JP2000100146A - 記録媒体の記録および/または再生装置 - Google Patents

記録媒体の記録および/または再生装置

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JP2000100146A
JP2000100146A JP11296017A JP29601799A JP2000100146A JP 2000100146 A JP2000100146 A JP 2000100146A JP 11296017 A JP11296017 A JP 11296017A JP 29601799 A JP29601799 A JP 29601799A JP 2000100146 A JP2000100146 A JP 2000100146A
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JP
Japan
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moving body
cassette
vibration
drive unit
moved
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JP11296017A
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Inventor
Keijiro Kominami
啓次郎 小南
Masashi Hida
昌志 肥田
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で装置全体の小型化が図れ、また
媒体駆動ユニットへの振動の伝達を抑えることができる
記録および/または再生装置を提供すること。 【解決手段】 記録媒体を収容するカセット12と、カ
セット12に着脱自在に係合する第1の移動体2と、第
1の移動体に着脱自在に係合する第2の移動体4と、記
録媒体を回転駆動するための媒体駆動ユニットと10
と、第1の移動体2を保持した状態で、媒体駆動ユニッ
ト10から離隔する上昇位置と媒体駆動ユニット10に
近接する下降位置との間を昇降自在である昇降体8と、
昇降体8を上昇位置とその下方の下降位置との間を移動
させるための第3の移動体6と、を具備する。昇降体8
は、カセット12を挿入するときには上昇位置に保持さ
れ、カセット12を記録および/または再生するときに
は下降位置に保持される。ユニット10の底面と背面と
に、防振手段280,282が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MD(ミニディス
ク)の如き記録媒体を記録および/または再生する記録
媒体の記録および/または再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MDディスク等の記録媒体を再生する装
置として、たとえば、特開昭6−60514に開示され
たものが存在する。この再生装置は、車両等に取付けら
れるシャーシと、シャーシに装着された光学ピックアッ
プと、記録媒体が収容されたカートリッジを保持するカ
ートリッジホルダと、カートリッジホルダをカートリッ
ジの挿入方向(およびその反対方向)に移動させる引込
みモータと、カートリッジホルダを昇降動するホルダ支
持枠と、このホルダ支持枠を昇降動させるための昇降モ
ータと、を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の装置においては、次のとおりの解決すべき課題
が存在する。
【0004】まず、カートリッジホルダ、ホルダ支持
枠、引込みモータおよび昇降モータ等の多くの部品が必
要とするため、その構造が比較的複雑となり、またこの
ことに関連して装置全体が大型化する問題がある。
【0005】またこの種の装置では、記録媒体の記録お
よび/または再生時に、記録媒体を含む媒体駆動ユニッ
トに外部からの振動等が伝わらないようにする必要があ
るが、そのための構造が複雑である等の問題がある。
【0006】さらにこの種の装置では、装置の製造工程
で、記録媒体を回転駆動させた状態で制御回路基板に設
けられた調整手段(たとえば光学ユニットからの信号出
力を調整するための調整ねじ)を調整操作する必要があ
るが、そのための作業が容易でなく、時間を要する等の
問題がある。
【0007】本発明の目的は、記録媒体の記録および/
または再生時における媒体駆動ユニットへの振動の伝達
を抑えるとともに防振のための支持を確実にすることが
できる記録媒体の記録および/または再生装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、筐体と、筐体
に収容され、この筐体に防振構造体を介して支持された
防振ユニットを具備し、防振ユニットは記録媒体を回転
駆動する媒体駆動ユニットを含み、防振構造体は、防振
ユニットの底面に設けられた複数個の防振手段と、防振
ユニットの背面に設けられた少なくとも1個の防振手段
を含んでいることを特徴とする記録媒体の記録および/
または再生装置である。本発明に従えば、防振構造体は
防振ユニットの底面に設けられた防振手段に加えてその
背面に設けられた防振手段を備えているので、防振ユニ
ットを水平方向から幾分傾斜して配置させても防振効果
を損なうことなく防振ユニットを確実に支持することが
できる。
【0009】また本発明は、筐体と、筐体に収容され、
この筐体に防振構造体を介して支持された防振ユニット
を具備し、防振ユニットは記録媒体を回転駆動する媒体
駆動ユニットを含み、防振構造体は、防振ユニットの両
側面に設けられた複数個の防振手段と、防振ユニットの
背面に設けられた少なくとも1個の防振手段を含んでい
ることを特徴とする記録媒体の記録および/または再生
装置である。本発明に従えば、防振構造体は防振ユニッ
トの両側面に設けられた防振手段に加えてその背面に設
けられた防振手段を備えているので、防振ユニットを水
平方向から幾分傾斜して配置させても防振効果を損なう
ことなく防振ユニットを確実に支持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の前提となる構成
の記録媒体の記録および/または再生装置を分解して示
す分解斜視図であり、図2はその断面図であり、また図
3は図1の装置におけるシャーシを示す平面図である。
【0011】図1〜図3を参照して、図示の構成の装置
は、第1の移動体2、第2の移動体4、第3の移動体
6、昇降体8および媒体駆動ユニット10を具備してい
る。カセット12は、昇降体8に支持され第1の移動体
2および第2の移動体4によって挿入方向に移動され、
しかる後昇降体8によって下降されて記録および/また
は再生状態に保持される。本構成では、本発明をMDデ
ィスクを再生する車両搭載用ディスク再生装置に適用し
ており、したがって再生専用の装置に適用している。
【0012】図示の第1の移動体2は、細長いブロック
状の本体部14を有している。本体部14の上部中間部
には凹部16が設けられ、この凹部16によってその両
端部18,20は上方に突出している。この本体部14
の両側面には、一対の係合爪22,24が設けられてい
る。図8も参照して、係合爪22,24は板ばねから構
成され、その一端部が固定ねじ等によって本体部14の
側面に固定されている。係合爪22,24の先端部はこ
の本体部14から図1において右下方に突出しており、
かく突出している端部に爪部22a,24aが設けられ
ている。爪部22a,22bは、たとえば、先端部を内
側に略U字状に湾曲させることによって形成することが
できる(図8参照)。この本体部14には、また、両側
部に係合爪22、24の一端部を貫通して一対の凹部2
6,28が設けられている(図8参照)。この本体部1
4は、たとえば合成樹脂から形成することができる。
【0013】第2の移動体4は、所定の間隔を置いて配
設された一対の主側壁30,32を有し、主側壁30,
32の一端部が連結壁34によって連結されている。こ
れら主側壁30,32および連結壁34は、たとえば金
属プレートにプレス加工を施すことによって一体に形成
することができる。連結壁34の中間部34aは下方に
折曲られて突出されている。この中間部34aは第1の
移動体2の凹部16に対応しており、後述するとおりに
両者が連結されると上記凹部16内に位置する。
【0014】片方の主側壁30の内側に副側壁36が配
設されている。図4も参照して、副側壁36は略L字状
であり、第1壁部38とこの第1壁部38の下端から実
質上直角に延びる第2壁部40を有している。第1壁部
38には、その長手方向に間隔を置いて一対の長孔42
が形成されている。また、第2壁部40には、その長手
方向に長く延びる長孔44が形成されているとともに、
その縁部にはほぼ全長に渡って第1のラック46が設け
られている。第1のラック46は、第2の移動体4を移
動させるときに利用される。一方、各長孔42に対応し
て、第2の移動体4の主側壁30に、内方に突出する一
対のピン48が設けられ、これらピン48が副側壁36
の外側から長孔42に移動自在に受入れられている。か
く構成されているので、主側壁30とこれに装着された
副側壁36とは、ピン48が長孔42の一端部に位置す
る位置(図15に示す位置)からピン48が長孔42の
他端部に位置する位置まで相対的に移動自在に連結され
ている。
【0015】この第2の移動体4は、さらに次のとおり
構成されている。主側壁30の一端部には、内方に突出
する突起部50が設けられ、また副側壁36の端部には
内方に突出する突起部52が設けられ、両突起部50,
52間に、たとえばコイルばねでよいばね部材54が介
在されている。このばね部材54は、主側壁30と副側
壁36が相互に近接する方向に弾性的に偏倚する。ま
た、副側壁36の第1壁部38の端部には、上方に突出
する突起部56が設けられ、この突起部56と装置シャ
ーシ(後述する)との間にコイルばねでよいばね部材5
8が介在されている。ばね部材58は、副側壁36を装
置シャーシに向けて、すなわち図4において右上方に弾
性的に偏倚する。また、片方の主側壁30には、その上
部に長手方向に延びる長孔60が形成され、その他端部
には外方に突出する押圧部62が一体に設けられてい
る。さらに、他方の主側壁32は略L字状であり(図2
参照)、その垂直部64には、長手方向に延びる長孔6
6が形成され、垂直部64の下端から内方に延びる水平
部68にも長手方向に延びる長孔70が形成されてい
る。また、垂直部64の一端部には突起部72が設けら
れ、この突起部72と装置シャーシ(後述する)との間
にも、シャーシに向けて弾性的に偏倚するばね部材(図
示せず)が介在されている。
【0016】第1の移動体2と第2の移動体4との間に
は係合手段が設けられている。図示の係合手段は、一対
の係合突起74と一対の係合凹部76の組合せから構成
され、係合突起74が第1の移動体2の凹部16に所定
の間隔を置いて設けられている。また、一対の凹部76
は第2の移動体4の連結壁34に配設され、連結壁34
の中間部34aに形成された孔から形成されている。な
お、係合突起74の先端部は、円錐状に先細になってお
り、係合突起74の係合凹部76への係合がスムースに
行われるようになっている。
【0017】第1の移動体2と第2の移動体4は、次の
とおりに着脱自在に係合される。図1、図2および図5
から理解されるとおり、第1の移動体2が第2の移動体
4に対して相対的に上方に移動されると、第1の移動体
2の係合突起74が第2の移動体4の係合凹部76に侵
入し、係合突起74と係合凹部76が係合状態となる。
かかる係合状態においては、第1の移動体2は、第2の
移動体4の主側壁30,32の内側であって、その連結
壁34の下側に位置付けられ、係合突起74は本体部1
4の凹部16内にて連結壁34の孔を貫通し、両者は一
体として移動される。図示の構成では、第1の移動体2
の凹部16に第2の移動体4の連結部34の中間部34
aが位置する構成であるので、第1の移動体2および第
2の移動体4に関連して装置の高さを低くすることがで
き、その薄型化が達成される。また、係合手段の係合状
態においては、係合突起74が台1の移動体2の凹部1
6に位置し、第2の移動体4の連結壁34の両端部上面
から上方に突出することもないので、係合手段に関連し
て一層の装置の薄型化が達成される。一方、第1の移動
体2が第2の移動体4に対して相対的に下方に移動され
ると、係合突起74が第2の移動体4の係合凹部76か
ら離脱し、係合突起74と係合凹部76の係合が解除さ
れ、第1の移動体2と第2の移動体4は、相互に移動自
在となる。この構成では、係合手段が一対の突起と一対
の凹部から構成されているので、第1の移動体2と第2
の移動体4はそれらの両側部にて連結され、連結状態に
ての両者のスムースな移動が可能となる。なお、本構成
では、一対の係合突起74を第1の移動体2に設け、一
対の係合凹部76を第2の移動体4に設けているが、こ
れとは反対に、一対の係合突起74を第2の移動体4
に、また一対に係合凹部76を第1の移動体2に設ける
ようにすることもできる。
【0018】次いで、主として図2および図3を参照し
て装置シャーシについて説明すると、図示の装置シャー
シ78は、略矩形状の底プレート80を備えている。こ
の底プレート80の中央部には略矩形状の開口82が形
成され、この開口82の両側縁に実質上垂直上方に延び
る一対のフレーム84,86が一体的に設けられている
(図2においては、このフレーム84、86を省略して
示している)。片方のフレーム84には、図3において
左右方向(後述するカセットの挿入方向)に間隔を置い
て第3の移動体6のための一対のピン88が設けられ、
この一対のピン88の間には第2の移動体4のためのピ
ン90が設けられている。また、他方のフレーム86に
は、フレーム84と同様に、左右方向に間隔を置いて第
3の移動体6のための一対のピン92が設けられている
とともに、一対のピン92の間に第2の移動体4のため
のピン94が設けられている。ピン90は、図4に示す
とおり、第2の移動体4の主側壁30の長孔60に移動
自在に受入れられている。また、ピン94は、第2の移
動体4の他方の主側壁32の長孔66(図1)に移動自
在に受入れられる。かく構成されているので、第2の移
動体4と装置シャーシ78は、図4および図15に一部
示すとおり、ばね部材58の弾性偏倚作用によってピン
90が長孔60の一端部(図4および図15において右
端部)に位置する位置関係に保持される。この装置シャ
ーシ78は、図示していないが、その4角部に設けられ
た支持部81によって装置の筐体のベースに取付けられ
る。なお、媒体駆動ユニット10の装置シャーシ78へ
の支持構造については後述する。
【0019】図1、図2および図5を参照して、昇降体
8について説明すると、図示の昇降体8は、矩形状の底
壁96と、この底壁96の両側部から実質上垂直上方に
延びる垂直側壁98,100を有し、垂直側壁98,1
00の上端部には内方に突出する上案内壁102,10
4が一体に設けられている。したがって、昇降体8は、
底壁96の上面、垂直側壁98,100の内面および上
案内壁102,104の下面によって実質上細長い矩形
状のカセット挿入路を規定し、このカセット挿入路は、
図1および図5において右下かた右上の方向に、図2に
おいて紙面に垂直な方向に延びている。本構成では、カ
セット12の挿入が容易となるように、底壁96の挿入
側の一端部96aは下方に傾斜され、垂直側壁98,1
00の挿入側一端部98a,100aは外方に傾斜さ
れ、上案内壁102,104の挿入側一端部102a,
104aは上方に傾斜されており、カセット12はこれ
ら傾斜端部96a,98a,100a,102a,10
4aに案内されて挿入路に導かれる。
【0020】この昇降体8に関連して、さらに、次のと
おり構成されている。底壁96には、4角部に略対応し
て円形状の貫通孔108が4個形成され、その略中央部
にも所定形状の開口110が形成されている。また、垂
直側壁98にはその長手方向に間隔を置いて一対の昇降
用突部112が設けられ、他方の垂直側壁100にもそ
の長手方向に間隔を置いて一対の昇降用突部114が設
けられている。昇降用突部112,114は、たとえば
ピン部材から構成することができ、垂直側壁98,10
0から外方に突出している。また、底壁96の他端部に
は、実質上垂直上方に突出する当接壁116が設けられ
ている。
【0021】第1の移動体2は、昇降体8の底壁96に
載置され、垂直側壁98,100および上案内壁10
2,104に案内されて矢印118で示すカセット12
の挿入方向および矢印120で示す排出方向に移動自在
である。そして、この第1の移動体2が矢印118で示
す方向に後退位置まで移動されると、カセット12が当
接壁116に当接してその移動が阻止され、第1の移動
体2はこの後退位置に位置付けられる(図8も参照)。
【0022】昇降体8と第1の移動体2との間には、第
1の移動体2を上記後退位置に保持するための位置保持
手段が設けられている。図示の位置保持手段は、一対の
弾性突部とこれらに対応する一対の凹部から構成されて
いる。主として図8を参照して、一対の弾性突部は、た
とえば板ばね120,122から構成することができ、
それらの基部が固定ねじ124によって昇降体8の垂直
側壁98,100の他端部に固定されている。板ばね1
20,122の先端部120a,122aは略V字状に
内方に幾分突出されている。板ばね120,122の先
端部120a,122aのかかる突出を許容するため
に、垂直側壁98,100の所定部位には開口126,
128が形成されている。また、一対の凹部は、第1の
移動体2の本体部14の側面に設けられた凹部26,2
8から構成される。したがって、第1の移動体2が矢印
118で示す方向に後退位置まで移動されると、板ばね
120,122が弾性変形して幾分拡がり、その先端部
120a,122aが垂直側壁98,100の開口12
6,128を通して第1の移動体2の凹部26,28に
係合し、かくして板ばね120,122の弾性作用によ
って第1の移動体2が当接壁116に当接する後退位置
に弾性的に保持される。この第1の移動体2の保持は、
当接壁116とこの当接壁116に向けて弾性的に偏倚
する一対の板ばね120,122によって行われるの
で、その保持が確実となる。一方、第1の移動体2が上
記後退位置から矢印120で示す排出方向に移動される
と、板ばね120,122が弾性変形して幾分拡げら
れ、その先端部120a,122aと第1の移動体2の
凹部26,28の係合が解除される。この構成では、一
対の弾性突部としての板ばね120,122を昇降体8
に、一対の凹部26,28を第1の移動体2に設けてい
るが、これとは反対に、一対の板ばね120、124を
第1の移動体2に、一対の凹部26,28を昇降体8に
設けるようにすることもできる。
【0023】昇降体8の下方には、媒体駆動ユニット1
0が配置される。再び、図1および図2を参照して、図
示の媒体駆動ユニット10は、箱状の駆動ユニット本体
130を備え、この駆動ユニット本体130の両側面に
は、それぞれ補助支持壁132,134が設けられてい
る。補助支持壁132,134は実質的に左右対称の構
造であり、その両端部には上方に突出する突出壁13
6,138がそれぞれ設けられている。突出壁136,
138には、それぞれ、上下方向に延びる案内溝14
0,142が形成されている。この案内溝140,14
2には、昇降体8に設けられた昇降用突部112,11
4が移動自在に受入れられる。したがって、昇降体8
は、昇降用突部112,114が案内溝140,142
内をこれに沿って相対的に移動することによって上下方
向(すなわち、媒体駆動ユニット10に近接および離隔
する方向)に移動される。
【0024】また、補助支持壁132,134には、そ
れぞれ、外方に突出する一対の案内用突起144,14
6(図1において、案内用突起146について片方のみ
示す)が設けられているとともに、一対の突出壁13
6,138の片方に近接して、上方に突出する係止突部
147,149が設けられている。さらに、駆動ユニッ
ト本体130の上面には、カセット12を所定位置に位
置付けるための2個の円筒状の小突起148と2個の円
錐状の小突起150が設けられている。また、駆動ユニ
ット本体130の上面には、駆動モータ(図示せず)に
よって回転駆動されるディスクテーブル152が露呈し
ており、かかるテーブル152にカセット12に収容さ
れた記録媒体(図示せず)が駆動連結される。この媒体
駆動ユニット10は、記録および/または再生するカセ
ット12に向けて光を投射しその反射光を受光する光学
ユニット(図示せず)を含んでいる。
【0025】媒体駆動ユニット10と昇降体8との間に
は、昇降体8を駆動ユニット10に向けて弾性的に偏倚
する弾性偏倚手段が介在されている。図示の弾性偏倚手
段は、一対のねじりばね153から構成されている。昇
降体8の垂直側壁98,100には、係止ピン155
(図1において側壁98に設けられたもののみを示す)
が設けられており、ねじりばね153の一端部がこの係
止ピン155に係止されている。そして、垂直側壁98
側においては、ねじりばね153の他端部は補助支持壁
132の係止突部147に係止されており、また他方の
垂直側壁100側においては、ねじりばね153の他端
部は補助支持壁134の係止突部149に係止されてい
る。ねじりばね153は昇降体8を媒体駆動ユニット1
0に近接する方向に弾性的に偏倚する。なお、弾性偏倚
手段としては、ねじりばねに代えて、他の種類のばね、
たとえばコイルばね、板ばね等から構成することもでき
る。
【0026】媒体駆動ユニット10は、次のとおりにし
て装置シャーシ78に支持されている。図1および図2
とともに図3を参照して、媒体駆動ユニット10の補助
支持壁132,134の下端部は、駆動ユニット本体1
30の底面より幾分下方に突出しており、この突出部の
両端部に内方に突出する支持部154,156(図1お
よび図2においてそれらの片方のみ示す)が一体に設け
られている。また、装置フレーム78の4角部には、取
付部材158が固定ねじによって固定されている(図3
には、取付部材158が取付られる部位を示す)。各取
付部材158の先端部には防振手段160が装着され、
この防振手段160が対応する支持部154,156に
装着されている。したがって、媒体駆動ユニット10は
防振手段160を介して装置シャーシ78に支持され、
装置シャーシ78から媒体駆動ユニット10に伝達され
る振動等が抑えられる。防振手段160は、本構成で
は、略円筒状のゴム部材162とこのゴム部材162の
外側に配設されたコイルばね164から構成され、充分
な防振特性が得られるようになっている。なお、防振手
段160として、ゴム部材162またはコイルばね16
4の片方から構成することもできる。
【0027】昇降体8は、第3の移動体6によって昇降
動される。図1、図2、図9および図18を参照して、
図示の構成の第3の移動体6は、所定の間隔を置いて配
設された一対の側壁170,172を有し、この側壁1
70,172が天壁174を介して接続されている。片
方の側壁170は、第2の移動体4の主側壁30と昇降
体8の垂直側壁98および媒体駆動ユニット10の補助
支持壁132との間に配置され、また他方の側壁172
は、第2の移動体4の主側壁32と昇降体8の垂直側壁
100および媒体駆動ユニット10の補助支持壁134
との間に配置される。側壁170,172は実質上左右
対称の形状であり、図9および図18において片方の側
壁170のみを示し、主として側壁172について説明
する。
【0028】側壁170,172の上部両端部には、所
定の間隔を置いて一対の傾斜溝176,178が設けら
れている。各傾斜溝176(178)は、水平方向に対
して所定角度傾斜(たとえば、30〜45度程度でよ
い)した傾斜溝部180を有し、傾斜溝部180の上端
部には水平方向に延びる水平溝部182が設けられ、ま
た傾斜溝部180の下端部には水平方向に拡大して延び
る(水平方向に離れるに従ってその幅が大ききなってい
る)拡大溝部184が設けられている。側壁170の傾
斜溝176には昇降体8の垂直側壁98の昇降用突起1
12がその溝176に沿って移動自在に受入れられ、他
方の側壁172の傾斜溝178には、昇降体8の他方の
垂直側壁100の昇降用突起114がその溝178に沿
って移動自在に受入れられる。したがって、昇降体8に
対して第3の移動体6が相対的に矢印118(または1
20)で示す方向に移動されると、昇降用突起112,
114が傾斜溝176,178に沿って相対的に下方
(または上方)に移動され、かくして昇降体8は図20
〜図22に示す下降位置(または、図18及び図19に
示す上昇位置)に向けて下方(または上方)に移動され
る。
【0029】側壁170,172の下部両端部には、所
定の間隔を置いて一対の水平溝186,188が設けら
れている。各水平溝186(188)は、実質上水平に
延びる水平溝部190と、この水平溝部190の一端部
から水平方向に拡大して延びる(水平方向に離れるに従
ってその幅が大きくなっている)拡大溝部192から構
成されている。側壁170の水平溝186には、媒体駆
動ユニット10の補助支持壁132の案内用突起144
がその溝186に沿って移動自在に受入れられ、他方の
側壁172の水平溝188には、媒体駆動ユニット10
の補助支持壁134の案内用突起146がその溝188
に沿って移動自在に受入れられる。なお、本構成では、
一対の水平溝186,188の片方における拡大溝部1
92の端部が外側に解放されているが、必ずしも解放す
る必要はない。
【0030】傾斜溝176,178と水平溝186,1
88とは、次のとおり形成されている。図20〜図22
に示すとおり、傾斜溝176,178の拡大溝部184
は水平溝186,188の拡大溝部192よりも幾分細
長くなっている。したがって、昇降用突起112,11
4が傾斜溝176,178の傾斜溝部180の下端部に
位置するとき、案内用突起144,146は未だ水平溝
186,188の水平溝部190に位置し、昇降用突起
112,114がさらに拡大溝部184に入ってさらに
幾分移動すると、案内用突起144,146が水平溝1
86,188の水平溝部190を離れて拡大溝部192
に進入するようなる。そして、昇降体8に対して第3の
移動体6が図22に示す後位置まで移動すると、昇降用
突起112,114は傾斜溝186,188の拡大溝部
184の実質上中央に位置するとともに、案内用突起1
44,146は水平溝186,188の拡大溝部192
の実質上中央に位置する。
【0031】側壁170,172の下端両端部には、水
平方向に延びる一対の長孔196,198が設けられて
いる。側壁170の長孔196には、装置シャーシ78
のフレーム84に設けられたピン88がそれに沿って移
動自在に受入れられ、他方の側壁172の長孔198に
は、装置シャーシ78の他方のフレーム86に設けられ
たピン92がそれに沿って移動自在に受入れられている
(図3)。したがって、第3の移動体6は、ピン88,
92が長孔196,198の一端部に位置する位置(図
18に示す位置)から長孔196,198の他端部に位
置する位置(図22に示す位置)まで、装置シャーシ7
8に対して相対的に移動自在にこの装置シャーシ78に
支持される。本構成では、片方のピン88に関連して、
長孔196を貫通して突出するその先端部にコイルばね
200の一端部が係止され、このコイルばね200の他
端部は側壁170に設けられた係止突起202に係止さ
れている。コイルばね200は側壁170を図1におい
て右上から左下の方向、図18において左方に弾性的に
偏倚し、したがって第3の移動体6は、通常、図18に
示す前位置(ピン88,92が長孔196,198の一
端に当接する位置)に弾性的に保持される。
【0032】側壁170,172には、さらに、一対の
傾斜溝176,178の間に水平方向に延びる長孔20
4,206が設けられている。この長孔204,206
は、装置シャーシ78のピン90,94が側壁170,
172を貫通して、第2の移動体6の主側壁30,32
の長孔60,66に挿入されることを許容する。
【0033】側壁170,172には、さらに、外方に
突出する突出片208,210(図2)が設けられてい
る(図2)。側壁208の上面には係合ピン212(図
2、図4)が設けられ、このピン212が第2移動体2
の副側壁36の長孔44(図4)にそれに沿って移動自
在に受入れられている。この突出片208の先端部に
は、そのほぼ全長に渡って第2のラック213(図1、
図18)が設けられている。また、他方の突出片210
の上面にも係合ピン214が設けられ、このピン214
(図2)が第2移動体4の主側壁32の長孔70にそれ
に沿って移動自在に受入れられている。ピン212,2
14は、通常、第2の移動体4の長孔44,70の図1
において右端部に位置し、第3の移動体6に対して第2
の移動体4が相対的に移動されると長孔44,70の図
1において左端部に当接する。
【0034】第2の移動体4の第1のラック46と第3
の移動体6の第2のラック213は、共通の駆動源21
8によって回転駆動される。図1および図5を参照し
て、電動モータから構成することができる駆動源218
の出力軸にはウォーム歯車220が設けられ、ウォーム
歯車220が第1歯車222の歯車部224に駆動連結
され、第1歯車222の歯車部226が第2歯車228
の歯車部228に駆動連結され、この第2歯車228の
歯車部232が第3歯車234の歯車部236に駆動連
結され、第3歯車234の歯車部238(ピニオンとし
て機能する)が第1のラック46および第2のラック2
13に駆動連結される。
【0035】駆動源218による第2の移動体4および
第3の移動体6の移動は、次のように行われる。主とし
て図11〜図14を参照して、図示の構成では、第1の
ラック46は第2の移動体4の副側壁36のほぼ全長に
渡って設けられ、第2のラック213は第2の移動体6
の側壁170の中間部に比較的短く設けられている。
【0036】カセット12の挿入時には、図11に示す
とおり、第3の歯車234の歯車部238が第2の移動
体4の第1のラック46の一端部(図11において右端
部)において噛合している。そして、カセット12の挿
入によって駆動源218が所定方向に回転駆動される
と、第1歯車222および第2歯車228を介して第3
歯車234が矢印240で示す時計方向に回転駆動され
る。かく回転駆動されると、第2の移動体4(副側壁3
6および主側壁30,32)が矢印118で示すカセッ
ト12の挿入方向に移動される。このとき、第3の移動
体6の第2のラック213は第3歯車234の歯車部2
38に噛合っておらず、したがって第3の移動体6は移
動することはなく、第2の移動体4が第3の移動体6に
対して相対的に移動される(図12)。第2の移動体4
がさらに移動されると、第3の移動体6のピン212,
214が長孔44,70の他端部に位置してこれに当接
し、第2の移動体4の移動に伴って第3の移動体6の移
動が開始される(図13)。第3の移動体6が矢印11
8で示す方向に幾分移動されると、第3の移動体6の第
2ラック213が第3歯車234の歯車部238に噛合
する一方、第2の移動体4の第1のラック46がこの歯
車部238を通過して歯車部238との噛合が解除され
る。第2のラック213が歯車部238に噛合すると、
この歯車部238の回転によって第3の移動体6が矢印
118で示す方向に移動される。このとき、第1のラッ
ク46は歯車部238との噛合が解除されているので、
第2の移動体4に対して第3の移動体6が相対的に移動
される(図14)。なお、本構成では、1個の駆動源2
18によって第2の移動体4および第3の移動体6を移
動させて構成の簡略化を図っているが、第2の移動体4
を移動させる駆動源と第3の移動体6を移動させる別の
駆動源とを用いて移動させることもできる。
【0037】駆動源218を制御するために、2個の検
出スイッチが設けられている。図1、図5および図6を
参照して、検出スイッチ240は、第2の移動体4の主
側壁30に関連して設けられている。検出スイッチ24
0の検知部240aは、第2の移動体4の押圧部62の
移動経路に配置され、カセット12の挿入時はこの押圧
部62によって押圧される(図5)。そして、第2の移
動体4の主側壁30が矢印118で示す方向に移動され
ると、押圧部62による押圧が解除され、検出スイッチ
240は閉(ON)状態から開(OFF)状態に切換え
られ、駆動源218が付勢される。また、他方の検出ス
イッチ242は媒体駆動ユニット10の上面に設けら
れ、その検知部242aは昇降体8の移動経路に配置さ
れている。昇降体8が上昇位置にあるとには、検知部2
42aの上方に位置し、検出スイッチ242は開(OF
F)状態にある。そして、昇降体8が下降位置まで下が
ると、その一部が検知部242aに作用して検出スイッ
チ242は開から閉(ON)に切換えられ、駆動源21
が除勢される。
【0038】本構成では、第2の移動体4および第3の
移動体6に関連して、次のとおり構成されている。第3
の移動体6の天壁174は、一対の側壁170,172
の両端部を接続する連結部174a,174bを有し、
これら連結部174a,174bの中間部が接続部17
4cによって接続されおり、連結部174a,174b
および接続部174cは、天壁174の両側部において
矩形状の開口を規定している。第2の移動体4は、この
第3の移動体6の下側に配置され、第2の移動体4の連
結壁34の中間部34aが第3の移動体6の天壁174
の接続部174cの下側に位置し、この連結壁34の中
間部34aによって規定された凹部に接続部174cが
位置している。また、連結壁34の両端部は天壁174
に規定された開口内に位置している。そして、第3の移
動体6に対して第2の移動体4が移動されるときには、
連結壁34の両端部は天壁174の上記開口の範囲内を
移動する。したがって、第2の移動体4の連結壁34の
一部と第3の移動体6の天壁174の接続部174cと
が同一面を規定するようになり(図2参照)、このとに
より、装置の高さを効果的に抑えることができ、装置の
薄型化が達成される。また、本構成では、上述したとお
り、第2の移動体4が第3の移動体6に対して相対的に
移動され、次いで第2の移動体4と第3の移動体6が共
に移動した後、第3の移動体6が第2の移動体4に対し
て相対的に移動されるので、第2の移動体4および第3
の移動体6に移動量を必要最小限とすることができ、こ
のことに関連して、装置内のスペースを効果的に利用
し、また装置の奥行も小さくすることができ、装置全体
の小型化が達成される。
【0039】本構成では、さらに、次のように構成され
ている。媒体駆動ユニット10の下側には、これを制御
するための制御回路手段246が配設されている。制御
回路手段246は矩形状の回路基板248を有し、この
回路基板248が媒体駆動ユニット10の下面に取付け
られている。回路基板248は、媒体駆動ユニット10
とほぼ同じ大きさであり、その内面(媒体駆動ユニット
10と対向する面)には調整ねじの如き調整手段(図示
せず)が設けら、その外面には、種々の電子素子が設け
られている。この調整手段は、たとえば、媒体駆動ユニ
ット10の光学ユニット(図示せず)からの出力信号を
調整するものであり、メイン光とサブ光との比の調整
(EFバランス調整)、フォーカスゲインの調整、トラ
ッキングゲインの調整等のための調整手段でよい。これ
に関連して、図1に示すとおり、第1の移動体2の本体
部16の略中央部に貫通孔250が設けられ、第2の移
動体4の連結壁34の略中央部に貫通孔252が設けら
れている。また、第3の移動体6の天壁174の後端部
に貫通孔254が設けられ、昇降体8の底壁96の後端
部に貫通孔256が設けられ、さらに媒体駆動ユニット
10の後端部に貫通孔258が設けられている。これら
貫通孔250,252,254,256,258は調整
用孔として機能し、後述如くして昇降体8が下降位置に
位置付けられる、すなわちカセット12が記録および/
または再生状態に保持されると、これら孔250〜25
8が上下方向に合致する。したがって、ドライバ等の工
具をこれら貫通孔250〜258を通して調整手段に作
用させることができ、装置を裏返すことなく、記録およ
び/または再生中において調整手段を容易に調整するこ
とができる。
【0040】なお、本構成では、制御回路手段246の
調整手段が媒体駆動ユニット10の下方に配置される構
成であるが、制御回路手段の構成により、次のように構
成することができる。制御回路手段246の回路基板2
48の一部が媒体駆動ユニット10よりも幾分後方に突
出し、かく突出する部位に調整手段が配設されている場
合には、第1の移動体2、第2の移動体4および昇降体
8にそれぞれ貫通孔を形成し、昇降体8が上記下降位置
にあるときに、第1の移動体2、第2の移動体4および
昇降体8の貫通孔が上下方向に合致するようにすればよ
い。かく構成することにより、カセット12の記録およ
び/または再生中はこれら貫通孔が上下方向に合致し、
これら孔を通して調整手段の操作が可能となり、同様の
効果が達成される。
【0041】かくのとおりの記録および/または再生装
置は、たとえばMD(ミニディスク)の如き記録媒体を
記録および/または再生するのに用いることができる。
この装置に用いるカセット12は、たとえば、図1、図
2および図5に示すとおり、矩形状のカセット本体26
0を備えている。カセット本体260は箱状であり、そ
の一部は開閉自在なカバー(図示せず)によって覆われ
ている。このカバーは、通常、カセット本体260の開
口を閉塞するが、後述ごとくして記録および/または再
生状態になると上記開口を解放する。カセット本体26
0の先端部の両側部には、一対の凹部262が設けられ
ており、かかる一対の凹部262には、第1の移動体2
の係合爪22,24の爪部22a,24aが着脱自在に
係合される(図8参照)。このカセット本体260内に
は、円板状の記録媒体(図示せず)が回転自在に配設さ
れている。この記録媒体には、チャック部(図示せず)
が設けられており、昇降体8が下降位置に位置付けられ
ると、媒体駆動ユニット10のディスクテーブル152
に駆動連結される。
【0042】次いで、カセット12の挿入操作および排
出操作について説明する。カセット12を挿入するに
は、装置の筐体(図示せず)に規定されている開口を通
してカセット12を昇降体8に規定されたカセット移動
路に挿入する。このとき、昇降体8が上昇位置にあって
筐体の開口と昇降体8の挿入路とは合致しており、した
がってカセット本体260を上記開口を通して挿入する
ことによって、このカセット本体260は昇降体8の底
壁96上に沿って挿入路に導かれる。カセット本体26
0をかく挿入すると、図5に示すとおり、カセット本体
260の先端角部が第1の移動体2の一対の係合爪2
2,24を幾分外側に弾性変形させ、係合爪22,24
の爪部22a,24aがカセット本体260の凹部26
2に係合する。カセット12を挿入するとき、昇降体8
は上昇位置にあり、また第3の移動体6は前位置にあ
り、さらに第1の移動体2および第2の移動体4は係合
状態にあって筐体(図示せず)の開口側に位置してい
る。そして、第1の移動体2の係合爪22,24の先端
部は昇降体8の垂直側壁98,100に形成された開口
270(図1、図6において垂直側壁98に形成された
開口270のみを示す)の内側に位置しており、これに
よって、係合爪22,24の外側への弾性変形が許容さ
れる。
【0043】カセット本体262の凹部264に第1の
移動体2の係合爪22,24が係合した状態でカセット
本体262を矢印118で示すカセット12の挿入方向
にさらに移動すると、図6に示すとおり、第1の移動体
2と第2の移動体4が係合手段を介して連結状態にある
(図11、図15参照)とともに、副側壁30の第1の
ラック46と第3歯車234の歯車部238とが噛合し
ているので、第1の移動体2とともに第2の移動体4の
側壁30,32および連結壁34が、副側壁36に対し
て相対的に矢印118で示す挿入方向に移動される。そ
して、かく移動するときは、主側壁30のピン48が副
側壁36の長孔42の一端部に位置する位置(図15に
示す位置)からコイルばね54の弾性偏倚力に抗してそ
の長孔42の他端部に向けて移動される。
【0044】第1の移動体2および第2の移動体4の主
側壁30,32が移動すると、図6および図16に示す
とおり、第2の移動体4の主側壁30に設けられた押圧
部62が検出スイッチ240の検知部240aから離
れ、検出スイッチ240は閉状態から開状態に切換えら
れ、かく切換られることによって、駆動源218が付勢
され、所定方向に回転駆動される。また、第2の移動体
4がかく移動されると、第1の移動体2も一体的に移動
され、第1の移動体2の係合爪22,24が昇降体8の
一対の垂直側壁98,100の開口270から外れてこ
れら側壁98,100の内側に位置し、垂直側壁98,
100によって係合爪22,24の外側への弾性変形が
阻止され、係合爪22,24からのカセット本体260
の離脱が防止される。なお、この構成では、駆動源21
8が回転駆動しないときには、カセット本体260の挿
入を停止すると、第1の移動体2および第2の移動体4
の主側壁30,32はコイルばね54の作用によって矢
印120で示すカセット12の排出方向に移動され、そ
れ故に、カセット本体260はカセット移動路から自動
的に幾分排出され、容易に装置から取出すことができ
る。
【0045】駆動源218が所定方向に回転駆動する
と、ウォーム歯車220、第1歯車222および第2歯
車228を介して第3歯車234(歯車部236,23
8)が矢印240(図6、図11)で示す方向に回転駆
動される。かくすると、図17に示すとおり、主側壁3
0のピン48が副側壁36の長孔42の一端部に当接し
た状態で第2の移動体4の全体(副側壁36、主側壁3
0,32および連結壁34)とともに、第1の移動体2
およびカセット本体260が矢印118で示す挿入方向
に移動される。このとき、図12に示すとおり、第3の
移動体6は移動することがないので、第3の移動体6に
対して第1の移動体2および第2の移動体4が移動さ
れ、第3の移動体6のピン212,214は第2の移動
体4の副側壁36の長孔44および主側壁32の長孔7
0内を一端部(図1および図12において右端部)から
他端部に向けて相対的に移動する。
【0046】駆動源218がさらに回転駆動されると、
カセット12、第1の移動体2および第2の移動体4が
矢印118で示す挿入方向に移動され、第3の移動体6
に対する第2の移動体4の相対移動によって、第3の移
動体6にピン212,214が第2の移動体4の副側壁
36の長孔44および主側壁32の長孔70の他端部に
当接し、第2の移動体4の移動に伴って第3の移動体6
も図18に示す前位置から矢印118で示す挿入方向に
移動される。そして、第2の移動体4とともに第3の移
動体6が幾分移動されると、図7および図13に示すと
おり、第3の移動体6の第2ラック213が第3歯車2
34の歯車部238に噛合し、歯車部238の回転によ
って、第1のラック46を介して第2の移動体4が、ま
た第2のラック213を介して第3の移動体6が上記挿
入方向に移動される。第3の移動体6が移動するときに
は、装置シャーシ78(図3)に設けられたピン88,
92が側壁170,172の長孔194,198内を相
対的に移動するので、この第3の移動体6は実質上水平
に移動される。
【0047】かくのとおりにして第1の移動体2が図8
および図9に示す後退位置まで移動すると、その本体部
14が昇降体8の底壁96に設けられた当接壁116に
当接し、この後退位置を越える移動が阻止される。かか
る後退位置においては、図8に示すとおり、第1の移動
体2の両側面の凹部26,28に昇降体8に設けられた
一対の板ばね120,122の先端部120a,122
aが弾性的に係合し、第1の移動体2は上記後退位置に
弾性的に保持される。また、かく第2の移動体4が移動
すると、第2の移動体4の第1のラック46が第3歯車
234の歯車部238から外れて両者の噛合が解除さ
れ、第2の移動体4の上記挿入方向の移動が停止され
る。このとき、第3の移動体6は、昇降体8および媒体
駆動ユニット10に対して矢印118で示す挿入方向に
幾分移動しているので、図19に示すとおり、昇降体8
の昇降用突起112,114は側壁170,172の傾
斜溝176,178の水平部溝部182と傾斜溝部18
0の接続部に位置し、また媒体駆動ユニット10の案内
用突起144,146は側壁170,172の水平溝1
86,188の水平溝部190に位置し、昇降体8は図
2および図9に示すとともに、図18および図19に二
点鎖線で示す上昇位置に保持されている。かかる上昇位
置においては、昇降体8は媒体駆動ユニット10の上方
に位置し、昇降体8に保持されたカセット12の記録媒
体(図示せず)は、ディスクテーブル152の上方に離
れて位置する。
【0048】そして、駆動源218がさらに回転駆動さ
れると、第3の移動体6が第1の移動体2および第2の
移動体4に対して相対的に上記挿入方向に移動される。
かくすると、図19および図20から理解されるとお
り、案内用突起144,146は水平溝186,188
の水平溝部190内を移動するので、媒体駆動ユニット
10は上下方向に移動することはない。これに対して、
昇降用突起112,114は傾斜溝176,178の傾
斜溝部180内を相対的に下方に移動するので、昇降体
8は、上記上昇位置から下方に図20〜図22に示す下
降位置に位置付けられる。昇降体8の下降時には、昇降
用突起112,114が媒体駆動ユニット10の突出壁
136,138に設けられた案内溝140,142に沿
って案内されることによって、この昇降体8は下降され
る。昇降体8がかく下降されると、第1の移動体2が位
置保持手段によって着脱自在に昇降体8に連結されてい
るので、昇降体8の下降に伴って第1の移動体2も下降
され、第1の移動体2の係合突起74が第2の移動体4
の係合凹部76から離脱し、第1の移動体2と第2の移
動体4の係合状態が解除される。したがって、第2の移
動体4と第1の移動体2および昇降体8に保持されたカ
セット12との連結が解除され、第2の移動体4からの
振動等がカセット12に伝達されることはない。なお、
第1の移動体2と第2の移動体4との係合が解除される
と、副側壁36と装置シャーシ78との間にコイルばね
58が介在されるとともに、主側壁30,32の長孔6
0,66に装置シャーシ78のピン90,94(図3)
が受入れられているので、ピン90,94が長孔60,
66の他端部(図1および図4において左下端部)に当
接することによって、第2の移動体4が所定位置に保持
される。
【0049】さらに駆動源218が回転駆動されると、
第3の移動体6が図21で示す位置を通って図22で示
す後位置まで移動され、この後位置まで移動されると駆
動源218が除勢される。本構成では、昇降体8が図2
0で示す状態になる、すなわち下降位置まで下降する
と、検出スイッチ242(図1)はこれを検出して開か
ら閉に切換わり、かく切換わった後所定時間経過後(第
3の移動体6が図20に示す位置から図22に示す後位
置まで移動するに要する時間の経過後)に駆動源218
が除勢される。なお、この制御に代えて、第3の移動体
6の位置を検出し、第3の移動体6が図10および図1
4に示す位置まで移動されたとき検出スイッチが開から
閉に切換えられるように構成することもできる。
【0050】第3の移動体6がかかる後位置まで移動さ
れると、図10、図14および図22に示す状態とな
り、媒体駆動ユニット10の案内用突起144,146
は第3の移動体6の水平溝186,188の拡大溝部1
92に略中央部に位置し、また昇降体8の昇降用突起1
12,114が第3の移動体6の傾斜溝176,178
の拡大溝部184の略中央部に位置する。したがって、
媒体駆動ユニット10および昇降体8(これに保持され
たカセット12および第1の移動体2も)は第3の移動
体6から実質上浮いて防振手段160を介して装置シャ
ーシ78に支持された状態となり、装置シャーシ78お
よび第3の移動体6を介しての媒体駆動ユニット10、
昇降体8への振動の伝達が抑えられる。
【0051】昇降体8が上記下降位置に移動されると、
媒体駆動ユニット10の上面に設けられた小突起14
8,150が昇降体8の底壁96に設けられた孔104
を通してカセット本体260に形成された孔(図示せ
ず)に侵入し、媒体記録ユニット10に対するカセット
12の正確な位置付けが達成される。また、カセット1
2の記録媒体のチャック部(図示せず)が媒体駆動ユニ
ット10のディスクテーブル152に駆動連結され、テ
ーブル152の回転によって記録媒体は所定方向に回転
駆動され、カセット12が記録および/または再生状態
となる。かくして、カセット12は、所定の挿入操作に
よって装置に装着され、媒体駆動ユニット10によって
記録および/または再生が行われる。
【0052】記録および/または再生状態においては、
昇降体8は上記下降位置に保持されている。それ故に、
筐体に規定さてた挿入開口(図示せず)と昇降体8に規
定されたカセット挿入路とは、上下方向に食い違うよう
になり、そして、本構成では、図2に一部二点鎖線で示
すとおり、昇降体8の上案内壁102,104が筐体の
挿入開口に位置するようになる。したがって、別のカセ
ット12を上記挿入開口を通して挿入しようとしても、
上案内壁102,104がこのカセット12の挿入を阻
止するので、別のカセット12が誤操作によって挿入さ
れることはない。
【0053】カセット12の記録および/または再生の
終了後カセットを取出すには、装置の排出(イジェク
ト)スイッチ(図示せず)を操作すればよい。排出スイ
ッチを押圧すると、駆動源218が上記所定方向とは反
対方向に回転駆動され、第1の移動体2、第2の移動体
4、第3の移動体6および昇降体8は、上述したとは反
対に移動される。すなわち、その動作を概説すると、第
3の移動体6が図22に示す後位置から矢印120で示
す排出方向に移動される。そして、図22で示す位置ま
で移動されると、まず、媒体駆動ユニット10の案内用
突起144,146が第3の移動体6の拡大溝部192
から水平溝部190に侵入する。このとき、昇降体8の
昇降用突起112,114は第3の移動体6の傾斜溝1
76,178の拡大溝部184に位置している。したが
って、案内用突起144,146と案内溝186,18
8の水平溝部190によって、媒体駆動ユニット10の
上下動が確実に阻止され、続いて昇降体8が上昇される
際にも、これを支持する防振手段160に上方への大き
い力が作用することが防止される。
【0054】駆動源218がさらに回動すると、昇降体
8の昇降用突起112,114が第3の移動体6の傾斜
溝176,178の拡大溝部184から傾斜溝部180
を通って水平溝部182に移動する。昇降用突起11
2,114が傾斜溝部176,178の水平溝部182
まで移動すると、昇降体8が上方に上記上昇位置まで移
動され、記録媒体(図示せず)と媒体駆動ユニット10
のディスクテーブル152との駆動連結が解除される。
また、昇降体8が上昇すると、第1の移動体2の係合突
起74が第2移動体4の係合凹部76に進入し、係合突
起74と係合凹部76が係合状態になる。
【0055】駆動源218がさらに回転駆動されて昇降
用突起112,114が傾斜溝186,188の水平溝
部182を移動するときには、第3の移動体6のピン2
12,214が第2の移動体4の長孔44,70の一端
部に当接し、第3の移動体6の移動にともなって第2の
移動体4および第1の移動体2が矢印120で示す排出
方向に移動され、第2の移動体4の第1のラック46が
第3歯車234の歯車部238に噛合される。その後、
駆動源218によって、第2のラック213を介して第
3の移動体6が、また第1のラック46を介して第1の
移動体2がそれぞれ上記排出方向に移動される。そし
て、第3の移動体6の昇降用突起112,114が傾斜
溝186,188の水平溝部182の先端部まで移動さ
れると、第2のラック213が第3歯車234の歯車部
238から離れ、第3歯車234による第3移動体6の
移動が解除される。かく噛合が解除されると、装置シャ
ーシ78のピン88と第3の移動体6の係止突起202
との間に第3の移動体6を図1において右下方に、図1
9において左方に弾性的に偏倚するコイルばね200が
介在されているので、第3の移動体6は、図18に示す
前位置(ピン88が長孔196の一端部に当接する位
置)に保持される。
【0056】第1の移動体2および第2の移動体4が矢
印120で示す排出方向に移動されると、昇降体8に設
けられた板ばね120,122と第1の移動体2の凹部
26,28との係合状態が解除され、第1の移動体2は
上記後退位置から排出方向に移動される。そして、第2
の移動体4が所定位置まで移動されると、図5に示すと
おり、主側壁30の押圧部62が検出スイッチ240の
検知部240aを押圧し、検出スイッチ240が開から
閉に切換わる。かくすると、検出スイッチ240からの
検出信号によって駆動源218が除勢され、第1の移動
体2および第2の移動体4の移動が停止される。かかる
停止状態においては、第1の移動体2の一対の係合爪2
2,24の先端部が昇降体8の垂直側壁98,100の
開口270の内側に位置し、カセット本体260の一部
は筐体の挿入開口(図示せず)を通して外側に突出した
状態で保持される。したがって、外側に突出するカセッ
ト本体260の一部をつかんでさらに排出方向に引出す
と、係合爪22,24の弾性変形によって、カセット本
体260の凹部262(図8)と係合爪22,24との
係合が解除され、かくしてカセット12を装置から排出
することができる。
【0057】この種の装置は、装置自体を実質上水平に
保持した状態で車両等に搭載されることは少なく、一般
に、挿入開口側(運転者と対向する面側)が幾分持上げ
られた様態で搭載される。それ故に、このような場合に
は、図1および図2にしめすとおり、媒体駆動ユニット
10を4個の防振手段160を介して装置シャーシ78
に支持することに代えて、図23で示すとおりに支持す
る。
【0058】図23は、本発明の実施の一形態である媒
体駆動ユニットの防振支持構造を一部切欠いて示す部分
簡略断面図である。図23において、この実施形態で
は、媒体駆動ユニット10の底面4角部には、各角部に
対応して、防振手段280が設けられている(図23に
て3個のみ示す)。さらに、媒体駆動ユニット10の背
面(カセットの挿入開口が位置する側とは反対の面)に
も防振手段282が配置され、この背面と装置シャーシ
78の後壁284との間に防振手段282が介在されて
いる。防振手段280,282は実質上同一の構造のも
のでよく、実施形態では、円筒状のゴム部材286とゴ
ム部材286の外側に配設されたコイルばね288の組
合せから構成されている。充分な防振効果が得られる場
合には、防振手段280、282をゴム部材286また
まコイルばね288のいずれかから構成することもでき
る。
【0059】媒体駆動ユニット10の背面側にも防振手
段282を設けるようにしたので、装置の挿入開口側を
持上げて配置したときに作用する後方への応力がこの防
振手段282によって吸収され、防振手段280に無理
な応力が作用するとこなく媒体駆動ユニット10を防振
支持することができる。また、駆動ユニット10の背面
側に配置するので、構造的に複雑にならず、またカセッ
トの挿入、排出操作に影響を与えることもない。
【0060】図23の形態では、媒体駆動ユニット10
の底面を4個の防振手段280を介して支持している
が、それ以上で支持するようにしてもよく、またその背
面も2個以上の防振手段282によって支持するように
してもよい。
【0061】図24は、媒体駆動ユニット10の他の実
施形態を示している。図24において、図示の形態で
は、媒体駆動ユニット10の両側面にそれぞれ2個の防
振手段290が所定の間隔を置いて配設され、これら側
面と装置シャーシ78の側壁292(片方のみ示す)と
の間に防振手段290が介在されている。また、媒体駆
動ユニット10の背面に防振手段294が配置され、こ
の背面と装置シャーシ78の後壁296との間に防振手
段294が介在されている。防振手段290,294
は、上記防振手段280,282実質上同一の構造のも
のでよい。この変形例でも、媒体駆動ユニット10の背
面側に防振手段294を設けているので、図23に示す
形態と実質上同様の作用効果が達成される。
【0062】図24の実施形態では、媒体駆動ユニット
10の両側壁を2個の防振手段290を介して支持して
いるが、3個以上の防振手段を介して支持することもで
き、またその背面側においても2個以上の防振手段29
4を介して支持することもできる。
【0063】図23および図24においては、媒体駆動
ユニット10の支持構造に適用して説明したが、これに
限定されす、装置シャーシを筐体に支持する構造にも適
用することができ、さらにたとえばカセット支持体が静
止的に支持され、このカセット支持体に対して媒体駆動
ユニットが上下動される形態のものにも適用でき、この
場合には、カセット支持体の支持にも適用することがで
きる。さらにまた、この支持構造は、カセット形式の記
録媒体に限定されることなく、カセット本体を有しない
形態の記録媒体の記録および/または再生装置にも適用
することができる。
【0064】上述した実施形態では、第2の移動体4お
よび第3の移動体6はラックとピニオンとの組合せによ
って移動されるが、これに代えて、複数のレバーの組合
せによって第2の移動体4と第3の移動体6を移動させ
るようにしてもよい。
【0065】また、上述の実施形態では、媒体駆動ユニ
ット10が静止的に配置され、この媒体駆動ユニット1
0に対して、カセット12を保持する保持体としての昇
降体8が媒体駆動ユニット10に対して近接および離隔
する方向に移動自在であるが、これとは反対に、カセッ
トを保持するカセット保持体を静止的に保持し、このカ
セット保持体に対して媒体駆動ユニット10を昇降動さ
せるようにすることもできる。かかる場合には、第1の
移動体と第2の移動体を一体的にカセット移動体として
構成し、このカセット移動体に、カセット12のカセッ
ト本体に設けられた一対の凹部にそれぞれ着脱自在に係
合する一対の係合爪を設ければよい。また、カセット移
動体をカセット保持体に移動自在に支持し、カセット移
動体を後退位置に保持する保持手段を設け、カセット移
動体を上記後退位置に保持した状態で媒体駆動ユニット
10を昇降動させればよい。カセット支持体に関連し
て、上記第3の移動体と同様の作用をするユニット移動
体を所定範囲に渡って移動自在に設け、このユニット移
動体に水平溝と傾斜溝を設けるようにする。さらに、媒
体駆動ユニットには昇降用突起を設け、この昇降用突起
を上記傾斜溝に位置付けるとともに、カセット支持体に
案内用突起を設け、この案内用突起を水平溝に位置付け
ればよい。そして、媒体駆動ユニットおよびカセット支
持体を装置シャーシ78から浮いた状態に保持するため
に、傾斜溝および水平溝にそれぞれ拡大溝部(上述した
と同様に、記録および/または再生状態において、昇降
用突起および案内用突起が位置してこれらを浮いた状態
とする)を設けるとともに、カセット支持体を防振手段
を介して支持するのが望ましい。
【0066】かく構成した場合にも、カセット支持体に
対してユニット移動体を所定方向(または所定方向とは
反対方向)に移動させると、昇降用突起が傾斜溝内を相
対的に移動するので、媒体駆動ユニット10が上方(ま
たは下方)に移動して上昇位置(または下降位置)に位
置付けられる。かくすると、媒体駆動ユニット10のデ
ィスクテーブルがカセット支持体に支持されたカセット
12の記録媒体に駆動連結され(または記録媒体から離
れて駆動解除され)、カセット12は記録および/また
は再生状態(はたは挿入および排出可能状態)となる。
したがって、この場合にも、ユニット移動体の移動によ
って媒体駆動ユニット10を下降位置と上昇位置の間を
移動させることが可能となる。
【0067】以上、実施の形態に従ってMD(ミニディ
スク)を再生する装置に適用して説明したが、本発明
は、MD以外の他のカセット式記録媒体、たとえば光デ
ィスク、光磁気ディスクまたは磁気ディスクカセット本
体に収容する形態のものを記録および/または再生する
装置に適用することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、防振構造体は防振ユニ
ットの底面に設けられた防振手段に加えてその背面に設
けられた防振手段を備えているので、防振ユニットを水
平方向から幾分傾斜して配置させても防振効果を損なう
ことなく防振ユニットを確実に支持することができる。
【0069】また本発明によれば、防振構造体は防振ユ
ニットの両側面に設けられた防振手段に加えてその背面
に設けられた防振手段を備えているので、防振ユニット
を水平方向から幾分傾斜して配置させても防振効果を損
なうことなく防振ユニットを確実に支持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる構成の記録および/または
再生装置を分解して示す分解斜視図である。
【図2】図1の記録および/または再生装置の断面図で
ある。
【図3】図1の装置の装置シャーシを示す平面図であ
る。
【図4】図1の装置の第2の移動体の主側壁と副側壁を
分解して示す分解斜視図である。
【図5】カセットを装置に挿入した状態を一部省略して
示す斜視図である。
【図6】カセットを装置に挿入して幾分これを挿入方向
に押した状態を一部省略して示す斜視図である。
【図7】第1の移動体が後退位置近傍まで移動した状態
を一部省略して示す斜視図である。
【図8】第1の移動体が後退位置に保持された状態を拡
大して示す部分拡大断面図である。
【図9】第3の移動体が挿入方向に後位置に向けて幾分
移動した状態を一部省略して示す斜視図である。
【図10】昇降体が下降位置に位置付けられた状態を一
部省略して示す斜視図である。
【図11】第2の移動体の第1のラックが第3歯車に噛
合している状態を一部省略して示す斜視説明図である。
【図12】第3歯車によって第1のラックが幾分移動さ
れた状態を一部省略して説明する斜視説明図である。
【図13】第1のラックおよび第2のラックが第3歯車
に噛合している状態を一部省略して示す斜視説明図であ
る。
【図14】昇降体が下降位置に保持されたときの第2の
ラックと第3歯車との噛合状態を示す斜視説明図であ
る。
【図15】カセットを挿入していないときの状態におけ
る第2の移動体の主側壁と副側壁の位置関係を示す簡略
説明図である。
【図16】カセットを挿入した状態における第2の移動
体の主側壁と副側壁の位置関係を示す簡略説明図であ
る。
【図17】カセットがある程度引込まれた状態における
第2の移動体の主側壁と副側壁の位置関係を示す簡略断
面図である。
【図18】第3の移動体が前位置にあるときの、第3の
移動体、昇降体および媒体駆動ユニットとの位置関係を
示す簡略説明図である。
【図19】第3の移動体が前位置から後位置に向けて幾
分移動したときのにあるときの第3の移動体、昇降体お
よび媒体駆動ユニットの位置関係を示す簡略断面図であ
る。
【図20】昇降用突起が傾斜溝の傾斜溝部の下端部に位
置するときの第3の移動体、昇降体および媒体駆動ユニ
ットとの位置関係を示す簡略断面図である。
【図21】案内用突起が水平溝の水平溝部と拡大溝部の
接続部に位置するときの第3の移動体、昇降体および媒
体駆動ユニットとの位置関係を示す簡略断面図である。
【図22】記録および/または再生状態における第3の
移動体、昇降体および媒体駆動ユニットとの位置関係を
示す簡略説明図である。
【図23】本発明の実施の一形態である媒体駆動ユニッ
トの防振支持構造を一部切欠いて示す部分簡略断面図で
ある。
【図24】媒体駆動ユニットの防振支持構造の他の形態
を一部切欠いて示す部分簡略断面図である。
【符号の説明】
2 第1の移動体 4 第2の移動体 6 第3の移動体 8 昇降体 10 媒体駆動ユニット 12 カセット 22,24 係合爪 30,32 主側壁 36 副側壁 46 第1のラック 78 装置シャーシ 98,100 垂直側壁 112,114 昇降用突起 130 駆動ユニット本体 144,146 案内用突起 160 防振手段 170,172 側壁 176,178 傾斜溝 186,188 水平溝 213 第2のラック 218 駆動源 240 検出スイッチ 246 制御回路手段 260 カセット本体 280,282,290,294 防振手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体と、該筐体に収容され、該筐体に防
    振構造体を介して支持された防振ユニットを具備し、該
    防振ユニットは記録媒体を回転駆動する媒体駆動ユニッ
    トを含み、前記防振構造体は、前記防振ユニットの底面
    に設けられた複数個の防振手段と、前記防振ユニットの
    背面に設けられた少なくとも1個の防振手段を含んでい
    ることを特徴とする記録媒体の記録および/または再生
    装置。
  2. 【請求項2】 筐体と、該筐体に収容され、該筐体に防
    振構造体を介して支持された防振ユニットを具備し、該
    防振ユニットは記録媒体を回転駆動する媒体駆動ユニッ
    トを含み、前記防振構造体は、前記防振ユニットの両側
    面に設けられた複数個の防振手段と、前記防振ユニット
    の背面に設けられた少なくとも1個の防振手段を含んで
    いることを特徴とする記録媒体の記録および/または再
    生装置。
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