JP2000099259A - 姿勢検出装置、姿勢検出方法、姿勢検出センサ装置及び姿勢指示装置 - Google Patents

姿勢検出装置、姿勢検出方法、姿勢検出センサ装置及び姿勢指示装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 姿勢指示装置の3次元空間における姿勢を絶
対値で検出できるようにすること。 【解決手段】 異なる共振周波数の共振回路を構成しコ
イル面が互いに異なる方向を向く複数の姿勢指示コイル
を有する姿勢指示装置101を、放射状に配設され前記
姿勢指示コイルと電磁的に結合する複数の姿勢検出コイ
ルL、M、L’、M’を有する姿勢検出センサ102の
中心位置Oに配置し、前記姿勢指示コイルと姿勢検出コ
イルL、M、L’、M’との間で信号を送受することに
より、姿勢指示装置101の3次元空間における姿勢を
絶対値で検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁的な結合手段
を用いて、3次元姿勢を検出するための姿勢検出装置、
姿勢検出方法、姿勢検出センサ及び姿勢指示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、対象物が3次元空間内の角度
を検出する装置として、トラックボール等が使用されて
いる。前記トラックボールにおいては、X軸及びY軸の
2軸の回転が検出できるエンコーダを用いて、ボールの
回転量を検出することにより、トラックボールがX軸方
向及びY軸方向に回転した量を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のトラックボ
ールでは、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の3軸の回
転検出はできず又、軸の回転の変化量を検出しているた
め回転を相対的な値でしか検出できず、絶対値で検出す
ることはできないという問題があった。本発明は、3次
元空間内における姿勢を絶対値で検出できるようにする
ことを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の位置検出装置
は、コイル面が互いに異なる方向を向く複数の姿勢指示
コイルを有する姿勢指示手段と、中心位置から放射状に
配設され前記姿勢指示コイルと電磁的に結合する複数の
姿勢検出コイルを有する姿勢検出手段と、前記姿勢検出
コイルを切替選択する選択手段と、前記電磁的結合によ
って、複数の周波数の信号を前記姿勢指示コイルと選択
された前記姿勢検出コイルとの間で送受信させる信号発
生手段と、前記姿勢検出コイル又は姿勢指示コイルで受
信した信号を検出する信号検出手段と、前記検出手段に
よって検出した信号から前記姿勢指示手段の姿勢を算出
する算出手段とを備え、前記中心位置上に配置された前
記姿勢指示手段の姿勢を検出することを特徴としてい
る。選択手段は、姿勢検出コイルを切替選択する。信号
発生手段は、電磁的結合によって、複数の周波数の信号
を姿勢指示コイルと選択された姿勢検出コイルとの間で
送受信させる信号を発生する。信号検出手段は、前記姿
勢検出コイル又は姿勢指示コイルで受信した信号を検出
する。算出手段は、前記検出手段によって検出した信号
から前記姿勢指示手段の姿勢を算出する。
【0005】本発明の姿勢検出方法は、コイル面が互い
に異なる方向を向く複数の姿勢指示コイルを有する姿勢
指示手段を、中心位置から放射状に配設され前記姿勢指
示コイルと電磁的に結合する複数の姿勢検出コイルを有
する姿勢検出手段の前記中心位置に配設し、選択手段に
より選択された前記姿勢検出コイルと前記姿勢指示コイ
ルとの間で前記電磁的結合によって信号を送受信し、前
記選択した姿勢検出コイル又は姿勢指示コイルで受信し
た信号を信号検出手段によって検出し、前記検出手段が
検出した信号に基づいて、算出手段によって前記姿勢指
示手段の姿勢を算出することにより前記姿勢指示手段の
3次元空空間における姿勢を検出する姿勢検出方法であ
って、前記姿勢指示手段の複数のコイルの方位角φと傾
斜角θ又は方位ベクトルを検出して、それらの検出値か
ら前記姿勢指示手段の3次元空間における姿勢を検出す
ることを特徴としている。選択手段により選択された姿
勢検出コイルと姿勢指示コイルとの間で電磁的結合によ
って信号を送受信し、前記選択した姿勢検出コイル又は
姿勢指示コイルで受信した信号を信号検出手段によって
検出する。前記検出手段が検出した信号に基づいて、算
出手段によって前記姿勢指示手段の姿勢を算出すること
により前記姿勢指示手段の3次元空空間における姿勢を
検出する。このとき、前記姿勢指示手段の複数のコイル
の方位角φと傾斜角θ又は方位ベクトルを検出して、そ
れらの検出値から前記姿勢指示手段の3次元空間におけ
る姿勢を検出する。
【0006】本発明の姿勢検出センサ装置は、姿勢指示
手段に設けられ各コイル面が異なる方向を向く複数の姿
勢検出コイルと電磁的に結合する姿勢検出センサであっ
て、中心位置から放射状に配設された複数の姿勢検出コ
イルによって構成されたことを特徴としている。
【0007】本発明の姿勢指示装置は、複数の姿勢検出
コイルによって構成された姿勢検出センサと電磁的に結
合する複数の姿勢指示コイルを有する姿勢指示装置であ
って、前記複数の姿勢指示コイルは、そのコイル面が各
々異なる方向を向くように配設されたことを特徴として
いる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。尚、各図において、同一部
分には同一符号を付している。図1は本発明の実施の形
態の概略構成を概念的に示す斜視図であり又、図2は図
1の正面図である。本実施の形態に係る姿勢検出装置
は、姿勢指示装置101、姿勢検出センサ装置を構成す
る姿勢検出センサ102及び姿勢検出部(図示せず)に
よって構成されている。
【0009】姿勢指示装置101は球体103を有し、
球体103内には、互いに直交するX軸方向、Y軸方
向、Z軸方向に巻回した3つの姿勢指示コイルが設けら
れており、図1及び図2では、1つの姿勢指示コイル1
04を示している。尚、各姿勢指示コイルには、コンデ
ンサ(図示せず)が接続されており、各々、異なる共振
周波数の共振回路を構成している。姿勢指示装置101
の姿勢検出に際しては、姿勢検出手段としての姿勢検出
センサ102の中心位置Oに設けた受け皿(凹部(図示
せず))に姿勢指示装置101を配置する。姿勢検出セ
ンサ102における姿勢検出コイルの構成及び配置の詳
細は後述するが、姿勢検出コイルは複数の大小の扇形コ
イルを組とする複数組の扇形コイル、円形コイル、ドー
ナツ状コイルにより構成され、これらが中心位置Oから
放射状に配設されており、図1及び図2では、中心位置
Oから、より離間した位置に配設した大きい扇形コイル
L、L’と、中心位置O寄りに配設した小さい扇形コイ
ルM、M’を二つずつ示している。前記各コイルを姿勢
指示コイルと明確に区別できるように、適時、センサコ
イルと称する。
【0010】ここで、扇形コイルLとM、扇形コイル
L’とM’は各々、組を成して平面状に且つ中心位置O
から放射状に配設されており又、扇形コイルL、Mと扇
形コイルL’、M’は、中心位置Oを中心として、水平
面内の角度(方位角φ)を180度回転した位置、即
ち、中心位置Oを中心として点対称の位置にある。各大
小の扇形コイルは、中心位置Oの回りに、30度間隔で
12本ずつ配置されている。また、各扇形コイルは図示
しない回路に接続されている。姿勢指示コイル104の
鉛直方向に対する角(傾斜角θ)がどの様な角度であっ
ても、水平面内の方位角φ方向の回転に関しては、信号
強度の対称性の高い配置を実現するよう、各姿勢検出コ
イルは、中心位置Oから点対称になるように配置する。
各扇形コイルは捻って配設されている。また、外乱の影
響により検出誤差が生じないように、基板の5mm下に
は42Ni熱処理板から成る電磁シールド板を置く。
【0011】図3は、前記扇形コイルの全体的な配置を
示す平面図である。扇形コイルは、中心位置Oからより
離間した位置に配設された大形の扇形コイルであるLコ
イル0〜Lコイル11及び中心位置O寄りに配設された
小形の扇形コイルであるMコイル0〜Mコイル11によ
って構成されている。Lコイル0〜Lコイル11は、各
々、対応するMコイル0〜Mコイル11と組を成してお
り、中心位置Oから放射状に配設されると共に、方位角
φ方向に30度間隔で12個ずつ配設されている。
【0012】図4は、各扇形コイルの詳細を示す図で、
Lコイル0〜Lコイル11は各々同一形状に構成され
又、Mコイル0〜Mコイル11は各々同一形状に構成さ
れており、図4にはLコイル0とMコイル0の組を代表
的に示している。Lコイル0は、中心位置Oを中心とし
て方位角φ方向に112.5度の角度幅に形成され又、
半径方向には34.9mm〜73.0mmの幅を有して
いる。また、Mコイル0は、中心位置Oを中心として方
位角φ方向に97.5度の角度幅に形成され又、半径方
向には26.4mm〜56.0mmの幅を有している。
尚、各扇形コイルは実線で示すように、中心位置0を中
心とする円弧を跨ぐように捻って配置しているが、これ
は、基板にプリントパターンで扇形コイルを形成する場
合に、中心位置Oを中心とする円周方向に複数の扇形コ
イルを形成できるようにするためである。各扇形コイル
は、後述するように多層基板の複数層にわたって複数回
巻回することにより一つの扇形コイルが構成され、その
平均が、中心位置Oを中心とする円弧を有し、線対称の
理想的な扇形になるようにしている。
【0013】図5は、姿勢検出センサ102を構成する
円形コイルを示す平面図である。各円形コイルC0、C
1、C2は、中心位置Oを中心とする同心円状に、前記
各扇形コイルと絶縁された状態で重ねて配設されてい
る。尚、円形コイルC0、C1、C2は扇形コイルとと
もに使用される。また、図示していないが、各円形コイ
ルC0、C1、C2は、図示しない回路に接続されてい
る。
【0014】図6は、姿勢検出センサ102を構成する
ドーナツ状コイルを示す平面図である。ドーナツ状に形
成されたドーナツ状コイルであるドーナツセンサコイル
1、2は、中心位置Oを中心として、同心円状に、前記
各扇形コイルや円形コイルと絶縁された状態で重ねて配
設されている。尚、各ドーナツセンサコイル1、2は、
前記扇形コイルとともに、あるいは前記扇形コイル及び
円形コイルとともに併用される。また、図示していない
が、各ドーナツセンサコイル1、2は、図示しない回路
に接続されている。
【0015】図1〜図6を用いて、扇形コイルの構成及
び配置をさらに詳説すると、複数の扇形コイルは、可能
な限り受信信号レベルを大きくしたいため、重ねて配置
している。また、扇形コイルL、Mは、方位角φ方向に
回転させた場合、隣接する扇形コイルL、Mと円弧部分
が重なってしまい、扇形コイルL、Mの配設に支障が出
る。そこで、扇形コイルL、Mを少し捻らせてから、回
転させると、図3のように、円弧部分が重ならないよう
に並設できる。扇形コイルMと扇形コイルLの信号のピ
ークが一致するように、扇形コイルMを該扇形コイルM
と組を成す扇形コイルLで包み込む形にしている。ま
た、扇形コイルから得られる信号の包絡線が2乗特性と
なるように、姿勢指示装置101の姿勢指示コイルの面
の中心が、同時に3組の扇形コイル内に入るように扇形
コイルを重ねて配置している。
【0016】扇形コイルMと扇形コイルLを複数並設す
ると図3のようになる。ここで、半径部分が重ならない
ように頂角を決める。これにより、後述するように多層
基板を使用して、扇形コイルM及び扇形コイルLを多数
並設することが可能になる。尚、扇形コイルMと扇形コ
イルLの円弧部分間の隙間に、円形コイルCや、ドーナ
ツセンサコイルDを複数本配置するようにしても良い。
【0017】図7は、本発明の実施の形態に係る姿勢指
示手段としての姿勢指示装置101を示す図で、図7
(a)はその斜視図、(b)はX軸コイル(XCoi
l)に沿った断面図、(c)はZ軸コイル(ZCoi
l)に沿った断面図である。姿勢指示装置101は、球
体103、球体103の中心を通って互いに直交するX
軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に各コイル面が形成され
た3つの姿勢指示コイル、X軸コイル(XCoil)、
Y軸コイル(YCoil)及びZ軸コイル(ZCoi
l)を備えている。各コイルは各々、図示しないコンデ
ンサに接続され、異なる共振周波数の共振回路を構成し
ている。また、各コイルは、図示しない球殻(ボール)
によって覆われている。
【0018】図8は、本発明の実施の形態に係る姿勢検
出部のブロック図であり、姿勢指示装置101の3種類
の共振周波数の信号を、順次、周期的に送信する信号発
生手段としての送信部801、前述した扇形コイル、円
形コイル及びドーナツ状コイルによって構成されたセン
サコイル群803を切替選択して送信部801からの信
号を選択的にコイルに順次供給すると共に、前記選択し
たコイルで受信した姿勢指示装置101からの信号を受
信部804に出力する選択手段としてのコイル切替え部
802、受信部804からの信号を検出する信号検出手
段としての信号検出部805、信号検出部805からの
信号に基づいて姿勢指示装置101の姿勢を算出する算
出手段としての姿勢算出部806、及び、信号発生手段
としての送信部801、コイル切替え部802、受信部
804、信号検出部805、姿勢算出部806を制御す
る制御部807によって構成されている。尚、姿勢算出
部806及び制御部807は制御手段を構成する中央処
理装置(CPU)によって構成されている。また、姿勢
算出部806には、記憶手段としての記憶装置(図示せ
ず)が内蔵されており、前記記憶装置には、姿勢指示装
置101から扇形コイル、円形コイル、ドーナツ状コイ
ルによって受信される信号レベルの各種特性データ(こ
れらの特性データは後述する。)が、予めテーブルとし
て記憶されている。
【0019】図9は、本発明の実施の形態の動作を説明
するためのタイミング図である。図8に示した姿勢検出
部は、姿勢指示装置101の姿勢を検出するためにX
軸、Y軸、Z軸の各軸の姿勢指示コイルの共振周波数に
対応する周波数の信号を、送信部801からコイル切替
部802によって選択されたセンサコイル群803中の
コイルを介して送信し、該選択されたコイルで受信した
信号の受信レベルデータをバッファメモリに格納する。
前記受信レベルデータを処理することにより、姿勢指示
コイルの姿勢を検出し、姿勢指示装置101の姿勢を検
出する。この動作は、12本の扇形コイルL、12本の
扇形コイルM、4本の円形コイル、4本のドーナツ状コ
イルDについて行われ又、X軸、Y軸、Z軸の姿勢指示
コイルの共振周波数に対応する3つの周波数信号につい
て行われる。尚、後述するように、姿勢指示装置101
の有無を検出する場合には姿勢検出センサ102の全領
域にわたる走査(グローバルスキャン)、例えば前記全
てのコイルの走査あるいは所定間隔のコイル毎に間引き
走査を行うことにより姿勢検出センサ102全域にわた
る走査を行い、姿勢指示装置101の詳細な姿勢を検出
する場合は所定レベル以上の受信信号が得られるコイル
のみについて各々複数回の走査(ローカルスキャン)を
行う。尚、図9には、ダミーコイルを3本走査するよう
に示しているが、前記ダミーコイルは予備的なものであ
り必ずしも走査を行う必要はない。また、図9には、X
軸及びY軸の姿勢指示コイルが検出可能で(受信レベル
が大きい)、Z軸の姿勢指示コイルが検出不可能な場合
(受信レベルが小さい)を示している。
【0020】図10〜図21は、姿勢算出部806及び
制御部807を構成するCPUの動作を説明するための
フローチャートである。一方、図22〜図25は図1に
示した扇形コイルL、M、L’、M’で受信される信号
の特性図であり又、図26は図5に示した円形コイルで
受信される信号の特性図である。また、図27〜図29
は、姿勢指示装置101の検出を段差が生じないように
滑らかに行うための説明図である。ここで、図22〜図
26においては、扇形コイルM、Lによる受信信号レベ
ルのφ依存性を示す特性図で、姿勢指示コイル104の
直径が47mm、送受信信号の周波数が375kHz、
傾斜角が60度、球体103の直径が70mm、球体の
底の位置が姿勢検出センサ102の面から5mm上方に
位置する場合の特性を示している。
【0021】以下、図1〜図29を用いて、本発明の実
施の形態の動作を説明する。先ず、姿勢検出動作の概要
を説明すると、姿勢指示装置101は姿勢検出センサ1
02の中心位置O上に中心を一致させた球面状の受け皿
の上に載置される。尚、このとき、前述したように、球
体103の最下部の位置が姿勢検出センサ102の面か
ら5mm上方に位置する。この状態で、姿勢指示装置1
01の1つの共振周波数の信号を送信部801から、コ
イル切替え部802によって選択された扇形コイルに送
出し、前記信号に共振する姿勢指示コイルからの交番磁
束を前記選択した扇形コイルで受信し、その受信信号レ
ベルをバッファメモリ(図示せず)に記憶する。
【0022】以後、扇形コイルを順次選択して同様な動
作を行い受信信号を記憶する。その次に、残りの2周波
数の信号についても、前記同様の動作を行い受信信号を
記憶する。このとき、図22のように、大きい扇形コイ
ルL、小さい扇形コイルMの受信信号には2つのピーク
L、L’、M、M’ができるが、両ピークともに、方位
角φと、その頂点の信号の値を放物線近似で求める。大
きいピークを示すときの方位角φが、1つの姿勢指示コ
イルの方位角φとなる。
【0023】一方、図24のように、小さい扇形コイル
の信号をM、大きい扇形コイルをL、方位角φが180
度異なる扇形コイルM’、L’の信号を各々、M’、
L’とすると、(M/L−M’/L’)が傾斜角θの広
い範囲(40度<θ<140度の範囲)でほぼ直線的に
変化する。姿勢指示装置101の3つの姿勢指示コイル
から扇形コイルに供給される信号のうち、大きい2つを
選ぶと、それらは、必ず、40度<θ<140度の範囲
に入るため、姿勢算出部806内の記憶装置に予め記憶
しておいたデータと比較することによって、2つの姿勢
指示コイルの傾斜角θが検出できる。同様に、前述した
方位角φの検出も2つの姿勢指示コイルについて可能で
ある。
【0024】第3の姿勢指示コイルの方位は、前述のよ
うにして求めた2つの姿勢指示コイルの方位ベクトルの
ベクトル積で求める。但し、φと(φ+180度)、又
は、θと(180度−θ)の表裏の判別はできないの
で、最初に電源を投入した時点や、最初に姿勢指示装置
101を受け皿に置いた時点の、Z軸コイルの向きを北
半球(0≦θ≦90度)に、X軸コイルの向きを東半球
(−90度≦φ≦90度)に強制的に設定する。次から
は、方位角φを検出し、前の値に近いφを採用し続け
る。このことにより、姿勢指示コイルの検出角度は滑ら
かに変化していく。尚、扇形コイルを原点に近い位置に
も配置すれば、全範囲(0≦θ≦180度)のθを検出
でき、2つの姿勢指示コイルのみでも、姿勢指示装置の
姿勢を検出できる。
【0025】以上のようにして、姿勢指示装置101の
3次元空間内における姿勢、即ち、3つの姿勢指示コイ
ルの方位ベクトルが、絶対値で求まるので、コンピュー
タやCAD装置等の表示装置上のオブジェクトの絶対姿
勢を制御することが可能になる。また、姿勢指示装置1
01の3軸の絶対回転角度を検出し、姿勢を入力するこ
とができる。さらに、全方位の絶対角の検出ができ、表
示装置上のオブジェクトを絶対角度で入力できる等の効
果が得られる。
【0026】尚、前記扇形コイルに加えて、円形コイル
を中心位置Oを中心として配置すると、どの姿勢指示コ
イルも、0≦θ≦180度の範囲で検出でき又、精度を
向上することが可能である。また、2つの姿勢指示コイ
ルのみでも、姿勢指示装置101の姿勢を検出すること
が可能になる。また、前記扇形コイル又は、前記扇形コ
イル及び円形コイルに加えて、ドーナツ状コイルを中心
位置Oを中心に配置すると、前記ドーナツ状コイルは前
記円形コイルと同様の機能を果たすため、どの姿勢指示
コイルも、0≦θ≦180度の範囲で検出でき又、精度
を向上できる。また、2つの姿勢指示コイルのみでも、
姿勢指示装置の姿勢を検出できる。
【0027】次に、方位角φ及び傾斜角θを検出する場
合の基本動作について説明する。先ず、方位角φの検出
方法について説明する。姿勢指示装置101に設けた姿
勢指示コイルが図7に示すように球体103の中心を通
る面に対して偏心していない場合、扇形コイルL、M、
が受信する信号のφ依存性は、図22のように変化する
(横軸φ:フルスケール360度、θ=60度の場合を
例示)。扇形コイルL、Mの受信レベルの最大値を検出
し、隣接する両側の大小の扇形コイルの受信レベルとあ
わせて2次曲線で近似した場合の頂点の位置が水平面内
回転角度である方位角φとなる。
【0028】この時、姿勢指示装置101の姿勢指示コ
イル正面の扇形コイルL、Mの受信信号L、Mと、これ
らと中心位置Oを中心として点対称の位置(裏側)の扇
形コイルL’、M’の受信信号L’、M’は、鉛直方向
回転角度である傾斜角θに依存してその大小が入れ替わ
る。姿勢指示コイルと対面する扇形コイルから最も大き
い信号が得られるため、図22において、扇形コイルL
の信号の大きい山の頂点に対応する方位角φが姿勢指示
装置101の方位角として得られる。
【0029】次に、姿勢指示装置101の傾斜角θを検
出する場合の動作を説明する。扇形センサL、Mの受信
信号L、Mのθ依存特性は図23のように変化する(横
軸θ:0〜180度、φ=0度と180度の場合を例
示)。扇形コイルL、Mの受信信号レベルは姿勢指示装
置101の姿勢指示コイルの鉛直線からの回転角度θに
依存して変化する。図23に示すように、方位角φが0
度から180度へ変化するにともなって、扇形コイル
L、扇形コイルM、扇形コイルM’、扇形コイルL’へ
と信号の頂点が変化する。
【0030】また扇形コイルと姿勢指示コイルのなす傾
斜角θが変化する場合、扇形コイルMと扇形コイルLの
受信レベル比M/L、扇形コイルM’と扇形コイルL’
の受信レベル比M’/L’は、各々、図24に示すよう
に変化する(φ=0度の場合を例示)。両者の差(M/
L−M’/L’)は図24に示すように、傾斜角θに対
して略直線的に変化するので、姿勢算出部806内に含
まれる記憶装置に予めこれらの特性データを記憶してお
き、測定によって得られたデータ値と前記記憶したデー
タ値とを比較(テーブル参照)することにより、姿勢指
示装置101の傾斜角θが算出される。
【0031】図25に示すように、下記式 ((M+2L’)−(M’+2L))/((M+2
L’)+(M’+2L)) の直線性は更に良いので、この式を用いれば、さらに精
度良く傾斜角θを検出することができる。一方、円形コ
イルCの受信信号の傾斜角θ依存特性は図26ように変
化する(横軸θ:0〜180度、φ=0度の場合を例
示)。ここで、傾斜角θが0度付近と、180度付近
は、傾斜角θも方位角φも検出が困難である。そこで、
姿勢指示装置101の3つの姿勢指示コイルに対する円
センサCの受信信号の小さいものを2つ選べば、傾斜角
θは必ず40〜140度の範囲に入れることができる。
即ち、円形コイルCの受信信号レベルを検出することに
よって、姿勢指示装置101の2つの姿勢指示コイルを
選択し、図22及び図24又は図25に基づいて、前記
2つの姿勢指示コイルの受信レベルから、前記記憶装置
に記憶された記憶データとテーブル参照することによっ
て該2つの姿勢指示コイルの傾斜角θ及び方位角φが算
出できる。
【0032】但し、このままでは、傾斜角θ及び方位角
φは、ともに2つの値をとるので、姿勢指示装置が表裏
のいずれを向いているかの判断ができない。したがっ
て、姿勢指示コイルの裏表を判別する必要がある。この
場合、直前に算出した傾斜角θ及び方位角φと比較し
て、近い方を採用する。
【0033】2つの姿勢指示コイルの傾斜角θと方位角
φが検出できれば、それらの方位ベクトルを算出し、第
3の姿勢指示コイルの方位ベクトルは、既知である前記
2つの方位ベクトルのベクトル積から求めることができ
る。但し、電源を投入したときや、姿勢指示装置を中心
位置に置いたときに検出される最初の方位角φ及び傾斜
角θは、それらの方位ベクトルが、Z軸の姿勢指示コイ
ルは北半球(0度≦θ≦90度)に、X軸の姿勢指示コ
イルは東半球(−90度≦φ≦90度)に向くように初
期設定する。以上のようにして、姿勢指示装置の3次元
空間における姿勢を検出することが可能になる。
【0034】以上のようにして姿勢指示装置101の3
次空間内における姿勢を検出することが可能であるが、
2つの姿勢指示コイルを検出して、これらに基づいて第
3の姿勢指示コイルを算出して、姿勢指示装置101の
ベクトルを求める場合に、検出誤差が生じる恐れがあ
る。前記誤差が生じた状態から、姿勢指示装置101が
新たに回転したときの姿勢を検出する際、前回検出した
2つの姿勢指示コイルと異なる姿勢指示コイルを利用し
て第3の姿勢指示コイルの方位を算出する場合には、算
出した姿勢指示装置101のベクトルが大きく異なって
しまい、姿勢指示装置101を少ししか回転させていな
いにも拘わらず、算出したベクトルが大きく変化すると
いう問題が生じる恐れがある。
【0035】即ち、直交する3つの姿勢指示コイルのう
ち、円センサCでより小さい信号が得られる2つの姿勢
指示コイルを選択する場合、その時、直交する3つの姿
勢指示コイルの互いの幾何学的な制約から、上向きの4
5度<θ<54度の範囲又は、下向きの126度<θ<
135度の範囲において、選択する姿勢指示コイルの入
れ替わりが生じる。選択した姿勢指示コイルの入れ替わ
り時には、各姿勢検出コイルによって直接検出された傾
斜角θ、方位角φ(以下、直接検出θ、直接検出φと称
する。)と、他の2つの姿勢指示コイルのベクトル積か
ら算出した傾斜角θ、方位角φ(以下、間接検出θ、間
接検出φと称する。)の間に、若干のずれが生じてしま
う。前記ずれが生じないように、以下の処理を行う。
【0036】即ち、先ず、姿勢指示コイルの入れ替わり
角度を固定して、一度大まかに傾斜角θを検出した上
で、予め前記記憶装置に記憶した重み係数α、βをテー
ブル参照して求める。次に、30度<θ<150度に入
っている姿勢指示コイル全てについて、直接、傾斜角θ
及び方位角φ(直接検出θ、φ)を検出した上で、3つ
の姿勢指示コイルともに直接検出済みであれば、他の2
つの姿勢指示コイルの方位単位ベクトルのベクトル積か
らも、そのコイルの傾斜角θ、方位角φ(間接検出θ、
φ)を検出する。
【0037】さらに、次式で、重みを付けることによ
り、滑らかに角度θ、φが得られるようにする。 θ=(直接検出θ)×(直接検出の重み係数α)+(間
接検出θ)×(間接検出の重み係数β) 但し、前記直接検出の重み係数αと間接検出の重み係数
βの和は1である。 φ=(直接検出φ)×(直接検出の重み係数α)+(間
接検出φ)×(間接検出の重み係数β) 但し、前記直接検出の重み係数αと間接検出の重み係数
βの和は1である。
【0038】これを図27〜図29を用いて説明する。
最初の傾斜角θの大まかな検出には、図27のような、
C/(M+M’+C)を用いる。ここで、Cは円形セン
サの受信信号レベル、M、M’は扇形コイルM、M’の
受信信号レベルである。次に、図28のように、35度
≦θ≦55度と、125度≦θ≦145度で重みが直線
的に変化する台形型の重み係数をつける。ここで、各傾
斜角θにおける直接検出の重み係数と間接検出の重み係
数の和は1である。
【0039】前記重み係数を用いて、前記式により傾斜
角θ、方位角φを算出する。傾斜角θを前述のようにし
て得た例を図29に示す。図29から明らかなように、
重み平均によって得られた傾斜角(重み平均θ)は、直
接検出θに極めて近い値となり、姿勢指示コイルの入れ
替わりが生じても、滑らかに切り替わることがわかる。
尚、ドーナツ形コイルDも、円形コイルCと同様の機能
を有しているため、円形コイルの代わりに又は、円形コ
イルとともにドーナツ形コイルDを用いて、前記動作を
行っても良い。この場合、円形コイルCとドーナツ形コ
イルDの少なくとも一方を備えるように構成すればよ
い。
【0040】次に、図10〜図21を用いて、姿勢算出
部806及び制御部807を構成するCPUの動作を詳
細に説明する。図10及び図11は、前記CPUの主処
理を示すフローチャートである。先ず、図10におい
て、CPU、周辺装置及び姿勢算出部806内のバッフ
ァメモリを初期化する(ステップS1)。
【0041】次に、姿勢検出センサ102を構成するコ
イルの粗い走査によって姿勢指示装置101が受け皿に
存在するか否かを検出する動作(グローバルスキャン)
を行う。即ち、先ずデバイス検出フラグを参照し、姿勢
指示装置101を検出していた場合は、後述するローカ
ルスキャン動作に移行し、姿勢指示装置101を検出し
ていなかった場合には、グローバルスキャン動作の初期
化処理を行う(ステップS2、S3)。
【0042】図9に示すように、姿勢指示装置101の
姿勢を検出するためにX軸、Y軸、Z軸の各軸の姿勢指
示コイル104に対応する各周波数の信号を、姿勢検出
装置101のセンサコイルから順次選択的に送信し、信
号を送信したセンサコイルによって受信された姿勢指示
コイル104からの受信信号レベルデータをバッファメ
モリに格納する(ステップS4、S5)。この動作は、
各軸の姿勢指示コイル104の共振周波数に対応する3
つの周波数信号について行われる。
【0043】次に、各センサコイルの受信レベルデータ
を補正して、ソート処理を行う(ステップS6)。次
に、円形コイルの受信信号を用いて、受信レベルデータ
がしきい値を越えているかどうか判定し、越えていれば
デバイス検出フラグを立てる(ステップS7)。次に、
デバイス検出フラグにより、姿勢指示装置101を検出
したか判断し、検出していればローカルスキャンの初期
化と移行準備を行ない(ステップS8、S9)、これを
繰り返す。
【0044】次に、以下のローカルスキャン動作に移行
する。尚、ローカルスキャンとは、前記グローバルスキ
ャンによって得られた受信信号に基づいて、受信信号の
ピーク近傍等の必要な部分について、姿勢指示装置10
1の姿勢を検出するために詳細に行う走査(例えば、必
要な部分について行う複数回の走査)である。ローカル
スキャンでは、各センサコイルと姿勢指示コイルとの間
で信号の送受信を行い、受信レベルデータが全て揃うま
で待ち(ステップS10)、前記受信レベルデータが全
て揃うと、前記受信レベルデータを補正して、ソート処
理を行う(ステップ11)。次に、円形センサコイルの
受信信号を用いて、受信レベルデータがしきい値を越え
ているかどうか判定し、越えていればデバイス検出フラ
グを立てる(ステップS12)。
【0045】次に、デバイス検出フラグにより、姿勢指
示装置101を検出したか判断し、検出できなかったと
判断した場合は、1stスキャンフラグを立ててグローバ
ルスキャン動作に移行すべくステップS2に戻る(図1
1のステップS13、S17)。次に、X軸、Y軸、Z
軸の各軸の姿勢指示コイルに対応する周波数における円
形センサコイルの受信レベルデータと、扇形センサMの
受信レベルの合計値から、各軸の傾斜角θを概算しθ’
とする(図27参照)。このθ’が鉛直回転角度30度
から150度の範囲内であった場合、その軸の検出軸フ
ラグを立てる(ステップS14)。
【0046】次に、検出軸フラグにより2軸以上検出可
能であるか判断し、検出不可能な場合は、1stスキャン
フラグを立ててグローバルスキャン動作に移行すべくス
テップS2に戻る(ステップS15、S17)。次に、
2軸以上検出可能な場合には、当該検出軸の受信レベル
データをもとに、計算処理を行い、各軸の2方向のピー
クレベルに対する方位角、即ち正面及び裏側の方位角φ
1及びφ2を求める(ステップS16)。次に、グローバ
ルスキャン動作から移行して最初のローカルスキャン動
作であるか否かを1stスキャンフラグにより確認し(ス
テップS18)、1stスキャンでない場合は後述するス
テップ20へ移行する。1stスキャンの場合には、正面
方向を決定するために用いる、前回スキャン時の方位角
φデータにデフォルトの値を代入する。以後、この方位
角φ方向を追従し姿勢指示装置の軸の表裏を判定する
(ステップS19)。
【0047】次に、方位角φ1,φ2の2方向から見た各
軸の正面及び裏側の傾斜角θ1,θ2を求める(ステップ
S20)。次に、検出可能な各軸の方位角φ1,φ2と、
傾斜角θ1、θ2から、各軸の方位ベクトル1、2を求め
る。また、検出不可能な軸に関しては、他の検出可能な
2つの軸の方位ベクトルを使用して、外積によって方位
ベクトル1、2を求める(ステップS21)。これによ
り、必ず3つの軸の方位ベクトルが算出される。次に、
各軸に対して、他の2つの軸の方位ベクトルから外積に
よって外積方位ベクトル1、2を求める(ステップS2
2)。
【0048】次に、各軸の外積方位ベクトル1、2か
ら、それぞれ逆算して間接φ1”、φ2”を求め、同様に
して外積方位ベクトル1、2からθ1”,θ2”を求める
(ステップS23)。次に、各軸の受信レベルデータか
ら検出された検出θ1、θ2と、外積方位ベクトル1、2
から算出された間接θ1”、θ2”の重み平均処理を行い
(前記式参照)、それぞれθ1n,θ2nを求める(ステッ
プS24)。
【0049】次に、前記同様にして、各軸の受信レベル
データから検出された検出φ1、φ2と、外積方位ベクト
ル1、2から算出された間接φ1”、φ2”の重み平均処
理を行い(前記式参照)、それぞれφ1n,φ2nを求める
(ステップS25)。次に、前記のようにして求まった
φ1n、φ2n、θ1n、θ2nを用いて真方位ベクトル1、2
を求める。このとき、真方位ベクトル1、2を前回スキ
ャンで検出された方位ベクトルと比較し、より近い方を
姿勢指示装置101の方位ベクトルとして採用する。こ
の方位ベクトルを次回スキャンで比較可能であるように
前回スキャン方位ベクトルとしてバッファに保管する
(ステップS26)。次に、1stスキャンフラグをクリ
アし(ステップS27)、ステップS10へ戻る。
【0050】図12は、方位角φiを検出するためのフ
ローチャートで、図11のステップS16における処理
の詳細を示す図である。図12において、先ず、検出軸
フラグを参照し、位置指示装置101のX軸コイルが検
出可能であるか否かを判断し、検出不可能である場合は
ステップS166へ移行する(ステップS161)。X
軸コイルが検出可能な場合には、大きい扇形センサコイ
ルL及び小さい扇形センサコイルMにおける受信レベル
データの2つのピークのうち、受信レベルの高い方を主
ピークLとして方位角φ1を算出する(ステップS16
2)。
【0051】次に、前記主ピークLの裏側に来る受信レ
ベルデータのピークを副ピークL’として、方位角φ2
を算出する(ステップS163)。次に、扇形センサコ
イルLと扇形センサコイルMの最大ピークレベルを主ピ
ークとした場合に、扇形センサコイルLの主ピークLと
扇形センサコイルMの主ピークMの方位が180度反転
する場合がある。そこで、同じ方位の扇形センサコイル
M、扇形センサコイルLを一対とするために、扇形セン
サコイルMの主ピークMと扇形センサコイルLの主ピー
クLが、180度反転していないかどうか判断する(ス
テップS164)。反転していた場合、扇形センサコイ
ルMの主ピークMのレベルデータと扇形センサコイル
M’の副ピークM’のレベルデータを入れ替える(ステ
ップS165)。以下、Y軸に関して同様の処理を行い
(ステップS166〜S170)、又、Z軸に関しても
同様の処理を行う(ステップS171〜S175)。以
上の処理によって方位角φiを求める。
【0052】図13は、傾斜角θiを検出するためのフ
ローチャートで、図11のステップS20における処理
の詳細を示す図である。図13において、先ず、検出軸
フラグを参照し、位置指示装置101のX軸コイルが検
出可能であるか否かを判断し、検出不可能である場合は
ステップS206へ移行する。X軸コイルが検出可能な
場合には、水平回転角度φ1について主ピーク、副ピー
クそれぞれのピークレベルデータのレベル比を用いてイ
ンデックスを計算し(ステップS202)、前記インデ
ックスから、傾斜角θ1をテーブル参照によって求める
(ステップS203)。
【0053】次に、傾斜角θ2について主ピーク、副ピ
ークそれぞれのピークレベルデータのレベル比を用いて
前記同様の処理を行い(ステップS204)、インデッ
クスから傾斜角θ2をテーブル参照によって求める(ス
テップS205)。以下、Y軸に関して同様の処理を行
い(ステップS206〜S211)、又、Z軸に関して
も同様の処理を行う(ステップS212〜S216)。
以上の処理によって傾斜角θiを求める。
【0054】図14及び図15は、検出方位ベクトルを
算出するためのフローチャートで、図11のステップS
21における処理の詳細を示す図である。図14及び図
15において、検出軸フラグを参照し、X軸コイルが検
出可能であるか否か判断し、検出不可能である場合はス
テップS2105へ移行する(ステップS2101)。
【0055】X軸コイルが検出可能な場合、X軸のφ
1、θ1からX軸方位ベクトル1を算出すると共にX軸の
φ2、θ2からX軸方位ベクトル2を算出する(ステップ
S2102)。次に、X軸方位ベクトル1、2を単位ベ
クトルに変換して(ステップS2103)、X軸検出方
位ベクトル1、2としてバッファに保管する(ステップ
S2104)。Y軸に関して同様の処理を行い(ステッ
プS2105〜S2108)、又、Z軸に関しても同様
の処理を行う(ステップS2109〜S2112)。
【0056】次に、図15に示すように、検出軸フラグ
を参照し、X軸コイルが検出可能であるか否かを判断
し、検出可能である場合は以下の処理を省略してステッ
プS2117へ移行する(ステップS2113)。X軸
コイルが検出不可能な場合には、Y軸及びZ軸のデータ
からX軸方位ベクトル1、2を外積計算によって算出す
る(ステップS2114)。次に、前記X軸方位ベクト
ルを単位ベクトルに変換し(ステップS2115)、X
軸検出方位ベクトル1、2としてバッファに保管する
(ステップS2116)。Y軸に関して同様の処理を行
い(ステップS2117〜S2120)、又、Z軸に関
しても同様の処理を行う(ステップS2121〜S21
24)。
【0057】図16は、外積方位ベクトルを算出するた
めのフローチャートで、図11のステップS22におけ
る処理の詳細を示す図である。図16において、Y軸及
びZ軸の方位ベクトルからX軸方位ベクトル1、2を外
積によって算出する(ステップS2201)。次に、X
軸方位ベクトルをX軸単位ベクトルに変換し(ステップ
S2202)、X軸外積方位ベクトル1、2としてバッ
ファに保管する(ステップS2203)。以下、Y軸に
関して同様の処理を行い(ステップS2204〜S22
06)、又、Z軸に関しても同様の処理を行う(ステッ
プS2207〜S2209)。
【0058】図17は、間接検出φ”、θ”を算出する
ためのフローチャートで、図11のステップS23にお
ける処理の詳細を示す図である。図17において、X軸
外積方位ベクトル1、2から、逆算によって間接検出φ
1”, φ2”を求める(ステップS2301)。次に、X
軸外積方位ベクトル1、2から、逆算によって間接検出
θ1”, θ2”を求める(ステップS2302)。以下、
Y軸に関して同様の処理を行い(ステップS2303、
S2304)、又、Z軸に関しても同様の処理を行う
(ステップS2305、S2306)。
【0059】図18は、重み付け平均により傾斜角θを
算出するためのフローチャートで、図11のステップS
24における処理の詳細を示す図である。図18におい
て、X軸の直接検出θ1、θ2を基準として係数αを求め
る(ステップS2401)。次に、X軸の直接検出(1
80度−θ1)、(180度−θ2)を基準として係数β
を求める(ステップS2402)。次に、X軸の直接検
出θ1、θ2と間接検出θ1”、θ2”から係数α及び係数
βを用いた前記式よりθ1n、θ2nを求める。Y軸及びZ
軸に関しても同様の処理を行う。
【0060】図19は、重み付け平均により方位角φを
算出するためのフローチャートで、図11のステップS
25における処理の詳細を示す図である。図19におい
て、X軸の直接検出φ1、φ2と間接検出φ1”、φ2”か
ら、図18におけるθの重み付け平均処理で求めた係数
α及び係数βを用いた前記式より、φ1n、φ2nを求める
(ステップS2501)。
【0061】図20は、θ’の概算処理を行うフローチ
ャートで、図11のステップS14における処理の詳細
を示す図である。図20において、X軸コイルについ
て、円形コイルCと小さい扇形コイルMの受信信号レベ
ル比を求め(ステップS1401)、前記レベル比のデ
ータがしきい値以下であるか否か(つまり、θ’が30
度から150度の範囲に入っているか否か)を判定し
(ステップS1402)、前記しきい値を越えている場
合はステップS1404に移行する。
【0062】前記レベル比のデータがしきい値以下の場
合(即ち、θ’が30度から150度の範囲に入ってい
る場合)、X軸検出可能フラグをセットする(ステップ
S1403)。以下、Y軸に関して同様の処理を行い
(ステップS1404〜S1406)、又、Z軸に関し
ても同様の処理を行う(ステップS1407〜S140
9)。
【0063】図21は、真方位ベクトルを算出するため
のフローチャートで、図11のステップS26における
処理の詳細を示す図である。図21において、X軸の方
位角φ1n、方位角φ2nと傾斜角θ1n、傾斜角θ2nから方
位ベクトル1、2を求める(ステップS2601)。次
に、今回得られた方位角φ1nと前回スキャン時の方位角
φとの差分Δ1を求める(ステップS2602)。次
に、今回得られた方位角φ2nと前回スキャン時の方位角
φとの差分Δ2を求める(ステップS2603)。
【0064】次に、差分Δ1、Δ2から、より小さい方の
方位角φinから算出した方位ベクトルを採用し真方位ベ
クトルとする(ステップS2604〜S2606)。次
回スキャン時に判定を行うために、今回選択した方位ベ
クトルの算出に使用した方位角φinを前回スキャン時の
方位角φとしてバッファに保管する(ステップS260
7)。Y軸及びZ軸に関しても同様の処理を行う。
【0065】図30は本発明の姿勢指示装置101の第
2の実施の形態を示す図で、その球体103に設けられ
た3つの姿勢指示コイル104(XCoil、YCoi
l、ZCoil)は各々直交して配設されるとともに、
球体の中心を通る面から偏心して配設されている例であ
る。尚、各コイル104は、図7の場合と同様に、図示
しない球殻(ボール)によって覆われている。この場
合、扇形センサM、L、M’、L’、円形センサCの受
信信号特性は、図31〜図35のようになる。尚、図3
1〜図35においては、姿勢指示コイル104の直径が
44mm、各姿勢指示コイル104が中心軸から偏心し
ている距離が5mm、送受信信号の周波数が375kH
z、傾斜角θが60度、球体103の直径が70mm、
球体の最下部の位置が姿勢検出センサ102の面から5
mm上方に位置する場合の特性を示している。
【0066】傾斜角θ及び方位角φの検出は第1の実施
の形態で説明した偏心無しの場合と略同様にして行うこ
とが可能であるが、姿勢指示装置101の表裏の判定
は、図33に示すように、大きい扇形コイルLの受信信
号レベルL、扇形コイルLと方位角が180度異なる大
きい扇形コイルL’の受信信号レベルL’、扇形コイル
Lと組を成す小さい扇形コイルMの受信信号レベルM、
扇形コイルL’と組を成す小さい扇形コイルM’の受信
信号レベルM’の関係式、(M/L+M’/L’)の傾
斜角θ依存特性のグラフが、θ=90度に対して、非対
称になることを利用することによって行うことができ
る。
【0067】即ち、(M/L+M’/L’)の値が、θ
=90度における値よりも大きいか或いは小さいかによ
って、表裏を判定することが可能となる。したがって、
姿勢指示装置101の表裏の検出ができて完全に絶対的
な姿勢検出できるので、電源投入時等に方位を初期設定
する必要性が無く又、反転防止のための直前の方位角φ
との比較等が不要である。尚、第1の実施例と同様に、
図34に示すように、下記式 ((M+2L’)−(M’+2L))/((M+2
L’)+(M’+2L)) の直線性は更に良いので、この式を用いれば、さらに精
度良く傾斜角θを検出することができる。
【0068】図36は、姿勢指示装置の第3の実施の形
態を示す図である。本実施の形態においては、球体10
3内に、半正14面体105を配置し、前記正14面体
105の面に姿勢指示コイル104を配設した構成とな
っている。図37〜図39に、図36に示した姿勢指示
装置101を使用した場合に得られる扇形コイルM、
L、M’、L’、円形コイルCの受信レベル特性を示し
ている。ここで、姿勢指示コイル104の直径が26m
m、偏心が28mm、送受信信号の周波数が687.5
kHz、傾斜角θが60度、球体103の直径が70m
m、球体103の底の位置が姿勢検出センサ102の面
から5mm上方に位置する場合の特性を示している。方
位角φ特性においては1つのピークが現れる。尚、本実
施の形態では正14面体105の例を示したが、種々の
多角形を使用することが可能である。
【0069】図40は、姿勢指示装置101の第4の実
施の形態を示す図である。本実施の形態においては、球
体103内に、半径方向に沿ってフェライトコイル(Fe
rrite Coil)によって構成された姿勢検出コイル104
を配設した構成となっている。図41〜図43に、図4
0に示した姿勢指示装置101を使用した場合に得られ
る扇形コイルM、L、M’、L’、円形コイルCの出力
特性を示している。ここで、フェライトコイルは直径4
mmで長さが17.5mmのもので、偏心が28mm、
送受信信号の周波数が687.5kHz、傾斜角θが6
0度、球体103の直径が70mm、球体103の底の
位置が姿勢検出センサ102の面から5mm上方に位置
する場合の特性を示している。方位角φ特性においては
1つのピークが現れる。
【0070】図44は、姿勢指示装置101の第5の実
施の形態を示す図である。本実施の形態においては、球
体103の中心に、アモルファス磁性合金粉末から成る
球体107を配置し、その周囲に、直交する3つの円形
の姿勢指示コイル104を配設した構成となっており、
図44には1つの姿勢指示コイル104を示している。
また、図45〜図49に、図44に示した姿勢指示装置
101を使用した場合に得られる扇形コイルM、L、
M’、L’、円形コイルCの受信信号特性を示してい
る。ここで、球体107の直径が45mm、姿勢指示コ
イル104の直径が49mm、偏心なし、送受信信号の
周波数が687.5kHz、傾斜角θが60度、球体1
03の直径が70mm、球体103の底の位置が姿勢検
出センサ102の面から5mm上方に位置する場合の特
性を示している。
【0071】図50は、姿勢指示装置101の第6の実
施の形態を示す図である。本実施の形態においては、球
体103内にその中心を対称とする8字形のコイル(8
の字形コイルは縦方向に立った状態)によって構成され
た姿勢指示コイル104を配設した構成となっており、
図50には1つの姿勢指示コイル104を示している。
また、図51〜図53に、図50に示した姿勢指示装置
101を使用した場合に得られる扇形コイルM、L、
M’、L’、円形コイルCの受信信号特性を示してい
る。ここで、8字形コイルを構成する2つの円の直径が
26mm、偏心なし、送受信信号の周波数が687.5
kHz、傾斜角θが60度、球体103の直径が70m
m、球体103の底の位置が姿勢検出センサ102の面
から5mm上方に位置する場合の特性を示している。
【0072】図54は、姿勢指示装置101の第7の実
施の形態を示す図である。本実施の形態においては、互
いに直交する3つの姿勢指示コイル104(XCoi
l、YCoil、ZCoil)を球体103内に配置す
ると共に、各姿勢指示コイル104を、球体103の中
心を通る面に対して対称に配置された2つのコイルに分
割した構成となっている。各姿勢指示コイルを構成する
2つのコイルは、電流が同じ向きに流れるように並列又
は直列に接続され、偏心を無くした構成となっている。
【0073】図55〜図59に、図50に示した姿勢指
示装置101を使用した場合に得られる扇形センサM、
L、M’、L’、円形コイルCの受信信号特性を示して
いる。ここで、一つの姿勢指示コイルを構成する2つの
コイルは各々直径が49mmで15ターンのコイルによ
り構成され、互いに10mmの間隔が設けられている。
また、送受信信号の周波数が687.5kHz、傾斜角
θが60度、球体103の直径が70mm、球体103
の底の位置が姿勢検出センサ102の面から5mm上方
に位置する場合の特性を示している。尚、図7に示した
姿勢指示装置101よりも感度が向上しているが、これ
は、磁気特性が非線形のためと考えられる。
【0074】図60は、姿勢指示装置101の第8の実
施の形態を示す図である。本実施の形態においては、互
いに直交する3つの姿勢指示コイル104(XCoi
l、YCoil、ZCoil)を球体103内に配置
し、各姿勢指示コイル104を、球体103の中心近く
に配置された小円コイルと遠くに配置された大円コイル
の2つのコイルを差動動作するよう接続したドーナツ状
の構成となっている。また、図61〜図65に、図60
に示した姿勢指示装置101を使用した場合に得られる
姿勢検出コイルの出力特性を示している。ここで、内側
の小円コイルの直径が40mm、外側の大円コイルの直
径が65mm、偏心なし、送受信信号の周波数が68
7.5kHz、傾斜角θが60度、球体103の直径が
70mm、球体103の底の位置が姿勢検出センサ10
2の面から5mm上方に位置する場合の特性を示してい
る。
【0075】図66は、姿勢指示装置101の第9の実
施の形態を示す図である。本実施の形態においては、互
いに直交する3つの姿勢指示コイル104(XCoi
l、YCoil、ZCoil)を球体103内に配置
し、各コイルを、球体103の中心近くに配置された小
円コイルと遠くに配置された大円コイルの2つのコイル
を、同相直列接続したドーナツ状の構成となっている。
また、図67〜図71に、図66に示した姿勢指示装置
101を使用した場合に得られる姿勢検出コイルの出力
特性を示している。ここで、内側の小円コイルの直径が
40mm、外側の大円コイルの直径が65mm、偏心な
し、送受信信号の周波数が687.5kHz、傾斜角θ
が60度、球体103の直径が70mm、球体103の
底の位置が姿勢検出センサ102の面から5mm上方に
位置する場合の特性を示している。
【0076】図72は、姿勢指示装置101の第10の
実施の形態を示す図である。本実施の形態においては、
互いに直交する3つの姿勢指示コイル104(XCoi
l、YCoil、ZCoil)を球体103内に配置す
ると共に、各姿勢指示コイル104を、軸周りの対称性
を崩さないように球面上に鉢巻き状にコイルを巻き直列
に繋いで全体として偏心の無い構成としている。図73
〜図77に、図72に示した姿勢指示装置101を使用
した場合に得られる姿勢検出コイルの出力特性を示して
いる。ここで、偏心なし、送受信信号の周波数が68
7.5kHz、傾斜角θが60度、球体103の直径が
70mm、球体103の底の位置が姿勢検出センサ10
2の面から5mm上方に位置する場合の特性を示してい
る。平均直径が同径、同ターン数の円コイルを使用した
姿勢指示コイルよりも感度が向上しているが、これは磁
気特性が非線形のためと考えられる。
【0077】図78は、姿勢指示装置101の第11の
実施の形態を示す図である。本実施の形態においては、
互いに直交する3つの姿勢指示コイル104(XCoi
l、YCoil、ZCoil)を球体103内に配置す
ると共に、各姿勢指示コイル104を、その底面を対向
させた2個の円錐体106の表面に沿って円形コイルを
螺旋状に巻回した構成となっている。
【0078】図79は、姿勢指示装置101の第12の
実施の形態を示す図である。本実施の形態においては、
互いに直交する3つの姿勢指示コイル104(XCoi
l、YCoil、ZCoil)を球体103内に配置す
ると共に、各姿勢指示コイル104を四つ葉のクローバ
形のコイルによって構成している。
【0079】図80は、図3及び図4に示した扇形コイ
ルの詳細構成を示す図である。4つの扇形要素コイルを
4層に重ねて多層基板に形成し、これを全体として平均
化して、1つの理想的な形の扇形コイルを構成してい
る。即ち、各扇形要素コイルは、各々、多層基板の異な
る層L1、L2、L3、L4に形成されており、矢印で示す
ような接続関係で一つの扇形コイルを構成している。
尚、図4においては、実線で最上部の扇形要素コイルを
示しているが、4つの扇形要素コイルを中心位置Oを中
心とする円弧(図4の破線で示す部分)と交差するよう
に捻り配置することにより、隣接する姿勢検出コイルを
配置しやすくすると共に、等価的な扇形コイルが円弧に
沿った形で配置されて対称性が向上する。
【0080】図81は、扇形コイルの第2の実施の形態
を示す図で、大形の扇形要素コイル763と小形の扇形
要素コイル762の2つのコイルによって構成され、扇
形要素コイルの長い直線部分764と扇形要素コイルの
短い直線部分765が対面するように構成することによ
って、2層基板を用いて、全体として等価的な扇形コイ
ル761を形成するように構成されている。
【0081】図82は、姿勢検出センサ102の詳細を
示す図で、中心位置Oに、姿勢指示装置101を配置す
るための凹部である受け皿106を形成した例である。
この場合、姿勢指示装置101の最下部は姿勢検出セン
サ102よりも下方に位置するが、前記受け皿106を
姿勢検出センサ102の上方に位置させて、姿勢指示装
置101の最下部を姿勢検出センサ102の面よりも高
い位置にするように構成してもよい。
【0082】図83は、姿勢検出センサ102の第2の
実施の形態を示す図で、各扇形コイル0〜2が中心位置
Oを中心として放射状に配置されると共に、方位角φ方
向に重ならないように複数配置されている。尚、円形コ
イル及びドーナツ状コイルは省略して描いている。
【0083】図84は、姿勢検出センサの第3の実施の
形態を示す図で、センサコイルである大小の扇形コイ
ル、円形コイル及びドーナツ状コイルの中の少なくとも
一つは、姿勢指示装置101を配置する球面または多面
体の凹部である受け皿106に配設され、球形に形成し
た姿勢指示装置101の中心と前記受け皿106に配設
された各コイルとの距離を等しくした例である。
【0084】図84においては、中心位置Oに姿勢指示
装置101を配置するための凹部である受け皿106を
形成し、受け皿106に大小の扇形コイルL、L’、
M、M’を形成した例を示している。この場合、円形コ
イルC及びドーナツ状コイルDも受け皿106配設する
ことができる。また、扇形コイル、円形コイル、ドーナ
ツ状コイルDの少なくとも一つを受け皿106に形成す
るようにしてもよい。
【0085】尚、上記実施の形態では、姿勢検出装置の
センサコイルから発生した信号を姿勢指示装置で受信
し、姿勢指示装置から姿勢検出装置に信号を返送し、姿
勢指示装置に信号を送信したセンサコイルと同一のセン
サコイルで姿勢指示装置からの信号を受信し、姿勢検出
装置側で姿勢指示装置の姿勢を検出するようにしたが、
信号の送信、受信を異なるセンサコイルによって行うこ
とが可能である。また、姿勢指示装置の姿勢指示コイル
及び姿勢検出装置のセンサコイルが発振回路を構成し、
姿勢指示装置が存在するとき姿勢検出装置が自己発振す
るような方式とすることも可能である。
【0086】さらに、姿勢指示装置内に電源あるいは他
から電源供給を受ける電源回路を設けると共に、姿勢検
出装置との間で送受信するための信号を発生する信号発
生回路を設けるようにしてもよい。また、姿勢指示装置
側に、電源若しくは他から電源供給を受ける電源回路、
送受信するための信号を発生する信号発生回路、前記信
号の送受信回路、姿勢算出部及び姿勢算出結果を赤外線
や電波等の無線で送信する送信回路を内蔵させ、その一
方、姿勢指示装置を載置する支持台側に、共振回路を構
成する複数のコイルを平面的又は曲面的に配設するよう
に構成し、姿勢指示装置側から送信した信号を支持台側
で受信して返送し、これを姿勢指示装置の送受信回路で
受信して、前記姿勢算出部により姿勢を算出し、該算出
結果を前記送信回路で上位装置等の他の装置に送信する
ように構成してもよい。
【0087】また、姿勢指示装置側に、電源若しくは他
から電源供給を受ける電源回路、送受信するための信号
を発生する信号発生回路、前記信号の送受信部、受信信
号を所定の送信フォーマットに処理する信号処理部、前
記信号処理結果を赤外線や電波等の無線で送信する送信
回路を内蔵させ、その一方、姿勢指示装置を載置する支
持台側に、共振回路を構成する複数の姿勢検出コイルを
平面的または曲面的に配設すると共に前記送信回路から
の信号を受けて姿勢指示装置の姿勢を算出する算出部を
設けるようにしても良い。また、姿勢指示装置側に、電
源若しくは他から電源供給を受ける電源回路、信号の受
信部、受信信号を所定の送信フォーマットに処理する信
号処理部、前記信号処理結果を赤外線や電波等の無線で
送信する送信回路を内蔵させ、その一方、姿勢指示装置
を載置する支持台側に、共振回路を構成する複数の姿勢
検出コイル、前記姿勢検出コイルを切替選択する選択回
路、送受信するための信号を発生する信号発生回路、前
記送信回路からの信号を受けて姿勢指示装置の姿勢を算
出する算出部を設けるようにしても良い。
【0088】また、姿勢指示装置側に、電源若しくは他
から電源供給を受ける電源回路、信号の受信部、姿勢算
出部及び姿勢算出結果を赤外線や電波等の無線で送信す
る送信回路を内蔵させ、その一方、姿勢指示装置を載置
する支持台側に、共振回路を構成する複数の姿勢検出コ
イル及び信号発生回路を配設し、前記姿勢検出コイルを
切替選択しながら前記信号発生回路からの信号を前記姿
勢指示装置に送信し、前記姿勢指示装置側で姿勢を算出
して、上位装置等の他の装置に無線送信するように構成
してもよい。尚、姿勢指示装置101側に発振回路を設
けるような構成とした場合等には、姿勢指示コイルは共
振回路を形成しないように構成することが可能である。
また、姿勢検出センサ102側に発振回路を設けるよう
な構成とした場合等には、姿勢検出コイルは共振回路を
形成しないように構成することが可能である。さらにま
た、姿勢指示コイルや姿勢検出センサ102が共振回路
を構成する場合において、送受信する信号は必ずしも前
記共振回路の共振周波数に完全に一致させる必要はな
く、実質的な受信信号が得られる程度の相違を有する範
囲内の信号、即ち、前記共振周波数に関連する信号で有
ればよい。
【0089】以上説明した各本実施の形態において、姿
勢検出装置は、以下の特徴を有している。即ち、コイル
面が互いに異なる方向を向く複数(例えば3つ)の姿勢
指示コイル104を有する姿勢指示装置101と、中心
位置Oから放射状に配設され姿勢指示コイル104と電
磁的に結合する複数の姿勢検出コイルを有する姿勢検出
センサ102と、前記姿勢検出コイルを切替選択するコ
イル切替部802と、前記電磁的結合によって、複数
(例えば3つ)の周波数の信号を姿勢指示コイル104
と選択された前記姿勢検出コイルとの間で送受信させる
送信部801と、前記姿勢検出コイル又は姿勢指示コイ
ル104で受信した信号を検出する信号検出部805
と、信号検出部805によって検出した信号から姿勢指
示装置101の姿勢を算出する姿勢算出部806とを備
え、中心位置O上に配置された姿勢指示装置101の姿
勢を検出することを特徴としている。
【0090】前記複数(例えば3つ)の姿勢指示コイル
104は各々異なる共振周波数の共振回路を構成し、送
信部801は前記共振周波数に関連する複数(姿勢指示
コイルの数と同一の数)の周波数の信号を発生すること
を特徴としている。前記姿勢検出コイルは、扇形コイル
を備えて成ることを特徴としている。前記姿勢検出コイ
ルは、中心位置O寄りに配設した扇形コイルM、M’と
中心位置Oから離間した位置に配設した扇形コイルL、
L’との組を円周方向に複数配設して成ることを特徴と
している。
【0091】前記中心位置Oを中心として配設された円
形コイルを有することを特徴としている。前記中心位置
Oを中心として配設されたドーナツ状コイルを有するこ
とを特徴としている。前記姿勢指示装置101は、球体
103によって構成され、複数の姿勢指示コイル104
は、各々、球体103の中心に対して偏心しないように
配設されていることを特徴としている。
【0092】前記姿勢指示装置101は、球体103に
よって構成され、複数の姿勢指示コイル104は、各
々、球体Oの中心に対して偏心して配設されていること
を特徴としている。コイル切替部802、送信部、信号
検出部805及び姿勢算出部806は、センサコイル1
02と一体的に配設されたことを特徴としている。前記
姿勢指示コイル104との間の信号の送受信を同一の前
記姿勢検出コイルで行うことを特徴としている。
【0093】前記姿勢指示コイル104との間の信号の
送受信を異なる前記姿勢検出コイルで行うことを特徴と
している。前記送信部801、前記信号検出部805、
前記姿勢算出部806及び電源手段を前記姿勢指示装置
101内に配設すると共に、前記姿勢算出部806で算
出した結果を送信する送信手段を前記姿勢指示装置10
1に内蔵したことを特徴としている。前記送信部801
を前記姿勢指示装置101内に設け、前記姿勢検出コイ
ルで受信した信号に基づいて前記姿勢指示装置101の
姿勢を検出することを特徴としている。
【0094】前記中心位置からより離間して配設された
複数の第1の扇形センサL及び前記複数の第1の扇形セ
ンサLに対応して前記中心位置寄りに配設された複数の
第2の扇形センサMにおける前記姿勢指示手段からの受
信信号をL、M、前記複数の第1、第2の扇形センサと
方位角が180度異なり、前記中心位置Oから、より離
間して配設された複数の第3の扇形センサL’及び前記
第3の扇形センサに対応して設けられ前記中心位置寄り
に配設された複数の第4の扇形センサM’における前記
姿勢指示手段からの受信信号をL’、M’として、前記
算出手段は、前記受信信号L、M、L’、M’に基づい
て前記姿勢指示手段の姿勢を算出することを特徴として
いる。
【0095】前記算出手段は、前記受信信号L、M、
L’、M’から成る関係式が非対称であることを利用し
て前記姿勢指示手段の表裏を決定することを特徴として
いる。前記姿勢算出部806は、直接検出された姿勢指
示コイル104の姿勢と、間接検出された該姿勢指示コ
イル104の姿勢とを所定の重み付けによって補正して
前記姿勢指示手段の姿勢を算出するようにしたことを特
徴としている。
【0096】本実施の形態に係る姿勢検出方法は、以下
の特徴を有している。即ち、コイル面が互いに異なる方
向を向く複数の姿勢指示コイル104を有する姿勢指示
装置101を、中心位置Oから放射状に配設され前記姿
勢指示コイル104と電磁的に結合する複数の姿勢検出
コイルを有する姿勢検出センサ102の前記中心位置O
に配設し、コイル切替部802により選択された前記姿
勢検出コイルと前記姿勢指示コイル104との間で前記
電磁的結合によって信号を送受信し、前記選択した姿勢
検出コイル又は姿勢指示コイル104で受信した信号を
信号検出部805によって検出し、信号検出部805が
検出した信号に基づいて、姿勢算出部806によって姿
勢指示装置101の姿勢を算出することにより姿勢指示
装置101の3次元空間における姿勢を検出する姿勢検
出方法であって、複数の前記姿勢指示コイル104の方
位角φと傾斜角θ又は方位ベクトルを検出して、それら
の検出値から前記姿勢指示装置101の3次元空間にお
ける姿勢を検出することを特徴としている。
【0097】前記姿勢検出方法において、前記複数の姿
勢指示コイル104は各々異なる共振周波数の共振回路
を構成することを特徴としている。前記姿勢検出方法に
おいて、姿勢指示装置101の各姿勢指示コイル104
の方位角φと傾斜角θを、姿勢検出コイル又は前記各姿
勢指示コイル104で受信された複数の信号のレベルを
用いて所定の関係式により、各姿勢指示コイル104の
方位角φと傾斜角θ又は方位ベクトルを導出し、この導
出された値から、前記姿勢指示装置101の3次元空間
における姿勢情報を求めることを特徴としている。
【0098】前記姿勢検出方法において、姿勢指示装置
101は3つの姿勢指示コイル104を有し、前記3つ
の姿勢指示コイル104の中、より正確に方位角φと傾
斜角θを算出できる2つの姿勢指示コイル104を、姿
勢検出コイル又は前記各姿勢指示コイル104で受信さ
れた複数の信号のレベルを用いて所定の関係式により評
価値を導出し、その評価値から2つの姿勢指示コイル1
04を選択して、該選択した2つの姿勢指示コイル10
4の方位角φと傾斜角θとから、もう一方の方位角φと
傾斜角θ又は方位ベクトルを算出することにより、前記
姿勢指示装置の3次元空間における姿勢情報を得るよう
にしたことを特徴としている。
【0099】前記姿勢検出方法において、姿勢指示装置
101が3つの姿勢指示コイル104を有し、前記3つ
の姿勢指示コイル104の方位角φと傾斜角θを一度算
出し、各々2つの組の姿勢指示コイル104の方位角φ
と傾斜角θとから、もう一方の姿勢指示コイル104の
方位角φと傾斜角θを再算出し、一度算出した方位角φ
と傾斜角θと再算出した方位角φと傾斜角θを、それら
の値に基づいて所定の重み付け平均をとって、それを新
たな方位角φと傾斜角θとして姿勢指示装置101の姿
勢を算出することにより、前記姿勢指示装置101の3
次元空間における姿勢情報を得るようにしたことを特徴
としている。
【0100】前記姿勢検出方法において、前記3つの姿
勢指示コイル104は互いに直交配置され、2つの前記
姿勢指示コイル104の方位角φと傾斜角θからもう一
方の方位角φと傾斜角θを、2つの姿勢指示コイル10
4の方位角φと傾斜角θの値を方位ベクトル値に変換し
て、それらのベクトル積からもう一方の方位ベクトル値
を算出し又は、その求めたもう一方の方位ベクトル値を
方位角φと傾斜角θに変換して算出することを特徴とし
ている。
【0101】本実施の形態に係る姿勢検出センサは、以
下の特徴を有している。即ち、姿勢指示装置101に設
けられ各コイル面が異なる方向を向く複数の姿勢検出コ
イル104と電磁的に結合する姿勢検出センサであっ
て、中心位置Oから放射状に配設された複数の姿勢検出
コイルによって構成されたことを特徴としている。前記
姿勢検出コイルは、前記中心位置Oを中心として点対称
に方位角方向に併設された扇形コイルによって構成され
たことを特徴としている。
【0102】前記扇形コイルは、前記中心位置から半径
方向に配設された大小複数個の扇形コイルによって構成
されたことを特徴としている。前記扇形コイルは、大小
各1つの扇形コイルに組を構成していることを特徴とし
ている。前記扇形コイルは、方位角方向及び半径方向の
少なくとも一方が重ねて配置されたことを特徴としてい
る。前記中心位置Oを中心とする円形コイルを有するこ
とを特徴としている。前記中心位置Oを中心とするドー
ナツ状コイルを有することを特徴としている。
【0103】前記中心位置Oに、前記姿勢指示装置10
1を配置するための凹部受け皿106を有することを特
徴としている。前記各コイルは平面状に配設されたこと
を特徴としている。前記各コイルの少なくとも一つは、
姿勢指示装置101を配置する球面または多面体の凹部
受け皿106に配設され、球形に形成した前記姿勢指示
装置101の中心と前記凹部受け皿106に配設された
各コイルとの距離を等しくしたことを特徴としている。
【0104】本実施の形態に係る姿勢指示装置101
は、以下の特徴を有している。即ち、複数の姿勢検出コ
イルによって構成された姿勢検出センサ102と電磁的
に結合する複数の姿勢指示コイル104を有する姿勢指
示装置101であって、前記複数の姿勢指示コイル10
4は、そのコイル面が各々異なる方向を向くように配設
されたことを特徴としている。前記複数の姿勢指示コイ
ル104は、各々異なる共振周波数の共振回路を構成す
ることを特徴としている。
【0105】球体103によって形成され、前記各姿勢
指示コイル104を前記球体103の中心に対して偏心
しないように配設したことを特徴としている。球体10
3によって構成され、前記各姿勢指示コイル104を前
記球体103の中心に対して偏心するように配設したこ
とを特徴としている。球体103内に収容された多面体
105を有し、前記多面体105の表面に前記各姿勢指
示コイル104を設けたことを特徴としている。
【0106】前記各姿勢指示コイル104は、球状のソ
フトフェライト107にコイル104を巻回することに
よって構成されたことを特徴としている。前記姿勢指示
コイル104は、8の字形に巻回されていることを特徴
としている。前記姿勢指示コイル104は、四つ葉のク
ローバ形に巻回されていることを特徴としている。
【0107】前記姿勢指示コイル104は、フェライト
コイルによって構成されていることを特徴としている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、姿勢指示
装置の3次元空間における姿勢を絶対値で検出すること
ができる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
姿勢指示手段の3次元空間における姿勢を絶対値で検出
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を概念的に示す概略構成
図である。
【図2】 図1に示す実施の形態の正面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る扇形コイルの全体
的な配置を示す平面図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る扇形コイルの詳細
を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る円形コイルの詳細
をを示す平面図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係るドーナツ状コイル
の詳細をを示す平面図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係る姿勢指示装置を示
す図である。
【図8】 本発明の実施の形態に係る姿勢検出部のブロ
ック図である。
【図9】 本発明の実施の形態の動作を説明するための
タイミング図である。
【図10】 本発明の実施の形態に係るCPUの主処理
を示すフローチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態に係るCPUの主処理
を示すフローチャートである。
【図12】 本発明の実施の形態に係るCPUの処理を
示すフローチャートである。
【図13】 本発明の実施の形態に係るCPUの処理を
示すフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態に係るCPUの処理を
示すフローチャートである。
【図15】 本発明の実施の形態に係るCPUの処理を
示すフローチャートである。
【図16】 本発明の実施の形態に係るCPUの処理を
示すフローチャートである。
【図17】 本発明の実施の形態に係るCPUの処理を
示すフローチャートである。
【図18】 本発明の実施の形態に係るCPUの処理を
示すフローチャートである。
【図19】 本発明の実施の形態に係るCPUの処理を
示すフローチャートである。
【図20】 本発明の実施の形態に係るCPUの処理を
示すフローチャートである。
【図21】 本発明の実施の形態に係るCPUの処理を
示すフローチャートである。
【図22】 図7に示す姿勢指示装置を使用した場合の
特性図である。
【図23】 図7に示す姿勢指示装置を使用した場合の
特性図である。
【図24】 図7に示す姿勢指示装置を使用した場合の
特性図である。
【図25】 図7に示す姿勢指示装置を使用した場合の
特性図である。
【図26】 図7に示す姿勢指示装置を使用した場合の
特性図である。
【図27】 図7に示す姿勢指示装置を使用した場合の
特性図である。
【図28】 図7に示す姿勢指示装置の姿勢検出方法を
説明するための図である。
【図29】 図7に示す姿勢指示装置を使用した場合の
特性図である。
【図30】 本発明に係る姿勢指示装置の第2の実施の
形態を示す図である。
【図31】 図30に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図32】 図30に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図33】 図30に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図34】 図30に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図35】 図30に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図36】 本発明に係る姿勢指示装置の第3の実施の
形態を示す図である。
【図37】 図36に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図38】 図36に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図39】 図36に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図40】 本発明に係る姿勢指示装置の第4の実施の
形態を示す図である。
【図41】 図40に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図42】 図40に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図43】 図40に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図44】 本発明に係る姿勢指示装置の第5の実施の
形態を示す図である。
【図45】 図44に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図46】 図44に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図47】 図44に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図48】 図44に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図49】 図44に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図50】 本発明に係る姿勢指示装置の第6の実施の
形態を示す図である。
【図51】 図50に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図52】 図50に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図53】 図50に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図54】 本発明に係る姿勢指示装置の第7の実施の
形態を示す図である。
【図55】 図54に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図56】 図54に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図57】 図54に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図58】 図54に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図59】 図54に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図60】 本発明に係る姿勢指示装置の第8の実施の
形態を示す図である。
【図61】 図60に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図62】 図60に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図63】 図60に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図64】 図60に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図65】 図60に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図66】 本発明に係る姿勢指示装置の第9の実施の
形態を示す図である。
【図67】 図66に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図68】 図66に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図69】 図66に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図70】 図66に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図71】 図66に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図72】 本発明に係る姿勢指示装置の第10の実施
の形態を示す図である。
【図73】 図72に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図74】 図72に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図75】 図72に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図76】 図72に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図77】 図72に示す姿勢指示装置を使用した場合
の特性図である。
【図78】 本発明に係る姿勢指示装置の第11の実施
の形態を示す図である。
【図79】 本発明に係る姿勢指示装置の第12の実施
の形態を示す図である。
【図80】 本発明の実施の形態に係る扇形コイルの詳
細構成を示す図である。
【図81】 本発明に係る扇形コイルの第2の実施の形
態を示す図である。
【図82】 本発明の実施の形態に係る姿勢検出センサ
の詳細を示す図である。
【図83】 本発明に係る姿勢検出センサの第2の実施
の形態を示す図である。
【図84】 本発明に係る姿勢検出センサの第3の実施
の形態を示す図である。
【符号の説明】
101・・・姿勢指示手段を構成する姿勢指示装置 102・・・姿勢検出手段を構成する姿勢検出センサ 103・・・球体 104・・・姿勢指示コイル 106・・・凹部 801・・・信号発生手段を構成する送信部 802・・・選択手段を構成するコイル切替え部 805・・・信号検出手段を構成する信号検出部 806・・・算出手段を構成する姿勢算出部 C・・・円形コイル D・・・ドーナツ状コイル L、M・・・扇形コイル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月15日(1999.10.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項23
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】この時、姿勢指示装置101の姿勢指示コ
イル正面の扇形コイルL、Mの受信信号L、Mと、これ
らと中心位置Oを中心として点対称の位置(裏側)の扇
形コイルL’、M’の受信信号L’、M’は、鉛直方向
回転角度である傾斜角θに依存して受信信号L、M、
L’、M’の信号の大きさが入れ替わる。姿勢指示コイ
ルと対面する扇形コイルから最も大きい信号が得られる
ため、図22において、扇形コイルLの信号の大きい山
の頂点に対応する方位角φが姿勢指示装置101の方位
角として得られる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】次に、姿勢指示装置101の傾斜角θを検
出する場合の動作を説明する。扇形センサL、Mの受信
信号L、Mのθ依存特性は図23のように変化する(横
軸θ:0〜180度、φ=0度と180度の場合を例
示)。扇形コイルL、Mの受信信号レベルは姿勢指示装
置101の姿勢指示コイルの鉛直線からの回転角度θに
依存して変化する。図23に示すように、傾斜角θが0
度から180度へ変化するにともなって、扇形コイル
L、扇形コイルM、扇形コイルM’、扇形コイルL’へ
と信号の頂点が変化する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】また、姿勢指示装置側に、電源若しくは他
から電源供給を受ける電源回路、信号の受信部、姿勢算
出部及び姿勢算出結果を赤外線や電波等の無線で送信す
る送信回路を内蔵させ、その一方、姿勢指示装置を載置
する支持台側に、共振回路を構成する複数の姿勢検出コ
イル及び信号発生回路を配設し、前記姿勢検出コイルを
切替選択しながら前記信号発生回路からの信号を前記姿
勢指示装置に送信し、前記姿勢指示装置側で姿勢を算出
して、上位装置等の他の装置に無線送信するように構成
してもよい。尚、姿勢指示装置101側に発振回路を設
けるような構成とした場合等には、姿勢指示コイルは共
振回路を形成しないように構成することが可能である。
また、姿勢検出センサ102側に発振回路を設けるよう
な構成とした場合等には、姿勢検出コイルは共振回路を
形成しないように構成することが可能である。さらにま
た、姿勢指示コイルや姿勢検出センサ102が共振回路
を構成する場合において、前記共振回路の共振周波数は
必ずしも送受信する信号の周波数に完全に一致させる必
要はなく、実質的な受信信号が得られる程度の相違を有
する範囲内の共振周波数になるように前記共振回路が合
わせられていればよい。即ち、実質的な受信信号が得ら
れる程度の相違を有する範囲内の信号である前記共振周
波数に関連する信号で有ればよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図31
【補正方法】変更
【補正内容】
【図31】
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 雅充 埼玉県北埼玉郡大利根町豊野台2丁目510 番地1 株式会社ワコム内 Fターム(参考) 5B068 AA01 AA11 BB14 BC13 BC15 BD08 BD12 BD16 BE01 BE06 CC08 CC17 EE01 EE06 5B087 AA07 AE00 BC12 BC13 BC19 BC22 BC34 DD03

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル面が互いに異なる方向を向く複数
    の姿勢指示コイルを有する姿勢指示手段と、 中心位置から放射状に配設され前記姿勢指示コイルと電
    磁的に結合する複数の姿勢検出コイルを有する姿勢検出
    手段と、 前記姿勢検出コイルを切替選択する選択手段と、 前記電磁的結合によって、複数の周波数の信号を前記姿
    勢指示コイルと選択された前記姿勢検出コイルとの間で
    送受信させる信号発生手段と、 前記姿勢検出コイル又は姿勢指示コイルで受信した信号
    を検出する信号検出手段と、 前記姿勢検出手段によって検出した信号から前記姿勢指
    示手段の姿勢を算出する算出手段とを備え、 前記中心位置上に配置された前記姿勢指示手段の姿勢を
    検出することを特徴とする姿勢検出装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の姿勢指示コイルは各々異なる
    共振周波数の共振回路を構成し、前記信号発生手段は前
    記共振周波数に関連する複数の周波数の信号を発生する
    ことを特徴とする請求項1記載の姿勢検出装置。
  3. 【請求項3】 前記姿勢検出コイルは、扇形コイルを備
    えて成ることを特徴とする請求項2記載の姿勢検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記姿勢検出コイルは、前記中心位置寄
    りに配設した扇形コイルと前記中心位置から離間した位
    置に配設した扇形コイルとの組を円周方向に複数配設し
    て成ることを特徴とする請求項3記載の姿勢検出装置。
  5. 【請求項5】 前記中心位置を中心として配設された円
    形コイルを有することを特徴とする請求項3記載の姿勢
    検出装置。
  6. 【請求項6】 前記中心位置を中心として配設されたド
    ーナツ状コイルを有することを特徴とする請求項4又は
    5記載の姿勢検出装置。
  7. 【請求項7】 前記姿勢指示手段は、球体によって構成
    され、前記複数の姿勢指示コイルは、各々、前記球体の
    中心に対して偏心しないように配設されていることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の姿勢検
    出装置。
  8. 【請求項8】 前記姿勢指示手段は、球体によって構成
    され、前記複数の姿勢指示コイルは、各々、前記球体の
    中心に対して偏心して配設されていることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5又は6記載の姿勢検出装置。
  9. 【請求項9】 前記選択手段、信号発生手段、信号検出
    手段及び算出手段は、前記姿勢検出手段と一体的に配設
    されたことを特徴とする請求項1記載の姿勢検出装置。
  10. 【請求項10】 前記姿勢指示コイルとの間の信号の送
    受信を同一の前記姿勢検出コイルで行うことを特徴とす
    る請求項9記載の姿勢検出装置。
  11. 【請求項11】 前記姿勢指示コイルとの間の信号の送
    受信を異なる前記姿勢検出コイルで行うことを特徴とす
    る請求項9記載の姿勢検出装置。
  12. 【請求項12】 前記信号発生手段、前記信号検出手
    段、前記算出手段及び電源手段を前記姿勢指示手段内に
    配設すると共に、前記算出手段で算出した結果を送信す
    る送信手段を前記姿勢指示手段に内蔵したことを特徴と
    する請求項1記載の姿勢検出装置。
  13. 【請求項13】 前記信号発生手段を前記姿勢指示手段
    内に設け、前記姿勢検出コイルで受信した信号に基づい
    て前記姿勢指示手段の姿勢を検出することを特徴とする
    請求項1記載の姿勢検出装置。
  14. 【請求項14】 前記中心位置からより離間して配設さ
    れた複数の第1の扇形センサ及び前記複数の第1の扇形
    センサに対応して前記中心位置寄りに配設された複数の
    第2の扇形センサにおける前記姿勢指示手段からの受信
    信号をL、M、前記複数の第1、第2の扇形センサと方
    位角が180度異なり、前記中心位置からより離間して
    配設された複数の第3の扇形センサ及び前記第3の扇形
    センサに対応して設けられ前記中心位置寄りに配設され
    た複数の第4の扇形センサにおける前記姿勢指示手段か
    らの受信信号をL’、M’とし、前記算出手段は、前記
    受信信号L、M、L’、M’に基づいて前記姿勢指示手
    段の姿勢を算出することを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5又は6記載の姿勢検出装置。
  15. 【請求項15】 前記算出手段は、前記受信信号L、
    M、L’、M’から成る関係式が非対称であることを利
    用して前記姿勢指示手段の表裏を決定することを特徴と
    する請求項14記載の姿勢検出装置。
  16. 【請求項16】 前記算出手段は、直接検出された姿勢
    指示コイルの姿勢と、間接検出された該姿勢指示コイル
    の姿勢とを所定の重み付けによって補正して前記姿勢指
    示手段の姿勢を算出するようにしたことを特徴とする請
    求項14又は15記載の姿勢検出装置。
  17. 【請求項17】 コイル面が互いに異なる方向を向く複
    数の姿勢指示コイルを有する姿勢指示手段を、中心位置
    から放射状に配設され前記姿勢指示コイルと電磁的に結
    合する複数の姿勢検出コイルを有する姿勢検出手段の前
    記中心位置に配設し、 選択手段により選択された前記姿勢検出コイルと前記姿
    勢指示コイルとの間で前記電磁的結合によって信号を送
    受信し、 前記選択した姿勢検出コイル又は姿勢指示コイルで受信
    した信号を信号検出手段によって検出し、 前記検出手段が検出した信号に基づいて、算出手段によ
    って前記姿勢指示手段の姿勢を算出することにより前記
    姿勢指示手段の3次元空間における姿勢を検出する姿勢
    検出方法であって、 複数の前記姿勢指示コイルの方位角φと傾斜角θ又は方
    位ベクトルを検出して、それらの検出値から前記姿勢指
    示手段の3次元空間における姿勢を検出する姿勢検出方
    法。
  18. 【請求項18】 前記複数の姿勢指示コイルは各々異な
    る共振周波数の共振回路を構成することを特徴とする請
    求項17記載の姿勢検出方法。
  19. 【請求項19】 前記姿勢指示手段の各姿勢指示コイル
    の方位角φと傾斜角θを、姿勢検出コイル又は前記各姿
    勢指示コイルで受信された複数の信号のレベルを用いて
    所定の関係式により、各姿勢指示コイルの方位角φと傾
    斜角θ又は方位ベクトルを導出し、この導出された値か
    ら、前記姿勢指示手段の3次元空間における姿勢情報を
    求める請求項18記載の姿勢検出方法。
  20. 【請求項20】 前記姿勢指示手段は3つの姿勢指示コ
    イルを有し、前記3つの姿勢指示コイルの中、より正確
    に方位角φと傾斜角θを算出できる2つの姿勢指示コイ
    ルを、姿勢検出コイル又は前記各姿勢指示コイルで受信
    された複数の信号のレベルを用いて所定の関係式により
    評価値を導出し、その評価値から2つの姿勢指示コイル
    を選択して、該選択した2つの姿勢指示コイルの方位角
    φと傾斜角θとから、もう一方の方位角φと傾斜角θ又
    は方位ベクトルを算出することにより、前記姿勢指示手
    段の3次元空間における姿勢情報を得るようにしたこと
    を特徴とする請求項17記載の姿勢検出方法。
  21. 【請求項21】 前記姿勢指示手段が3つの姿勢指示コ
    イルを有し、前記3つの姿勢指示コイルの方位角φと傾
    斜角θを一度算出し、各々2つの組の姿勢指示コイルの
    方位角φと傾斜角θとから、もう一方の姿勢指示コイル
    の方位角φと傾斜角θを再算出し、一度算出した方位角
    φと傾斜角θと再算出した方位角φと傾斜角θを、それ
    らの値に基づいて所定の重み付け平均をとって、それを
    新たな方位角φと傾斜角θとして前記姿勢指示手段の姿
    勢を算出することにより、前記姿勢指示手段の3次元空
    間における姿勢情報を得るようにしたことを特徴とする
    請求項17記載の姿勢検出方法。
  22. 【請求項22】 前記3つの姿勢指示コイルは互いに直
    交配置され、2つの前記姿勢指示コイルの方位角φと傾
    斜角θからもう一方の方位角φと傾斜角θを、2つの姿
    勢指示コイルの方位角φと傾斜角θの値を方位ベクトル
    値に変換して、それらのベクトル積からもう一方の方位
    ベクトル値を算出し又は、その求めたもう一方の方位ベ
    クトル値を方位角φと傾斜角θに変換して算出すること
    を特徴とする請求項20又は21記載の姿勢検出方法。
  23. 【請求項23】 姿勢指示手段に設けられ各コイル面が
    異なる方向を向く複数の姿勢検出コイルと電磁的に結合
    する姿勢検出センサであって、中心位置から放射状に配
    設された複数の姿勢検出コイルによって構成されたこと
    を特徴とする姿勢検出センサ装置。
  24. 【請求項24】 前記姿勢検出コイルは、前記中心位置
    を中心として点対称に方位角方向に併設された扇形コイ
    ルによって構成されたことを特徴とする請求項23記載
    の姿勢検出センサ装置。
  25. 【請求項25】 前記扇形コイルは、前記中心位置から
    半径方向に配設された大小複数個の扇形コイルによって
    構成されたことを特徴とする請求項24記載の姿勢検出
    センサ装置。
  26. 【請求項26】 前記扇形コイルは、方位角方向及び半
    径方向の少なくとも一方が重ねて配置されたことを特徴
    とする請求項24記載の姿勢検出センサ装置。
  27. 【請求項27】 前記中心位置を中心とする円形コイル
    を有することを特徴とする請求項26記載の姿勢検出セ
    ンサ装置。
  28. 【請求項28】 前記中心位置を中心とするドーナツ状
    コイルを有することを特徴とする請求項26又は27記
    載の姿勢検出センサ装置。
  29. 【請求項29】 前記中心位置に、前記姿勢指示手段を
    配置するための凹部を有することを特徴とする請求項2
    3、24、25、26、27又は28記載の姿勢検出セ
    ンサ装置。
  30. 【請求項30】 前記各コイルは平面状に配設されたこ
    とを特徴とする請求項23、24、25、26、27、
    28又は29記載の姿勢検出センサ装置。
  31. 【請求項31】 前記各コイルの少なくとも一つは、姿
    勢指示手段を配置する球面または多面体の凹部に配設さ
    れ、球形に形成した前記姿勢指示手段の中心と前記凹部
    に配設された各コイルとの距離を等しくしたことを特徴
    とする請求項23、24、25、26、27、28又は
    29記載の姿勢検出センサ装置。
  32. 【請求項32】 複数の姿勢検出コイルによって構成さ
    れた姿勢検出センサと電磁的に結合する複数の姿勢指示
    コイルを有する姿勢指示装置であって、 前記複数の姿勢指示コイルは、そのコイル面が各々異な
    る方向を向くように配設されたことを特徴とする姿勢指
    示装置。
  33. 【請求項33】 前記複数の姿勢指示コイルは、各々異
    なる共振周波数の共振回路を構成することを特徴とする
    請求項32記載の姿勢指示装置。
  34. 【請求項34】 球体によって形成され、前記各姿勢指
    示コイルを前記球体の中心に対して偏心しないように配
    設したことを特徴とする請求項32又は33記載の姿勢
    指示装置。
  35. 【請求項35】 球体によって構成され、前記各姿勢指
    示コイルを前記球体の中心に対して偏心するように配設
    したことを特徴とする請求項32又は33記載の姿勢指
    示装置。
  36. 【請求項36】 球体内に収容された多面体を有し、前
    記多面体の表面に前記各姿勢指示コイルを設けたことを
    特徴とする請求項32又は33記載の姿勢指示装置。
  37. 【請求項37】 前記各姿勢指示コイルは、球状のソフ
    トフェライトにコイルを巻回することによって構成され
    たことを特徴とする請求項32又は33記載の姿勢指示
    装置。
  38. 【請求項38】 前記姿勢指示コイルは、8の字形に巻
    回されていることを特徴とする請求項32又は33記載
    の姿勢指示装置。
  39. 【請求項39】 前記姿勢指示コイルは、四つ葉のクロ
    ーバ形に巻回されていることを特徴とする請求項32又
    は33記載の姿勢指示装置。
  40. 【請求項40】 前記姿勢指示コイルは、フェライトコ
    イルによって構成されていることを特徴とする請求項3
    2又は33記載の姿勢指示装置。
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