JP2000099414A - パケット受信表示装置及びシステム - Google Patents

パケット受信表示装置及びシステム

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JP2000099414A
JP2000099414A JP10253168A JP25316898A JP2000099414A JP 2000099414 A JP2000099414 A JP 2000099414A JP 10253168 A JP10253168 A JP 10253168A JP 25316898 A JP25316898 A JP 25316898A JP 2000099414 A JP2000099414 A JP 2000099414A
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Japan
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network
wol
computer
predetermined
signal
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JP10253168A
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Naotaka Kato
藤 直 孝 加
Takashi Yanagisawa
澤 貴 柳
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International Business Machines Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L51/00User-to-user messaging in packet-switching networks, transmitted according to store-and-forward or real-time protocols, e.g. e-mail

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】WOL(ウェーク・アップ・オン・LAN)機
能をした情報処理システムに対してWOL動作の履歴を
表示する情報処理システムを提供することである。 【解決手段】搭載本発明は、ネットワークに接続可能な
コンピュータ用接続ユニットにおいて、接続ユニット
が、ネットワークを経由して所定のパケットを受信した
場合に、所定の信号660を発生する手段610、及び
前記所定の信号660に応答して前記所定のパケットを
受信したことを表示する手段650を有することとし、
これによりWOLの実行があったことを知らせるような
アプリケーションを前記コンピュータ上で起動すること
なく、或いは、前記接続ユニットに前記コンピュータが
接続されていなくとも、WOLの実行や実行の試みがな
されたことを、前記コンピュータのユーザが認識できる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナル・コン
ピュータを始めとする情報処理システムを搭載して機能
を拡張するための拡張ユニット等の接続ユニットに係
り、特に、搭載した情報処理システムに対してLAN接
続環境を提供する拡張ユニット等に関する。更に詳しく
は、本発明は、情報処理システムにWOL(Wake−
up ONLAN)履歴表示機能を提供する拡張ユニッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、「ネットワーク・コンピューティ
ング」なる言葉が、新聞・雑誌等の各種メディアを賑わ
している。
【0003】「ネットワーク・コンピューティング」と
は、その字義通り、複数のコンピュータや周辺機器を通
信媒体(有線、無線を問わない)で結んだ環境のことを
指す。また、「ネットワーク」とは、コンピュータ間で
データの伝送を行なうための通信網のことを言う。ネッ
トワークの形態は、LAN(Local Area Network)のよ
うに局所的なものから、一般公衆回線(PSTN)のよ
うに広域的なもの、さらには、各サーバ同士の相互接続
の結果として全世界的な巨大ネットワークと化した「イ
ンターネット」まで種々様々である。DTE(Data Ter
minal Equipment:端末装置)としてのコンピュータ・
システムは、DCE(Data Circuit Terminal Equipmen
t:回線終端装置)を介してネットワークに接続され
る。ここで、DCEは、ネットワークがPSTNのよう
なアナログ回線であればモデム(Modulator/Demodulato
r)のことであり、ネットワークがISDN(Integrate
d Services Digital Network)であればTA(ターミナ
ル・アダプタ)であり、LANであればLANアダプタ
(例えば、イーサネット・カードやトークンリング・カ
ードなど)である。また、DTEは、これらDCE経由
でネットワーク接続される専用の端末装置である他、汎
用のコンピュータ・システム(例えばIBM PC/A
T互換機("PC/AT"は米IBM社の商標))であっ
てもよい。
【0004】LANは、大学や研究機関などの独立した
団体によって自主運営・管理されたネットワークであ
り、1つの構内など比較的狭い範囲のみをカバーする、
言わばネットワークの最小単位である。LANは、半導
体技術の向上に伴う通信機器の低価格化、及び、通信ソ
フトウェアの高機能化に支えられて、主として開発・研
究環境において、コンピュータ資源の共有、情報の共有
・流通等を目的として深く浸透していった。
【0005】LANの形態には、ピア・ツー・ピア(Pe
er to Peer)方式とクライアント−サーバ方式がある。
ピア・ツー・ピア方式は、接続されたDTE同士に主従
関係がなく互いに対等である。ピア・ツー・ピア型LA
Nでは、互いの資源を共有し合える関係が成立し、ある
DTEのユーザが所有するディスクやプリンタをそのま
ま他のLANユーザが使用できるようになっている。こ
れに対し、クライアント−サーバ方式では、LAN上の
1台のマシンをサーバ専用にし、これを他のLANユー
ザ(すなわちクライアント)が共有し合うようになって
いる。クライアント−サーバ型LANでは、サービスを
提供するサーバとサービスを受けるクライアントとが遠
隔手続き呼び出し(RPC)を使って同期をとりながら
処理を進めるようになっている。
【0006】近年では、汎用パーソナル・コンビュータ
(PC)同士を接続させたクライアント−サーバ方式が
ネットワーク・コンピューティングの主流となりつつあ
る。これは、該方式による以下の利益を享受するためで
もある。すなわち、 (1)クライアントのPC毎に必要なソフトウェアをイ
ンストールすることで、各ユーザは各自で自由な業務を
遂行する。 (2)共有すべきデータ/ファイルはサーバ側に置く。
また、プリンタもサーバに接続してネットワーク経由で
各ユーザが共有する。 (3)サーバにグループウェアなどのソフトウェアをイ
ンストールして、グループ・ワークに対応した処理を行
なう。
【0007】ところが、クライアント側に過度に情報を
分散させた(すなわちクライアントPCが肥大化した)
帰結として、クライアント側のシステム維持や管理に莫
大な経費がかかることが問題視されてきた。例えば、O
Sやアプリケーションのバージョン・アップの度に、各
PC毎にインストールや設定の手間が生じてしまう。ネ
ットワーク全体のコストすなわちトータル・コスト・オ
ーナーシップ(TCO)の削減が急務となっている。
【0008】TCO削減のために、ネットワーク上のソ
フトウェア資源をサーバ側で集中管理する、という構想
がある。例えば、サーバに置いてあるプログラムを更新
するだけで、クライアント側で利用するプログラムも自
動的に更新される。サーバ側が集中管理することによ
り、クライアント側の操作ミスによるトラブルを未然に
防ぐことができ、運用管理コスト、すなわちTCOの削
減が図られるという訳である。
【0009】TCO削減のための手法の1つとして、W
OLすなわち"Wake−up ON LAN"を適用し
てクライアント側のシステム構成をネットワーク経由で
管理することが挙げられる。オフィスに人員のいない夜
間などを利用して、パワー・オフ中の各クライアント・
システムをネットワーク経由で自動的に起動させ、各シ
ステムに新規アプリケーションをインストールしたり、
旧態のものとリプレースしたりすることができる。
【0010】WOLを実現するためには、ネットワーク
すなわちLANに接続するためのDCEがWOL機能を
具備していることが必須条件である。ユーザ端末として
のDTEが汎用コンピュータ・システムである場合、D
CEは例えばLANアダプタ・カードの形態で提供され
る。アダプタ・カードは、一般には、コンピュータ本体
(マザー・ボード上)に用意された「バス・スロット」
に装着可能である。
【0011】WOL機能は、ネットワークすなわちLA
N経由でコンピュータ・システムを自動立ち上げする機
能によって実現される。図6には、WOL対応のコンピ
ュータ・システムの構成を模式的に示している。WOL
対応LANアダプタ610は、LANに接続され、停止
中のシステムの起動(すなわち"Wake−up")を指
示するフレーム・パケット(以下、「ウェーク・アップ
・パケット」とする)を認識した際に、WOLシグナル
660をシステム側にアサートするようになっている。
また、WOL対応のコンピュータ・システムは、システ
ム自身がパワー・オフの間もWOL動作を可能ならしめ
るべく、LANアダプタに対して継続的に電力を供給し
続ける補助電源625を備えている。さらに、コンピュ
ータ・システムは、WOL対応LANアダプタがアサー
トするWOLシグナルを検出し、且つ、このシグナルに
応答してシステム全体の電源投入を指示するためのWO
L論理回路640も含んでいる。
【0012】ここで、拡張ユニットとは、ノートブック
PCを搭載するだけで、PCの周辺環境を拡充させるた
めの機器のことである。図7には、ノートブックPC7
20が拡張ユニット710に搭載される様子を示してい
る。ノートブックPC720は、可搬性を確保するため
に小型軽量に設計・製作される反面、周辺環境が犠牲と
なっている。例えば、ノートブックPC720が収容可
能な外部記憶装置の個数は著しく制限され、また、アダ
プタ・カードを装着するバス・スロットはなく、PCカ
ードの挿入のみが許されている。また、プリンタやCR
T(Cathod RayTube)ディスプレイ、外付けキーボード
などの、オフィス環境で使用する各種機器類の接続ケー
ブルを、携行の度に取り付け・取り外しするのでは非常
に煩雑である。拡張ユニットは、オフィスでノートブッ
クPC720を使用する際に、デスクトップPCと同じ
作業環境を提供するための機器であり、「ポート代行
(Port Replication)機能」と、「バス拡張機能」とを
有している。
【0013】ポート代行機能は、ノートブックPC72
0本体内の接続ポート・シグナルを延長して備えること
によって実現される。拡張ユニット側710にプリンタ
やCRTディスプレイ、外付けキーボードなどの周辺機
器(図示せず)を予めケーブル接続しておけば、ユーザ
はノートブックPC720を拡張ユニットに搭載するだ
けで即座にこれら周辺機器を利用することができる。ま
た、これら周辺機器類を拡張ユニットに接続したままに
しておけば、他のノートブックPC720を搭載したと
きも周辺機器を即時利用することができるし、ケーブル
の抜き差しという煩雑な作業から解放される。ケーブル
接続を一括管理するという意味から、「ケーブル・マネ
ジメント機能」と呼ぶこともある。
【0014】他方、「バス拡張機能」とは、ノートブッ
クPC720本体内のバス(例えば、ローカル・バスと
してのPCI(Peripheral Component Interconnect)
バスやシステム・バスとしてのISA(Industry Stand
ard Architecture)バス)を拡張ユニット側に延長して
持つことにより実現される。拡張ユニットは、外部記憶
装置をバス接続し収納するための空間や、アダプタ・カ
ードを装着するためのバス・スロットなどを備えてい
る。拡張ユニットにHDDやSCSI(Small Computer
System Interface)アダプタ・カード、LANアダプ
タ・カードを取り付けておくことによって、ノートブッ
クPC720のユーザに対してファイル・サブシステム
やネットワーク・サブシステムを提供することができる
訳である。なお、拡張ユニット710のことを「ドッキ
ング・ステーション」と呼ぶこともある。また、ポート
代行機能のみを持つ拡張ユニットのことを「ポート・リ
プリケータ」と呼ぶこともある。
【0015】拡張ユニット710の利用形態は、「シン
グル・ユーザ・モード」と「マルチ・ユーザ・モード」
に大別されよう。前者は、単一のPCユーザが拡張ユニ
ットを専有することを意味し、1つの拡張ユニットには
特定の1つのノートブックPCしか搭載されない。これ
に対し、マルチ・ユーザ・モードとは、複数のPCユー
ザが単一の拡張ユニットを共用することを意味し、拡張
ユニットには各ユーザのノートブックPCが交代で搭載
される。マルチ・ユーザ・モードでは、各ユーザ間での
ポリシーやストラテジーの相違は往々にして起こる。
【0016】なお、拡張ユニット自体については、例え
ば本出願人に既に譲渡されている特願平5−18159
3号(特開平7−36577号:当社整理番号JA9−
93−027)や特願平6−134124号(特開平8
−6668号:当社整理番号JA9−94−030)の
明細書に開示されている。
【0017】図4を参照して、従来のシステムの場合の
動作を説明する。まず、(1)ノートPC409がドッ
キング・ステーション407に接続されている場合 システム管理者はノートPCシステム410に対してシ
ステム起動のためにWOLパケットを送信する。このと
き、ノートPCシステム410のノートPC409の電
源はオフ状態であるがLAN機能の部分は補助電源によ
り常時駆動しており、WOLパケットが到着するのを待
っている。サーバ403からネットワーク401を介し
て送られたWOLパケットがノートPCシステム410
に到着すると、システムを起動するための信号(PME
#等)をアサートすることにより、ノートPC409の
電源を立ち上げ、システムの起動を行う。システムの立
ち上げ後、システム管理者はリモート・コントロール・
ソフトウェア等により、ノートPC409のメインテナ
ンス等を実行し、終了後システムのシャット・ダウンを
行い一連の動作が完了する。
【0018】(2)ノートPC409がドッキング・ス
テーション405に接続されていない場合 システム管理者はドッキング・ステーション405に対
してシステム起動のためにWOLパケットを送信する。
このとき、ノートPC409がドッキング・ステーショ
ン405に接続されていないため、ドッキング・ステー
ション405内部のLAN機能の部分の補助電源もオフ
である。したがって、WOLパケットが到着しても何も
発生しない。システム管理者は、ノートPC409がW
OLパケットを送ったにも拘わらず立ち上がってこない
ため再度WOLパケットを送出するが、何度やっても同
じなので、目的のメインテナンス等を行うことができな
いままオペレーションは終了する。
【0019】多くの場合は、このようなWOLオペレー
ションは、日常業務の妨げとならないように無人環境と
なる夜中に実行され、管理されるPCシステムの使用者
は上記(1)の場合(コンピュータが接続されている場
合)、翌朝システムをたち上げた後に、WOLの実行を
知らせるようなアプリケーションが起動するようになっ
ていれば、使用者はシステム管理者によりメインテナン
ス等が実行されたことを認識できる。しかし、この方法
では、システムを起動する前には、メインテナンスなど
の作業があったことの有無を知ることは出来ず、またア
プリケーションの全てがかかるメインテナンス作業が行
われたことを使用者に知らせるようには設計されていな
い。
【0020】更に上記(2)の場合(コンピュータが接
続されていない場合)には、システム管理者が使用者の
PCシステム409を管理する必要がある状況であった
にも拘わらず、その状況をPCシステム409の使用者
は知る手段がない。一方、上記(1)及び(2)のいず
れの場合でも、何者かがリモートでシステムを起動させ
た、あるいは起動させようとした履歴をPCシステムの
使用者が把握することが出来ず、セキュリティーの観点
からも問題がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、WO
L機能を搭載した情報処理システムに対してWOL動作
の履歴を表示する情報処理システムを提供することにあ
る。
【0022】本発明の他の目的は、現在のシステムの起
動がWOLによるものか否かの表示を可能とする情報処
理システムを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、ネットワーク
に接続可能なコンピュータ用接続ユニットにおいて、前
記接続ユニットが、(a)ネットワークを経由して所定
のパケットを受信した場合に、所定の信号を発生する手
段、及び(b)前記所定の信号に応答して前記所定のパ
ケットを受信したことを表示する手段を有することと
し、これによりWOLの実行があったことを知らせるよ
うなアプリケーションを前記コンピュータ上で起動する
ことなく、或いは、前記接続ユニットに前記コンピュー
タが接続されていなくとも、WOLの実行や実行の試み
がなされたことを、前記コンピュータのユーザが認識で
きるようにした。
【0024】
【作用】本発明に係る情報処理システム用拡張ユニット
は、ネットワーク接続するためのネットワーク・アダプ
タ(例えばLANアダプタ)を装備している。このネッ
トワーク・アダプタは、ネットワーク経由での自動立ち
上げ機能(所謂WOL(Wake−up ON LA
N))を備えている。すなわち、ネットワーク・アダプ
タは、拡張ユニット本体(及び搭載した情報処理システ
ム)がパワー・オフの期間中も電源回路(例えば補助電
源)によって常時給電されており、ネットワーク経由で
ウェーク・アップ・パケットを受信したことに応答して
ウェーク・シグナル(WOLシグナル)を生成し、更に
ユーザが認識可能な態様でウェーク・アップ・パケット
を受信したことを表示するようになっている。
【0025】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0027】A.コンピュータ・システムのハードウェ
ア構成 図1には、本発明を実現するのに適した典型的なパーソ
ナル・コンピュータ(PC)100のハードウェア構成
を模式的に示している。本発明を実現するPCの一例
は、OADG(PC Open Architecture Developer's Gro
up)仕様に準拠し、オペレーティング・システムとして
米マイクロソフト社の"Windows95、98"又は
米IBM社の"OS/2"を搭載した、ノートブック型の
PCである。このノートブックPC100は、例えば本
体背面に、接続ユニットとしての拡張ユニット200
(後述)と電気接続するためのドッキング・コネクタ1
50を備えている。以下、各部について説明する。
【0028】メイン・コントローラであるCPU11
は、OSの制御下で、各種プログラムを実行するように
なっている。CPU11は、例えば米インテル社製のC
PUチップ"Pentium"、あるいは同社の"MMX
テクノロジPentium"、"PentiumII"、"
Peintium Pro"や他社の互換性のあるCP
Uでよい。
【0029】CPU11は、自身の外部ピンに直結した
プロセッサ・バス12、ローカル・バスとしてのPCI
(Peripheral Component Interconnect)バス16、及
び、システム・バスとしてのISA(Industry Standar
d Architecture)バス18という3階層のバスを介し
て、後述の各ハードウェア構成要素と相互接続されてい
る。
【0030】プロセッサ・バス12とPCIバス16と
は、ブリッジ回路(ホスト−PCIブリッジ)13によ
って連絡されている。本実施例のブリッジ回路13は、
メイン・メモリ14へのアクセス動作を制御するための
メモリ・コントローラや、両バス12,16間のデータ
転送速度の差を吸収するためのデータ・バッファなどを
含んだ構成となっている。
【0031】メイン・メモリ14は、CPU11の実行
プログラムの読み込み領域として、あるいは実行プログ
ラムの処理データを書き込む作業領域として利用され
る、書き込み可能メモリである。メイン・メモリ14
は、一般には複数個のDRAM(ダイナミックRAM)
チップで構成され、例えば32MBを標準装備し256
MBまで増設可能である。なお、ここで言う実行プログ
ラムには、Windows98などのOS、周辺機器類
をハードウェア操作するための各種デバイス・ドライ
バ、特定業務に向けられたアプリケーション・プログラ
ムや、ROM17(後述)に格納されたファームウェア
が含まれる。
【0032】L2(レベル2)−キャッシュ15は、C
PU11がメイン・メモリ14にアクセスする時間を吸
収するための高速動作メモリであり、CPU11が頻繁
にアクセスするごく限られたコードやデータを一時格納
するようになっている。L2−キャッシュ15は、一般
にSRAM(スタティックRAM)チップで構成され、
その記憶容量は例えば512KBである。
【0033】PCIバス16は、比較的高速なデータ転
送が可能なタイプのバス(バス幅32/64ビット、最
大動作周波数33/66MHz、最大データ転送速度1
32/264MBps)であり、ビデオ・コントローラ
20やカードバス・コントローラ23のような比較的高
速で駆動するPCIデバイス類がこれに接続される。な
お、PCIアーキテクチャは、米インテル社の提唱に端
を発したものであり、いわゆるPnP(プラグ・アンド
・プレイ)機能を実現している。
【0034】ビデオ・コントローラ20は、CPU11
からの描画命令を実際に処理するための専用コントロー
ラであり、処理した描画情報をビデオ・メモリ(VRA
M)21に一旦書き込むとともに、VRAM21から描
画情報を読み出して液晶表示ディスプレイ(LCD)2
2に描画データとして出力するようになっている。ま
た、ビデオ・コントローラ20は、付設されたデジタル
−アナログ変換器(DAC)によってビデオ・シグナル
をアナログ変換することができる。アナログ・ビデオ・
シグナルは、シグナル・ライン20aを介して、CRT
ポート51に出力される。また、シグナル・ライン20
aは、途中で分岐して、ドッキング・コネクタ150に
も向かっている。
【0035】カードバス・コントローラ23は、PCI
バス16のバス・シグナルをPCIカード・スロット2
4のインターフェース・コネクタ(カードバス)に直結
させるための専用コントローラである。カード・スロッ
ト24は、例えばコンピュータ100本体の壁面P−
P'に配設され、PCMCIA(Personal Computer Mem
ory Card International Association)/JEIDA
(Japan Electronic Industry Development Associatio
n)が策定した仕様(例えば"PC Card Stan
dard 95")に準拠したPCカード(図示しな
い)を受容するようになっている。
【0036】PCIバス16の略終端には、ブリッジ回
路(PCI−PCIブリッジ)60が設けられている。
このブリッジ回路60は、PCIバス(1次側PCIバ
ス)16の下流に2次側PCIバスを相互接続するため
のものである。2次側PCIバスは、ドッキング・コネ
クタ150経由で接続される拡張ユニット200内部に
用意されている。なお、下流側にPCIバスが接続され
ないときには、ブリッジ回路60は、各PCIバス・シ
グナルを略終端でディセーブルするようになっている。
【0037】また、PCIバス16とISA18とは、
ブリッジ回路(PCI−ISAブリッジ)19によって
相互接続されている。本実施例のブリッジ回路19は、
DMAコントローラや、プログラマブル割り込みコント
ローラ(PIC)、及びプログラマブル・インターバル
・タイマ(PIT)を含んだ構成となっている。ここ
で、DMAコントローラは、周辺機器(例えばFDD)
とメイン・メモリ14との間のデータ転送をCPU11
の介在なしに実行するための専用コントローラである。
また、PICは、周辺機器からの割り込み要求(IR
Q)に応答して所定のプログラム(割り込みハンドラ)
を実行させるための専用コントローラである。また、P
ITは、タイマ信号を所定周期で発生させるための装置
であり、その発生周期はプログラマブルである。
【0038】本実施例のブリッジ回路19は、さらに、
IDE(Integrated Drive Electronics)に準拠した外
部記憶装置を接続するためのIDEインターフェースも
備えている。IDEインターフェースには、IDEハー
ド・ディスク・ドライブ(HDD)25が接続される
他、IDE CD−ROMドライブ26がATAPI
(AT Attachment Packet Interface)接続される。ま
た、IDE CD−ROMドライブ26の代わりに、D
VD(Digital Video Disc又はDigital Versatile DIs
c)ドライブのような他のタイプのIDE装置が接続さ
れていてもよい。HDD25やCD−ROMドライブ2
6のような外部記憶装置は、例えばシステム100本体
内の「メディア・ベイ」又は「デバイス・ベイ」と呼ば
れる収容場所に格納される。これら標準装備された外部
記憶装置は、FDDやバッテリ・パックのような他の機
器類と交換可能且つ排他的に取り付けられる場合もあ
る。
【0039】また、本実施例のブリッジ回路19は、汎
用バスであるUSB(Universal Serial Bus)を接続す
るためのUSBルート・コントローラを内蔵するととも
に、USBポート27を備えている。USBポート27
は、例えばコンピュータ100本体の壁面Q−Q'に設
けられている。USBは、電源投入のまま新しい周辺機
器(USBデバイス)を抜き差しする機能(ホット・プ
ラギング機能)や、新たに接続された周辺機器を自動認
識しシステム・コンフィギュレーションを再設定する機
能(プラグ・アンド・プレイ機能)をサポートしてい
る。1つのUSBポートに対して、最大63個のUSB
デバイスをデイジー・チェーン接続することができる。
USBデバイスの例は、キーボード、マウス、ジョイス
ティック、スキャナ、プリンタ、モデム、ディスプレイ
・モニタ、タブレットなど様々である。
【0040】ISAバス18は、PCIバス16に比し
データ転送速度が低いバスであり(バス幅16ビット、
最大データ転送速度4MBps)、ROM17やリアル
・タイム・クロック(RTC)29、I/Oコントロー
ラ30、キーボード/マウス・コントローラ34、オー
ディオCODEC37のような比較的低速で駆動する周
辺機器類を接続するのに用いられる。
【0041】ROM17は、キーボード35やフロッピ
ー・ディスク・ドライブ(FDD)31などの各ハード
ウェアの入出力操作を制御するためのコード群(BIO
S:Basic Input/Output System)や、電源投入時の自
己診断テスト・プログラム(POST:Power On Self
Test)などのファームウェアを恒久的に格納するための
不揮発性メモリである。
【0042】リアル・タイム・クロック(RTC)29
は、現在時刻を計測するための装置である。RTC29
は、一般に、CMOSメモリとともに1チップ上に実装
されている。このCMOSメモリは、例えばシステム・
コンフィギュレーション情報(BIOSの設定値)やパ
ワー・オン・パスワードのような、システム100のセ
キュリティ/セーフティに不可欠な情報を保管するため
に用いられる。RTC/CMOS29は、リザーブ・バ
ッテリ(通常はコイン・パッテリ:図示しない)によっ
てバックアップされており、システム100がパワー・
オフの間も計測内容や記憶内容を失わないようになって
いる。本実施例では、システム100がネットワーク経
由での自動立ち上げすなわちWOL(Wake−up
ON LAN)を許可するか禁止するかという情報も、
RTC/CMOS29に書き込まれるものとする。
【0043】I/Oコントローラ30は、フロッピー・
ディスク・ドライブ(FDD)31の駆動、パラレル・
ポート55を介したパラレル・データの入出力(PI
O)、シリアル・ポート56を介したシリアル・データ
の入出力(SIO)を制御するための周辺コントローラ
である。パラレル・ポートには例えばプリンタが、シリ
アル・ポートにはモデムが接続される。パラレル・シグ
ナル・ライン30aは、パラレル・ポート55に伸びる
他、分岐して、ドッキング・コネクタ150にも向かっ
ている。また、シリアル・シグナル・ライン30bは、
シリアル・ポート56に伸びる他、分岐して、ドッキン
グ・コネクタ150にも向かっている。また、FDD3
1用のシグナル・ライン30cは、外付けFDD用ポー
ト57に伸びる他、分岐して、ドッキング・コネクタ1
50にも向かっている。
【0044】キーボード/マウス・コントローラ(KM
C)34は、キーボード35からの入力スキャン・コー
ドや、トラックポイント36による指示座標値をコンピ
ュータ・データとして取り込むための周辺コントローラ
である。トラックポイント36は、キーボード・ユニッ
トの略中央に植設されたステック状のポインティング・
デバイスである。キーボード用シグナル・ライン34a
及びマウス用シグナル・ライン34bは、夫々、外付け
キーボード用ポート53及び外付けマウス用ポート54
に伸びる他、分岐して、ドッキング・コネクタ150に
も向かっている。
【0045】オーディオCODEC37は、オーディオ
信号の入出力を行なうための専用コントローラであり、
オーディオ信号をデジタル録音・再生するためのCOD
EC回路(COder-DECoder:すなわちミキシング機能を
備えたAD,DA変換器)を含んでいる。オーディオC
ODEC37は、MIDI(Musical Instrument Digit
al Interface)データを処理することもできる。MID
I用シグナル・ライン37aは、ドッキング・コネクタ
150の一部に割り当てられている。また、オーディオ
出力シグナル・ライン37bは、ライン出力端子52に
伸びる他、分岐して、ドッキング・コネクタ150にも
向かっている。
【0046】アナログ・スイッチ61は、ISAバス1
8の終端とドッキング・コネクタ150との接続又は切
り離しを行なうためのものである。例えば、ドッキング
・コネクタ150経由で2次側PCIバス(後述)が接
続されている場合には、アナログ・スイッチ61は各バ
ス・シグナルの終端を減勢してISAバス18をドッキ
ング・コネクタ150から切り離すが、ドッキング・コ
ネクタ150経由でISAバス18が延長されている場
合には各バス・シグナルの終端を付勢してISAバス1
8をドッキング・コネクタ150に接続させる。
【0047】DCインレット71は、外部AC電源をD
C電圧に変換するACアダプタを装着するためのジャッ
クである。DC/DCコンバータ70は、DCインレッ
ト71又は、ドッキング・コネクタ150経由で受け取
った外部DC電源電圧を降圧安定化して、システム10
0内の各部に給電するようになっている。拡張ユニット
200側から電力を受ける場合は、電力線70a経由で
DC/DCコンバータ70に入力される。
【0048】図示の通り、PCIバス16、ISAバス
18の各バス・シグナルや、その他のポート・シグナル
20a,30a,30b…、及び電力線70aは、ドッ
キング・コネクタ150の各コネクタ・ピンに割り当て
られている。ドッキング・コネクタ150は、拡張ユニ
ット200側のドッキング・コネクタ250と電気的及
び機械的仕様が合致している。両機器100及び200
を合体させることにより、コンピュータ100本体側の
PCIバス16、ISAバス18の各バス・シグナル
や、その他のポート・シグナル20a,30a,30b
…は拡張ユニット200側で展開される。
【0049】なお、図1中の破線Q−Q'はノートブッ
クPC100本体の背面部分をイメージしている。ノー
トブックPC100は、背面部分のドッキング・コネク
タ150にて拡張ユニット200と接合する。背面部で
接合する帰結として、背面に配設けされた各ポート5
1,52,53…は拡張ユニット200の筐体によって
隠蔽されて使用不能となる。但し、拡張ユニット200
のポート代行機能(前述)により、各外付け機器類が用
意されているので支障はない。
【0050】なお、コンピュータ・システム100を構
成するためには、図1に示した以外にも多くの電気回路
等が必要である。但し、これらは当業者には周知であ
り、また、本発明の要旨を構成するものではないので、
本明細書中では省略している。また、図面の錯綜を回避
するため、図中の各ハードウェア・ブロック間の接続も
一部しか図示していない点を了承されたい。
【0051】B.拡張ユニットのハードウェア構成 図2には、本発明の実施に供される拡張ユニット200
のハードウェア構成を模式的に示している。拡張ユニッ
ト200はネットワーク・サブシステムとしてのLAN
アダプタ・カード等の通信アダプタを装備しており、ノ
ートブックPC100のユーザは、PC100を拡張ユ
ニット200に搭載するだけでLAN等のネットワーク
環境を享受することができる。本実施例のLANアダプ
タ・カードはWOL(Wake−up ON LAN)
機能を有するものとする。
【0052】拡張ユニット200は、コンピュータ10
0本体側のコネクタ150とは電気的及び機械的仕様が
合致したドッキング・コネクタ250を備えており、該
コネクタ150,250経由でバス・シグナルやポート
・シグナルなどを一括して受け入れるようになってい
る。
【0053】拡張ユニット側CPU(DockCPU)
211は、ユニット200内の各部の動作を統括するた
めのメイン・コントローラである。DockCPU21
1は、作業領域として用いるRAMや実行プログラム・
コード(ファームウェア)を格納するROMなどを内蔵
している(図示しない)。DockCPU211は、例
えば、ユニット200の状態を表示するためのLCDイ
ンジケータ212、コンピュータ100本体の取り外し
を機械的に禁止するためのイジェクト・ロック213の
操作、操作上の警告音を発生するためのビーパ214な
どの動作も制御する。
【0054】システム100本体(すなわちCPU1
1)側から見れば、DockCPU211はバス接続さ
れた周辺機器の1つであり、I/Oアクセス可能なI/
Oレジスタを内蔵している。このI/Oレジスタの一部
はWOL状態レジスタとして用いられる(後述)。な
お、DockCPU11は、コンピュータ100及び拡
張ユニット200がパワー・オフされている間も、補助
電源によって給電されている。
【0055】EEPROM215は、再書き込み可能な
不揮発メモリである。EEPROM215は、拡張ユニ
ット200の製造番号や、ユーザ・パスワード、システ
ム構成情報など、コンピュータ100本体との合体・分
離の際のセキュリティやシステムの動作補償のために必
要な小容量のデータを保管するために用いられる。EE
PROM215の記憶内容はDockCPU211やコ
ンピュータ100本体側から参照可能である。
【0056】DC/DCコンバータ272は、DCイン
レット271経由で入力された外部DC電圧を降圧安定
化して、拡張ユニット200内及びコンピュータ100
本体側に電力を分配する装置である。DCインレット2
71には、商用電源のAC電圧をDC電圧に変換するA
Cアダプタが装着される。なお、本実施例のDC/DC
コンバータは、拡張ユニット200及びコンピュータ1
00本体がパワー・オフの間もDockCPU211及
びLANアダプタ300に常時給電するための補助電源
が含まれている(後述)。
【0057】ドッキング・コネクタ250経由で一括し
て受け入れたポート・シグナル類は、分岐して、CRT
ポート251、ライン出力端子252、外付けキーボー
ド用ポート253、外付けマウス用ポート254、パラ
レル・ポート255、シリアル・ポート256、MID
Iポート260の各ポートに向かっている。また、FD
D用シグナル・ラインには、FDD232が接続されて
いる。
【0058】拡張ユニット200側で拡張された2次側
PCIバス216上には、例えばSCSI(Small Comp
uter System Interface)コントローラ220やカード
バス・コントローラ223のような比較的高速なデータ
転送を必要とするデバイス類が接続されている。
【0059】SCSIコントローラ220は、PCI−
SCSI間のプロトコル変換を行なう専用コントローラ
であり、SCSIバスはSCSIポート220Aでユニ
ット200外に現れている。SCSIポート220Aに
は、SCSIケーブルによってSCSI外部機器がデイ
ジー・チェーン接続される。SCSI機器の例は、HD
DやMOドライブ、DVDドライブ、プリンタ、スキャ
ナなどである。
【0060】カードバス・コントローラ223は、先述
のハードウェア構成要素23と同様、PCIバス・シグ
ナルをカード・スロット24に直結させるための専用コ
ントローラである。
【0061】また、2次側PCIバス216の終端に
は、1以上のPCIバス・スロット216Aが用意され
ている。PCIバス・スロット216Aには、PCI対
応拡張アダプタ・カードを装着することができる。本実
施例では、少なくともWOL(Wake−up ON
LAN)機能付きLANアダプタ300がバス・スロッ
ト216Aに装着されている。LANアダプタ300
は、補助電源により常時動作状態にあり、ネットワーク
経由でウェーク・アップ・パケットを受け取ることによ
ってWOLシグナルをアサートするようになっている
が、動作の詳細は後述する。
【0062】拡張ユニット200には、2次側ISAバ
ス218も装備されている。2次側ISAバス218
は、ブリッジ回路(PCI−ISAブリッジ)219に
よって2次側PCIバス216と相互接続されている。
2次側ISAバス218を設ける意義は、豊富なISA
レガシーを継承する点にある。
【0063】ブリッジ回路219の構成は、先述のハー
ドウェア構成要素18と略同一構成である。ブリッジ回
路219はIDEインターフェースを含んでおり、HD
DやCD−ROMドライブなどのIDE機器231を接
続することができる。なお、IDE機器231は、FD
D232とともに、拡張ユニット200本体内の「メデ
ィア・ベイ」に交換可能に収納される。
【0064】また、2次側ISAバス218の終端に
は、1以上のISAバス・スロット218Aが用意され
ている。ISAバス・スロット218Aには、ISA対
応拡張アダプタ・カードを装着することができる。
【0065】なお、図2では、PCIバスを拡張するタ
イプの拡張ユニット200を図解しているがこれには限
定されない。例えばISAバスを拡張するタイプの拡張
ユニットであってもよい。極端な例では、WOL機能付
きLANアダプタ・カード300のみを増設するタイプ
の拡張ユニットでもよい。
【0066】C.WOL機能を実現するネットワーク・
サブシステム 図3は、ネットワーク・サブシステムのWOL(Wak
e−up ON LAN)機能に着目して図解したシス
テム構成図である。
【0067】WOL機能に対するセキュリティを実現す
るために、拡張ユニット200側では、DockCPU
211とLANアダプタ300との協働的作用が必須で
ある。これらDockCPU211とLANアダプタ3
00は、DC/DCコンバータ370内の補助電源によ
って常時給電されており、コンピュータ100本体や拡
張ユニット200がパワー・オフの間も動作可能な状態
に置かれている(前述)。
【0068】LANアダプタ300は、本実施例ではP
CI対応アダプタ・カードという形態で拡張ユニット2
00に提供されている(前述)。LANアダプタ300
はWOL機能を持ち、DockCPU211に対してW
OLシグナルを出力している。LANアダプタ300
は、拡張ユニット200がパワー・オフの間にネットワ
ーク経由で電源投入を指示するパケット・フレームすな
わちウェーク・アップ・パケットを受け取ると、これに
応答してWOLシグナルをアサートするようになってい
る。なお、ネットワーク上でウェーク・アップ・パケッ
トを発行するのは、例えばネットワーク全体を管理する
サーバ・マシンである。
【0069】DockCPU211は、内蔵ROMに格
納されたファームウェアに従って動作する。DockC
PU211は、システム100本体側から見れば周辺機
器の1つであり、バス16(又は18)経由でI/Oア
クセス可能なI/Oレジスタを内蔵している。このI/
Oレジスタの一部はWOL状態レジスタに割り当てられ
ている。WOL状態レジスタには、システム100がW
OLによる自動立ち上げを許可するか禁止するかという
情報が書き込まれる。システム100本体側のCPU1
1は、このWOL状態レジスタに所定値を書き込むこと
によって、WOLを許可したり禁止したりすることがで
きる。
【0070】DockCPU211は、WOLシグナル
のアサートに応答して動作する。もしWOL状態レジス
タの値がWOLの許可を示していれば、システム100
本体側に対して電源投入の指示、すなわちパワー・オン
・シグナルをアサートする。逆に、WOL状態レジスタ
の値がWOLの禁止を示していれば、WOLシグナルの
アサートを無視し、システム100本体側に対してパワ
ー・オン・シグナルをアサートしない。言い換えれば、
WOL状態レジスタは、WOLシグナルをマスクする機
能を持っている訳である。
【0071】また、コンピュータ100本体側では、C
PU11が例えばROM17に格納されたファームウェ
アを実行することによって、WOL機能に対するセキュ
リティが実現される。このファームウェアの一例は、シ
ステム100が電源投入時に実行する起動シーケンスと
してのPOST(Power On Self Test:自己診断プログ
ラム)である。
【0072】前述したように、CMOSメモリ29に
は、システム100のセキュリティやセーフティに必要
な情報が不揮発的に格納されているが、本実施例では、
WOLによる自動立ち上げを許可するか禁止するかとい
うネットワーク・セキュリティに関する情報も保管され
ている。例えばシステム100上で所定のユーティリテ
ィ・プログラムを実行することによって"WOL許可"と
設定すればその旨がCMOSメモリ29に書き込まれ、
逆に"WOL不許可(禁止)"と設定すればその旨がCM
OSメモリ29に書き込まれる。このWOL許可/禁止
という情報は保存され、例えば起動シーケンス実行時に
参照される(後述)。
【0073】コンピュータ100本体側のDC/DCコ
ンバータ70は、コンピュータ100本体に取り付けら
れたACアダプタ、あるいは拡張ユニット200側のD
C/DCコンバータ370のいずれから給電を受けても
よい。DC/DCコンバータ70は、コンピュータ10
0本体のパワー・スイッチ(図示しない)の操作によっ
てシステム本体への電源投入を開始/停止する他、Do
ckCPU11からのパワー・オン・シグナルのアサー
トに応答してシステム本体への電源投入を開始する。ま
た、CPU11からの命令に従って電源を遮断する。
【0074】なお、本発明に係るWOLシーケンス(後
述)を実現する上で、LANのネットワーク・トポロジ
には依存しない。LANは、例えばイーサネット(Et
henet)とトークン・リング(TokenRin
g)方式のいずれであってもよいし、また他のネットワ
ーク方式でもよい。
【0075】D.WOLシーケンス 前項までで、本発明を具現するためのハードウェア構成
について説明してきた。本項では、コンピュータ100
本体及び拡張ユニット200側のネットワーク・サブシ
ステムの協働的動作によって実現されるWOL機能のシ
ーケンスについて詳解することにする。
【0076】図4には、本願発明の実施の一態様を含む
ネットワークの全体像が記載されている。ドッキング・
ステーション(拡張ユニット)#1(405)にはノー
ト型PCは接続されていない。これに対してドッキング
・ステーション(拡張ユニット)#2(407)には、
接続用コネクタ150等を介してノート型PC409が
接続されている。ドッキング・ステーション#1(40
5)及び#2(407)は、いずれもトークンリング等
のネットワーク401に通信アダプタや通信ケーブル等
を介して接続されている。 このネットワーク401に
は、サーバ403等も接続されている。
【0077】サーバ403は、WOL(ウェーク・アッ
プ・オンLAN)機能をサポートするドッキング・ステ
ーション#1又は#2に対してWOLパケットを送信す
ることができて、ドッキング・ステーション#1(40
5)又は#2(407)は、サーバ403が送出したW
OLパケットを受信しウェーク・アップ(すなわち、電
源オン)等することが可能である。サーバ403は、ユ
ーザがノート型PC(又はノートPCともいう)を使用
していない可能性が高い深夜等にノートPCに対してW
OLパケットを送信することによりノートPCをリモー
トで電源オンさせて、その間にノートPCに記憶されて
いるアプリケーション・ソフトやBIOS等のあらゆる
ソフトウェアを更新しようとする。
【0078】図5には、WOLパケットを受信した場合
に、コンピュータ100本体(又は409)と拡張ユニ
ット200(又は407)の間で実行される協働的動作
(第1の実施例)を、フローチャートの形態で図解して
いる。但し、LANアダプタ300とDockCPU2
11は補助電源によって動作可能状態に置かれている
が、その他のコンポーネントはパワー・オフ状態とす
る。
【0079】LANアダプタ300は、ネットワーク経
由でウェーク・アップ・パケットを受理すると(ステッ
プS20)、WOLシグナルをアサート(出力)する
(ステップS22)。ネットワーク上でウェーク・アッ
プ・パケットを発行するのは、例えばネットワーク全体
を管理するサーバ・マシンである。
【0080】WOLシグナルをトリガーとしてWOLパ
ケットをドッキング・ステーションが受信したことを示
すWOLインジケータが点燈する(ステップS23)。
この動作によりユーザが直接認識できる態様によってW
OLパケットが到着していたことを知ることが可能とな
る。
【0081】また、WOLインジケータの点燈の条件を
「WOLシグナル発生」及び「ドッキング・ステーショ
ンにコンピュータが接続されていないこと」のアンド条
件を取ることも可能である。すなわち、この場合は、コ
ンピュータがドッキング・ステーションに接続されてい
ない間にドッキング・ステーションがWOLパケットを
受け取った場合のみWOLインジケータが点灯し、コン
ピュータがドッキング・ステーションに接続されている
間にドッキング・ステーションがWOLパケットを受け
取った場合には、WOLインジケータは点灯させない。
【0082】DockCPU211はパワー・オン・シ
グナルをアサートする(ステップS30)。
【0083】コンピュータ100本体側では、パワー・
オン・シグナルのアサートに応答して、通常のパワー・
オン時と同様にPOSTプログラムが実行されたのち、
動作可能状態になる。(ステップS32)、
【0084】WOLパケット等によりサーバから要求さ
れる処理を行う(ステップS34)。例えば、コンピュ
ータ100内の不揮発性メモリやハード・ディスク装置
に記憶されたアプリケーション・プログラム、OSやB
IOSの更新等が考えられる。
【0085】WOLパケットによりサーバから要求され
た処理が完了した後、コンピュータ本体は、パワー・オ
フ処理を行い(ステップS36)、一連の処理の終了す
る(S38)。
【0086】図6には、本願発明を適用した拡張ユニッ
トとしてのドッキング・ステーション及びシステム本体
を合せたコンピュータ・システム600が記載されてい
る。ドッキング・ステーションには図3においても説明
した通り、常時オンの補助電源625を含む電源回路6
20、WOL対応LANアダプタ610、WOL論理回
路640、WOL表示回路650等がシステム本体63
0と伴に示されている。
【0087】補助電源625は、システム本体が電源オ
フのときも常時電力をWOL対応LANアダプタ61
0、WOL論理回路640、WOL表示回路650等へ
供給している。WOL対応LANアダプタ610は、L
AN等のネットワークへ接続され、同じネットワークに
接続されたサーバから送られてくるWOLパケットを受
信すると,該WOLパケットに応答してWOLシグナル
660を発生する。
【0088】WOLシグナル660を受信したWOL論
理回路640は、電源投入指示信号690を電源回路6
20に出力し、システム本体への電源の供給開始を電源
回路620に行わせる。また、該WOLシグナル660
を受信したWOL表示回路650は、該WOLシグナル
660の受信に応答してユーザが認識できる態様で、W
OLパケットを受信したことを表示する。
【0089】図7には、本願発明の実施の一態様とし
て、拡張ユニットとしてドッキング・ステーション71
0及び該ドッキング・ステーション710に接続される
コンピュータとしてノート型PC720が示されてい
る。このドッキング・ステーション710とノート型P
C720は、コネクタ730を介して接続される。
【0090】図6のWOL表示回路650の一部である
WOL表示手段701が例示されている。該WOL表示
手段701は、例えばLED(発光ダイオード)等の発
光素子を利用することもできるし、また、LED以外で
もユーザが認識できる態様のものであれば良い。LED
であればオレンジ色や緑色のものが一般的であり、WO
Lパケットを受信した場合には、該LEDはオレンジや
緑に発光することによりユーザはWOLパケットを受信
したことを直ちに知ることができる。
【0091】例えば、WOL表示手段701の周辺に
は、ユーザに一目で分かり易い様に「Wake on L
AN」702、「ウェーク・アップ・パケット受信」等
の文字や絵文字(アイコン)等が記載されている方が好
ましいが、必ずしもこのような文字表示等が必要な訳で
はない。また、WOL表示手段701にLED等の発光
素子を使った場合には、WOLパケットを受信を示す態
様として「LEDを連続点燈する方法」や「LEDを一
定間隔で点滅する方法」等が考えられる。
【0092】更に、図7にはWOL表示手段701のみ
しか図示していないが、図9を参照して後述するよう
に、WOL表示手段701の他にドック状態インジケー
タ(図示せず)を追加することも考えられる。また、W
OLやドック状態等の情報をLCD(液晶ディスプレ
イ)に表示することも可能である。
【0093】図8には、本願発明を適用したWOL表示
回路650及び周辺回路の詳細が記載されている。拡張
ユニット(ドッキング・ステーション)810とノート
型PC890は、通常何らかのバスで接続されるが、本
実施例においては、ノート型PC890と拡張ユニット
810の間は、PCIバス835で接続されている。拡
張ユニット810は、ノート型PC890と拡張ユニッ
ト810を接続するPCI(1次又はプライマリ))バ
ス835を拡張ユニット内のPCI(2次又はセカンダ
リ)バス833へ接続するためのPCI−PCIブリッ
ジ回路821を含む。
【0094】該PCI(2次)バス833には、PCI
デバイスとしてLANサブシステム832が接続されて
いる。該LANサブシステム832には、LAN通信ア
ダプタ610を含む。LANサブシステム832は、ネ
ットワークを経由してサーバ等からWOLパケットを受
け取るとWOLパケットの受信を示す信号Wake−o
n−LAN−PME#信号を出力する。このWake−
on−LAN−PME#信号は、PCIバスの仕様に準
拠すべくオープン・コレクタ831等のドライバ回路を
経由してPME#信号としてノートPC890側へ出力
される。このようにすることにより、WOLパケットに
よるPME#信号とWOLパケット以外の要因によるP
ME#信号を識別することが可能となる。
【0095】ここでは、PCI Power Mana
gement Spec.(パワー・マネジメント仕
様)に基づいて記載しているが、本発明の場合にはPC
I以外の互換性の無い方法であっても良い。PCIの仕
様によるとシステムをウェークさせるための信号PME
#は、システムに1つのみ存在し、システムをウェーク
可能な全てのPCIバス接続する機能は、この信号を共
用するように規定されている。
【0096】この場合、このPME#信号をアクティブ
にするソースはシステム内に複数存在し得るため、この
PME#信号をWOLの状態表示のための条件にそのま
ま使用することは出来ない。そこで、LANサブシステ
ム832からのPME#信号838とシステムのPME
#信号834を分離することが必要である。
【0097】また、Wake−on−LAN−PME#
信号は、D型フリップ・フロップ(FF)825のクロ
ック(CLK)入力端子及びインバータ810の入力端
子へも送られる。Wake−on−LAN−PME#信
号をD型FF825が受信した場合には、データ入力
(D)端子がグラウンドに接地されているために出力
(Q)はLOW(0)出力を発生する。NAND回路8
26は、ノートPC側からのSystem Reset
#信号837のとWake−on−LAN−PME#信
号の反転信号のNANDを取り双方がHIGH(1)の
時のみHIGH(1)出力を発生し、D型FFをプリセ
ットする。D型FF825のQ出力は、LED824が
接続されたトランジスタ823へ接続され、Q出力がL
OW(0)のときにLED824が点燈し、拡張ユニッ
トがWOLパケットを受信したことを表示する。
【0098】LED824は、WOLパケットを受信し
た後、原則として次にLANリセットされるまで点燈し
続ける。このLAN Reset#信号は、例えばノー
トPC側890からのSystem Reset#83
7信号又はノートPCがドッキング・ステーションに接
続されたことを示すDOCKED#信号等のORを取る
ことにより生成されるのが一般的であるが、LAN R
eset条件をこれ以外とすることも可能である。
【0099】図8に詳細に示されたような回路構成をと
ることにより、ドッキング・ステーション(拡張ユニッ
ト)810がノートPC890が接続されていないとき
等に、WOLパケットを受け取った場合に、LED82
4を点燈・点滅させることにより、ユーザにWOLパケ
ットの受信を知らせることが可能となる。
【0100】図9には、WOLパケットを受信した場合
に、コンピュータ100本体(又は409)と拡張ユニ
ット200(又は407)の間で実行される協働的動作
(第2の実施例)を、フローチャートの形態で図解して
いる。但し、LANアダプタ300とDockCPU2
11は補助電源によって動作可能状態に置かれている
が、その他のコンポーネントはパワー・オフ状態とす
る。
【0101】図9に示されたステップのうちでS20、
S22、S30、S32、S34、S36は図5と同様
なので以下の説明では省略する。
【0102】ステップS23において、WOLシグナル
をトリガーとしてWOLパケットをドッキング・ステー
ションが受信したことを示すWOLインジケータが点燈
する。この動作によりユーザが直接認識できる態様によ
ってWOLパケットが到着していたことを知ることが可
能となる。
【0103】コンピュータ(PC)100がドッキング
・ステーション200に接続されているか否かを判断す
る(ステップS91)。コンピュータが接続されている
場合はステップS92へ移り、接続されていない場合
は、ステップS94へ飛ぶ。
【0104】ステップS92で、PCとドッキング・ス
テーションの接続状態を表示するインジケータを点灯す
る。
【0105】DockCPU211は、WOLシグナル
のアサートに応答して、WOL状態レジスタを有する場
合には、自身のWOL状態レジスタの内容を参照して
(ステップS94)、WOLが許可されているかどうか
を判断する(ステップS96)。しかし、拡張ユニット
がWOL状態レジスタを持っていることは本発明におい
て必須ではないので、拡張ユニットがWOL状態レジス
タを持っていない場合には、ステップS94及びS96
をスキップすることも可能である。
【0106】既にWOL状態レジスタにWOL禁止が設
定されていれば、ステップS98に進み、DockCP
U211はWOLシグナルをマスクする。この場合、コ
ンピュータ100本体側にはパワー・オンすべき指示が
発行されないので、コンピュータ100本体はパワー・
オフのままとなる。この結果、ウェーク・アップ・パケ
ットの発信元であるネットワーク上のサーバは、コンピ
ュータ100内にアクセスすることはできず、そのシス
テム構成を管理することもできない。この場合には、一
般的にはサーバ上にアクセス不能という履歴が残される
こととなる。
【0107】逆に、WOL状態レジスタがWOL許可の
ままであるか又はWOL状態レジスタを拡張ユニットが
持たない場合は、DockCPU211はパワー・オン
・シグナルをアサートする(ステップS30)。コンピ
ュータ100本体が既にWOLを禁止している(すなわ
ちCMOSメモリ29にWOL禁止を書き込んでいる)
場合であっても、拡張ユニット200に取り付けた直後
やDockCPU11がWOL状態レジスタを初期化し
たときにはWOL状態レジスタはWOL許可を示したま
まであり、コンピュータ100本体側の意思は未だ反映
されていない。
【0108】コンピュータ100本体側では、パワー・
オン・シグナルのアサートに応答して、通常のパワー・
オン時と同様にPOSTプログラムが実行されたのち、
動作可能状態になり(ステップS32)、ステップS3
4、S36の一連の処理の終了する(S38)。
【0109】E.追補 以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳
解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは
自明である。
【0110】本実施例では、OADG仕様に準拠したい
わゆるPC/AT互換機("PC/AT"は米IBM社の
商標)をベースに説明したが、他のタイプのマシン(例
えばNECのPC98シリーズや米アップル社のMac
intosh、及びこれらの互換機であっても、本発明
が同様に実現可能であることは言うまでもない。
【0111】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。
本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許
請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0112】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
情報処理システムに対してWOL(Wake−up O
N LAN)パケット受信表示機能を提供する、優れた
拡張ユニット、及び拡張ユニットに搭載される情報処理
システムを提供することができる。
【0113】以下まとめとして他の実施例を記載する。
【0114】(1)ネットワークに接続可能なコンピュ
ータ用接続ユニットであって、前記接続ユニットは、
(a)ネットワークを経由して所定のパケットを受信し
た場合に、所定の信号を発生する手段と、(b)前記所
定の信号に応答して前記所定のパケットを受信したこと
を表示する手段と、を有することを特徴とする接続ユニ
ット。
【0115】(2)ネットワークに接続可能なコンピュ
ータ用接続ユニットであって、前記接続ユニットは、
(a)ネットワークを経由して所定のパケットを受信し
た場合に、所定の信号を発生する手段と、(b)前記接
続ユニットに前記コンピュータが接続されていない場合
に、前記所定の信号に応答して前記所定のパケットを受
信したことを表示する手段と、を有することを特徴とす
る接続ユニット。
【0116】(3)前記所定のパケットが、リモートで
前記コンピュータの電源をオンする命令を含むことを特
徴とする上記(1)又は(2)に記載の接続ユニット。
【0117】(4)前記ネットワークが、LANである
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の接続ユ
ニット。
【0118】(5)前記表示する手段が、LCDを含む
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の接続ユ
ニット。
【0119】(6)前記表示する手段が、LEDを含む
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の接続ユ
ニット。
【0120】(7)前記接続ユニットが、更に、前記所
定のパケットを受信したことを表示する手段をリセット
する手段を含むことを特徴とする上記(1)又は(2)
に記載の接続ユニット。
【0121】(8)ネットワーク及び前記ネットワーク
に接続可能な端末装置を含むネットワーク・システムで
あって、前記端末装置は、(a)前記ネットワークを経
由して所定のパケットを受信した場合に、所定の信号を
発生する手段と、(b)前記所定の信号に応答して前記
所定のパケットを受信したことを表示する手段と、を有
することを特徴とするネットワーク・システム。
【0122】(9)前記端末装置が、携帯型であること
を特徴とする上記(8)に記載のネットワーク・システ
ム。
【0123】(10)ネットワークに接続された通信ア
ダプタに接続される装置であって、通信アダプタが所定
の情報をネットワークから受信した場合に、所定の信号
を発生する手段と、前記所定の信号に応答して前記所定
の情報をネットワークから受信したことを表示する手段
と、を含むことを特徴とする装置。
【0124】(11)複数の要因により節電モード又は
電源オフ状態から通常動作モードへ移行するコンピュー
タを含むコンピュータ・システムであって、前記コンピ
ュータ・システムは、複数の要因の中の特定の要因の発
生を示す信号を生成する手段と、前記所定の要因の発生
を示す信号に応答して、前記信号の発生を表示し保持す
る手段と、前記表示し保持する手段の表示を停止するた
めの手段と、所定の条件により前記表示し保持する手段
をリセットする手段と、を含むコンピュータ・システ
ム。
【0125】(12)ネットワークに接続可能なコンピ
ュータ用拡張ユニットであって、前記拡張ユニットは、
(a)ネットワークを経由して所定のパケットを受信し
た場合に、所定の信号を発生する手段と、(b)前記所
定の信号に応答して前記所定のパケットを受信したこと
を表示する手段と、(c)ネットワークを経由して所定
のパケットを受信したときに前記拡張ユニットにコンピ
ュータが接続されていない場合に、コンピュータの非接
続を表示する手段と、を有することを特徴とする拡張ユ
ニット。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を実現するのに適した典型的な
パーソナル・コンピュータ(PC)100のハードウェ
ア構成を模式的に示した図である。
【図2】図2は、本発明の実施に供される拡張ユニット
200のハードウェア構成を模式的に示した図である。
【図3】図3は、WOL機能に着目して図解したシステ
ム構成図である。
【図4】図4は、本発明を実施するのに適したネットワ
ーク全体の構成図である。
【図5】図5は、コンピュータ100本体と拡張ユニッ
ト200が協働的に行なうWOLシーケンス(第1の実
施例)を図解したフローチャートである。
【図6】図6は、WOL対応のコンピュータ・システム
の構成を模式的に示したブロック図である。
【図7】図7は、本発明の実施に適したコンピュータ及
び拡張ユニットの概観図である。
【図8】図8は、本発明の実施に適したコンピュータ・
システム内のWOL表示回路及び周辺回路の回路図であ
る。
【図9】図9は、コンピュータ100本体と拡張ユニッ
ト200が協働的に行なうWOLシーケンス(第2の実
施例)を図解したフローチャートである。
【符号の説明】
11…CPU、12…プロセッサ・バス、13…ホスト
−PCIブリッジ、14…メイン・メモリ、15…L2
−キャッシュ、16…PCIバス、17…ROM、18
…ISAバス、19…PCI−ISAブリッジ、20…
ビデオ・コントローラ、21…VRAM、22…ディス
プレイ、23…カードバス・コントローラ、24…カー
ド・スロット、25…HDD、26…CD−ROMドラ
イブ、27…USBポート、29…RTC/CMOS、
30…I/Oコントローラ、31…FDD、34…KM
C、35…組み込みキーボード、36…トラックポイン
ト、37…オーディオCODEC、51…CRTポー
ト、52…ライン出力端子、53…外付けキーボード用
ポート、54…外付けマウス用ポート、55…パラレル
・ポート、56…シリアル・ポート、57…外付けFD
D用ポート、60…PCI−PCIブリッジ、61…ア
ナログ・スイッチ、70…DC/DCコンバータ、71
…DCインレット、100…パーソナル・コンピュー
タ、150…ドッキング・コネクタ、200…拡張ユニ
ット、211…DockCPU、212…LCDインジ
ケータ、213…イジェクト・ロック、214…ビー
パ、215…EEPROM、216…2次側PCIバ
ス、218…2次側ISAバス、219…ブリッジ回
路、220…SCSIコントローラ、223…カードバ
ス・コントローラ、231…HDD/CD−ROMドラ
イブ、232…FDD、250…ドッキング・コネク
タ、251…CRTポート、252…ライン出力端子、
253…外付けキーボード用ポート、254…外付けマ
ウス用ポート、255…パラレル・ポート、256…シ
リアル・ポート、260…MIDIポート、272…D
C/DCコンバータ、271…DCインレット、300
…WOL機能付きLANアダプタ。401…ネットワー
ク 403…サーバ 405、407…ドッキング・ステーション 409…ノートPC 410…ノートPCシステム 600…コンピュータ・システム 610…WOL対応LANアダプタ 620…電源回路 630…システム本体 640…WOL論理回路 650…WOL表示回路 710…ドッキング・ステーション 720…ノートPC 810…拡張ユニット 890…ノートPC
フロントページの続き (72)発明者 柳 澤 貴 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 Fターム(参考) 5B089 GA04 GA25 HA06 JB10 JB22 KA04 KA17 KC28 KE03 LB23 LB24 MB01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークに接続可能なコンピュータ用
    接続ユニットであって、 前記接続ユニットは、 (a)ネットワークを経由して所定のパケットを受信し
    た場合に、所定の信号を発生する手段と、 (b)前記所定の信号に応答して前記所定のパケットを
    受信したことを表示する手段と、 を有することを特徴とする接続ユニット。
  2. 【請求項2】ネットワークに接続可能なコンピュータ用
    接続ユニットであって、 前記接続ユニットは、 (a)ネットワークを経由して所定のパケットを受信し
    た場合に、所定の信号を発生する手段と、 (b)前記接続ユニットに前記コンピュータが接続され
    ていない場合に、前記所定の信号に応答して前記所定の
    パケットを受信したことを表示する手段と、 を有することを特徴とする接続ユニット。
  3. 【請求項3】前記所定のパケットが、リモートで前記コ
    ンピュータの電源をオンする命令を含むことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の接続ユニット。
  4. 【請求項4】前記ネットワークが、LANであることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の接続ユニット。
  5. 【請求項5】前記表示する手段が、LCDを含むことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の接続ユニット。
  6. 【請求項6】前記表示する手段が、LEDを含むことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の接続ユニット。
  7. 【請求項7】前記接続ユニットが、更に、前記所定のパ
    ケットを受信したことを表示する手段をリセットする手
    段を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の接続
    ユニット。
  8. 【請求項8】ネットワーク及び前記ネットワークに接続
    可能な端末装置を含むネットワーク・システムであっ
    て、 前記端末装置は、 (a)前記ネットワークを経由して所定のパケットを受
    信した場合に、所定の信号を発生する手段と、 (b)前記所定の信号に応答して前記所定のパケットを
    受信したことを表示する手段と、 を有することを特徴とするネットワーク・システム。
  9. 【請求項9】前記端末装置が、携帯型であることを特徴
    とする請求項8に記載のネットワーク・システム。
  10. 【請求項10】ネットワークに接続された通信アダプタ
    に接続される装置であって、 通信アダプタが所定の情報をネットワークから受信した
    場合に、所定の信号を発生する手段と、 前記所定の信号に応答して前記所定の情報をネットワー
    クから受信したことを表示する手段と、 を含むことを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】複数の要因により節電モード又は電源オ
    フ状態から通常動作モードへ移行するコンピュータを含
    むコンピュータ・システムであって、 前記コンピュータ・システムは、 複数の要因の中の特定の要因の発生を示す信号を生成す
    る手段と、 前記所定の要因の発生を示す信号に応答して、前記信号
    の発生を表示し保持する手段と、 前記表示し保持する手段の表示を停止するための手段
    と、 所定の条件により前記表示し保持する手段をリセットす
    る手段と、 を含むコンピュータ・システム。
  12. 【請求項12】ネットワークに接続可能なコンピュータ
    用拡張ユニットであって、 前記拡張ユニットは、 (a)ネットワークを経由して所定のパケットを受信し
    た場合に、所定の信号を発生する手段と、 (b)前記所定の信号に応答して前記所定のパケットを
    受信したことを表示する手段と、 (c)ネットワークを経由して所定のパケットを受信し
    たときに前記拡張ユニットにコンピュータが接続されて
    いない場合に、コンピュータの非接続を表示する手段
    と、 を有することを特徴とする拡張ユニット。
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