JP2000100187A - チャージポンプ回路 - Google Patents

チャージポンプ回路

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JP2000100187A
JP2000100187A JP27353698A JP27353698A JP2000100187A JP 2000100187 A JP2000100187 A JP 2000100187A JP 27353698 A JP27353698 A JP 27353698A JP 27353698 A JP27353698 A JP 27353698A JP 2000100187 A JP2000100187 A JP 2000100187A
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mosfet
potential
charge pump
pump circuit
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JP27353698A
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Takao Nano
隆夫 名野
Eiji Nishibe
栄次 西部
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】昇圧効率を大幅に改善したチャージポンプ回路
を提供することにある。 【解決手段】チャージポンプ動作を行う各MOSFET
(MN1〜MN4)に夫々異なる基板電位を供給するこ
とにより、各MOSFET(MN1〜MN4)毎にバッ
クゲートバイアス電圧を最小化している。各MOSFE
Tは、半導体基板(Psub)の表面に設けられたN型ウエル
領域(NW1)内の4個のP型ウエル領域(PW1〜P
W4)内に1個ずつ配置され、これらの4個のN型ウエ
ル領域(PW1〜PW4)は互いに電気的に分離されて
おり、N型ウエル領域(PW1〜PW4)に4個の基板
電位(VR1〜VR4)が夫々供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、チャージポンプ
回路(Charge PumpCircuit)に関し、さらに詳しく言え
ば、昇圧効率を大幅に向上させたチャージポンプ回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体記憶装置、例えば、デー
タを電気的に消去可能であるEEPROM(Electrical
ly Erasable Programmable Me mory)においては、デー
タを書き込む際に12V程度の高電圧を必要とする。ま
た、液晶表示装置やLED表示装置などの各種表示デバ
イスを駆動するための駆動用ICにおいても、正または
負の高電圧の電源を必要とする。そこで、一般にEEP
ROMや駆動用ICの内部にチャージポンプ回路を内蔵
化し、3V〜5V程度の電源を昇圧して高電圧を得てい
る。
【0003】従来のチャージポンプ回路は、例えば特開
平2−276467号公報、特開平8−103070号
公報に開示されている。図8は、第1の従来のチャージ
ポンプ回路を示す回路図である。このチャージポンプ回
路の構成は、ゲートとドレインを相互に接続したNチャ
ネル型MOSFET(MN1〜MN4)を直列接続し、
各MOSFET(MN1〜MN4)のゲートとドレイン
の接続点であるノード(N1〜N4)に容量素子(C1
〜C4)の一端を接続し、各容量素子(C1〜C4)の
他端には互いに逆相のクロックCK1およびCK2を交
互に接続している。すなわち、各MOSFETと各容量
素子からなる単位ブロックが直列接続された構成となっ
ている。さらに、Nチャネル型MOSFET(MN1)
のゲートとドレインは、Nチャネル型MOSFET(M
N0)を介して電源電圧Vddに接続し、Nチャネル型
MOSFET(MN4)のソースを出力HVとしてい
る。次に、このチャージポンプ回路の動作を説明する。
クロックCK1がロウレベルのとき、初期状態として、
ノードN1の電位は、Nチャネル型MOSFET(MN
0)に流れる電流I1によって(Vdd−Vt0−ΔV
t0)に充電される。ここで、VthはNチャネル型M
OSFET(MN0)のしきい値電圧(Threshold Volt
age)であり、ΔVt0はバックゲートバイアス効果に
よるしきい値電圧の変動分である。そして、クロックC
K1がハイレベルになると、ノードN1の電位は、容量
結合の効果により次式で表わされる電圧Vupだけ上昇す
る。 Vup=Vdd×(C1/C1+CN1) ……(1) ここで、CN1はノードN1の寄生容量である。従っ
て、昇圧後のノードN1の電位VN1は、次式で表わさ
れる。 VN1=(Vdd−Vt0−ΔVt0)+Vup …… (2) クロックCK2はローレベルなので、ノードN2の電位
は押し下げられる。ここで、次の条件式が満足される
と、ノードN1からノードN2に電荷が移動し、電流I
2が流れる。
【0004】 VN2−VN1>Vt1+ΔVt1 …… (3) そして、この電流I2により、ノードN2の電位は、次
式で表わされる電位に上昇する。 VN2=VN1−Vt1−ΔVt1 …… (4) この後、クロックCK2がハイレベルに変化すると、上
記と同様の動作原理により、ノードN2の電位が容量結
合により高電圧に上昇し、ノードN2からノードN3に
電荷が移動する結果、ノードN3の電位が上昇する。こ
のようにして、初段のMOSFET(MN1)から最終
段のMOSFET(MN4)に向かって順次、電荷が移
動し、後段のブロックのノードに行くほど高電圧となる
ように昇圧が行われる。そして、最終段のMOSFET
(MN4)のソ−ス、すなわち出力HVに高電圧を得
る。しかしながら、ノード(N1〜N4)の電位が高く
なると、バックゲートバイアス電圧Vbs(ソース−基
板間電圧)により、しきい値電圧の変動ΔVtが大きく
なり、ある特定のノード間において、上記(3)に相当
する条件式が満たされず、もはやMOSFETを介して
電流が流れなくなる。この状態が昇圧の限界となる。す
なわち、ブロックの段数が十分である場合には、昇圧の
限界はしきい値電圧の変動ΔVtによって起こる。この
ようなバックゲートバイアス効果に起因する昇圧効率を
改善するために、図9に示す第2のチャージポンプ回路
が提案された。このチャージポンプ回路の構成は、Nチ
ャネル型MOSFET(MN0〜MN2)の基板電位は
接地電位(0V)とし、Nチャネル型MOSFET(M
N3〜MN4)の基板電位は電源電位Vddとしてい
る。他の構成部分は、第1のチャージポンプ回路と同じ
である。第2のチャージポンプ回路によれば、基板電位
を高めることによってMOSFET(MN3〜MN4)
に印加される実質的なバックゲートバイアス電圧が小さ
くなり、昇圧効率を改善することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
2のチャージポンプ回路によれば、MOSFET(MN
3〜MN4) の基板電位はいずれも電源電位Vddで
あり、しかもこの電位は通常5V程度である。したがっ
て、出力HVとして、例えば12Vの電圧を得ようと場
合に、MOSFET(MN4)のバックゲートバイアス
電圧Vbsは、(12−5)=7Vとなる。このバック
ゲートバイアス電圧Vbs(7V)は第1のチャージポ
ンプ回路に比して低く抑えられている。しかし、このバ
ックゲートバイアス電圧Vbs(7V)によるしきい値
電圧の変動ΔVtは1V程度になり、十分な昇圧効率を
達成することが困難であった。また、チャージポンプ回
路を表示デバイス駆動用ICの電源に用いる場合には、
高電圧とともに数mA〜数十mAという、大きな出力電
流が必要となる。しかし、バックゲートバイアス効果に
起因するしきい値電圧の変動のために、MOSFETの
オン抵抗が高くなり、このため出力電流が制限されてい
た。さらに、バックゲートバイアス電圧Vbsが7Vと
いうことは、MOSFETのソース・ドレインと基板と
の間で形成されるPN接合に7Vの電圧が印加されるこ
ととなり、5V系で使用するMOSFETとは異なる構
造をした高耐圧MOSFETを使用する必要がある。こ
の高耐圧MOSFETは、5V系で使用するMOSFE
Tに比してゲート酸化膜の膜厚が大であったり、ソース
ドレインの接合深さが大である構造をしているため、高
集積化が困難であり、製造コストも高い。さらにまた、
チャージポンプ回路では容量(C1〜C4)にクロック
を印加し、その容量結合によって昇圧を行っているため
に、出力HVにはクロックの電圧振幅に伴う電圧変動が
生じ、出力HVを電源として用いる場合には、電源電位
が安定しないという不都合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、昇圧効
率を大幅に改善したチャージポンプ回路を提供すること
にある。また、本発明の他の目的は、高電圧の出力とと
もに高電流の出力を得ることができるチャージポンプ回
路を提供することにある。さらに、本発明の他の目的
は、安定化した高電圧の電源回路を実現することができ
るチャージポンプ回路を提供することにある。さらにま
た、本発明の目的は、このようなチャージポンプ回路を
半導体基板上に形成することを可能にすることである。
【0007】本発明のチャージポンプ回路は、チャージ
ポンプ動作を行う各MOSFETに夫々異なる基板電位
を供給することにより、各MOSFET毎にバックゲー
トバイアス電圧を最小化している。半導体基板上に形成
するために、各MOSFETは、半導体基板の表面に設
けられた第1導電型のウエル領域内のm個の第2導電型
のウエル領域内に1個ずつ配置され、これらのm個の第
2導電型のウエル領域は互いに電気的に分離されてお
り、この第2導電型の各ウエル領域に互いに異なるm個
の基板電位が供給される。これにより、各MOSFET
毎に基板電位を独立に設定することができ、かつ不要な
電気的な干渉を防ぐことができるのである。また、本発
明のチャージポンプ回路は、各MOSFETのチャージ
ポンプ動作により得られた昇圧電位をオペアンプを通し
て出力する。そして、各MOSFETに互いに異なるm
個の電位を供給するために、このオペアンプの出力を抵
抗分割して降圧された複数の電位を発生させ、その電位
を対応する各MOSFETの基板電位として供給する。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0009】図1は、第1の実施形態に係るチャージポ
ンプ回路を示す回路図である。このチャージポンプ回路
は、ゲートとドレインを相互に接続したNチャネル型M
OSFET(MN1〜MN4)を直列接続し、各MOS
FET(MN1〜MN4)のゲートとドレインの接続点
であるノード(N1〜N4)に容量素子(C1〜C4)
の一端を接続し、各容量素子(C1〜C4)の他端には
互いに逆相のクロックCK1およびCK2を交互に接続
している。すなわち、各MOSFETと各容量素子から
なる単位ブロックが直列接続された構成となっている。
さらに、Nチャネル型MOSFET(MN1)のゲート
とドレインは、Nチャネル型MOSFET(MN0)を
介して電源電圧Vddに接続し、Nチャネル型MOSF
ET(MN4)のソースを出力HVとしている。
【0010】そして、この出力HVは、オぺアンプOP
の電源に供給されている。出力HVには、電圧の変動を
ある程度まで緩和するために容量C5(50pF程度)
を付加してもよい。オペアンプOPの一方の入力、即
ち、非反転入力端子(+)には、基準電位Vrefが供
給されている。オペアンプOPの出力Vopと接地電位の
間には抵抗R1が接続されており、この抵抗R1上の各
点から抵抗分割によって降圧された4つの電位VR1〜
VR4が取り出される。Vopは、正の高電圧であるか
ら、Vop≧VR4>VR3>VR2>VR1>0Vで
あることは明らかである。このうち、VR2をオペアン
プOPの他方の入力、即ち、反転入力(−)に供給して
いる。出力Vopとして12Vを得ようとする場合には、
VR2=基準電位Vref、かつVop=12Vとなるよ
うに抵抗の分割比(r1+r2)/r1を決めれば良
い。ここで、(r1+r2)/r1=Vop/Vrefが
成り立つから、Vref=4Vである場合には、この分
割比を(12/4)=3とすればよい。さらに、上記の
電位VR1〜VR4は、対応する各MOSFET(MN
1〜MN4)の基板電位として供給される。すなわち、
MOSFET(MN4)の基板電位に最も電位の高いV
R4が供給され、MOSFET(MN3)の基板電位に
は次に電位の高いVR3が供給される。以下は、同様で
ある。後段のMOSFETのノードほど昇圧電位が高く
なるため、基板電位も徐々に高くすることにより、個別
にバックゲートバイアス電圧を最小化することを可能な
らしめたのである。なお、オペアンプには出力Vopをさ
らに安定にするために容量C6(100pF程度)を付
加しても良い。オペアンプOPの構成例を図2に示す。
これは、よく知られたCMOS型のオペアンプである。
Pチャネル型MOSFET(MP10〜MP11)とN
チャネル型MOSFET(MN10〜MN12)とから
成るカレントミラー型の差動増幅器と、Pチャネル型M
OSFET(MP12)とNチャネル型MOSFET
(MN13)とから成るインバータを接続した構成であ
る。Nチャネル型MOSFET(MN10)のゲート
(反転入力端子)にはVR3が供給され、Pチャネル型
MOSFET(MN11)のゲート(非反転入力端子)
には基準電位Vrefが供給されている。MOSFET
(MN12〜MN13)のゲートには、一定のバイアス
電圧Vbiasが供給されている。次にこの実施形態のチャ
ージポンプ回路の動作を説明する。このチャージポンプ
回路の動作は、電源Vddからの電荷の供給を受けて、
初段のMOSFET(MN1)から最終段のMOSFE
T(MN4)に向かって順次、電荷が移動する。そし
て、後段のブロックのノードに行くほど高電圧となるよ
うに昇圧が行われる点については、図8及び図9に示し
た従来の回路と同様である。このチャージポンプ回路で
は、出力HVをそのまま使うのではなく、オペアンプO
Pを通している。このため、出力HVが変動しても基準
電位Vrefの設定に応じて、きわめて安定した高電圧
Vopを得ることができる。 さらに、オペアンプOPの
出力を抵抗分割した、電位VR1〜VR4を、対応する
各MOSFET(MN1〜MN4)の基板電位として供
給しているので、各MOSFETに印加されるバックゲ
ートバイアス電圧を最小ならしめることができる。これ
により、各MOSFETのオン抵抗が下がるので、高い
出力電流Iout(10mA)を得ることができる。一例
として、最終段のMOSFET(MN4)には、VR4
が供給されるが、MOSFET(MN4)のソース(出
力HV)が12Vであるとする。この場合、電位VR4
を例えば11Vとすることにより、バックゲートバイア
ス電圧Vbsを1Vと小さくできる。また、しきい値電
圧の変動ΔVtを0.1V以下と非常に小さくすること
ができる。このように、各MOSFET(MN1〜MN
4)の基板電位を、そのソースの電位と同程度の電位と
なるように、電位VR1〜VR4を供給することによ
り、各MOSFETのしきい値電圧の変動ΔVtを非常
に小さくできる。実際には、各MOSFETのソース・
ドレイン電位はチャージポンプの動作によって脈動して
いるのであり、その電位の変動を考慮して、ソース基板
間の接合が順方向バイアスされ、過大な電流を生じない
範囲の電位、すなわちソースの電位よりも若干低い電位
を加えることが望ましい。なお、この実施形態では、4
段のブロック(MOSFET(MN1〜MP4)、容量
C1〜C4)を用いたが、このブロック段数は、所望の
昇圧電位を得るために適宜、増減してもよい。図3は、
第1の実施形態に係るチャージポンプ回路をP型半導体
基板(Psub)上に形成した場合の構造を示す断面図で
ある。この断面図には、Nチャネル型MOSFET(M
N0〜MN4)と、オペアンプOPの一部であるインバ
ータを構成するPチャネル型MOSFET(MP12)
とNチャネル型MOSFET(MN13)が示されてい
る。P型半導体基板(Psub)は、接地電位に接続され
ている。Nチャネル型MOSFET(MN0)は、この
P型半導体基板(Psub)の表面に形成されている。N
チャネル型MOSFET(MN1〜MN4)は、基板表
面に形成された第1のN型ウエル領域(NW1)内に設
けた、第1のP型ウエル領域〜第4のP型ウエル領域
(PW1〜PW4)の中に形成されている。第1のP型
ウエル領域〜第4のP型ウエル領域(PW1〜PW4)
は互いに電気的に分離されており、それぞれ異なる基板
電位を供給することを可能にしている。第1のP型ウエ
ル領域〜第4のP型ウエル領域(PW1〜PW4)に
は、それぞれ電位VR1〜VR4が供給されている。第
1のN型ウエル領域(NW1)には、出力HVが供給さ
れている。出力HVの代わりに、オペアンプOPの出力
Vopを供給してもよい。これにより、第1のN型ウエル
領域(NW1)と第1のP型ウエル領域〜第4のP型ウ
エル領域(PW1〜PW4)とで作られるPN接合が順
方向にバイアスされるのを防止する。一方、オペアンプ
OPにおいて、Pチャネル型MOSFET(MP12)
は、第2のウエル領域(NW2)の中に形成されてい
る。この第2のウエル領域(NW2)には、出力HVが
供給されている。Nチャネル型MOSFET(MN1
3)は、P型半導体基板(Psub)の表面に形成されて
いる。図4は、図3における破線で囲まれた部分の拡大
図である。Nチャネル型MOSFET(MN1)は、N
型拡散層から成るソース拡散層11、ドレイン拡散層1
2、ゲート絶縁膜(不図示)上に設けれらたゲート電極
GAとで構成されている。第1のP型ウエル領域(PW
1)に供給される電位VR1は、P型拡散層13にアル
ミニウムなどの金属配線によって接続されている。ま
た、第1のN型ウエル領域(NW1)に供給される出力
HVは、N型拡散層14にアルミニウムなどの金属配線
によって接続されている。これらの拡散層(11〜1
4)は、それぞれLOCOS(Local Oxidation Of Sil
icon)膜(21〜24)によって分離されている。さら
に、ソース拡散層11には、次段のMOSFET(MN
2)に接続するために、アルミニウムなどの金属配線3
1が接続されている。なお、この断面図において、容量
素子C1は図示されていないが、容量素子として、下層
ポリシリコンと上層ポリシリコンの間にシリコン酸化膜
のような誘電体膜を介在させた構造をこの半導体基板表
面に形成することができる。図5は、第2の実施形態に
係るチャージポンプ回路を示す回路図である。このチャ
ージポンプ回路は、接地電位(0V)よりも低い電圧、
すなわち負電圧を発生するチャージポンプ回路である。
このチャージポンプ回路の構成は、第1の実施形態のチ
ャージポンプ回路において、極性を逆転したものであ
る。すなわち、NチャネルMOSFETの代わりに、P
チャネル型MOSFET(MP0〜MP3)を用いてい
る。これらのMOSFET(MP1〜MP3)のゲート
とドレインは接続されているが、電流の流れる方向を考
慮して直列接続する向きは逆になっている。また、Pチ
ャネル型MOSFET(MP0)のソースは接地電位
(0V)に接続されている。さらに、オペアンプOPに
供給される基準電位Vrefは負電位としている。各M
OSFET(MP1〜MP3)の基板電位には、オペア
ンプOPの出力Vopを抵抗分割した電位VR1〜VR3
が供給されている。ここで、VR3<VR2<VR1≦
0V である。このチャージポンプ回路の動作によれ
ば、後段のMOSFETのノードほど昇圧電位が低くな
る(負電位)ため、基板電位も徐々に低くすることによ
り、個別にバックゲートバイアス電圧を最小化すること
を可能にしている。このチャージポンプ回路によれば、
負荷抵抗R2を流れる高い出力電流Iout(−6mA)
を得ることができる。オペアンプOPの回路構成は、図
2に示した回路を用いることができる。なお、オペアン
プOPの出力をさらに安定化するために容量C6(10
0pF程度)を付加してもよい。また、この実施形態で
は、3段のブロック(MOSFET(MP1〜MP
3)、容量C1〜C3から成る)を用いたが、このブロ
ック段数は、所望の昇圧電位を得るために適宜、増減し
てもよい。図6は、第2の実施形態に係るチャージポン
プ回路をN型半導体基板(Nsub)上に形成した場合の構
造を示す断面図である。この断面図には、Pチャネル型
MOSFET(MP0〜MP3)と、オペアンプOPの
一部であるインバータを構成するPチャネル型MOSF
ET(MP12)とNチャネル型MOSFET(MN1
3)が示されている。N型半導体基板(Nsub)は、接
地電位(0V)に接続されている。Pチャネル型MOS
FET(MP0〜MP3)は、基板表面に形成された第
1のP型ウエル領域(PW1)内に設けた、第0のN型
ウエル領域〜第3のN型ウエル領域(NW0〜NW3)
の中に形成されている。第0のN型ウエル領域〜第3の
N型ウエル領域は互いに電気的に分離されており、それ
ぞれ異なる基板電位を供給することを可能にしている。
第0のN型ウエル領域〜第3のP型ウエル領域(NW0
〜NW3)には、それぞれ電位0V、VR1〜VR3が
供給されている。第1のP型ウエル領域(PW1)に
は、出力HV(負電位)が供給されている。出力HVの
代わりに、オペアンプOPの出力Vopを供給してもよ
い。これは、第1のP型ウエル領域(PW1)と第0の
N型ウエル領域〜第3のN型ウエル領域(NW0〜NW
3)とで作られるPN接合が順方向にバイアスされるの
を防止する。一方、オペアンプOPにおいて、Pチャネ
ル型MOSFET(MP12)は、N型半導体基板(N
sub)の表面に形成されている。Nチャネル型MOSF
ET(MN13)は、第2のP型ウエル領域(PW2)
の中に形成されている。この第2のP型ウエル領域(P
W2)には、出力HVが供給されている。図7は、図6
における破線で囲まれた部分の拡大図である。Pチャネ
ル型MOSFET(MP1)は、P型拡散層から成るソ
ース拡散層51、ドレイン拡散層52、ゲート絶縁膜
(不図示)上に設けれらたゲート電極GAとで構成され
ている。第1のN型ウエル領域(NW1)に供給される
電位VR1は、N型拡散層53にアルミニウムなどの金
属配線によって接続されている。これらの拡散層(51
〜53)は、それぞれLOCOS(Local Oxidation Of
Silicon)膜(61〜63)によって分離されている。
さらに、ソース拡散層51には、次段のMOSFET
(MP2)に接続するために、アルミニウムなどの金属
配線71が接続されている。ドレイン拡散層52には、
接地電位に接続するために、アルミニウムなどの金属配
線72が接続されている。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のチャージ
ポンプ回路によれば、チャージポンプ動作を行う各MO
SFETに夫々異なる基板電位を供給することにより、
各MOSFET毎にバックゲートバイアス電圧を最小化
することができる。このため、昇圧効率を向上すること
ができ、また数mA〜数10mAという高い出力電流を
得ることが可能になる。また、チャージポンプ動作で得
られた昇圧電位をオペアンプを通して出力しているの
で、安定した高電圧を得ることができ、電源回路にも適
用することができる。さらに、本発明のチャージポンプ
回路は、半導体基板上に形成することができ、コストダ
ウンと高集積化が可能である。さらにまた、本発明のチ
ャージポンプ回路によれば、各MOSFETに印加され
るバックゲートバイアス電圧が小さくなるため、ソース
・ドレインと基板とで形成されるPN接合に印加される
電圧も低くなる。したがって、従来例のように、例えば
7V以上の高電圧に耐え得る高耐圧のMOSFETを使
用する必要がなく、5V程度の電圧に耐え得るMOSF
ETを使用できるため、チャージポンプ回路の高集積化
および製造コストの削減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るチャージポンプ
回路を示す回路図である。
【図2】オペアンプの回路図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るチャージポンプ
回路を半導体基板上に形成した場合の断面図である。
【図4】図3における破線で囲まれた部分の拡大図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るチャージポンプ
回路を示す回路図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るチャージポンプ
回路を半導体基板上に形成した場合の断面図である。
【図7】図6における破線で囲まれた部分の拡大図であ
る。
【図8】従来例に係る第1のチャージポンプ回路を示す
回路図である。
【図9】従来例に係る第2のチャージポンプ回路を示す
回路図である。
【符号の説明】
MN0〜MN4… Nチャネル型MOSFET C1〜C4 … 容量素子 CK1、CK2… クロック OP … オペアンプ Vref … 基準電位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 修一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5B025 AD10 AE00 AE08 AF04 5H410 BB04 CC02 DD02 EA12 EB37 FF03 FF25 JJ05 KK08 5H430 BB03 BB05 BB09 BB11 EE06 FF02 FF13 FF17 GG01 HH03 HH05 JJ04 5H730 AA14 AA15 BB02 BB57 DD04 ZZ11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲートとドレインを相互に接続したm個の
    MOSFETを直列接続し、各MOSFETのゲートと
    ドレインの接続点に容量素子の一端を接続し、各容量素
    子の他端には互いに逆相の第1のクロックおよび第2の
    クロックを交互に接続し、これらの直列接続されたMO
    SFETの最終段から昇圧電位を得るチャージポンプ回
    路であって、 前記の各MOSFETは、半導体基板の表面に設けられ
    た第1導電型のウエル領域内のm個の第2導電型のウエ
    ル領域内に1個ずつ配置され、これらのm個の第2導電
    型のウエル領域は互いに電気的に分離されており、 この第2導電型の各ウエル領域に互いに異なるm個の基
    板電位が供給されることを特徴とするチャージポンプ回
    路。
  2. 【請求項2】ゲートとドレインを相互に接続したm個の
    MOSFETを直列接続し、各MOSFETのゲートと
    ドレインの接続点に容量素子の一端を接続し、各容量素
    子の他端には互いに逆相の第1のクロックおよび第2の
    クロックを交互に接続し、これらの直列接続されたMO
    SFETの最終段から得られる昇圧電位はオペアンプの
    電源電位に供給され、このオペアンプの一方の入力には
    基準電位が供給され、このオペアンプの出力を抵抗分割
    して得られるm個の電位の中から選ばれた1つの電位
    が、このオペアンプの他の入力に供給され、前記の各M
    OSFETは、半導体基板の表面に設けられた第1導電
    型のウエル領域内のm個の第2導電型のウエル領域内に
    1個ずつ配置され、これらのm個の第2導電型のウエル
    領域は互いに電気的に分離されており、この第2導電型
    の各ウエル領域に前記m個の電位が基板電位として供給
    され、前記第1導電型のウエル領域には前記昇圧電位が
    供給されることを特徴とするチャージポンプ回路。
  3. 【請求項3】ゲートとドレインを相互に接続したm個の
    MOSFETを直列接続し、各MOSFETのゲートと
    ドレインの接続点に容量素子の一端を接続し、各容量素
    子の他端には互いに逆相の第1のクロックおよび第2の
    クロックを交互に接続し、これらの直列接続されたMO
    SFETの最終段から得られる昇圧電位はオペアンプの
    電源電位に供給され、このオペアンプの一方の入力には
    基準電位が供給され、このオペアンプの出力を抵抗分割
    して得られるm個の電位の中から選ばれた1つの電位
    が、このオペアンプの他の入力に供給され、前記の各M
    OSFETは、半導体基板の表面に設けられた第1導電
    型の第1ウエル領域内のm個の第2導電型のウエル領域
    内に1個ずつ配置され、これらのm個の第2導電型のウ
    エル領域は互いに電気的に分離されており、前記オペア
    ンプを構成するMOSFETのうち前記各MOSFET
    と逆導電型のMOSFETは、前記第1導電型のウエル
    領域とは電気的に分離された第1導電型の第2ウエル領
    域内に配置されており、この第2導電型の各ウエル領域
    に前記m個の電位が基板電位として供給され、前記第1
    導電型の第1、第2のウエル領域には前記昇圧電位が供
    給されることを特徴とするチャージポンプ回路。
  4. 【請求項4】前記m個のMOSFETは、Nチャネル型
    MOSFETであり、初段のMOSFETから後段のM
    OSFETの順に供給される基板電位が高くなるように
    前記m個の電位を供給するようにしたことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のチャージポンプ回路。
  5. 【請求項5】前記m個のMOSFETは、Pチャネル型
    MOSFETであり、初段のMOSFETから後段のM
    OSFETの順に供給される基板電位が低くなるように
    前記m個の電位を供給するようにしたことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のチャージポンプ回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100466283B1 (ko) * 2001-02-26 2005-01-14 엔이씨 일렉트로닉스 가부시키가이샤 부전압 승압 회로
JP2009237753A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Mitsumi Electric Co Ltd 定電圧電源回路

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