JP2000098972A - プラズマディスプレイパネル駆動装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル駆動装置

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JP2000098972A
JP2000098972A JP27338698A JP27338698A JP2000098972A JP 2000098972 A JP2000098972 A JP 2000098972A JP 27338698 A JP27338698 A JP 27338698A JP 27338698 A JP27338698 A JP 27338698A JP 2000098972 A JP2000098972 A JP 2000098972A
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subfield
drive circuit
circuit
sustain
period
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JP27338698A
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Mitsuhiro Kasahara
光弘 笠原
Yuichi Ishikawa
雄一 石川
Tomoko Morita
友子 森田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイパネルの駆動装置であ
って、消費電力の低減を目的とする。 【解決手段】 画像信号のビット数よりも多くのサブフ
ィールドを持ち、特定のサブフィールドから優先的に選
ばれたサブフィールドの組み合わせを用いて、階調を表
示し、サブフィールド期間内の表示データがないときに
初期化駆動回路、書き込み駆動回路、維持駆動回路の少
なくとも一つの動作を停止する制御回路を有するプラズ
マディスプレイパネルの駆動装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョンおよび
コンピュータの画像表示に用いられるプラズマディスプ
レイパネル駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルの一例とし
て、AC型プラズマディスプレイパネルの構造を図10
に示す。図10において、第一の絶縁基板31の表面上
には、誘電体層32および保護膜層33により覆われ、
互いに平行に配置されたN対(N行)の走査電極SCN
1〜SCNNと維持電極SUS1〜SUSNが設けられ
ている。第二の絶縁基板34の表面上には、M列のデー
タ電極D1〜DMと各データ電極D1〜DMを仕切る複
数の隔壁35とが上記N行の走査電極SCN1〜SCN
Nと維持電極SUS1〜SUSNに直交、対向して設け
られている。
【0003】第一の絶縁基板31、第二の絶縁基板34
および隔壁35に囲まれた放電空間36には、放電ガス
として、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノン、クリ
プトンのうち、少なくとも一種類の希ガスが封入されて
いる。また、このパネルをカラーディスプレイとして用
いるために、蛍光体37が第二の絶縁基板34とデータ
電極D1〜DMの表面および隔壁35の側面上に設けら
れている。
【0004】第一、第二の絶縁基板31、34は当該パ
ネルの外周器を構成するものであり、例えば厚さ約1m
mのソーダライムガラス板により構成されている。一方
の絶縁基板31、34は、上記放電空間36内での放電
光を透過するために、透光性を備えている。
【0005】M列のデータ電極D1〜DM、及びN行の
走査電極SCN1〜SCNNと維持電極SUS1〜SU
SNからなるマトリックス上の各電極は、透光性を有す
るITO膜あるいは酸化スズ膜等の透光性導電性膜によ
り構成されている。1対の電極SCN1〜SCNNと維
持電極SUS1〜SUSNに交互に電圧を印可すること
により、表示画面を行方向にN個分割した各部分、つま
り各表示行の画像が発光表示される。
【0006】隔壁35は、亜鉛系ガラスあるいは類似の
低融点ガラスにより構成され、放電空間36をM×N個
の放電セルに仕切っている。また、誘電体32、及び保
護膜層33は、例えばホウ珪酸鉛ガラス、及びMgOに
より、それぞれ構成されている。
【0007】AC型プラズマディスプレイパネルの電極
配列を図11に示す。図11に示す電極配列は、互いに
直交するM列、N行のマトリックス構成を有し、列方向
にはM列のデータ電極D1〜DMが配列されており、行
方向にはN行の走査電極SCN1〜SCNNおよび維持
電極SUS1〜SUSNが配列されている。
【0008】このAC型プラズマディスプレイパネルを
駆動する従来から実用化されている駆動装置の例のブロ
ック図を図12に示す。図11及び図12を用いてプラ
ズマディスプレイパネル駆動装置の構成及び動作につい
て説明する。
【0009】プラズマディスプレイパネル100の周辺
部に設けられた接続部Aには、書き込み期間においてデ
ータ電極D1〜DMを駆動する書き込み駆動回路101
と走査電極SCN1〜SCNNを駆動する走査駆動回路
102の各出力端子が接続されている。上接続部100
Aにはさらに、初期化期間において走査電極SCN1〜
SCNNと維持電極SUS1〜SUSNを駆動する初期
化駆動回路104、及び維持期間において走査電極SC
N1〜SCNNと維持電極SUS1〜SUSNを駆動す
る維持駆動回路103が接続されている。
【0010】入力端子1Aに入力された入力信号は、レ
ベル調整をするレベル調整部1を経てA/D変換部2に
送られ、アナログ信号からデジタル信号に変換される。
このデジタル信号は、一旦フレームメモリー3に蓄積さ
れる。入力信号は同期分離部5にも入力されそこで同期
パルスが分離される。分離された同期パルスはタイミン
グパルス発生部6に送られる。このタイミングパルス発
生部6は、A/D変換部2、メモリー制御部7、走査駆
動タイミング発生部8、維持駆動タイミング発生部9、
初期化駆動タイミング発生部10をそれぞれ制御する。
【0011】走査駆動タイミング発生部8は走査駆動回
路102を制御すると共に、メモリー制御部7にタイミ
ング信号を与えて、フレームメモリー3から前記デジタ
ル信号を出力させる。このデジタル信号は出力処理部4
で処理された後、書き込み駆動回路101に入力されて
これを制御する。その結果、電圧Vwなる書き込みパル
スと電圧Vaなる走査パルスとが同期して出力される。
また、維持駆動タイミング発生部9及び初期化タイミン
グ発生部10は、それぞれ維持駆動回路103及び初期
化駆動回路104を制御する。
【0012】上記のAC型プラズマディスプレイパネル
駆動装置の動作を、1サブフィールド期間の各パルスの
駆動タイミングを示す図13を参照して説明する。
【0013】この図13に示すように1サブフィールド
は、初期化期間、書き込み期間、維持期間の3種類の期
間によって構成されている。なお、サブフィールドとは
フィールドの一部を構成するものであり、これについて
は後に詳述する。
【0014】まず、初期化期間の放電動作について説明
する。この例における初期化期間では、前サブフィール
ドでの維持放電期間における表示状態の壁電荷の影響を
受けないようにするために、SUS1〜SUSNに電圧
Veなる全消去パルスを印可する。次に、SCN1〜S
CNNに電圧Vzなる全書き込みパルスを印可した後、
再び、SUS1〜SUSNに電圧Veなる全消去パルス
を印可する。このようにすれば、全消去放電後に、デー
タ電極D1〜DM上にイオンが残留し、走査電極SCN
1〜SCNN上にはイオンと同数の電子が残留している
状態が維持される。このようにすれば、次に行う表示書
き込み期間での放電を低電圧で、安定に行うことができ
る。
【0015】次に書き込み期間について説明する。この
期間、維持電極SUS1〜SUSNには、電圧Vhなる
維持電圧ホールドパルスが印可されている。
【0016】このとき、まず、表示データに基づいて第
一行目に選択された、データ電極D1〜DMの中の所定
のデータ電極(以下、表示データに基づいて、各行に選
択されたを「表示データのあるデータ電極D1〜DM」
と記す)に電圧Vwなる正の書き込みパルス電圧を印可
するとともに、第一行目の走査電極SCN1に電圧Va
から0Vになる負の走査パルスを印可する。その結果、
前記表示データのあるデータ電極D1〜DMと第一行目
の走査電極SCN1との交点部において書き込み放電を
起す。
【0017】次に第二行目に表示データのあるデータ電
極にD1〜DMに書き込みパルスVwを印可するととも
に、第二行目の走査電極SCN2に電圧Vaから0Vに
なる負の走査パルスを印可すると、前記表示データのあ
るデータ電極D1〜DMと第二行目の走査電極SCN2
の交点部において書き込み放電を起す。同様な動作を引
き続いて行い、最後に表示データのあるデータ電極D1
〜DMに正の書き込みパルスVwを印可するとともに、
第N行目の走査電極SCNNに電圧Vaから0Vになる
負の走査パルスを印可すると、前記表示データのあるデ
ータ電極D1〜DMと第N行目の走査電極D1〜DMと
第N行目の走査電極SCNNとの交点部において書き込
み放電を起こす。
【0018】続く維持期間において、全ての維持電極S
US1〜SUSNと全ての走査電極SCN1〜SCNN
とに電圧Vsと0Vをからなる維持パルスを交互に印可
すると、前記の書き込み放電を起こした全ての交点部で
維持放電が開始されて発光し、維持パルスを交互に印可
し続けている間、維持放電が維持し発光が維持される。
この維持放電による発光を表示に用いる。
【0019】図14は、図13に示す駆動方法でサブフ
ィールド分割による中間調表示をする場合の動作の一例
を示す図である。
【0020】図14における縦軸SCN1〜SCNNは
表示ライン数を示しており、横軸は時間軸を示してい
る。図14では、8ビットの265階調を得るために、
1フィールド(16.6ms)の輝度の相対比が異なる
8個のサブフィールド(SF1〜SF8)に分割し、画
像ビット情報のLSB(最下位ビット)からMSB(最
上位ビット)まで順番にサブフィールドを駆動してい
る。このように従来例では、1フィールドをM個のサブ
フィールドに分割して、画像ビット情報の重み付けによ
る視覚的な積分効果を利用して、2のM乗の階調をプラ
ズマディスプレイ100に画像表示している。
【0021】それぞれのサブフィールドは、上述の通
り、初期化期間、書き込み期間、維持期間で構成され
る。サブフィールド毎に維持期間の長さが異なっている
のは、ビット重み付けに相当した維持パルス数を印可し
ているためである。実際に印可される維持パルス数は、
LSBより、1、2、4、…、128であり、画像ビッ
ト情報に基づいた重み付けになっている。以上の動作に
より1フィールド期間の1画面の表示が行われる。
【0022】しかし、図12のブロック図に示す駆動装
置においては、1フィールド期間に入力信号がなく、A
/D変換部2からフレームメモリー3に送られてくる表
示データがないために、書き込み駆動回路101が動作
せず、データ電極D1〜DMに電圧Vwなる書き込みパ
ルスが印可されないときでも、維持回路103は動作し
ており、維持パルス電圧Vsが出力される。すなわち図
15の様に1フィールド期間に全く書き込みパルスが無
い場合においても、初期化期間、書き込み期間、維持期
間全てにわたり、走査電極SCN1〜SCNNと維持電
極SUS1〜SUSNには、駆動パルスが印可されてい
る。
【0023】この場合、書き込み放電も維持放電も起こ
らないが、電圧Vsと0Vなる前記維持パルスが印可さ
れているため、走査電極SCN1〜SCNNと維持電極
SUS1〜SUSNとの間に静電容量が充放電される。
この充放電にあたって駆動回路及び配線に存在する抵抗
成分で常に一定量の電力が消費される。このためデータ
が無く表示がなされないときにも無駄に電力を消費して
いることになる。また、初期化期間、書き込み期間につ
いても、必要のない電力が消費されている。
【0024】このような課題を解決するために、図19
に示すように、上記従来例に加えて、A/D変換部の出
力信号を入力とするデータ検出部22を設けて、1フィ
ールドの画像ビット情報を判定し、画像ビットが全く存
在しないか、あるいは、予め設定した設定値以下のであ
ると判定したフィールドに対しては、初期化駆動パル
ス、書き込み駆動パルス、維持駆動パルスを減衰もしく
は停止させる方法が知られている(たとえば、特開平1
0−171403号公報)。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来から
知られた方法は、画像ビットをそのままサブフィールド
画像ビット情報として割り当てているために、以下に示
す理由により、無駄な電力を効果的に減らすことができ
なかった。
【0026】1フィールド期間内であっても一般の画像
信号は多様に変化しており、1フィールド期間全体にわ
たり、データが存在しないビットが出現する確率はきわ
めて低い。一般的に、データが存在しないビットが存在
するのは、画像レベル全体が、暗いものになり、上位ビ
ットが使用されない場合に限られると考えられる。従来
から知られていた方法では、画像ビットをそのままサブ
フィールド画像ビット情報に用いていた。このため、画
像の階調と駆動されるサブフィールドの関係は、図16
のようになる。図16の見方は次の通りである。所望の
レベルの階調を出すためにはどのようなサブフィールド
を用いればよいかを示すサブフィールドの組み合わせを
示している。たとえば、レベル6の階調を出すために
は、サブフィールドSF2(重み付け2)とSF3(重
み付け4)を用いればよい。
【0027】また、1フィールド期間内であっても一般
の画像信号は多様に変化しており、1フィールド期間全
体にわたり、データが存在しないビットが出現する確率
はきわめて低い。一般的に、データが存在しないビット
が存在するのは、画像レベル全体が、暗いものになり、
上位ビットが使用されない場合に限られると考えられ
る。従って、従来から知られている方法では、1フィー
ルド中の画像信号のピークレベルと中間調を表示するた
めに必要なサブフィールドの関係は、おおむね、図17
のようになる。
【0028】つまり、ピーク信号レベルが128以上の
時には、全てのサブフィールドを駆動しなければならな
い。また、ピーク信号レベルが127から64までの間
の時には、SF1〜SF7のサブフィールドを駆動しな
ければならない。また、同様にピーク信号レベルが63
から32の時には、SF1〜とSF6のサブフィールド
を駆動しなければならない。また、同様にピーク信号レ
ベルが31から16の時には、SF1〜SF5のサブフ
ィールドを駆動しなければならない。
【0029】このような関係から、画像ビットをそのま
まサブフィールド画像ビット情報として割り当ている従
来から知られている方法を用いた場合の画像信号のピー
ク信号レベルとそのピーク信号レベルを表示するために
必要な維持パルスの総数の関係は図18のようになる。
図18からわかるように、画像信号のピークレベルが1
28以上になったときには、必要な維持パルスの総数
は、255となってしまい、このとき、初期化駆動期
間、書き込み駆動期間、維持駆動期間を含めて、電力の
削減効果は、全く望めない。
【0030】このように、従来から知られている方法で
の、ピーク信号レベルと書き込みデータのないサブフィ
ールドの関係は図17のようになり、ピーク信号レベル
により、初期化駆動パルス、書き込み駆動パルス、維持
駆動パルスを減衰もしくは停止させるための細かな制御
ができない。特に、ピーク信号レベルが128以上のと
きは、すべてのサブフィールドが駆動されなければなら
ず、全く無駄な電力を削減することができなかった。
【0031】本発明は、データが無く表示がなされない
ときにも消費される電力をより効率的に削減削減するこ
とを課題とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】第1の観点による本発明
は、中間調を有する画像信号を、輝度に基いて各々重み
付けられた複数のサブフィールド画像を1フィールド期
間内に時間的に重ねあわせて表示するために、初期化駆
動回路、書き込み駆動回路、走査駆動回路および維持駆
動回路を備えたプラズマディスプレイパネルの駆動装置
において、前記画像信号のビット数よりも多くのサブフ
ィールド数を持ち、中間調レベルを表現する前記サブフ
ィールド画像の組み合わせが、特定のサブフィールド画
像から優先的に選ばれた組み合わせとする組み合わせ手
段と、前記サブフィールド期間内の表示データの有無を
検出するデータ検出手段を備え、このデータ検出手段の
出力信号により表示データがないことが判定されたと
き、前記初期化駆動回路、書き込み駆動回路、走査駆動
回路および維持駆動回路の少なくとも一つの動作を前記
のサブフィールド期間中停止させる制御回路を有するこ
とを特徴とするプラズマディスプレイパネル駆動装置で
ある。
【0033】また、第2の観点による本発明は、1画面
を構成する複数の表示行の内、特定の表示行ブロック毎
に、前記データ検出手段が、表示データの有無を検出
し、このデータ検出手段の出力信号により表示データが
ないことが判定されたとき、前記初期化駆動回路、書き
込み駆動回路、走査駆動回路および維持駆動回路の少な
くとも一つの動作を前記表示行ブロック毎に、前記のサ
ブフィールド期間中停止させる制御回路を有することを
特徴とする第1の観点によるプラズマディスプレイパネ
ル駆動装置である。
【0034】また、第3の観点による発明は、中間調を
有する画像信号を、輝度に基いて各々重み付けられた複
数のサブフィールド画像を1フィールド期間内に時間的
に重ねあわせて表示するために、初期化駆動回路、書き
込み駆動回路、走査駆動回路および維持駆動回路を備え
たプラズマディスプレイパネルの駆動装置において、前
記画像信号のビット数よりも多くのサブフィールド数を
持ち、中間調レベルを表現する前記サブフィールド画像
の組み合わせが、特定のサブフィールド画像から優先的
に選ばれた組み合わせとする組み合わせ手段と、1フィ
ールド期間の画像信号の最大階調を検出する最大レベル
検出手段と、前記最大レベル検出手段の検出結果から前
記組み合わせ手段で組合せられたサブフィールドの内、
表示データのないサブフィールドを判定する使用サブフ
ィールド判定手段と、前記使用サブフィールド判定手段
の判定結果により、前記初期化駆動回路、書き込み駆動
回路、走査駆動回路および維持駆動回路の少なくとも一
つの動作を前記のサブフィールド期間中停止させる制御
回路を有することを特徴とするプラズマディスプレイパ
ネル駆動装置である。
【0035】また、第4の観点による発明は、1画面を
構成する複数の表示行の内、特定の表示行ブロック毎
に、前記最大レベル検出手段が最大階調を検出し、使用
サブフィールド判定手段が表示データのないサブフィー
ルドを判定し、前記使用サブフィールド判定手段の判定
結果により、前記初期化駆動回路、書き込み駆動回路、
走査駆動回路および維持駆動回路の少なくとも一つの動
作を前記特定の表示行ブロック毎に、停止させる制御回
路を有することを特徴とする第3の観点によるプラズマ
ディスプレイパネル駆動装置である。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプラズマディスプ
レイパネル駆動装置の好ましい実施形態について、図面
を参照しながら説明する。尚、AC型プラズマディスプ
レイパネルの主要部の構成と電極配置の具体例は、従来
例の説明で用いた図10と図11に示すものと同じであ
るのでその説明は省略する。
【0037】(実施の形態1)図1は、本発明の第1の
実施形態であるAC型プラズマディスプレイパネル駆動
装置のブロック図である。図1、図10及び図11を参
照しながら、前記プラズマディスプレイパネル駆動装置
の構成、及び動作について説明する。
【0038】プラズマディスプレイパネル100の周辺
部の接続部100Aには、書き込み駆動期間において、
データ電極D1〜DMを駆動する書き込み駆動回路10
1と走査電極SCN1〜SCNNを駆動する走査駆動回
路102の各出力が接続されている。上記接続部100
Aにはさらに、維持期間において走査電極SCN1〜S
CNNと維持電極SUS1〜SUSNを駆動する維持駆
動回路103、及び初期化期間に走査電極SCN1〜S
CNNと維持電極SUS1〜SUSNを駆動する初期化
駆動回路104の各出力が接続されている。
【0039】入力端子1Aに入力された信号は、レベル
調整部1に入力されRGB毎にレベル調整された後に、
レベル調整部1の出力端に接続されたA/D変換部2に
送られ、アナログ信号から8ビットのデジタル信号に変
換される。このデジタル信号は、A/D変換部2の出力
端に接続されたサブフィールド組み合わせ部21に入力
される。サブフィールド組み合わせ部21では、図3に
示すように、画像信号を画像信号のビット数よりも多く
の数を持つサブフィールド画像に展開して、さらに、特
定のサブフィールド画像から優先的に選ばれた組み合わ
せで、中間調レベルを表示するように画像信号の階調と
サブフィールドの対応付けを行う。
【0040】図3において、サブフィールドSF1〜S
F6までのサブフィールドにおいては重みの小さいサブ
フィールドを優先的に選んで対応付けを行い、サブフィ
ールド番号SF7〜SF12は同一の重み付けとなって
いるが、この部分においては、SF番号が小さいサブフ
ィールドを優先的に選んで、中間調を表示する組み合わ
せを得ている。このように組み合わせられたデジタル信
号は、サブフィールド組み合わせ部21に接続されたフ
レームメモリー3にいったん蓄積される。
【0041】データ検出部22入力端はサブフィールド
組み合わせ部の出力端に接続され、サブフィールド組み
合わせ部21からフレームメモリー3に送られるデータ
の1フレーム期間の各サブフィールドデータが有るか無
いかを検出する。画像信号のピーク信号レベルに対応し
て、データ検出部22でデータが無いと検出されるサブ
フィールドは少なくとも図4のようになる。たとえば、
画像信号のピークレベルが130の時は、少なくとも、
使用されていないサブフィールドは、SF10〜SF1
2までであることがわかる。
【0042】図3に示すように、画像信号を画像信号の
ビット数よりも多くの数を持つサブフィールド画像に展
開して、さらに、特定のサブフィールド画像から優先的
に選ばれた組み合わせで、中間調レベルを表示するよう
に画像信号の階調とサブフィールドの対応付けが行われ
た場合には、このような関係から、画像信号のピーク信
号レベルとそのピーク信号レベルを表示するために必要
な維持パルスの総数の関係は図5のようになる。図5か
らわかるように、画像信号のピークレベルが128以上
になったときにも、画像信号のピーク信号レベルによ
り、必要な維持パルスの総数を細かく設定することがで
き、これに合わせて初期化期間、書き込み期間、維持期
間の駆動動作を停止させることにより、消費電力も細か
く削減することが可能となる。
【0043】入力信号は同期分離部5にも入力されてそ
こで同期パルスが分離される。分離された同期パルスは
同期分離部5の出力端に接続されたタイミングパルス発
生部6に送られる。タイミングパルス6の出力端は、A
/D変換部2、走査駆動タイミング発生部8、維持駆動
タイミング発生部9及び初期化駆動タイミング発生部1
0のそれぞれの入力端に接続されそれらを制御する。メ
モリー制御部7は走査駆動タイミング発生部からの制御
を受け、フレームメモリー3の書き込みと読み出しを制
御し、読み出された信号は、出力処理部4に送られる。
【0044】出力処理部4では、フレームメモリー3か
ら読み出されたデータをデータ電極D1〜DNの配列に
対応させて、書き込み駆動回路101へ出力する。走査
駆動タイミング発生部8、初期化駆動タイミング発生部
10、維持駆動タイミング発生部9は、タイミングパル
ス発生部6からのタイミング信号とデータ検出部22か
らの書き込みデータのないサブフィールドに関する情報
を受け取り、それぞれ、走査駆動回路102、初期化駆
動回路104、維持駆動回路103を制御するタイミン
グを発生する。たとえば、画像信号のピークレベルが1
30の時は、少なくとも、使用されていないサブフィー
ルドは、SF10〜SF12までであることがわかるの
で、図6に示した1フィールド期間中のサブフィールド
SF1〜SF12までの内、図7に示すように少なくと
も、SF10〜SF12の初期化期間、書き込み期間、
維持期間の駆動動作を停止する。
【0045】このようにすれば、従来例に比較して、画
像信号のピーク信号レベルが128以上の時でもきめ細
かく、画像信号に対応して、初期化期間、書き込み期
間、維持期間の駆動動作をきめ細かく停止することがで
きるので、電力の削減効果を向上することができる。
【0046】(実施の形態2)図8は、第2に実施例の
形態のプラズマディスプレイパネル駆動装置のブロック
図を示す。図1のブロック図と異なる点についてのみ述
べる。データ検出部22、走査駆動タイミング発生部
8、初期化タイミング発生部10、維持駆動タイミング
発生部9、走査駆動回路102、初期化駆動回路10
4、及び維持駆動回路103が、それぞれパネルの上部
を担当する部分と下部を担当する部分の分けられてい
る。これによって、パネルの上部と下部について、別々
書き込みデータのないサブフィールドを検出し、別々に
パネルの駆動を制御できるため、使われていないサブフ
ィールドの発生する確率が向上し、第1の実施の形態よ
りもさらに細かな消費電力の削減効果が望める。
【0047】この実施の形態では、パネルを上下2分割
したが、さらに分割数を増やしてもかまわない。
【0048】(実施の形態3)図2は、第3に実施の形
態のプラズマディスプレイパネル駆動装置のブロック図
を示す。図1のブロック図と異なる点についてのみ述べ
る。
【0049】第3の実施の形態においては、データ検出
部22の代わりに、最大レベル検出部23と使用サブフ
ィールド判定部24が設けられている。A/D変換部2
の出力が、最大レベル検出部23に入力されて、画像信
号の最大レベルが検出され、使用サブフィールド判定部
24に送られる。使用サブフィールド判定部では、図4
に示すピーク信号レベルと書き込みデータのあるサブフ
ィールドの関係が記憶されており、入力された最大レベ
ルに対して、少なくとの使用する必要が無いサブフィー
ルドに対応した信号を走査駆動タイミング発生部8、初
期化タイミング発生部10及び維持タイミング発生部9
に出力する。つまり、第1の実施形態では、データのな
いサブフィールドをデータ検出部22が直接検出してい
たが、本実施形態においては、画像信号の最大値から少
なくとも使用されていないサブフィールドを使用サブフ
ィールド判定部24が判定する。
【0050】このようにすれば、(実施の形態1)に示
したような全てのデータに対して、サブフィールドのデ
ータの有無を検出する必要が無く、画像信号のピークレ
ベルから使用していないサブフィールドが判定できるた
めに、ほとんど同一の機能をより簡単な回路構成で実現
することができる。
【0051】(実施の形態4)図9は、本実施の形態例
のプラズマディスプレイパネル駆動装置のブロック図を
示す。図2のブロック図と異なる点についてのみ述べ
る。
【0052】最大レベル検出部23、使用サブフィール
ド判定部24、走査駆動タイミング発生部8、初期化タ
イミング発生部10、維持駆動タイミング発生部9、走
査駆動回路102、初期化駆動回路104、及び維持駆
動回路103が、それぞれパネルの上部を担当する部分
と下部を担当する部分の分けられている。これによっ
て、パネルの上部と下部について、別々書き込みデータ
のないサブフィールドを検出し、別々にパネルの駆動を
制御できるため、使われていないサブフィールドの発生
する確率が向上し、第3の実施の形態よりもさらに細か
な消費電力の削減効果が望める。この実施の形態では、
パネルを上下2分割したが、さらに分割数を増やしても
かまわない。
【0053】上記の実施の形態については、書き込みデ
ータがないサブフィールドについては、書き込み駆動回
路101の動作、初期化駆動回路104の動作、維持駆
動回路103の動作を全て停止する例を示したが、これ
らは、全て停止する必要はなく、少なくとも一つの回路
の動作を停止するようにしても良い。
【0054】また、上記の実施例については、書き込み
駆動回路101、初期化駆動回路104、維持駆動回路
103を備えたAC型プラズマディスプレイパネルの駆
動装置での構成例について説明したが、書き込み駆動回
路101、初期化駆動回路104、維持駆動回路103
以外の駆動回路を備えたプラズマディスプレイパネルの
駆動装置においても、本発明の実施の形態と同様の効果
が得られるので本発明に含まれる。さらに本発明は、他
の種々のAC型プラズマディスプレイパネルやDC型の
プラズマディスプレイパネルにも適用できる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、画像信号のビット数よ
りも多くのサブフィールド数を持ち、中間調レベルを表
現するサブフィールド画像の組み合わせが、特定のサブ
フィールド画像から優先的に選ばれた組み合わせとする
組み合わせ手段と、サブフィールド期間内の表示データ
の有無を検出するデータ検出手段を備え、このデータ検
出手段の出力信号により表示データがないことが判定さ
れたとき、初期化駆動回路、書き込み駆動回路、走査駆
動回路および維持駆動回路の少なくとも一つの動作を前
記のサブフィールド期間中停止させるができるので、従
来例に比較して、画像信号のピーク信号レベルが128
以上の時でもきめ細かく、画像信号に対応して、初期化
期間、書き込み期間、維持期間の駆動動作をきめ細かく
停止することができるので、消費される電力をより効率
的に削減することができ、電力の削減効果を向上するこ
とができる。
【0056】さらに、1フィールド期間の画像信号の最
大階調を検出する最大レベル検出手段と、最大レベル検
出手段の検出結果から組み合わせ手段で組合せられたサ
ブフィールドの内、表示データのないサブフィールドを
判定する使用サブフィールド判定手段と、使用サブフィ
ールド判定手段の判定結果により、初期化駆動回路、書
き込み駆動回路、走査駆動回路および維持駆動回路の少
なくとも一つの動作を前記のサブフィールド期間中停止
させるができるので、さらに簡単な構成で、電力の削減
効果を向上することができる。
【0057】また、パネルの特定の表示行ブロック毎
に、データ検出手段が、表示データの有無を検出し、こ
のデータ検出手段の出力信号により表示データがないこ
とが判定されたとき、前記初期化駆動回路、書き込み駆
動回路、走査駆動回路および維持駆動回路の少なくとも
一つの動作を前記表示行ブロック毎に、前記のサブフィ
ールド期間中停止させることができるので、画像信号に
適応して、さらにきめ細かく、消費電力を削減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ル駆動装置のブロック図
【図2】第3の実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ル駆動装置のブロック図
【図3】第1の実施の形態の画像信号の階調とサブフィ
ールドの対応を示す組み合わせ表
【図4】第1の実施の形態の画像信号のピーク信号レベ
ルと書き込みデータのあるサブフィールドの対応表
【図5】第1の実施の形態における画像信号のピーク信
号レベルと維持パルスの総数の関係を示すグラフ
【図6】第1の実施の形態におけるサブフィールドの構
成図
【図7】第1の実施の形態におけるサブフィールドの動
作状態を示す1例の表
【図8】第2の実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ル駆動装置のブロック図
【図9】第4の実施の形態のプラズマディスプレイパネ
ル駆動装置のブロック図
【図10】AC型プラズマディスプレイパネルの構造図
【図11】AC型プラズマディスプレイパネルの電極配
置の1例を示す図
【図12】従来例におけるプラズマディスプレイパネル
駆動装置のブロック図
【図13】1サブフィールド期間の各パルスの駆動タイ
ミングを示す図
【図14】従来例におけるサブフィールドの構成図
【図15】従来例におけるサブフィールドの動作状態を
示す1例の表
【図16】従来例における画像信号の階調とサブフィー
ルドの対応を示す組み合わせ表
【図17】従来例における画像信号のピーク信号レベル
と書き込みデータのあるサブフィールドの対応表
【図18】従来例における画像信号のピーク信号レベル
と維持パルスの総数の関係を示すグラフ
【図19】従来例におけるもう一つのプラズマディスプ
レイパネル駆動装置のブロック図
【符号の説明】
1 レベル調整部 2 A/D変換部 3 フレームメモリー 4 出力処理部 5 同期分離部 6 タイミングパルス発生部 7 メモリー制御部 8 走査駆動タイミング発生部 9 初期化駆動タイミング発生部 10 維持駆動タイミング発生部 21 サブフィールド組み合わせ部 22 データ検出部 23 最大レベル検出部 24 使用サブフィールド判定部 101 書き込み駆動回路 102 走査駆動回路 103 維持駆動回路 104 初期化駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 友子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C080 AA05 BB05 DD01 DD26 EE29 FF12 GG02 GG08 GG12 HH02 HH04 JJ02 JJ04 JJ05 JJ06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間調を有する画像信号を、輝度に基い
    て各々重み付けられた複数のサブフィールド画像を1フ
    ィールド期間内に時間的に重ねあわせて表示するため
    に、初期化駆動回路、書き込み駆動回路、走査駆動回路
    および維持駆動回路を備えたプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動装置において、前記画像信号のビット数よりも
    多くのサブフィールド数を持ち、中間調レベルを表現す
    る前記サブフィールド画像の組み合わせが、特定のサブ
    フィールド画像から優先的に選ばれた組み合わせとする
    組み合わせ手段と、前記サブフィールド期間内の表示デ
    ータの有無を検出するデータ検出手段とを備え、前記デ
    ータ検出手段の出力信号により表示データがないことが
    判定されたとき、前記初期化駆動回路、前記書き込み駆
    動回路、前記走査駆動回路および前記維持駆動回路の少
    なくとも一つの動作を前記サブフィールド期間中停止さ
    せる制御回路を有することを特徴とするプラズマディス
    プレイパネル駆動装置。
  2. 【請求項2】 1画面を構成する複数の表示行のうち特
    定の表示行ブロック毎にデータ検出手段が表示データの
    有無を検出し、前記データ検出手段の出力信号により表
    示データがないことが判定されたとき、初期化駆動回
    路、書き込み駆動回路、走査駆動回路および維持駆動回
    路の少なくとも一つの動作を前記表示行ブロック毎に、
    サブフィールド期間中停止させる制御回路を有すること
    を特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネ
    ル駆動装置。
  3. 【請求項3】 中間調を有する画像信号を、輝度に基い
    て各々重み付けられた複数のサブフィールド画像を1フ
    ィールド期間内に時間的に重ねあわせて表示するため
    に、初期化駆動回路、書き込み駆動回路、走査駆動回路
    および維持駆動回路を備えたプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動装置において、前記画像信号のビット数よりも
    多くのサブフィールド数を持ち、中間調レベルを表現す
    るサブフィールド画像の組み合わせが、特定のサブフィ
    ールド画像から優先的に選ばれた組み合わせとする組み
    合わせ手段と、1フィールド期間の画像信号の最大階調
    を検出する最大レベル検出手段と、前記最大レベル検出
    手段の検出結果から前記組み合わせ手段で組合せられた
    サブフィールドのうち、表示データのないサブフィール
    ドを判定する使用サブフィールド判定手段と、前記使用
    サブフィールド判定手段の判定結果により、前記初期化
    駆動回路、前記書き込み駆動回路、前記走査駆動回路お
    よび前記維持駆動回路の少なくとも一つの動作を前記の
    サブフィールド期間中停止させる制御回路を有すること
    を特徴とするプラズマディスプレイパネル駆動装置。
  4. 【請求項4】 1画面を構成する複数の表示行のうち特
    定の表示行ブロック毎に前記最大レベル検出手段が最大
    階調を検出し、使用サブフィールド判定手段が表示デー
    タのないサブフィールドを判定し、前記使用サブフィー
    ルド判定手段の判定結果により、前記初期化駆動回路、
    前記書き込み駆動回路、前記走査駆動回路および前記維
    持駆動回路の少なくとも一つの動作を前記特定の表示行
    ブロック毎に停止させる制御回路を有することを特徴と
    する請求項3記載のプラズマディスプレイパネル駆動装
    置。
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