JP2000101902A - 監視カメラ制御装置 - Google Patents

監視カメラ制御装置

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JP2000101902A
JP2000101902A JP10264512A JP26451298A JP2000101902A JP 2000101902 A JP2000101902 A JP 2000101902A JP 10264512 A JP10264512 A JP 10264512A JP 26451298 A JP26451298 A JP 26451298A JP 2000101902 A JP2000101902 A JP 2000101902A
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video
moving object
camera
control device
video camera
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JP10264512A
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English (en)
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Takanori Ikegami
貴則 池上
Tomohiro Uchiumi
智啓 内海
Shingo Suguro
新吾 勝呂
Hideshi Maruo
秀史 丸尾
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速に移動したり速度が急激に変化したりす
る移動物体でも容易に追跡することができる監視カメラ
制御装置を提供する。 【解決手段】 移動物体を撮影するための複数のビデオ
カメラ10と、ビデオカメラ10の撮影方向を変える旋
回装置6と、指令に従ってビデオカメラ10の任意の一
つ又は任意の複数を選択する選択部12と、各ビデオカ
メラ10で撮影された移動物体を映し出すためのモニタ
3と、各ビデオカメラ10からの映像信号をモニタ3に
出力する映像出力部13と、映像出力部13からの映像
信号に基づく画像情報から移動物体の追跡制御のための
情報を演算により求めその結果を出力する画像認識部1
4と、監視者の操作内容に従った指示を出力する操作部
15と、操作部15からの指示や画像認識部からの情報
に従って各ビデオカメラ10のズーム等を制御すると共
に旋回装置6を制御する制御部11とを備えて構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラを用
いて監視対象の移動物体を自動追跡する監視カメラ制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の監視カメラ制御装置とし
て、例えば特開平8−205134号や特開平8−77
479号に開示されているものがある。また、ビデオカ
メラにより監視領域における対象物体の位置を検出する
位置検出方法として、例えば特開平7−19815号に
開示されているものがある。特開平8−205134号
の監視カメラ制御装置は、自動的にビデオカメラの画面
内の異常を検出してカメラ制御、旋回装置の制御、スイ
ッチャの制御等を行って、侵入物体を記録するものであ
る。特開平8−77479号の監視カメラ制御装置は、
ビルや工場等において、磁気カード等の記録媒体から読
み取った制御情報に基づいて、ビデオカメラを動作させ
るものである。特開平7−19815号の位置検出方法
は、撮影領域に少なくとも3箇所以上の基準標識を設置
すると共に、監視対象物体に識別標識を搭載し、基準標
識並びに識別標識をビデオカメラにて撮影して監視対象
物体の実位置を検出するものである。
【0003】一方、上記特開平8−205134号及び
特開平8−77479号ではビデオカメラの向きの制御
を自動的に行っているが、例えば図14に示すように、
監視者1がビデオカメラ2の映像を映し出すモニタ3を
見ながら操作部4を操作して監視対象の移動物体の追跡
を行うように構成されたものがある。なお、この図14
において、5はビデオカメラ2から出力される映像信号
をモニタ3に出力する映像出力部、6はビデオカメラ2
の方向を変える旋回装置、7は操作部4から出力される
指示に従ってビデオカメラ2のズーム等の制御並びに旋
回装置6の制御を行う制御部である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した旋
回装置を使用してビデオカメラを自動的に動かす従来の
監視カメラ制御装置にあっては、物体が高速に移動した
場合や速度が急激に変化した場合に見失ってしまうこと
があり、的確な追跡ができないという問題点がある。こ
の問題は、当然ながら手動操作で移動物体を追跡する監
視カメラ制御装置も同様に起り得る。
【0005】そこで本発明は、高速に移動したり速度が
急激に変化したりする移動物体でも容易に追跡すること
ができる監視カメラ制御装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明による監視カメラ制御装置は、
ビデオカメラと、前記ビデオカメラの撮影方向を変える
撮影方向変更手段と、前記ビデオカメラからの映像信号
から監視対象の移動物体を抽出し、その位置情報を検出
し、過去に検出した位置情報と共に将来の位置を予測す
る位置予測手段と、前記位置予測手段からの指示により
前記撮影方向変更手段を制御して前記移動物体を追跡す
る制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】この構成によれば、位置予測手段により監
視対象となる移動物体の移動位置を予測してビデオカメ
ラの撮影方向を変えるので、高速に移動する移動物体や
速度が急激に変化する移動物体でも容易に追跡すること
ができる。また、監視対象の移動物体を自動的に追跡す
るので、監視者の負担が軽くなると共に無人の監視カメ
ラ制御装置を提供できる。
【0008】請求項2記載の発明による監視カメラ制御
装置は、複数台のビデオカメラと、前記複数台のビデオ
カメラの夫々の撮影方向を変える撮影方向変更手段と、
前記複数台のビデオカメラの夫々の映像信号から監視対
象の移動物体を抽出できるものがあれば、抽出した移動
物体の位置情報を検出し、過去に検出した位置情報と共
に前記移動物体の将来の位置を予測する位置予測手段
と、前記位置予測手段からの指示により前記撮影方向変
更手段を制御して前記移動物体を追跡する制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0009】この構成によれば、複数台のビデオカメラ
の夫々の映像情報から監視対象の移動物体を抽出できる
ものがあれば、抽出できた移動物体の移動位置を予測し
て、その移動物体を捉らえたビデオカメラの撮影方向を
変える。なお、移動物体を捉らえるのは1台のビデオカ
メラのみとは限らないが、複数台のビデオカメラで捉ら
えた場合、例えば移動物体を最も中心に近い位置で捉ら
えたビデオカメラを選択するようにすれば良い。複数台
のビデオカメラを使用することで、広範囲に亘って的確
に移動物体を捉らえ追跡することができる。
【0010】請求項3記載の発明による監視カメラ制御
装置は、前記ビデオカメラは、ノイズリダクション手段
を備えたCCDカメラであって、高感度モード時には前
記ノイズリダクションをオンにし、カメラ旋回時には前
記ノイズリダクションをオフにするノイズリダクション
制御手段を備えたことを特徴とする。
【0011】この構成によれば、カメラ旋回時にはノイ
ズリダクションがオフになるので、残像が発生せず、映
像が見難くなるようなことがない。
【0012】請求項4記載の発明による監視カメラ制御
装置は、前記複数台のビデオカメラの夫々の映像を同時
に分割表示し、その中の一つに移動物体が捉らえられた
場合に当該ビデオカメラの映像を一画面表示する映像出
力手段を備えたことを特徴とする。
【0013】この構成によれば、一つのモニタ画面上で
複数台のビデオカメラの全ての映像を見ることができ、
更に移動物体が捉らえられた場合にその移動物体を捉ら
えたビデオカメラの映像が一画面表示されるので、広範
囲に亘って的確に移動物体を捉らえることができると共
に的確に追跡することができる。
【0014】請求項5記載の発明による監視カメラ制御
装置は、前記複数台のビデオカメラをネットワーク接続
したことを特徴とする。この構成によれば、複数台のビ
デオカメラをネットワーク接続することにより、広範囲
に亘って的確に移動物体を捉らえることができると共に
的確に追跡することができ、更に省線化及び低コスト化
を実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 (I )第1の実施の形態 図1は本発明に係る監視カメラ制御装置の第1の実施の
形態の構成を示すブロック図である。なお、この図にお
いて前述した図14と共通する部分には同一の符号を付
すこととする。この第1の実施の形態の監視カメラ制御
装置100は、監視対象の移動物体を撮影するための複
数台のビデオカメラ(実施の形態ではCCDカメラを使
用)10,10,…と、これらのビデオカメラ10,1
0,…の夫々に対して設けられ、ビデオカメラ10の撮
影方向を変える旋回装置6,6,…と、後述する制御部
11からの指令に従ってビデオカメラ10,10,…の
任意の1台又は任意の複数台を選択する選択部12と、
各ビデオカメラ10で撮影された移動物体を映し出すた
めのモニタ3と、各ビデオカメラ10から出力される映
像信号をモニタ3に出力する映像出力部13と、この映
像出力部13から出力される映像信号に基づく画像情報
から移動物体の追跡制御のための情報を演算により求
め、その結果を後述する制御部11に出力する画像認識
部14と、監視者の操作内容に従った指示を出力する操
作部15と、この操作部15から出力される指示や画像
認識部14から出力される情報に従ってビデオカメラ1
0の電動ズームレンズ等を制御すると共に旋回装置6を
制御する制御部11とを備えて構成されている。
【0016】ここで、旋回装置6は撮影方向変更手段に
対応し、画像認識部14は位置予測手段に対応する。ま
た、制御部11は制御手段に対応し、映像出力部13は
映像出力手段に対応する。
【0017】制御部11は、各ビデオカメラ10から出
力される映像信号に基づく画像情報から移動物体の追跡
制御のための情報を演算により求めた結果と監視者の操
作指示とを元にビデオカメラ10の電動ズームレンズ等
の制御と撮影方向とを制御して移動物体を自動追跡する
機能を有している。各ビデオカメラ10には、高感度モ
ードにおいてノイズリダクションを動作させる機能が設
けられている。このノイズリダクションは、現時点での
1フィールドの映像信号と1/60秒遅れの1フィール
ドのフィールドデータとを比較してノイズ分を抽出し、
抽出したノイズ分を現時点での1フィールドの映像信号
から減算してノイズを消去するものであり、機能上必然
的に光の蓄積時間が長くなることから、被写体が高速で
変化する場合には残像が発生して映像が見難くなる問題
がある。そこで、本発明では高感度モード時にはノイズ
リダクションをオンし、カメラ旋回時にはノイズリダク
ションをオフする機能を有している。
【0018】図2はノイズリダクションをオン/オフす
る回路の一例であり、17はノイズリダクション回路、
18は信号入力側の切り換えスイッチ、19は信号出力
側の切り換えスイッチ、20は切り換えスイッチ18、
19の切り換え制御を行う切り換え制御部、21は信号
入力端、22は信号出力端である。カメラ旋回時には、
切り換え制御部20は切り換えスイッチ18、19をス
ルー側(即ち接点a側)に切り換えてノイズリダクショ
ン回路17をバイパスし、高感度モード時には切り換え
スイッチ18、19をノイズリダクション回路17側
(即ち接点b側)に切り換えてノイズリダクション回路
17を信号ライン上に挿入する。
【0019】図3はノイズリダクション回路17の構成
を示すブロック図である。25はフィールドメモリ、2
6はノイズ抽出部、27及び28は共に減算器である。
減算器27では、現時点での1フィールド分の映像信号
と1/60秒遅れの1フィールド分のフィールドデータ
とが比較され、その比較結果からノイズ抽出部26でノ
イズ抽出が行われる。そして、現時点での1フィールド
分の映像信号から、抽出されたノイズ分を減算する。こ
れによりノイズ分が取り除かれた映像信号が得られる。
ここで、ノイズリダクション回路17はノイズリダクシ
ョン手段に対応し、切り換えスイッチ18、19及び切
り換え制御部20はノイズリダクション制御手段に対応
する。
【0020】図4は操作部15の操作パネル15Aを示
す正面図である。操作パネル15Aには、ビデオカメラ
10,10,…の任意の1台又は任意の複数台を選択す
る選択スイッチ群30と、各ビデオカメラ10,10,
…の旋回ポイントを設定できる旋回ポイントスイッチ群
31と、手動で各ビデオカメラ10,10,…の旋回を
操作する旋回操作スイッチ群32と、手動で各ビデオカ
メラ10,10,…のズームを操作するズーム操作スイ
ッチ33と、手動で各ビデオカメラ10,10,…のフ
ォーカスを操作するフォーカス操作スイッチ34とが設
けられている。
【0021】図5は旋回操作スイッチ群32、ズーム操
作スイッチ33及びフォーカス操作スイッチ34の拡大
図である。例えば1番のビデオカメラ10を手動で旋回
させる場合、選択スイッチ群30の1番の釦を押した
後、旋回操作スイッチ群32の各釦を操作して任意のポ
イントに設定する。またその際に望遠にしたければズー
ム操作スイッチ33の望遠釦を押し、広角にしたければ
広角釦を押す。複数台のビデオカメラ10を同時に旋回
させたい場合、例えば1番のビデオカメラ10と3番の
ビデオカメラ10を同時に旋回させる場合、選択スイッ
チ群30の1番と3番の釦を押した後、旋回操作スイッ
チ群32を操作して任意のポイントに設定する。このよ
うに、手動で複数のビデオカメラ10を同時に旋回さ
せ、所望のポイントに設定することができる。
【0022】また、予め設定した旋回ポイントに1台又
は複数台のビデオカメラ10を自動的に旋回させる場合
には、同時に旋回させたいビデオカメラ10を選択した
後、旋回ポイントスイッチ群31の旋回させたいポイン
トの釦を押す。例えば2番、5番、8番の各ビデオカメ
ラ10を所望の旋回ポイントまで同時に旋回させる場
合、選択スイッチ群30の2番、5番、8番の釦を押し
た後、旋回ポイントスイッチ群31の所望の旋回ポイン
トに対応する釦を押す。これにより、予め設定した旋回
ポイントに2番、5番、8番のビデオカメラ10が旋回
する。また、それぞれ別個に旋回ポイントへ旋回させる
場合には、例えば2番のビデオカメラ10を旋回ポイン
トaへ、5番のビデオカメラ10を旋回ポイントbへ、
8番のビデオカメラ10を旋回ポイントcへ旋回させる
場合、選択スイッチ群30の2番の釦を押した後に旋回
ポイントスイッチ群31の旋回ポイントaに対応する釦
を押し、次いで選択スイッチ群30の5番の釦を押した
後に旋回ポイントスイッチ群31の旋回ポイントbに対
応する釦を押し、最後に選択スイッチ群30の8番の釦
を押した後に旋回ポイントスイッチ群31の旋回ポイン
トcに対応する釦を押す。
【0023】ここで、図6及び図7はビデオカメラ10
旋回操作時の動作を示すフローチャートである。まず、
図6において、ステップS10でビデオカメラ10の選
択が行われた後、ステップS12で旋回ポイントの設定
の有無を判定し、旋回ポイントの設定があると判断する
と、ステップS14に進み、設定された旋回ポイントま
で選択されたビデオカメラ10を旋回させる。この場
合、旋回時には上述したノイズリダクション回路17が
オフになり、旋回終了時にはオンになる。一方、ステッ
プS12の判定において、旋回ポイントの設定がないと
判断すると、ステップS16に進み、旋回操作スイッチ
群32の各釦の操作に基づく旋回制御を行う。
【0024】次に、図7において、ステップS20でビ
デオカメラ10毎に旋回ポイントの設定が行われ、更に
ステップS22でビデオカメラ10の選択が行われた
後、ステップS24に進み、選択されたビデオカメラ1
0が複数台か否かを判定し、1台しか選択されてないと
判断するとステップS26に進み、当該ビデオカメラ1
0を、設定された旋回ポイントへ旋回させる。次いで、
ステップS28で当該ビデオカメラ10で撮影された映
像をモニタ3上に表示する。一方、上記ステップS24
の判定において、選択されたビデオカメラ10が複数台
であると判断すると、ステップS30に進み、各旋回ポ
イントへ同時に旋回させる。そして、夫々の旋回が終了
した後、ステップS32でモニタ3上に各ビデオカメラ
10の映像を分割表示する操作(図示しないが、操作パ
ネル15A上に分割オン/オフスイッチがある)がされ
ているか否かを判定し、分割表示操作がされていると判
断すると、モニタ3上に各ビデオカメラ10の映像を分
割表示する。これに対して、分割表示操作がされていな
いと判断すると、単独表示(一画面表示)を行う。単独
表示では各ビデオカメラ10のうち、表示させたいもの
を選択することで、選択したビデオカメラ10の映像が
モニタ3上に表示される。ここで、図8は分割表示の一
例であり、1番から9番までの9台のビデオカメラ10
の夫々の映像A〜Iが分割表示されている。また、図9
は単独表示の一例であり、3番のビデオカメラ10の映
像Cが表示されている。
【0025】画像認識部14(図1参照)は、各ビデオ
カメラ10の映像情報から監視対象の移動物体を抽出で
きるものがあれば、抽出した移動物体の位置情報及びサ
イズ情報を検出し、過去に検出した位置情報と共に前記
移動物体の将来の位置を予測するものである。画像認識
部14は基本的には図10に示すように、A/D変換器
40と、物体抽出部41と、位置検出部42と、予測位
置算出部43と、サイズ検出部44とを有して構成され
る。なお、この図では示していないが、実際は、各部は
それぞれ複数個(例えば9個)設けられている。A/D
変換器40は、ビデオカメラ10からのアナログの映像
信号をデジタルの映像信号に変換して物体抽出部41に
出力する。物体抽出部41は、画像情報から輪郭抽出が
可能な物を抽出して、予め記憶させている例えば人が立
ち上がったときの輪郭と比較し、それらが略合致すると
判断すると、輪郭抽出した部分の画像情報を位置検出部
42に出力する。この場合、抽出は一定時間t間隔で行
われる。位置検出部42は、物体抽出部41で抽出され
た物体の重心位置を映像内のある基準点からの相対位置
を検出する。予測位置算出部43は、蓄積された位置情
報などを元に次の予測位置を算出する。サイズ検出部4
4は、物体抽出部41で抽出された物体の映像上でのみ
かけの大きさを表すサイズ情報を検出する。
【0026】制御部11は、予測位置算出部43からの
予測位置情報により、一定時間t後にその位置にビデオ
カメラ10が向くように旋回装置6を制御し、またサイ
ズ検出部44からのサイズ情報により、一定時間t後に
画面上での見かけの大きさが指定された値になるように
ビデオカメラ10のズームを制御する。
【0027】図11は予測位置算出部43の構成を示す
ブロック図である。この図において、50はメモリ、5
1は速度算出ブロック、52は予測位置算出ブロックで
ある。メモリ50には以下に示す情報が書き込まれてい
る。 Px:前回抽出時の移動物体の重心位置のx座標 Py:前回抽出時の移動物体の重心位置のy座標 Vx:前回抽出時の移動物体のx軸方向の算出移動速度 Vy:前回抽出時の移動物体のy軸方向の算出移動速度
【0028】速度算出ブロック51は、位置検出部42
からの今回抽出時の移動物体の重心位置(Px’、P
y’)から移動物体の移動速度を次のようにして算出
し、その速度情報(Vx’、Vy’)を重心位置(P
x’、Py’)と共に予測位置算出ブロック52に出力
する。 Vx’=Px’/ t+Vx Vy’=Py’/ t+Vy 但し、1回目の抽出時は、Vx’=0、Vy’=0とす
る。予測位置算出ブロック52は、速度算出ブロック5
1からの位置情報(Px’、Py’)、速度情報(V
x’、Vy’)から、以下のように一定時間t後の移動
物体の位置(Px”、Py”)を算出して制御部11に
出力し、その後、メモリ50の位置情報(Px、P
y)、速度情報(Vx、Vy)を、新しい位置情報(P
x’、Py’)、速度情報(Vx’、Vy’)にそれぞ
れ更新する。 Px”=Vx’t+Px’ Py”=Vy’t+Py’
【0029】図12は予測位置算出ブロック52の計算
履歴の一例を示す図である。ここで、移動物体は追跡開
始時にモニタ3上(−150、200)の位置にあり、
速度(10、100)で移動していて、追跡開始6t後
の速度(−100、0)に変化した場合を示すものであ
る。例えば、X方向について説明すると、最初に、今回
抽出時の移動物体の重心位置Px’が−150であれ
ば、t時間後の移動物体の位置Px”を−150と予測
して−150を出力する。そして、次のt時間後の移動
物体の重心位置Px’が10であれば、10の速度で移
動していると予測できるので、予測位置Px”を20と
して出力する。しかし、次のt時間後の移動物体の重心
位置Px’が10であれば、20の速度で移動している
と予測できるので、予測位置Px”を30として出力す
る。しかし、更にt時間後の移動物体の重心位置Px’
が10であれば、30の速度で移動していると予測でき
るので、予測位置Px”を40として出力する。このよ
うにして、t時間後の移動位置を予測して行く。そし
て、追跡開始6t後の移動物体の重心位置Px’が−1
50になったとすると、−100の速度で移動したこと
になるので、予測位置Px”を−250として出力す
る。そして、t時間後の移動物体の重心位置Px’が0
であれば、−100の速度のままであるので、予測位置
Px”を−100として出力する。そして、t時間後の
移動物体の重心位置Px’が再度0であれば、−100
の速度のままであり、追従できたことになる。
【0030】このように、第1の実施の形態の監視カメ
ラ制御装置では、画像認識部14によって移動物体の移
動後の位置を予測して各ビデオカメラ10の方向を変え
るので、物体が高速に移動した場合や速度が急激に変化
した場合でも的確に移動物体を捉らえることができると
共に追跡することができる。また、各ビデオカメラ10
には高感度モード時にはノイズリダクションをオンに
し、カメラ旋回時にはノイズリダクションをオフにする
機能を設けているので、ビデオカメラ10を高速移動さ
せても残像が生ずることがなく、カメラ旋回時に見難く
なることがない。なお、上記第1の実施の形態では、モ
ニタ3を1台しか設けなかったが、複数台例えば使用す
るビデオカメラ10の台数分設けても良い。
【0031】(II)第2の実施の形態 次に、図13は本発明に係る監視カメラ制御装置の第2
の実施の形態の構成を示すブロック図である。この第2
の実施の形態は、複数のビデオカメラ10をLAN(ロ
ーカルエリアネットワーク)によるネットワーク接続し
たものである。この場合、ビデオカメラ10はノード6
0を介してネットワークに接続される。一つのノード6
0にはビデオカメラ10が1台又は複数台接続される。
移動物体の移動後の位置を予測して各ビデオカメラ10
の撮影方向を変える機能は上記第1の実施の形態と同様
であるので、説明は省略する。ネットワークを組むこと
によって、広範囲に亘って的確に移動物体を捉らえるこ
とができると共に追跡することができ、更に省線化及び
低コスト化を実現できる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、位置予測
手段により監視対象となる移動物体の移動位置を予測し
てビデオカメラの撮影方向を変えるので、高速に移動す
る移動物体や速度が急激に変化する移動物体でも容易に
追跡することができる。また、監視対象の移動物体を自
動的に追跡するので、監視者の負担が軽くなると共に無
人の監視カメラ制御装置を提供できる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、複数台のビ
デオカメラの夫々の映像信号から監視対象の移動物体を
抽出できるものがあれば、抽出できた移動物体の移動位
置を予測して、その移動物体を捉らえたビデオカメラの
撮影方向を変えるので、広範囲に亘って的確に移動物体
を捉らえ、追跡することができる。また、監視対象の移
動物体を自動的に追跡するので、監視者の負担が軽くな
ると共に無人の監視カメラ制御装置を提供できる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、CCDカメ
ラであるビデオカメラの高感度モード時にはノイズリダ
クションをオンにし、カメラ旋回時にはノイズリダクシ
ョンをオフにするので、カメラ旋回時に残像が発生せ
ず、映像が見難くなるようなことがない。
【0035】請求項4記載の発明によれば、複数台のビ
デオカメラの夫々の映像を同時に分割表示し、その中の
一つに移動物体が捉らえられた場合に当該ビデオカメラ
の映像を一画面表示するので、一つのモニタ画面上で複
数台のビデオカメラの全ての映像を見ることができ、更
に移動物体が捉らえられた場合にその移動物体を捉らえ
たビデオカメラの映像が一画面表示されるので、広範囲
に亘って的確に移動物体を捉らえることができると共に
追跡することができる。
【0036】請求項5記載の発明によれば、複数台のビ
デオカメラをネットワーク接続したので、広範囲に亘っ
て的確に移動物体を捉らえることができると共に追跡す
ることができ、更に省線化及び低コスト化を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る監視カメラ制御装置の第1の実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すビデオカメラのノイズリダクション
の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すノイズリダクションの詳細な構成を
示すブロック図である。
【図4】図1に示す操作部の操作パネルを示す正面図で
ある。
【図5】図4に示す操作パネルの部分拡大図である。
【図6】第1の実施の形態の監視カメラ制御装置の動作
を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態の監視カメラ制御装置の動作
を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施の形態の監視カメラ制御装置の分割
表示の一例を示す図である。
【図9】第1の実施の形態の監視カメラ制御装置の単独
表示の一例を示す図である。
【図10】第1の実施の形態の監視カメラ制御装置の画
像認識部の構成を示すブロック図である。
【図11】第1の実施の形態の監視カメラ制御装置の予
測位置算出部の構成を示すブロック図である。
【図12】第1の実施の形態の監視カメラ制御装置の予
測位置算出部の動作を説明するための図である。
【図13】本発明に係る監視カメラ制御装置の第2の実
施の形態の構成を示すブロック図である。
【図14】従来の監視カメラ制御装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
3 モニタ 6 旋回装置 10 ビデオカメラ 11 制御部 12 選択部 13 映像出力部 14 画像認識部 15 操作部 15A 操作パネル 17 ノイズリダクション回路 18、19 切り換えスイッチ 20 切り換え制御部 21 信号入力端子 22 信号出力端子 25 フィールドメモリ 26 ノイズ抽出部 27、28 減算器 30 選択スイッチ群 31 旋回ポイントスイッチ群 32 旋回操作スイッチ群 33 ズーム操作スイッチ 34 フォーカス操作スイッチ 40 A/D変換器 41 物体抽出部 42 位置検出部 43 予測位置算出部 44 サイズ検出部 50 メモリ 51 速度算出ブロック 52 予測位置算出ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝呂 新吾 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)発明者 丸尾 秀史 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 Fターム(参考) 5C022 AA01 AB61 AB62 AB63 AB65 AB66 AC01 AC27 AC31 AC42 AC69 AC75 5C054 AA02 CC02 CF05 CG02 CG05 CG06 CH02 CH03 CH08 CH09 EA01 FC11 FC12 FC13 FE02 FE11 FE18 FE21 FE22 FF02 HA18 HA19 HA31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオカメラと、 前記ビデオカメラの撮影方向を変える撮影方向変更手段
    と、 前記ビデオカメラからの映像信号から監視対象の移動物
    体を抽出し、その位置情報を検出し、過去に検出した位
    置情報と共に将来の位置を予測する位置予測手段と、 前記位置予測手段からの指示により前記撮影方向変更手
    段を制御して前記移動物体を追跡する制御手段と、 を備えたことを特徴とする監視カメラ制御装置。
  2. 【請求項2】 複数台のビデオカメラと、 前記複数台のビデオカメラの夫々の撮影方向を変える撮
    影方向変更手段と、 前記複数台のビデオカメラの夫々の映像信号から監視対
    象の移動物体を抽出できるものがあれば、抽出した移動
    物体の位置情報を検出し、過去に検出した位置情報と共
    に前記移動物体の将来の位置を予測する位置予測手段
    と、 前記位置予測手段からの指示により前記撮影方向変更手
    段を制御して前記移動物体を追跡する制御手段と、 を備えたことを特徴とする監視カメラ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ビデオカメラは、ノイズリダクショ
    ン手段を備えたCCDカメラであって、高感度モード時
    には前記ノイズリダクションをオンにし、カメラ旋回時
    には前記ノイズリダクションをオフにするノイズリダク
    ション制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は
    2のいずれかに記載の監視カメラ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記複数台のビデオカメラの夫々の映像
    を同時に分割表示し、その中の一つに移動物体が捉らえ
    られた場合に当該ビデオカメラの映像を一画面表示する
    映像出力手段を備えたことを特徴とする請求項2又は3
    のいずれかに記載の監視カメラ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記複数台のビデオカメラをネットワー
    ク接続したことを特徴とする請求項2乃至4記載の監視
    カメラ制御装置。
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