又は炭化水素ガスのいず
れか、若しくは電気機器用凝縮性ガスとしたことを特徴
とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。尚、ここで示す実施の
形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形
態に限定されるものではない。また以下の説明におい
て、凝縮性ガスとは、例えばSF6 ガスやフロンガス、
又はプロパンガスのような炭化水素ガス、等のように、
汎用冷凍機の温度範囲、即ち30℃から−30℃の範囲
において、圧力を30気圧程度とした時に凝縮液化する
ガスを言い、不凝縮性ガスとは、例えば窒素ガスや空気
等のように、上記の条件下で凝縮しないガスを言う。そ
して以下の説明においては、凝縮性ガスをSF6 ガスと
するが、本発明はこれに限定されて利用されるものでは
ないことを予め断っておく。
て図面を参照しながら説明する。尚、ここで示す実施の
形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形
態に限定されるものではない。また以下の説明におい
て、凝縮性ガスとは、例えばSF6 ガスやフロンガス、
又はプロパンガスのような炭化水素ガス、等のように、
汎用冷凍機の温度範囲、即ち30℃から−30℃の範囲
において、圧力を30気圧程度とした時に凝縮液化する
ガスを言い、不凝縮性ガスとは、例えば窒素ガスや空気
等のように、上記の条件下で凝縮しないガスを言う。そ
して以下の説明においては、凝縮性ガスをSF6 ガスと
するが、本発明はこれに限定されて利用されるものでは
ないことを予め断っておく。
【0027】実施の形態1.第1の実施の形態では、本
発明に係る凝縮性ガス回収装置と、この凝縮性ガス回収
装置を、ガス絶縁電力機器の一種である、総延長が数k
mに及ぶGILラインの特定の箇所に対して用いる場合
について説明する。尚、この第1の実施の形態では、不
凝縮性ガスを窒素ガスとするが、本実施の形態において
は窒素ガスに限定されるものではないことを予め断って
おく。
発明に係る凝縮性ガス回収装置と、この凝縮性ガス回収
装置を、ガス絶縁電力機器の一種である、総延長が数k
mに及ぶGILラインの特定の箇所に対して用いる場合
について説明する。尚、この第1の実施の形態では、不
凝縮性ガスを窒素ガスとするが、本実施の形態において
は窒素ガスに限定されるものではないことを予め断って
おく。
【0028】図1は、GILライン6と、これに接続し
た本発明に係る凝縮性ガス回収装置Xとからなるシステ
ム系統図を示したものである。GILライン6は、ガス
絶縁空間的に独立したN個のGILユニット6a〜6n
に分割され、かつ直列状に連結されている。そして各G
ILユニット6a〜6nには、始めはSF6 ガスが充填
されている。また、各GILユニット6a〜6nには、
給気バルブVsと排気バルブVeを介して、GILユニ
ット6a〜6nに窒素ガスを供給するガス供給ライン6
1と、GILユニット6a〜6n内部のSF6 ガス若し
くは窒素ガスとSF6 ガスからなる混合ガスを回収する
ガス回収ライン62が連結されている。そしてガス供給
ライン61は後述する高圧ガス貯蔵装置3に、ガス回収
ライン62は同じく後述するガス回収装置1に、それぞ
れ連結している。
た本発明に係る凝縮性ガス回収装置Xとからなるシステ
ム系統図を示したものである。GILライン6は、ガス
絶縁空間的に独立したN個のGILユニット6a〜6n
に分割され、かつ直列状に連結されている。そして各G
ILユニット6a〜6nには、始めはSF6 ガスが充填
されている。また、各GILユニット6a〜6nには、
給気バルブVsと排気バルブVeを介して、GILユニ
ット6a〜6nに窒素ガスを供給するガス供給ライン6
1と、GILユニット6a〜6n内部のSF6 ガス若し
くは窒素ガスとSF6 ガスからなる混合ガスを回収する
ガス回収ライン62が連結されている。そしてガス供給
ライン61は後述する高圧ガス貯蔵装置3に、ガス回収
ライン62は同じく後述するガス回収装置1に、それぞ
れ連結している。
【0029】次に、凝縮性ガス回収装置1のシステム構
成を、図1及び図2を参照しつつ説明する。凝縮性ガス
回収装置1は、ガス回収装置1と、高圧ガス貯蔵装置3
と、ガス分離回収装置2と、原ガス供給装置4と、より
なる。尚、図1中の5は図2において5で囲った部分を
指している。
成を、図1及び図2を参照しつつ説明する。凝縮性ガス
回収装置1は、ガス回収装置1と、高圧ガス貯蔵装置3
と、ガス分離回収装置2と、原ガス供給装置4と、より
なる。尚、図1中の5は図2において5で囲った部分を
指している。
【0030】ガス回収装置1は、GILライン6内部か
ら、加圧状態にあるSF6 ガス、若しくはSF6 ガスと
窒素ガスからなる混合ガスを回収することによりGIL
ライン6内部を減圧する装置であって、アキュムレータ
10とガス圧縮器11とよりなる。アキュムレータ10
はガス回収ライン62からGILユニット6a〜6n内
部のガスを回収してガス圧縮器11へと送り出す。また
アキュムレータ10は原ガス供給装置4とも連結してお
り、ここからSF6 ガス又は窒素ガスの供給を受けられ
るようになっている。さらにアキュムレータ10はガス
供給ライン61を介して、高圧ガス貯蔵装置3からも窒
素ガス又は混合ガスの供給を受けられるようになってい
る。また、ガス圧縮器11の吐出側は、弁21、31を
操作することにより、ガス分離回収装置2及び高圧ガス
貯蔵装置3のいずれかに接続出来るようになっている。
またバイパス弁12を操作することで、ガス圧縮器11
の吐出側とアキュムレータ10を接続することも可能と
している。
ら、加圧状態にあるSF6 ガス、若しくはSF6 ガスと
窒素ガスからなる混合ガスを回収することによりGIL
ライン6内部を減圧する装置であって、アキュムレータ
10とガス圧縮器11とよりなる。アキュムレータ10
はガス回収ライン62からGILユニット6a〜6n内
部のガスを回収してガス圧縮器11へと送り出す。また
アキュムレータ10は原ガス供給装置4とも連結してお
り、ここからSF6 ガス又は窒素ガスの供給を受けられ
るようになっている。さらにアキュムレータ10はガス
供給ライン61を介して、高圧ガス貯蔵装置3からも窒
素ガス又は混合ガスの供給を受けられるようになってい
る。また、ガス圧縮器11の吐出側は、弁21、31を
操作することにより、ガス分離回収装置2及び高圧ガス
貯蔵装置3のいずれかに接続出来るようになっている。
またバイパス弁12を操作することで、ガス圧縮器11
の吐出側とアキュムレータ10を接続することも可能と
している。
【0031】高圧ガス貯蔵装置3は、GILライン6か
ら回収された混合ガスと、ガス分離回収装置2から回収
された窒素ガスを高圧にして貯蔵しておく装置であっ
て、本実施の形態においては、高圧ガス圧縮器32と、
配管33と、高圧窒素ガス容器35と、高圧混合ガス容
器34と、バルブ36、37と、より構成されている。
高圧ガス圧縮器32は、ガス圧縮器11の吐出側と弁3
1を介して接続しており、その吐出側は、配管33を介
して高圧窒素ガス容器35又は高圧混合ガス容器34の
いずれかと接続するようになっている。高圧ガス圧縮器
32で高圧になった窒素ガスを貯蔵する高圧窒素ガス容
器35、及び高圧ガス圧縮器32で高圧になった混合ガ
スを貯蔵する高圧混合ガス容器34は、それぞれバルブ
37、36、ガス供給ライン61を介して、アキュムレ
ータ10に連結されている。尚、ここではガス絶縁電気
装置としてGILライン6を想定しているが、もしもガ
スの充填されている容器の容量に制約が無い場合は、高
圧ガス圧縮器32を省略して、ガス圧縮器11の吐出圧
力で回収したガスを高圧混合ガス容器34もしくは高圧
窒素ガス容器35に貯蔵することも考えられる。
ら回収された混合ガスと、ガス分離回収装置2から回収
された窒素ガスを高圧にして貯蔵しておく装置であっ
て、本実施の形態においては、高圧ガス圧縮器32と、
配管33と、高圧窒素ガス容器35と、高圧混合ガス容
器34と、バルブ36、37と、より構成されている。
高圧ガス圧縮器32は、ガス圧縮器11の吐出側と弁3
1を介して接続しており、その吐出側は、配管33を介
して高圧窒素ガス容器35又は高圧混合ガス容器34の
いずれかと接続するようになっている。高圧ガス圧縮器
32で高圧になった窒素ガスを貯蔵する高圧窒素ガス容
器35、及び高圧ガス圧縮器32で高圧になった混合ガ
スを貯蔵する高圧混合ガス容器34は、それぞれバルブ
37、36、ガス供給ライン61を介して、アキュムレ
ータ10に連結されている。尚、ここではガス絶縁電気
装置としてGILライン6を想定しているが、もしもガ
スの充填されている容器の容量に制約が無い場合は、高
圧ガス圧縮器32を省略して、ガス圧縮器11の吐出圧
力で回収したガスを高圧混合ガス容器34もしくは高圧
窒素ガス容器35に貯蔵することも考えられる。
【0032】原ガス供給装置4は、GILライン6と凝
縮性ガス回収装置1とよりなるシステムに対して、必要
な量のSF6 ガスと窒素ガスを供給する装置であり、具
体的には、SF6 ガスを貯蔵しているSF6 ガスボンベ
41と窒素ガスを貯蔵している窒素ガスボンベ42を備
えており、これらはアキュムレータ10、ガス圧縮器1
1を介して、高圧ガス圧縮器11で昇圧されて、高圧窒
素ガス容器35や、高圧混合ガス容器34に貯蔵され
る。
縮性ガス回収装置1とよりなるシステムに対して、必要
な量のSF6 ガスと窒素ガスを供給する装置であり、具
体的には、SF6 ガスを貯蔵しているSF6 ガスボンベ
41と窒素ガスを貯蔵している窒素ガスボンベ42を備
えており、これらはアキュムレータ10、ガス圧縮器1
1を介して、高圧ガス圧縮器11で昇圧されて、高圧窒
素ガス容器35や、高圧混合ガス容器34に貯蔵され
る。
【0033】ガス分離回収装置2は、ガス回収装置1で
回収された混合ガスからSF6 ガスを分離回収するため
の装置であって、1次冷却器22と、切換弁23と、吸
着層51及びガス冷却器52を備えたガス吸着分離槽5
0a、50bと、弁24a、24bと、配管13と、切
換弁24cと、液溜25と、バルブ26a、26bと、
配管28a、28bと、真空排気装置29と、冷媒配管
27a、27bと、冷媒切換器27cと、冷凍機27d
と、を備えている。
回収された混合ガスからSF6 ガスを分離回収するため
の装置であって、1次冷却器22と、切換弁23と、吸
着層51及びガス冷却器52を備えたガス吸着分離槽5
0a、50bと、弁24a、24bと、配管13と、切
換弁24cと、液溜25と、バルブ26a、26bと、
配管28a、28bと、真空排気装置29と、冷媒配管
27a、27bと、冷媒切換器27cと、冷凍機27d
と、を備えている。
【0034】1次冷却器22は、ガス圧縮器11から吐
出されたガスを冷却し、切換弁23を介して一対のガス
吸着分離槽50a、50bに供給する。
出されたガスを冷却し、切換弁23を介して一対のガス
吸着分離槽50a、50bに供給する。
【0035】ガス吸着分離槽50a、50bは、ここに
供給された混合ガスをSF6 ガスと窒素ガスに分離する
装置であって、後述する方法によってSF6 ガスが底部
に液化して溜まるように構成されている。そしてガス吸
着分離槽50a、50bの底部は、切換弁24cを介し
て液溜25に連結しているので、ガス吸着分離槽50
a、50bの底部に溜まった液化SF6 ガスが液溜25
に回収される。
供給された混合ガスをSF6 ガスと窒素ガスに分離する
装置であって、後述する方法によってSF6 ガスが底部
に液化して溜まるように構成されている。そしてガス吸
着分離槽50a、50bの底部は、切換弁24cを介し
て液溜25に連結しているので、ガス吸着分離槽50
a、50bの底部に溜まった液化SF6 ガスが液溜25
に回収される。
【0036】またガス吸着分離槽50a、50bに連結
する弁24a、24bの2次側は配管13を介してアキ
ュムレータ10に連結されているので、弁24a、24
bを操作すればガス吸着分離槽50a、50bの内気を
再びアキュムレータ10に送ることができる。
する弁24a、24bの2次側は配管13を介してアキ
ュムレータ10に連結されているので、弁24a、24
bを操作すればガス吸着分離槽50a、50bの内気を
再びアキュムレータ10に送ることができる。
【0037】さらにガス吸着分離槽50a、50bは、
これに連結する弁26a、26bと配管28a、28b
を介して真空排気装置29に連結しているので、ガス吸
着分離槽50a、50b内部を真空状態にすることがで
きる。
これに連結する弁26a、26bと配管28a、28b
を介して真空排気装置29に連結しているので、ガス吸
着分離槽50a、50b内部を真空状態にすることがで
きる。
【0038】そして、ガス吸着分離槽50a、50b内
部のガス冷却器52a、52bは、それぞれ冷媒配管2
7a、27bによって、冷媒切換器27cを介して冷凍
機27dに連結しているので、冷媒切換器27cを操作
することによって、ガス冷却器52a、52bはそれぞ
れ冷凍機27dの高圧側(即ち高温側)か、低圧側(即
ち低温側)のいずれかに連結される。
部のガス冷却器52a、52bは、それぞれ冷媒配管2
7a、27bによって、冷媒切換器27cを介して冷凍
機27dに連結しているので、冷媒切換器27cを操作
することによって、ガス冷却器52a、52bはそれぞ
れ冷凍機27dの高圧側(即ち高温側)か、低圧側(即
ち低温側)のいずれかに連結される。
【0039】次に、図4及び図5を参照しつつ、ガス吸
着分離槽50a、50bの構造を説明する。尚、ガス吸
着分離槽50a、50bは同一の構成であるので、ここ
ではガス吸着分離槽50aについて述べる。
着分離槽50a、50bの構造を説明する。尚、ガス吸
着分離槽50a、50bは同一の構成であるので、ここ
ではガス吸着分離槽50aについて述べる。
【0040】まず、このガス吸着分離槽50aの形状
は、本実施の形態においては、図4及び図5に示すよう
に両端が閉じた円筒形状とし、これを水平もしくは水平
から若干の勾配を持たせて配置してある。この形状、及
び配置方法については、必ずしもこれに限定されるもの
ではないが、後述のように、凝縮性ガスの液化、回収を
行いやすくし、かつ内部に導入される混合ガスの高い圧
力に耐えるためには、このような形状としてあることが
望ましい。
は、本実施の形態においては、図4及び図5に示すよう
に両端が閉じた円筒形状とし、これを水平もしくは水平
から若干の勾配を持たせて配置してある。この形状、及
び配置方法については、必ずしもこれに限定されるもの
ではないが、後述のように、凝縮性ガスの液化、回収を
行いやすくし、かつ内部に導入される混合ガスの高い圧
力に耐えるためには、このような形状としてあることが
望ましい。
【0041】次に、このガス吸着分離槽50aは、圧力
タンク53と、吸着層51と、冷媒配管27aと伝熱フ
ィン56よりなるガス冷却器52と、よりなる。
タンク53と、吸着層51と、冷媒配管27aと伝熱フ
ィン56よりなるガス冷却器52と、よりなる。
【0042】圧力タンク53の頂部には混合ガス給気口
54が、また底部には凝縮液取出口55が形成されてい
る。混合ガス給気口54は、先述の切換弁23と連結し
ており、ここから、1次冷却器22で冷却された混合ガ
スが導入される。また凝縮液取出口55は切換弁24c
を介して液溜25に連結しているので、ガス吸着分離槽
50aに溜まった凝縮液を液溜25に排出できる。その
他、圧力タンク53内部を真空状態にするために、圧力
タンク53内部は弁26a及び配管28aを介して真空
排気装置29に連結しているが、これに関してはここで
は図示しない。
54が、また底部には凝縮液取出口55が形成されてい
る。混合ガス給気口54は、先述の切換弁23と連結し
ており、ここから、1次冷却器22で冷却された混合ガ
スが導入される。また凝縮液取出口55は切換弁24c
を介して液溜25に連結しているので、ガス吸着分離槽
50aに溜まった凝縮液を液溜25に排出できる。その
他、圧力タンク53内部を真空状態にするために、圧力
タンク53内部は弁26a及び配管28aを介して真空
排気装置29に連結しているが、これに関してはここで
は図示しない。
【0043】次に、図4及び図5に示すように、吸着層
51は、ガス吸着分離槽50aの圧力タンク53内部の
上部に扇形状に配置され、ガス冷却器52は、吸着層5
1の下方に扇形状に配置されている。
51は、ガス吸着分離槽50aの圧力タンク53内部の
上部に扇形状に配置され、ガス冷却器52は、吸着層5
1の下方に扇形状に配置されている。
【0044】ガス冷却器52は、冷媒を流す冷媒配管2
7aと、熱交換面を大きく出来るようにするために扇形
状とした伝熱フィン56を熱的に連結して構成してい
る。この伝熱フィン56は必ずしも必要ではないが、冷
却効率を上げるために予め設けてあることが望ましい。
7aと、熱交換面を大きく出来るようにするために扇形
状とした伝熱フィン56を熱的に連結して構成してい
る。この伝熱フィン56は必ずしも必要ではないが、冷
却効率を上げるために予め設けてあることが望ましい。
【0045】吸着層51には、例えば日本機械学会誌1
998.1 Vol.101 No.950 p37に
記載されているような、ゼオライトなどの窒素ガスを選
択的に吸着する吸着材が充填されている。即ち、この吸
着材としては、下記の化学式で表されるアルミノ珪酸塩
が挙げられる。
998.1 Vol.101 No.950 p37に
記載されているような、ゼオライトなどの窒素ガスを選
択的に吸着する吸着材が充填されている。即ち、この吸
着材としては、下記の化学式で表されるアルミノ珪酸塩
が挙げられる。
【0046】
【化1】
【0047】中でも、窒素ガスの選択的吸着特性が向上
するゼオライトが得られることより、上記化学式におい
てMをカルシウム元素とすることが好ましい。
するゼオライトが得られることより、上記化学式におい
てMをカルシウム元素とすることが好ましい。
【0048】また、この吸着材は、ここでは窒素ガスを
選択的に吸着するものを利用しているが、これは当然な
がら、混合ガスを構成する不凝縮性ガスに応じたものを
適宜利用すればよい。さらに、ここではガス吸着分離槽
50を1対設けてあるが、必ずしもこの数に限定される
ものではなく、例えばこれを1個とすることや、3個以
上とすることも考えられる。
選択的に吸着するものを利用しているが、これは当然な
がら、混合ガスを構成する不凝縮性ガスに応じたものを
適宜利用すればよい。さらに、ここではガス吸着分離槽
50を1対設けてあるが、必ずしもこの数に限定される
ものではなく、例えばこれを1個とすることや、3個以
上とすることも考えられる。
【0049】次に、以上のような構成による本実施の形
態に係る凝縮性ガス回収装置1をGILライン6に対し
て用いる場合の、SF6 ガス回収方法について説明す
る。
態に係る凝縮性ガス回収装置1をGILライン6に対し
て用いる場合の、SF6 ガス回収方法について説明す
る。
【0050】尚、GILライン6は、先述の通り、ガス
絶縁空間的に独立したN個のGILユニット6a〜6n
に分割されており、各々のユニットにはSF6 ガスが充
填されている。ここではj番目のGILユニット6jに
問題が生じたため、保守点検の為に、ここに充填されて
いるSF6 ガスを空気に置換し、同時にSF6 ガスを回
収するものとする。
絶縁空間的に独立したN個のGILユニット6a〜6n
に分割されており、各々のユニットにはSF6 ガスが充
填されている。ここではj番目のGILユニット6jに
問題が生じたため、保守点検の為に、ここに充填されて
いるSF6 ガスを空気に置換し、同時にSF6 ガスを回
収するものとする。
【0051】このSF6 ガス回収方法は以下の工程より
成る。即ち、SF6 ガスが充填されたGILユニット6
j内部に窒素ガスを給気してGILユニット6jの内部
を加圧する加圧工程と、GILユニット6j内部から、
SF6 ガスと窒素ガスとよりなる混合ガスを排気して回
収することでGILユニット6j内部を減圧する排気・
減圧工程と、これら加圧工程と排気・減圧工程とよりな
る凝縮性ガス回収操作を複数回繰り返すことでGILユ
ニット6j内部に充填されていたSF6 ガスを混合ガス
の形で回収し、次いで、回収された混合ガスからSF6
ガスを分離回収する凝縮性ガス分離回収工程と、より成
る。
成る。即ち、SF6 ガスが充填されたGILユニット6
j内部に窒素ガスを給気してGILユニット6jの内部
を加圧する加圧工程と、GILユニット6j内部から、
SF6 ガスと窒素ガスとよりなる混合ガスを排気して回
収することでGILユニット6j内部を減圧する排気・
減圧工程と、これら加圧工程と排気・減圧工程とよりな
る凝縮性ガス回収操作を複数回繰り返すことでGILユ
ニット6j内部に充填されていたSF6 ガスを混合ガス
の形で回収し、次いで、回収された混合ガスからSF6
ガスを分離回収する凝縮性ガス分離回収工程と、より成
る。
【0052】そこで、これらの工程を順に説明してい
く。まず、バルブVejを開いて、GILユニット6j
内部に充填されているSF6 ガスを排出する。排出され
たSF6 ガスは、ガス回収ライン62を経由して、ガス
圧縮器11で昇圧され、高圧ガス圧縮器11によってさ
らに高圧SF6 ガスとなって、高圧混合ガス容器34に
貯蔵される。この時、ラインがこのようになるように、
あらかじめ弁21、31、バイパス弁12を操作してお
く。
く。まず、バルブVejを開いて、GILユニット6j
内部に充填されているSF6 ガスを排出する。排出され
たSF6 ガスは、ガス回収ライン62を経由して、ガス
圧縮器11で昇圧され、高圧ガス圧縮器11によってさ
らに高圧SF6 ガスとなって、高圧混合ガス容器34に
貯蔵される。この時、ラインがこのようになるように、
あらかじめ弁21、31、バイパス弁12を操作してお
く。
【0053】このようにして排気・減圧工程を終了する
と、GILユニット6jの内気圧が大気圧近傍まで減圧
されるが、次に、バルブVejを閉じ、次いでバルブV
sjを開放する。同時に、窒素ガスボンベ42からガス
供給ライン61への経路を開放し、窒素ガスをGILユ
ニット6jに供給する。この供給は、GILユニット6
jの内気圧が一定値に上昇するまで継続され、一定値に
達するとバルブVsjを閉じて供給を終える。
と、GILユニット6jの内気圧が大気圧近傍まで減圧
されるが、次に、バルブVejを閉じ、次いでバルブV
sjを開放する。同時に、窒素ガスボンベ42からガス
供給ライン61への経路を開放し、窒素ガスをGILユ
ニット6jに供給する。この供給は、GILユニット6
jの内気圧が一定値に上昇するまで継続され、一定値に
達するとバルブVsjを閉じて供給を終える。
【0054】このようにして加圧工程を終了すると、再
び、先述同様にしてバルブVejを開放して、GILユ
ニット6jの内気を排出し、排気・減圧工程を実行す
る。
び、先述同様にしてバルブVejを開放して、GILユ
ニット6jの内気を排出し、排気・減圧工程を実行す
る。
【0055】この排気・減圧工程と加圧工程よりなる凝
縮性ガス回収操作を繰り返し行うことで、GILユニッ
ト6j内部に充填されていたSF6 ガスを窒素ガスとの
混合ガスの形で回収する。
縮性ガス回収操作を繰り返し行うことで、GILユニッ
ト6j内部に充填されていたSF6 ガスを窒素ガスとの
混合ガスの形で回収する。
【0056】この際、例えば、GILユニット6jの内
圧を、加圧工程において7気圧まで上昇させるものと予
め設定した場合、凝縮性ガス回収操作を2回繰り返し行
うこと、即ち2回か減圧を繰り返すことにより、GIL
ユニット6j内部のSF6 ガス濃度を約2%にまで低下
させることが出来る。つまり、それだけの量のSF6ガ
スを回収できるのである。これを式(1)に示す。
圧を、加圧工程において7気圧まで上昇させるものと予
め設定した場合、凝縮性ガス回収操作を2回繰り返し行
うこと、即ち2回か減圧を繰り返すことにより、GIL
ユニット6j内部のSF6 ガス濃度を約2%にまで低下
させることが出来る。つまり、それだけの量のSF6ガ
スを回収できるのである。これを式(1)に示す。
【0057】
【数1】
【0058】この凝縮性ガス回収操作を終えると、次に
凝縮性ガス分離回収工程によって、混合ガスの形で回収
されたSF6 ガスを混合ガスから分離して回収する。
凝縮性ガス分離回収工程によって、混合ガスの形で回収
されたSF6 ガスを混合ガスから分離して回収する。
【0059】まず、高圧混合ガス容器34から混合ガス
をアキュムレータ10を経てガス圧縮器11に送り込
む。そして圧縮された混合ガスは1次冷却器22を介し
て、一対のガス吸着分離槽50a、50bのいずれか一
方に送り込まれる。このガス吸着分離槽50a、50b
の選択は、切換弁23の操作によって行われる。ここで
はガス吸着分離槽50aに送り込まれるように切換弁2
3を操作したものとする。
をアキュムレータ10を経てガス圧縮器11に送り込
む。そして圧縮された混合ガスは1次冷却器22を介し
て、一対のガス吸着分離槽50a、50bのいずれか一
方に送り込まれる。このガス吸着分離槽50a、50b
の選択は、切換弁23の操作によって行われる。ここで
はガス吸着分離槽50aに送り込まれるように切換弁2
3を操作したものとする。
【0060】ガス吸着分離槽50a内に送り込まれた混
合ガスのうち、窒素ガスは選択的に吸着層51に吸着さ
れる。すると混合ガス中のSF6 ガス濃度が高くなり、
混合ガスの比重が重くなるので、混合ガスは圧力タンク
53底部に移動する。
合ガスのうち、窒素ガスは選択的に吸着層51に吸着さ
れる。すると混合ガス中のSF6 ガス濃度が高くなり、
混合ガスの比重が重くなるので、混合ガスは圧力タンク
53底部に移動する。
【0061】圧力タンク53底部に移動した混合ガスに
含まれるSF6 ガスは、予め冷媒切換器27cを操作す
ることによって冷凍機27dの低圧側に連結された冷却
器27aによって冷却され、潜熱を奪われて液化し、圧
力タンク53底部に溜まる。
含まれるSF6 ガスは、予め冷媒切換器27cを操作す
ることによって冷凍機27dの低圧側に連結された冷却
器27aによって冷却され、潜熱を奪われて液化し、圧
力タンク53底部に溜まる。
【0062】この圧力タンク53底部に溜まった液化S
F6 は、逐次、凝縮液取出口55、切換弁24cを介し
て液溜25に送り込まれて回収される。
F6 は、逐次、凝縮液取出口55、切換弁24cを介し
て液溜25に送り込まれて回収される。
【0063】この作業は、ガス吸着分離槽50aの吸着
層51の窒素ガス吸着能力が飽和するまで続けられる。
そして、吸着層51の窒素ガス吸着能力が飽和すると、
切換弁23を操作して、今度はガス吸着分離槽50bに
混合ガスが送り込まれるようにする。そしてガス吸着分
離槽50bにおいて、上述のSF6 ガス回収作業を続行
する。
層51の窒素ガス吸着能力が飽和するまで続けられる。
そして、吸着層51の窒素ガス吸着能力が飽和すると、
切換弁23を操作して、今度はガス吸着分離槽50bに
混合ガスが送り込まれるようにする。そしてガス吸着分
離槽50bにおいて、上述のSF6 ガス回収作業を続行
する。
【0064】この、ガス吸着分離槽50bでの作業中
に、ガス吸着分離槽50aの吸着層51が再び窒素ガス
を吸着できるように、その再生作業を行うとよい。この
再生作業について説明すると、まず、バルブ26aを開
き、真空排気装置29を作動させると、配管28aを介
してガス吸着分離槽50a内が減圧される。内部が減圧
されると、吸着層51から窒素ガスが脱気され、ガス吸
着分離槽50aの外部に排出される。このようにして吸
着層51を再生すると、このガス吸着分離槽50aを再
び利用することが出来るのである。またこの際に、ガス
吸着分離槽50a内のガス冷却器52aは、冷媒切換器
27cの操作によって、冷凍機27dの高圧側に接続し
ておけば、ガス冷却器52表面に付着した水分などを蒸
発除去し、さらに吸着層51の脱気の促進にも寄与する
のでよい。
に、ガス吸着分離槽50aの吸着層51が再び窒素ガス
を吸着できるように、その再生作業を行うとよい。この
再生作業について説明すると、まず、バルブ26aを開
き、真空排気装置29を作動させると、配管28aを介
してガス吸着分離槽50a内が減圧される。内部が減圧
されると、吸着層51から窒素ガスが脱気され、ガス吸
着分離槽50aの外部に排出される。このようにして吸
着層51を再生すると、このガス吸着分離槽50aを再
び利用することが出来るのである。またこの際に、ガス
吸着分離槽50a内のガス冷却器52aは、冷媒切換器
27cの操作によって、冷凍機27dの高圧側に接続し
ておけば、ガス冷却器52表面に付着した水分などを蒸
発除去し、さらに吸着層51の脱気の促進にも寄与する
のでよい。
【0065】尚ここでは図示及び詳細な説明は省くが、
窒素ガスの脱気を促進するために、吸着層51に、加熱
用の媒体、例えば電熱コイルなどを組み込んでおくこと
も考えられる。
窒素ガスの脱気を促進するために、吸着層51に、加熱
用の媒体、例えば電熱コイルなどを組み込んでおくこと
も考えられる。
【0066】本実施の形態では、一対のガス吸着分離槽
50a、50bを用意したので、一方がSF6 ガス回収
作業を行っている時に、もう一方で吸着層の再生作業を
行えば、本実施の形態に係る凝縮性ガス回収装置1を連
続して作動させることができ、即ち連続してSF6 ガス
回収作業を行えるので、好ましい。
50a、50bを用意したので、一方がSF6 ガス回収
作業を行っている時に、もう一方で吸着層の再生作業を
行えば、本実施の形態に係る凝縮性ガス回収装置1を連
続して作動させることができ、即ち連続してSF6 ガス
回収作業を行えるので、好ましい。
【0067】以上の一連の作業を行うことにより、GI
Lユニット6j内に充填されていたSF6 ガスの回収を
完了する。
Lユニット6j内に充填されていたSF6 ガスの回収を
完了する。
【0068】ちなみに、SF6 ガス回収作業を終了し、
GILユニット6jの保守作業を終了すると、SF6 ガ
スボンベ41からガス供給ライン61、バルブVsjを
経由してSF6 ガスをGILユニット6jに供給すれば
よい。
GILユニット6jの保守作業を終了すると、SF6 ガ
スボンベ41からガス供給ライン61、バルブVsjを
経由してSF6 ガスをGILユニット6jに供給すれば
よい。
【0069】この作業を終了したGILユニット6j内
部は殆ど窒素ガスであるので、GILユニット6jの保
守作業開始時に内気を開放しても環境に影響を与える心
配ががない。また、内気にSF6 ガスが含まれていて
も、上述の例示の通り、凝縮性ガス回収作業を2回繰り
返せば、その濃度は約2%という極めて低い濃度である
ので、やはり環境に影響を与える心配はない。
部は殆ど窒素ガスであるので、GILユニット6jの保
守作業開始時に内気を開放しても環境に影響を与える心
配ががない。また、内気にSF6 ガスが含まれていて
も、上述の例示の通り、凝縮性ガス回収作業を2回繰り
返せば、その濃度は約2%という極めて低い濃度である
ので、やはり環境に影響を与える心配はない。
【0070】また、本実施の形態に係る凝縮性ガス回収
装置1を用いれば、総延長距離の長い、例えばここに説
明したGILライン等のようなガス絶縁電気機器であっ
て、凝縮性ガスの回収作業を行う箇所の近傍に装置を設
置できない場合であっても、即ち遠隔地からの作業であ
っても、確実に、かつ効率的に凝縮性ガス回収作業を行
うことが出来るので、大変好適である。つまり、真空引
きによる凝縮性ガス回収作業を試みるのであれば、作業
箇所からの距離が遠くなる程、真空配管の口径を大きく
しなければいけないが、本実施の形態に係る凝縮性ガス
回収装置1であれば、圧力の高い状態でのガスの入れ替
えを行うため、口径の小さい配管敷設であっても、十分
に凝縮性ガスの回収が可能であるため、経済的にも好ま
しいものとなるのである。
装置1を用いれば、総延長距離の長い、例えばここに説
明したGILライン等のようなガス絶縁電気機器であっ
て、凝縮性ガスの回収作業を行う箇所の近傍に装置を設
置できない場合であっても、即ち遠隔地からの作業であ
っても、確実に、かつ効率的に凝縮性ガス回収作業を行
うことが出来るので、大変好適である。つまり、真空引
きによる凝縮性ガス回収作業を試みるのであれば、作業
箇所からの距離が遠くなる程、真空配管の口径を大きく
しなければいけないが、本実施の形態に係る凝縮性ガス
回収装置1であれば、圧力の高い状態でのガスの入れ替
えを行うため、口径の小さい配管敷設であっても、十分
に凝縮性ガスの回収が可能であるため、経済的にも好ま
しいものとなるのである。
【0071】実施の形態2.先述した第1の実施の形態
では、不凝縮性ガスを窒素ガスとし、これを窒素ガスボ
ンベ42から取り込み、高圧窒素ガス貯蔵容器35で貯
蔵するようにしていた。しかし、実際の利用にあたって
は、不凝縮性ガスとして窒素ガスを利用することが殆ど
であり、またこの窒素ガスは大気中に大量に存在してい
ることより、窒素ガスを大気中から取り込んで利用する
ことも考えられる。そこで、この第2の実施の形態で
は、窒素ガスを大気中から取り込んで利用可能とした凝
縮性ガス回収装置Yについて、主に図3を参照しつつ説
明する。
では、不凝縮性ガスを窒素ガスとし、これを窒素ガスボ
ンベ42から取り込み、高圧窒素ガス貯蔵容器35で貯
蔵するようにしていた。しかし、実際の利用にあたって
は、不凝縮性ガスとして窒素ガスを利用することが殆ど
であり、またこの窒素ガスは大気中に大量に存在してい
ることより、窒素ガスを大気中から取り込んで利用する
ことも考えられる。そこで、この第2の実施の形態で
は、窒素ガスを大気中から取り込んで利用可能とした凝
縮性ガス回収装置Yについて、主に図3を参照しつつ説
明する。
【0072】この凝縮性ガス回収装置Yの基本的なシス
テムは先述した第1の実施の形態と同様であるが、これ
に大気中の窒素ガスを取り込むための外気導入装置であ
る外気導入バルブ7と、ガス吸着分離槽50a、50b
内部から窒素を取り除かれた空気を排出するためのバル
ブ71a、71bと、が付加されている。
テムは先述した第1の実施の形態と同様であるが、これ
に大気中の窒素ガスを取り込むための外気導入装置であ
る外気導入バルブ7と、ガス吸着分離槽50a、50b
内部から窒素を取り除かれた空気を排出するためのバル
ブ71a、71bと、が付加されている。
【0073】外気導入バルブ7は、図3に示すようにガ
ス回収ライン62を介してアキュムレータ10に連結し
ている。しかし、これはアキュムレータ10に直接連結
していてもよい。
ス回収ライン62を介してアキュムレータ10に連結し
ている。しかし、これはアキュムレータ10に直接連結
していてもよい。
【0074】ガス吸着分離槽50a、50bは、第1の
実施の形態で説明したように、窒素ガスを選択的に吸着
する吸着材を用いれば再生作業により窒素ガスが脱気さ
れるので、この脱気された窒素ガスを真空排気装置29
によって回収することにより、ガス吸着分離槽50a、
50bと真空排気装置29は窒素ガス回収装置としても
作用することとなる。また、脱気された窒素ガスを回収
する前にバルブ71a、71bを開放して内気を排出し
ておけば、より純度の高い窒素ガスの回収が期待でき
る。
実施の形態で説明したように、窒素ガスを選択的に吸着
する吸着材を用いれば再生作業により窒素ガスが脱気さ
れるので、この脱気された窒素ガスを真空排気装置29
によって回収することにより、ガス吸着分離槽50a、
50bと真空排気装置29は窒素ガス回収装置としても
作用することとなる。また、脱気された窒素ガスを回収
する前にバルブ71a、71bを開放して内気を排出し
ておけば、より純度の高い窒素ガスの回収が期待でき
る。
【0075】また、真空排気装置29の排出側に、高圧
窒素ガス貯蔵容器35が接続されているので、この高圧
窒素ガス貯蔵容器35が、この実施の形態における窒素
ガス貯蔵装置となる。
窒素ガス貯蔵容器35が接続されているので、この高圧
窒素ガス貯蔵容器35が、この実施の形態における窒素
ガス貯蔵装置となる。
【0076】このように大気中の窒素ガスを利用可能と
した凝縮性ガス回収装置1の動作について説明する。
尚、凝縮性ガス回収装置1を用いてSF6 ガスを回収す
る対象設備は、第1の実施の形態と同様、GILユニッ
ト6jとする。
した凝縮性ガス回収装置1の動作について説明する。
尚、凝縮性ガス回収装置1を用いてSF6 ガスを回収す
る対象設備は、第1の実施の形態と同様、GILユニッ
ト6jとする。
【0077】まず、外気導入バルブ7を開いて大気をア
キュムレータ10、ガス圧縮器11、1次冷却器22を
介してガス吸着分離槽50aに導入する。ガス吸着分離
槽50aの吸着層51には、窒素ガスを選択的に吸着す
る吸着材を充填しているので、大気中の窒素ガスが吸着
層51に吸着される。窒素ガスの吸着が終わると、バル
ブ71aを開いて、ガス吸着分離槽50a内気を排出す
る。次に、真空排気装置29でガス吸着分離槽50aの
内部を減圧すると、吸着層51に吸着されていた窒素ガ
スが脱気されてくる。脱気された窒素ガスはそのまま真
空排気装置29を介して、高圧窒素ガス容器35に貯蔵
される。尚、ガス吸着分離槽50aで脱気作業を行って
いる間に、ガス吸着分離槽50bで大気中の窒素ガスの
吸着作業を行えば、常に窒素ガスの吸着作業が連続して
行われることになり、好ましい。
キュムレータ10、ガス圧縮器11、1次冷却器22を
介してガス吸着分離槽50aに導入する。ガス吸着分離
槽50aの吸着層51には、窒素ガスを選択的に吸着す
る吸着材を充填しているので、大気中の窒素ガスが吸着
層51に吸着される。窒素ガスの吸着が終わると、バル
ブ71aを開いて、ガス吸着分離槽50a内気を排出す
る。次に、真空排気装置29でガス吸着分離槽50aの
内部を減圧すると、吸着層51に吸着されていた窒素ガ
スが脱気されてくる。脱気された窒素ガスはそのまま真
空排気装置29を介して、高圧窒素ガス容器35に貯蔵
される。尚、ガス吸着分離槽50aで脱気作業を行って
いる間に、ガス吸着分離槽50bで大気中の窒素ガスの
吸着作業を行えば、常に窒素ガスの吸着作業が連続して
行われることになり、好ましい。
【0078】このようにして窒素ガスを高圧窒素ガス容
器35に貯蔵したら、GILユニット6jのSF6 ガス
回収作業を実行するのであるが、この際も、外気導入バ
ルブ7を開いておけば、GILユニット6jからSF6
ガス又は混合ガスを回収する時にも常に大気が同時に回
収されることになるので、より多量の窒素ガスを貯蔵す
ることが出来る。尚、ここで行われる凝縮性ガス回収作
業は、第1の実施の形態で説明したものと全く同様であ
る。
器35に貯蔵したら、GILユニット6jのSF6 ガス
回収作業を実行するのであるが、この際も、外気導入バ
ルブ7を開いておけば、GILユニット6jからSF6
ガス又は混合ガスを回収する時にも常に大気が同時に回
収されることになるので、より多量の窒素ガスを貯蔵す
ることが出来る。尚、ここで行われる凝縮性ガス回収作
業は、第1の実施の形態で説明したものと全く同様であ
る。
【0079】凝縮性ガス回収作業を終えると、続いて凝
縮性ガスの分離回収作業を行うが、これについても第1
の実施の形態で説明したものと全く同様である。但し、
この第2の実施の形態では、真空排気装置29に高圧窒
素ガス容器35が接続されているので、吸着層51から
脱気された窒素ガスを全て回収し、次の作業のために貯
蔵しておくことも考えられる。
縮性ガスの分離回収作業を行うが、これについても第1
の実施の形態で説明したものと全く同様である。但し、
この第2の実施の形態では、真空排気装置29に高圧窒
素ガス容器35が接続されているので、吸着層51から
脱気された窒素ガスを全て回収し、次の作業のために貯
蔵しておくことも考えられる。
【0080】このように、この第2の実施の形態に係る
凝縮性ガス回収装置1であれば、大気中の窒素ガスを利
用できるので、予め窒素ガスボンベ42を用意する必要
がないので、装置をコンパクトにでき、また不要な経費
支出を抑えられるので好適である。
凝縮性ガス回収装置1であれば、大気中の窒素ガスを利
用できるので、予め窒素ガスボンベ42を用意する必要
がないので、装置をコンパクトにでき、また不要な経費
支出を抑えられるので好適である。
【0081】以上説明した2つの実施の形態では、独立
した単数若しくは複数の閉空間から、この閉空間に充填
されているSF6 ガスを回収する場合について述べた。
このような場合であれば、凝縮性ガス回収作業と設備の
保守点検作業が終了した後、SF6 ガスをこの閉空間に
充填すればよいが、例えばこの閉空間に、一定の混合比
を保った窒素ガスとSF6 ガスよりなる混合ガスが予め
充填されており、凝縮性ガス回収作業、及び保守点検作
業の終了後、再度この混合ガスを充填する場合、混合ガ
スの混合比は最初に充填されていたものと同一であるこ
とが必要となることがある。
した単数若しくは複数の閉空間から、この閉空間に充填
されているSF6 ガスを回収する場合について述べた。
このような場合であれば、凝縮性ガス回収作業と設備の
保守点検作業が終了した後、SF6 ガスをこの閉空間に
充填すればよいが、例えばこの閉空間に、一定の混合比
を保った窒素ガスとSF6 ガスよりなる混合ガスが予め
充填されており、凝縮性ガス回収作業、及び保守点検作
業の終了後、再度この混合ガスを充填する場合、混合ガ
スの混合比は最初に充填されていたものと同一であるこ
とが必要となることがある。
【0082】このような場合には、SF6 ガスボンベ4
1や窒素ガスボンベ42、または高圧窒素ガス容器35
等からSF6 ガスや窒素ガスなどを一定の割合で、アキ
ュムレータ10に送り込み、ガス圧縮器11のバイパス
弁12を開いてバイパス回路にガスを循環させながらガ
スを一定の混合比に調整して、高圧ガス圧縮器11で高
圧混合ガス容器34内に貯蔵し、ガス供給ライン61を
経由して、上述の閉空間へ再充填する機能を、凝縮性ガ
ス回収装置X、Yに持たせてもよい。
1や窒素ガスボンベ42、または高圧窒素ガス容器35
等からSF6 ガスや窒素ガスなどを一定の割合で、アキ
ュムレータ10に送り込み、ガス圧縮器11のバイパス
弁12を開いてバイパス回路にガスを循環させながらガ
スを一定の混合比に調整して、高圧ガス圧縮器11で高
圧混合ガス容器34内に貯蔵し、ガス供給ライン61を
経由して、上述の閉空間へ再充填する機能を、凝縮性ガ
ス回収装置X、Yに持たせてもよい。
【0083】さらに、ガス混合の均一性を高めるため
に、ここで特に図示はしないが、ガス圧縮器11のバイ
パス回路に、例えばラインミキサのような流体混合機を
取り付けて、ガスを攪拌するようにしてもよい。
に、ここで特に図示はしないが、ガス圧縮器11のバイ
パス回路に、例えばラインミキサのような流体混合機を
取り付けて、ガスを攪拌するようにしてもよい。
【0084】さらに、以上説明した2つの実施の形態に
おいて、凝縮性ガスはSF6 ガスとしたが、当然これ以
外のガス、例えば冷媒として使用されるフロンガス等の
ハロゲン系炭化水素、或いは炭化水素、その他、回収を
要求される凝縮性ガスに対して利用することが可能であ
る。
おいて、凝縮性ガスはSF6 ガスとしたが、当然これ以
外のガス、例えば冷媒として使用されるフロンガス等の
ハロゲン系炭化水素、或いは炭化水素、その他、回収を
要求される凝縮性ガスに対して利用することが可能であ
る。
【0085】また、使用する対象設備をGILラインと
したが、これもGILラインに限定されるものでなく、
例えば生産ライン、廃棄物処理設備、等の、独立した単
数若しくは複数の閉空間から、この閉空間に充填されて
いる、上述の凝縮性ガスを回収する場合であっても、本
発明に係る凝縮性ガス回収装置を利用できる。
したが、これもGILラインに限定されるものでなく、
例えば生産ライン、廃棄物処理設備、等の、独立した単
数若しくは複数の閉空間から、この閉空間に充填されて
いる、上述の凝縮性ガスを回収する場合であっても、本
発明に係る凝縮性ガス回収装置を利用できる。
【0086】
【発明の効果】請求項1に記載した凝縮性ガス回収装置
によれば、凝縮性ガスが充填された保守対象となる設備
に不凝縮性ガスを給気して加圧する加圧工程と、前記設
備からガスを排気して減圧する排気・減圧工程と、より
なる凝縮性ガス回収操作を複数回くりかえすことにより
凝縮性ガスを混合ガスの形で回収し、この回収された混
合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス分離回収工
程を行う、凝縮性ガス回収方法に用いるのに適している
ので、例えば総延長距離の長い設備に対しても、簡素化
された設備構成でガス置換を可能としたので、大変好適
である。
によれば、凝縮性ガスが充填された保守対象となる設備
に不凝縮性ガスを給気して加圧する加圧工程と、前記設
備からガスを排気して減圧する排気・減圧工程と、より
なる凝縮性ガス回収操作を複数回くりかえすことにより
凝縮性ガスを混合ガスの形で回収し、この回収された混
合ガスから凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス分離回収工
程を行う、凝縮性ガス回収方法に用いるのに適している
ので、例えば総延長距離の長い設備に対しても、簡素化
された設備構成でガス置換を可能としたので、大変好適
である。
【0087】請求項2に記載の凝縮性ガス回収装置によ
れば、不凝縮性ガスを吸着する吸着材と冷却手段を備え
ているので、混合ガスから不凝縮性ガスと凝縮性ガス
を、安価に、かつ簡単に分離可能としたので、好まし
い。
れば、不凝縮性ガスを吸着する吸着材と冷却手段を備え
ているので、混合ガスから不凝縮性ガスと凝縮性ガス
を、安価に、かつ簡単に分離可能としたので、好まし
い。
【0088】請求項3に記載の凝縮性ガス回収装置によ
れば、凝縮性ガスが充填された設備から排気される混合
ガスを高圧貯蔵した後、これを逐次取出して凝縮性ガス
を分離回収可能としたので、保守対象設備からの迅速な
ガスの入れ替えを可能とすると共に、保守作業と平行し
て回収した混合ガスの処理が可能となるので、凝縮性ガ
ス回収装置自体を小型化でき、好適である。
れば、凝縮性ガスが充填された設備から排気される混合
ガスを高圧貯蔵した後、これを逐次取出して凝縮性ガス
を分離回収可能としたので、保守対象設備からの迅速な
ガスの入れ替えを可能とすると共に、保守作業と平行し
て回収した混合ガスの処理が可能となるので、凝縮性ガ
ス回収装置自体を小型化でき、好適である。
【0089】請求項4に記載の凝縮性ガス回収装置によ
れば、混合ガスの混合比を一定に保ったまま混合ガスを
貯蔵できるので、保守対象箇所の保守完了後に、均一で
正確な混合比の混合ガスの充填ができ、好ましい。また
請求項5に記載の凝縮性ガス回収装置によれば、このよ
うな混合ガスをガス回収装置で作るようにしたので、新
たに混合比を定める装置などを設ける必要がなくなり、
好ましい。
れば、混合ガスの混合比を一定に保ったまま混合ガスを
貯蔵できるので、保守対象箇所の保守完了後に、均一で
正確な混合比の混合ガスの充填ができ、好ましい。また
請求項5に記載の凝縮性ガス回収装置によれば、このよ
うな混合ガスをガス回収装置で作るようにしたので、新
たに混合比を定める装置などを設ける必要がなくなり、
好ましい。
【0090】請求項6に記載の凝縮性ガス回収装置によ
れば、不凝縮性ガスに窒素ガスを用いるので、装置を安
価にできてよい。さらに請求項7に記載の凝縮性ガス回
収装置によれば、この窒素ガスを大気中から取り込むよ
うにしたので、必要とする窒素ガスを予め外部から運び
込む必要がなくなり、好適である。
れば、不凝縮性ガスに窒素ガスを用いるので、装置を安
価にできてよい。さらに請求項7に記載の凝縮性ガス回
収装置によれば、この窒素ガスを大気中から取り込むよ
うにしたので、必要とする窒素ガスを予め外部から運び
込む必要がなくなり、好適である。
【0091】請求項8に記載の凝縮性ガス回収装置によ
れば、その回収が要求される凝縮性ガスの分離回収を可
能としたので、地球環境保護の観点から大変好ましいも
のとできる。
れば、その回収が要求される凝縮性ガスの分離回収を可
能としたので、地球環境保護の観点から大変好ましいも
のとできる。
【図1】 GILラインと凝縮性ガス回収装置よりなる
システムの概略図である。
システムの概略図である。
【図2】 第1の実施の形態に係る凝縮性ガス回収装置
のシステムの概略図である。
のシステムの概略図である。
【図3】 第2の実施の形態に係る凝縮性ガス回収装置
のシステムの外略図である。
のシステムの外略図である。
【図4】 ガス吸着分離槽の概略縦断面図である。
【図5】 図4中A−A線による概略断面図である。
【図6】 従来のガス置換回収装置の全体構成図であ
る。
る。
1 ガス回収装置、10 アキュムレータ、11 ガス
圧縮機、12 バイパス弁、13 配管、2 ガス分離
回収装置、21 弁、22 1次冷却器、23 切換
弁、24a,24b 弁、24c 切換弁、25 液
溜、26a,26b バルブ、27a,27b 冷媒配
管、27c 冷媒切換器、27d 冷凍機、28a,2
8b 配管、29 真空排気装置、50a,50b ガ
ス吸着分離槽、51a,51b 吸着層、52a,52
b ガス冷却器、53 圧力タンク、54 混合ガス給
気口、55 凝縮液取出口、56 伝熱フィン、3 高
圧ガス貯蔵装置、31 弁、32 高圧ガス圧縮器、3
3 配管、34 高圧混合ガス容器、35 高圧窒素ガ
ス容器、36 バルブ、37 バルブ、4 原ガス供給
装置、41 SF6 ガスボンベ、42 窒素ガスボン
ベ、6 GILライン、Vs 給気バルブ、Ve 排気
バルブ、6a〜6n GILユニット、61 ガス供給
ライン、62 ガス回収ライン、7 外気導入バルブ、
71a,71b バルブ、101 ガス置換回収装置、
102 容器、103 上部口、104 下部口、10
5 接続口、106 接続口、107 ドライヤ、10
8 ガス圧縮機、109 油分離器、110 空冷クー
ラ、111 冷却分離器、112 排気管、113 気
化器、114 四方切換弁、115 空気流入弁、11
6 空気導入管、117 ガス供給弁。
圧縮機、12 バイパス弁、13 配管、2 ガス分離
回収装置、21 弁、22 1次冷却器、23 切換
弁、24a,24b 弁、24c 切換弁、25 液
溜、26a,26b バルブ、27a,27b 冷媒配
管、27c 冷媒切換器、27d 冷凍機、28a,2
8b 配管、29 真空排気装置、50a,50b ガ
ス吸着分離槽、51a,51b 吸着層、52a,52
b ガス冷却器、53 圧力タンク、54 混合ガス給
気口、55 凝縮液取出口、56 伝熱フィン、3 高
圧ガス貯蔵装置、31 弁、32 高圧ガス圧縮器、3
3 配管、34 高圧混合ガス容器、35 高圧窒素ガ
ス容器、36 バルブ、37 バルブ、4 原ガス供給
装置、41 SF6 ガスボンベ、42 窒素ガスボン
ベ、6 GILライン、Vs 給気バルブ、Ve 排気
バルブ、6a〜6n GILユニット、61 ガス供給
ライン、62 ガス回収ライン、7 外気導入バルブ、
71a,71b バルブ、101 ガス置換回収装置、
102 容器、103 上部口、104 下部口、10
5 接続口、106 接続口、107 ドライヤ、10
8 ガス圧縮機、109 油分離器、110 空冷クー
ラ、111 冷却分離器、112 排気管、113 気
化器、114 四方切換弁、115 空気流入弁、11
6 空気導入管、117 ガス供給弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D012 CA20 CB16 CD04 CD07 CG01 CH06 CJ05 CJ06 CK04 4D076 AA06 AA15 AA22 BC03 BC27 FA15 HA10 HA20 JA01 5G017 DD07
Claims (8)
- 【請求項1】 凝縮性ガスが内部に充填された、保守作
業を行う対象となる設備に対して、 前記設備内部に不凝縮性ガスを給気して前記設備の内部
を加圧する加圧工程と、 前記設備内部から、前記給気された不凝縮性ガスと前記
凝縮性ガスからなる混合ガスを前記設備内部から排気し
て回収することによって前記設備内部を減圧する排気・
減圧工程と、 からなる凝縮性ガス回収操作を複数回繰り返すことによ
って、前記設備内部に充填されていた凝縮性ガスを混合
ガスの形で回収し、 次いで、前記回収された混合ガスから凝縮性ガスを分離
回収する凝縮性ガス分離回収工程を行う、 凝縮性ガスを回収する凝縮性ガス回収方法に用いる凝縮
性ガス回収装置であって、 少なくとも前記凝縮性ガスと、前記凝縮性ガスが凝縮液
化する条件下では凝縮化しない不凝縮性ガスを前記設備
内部に供給可能とする原ガス供給装置と、 前記設備内部から、加圧状態の混合ガスを回収すること
により前記設備内部を減圧する、前記混合ガスを回収す
るガス回収装置と、 前記回収された混合ガスから凝縮性ガスを分離回収する
ガス分離回収装置と、 前記回収された混合ガスと、前記ガス分離回収装置で回
収された不凝縮ガスを高圧にして貯蔵する高圧ガス貯蔵
装置と、 を備えてなることを特徴とする、 凝縮性ガス回収装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の凝縮性ガス回収装置に
おいて、 前記ガス分離回収装置が、不凝縮性ガスを吸着する吸着
材を充填した吸着層と、冷却手段を備えたことを特徴と
する、 凝縮性ガス回収装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の凝縮性ガ
ス回収装置において、 前記凝縮性ガス回収方法における前記排気・減圧工程で
回収した前記混合ガスを高圧貯蔵した後、これを逐次取
出して凝縮性ガスを分離回収できるように、前記高圧ガ
ス貯蔵装置と前記ガス分離回収装置とが接続されている
ことを特徴とする、 凝縮性ガス回収装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
に記載の凝縮性ガス回収装置において、 前記高圧ガス貯蔵装置で貯蔵される前記混合ガスの混合
比が、予め定められた混合比に従ったものとなることを
特徴とする、 凝縮性ガス回収装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の凝縮性ガス回収装置に
おいて、 前記ガス回収装置において、不凝縮性ガスと凝縮性ガス
を予め定められた一定の混合比に従って混合し、これを
前記高圧ガス貯蔵装置に貯蔵するようにしたことを特徴
とする、 凝縮性ガス回収装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
に記載の凝縮性ガス回収装置において、 前記不凝縮性ガスが窒素ガスであることを特徴とする、 凝縮性ガス回収装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の凝縮性ガス回収装置に
おいて、 前記ガス分離回収装置を構成する吸着材を、窒素ガスを
選択的に吸着する吸着材とし、 前記凝縮性ガス回収方法に用いる窒素ガスを供給する前
記原ガス供給装置が、 大気中から空気を取り込む外気導入装置と、 前記外気導入手段により取り込んだ空気を前記ガス分離
回収装置に導入して、前記ガス分離回収装置の吸着材で
窒素を吸着したのち、前記吸着材を脱気して窒素ガスを
取出す、窒素ガス回収装置と、 前記窒素ガス回収手段により回収した窒素ガスを貯蔵す
る窒素ガス貯蔵装置と、 を備えたことを特徴とする、 凝縮性ガス回収装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか1項
に記載の凝縮性ガス回収装置において、 前記凝縮性ガスを、6弗化硫黄(SF6 )ガス、フロン
ガス、又は炭化水素ガスのいずれか、若しくは電気機器
用凝縮性ガスとした、 凝縮性ガス回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10271070A JP2000102123A (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 凝縮性ガス回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10271070A JP2000102123A (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 凝縮性ガス回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000102123A true JP2000102123A (ja) | 2000-04-07 |
Family
ID=17494978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10271070A Withdrawn JP2000102123A (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 凝縮性ガス回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000102123A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-09-25 JP JP10271070A patent/JP2000102123A/ja not_active Withdrawn
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