JP2000101536A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2000101536A
JP2000101536A JP10271723A JP27172398A JP2000101536A JP 2000101536 A JP2000101536 A JP 2000101536A JP 10271723 A JP10271723 A JP 10271723A JP 27172398 A JP27172398 A JP 27172398A JP 2000101536 A JP2000101536 A JP 2000101536A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送路におけるノイズレベル変動に対しても
安定通信を継続できる通信装置を提供する。 【解決手段】 伝送路40を介して相互に接続された通
信装置10と20は、データ通信時に直交した複数の搬
送波のそれぞれに対応の変調データ量を決定して、決定
された記変調データ量に基づいてデジタル変調した信号
を伝送する。この変調データ量はデータ通信のための通
信回線の確立時に決定される。すなわち、データ通信の
期間に伝送路40において混入が想定される隣接する回
線30からの漏話ノイズの周波数特性に基づいて、複数
の搬送波のそれぞれに対応の変調データ量が決定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はデジタル信号を伝
送するための通信装置に関し、特に、雑音が混入しやす
い伝送路を用いて信号を伝送するための通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】既存の電話回線を用いて高速データ伝送
するためのADSL(Asymmetric Digital Subscriber
Lineの略)という通信方式が注目されている。
【0003】図10は、従来からあるADSLによるデ
ジタル変調方式を説明するための図である。
【0004】図11(A)と(B)は、従来のADSL
における搬送波の周波数のSN比に応じたビット配置例
を示す図である。
【0005】図10では伝送路の帯域における複数の搬
送波の配置例が示される。ADSLでは、直交する複数
(図10では249波)の搬送波を用いて、所定方式で
デジタル変調された信号を高速に伝送できる。
【0006】ADSL方式が採用された伝送路における
通信回線確立時には、伝送路について、その減衰特性が
考慮された信号特性(S)および雑音特性(N)が計測
されて、図10に示される各搬送波について、その周波
数におけるSN比に基づいて変調可能なビット数が割当
てられていた。
【0007】たとえば、通信回線確立時に、図11
(B)のように所定の搬送波の周波数において顕著なノ
イズ(図ではAMノイズ)が検出されて通信エラーが深
刻となる場合には、その搬送波にビット割当が行なわれ
ない。したがって、図11(A)のような通常のビット
割当状態から図11(B)のように割当状態が変更され
るようにしてデータ変調が行なわれて、伝送路に混入す
る雑音による通信エラーの回避が図られていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した伝送路のノイ
ズに基づくビット割当は、通信回線確立時点で検出され
るノイズのみが考慮されているので、通信回線確立時に
存在しなかった特徴的な周波数特性を持つ雑音が、デー
タ通信の途中から混入すると、ある搬送波で伝送するデ
ータにエラーが多発してしまう。
【0009】たとえば、雑音が存在しない状態で通信回
線が確立された場合、伝送路の減衰特性によってのみ決
まるSN比に応じて各搬送波のビット配置が決まる。図
12は、従来のADSLにおいて雑音が存在しない状態
で通信回線を確立したときのビット配置例を示す図であ
る。図13は、ISDNによる伝送信号のスペクトラム
を示す図である。図13に示すように、ISDNによる
伝送信号は特徴的な周波数特性を有する。このような信
号が漏話のノイズとしてADSL方式が適用された伝送
路に混入すると、ADSL方式における特定の周波数の
搬送波において通信エラーが多発し、ついには通信不能
に陥る。したがって、従来は、通信不能状態を回避する
ために、通信エラーが発生すると、再度、通信回線確立
手続の後、通信再開をしていたので、その間、データ通
信が途絶えてしまい、効率的なデータ伝送が行なえない
という課題があった。
【0010】それゆえにこの発明の目的は、伝送路にお
けるノイズのレベル変動に対しても安定して通信を継続
できる通信装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の通信装
置は、通信回線を介して相互に接続されて、データ通信
時に直交した複数の搬送波のそれぞれに対応の変調デー
タ量を決定して、決定された変調データ量に基づいてデ
ジタル変調した信号を伝送するものであって、以下の特
徴を有する。
【0012】すなわち、データ通信のための通信回線の
確立時に、データ通信の期間に通信回線において予め想
定される雑音の周波数特性に基づいて、複数の搬送波の
それぞれに対応の変調データ量を決定する。
【0013】したがって、データ通信期間においては想
定される雑音の周波数特性に基づく変調データ量に従い
データ伝送できることになり、雑音のレベル変動に対す
る通信エラーの多発と、それに起因する回線断が防止さ
れて安定通信を継続できる。
【0014】請求項2に記載の通信装置は、請求項1に
記載の通信装置のうちデータ通信においてデジタル変調
した信号を受信する側の装置である場合に、以下の特徴
を有する。
【0015】すなわち、通信回線の確立時に、想定され
る雑音の周波数特性を有した信号を通信回線に関して発
生させる信号発生手段と、発生された信号が混入した通
信回線のSN比を測定するSN比測定手段と、測定され
たSN比に基づいて、複数の搬送波のそれぞれに対応の
変調データ量を決定する変調データ量決定手段とを備え
る。
【0016】したがって、受信側で信号発生手段で発生
された想定雑音および該通信回線固有の雑音および減衰
特性に基づくSN比が実際に測定されて、この測定SN
比に基づいて安定通信のための変調データ量を決定を決
定できる。
【0017】請求項3に記載の通信装置は、請求項1に
記載の通信装置が、データ通信においてデジタル変調し
た信号を送信する側の装置である場合に、以下の特徴を
有する。
【0018】想定される雑音の周波数特性を示す特性デ
ータが予め記憶される特性データ記憶手段と、通信回線
の確立時に、記憶された特性データを少なくとも含む情
報に基づいて通信回線のSN比を求めて決定するSN比
決定手段と、決定されたSN比に基づいて、複数の搬送
波のそれぞれに対応の変調データ量を決定する変調デー
タ量決定手段とを備える。
【0019】したがって、送信側で記憶手段中の特性デ
ータを少なくとも含む情報、すなわち通信回線に関する
想定雑音のみならず該通信回線固有の雑音および減衰特
性なども考慮してSN比を決定して、決定されたSN比
に基づいて安定通信のための変調データ量を決定でき
る。
【0020】請求項2の信号発生手段による発生信号の
特性および請求項3の記憶手段中の特性データは、通信
回線に関して想定される雑音の種類などに応じて可変設
定されても良い。したがって、想定される雑音の種類な
どに応じても変調データ量を決定できて、より安定した
データ通信が可能となる。
【0021】請求項4に記載の通信装置は、請求項1な
いし3のいずれかに記載の通信装置がデータ通信におい
て、送信信号に関して誤り訂正符号を付加してインター
リーブ処理する送信時誤り修正情報付加手段と、受信信
号に関してデインターリーブ処理し、付加された誤り訂
正符号を用いて誤り訂正する受信時誤り修正手段とをさ
らに備えて構成される。
【0022】したがって、通信データに関して誤り訂正
符号を用いた誤り訂正ならびにインターリーブ処理が施
されることになって、通信回線の雑音レベル変動に対す
る耐性に更に優れた安定通信が可能となる。
【0023】請求項5に記載の通信装置は、請求項1な
いし4のいずれかに記載の通信装置において想定される
雑音の周波数特性は、ISDNによる漏話信号の周波数
特性を有する。
【0024】したがって、データ通信時にISDNによ
る漏話信号が通信回線に混入したとしても安定通信が可
能である。
【0025】請求項6に記載の通信装置は、請求項1な
いし5のいずれかに記載の装置において、デジタル変調
はADSLの方式に従う。
【0026】したがって、通信回線においてADSLの
方式に従うデータ通信が行なわれる時に、通信回線の雑
音レベル変動に対してもエラー多発による回線断の起こ
りにくい安定通信が可能となる。
【0027】請求項7に記載の通信装置は、請求項1な
いし6のいずれかに記載の装置において、通信回線が電
話回線である。
【0028】したがって、通信回線が電話回線である場
合に通信回線の雑音レベル変動に対してエラー多発によ
る回線断の起こりにくい安定通信が可能となる。
【0029】請求項8に記載の通信装置は、請求項7に
記載の通信装置において通信回線が撚対線である。
【0030】したがって、通信回線に特に雑音が混入し
やすい撚対線が使用される場合であっても、通信回線の
雑音レベル変動に対してエラー多発による回線断の起こ
りにくい安定通信が可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態の
ついて説明する。
【0032】図1は、この発明の各実施の形態に適用さ
れる通信システムの構成図である。図1において通信シ
ステムでは電話局側、家庭側、およびこの両者間を通信
接続するためのISDN向けの回線(以下、ISDN回
線と呼ぶ)30ならびにADSL方式が適用される電話
回線の伝送路40を含む。これらの回線はケーブル束か
らなる電話回線50である。
【0033】電話局側はインターネット等の通信網10
Aを接続する通信装置10、ISDN11Aを接続する
ISDN交換機11、およびスプリッタ12を含む。
【0034】通信装置10はインターネット等の通信網
10Aから入力した信号をADSL方式に従って変調し
てスプリッタ12を介して伝送路40に送出し、伝送路
40から受信した信号をADSL方式に従って復調して
インターネット等の通信網10Aに出力する。
【0035】ISDN交換機11はISDN11Aから
入力した信号を所定方式に従って変調してISDN回線
30に送出するとともに、ISDN回線30から受信し
た信号をISDN方式に従い復調してISDN11Aに
出力する。
【0036】家庭側はパソコン(パーソナルコンピュー
タの略)20Aを接続するADSL方式のための通信装
置20、パソコン21Aと電話器21Bを接続してIS
DN方式に従って信号処理するためのISDN処理部2
1および電話器22Aと通信装置20とを接続するスプ
リッタ22を含む。
【0037】通信装置20はパソコン20Aから入力し
た信号をADSL方式に従って変調して、スプリッタ2
2を介して伝送路40に送出するとともに、スプリッタ
22を介して伝送路40から受信した信号をADSL方
式に従い復調してパソコン20Aに出力する。
【0038】ISDN処理部21はパソコン21Aまた
は電話器21Bから入力する信号を所定方式に従って変
調してISDN回線30に送出するとともに、ISDN
回線30から受信した信号をISDN方式に従い復調し
てパソコン21Aまたは電話器21Bに出力する。
【0039】図1のシステムでは、伝送路40は撚対線
からなる伝送路の電話回線であるので、隣接するISD
N回線30からの雑音の影響を特に受けやすい。したが
って、伝送路40においてこの雑音を回避することが要
求される。
【0040】図1のシステムでは、通信装置10と20
は同様の構成を有する。通信装置10と20間のデータ
通信に先立って行なわれる通信回線確立手順において、
通信装置10(20)は通信回線確立時点に、伝送路4
0において隣接するISDN回線30からの漏話ノイズ
が既に存在すれば、伝送路40に固有の減衰特性のみな
らずISDN回線30からの漏話ノイズをも考慮したS
N比に基づいて各搬送波に対応のビット配置が決定され
る。したがって、データ通信途中において、伝送路40
におけるある程度のノイズレベル変動があったとしても
安定した通信を継続できる。これを説明するための実験
結果が以下に示される。
【0041】図2は、この発明の実施の形態を説明する
ためのISDN回線による雑音が存在する状態で通信確
立したときのビット配置結果をグラフにして示す図であ
る。図2の縦軸にはADSL方式の各搬送波の周波数に
対応の配置ビット数(bits/ch)が示され、横軸
には図13と同じスケールの周波数(kHz)が示され
る。
【0042】両図を比べてもわかるように、通信回線確
立時に図13に示されるような周波数特性を有するIS
DN回線30からの漏話ノイズが伝送路40において存
在すれば、図2のようにその漏話ノイズをも考慮したS
N比に基づいてビット配置を決定できる。図2に示され
るようにADSL方式の各搬送波に対応のビット配置は
図13の周波数特性を有する漏話ノイズを回避できるよ
うに設定されていることがわかる。
【0043】図3は、この発明の実施の形態を説明する
ためのISDNの漏話ノイズのレベル変動に対する伝送
路40におけるビット誤り率をグラフにして示す図であ
る。図3の横軸にはISDN相対ノイズレベル(dB)
が取られ、横軸には伝送路40におけるビット誤り率が
取られている。
【0044】図3ではISDN回線30の漏話ノイズの
レベル変動に対して測定された伝送路40における通信
時のビット誤り率が示される。図において、伝送路40
の通信回線確立時(接続時)にISDN回線30の漏話
ノイズレベルが存在しない場合に、通信回線確立時に伝
送路40に関してISDN回線30からの漏話ノイズを
徐々に付加していくと、図示されるようにノイズレベル
約1.7(dB)を超えるとビット誤り率1E−07以
下での安定通信が不可能となる。
【0045】一方、通信回線確立時に伝送路40に関し
て相対ノイズレベル0(dB)の比較的低いレベルのI
SDN回線30に関する漏話ノイズが存在する場合に
は、図示されるように漏話ノイズが約11.1(dB)
以下であれば安定したデータ通信が可能であり、上述の
場合に比較して約9.4(dB)もの多くのマージンが
確保できる。
【0046】さらに、ADSL方式に従うデータ通信に
おいて誤り訂正符号の付加とこれに関連のインターリー
ブ機能を加えることにより、図示されるようにさらにノ
イズレベル変動に強い通信が可能となる。
【0047】図4は、この発明の実施の形態を説明する
ための通信回線確立時のISDNノイズレベルの依存性
をグラフにして示す図である。図4では通信回線確立時
に存在するISDN漏話ノイズレベルによって、ノイズ
レベル変動に対する耐性が変わるか否かを調べた結果が
示される。
【0048】図4では横軸にISDN相対ノイズレベル
(dB)が取られ、縦軸にビット誤り率が取られる。図
示されるように、ノイズレベル変動に対する耐性は通信
回線確立時に存在するISDN回線30の漏話ノイズレ
ベルには依存しないので、伝送路40に関して想定され
るノイズの特性(周波数特性)を有した比較的低レベル
のノイズを通信回線確立時に付加させておくことによ
り、その後のデータ通信中のノイズレベルの大きな変動
に対しても安定通信が可能となる。
【0049】なお、ここではノイズ源として、ISDN
回線30の漏話ノイズを示したが、所定の周波数特性を
持った任意のノイズ、たとえばADSLによるもの、H
DSL(High bit rate Digital Subscriber Line の
略)およびT1回線からのノイズ、AMラジオノイズ、
家庭電化製品や機器のモータなどからの高周波ノイズに
対しても同様に適用可能である。
【0050】また、伝送路40は、撚対線の電話回線と
しているが撚対線でなくてもよい。さらに、電話回線に
限定されず、他の種類の有線、または赤外線などを用い
た無線によるものであってもよい。
【0051】上述した実験結果を示すように通信回線確
立時にISDN回線30に関する比較的に低レベルの漏
話ノイズを伝送路40に関して想定することで、その後
のデータ通信期間において漏話ノイズレベルの変動があ
ったとしても安定通信を継続できるという特徴が得られ
る。これを実現するための実施形態を以下に説明する。
【0052】(実施の形態1)この発明の実施の形態1
に係る通信装置10(20)では、伝送路40を介した
データ通信において想定されるノイズと同じ周波数特性
を有した比較的低いレベルのノイズ信号を通信回線確立
時に発生させておき、その後のデータ通信期間にノイズ
レベル変動があったとしても安定通信を継続できるよう
構成される。
【0053】図5は、この発明の実施の形態1による通
信装置のブロック図である。図5において通信装置10
(20)は、該装置自体を集中的に制御および監視する
CPU1、入力信号をCPU1からの制御に従いADS
L方式で変調して出力する変調器2、入力信号をCPU
1からの制御に従いADSL方式で復調して出力する復
調器3、インターネット等の通信網10Aまたはパソコ
ン20Aと該通信装置との信号入出力を図るネットワー
クI/F(インターフェイスの略)4、CPU1により
制御され変調器2から与えられる信号を伝送路40に送
出するとともに、伝送路40において受信する信号を復
調器3に出力するADSL送受信部5、およびCUP1
に制御されて通信回線確立時に所定レベルのノイズを伝
送路40に関して発生させるノイズ発生部6を含む。
【0054】図6は、この発明の実施の形態1による通
信装置の通信回線確立手順における動作をフローにして
示す図であり、これら一連のフローに従うプログラムは
メモリに予め格納されCPU1の制御の下に実行され
る。
【0055】図5の通信装置の通信回線の確立手順につ
いて図6のフローに従い説明する。図1のシステムにお
いて通信装置10から通信装置20へデータの送信要求
が送信されて通信装置20側でこれが受信され、両装置
間で通信回線の確立手順が実行されると想定する。
【0056】このとき、通信装置20のCPU1はAD
SL送受信部5を介して伝送路40からデータの送信要
求を受理すると、ノイズ発生部6に対して伝送路40に
関し所定レベルのノイズを発生させる(S1)。
【0057】このとき発生されるノイズはISDN回線
30による相対レベル0(dB)の比較的低レベルの漏
話ノイズに相当する。
【0058】その後、CPU1がADSL送受信部5を
介して伝送路40に関して固有の減衰特性ならびにノイ
ズ発生部6により発生されたノイズをも考慮してSN比
を測定し(S2)、得られたSN比で各搬送波の周波数
において変調可能なビット数の割当を決定し(S3)、
決定されたビット配置に関する情報を変調器2、ADS
L送受信部5および伝送路40を介して通信装置10に
送信する(S4)。
【0059】通信装置10のCPU1は伝送路40、A
DSL送受信部5ならびに復調器3を介して決定された
ビット配置に関する情報を受信する(S5)。
【0060】その後、通信装置20では変調器2がパソ
コン20AからネットワークI/F4を介して入力する
信号をCPU1から与えられるビット配置に関する情報
に基づいて変調して、ADSL送受信部5を介して伝送
路40に送出する(S7)。
【0061】通信装置10の復調器3はCPU1から与
えられるビット配置に関する情報に基づいて伝送路40
およびADSL送受信部5を介して通信装置20から受
信した信号を復調して、ネットワークI/F4を介して
インターネット等の通信網10Aに出力する(S8)。
【0062】なお、CPU1は、伝送路40に混入する
ノイズの種類に応じて、予めノイズ発生部6を介して発
生すべきノイズのレベル(特性)などを切換えるように
してもよい。
【0063】(実施の形態2)図7は、この発明の実施
の形態2による通信装置のブロック図である。
【0064】図7において通信装置10(20)の構成
と図5のそれとを比較して異なる点は、図7の構成にお
いて図5のノイズ発生部6に代替してノイズ特性データ
NDを記憶するメモリ7が設けられ、CPU1に代替し
てCPU1Aが設けられている点にある。その他の図7
の構成は図5のそれと同じなので説明は省略する。
【0065】ノイズ特性データNDは、予めCPU1A
により設定されるデータであり、データ通信において伝
送路40において想定されるノイズに関する特性を示す
データである。ここでは、ノイズ特性データNDとして
ISDN回線30の比較的低レベルの漏話ノイズに関す
るデータが設定されているものとする。
【0066】図8は、この発明の実施の形態2による通
信装置の通信回線確立手順における動作をフローにして
示す図であり、これら一連のフローに従うプログラムは
CPU1Aに予め格納されCPU1Aの制御の下に実行
される。
【0067】図7の通信装置の通信回線確立の手順につ
いて図8のフローに従い説明する。図1のシステムで通
信装置10から通信装置20にデータの送信要求が送信
され、通信装置20側でこれが受信され、両装置間で通
信回線の確立手順が実行されると想定する。
【0068】このとき、通信装置10のCPU1Aは発
信したデータの送信要求が通信装置20に受理される
と、伝送路40の固有のSN比ならびにメモリ7中のノ
イズ特性データNDを通信装置20から受信し(S1〜
S3)、そのデータに基づいてISDN回線30からの
混入が予想される漏話ノイズを考慮してSN比を決定し
て(S4)、決定したSN比でADSL方式の各搬送波
の周波数対応でビット配置を決定する(S5)。
【0069】通信装置10のCPU1Aは決定したビッ
ト配置情報を変調器2、ADSL送受信部5および伝送
路40を介して通信装置20に送信するので(S6)、
通信装置20のCPU1Aは伝送路40、ADSL送受
信部5および復調器3を介してこれを受信する(S
7)。
【0070】そして、通信装置10の変調器2はCPU
1Aが決定したビット配置情報に基づき、インターネッ
ト等の通信網10AからネットワークI/F4を介して
入力した信号を変調してADSL送受信部5を介して伝
送路40に送出するので(S8)、通信装置20では復
調器3が伝送路40を介して受信した信号をCPU1A
から与えられるビット配置情報に従って復調して、ネッ
トワークI/F4を介してパソコン20Aに送出する
(S9)。
【0071】なお、CPU1Aは、伝送路40に混入す
るノイズの種類に応じて、予め特性データNDを設定す
るようにしてもよい。
【0072】(実施の形態3)実施の形態3では、前述
した実施の形態1または2の通信装置において、伝送信
号に関する誤り訂正機能を付加させることにより、図3
で示されたように、ISDNノイズの変動に対する耐性
をさらに高めることができる。
【0073】図9(A)と(B)は、この発明の実施の
形態3による通信装置のブロック図である。図9(A)
には図5の実施の形態1に対応の通信装置10(20)
に誤り訂正機能が付加された場合の構成が示され、図9
(B)には図7の実施の形態2に対応の通信装置10
(20)に誤り訂正機能が付加された場合の構成が示さ
れる。
【0074】図9(A)および図9(B)のいずれの通
信装置においても、送信時に送信信号に誤り訂正符号が
付加されてインターリーブ処理が施された後に伝送路4
0に送出されるように変調器2とネットワークI/F4
との間に誤り訂正符号付加回路8とインターリーブ処理
回路9とが追加して設けられる。
【0075】また、受信時には、誤り訂正符号が付加さ
れるなどした信号を受信し、受信信号にインターリーブ
処理に対応してデインターリーブ処理を行ない、さらに
付加された符号を用いて誤り訂正した後に後段の各部に
供給されるように、復調器3とネットワークI/F4と
の間にデインターリーブ回路9Aと誤り訂正回路8Aと
が追加して設けられる。
【0076】なお、実施の形態1〜3では、通信の形態
は双方向通信および単方向通信のいずれであってもよく
限定されない。
【0077】上述したような実施の形態1〜3に従え
ば、データ通信時に伝送路40に混入が予想される雑音
レベルの変動に十分に対応してデータ通信を継続できる
ので、このような雑音レベルの変動に起因して通信エラ
ーが多発し回線断するという致命的な障害を確実に防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の各実施の形態に適用される通信シス
テムの構成図である。
【図2】この発明の実施の形態を説明するためのISD
N回線による雑音が存在する状態で通信回線確立したと
きのビット配置結果をグラフにして示す図である。
【図3】この発明の実施の形態を説明するためのISD
Nの漏話ノイズのレベル変動に対する伝送路におけるビ
ット誤り率をグラフにして説明する図である。
【図4】この発明の実施の形態を説明するための通信回
線確立時のISDNノイズレベルの依存性をグラフにし
て説明する図である。
【図5】この発明の実施の形態1による通信装置のブロ
ック図である。
【図6】この発明の実施の形態1による通信装置の通信
回線確立手順における動作をフローにして示す図であ
る。
【図7】この発明の実施の形態2による通信装置のブロ
ック図である。
【図8】この発明の実施の形態2による通信装置の通信
回線確立手順における動作をフローにして示す図であ
る。
【図9】(A)と(B)は、この発明の実施の形態3に
よる通信装置のブロック図である。
【図10】従来からあるADSLによるデジタル変調方
式を説明するための図である。
【図11】(A)と(B)は、従来のADSLにおける
搬送波の周波数のSN比に応じたビット配置例を示す図
である。
【図12】従来のADSLにおいて雑音が存在しない状
態で通信回線確立したときのビット配置例を示す図であ
る。
【図13】ISDNによる伝送信号のスペクトラムを示
す図である。
【符号の説明】
1、1A CPU 2 変調器 3 復調器 6 ノイズ発生部 7 メモリ 8 誤り訂正符号付加回路 9 インターリーブ回路 8A 誤り訂正回路 9A デインターリーブ回路 10および20 通信装置 30 ISDN回線 40 伝送路 ND ノイズ特性データ なお、各図中同一符号は、同一または相当部分を示す

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介して相互に接続されて、デ
    ータ通信時に直交した複数の搬送波のそれぞれに対応の
    変調データ量を決定して、決定された前記変調データ量
    に基づいてデジタル変調した信号を伝送する通信装置で
    あって、 前記データ通信のための前記通信回線の確立時に、前記
    データ通信の期間に前記通信回線において予め想定され
    る雑音の周波数特性に基づいて、前記複数の搬送波のそ
    れぞれに対応の変調データ量を決定することを特徴とす
    る、通信装置。
  2. 【請求項2】 相互に接続された前記通信装置のうち、
    前記データ通信において前記デジタル変調した信号を受
    信する側の前記通信装置において、 前記通信回線の確立時に、 前記想定される雑音の周波数特性を有した信号を前記通
    信回線に関して発生させる信号発生手段と、 前記信号発生手段により発生された信号が混入した前記
    通信回線のSN比を測定するSN比測定手段、 前記SN比測定手段により測定されたSN比に基づい
    て、前記複数の搬送波のそれぞれに対応の変調データ量
    を決定する変調データ量決定手段とを備える、請求項1
    に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 相互に接続された前記通信装置のうち、
    前記データ通信において前記デジタル変調した信号を送
    信する側の前記通信装置において、 前記想定される雑音の周波数特性を示す特性データが予
    め記憶される特性データ記憶手段と、 前記通信回線の確立時に、 前記特性データ記憶手段中の前記特性データを少なくと
    も含む情報に基づいて前記通信回線のSN比を求めて決
    定するSN比決定手段と、 前記SN比決定手段により決定されたSN比に基づい
    て、前記複数の搬送波のそれぞれに対応の変調データ量
    を決定する変調データ量決定手段とを備える、請求項1
    に記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記データ通信において、 送信信号に関して誤り訂正符号を付加してインターリー
    ブ処理する送信時誤り修正情報付加手段と、 受信信号に関してデインターリーブ処理し付加された前
    記誤り訂正符号を用いて誤り訂正する受信時誤り修正手
    段とをさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記
    載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記想定される雑音の周波数特性は、I
    SDNによる漏話信号の周波数特性を有することを特徴
    とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の通信装
    置。
  6. 【請求項6】 前記デジタル変調はADSLの方式に従
    うことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記
    載の通信装置。
  7. 【請求項7】 前記通信回線は電話回線であることを特
    徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の通信装
    置。
  8. 【請求項8】 前記通信回線は撚対線であることを特徴
    とする、請求項7に記載の通信装置。
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